1: 2009/05/22(金) 22:12:51.52 ID:DJP5Blk10
銀時「……なんだこれ」

銀時「トイレットペーパーになんか書いてあんぞ」

銀時「『まきますか』『まきませんか』?」

銀時「ったく、どーせ神楽のイタズラだな」

銀時「まかねーでどうやってケツ拭けってんだ」

銀時「はいはい、『まき』ますよーっと」カラカラ
Rozen Maiden 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

4: 2009/05/22(金) 22:20:25.84 ID:DJP5Blk10
ザバァーッ

銀時「あーったく…何か変なモンでも食ったっけか」

新八「調子のってプリン5個も6個も食べるからですよ」

神楽「ズルいアル銀ちゃん!私の分は!?」

銀時「ねーよ。オメーは黙って酢昆布かじってろ」

神楽「とっくに無くなったアル。新しいのを要求するアル」

銀時「無くなったって…つい昨日箱で買ってあったろーが!!」

神楽「時の流れは無常ってやつアル」

7: 2009/05/22(金) 22:27:05.35 ID:DJP5Blk10
新八「アンタたちねぇ…少しは家計のことも考えてくださいよ」

新八「今月に入ってからまだ仕事ゼロなんですからね」

新八「僕なんて先月の給料すらもらってないんですよ?」

銀時「ンなこと言ったってよぉ、仕事が入ってこねーんじゃどうしようもねえだろうが」

神楽「このままだと3人そろってニートアル」

8: 2009/05/22(金) 22:33:34.76 ID:DJP5Blk10
銀時「果報は寝て待てって言うだろ。待ってりゃそのうち何とかなるって」

新八「そう言ってもう1月になるんですけど」

神楽「まだ慌てるような時間じゃないアル」

新八「はぁ…このままだと酢昆布代やデザート代を切り詰めるしかないですね」

神楽「いや、それよりも新八代を切り詰めるべきアル」

新八「なんだよ新八代って!!言っときますけどね!この中で僕が一番お金かけないようにがんばってるんですからね!」

神楽「私の酢昆布と新八のどっちが大切かは一目瞭然ネ」

新八「何をォォォ!!」

銀時「ギャアギャアうるせーな……うん?」

10: 2009/05/22(金) 22:37:31.38 ID:DJP5Blk10
銀時「…机の下に…鞄?」ゴソゴソ

銀時「よっと…何だ、結構デカいなこれ」

ガチャ

銀時「人形?」

新八「どうしたんですか」

神楽「おぉ、銀ちゃんこんなものに興味があったアルか」

銀時「ちげーっての。知らない間に置いてあったんだ!」

12: 2009/05/22(金) 22:43:49.17 ID:DJP5Blk10
新八「綺麗な銀髪ですね、この人形」

神楽「本当アル。どこぞの天パにも見習ってほしいものネ」

銀時「いや、俺だって見習えるものなら見習いてーよ」

銀時「で?結局何なんだよコイツは」

新八「僕のじゃありませんよ」

神楽「私のでもないアル」

銀時「俺のでもねーよ」

神楽「またまた」

新八「本当は自分で隠しておいたんでしょ?」

銀時「だからちげーっての!!」

18: 2009/05/22(金) 22:48:27.18 ID:DJP5Blk10
銀時「しょーがねーな…大方、依頼人か誰かが忘れて行ったんだろーよ」

新八「依頼人なんか来てないじゃないですか…」

神楽「銀ちゃん銀ちゃん」

銀時「どーした」

神楽「ほら、ネジ」ヒョイ

銀時「何だ、まけば動くってか?どれ、貸してみろ」

新八「いいんですか?勝手に動かしちゃって」

銀時「ちょっと位なら問題ねーだろ…っと」キリキリ

20: 2009/05/22(金) 22:54:01.92 ID:DJP5Blk10
新八「………」

神楽「動かないアル」

銀時「おいおい、期待させといてこれかよ…」

神楽「不良品アルか」

新八「で、どうするんですかコレ」

銀時「さーな。結構小奇麗だし、マニアかなんかに売っ払っちまうか」

???「ちょっと…」

銀時 新八 神楽「!?」ビクゥ

23: 2009/05/22(金) 22:58:46.81 ID:DJP5Blk10
???「さっきから黙って聞いていれば…」

新八「う、動いた……」

???「人のこと不良品だの売り払うだのさんざん言って…」

水銀燈「アンタたちまとめてジャンクにするわよ!?」クワッ

神楽「しゃしゃしゃ喋ったァァァァ!!!!」

銀時「早く氏んだフリしろ!!食われるぞ!!」

水銀燈「クマじゃないわよ!!」

26: 2009/05/22(金) 23:04:17.41 ID:DJP5Blk10
水銀燈「ったく、こんなやつらに巻かれたなんて虫酢が走るわ……」

新八「巻かれた?」

神楽「ハイハイ!!この天パが巻いてました!!」

銀時「おいィィィ!!!仲間を売ってんじゃねぇぇ!!!」

水銀燈「アンタなの?」ギロッ

銀時「いや違うから!こっちの地味なメガネがいやらしい手つきで巻いてました!」

新八「いや何言ってんですかアンタァァ!!!」

水銀燈「……はぁ」

28: 2009/05/22(金) 23:12:02.00 ID:DJP5Blk10
水銀燈「で?結局誰なの?」

新八 神楽「こいつです」

銀時「俺でした」

新八「今さら開き直っても遅いですよ」

神楽「そうアル。おとなしく呪われてくるネ」

銀時「だってよ。男らしく行って来い新八」

新八「まだ言うかアンタは!!!」

29: 2009/05/22(金) 23:20:05.48 ID:DJP5Blk10
水銀燈「誰も呪ったりしないわよ…ちょっと力を借りるけど」

銀時「安心させてからグサリ、って言う気だろ」

水銀燈「お望みならそうするけど?」

新八「銀さん!!あんま刺激するようなこと言わないでください!!」

銀時「そもそも、いったい何なんだお前は。天人かなんか?」

水銀燈「面倒くさい人間ね…いいわ、説明してあげるからよーく聞きなさい」

銀時「手短にな」

32: 2009/05/22(金) 23:27:36.24 ID:DJP5Blk10
新八「……なるほど、アリスを目指して姉妹どうしで争っている…」

水銀燈「そう。そして私は誇り高きローゼンメイデン第一ドール、水銀燈」

神楽「…大変アル」

水銀燈「?」

神楽「この狭い家に『銀ちゃん』が被ってるネ!!」

水銀燈「ちょっとぉ!こんな天パなんかと一緒にしないでよ!」

銀時「そうは言うけどなお前もアレだから。ロンゲも既に被ってるから」

水銀燈「何よ!人の髪型にケチつける気!?」

銀時「お前自分の直前のセリフ思い出してみろ」

35: 2009/05/22(金) 23:34:34.36 ID:DJP5Blk10
銀時「んで?その姉妹喧嘩と俺達になんの関係があるんだ」

水銀燈「…そうそう、本題を忘れるところだったわ」

水銀燈「天パ、私と契約しなさい」

銀時「何だ契約って。壺か?壺でも売んのか?」

水銀燈「アリスゲームはドール1人で戦いぬけるほど甘くはない」

水銀燈「非常に不本意だけど人間の力を借りる必要があるのよ」

新八「銀さんから力を吸い取って戦うってことですか」

水銀燈「そうなるわね」

銀時「やっぱり呪う気じゃねえかァァァ!!!」

41: 2009/05/22(金) 23:42:49.32 ID:DJP5Blk10
水銀燈「ともかく、あなたに拒否権はないわ」

銀時「おいおいおい、ちょっと心の準備が…」

神楽「往生際悪いアルよ。だからいつまでも天パなんだよオメーは」

銀時「天パは関係ないだろうがァァ!!っていうかお前らさっきから天パ天パ言いすぎだろ!!」

水銀燈「ほら、誓いの証として薬指に口づけなさい」ズイッ

銀時「え?口づけ?」

神楽「ちゅーアルよ、ちゅー」

新八「もういい年なんですからさっさとしてくださいよ」

銀時「いや、いくらなんでもちょっと…」

水銀燈「ごちゃごちゃ言わない!!」ヒュッ

銀時「殴っ……!」メメタァ

44: 2009/05/22(金) 23:47:30.80 ID:DJP5Blk10
水銀燈「はい、終わり」

神楽「水銀燈、この指輪は何アルか」

水銀燈「その薔薇の指輪は誓いの証。媒介のようなものよ」

銀時「おい、取れねぇんだけどコレ」

水銀燈「当たり前じゃない。無理に取ると指ごといくわよ」

銀時「ほとんど呪いみてーなもんじゃねーか……」ボソ

水銀燈「何か言った?」

銀時「いいえ」

47: 2009/05/22(金) 23:53:43.04 ID:DJP5Blk10
水銀燈「なんだか喉乾いちゃったわ…メガネ、ヤクルト持ってきなさい」

新八「ウチにはいちご牛乳と酢昆布しかありませんよ」

神楽「もう酢昆布もないアル」

水銀燈「はぁ!?ヤクルトもないって、アンタたち普段どんな生活してんのよ!」

銀時「いやヤクルト無くても人並みの生活は送れるから」

新八「どうします?いちご牛乳でいいならありますよ」

水銀燈「いらないわそんなの。ヤクルトに比べたら水よ、水」

銀時「ヤクルトなんざいちご牛乳の足元にも及ばねーよ」

水銀燈「なんですって?」

銀時「おっと、こればっかりは譲れねーな」

51: 2009/05/23(土) 00:01:57.37 ID:OQsu+yLv0
水銀燈「かわいそうな人間ね。ヤクルトの高尚さを知らないなんて」

銀時「お前こそいちご牛乳の尊大さを知らねーなんて人生の9割損してんぞ」

水銀燈「ヤクルトの無い人生なんて無に等しいわよ」

銀時「牛乳という無の中にいちごという一筋の光をもたらしてできたものがいちご牛乳なんだよ」

水銀燈「アンタのくだらない人生もヤクルトがあればもっとマシになれたわね」

銀時「むしろヤクルトなんて高級品はお前にはもったいねーよ。ビックルで我慢しとけ」

水銀燈「あら、そのビックルですらこの家には無いんでなくて?」



新八「なんだこいつら」

55: 2009/05/23(土) 00:07:50.83 ID:OQsu+yLv0
翌日


神楽「銀ちゃん銀ちゃん!!!」ダダダダダ

銀時 水銀燈「何?」

新八「ホント、紛らわしいなアンタら」

神楽「大変アル!大発見アル!」

銀時「なんだよ、定春の散歩はどーした」

神楽「ふふふん、コレを見るネ」ドンッ

新八「あ!それって…」

銀時「また鞄か……」

57: 2009/05/23(土) 00:10:45.48 ID:OQsu+yLv0
神楽「定春が路地裏に落ちているのを見つけたアル」

銀時「ん?ってことは、お前も何か巻いたのか?」

神楽「道端で定春のウンk」

新八「何巻いてんだァァァ!!!」

水銀燈「最低すぎるわ……」

60: 2009/05/23(土) 00:14:00.73 ID:OQsu+yLv0
水銀燈「とりあえず開けてみましょう」

神楽「ちょっと待つアル…よっと」ガチャ

新八「今度の子はなんだかかわいらしいですね」

銀時「口リコンはマズいぞ新八」

新八「いや違うから!!!」

水銀燈「雛苺ね……」

神楽「さっそくネジを巻いてみるネ!」

62: 2009/05/23(土) 00:18:21.37 ID:OQsu+yLv0
雛苺「ふわ~……よく寝たの…」

神楽「おおっ」

雛苺「あなたがヒナを巻いた人?」

神楽「そうアル!私は神楽ネ!」

雛苺「ヒナは雛苺なの。よろしくね」

銀時「おいおい、誰かさんとはエラく反応が違うじゃねーか」

新八「姉妹同士でも違うものですね」

水銀燈「張り倒すわよ」

64: 2009/05/23(土) 00:22:58.67 ID:OQsu+yLv0
雛苺「あっちの人は誰?」

神楽「あの天パが銀ちゃん、新八がメガネアルよ」

新八「神楽ちゃん逆逆。それだとメガネが名前みたいになっちゃうから」

神楽「あのメガネがメガネアル」

新八「悪化してんじゃねーかァァァ!!!メガネの紹介しかしてないじゃん!!」

雛苺「水銀燈もいるのー」

水銀燈「………フン」

69: 2009/05/23(土) 00:28:40.80 ID:OQsu+yLv0
雛苺「水銀燈もこの人たちに巻かれたの?」

水銀燈「そうよ…なんなら今すぐアリスゲームを始めようかしら?」

新八「ちょ…水銀燈さん」

水銀燈「冗談よ。今はまだそんな無粋なことはしないわぁ」

銀時「意外だな。てっきりすぐにでも襲いかかると思ってたけどな」

水銀燈「…気分じゃないの。それだけよ」

神楽「そうそう忘れてたアル。雛苺、私と契約するアル」

雛苺「はいなの!」

70: 2009/05/23(土) 00:33:48.91 ID:OQsu+yLv0
新八「これで2人になりましたね」

銀時「全員集めると願い事が叶うんだっけか?」

新八「いや、ドラゴンボールじゃないからね」

水銀燈「他のドールも目覚めてるころかしらね…」

雛苺「定春のぼりなのー」ヨジヨジ

定春「♪」

神楽「あ、私も!」

71: 2009/05/23(土) 00:42:54.69 ID:OQsu+yLv0
桂 隠れ家


[『牧ですか』『牧じゃありませんか』]

桂「……なんだこの文書は」

桂「この俺に『牧ですか』とはいい度胸だ」

桂「大方、『牧じゃない、桂だ』と言わせたいのだろうがそうはいかん」

桂「ならば俺はこの瞬間!桂を捨てる!!」

桂「桂じゃない!牧だァァァ!!!!」


エリザベス[何やってんだコイツ]

76: 2009/05/23(土) 00:47:39.81 ID:OQsu+yLv0
エリザベス[はい、コレ]ゴトッ

桂「む?なんだその鞄は」

エリザベス[兎の人が桂さんに渡してくれ、と]

桂「どれ、何が入っているんだ…?」ガチャ

金糸雀「かしらー!!!」ガバッ

桂「どわァァァァ!!!!」

80: 2009/05/23(土) 00:52:39.31 ID:OQsu+yLv0
金糸雀「ふふふ…実は鞄の中で既に巻いてあったという衝撃の事実!!」

金糸雀「まさに策士!まさに天才かしら!!」

エリザベス[まさにカナリア]

桂「な、なんだ貴様は」

金糸雀「ふっふー、よくぞ聞いてくれました!」

金糸雀「カナこそが!ローゼンメイデン一の策士!第二ドールの金糸雀かしら!」

金糸雀「よろしくね、ロンゲさん!」

桂「ロンゲじゃない、桂だ」

金糸雀「え?カツラだったの?」

桂「カツラじゃない、桂だ」

金糸雀「えっ」

桂「ん?」

83: 2009/05/23(土) 00:58:23.39 ID:OQsu+yLv0
金糸雀「ともかく!かくかくしかじかで力を貸してほしいのよ!」

桂「なるほど。口づけすれば良いのだな。では」

金糸雀「ちょちょちょ!!顔じゃなくて薬指かしら!!」

桂「なんだ、そうだったのか」

桂「…これでいいか」

金糸雀「おっけーかしら!!」

桂「ふむ、ならば皆にも金糸雀を紹介せねばな」

金糸雀「みんなって?」

桂「俺の同士たちだ。着いてくるがいい」

金糸雀「ま、待ってかしら!!」



エリザベス[俺空気]

