166: 2018/03/27(火) 12:59:00.44 ID:3sl7ODBU0
167: 2018/03/27(火) 12:59:26.39 ID:3sl7ODBU0
山城「提督おかえりなさい......って、玄関で倒れないでくださいよ。.......限界?動けない......」
山城「ぁあもう。わかったから、ほら足こっちにむけて。それくらいはできるでしょ?......うわくさっ!......はぁ、洗濯しないと、これ」
山城「それじゃ引っ張るから、踏ん張ってくださいね。.......よいしょ、よーいっしょ!」
山城「重いし臭い。......ちょっとそこで寝そべってて、足拭きますから.......はい靴下脱ぎますよ!」
山城「......」
山城「......もう、完全にやる気無しじゃない。毎日毎日、お疲れさまね。ほんと。.......よし拭けた」
山城「はいじゃあリビングに撤退しますよ.....」
山城「.......そうだ、お風呂とご飯、できてるから。......私がいいなんて言っても、明日も早いんでしょ?馬鹿なこと言わないでもう.....」
168: 2018/03/27(火) 13:00:28.96 ID:3sl7ODBU0
山城「.....はい、到着!ほら立った!......無理?はぁ......。よいしょっ!!っと。イス.....イス.....」
山城「どっっこいしょっと。......おばさんくさいですって?どの口が言うんですかまったく.....」
山城「はいご飯味噌汁。あと、今日は麻婆豆腐ですよ。食べてください。......食べるのがめんどくさい....?ぁあもう、ほら口開けて」
山城「はい、あーん。......おいしい?....まだ噛んでない?はやく噛んで食べてください。......噛むのもめんどくさい?.....それは自分でやってくださいよ」
山城「......おいしい?ならよかったです」
山城「......はいお茶。......次はご飯。はいよく噛んで.....」
山城「........」
山城「......最近、帰ってくるの、遅いですよね。.....仕事が大変?.....そう」
山城「......あんまり無茶しちょダメよ。......そう、わかってるならいいです」
山城「はい、よく噛む。.......もうお腹いっぱいなの?......わかったわ」
山城「......少し横になりたいの?.....そう、動ける?......動けるのね。わかったわ」
山城「私は、洗い物をするから、好きな時にお風呂に入ってちょうだい......」
169: 2018/03/27(火) 13:00:55.46 ID:3sl7ODBU0
山城「........」
山城「.........」
山城「........お風呂、入らないの?......めんどくさい?......入らないと臭いままよ。それでもめんどくさいって、はぁ......」
山城「じゃあちょっと待ってて。すぐ洗い物終えるから」
山城「.......」
山城「........はい終了。........ほらこっちきなさい。抱きしめてあげるから。.....臭いからいい?......いいわよ後でお風呂入ればいいのだから。ほらはやく」
山城「......よしよし、提督、今日はよく頑張りました。偉いですよ。毎日、毎日残業して」
山城「ほら、山城のこと、抱きしめ返してください。.......そういいこ、いいこ」
山城「........」
山城「眠かったら、このまま寝てもいいわよ?寝たら、私がお風呂に一緒に入ってあげて、頭も、体も全部洗っておいてあげる。......あと歯も」
山城「......自分でやる?.....そう。よしよし、偉いですよ、提督」
170: 2018/03/27(火) 13:02:01.63 ID:3sl7ODBU0
山城「........」
山城「ねぇ、いつお仕事落ち着きそう?......わからない、なら仕方ないですね」
山城「.......よーし、よーし......」
山城「.......」
山城「.......もう大丈夫そう?もうちょっと?......ええいいわよ。提督の気の済むまで、してあげます」
山城「......」
山城「.......提督、膝枕、しましょうか?......はい、なら横になってください」
山城「.......」
山城「.......はい、よくできました。提督」
山城「.......よーしよーし」
山城「.......」
山城「.....お風呂、一緒に入りたいんですか?いいえ、遠慮しておきます。......別に嫌ってわけじゃないですよ。......本当は、一緒に入りたいけど、やっぱり、そういうのって疲れるじゃない?」
山城「......提督、毎日お疲れで帰ってくるし、余計な心労はかけたくないのよ。......まだ明日もお仕事あるんでしょ?」
山城「......でしょ。.......不幸かって?......まぁ不幸って言ったら不幸だけど」
山城「.....提督は、いつも帰ってくる時間は遅いし?休みは中々合わないし、帰ってきたと思ったらすぐ寝るし。はぁ、やっぱり不幸よ」
山城「.......ごめんって、仕方ないわよ。提督のお仕事が大変なのはわかってるし、それを承知で一緒にいるのだから。覚悟の上よ」
