203: 2015/02/05(木) 21:28:49.16 ID:AokrQxhn0
204: 2015/02/05(木) 21:48:32.23 ID:AokrQxhn0
【典型的】

 ―執務室―

Z3(以下マックス)「Guten Tag.(グーテンターク:こんにちは)私は駆逐艦マックス・シュルツよ。マックス……

           でもいいけど。よろしく」

提督「君が2人目のドイツ艦か…よろしくね」

マックス「2人目?」

提督「ああ、もうレーベは先に着任しているからね」

マックス「ふーん…」

提督「同じドイツの駆逐艦だから、部屋はレーベと同じにするけどいいかな?」

マックス「別に構わないわ」

提督(コイツは元気なレーベと違って不愛想で静かな感じだな…)

提督「君は、レーベと違って静かな感じだね」

マックス「そうかしら?」

提督「ああ」

マックス「そう…まあ、別にいいけれど」

提督(何か取っ付きにくい…というか、こいつ無表情で静かって日本人ぽいな…。俺が思っていた勤勉でムキムキな、

   ドイツ人とは違うな…)

マックス「…ところで、この鎮守府にニンジャはいないの?」キョロキョロ

提督「……………………は?」

マックス「いえ、ドイツではニンジャが人気でね。今の日本にも、どこにでもニンジャは潜んでいると思っていたのだけれど…」ソワソワ

提督「……いないよ。現代の日本に、君達の想像するSHINOBIソルジャーなんて」

マックス「いないの!?Mein Gott(マインゴット:なんてこった)…」ガクッ

川内「そんな貴方こんにちは!夜戦忍者、川内だよー!」←改二装備

マックス「何だ居るじゃない!はぁ…これがニンジャ…かっこいいわ…」キラキラ

提督(こいつ典型的な外国人だわ)


【マックス「あ、サムライもいる!」 神通「ど、どうも…」】
艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)
205: 2015/02/05(木) 21:59:52.87 ID:AokrQxhn0
【露出】

 ―執務室―

祥鳳「軽空母祥鳳、本日より一週間、提督の秘書艦として、その使命を全うします!」

提督「ああ、よろしく」

祥鳳「はい!」ペコリ

提督「…じゃあ早速頼みたい事があるんだが…」

祥鳳「はい、何でしょうか?」

提督「…せめて、服をちゃんと着てくれ。その格好だと目のやり場に困る」

祥鳳「え、でも…」

提督「左側をはだけさせた巫女服に、胸にサラシだけって言うのは露出が多すぎる。風邪でも引かれたら困るし、何より、

   年頃の女性がそんな恰好をしないでくれ」

祥鳳「ですが、こうしなければ何だか落ち着かなくて…」

提督「しかしだな…」

ガチャ

武蔵「失礼するぞ提督よ!」

提督「ああ、どうした?後ノックしろよ」

祥鳳「」

武蔵「―、――!」

提督「―。――、――」

武蔵「…分かった、では失礼する」

バタン

祥鳳「提督!私よりも露出度が高い人がいたじゃないですか!まずあの人を注意してくださいよ!」

提督「だがな…」

祥鳳「…?」

提督「…アイツはもう手遅れだ」

祥鳳「…何か、言っている意味が分かる気がします」

提督「…お前も手遅れになりたくなかったら、ちゃんと服を着てくれ。頼む」

祥鳳「…はい」モゾモゾ


【END】

206: 2015/02/05(木) 22:13:04.76 ID:AokrQxhn0
【ラッキースOベ】>>2レス続きます

 ―執務室―

コンコン

島風「提督ー!」ガチャ

提督「んー?どうした?」

島風「入渠ドックの蛇口が壊れちゃって、直してくれない?」

提督「しょーがねーなー…直せるかは分からんが、やってみるよ」ガタッ

テクテク

島風「ところで提督ー」

提督「何だ?」

島風「ラッキースOベって、何?」

提督「……唐突過ぎるぞ。どこで聞いた」

島風「何かね、夕張が『あの提督って、こんな女の子だらけの鎮守府にいるんだから、ラッキースOベとか起こしそうだよね』

   って青葉と話してたんだよ」

提督「夕張よ…何故その話をよりによって青葉とするんだ…」

島風「そしたら、青葉が『もし本当にあったらスクープですよね!』って大はしゃぎで」

提督「アイツ今度マジで真剣に説教するか」

島風「ねえ、ラッキースOベってどういう意味?」

提督「そうだな…ラッキースOベって敢えて言うなら…」

島風「?」

提督「女の子の着替えとか風呂シーンに"謝って"出くわしちまう事だ」

島風「ふーん。なんで"誤って"を強調したの?」

提督「そうじゃなきゃ確信犯だからだ。偶然出くわしちまう、つまり予想しえない幸運だからラッキースOベなんだよ」

島風「なんで幸運なのかは聞かないけど、提督はやった事あるの?」

提督「ない。あれは基本的に二次元の主人公がやるようなもんだ。だから、俺はそう言う事をするキャラが嫌いなんだよ。

   そんな現実にはないような素晴らしい事に簡単に出くわして、それを不幸だなんて言うから心底腹立つんだよ畜生」

島風(なんか…言葉の端々に恨みが…)

