1: 2017/08/17(木) 23:45:34.051 ID:th2sgm/V0.net
シOタ「えへへ、お母さんの形見のペンダント、持って来ちゃった」
お嬢様「あー!そんなもの持って来て悪ぅい子ですわねー?」
シOタ「うわっ!…お願い!内緒にして……」
お嬢様「ふーん…ちょっとお貸しなさい!」バッ
シOタ「あっ、返して!ぼくのだよ!」
お嬢様「あー!そんなもの持って来て悪ぅい子ですわねー?」
シOタ「うわっ!…お願い!内緒にして……」
お嬢様「ふーん…ちょっとお貸しなさい!」バッ
シOタ「あっ、返して!ぼくのだよ!」
3: 2017/08/17(木) 23:46:48.618 ID:th2sgm/V0.net
お嬢様「貧乏人がこんなもの持ってておかしいですわ!絶対盗んだに決まってます」
シOタ「違うよ!返して……」
お嬢様「クス…なら、取ってきなさい!」ブン
シOタ「あーっ!!」
ポチャン
お嬢様「あらぁ、大事なペンダントが小池に落っこちちゃいましたわね?これは諦めるしか…」
シOタ「お母さん!」ボチャン
お嬢様「ちょ、ちょっとそこまでして…!」
シOタ「あわ、あわわ…ぼくおよげない……」ブクブク
お嬢様「せ、先生呼んできますわ!!」
シOタ「違うよ!返して……」
お嬢様「クス…なら、取ってきなさい!」ブン
シOタ「あーっ!!」
ポチャン
お嬢様「あらぁ、大事なペンダントが小池に落っこちちゃいましたわね?これは諦めるしか…」
シOタ「お母さん!」ボチャン
お嬢様「ちょ、ちょっとそこまでして…!」
シOタ「あわ、あわわ…ぼくおよげない……」ブクブク
お嬢様「せ、先生呼んできますわ!!」
4: 2017/08/17(木) 23:48:04.309 ID:th2sgm/V0.net
シOタ「うぅ……お母さん……」グス
お嬢様「元々泣き虫でしたけど、あの日からますますあんな感じですわね…」
お嬢様「わ、私には関係ありませんわ!」
お嬢様「でも…」
お嬢様「元々泣き虫でしたけど、あの日からますますあんな感じですわね…」
お嬢様「わ、私には関係ありませんわ!」
お嬢様「でも…」
6: 2017/08/17(木) 23:49:26.229 ID:th2sgm/V0.net
お嬢様「お喜びなさい?貧乏人!」
シOタ「ふぇ?」
お嬢様「私のお父様が一流の職人に作らせたペンダントをあなたにお譲りします」
シOタ「な、何これ…」
お嬢様「貧乏人には勿体無い代物ですわよ?だからあんな安物のことはお忘れなさい?」
シOタ「……こんなのいらないよーっ!バカーっ!」ブン
お嬢様「きゃっ!な、何をしますの!?危うく高価なペンダントが壊れるところでしたわ!」
シOタ「大っ嫌い!!しんじゃえー!!!」ダッ
お嬢様「なっ、なんですの!?あいつ!」
シOタ「ふぇ?」
お嬢様「私のお父様が一流の職人に作らせたペンダントをあなたにお譲りします」
シOタ「な、何これ…」
お嬢様「貧乏人には勿体無い代物ですわよ?だからあんな安物のことはお忘れなさい?」
シOタ「……こんなのいらないよーっ!バカーっ!」ブン
お嬢様「きゃっ!な、何をしますの!?危うく高価なペンダントが壊れるところでしたわ!」
シOタ「大っ嫌い!!しんじゃえー!!!」ダッ
お嬢様「なっ、なんですの!?あいつ!」
7: 2017/08/17(木) 23:51:19.346 ID:th2sgm/V0.net
お嬢様「この国のお掃除当番とやらは一体何のためにあるのかしら?この私がまるでメイドみたいに!」
お嬢様「そうね、こういうことは貧乏人に任せましょう」
シOタ「え……」
お嬢様「それでは御機嫌よう?」
シOタ「…………」
お嬢様「そうね、こういうことは貧乏人に任せましょう」
シOタ「え……」
お嬢様「それでは御機嫌よう?」
シOタ「…………」
8: 2017/08/17(木) 23:52:34.252 ID:th2sgm/V0.net
お嬢様「ぷぷ、なんですのその点数は?テストの最中寝ていらしたのかしら?」