90: 2009/05/23(土) 01:04:29.15 ID:OQsu+yLv0
金糸雀「何で屋根の上を通るの?」

桂「下は真選組の奴らがうろついているのでな。見つかると面倒だ」

金糸雀「面倒って…桂さんは何をしている人なの?」

桂「俺はこの腐れきった国を正そうとしているだけだ」

金糸雀「そんな…国を正すのを邪魔するなんてひどいかしら!悪い奴らかしら!」

桂「そうだ。故に俺と仲間たちは奴らから身を隠しているというわけだ」

桂「…と、着いたぞ」

97: 2009/05/23(土) 01:09:59.95 ID:OQsu+yLv0
攘夷志士 情報交換場


志士1「あ、桂さんおはようございます!!」

桂「すまない、遅くなったな」

志士2「あれ?その可愛らしいお嬢さんは?」

桂「そうだな、紹介しよう。俺達の新たな同士だ」

金糸雀「カナリアかしら。よろしくね!」

桂「して、今は何をしていたのだ?」

志士1「はい。先ほどまで真選組の屯所を襲撃する計画を話し合っていたところです」

桂「なるほど」

金糸雀「………」

志士3「どうしました?」

101: 2009/05/23(土) 01:19:06.28 ID:OQsu+yLv0
金糸雀「これが計画書?」

志士3「はい、そうですが…」

金糸雀「全然ダメかしら!計画が穴だらけよ!」

志士2「……え?」

金糸雀「まず、裏門から侵入するっていうのがダメかしら!」

志士4「なぜですか!そこは警備も手薄で絶好の…」

金糸雀「入ってすぐの場所が隊士たちの休憩所になっているわ。これなら侵入はできてもすぐに見つかるわね」

志士4「!!」

金糸雀「それよりもこっちの西口にしましょう。見張りはいるけど壁に面しているから工作がしやすいはず」

金糸雀「後、決行は夜よりも早朝の方がいいかしら」

金糸雀「なんでも真選組は前に一度幽霊騒ぎがあって夜間の警備は厳しいって聞いたわ」

104: 2009/05/23(土) 01:23:11.39 ID:OQsu+yLv0
金糸雀「他にも…」

志士5「すげぇ!この子天才だ!!」

志士6「姉御と呼ばせてくだせぇ!!」

金糸雀「え?」

志士8「神ww降臨wwwktkrwwwww」

志士1「金糸雀さん!うまい棒どうぞ!!卵焼き味です!」

金糸雀「あ、ありがとうかしら……」

志士2「よし!金糸雀さんを中心にもう一度練り直すぞ!!」

志士「「「「おーーーー!!!!」」」」

金糸雀「えへへ……」テレテレ



桂「」

107: 2009/05/23(土) 01:31:19.93 ID:OQsu+yLv0
恒道館道場


新八「はぁ…最近どっと疲れるなぁ……」

新八「姉上、ただいま帰りましたー」

???「おかえりですぅ」

新八「ん?姉上やけに高い声ですね…どこですか?」

???「ちょ…無視すんなです駄メガネ!!」

妙「あら、おかえりなさい新ちゃん」ヒョコ

新八「あれ、姉上の声だ…じゃあ今のは」

翠星石「気づくのがおせーです!!!」

新八「うわァァァ!!!さ、3人目……!?」

109: 2009/05/23(土) 01:38:58.09 ID:OQsu+yLv0
妙「…というわけで、例のゴリラ男に塩『撒い』てたら鞄を見つけたのよ」

翠星石「お妙は強いし家事も上手だし良いお姉さんです!……ただ」

新八「いや、言いたいことはわかるよ…」

妙「なんでも翠星石ちゃんたちって姉妹同士で争い合ってるって言うじゃない…なんとかできないかしら」

新八「こっちにも水銀燈さんと雛苺ちゃんが来てますよ」

翠星石「げっ…なんちゅう組み合わせですか…」

新八「でも、二人とも今のところ争う気はないみたいですけど」

妙「あら、良かったじゃない」

翠星石「ちょっとほっとしたです」

112: 2009/05/23(土) 01:50:55.60 ID:OQsu+yLv0
新八「翠星石ちゃんは戦う気はないんですか?」

翠星石「ぶっちゃけ全然ないですぅ」

翠星石「確かにお父様には会ってみたいけど…姉妹同士で傷つけあうのは嫌です」

妙「そうよ、姉妹兄弟で傷つけあうなんて絶対にあってはならないわ」

新八「姉上……」

妙「むしろ、そんな過酷な運命を押し付けた父をぶっ飛ばすつもりでいるのよ」

翠星石「え」

妙「こんなに可愛くて健気な翠星石ちゃんに姉妹同士で争えなんて…」

妙「むしろ私がぶっ飛ばしてやろうかァァァァ!!!!」

新八「姉上落ち着いてェェ!!誰と戦ってるんですかァァ!!!」



翠星石「…仲のいい姉弟ですぅ」

117: 2009/05/23(土) 02:00:30.92 ID:OQsu+yLv0
真選組屯所


土方「山崎、そのマヨネーズ取ってくれ」

山崎「はい」

沖田「土方さん、また犬の餌スペシャルですかィ、よく飽きませんね」

土方「馬鹿か総悟、マヨネーズも無しにメシが食えるか」

沖田「いや、それはもうメシでマヨネーズ食ってるようなもんでさァ」

土方「あん?これくらいじゃ足んねーよ。山崎、もう一本」

山崎「あれ、副長そのマヨネーズ何か書いてますよ」

土方「ん?」

[『まきますか』『まきませんか』]

土方「……もう丼の上で盛大にとぐろ『巻い』てるんだが」

119: 2009/05/23(土) 02:07:37.14 ID:OQsu+yLv0
土方 自室


土方「…ん?なんだこの鞄」ガチャ

土方「何だコイツ…赤い人形?」

土方「また総悟の野郎か…?」

土方「どれ、このネジを巻けばいいのか」キリキリ

土方「…にしてもよくできてんなぁコレ」

土方「顔つきなんか人間そのものじゃねぇk…」

真紅「…ん」パチクリ

土方「うをわあァァァァァ!!!!!」

121: 2009/05/23(土) 02:12:46.71 ID:OQsu+yLv0
真紅「私は誇り高きローゼンメイデン第5ドール真紅」

真紅「……この世界では押入れに頭を突っ込んであいさつする習慣があるのかしら」

土方「…いや、急にムー大陸に行きたくなって…」

真紅「そう、なら手伝ってあげるわ」グイグイ

土方「やめろォォォ!!押さんといてぇぇ!!!」

真紅「早く出てきなさい」

土方「………」

124: 2009/05/23(土) 02:19:44.23 ID:OQsu+yLv0
真紅「あなた、名は?」

土方「……土方十四郎だ」

真紅「そう、十四郎。さっそくだけど紅茶を煎れて頂戴」

土方「あん?なんで俺が」

真紅「お願いね」

土方「……チッ、わぁったよ…紅茶でいいんだな」

125: 2009/05/23(土) 02:25:25.78 ID:OQsu+yLv0
土方「オラ、持って来たぞ」

真紅「十四郎、私は紅茶を煎れてと言ったのだけれど」

土方「何言ってんだ、だから持って来たんだろうが」

真紅「いや、コレどうみてもマヨネーズじゃない。なんでカップにマヨネーズ入れて持ってきちゃうのかしら?」

土方「ちゃんと底まで見ろ。ちゃんと紅茶も入ってるだろ」

真紅「紅茶にたどりつくまでにどの位のマヨネーズを口に入れると思ってんのよ!」

真紅「これ、ほら、あの…子供が作るソフトクリーム位マヨネーズが乗ってるのだわ!!」

土方「なんだよ…飲まねーなら俺がもらうぞ」

真紅(正気の沙汰じゃないのだわ)

129: 2009/05/23(土) 02:33:41.93 ID:OQsu+yLv0
真紅「……というわけであなたの力を借りたいのだわ、十四郎」

土方「なんでそんな姉妹喧嘩に首突っ込まなきゃなんねーんだよ。パスだパス」

真紅「…冷たいのね」

土方「悪ぃが、自分のことだけで精いっぱいなんだよ。他を当たってくれ」

ガラッ

山崎「副長、大変です!近藤局長に隠し子がいたらしく……」

土方「」

山崎「……失礼しました」ダッ

土方「ちょ、オイ山崎ィィィ!!!コイツは違うってのォォォ!!!」

真紅「十四郎」

土方「あぁ!!?」

真紅「誤解を解きたいのではなくて?」ニコッ

土方「………クッ、わかったよ!契約すりゃあいいんだろ!?」

真紅「ありがとう、十四郎」

144: 2009/05/23(土) 02:53:49.68 ID:OQsu+yLv0
真選組屯所 休憩所


蒼星石「ねームサくるしいからあんまり寄らないでくれないかな君たち」

隊士1「何この子めっちゃかわいいんスけど!」

隊士2「ボーイッシュな子がド真ん中!!」

隊士3「局長いつのまに子供なんかつくってたんですか!?」

近藤「だーからァ!!俺の子じゃねーっての!!!」

蒼星石「マスター、もっと女の子はいないの?男臭いんだけど」

近藤「俺だって女の子に来てほしいっての!!でもしょうがないじゃん!みんな飢えてんの!」

蒼星石「あーヤダヤダ…」

隊士2「蒼星石ー!!こっち向いてー!!」

隊士3「ゴリラどけやァ!!蒼星石ちゃん見えねーだろ!!」




土方「カオス」

真紅「右に同じ」

149: 2009/05/23(土) 02:58:48.22 ID:OQsu+yLv0
沖田「あれ?土方さんも子連れですかィ?」

土方「ちげーよ馬鹿。こいつはr」

隊士1「うおおぉぉぉ!あっちにもかわいい子がいるぞ!!!」

隊士2「副長だ!副長のお子さんだ!!」

隊士3「でも副長に似て無愛想だ!」

隊士「「「 無愛想!無愛想!!無愛想!!! 」」」



真紅「……ローズテイル」

150: 2009/05/23(土) 03:03:07.30 ID:OQsu+yLv0
近藤「っというわけだから。この子たちは俺らの子でも何でもないから」

土方「客みてーなモンだ。オメーら、丁重に扱えよ」


隊士「「「 はい!!わかりましたァ!! 」」」ボロッ


蒼星石「いやー良かった。やっと知り合いに会えたよ」

真紅「相変わらずね、蒼星石」

蒼星石「相変わらず過ぎて困っちゃうよ。なんせこの辺は女っ気が無くて息がつまりそうで」

真紅「……あなた、自分の性別を考えた発言をした方がいいわよ」

蒼星石「何の事だい?」

152: 2009/05/23(土) 03:11:28.84 ID:OQsu+yLv0
某所


薔薇水晶「……うっ」

薔薇水晶「…ここは…どこでしょうか…?」キョロキョロ

白埼「お目覚めかい?」

薔薇水晶「あっ…あなたは」

白崎「槐の申し出でね。君にも今回はローゼンメイデンと同じ世界に来てもらった」

薔薇水晶「お父様の…?」

白崎「そういうことさ。では、確かに送り届けたからね」

薔薇水晶「あっ…待って…」

白崎「あでゅー」シュンッ

薔薇水晶「……行っちゃった」

154: 2009/05/23(土) 03:21:11.67 ID:OQsu+yLv0
???「誰かいるのか?」

薔薇水晶「あっ……」

???「…?見ない顔だな」

???「迷ってしまったのか?」

薔薇水晶「あ、あのっ私は…」

???「…何やら理由があるみたいだな」

???「立ち話も何だ」

九兵衛「いったん僕の部屋に来るといい」

158: 2009/05/23(土) 03:31:06.34 ID:OQsu+yLv0
柳生家 九兵衛 自室


九兵衛「…なるほど、わけもわからぬうちに連れてこられたと」

薔薇水晶「はい……いったい何をすべきなのかすら…」

九兵衛「…行くあてがないのならしばらくウチに泊まるといい」

薔薇水晶「えっ」

九兵衛「困っているのに見捨てることなんてできない」

薔薇水晶「ですが…ただお世話になるというのも…」

九兵衛「…だったら、家事手伝いでも頼むとしよう、いいかな」

薔薇水晶「あ…は、はい!」

九兵衛「ふふ…お茶でも煎れよう。ちょっと待ってて」

薔薇水晶「いえ、私が…」

九兵衛「いいから。僕が煎れてくるよ」

薔薇水晶「あっ…」

160: 2009/05/23(土) 03:39:43.79 ID:OQsu+yLv0
東城「~♪~♪」スタスタ

東城「いやぁ、今日は我ながら良い買い物をしましたねぇ」

東城「さすがの若もこの衣装の可愛さを見れば思わず着てしまうことでしょう」

東城「楽しみですねぇ、まったく」

東城「~♪~♪」

東城「若ー!いらっしゃいますかー?」ガラッ



薔薇水晶「」

東城「」

162: 2009/05/23(土) 03:48:16.41 ID:OQsu+yLv0
東城「」

薔薇水晶「あ、あの…」

東城「」

薔薇水晶「私は…その…」

東城「」

薔薇水晶「きゅ、九兵衛様に…えっと…」

東城「」

薔薇水晶(…どうしよう)

164: 2009/05/23(土) 03:55:50.88 ID:OQsu+yLv0
東城「……つ、」

薔薇水晶「?」

東城「ついに私の思いが若に通じたのですね……」

薔薇水晶「えっ?で、ですから私は」

東城「この東城歩!!人生でこの日ほど嬉しい日はありませぬ!!」

東城「さあ若!今度はこちらのゴス口リ衣装をお召しくださいィィィ!!!」クワッ

薔薇水晶「あ、あああ……」

東城「それともこちらのナース服の方がよろしいでしょうかァ!?」

薔薇水晶「ひいい……」ガタガタ

東城「それともそれとも…」



九兵衛「薔薇水晶、お茶が入ったぞ」ガラッ

薔薇水晶「九兵衛様!!」

東城「……あれ?」

166: 2009/05/23(土) 04:05:00.77 ID:OQsu+yLv0
若の成長記録    東城歩

○月×日
今日はヤフオクで競り落としたゴス口リ衣装が届いた

気高く清らかで美しい若にはきっとお似合いになられることであろう

さっそく部屋へ向かったところ、なんと若は既にゴス口リ衣装で私を待ち構えておられた

なんという至福 なんという奇跡 なんという天国

そして私が若と愛を営んでいると更に若がもう一人あらわれた

二人の若に囲まれ私のバベルの塔はs

(爆破されました。続きを読むには若のゴス口リ画像を貼ってください)

188: 2009/05/23(土) 06:08:55.38 ID:OQsu+yLv0
神楽「ダメェェェ!!!雛苺それだけはダメェェェ!!!!」

雛苺「えーどうして?こんなおっきなの、ヒナ初めて見たの」

神楽「いーから早く!早くこっちに来るネ!!」

雛苺「やーなの」

神楽「ちょ、マジで!酢昆布!酢昆布あげるからホラ!!」

雛苺「きゃははは!」


雛苺「屁怒絽のぼりなのー!!」ヨジヨジ

屁怒絽「はっはっは」

神楽「やめてぇぇぇぇ!!!」

192: 2009/05/23(土) 06:15:32.21 ID:OQsu+yLv0
屁怒絽「大丈夫ですよ神楽サン。私結構小さい子好きですから」

神楽(好物的な意味で…?)

屁怒絽「いやぁしかし雛苺ちゃんはかわいいですね…」

屁怒絽「食べちゃいたいくらい」

神楽(シャレになってねーアルッ!!!)