提督「要するに、ラッキースOベなんて現実には起きる事なんてないよ、っと話してるうちに入渠ドックに着いたか」

207: 2015/02/05(木) 22:27:14.78 ID:AokrQxhn0
ガララッ

提督&島風&夕張「あ」

夕張「………」←着替え中で素っ裸

提督「……島風」

島風「……何?」

提督「……今がさっき言ったラッキースOベの状況だ」

島風「……そうだね」

提督「……ラッキースOベのオチには二通りあってだな」

島風「……うん」

提督「……一つ目は、"あの…その…///"みたいな感じで少し恥ずかしがるって感じで有耶無耶になるパターン」

島風「……二つ目は?」

提督「……二つ目は…」

夕張「何冷静に説明してんですか提督のエOチィィィィィィィィ!!!」ブン

提督「げぶるぁっ!!」ボグッ

ドスッ

夕張「このバカっ!///」ピシャン

提督「……こんな感じで、シバかれるパターンだ」ピクピク

島風「……よくわかったよ、ありがとう。それより、提督はさらなる絶望を味わいそうだよ…」

加賀「…入渠ドックの前で何しているんですか」フルフル

提督「あ」←加賀の胸に顔をうずめている状態

島風「……これもラッキースOベ?」

提督「……泣きっ面に蜂とはこの事だ…」

加賀「人の胸に顔を押し付けて何が泣きっ面に蜂ですか変O提督!」ヒュン

提督「げぶらっ!」ドゴォ

加賀「フンッ///」プンスカ

ピシャッ

提督「……これが俗に、アンラッキースOベだ…ガクッ」チーン

島風「提督、ご冥福を…」


【END】

208: 2015/02/05(木) 22:35:50.59 ID:AokrQxhn0
【1日1人、キャラ紹介】

≪島風≫

島風型駆逐艦一番艦。姉妹艦がいないため一人ぼっちなので少し寂しいが、提督や他の艦娘達がいるからちょっと平気。

寝る時に寂しい時は、提督の部屋で一緒に寝たり他の1人部屋の駆逐艦娘の部屋で一緒に寝たりしている。足が速いのが自慢で、

よく他の駆逐艦娘を誘ってかけっこをしたりする。恰好は完全に痴女だが、本人は気にしていない。連装砲ちゃんは相棒。

好きな言葉は『疾風迅雷』。

216: 2015/02/06(金) 21:47:40.33 ID:s1lVGb1s0
【ゼロ】

 ―鎮守府廊下―

提督「いやぁ…これ結構おもしろかったな…」スタスタ

龍驤「おー提督はん、こんちは!」

提督「おう」

龍驤「何持ってるん?」

提督「夕張から借りた映画。『永遠の0』ってヤツ」

龍驤「何やそれ?」

提督「ああ、ミッドウェー海戦とか真珠湾攻撃とかの特攻隊が出てくる映画だよ」

龍驤「…それって」

提督「…一応、俺も海軍の提督だから、過去の戦いの事はよく知っておいた方がいいと思ってね」

龍驤「…そっか」

提督「内容は詳しくは話せないけど、見ておいた方がいいと思うぞ」

龍驤「…ほんなら、それウチに貸してくれへん?」

提督「俺は構わないけど、ちゃんと夕張に許可取れよ?」

龍驤「分かってるって」

提督「…にしても…」ジロッ

龍驤「な、なに?どこ見てるん?」

提督「…ゼロ、か」

龍驤「アホォ!」


【END】

217: 2015/02/06(金) 22:06:15.15 ID:s1lVGb1s0
【司令】

 ―執務室―

提督「……」カキカキ

コンコン

提督「どうぞー」

雪風「失礼します!しれぇ!」ガチャ

提督「!!」ビクッ

雪風「?どうしたんですか?」

提督「い、いや。なんでもない…」フゥ

雪風「?」


 ―食堂―

提督「空いてる席ねーかなー?」キョロキョロ

雪風「あ!しれぇー!ここ空いてますよー!」

提督「ひぃっ!って、雪風か…」

雪風「?しれぇ、大丈夫?」

提督「あ、ああ」カタカタ


 ―散歩中―

提督「いやぁ~いい天気だな~」スタスタ

雪風「しれぇー!!」タタタタッ

提督「ヒィッ!!!」

雪風「しれぇ!?」


提督(雪風の『しれぇ!』が時々『氏ねぇ!』に聞こえてならない…)


【END】

218: 2015/02/06(金) 22:17:52.11 ID:s1lVGb1s0
【突然の試験】

 ―講堂―

提督「…と言うわけで、この鎮守府の艦娘全員を対象に、知識調査試験を行います」

ザワザワ

天龍「ちょっと待てコラ。どういうわけだ」

提督「いや、皆は兵装とか戦闘に関する知識は備わっているじゃん?だけどさ、一般常識とかは備わっているのかなって思ってさ」

加賀「確かにそうですけど…。それより提督の方はどうなんですか。確か海軍学校では成績がワースト3位だったとか」

提督「ああ、吹雪に色々教えてもらったから、人並みの知識は得ているつもりだ。ありがとな、吹雪」ニコッ

吹雪「いやぁそんな…」テレテレ

加賀「イチャつくなら他所でしてください」

提督「あれ、嫉妬?」

加賀「………」ギロッ

提督「…まあ安心しろ。何も、超一流大学の入試問題をやらせようってわけじゃない。一般レベルのテストだ」

天龍「ちょ、ちょっとまてよ。それってつまり、ペーパーテスト、なのか?」

提督「そうだけど」

天龍「実技は!?」

提督「無い。身体能力によって差がつくようなものをやる気は無いんでね」

天龍「…終わった…俺のテスト終わった…」ガクッ

提督「そこまで頭が悪いのか。ああ、言っとくけど、特に結果が今後の待遇に反映されるとかそう言うのじゃないから。

   気軽にやってくれ」


ヨカッター

ヤッター

提督「けど、満点をとれた奴には何かプレゼントでもやろうかな―」

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!やったるぞおおおおおおおおおおおお!!!』

提督「…ま、頑張ってくれ」


【続く】

219: 2015/02/06(金) 22:27:49.65 ID:s1lVGb1s0
【第1回・艦娘知識試験~採点~】

問1『空気中の8割を占めている気体は何か。』


・吹雪の答え 『窒素』

 提督のコメント:その通りです。


・川内の答え 『酸素』

 提督のコメント:酸素は人が生きていく上で重要な気体だから、という推測でこの答えにしたのでしょうか?

         ですがこれはよくある間違いです。私もやった事がありますので、正しい答えを覚えましょう。


・天龍の答え 『水素』

 提督のコメント:砲撃戦で火炎地獄待ったなし。


【続く】

228: 2015/02/07(土) 21:55:46.05 ID:M3odUCvK0
【夜食】

 ―深夜、軽巡洋艦寮・川内&神通の部屋―

川内「夜だー!夜戦だー!」ガバッ

神通「…スゥ…スゥ…」←慣れたのでこの程度では起きなくなった

川内「…でも、小腹が空いちゃったな…」グゥゥ

川内「食堂の戸棚に何かあるかなー?」ガチャ


 ―食堂―

川内「…失礼しまーす…」ガチャ

比叡「おや?」

川内「あ、比叡先輩。こんばんは」ペコリ

比叡「こんばんは。どうしたんですか、こんな夜遅くに?」

川内「実は小腹が空いちゃって…比叡先輩も?」

比叡「はい…。お腹が空いちゃって眠れなくって、何か食べてから寝ようかなって」

川内「へ~、そうだったんですか…」

比叡「それで、カップラーメンを作ったんだけど…一口食べます?」

川内「え、いいんですか?」

比叡「ええ、どうぞ」スッ

川内(比叡先輩って、金剛先輩が関わる時に作る料理は不味いけど、今はいないし、それにカップラーメンぐらいなら、

   問題ないよね…?)

比叡「どうしたんですか?」

川内「い、いえ何でもないですよ」

川内「じゃ、一口いただきます!」パクッ


 ―翌朝、食堂―

提督「……で、こうなったと」

比叡「……はい」

川内「」チーン

提督「昨日の夜が静かだったのはこれが原因か…」

神通「姉さん…何て事…」

提督「…カップラーメンを不味く作れるってどういう事だよ…」

比叡「あ、あはははは…」


【END】

229: 2015/02/07(土) 22:06:31.54 ID:M3odUCvK0
【遅延】

 ―深夜、都市部―

吹雪(こんばんは、吹雪です。今日は提督と、南関東ブロック鎮守府会談に秘書艦として出席するために、都市部へ来ました)

提督「やべー…だいぶ遅くなっちまった…」

吹雪「会談後の宴会で最後まで参加するからですよ…」

提督「けどね…俺より階級が一つ二つ高い提督がいたからさ、一応参加しないと面子がね。それにチクチクいびられるし」

吹雪「そんなものですか…」

提督「世の中はこんな風に世知辛いんだよ」

吹雪「第伍鎮守府の提督と随分と話し込んでいたようですけど?」

提督「ああ、アイツは中学時代の同級生さ。今度また会ったら、紹介するよ」

吹雪「はい、わかりました」

提督「それより、まだ電車残っているかな…?」

吹雪「確かこの時間であれば、まだ終電が一本残っているはずです。歩いて行っても十分間に合います」

提督「よかった。じゃ、ちゃっちゃと鎮守府に戻るか」


 ―駅―

提督「…………」

吹雪「…………」


[運転再開見込み:東海本線は、御田原駅での人身事故の影響で、上下線で運転を見合わせています。運転再開見込みは、

 翌朝6時頃を見込んでいます]


提督「…なあ吹雪」

吹雪「…はい?」

提督「…俺ってさ、電車が遅れる時、自然災害とかで遅れる分にはいいんだけど、人身事故とか線路内人立入とかで、

   電車が遅れるのってすっげームカつくタチなんだよな」

吹雪「…艦娘である私が言うのもアレですけど、同意見です」

提督「…しゃーない…どっかのホテルに泊まるか…」


吹雪(結局私達は、鎮守府に連絡をした後、近くのビジネスホテルに一泊しました。…や、夜戦はしてませんよ!?)