シOタ「ふん……」
お嬢様「……私の点数が気になるのでしょう?」
シOタ「別に…」
お嬢様「あっ、あら私の答案が…」ピラ
お嬢様「やだー私の100点満点の答案が見られてしまいましたわー」
シOタ「……」
シOタ「ふん……」
お嬢様「……私の点数が気になるのでしょう?」
シOタ「別に…」
お嬢様「あっ、あら私の答案が…」ピラ
お嬢様「やだー私の100点満点の答案が見られてしまいましたわー」
シOタ「……」
9: 2017/08/17(木) 23:55:19.169 ID:th2sgm/V0.net
シOタ「ん、しょ……」
お嬢様「まあ何をやってますの?」
シOタ「……」
お嬢様「鉛筆をナイフで削ってますの?いつもそんなことを?」
シOタ「……」
お嬢様「ちょっと貸してごらんなさい」ガリガリ
シOタ「あっ…」
お嬢様「ほら、こちらの鉛筆削りも差し上げますわ」
シOタ「……」
シOタ「……ありがと」
お嬢様「大したことないですわ、こんなこと」
お嬢様「まあ何をやってますの?」
シOタ「……」
お嬢様「鉛筆をナイフで削ってますの?いつもそんなことを?」
シOタ「……」
お嬢様「ちょっと貸してごらんなさい」ガリガリ
シOタ「あっ…」
お嬢様「ほら、こちらの鉛筆削りも差し上げますわ」
シOタ「……」
シOタ「……ありがと」
お嬢様「大したことないですわ、こんなこと」
11: 2017/08/17(木) 23:59:24.442 ID:th2sgm/V0.net
お嬢様「ショウタ、他にお友達がいらっしゃらないなら私のグループに入りなさい」
シOタ「うん……」
お嬢様「まったく、一度くらい自分で話しかけてみなさいな。お友達はご自分で作るものですわよ?」
シOタ「……」
シOタ「うん……」
お嬢様「まったく、一度くらい自分で話しかけてみなさいな。お友達はご自分で作るものですわよ?」
シOタ「……」
12: 2017/08/18(金) 00:01:56.915 ID:V2iadNxN0.net
お嬢様「ショウタ、随分背が伸びたのね」
男「そうかな?」
お嬢様「そうですわよ。まさか私を追い越すなんて」
男「あんまり気にしたことなかったな」
お嬢様「ショウタのくせに生意気、ですわ」
男「そうかな?」
お嬢様「そうですわよ。まさか私を追い越すなんて」
男「あんまり気にしたことなかったな」
お嬢様「ショウタのくせに生意気、ですわ」
15: 2017/08/18(金) 00:05:50.200 ID:V2iadNxN0.net
お嬢様「ショウタ、今日の放課後はお暇かしら?」
男「今日は部活あるから……」
お嬢様「そう……」
男「今日は部活あるから……」
お嬢様「そう……」
17: 2017/08/18(金) 00:07:46.992 ID:V2iadNxN0.net
男友「おまえいつもヒメカさんと一緒にいるけどさ、付き合ってんの?」
男「えっ?ないないw」
お嬢様「何のお話かしら?」
男「えっ?ないないw」
お嬢様「何のお話かしら?」
18: 2017/08/18(金) 00:09:11.976 ID:V2iadNxN0.net
男友「あれっ、偶然w いや、ショウタとヒメカさん付き合ってんのかなって」
お嬢様「まあ、どうして私がこんな男と?」
男「そうそう、絶対ないから」
お嬢様「……」
お嬢様「まあ、どうして私がこんな男と?」
男「そうそう、絶対ないから」
お嬢様「……」
20: 2017/08/18(金) 00:14:07.241 ID:V2iadNxN0.net
男友「でもさー、二人とも仲良すぎじゃない?どういう関係なの?」
お嬢様「ただの腐れ縁ですわ」
男友「昔から知り合いなんでしょ?昔はどんなんだったの?」
お嬢様「……お、覚えてませんわ、そんなこと、いちいち」ドキッ
男友「おまえは?」
男「うーん……俺もあんまり覚えてないかな……」
お嬢様「……」ホッ
お嬢様「ただの腐れ縁ですわ」
