1: 2013/08/04(日) 10:27:58 ID:MGUenvtc

◆風呂場◆

ザアザアザアザア


ポシュポシュ…スカッ スカッ


リヴァイ「?」


スカッ スカッ



リヴァイ「…シャンプーが…ない…」
進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)

2: 2013/08/04(日) 10:31:20 ID:MGUenvtc

―――――


ペトラ「ねえ…オルオ?髪型が違うんじゃない?」


エレン「サラサラですね」

エルド「サラサラだな」


グンタ「天然の癖っ毛じゃなかったのか?」

3: 2013/08/04(日) 10:36:48 ID:MGUenvtc

オルオ「気付いたか…さすが俺の事をよく見てやがるな」 フッ


ペトラ「いや…あきらかに髪の毛が真っ直ぐすぎるでしょ?」


ペトラ「それって…いや全く共通点なんてないけど、兵長の真似なら止めてくれない?」


エレン「一体、何をしたんですか!?」


グンタ「あまり聞きたくはないがな」

5: 2013/08/04(日) 10:56:47 ID:MGUenvtc

オルオ「お前らには分からないかかも知れないな…どうして分からないか分かるか?…」


シュタタタタタタタタタッ!


リヴァイ「…オルオ!!お前!!」ゴゴゴゴゴゴ


オルオ(ヒィィィ!俺の域に達していないからだ…) ガンッ


リヴァイ「…ぉお前!!俺の!!」ガンッガンッガンッ


エレン「兵長!?そんなに壁に頭を打ち付けたら氏にます!!」

6: 2013/08/04(日) 11:05:06 ID:MGUenvtc

オルオ(白目) ガンッガンッガンッ


エレン「リヴァイ兵長!!オルオさん、気絶してます!!もう止めてください!!」


リヴァイ「…チッ」


エルド「なんとなく(分かりたくないが)状況は読めました…」


リヴァイ「ホウ?…察しがいいな…」


エレン(ええ…下半身にタオル巻いただけの姿で、最速で走ってきましたからね)


グンタ「風呂の途中で…走ってこられましたね?」


ペトラ(兵長…裸…) …ブシュッ!


エレン「ペトラさん!!鼻血が!!」

8: 2013/08/04(日) 11:11:11 ID:MGUenvtc

グンタ「つまり…オルオのサラサラストレートは、兵長のシャンプーを使った…と?」


エルド「どんだけ兵長の真似がしたいんだ…」


ペトラ「そのまま壁に頭を打たれ続けて、氏ねばいい」


エレン「これ以上やると、本当に氏にますから!!」


エレン「壁に穴が空いてます!!」

9: 2013/08/04(日) 11:15:48 ID:MGUenvtc

ペトラ「さらさらストレートで白目向いて倒れてるオルオ、気持ち悪い」


グンタ「…でも、一回使った位で、こんなにストレートになるものか?」


リヴァイ「…一回じゃねぇ!!使いきりやがった」 チッ


エレン「兵長、髪の毛濡れてるんで、とりあえず拭いて下さい」 タオル ドウゾ


リヴァイ「…チッ」 フキフキフキ

10: 2013/08/04(日) 11:21:36 ID:MGUenvtc

ペトラ「!!!?」


グンタ「…兵長!?」 プッ


リヴァイ「?」 クリンクリンッ


エレン「兵長もオルオさんと同じで、天パだったんですね!」


エルド「言うな!!エレン!!お前も氏にたいのか!?」

12: 2013/08/04(日) 12:19:12 ID:MGUenvtc

ゴゴゴゴゴゴ


エレン(殺気!?ヒィィィィ)


リヴァイ「…おい、エレンよ」 ゴゴゴゴゴ


リヴァイ「…シャンプー貸せ…」


エレン「…!シャンプーですか? 俺は石鹸で 頭も体も洗います!」


リヴァイ「…石鹸だけで、お前はサラサラなのか!?」

エレン(逆に、兵長はどうしてシャンプーが無ければクリンクリンなんですか?)