【END】

230: 2015/02/07(土) 22:17:26.37 ID:M3odUCvK0
【何でも】>>2レス続きます

 ―工廠―

明石「ダメですね…また失敗しました」

提督「そうですか…クソッ」ガンッ

レーベ「提督、落ち着いて…」

提督「…だけど、もう何度も大型建造しているのにビスマルクが一度も来ないなんて…」

レーベ「ビスマルクを建造する条件は、僕かマックスを秘書艦にして大型建造をする、だからね…」

提督「もう、資材も底を尽きそうだし…。ここは一旦マックスを秘書艦にしてやってみるかな…」

レーベ「そうだね。流石に僕も連日建造に付き合わされて少し疲れたからね…」

提督「ありがとう。ゆっくり休んでくれ」


 ―翌日、執務室―

提督「と言うわけで、秘書艦になってくれ!」

マックス「イヤよ」スッパリ

提督「何で!」

マックス「普通に秘書艦としての仕事を任せたいって言うならともかく、私をビスマルク入手のための手段としか使わないなんて。

     正直不快だわ」

提督「じゃ、秘書艦の仕事も任せるから!」

マックス「どうかしら。ただ口先だけかもね」

提督「間宮のタダ券もつける!」

マックス「私はモノで釣られるような性格じゃないわ」

提督(クソッ!これでもダメなら、あの言葉を使うしかないか…!なるべくなら、使いたくはなかったが…)

提督「マックス!」

マックス「何?」



提督「頼む!何でもするから!」



232: 2015/02/07(土) 22:28:31.65 ID:M3odUCvK0
マックス「…………」

提督(…って、こんな言葉には釣られないか―)

マックス「ん?」

提督「」

マックス「今、」

提督「」

マックス「何でもするって言ったわよね?」

提督「…………はい」ビクブル


 ―翌日・工廠―

明石「提督!来ましたよ!」

提督「マジで!」

Bismarck(以下ビスマルク)「Guten Tag.私はビスマルク型戦艦のネームシップ・ビスマルク。よおく覚えておくのよ」

提督「おお…やっと来てくれたか…!」アクシュ

ビスマルク「…これが日本式の挨拶かしら?随分と馴れ馴れしいのね」

提督「あ、いや、これは、君が来てくれてとっても嬉しくて。ありがとう。よく来てくれたね」

ビスマルク「…っ、な、よくそんな歯の浮くセリフが言えるわね…///」

提督「ああ、すまない」

マックス「てーいーとーくー…」ガシッ

提督「!?」

マックス「何でもするって約束、忘れてないわよね…?」

提督「な、何を望む気だ…?」

マックス「さあ、何かしらねぇ…?」クックック


ビスマルク「ねぇレーベ。あの2人は何を話しているの?」

レーベ「あー…あの、力の代償って言うか…何と言うか…」

ビスマルク「?」


提督「ちょちょちょちょっと待って!それは―」

マックス「この程度で音を上げるなんて、日本人は貧弱ね。私が鍛え直してあげるわ」

提督「やああああああああ!待ってぇああああああああああ!」

 ※何をしているかは皆様の判断に任せます。


【END】

234: 2015/02/07(土) 22:34:54.67 ID:M3odUCvK0
【第1回・艦娘知識試験~採点~その2】

ジャンル:家庭科

問2『包丁の切り方で、玉ねぎやニンジンを1~2mm角に細かく切り刻む切り方を何と言うか』


・鳳翔の答え 『みじん切り』

 提督のコメント:その通りです。流石鳳翔さんですね。説明文だけで切り方が分かるというのは、料理好きならではと思います。


・陸奥の答え 『木っ端みじん切り』

 提督のコメント:細かすぎです。


・川内の答え 『飛雷神切り』

 提督のコメント:卑劣な切り方だ…。

237: 2015/02/07(土) 22:47:14.24 ID:M3odUCvK0
【1日1人、キャラ紹介】

≪川内≫

川内型軽巡洋艦一番艦。皆から夜戦バカと言われるくらい夜戦が大好きで、日々の出撃でも隙あらば夜戦をしようとする。

そのせいか極度の夜型で、昼の間は元気がない。自らの改二姿が忍者に似ている事を知って、忍者を意識するようになり、

忍者マンガも好きになる。妹達の事は放っといているような振る舞いだが、本当は妹達の面倒をよく見ているお姉さん。

好きな言葉は『我レ、夜戦ニ突入ス!』。

242: 2015/02/08(日) 22:02:41.61 ID:HXkGKEjv0
【持つべきものは友達】

 ―特別作戦発令中、執務室―

提督「だーめだ…この海域を突破できない…」

吹雪「そうですね…。まだ私達の戦力では、あのヲ級flagshipの体力を減らす事すらままならないですからね…」

提督「あの海域を突破できないと、海域解放報酬でもらえる正規空母の奴がウチに配属されないし…」

吹雪「ええ。と言うか、その新しい正規空母は雲龍型、私達はそのネームシップすら配属されていないですし…」

提督「だけど、そのネームシップを見つけることができる海域は2つ先だし…無理なのか…」

吹雪「そうですね…残念ながら…」

電話「」リリリリン

提督「はいもしもし。南関東ブロック第参鎮守府の提督ですが」ガチャ

吹雪(長い…)

??『どもー。元気?』

提督「その声、友督か?久しぶりだなー!」

第伍鎮守府提督(以下友督)『ああ、久しぶり。提督会談以来だな』

提督「どうしたんだ?電話してくるなんて」

友督『いやあ…ちょっと頼みごとがあってね』

提督「頼み?」

友督『今さ、特別作戦が発令されているじゃん?そこでさ、正規空母を見つけたんだけどね、そいつ2人目だったんだよ。

   近代化改修の素材にするにも、解体するにも、貴重な奴だから、お前に譲ろうと思ってね』

提督「貴重な奴って、誰よ」

友督『雲龍って言うんだけど…』

提督「マジで!?」

友督『その反応、お前の所にいない奴?』

提督「いないよ!それに、丁度そいつが欲しかったんだよ!」

友督『じゃ、そっちに送るけど、いいか?』

提督「…そんなあっさりいいのか?それに、そいつの意見も聞かないと」

友督『ああ。俺の所はそろそろ保有限界になりそうだし、それにお前なら、彼女の力を十分に引き出せると思ってね。

   そして、「第参鎮守府提督はとても信頼できる」って言ったら、彼女はOKしてくれたしね』

提督「…そっか。ありがとう」

友督『じゃ、またいつか会おうぜ?』

提督「ああ!」

ガチャ

吹雪「雲龍さんが配属されるんですか?」

提督「ああ。やったぜ!まさに、"瓢箪から駒"だな!」

吹雪「それより、艦娘の転属には大量の書類に記入する必要が…」

提督「…徹夜決定か」


【続く】

243: 2015/02/08(日) 22:20:55.20 ID:HXkGKEjv0
【ショック】

 ―数日後、執務室―

雲龍「雲龍型航空母艦、雲龍、推参しました。提督、よろしくお願いしますね」

提督「ああ、よろしく。向こうの第伍鎮守府に発見されてから早々に第参鎮守府に転属になって大変だっただろうけど、

   よく来てくれたね。これからも、よろしく頼むよ」

雲龍「はい、こちらこそ、よろしくお願いします」

吹雪(…大きい…色々と…はうぅぅ…)

提督「君の荷物は、空母寮の部屋に運んであるから」

雲龍「お気遣い、ありがとうございます」

提督「ウチは比較的規則が緩いから、3日ぐらいは自由にしてていいから」

雲龍「え?そんなにいいんですか?」

提督「まあ、ウチの鎮守府の皆と仲良くなってもらったり、この鎮守府の勝手になれてもらうためにね」

提督「あ、そう言う事ですか。分かりました」

提督「それと、君の装備を見せてもらえるかな?」

雲龍「装備…ですか…?構いませんけど、なぜ?」

提督「ああ、君は特別作戦でしか見つけられないっていう貴重な艦だから、それほど特別な装備も持っていると思ってね」

雲龍「はあ、確かに特別な装備は持っていますけど…」ガサガサ

提督「ありがとう」

提督(どんな特別な艦載機なんだろ…流星とか…紫電とかかな?だとすれば、加賀とかが喜びそうだな…)

