1: 2020/02/16(日) 00:31:56.354 ID:q7bGbkw80.net
社会人「そんなこと言われても……流石に歩き疲れたよ……そろそろ休んでもいいだろ?」
オルガ「駄目だ……決して歩みを止めるんじゃねぇぞ……」
オルガ「駄目だ……決して歩みを止めるんじゃねぇぞ……」
3: 2020/02/16(日) 00:32:56.720 ID:q7bGbkw80.net
社会人「キツイこと言うなぁ……俺はもうへとへとだよ……」
オルガ「自分の心に負けるんじゃねえ! もしも歩みを止めちまったら最後……お前は……」
社会人「氏ぬって言うんだろ?」
オルガ「……」
オルガ「自分の心に負けるんじゃねえ! もしも歩みを止めちまったら最後……お前は……」
社会人「氏ぬって言うんだろ?」
オルガ「……」
4: 2020/02/16(日) 00:34:50.594 ID:q7bGbkw80.net
社会人「バカだなぁ……今後一切歩かなくなるってわけじゃない、ちょっと休憩するだけだって」
オルガ「それでも駄目なんだ」
社会人「……なんでさ」
オルガ「今は歩いてるから見えないだけで……本来、お前の周りは敵だらけなんだ」
社会人「敵ねぇ」
オルガ「それでも駄目なんだ」
社会人「……なんでさ」
オルガ「今は歩いてるから見えないだけで……本来、お前の周りは敵だらけなんだ」
社会人「敵ねぇ」
5: 2020/02/16(日) 00:39:45.240 ID:q7bGbkw80.net
オルガ「今はお前が歩みを止めていないからこそ……敵さんはお前を襲えないでいるだけなんだ」
オルガ「もしもお前が歩みを少しでも止めちまったら……奴等は待ってましたと言わんばかりに……」
オルガ「お前に襲いかかる」
社会人「そして俺は氏ぬと」
オルガ「そうだ」
オルガ「もしもお前が歩みを少しでも止めちまったら……奴等は待ってましたと言わんばかりに……」
オルガ「お前に襲いかかる」
社会人「そして俺は氏ぬと」
オルガ「そうだ」
7: 2020/02/16(日) 00:43:50.735 ID:q7bGbkw80.net
オルガ「とにかく、無駄口を叩く暇があるなら……がむしゃらに歩き続けろ!」
オルガ「この先にあるゴールを目指して……寄り道せず、一直線に! 進み続けろ!」
社会人「ゴール……ねぇ……」
社会人「なぁ、オルガ……一つだけ聞いてもいいか?」
オルガ「……何だ?」
オルガ「この先にあるゴールを目指して……寄り道せず、一直線に! 進み続けろ!」
社会人「ゴール……ねぇ……」
社会人「なぁ、オルガ……一つだけ聞いてもいいか?」
オルガ「……何だ?」
9: 2020/02/16(日) 00:46:55.659 ID:q7bGbkw80.net
社会人「俺のゴールには……何があるんだ?」
オルガ「何?」
社会人「財産か? 女か? それとも誇りか? 名誉か? 知りもしない家族か?」
社会人「オルガ、俺は……いったい何を目指して……進み続けてるんだ?」
オルガ「……」
オルガ「何?」
社会人「財産か? 女か? それとも誇りか? 名誉か? 知りもしない家族か?」
社会人「オルガ、俺は……いったい何を目指して……進み続けてるんだ?」
オルガ「……」
11: 2020/02/16(日) 00:50:20.692 ID:q7bGbkw80.net
社会人「進めと、止まるなと、お前は口を酸っぱくして俺に言ってくるが……」
社会人「見ろ、俺の進む先に……光は無い」
社会人「あるのは暗闇だ、闇だ、無だ」
社会人「こんな状態で、お前は俺に歩けというのか? 進めというのか?」
社会人「ゴールなんてものが一切見えない、この闇の中で……進み続けろと?」
社会人「見ろ、俺の進む先に……光は無い」
社会人「あるのは暗闇だ、闇だ、無だ」
社会人「こんな状態で、お前は俺に歩けというのか? 進めというのか?」
社会人「ゴールなんてものが一切見えない、この闇の中で……進み続けろと?」
13: 2020/02/16(日) 00:55:10.455 ID:q7bGbkw80.net
オルガ「そうだ」
社会人「……」
オルガ「俺……いや、俺達が立ち止まらない限り……歩みを止めない限り……道は続く」
オルガ「現に……お前は今も、闇の中を進めているじゃないか」
オルガ「足場はちと不安定かもしれないが、お前は確かに、前へ前へと進み続けているんだよ」
社会人「……」
オルガ「俺……いや、俺達が立ち止まらない限り……歩みを止めない限り……道は続く」
オルガ「現に……お前は今も、闇の中を進めているじゃないか」
オルガ「足場はちと不安定かもしれないが、お前は確かに、前へ前へと進み続けているんだよ」
14: 2020/02/16(日) 00:57:37 ID:q7bGbkw80.net
オルガ「なら、大丈夫……お前はこの先も進むことができる強さを持っている」
オルガ「後は、お前の意志の問題だ」
オルガ「進むのを諦めるか、それとも諦めないか」
オルガ「敵に殺されるか、それともこのまま逃げ切るのか」
オルガ「全てはお前次第だ」
オルガ「後は、お前の意志の問題だ」
オルガ「進むのを諦めるか、それとも諦めないか」
オルガ「敵に殺されるか、それともこのまま逃げ切るのか」
オルガ「全てはお前次第だ」
15: 2020/02/16(日) 01:01:44 ID:q7bGbkw80.net
社会人「けど、俺に目指すゴールなんて……本当にあるのかどうか……」