雛苺「ヘドロはどうしてこんなに大きくなったの?」

屁怒絽「そうですね…好き嫌いせずいっぱい食べるからですかね」

雛苺「ヒナもヘドロみたいに大きくなれる?」

屁怒絽「ははは。きっとなれますよ」

神楽(セリフだけ聞くと平和そのものアル…)

193: 2009/05/23(土) 06:19:12.72 ID:OQsu+yLv0
万事屋


銀時「へー。そりゃあ大変だったな」

神楽「大変とかで済まされるレベルじゃなかったアル!」

雛苺「中でケーキも食べてきたのー!」

新八「ちゃんとお礼も言いましたか?」

雛苺「もちろんよー!」

197: 2009/05/23(土) 06:23:04.65 ID:OQsu+yLv0
ガラッ

水銀燈「ただいまぁ」

雛苺「おかえり水銀燈!」

銀時「よう、ちゃんと買い物できたろうな」

水銀燈「当然よ!ったく、この私を顎で使うとはいい度胸ね」

神楽「ジャンケン負けた人が行くって言いだしたの水銀燈アルよ」

水銀燈「わかってるわ!だからこうして素直に行って来たんでしょ!」

新八「お疲れ様」

199: 2009/05/23(土) 06:27:19.69 ID:OQsu+yLv0
銀時「買い物ひとつでグダグダ言うんじゃねーよ。そんなのことよりジャンプは買って来たんだろーな」

水銀燈「重いから買ってこなかった」

銀時「もう一回行って来い」

新八「あの…水銀燈さん」

水銀燈「何?」

新八「気のせいか袋の中身がヤクルトだけに見えるんですけど」

水銀燈「当たり前よ。ヤクルトしか買ってきてないもの」

銀時「」

新八「」

202: 2009/05/23(土) 06:33:26.40 ID:OQsu+yLv0
銀時「ちょ、てめぇいいかげんにしろォォォ!!!」ガタタンッ

銀時「なんなの?誇り高きなんちゃらってのは買い物もできねーのか!?」

水銀燈「何言ってんのよ、ちゃんと買ってきてるでしょ?」

銀時「ヤクルトオンリーってどんな即売会だァァァ!!!誰が行くか!!」

水銀燈「ゴチャゴチャうるさいわね!これを機にあなたもヤクルトのすばらしさを知りなさい」

銀時「上等だァァァ表出ろ!!!今日こそはケリつけてやっから!!!」

水銀燈「望むところよぉ!!」


神楽「見て見て雛苺。ヤクルト酢昆布だってコレ」

雛苺「味がまったく想像できないのー」

203: 2009/05/23(土) 06:38:51.56 ID:OQsu+yLv0
ピンポーン


新八「あ、はーい」

新八「ホラ、お客さんきたから静かにしてください!」

銀時「………」ムスッ

水銀燈「………」ムスッ

ピンポーン

新八「ハイハイ、今でますから…」

ガラッ

ハタ「遅いぞ。余が呼んだらすぐに出てこんか」

新八「」

206: 2009/05/23(土) 06:46:32.37 ID:OQsu+yLv0
ハタ「いやーちょっと頼みたいことがあっての」

銀時「どーせペット探せっつーんだろ。もうお前からはそのネタしか出てこねーんだよ」

水銀燈「その頭の上でブラブラしてんのペットにすればいいじゃない」

ハタ「何?この仕打ち」

新八「妥当な感じだと思いますけどね」

ハタ「…まぁよい。察しておるとおり、今回頼みたいのは余のペット探しじゃ」

水銀燈「この世界は本当におもしろいのね。ペットがペットを飼うの?」

銀時「あんまり失礼なこと言うな。ペットさんがかわいそうだろーが」

ハタ「もう帰っていい?」

新八「別に止めませんよ」

210: 2009/05/23(土) 06:53:05.26 ID:OQsu+yLv0
ハタ「コホン、とにかく無事に余のペットを連れ帰ってくれれば報酬ははずもう」

新八「今度はどんなペットが逃げたんですか?」

ハタ「今回逃げたペットh」

雛苺「あーーーー!!!!」

ハタ「な、なんじゃ?」ビクゥッ

雛苺「すごいのすごいの!大きなうにゅーが服着て喋ってるの!!」

雛苺「いただきまーす!!!」ピョインッ


ガブリシュ


ハタ「あばばばば!!!!余の!余のチャームポイントがァァァ!!!」

神楽「だめアル雛苺!!そんなの食べたらおなか壊すアル!!」

水銀燈「そうよ!あなたの頭にも生えるわよそれ!!」

ハタ「生えるかァァァァ!!!!」

雛苺「にゅーー………」ギリギリ

ブチィッ

212: 2009/05/23(土) 06:58:14.83 ID:OQsu+yLv0
ハタ「ああああああァァァァ!!!せっかく生え代わったのにィィィ!!」

銀時「定期的に生え代わんのかソレ」

雛苺「………」モグモグ

雛苺「まずっ」ペッ

ハタ「吐くなァァ!!せっかくちぎったんだからせめて味わえぇぇぇ!!」

雛苺「金魚味のナタデココみたいだったの」

新八「うわ、まずそう…」

水銀燈「早く口ゆすいできなさい」

雛苺「はいなの」

215: 2009/05/23(土) 07:03:32.73 ID:OQsu+yLv0
新八「ウチの子がすいませんでした」

ハタ「あ、大丈夫。ちょっと慣れてきてるから」

銀時「さっすが心が広いですね係長」

ハタ「いや皇子だから。って前にもしたなこのやりとり」

水銀燈「で?結局どんなペットを探してくればいいの?」

ハタ「おお、そうじゃった。余のペットは…」



大きい?小さい?>>218

222: 2009/05/23(土) 07:13:15.92 ID:OQsu+yLv0

ハタ「最近見つかった新種のウサギでな。ラプラスちゃんじゃ」

水銀燈「どっかで聞いたようなウサギね」

ハタ「ラプラスちゃんは見た目は普通のウサギと変わらんのだがある特徴があってな」

銀時「なんだよ、もったいぶらずにさっさと言え」

ハタ「鏡を使って瞬間移動できるんじゃ」

新八「えっ?それじゃあ鏡の中に逃げられたらどうしようもないじゃないですか」

ハタ「だから困っておるのじゃ…幕府の連中は役にたたんし」

ハタ「ま、期待せずに待っておるから早めに捕まえてたもれ」

ハタ「じゃあの」ガラッ

ピシャッ

225: 2009/05/23(土) 07:18:01.36 ID:OQsu+yLv0
銀時「どーすんだ?あいにく俺ァ鏡抜けなんてファンタスティックな能力は持ってねーぞ」

神楽「片っぱしから町中の鏡をぶっ壊せばいいネ」チャキッ

新八「やめなさい、物騒だから」

雛苺「ふっふっふー」

神楽「どうしたネ雛苺」

雛苺「ようやくヒナたちの出番ね!!」

水銀燈「『たち』?」

227: 2009/05/23(土) 07:24:35.32 ID:OQsu+yLv0
恒道館道場


翠星石「なんで翠星石まで…」

雛苺「人手は少しでも多いほうがいいの!」

妙「翠星石ちゃん気をつけてね」

翠星石「わかってるですぅお妙。晩御飯までには帰るです」

銀時「しかし驚いたな。鏡の中に行けるなんてよ」

神楽「いいなー雛苺…私も行きたいアル」

新八「僕たちは鏡の前で見張る役でしょ。我慢してよ」

神楽「むぅ」

水銀燈「あなたたちだって来ようとすればこれるのよ?」

銀時「全員で追っかけまわしたって無駄なんだよ。ココ使って勝負しねーとな」

新八「アンタは単に行きたくないだけでしょ」

229: 2009/05/23(土) 07:31:00.97 ID:OQsu+yLv0
水銀燈「じゃ、行くわよ」

雛苺「『万事屋銀ちゃん』出発なの!」

翠星石「さしずめver.ドールってところですか」

雛苺「じゃ、改めて『万事屋銀ちゃんver.ドール』しゅっぱーつ!!」シュルンッ

水銀燈「もしかしてソレ私のこと?」シュルンッ

翠星石「行ってくるですよ」シュルンッ


神楽「来週から『銀魂』はあの3人でお送りするアル」

銀時「やめてくんない?シャレになってねーから」

231: 2009/05/23(土) 07:38:20.75 ID:OQsu+yLv0
nのフィールド


水銀燈「来たはいいものの…何かアテはあるの?」

翠星石「こんなだだっ広い空間でウサギ探しなんて無謀ですぅ」

雛苺「とにかく進むのよー!!」

水銀燈「はぁ……メイメイ」

メイメイ「?」

水銀燈「あなたはあの天パのところへ行って何か手掛かりを探すように言ってきて頂戴」

メイメイ「!!」コクコク

翠星石「その手があったですか」

水銀燈「少しは頭も使いなさいよ…」

236: 2009/05/23(土) 07:43:19.68 ID:OQsu+yLv0
恒道館道場


銀時「だとよ」

新八「じゃあ僕たちも行きますか」

神楽「よっしゃ、燃えてきたアル!」

銀時「よし、じゃあ俺は何か情報が流れてないかテレビを見張っ」

妙「お前も行け」

銀時「ですよね」

237: 2009/05/23(土) 07:49:33.07 ID:OQsu+yLv0
nのフィールド


翠星石「ちょ、ちょっと休むです……」ゼーゼー

水銀燈「そうね…そうしましょう…」ハーハー

雛苺「二人とも情け無いの!もっとがんばるのよー!」

翠星石「オメーはなんでそんなに元気なんですか…」

水銀燈「やみくもに探したってキリがないわよ…外からの連絡を待ちましょう」

雛苺「うー…しょうがないの…」

239: 2009/05/23(土) 07:55:19.28 ID:OQsu+yLv0
『あーテステス。こちら銀時、聞こえるか』

翠星石「!!」

水銀燈「遅いわよ!何やってたの!」

『そー言うな。こっちだって必氏に町中探し回ってたんだ』

『ところでこの光ってんのはどうやって使うんだ?』

『とりあえず電話線ブッ差したらつながったけど』

水銀燈「そんなことしなくても交信できるわよ!!早く抜きなさい!」

『あー…で、本題だが。目撃情報があった』

『急にウサギが部屋の鏡に飛び込んでいったらしい』

雛苺「本当なの!?」

翠星石「どこですかそれは!!」

『ヘドロさん家だ』

242: 2009/05/23(土) 08:03:56.43 ID:OQsu+yLv0
nのフィールド ヘドロ家前


翠星石「水銀燈、なんでそんなおびえてるですか?」

水銀燈「あなたもすぐにわかるわぁ……」

翠星石「何の事です?」

雛苺「変な水銀燈なの。ヘドロは怖くないのよ?」

水銀燈「それはあなただけよ……」

翠星石「へん!水銀燈も案外大したことねーですぅ!!」

水銀燈「そう言うけどね…ちょっとだけ顔だして見てごらんなさい?」

翠星石「何言ってんですかまったく…」チラッ

水銀燈「………どう?」

翠星石「無理」

246: 2009/05/23(土) 08:10:29.65 ID:OQsu+yLv0
翠星石「なんなんですかアレは!!!本当に人間ですか!!」

水銀燈「信じられないけど人間なのよ……」

雛苺「あ!アレを見るの!」

水銀燈「…見つけた。あのウサギね」

翠星石「場所が最悪です…」

水銀燈「ヘドロの真後ろね…気づいてないのかしら」

翠星石「まぁでも、雛苺が捕まえてくれば無問題ですぅ」

水銀燈「そうね。さ、早く行ってきなさい」

雛苺「ダメなのよ」

水銀燈 翠星石「!?」

雛苺「さっきから二人ともヘドロを怖がってばかりなの」

雛苺「ヘドロだって話せばわかる人なのよ?」

翠星石「いやいやいや!そもそも人語が通じるかもわかんねーですよアレは!」

雛苺「通じるの」

翠星石「たとえ話ですぅ!!」

251: 2009/05/23(土) 08:20:41.03 ID:OQsu+yLv0
雛苺「とにかく、ヒナは行かないの」プイッ

雛苺「誇り高き薔薇乙女として、人を見ためで判断するようなドールがアリスになれるとは到底思えないの」

水銀燈「そ、そんな……」

翠星石「どうか、この通りです雛苺!!」

雛苺「やーなの」

翠星石「くっ…おバカのくせに…」

水銀燈「翠星石」

翠星石「なんです?」

水銀燈「ジャンケンポン!」パー

翠星石「えっ?え、あ、ホイ!」グー

水銀燈「ッシャア!!」グッ

翠星石「ちょ、卑怯です水銀燈!!」

水銀燈「勝負に卑怯もゲロもないわ!さっさと行きなさぁい」ヒラヒラ

翠星石「ぐぬぬ……」

雛苺「あいとー」

254: 2009/05/23(土) 08:25:54.08 ID:OQsu+yLv0

[ROUND1~翠星石~]


翠星石(……ここからウサギまではおよそ8mってとこですか)

翠星石(幸いヘドロは向こう向いて何かやってるです)

翠星石(時間はある…ゆっくり慎重に行くです…!!)

雛苺「実況は私雛苺」

水銀燈「解説は水銀燈でお送りいたします」

259: 2009/05/23(土) 08:32:51.21 ID:OQsu+yLv0
雛苺「翠星石選手、今ゆっくりと動きだしたのー」

水銀燈「慎重ね。おそらく距離が近いことで急ぐ必要はないと考えたのでしょう」

雛苺「おおっと!何かにつまづいた!?」

水銀燈「あれは…ジャンプ!ジャンプにつまづいた模様!」

雛苺「これは絶対絶命か!!……うゆ?転んだのに音が全くしなかったのよ?」

水銀燈「あれは…落下の衝撃を5分割した!?」

雛苺「まさか!??」

水銀燈「思いのほかできるようね…翠星石」ゴクリ

翠星石(じゅ、寿命が3年縮んだです…)ドキドキ

263: 2009/05/23(土) 08:41:45.02 ID:OQsu+yLv0
雛苺「翠星石選手、なんと転んだおかげで大きく距離を縮めたの!」

水銀燈「あと3mくらいねぇ…」

翠星石(もう少し…もう少し)

雛苺「これは案外楽にクリアしてしまうのではないでしょうか」

水銀燈「待って!ウサギの様子がおかしいわ…!」

雛苺「はっ…!!これは!」

水銀燈 雛苺「ヘドロに鼻をすりすりしてる!!」ドンッ!

翠星石(や、やめてぇぇぇ!!!気づかれる!気づかれるから!!)

ヘドロ「ん?」クルッ

翠星石「撤☆収!!」シュルンッ



ヘドロ「………?気のせいかな」

265: 2009/05/23(土) 08:48:30.87 ID:OQsu+yLv0
翠星石「くぁwせdrftgyふじこlp;@:!!!」

雛苺「落ち着いて!落ち着いて翠星石!!」

水銀燈「さっきの『撤☆収』ってどうやったのよ…」

翠星石「がんばったらできた!!がんばったらできた!!!」

雛苺「惜しかったの翠星石…」

水銀燈「残念だけど失敗ね…さ、報告しに戻りましょ」

翠星石「待てや」ガシッ

水銀燈「あ…あら……?」

269: 2009/05/23(土) 08:54:30.84 ID:OQsu+yLv0
[ROUND2~水銀燈~]


水銀燈(なんでこんなことに…)

水銀燈(早く帰りたいわぁ…)

水銀燈(ヤクルト…ヤクルトのみたい)ボー

雛苺「水銀燈選手、とぼとぼと歩きだしました」

雛苺「実況は引き続き私雛苺が」

翠星石「解説は翠星石でお送りするですぅ」

272: 2009/05/23(土) 09:01:43.96 ID:OQsu+yLv0
雛苺「さて、翠星石さん。水銀燈選手にやる気が全く見られないのですが」

翠星石「あれはいかんですねぇ…注意力が無いと思わぬ事故に見舞われますから」

翠星石「…!?も、もしや」

雛苺「どうしましたか?」

翠星石「あの無気力…意識的にやっているとしたら…!」

雛苺「…まさか!」

翠星石「そう。全身の力を抜くことで自分の気配を頃している…!!」

翠星石「今!水銀燈は背景と一体化してるですぅ!!」ドンッ!

翠星石「水銀燈…恐ろしい女です…」ゴクリ


水銀燈(ヤクルト…3本位のみたい)ボー

276: 2009/05/23(土) 09:09:12.68 ID:OQsu+yLv0
水銀燈(…って、あら?)

水銀燈(いつのまにかウサギのすぐ近くじゃない)

水銀燈(ラッキー♪)ヒョイッ

雛苺「な、なんとぉ!!!これは無気力の勝利か!?」

翠星石「ば、馬鹿なァ!!!」

水銀燈(思ったより簡単じゃない。震えて損したわ…)