雲龍「どうぞ…」


つ25mm三連装機銃のカード&12㎝30連装噴進砲


提督「……あの、艦載機は?」

雲龍「あ、申し訳ありません。私、艦載機は持っていなくって…」

提督「」

雲龍「ですから、ここにある艦載機を少々お借りしてもよろしいでしょうか?」

提督「…ああ。そう言う事なら…ウチの艦載機は自由に使ってくれ。はい、ありがとう」

雲龍「ありがとうございます。では、失礼いたしますね」

ガチャ…バタン

提督「」ズーン

吹雪(ああ…)


【雲龍「え!?なんでこんな所に深海棲艦が!?」 わるさめ「ア、コンチハ」】

244: 2015/02/08(日) 22:47:18.99 ID:HXkGKEjv0
【羅針盤の悪夢】

 ―執務室―

大淀「提督、敵補給艦を3隻撃破する任務が通達されていますけど…」

提督「おお、そうか。じゃ、妙高型と翔鶴型を編成して、バシー島沖へ出撃させるか。あそこなら補給艦が出るエリアが、

   2つぐらいあるし、羅針盤に踊らされても多少は平気だし」

大淀「そうですね」


 ―バシー島沖―

羅針盤妖精「回すよー」ジイイイイイイイイ

東→東、敵通商破壊艦隊エリア(F)

翔鶴「きゃああああっ!」中破

瑞鶴「翔鶴姉!」


 ―別の日、執務室―

吹雪「提督、南西諸島海域の中枢部を撃破する任務が通達されていますけど…」

提督「バシー島沖に行かせよう。あそこなら中枢部に行ける確率が他の海域より高いし。編成は空母と重巡洋艦を基準として」

吹雪「分かりました」


 ―バシー島沖―

羅針盤妖精「えー、回すのー?」ジイイイイイイイ

東→南東、敵運送船団エリア(G)

高雄「何て事…」


 ―また別の日、バシー島沖―

羅針盤妖精「早く早くー!」ジイイイイイイイ

北東→東→北西、資材エリア(C)

古鷹「何か、資材が増えるのに素直に喜べない…」


 ―そのまた別の日、バシー島沖―

羅針盤妖精「回すよー」ジイイイイイイイ

北東→東→東、敵運送船団エリア(D)

利根「何と言う事じゃ…」


 ―沖ノ島海域攻略時―

羅針盤妖精「回せ回せー」ジイイイイイイイ

1回目:敵空母機動部隊(N)、2回目:敵空母機動部隊(P)、3回目:敵空母機動部隊(P)、4回目:中破撤退、

5回目:敵空母機動部隊(N)、6回目:敵空母機動部隊(N)、7回目:資材エリア(E)、8回目:敵空母機動部隊(P)、

9回目:資材エリア(E)、10回目:中破撤退、11回目:敵空母機動部隊(P)……31回目:敵侵攻中核艦隊(J)

提督「お前ら悪魔か!何とか沖ノ島突破できたけど資材がオジャンだよ!攻略艦隊の疲労度もMAXで当分出撃できないし!

そもそも羅針盤は回すもんじゃねぇし!」

羅針盤妖精「えーでも回した方が面白いじゃないですか?それに、そんな簡単にボス倒されたら私達のギャラが減るし…」

提督「テメェらのギャラなんざどうでもええわ!!」


【END】

245: 2015/02/08(日) 23:00:32.43 ID:HXkGKEjv0
【第1回・艦娘知識試験~採点~その3】

ジャンル:数学

問3.『底面の直径が12㎝、高さが10cmの円柱の体積を求めよ。なお、円周率はとする』


・雲龍の答え 『360πcm³』

 提督のコメント:その通りです。円柱の体積の求め方は、底面積×高さ=半径×半径×円周率×高さです。

          とても基本的な公式ですので、覚えておくとよいでしょう。

・大鳳の答え 『1130.4㎝³』

 提督のコメント:円周率が問題文で指示されている場合は、それに従って解いてください。


・龍驤の答え 『1130.4㎝³』

 提督のコメント:一部の艦娘に対して不快な思いをさせてしまった事をお詫び申し上げます。

246: 2015/02/08(日) 23:03:31.16 ID:HXkGKEjv0
※色々書き忘れていましたので再投下します。

【第1回・艦娘知識試験~採点~その3】

ジャンル:数学

問3.『底面の直径が12㎝、高さが10cmの円柱の体積を求めよ。なお、円周率はπとする』


・雲龍の答え 『360πcm³』

 提督のコメント:その通りです。円柱の体積の求め方は、底面積×高さ=半径×半径×円周率×高さです。

          とても基本的な公式ですので、覚えておくとよいでしょう。

・大鳳の答え 『1130.4㎝³』

 提督のコメント:合っていますが、これは円周率を3.14とした場合です。そして、この問題には円周率がπと指示されています。

          円周率が問題文で指示されている場合は、それに従って解いてください。


・龍驤の答え 『1130.4㎝³』

 提督のコメント:一部の艦娘に対して不快な思いをさせてしまった事をお詫び申し上げます。

247: 2015/02/08(日) 23:11:20.25 ID:HXkGKEjv0
【1日1人、キャラ紹介】

≪雲龍≫

雲龍型正規空母一番艦。第伍鎮守府から第参鎮守府に転属された艦娘。その独特な服装と杖、雰囲気から仙人と思った艦娘も多かった。

飛龍の改良型なので、飛龍を母のように慕っている。しかし、着任時に艦載機を持っていなかったため、少し自分でも残念に思っている。

軍艦だった頃の艦内食が質素だったせいか、豪華な食事を食べるとよく胃がびっくりして痛くなる。色々デカい。

好きな言葉は『待てば海路の日和あり』。

253: 2015/02/09(月) 21:48:47.43 ID:eXMDJL5C0
【女心】

 ―執務室―

提督「対潜水艦任務が発令されてね、お前にも参加してほしいんだ、曙」

曙「何で私なのよ?」ブスッ

提督「お前は俺に対して辛く当たっているが、実は繊細な奴だって事は知ってる。日常の色々な面から見てもな。そして、

   対潜水艦用の装備・爆雷と水中探信儀は普通の砲とかと違って繊細な操作が必要なんだ。だから、お前なら上手く、

   対潜装備を使いこなせると思ってね」

曙「…日常の色々な面から見てるって、何それ!私の私生活を覗いているの!?プライバシーの侵害だわ!」

提督「そう言う意味じゃないんだがな…」

吹雪「ええと、要するに司令官は、曙ちゃんの事を信頼しているってわけですよ」

曙「ッ!そ、そう…こんなクソ提督が私を信頼しているって…?へー、ふーん…」

提督「…嫌だって言うならそれでもいい。綾波とかに頼むけど…」

曙「やるわよ!やってやるわ!」

提督「お、おう…そうか…。ま、頑張ってくれよ」

曙「フンッ」

提督「じゃあ早速対潜装備に改装をしよう。さ、工廠へ行くぞ」

曙「なっ!?改装とか言って、私の裸が見たいだけなんでしょ!?」

提督「何をバカなことを言ってる。そんなわけないだろう」スパッ

吹雪(あちゃー…)

提督(俺は別に口リコンじゃないから曙みたいな小さい子の裸なんて大して興味はないし、それに俺の最大の目的は、

   曙の装備を変更するための立ち会い。曙の裸なんて二の次だ)

