134: 2014/03/07(金) 18:55:09.46 ID:CxlGXMtDo

135: 2014/03/07(金) 19:01:33.74 ID:CxlGXMtDo

無人島生活四日目

苗木「・・・眠い。」

苗木「もうすぐ陽が昇るよ・・・。早く誰か起きろ・・・。」

苗木「石丸くんはまだ寝てる・・・、6時前なのか・・・。」

霧切「ん・・・」

苗木「あ、おはよう!霧切さん!」

霧切「・・・・・・」ポケー

霧切「すぅ、すぅ」

苗木「二度寝かよちくしょう!」

苗木「はぁ、霧切さんって意外と低血圧なのかな。スカートめっくてやろ。」ペラ

苗木「おっほ!たまんないねぇ!ついでに乳も揉んでやろう。」モミモミ

霧切「んん・・・」

苗木「ふっほほ!いいねいいね!ってなにしてるんだ僕は・・・。徹夜明けのテンションでおかしくなってる・・・。こんなことしてたら舞園さんに怒られちゃうね。」

苗木「でも今のでまたムラムラしてきちゃったよ。最近朝に抜くことが多くなってきたなぁ。」

136: 2014/03/07(金) 19:04:39.11 ID:CxlGXMtDo

苗木「・・・・・・」

苗木(霧切さんってこうしてるとすごく可愛いんだよなぁ、普段仏頂面してるからそういうイメージ付きづらいけど。)ジー

霧切「ううん・・・。はっ!」

苗木(あ、ヤバっ!)

霧切(顔近いっ!///)「苗木くん、あなた今私になにをしようとしていたの?」

苗木「ああいや、なんでもないよ!」

霧切「用もないのにあんなに私の顔に近づいていたの?」

苗木「その、なんていうかさ・・・、霧切りさんの寝顔が可愛かったから、つい・・・。」

霧切「っ!///見損なったわ苗木くん・・・。あなたはそんなことしない人だと思ってたのに。」

苗木「ご、ごめん・・・。」(あぶねー、セクハラしたことはバレてないみたいだ・・・。)

霧切「もういいわ、火の番を代わるからあなたは寝なさい。」

苗木「うん。ありがとう霧切さん、おやすみ。」ゴロン

137: 2014/03/07(金) 19:07:31.79 ID:CxlGXMtDo

苗木「・・・・・・」

霧切「・・・・・・」

霧切「寝たかしら?」ツンツン

苗木「・・・・・・」(起きてるよ)

霧切「・・・よし。」


キョロキョロ


霧切「ん~っ!///」チュー

舞園「霧切さん何してるんですか?」

霧切「んがひっ!」

苗木(くっ!ww笑うな笑うな。今霧切さん豚みたいな音でたな。)

霧切「っあ、お、おはよう舞園さん。早いのね。」

舞園「霧切さん何してるんですか?」

霧切「別になにもしてないわ。」

舞園「霧切さん何してるんですか?」

霧切「な、なんでもな舞園「霧切さん何してるんですか?」

霧切「・・・・・・」

霧切「苗木くんにチューしようとしてました・・・。」

苗木(そうなの!?っていうかチューって言い方かわいいな。)

舞園「全く、抜けがけなんて卑怯じゃないですか。ましてや寝ているところを襲うなんて。」

霧切「う・・・。返す言葉もないわ・・・。」

138: 2014/03/07(金) 19:10:52.73 ID:CxlGXMtDo

舞園「苗木くんも少しは抵抗してください。」

苗木(ギクッ)

霧切「?、苗木くんは寝ているわ。」

舞園「いいえ起きてますよ。ね?苗木くん。」

苗木「あはは、なんで分かったのかな。」

霧切「!?」

舞園「エスパーですから。」

苗木「舞園さんはいつから起きてたの?」

舞園「霧切さんの声で起きました。」

苗木(セーフ・・・)