ラプラスちゃん「…………」

翠星石「!?気をつけるです水銀燈!!!」

水銀燈「えっ」


ガブリッ

278: 2009/05/23(土) 09:13:50.70 ID:OQsu+yLv0
水銀燈「痛ッッッったーーい!!!!」

雛苺「か、噛みつきィィ!!!!これは痛い!!」

翠星石「馬鹿がっ…野生を舐めるからッッ!!!」

水銀燈「は、はは離してぇぇ!!!」ブンブン

ヘドロ「何してるんですか?」

水銀燈「」

翠星石「」

雛苺「」

3人「「「撤☆収」」」シュルンッ


ヘドロ「……新しい遊びかな」

ヘドロ「おや?このウサギは……」

282: 2009/05/23(土) 09:22:37.86 ID:OQsu+yLv0
万事屋


水銀燈「ただいまぁ………」ヨロッ

雛苺「ただいまなのー」

翠星石「………ですぅ」ヨロロッ

銀時「よぉ…お、おかえり…」

雛苺「ごめんなさい…ウサギ、捕まえられなかったの…」

新八「それなんですけど……」

ヘドロ「おじゃましてます」

水銀燈 翠星石「!?」ドキンッ

雛苺「ヘドロ!」

286: 2009/05/23(土) 09:28:43.89 ID:OQsu+yLv0
ヘドロ「はいコレ、もう逃がしちゃだめですよ」

雛苺「あー!ウサギさん!!」

ヘドロ「ペットを探しに来てるなら言ってくれればよかったのに」

雛苺「ごめんなさいなのー」テレテレ

銀時「おいオメーら、ちゃんとヘドロ様にお礼言っとけよ」

ヘドロ「いや、ヘドロでいいですよ」

水銀燈「あ、ありがとうございますヘドロ伯爵…」

翠星石「ありがとうですヘドロ大魔王様…」

ヘドロ「いや、ヘドロでいいですよ」

ヘドロ「では、用も済んだようなので僕はこれで」

神楽「ありがとうございやしたッッ!!!」

ヘドロ「いえいえ。では、さようなら」ガラッ

ピシャッ

288: 2009/05/23(土) 09:29:49.03 ID:OQsu+yLv0
水銀燈「わ、私たちの苦労は…」フラッ

翠星石「なんだったんですか……」ヘナヘナ

雛苺「おつかれさま、水銀燈!翠星石!」パァッ

292: 2009/05/23(土) 09:41:22.65 ID:OQsu+yLv0
真選組屯所


近藤「つまりおっOいは大きければ大きいほどいいものなんだよ!」

蒼星石「それには納得できないな!貧Oこそ正義だ!!」

近藤「蒼星石、お前は何にもわかっちゃいねーな」

近藤「男って生き物はなァ、大きなおっOいに夢と希望を見出しているんだよ!!」

蒼星石「マスター、あなたも何にもわかってない!」

蒼星石「貧Oがなぜ小さいかわかるかい?」

蒼星石「それはね?マスターの言う夢と希望を人々に与え続けているからだよ!」

蒼星石「まさに自己犠牲の美!私が氏んでも代わりはいるもの!!!」

近藤「…くっ!確かに、もっともな意見だ…」

近藤「だがしかし!俺はおっOいが好きだァァァァ!!!!」

蒼星石「この、わからずやァァァ!!!」

295: 2009/05/23(土) 09:46:20.87 ID:OQsu+yLv0
土方「ずいぶん仲良くなったなアイツら……」

真紅「混ざりたいの?」

土方「アホかァ!!誰が混ざるか!」

真紅「あら、人間のオスは皆ああいうものに興味があると思ったのだけれど」

土方「普通の奴はそれを自制できてんだ!あれは悪い例!」

真紅「十四郎はどっちが好き?」

土方「あん?」

真紅「大きいのと小さいの」

土方「関ッ係無ェだろ!!!」

297: 2009/05/23(土) 09:51:30.20 ID:OQsu+yLv0
山崎「局長ォ!!大変です!!」ガラッ

近藤「待てぇ!!今大事な会議中だァァァ!!」

蒼星石「ほらほら、貧Oが好きだって言っちゃいなよ…楽になるよ?」

近藤「くうぅ!!屈さん!!俺は屈さんぞォォォ!!!」

蒼星石「その強がりがいつまで保てるかな…??」

近藤「ぐううゥゥゥl!!!!」

303: 2009/05/23(土) 09:55:55.42 ID:OQsu+yLv0
土方「バカはほっといていい…何があったんだ?」

山崎「あ、副長。それがですね…」

山崎「ある囚人が脱獄しまして…」

土方「何ぃ?」

山崎「既にその囚人による被害届けが何件も届いている次第です」

土方「誰なんだ、その囚人ってのは」

山崎「フンドシ仮面です」

306: 2009/05/23(土) 10:02:25.55 ID:OQsu+yLv0
江戸市内


近藤「フンドシ仮面め……まさか脱獄しやがるとはな」

沖田「それでどうして俺らがパトロールすることになるんですかィ」

土方「仕方ねーだろ。組内でヤツのことを一番知ってるのが俺達なんだからよ」

真紅「十四郎、その…フンドシ仮面というのはどういう人間なの?」

土方「要するに下着ドロだよ…くだらねぇ」

近藤「くだらないとは何だトシ!女性の下着がどれほど重要なものかわかってんのかァ!!」

蒼星石「そうだそうだ!下着の素晴らしさがわからないなんてありえないよ!!」

土方「わかりたくもねーよっ!!」

307: 2009/05/23(土) 10:05:44.30 ID:OQsu+yLv0
蒼星石「それにしてもフンドシ仮面…下着を盗むなんて変Oの風上にもおけないよ!!」

蒼星石「盗んで自分が楽しむならまだしも、それを他人に分け与えるなんて」

蒼星石「それじゃあ、それじゃあまるで…」

蒼星石「『紳士』じゃないか!!」ドンッ!

沖田「土方さん、この子女の子でしたよね」

土方「言うな」

311: 2009/05/23(土) 10:11:13.69 ID:OQsu+yLv0
真紅「下着ドロね…もしかして」

土方「どうした?心当たりでもあんのか?」

真紅「いえ、実は私のも一枚見当たらなくて…」

蒼星石「ああ、それならたぶんコレかな」スッ

蒼星石「盗まれるといけないから僕が持ってたんだ」

真紅「蒼星石…それ、確か鞄の中にしまっておいたのだけれど」

蒼星石「うん。鞄から盗ったけど」シレッ

真紅「……怒る気にもなれないのだわ」

土方「アンタ保護者だろ…アレなんとかしろよ」

近藤「無理だな」

313: 2009/05/23(土) 10:21:45.70 ID:OQsu+yLv0
???「フハハハハハハ!!また会ったな貴様らァ!!」

近藤「この声!?」

土方「出やがったな……」

???「まったく、いつ見ても滑稽な奴らよ」

フンドシ仮面「そんなんでこのフンドシ仮面を捕まえられるのかねぇ!?」

真紅「あれが……フンドシ仮面」

沖田「どー見ても滑稽なのはオメーの姿だろィ」

フンドシ「くくく……丁度いい、ここで会ったが100年目だ」

フンドシ「この前の屈辱をはr」

蒼星石「そこに直れェェェェl!!!!!」

フンドシ「!?」ビクゥ!

314: 2009/05/23(土) 10:28:07.08 ID:OQsu+yLv0
蒼星石「聞こえなかったのか!?そこに直れ!!」

フンドシ「えっ…いやしかs」

蒼星石「返事!!!」

フンドシ「は、はいィィィ!!!!」ビシィッ!

蒼星石「何?その格好」

フンドシ「え?」

蒼星石「何って聞いてんだよ」

フンドシ「え、その…コスチューム…です」

蒼星石「だよね?でさ、もう一つ聞くけど」

蒼星石「君は変Oだよね?」

フンドシ「はい…たぶん…ですけど」

蒼星石「なのにその格好は何だァァァァ!!!!」

フンドシ「!!!!」ビクッ




土方「なんだこの状況」

315: 2009/05/23(土) 10:32:42.73 ID:OQsu+yLv0
蒼星石「いくら変Oって言ってもね!!越えちゃあいけない線ってのがあんだろーがァァァ!!」

真紅「ね、ねぇ蒼星石…何をそんなに怒っているの…?」

蒼星石「見てわからないかい真紅!!コイツの顔をよく見てごらんよ!!!」

真紅「…赤フン?を顔に巻いているわ」

蒼星石「それだよ!!!」

真紅「え?」

蒼星石「フンドシは顔につけるものじゃないだろ!!!!」

真紅「それ以前の問題だとおもうけど」

317: 2009/05/23(土) 10:39:22.53 ID:OQsu+yLv0
蒼星石「『変O』とは神聖なる求道者」

蒼星石「常識という籠の中でどれだけ自らを高めることができるかを日々試行錯誤している」

蒼星石「それなのにお前がとった行動は本来の道を外れた『外道』!!」

蒼星石「そんな男が変Oを名乗るなどおこがましい!!」

蒼星石「恥を知れ恥をォォォ!!!」




土方「お前が恥を知れぇぇぇ!!!」ドゴォッ!

蒼星石「あうっ」

319: 2009/05/23(土) 10:43:16.16 ID:OQsu+yLv0
蒼星石「何するんだトシ!!」

土方「うるせぇぇぇぇ!!!TPO考えて発言しろォォ!!!ついでにPTAも考えろォォ!!」

土方「ここ街中だから!!市街地だから!!!みんな見てんじゃんよォォォ!!!」

近藤「トシ、トシ」チョイチョイ

土方「んだよ!!」

近藤「みんな見てるから」

土方「」

321: 2009/05/23(土) 10:52:34.33 ID:OQsu+yLv0
フンドシ「………俺は間違っていたのか」

近藤「?」

フンドシ「嬢ちゃん…アンタ、名は?」

蒼星石「蒼星石だよ」

フンドシ「…蒼星石、アンタのおかげで目ぇ覚めたぜ」

フンドシ「俺は自分でも知らないうちに道を踏み外していたんだな…」

フンドシ「思えば…俺にもアンタみたいに純粋だったころがあった」

フンドシ「あのころは良かった…下着を盗り、モテない男どもに分け与えることが楽しかった」

フンドシ「何か使命のようなものさえ感じていた」

蒼星石「………」

フンドシ「だがその『使命』も…いつしか『義務』になっていった」

323: 2009/05/23(土) 10:59:44.52 ID:OQsu+yLv0
フンドシ「逃げ出したくなる日もあった…そして俺はいつしか赤フンという仮面で自らを隠すようになった」

フンドシ「だが…隠していたのは顔だけじゃなかったんだな」

フンドシ「俺が…自分が本来進むべき道も隠してしまっていたんだな…」

フンドシ「……もうこんなモノは必要ない」シュルッシュルッ

フンドシ「蒼星石、あんたを変Oと見込んで頼みがある」

フンドシ「この赤フンを…預かってもらえないだろうか」

フンドシ「俺が…自分を取り戻すその日まで」

蒼星石「…わかった」

フンドシ「俺がいつか、正しい道に戻れたら」

フンドシ「そのフンドシを盗りに行くぜ」

蒼星石「その日を楽しみにしてるよ」

327: 2009/05/23(土) 11:06:13.37 ID:OQsu+yLv0
人と人形、男と女

姿かたちは違えども、求める道は皆同じ

そう、互いを認め合った変Oたちに言葉はいらない

ただ、無言で固い握手を交わすのであった



フンドシ「…じゃあお巡りさん、行こうか」

近藤「悪ぃ、ちょっと待ってくれ…目にゴミが入ったみたいでな…」

フンドシ「……ふっ…」



真紅「これが『変O』の生きざまなのね…」

土方「なんでいい話で終わろうとしてんの?」

沖田「どうでもいいですけど俺って来なくてもよかったんじゃねーですかィ」

341: 2009/05/23(土) 12:11:17.89 ID:OQsu+yLv0
万事屋


銀時「人形劇?」

長谷川「そう、人形劇。今俺が働いてる劇団で人形劇をやるみてーなんだ」

神楽「それと私たちになんの関係があるアルか」

長谷川「それがよぉ、劇に使うはずの人形がちょうど2体いなくなっちまって」

長谷川「そこで、水銀燈と雛苺に代わりに出てもらいてぇんだわ」

水銀燈「私ぃ?」

雛苺「おもしろそうなのー!!やるやるー!!」

長谷川「すまねぇな、昼飯位は出るらしいからよ」

水銀燈「馬鹿馬鹿しい、私はいやよ」プイッ

長谷川「そう言わずにさァ、頼むよ」

水銀燈「嫌ったら嫌。他を当たりなさぁい」

銀時「オメーも頑固な奴だな。ちょっと位いいじゃねーか」

水銀燈「そこらへんの人形といっしょにされたくないのよ!」

346: 2009/05/23(土) 12:19:45.48 ID:OQsu+yLv0
長谷川「まいったな…どーっすっか」

雛苺「だったら翠星石に頼むの!!」

長谷川「え?他にもいんのか!?」

雛苺「翠星石ならきっとOKしてくれるわ!」

長谷川「本当か!いやァ助かるぜ!」

新八「そういえば、その劇ってどんな内容なんですか?」

長谷川「ん?そーいや、パンフレットもらってたな…ホレ」

新八「『大江戸探偵犬くんくん』?聞いたことないですね」

水銀燈「」ピクッ

348: 2009/05/23(土) 12:25:34.38 ID:OQsu+yLv0
雛苺「くんくん!?くんくんに会えるの!?」

長谷川「俺ァ良く知らねーが、今子供たちの間でブームらしいな」

雛苺「早く!早く行くのー!!!」

長谷川「オイオイ…そんなに急かすなって…」

水銀燈「待ちなさい」

長谷川「?」

水銀燈「……私も行くわ」

銀時「なんだ、オメーも好きなの?くんくん」

銀時「いっつもクールぶってるくせに意外t」

水銀燈「ハァッ!!!」ヒュッ

銀時「へぶぁォ!」ゴリッ

神楽「ナイスパンチ」グッ

351: 2009/05/23(土) 12:31:30.06 ID:OQsu+yLv0
水銀燈「勘違いするんじゃないわよ」

水銀燈「単に雛苺が心配になっただけなんだから」

水銀燈「決してくんくん目当てなんかじゃないのよ!!」

新八「色紙見えてますよ」

長谷川「と、とにかく出てくれるんなら問題はねーから…」

神楽「私も見に行くアル!」

新八「僕も行こうかな…少し心配だし」

雛苺「銀時は行かないの?」

銀時「あー俺パス。ドラマの再放送あるから」

水銀燈「あんな男どうでもいいわよ!さっさと案内しなさいマダオ!!」

マダオ「…それ誰に聞いた?」

354: 2009/05/23(土) 12:40:49.85 ID:OQsu+yLv0
大江戸劇団 出演者控え室


新八「へー…控え室ってこうなってるんだ」

雛苺「人形がいっぱいなの」

水銀燈「くんくんは!?くんくんはどこにいるのよ!!」ユサユサ

マダオ「ちょ…苦しい!首入ってる!入ってるから…!」

マダオ「ほ、ホラ…向こうに座ってる人だ…オエ」

水銀燈「何バカなこと言ってんのよ!あんな人間じゃなくてくんくん!!」

マダオ「は?いやだからあの人がk」

新八「長谷川さん!夢を壊すようなこと言っていいんですか…!」ボソッ

マダオ「…本気だったの…?この子」

新八「…おそらく」

水銀燈「何こそこそしてんのよ!!早く教えなさい!!」

マダオ「その、くんくんは別室で待機してるから本番まで出てこないんだよ…ごめんな」

水銀燈「なぁんだそうなの…ガッカリね」

マダオ(まさか本当に信じてるとは思わなかった…)

359: 2009/05/23(土) 12:49:55.59 ID:OQsu+yLv0
マダオ「っと、そうだ!」

神楽「どうしたネ、肛門が破裂したアルか」

マダオ「台本だよ台本!!やっべぇ、すっかり忘れてた!」

水銀燈「台本がどうしたの?」

新八「自分が何しにここ来たか思い出せっての…」

雛苺「劇に出演しに来たの」

マダオ「別に口パクで合わせてもらってもいいんだが…」

水銀燈「嫌よ。操り人形じゃないんだから」

マダオ「だと思ったよ。急いでコレを頭に入れてくれ!」

雛苺「入らないの」

新八「いや、物理的じゃないからね?」

361: 2009/05/23(土) 12:55:58.47 ID:OQsu+yLv0
雛苺「ヒナは刑事さんの役なの!!」

水銀燈「………」プルプル

マダオ「ん?どーした、トイレなら向こうにあr」

水銀燈「」ヒュッ

マダオ「おごゥッ!!」ビキィッ

新八「ナイスパンチ」グッ

水銀燈「わ、私の役が……」

水銀燈「くんくんの…『相棒』…」

雛苺「えー!!水銀燈すごいの!!!」

水銀燈「もう氏んでもいい……」ツーッ

神楽「泣くほどうれしいアルか」


マダオ(グラサン割れた…)

364: 2009/05/23(土) 13:01:46.48 ID:OQsu+yLv0
開演30分前 劇場客席


金糸雀「まさかこの世界にもくんくんがいるなんて思いもしなかったかしら…」

桂「まさかこの年で人形劇を見に来ることになるとはな」

金糸雀「固いこと言わないの!きっと気に入るかしら!」

桂「フン、まあ時間つぶしにはなろう」


桂「あ、おねーさんポップコーンひとつください」

金糸雀「結構楽しむ気でいるのね…」

365: 2009/05/23(土) 13:10:53.12 ID:OQsu+yLv0
開演10分前 舞台裏


新八「じゃあ僕たちは客席で見てますね」

神楽「がんばるアル!!」

雛苺「ちゃんと見ててねー!!」

水銀燈「『おそらく凶器はこれよ』…『このファブリーズで…』…『ペロッこれはせいs』」ブツブツ


中の人1「あの黒い方の人大丈夫ですか…?」ボソボソ

マダオ「正直ヤバいかもしんない…」ボソボソ

370: 2009/05/23(土) 13:19:01.97 ID:OQsu+yLv0
開演1分前


マダオ「えーご来場のみなさん、長らくお待たせいたしました」

マダオ「まもなく『大江戸探偵犬くんくん~戦慄の保険金~』を始めます」

マダオ「なお、他のお客様のご迷惑になりますので、劇の最中は席をお立ちになられないようお願いします」



水銀燈「は、始まっちゃうわぁ……」

雛苺「ドキドキするの……」

371: 2009/05/23(土) 13:24:33.35 ID:OQsu+yLv0
くんくん「やぁ!僕の名前はくんくん!探偵犬くんくんさ!!」

くんくん「そして今日は僕の相棒を紹介するよ!!」

くんくん「さぁ、出ておいで!!」


水銀燈「あわわわわ……」

雛苺「ほら、呼ばれてるのよ!ゴーなの!!」ドンッ

水銀燈「ま、待ってまだこころろろ」



くんくん「ホラ、みんなにあいさつして!」

水銀燈「す、水銀燈よぉ……よろしゅくね…」

373: 2009/05/23(土) 13:26:44.63 ID:OQsu+yLv0
客席


神楽「緊張しすぎアル」

新八「ろれつが回ってないね…」


金糸雀「な、なんで水銀燈がいるのよ!?」

桂「おねーさん、コレってキャラメルのやつありますか?」

376: 2009/05/23(土) 13:34:43.41 ID:OQsu+yLv0
くんくん「今日はこの夏に僕たちが体験した事件の一つをみんなに紹介しよう!」

水銀燈「え、えーっと…『お金への執着が悲しみの連鎖を生みだした悲しき事件だった』わぁ…」

くんくん「さぁ!心の準備はいいかい!?みんな一緒に!」

水銀燈 くんくん「れっつ!くんくん!!」



水銀燈「緊張した……」

雛苺「すぐまた出番なのよ」

水銀燈「ええ!?少しくらい休ませt」

雛苺「水銀燈は出番が多いの!ほらほら!」

377: 2009/05/23(土) 13:38:44.45 ID:OQsu+yLv0
キリン「なんということだ!!サイくんが…氏んでいる!!」

シマウマ「そんな…どうして!!」

くんくん「皆さん動かないで!!これは事件です!!」

くんくん「水銀燈!出口を封鎖するんだ!」

水銀燈「『わかったわ』」

イルカ「なんということだ…」

379: 2009/05/23(土) 13:43:30.90 ID:OQsu+yLv0
キリン「今、警察を呼びました」

くんくん「ありがとうございます」

雛苺「到着!!アニマル県警の雛苺刑事よ!!」バーンッ!