ペトラ「へっ兵長!!私のシャンプーでよければ、どうぞ ニコッ」 ダラダラ


グンタ(ペトラ、鼻血流しながら笑顔は怖い…)

13: 2013/08/04(日) 12:24:38 ID:MGUenvtc

リヴァイ「シャンプーハカリルガ …明日 俺は出かける」


エレン「あっ!シャンプー買いにですね?」


エルド(直球だな)


リヴァイ「…俺にはお前を監視する役目がある」


リヴァイ「エレン、お前も一緒だ!」


ペトラ(エレンと兵長が2人でお買い物!? ダメ…萌えちゃう!!) ハアハアハア

23: 2013/08/04(日) 18:13:29 ID:MGUenvtc

―翌日―


ペトラ「オルオはやり過ぎだよ」


エルド「シャンプーをこっそり使うのは 有り得ないな」


オルオ「ウ…兵長!! 本当に スミマセン 」 グスン グスン

リヴァイ「 二度と使うんじゃねぇ」


エレン( 結局オルオさん…朝まで、目が覚めなかったなぁ)


エレン( シャンプー使った位で あんな目に会うなんて 怖すぎる…)

24: 2013/08/04(日) 18:18:53 ID:MGUenvtc

エレン(それにしても…)チラッ

エレン(やっぱり髪の毛はクルクルだ)ブフッ!


リヴァイ「…削がれてぇようだな?」 チャキンッ


エレン( 怖い!! 笑ってはいけない!! 笑ったら…俺は殺される!!)

25: 2013/08/04(日) 18:27:48 ID:MGUenvtc

リヴァイ「…なかなか売ってねぇんだ、特別な成分が入ってる」


エレン( えっ!?シャンプーについて語り出した!? )


リヴァイ「…あれじゃねぇとな、決まらねぇんだよ」

エレン「 兵長…今日はよく喋りますね? 」


リヴァイ「 バカ言え、俺は元々よく喋る 」


ペトラ( 私のシャンプーだと ダメだったんですね? )


グンタ( 髪の毛 癖っ毛な事を気にされてたんですね… )

26: 2013/08/04(日) 18:30:10 ID:MGUenvtc

リヴァイ「 行くぞ!! ついてこい!!」


リヴァイ「 俺から 二馬進以上 遅れるな!! 」


エレン「 はい!! 」



ヒヒーン

27: 2013/08/04(日) 18:36:28 ID:MGUenvtc

――――― ローぜ市内


エレン「 兵長!! シャンプーは どこに買いに行くんですか? 」


リヴァイ「 黙って ついてこい 」スタスタスタ


エレン 「 でも、日用品が売っている店は 通りすぎましたが… 」


リヴァイ「 なかなか売ってねぇと 説明したはずだが? 」 スタスタスタ


リヴァイ「 … ここだ 」


エレン「 ? 」

28: 2013/08/04(日) 18:38:47 ID:MGUenvtc

エレン「 …ここは? 」


リヴァイ「 量り売りシャンプーの店だ 」


エレン「 シャンプー専門店!? 」


エレン( どんだけこだわっているんだ !! )

29: 2013/08/04(日) 18:45:32 ID:MGUenvtc

カランカラン


エレン「 凄い!! 色とりどりのシャンプーが沢山!! 」

店主 「 いらっしゃいませ 」


リヴァイ「…いつものだ 」

店主「 え~と確か、柔らかい髪用ストレート・艶だし・ 毛はえ成分配合の シトラスの香りシャンプー…ですね? 」


エレン( えっ!? 毛はえ!? )


リヴァイ「 ああ 」

32: 2013/08/04(日) 23:28:32 ID:MGUenvtc

店主「ポイント貯まってますが どうされますか?」


リヴァイ「使うとしようか」

店主「ポイントで、こちらの商品と交換ができます」

リヴァイ「…白髪染めで」


エレン(毛はえ成分に、白髪染めって…ガッカリです) ガーン


『失望した? 現実のリバァイ兵長に 』


エレン(どこからか声が!! 空耳!?)

33: 2013/08/04(日) 23:32:46 ID:MGUenvtc

リバァイ「おいっ、エレン!」


エレン「あっ…スミマセン ボーっとしていました」


リバァイ「買い物は以上だ…さっさと行くぞ 愚図野郎が!」


エレン(完全無欠の英雄の真の姿を見た気がします)