山城「......でもまぁ、ささやかな、短い時間だけど、提督とこうやっていられるのは、不幸じゃないわよ」
山城「幸せの中にずっといると、幸せがわからなくなるって、言うじゃない?......だから不幸の中でも、たまに起こる幸せの方が、私的には合ってるから」
山城「.......麻痺したくないのよ」
171: 2018/03/27(火) 13:02:32.37 ID:3sl7ODBU0
山城「........」
山城「......なんだか辛気臭くなったわね。.....そうだ。耳、上に向けてください」
山城「ほーらはやく。.......はい、よくできました、偉いですよ」
山城「ちょっと上を失礼......。あっごめんなさい、重かった?......柔らかかったって、ばか」
山城「......ほんとにもう。そういうのは、無し!疲れが残ったら、明日大変でしょ?」
山城「......はい深呼吸。落ち着いてください。はい、吸って......。吐いてー......。もう一回、吸って......。吐いてー......」
山城「.......落ち着いた?.....ならいいのよ」
山城「......耳かき、してあげる。.....たまには、少し強めのスキンシップしてもいいでしょ?いつも我慢してるんだから。これくらいに許してください」
山城「......はい。なら、左側から」
山城「........」
山城「.......こら、私のお腹に顔を埋めない。.....いい匂いがする?......もぅ」
山城「.......ほーら、ダメ。頭撫でてあげるから落ち着きなさい」
山城「......よーしよーし。深呼吸、深呼吸......」
山城「........」
山城「.......気持ちいい?.......もっとしてほしいの?はいはい。わかりました」
山城「........」
山城「.......はい、深呼吸、深呼吸......」
山城「.......」
山城「.......なに?我慢できない?......だめ、我慢、我慢」
山城「どうしてもって言われてもよ。......こら、叩くわよ」
山城「まったく、すぐにそうやってなる。だめなものはだめ。.......はぁ」
山城「.......」
172: 2018/03/27(火) 13:03:14.32 ID:3sl7ODBU0
山城「.......今日はなんと言われても、何もしません。......ほらすぐに食いつく。そうです、今日は、ですよ」
山城「.......はやく帰ってきて、なおかつ、明日が休みの日なら、いいですよ。.......それまで頑張れそう?......ん。よしよし、いいこ、いいこ」
山城「あっ、でも、その日はそうですね~。山城はケーキが食べたいです.....。春ですから、イチゴのショートケーキがいいですね~」
山城「......イチゴのショートケーキって、なんでイチゴは酸っぱいんですかね。甘ければいいのにっていつも思います。......口直し的な意味合いですか?......それでも甘いものを食べているわけだから、甘いのがいいと思わない?」
山城「......まぁいいわ。提督、期待してますよ?」
山城「......」
山城「それじゃ、次はもっと奥に、いれますね.....」
山城「耳垢は見つからないから、優しく刺激してあげます」
山城「......」
山城「.......わざと言葉を選んでる、ですか?.......ごめんなさい、よくわからないわ」
山城「.......」
山城「.......提督、いつのまにか春ですよ?知ってました?.......ニュースで見た?」
山城「......お花見、したいですね。......桜の下に銀マットを敷いて、お弁当持って、お酒、飲みたいですね。......お弁当の中身は、やっぱり唐翌揚げとか、玉子焼きとか入れたりして......お酒はやっぱり、缶ビールで」
山城「.......ぐいっと、ねぇ......」
173: 2018/03/27(火) 13:03:49.42 ID:3sl7ODBU0
山城「.....次の休み日に、ですか?.....いいんですか?両方はできないですよ?......できる?ふふ、元気ですね。本当に毎日お疲れなんですか?」
山城「......私、ニュースでインドア花見っていうのを見ました」
山城「.......」
山城「.....部屋の中に桜を置いて、たぶん造花だと思うんですけど、それを愛でて、ご飯を食べるんです」
山城「趣がないなーって思ったけど、忙しい人向けですね。......明日、準備できたら、やっておきましょうか?」
山城「......本物がいい?.....なら、次のお休みの日を楽しみに待ってるわ。......お花見は、別に葉桜でもいいから、ね」
山城「その時は、頑張って両方お願いしますよ、提督?」
山城「はい、じゃあ耳に息、吹きかけます」
山城「........」
山城「......ふーー.......」
山城「......私だって、好きで我慢してるわけじゃないから......」
山城「もう一回......」
山城「......ふーー......」
山城「.......」
山城「ふふ、お利口さんです、提督......」