雛苺「いったいどんな事件なの!?」

水銀燈「『わたしたちがへやについたときにはすでにサイくんがしんでいたわ』」

水銀燈「『わたしたちのはいったドアのほかにでいりぐちはない』」

水銀燈「『かんぜんなみっしつさつじんよ』」

雛苺「ぬぬぬ…こいつぁ難しい事件なのー!!」

382: 2009/05/23(土) 13:47:12.00 ID:OQsu+yLv0
水銀燈(ああああ…緊張しすぎて何が何だか…)

水銀燈(こんなことなら翠星石に任せておけばよかったわぁ…)

水銀燈(………)

水銀燈(ヤクルトのみたい)



雛苺(水銀燈…顔に生気がないの…)

385: 2009/05/23(土) 13:55:48.89 ID:OQsu+yLv0
くんくん「ふんふん…なるほど」

雛苺「どうしたのくんくん!?」

くんくん「この事件…すべて解けました!!」ドドンッ!

シマウマ「なんですって!!」

イルカ「本当なのかくんくん!!」

くんくん「ええ……考えてみれば当然のことだったのです」

くんくん「水銀燈、君から説明してくれないか」

水銀燈「」

くんくん「………?」

雛苺「水銀燈!!」ボソッ

水銀燈「…ハッ」

水銀燈「…はいはい!説明ね!」

388: 2009/05/23(土) 13:59:17.68 ID:OQsu+yLv0
水銀燈(大丈夫よ…この場面は何度も読み返したから…)

水銀燈「犯人は…あなたよ!!イルカ!!」ビシィ!

イルカ「なん…だと……」

雛苺「ど、どうしてイルカが犯人なの!?」

水銀燈「簡単なことよ…」

水銀燈「陸上にイルカがいることがそもそもおかしい!!!」ドンッ!

391: 2009/05/23(土) 14:02:03.87 ID:OQsu+yLv0
イルカ「」

くんくん「」

シマウマ「」

キリン「」

雛苺「」

水銀燈「……あら?」

394: 2009/05/23(土) 14:07:45.27 ID:OQsu+yLv0
イルカ「…そ、そのとおりさ!!よくわかったな!!」

イルカ「俺様はそのサイを頃すために特別に訓練を積んだリクイルカだったのさ!!」

雛苺「そ、そうだったのね!!イル…いや、リクイルカ!逮捕するのよー!!」


くんくん「…さすがは僕の相棒だね!見事な名推理だったよ!!」

水銀燈「そ、そうかしら…」



マダオ「こうして、事件は幕を閉じた」

マダオ「しかし、彼らはまだ知らない…」

マダオ「この事件はまだこの物語の序章にすぎないことを…」

マダオ「以上、後半に続きます」


パチパチパチパチパチ

395: 2009/05/23(土) 14:11:01.25 ID:OQsu+yLv0
客席


金糸雀「なんという斬新なトリックかしら…」

桂「子供向けと思って舐めていた…ここまで深いものだったとは」


新八「」

神楽「」

398: 2009/05/23(土) 14:16:11.87 ID:OQsu+yLv0
控え室


中の人(キリン)「何であんなことになっちゃったんだオイィ!!」

中の人(シマウマ)「60分の予定が15分で終わっちゃったわよ!?」

マダオ「すいません!!ホントすいません!!!」

中の人(イルカ)「俺なんかよくわからないうちに陸上生物になっちまっただろ!!」

マダオ「すいません!!すいません!!」



雛苺「長谷川さんすっごく怒られてるのー」

水銀燈「やっぱりマダオね…」

401: 2009/05/23(土) 14:25:15.60 ID:OQsu+yLv0
マダオ「ちょおおォォォ!!!水銀燈ォォォ!!!!」

マダオ「ホントいい加減にしてくれよォォォ!!」

水銀燈「な、何よ…」

マダオ「ちゃんと台本読んどけって言ったじゃんかァァァァ!!!!」

水銀燈「読んだわよ」

マダオ「読んでたらイルカとか言わないじゃん!イルカが陸上にいるのだって突っ込まなくていいから!!」

マダオ「後半は俺舞台の準備とかでステージ下に入っちゃってフォローとか全然できないからね!!」

水銀燈「前半だってフォローとかしなかったじゃない…」

マダオ「はぁ……雛苺ちゃん、大変かと思うけどがんばってね…」トボトボ

雛苺「はいなの!!」

水銀燈(もう一回台本読んどこうかしら…)

405: 2009/05/23(土) 14:36:15.86 ID:OQsu+yLv0
後半 開始


雛苺「まだ事件が終わっていないって本当なの!?」

くんくん「ええ…実はさっき捕まったはずのイルカさんがこの部屋で何者かに刺されて氏亡」

くんくん「さらにシマウマさんがなぜか自首してしまい今はいません」

水銀燈「『きっと凶器はこれよ』」

雛苺「これは…!!アイスピック!!」

くんくん「イルカさんの持ち物です。部屋には争った形跡も見られる」

くんくん「何者かに襲われてイルカさんが応戦」

雛苺「しかしアイスピックを奪われて逆に刺殺された…そんなところね」

水銀燈「私はそうは思わないわ」

くんくん「何!本当かい!?」

水銀燈(やっと調子出てきたわぁ)

407: 2009/05/23(土) 14:42:17.10 ID:OQsu+yLv0
水銀燈「まず、そのアイスピックだけど……さっき指紋を調べさせてもらったわ」

雛苺「どうだったの?」

水銀燈「被害者…イルカの指紋は残っていなかった」

くんくん「なんだって!!っということはつまり…」

水銀燈「それは被害者のものではない…犯人が用意した偽の証拠よ」

くんくん「なるほど…これで合点がいくぞ」

くんくん「つまり犯人はk」

???『この中にいる!!!!』

雛苺「…誰!?」

411: 2009/05/23(土) 14:46:53.63 ID:OQsu+yLv0
桂「間違いない!!民衆はだませてもこの俺はだまされんぞ!!」

金糸雀「ちょ、小太郎!!何やってるかしら!!座って座って!!」

桂「そのアイスピックが残されているということはまだ犯人は部屋から出ていないはず!!」

桂「何故ならァ!!そんな重要な証拠を残したまま部屋を出ていくとは思えないからだ!!」

係員「お客さん!お静かにお願いします!!」

桂「お客さんじゃない!桂だ!!」



新八「か、桂さん…」

神楽「目を合わせたらだめネ、仲間だと思われるアル」

415: 2009/05/23(土) 14:50:38.11 ID:OQsu+yLv0
係員1「連れてけ」

係員2 3「ハッ!」

桂「離せ!まだ犯人があそこにいるんだぞォォ!!」ズルズル

係員1「はいはい、続きは事務所で聞くからねー」



水銀燈「な、なんだったのよアレ……」

416: 2009/05/23(土) 14:54:26.08 ID:OQsu+yLv0
くんくん「……つ、つまり!犯人はこの部屋のどこかに隠れているということだね!」

水銀燈「そ、そおねぇ…」

雛苺「いったいどこにいるの?」

水銀燈「それは…」

水銀燈「………」

くんくん「それは?」

水銀燈(セ、セリフが出てこない…!!さっきの騒ぎのせいで忘れちゃった…!!)

水銀燈「それは……」

418: 2009/05/23(土) 15:00:40.04 ID:OQsu+yLv0
舞台裏


???「ったく、どうせこんなこったろうと思ったぜ」

中の人(くんくん)「な、なんですかアナタは!!」

???「はいはい、ちょっとどいてねー」

???「よっと…マイクってこれ?」

中の人(くんくん)「何する気ですか!早くどいt」

???「うるせーよ」バキィッ

中の人(くんくん)「おふっ!!」ドサッ

???「あーあー…テステス…」

420: 2009/05/23(土) 15:04:18.81 ID:OQsu+yLv0
客席


金糸雀「……劇が止まっちゃったかしら」


新八「なんだろう…トラブルかな」

神楽「水銀燈がここからわかるくらい冷や汗まみれアル」



水銀燈(どうしよう…どうしよう…)

くんくん「あーあー…テステス…」

水銀燈「!?」

422: 2009/05/23(土) 15:11:25.30 ID:OQsu+yLv0
くんくん「水銀燈、一回深呼吸してみ」

水銀燈「えっ?」

くんくん「いーからいーから。はい、吸ってはく!」

水銀燈「………」スー

水銀燈「………」ハー

くんくん「どうだ」

水銀燈「……落ち着いたわ」

くんくん「一人でパニックになってたってしょうがねーんだよ」

くんくん「いつだって、お前を助けてくれる奴はきっといる」

くんくん「今だって一人でなんとかしようと思わずに雛苺に力を借りたっていいんだ」

くんくん「お前は一人なんかじゃない」

水銀燈「…ええ………ありがとう」

くんくん「よし、頭が冷えたところで仕切り直しだ!」

423: 2009/05/23(土) 15:16:36.73 ID:OQsu+yLv0
くんくん「ハイ!犯人はこの部屋の中にいます!」

くんくん「いったいどこにいるんだろーなー!」

水銀燈(思い出せ…大丈夫、私は知っている…)

雛苺「どこにいるか全然わかんないのー!」

水銀燈(犯人…隠れられる場所…!!)

水銀燈(……!!確かさっき控え室で…)


マダオ『後半は俺舞台の準備とかでステージ下に入っちゃって……』


水銀燈「そこの……カーペットの裏よ!!」ビシィ!

425: 2009/05/23(土) 15:20:18.44 ID:OQsu+yLv0
くんくん「」

雛苺「」

金糸雀「」

新八「」

神楽「」


水銀燈(…お願い!!)

426: 2009/05/23(土) 15:24:20.96 ID:OQsu+yLv0
カパッ

キリン「くっ…なぜわかったんだ……!!!」

雛苺「キリン!イルカ殺害容疑で逮捕するの!!」

キリン「ちくしょおォォォォ!!!!!」



水銀燈「終わった………」ホッ

428: 2009/05/23(土) 15:28:24.61 ID:OQsu+yLv0
客席


パチパチパチパチパチ

金糸雀「やっぱりくんくんの言葉は心にしみるかしら…」ウルウル

神楽「あの犬、なんだか銀ちゃんに似てたアル」

新八(似てるっていうか……)