34: 2013/08/04(日) 23:40:36 ID:MGUenvtc

―――――調査兵団本部

ミケ「」 スンッ


ミケ「リバァイの臭いがする…」


ハンジ「まさかぁ! リバァイは 旧本部だよ?」


ミケ「いや…確かに臭うな シトラス系のニオイがする」


ミケ 窓を開ける ガラッ


ミケ「あれじゃないか?」


ハンジ「どれどれ? どこにいるの!?」

35: 2013/08/04(日) 23:44:37 ID:MGUenvtc

ハンジ「う~ん…ここから見ると、カリフラワーがあるいている様にしか見えないなぁ」


ハンジ「リバァイは、あんなクリンクリンの髪型じゃないじゃないか」


ミケ「間違いない」 スンッ


ハンジ「じゃあ、確かめに行く?」

36: 2013/08/04(日) 23:53:40 ID:MGUenvtc

―エレンサイド―


リバァイ「せっかくここまで来たんだ、もう一件寄るか…」


エレン「ハッ!付き合います!!」 ドンッ


リバァイ「次は、シャツを買う…」


エレン「いつも着ておられるシャツ…でありますか?」


リバァイ「これも、なかなか売ってねえからな」


エレン「オルオさんも着ていますよね」

38: 2013/08/05(月) 00:01:28 ID:KlfojVqI

リバァイ「あいつのシャツは、オルオの自作だ…」


リバァイ「コスプレが趣味とかなんかで、衣装をチマチマ縫ってやがるな」


エレン(コスプレ? 衣装? 俺が新兵だから理解ができないのか…?) クラクラ


エレン「…あの、オルオさんは服を縫ってまでも、兵長の真似されてますが」


エレン「どうして兵長は真似を許されているんですか?」


リバァイ「…真似を だと?」

40: 2013/08/05(月) 00:09:32 ID:KlfojVqI

リヴァイ「真似だと? 誰が誰の!?」


エレン「オルオさんが、兵長の真似をしている です」


リヴァイ「真似…していたのか?」


エレン(気付いていなかったのか!?)


エレン「だからシャンプーも、使ったんだと思いますが」


リヴァイ「そう…だったのか…」


エレン(助けてくれ!!ミカサ アルミン!! どこからどう突っ込んでいいのか…俺には分からない)

41: 2013/08/05(月) 00:14:45 ID:KlfojVqI

今日は終わります
ありがとうとう ございます

42: 2013/08/05(月) 00:15:03 ID:KlfojVqI

今日は終わります
ありがとう ございます

45: 2013/08/07(水) 22:53:50 ID:3Zfh5FoM

リヴァイ「次は…ここだ」


エレン「見た所 普通の服屋ですが?」


リヴァイ「Sサイズ 専門店だ…」


エレン(また人類最強のイメージが…) クラクラ


リヴァイ「どうした?」


エレン「ちょっと目眩が…でも大丈夫ですから!入りましょう」


リヴァイ「…?」 ガラッ

47: 2013/08/07(水) 23:32:29 ID:3Zfh5FoM

~Sサイズ専門店~


店主「いらっしゃいませ~」

リヴァイ「…いつものを二枚」


エレン(ここでも常連!?)



店主「いつものサイズをお持ちしました、二枚ですね?」


店主「えっと二枚…という事は、お連れ様の分ですか…ね?」

48: 2013/08/07(水) 23:39:56 ID:3Zfh5FoM

エレン「いや!!俺には明らかに小っちゃいんで違います!!」 ズバッ


リヴァイ「…アキラカニ、チッチャイダト?」 ゴゴゴゴ


エレン(しまった!!本音が!!というか本当の事を!!) アワワワワ


バターンッ!!


ハンジ「リヴァイ 見ぃ~つけた!!」

49: 2013/08/07(水) 23:45:46 ID:3Zfh5FoM

リヴァイ「クソメガネか?…どうしてここに?」 チッ

ハンジ「いやね、ミケがさ リヴァイの臭いがするって言うから」


ミケ「…」 スンッ


ハンジ「でも…何? プッ!ブハッ! その頭!! クスクス」


ハンジ「クリンクリンじゃないか!!」 クスクス


エレン(クリンクリン…)

リヴァイ「」

50: 2013/08/07(水) 23:51:20 ID:3Zfh5FoM

エレン「あの…臭いがって仰られましたが…?」


ミケ「シトラスの香りだな」

エレン(どんな嗅覚なんだ…調査兵団が また分からない)


エレン「あっ!でも今は兵長はペトラさんのシャンプーですよね?」


リヴァイ「」


リヴァイ「ボディシャンプーも シトラス系だ」

52: 2013/08/08(木) 23:03:30 ID:X9DOKWbM

エレン「…兵長は、色々と…その…身なりに気を使われてますね」 コトバヲエラブ


ハンジ「30代だからね」


ハンジ「それに人類最強って事で、人から注目されるから、頑張っちゃうんじゃない!?」


リヴァイ「」


エレン(…所謂 若作り!?)

53: 2013/08/08(木) 23:07:55 ID:X9DOKWbM

ハンジ「エレンは買い物に付き合ってるんでしょ?」

エレン「…あっ…はい」


ハンジ「リヴァイの買い物パターンだと…」


ハンジ「量り売りシャンプー、そして いつものシャツ…」


ハンジ「最後は薬屋かな♪」 クスクス


エレン「薬!?」

54: 2013/08/08(木) 23:17:27 ID:X9DOKWbM

ハンジ「夜も人類最強を頑張るリヴァイは、バイアグ…グハッ!! バキッ!! ドサッ

ハンジ、リヴァイにミゾウチを殴られる


エレン(バイアグ…って何だ!? にしてもパンチが早くて見えなかった)


ハンジ「」


エレン「…ハンジ…さん?」

ハンジ「痛いなぁ、いきなりボディブローはやめてよ」 ムクッ


エレン(この人…案外タフじゃね?)