オルガ「馬鹿野郎、ゴールなんて物は……進んでいれば勝手に出来上がる物なんだよ」
オルガ「それをお前らはさっさと組み立てようとするから……トチ狂ってパニくるんだよ」
社会人「……」
オルガ「心配すんな、お前が目指すゴールは必ずある……この闇の先に、必ず」
オルガ「馬鹿野郎、ゴールなんて物は……進んでいれば勝手に出来上がる物なんだよ」
オルガ「それをお前らはさっさと組み立てようとするから……トチ狂ってパニくるんだよ」
社会人「……」
オルガ「心配すんな、お前が目指すゴールは必ずある……この闇の先に、必ず」
17: 2020/02/16(日) 01:04:36 ID:q7bGbkw80.net
社会人「……」
社会人「俺は……」
1.進み続ける。
2.少し休む。
安価下
社会人「俺は……」
1.進み続ける。
2.少し休む。
安価下
20: 2020/02/16(日) 01:10:19.384 ID:q7bGbkw80.net
社会人「俺は……進む……!」
オルガ「!」
社会人「俺が止まらない限り……」
社会人「その先に、ゴールはあるんだ!」ドンッ
オルガ「そうだ! そのまま進み続けんだ! 休憩なんて許さねえ……何故ならお前は……進み続ける道を選んだからだ!」
オルガ「大丈夫! 俺がついてる! 俺がお前と一緒に進んでやる! 苦しいときも辛いときも……ずっと一緒だ!」
社会人「オルガ……」
オルガ「!」
社会人「俺が止まらない限り……」
社会人「その先に、ゴールはあるんだ!」ドンッ
オルガ「そうだ! そのまま進み続けんだ! 休憩なんて許さねえ……何故ならお前は……進み続ける道を選んだからだ!」
オルガ「大丈夫! 俺がついてる! 俺がお前と一緒に進んでやる! 苦しいときも辛いときも……ずっと一緒だ!」
社会人「オルガ……」
21: 2020/02/16(日) 01:11:37.042 ID:q7bGbkw80.net
社会人「オルガァ……」カタカタカタ
止まるんじゃねぇぞ……
社会人「オルガァ……」プルルルルル
止まるんじゃねぇぞ……
社会人「オルガァ……」ガミガミガミガミ
止まるんじゃねぇぞ……
社会人「オルガァ……」ガタンゴトンガタンゴトン
止まるんじゃ……ねぇぞ……!
止まるんじゃねぇぞ……
社会人「オルガァ……」プルルルルル
止まるんじゃねぇぞ……
社会人「オルガァ……」ガミガミガミガミ
止まるんじゃねぇぞ……
社会人「オルガァ……」ガタンゴトンガタンゴトン
止まるんじゃ……ねぇぞ……!
22: 2020/02/16(日) 01:12:19.761 ID:q7bGbkw80.net
お前らが止まんねえ限り……
その先に俺はいるぞ!
その先に俺はいるぞ!
23: 2020/02/16(日) 01:13:42.759 ID:q7bGbkw80.net
社会人「」
オルガ「……」
オルガ「よくここまで進み続けたな」
社会人「」
オルガ「ここが、お前が懸命に目指したゴールだよ」
社会人「」
オルガ「と言っても……もう聞こえねえか……」
オルガ「……」
オルガ「よくここまで進み続けたな」
社会人「」
オルガ「ここが、お前が懸命に目指したゴールだよ」
社会人「」
オルガ「と言っても……もう聞こえねえか……」
25: 2020/02/16(日) 01:18:19.969 ID:q7bGbkw80.net
オルガ「見えもしねえ……聞こえもしねえ……」
オルガ「けど、伝わるだろ? お前の眼前には……お前が目指したゴールが、広がってる」
<……! ……!!
『ああ、そうだな……伝わるよ……見えずとも……聞こえずとも……伝わるともさ……』
オルガ「そうか……」
オルガ「けど、伝わるだろ? お前の眼前には……お前が目指したゴールが、広がってる」
<……! ……!!
『ああ、そうだな……伝わるよ……見えずとも……聞こえずとも……伝わるともさ……』
オルガ「そうか……」
26: 2020/02/16(日) 01:19:49.892 ID:q7bGbkw80.net
『これが……俺が進み続けた……結果……』
『ふふ……悪か……ない……』
オルガ「……」
『』
オルガ「……逝ったか」
『ふふ……悪か……ない……』
オルガ「……」
『』
オルガ「……逝ったか」
27: 2020/02/16(日) 01:23:04.354 ID:q7bGbkw80.net
オルガ「そんじゃあ俺も……ぼちぼち行くとするか……」
オルガ「あらよっと……」ポチッ
<キボウノハナ~♪
オルガ「ふぅ……」
オルガ「…………」
オルガ「…………」ガクッ
オルガ「あらよっと……」ポチッ
<キボウノハナ~♪
オルガ「ふぅ……」
オルガ「…………」
オルガ「…………」ガクッ
30: 2020/02/16(日) 01:25:38.029 ID:q7bGbkw80.net
(´A`)「……もう無理、一歩も歩けない、というか歩くのに疲れた」
(´A`)「カーチャンもいないし……もうこのまま氏を待っても……」
「オイ! そこのお前!」
(´A`)「……あ?」
オルガ「止まるんじゃねぇぞ……」
(´A`)「カーチャンもいないし……もうこのまま氏を待っても……」
「オイ! そこのお前!」
(´A`)「……あ?」
オルガ「止まるんじゃねぇぞ……」
31: 2020/02/16(日) 01:25:51.878 ID:q7bGbkw80.net
完
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