桂「ホラ見たことか!!やはり俺の言ったとおりではないか!!」

係員「うるせーな…おい、警察呼べ警察」

係員1 2「ハッ!!」

430: 2009/05/23(土) 15:35:46.20 ID:OQsu+yLv0
控え室


マダオ「一時はどうなるかと思ったが……ヒヤヒヤさせんじゃねーよ!!」

水銀燈「一番氏ぬ思いしたのは誰だと思ってんのよ!!」

雛苺「正直もうだめかと思ったのよ……」

マダオ「…まあアレだ、終わり良ければなんとやらっつーくらいだ」

マダオ「また何かあったらよろしく頼むぜ」

雛苺「わかったの」

水銀燈「もうこりごりよぉ……」

431: 2009/05/23(土) 15:39:52.13 ID:OQsu+yLv0
万事屋


雛苺「ただいまー!!」

銀時「おう、おかえり。どうだったよ」

神楽「結構楽しめたアル」

新八「見てるこっちがヒヤヒヤしましたよ…」

雛苺「でも楽しかったのよ!!」

水銀燈「………」

433: 2009/05/23(土) 15:43:44.72 ID:OQsu+yLv0
銀時「どーしたよ変な顔して突っ立って。悪いもんでも食ったか?」

水銀燈「別に…なんでもないわ」

銀時「そーか。ならいーんだがな」

水銀燈「………」

水銀燈「………アリガト」ボソッ

460: 2009/05/23(土) 18:36:15.86 ID:OQsu+yLv0
保守乙です
七時過ぎくらいに始められれば…

467: 2009/05/23(土) 19:11:56.98 ID:OQsu+yLv0
某所


斗夢「…すばらしい」

高杉「気に入ってもらえたかい」

斗夢「ローゼンメイデン第七ドール雪華綺晶」

斗夢「コレさえあれば我が夢幻教がこの国を掌握することもたやすいであろう」

高杉「おいおい、コレだなんて物扱いするもんじゃないぜ」

高杉「アンタにとっちゃあ文字通り女神様だろうからよ」

斗夢「…なぜ私に協力する気になった」

高杉「協力?馬鹿言っちゃあいけねーよ…俺はアンタを利用してるだけだ」

高杉「アンタみてーな欲望の塊が幕府をブッ潰すには丁度いいんだよ」

高杉「じゃあな、俺はいくぜ…せいぜいヘマしねーようにな」

斗夢「…フン」

469: 2009/05/23(土) 19:19:03.75 ID:OQsu+yLv0
源外庵


銀時「カラクリが盗まれた?」

源外「オウよ。流山のヤローとやりあう時に作り置きしておいたモンなんだが」

源外「一晩のうちにごっそりやられちまったようでな」

銀時「それを探してきてほしいってか…」

源外「そういうことだ。警察に届け出るわけにもいかんしな」

銀時「テ口リストだもんな」

源外「やめろ」

銀時「ま、とにかく探すだけ探してやるよ。あんま期待すんなよ」

471: 2009/05/23(土) 19:28:33.11 ID:OQsu+yLv0
真選組屯所



沖田「土方さん、ちょいとお話が」

土方「あん?」

沖田「こないだのフンドシ仮面ですが…やはり脱獄の手引きをした者がいるようでさァ」

土方「思ったとおりだったな。いくら変Oとはいえ、そう簡単に脱獄なんてできるハズがねぇ」

沖田「その手引きした人物ってのが問題でして」

土方「…問題?」

沖田「どーも聞くところによると…あの高杉らしいですぜ」

土方「…高杉とあの変Oに何の接点があんだ?」

沖田「さあ?ただの愉快犯じゃねーですかィ?」

土方「読めねー野郎だぜ…アイツも」



真紅「……マヨネーズも慣れると悪くないものね」

蒼星石「着実に毒されてるね」

474: 2009/05/23(土) 19:39:55.80 ID:OQsu+yLv0
万事屋


銀時「ってことで、今日からは源外のジジーのカラクリ捜索だ」

新八「アレを一晩のうちってことは明らかに犯人は多数ですよね」

銀時「別に犯人探しをするわけじゃねーよ。要は盗まれたカラクリの場所さえわかりゃいいんだ」

水銀燈「アテはあるの?」

銀時「ねーよ。片っぱしからしらみつぶしだな」

神楽「何でこんな依頼引き受けたアルか。どーせ報酬もロクなものじゃないネ」

新八「そういうわけにもいかないでしょ。たまの件とかで源外さんにはお世話になってるんだから」

銀時「とりあえず二手にでもわかれて探すぞ」

475: 2009/05/23(土) 19:45:55.39 ID:OQsu+yLv0
神楽班


新八「探すって言っても手掛かりすらないんじゃどうしようもないですね」

神楽「新八…お前にはガッカリアル」

雛苺「ほとほと呆れるのよー」

新八「な、なんだよいったい…」

雛苺「こういう時はとりあえず聞き込みなの!」

神楽「あのラーメン屋が怪しいアル。ちょっと私行ってくるネ」

新八「待てや」

478: 2009/05/23(土) 19:55:58.02 ID:OQsu+yLv0
桂「チャーハン一つ」

金糸雀「オムレツがいいかしら!!」

幾松「余所に行きな」

カランカラン

神楽「あ、ヅラ」

桂「ヅラじゃない、桂だ」

新八「お久しぶりです」

雛苺「カナリア!!」

金糸雀「あ、雛苺かしら」

479: 2009/05/23(土) 20:04:36.51 ID:OQsu+yLv0
桂「ほう、カラクリが盗まれたと」

新八「桂さん、何か知りませんか?」

桂「あいにくだが…最近は真選組の連中が活発なせいで外の情報が入って来づらいのでな」

金糸雀「たぶん、町外れの方ね」

新八「え?」

金糸雀「盗まれたカラクリっていうのは平賀源外のものでしょ?」

金糸雀「昨日の夜中に源外庵の近くに大きなトラックが止まっていたという目撃情報があるわ」

金糸雀「何百機も盗まれたらしいし、町中にはそんなに保管できる場所はないから」

金糸雀「おそらく、源外庵と逆側の外れを探すのが妥当かしら」

新八「な、なるほど…!!」



桂「」

481: 2009/05/23(土) 20:13:54.40 ID:OQsu+yLv0
新八「そうとわかればさっそく行ってみます!」ガタンッ

神楽「えー、まだ何も食べてないアル」

雛苺「せっかちなの」

新八「本来の目的が違うでしょ!ホラホラ!」

幾松「今度は何か食べていってね」


桂「いつから俺はこうなってしまったんだろうな」

金糸雀「何のことかしら?」


483: 2009/05/23(土) 20:20:05.32 ID:OQsu+yLv0
銀時班


さっちゃん「消えたカラクリ?」

銀時「ああ。オメーなら何か知ってると思ってな」

さっちゃん「……フフ、このスレが立ってから実に20時間以上放置プレイ」

さっちゃん「おまけに可愛いお嬢さんとの2ショットを見せつけられ」

さっちゃん「あげくには危ないカラクリを探せですって…!!」

さっちゃん「そんなの…そんなの…」

さっちゃん「燃えてきちゃう!!」ビクンビクン



水銀燈「何この変O」

銀時「直視すんな、感染るぞ」

490: 2009/05/23(土) 20:26:47.28 ID:OQsu+yLv0
銀時「で?知ってんのか知らねーのか?」

さっちゃん「そうね…カラクリかどうかは知らないけど」

さっちゃん「昨晩に大きなトラックの護衛を依頼されたわ」

水銀燈「トラック?」

さっちゃん「ええ。なんでも大切な荷物が入ってるからって」

銀時「そのトラックはどこに向かったんだ?」

さっちゃん「町外れに向かっていたようだけど…不慮の事故のせいでたどりつかなかったわ」

水銀燈「何があったの?」

さっちゃん「急に運転席が爆発した」

495: 2009/05/23(土) 20:33:34.64 ID:OQsu+yLv0
さっちゃん「私も助手席に座ってたから本当にびっくりしたわ…」

水銀燈「どうして無事なのよアナタ…」

銀時「さっちゃん、その時メガネしてた?」

さっちゃん「いえ、昨日はたまたま忘れちゃってたわ」

銀時「………」

銀時(これはファインプレー…なのか?)

さっちゃん「ともかく、その後はなんとかトラックを近くの倉庫まで運んだみたいね」

水銀燈「そこが怪しいわね」

銀時「よし、案内してくれ」

496: 2009/05/23(土) 20:42:05.26 ID:OQsu+yLv0
神楽班 町外れ


神楽「ガラの悪そうな天人がウジャウジャいるネ」

新八「どうやら金糸雀さんのいう通りだったみたいだね」

神楽「でもトラックなんてどこにも無いアル」

雛苺「あー!あっちに大きな船がとまってるのよ!」

新八「あの船…どこかで見たような」

神楽「!!」

雛苺「うゆ?どうしたの神楽?」

神楽「あの船…見たことある奴が乗ってるアル!」



また子「あーもう!!晋助様はまだ来ないッスか!!」

497: 2009/05/23(土) 20:49:51.35 ID:OQsu+yLv0
また子「夜のうちに着くって言ってもう昼過ぎッス!!」

また子「どこで油売ってんスかもう!!!」

武市「また子さんまた子さん」

また子「何ですか先輩」

武市「船内のどこにも雪華綺晶がいないんですけど知りませんか」

また子「雪華綺晶なら晋助様といっしょにいるはずッス。だから船内にはいないッス」

武市「そんな…私はこれから何を心のよりどころにすればいいんですか」

また子「先輩…口リコンも大概にした方がいいッス…」

武市「口リコンじゃありません、フェミニストです。子供好きの」

499: 2009/05/23(土) 20:54:59.86 ID:OQsu+yLv0
神楽「あいつら…!!」

新八「待って神楽ちゃん!行っちゃだめだ!」

神楽「どうしてアルか!」

新八「まだあの人たちが犯人って決まったわけじゃないし、何よりこの人数じゃ無理だよ」

神楽「……むぅ、じゃあどーすればいいアルか」

新八「いったん引き返そう。銀さんにもこのことを伝えないと…!!」

501: 2009/05/23(土) 21:03:18.52 ID:OQsu+yLv0
>>500もうちょい待って


銀時班 裏通り 廃倉庫


さっちゃん「ここよ」

銀時「おう、道案内ありがとな」

さっちゃん「本当に案内だけでいいの?良ければ一緒に行くけど」

銀時「なに、もともと俺らが受け持った仕事だ」

水銀燈「余計な迷惑はかけられないわぁ」

さっちゃん「だけど…」

銀時「大丈夫だっての。ちょっと倉庫の中見て来るだけだから」

銀時「じゃ、行ってくるぜ」

水銀燈「ありがとね」


さっちゃん「………」

502: 2009/05/23(土) 21:08:04.04 ID:OQsu+yLv0
廃倉庫内部


銀時「ビンゴ、だな」

水銀燈「すごい数…これが一斉に暴れ出したら面倒ね」

銀時「フラグ立てんな」

銀時「にしても…こんなこと企てんのはいったいどんな奴なんだろうな」

水銀燈「そうね…カラクリが暴れるっていうのは前にもあったんでしょう?」

水銀燈「二番煎じってのも芸が無いわよね…」

505: 2009/05/23(土) 21:23:21.66 ID:OQsu+yLv0
斗夢「おやおや…どうやらネズミが入りこんでしまったようだ」

銀時 水銀燈「!?」

斗夢「それも…以前見たことがあるネズミだ…」

水銀燈「何あれ?こないだの大福皇子の兄弟?」

銀時「ちょっと待って…今思い出すから」

斗夢「貴様のせいで私の計画はすべてパーになった!!この恨み晴らさせてもらうぞ!」

銀時「あ、ハム!ハムさんだよ確か」

水銀燈「あー、言われてみるとなんだかそんな感じするわね」

斗夢「トムだァァァ!!!と!む!」

銀時「ドム?」

水銀燈「スカートが似合いそうな名前ね」

斗夢「くうううぅぅぅ!!!どこまでも人をコケにしおって!!」

506: 2009/05/23(土) 21:34:29.58 ID:OQsu+yLv0
斗夢「行け!我がカラクリ兵よ!!」

カラクリ1「………」ウィン

銀時「『我が』じゃねーだろ。他人のマワシで相撲取るんじゃねーよっ!!!」

斗夢「フン!貴様を葬ることができれば手段は選ばん!」

斗夢「叩き潰してやれぃ!!!」

カラクリ2-50「………」ウィンガッシャンッ

銀時「やれるか?水銀燈」

水銀燈「誰に言ってるのかしら?むしろ自分の心配をすべきね」

カラクリ3「………」ブンッ

水銀燈「あら、当たらないわよ?」サッ

水銀燈「ハァッ!!!」ヒュッ

カラクリ3「!!!!」バキィッ!

水銀燈「この程度?」

507: 2009/05/23(土) 21:38:19.80 ID:OQsu+yLv0
銀時「つァッ!!!」ブンッ

カラクリ7「!!!!」ガシャンッ


水銀燈「たぁっ!!」ザンッ

カラクリ13「!!!!」バジュッ


斗夢「な、なんということだ…私のカラクリ兵がいとも簡単に…」

斗夢「バ、バケモノか……こいつら…」

508: 2009/05/23(土) 21:45:26.80 ID:OQsu+yLv0
斗夢「くっ…しかたない」スッ

斗夢「こればかりは使うまいと思っていたが…」チャキッ


水銀燈(あれは…ピストル!?)

斗夢「私自ら消してくれる!!」

水銀燈「銀時ッ!!!!」ダッ

銀時「………ッッ!?」



ターンッ

512: 2009/05/23(土) 21:55:22.76 ID:OQsu+yLv0
水銀燈「ぐぅっ……!!!」

銀時「水銀燈ォ!!!!」

水銀燈「大丈夫ッ!当たったのは腕…だから」

斗夢「クソッ!!人形風情が邪魔しおって!!」

銀時「テメェ……!!」

銀時「もう許さねぇぇぇぇ!!!!」ダッ

斗夢「ヒッ……!!く、来るな!来るなァァァ!!!」

銀時「おおおおおォォォォ!!!!」ブンッ!


ギィンッ!