曙「………」プルプル

提督「?曙、どうしたん―」

曙「氏ねこのクソクズ提督!!」ブン

提督「何でだげばっ!」バキッ

曙「ふん!」

提督「なぜ殴られたし…」ピクピク

吹雪「女の子の気持ちは、複雑なんですよ…」


【END】

254: 2015/02/09(月) 22:09:17.03 ID:eXMDJL5C0
【ヲ級】>>2レス続きます

 ―日没、特別海域―

ドゴォォォン

加賀「昼戦終了。戦果の報告を」

赤城「敵艦隊は空母ヲ級Flagshipを除いた随伴艦の内、軽巡ホ級一隻と駆逐イ級四隻を撃沈。戦艦タ級は損傷軽微。

   空母ヲ級は無傷です」

神通「対してこちらは、私と隼鷹さんが小破、伊勢さんと日向さんが損傷軽微。他は無傷です」

加賀「そうですか…」

伊勢「流石はヲ級Flagship。装甲も軟じゃないし、高い火力。初めて見たけど、やっぱり噂通りの強者だね」

隼鷹「でも、ここは夜戦をした方がいいんじゃない?」

赤城「そうですね。空母は基本、夜戦に参加できません。私達がそうであるように。たとえ火力がどれだけ高かろうと、

   ヲ級は艦載機を飛ばせなければ脅威ではありません。夜戦に入ればこちらのものです」

日向「今現在夜戦に参加できるのは私と伊勢と神通。火力については申し分ない。損傷もまだ轟沈するレベルじゃない。

   全員でヲ級を狙えば倒せるかもしれないが、戦艦タ級には十分注意しないとね」   

加賀「では皆さん。夜戦に突入すると言う事でよろしいですね?」

全員「はい!」

加賀「分かりました。では、鎮守府に電文を打ちます」


戦艦タ級(以下タ級)「ドウヤラ奴ラハ、夜戦ヲスルツモリノヨウデスガ、イカガナサイマショウカ?」

空母ヲ級Flagship(以下ヲ級)「ヲヲヲッヲヲーヲ(訳:だから何だって言うの?)」

ヲ級(おそらく奴らは、夜戦に参加できない空母である私を集中砲火するつもりなのでしょう。だけどそれは、大きな間違いよ)

ヲ級「ヲヲ、ヲヲーヲヲヲッヲヲ(訳:タ級、あなたは敵の最初の攻撃が終わった後に向こうにありったけの攻撃をなさい)」

タ級「御意」

255: 2015/02/09(月) 22:17:37.49 ID:eXMDJL5C0
 ―我レ、夜戦ニ突入ス!―

加賀「さあ、気を引き締めて行きますよ」

全員「はい!」

ヲ級「ヲッ!」バッ

加賀「え?何を…」

ブウゥゥゥゥゥゥゥン ドオォォォォン

赤城「きゃっ!?」中破

伊勢「え、ウソ!?」

神通「あのヲ級は…夜戦でも艦載機を飛ばせると言うのですか…?」

日向「そんな事が…あり得るのか…?」

ヲ級「ヲッヲッヲッヲ!ヲヲヲッヲッヲヲヲ!(訳:はっはっはっは!これが私の力、私は夜戦でも艦載機を飛ばせるのよ!」ドヤッ

加賀「」イラッ

伊勢「何か語ってる…」

ヲ級「ヲヲヲヲヲヲーヲ!ヲヲヲーヲヲーヲ!(訳:この私こそが空母の進化系!あなた達みたいな陳腐な空母とは違うのよ!」フフン

加賀「」プチン

隼鷹「…言ってる事はわからないが…こっちをバカにしてるって事だけは分かるぞ…」イライラ

日向「確かに…」

赤城「ですが加賀、空母ヲ級が夜に攻撃できるというのは予想外の事態です。ここは一度撤退を―」

加賀「頭に来ました」

赤城「え?」

※やっぱり3レスになります。すみません。

256: 2015/02/09(月) 22:28:27.83 ID:eXMDJL5C0
加賀「秘儀・飛行甲板ショット!」ブン

伊勢「なっ!?飛行甲板を投げる…だと!?」

ヲ級「プゲラッ!?」バキャ(Criticalhit!!0Pt)

タ級「ヘッ!?」

赤城「クリティカル0ポイント!?」

ヲ級「」チーン

神通「あ…気絶したようです…」

加賀「さて…」ツカツカ

タ級「!」ジャキッ

加賀「」ギロッ

タ級(目が『撃ったら頃す』と言っている…)ビクビク

加賀「神通、近辺に普通の艦娘の姿は見えますか?」

神通「へ!?あ、いえ、零式水上偵察機から艦娘を見つけたという報告はありません…」

加賀「そう。では、赤城さんも中破してしまったし、進撃は厳しいです。よって、これより鎮守府に帰還しましょう」

伊勢「え、あの、その脇に抱えているヲ級は?」

加賀「中枢部で中破してしまった上に手ぶらで帰るのは後ろめたいです。ですから、戦利品としてコイツを連れていきましょう」

隼鷹「…まあ、敵の情報を仕入れるという目的で持ち帰る事もできるだろうね」

日向「ああ。じゃ、さっさと鎮守府に戻るか。ここの連中には色々手こずらされたからな。」

赤城「そうしましょう…。お腹減った…」

タ級(今がチャンス…!)

加賀「」チラッ

タ級「」ビクッ

加賀「別に撃っても構わないけれど、そうなれば、貴方達深海棲艦を末代まで呪いますから…それでもいいならどうぞ」

タ級以外「」ジー

タ級(全員が私達深海棲艦よりも暗く澱んだ目をしてこっちを睨んでいる…めちゃんこ怖い)

タ級「…スミマセン…」ブクブク


【続く?】

257: 2015/02/09(月) 22:38:44.21 ID:eXMDJL5C0
【第1回・艦娘知識試験~採点~その4】

ジャンル:保健体育

問4.『道を歩いていると、ケガをして倒れている人を見つけた。その時に取るべき行動を答えよ』


・響の答え 『大声で助けを求め、119番で救急車を呼び、できる場合は応急処置を行う』

 提督のコメント:そうですね。応急処置をすれば、命が助かる可能性は格段に上がるという報告もあります。

         様々な応急処置を覚えておきましょう。


・雷の答え 『ケガ人を励ます』

 提督のコメント:実にあなたらしいですね。ですが、それは応急処置をした後にするべきものです。



・暁の答え 『神に祈る』

 提督のコメント:神に祈ってケガが治るほどこの世界は甘くありません。



・電の答え 『遺言を聞く』

 提督のコメント:助ける気すら無いんですか。

259: 2015/02/09(月) 22:46:08.62 ID:eXMDJL5C0
【1日1人、キャラ紹介】

≪曙≫

綾波型駆逐艦八番艦。提督の事を"クソ提督"と呼ぶ、提督に対してタメ口を利く、よく殴るなど、あるまじき言動が目立つが、

実は提督への信頼の裏返しである。しかも本当は繊細な性格で、提督に対して辛く当たった後には大抵自責の念に囚われる。

料理や掃除、洗濯などが得意で吹雪には劣るが家庭的。ツンデレ?

