1: 2010/10/10(日) 20:10:21.26 ID:Gqzy+EIm0
律「なにぃ!さわちゃん体調不良でしばらく学校に来れない!?」

唯「うん。職員室で先生が言ってたよ。」

澪「担任がいなかったらクラスはどうなるんだ?」

紬「大丈夫よ。代理で臨時の先生が来るらしいわ。」

ガラッ

紳助「はい、さっさと席についてください。」

唯「あ!代理の先生が来たよ!」

紬「唯ちゃん、そろそろ席に戻らないと・・」

紳助「さっさと席につかんかいアホンダラァ!」

唯「ひいっ!」ビクッ

紳助「お前名前は?」

唯「ひ、平沢です・・・」

紳助「平沢か。お前アホやろ?」

唯「えっ?」

紳助「え?やあらへん。ホンマアホそうな顔してるわ。なぁお前ら?」
けいおん!Shuffle 3 (まんがタイムKRコミックス)
7: 2010/10/10(日) 20:24:03.72 ID:Gqzy+EIm0
クラスメイト「・・・」シーン

紳助「なに葬式みたいに黙っとんねん!自分らの立場わかっとらんのちゃうか?」

クラスメイト「・・・」シーン

紳助「ええか?俺はお前らの卒業をプロデュースしにきたんや。わかるか?」

いちご「プロデュース?」

紳助「そや。俺の言うとおりにすればお前らを卒業さしたる。」

姫子「言うとおりにしなければどうなるんですか?」

紳助「留年やな。反抗的な態度をとるのが悪いんやからしゃぁないわな。」

唯「そんなぁ!」

紳助「だぁっとけ平沢!お前はホンマにアホの子やな。」

8: 2010/10/10(日) 20:41:56.08 ID:Gqzy+EIm0
信代「先生、そんな言い方はひどいと思います!」

紳助「おぉっ!喋りよった!!クラスで飼ってるブタかと思ったわ。」

信代「・・・」

紳助「他の子はみんなかわいいのにお前だけ可哀想やのお。

   ええか?世の中不平等なんや。不細工はどうしたって美人より扱いが悪くなる。そやろ?」

クラスメイト「・・・」シーン

紳助「仮に、仮にやで?イケメンとブサイクが告白してきたらどっちと付き合う?」

エリ「まぁ、イケメンのほうですよね」

紳助「せやろ?人間ルックスで8割決まっとんねん。わかるか?」ドヤッ

信代「・・・」

紳助「まぁ、今日のホームルームはこのくらいにしといたるわ。

   それと若王子はあとで職員室まで来なさい。」

いちご「えっ?」

紳助「ちゃんと卒業してええ学校行きたかったら言うとおりにしとけや。じゃあ解散。」

いちご「・・・」

11: 2010/10/10(日) 21:27:31.13 ID:Gqzy+EIm0
最初はみんな紳助先生を疎ましく思っていました。

しかし2週間ほど経つと、クラスのみんなに変化が起こり始めたんです。

紳助「どや?ええ話やろ?」

姫子「いやぁ、いい話ですねぇ」

しずか「感動しました!」

紳助「そしたら平沢、これ答えてみ?」

ナレーション「このあと 平沢、まさかの珍回答連発!?」

唯「えぇと、X=3です」

紳助「って何本気で答えとんねん!おもろいこと言わんかい!ボケェ」

唯「そんな、真面目に答えたのに」

紳助「お前はホンマアホやな。勉強なんかどうでもええねん。
   
   人間力が一番大事なんやで?空気を読む力が足らんわ。」

17: 2010/10/10(日) 22:50:04.26 ID:Gqzy+EIm0
唯「はい、すいません・・・」

紳助「そこで謝ってどないすんねん。まるで俺が悪者みたいやんか。なぁ?」

三花「あはは。そうですね」

紳助「もう一回聞くで?この答えは何や?」

律「唯、そこで一発ボケをかませ~」

唯「えっと・・・あの・・・わかりません。」

紳助「あ~あ、一番やったらあかん答えやわ。テストやったら0点やで?」

唯「・・・」

紳助「ホンマ使えんやっちゃな。お前は一般人に格下げや。そこでゴザひいて座っとけ。」

唯「はい、すみません・・・」

モブ「あはは、一般人~!」

18: 2010/10/10(日) 23:03:52.60 ID:Gqzy+EIm0
それからも紳助先生は唯ちゃんを執拗にいびりました。

しかしそれよりも、唯ちゃんが一番つらかったのはクラスメイトたちの反応でした。

少しずつ紳助先生に染められていった生徒たちは、ご機嫌を取ることに必氏だったのです。

あんなに明るかった唯ちゃんが、少しずつ元気をなくしていくのがわかりました。

紳助「じゃぁ早抜け問題や。正解した奴から帰ってよし!」

クラスメイト「は~い!」

一人、また一人とクラスメイトが帰っていき、教室には7人が残りました。

紳助「平沢、また残っとるんか。ホンマしょうもないやっちゃで。問題いきます!」

牧原「この図形の辺の長さを答えなさい」

紳助「いちご、答え教えたるわ」スリスリ

いちご「ひあんっ!先生やめてください!」

紳助「何がやねん?何もしてへんやないか。なぁ?」

クラスメイト「そうだそうだ~!」

いちご「うぅ」

19: 2010/10/10(日) 23:07:49.35 ID:Gqzy+EIm0
唯「・・・はいっ!」

紳助「お前は答えたってどうせわからんやろ。まぁ答えてみ?」