銀時「ッッ!?」

高杉「よォ、珍しくギラギラしてんじゃねーか…銀時」

513: 2009/05/23(土) 22:00:47.53 ID:OQsu+yLv0
高杉「お気に入りの人形壊されたことがそんなに気に入らねーか?」

銀時「高杉……!!」

雪華綺晶「」ヒョコッ

水銀燈「……き、雪華綺晶…」

雪華綺晶「無様ね…黒薔薇のお姉さま…」

高杉「悪いが…この饅頭にはまだ利用価値があるんだよ」

斗夢「……す、すまん!助かった!」

高杉「次は無ェぜ…とっとと失せろ」

斗夢「………!!!!」ダッ

514: 2009/05/23(土) 22:06:33.07 ID:OQsu+yLv0
銀時「お前、また何か企んでやがんのか」

高杉「クク…さぁてね…」

高杉「いずれにせよ、そのうちわかるだろうよ」

高杉「その時まで…せいぜいその牙を少しでも研いでおくんだな」

雪華綺晶「さようなら…お姉さま方」シュルンッ


銀時「………」

水銀燈「………」

531: 2009/05/23(土) 22:47:43.00 ID:OQsu+yLv0
万事屋


新八「…なるほど、そっちは高杉さんに会ったんですか…」

神楽「こっちは奴らの船を見つけたアル。絶対また何かおっぱじめるつもりネ!」

銀時「いったい奴らァ何をする気なんだか…もうちっとおとなしくしてりゃあいいのによ」

水銀燈「………」

雛苺「水銀燈、大丈夫?」

水銀燈「右腕が動かないだけよ…痛みはないから大丈夫…」

銀時「そっちも問題だな。誰か直せるようなやつの心当たりは…」

533: 2009/05/23(土) 23:00:55.37 ID:OQsu+yLv0
スナックお登勢


たま「成程、水銀燈様の腕の治療をするということですか」

銀時「頼むぜ、他にできそうなやつがいないんだわ」

たま「しかし、それならば源外様の方が適任ではありませんか?」

銀時「あのジジーに頼むとガンダムになって帰ってくるからダメだ」

水銀燈「冗談じゃないわぁ……」

534: 2009/05/23(土) 23:02:13.92 ID:OQsu+yLv0
神楽「で、直せそうアルか?」

たま「任せてください」

たま「データ解析…右腕部損傷率78%……」

たま「ゆうて いみや おうきむ こうほ りいゆ うじとり やまあ きらぺ… 」

水銀燈「ちょ、ちょっとぉ…本当に大丈夫なんでしょうね……?」

雛苺「がんばって水銀燈!!」

たま「ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ……」

水銀燈「バグってない!?ねぇコレバグってない!?」

たま「」チーン

たま「じゅもん が ちがいます」

水銀燈「何よそれ!!!」

536: 2009/05/23(土) 23:08:38.24 ID:OQsu+yLv0
たま「正直カラクリならともかく人形とか直したことないんで…」

水銀燈「だったら任せてとか言わない!!!」

新八「弱りましたね…たまさんもダメとなると…」

銀時「あきらめてガンダムとして第二の人生を歩むしかねぇな」ポンッ

水銀燈「氏んでも嫌よ!!」

雛苺「ν水銀燈なのー」


ガラッ

キャサリン「タダイマ」

お登勢「この年にもなると買い物も楽じゃないねぃ」


銀時「こいつらは無理だな」

神楽「そうネ」

キャサリン「イキナリ何ダコルァ」

538: 2009/05/23(土) 23:20:18.34 ID:OQsu+yLv0
雛苺「かくかくしかじかなのー」

お登勢「なるほどね…確かに片腕が使えないんじゃ不便だろうねぇ」

キャサリン「諦メテヒロインノ席私ニ譲レヨ」

水銀燈「寝言は氏んでから言いなさい」

お登勢「しょうがないね…水銀燈、ちょっとこっち来な」

銀時「おいおいやめとけよバーさん。別に見栄張らなくてもいーって」

お登勢「黙って見てな!」

水銀燈「???」

543: 2009/05/23(土) 23:28:02.85 ID:OQsu+yLv0
お登勢「はあああぁぁぁぁぁ………」ゴオオオオオォォォォ…

銀時「な、何だ…この気は…!?」

新八「お登勢さんの指先が…」

神楽「めっさ輝いてるアル!!」

水銀燈「何よコレぇ……!!さっきからこんなのばかりじゃない……」

お登勢「とおりゃあああァァァァァ!!!!」シュバババババッ

雛苺「高速で激しく繊細でしかもどことなく温かみを感じさせる手つきなのー」

銀時「マ、マエストロ……!」

544: 2009/05/23(土) 23:33:03.74 ID:OQsu+yLv0
お登勢「はい、終わったよ」ポンポン

水銀燈「嘘……!」

神楽「スッゲーアル!!ババアかっちょいいアル!!」

雛苺「すごいのすごいの!!一瞬で直しちゃったの!!」

銀時「いやぁ、俺らが思ってるよりもすげーババアだったんだな!!」

お登勢「いや、褒めてんのソレ?」



キャサリン「……チッ、私ノヒロイン席ガ」

新八「ほんと最悪だなアンタ」

547: 2009/05/23(土) 23:41:22.64 ID:OQsu+yLv0
数日後 万事屋


水銀燈「……あら?」

神楽「どうかしたアルか」

水銀燈「今日はあのメガネは来てないのね」

雛苺「今日はお休みするって言ってたのよ」

銀時「心配する必要はねーよ。どーせ理由はわかりきってっから」

水銀燈「?」

550: 2009/05/23(土) 23:47:36.48 ID:OQsu+yLv0
恒道館道場


翠星石「たたた大変ですぅお妙!!!」ドタドタドタ

妙「どうかしたの?」

翠星石「玄関前にものすごく気持ち悪い連中が集まってるです!!」

妙「気持ち悪い連中?どんな人たちかしら」

翠星石「全員ハッピとハチマキして整列してたです!異常ですぅ!!」

妙「あー、ハイハイ。大丈夫よ翠星石ちゃん。その人たちは新ちゃんのお友達だから」

翠星石「へ?」

552: 2009/05/23(土) 23:52:36.79 ID:OQsu+yLv0
恒道館道場 玄関前


軍曹「おい!!隊長がいらっしゃったぞ!!」

隊員1「姿勢を正せ!」

タカチン「整列!礼!!」

隊員all「「「 おはようございます隊長!!! 」」」


新八「行くぞ」

隊員all「「「 押忍!!! 」」」

ザッザッザッザッザッ


翠星石「新八も友人は選ぶべきですぅ…」

妙「いいんじゃない?楽しそうだし」

556: 2009/05/24(日) 00:01:57.62 ID:MJyl2bwc0
大江戸ホール


通「みんなー!!今日はお通のライブに来てくれてありがとうきびウOコ!!」

「「「 とうきびウOコォォォ!!! 」」」

通「じゃあさっそく1曲目行ってみようかい枕返し!!」

通「『お前の母ちゃん何人?』GO!!!」



隊員2「やっぱりお通ちゃんは俺たちの天使だよなっとう菌」

隊員3「いやいや、むしろ女神だろーカルエリアネットワーク」

隊員9「ぶっちゃけお通語使いづらいぜットンマジ強い」

558: 2009/05/24(日) 00:09:11.19 ID:MJyl2bwc0
新八「オラァァァ!!声量足んねーぞテメーらァァァァ!!!」

隊員4「サーセンwwwwww」

新八「まだだァ!!もっと出せんだろ!!!!」

隊員5「すいまっせん!!!!!」

新八「気迫が足りんんんん!!!!!ハイ全員でぇぇぇぇ!!!!」

「「「「 L!O!V!E!お!つ!う! 」」」」

新八「もういっかァァァい!!!!」

「「「「 L!O!V!E!お!つ!う! 」」」」


通「おっけーみんなノッてきたネクロマンサー!!!」

560: 2009/05/24(日) 00:14:59.67 ID:MJyl2bwc0
通「続いて2曲目『お前の父ちゃ…』キャアッ!!」

新八「!!!!お通ちゃん!!!」

軍曹「なんだ!?何かがお通ちゃんの足に絡みついてるぞ!!!」

新八「あれは…茨!?」

隊員6「何ィ!!お通ちゃんの触手攻めだとォォ!!!」

隊員7「マジで!!??ちょ、良く見えねぇぇぇ!!!!」

「「「 触手!触手!触手!触手! 」」」


新八「いやバカかテメーらァァァァ!!!!!」

通「あ…」フラッ


ドサッ

562: 2009/05/24(日) 00:26:50.46 ID:MJyl2bwc0
『お昼のニュースです』

『なんと、あの人気歌手の寺門通さんがコンサートの途中で突然倒れ意識不明の重体の模様です』

『寺門通さんに目立った外傷は無く、原因は不明とのことです』

『コンサートに来ていたファンは一部は〔触手最高!〕など、意味不明の言動を発している様子です』

『寺門通さんはとても人気のある歌手のため、今後の動向が注目されています』

『以上、お昼のニュースでした』

プツンッ

563: 2009/05/24(日) 00:31:15.97 ID:MJyl2bwc0
万事屋


新八「クソっ!!!僕がついていながら……!!!!」ダンッ

雛苺「新八は悪くないのよ…気を落とさないでほしいの」

水銀燈「…茨が絡みついていたってのは本当なの?」

新八「…はい、お通ちゃんが倒れる直前…確かに」

雛苺「水銀燈…」

水銀燈「ええ、わかっているわ…雪華綺晶の仕業ね」

銀時「雪華綺晶っつーと高杉と一緒にいた白い奴か?」

水銀燈「そうよ。第7ドール雪華綺晶…」

568: 2009/05/24(日) 00:41:20.26 ID:MJyl2bwc0
水銀燈「………」スッ

銀時「どこ行く気だ」

水銀燈「……アンタには関係ないでしょう」バサッ

銀時「勝手な行動は許さねーぞ」

水銀燈「アンタが許そうが許すまいが関係ないわ」

水銀燈「じゃあね」

バササッ…

神楽「止めないアルか」

銀時「どーせ止めたって無駄だろ」

雛苺「水銀燈…」ギュッ

569: 2009/05/24(日) 00:50:55.85 ID:MJyl2bwc0
江戸市内 上空

水銀燈「…雪華綺晶」

水銀燈「これ以上被害が広まる前に…」

水銀燈「私があの子を止める……!!」


雪華綺晶「」

水銀燈「!!!」

水銀燈「クッ!!い、茨…!?」

雪華綺晶「降りてきてください……お姉さま」

571: 2009/05/24(日) 00:58:32.70 ID:MJyl2bwc0
江戸市内 河沿いの道


雪華綺晶「黒薔薇のお姉さま…きっと一人で飛び出すと思ったわ…」

雪華綺晶「クスッ……わかりやすい人…」

水銀燈「雪華綺晶、一般人にまで危害を及ぼすのはやめなさい!」

水銀燈「あなたがしたいのはアリスゲームなんでしょ?」

水銀燈「それなら望み通りに今すぐここでジャンクにしてあげるわ!!」

雪華綺晶「クスクス…おめでたいお姉さま…」

572: 2009/05/24(日) 01:08:05.27 ID:MJyl2bwc0
雪華綺晶「でも残念…貴方は私に勝つことはできないわ…」スッ

水銀燈「ッッ!!また茨……!!!」

雪華綺晶「私は高杉様に従い…力を得た」

雪華綺晶「もはやお姉さまと私の間には覆しがたい力の壁があるわ…」

水銀燈「フンッ!こんな茨に頼らなければ戦うこともできないジャンクが!!」

雪華綺晶「かわいそうなお姉さま…文字通り手も足も出ないから口を動かすしかないのね」

雪華綺晶「でも…小鳥の囀りも慣れてくると耳障りでしかないの」

雪華綺晶「さようなら…黒薔薇のお姉さま」ググッ


真紅「そこまでよ!!」

水銀燈「!?」

574: 2009/05/24(日) 01:17:37.50 ID:MJyl2bwc0
真紅「やはりあなただったのね…雪華綺晶」

水銀燈「真紅!」

雪華綺晶「クス…小鳥さんがもう1羽…」

真紅「ニュースを聞いてすぐにピンときたのだわ」

真紅「こんなに早く見つけられるとは思わなかったけれど」

水銀燈「逃げなさい真紅…貴方じゃ敵わないわよ!」

真紅「あら、私の心配をしてくれるの?貴方らしくもないわね」

真紅「…さあ、覚悟なさい雪華綺晶。この第五ドール真紅がお相手するのだわ」

雪華綺晶「………」

577: 2009/05/24(日) 01:26:43.45 ID:MJyl2bwc0
雪華綺晶「仲間に恵まれていますのね…黒薔薇のお姉さま」

水銀燈「………」

雪華綺晶「でも、おかげで良い趣向を思いつきました」

雪華綺晶「では…紅薔薇のお姉さま、また後でお会いしましょう」

真紅「!待ちなさい!!」

シュルンッ


真紅「…水銀燈まで連れて行かれた…?」

真紅「…なぜかしら」

673: 2009/05/24(日) 10:46:54.13 ID:MJyl2bwc0
万事屋


銀時「…水銀燈が!?」

真紅「ごめんなさい…雪華綺晶にも逃げられてしまって」

土方「高杉の野郎はその雪華綺晶ってのでどうするつもりなんだ?」

真紅「雪華綺晶の能力を使えば最悪国中の人間を人質に取ることも可能よ」

雛苺「雪華綺晶は本当に恐ろしいのよ」

土方「今真選組が奴の動向を追ってる…もう少しで尻尾を掴めそうだ」

神楽「どこまで酷い連中アルか!!」


ガラッ

近藤「トシ!!探したぞ!!」

蒼星石「勝手に行くなって言ったじゃないか!!」

土方「近藤さん…!」

676: 2009/05/24(日) 10:55:41.04 ID:MJyl2bwc0
近藤「いいからテレビつけろ!早く!」

銀時「何なんだよいったい…」ピッ


花野『今私は問題の夢幻ビルの前に来ています!』

花野『あたりは薔薇の茨らしきもので覆われ、何人もの人が倒れ…』

花野『あっ!!今ADさんの足元にもいば…ADさん!!』

花野『なんということでしょうか!やはりこの茨に触れると意識不明に陥るとの情報は確かのようです』

花野『我々はこのまま…ってカメラさん!うしr』プツッ

ザーーーーーーーーー


近藤「今は町中がこんな状態だ…ウチもやられた」

真紅「ついに動き出したわね…雪華綺晶」

678: 2009/05/24(日) 11:04:10.46 ID:MJyl2bwc0
銀時「夢幻ビルって言やぁ最近新しく建ったって噂の」

土方「ああ。日照権がどーのこーのって近所のオバハンと争ってるらしい」

神楽「オバハンはどこに居ても迷惑アルな」

蒼星石「まったくだよ…肌にも下着にもハリがないし」

真紅「貴方たちもう少し緊張感を持ちなさい」

蒼星石「罪もない貧Oが襲われていると思うと胸が痛みます」

真紅「………もう貴方はそれでいいわ」

681: 2009/05/24(日) 11:12:46.16 ID:MJyl2bwc0
近藤「ともかく!早急に手を打たないと江戸中がパニックになっちまう!」

土方「あのビルが敵の本拠で間違いねーのか」

雛苺「さっきテレビを見るかぎりだとそうみたいなの」

真紅「おそらく…少なくとも雪華綺晶はあそこね」

銀時「水銀燈もいるだろうな」

新八「あれ…また何かテレビに映り始めましたよ」

土方「?」

682: 2009/05/24(日) 11:20:28.09 ID:MJyl2bwc0
斗夢『えー、江戸のみなs』

斗夢『あ、ちょっカメラ、カメラ曲ってるよ!』

雪華綺晶『重いです』

斗夢『しょうがないじゃん人手がないんだから!お願い!』

斗夢『コホン』

斗夢『江戸のみなさん、こんにちは夢幻教教主の斗夢です』

斗夢『今の江戸の状況をよく理解しているとお思いでしょうが』

斗夢『助かりたければ夢幻教に入信しましょう!』

斗夢『夢幻教を信じれば必ず救われるでしょう!!』

雪華綺晶『やっぱ重い』

斗夢『あ、もうちょっとお願』プツッ

683: 2009/05/24(日) 11:28:39.33 ID:MJyl2bwc0
土方「…とんだ茶番だな」

近藤「だがこれで確定だ。アレが本拠地」

雛苺「最後にチラッと水銀燈が見えたのよ!」

神楽「あのハムも懲りないアル。蜂の巣にしてやるネ!!」

銀時「よし…」


銀時「行くか」

684: 2009/05/24(日) 11:38:25.93 ID:MJyl2bwc0
夢幻ビル


水銀燈「ちょっと!!コレほどきなさいよ!!」

雪華綺晶「いいじゃないですか…そのうちお仲間が助けにくるでしょう?」

雪華綺晶「本当はあの時壊してあげてもよかったのだけど…」スッ

雪華綺晶「そのお顔が苦痛に歪むのを見たくなりました」

水銀燈「…貴方は何を言っているのかしら?」

雪華綺晶「大切な人が目の前で壊れていく時…」

雪華綺晶「お姉さまはどんな顔をするのでしょうか」

水銀燈「……ッッ!!!!」

雪華綺晶「………」ニィッ

685: 2009/05/24(日) 11:42:45.33 ID:MJyl2bwc0
夢幻ビル前 大通り


神楽「」

新八「」

土方「」

近藤「」

真紅「」

雛苺「」

蒼星石「」

カラクリ1-2000「…………」ゾロゾロ

銀時「多くね?」

687: 2009/05/24(日) 11:47:17.59 ID:MJyl2bwc0
斗夢「フハハハハハァ!!!ようやく来おったか!!!」

神楽「どこネ!!」

土方「ビルの入口に立ってる…カラクリにまみれて良く見えねえが」

斗夢「君たちが新夢幻教の最初に信者たちだ!!」

斗夢「わざわざやってきた褒美に…カラクリ兵に殺されるがいい!!」

近藤「こんなデク何機いたって変わんねーんだよ!!」

蒼星石「そうだ!!女の子持ってこい!!」

真紅「黙れ」

689: 2009/05/24(日) 11:53:29.25 ID:MJyl2bwc0
斗夢「以前のカラクリ兵と同じと思ったら大違いだぞ…」

斗夢「コイツらは雪華綺晶が人間どもから吸収したエネルギーを注ぎ込んでいる」

斗夢「無惨に殺されてしまえ!!」

カラクリ「………!!」ウィンガッチャンッ

土方「来るぞ」

神楽「やってやるネ!!」

銀時「行くぞテメーら!狙うは大将の首だァァァ!!!」

斗夢「クク…せいぜいあがけ。私は最上階から眺めるとするよ」

692: 2009/05/24(日) 11:56:36.80 ID:MJyl2bwc0
真紅「ローズテイル!!」ビュォッ!

カラクリ4「!!!」ビキィッ


雛苺「苺わだちなの!!」シュルッ

蒼星石「そこだッ!!!」ブンッ

カラクリ7「……!!!!」ザンッ

694: 2009/05/24(日) 12:02:21.01 ID:MJyl2bwc0
近藤「オラオラァ!!どんどん来いィ!!」

土方「オイオイ…また刀折るんじゃねーぞ?」

近藤「心配すんなトシィ!!こいつは虎鉄ちゃんは虎鉄ちゃんでもただの虎鉄ちゃんじゃ…」

土方「前見ろ前!!来てる来てる!!」

近藤「フンッ!!」キィンッ

近藤「つァァッ!!!」ザシュッ!

カラクリ13「!!!」

近藤「どうだァァァ!!真・虎鉄ちゃんの切れ味!!!」

土方「…おぉ」

695: 2009/05/24(日) 12:09:09.03 ID:MJyl2bwc0
カラクリ2001-3000「………」ゾロゾロ

銀時「…クソッ、キリが無ぇ!」

新八「どーすんですか銀さん!!このままじゃジリ貧ですよ!!」

銀時「ンなこと言ったってよォ!!」

真紅「とはいえこの状況は地味にマズいのだわ…」

???「オーッホッホ!!どうやらお困りのようかしら!!」

雛苺「この声……金糸雀!?」

697: 2009/05/24(日) 12:13:41.63 ID:MJyl2bwc0
???「金糸雀じゃない…」

C.カナーリア「キャプテン・カナーリアかしら!!」

蒼星石「あ、金糸雀だ」

真紅「金糸雀ね」

C.カナーリア「ちがうわよ!!キャプテン・カナーリア!!」

C.カナーリア「カラクリ兵め!カナ特製の『カナリヤばい爆弾』を食らいなさい!!」ポーイッ

ポトッ

銀時「ん?」

ドォッゴンッ!!!

698: 2009/05/24(日) 12:18:24.79 ID:MJyl2bwc0
カラクリ1800-2100「!!!!!」バゴォッン!!

神楽「おぉ!!スゲー威力アル!!」

C.カナーリア「どんどんいくかしら!!」

銀時「かしらじゃねーよ!!投げる場所位考えろォォォ!!」プスプス

銀時「ホラ見ろ!!お前のせいでこんなパーマになっちまった!!」

新八「もとからです銀さん」

700: 2009/05/24(日) 12:24:33.10 ID:MJyl2bwc0
カラクリ2016「………」

神楽「!!志村、後ろォォォ!!!」

新八「え」

ザシュッ!

カラクリ2016「………!!!」バタッ

妙「大丈夫?新ちゃん」

新八「姉上!!」

翠星石「まったく、だらしねぇ野郎ですぅ」

702: 2009/05/24(日) 12:28:31.60 ID:MJyl2bwc0
九兵衛「妙ちゃん、向こうの敵は片付いたよ」

薔薇水晶「怪我人の避難も済みました」

妙「お疲れ九ちゃん。さぁ、もうひと踏ん張りよ!」


真紅「貴方まで来ていたの!?」

薔薇水晶「自分でもよくわかりません」
    ミカタ
蒼星石「女の子は一人でも多い方がいいよ」

翠星石「非常に違和感ある言い方ですね」

703: 2009/05/24(日) 12:30:07.15 ID:MJyl2bwc0
ズレが気になる 修正


九兵衛「妙ちゃん、向こうの敵は片付いたよ」

薔薇水晶「怪我人の避難も済みました」

妙「お疲れ九ちゃん。さぁ、もうひと踏ん張りよ!」


真紅「貴方まで来ていたの!?」

薔薇水晶「自分でもよくわかりません」
     ミカタ
蒼星石「女の子は一人でも多い方がいいよ」

翠星石「非常に違和感ある言い方ですね」

704: 2009/05/24(日) 12:35:16.76 ID:MJyl2bwc0
銀時「そういや、ヅラは来てねーのか」

C.カナーリア「小太郎ならもうすぐ来るはずよ」


バラバラバラバラバラ

C.カツーラ「待たせたな銀時!!乗れ!」

C.カナーリア「ね?」

銀時「ヘリで送迎たぁ俺も偉くなったもんだな」

706: 2009/05/24(日) 12:40:59.52 ID:MJyl2bwc0
C.カツーラ「最上階まで一気に送ってやろう」

銀時「おう、頼むぜ」

真紅「待って!私も行くわ!」

土方「俺も行く。コイツだけ行かせるわけにはいかねーからな」

銀時「……お前ら」

C.カツーラ「なんでもいいから早くしろ!こんなヘリ等すぐに落とされかねん」

708: 2009/05/24(日) 12:50:37.79 ID:MJyl2bwc0
夢幻ビル 最上階


斗夢「フンッ、ゴミがあがく姿を見るのは絶景だな」

斗夢「いくら抵抗しようがもうじきこの国は我が手中に収まると言うに」

斗夢「後はこのダニ共を潰してしまうだけだ…クク、滑稽よのぉ」


土方「滑稽なのはテメーの姿だろーが」

斗夢「!!!」

銀時「その豚みてぇな体に溜まった醜い欲望ごと」

銀時 土方「ダニが吸いつくしてやるぜ」チャキッ

718: 2009/05/24(日) 13:39:36.24 ID:MJyl2bwc0
雪華綺晶「………」

真紅「助けにきたわよ、お姫様?」

水銀燈「…余計なお世話よ」

真紅「素直じゃないのね」

雪華綺晶「………」ニィッ

水銀燈「…!!茨がほどけた……?」

真紅「どういうつもりかしら?雪華綺晶」

雪華綺晶「茶番は見あきた、といったところですよ…お姉さま方」

719: 2009/05/24(日) 13:45:35.63 ID:MJyl2bwc0
雪華綺晶「このまま黒薔薇のお姉さまの前で貴方を壊してもよかったのだけど」

雪華綺晶「それでは面白みがありませんもの」

水銀燈「ずいぶんと余裕みたいね…」ギリッ

雪華綺晶「お姉さま方が2人でかかってきても私には勝てない」

雪華綺晶「せいぜいあがいて見せて……?」ニィッ

真紅「来るわよ水銀燈!!」

水銀燈「わかってるわぁ!!」

720: 2009/05/24(日) 13:54:17.44 ID:MJyl2bwc0
土方「向こうも始まったみてーだな」

斗夢「くそッ…貴様ら…!!」

銀時「年貢の納め時だな。諦めろ」

斗夢「…それは貴様らだろうよ」

斗夢「雪華綺晶の力はこの私にも及んでいる」

斗夢「今!この瞬間我が神通力は大成した!!!」

斗夢「吹き飛べ……ドッリぃぃぃぃムキャッチャぁぁぁぁ!!!!」カッ!

