1: 2018/03/21(水) 01:08:41.56 ID:dHluVzgi0
【黒潮】
2: 2018/03/21(水) 01:10:05.22 ID:dHluVzgi0
黒潮「あ!司令はん、遅かったんなぁ。ウチ、心配しとったんやで」
黒潮「ん?何を心配してたんやって?も~、やーぱり忘れてはる。言うてたやんウチ、明日サプライズよういしとくって...」
黒潮「....その顔、なんも覚えてないんと違う?はぁ....まぁええよ。黒潮さんは寛大やから、司令はんが、なんも覚えてなくて、しまいにはこんな時間に帰ってきても、ウチは、なんも思ってません」
黒潮「.....嘘やて!そんなしょげた顔なんしんといてや~。ほら、司令はん、いつもお疲れさん」
黒潮「そんなお疲れさんな司令はんに、黒潮からのサプライズプレゼント。なんやと思う?」
黒潮「え~....わからんなんて言わんといてや...。なんかトンチの効いた答え期待しとったんに...。まぁ、ええか。ウチからのサプライズプレゼント、それは」
3: 2018/03/21(水) 01:11:00.14 ID:dHluVzgi0
黒潮「....んーやっぱ内緒や。なんや、勿体ぶらずにさっさと教えろって?はぁ....せっかちさんやなぁ。まぁおいおい、やね」
黒潮「....玄関でずっと喋ってるのもあれやし、はよぉ、あがったあがったで」
黒潮「あ~、なんか最近また寒ようなったなぁ....。司令はん、風邪引いてへん?なんかここんとこ、くしゃみ多いやん?え、花粉症?なら大丈夫やな。大丈夫やないけど」
黒潮「さ、部屋に入った入った」
黒潮「あ~~。ぬくい....。やっぱ寒いよりあったかいのが一番や....。いや~、司令はんが帰って来る前に部屋温めててよかったわ。秀吉さんの気遣い、現代でも通用するわぁ....」
4: 2018/03/21(水) 01:11:47.42 ID:dHluVzgi0
黒潮「.....なんでウチの向かい側に座るん?それも扉側に座って。寒いやん、そこ。はーよこっちきなさいな」
黒潮「....やっぱ人の温もりはぬくいわ....。司令はん、なんやいつもよりあったかいわ。まさか、やっぱ花粉症やなくて、風邪なんちゃう....?せやったらはよ病院行かんと....」
黒潮「へ?恥ずかしい...?...あはは!!なんや今更そんなこと気にしてるん?ウチとどんだけ長いこと過ごしてるん思ってるんや。初々しくて、こっちまで恥ずかしようなるわ....」
黒潮「あーー!もう!調子狂う!ほれ司令はん背中向いた!」
黒潮「そんな恥ずかしさ蔓延させるような、悪い病原体は、蓋せんとな。はい、アイマスク装着や」
5: 2018/03/21(水) 01:12:13.95 ID:dHluVzgi0
黒潮「これで真っ暗やんな。これで司令はんから、ウチのことは見えません。見えへんから、これから司令はんにされることは、ウチがやってるっていう証明はできへんで」
黒潮「ちょっとお腹周り失礼するで....」
黒潮「ん?抱きついてるのかって?....さぁ、司令はん見えてへんから、わからんやろ。ウチも知らんへんで....」
黒潮「....司令はん、太ったやろ。昔よりお腹周りが太ましようなってる気がするで。デスクワークはこれやからウチ嫌いなんや....」
黒潮「黒潮も前より太った....?アホ、なんてデリカシーのないこと言うんや。乙女心を傷つけるなんて....」
黒潮「ちょっとふくよかな方がええって言ってもな、限度ってのがあるんや。まったく、ウチやからええけど、ほかん子には言ったらあかんで」
6: 2018/03/21(水) 01:13:07.60 ID:dHluVzgi0
黒潮「幸せ太り同盟として、罰則かしたろ。明日からウォーキングや。ええな?拒否権なしや。スリム同盟締結するまで、ウォーキングやウォーキング」
黒潮「....のびーるのびーる、脂肪がのびーる....。司令はんのお腹がのびーる....」
黒潮「司令はん、ウチにもたれてや。遠慮せんでええよ」
黒潮「......」
黒潮「思ったより軽いわ。ごめんな太ったなん言うて....」
黒潮「ほな、ちょっと倒すで....。黒潮さんの膝枕や」
黒潮「......」
黒潮「司令はん、ここで問題。今、ウチどんな顔してるでしょーか」
7: 2018/03/21(水) 01:13:40.42 ID:dHluVzgi0
黒潮「.....にやけてるって?.....答え、教えんとこ....」
黒潮「今は膨れてるって....。....用意したアイマスク安もんすぎたんか...?アカンわこれ」
黒潮「えーはいはい全問正解ですよーだ。にやけて膨れましたー。全問正解の司令はんには、商品として....」