唯「13せんt」

紳助「はい、不正解!ホンマアホやなぁ。問題よう聞きや?次の問題!」

唯が帰れたのはもう既に日が落ちた頃でした。

唯「うい、私ってバカなのかな?」

憂「えっ?おねぇちゃんどうしたの?」

唯「ううん。なんでもないよ」

憂「お姉ちゃんはやればできる人だよ。」

唯「あはは。うい、ありがとね。」

その次の日から、唯ちゃんは学校に来なくなりました。

20: 2010/10/10(日) 23:15:56.58 ID:Gqzy+EIm0
憂「おねぇちゃん?学校遅刻しちゃうよ?」

唯「・・・うん。うい、先に行ってて。」

憂「おねぇちゃん?」

唯「・・うっ・・・うっ・・・」

憂「おねぇちゃんどうしたの?」

唯「うい、もう学校行きたくないよ・・・」

憂「どうしたの?おねぇちゃん」

憂ちゃんは話を聞いて、悔しくて大泣きしてしまったらしいです。

しかしその目には明らかな殺意が見て取れます。

憂「絶対に許さない・・・」ギリッ

その日の夜、刃物を片手に憂ちゃんが家を出て行きました。

26: 2010/10/10(日) 23:46:49.29 ID:Gqzy+EIm0
帰宅後、制服を脱ぎながら私は執事に伝えました。

紬「斉藤、今夜出るわね。」

斉藤「かしこまりました。お嬢様、夜遊びはほどほどに。」

紬「わかったわ。アレの準備もお願いね?」

斉藤「はい。強化スーツはすべて調整済みでございます。」

その夜、私はコスチュームを身に纏い、月明かりの下、屋根を飛び移りながら走っていました。

するとそこへナイフを持ち、待ち伏せをしている憂ちゃんの姿があります。

その手はブルブル震えていました。

私は音もなく彼女の背後をとって気絶させると遠隔操作でマシンを呼び、家まで運ばせました。

あとはあの性悪教師です。なんとしても成敗しなければ。

28: 2010/10/10(日) 23:49:57.14 ID:Gqzy+EIm0
すると突然

いちご「いやぁ!離してぇ!」

紳助「おとなしくせいや!コラァ!」

いちごの悲鳴と、紳助の怒鳴り声が聞こえてきました。

いちご「いやです!お願い!」

紳助「何が嫌やねん!チャンスを棒に振ってもええんか!?」

いちご「うぅ・・・」

紳助「志望校に入れんかったらお母さん悲しむやろなぁ?」

いちご「うっ・・・うっ・・・」

紳助「観念したようやな。はな行こか。」

手を無理やり引っ張ってホテル街の方へ歩いていきます。

このままではまずいことになる。

私は全身のバネを利かせ、屋根の上から紳助の目の前に降り立ちました。

29: 2010/10/10(日) 23:55:22.02 ID:Gqzy+EIm0
紬「その子を離しなさい。」

紳助「な、なんや!?」

私はベルトからブーメランを取り出し、紳助の手をめがけて投げつけます。

紳助の手から逃れたいちごにここから逃げるように促すと、紳助と対峙します。

紬「あなた、平沢唯のことは知っているわね?」

紳助「平沢?あのアホか?今日来ぉへんかったな。
   
   まぁ、やめたいやつにはやめさせたらええねん。」

紬「それがあなたの答えなのね?」

紳助「そうや。なんやねんお前。けったいな格好しやがって。うちの生徒か?退学にするz」

言い終わらぬうちに間合いを詰めると、スタンロッドを取り出し、腹部を一突き。

気絶した性悪教師を抱え、闇夜の中へ消えていきました。

31: 2010/10/11(月) 00:07:51.82 ID:hxUnkpw80
気絶した紳助が目覚めたのは、薄暗い地下室の中。

ここで闇のお仕置きが彼を待っているのです。

紬「気付いたようね。闇の審判を執行するわ。」

紳助「ぐっ・・・なんやここは?」

紬「答える必要はないわね。では問題。これは裏かしら?表かしら?」

メビウスの輪を取り出す。

紳助「お、表や・・・」

紬「あら残念、裏だったみたい。ではもう一度、これは裏?表?」

紳助「う、裏・・・」

紬「あら、表だわ。残念ね。次が最後の問題よ。Hになるほどかたくなるものは?」

紳助「え、えんぴつ・・・」

紬「残念でした。答えはちんぽよ!」

紳助「ぐうっ!」

33: 2010/10/11(月) 00:13:28.21 ID:hxUnkpw80
紬「罰ゲームよ。このバイブをぶっさしてあげる。」

紳助「ぐぶうっ、深いぃ!!」

紬「まだまだ、次はグリセリン注入よ!」

紳助「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、もうあかんわぁああ!!」ドカーン

紬「あら、爆発しちゃった。」

こうして、今日も桜ヶ丘の平和が守られました。

この世に悪がある限り、正義の戦いは終わりません。

でもせめて今だけは、かりそめの平和を満喫することにしましょう。

紬「みんな、お茶が入ったわよ~」

唯「わぁい!」

おしまい

35: 2010/10/11(月) 00:28:39.30 ID:hxUnkpw80
言い忘れましたがこれはフィクションなので
登場人物は実在の人物とはなんら関係ございません。
ってことにしておいてください。

引用: 唯「担任の紳助先生?」