銀時「ッッ!!!ぐあァ!!!」ドンッ!

土方「万事屋ァ!!」

721: 2009/05/24(日) 14:01:30.52 ID:MJyl2bwc0
銀時「ぐッ……おいおい冗談だろ…?」

斗夢「フハハハハッ!!無様だな天パ!!!」

土方「テメぇぇぇ!!!」ブンッ!

斗夢「おおっと…ドッリぃぃぃぃムキャッチャぁぁぁぁ!!!!」カッ!

土方「ぐおォ!!!」ドガッ!

斗夢「はぁっはっはっはァ!!!誰も私には勝てん!!」

722: 2009/05/24(日) 14:07:56.40 ID:MJyl2bwc0
銀時「大丈夫か?トシ」

土方「…お前がトシとか言うんじゃねえよ」ヨロッ

土方「が、しかしどーすんだアレ…衝撃波みてぇのは流石に避けれねぇぞ」

銀時「どーすっかな……ん?」

土方「どうした?」

銀時「いや、なんか指輪が熱いような」

土方「あぁ?何言ってやg…って熱ッ!!」

土方「何コレ熱ッ!!ちょ、火傷する!火傷!」

銀時「お母さァァァん水持ってきて水ゥゥゥ!!!」


斗夢「……何やってんのこいつら」

724: 2009/05/24(日) 14:14:50.90 ID:MJyl2bwc0
真紅「はあァァァァ!!!!」

水銀燈「てりゃァァアァ!!!!」

雪華綺晶「………ッッ!?」

雪華綺晶(馬鹿な…私が押されてる…?)

真紅「怪我人にしてはいい動きね水銀燈!!」

水銀燈「あんたこそ私の足引っ張らないでよ?」

雪華綺晶「くッ……」スッ

水銀燈「また茨?芸が無いのよォ!!!」ズバァ!

雪華綺晶「嘘……!」

726: 2009/05/24(日) 14:23:01.38 ID:MJyl2bwc0
雪華綺晶(この力……どこから…?)


銀時「熱い熱い熱い!!尋常じゃなく熱い!!」

土方「馬鹿言え俺の方が異常なほど熱い!!」

銀時「いやいやこっちの方が熱い!ちょっと触ってみ!?」

土方「誰が触るかァ!!」


雪華綺晶(……ミーディアムッ!!)

真紅「余所見しててもいいのかしら?」

雪華綺晶「ッッ!!!」

水銀燈「なんだか悪役のセリフよソレ…」

728: 2009/05/24(日) 14:31:50.89 ID:MJyl2bwc0
斗夢「貴様らァァァ!!!ふざけるのも大概にしろォォォォ!!!!」カッ!

銀時「おわァァァ!!」ドゴンッ

雪華綺晶「饅頭!その人たちを始末しなさい…早く!!」

斗夢「……だとさ。君たちは氏刑だ」

銀時「お前らの上下関係がよくわかんねーよ」

土方「あんな小さな子に顎で使われて満足か?口リコン」

斗夢「黙れぇぇぇいィ!!!」カッ!

730: 2009/05/24(日) 14:37:34.73 ID:MJyl2bwc0
真紅「あぁ!!」

水銀燈「しまった…!ミーディアムを先に狙う気!?」

雪華綺晶「ミーディアムさえいなければ私の勝ちです…」

真紅「十四郎!!!」ダッ

雪華綺晶「させません」シュルッ

真紅「うっ…!!」ガシッ

雪華綺晶「向こうには行かせない…」

水銀燈「………チッ!銀時!なんとか耐えてなさい!!」

732: 2009/05/24(日) 14:43:31.22 ID:MJyl2bwc0
斗夢「ドッリぃぃぃぃムキャッチャぁぁぁぁ!!!!」カァッ!

銀時「ぐぅッ…!!耐えろだとよ…?」ヨロッ

土方「オメーも顎で使われてんじゃねーか」


斗夢「ドッリぃぃぃぃムキャッチャぁぁぁぁ!!!!」カッ!

斗夢「ドッリぃぃぃぃぃぃムキャッチャぁぁぁぁ!!!!」カァッ!


斗夢「ドッリぃぃぃぃぃぃぃムキャッチャァァァァぁぁぁぁ!!!!」ピクァッ!

733: 2009/05/24(日) 14:50:51.11 ID:MJyl2bwc0
斗夢「ッハァ、ッハァ、ッハァ………!!!!」

銀時「」

土方「」

斗夢「ン何故だァ!!!何故倒れんんんん!!!!」

銀時「ウチの姫さんのご命令なんでな」

土方「俺らだけおねんねってワケにはいかねーんだよ」

斗夢「ぐぬぬぬゥゥ!!!そんな馬鹿なァ…!!!」

雪華綺晶「………な、なんてこと…!!」

734: 2009/05/24(日) 14:55:09.03 ID:MJyl2bwc0
水銀燈「わかったかしら雪華綺晶…?貴方が私たちに勝てない理由が」

雪華綺晶「…………ッッ」スッ

水銀燈「無駄よ」ビュォッ!

雪華綺晶「……羽根っ!?」

真紅「これで……おしまいよ雪華綺晶ォ!!!!」

雪華綺晶「!!!!!」

バキィッ!

736: 2009/05/24(日) 14:59:49.87 ID:MJyl2bwc0
雪華綺晶「カ…ハ、」ドサッ

雪華綺晶「そんな…そんな、どうして……」

雪華綺晶「私は…私はこんなに力を得たのに……!!」

水銀燈「まだわからないのぉ?」

真紅「あなたに無くて私たちの間に存在する唯一無二のもの…それが」


水銀燈 真紅「『絆』の力よ」ドンッ!

737: 2009/05/24(日) 15:04:26.83 ID:MJyl2bwc0
斗夢「な、なんだと……!!!雪華綺晶がァッッ!!!」

銀時「あーららーどうしましょう」ポンッ

土方「かわいい上司が倒れちゃったよー」ポンッ

斗夢「あ、あわ、あわわわわわわ」


銀時 土方「往生せい」

ズバキィッ!

739: 2009/05/24(日) 15:11:26.05 ID:MJyl2bwc0
真紅「十四郎!」ダッ

土方「おう、無事だったか真紅」

真紅「それはこっちの台詞なのだわ!傷だらけじゃない!」

土方「マヨネーズ塗っときゃ治る」


水銀燈「ご苦労さま」

銀時「ったく、一人で無茶すんなってあれほど言ったろーが」

水銀燈「でも来てくれたでしょう?」

銀時「…へっ、帰ったら晩酌でも付き合ってもらうとしようかね」

水銀燈「ヤクルトでいいならいくらでも付き合うわよ」

741: 2009/05/24(日) 15:20:09.94 ID:MJyl2bwc0
高杉「ずいぶん派手にやり合ったみてーだな」ザッ

土方「……テメーは!」

銀時「高杉!!」

高杉「おっと、そう身構えなさんな…やり合いに来たわけじゃねーよ」

高杉「俺はただウチのお姫様を迎えに来ただけだからよ」

雪華綺晶「高杉様…」

742: 2009/05/24(日) 15:28:46.84 ID:MJyl2bwc0
土方「やっぱり一枚噛んでやがったか…」

高杉「クク、俺はただ牙を研いでやっただけさ」

高杉「どんなに醜い欲望だろうと磨いてやれば立派な牙になる」

高杉「ま、豚に牙を期待したところで無駄だったようだがな」

銀時「いつまでこんなことを続けんだ…高杉」

銀時「いくら続けようとあの人は帰って来やしねーんだぞ」

高杉「フン、俺は全て壊すだけさ…獣の呻きが止むまでな」

高杉「帰るぞ、雪華綺晶」

雪華綺晶「…はい!」

746: 2009/05/24(日) 15:33:39.29 ID:MJyl2bwc0
土方「待て、やすやす逃がすとでも思ったか」

高杉「悪いが、もう迎えが来てるんでな」

土方「何ぃ!?」


ゴオオォォォォォ

また子「晋助様ァ!!もっと早くに連絡くださいって言ったじゃないッスかァ!!!」

武市「雪華綺晶ォォォ!!!こっち向いてぇぇぇ!!!」

また子「先輩は黙ってるッス!!」

747: 2009/05/24(日) 15:38:26.51 ID:MJyl2bwc0
土方「船まで用意済みか……!」

高杉「あばよ銀時…また会おうぜ」

銀時「できればもう遠慮してーところだけどな」

高杉「ふっ……」

751: 2009/05/24(日) 15:45:26.75 ID:MJyl2bwc0
『こんばんは。ニュースTHE EDOの時間になりました』

『本日、夢幻ビルで起こった謎の茨事件の容疑者として夢幻教教主の〔斗夢(仮名)〕が逮捕されました』

『どのような手口で行われていたかは未だ調査中とのことです』

『なお、現在意識不明とされている被害者の方々は次々と意識が回復し、後遺症もない模様となっています』

『つづいてのニュースです…』

752: 2009/05/24(日) 15:51:55.20 ID:MJyl2bwc0
茨事件より数日後 恒道館道場


新八「では、行ってきます姉上」

妙「行ってらっしゃい」

翠星石「気をつけるですよ」


翠星石「ふいー、毎日変わりないようで何よりです」

妙「翠星石ちゃん疲れてるでしょう?少し休んでもいいのよ」

翠星石「何言ってるですか。お妙は毎日働いていて大変なんですから、家にいるとき位休んでるです」

妙「ん~そうねぇ…」

妙「あ、いいこと思いついちゃった」

妙「せめて今日のお昼は私が作るわね!そうしましょう!」

翠星石「え」

754: 2009/05/24(日) 15:56:19.02 ID:MJyl2bwc0
柳生家


東城「…成程、そっちの小さい若は若じゃない…と」

九兵衛「そういうことだ」

薔薇水晶「やっとわかっていただけましたか……」

東城「ふむ…そういうことでしたら」

東城「おそろいでこのゴス口リ衣装をお召s」

(爆破されました。続きを読むには若のゴス口リ画像を貼ってください)

758: 2009/05/24(日) 16:07:00.15 ID:MJyl2bwc0
真選組屯所


近藤「何度言ったらわかるんだァ!看護婦さんこそ至高だって言ってんだろォォ!!」

蒼星石「何言ってるんだマスター!女教師の魅力がわからないなんて人として終わってるよ!!」

近藤「お前って奴ァ…看護婦さんに『体温測りますね』とか言われて体を密着させたいとか思わないのかよ!!」

蒼星石「思わないね!!それより『ふふ…今日も居残り補修ね』とか言われて二人きりの教室でうわ何をするやめr」

近藤「わざとナースコール押して『もう、私に会いたいからって押しちゃダメですよ』とか!!」

蒼星石「わざと名前で呼んで『コラ、学校では先生って呼びなさいって言ったでしょ?』とか!!」

近藤「ちィ…なかなかやるな蒼星石…」

蒼星石「マスターこそ…看護婦さんへの愛は本物みたいだね…」

近藤「今日はとことん語りつくしてやるよォ!!覚悟しとけ!」

蒼星石「いいだろう!全力でお相手するよ!!」



山崎「あのー…ちょっと大事なお話が…」

近藤 蒼星石「後にしろォォ!!!」

762: 2009/05/24(日) 16:15:44.54 ID:MJyl2bwc0

真選組屯所 隊士休憩所


沖田「いやぁ…こうして見ると親子って言うより兄妹みたいですねィ」

土方「あん?何の事だよ」

沖田「お二人が本当にそっくりって事でさァ」

真紅「くだらないことを言うものではないのだわ総悟」

真紅「そんなことより十四郎」

土方「何だ」

真紅「この紅茶……マヨネーズが足りないわ」

土方「おっと悪かったな、ホレ」

沖田「とことんまで似てまさァ」

765: 2009/05/24(日) 16:24:26.70 ID:MJyl2bwc0
攘夷志士 情報交換場


桂「すまないみんな、遅くなってしまったな」

志士1「こないだの『ブロークン・プリズン』見た?」

志士2「おう見た見た。あのラストにはド肝を抜かれたよな」

金糸雀「遅れてごめんなさいかしら!」

志士「「「 おはようございます姉御!!! 」」」ビシィッ

志士3「カナリアさん、卵焼きつくっておきました!」

金糸雀「あ!ありがとう!」

志士4「カナリアさん、ちょっと計画の打ち合わせをしたいのですが」

金糸雀「了解かしら!」

志士6「カナリアさん、おでこ磨きます!!」

金糸雀「あら、ありがとう…ってコラー!!」

志士「「「 ワハハハハ!! 」」」



桂「」

769: 2009/05/24(日) 16:32:06.30 ID:MJyl2bwc0
万事屋


神楽「じゃ、定春の散歩に行ってくるアル」

雛苺「ヒナも行くの!!」

新八「車に気をつけてくださいね」

水銀燈「むしろ車が気をつけるべきね」

銀時「おいオメーら…俺のいちご牛乳が無ェんだけど」

水銀燈「試しに飲んでみたけど美味しかったわ」

銀時「美味しかったわ…じゃねーんだよ!!お前は黙ってヤクルト飲んでろ!!」

銀時「お前のおかげでウチの冷蔵庫の6割はヤクルト貯蔵庫と化してるんだけどォォ!?」

水銀燈「飲まないでよ?」

銀時「飲むかァァァ!!!」

772: 2009/05/24(日) 16:40:03.19 ID:MJyl2bwc0
銀時「ったく、これじゃあいくら依頼があっても全部ヤクルト代に消えてくっての」

新八「依頼…そういえばあの件は源外さんに報告したんですか?」

銀時「一応しようとしたけどいなかった」

水銀燈「いなかったって?」

銀時「茨はともかく、カラクリの方はジジーが協力してると思われたらしくてな」

銀時「見事に濡れ衣被って現在逃走中ってトコらしい」

新八「…確かに、知らない人が見たら勘違いしそうですね」

水銀燈「いや、誤解を解いてあげなさいよ…」

773: 2009/05/24(日) 16:56:35.18 ID:MJyl2bwc0
新八「そういえば結局、高杉さんたちの動向も掴めずじまいらしいですよ」

銀時「あいつもいつまで中二病引きずって歩いてんだか…」

新八「また先の事件のようなことがなければいいですけど…」

水銀燈「それはないわね」

新八「へ?」

水銀燈「今回の件で雪華綺晶も学んだはずよ。無闇に力を求める必要はないって」

水銀燈「あの子もおそらくミーディアムとの『絆』に気づいたでしょうね」

銀時「なんだそりゃ。まるでなんでも知ってるみてーな口ぶりだな」

水銀燈「なんとなくわかるのよ…あの子と私は」


水銀燈「『姉妹』だもの」

774: 2009/05/24(日) 16:57:27.51 ID:MJyl2bwc0
銀時「ヤクルトなんざいちご牛乳様の足元にも及ばねーよ」 FIN

775: 2009/05/24(日) 16:58:39.21 ID:ts4WMGXyP
お、終わりかよォォォォォォ!!!

780: 2009/05/24(日) 17:02:50.33 ID:MJyl2bwc0
最後まで読んでくれた人、保守してくれた人ありがとう!!

ちょいローゼンに合わせたから銀魂っぽくならなかったけど

837: 2009/05/24(日) 21:22:50.03 ID:MJyl2bwc0
うお、結構いっぱいあるな
みんなの意見を参考にしつつまた後で書いてみるね!

よかったら前作のも見てやってくれ。以上>>1でした

引用: 銀時「ヤクルトなんざいちご牛乳様の足元にも及ばねーよ」