好きな言葉は『後悔先に立たず』。

260: 2015/02/09(月) 22:53:43.38 ID:eXMDJL5C0
今日はここまで。また明日、投下します。

ちなみに、『空母は夜戦できないだろうと思って夜戦したらヲ級Flagshipが艦載機飛ばして来たのを見て驚いた』というのは、

>>1の実話です。

感想・リクエスト等があればお気軽にお書きください。

それではまた明日。

※言い忘れていましたが、『艦娘知識試験シリーズ』には一部オマージュが含まれています。ご了承ください。


誰か見てくれているかな?寂しい…。

270: 2015/02/10(火) 22:06:43.10 ID:lZDHQN1L0
【ヲ級着任】>>2レス続きます

 ―執務室―

加賀「―と言うわけです」

提督「…許可も得ずにヲ級を連れてくるとは…」ハァ

加賀「ついムカッときてやりました。反省はしていません」

ヲ級「…………」キョロキョロ

ヲ級(あ…ありのまま起こった事を話すぜ!『飛んできた飛行甲板を喰らって気づいたら鎮守府の部屋でロープで縛られていた』

   な…何を言っているのか分からねーと思うが、私も何をされたのかわからなかった…)

提督「ちょっと加賀、席を外してくれ」

加賀「…いくら敵とはいえ、このヲ級に何か良からぬ事をしたら、タダじゃ済ましませんからね」

提督「わーってるって」

バタン

提督「さて、俺の言葉は分かるか?」

ヲ級「ヲヲ…?(訳:わかるけど?)」

提督「…お前は分かるんだろうけど、俺は分からないんだよな。わるさめちゃんカモーン」

わるさめ「ホイホーイ」ガチャ

ヲ級「ヲ!ヲヲヲヲーヲ!(訳:あっ!駆逐棲姫ちゃん!)」

わるさめ「エ?何デココニ空母を級Flagshipガ?」

提督「さっき加賀がコイツにムカついて腹いせに戦利品として持ってきた」

わるさめ「…大方コイツガ、加賀ガムカツクヨウナ態度ヲ取ッタンデショウ」

提督「そうらしい」

ヲ級「ヲッ!(訳:そうその通り!)」

わるさめ「…デ、コイツヲドウスルツモリダ?」

271: 2015/02/10(火) 22:15:13.86 ID:lZDHQN1L0
提督「そうだな…もうウチで引き取るか」

ヲ級「ヲヲッ!?(訳:ええっ!?)」

わるさめ「イイノカ?ソンナアッサリ決メテ」

提督「何かこいつ見るからに敵意が無さそうだし、それにもうわるさめもいるから大して変わらねーと思って」

わるさめ「オ前ガ良イナラ私モソレデイイガ…」

ヲ級「ヲヲッ?ヲヲヲヲ、ヲヲーヲヲヲヲッ(訳:おや?もしかして、駆逐棲姫ちゃんてばこの提督に惚れてる?)」

わるさめ「黙レカス」

ヲ級「ヲッ!?(訳:ひどっ!?)」

わるさめ「…提督、ドウナッテモ知ランゾ?」

提督「分かってる。一応、コイツにはしばらくの間監視をつける。それで問題ないと判断したら監視は外す」

ヲ級「ヲヲヲッ!ヲヲッヲヲーヲヲ!(訳:大丈夫です!私もう戦う気ありません!)」

わるさめ「…ダソウダ」

提督「…信用できないが、コイツの部屋は俺の隣の部屋にするか」

 結局、ヲ級を引き取る事を皆に行った結果、皆も提督と同じような反応をしました。

 ちなみに、ヲ級の監視役は大和型2人になり、提督は吹雪から説教を受けました。


【END】

272: 2015/02/10(火) 22:30:35.17 ID:lZDHQN1L0
【スキャンダル】

 ―鎮守府廊下―

提督&吹雪「青葉ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダダダダダダダダ

青葉「おやぁ、どうしたんですか司令官と吹雪さん?」ニヤニヤ

吹雪「その顔…絶対何があったか知ってるでしょう…」プルプル

青葉「サー、ナンノコトデショウネー」

提督「今朝の『デイリー青葉』のこの一面は何だ!!」


『スクープ!提督、夜中に幼女と密会!か?』


青葉「えー、だって昨夜吹雪さんが執務室に顔を紅くしながら入って行ったんで、こりゃ疚しい事なんじゃないかなー、

   って思ってつい」

提督「そんな事するわけないだろ!///」

吹雪「そうですよ!別に司令官さんとは、別に、何とも…」

吹雪(そうです…夜中に呼び出されて、もしかしてケッコンカッコカリの話かと思ったらただの大規模作戦の話で…。

   ちょっと期待していた自分が恨めしいです…)ズーン

青葉(あー自分の発言で自分の首を絞めてる…)

提督「おかげで朝は大変だったんだぞ…食堂では変な目で見られるし、空母連中や戦艦連中からは冷たい目線を向けられるし…」

吹雪「駆逐艦の子達からは質問攻めにされるし…とにかくひどい目にあったんですよ!何でこんな煽るような記事にしたんですか!」

青葉「だって、面白そうだったから!」キリッ

提督「この野郎、悪びれもせずに…ッ!ええい、もうお前なんてもう知らん!好きにしやがれ!ただの女の子に戻るなり、

   海で勝手に沈むなり自由にしやがれ!とっとと去るがいい!」

青葉「えっ…この雰囲気、もしかしてマジギレ…?ちょ、ちょっと待って!青葉の事見捨てないでぇ!」

吹雪「あれだけの事しといて、当然の報いですよ!私だって…本当は…」

提督「吹雪…?」

青葉「何だ、ホントは吹雪さんも疚しい事したかったんじゃないですか?」

吹雪「そう言うわけじゃないですよもう!」


衣笠「…え…?」


【続く】

273: 2015/02/10(火) 22:41:36.23 ID:lZDHQN1L0
【スキャンダルとは誤解から生まれるもの】

 ―夜、重巡洋艦寮・青葉&衣笠の部屋(青葉は説教中)―

衣笠「今日の昼…鎮守府の廊下で…」モンモン


提督『もうお前なんて知らん!』

青葉『ちょ、ちょっと待って!青葉の事見捨てないでぇ!』

吹雪『あれだけの事しといて、当然の報いですよ!私だって…本当は…』


衣笠「今朝の青葉の新聞と、あの会話からして…もしかして提督と青葉と吹雪の三角関係?」

衣笠「それは…同じ新聞記者(鎮守府限定)として、見逃すわけにはいかないネタねッ!」キラリ


 ―翌朝、鎮守府掲示板―

ワイワイ、ガヤガヤ、ザワザワ


『衝撃の事実!提督、青葉、吹雪は三角関係にあり!?』

『昨日12時頃、提督、青葉、吹雪の三名が廊下で逢引をしており、何やら不穏な会話を…』

『筆者が思うに、今回の三角関係は、提督―好き?→吹雪―恋のライバル→青葉―好き→提督だとされている』


提督「」

吹雪「」

青葉「」

『サイテーね…2人も手籠めにするなんて…』

『やっぱり憲兵に突き出した方が…』

『と言うか、堂々と逢引なんて、人として、艦娘としてどうよ?』

提督&吹雪&青葉「衣笠ちゃァァァァァァァァァァァァァァン!!!」

衣笠「テヘペロッ♪」

 その後数日間、『デイリー青葉』と『日刊衣笠』は発行停止となった。


【END】

274: 2015/02/10(火) 22:57:05.68 ID:lZDHQN1L0
【第1回・艦娘知識試験~採点~その5】

ジャンル:社会

問5.『日本最長の海底トンネルは何トンネルか』


・明石の答え 『青函トンネル』

 提督のコメント:正解です。ちなみに青函トンネルには吉岡海底駅と竜飛海底駅があり、この2つの駅は予約すれば、

         降りる事ができます。このような豆知識も覚えておくと面白いですよ?


・夕張の答え 『新関門トンネル』

 提督のコメント:同じ鉄道のトンネル繋がりで間違えてしまったのでしょうか?ですが、区別して覚えておきましょう。


・金剛の答え 『ドーバー海峡トンネル』

 提督のコメント:受験者で外国のトンネルを書いたのは貴女だけです。

276: 2015/02/10(火) 23:10:27.83 ID:lZDHQN1L0
≪衣笠≫

青葉型重巡洋艦二番艦。マスコミ根性の青葉とは違い、ほのぼのとした雰囲気を愛する。おしゃれ等の生活面では青葉に勝るが、

戦闘では青葉に頼りがちな所もある。青葉がトラブル等の噂話を好むのに対し、衣笠は恋愛等の噂話に興味がある。

新聞『日刊衣笠』を1部110円で販売している。たまに1人っ子と勘違いされてしまうのが悩み。

好きな言葉は『火のない所に煙は立たぬ』。


[日刊衣笠]

衣笠が自費で鎮守府内でのみ発行している新聞。主な記事は新造艦や≪甘味処・間宮≫の新メニューなどのほのぼのとしたネタ。

駆逐艦娘や軽巡洋艦娘に人気。

283: 2015/02/11(水) 21:52:06.37 ID:sVXfE8ZQ0
【温泉】>>2レス以上続きます

 ―執務室―

妖精「一泊2日ペア温泉旅行?」

提督「ああ、商店街の福引きで当てた」

妖精「運がいいですねー」

提督「そうなんだよな。俺って変なところで運がつくんだよね」

妖精「で、誰と行くんですかー?」

提督「それなんだよ…俺の両親はもう氏んじまってるし…友督と男二人で行くってのもむさ苦しいし…。"アイツ"とは、

   気まずいし…」

妖精「アイツってー?」

提督「いや、何でもない。となると、やっぱりこの鎮守府の誰かにするか…」

妖精「吹雪さんとか大淀さんとかはー?吹雪さんは着任時からの付き合いだし、大淀さんはよく働いているしー」

提督「いや、アイツらには俺がいない間に業務を代わりにしてもらいたい。だから、あの2人は無しだ」

妖精(提督自身が行くのは決定事項なんですねー…。そしてサラッと2人を働かせる発言しちゃったー…)

提督「誰にすっかな…」

妖精「提督さんが勝手に決めちゃうと、暴動が起こりますよー」

提督「そうだよな…扶桑さんとか北上とかにしたら、山城とか大井とかが黙っちゃいないだろうし…」」

妖精(そう言う意味で暴動が起こるんじゃないんですけどねー。まあ、その2人は確実にキレるでしょうけどー…)

提督「となると…」

284: 2015/02/11(水) 22:01:54.78 ID:sVXfE8ZQ0
 ―講堂―

提督「突然ですが、一泊二日のペア温泉旅行が福引で当たりました」

皆「おおー」

提督「そこで、俺と行く1人をここで発表しようと思います」

皆(自分が行くのは決定なんだ…自己中心的…)

大井「北上さんとだったら…提督を沈める…」

山城「扶桑姉さまだったら…私もう…」

加賀(提督…私とであれば…)

提督「えー、正当なる審議(くじ引き)の結果、俺と温泉旅行に行くのは―」

皆「…………」ゴクリ


提督「比叡になりました」


皆「」

提督「…?」

皆「ヒエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!?」

比叡「ええっ!?ちょっと、何でですか!何で正当なる審議で私なんですか!」

提督「悪ぃ。もう決定事項なんだわ。上にも書類出しちゃったし、今さら変えるのもめんどくさいから」

比叡「何勝手に本人の意思関係無しで話を進めてんですか!」

提督「そんなわけで、明後日の朝6時に出発だから。準備しといて」

比叡「ちょっとぉぉぉぉ!」

ガシッ

比叡「へ?」

金剛「比叡…オネーチャンは嬉しいよ…」

比叡「お姉様、目が笑っていませんよ…」

鳳翔「比叡さん、何事もなく楽しんできてくださいね(訳:何かあったらタダじゃ済まさない)」ニコッ

比叡「は、はい…」

285: 2015/02/11(水) 22:19:07.69 ID:sVXfE8ZQ0
 ―当日・列車―

タタンタタン ガタンゴトン

比叡「何で…私が…」

提督「すまないな。くじ引きで決めちゃったんだよ」

比叡「くじ引き…それのどこが正当なる審議なんですか…」

提督「いや、誰が出るかは俺にもわからいし。それにお前は山城とか大井とかより話が分かる奴だから大丈夫だと思って。

   でも、気を損ねたなら本当にごめん」

比叡「ホント、私のテンションはダダ下がりです…金剛お姉様と一緒に行けないなんて…」

提督「いや、ホントごめんな。この旅行で、俺ができる事なら何でもするから」

比叡「…そうですね、今さらぼやいても仕方ありません。今回は金剛お姉様とじゃないのは残念ですが、戦いの事を少しの間忘れて、

   司令と温泉旅行を楽しむ事にします」

提督「おお、ありがとうな」フッ

比叡「え、何で笑うんですか?」

提督「いやさ、だって比叡が金剛型の姉妹以外の人とあっさり旅行に行く事が、何か不思議だなって」

比叡「…まあ、私も司令の事を多少は認めているつもりですけど。ですから、今回は仕方なく、です」

提督「多少って…」

提督(まあ正直、コイツには少し聞きたい事があったから、くじ引きで比叡になった時はチャンスだと思ったけど…)

ゴォッ

比叡「…あ、海…綺麗」

提督「ん?おお…本当に綺麗な海だな」

比叡「むっ…。そこは、『比叡の方が綺麗だよ』って言うところですよ」

提督「…そうだな…比叡の方が綺麗だよ」

比叡「………///」

提督「……照れるくらいなら自分から言うな///」


【続く】

286: 2015/02/11(水) 22:30:39.64 ID:sVXfE8ZQ0
【旅館にて】>>2レス以上続きます

 ―旅館―

女将「お待ちしておりました」

提督&比叡「どうも」

女将「お部屋の方はこちらになります」

スタスタ

比叡(…何か、とっても静かだな…町はずれの海沿いにあるからなのか…それとも…)

提督「あの、今日ここに他の人は泊まっていないんですか?」

女将「ええ、本日この旅館に宿泊するのは、お二方だけでございます」

提督「そ、そうですか…」

比叡(え…?もしかして、この旅館て実はメチャクチャサービス悪いんじゃ…)

女将「この旅館は知る人ぞ知る旅館でして、年に20組程しか利用しないのです」

提督「そ、そうなんですか…」

比叡(福引の人よくこんな旅館見つけたな…)

女将「お部屋はこちらになります」

ガラッ

提督「おお…すごいオーシャンビュー」

比叡「本当です!綺麗ですねー!」

提督「比叡の方が綺麗だぞ」

比叡「あ、司令!不意打ちは卑怯です!///」

提督「はっはっは」

287: 2015/02/11(水) 22:39:49.77 ID:sVXfE8ZQ0
女将「もしかしてお二方は、付き合っていらっしゃるんですか?」

提督&比叡「ち、違います!!///」

女将「あら、そうでしたか…。とても仲が良さそうでしたので…。それより、先ほどから気になっていたのですが、

   もしかしてそちらの女性の方は、"艦娘"と言われる方ですか?」

比叡「あ、はい。そうですけど…」

女将「まあ…それはそれは…。服装からそうだろうと考えていたのですが…貴方が艦娘…。深海棲艦と言われる怪物から、

   貴方達艦娘が海を守ってくれているのですね?本当にありがとうございます」

比叡「…どうも」

提督「……」

女将「これからも、頑張ってくださいね。私達のようなただの一般人には、こうして遠くから応援する事しかできませんが…。

   私達は貴女達の事を応援していますので、それをお忘れなく」

比叡「…はい」

女将「では、何かありましたらそこの内線で申し付け下さい。それでは」

ピシャリ

提督「比叡…」

比叡「はい、なんですか?」キョトン

提督「…いや」

提督(今は聞くべきじゃないな…)