男友「昔から知り合いなんでしょ?昔はどんなんだったの?」
お嬢様「……お、覚えてませんわ、そんなこと、いちいち」ドキッ
男友「おまえは?」
男「うーん……俺もあんまり覚えてないかな……」
お嬢様「……」ホッ
21: 2017/08/18(金) 00:17:00.797 ID:V2iadNxN0.net
お嬢様「…………ねぇ」
男「……うん?」
お嬢様「…………昔の私がどんなだったか、本当に覚えてませんの?」
男「……」
お嬢様「……」
男「あー、うん、実は嘘。割と覚えてる」
お嬢様「えっ…………」サ-
男「……うん?」
お嬢様「…………昔の私がどんなだったか、本当に覚えてませんの?」
男「……」
お嬢様「……」
男「あー、うん、実は嘘。割と覚えてる」
お嬢様「えっ…………」サ-
22: 2017/08/18(金) 00:19:24.501 ID:V2iadNxN0.net
男「いじめっ子、だったよね。ヒメカ」
お嬢様「……」
男「ペンダントのこととか、さ」
お嬢様「あれはあなたが校則を破って……!!」
男「……あれ、親の形見だったんだよね。母さんの」
お嬢様「……」
男「ペンダントのこととか、さ」
お嬢様「あれはあなたが校則を破って……!!」
男「……あれ、親の形見だったんだよね。母さんの」
24: 2017/08/18(金) 00:23:16.769 ID:V2iadNxN0.net
お嬢様「……っ!そんなことっ!初めて聞きましたわ!どうしてその場で言わないんですの!?」
男「いや、別に……」
お嬢様「どうして今さら……そんなこと…………っ!」
男「えっと…………責任、とか、とってくれたら嬉しい」
お嬢様「~~~~~っっ!!!何ですの、それ!!」ウルッ
男「あっ」
お嬢様「卑怯者!!」ダッ
男「いや、別に……」
お嬢様「どうして今さら……そんなこと…………っ!」
男「えっと…………責任、とか、とってくれたら嬉しい」
お嬢様「~~~~~っっ!!!何ですの、それ!!」ウルッ
男「あっ」
お嬢様「卑怯者!!」ダッ
26: 2017/08/18(金) 00:24:43.963 ID:V2iadNxN0.net
お嬢様「最低、最低!」
お嬢様「なんて浅ましい!なんて醜い……!」
お嬢様「私、最低ですわ……」
お嬢様「全部、全部、私が悪いのに……!」
お嬢様「…………ショウタ。今でも私のことは嫌い……?」
お嬢様「あなたは今まで、どういう気持ちで私と接してきましたの……?」
お嬢様「なんて浅ましい!なんて醜い……!」
お嬢様「私、最低ですわ……」
お嬢様「全部、全部、私が悪いのに……!」
お嬢様「…………ショウタ。今でも私のことは嫌い……?」
お嬢様「あなたは今まで、どういう気持ちで私と接してきましたの……?」
27: 2017/08/18(金) 00:27:46.697 ID:V2iadNxN0.net
男友「あれ、今日もヒメカさん休み?」
男「らしいね……」
男友「おまえなんか聞いてないの?」
男「……何も」
男友「風邪かもしれないし、お見舞い行ったら?」
男「……」
男「らしいね……」
男友「おまえなんか聞いてないの?」
男「……何も」
男友「風邪かもしれないし、お見舞い行ったら?」
男「……」
29: 2017/08/18(金) 00:30:36.486 ID:V2iadNxN0.net
お嬢様「……ショウタ」グス
男「……ヒメカ?」
お嬢様「っ!?」ビクッ
お嬢様「あ、あなたどうしてここにっ!?」
男「お見舞い。お父さんが、上がってって」
お嬢様「お父様ったら勝手に…」
男「風邪?」
お嬢様「え、ええ、少ぉし、喉の調子が……ゴホゴホ」
お嬢様(本当は仮病ですわ!)
男「……ヒメカ?」
お嬢様「っ!?」ビクッ
お嬢様「あ、あなたどうしてここにっ!?」
男「お見舞い。お父さんが、上がってって」
お嬢様「お父様ったら勝手に…」
男「風邪?」
お嬢様「え、ええ、少ぉし、喉の調子が……ゴホゴホ」
お嬢様(本当は仮病ですわ!)