舞園「何がセーフなんですか?」

苗木「な、なんでもないよ!」

霧切「あ、わ、なな、じゃ、じゃあ私がしようとしてた事も・・・!///」

苗木「・・・まあ、きいてたね。」

霧切「~っ!///」

霧切「か、顔を洗ってくるわ!」

苗木「あ、ちょっ!」

ダッダッダッダ・・・



苗木「行っちゃった・・・。」

139: 2014/03/07(金) 19:15:00.13 ID:CxlGXMtDo

舞園「しょうがないですね。火は私が見るので苗木くんは寝てていいですよ。」

苗木「・・・うん。お言葉に甘えようかな。」

舞園「おやすみなさい苗木くん。」

苗木「おやすみ、舞園さん。」

苗木「・・・・・・」

舞園「・・・・・・」

苗木「・・・・・・。」

苗木「すぅ、すぅ」

舞園「・・・よし」

舞園「ん~っ!/// 」チュー

石丸「む、おはよう舞園君!早いのだな!」

舞園「」

140: 2014/03/07(金) 19:19:38.69 ID:CxlGXMtDo





石丸「それでは本日の作戦会議をする!」

大和田「なんかこの生活にも慣れてきちまったなぁ。」

不二咲「まだ4日目だよぅ?」

桑田「最初が濃厚過ぎたんだよ。」

十神「この程度で適応した気になっていては、いざというときにまたいざこざが起きるぞ。」

戦刃「いざ、といざこざをかけたんだね!」

十神「かけてない!」

桑田「お前それ好きだなぁ・・・。」

石丸「十神君の言う通りだ!油断は禁物!いつ何が起きるか分からんのだからな!」

江ノ島「つかそこまでこの島にいるつもりなの?アタシはさっさと帰りたいんだけど。」

霧切「さすがにもう捜索は始まっているはずよ。明日か明後日あたりには救出されると思うのだけど。」

葉隠「よっしゃ!俺の占いの出番だべ!」

朝日奈「なんかアンタに占われるとかえって不安に駆られるなるんだけど。」

葉隠「うむむむむ・・・!でた!俺達は明日脱出できる!俺の占いは三割当たる!」

山田「七割で明日脱出出来ないのですか・・・。」

江ノ島「そもそも脱出出来る可能性が三割っていうね。」

セレス「その3割が明日に集約されているとすれば、明日脱出出来なければずっと脱出出来ないということですわね。」

江ノ島「絶望的です・・・。」

朝日奈「ほら!やっぱアンタの占いはろくなことがない!」

葉隠「それはひでぇぞ!」

141: 2014/03/07(金) 19:22:50.54 ID:CxlGXMtDo

舞園「まぁまぁ、明日脱出出来ればいいだけのことですし。」

戦刃「砂浜にでっかくSOSって書こう!」

腐川「す、砂浜だったらすぐ消えちゃわないの?」

大神「ならば木や石を置いて示せばよい。」

石丸「それはいい考えだ!早速実行しよう!」

大和田「待て待て作戦会議はどうした。」

石丸「そうだった!」

不二咲「今日はみんなで温泉じゃなかったっけ?」

セレス「江ノ島さん、体調はいかがですか?」

江ノ島「おかげ様でチョー元気だよっ!」キャルン

石丸「では全員行けるな!」

十神「おい、火の番はどうする。」

大神「食料調達もせねばなるまい。余ってると言っても限りがある。」

苗木「くかー・・・」

142: 2014/03/07(金) 19:28:48.35 ID:CxlGXMtDo

石丸「苗木君!居眠りはやめたまえ!」

苗木「かっ!ご、ごめん!」

桑田「ずいぶんと静かだと思ったら寝てやがったのか。」

十神「無理もない、登山のあとに徹夜で看病と火の番をしていたのだ。」

山田「おや?十神白夜殿ならてっきり『この軟弱者め!』というと思っていたのですが。」

十神「どうやら貴様は氏にたいようだな。この俺がただ口の悪い男とでもいいたいのか?」

腐川「そ、そうよ山田!謝りなさいよ!」

山田「フヒヒ、サーセン。」

十神「貴様・・・!」ピキピキ

苗木「ええっと・・・、なんの話をしてたの?」

霧切「苗木くんと私が残って火の番をするという話よ。」

舞園「はぁ?」

戦刃「あれ?そうだったっけ?」

江ノ島「違うに決まってんだろ話聞いてろや残姉。」

戦刃「うぅ、ごめん・・・。」

143: 2014/03/07(金) 19:37:32.41 ID:CxlGXMtDo

苗木「え?ん?違うの?」

朝日奈「誰かが残らなきゃって話だよ。」

セレス「みんな温泉に行くつもりでしたが、そういうわけにもいかないので。」

苗木「ああ、それなら僕が残るよ。」

舞園「なら私も残ります。」

霧切「いいえ私が残るわ。」

戦刃「わ、わたしも!」

舞園「いいですよ無理しなくて、私が残ります。」

霧切「その必要はないわ。あなた達は温泉に行ってきなさい。」

戦刃「私はお風呂とか別に入らなくても平気だから!」

ヤイノヤイノ

山田「苗木殿は相変わらず人気ですなぁ。」

桑田「ちくしょーなんで苗木ばっかり!でもこの流れなら言える!」

桑田「じゃあ、俺残るぜ!」

霧舞戦「「はぁ?」」

桑田「アポ・・・。」

不二咲「あれ・・・?僕の知ってる流れだと・・・。」

大和田「不二咲・・・、こいつらは言い合っている目的が違ぇんだ・・・。」

葉隠「ダチョウ倶楽部のようにはいかなかったべ・・・。」

144: 2014/03/07(金) 19:52:33.73 ID:CxlGXMtDo

石丸「何にしても女子を残すわけには行かない!不純異性交友が起きるやもしれん!」

朝日奈「というかそもそも男子と温泉入るの嫌なんだけど!」

石丸「む、では温泉にいくのは男女で交代に行こう。」

十神「温泉の行き方を知っているのは俺と桑田と苗木だけだ。」

セレス「男女交代で行くにしても、一人は男子がいなければいけないのですね。」

十神「苗木、貴様が女子を温泉へ連れていけ。」

苗木「えぇっ!?」

霧切「確かに苗木くんなら安心ね。」

舞園「私もその意見に賛成です!」

戦刃「・・・」コクリ

朝日奈「まあ、他の二人よりはいいけど・・・。」

桑田「アポ!?ひでぇ!」

大和田「お前はコンドーム持ってたしなぁ。」

不二咲「十神くんは?十神くんもあんまりそういうのに興味なさそうだけど。」

腐川「そ、そうよ!白夜様の方が安心だわ!」

江ノ島「アンタはは単に十神連れてきたいだけだろ。まぁあの三人もそうか。」

十神「ふん、確かにお前たちに興味なんてないが、俺はまたあの登山をすることが面倒なだけだ。それに苗木は女に手を出す度胸などないだろう。」(何より苗木は・・・)