黒潮「あったかい濡れタオルで耳塞ぎます」
黒潮「ほーれ」
黒潮「....どうや、あったかい?なら、用意したかいがあったわ。秀吉さん見習ったんやで、とりあえず、全部あっためとけってな。ほーれぐーりぐーり」
黒潮「耳たぶから、溝をなぞって上に行く。そんで戻って、また上に行って....」
黒潮「....なんで呪文みたいに繰り返すんやって、思ってるやろ。手順書っていうのは、全部の物事には用意されてるんや」
8: 2018/03/21(水) 01:14:33.47 ID:dHluVzgi0
黒潮「そんなら、次はって思うやん?次はな、ほれ、耳の穴に.....」
黒潮「......」
黒潮「ゆっくり動かした方が落ち着く?せやったら、リクエストにお答えして、ゆっくり動かすわ」
黒潮「......」
黒潮「司令はん、口開けっぱやで」
黒潮「.....」
黒潮「......はいお終いや。あんま耳さんいじいじしてたら、腫れてまうやろ。しまいや、しまい。.....もうちょっとだけお願いって」
黒潮「はぁ、まぁええで。でも、もう少しだけやからな....。ほーれ、ぐーりぐーり....」
黒潮「.......」
黒潮「はい、本当におしまいや。あんま長いことやってたら、次に行かれへんやろ」
黒潮「もう少しだけ....?アホ、ちょっとはこっちの都合考えてや....」
黒潮「ゆーこと聞かん悪い子は、めっ!おでこアタックや」
9: 2018/03/21(水) 01:15:00.24 ID:dHluVzgi0
黒潮「懲りたらほんまにしまいや。ほら、寝返りうって、右耳上に向けてーや」
黒潮「.....」
黒潮「よーできました。えらいでー司令はん。よくできたいい子には、頭撫でたるからね~」
黒潮「ほーれよーしよーし。えらいぞー」
黒潮「....感情がこもってへんって。あのなー感情込めたら、犬をよしよししてるみたいになるで?ええんか?犬扱いして?」
黒潮「それもそれでって、アホか」
黒潮「はい、よしよしタイム終了や」
黒潮「司令はん、次ウチ何しよると思う?まぁもうわかるか。膝枕して、耳拭いたら、もうわかるわな」
黒潮「わからんから教えてくれって.....。あんなぁ、面白がってるん?ほんま畜生やな....」
黒潮「ええか、畜舎には畜舎専用の接待ってもんがあってな、問題です。これから何を耳に突っ込まれるでしょうか」
10: 2018/03/21(水) 01:15:31.57 ID:dHluVzgi0
黒潮「....箱の中身当てるみたいやな。まぁええか、ほな、行くでー」
黒潮「......」
黒潮「さぁ何やろなー?ヒントは、白色で、先端が丸いもの。そんで耳に突っ込むやつや。耳かゆいなーって時に使います」
黒潮「.....綿棒?んー、正解や。綿棒です。ウチは今、綿棒突っ込んでました」
黒潮「本当やったら耳拭いたみたいに外周からやけどね、まぁクイズやし、耳奥からでもええな」
黒潮「ほんじゃ続き、してくで」
黒潮「......」
黒潮「.....なぁ司令はん。ウチ思うんやけど、なんで季節って巡るんやろ」
黒潮「春きて、夏きて、秋きて、冬くる。そんで繰り返し。ずっとずっと」
黒潮「.....」
11: 2018/03/21(水) 01:16:19.20 ID:dHluVzgi0
黒潮「司令はん、どの季節が好き?.....夏?なんでや?」
黒潮「夏は汗かくことしても、なんも思われへんから?なんやその理由.....」
黒潮「......」
黒潮「てっきりむっつりスOベさんの司令はんは、薄着の季節やから、なんていうと思ってたわ」
黒潮「ウチは、夏はあんま好きやないなぁ....。暑いもん、空気がむしむししてて、年中サウナに入ってるみたいで、なんかイヤや」
黒潮「......」
黒潮「秀吉さんは、なんでもあっためとけって、言うとったけど、なんでもはアカンな。空気は澄んでいた方がええ」
黒潮「そんならウチは何が好きかって?んーウチは、秋やな」
黒潮「.....せやから太るんやぞって、思ったやろ。筒抜けや」
黒潮「そんなひどいこと考えるアホさんには、耳の奥に綿棒突っ込んだるからな....」
黒潮「......」
黒潮「秋ってさ、空気も澄んでて、程よく寒いやん。あと美味しいもんが多い....」
黒潮「栗もええなぁ。栗ご飯、おいしい。さんまもええなぁ、あとさつまいも。天ぷらにしたら、おやつや」
12: 2018/03/21(水) 01:16:58.47 ID:dHluVzgi0
黒潮「さつまいもの天ぷらにご飯は、ありえへんけど。どれもこれも美味しくって堪らんなぁ....。あぁさっさと春と夏過ぎてくれへんかなぁ」
黒潮「......」