山城「......はい、次は反対にしましょうか。頭、反対にできる?」
山城「はい、じゃあお願い」
山城「......よーくできました。えらいですよー、えらい、えらい」
山城「それじゃあ、反対、やっていきますね」
山城「.......」
山城「.......ほんとに眠たそうね。さっきも言ったけど、本当に寝てもいいのよ?全部やっておいてあげるから」
山城「......私と一緒の時間を過ごしたいから?.......」
山城「.......」
174: 2018/03/27(火) 13:04:50.06 ID:3sl7ODBU0
山城「........ねぇ、提督。お仕事は、辛くない?」
山城「.......大丈夫なの?まだ頑張れる......」
山城「そう、なら私は応援するわ.....。がんばってね、提督」
山城「.......」
山城「........辞めてほしいって言わないのかって?......言わないわ、そんな無責任なこと」
山城「なんでって.....それは、提督は、まだ頑張れるって言ったじゃない。なら、それを信じて、支えてあげるのが、私の役目だからよ」
山城「......それに辞めてって言っても、提督は辞めないじゃない。わかるわよ?......なんでわかるって、それは、私だって戦うのをやめろって言われても、絶対に辞めないからよ」
山城「そう簡単に辞めるほど、プライドは低くないのよね」
山城「......わかった?そう......」
山城「.......辛くても、泣きたくても、戦わないといけない。現実に生きているなら、それは免れられない」
山城「でもね、提督。戦っていても、一人じゃないわよ?よく覚えておいて。.......私はね、いつも考えるのよ」
山城「例えば、私が戦っている時。......辛くて、痛くて逃げ出しそうになったりした時、ふと頭の片隅に、思い出すのよ。.......あなたを」
山城「.........」
山城「.......私が戦っている時、あなたもまた戦っているんだろうって.....。そう考えると、いつも頑張れる」
山城「......お昼ご飯を食べてる時だってよ。......あなたは、ちゃんと食べてるのかしらって」
山城「......私が暇で、ぼーっとしてる時も。あなたは戦っているから、私も何かしないと、と.......」
175: 2018/03/27(火) 13:06:21.30 ID:3sl7ODBU0
山城「........」
山城「私の頭の中で、あなたが息づいてるの。どんな時でも、ね」
山城「だから、あなたが頑張っているのを知っているから、私も頑張らないと悪いって、考えられるの」
山城「........」
山城「でも、もう無理だ。プライドも、何もかもへし折れて、心がズタズタになって立ち上がれなくなったら、その時は、潔く諦めましょ?そうしたら、私も諦めるから.....」
山城「......まぁそれがずっと来ないのなら仕方ないけど。ふふ.....。お互い、命がけで頑張りましょう」
山城「だから、どんな時でも......たまにでもいいわ。少し逃げたくなったら、私のことを思い出して」
山城「山城は何してるかなって。そう考えてる時、私も、あなたは何をしてるかなって、考えてるから」
山城「......あなたの中で、私が息づいていれば、いつも一緒だから」
山城「........」
山城「......あーやっぱり恥ずかしいわ。今のなかったことにして......。.....忘れない?......不幸だわ」
176: 2018/03/27(火) 13:06:55.08 ID:3sl7ODBU0
山城「.......」
山城「.....あはは!!提督、そろそろ山城エネルギー満タンになりました?......なりましたか」
山城「私も、提督エネルギー満タンですから。そろそろ終わりにしましょうか」
山城「この後、お風呂に入って、さっさと寝てしまいましょう。.......やりたいことは、次の休みまで、先延ばししましょうね?」
山城「そして、それを糧に、一緒に明日も頑張りましょう!」
山城「さ.....耳に息吹きかけますね」
山城「........」
山城「.......ふーー......」
山城「.......」
山城「......提督、山城はいつも、お側におりますから.......」
山城「.....もう一度.....」
山城「......ふーー」
山城「.......」
山城「.....さっ、お風呂、はやく入っちゃってください」
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177: 2018/03/27(火) 13:09:24.23 ID:3sl7ODBU0
山城共同戦線でした。短くてすみません。それと明日なんですけど、さすがに書くの疲れてしまったんで、更新しないかもしれません。でもネタ切れはしてない。自己都合ですみません。またがんばります。
【艦これ】こちら耳かきで安眠の、艦娘です。【春風編】
【艦これ】こちら耳かきで安眠の、艦娘です。【春風編】
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