55: 2013/08/08(木) 23:24:05 ID:X9DOKWbM

ハンジ「…エレン、君はまだまだ若いから 知らないかも知らない…」 ガシッ


エレン(両肩を掴まれた?) イヤナカオ


ハンジ「シトラスの香りは 加齢を隠す為…白髪染めに 育毛剤…」


ハンジ「そして!!夜を頑張る為に 薬が必要な…時もある」


リヴァイ「悲しい顔をするんじゃねぇ」

56: 2013/08/08(木) 23:30:48 ID:X9DOKWbM

エレン「(なんだかよく分からないけど)色々気をつかわれてるんですね」


ハンジ「加えて、リヴァイは天パみたいだし、小さいからね~ 欲しい物は普通の店では買えないんじゃない?」


エレン「普通の店では買えない…買い物も大変ですね…」


エレン「オルオさん 兵長の真似しようと必氏ですが、そこまで真似はできないですね」


ミケ(必氏って言ってる)

57: 2013/08/08(木) 23:35:41 ID:X9DOKWbM

ハンジ「ああ、真似してるね、確かに」 フフフ


エレン「今回も兵長のシャンプー使いきってしまい、フルボッコでしたね」


リヴァイ「…真似してたのか…」


ハンジ「え!?気付いてなかったの!?」 ビックリ


リヴァイ「ああ」


ミケ「口調も仕草も、あまつさえ服装や髪型まで…真似しようとしてるじゃないか?」


リヴァイ「だからシャンプーを使ったんだな…」

58: 2013/08/08(木) 23:41:45 ID:X9DOKWbM

リヴァイ「…可愛いとこ、あるじゃねえか///」


エレン(可愛い?ペトラさん曰く気持ち悪いの間違いじゃないのか?)


ハンジ「…ちょっとストーカーの域に入ってる気がしない事もないけど」


ハンジ「リヴァイは意外と尊望の眼差しに弱いからねぇ」


ハンジ「綺麗に身支度してるのも、だからなんじゃない?」 クスクス



リヴァイ「…うるせえぞ」

59: 2013/08/08(木) 23:44:56 ID:X9DOKWbM

エレン「じゃあ…もうシャンプーを使った罪は?」


ハンジ「もう許してあげなよ?」


ミケ「」 スンッ


リヴァイ(あいつが俺の真似を…憧れってやつか…)

60: 2013/08/08(木) 23:51:24 ID:X9DOKWbM

リヴァイ「……ああ もう殴らねえよ」


一同「!!」


エレン「良かった…俺も!嬉しいです!!」 グスン


ミケ「良かったな」


ハンジ「もうシャンプーの1つや2つで カリカリしないであげなよ! ね?」

61: 2013/08/08(木) 23:55:28 ID:X9DOKWbM

リヴァイ「シャンプーの1つや2つ…だと?」


リヴァイ「今回だけは見逃してやるが…次回使ったら…塔から吊るす!!」 ゴゴゴ

エレン(大人気ない!)


ハンジ(よっぽど 頭には気を使ってるんだ)


ミケ(低レベルな争い…だな)

62: 2013/08/09(金) 00:00:30 ID:Fx5Ysmxk

エレン(現物のリヴァイ兵長について分かった事)


○実は天然パーマ

○シャンプーには気を使っている

○シャツはSサイズ


○夜も人類最強を目指しているらしい(ハンジさん談)

○オルオさんが真似してた事を知らなかった、意外と天然な兵長


○大人気ない…



以上

63: 2013/08/09(金) 00:06:49 ID:Fx5Ysmxk

エレン(フルボッコは怖いし、大人気ない兵長だけど)


エレン(身なりに気を使われたり、周りの目を気にされたり…と)


エレン(人間味があって…親近感わいたかなぁ)


エレン(うん!!今日は買い物に付き合って良かったかも…な 多分)


現物の人類最強=リヴァイの人間味溢れる所を垣間見て、親しみを?覚えた…んじゃないかな というお話。



おわり

64: 2013/08/09(金) 06:06:04 ID:tudwG3Gw
乙!楽しかったです
また期待してます

引用: リヴァイ「…シャンプーがないだと?」