黒潮「せやから、思うんや。季節っていうのは一つでええやんって。そしたらさ、みんな幸せや。太る子増えるし、ウチも隠れる。それは冗談やけど」
黒潮「季節が一つやったらさ、春に花粉で悩まされんし、夏に熱中症で倒れもせん。それに冬に雪かきだってせーへんですむ。リスクが一番少ない秋がベスト、なわけなんです」
黒潮「......」
黒潮「あ、でも司令はんは夏派か....。相容れへんなぁ。秋派の黒潮が仲間になって欲しそうに、司令はんを見てるで」
黒潮「えースリルがなくて秋はつまらんって....。なんや秋派はダメなんか....?」
黒潮「別に悪いわけやない、か」
黒潮「...... 」
13: 2018/03/21(水) 01:17:52.87 ID:dHluVzgi0
黒潮「なんか織姫と彦星みたいやな。あれってさ、働き者の2人が恋にうつつ抜かしよったから、神様が無理やり切り離したんやろ、確か」
黒潮「秋派の織姫は、おいしいもんが好きで、夏派の司令はんは、アクティブに動き回るのが好き。せやから、一年にちょっとしか会うことができん....」
黒潮「せやったら、間をとって、冬にしようか。春は、花粉がうっといから、ダメや。冬やったら、部屋あっためれば暑いし、食べ物は、美味しさがぎゅっと詰まって、おいしい」
黒潮「ウチら2人は、冬将軍一派に仲間入りや~」
黒潮「......」
黒潮「せやったら、めんどいから季節が巡った方が、ええな」
黒潮「しゃーないなぁ....。ほんなら司令はんも、そろそろ頭回そっか」
黒潮「それじゃ、最後に、耳ふーするで」
14: 2018/03/21(水) 01:18:31.91 ID:dHluVzgi0
黒潮「.....。ふーー......」
黒潮「.....もっかい」
黒潮「.....ふーー」
黒潮「.......」
黒潮「司令はん、頭反対にしてや」
黒潮「.....」
黒潮「左耳はん、こんにちわ」
黒潮「芸が少なくてごめんな。また上から下にやってくで」
黒潮「.....」
黒潮「なんや、眠くなってきたなぁ....。思わずぶすって行ってしまいそうや」
黒潮「.....冗談やて。そないなことせーへん、せーへん」
黒潮「.....司令はんがよくしとる、デスクワークってこんな感じなんかな。最初のうちは、元気でも、だんだん眠なってきてって感じで」
15: 2018/03/21(水) 01:18:58.40 ID:dHluVzgi0
黒潮「......」
黒潮「ウチには無理そうやなぁ....。パソコンぴこぴこして、判子をぱんぱん打ってくなんて。せやったら、あんま好きでもない運動してた方が、まだ楽や」
黒潮「そー考えると、司令はんは、いつも頑張ってるんやなぁ。毎日毎日、お疲れさん」
黒潮「.....」
黒潮「実は、その溜まった脂肪は幸せ太りなんかやなくて、不幸太りなんちゃう?ストレスのせいで過食しすぎてたり.....」
黒潮「....それはない、ねぇ。ご飯が美味しすぎるのがあかんのか。せや、ウチと鳳翔さんが作るご飯はどっちがおいしい?」
黒潮「....鳳翔さんかい。そこは、ウチって言って欲しいなぁ。嘘でもなぁ」
黒潮「黒潮には、黒潮なりの味があるって、そんなうまいこと言ってもなぁ」
黒潮「.....愛情のスパイスがよく効いてる....。うまいこと言ったつもりなんか?.....いいこや、いいこ」
16: 2018/03/21(水) 01:19:26.54 ID:dHluVzgi0
黒潮「......」
黒潮「なぁ、もう終わりにしたってええ?なんか、途中で投げ出したくなったんやけど....」
黒潮「飽きたって?違うで、今は司令はんの人間カイロが無性に恋しいねん。ぶよぶよお腹、って実はそんな太ってへんけどね。も少し、温もりが欲しいねん」
黒潮「あくびって人に移るやん。それて同じでさ、幸せも人に移るねん。司令はんの幸せがウチに移って、なんかもう、眠たなってきた.... 」
黒潮「また、今度に、左耳しよっか。そん時は、ちゃんとはよ、帰ってきてな。そしたら、ウチも寝ないですむから.....」
黒潮「.....おやすみ、司令はん」
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17: 2018/03/21(水) 01:21:59.95 ID:dHluVzgi0
こんな感じで進めてきます。提督は埋め込まず、自分を埋め込んでもらえると没入感が得られそうな気がするので、こんな感じです。リクエストの艦娘があったらどんどんどうぞ。頑張ってみます。
18: 2018/03/21(水) 01:32:43.52 ID:Hv+fL+deo
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