32: 2017/08/18(金) 00:33:41.977 ID:V2iadNxN0.net
男「でも、元気そうで良かった。俺もそろそろ帰るね」
お嬢様「あっ…待って!」
男「えっ?」
お嬢様「私、その、謝りたくて……」
男「……えっと、この間の?」
お嬢様「……全部、ですわ。今までのこと、全部」
お嬢様「あっ…待って!」
男「えっ?」
お嬢様「私、その、謝りたくて……」
男「……えっと、この間の?」
お嬢様「……全部、ですわ。今までのこと、全部」
33: 2017/08/18(金) 00:35:05.006 ID:V2iadNxN0.net
男「全部?」
お嬢様「こんなの都合が良すぎるって、わかっています。でも、私のしてきたことのお詫びがしたいのですわ」
男「……真剣な話?」
お嬢様「こんな話、ふざけてしませんわ!」
お嬢様「こんなの都合が良すぎるって、わかっています。でも、私のしてきたことのお詫びがしたいのですわ」
男「……真剣な話?」
お嬢様「こんな話、ふざけてしませんわ!」
34: 2017/08/18(金) 00:37:15.429 ID:V2iadNxN0.net
男「……うん、じゃあ聞くね」
お嬢様「本当に、本当に、申し訳ございませんでした」
お嬢様「知らぬこととは言え、あなたにとってかけがえのない、大切な宝物を、私が奪ってしまったこと」
お嬢様「そのお詫びの一部として、改めてこれを受け取ってはもらえませんでしょうか?」スッ
男「これ……」
お嬢様「本当に、本当に、申し訳ございませんでした」
お嬢様「知らぬこととは言え、あなたにとってかけがえのない、大切な宝物を、私が奪ってしまったこと」
お嬢様「そのお詫びの一部として、改めてこれを受け取ってはもらえませんでしょうか?」スッ
男「これ……」
35: 2017/08/18(金) 00:37:39.534 ID:V2iadNxN0.net
お嬢様『貧乏人には勿体無い代物ですわよ?だからあんな安物のことはお忘れなさい?』
シOタ『……こんなのいらないよーっ!バカーっ!』ブン
シOタ『……こんなのいらないよーっ!バカーっ!』ブン
37: 2017/08/18(金) 00:40:03.545 ID:V2iadNxN0.net
お嬢様「もちろん、こんなものでお詫びが終わるとは思っていません。他に、私にできることならなんでも……」
男「…裏に何か彫ってある?」
『ごめんなさい ヒメカ』
お嬢様「そっ、それは小さい時に……あっ、こんな中古品でお詫びなんてどうかしてるわ私……!あの、やっぱり」
男「ううん、これ、大切にするね」
お嬢様「えっ……」
男「…裏に何か彫ってある?」
『ごめんなさい ヒメカ』
お嬢様「そっ、それは小さい時に……あっ、こんな中古品でお詫びなんてどうかしてるわ私……!あの、やっぱり」
男「ううん、これ、大切にするね」
お嬢様「えっ……」
38: 2017/08/18(金) 00:41:12.196 ID:V2iadNxN0.net
男「あの……今度は俺からいいかな?」
お嬢様「うっ…どうぞ」
男「……ごめん!」
お嬢様「……へ?」
男「俺、ヒメカの弱みにつけこむようなこと言って……」
お嬢様「うっ…どうぞ」
男「……ごめん!」
お嬢様「……へ?」
男「俺、ヒメカの弱みにつけこむようなこと言って……」
39: 2017/08/18(金) 00:42:17.694 ID:V2iadNxN0.net
お嬢様「へ、あ、何のお話ですの??」
男「俺さ、ずっとチャンス狙ってて、それで、シャレた空気とかも作れなくて……」
男「ずっと前から、言おう、言おう、って思ってて、でも断られたらどうしようって」
お嬢様「……あっ///」
男「俺さ、ずっとチャンス狙ってて、それで、シャレた空気とかも作れなくて……」
男「ずっと前から、言おう、言おう、って思ってて、でも断られたらどうしようって」
お嬢様「……あっ///」
40: 2017/08/18(金) 00:45:00.400 ID:V2iadNxN0.net
男「保険、かけようとした。ごめん」
男「今度さ、こんな感じじゃなくて、ちゃんと言うから」
お嬢様「……はい!」
男「その時は、ちゃんと聞いて欲しい。それが俺からのお願い」
お嬢様「……おやすいごようですわ!」グス
おわり
男「今度さ、こんな感じじゃなくて、ちゃんと言うから」
お嬢様「……はい!」
男「その時は、ちゃんと聞いて欲しい。それが俺からのお願い」
お嬢様「……おやすいごようですわ!」グス
おわり
41: 2017/08/18(金) 00:45:25.075 ID:abNkxEM4d.net
好きになる要素なくね?
42: 2017/08/18(金) 00:46:53.763 ID:fJ2iFiZ00.net
シOタあれだけ酷い事されたのにちょっと優しくされただけで堕ちるとかチョロイン
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります