713:◆aKZmxL4TCc 2015/03/13(金) 21:37:15.91 ID:TTvqu/2g0

714: 2015/03/13(金) 21:51:25.01 ID:TTvqu/2g0
【設計図】

 ―執務室―

バァン

利根「提督よ、やったぞ!」

提督「どうしたんだ?後ドアはノックしろ」

利根「今回の出撃の時点で、吾輩の錬度が二度目の改造が可能な数値に達したぞ!」

提督「おお。って言う事は、お前も航空巡洋艦に改造できるのか」

利根「そうなのじゃ!これでやっと吾輩も航空巡洋艦になれる時が来たのだ!」

提督「よし、じゃ早速工廠へ行って改造するとしよう」

利根「わーいわーいやったぞー!」ピョンピョン

提督(そんなに航巡になりたかったのか…。嬉しそうだな)


 ―工廠―

提督「え、できない?」

工廠妖精「ええ。利根さんをはじめとする、筑摩さんやビスマルクさんとかは改造する際に改装設計図って言うのが必要なんですよね」

利根「」

提督「何で設計図なんてのがいるんだ?」

工廠妖精「改造するのが難しい子を改造するには精密な設計図が必要なんですよ。でもその設計図、提督さん持ってないでしょ?」

提督「あ、ああ。ちなみにその改装設計図って、どうすれば貰えるんだ?」

工廠妖精「勲章4つを明石さんの店に持っていけば、交換できますよ」

提督「4つか…」

利根「…提督よ、お主勲章はいくつ持っておる?」

提督「…1つ」

利根「………」ガクッ

工廠妖精「勲章は特別海域を解放すれば貰えますけど。今はまだ特別海域は発見されてませんからねー」

提督「…そうか」チラッ

利根「うぅ…航巡…せっかく航巡になれると思ったのに…」グスッ

提督「そこまでなりたかったのか…」

利根「うむ…。吾輩はこの時をどれほど待ちわびた事か…」

提督「……仕方ない。明石に解放してもらった入渠ドック2つと建造ドック2つをまた明石に明け渡して土下座すれば何とかなるだろ…」

利根「別にそこまでしなくてもよいぞ!?」


【END】
艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)
715: 2015/03/13(金) 22:07:35.68 ID:TTvqu/2g0
【セリフ】>>2レス以上続きます

 ―第参鎮守府・演習場―

長門「全主砲、斉射!てぇーっ!!」ズドォン

ドッゴォン

大和(相手鎮守府側)「く…こ、こんな所で大和は沈みません!」中破

木曾「おお、すごいな…」

長門「何を感心している。次はお前の番だぞ?木曾」

木曾「おっしゃ、任せとけ!うらあああああああ!!」ズダダダダダダ

ガゴォン

榛名(相手鎮守府側)「やだ!被弾した!?」小破


木曾「はっ!お前らの指揮官は無能だな!」


榛名「」イラッ

金剛(相手鎮守府側)「」ムカッ

大和「」ピキッ

長門「おい、そのような口を利くと―」

榛名「勝手は!榛名が!許しません!」ズドゴォ

金剛「私達のテートクの悪口を言うのは、認めまセーン!!」ドドドドドド

大和「喰らいなさい、46㎝三連装砲の威力を!!」ドン

木曾「えっ、ちょっ、何で俺ばっか―!?」

ドッゴォォォォォォォォ


 ―数十分後、会議室―

大淀「演習が終了しました。第拾弐鎮守府側艦隊の損傷、大和中破、榛名小破、他損傷無し。第参鎮守府側艦隊の損傷、旗艦・木曾撃沈判定、翔鶴中破、

   長門損傷軽微、他は無傷です。第参鎮守府側の旗艦が撃沈したので、勝利したのは第拾弐鎮守府側艦隊です。勝利判定はAです」

第拾弐鎮守府提督(以下拾弐督)「報告、ありがとうございます。第参鎮守府の提督も、ありがとうございます」

提督「いえいえ。こちらこそ、あいつらを鍛えてくださって、ありがとうございます。また、お願いしますね」

拾弐督「ああ、そう言えばまた一週間後にもう一度貴方の艦隊と戦う予定になっていますけど」

提督「え?そうでしたか?…ああ、そうなっていますね」

拾弐督「その時はまた、お互いに頑張りましょう」ニコッ

提督「はい。もちろん」

拾弐督「では、私はこれで失礼しますね」スクッ

提督「はい。それでは」

パタン

提督(さって、木曾を説教するか)

716: 2015/03/13(金) 22:23:06.27 ID:TTvqu/2g0
 ―数十分後、執務室―

提督「相手側を逆上させてどうするんだ」

木曾「だって、つい口から出ちゃって…」

提督「だってもクソもあるか。しかも、逆上させた挙句旗艦のお前が集中砲火を喰らって撃沈判定か。笑えないにもほどがあるぞ」

木曾「うっ…すまなかった」

提督「ともかく、今後あんな風に相手側を逆上させるようなセリフを演習で言うな。いいな?」

木曾「分かった…気を付ける」


 ―軽巡洋艦寮、木曾&まるゆの部屋―

木曾(確かに、相手の上司をバカにするような事を言うのは、部下からすればすごい不愉快だよな…。俺が提督の事をバカにされたら黙っていられない…

   それと同じだ。なら、相手の上司をバカにしないような事を言えばいい。例えば、アイツの言葉をマネして…)

ガチャ

木曾「ん?」

まるゆ「ふぇえ…転んで汚れちゃいました~…」

木曾「ああもう…。おい、風呂場へ行くぞ。水着は俺が洗っといてやるから、お前は体を綺麗に流しとけ」

まるゆ「ありがとうございますぅ…」


 ―2日後、キス島沖―

龍驤「敵艦隊発見!距離7000、敵数5!」

木曾「おっしゃ、腕が鳴るぜ!」

鳥海「この距離だと…約40秒で敵と交錯しますね…」

木曾「そんだけありゃ十分。体制を整えるぞ!まずは俺が先制攻撃をする!」ガシャ

木曾(よっし、今だ!)


木曾「馬鹿め…といって差し上げますぜ!」ドォン


鳥海「」

龍驤「」

ガシャァン

駆逐ハ級「グハッ!?」撃沈

重巡リ級elite「」イラッ

木曾「ふぅ!気持ちいいぜ!」

鳥海「あの、それ姉さんのセリフ…」

重巡リ級elite「ばかニスルナァ!」ドォン

ズッドーン


 ―数時間後、入渠ドック―

提督「馬鹿め…といって差し上げますぞ」

木曾「…反省してます」

717: 2015/03/13(金) 22:35:10.49 ID:TTvqu/2g0
 ―夜、軽巡洋艦寮・木曾&まるゆの部屋―

まるゆ「ZZZ…」

木曾(なんで何も言わないっていう選択肢を取らないのかって?なぜなら、俺の中のこう、戦闘意欲が認めないからだ!)

木曾(にしても、何かいいセリフは無いかな…)

木曾「あ、そう言えば川内から借りたマンガ、明日までに返さなきゃいけないから、今日の内に読まないとな…」

木曾「………」パラパラ

ペラッ

木曾「………!これだ!」


 ―数日後、第参鎮守府・会議室―

大淀「ではこれより、第参鎮守府対第拾弐鎮守府の演習を開始します」

提督「では、よろしくお願いします」アクシュ

拾弐督「こちらこそ、よろしく」アクシュ

大淀「第参鎮守府側の艦隊は、旗艦・木曾、長門、飛龍、最上、北上、翔鶴。第拾弐鎮守府側の艦隊は、旗艦・大和、赤城、金剛、榛名、日向、大鳳です」

提督「おや、そちらも前回と同じ編成ですか」

拾弐督「ええ。そちらの方達が、どれほど成長したかを確かめるために、ね」

提督「…前みたいなことにはならないと思いますよ。多分…」

提督(木曾が相手を逆上させるような事を言わない限り…


 ―第参鎮守府・演習場―

木曾「一週間ぶりだが、またよろしく頼むぜ」

大和「ええ、こちらこそ」

長門「前回のようにはいかんぞ?多分…」

長門(木曾が相手を逆なでするような事を言わん限り…)

最上「よっし…カタパルトOK、電探OK…あとは皆とぶつからないようにしないと…」

飛龍「多門丸、見ててね?」

北上「いよっし、酸素魚雷も大丈夫、かな」

翔鶴「被弾しないようにしないと…」

赤城「ふふ…慢心はしませんよ?」

榛名「榛名は大丈夫です!武装も装甲も、問題ありません!」

日向「瑞雲よ、航空戦艦の力を見せてやろうではないか」

大鳳「頑張るわ!」

金剛「私達の実力、チームワークをとくと見るが良いネー!」

木曾「……なら…」

金剛&長門「?」

718: 2015/03/13(金) 22:46:39.48 ID:TTvqu/2g0



木曾「一緒に沈んでやるのもチームワークというやつだろう?」ニヤッ



第拾弐鎮守府側「!?」ゾクッ

長門「!」ビクッ

北上「おお…何か痺れるセリフだね…」ウズ

最上「木曾さん…何かカッコいいかも…」キラキラ

飛龍「うん…何かカッコいい…!」ポワー

翔鶴「でも、ちょっと怖いですね…」オロオロ

大淀『では、両陣営、配置についてください』

木曾「よっし、行くか!頑張ろうぜ!」

長門「あ、ああ!」


 ―演習中―

木曾「ハハハ…いいぞォ!もっと踊れぇ!」ズガガガガガ

ドドドドド

金剛「ひ、ひぃっ!?」中破


木曾「航空戦艦とやりあうのは稀だ!相手をしてやる!」ガシャコン

日向「く…っ、この私がこの程度で怯むだと…」ガシャ



 ―数時間後、会議室―

大淀「演習が終了しました。第拾弐鎮守府側艦隊の損傷、大和・赤城大破、金剛中破、榛名小破、大鳳・日向損傷軽微。第参鎮守府側艦隊の損傷は無し。

   第参鎮守府艦隊の完全勝利、勝利判定はSです」

拾弐督「やりますね…あなたの艦隊も…」

提督「ええ…まあ」

提督(木曾よ…その格好でそのセリフは怖すぎるぞ…)

 当然、今後そのセリフを言う事は禁止された。


【END】

719: 2015/03/13(金) 22:55:33.83 ID:TTvqu/2g0
【第1回~艦娘知識試験~その27】

ジャンル:音楽

問27.『次の歌詞は、童謡"森のくまさん"の歌詞の一部である。空欄に当てはまる言葉五文字を答えよ。

    お嬢さん お待ちなさい ちょっと 落とし物 

    白い貝殻の 小さな □□□□□』


・暁の答え 『イヤリング』

 提督のコメント:正解です。童謡にイヤリングなんて言葉を出しても、小さな子供には理解しがたいと思うんですけどね。


・由良の答え 『ペンダント』

 提督のコメント:アクセサリ、という点では間違ってはいませんが。


・赤城の答え 『ホタテガイ』

 提督のコメント:※このホタテガイはこの後お嬢さんがが美味しくいただきました。

725: 2015/03/14(土) 21:31:06.74 ID:ycejz6mI0
【改造】

 ―1年前、工廠―

提督「よっし、千歳と千代田!改造するぞ!」

千歳「え、私達の改造って、そんなに低い錬度でできるんですか?」LV.10

提督「ああ、いつの間にかなっちまったんだ」

千代田「それって私達が遠征で使い回されていたからなんじゃ…」LV.10

提督「細かい事は気にするな!」

千歳(正直何度も何度も遠征に回されるのはきついんですよね…)


 ―それから数か月後、工廠―

提督「お、また改造できるのか。よーし、改造しよう!」

千歳「え、またですか?」LV.12

千代田「最初の改造から2、3回ぐらいしか出撃してないはずなんだけど…」LV.12

提督「お前らにも演習に何度か参戦してもらったからなあ。その時に増えたんだろう」

千歳「しかし、こう何度も何度も艤装が変わるのは何だか少し落ち着きませんね…」

千代田「でも、強くなるためだから仕方ないよね」

提督「よーし、やろう!」


 ―さらに数か月後、工廠―

提督「改造すっぞ!」

千歳「え、また!?」LV.15

千代田「何だかもう、恒例イベントみたいな感じがしてきたかも…」LV.15

千歳「でもこれで喜ぶ人もいるから…」

隼鷹「よっしゃ!また改造祝いで酒が飲めるぞー!無礼講だー!」

那智「ふむ、楽しそうだ」


 ―そのまた数か月後、工廠―

千歳「そろそろかしら…」LV.35

千代田「そうだね…」LV.35

提督「よっし、改造する!」

千歳&千代田「……はぁ」


提督「…しまった…資材が枯渇した…」

千歳「そりゃそんなホイホイ改造を繰り返せばそうなるでしょう…」

提督「…改造するのが楽しいのと艤装がカッコいいのに気を取られて資材の事を考えていなかった…無念」

千代田「そんな理由で改造してたんだ…」

千歳(てっきり…私達を強くするためだったのかと…)


【END】

726: 2015/03/14(土) 21:45:46.69 ID:ycejz6mI0
【泣き虫】

 ―夕方、食堂―

提督「ふー、ちょっと休憩…」

暁「ふぇぇぇぇぇぇぇん…!」

提督「…え」

暁「うっ…ぐすっ…うぅ…」

提督「ちょ、暁どうしたんだ!?何で泣いてるんだ!?」

暁「うぅ…台所で…台所で…」

提督「台所で何があったんだ?…まさか、包丁で手を切っちゃったとか!?ちょっと患部見せろ!」

暁「うぐぅ…ひぃん…」フルフル

提督「って…出血とかも何もないよな…」

暁「ううぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!」

提督「…もしかして、ジャガイモの芽を間違って食っちまったとか!?」

暁「ううぅ…あああ…」フルフル

提督「じゃないのか…。じゃ、何で泣いてるんだ?」

暁「ひぐっ…うぐっ…」

提督「…あのな、暁。お前は普段から自分の事をレディだのなんだのって言ってるけど、今のお前はそれとはまったくかけ離れたような感じだぞ」

暁「うぅ…えぅ…」グシグシ

提督「そんな、何があったのか言えないくらい泣いちまってるなんて、最早ガキだ」

暁「うぅぁ…あぁぁぁ…」

提督「レディってのは、そんな大声を上げて泣かない、大人な雰囲気を醸し出す存在だ。そうなりたいんなら、今泣き止んで、またいつものように、

   背伸びをするんだ!そうすれば、自然と心も強くなれるし、レディっぽくなるもんだよ!」

ガチャ

雷「あら?暁ったらまだ泣いてたの?」

提督「雷か。なあ、なんで暁はこんなに号泣してるんだ?」

雷「それがねぇ、私達第六駆逐隊でカレーを作ってたんだけど、玉ねぎを切ってた暁が、『玉ねぎの欠片が目に入ったぁうぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん』って、

  それから泣き止まなくって」

提督「」

雷「目を洗って休ませているトコなの。今、電が鳳翔さんを呼びに行ったけど…」

暁「うぇぁぁぁぁぁぁぁ…沁みる…沁みるよぉ…」ゴシゴシ

提督「………アホらし」


【END】

727: 2015/03/14(土) 22:05:40.03 ID:ycejz6mI0
【鬼教官】>>2レス続きます

 ―朝、運動場―

神通「さあ皆さん、自分のペースを守って走ってくださいねー」

長月「はっ、はっ、はっ、はっ…」タタタタタ

皐月「くっ…キツイ…」タッタッタ

長月「確かに…朝から運動場20周はキツイ…な」

文月「すみません神通さーん!遅れちゃいましたぁ!」ズサァッ

神通「ヘッドスライディングはやめてください…。それにしても、またですか…」

文月「すみません…」


神通「今は10時12分。訓練開始時刻の10時から12分遅れだから、12週追加で文月ちゃんは32周ね」ニコッ


文月「ふぇぇぇぇぇぇ…」タタタタ

長月「うわ…鬼…」

皐月「運動が苦手な文月に32周はきついね…」

三日月「望月は意外と時間通りに来るんですね」

望月「あたしはあんな罰は受けたくねーからなー…」


 ―数十分後―

神通「皆さん走り終わりましたね?」

長月「は…ハイ…」

文月「」チーン

菊月(…32周走り終えるとは…やはり艦娘の身体能力ゆえか…)

如月「髪が…傷んじゃう…」ゼハーゼハー

神通「では次に、海上演習場で訓練をしましょう。各自艤装を装備して10分後に演習場へ集合するようにしてくださいね」

皐月「わかりました…」

望月「だるー…10分で艤装をつけてしかも演習場へ走るとか…」


 ―10分後、海上演習場―

神通「ルールは前回と同じです。規定時間内に、移動しながら海上に浮かんでいる1番から10番の的に順番に射撃します」

長月(ここまではいい…。だが…)


神通「1つの的には1回しか射撃できません。規定時間内にクリアできなかった場合や、当てられなかった場合は、最初からやり直しですからね?

   終わるまで続けましょう♪」ニコッ


三日月「………理不尽な…」

菊月「だが…それはやりがいがあるな…」

望月「…菊月、あんたおかしい」

睦月「は、張り切っていきましょー…」

728: 2015/03/14(土) 22:16:26.56 ID:ycejz6mI0
 ―夕方、執務室―

提督「神通よ、駆逐艦の子達がお前の訓練が厳しすぎるって愚痴ってるけど…」

神通「そうですか…?そんなに厳しい事をした覚えは…」

提督「どんな感じなんだ?」

神通「今日の行程は―」

提督「…そりゃ厳しい。駆逐艦の子達からすれば」

神通「そうでしょうか…。私はただ、皆さんに強くなってもらいたいから…」

提督「だが、それでも限度って言うものがあるからな。もうちょっと、内容を軽くするって事はできないのか?」

神通「…わかりました。やってみます」

提督「ああ。頼むぞ?」


 ―数日後、運動場―

神通「皆さん、おはようございます。今日は遅刻する方もいないようで何よりです」

文月「走るの怖い、走るの怖い、走るの怖い…」ガタブルガタブル

菊月「…完全にトラウマと化してるな…」

神通「皆さんが、私の訓練が厳しいと言っている事が、わかりました」

長月「ん?」

神通「それで、私は訓練の行程を少し変える事にしました」

皐月「お?」

睦月(もしかして…内容が緩くなる?)

如月(それは、いいわね…)

望月「そうか…気づいてくれたか…よかった…」


神通「休憩時間を設ける事にしました!」


睦月型「」

神通「メニューが1つ終わる毎に、5分間の休憩を設けます。今までは休憩時間を設けていなかったので、それが辛かったのだと気付きました」

睦月型「」

神通「あ、でもメニューの内容は変えませんので安心してくださいね?」

睦月型「…嬉しいなー…」

神通「さあ、今日も頑張りましょう!まずは運動場20周から!」

望月「…だめだこりゃ…」

文月「うぁぁぁぁぁ…」


【END】

729: 2015/03/14(土) 22:28:39.75 ID:ycejz6mI0
【第1回~艦娘知識試験~その28】

ジャンル:国語

問28.『"四面楚歌"という言葉の意味として正しいものを、次の選択肢の中から1つ選べ。

    ①誰も彼もが歌を歌っているさま。

    ②言い終わるまでにステージを4つクリアできるぐらい長い言葉の事。

    ③敵や反対者に囲まれて孤立し、助けも無い状態の例え。

    ④四重奏の歌の事。』


・長月の答え 『③』

 提督のコメント:その通りです。この言葉の由来は、中国前漢時代のの史書、"史記"が由来とされています。由来となった書物も覚えておきましょう。


・文月の答え 『①か③のどっちか1つ』

 提督のコメント:2つに絞れるくらいなら、一か八かに賭けて1つだけ書いてください。


・天龍の答え 『①か②か③か④のいずれか1つ』

 提督のコメント:私にはあなたを助けられない。

730: 2015/03/14(土) 22:37:25.04 ID:ycejz6mI0
【一日1人、キャラ紹介】

≪長月≫

睦月型駆逐艦八番艦。他の駆逐艦の子達とは一風変わった、大人びた感じの性格。暁の言うレディを通り越す、最早女戦士ぐらいの雰囲気を醸し出す。

口調、性格全てが勝気。そのせいで女の子っぽいとは思われないらしい。それが悩み。趣味は読書、将棋、兵装の手入れ。つくづく女の子っぽくない。

しかし仲間想いで、熱い心の持ち主。想いを寄せている人がいるが、恋愛など自分の柄ではないと気付かないフリをしている。

好きな言葉は『急がば回れ』。

736: 2015/03/15(日) 22:03:04.11 ID:p2a3fNzO0
【ロマン】

 ―昼、???―

提督「大和、俺はお前を俺達の艦隊の仲間に加えるのが夢だったんだ」

大和「……」

提督「何でそんなにお前を望んでいたのか、その理由が聞きたいか?」

大和「……はい」

提督「元々の戦艦・大和は、世界最強の軍艦とも言われている。その火力、装甲はどの艦にも劣らないものだ」

大和「……」

提督「そんな、世界最強の軍艦…改め艦娘は、男のロマンでもある」

大和「……それは、恐縮です」

提督「そして、資料でお前の写真を見た時、お前はとても美しかった。まさに大和撫子という感じだった」

大和「……ありがとうございます」

提督「俺はそんな強く美しいお前を仲間にしたかった。言ってしまえば、その強さと美しさに俺は打ち負かされたとも言える」

大和「……」

提督「そして長い時を経て仲間に入れたお前は、その強さと美しさが俺達の心の支えになってくれた」

大和「……」

提督「お前を仲間にするために、何度も建造をした。莫大な資材を溶かしてきた」

大和「……」

提督「つまり何が言いたいかと言うとな…」

大和「……」


提督「その世界最強の戦艦娘・大和が、特別海域でワンパン大破されてウチの資材を食い尽くしやがってコノヤロー、と言う事だ」


大和「……すみません…不覚でした。まさか、あんな軽巡ト級に大破させられるなんて…(入渠中)」

提督「入渠時間33時間とはどういう事だ…。おまけに妖精さんから受け取った修復資材の請求書、なんだ鉄が1000って」

大和「本当にすみません…。私は厚い装甲を持つゆえ、それが一度撃ち抜かれるともう一度厚い装甲にするために大量の鉄が必要なのです…」

提督「燃料もガバガバ飲んじまうし…」

大和「お腹が空いてしまって…」

提督「資材は無限にあるわけじゃないんだぞ。コストがバカ高いお前がそんな簡単に大破させられるとこっちも困るんだ。以後気を付けるように」

大和「…はい。精進していきます…」


【END】

737: 2015/03/15(日) 22:18:17.82 ID:p2a3fNzO0
【イメージ】

 ―消灯時間後、駆逐艦寮―

摩耶「あーくっそ…当直勤務も楽じゃねぇなぁ…。眠れる時間減るし…朝も眠いし…」

ザワ・・・ザワ・・・

摩耶「んん?何か話し声が聞こえるな…。あの部屋は…村雨と夕立の部屋か…」

コショコショ…

摩耶「…ちょっくら注意するか」

コンコン

摩耶「おいお前ら!もう消灯時間過ぎてるぞー!」

夕立「わわっ!?」

ガシャァン!!

摩耶「ど、どうしたんだ!?」ガチャ

夕立「わわっ、ごめんなさいっぽいー!!」

摩耶「お、おい…花瓶が割れてるけど…」

村雨「そ、それは、摩耶さんが突然ドアをノックしてきたからびっくりして棚に足が当たっちゃって、そして花瓶が…」

摩耶「何だ…そんな事か…」

夕立「ごめんなさい!ホントにごめんなさい!消灯時間過ぎても話しててごめんなさい!」ドゲザ

摩耶「いや…もういいから…」

村雨「お願いですから、どうか命だけは取らないでください!」ドゲザ

摩耶「そこまでしねぇからな!?」

白露「何々、どうしたの―って摩耶さんの前で夕立と村雨が土下座してる!?」ヒョコッ

摩耶「あっ…誤解するなよ!?これはだな…!」

涼風「何だ何だ喧嘩か?楽しそうだねぇ!」

摩耶「話聞けって!」


 ―翌朝、執務室―

摩耶「…提督、アタシもう当直勤務やりたくない…」

提督「…何があったんだ?」


【END】

738: 2015/03/15(日) 22:30:23.43 ID:p2a3fNzO0
【ウグイス】

 ―昼下がり、散歩道―

提督「ふむ…いい天気だな…」テクテク

提督「こんな日は昼寝がしたいけど仕事が多すぎてできない…ん?」

鳥海「……」

提督(あのベンチに座ってる頭にアンテナがある奴…鳥海か?何してるんだ…)

鳥海「…スー…スー…」コックリコックリ

提督(何だ寝てるのか…まあこんないい天気と温度だから、昼寝したくなるのも無理はないか…)

鳥海「…スー…スー…」コクッコクッ

ウグイス「」パタパタ

提督「ん…?ウグイスが…」

ウグイス「」ピタッ

提督(…鳥海のアンテナにとまる…だと?)

鳥海「…スゥ…スゥ…」コクリコクリ

ウグイス「」キョロキョロ

提督(鳥海気づいていない…。ウグイスも頭が揺れてるのに平気なのか…)

鳥海「…スゥ…スゥ…」コクッ

ウグイス「」ハネナオシ

提督(何か面白いし、写真撮っとこ)

提督「携帯のカメラでカシャッとな」カシャッ


ウグイス「ホーホケキョッ!」


提督「おっ」

鳥海「ふぇっ!?」ハッ

ウグイス「」パタパタ

提督「あ…」

鳥海「あ…司令官さん…。ごきげんよう」メガネナオシ

提督「あ、ああ。いやぁ、春が来たんだなぁ~」」

鳥海「そうですね…。私もうっかり、こんな外でうたた寝をしてしまってました…」

提督「特になんかウグイスの鳴き声聞くと、まさに春が来たんだなあって感じがするよなぁ~」

鳥海「そうですね…。何かさっき、物凄い近くでウグイスが鳴いたような感じがしたんですけどね…」

提督(黙っとこ…)


青葉「青葉、見ちゃいました!」

【END】

739: 2015/03/15(日) 22:45:21.70 ID:p2a3fNzO0
【商船】>>2レス続きます

 ―夜、執務室―

提督「…んあーっ!やっと仕事終わったー!」ノビーッ

提督「さっさと風呂入って―お?」


隼鷹『………』


提督「あのボラードに座ってるの、隼鷹か?」


 ―鎮守府内波止場―

隼鷹「………」

提督「…隼鷹?」

隼鷹「お?なんだ、提督か」

提督「こんな時間にこんな所で何してるんだ?」

隼鷹「いや、ちょっとね…」

ボーッ

提督「…あれは、客船か」

隼鷹「ああ。ちょっと、眺めていたんだ」

提督「そうか…」

隼鷹「………」

提督「…商船から改造されて、空母になったけど、どう思ってるんだ?」

隼鷹「…そりゃ、アタシは商船になってたらどんな感じになってたんだろう、って何度も思ったよ」

提督「………」

隼鷹「前までは、商船になりたかったなぁ…って思ってたよ」

提督「…やっぱりか」

隼鷹「でも今は、もうそんな気持ちも吹っ切れたさ」

提督「?」

隼鷹「空母に生まれ変わったから、国を守るために戦う事もできたし、こうして女の姿になって転生できて、千歳や那智とかと酒が飲めるようになれて、

   皆とワイワイできるようになったんだ。そして、お前って言う素晴らしい提督にも出会えたんだ」

提督「………」

隼鷹「だからさ、アタシはもう未練もないよ。もし商船になってたら、こんな楽しい事に巡り合える事も無かったってな。それだけさ。でもたまに、

   商船が恋しくなってこうして眺める事もあるけどね」ヒヒッ

提督「…そうか」

隼鷹「…今日みたいな日には、客船がいくつも見えるから、こうやって波止場に来て眺めていたんだ」

提督「…ちょっと待ってろ」タタッ

隼鷹「?」

740: 2015/03/15(日) 22:54:43.62 ID:p2a3fNzO0
 ―数分後―

トクトク

隼鷹「おとと。どーも、提督」

提督「こんな風に、夜風に当たって外で飲むって言うのもいいもんだよな」

隼鷹「酒の肴は、夜の静かな海に、海に漂う商船か。いい雰囲気だねぇ」

提督「まったくだな」

隼鷹「んん…」ゴクッ

提督「…隼鷹」

隼鷹「ん?」

提督「俺達の艦隊に来てくれてありがとう。そして、俺みたいな男の事を素晴らしい提督って言ってくれてありがとう」

隼鷹「……何だい、改まって」

提督「いや…今なら、2人っきりで静かに話せるからな。せめてこの時だけに言っておこうかなと」

隼鷹「…そうかい」

サーッ

提督「あ…雲が晴れて…」

隼鷹「…うぉ、綺麗な月だねぇ」

提督「ああ…。本当にな」

隼鷹「…なあ、提督」

提督「ん?」

 提督が隼鷹の方に向き直った時―


隼鷹「……ん」チュッ

提督「…ん…」


 隼鷹は提督にそっと口づけした。

提督「じゅ、隼鷹…?」

隼鷹「………今のは酔ってやっちまったんだ。気の迷いさ。そう言う事にしてくれ///」

提督「…じゃあ、そう言う事にするよ」

隼鷹「…よろしい」

提督(深く聞くのは男が廃るしな)

 そして2人は、波止場で、日付が変わるあたりまで2人きりで酒を酌み交わした。

【END】

741: 2015/03/15(日) 23:02:16.16 ID:p2a3fNzO0
【第1回~艦娘知識試験~その29】

ジャンル:社会

問29.『主にホテル・レストラン業界や観光業界で用いられる言葉で、顧客に提供する個々のサービスに対し、それらの質を高める考え方の事を、

    "(     )・マインド"と言うか』


・隼鷹の答え 『ホスピタリティ』

 提督のコメント:正解です。この考え方の根幹は、"おもてなしの心"です。戦いを強いられている私達も、この心を忘れないようにしましょう。


・雷の答え 『思いやり』

 提督のコメント:主旨は間違っていませんが。


・天龍の答え 『スピリット』

 提督のコメント:スピリット・マインド→魂の心?

747: 2015/03/16(月) 21:50:08.94 ID:v5e/yrls0
【来客】

 ―10時、鎮守府正門前―

吹雪「あっさりーしっじみーはーまぐーりさーん♪」サッサッ

吹雪「…あれ?」

??「…………」チラッチラッ

吹雪(あの門に寄り掛かっている女の人…どうしたんだろ…。何か鎮守府の様子を窺ってるみたいな…)

??「あ、あのすみません」

吹雪「あ、はい!何ですか?」

??「南関東第参鎮守府って言うのは、この建物でよろしいのですか?」

吹雪「ええ、そうですけど…」

??「それとこの鎮守府って、○○って方が提督ではありませんか?」

吹雪「ど、どうしてそれを!?」

??「その方、私の知り合いでしてね」

吹雪「あ、あなたは一体…?」

女友達「あ、私は提督の中学校での同級生で友達なんです」

吹雪「そのお友達の方が…なぜ、こんな所に?」

女友達「んー…そうですね…強いて言うならば…」ウーン


女友達「会いたかったから…かな?」


吹雪「」

女友達「それで、提督にお会いしたいのだけれど―って、聞いてる?」

吹雪「」

女友達「おーい?」


【続く】

748: 2015/03/16(月) 22:02:22.75 ID:v5e/yrls0
【再会】

 ―執務室―

提督「分かった。じゃあ、1時間後にそっちへ行くから」

明石『よろしくお願いしますねー』

ガチャン

提督「ふぅ…新建造艦は軽巡洋艦か…」

執務妖精「まだ来ていない子っていましたっけー?」

提督「ううむ、まだいたのか…」

コンコン

提督「どうぞー」

吹雪「し、失礼します司令官」ガチャ

提督「どうしたんだ?何か焦ってるみたいだけど」

吹雪「それが、今しがた司令官にお会いしたいとおっしゃる方がいらっしゃいまして…」

提督「誰?」

吹雪「それが、司令官の中学生時代の同級生っておっしゃってまして…」

提督「…んー…誰か来るってアポ取った奴もいないし…。ま、ここまで来たんだから無下に返すわけにもいかんし、通してくれ」

吹雪「は、はい。わかりました!」

パタン

提督「誰だろうか…一体…」

執務妖精(女のニオイがしますねー…)


 ―数分後―

コンコン

提督「吹雪か?」

吹雪「はい、お客様を連れて参りました!」ガチャ

提督「じゃ、入れてくれ」

吹雪「はい。では、どうぞお入りください」


女友達「失礼します…」


提督「…………あ、え?」

女友達「やっほ、久しぶり♪」

提督「…サキ!?」

サキ「そ、中学時代の友達、サキさんだぞー?」

吹雪(サキ…さん?あだ名かな?それとも名前かな…?)

執務妖精(髪長いなー…)

749: 2015/03/16(月) 22:13:21.81 ID:v5e/yrls0
提督「何で…お前が…?」

サキ「いやね、中学卒業から一回も会ってないじゃん?だから、どうしてるかなーって」

提督「…なら電話でも…」

サキ「私アンタの番号知らないし」

提督「そういや交換した覚えないな…」

サキ「でしょ?」

提督「…で、何で来たの」

サキ「アンタ中学卒業する時に海軍に入るって言ってたじゃん。それで、アンタがこの鎮守府で提督やってるって言うのを風の便りで聞いて、

   んで気になったから来てみた」

提督「そんな突然…来るんなら来るって言ってくれないと、心の準備がだな…」

サキ「それでついでにさ、海軍の事なんてあんまり知らないから、この鎮守府を案内してほしいなーって」

吹雪「」ピクッ

執務妖精(やばいですねーこれはー…)

提督「ああ、その程度なら別に構わんけど…」

執務妖精(バカー!そんな事したら他の艦娘達が色々誤解しちゃうでしょうがよー!)ワチャワチャ

サキ「ところで、この吹雪ちゃん、だっけ?この子も艦娘なの?」

提督「ああ、そうだけど」

サキ「へえ~…これが艦娘…人類の敵"深海棲艦"を倒せる唯一の存在か…」ジロジロ

吹雪「あ、あの…?」


サキ「…ありがとね。私達の事を守ってくれて」


吹雪「え、あ、どうも…」

コンコン

提督「あ、はーい」

加賀「失礼します、提督―あら?」ガチャ

執務妖精(あ、やな予感…)

提督「加賀か、あの書類見つかった?」

加賀「いえ、書物庫にはありませんでした」

提督「じゃあやっぱり、あの戸棚か…まあいいや。ありがとな」

加賀「いえ、お気になさらず。…ところで、この方は?」

提督「ああ、俺の中学時代の同級生で友達の…サキだ」

加賀「サキさん…ですか?その、サキさんがなぜこの鎮守府に?」

提督「どうやら、俺に会いに来たらしい…」

加賀「…会いに来た?」

執務妖精(あ、これヤバい。逃げよう!)ピューン

750: 2015/03/16(月) 22:19:31.44 ID:v5e/yrls0
サキ「ねえ、この人は?」

提督「ああ、正規空母の加賀だ。ウチの航空戦力のエースとも言える、頼れるやつだよ」

加賀「…自己紹介が遅れました。航空母艦、加賀です」

サキ「提督の中学時代の同級生、サキです。以後、よろしくお願いしますね」

加賀「…ちなみにお二方はどのような関係で?」

提督「そうだな…友だ―」


サキ「そうですねー…友達以上恋人未満ってトコかな?」


加賀&吹雪「!?」

提督「お、おい!」

サキ「え、どこか間違ってた?」

提督「いや、確かに間違ってはいないけれども―あ」

加賀「提督…どういう事ですか…」ピクピク

吹雪(怒りを必氏で抑えてる…。頑張れ理性!)

提督「いや、確かに間違ってはいないけれどもなぁー…って、それは別にどうでもいいじゃないか!」

加賀「…わかりました…。"今は"深く尋ねない事にします」

吹雪(今は…?)

サキ「ふふっ」ニコッ

提督「よ、よし。じゃあ、早速案内するとしますかねぇ」

751: 2015/03/16(月) 22:30:03.22 ID:v5e/yrls0
サキ「やたっ♪」

加賀「提督、案内をするのは別に構いませんけど、仕事は誰が片づけるんですか?」

提督「………加賀、頼むわ」

加賀「…見返りは?」

提督「…俺一応上司なのに見返り求めてくるか…。まあいいや、今日の夜、≪居酒屋・鳳翔≫で夕飯奢ってやる」

加賀「いいでしょう。ですが明日はしっかりしてくださいね」

提督「分かってるって」

サキ「提督の仕事ってのも、大変そうだねぇ」

提督「ほっとけ。じゃ、吹雪も行くぞ」

吹雪「えっ、私もですか?」

提督「ああ。この鎮守府には、俺よりも艦娘の方が知ってるような事が多いだろうし、最古参のお前がいれば安心だからな」

吹雪「分かりました。では、ご一緒させていただきますね」

提督「よし、じゃ行くか」

サキ「いえーい♪」

吹雪(この人ノリが軽いようなそんな感じが…)

バタン

加賀「…ハァ。この胸の痛みは、嫉妬…でしょうか」

加賀(この私が、そんな感情を…)


 ―廊下―

青葉「なーにかネータは無ーいかなっと♪」スタスタ

青葉「おりょ?」


提督「――。―」

サキ「―。―――?」

吹雪「―――。―――」


青葉「司令官が吹雪さんと見慣れない女性と一緒に談笑しながら歩いてる…スクープの予感!」


大和「見慣れない女性が鎮守府にいる!?」

天龍「アイツが知らない女と一緒に鎮守府を周ってる!?」

金剛「テートクがアンノウンなレディーと仲睦まじく歩いていルー!?」

青葉「そこまで言ってはいませんけど…」


【続く】

762: 2015/03/17(火) 21:47:05.43 ID:qzhc46Fz0
【来訪者の見学~道中】

 ―廊下―

提督「さてと…どこから案内するかね…どこか見たいところとかあるか?」

サキ「えー…私海軍の事なんてなんにも知らないから、どこに何があるのかなんて分からないんだけど…」

提督「そりゃそうか…」

吹雪「でしたら、無難にまず食堂とかから…」


榛名「あれ、提督?」


提督「あ、榛名か」

榛名「丁度良かったです。昨日の出撃の報告書を出そうと…って、そちらの女性は?」

提督「ああ、俺の中学時代の同級生の、サキって人だよ」

サキ「初めまして、サキです」

榛名「あ、こちらこそ。榛名と申します。どうぞよろしくお願いします」ペコリ

榛名(ん?サキ?それって苗字?それとも名前?はたまたあだ名?だとしたら、提督はこの方とそれなりに密な関係を持ってるって事で…)モンモン

提督「あの…榛名…?」

榛名(密な関係って…密な関係って…それってもしかして…相思相愛!?)ハッ

サキ「榛名さん?どうしたんですか?」

榛名(もしそうだとしたら…もしそうだとしたら…榛名はもう…大丈夫でないどころか…闇に堕ちてしまいそうで…!!)

吹雪(これは…まずいですね…)

榛名「…榛名は…大丈夫です…!」フルフル

提督「い、いや…大丈夫そうには見えないんだが…」

吹雪「し、司令官!私達は行きましょう!おそらくサキさんも長居はできないでしょうから!榛名さん、報告書は執務室の加賀さんに出してください!」

榛名「…了解しました…」

吹雪「さあさあ司令官、サキさん!行きましょう!」

提督「お、おう」

サキ「うん、じゃあそうしようか」

吹雪「じゃあ榛名さん!また!」


榛名「波動砲とか撃てそうです…」

霧島「!?」


【続く】

763: 2015/03/17(火) 21:59:23.13 ID:qzhc46Fz0
【来訪者の見学~食堂~】>>2レス続きます

 ―食堂―

提督「でまあ、食堂についたわけだけど」

サキ「随分と広いねぇ」

吹雪「この鎮守府には100人を超える艦娘が所属していますし、その100人が一斉に食事を摂るのですからこれぐらいの広さは無ければ」

サキ「…それにしても、何だかいい匂いがするね…」

提督「そうだな…この匂いは…」


瑞鳳「あれ、提督?」


提督「ああ、瑞鳳か。って事は、この匂いは卵焼きか?」

瑞鳳「うん、そうだけど」

鳳翔「あら、提督。ごきげんよう」

提督「鳳翔さんもいらっしゃったんですか。こんにちは」

瑞鳳「…ところで提督」

鳳翔「…その方は?」

提督「ああ、俺の中学時代の同級生、サキです」

サキ「サキです。よろしくお願いしますね」ニコッ

瑞鳳「へぇ~…」ギラリ

鳳翔「そうなんですか…」ギラリ

提督(何だ何だ…。突然目つきが鋭くなった…)

瑞鳳(おそらく、こんな鎮守府を訪ねてまで提督に会いに来たって事は、提督とはそれなりに付き合いが深い人のはず…)

鳳翔(ならば…)

瑞鳳&鳳翔(若いうちに摘んでおかないと)

瑞鳳「あ、そうだ。私卵焼き作ったんですけど、よろしかったら食べますか?」

サキ「え、いいんですか?ありがとうございます。私卵焼き好きなんですよね」

瑞鳳「ではすぐに持ってきますので、待っててくださいね~」スタスタ

鳳翔「では、私はお茶を淹れましょうかねぇ~…」スタスタ

サキ「艦娘にも料理ができる人っているんだね?」

提督「俺はそれに対してもう違和感感じなくなったな…」

提督(瑞鳳と鳳翔、なんか変な感じだったけど…大丈夫かな…)

吹雪「…ちょっと様子見てきますね」タタタ


瑞鳳「卵焼きの中に唐辛子を混ぜて…」

吹雪「やめてくださいよ!」

鳳翔「緑茶の茶葉とコーヒーの粉末をブレンドして…」

吹雪「美味しかったら流行るでしょうけど今はやめてください!」

764: 2015/03/17(火) 22:07:33.59 ID:qzhc46Fz0
 ―数分後―

サキ「美味しいです!卵焼きもお茶も!」

瑞鳳「そ、そうですか?」

鳳翔「お茶ぐらいで、そんな…ありがとうございますね」

サキ「いや、2人ともその道のベテランって感じがするくらい美味しいです!」キラキラ

瑞鳳「そ、そこまで褒められると…///」テレテレ

鳳翔「正直…恥ずかしいですね…///」

提督(大丈夫…なのか?)

提督「じゃ、そろそろ移動するか」

サキ「あ、そうだね」

吹雪「では、私達は失礼しますね」

瑞鳳「うん、それじゃ!」

鳳翔「ではまた、お会いする機会があれば」

サキ「はい!ご馳走様でした!」


サキ「ねえ、提督。あのお茶を出してくれた髪の長い人って、何歳なの?」

提督「……お前には何歳に見える?」

サキ「大体、30代前半くらい?」

提督「……それ、あの人の前で言わなくてよかったな」

吹雪「多分…消されるでしょうからね…」

サキ「?」


鳳翔「…何だか…私の事をおばさん呼ばわりしているような感じがします…」

瑞鳳「?」


【続く】

765: 2015/03/17(火) 22:23:03.20 ID:qzhc46Fz0
【来訪者の見学~入渠ドック~】>>2レス続きます

 ―入渠ドック―

提督「ここは入渠ドック」

サキ「入渠って?」

吹雪「簡単に言えば、傷ついた艦娘の損傷を治すところですね。中はお風呂みたいな感じになってます」

サキ「へぇ~…」

提督「…って、あの休憩所の奴…」


足柄「プハーッ!やっぱり入渠の後の牛乳は最高よね!」


提督(やばい…この状況を見られるとヤバい奴だ…)

サキ「あの人は?」

提督「重巡洋艦の足柄だ。昨日の夜の出撃でひどい傷を喰らってな、約10時間の入渠だったんだ」

足柄「あら?」

吹雪(あ、ロックオンされた…)

足柄「ごきげんよう、提督!」

提督「おう、どうだ傷の具合は」

足柄「もうすっかり治ったわよ!流石は妖精さんの力ね!」

提督「すまなかったな。昨夜は無茶な作戦に出しちまって…」

足柄「大丈夫だって!でも、次からは気を付けてね?私は砲雷撃が好きだけど、あまり無茶な作戦は嫌だから…」

提督「ああ、分かった」

足柄「ところで…そちらの女性は?」

提督「ああ、元同級生の―」

サキ「提督の元同級生のサキです。よろしく」ダキッ

足柄&吹雪「!?」

提督「ちょっ、なぜ腕に抱き付くんだ!?」

サキ「いや、何か気分で。普通に自己紹介を繰り返すのも何だかアレだし、ちょっと気分を変えようかと」

提督「だからって、コイツの前では…」

足柄「あ…あうあ…」ピクピク

吹雪(やっぱり…)

足柄(腕に抱き付く→それなりに深い関係→友達or恋人→友達の場合この後進展するかもしれない→友達だろうが恋人だろうがどのみち提督は結婚する→

   どうあがいても足柄はハッピーにはなれない)

足柄「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」ガクッ

提督「足柄!?たて…立て…!立つんだ足柄ー!!」

足柄「燃えたよ…燃え尽きた…」

サキ「…何コレ?」

吹雪「…いつもの茶番ですので、お気になさらず」

766: 2015/03/17(火) 22:32:24.34 ID:qzhc46Fz0
那智「む、どうしたんだ司令官、足柄」

提督「あ、那智か。って、那智は昨夜傷を負ってなかったはずだけど…」

那智「いや、私は隣の浴場に入っていたんだ」

提督「まったく…」

那智「ときに貴様、そこの女性は誰だ?」

提督「あ―」

サキ「提督の中学時代の同級生、サキです!」ダキッ

提督「…だよ」

那智「…ほう。私は那智。よろしく頼む」

サキ「はい!」

那智(…ううむ…この司令官に多分人生の伴侶となり得る女性がいたとは…驚きだな…)ジロジロ

サキ「?」

那智(容姿も申し分ない。性格は少々明る過ぎと言った感じだが、大丈夫そうだな。ならば私は、何も言う事は無い。司令官を快く祝福するまでだ)

提督「あー、那智。いいか?」

那智「どうした?」

提督「ちょっと、足柄頼んでいいか?」

足柄「」チーン

那智「…大体の事情は分かった」

提督「よし、じゃサキ、吹雪。行くぞ?」

サキ「はーい」

吹雪「分かりました!」

提督「じゃあな那智!また、いつか一緒に飲もうな?」

那智「ああ、楽しみにしてるぞ?」

那智(しかしなぜだろうか…アイツが幸せになる事に不快な感じは抱かないのだが…なぜ、胸が痛む?)


【続く】

767: 2015/03/17(火) 22:43:15.77 ID:qzhc46Fz0
【来訪者の見学~工廠~】

提督「ああ、そうだった。新造艦ができたから明石に呼ばれてるんだった」

サキ「?」

吹雪「じゃあ、次は工廠に行きますか」

提督「ああ、そうしよう」


 ―工廠―

提督「すまんな、明石」

明石「いえいえ、時間通りですよ―って、その女性は?」

サキ「初めまして、提督の中学時代の同級生のサキです!」ペコリ

明石「ええ、こちらこそ。私は工廠責任者兼≪万屋・明石≫の店長兼工作艦の明石です」

サキ「えっと…どれが本業?」

明石「…どれでしょうね?」

提督「それくらい把握しとけ!」

明石「工廠の見学ですか?」

サキ「はい」

明石「ここはですね、艦娘に装備する艤装を開発したり、新たな戦力となる艦娘を建造したり、結構重要な所ですよ?」

サキ「…艦娘を建造って…どういう意味?」

提督「俺にもわからん。そう言えば、新造艦はどこに?」

明石「あ、あちらに」


鬼怒「きたきたぁ!鬼怒、いよいよ到着しましたよ!」


提督「鬼怒って言うのか。俺は提督、よろしく頼む」

鬼怒「あ、よろしくお願いしまーす!って、およそ海軍の人とは思えないような女性が…。もしかして彼女!?」

提督「いや、そう言うんじゃ―」

サキ「あははは、そんなんじゃありませんよー」

提督「…ああ、そうだな」

吹雪「…?」

明石(においますね…)

鬼怒「?」


【続く】

768: 2015/03/17(火) 22:57:14.62 ID:qzhc46Fz0
【来訪者の見学~空母練習場~】

 ―昼食挟んで廊下―

サキ「お昼ご飯まで食べちゃって、迷惑だったかな?」トコトコ

提督「いや、そんな事は無いよ」スタスタ

サキ「でもなんか、他の人たちが何かこっちを見てヒソヒソ話してたから…」

吹雪(それは多分他の要因があるんじゃ…)テクテク

サキ「ところで、あの弓道場みたいな場所は?」

提督「ああ、あそこは空母の練習場だよ。見ていくか?」

サキ「じゃあそうしよっかなー?」


 ―空母練習場―

提督「よう、蒼龍」

蒼龍「あ、提督。こんにちは」

提督「昼食に来なかったのは、ひょっとして練習に打ち込んでいて気付かなかったからか?」

蒼龍「え?あ、もうこんな時間!どうしよう、昼ごはん残ってるかな?」

提督「多分、間宮さんに言えば軽いモノでも作ってやれると思うけど…」

蒼龍「そっか、よかった…そう言えば、その女の方は?」

提督「俺の友達のサキ」

サキ「ちょっと紹介が雑になってない?」

提督「気にするな」

蒼龍「へー、提督に女の友達なんていたんだ」

提督「何だその言い方は」

蒼龍「いや、意外だなーって」

提督「女の友達…そうだよな…」

蒼龍「…え?」

蒼龍(え、何この反応。何、提督とこの人との間にどんな関係が!?)

提督「蒼龍、食堂へ行くか?」

蒼龍「え、い、いいや。私はもうちょっとここで練習してようかなーって…」

提督「そうか、じゃ」

サキ「失礼しますね」

吹雪「…頑張ってくださいね」

蒼龍「…うん」

蒼龍(提督のあの反応…もしかしてサキさんはただの友達じゃない…?まさか提督…)キリキリ

流星妖精「ちょちょっと蒼龍さん!壁、壁!どこに向けて撃とうとしてるんですか!?ぶつかっちゃいますって!」

蒼龍(提督…もしかしてあの人と進展していって最後には結婚するのかな…?だとしたら…何か嫌だなぁ…)

流星妖精「タンマタンマ!氏ぬ!私氏んじゃいますから!撃たないでええええええええええ!!!」


【続く】

769: 2015/03/17(火) 23:03:46.44 ID:qzhc46Fz0
【別れ】>>2レス以上続きます

 ―夕方、鎮守府正門―

サキ「今日はありがとね。突然来ちゃって、しかも案内までしてくれて」

提督「ああ、別にいいって事よ。じゃあまた、いつか会う機会があれば」

サキ「うん。連絡先も交換したし。それじゃあね」

提督「ああ、じゃあな」

スタスタ

提督「…さてと…執務室に戻るか」


 ―執務室―

提督「ただいまー」

加賀「…お帰りなさい」

提督「すまんな。突然仕事押し付けちゃって」

加賀「その分、今夜の夕食は弾んでくださいね」

提督「はいはい」

加賀「…サキさん、お帰りになられましたか」

提督「…ああ。帰ったよ」

加賀「…ちなみに提督」

提督「何だ?」

加賀「あの方とは、どういった関係なんですか」

提督「…ただの友達…ってだけじゃ納得しないよな」

加賀「当然です」

提督「…やっぱりか」

加賀「私だけではありません。恐らく、この鎮守府のほとんどの艦娘達が、真意を求めているでしょう」

提督「仕方ないな…言うしかないか。これは相当恥ずかしいんだけど…」

加賀「?」

提督「アイツはな…」

加賀「……」

770: 2015/03/17(火) 23:17:00.93 ID:qzhc46Fz0



提督「…俺が中学時代に好き"だった"奴だよ」



加賀「…え」

提督「…今は、ただの友達だよ」

加賀「…どういう事ですか」

提督「…出会いは音楽の授業だっけか。たまたま隣に座って、必氏にリコーダーを吹いているあいつが可笑しくって笑ってたら、

   コノヤローってあっちが反撃してきて」

加賀「………」

提督「そこから、互いに話すようになってきて、いつの間にか俺はそいつの事が好きになったんだ」

加賀「………」

提督「そして卒業する時に、意を決して告白したんだ」

加賀「……その返事は?」

提督「…その時には返ってこなかった。ただ、『嬉しいよ』って言ってたんだ」

加賀「………」

提督「そして、ずっと返ってこなかった。よく、『沈黙は肯定とみなす』って言うけど、これは違うと俺は思った。つまり、俺はフラれたんだよ」

加賀「……ご愁傷様です」

提督「どーも。でだ、フラれたと言う事がわかったら、アイツが好きだったって言う感情も冷めた。それ以来、俺はそいつが"ただの友達"になった」

加賀「…そうでしたか」

提督「だから安心しろ。俺とサキに、お前達が考えているような関係は無い。現に、アイツにはもう別の彼氏がいる」

加賀「…そうでしたか」

提督「いい気なもんだよな。振った女が、振られた側の男に会いに来るなんて。こっちがあまり会いたくないって気持ちも知らず」

加賀「………」

提督「ちなみに、お前達がサキを邪険にしてたのは気づいてた」

加賀「気づかれていたんですか…」

提督「ああ。あまり、嫉妬深い感情を表に出さない方がいいぞ」

加賀「そうですね…」

提督「でもま、誰かに話せた事でやっと吹っ切れたよ。ありがとうな、加賀」

加賀「そんな私は…何も…」

提督「いや、話を聞いてくれただけでも嬉しいさ」

771: 2015/03/17(火) 23:21:53.50 ID:qzhc46Fz0
加賀「…提督」

提督「ん?」

加賀「…今日の夕飯、≪居酒屋・鳳翔≫で提督の奢りって話でしたよね」

提督「ああ、そうだったな」

加賀「…割り勘にしましょう」

提督「…どうした、急に」

加賀「…何だか、私が頑張らなければならないな、と」

提督「?」


那智「そうか…司令官とサキとやらはそんなに深い関係ではなかったのか」

足柄「よかった…」

鳳翔「ちょっと、ホッとしましたね…」

蒼龍「なんだ…杞憂だったか…」

明石「よかったなーと思う反面残念だなーとも」

吹雪「何にせよ、これで明日からは心配なく頑張れますね」

瑞鳳「そうだね!」


全員(つまりこれで提督はフリーって事に…!)


 さらなる波乱が起きるかもしれないし起きないかもしれない。


【END】

780: 2015/03/18(水) 22:04:00.76 ID:nKvs1NfQ0
【本気】

 ―昼、執務室―

提督「すまなかったな、木曾」

球磨「クマ~離すクマ~…」

木曾「ったく…また電気カーペットで昼寝とは…」

(球磨の首根っこを掴む木曾の図)

球磨「そんな事言われても、心地よかったんだから仕方ないクマ」

木曾「んな事言ったって、ここは提督の部屋だぞ?提督が部屋で真面目に仕事してる横で、姉ちゃんは横でのんべんだらりと昼寝かよ。恥ずかしくないのか」

提督「…木曾…お前ってヤツは…」

球磨「ムー…」

提督「…と言うかぶっちゃけ、球磨って本当に木曾とかの姉なのか?」

球磨「なっ、それはつまり私に姉としての貫録が無いとでもいうのかクマ!?」

提督「うん」

球磨「クッ…そんなあっさりと…」

提督「だってお前よく木曾に怒られたりするし、妹の多摩とよくケンカするし、食事は全部魚系で栄養バランス粉々だし…」

球磨「ぐっ…否定できないクマ…!」

提督「しかもお前、妹の北上と大井からもナメられてるじゃないの」

球磨「それは、分け隔てなく接する事が出来ていると言ってほしいクマ!」

提督「隔てなさすぎだろ」

木曾「そう言えばそうだな…俺、こんなのの妹だったのか…再認識して何かがっかりした…」

球磨「こんなの!?」

提督「確かに…木曾の方が何か多摩とかレ…ゴホッ。北上と大井よりも年上っぽいよなぁ…。もう木曾が姉でいいんじゃね?」

木曾「ホ、ホントか!」


球磨「…いい加減にしろぉぉぉぉぉ!!!」


提督&木曾「!?」

球磨「さっきっから聞いてりゃ、私の事を姉じゃないだのナメられてるだのと…!テメェらの方こそナメてんじゃねぇのか!?」

提督&木曾「」

球磨「こちとら妹達の健康状態、人間関係、その他もろもろを熟知してんだぞ!しかも、出撃や遠征の時は随伴艦の損傷状況だの疲労状態だのを、

   毎回毎回毎回毎回毎回毎回管理してんだぞぉ!その影の功績はテメェらには分からねぇだろうがなぁ!!!」

提督&木曾「」

球磨「と!に!か!く!今後一切私が姉じゃないだの精神年齢が低いだのと抜かすんじゃねぇぞ!もし言ったら、そいつを海の藻屑にしてやる…!」

提督&木曾「」

球磨「分かったか!返事は、か・し・こ・ま・り・ま・し・た、だ!分かったか!?」

提督&木曾「分かりました」ドゲザ

球磨「ったく!」

バタン

提督&木曾「………………………………………………………………………え?」


【END】

781: 2015/03/18(水) 22:23:39.24 ID:nKvs1NfQ0
【正規空母には】

 ―工廠―

祥鳳「ありがとうございます。これなら、正規空母にだって負けません!」

飛鷹「よし、これなら正規空母並みの戦力を発揮できます!やるわ♪」

千代田「ありがとう!これなら、正規空母並みよね!」

飛龍「よしっ、これなら一航戦にも負けませんねっ」

龍驤「ありがとう♪これで、赤城や加賀に負けないかな?って……そりゃ無理か、あはははは……」


 ―夕方、空母寮・談話室―

加賀「…あの、皆さん」

祥鳳「はい?」

加賀「なぜ、艦載機を替える時、私達正規空母、または私や赤城さんの事を口にするのですか?」

飛鷹「あー…それは何と言うか…」

千代田「私達軽空母は、正規空母よりも少し劣っている所がいろいろあるじゃない?だから、少しでも正規空母の皆さんに近づけるようにという…、

    つまり意気込みです!」

龍驤「ウチら軽空母は若干舐められてるような雰囲気があるから、出撃でいっちょ戦果を挙げて目にもの見せたいっちゅうワケや!」

加賀「…そう。なら、別にいいのだけれど。慢心はしないようにね」

祥鳳「当然です」

加賀「それより、飛龍さん。なぜあなたまで?」

飛龍「えーっと、それはですね。正規空母と言えば一航戦の加賀さんと赤城さんじゃないですか。だから、二航戦も頑張ってるんだぞって言うところを、

   アピールしようとしてたんです!」

加賀「…そうだったの。でも、二航戦の貴方達も戦果は十分に上がってるらしいわよ」

提督「その通りだよ」

祥鳳「提督!?」

飛龍「え、私達の戦果が上がってるって、ホントですか!?」

提督「ああ、本当だ。それと、これからは少し正規空母の出撃は控えてもらうつもりだよ」

飛鷹「え、何で?」

提督「正規空母を出撃させ過ぎて、ボーキサイトが少し足りなくなったんだ。だから、軽空母のお前達の力も借りたいんだ。今後の戦果に、期待するぞ?」

龍驤「任せときーや!」ドン

提督「…でもま、絶対に正規空母に勝てないところもありそうだけど…」チラッ

龍驤「氏ねぇ!!」

ガスッ


【END】

782: 2015/03/18(水) 22:39:11.63 ID:nKvs1NfQ0
【進撃の…】>>2レス続きます

 ―夜、???―

ガッシャァン

大淀「第一艦隊、消滅!金剛&吹雪・瀕氏、大和・大破、長門・中破、赤城&加賀・小破!」

提督「くそっ…大和でも大破させられるのか…!」

赤城「この私が…」グフッ

提督「医療艦隊の明石、あきつ丸、間宮、伊良湖、まるゆを呼べ!負傷者を曳航するんだ!」

大淀「分かりました!」

ドンガラガッシャァン

霧島「第二艦隊、壊滅!榛名&浦風・瀕氏!武蔵・大破!陸奥&飛龍・中破!蒼龍&筑摩・小破!」

提督「バカなっ、筑摩が小破で済むだとっ!?」

筑摩「大丈夫…です。利根姉さんのおかげで、鍛えられていますから…!」グッ

グシャッ

鳥海「第三艦隊も撃破されました!長良&川内・瀕氏!リットリオ・大破!鳳翔・中破!龍驤&響、小破!」

提督「響、よくやったな…!」

響「不氏鳥の異名は…伊達じゃないさ…っ!」ガクッ

ガキャァァァン

大淀「ダメです!第四艦隊も突破されました!扶桑、翔鶴、摩耶、那珂、陽炎、瑞鶴!全員瀕氏です!」

提督「クソッ…!こうなったら俺が…!」

大淀「だ、ダメです!危険すぎます!」

霧島「いくら提督といえど、アレに立ち向かうのは無謀です!」

鳥海「やるんなら…私達が…!」

提督「ダメだ!それは、お前達の上司である俺が断じて認めない!」


マジェンダ「なら、私が行くわ」


提督「マジェンダ!?お前…正気か!?」

マジェンダ「大丈夫よ。私のは結構硬いからね」

提督「…生きて帰ってこれる自信はあるか?」

マジェンダ「確証はないけど、多分大丈夫よ」

提督「分かった…なら、お前に俺達の想いを託す!」ビシッ

マジェンダ「ええ。貴方達の想い、受け取ったわ。それと、提督」

提督「…何だ?」

マジェンダ「もし、この戦いから帰ってこれたら…いえ、それは帰ってきてから話すわ」ダッ

提督「…マジェンダ、氏ぬなよ…!」

783: 2015/03/18(水) 22:48:31.00 ID:nKvs1NfQ0
―数十分後―

マジェンダ「…ただいま」

提督「…どうだった?」

マジェンダ「問題なかったわ。全て片づけたわ」

提督「…ありがとう…!お前は俺達の英雄だ!」

大淀「マジェンダさん…ありがとうございます!私達の艦隊を全滅から救ってくれて…!」

マジェンダ「別に大したことは無いわ。それにしても…そこまで強烈だったのかしら…」キョロキョロ


マジェンダ「比叡のカレー」


比叡「やっと…私のカレーを完食してくれる人が現れてくれた…っ!」オロローン

提督「いやだって…ホントに前食ったら三途の川が見えたくらいなんだぞ…」

鳥海「私なんて…一度食べたらなぜかお花畑の情景以外何も考えられなくなって…」

霧島「それぐらいなんて事ないじゃないですか…。私なんて…頭の中が真っ黒になって、何も考えられなくなって…」

大淀「私は…しばらくの間、字の読み書きができなくなりました…」

マジェンダ「それは…確かにすごいわね…」

間宮「しかし…この氏屍累々は…」

(食堂中に倒れている艦娘達)

提督「…彼女達勇敢なる挑戦者(チャレンジャー)は、医務室へ運んでくれ。彼女達には1週間の休暇を与えよう」

明石「でも、彼女たちは目覚めるのに3日から4日は…」

提督「入院している間の日数は含まないよ。退院してから1週間、彼女たちに休暇を与えるのさ」

まるゆ「た、体調…なんという優しいお方ですか…!」

あきつ丸「提督殿…一生ついていきます!」

提督「おう…俺でよければ!」



マジェンダ「と言うか、比叡に食事当番を任せなければいいだけの話じゃないの?」



全員「」ハッ


【END】

784: 2015/03/18(水) 22:55:29.83 ID:nKvs1NfQ0
【第1回~艦娘知識試験~ラスト】

問30.『あなたの夢は何ですか?』


・鳳翔の答え 『小さな料理店を営む』

 提督のコメント:貴方の料理の腕と優しさがあれば、成功するでしょう。いつか私も行ってみたいです。これからも、料理の鍛錬を頑張ってください。


・天龍の答え 『剣術を極める』

 提督のコメント:貴方の戦闘スタイルは白兵戦のような近接戦闘でしたね。貴方の腕なら、その夢の実現も夢じゃないでしょう。鍛錬を怠らず、

         夢の実現に向けて頑張ってください。


・金剛の答え 『提督のお嫁さんになって幸せな家庭を築く』

 提督のコメント:頑張ってください。


・大井の答え 『北上さんのお嫁さんになって幸せな家庭を築く』※不正解になりました

 提督のコメント:早く新しい夢を見つけてください。

785: 2015/03/18(水) 22:59:32.74 ID:nKvs1NfQ0
【一日1人、キャラ紹介】

≪球磨≫

球磨型軽巡洋艦一番艦。個性的な球磨型姉妹を束ねる姉。姉のような振る舞いは普段は見せず、誰にも見られないようなスタイルを貫き通す。そのせいで、

皆はだらけているような印象しか抱かない。魚や肉などが大好きで、野菜は嫌い。そのせいで栄養バランスはやや崩れ気味。それを木曾に諭される。

本気でキレると提督や木曾も怖気づくほど覚醒し、ヤク○の様な感じになる。そうなったらもう誰にも止められない。自然に止まるのを待つしかねぇ。

好きな言葉は『漁夫の利』(意味は知らない)。

787: 2015/03/18(水) 23:15:10.90 ID:nKvs1NfQ0

引用: 【艦これ】提督「この平和な鎮守府の日常」