289: 2015/02/11(水) 22:48:56.05 ID:sVXfE8ZQ0
 ―夕食後・館内廊下―

提督「結構食ったな…」ケプッ

比叡「そうですね…少し量が多かったです。でも、美味しかったですね。お刺身とかが」

提督「そうだな。お前が作るのより何百倍も美味しいよ」

比叡「その言い草はひどいです!」

提督(だって、比叡の作る料理って言ったら食えたもんじゃないし…)

比叡「…魚料理が多かったのは、旅館の主人が漁師でもあるからだそうです」

提督「だから、女将さんが"海を守ってくれてありがとう"なんて言っていたのか」

比叡「……多分」

提督「…比叡?」

比叡「い、いえ!別に何でもないですよ!」

提督「…そろそろ温泉に入るか?」

比叡「そうですね。そうしましょう」

提督「じゃ、部屋に浴衣とかタオルとか取りに行ってから行こう」

比叡「分かりました。女将さんが、"ウチの露天風呂は絶景ですよ"って言っていましたし、楽しみです」

提督「そりゃ楽しみだな」


 ―浴場―

提督「さって、その絶景はどんな感じかなっと」

ガラッ

提督「…夜だから黒い海しか見えねーじゃねーか。いや、予測していたけど」

290: 2015/02/11(水) 22:57:08.16 ID:sVXfE8ZQ0
ガラッ

提督「え」

比叡「あ」

提督「」←腰にタオル一枚

比叡「」←スッポンポン

提督「ひ…」

比叡「ヒエエエエエエエエエ!!!///」キック

提督「ブベッ!?」

ドッポォォン ブクブク


 ―数十分後―

提督「う…っ」

比叡「あ、お目覚めですか…?///」

提督「比叡…ん?」

※比叡(タオル装着済)の太ももの上に頭を置いて寝ている提督の図

提督「あ、いや、ええ!?」

比叡「ええと、私のせいで指令が生氏の間を彷徨っていたので、せめて私にできる事なんてこれぐらいで…///」

提督「き、気にするな!もう、大丈夫だし!」ガバッ

比叡「あ…」

提督(やべぇ…あと数秒で理性が轟沈するところだった…///)ドキドキ

提督「煩悩消えろ煩悩去れ煩悩…」ブツブツ

比叡「…ふふっ」クス

提督「…?」チラッ

比叡「司令、面白いですね…ふふっ」

提督「…風呂入ろうぜ…さすがに冷える」

比叡「あ、はい。こっち見ないでくださいよ///」

提督(俺達は今この露天風呂に入るしかない。なぜなら、内風呂が氏ぬほど熱すぎるからだ!)

291: 2015/02/11(水) 23:03:03.86 ID:sVXfE8ZQ0
チャポン

提督「…星空が綺麗だな…」

比叡「そうですね…」

提督「…比叡、少し聞きたい事があるんだけど…」

比叡「はい?」

提督「お前、何か悩みがあるんじゃないか?」

比叡「…………」

提督「さっき、ここの女将さんから"応援している"とか、"深海棲艦と戦ってくれる"って言う言葉を聞くたびに、

   お前は何か暗い表情を浮かべる。それに、鎮守府でも1人で何かに怯えているような感じがする」

比叡「…それは…」

提督「…どんな事でもいい。言ってみろ。ここには、俺しかいない」

比叡「…聞いてもらってもいいですか?」

提督「ああ」

比叡「…実は私、怖いんです…」

提督「怖い…?」

比叡「轟沈すると言う事が…」

提督「………」

比叡「私は、沈んで行く深海棲艦を見るたびに、自分ももしかしたらあんな風に敵の攻撃で沈んでしまうんじゃないかと、

   そう思ってしまうんです…」

提督「………」

292: 2015/02/11(水) 23:13:53.12 ID:sVXfE8ZQ0
比叡「ですが、皆から応援しているとか、頑張っているとか言われるたびに、戦わなくっちゃ、って思うんです。しかし、

   敵を沈めればまた怖くなるんです。だから、最近は深海棲艦を倒す事に戸惑ってしまって…」

提督「…何でそう言う事を言わないんだ…。お前がそう言えば、色々俺にもできる事だってあったのに…」

比叡「だって、シスコンで金剛お姉様の事しか見ていない私の事なんて、それに深海棲艦を沈む姿が見たくないだけで、

   戦いたくないなんて…艦娘としていけないような事ですし…」

提督(シスコンっていう自覚はあったんだな…いや、それよりもだ)

提督「…お前がシスコンだからって、そんなお前の言う事を無下にするはずがないだろ。それに皆が応援してくれるのは、

   皆がお前の力を認めているからだよ。そしてその力は、深海棲艦を倒す事にしか使えないのかもしれない。だけど、

   深海棲艦を沈めたからと言ってお前が沈むわけじゃない。そんな事は俺がさせない」

比叡「…司令?」チラッ

提督「俺が、お前を沈めさせるような馬鹿な真似は絶対にしない」

比叡「………」

提督「それに…お前が沈んだら、金剛とか榛名とか霧島はもちろん、他の奴らだって悲しむぞ」

比叡「…そうですね…」チャプチャプ

提督「だから、お前がそんな気に病む事は全くない。俺を含め、皆がお前を沈めさせはしない」

比叡「…………」チャプチャプ

提督「もしお前が沈むようだったら、俺が一緒に沈んでやる」

比叡「…………」ギュッ

提督「!?」ビクッ

比叡「ありがとうございます…司令…」グスッ

提督「………どうも」

293: 2015/02/11(水) 23:17:19.68 ID:sVXfE8ZQ0
比叡「司令…」

提督「ん?」

比叡「私は金剛お姉様の事が好きです」

提督「…人の前でそう言う事を言うか」

比叡「ですがそれは、姉として、です」

提督「?」クルリ



比叡「私は、司令の事が好きです。上司としてではなく、1人の異性として」



提督「…ッ!」

比叡「ですから、これからもお傍に置いていただけますか…?」

提督「…当たり前だろ…ッ!」ギュッ

比叡「…ありがとうございます…」ニコッ

提督「比叡…俺、もうダメだ…」

比叡「…どうぞ…」

294: 2015/02/11(水) 23:25:15.37 ID:sVXfE8ZQ0
 ―翌日夜、戦艦寮・金剛&比叡の部屋―

霧島「―でその後、提督と露天風呂で一戦、部屋でまた一戦した、と」

比叡「…はい///」

金剛「Impossible.Unmöglich sein.Нереально.C'est pas possible.怎么可能.(訳:あり得ない)」

榛名「榛名は…大丈夫です…」

霧島「金剛お姉様、いろんな言語が混ざっています。榛名お姉様、目に光が宿っていません…」

比叡(司令…貪るように私の体を…///)

霧島「かくいう私も…少々ムカついているのですが…」

比叡「…司令、初めてだったってて言ってました…」

全員「」

 比叡以外の金剛型姉妹の全員の目が深海棲艦のようにギラリと光った。


【END】

296: 2015/02/11(水) 23:32:11.62 ID:sVXfE8ZQ0
【1日1人、キャラ紹介】

≪比叡≫

金剛型戦艦二番艦。姉である金剛を溺愛し、自他ともに認めるほどの重度のシスコン。しかしそれは姉として好きなだけで、

本当は提督の事が好き。普段はあっけらかんとした性格だが本当はナイーブで、沈みゆく深海棲艦を見て、自分もああなるのでは、

と不安になっているが、提督のおかげで少し楽になった。料理はちょっと…。提督の初体験の相手になってしまった。

好きな言葉は『純情一途』。

298: 2015/02/11(水) 23:34:31.74 ID:sVXfE8ZQ0
今日はここまで。また明日に投下します。

ここでキリ番安価を、>>300,>>303,>>306から取ります。

それではまた明日。


次回:【艦これ】提督「この平和な鎮守府の日常」【その4】


引用: 【艦これ】提督「この平和な鎮守府の日常」