桑田(そういや苗木は・・・)

十桑((ホ〇だった・・・。))

苗木「おい」

145: 2014/03/07(金) 19:55:57.79 ID:CxlGXMtDo

葉隠「ん?じゃあ十神っちは今日は温泉入らないんか?」

十神「昨日入ったしな、往復6時間もかかる温泉に毎日入ることないだろう。」

桑田「つーことは男子の風呂案内は俺か、まあいいぜ。」

石丸「では決まりだな!先に女子に温泉へ行ってもらい、その間僕らは食料調達だ!」

山田「僕は火の番でよろしいですかな?」

葉隠「ずりぃぞ!俺もここでじっとしていたいべ!」

石丸「では葉隠君に火の番をお願いしよう!山田くんは僕と一緒に来るのだ!」

葉隠「よっしゃ!」

山田「なんでですかな!?」

石丸「君のリュックが役に立つからな!なにより君はもう少し積極的に運動したほうがいい。」

セレス「当然ですわね。」

山田「ぶひぃ!?」

朝日奈「それじゃ着替えるから!男子でてって!」

大和田「へいへい。」

146: 2014/03/07(金) 19:59:19.01 ID:CxlGXMtDo



?・

苗木「それじゃあ出発するよ。」

朝日奈「わぁーい!」

戦刃「たった4日ぶりのお風呂なのに、偉く久しぶりに感じるね。」

セレス「お風呂なんて毎日入るのが当たり前でしたものね。」

江ノ島「これでシャンプーでもあれば文句はないんだけどなぁ。」

霧切「温泉を見つけられただけでもかなりのラッキーよ。火山の近くだから硫酸カルシウムが含まれているかも、となると硫酸塩泉だから・・・」

大神「神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復あたりだな。あとは動脈硬化改善か。」

腐川「な、なんでそんなに詳しいのよ・・・。」

大神「身体に役立つ知識はある程度身につけた。」

苗木「確かに全身のこりが解れた気がするよ。」

舞園「・・・あっ!」

朝日奈「どうしたの?舞園ちゃん。」

舞園「昨日のカゴのトラップ忘れたままです。」

戦刃「あ・・・。」

江ノ島「気にすんなよ、食料ならまたあいつらがとってくるんだし。」

舞園「それもそうですね。」

147: 2014/03/07(金) 20:03:12.90 ID:CxlGXMtDo

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

桑田「うおりゃっ!」ビュン!

鳥「ぐぇっ!?」ドサッ

桑田「へへっ!どうだ!これで3羽目だぜ!?石の投げ方にも慣れてきた!」

十神「ふん、当然だ。そうでなくては困る。」

桑田「はぁ、いちいち癪に障る野郎だぜ。そういやここんとこ野菜食ってねぇなあ。こんなジャングルなんだから食える草ならいくらでもあるんじゃねぇか?」

十神「こういった熱帯雨林の植物は毒を持っていることが多い。虫が食べた跡があったとしても、人間には有毒ということもある。無闇に手をつけられん。進化も早いしな。」

桑田「食える植物とか分かんねぇのか?」

十神「正直見たことのないものばかりだ。果物で我慢しろ。向こうにもタロイモがあっただろう。取りに行くぞ。」

桑田「タロイモか・・・。あのさ、苗木ってホ〇なんかな・・・。」

十神「・・・・・・」

桑田「黙るなよ。」

十神「お前はまさか苗木のあの発言を真に受けているのか?くだらん。」

桑田「いやでもよ、あいつ霧切とかからメッチャ好かれてんじゃん。なのに苗木はあんま相手にしてねぇし、普通浮かれちまうだろ。」

十神「そんなので浮かれるのは貴様だけだ。」

桑田「おいおい・・・。マジかよ・・・。ん?」

桑田「なぁなぁ、これとかは食えねぇのか?」

十神「だから分からないものは食べるべきではないと、ん?これは・・・」

桑田「お、知ってるのか?」

十神「これは胡椒の実だな。」

桑田「おお!これコショウなのか!」

十神「ほぼ実は熟している。乾燥させて粉砕すれば調味料になるぞ。」

桑田「よっしゃ!腹の足しにはなんねぇがこれで飯がかなりマシなもんになるだろ!」

十神「ふん、今回だけは褒めてやる。持ち帰るぞ。」

桑田「おーおーお褒めに与り光栄ですよっと。」

桑田(結局苗木ってホントにホ〇なんかな・・・。)

148: 2014/03/07(金) 20:06:17.00 ID:CxlGXMtDo

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

不二咲「ふぅ、暑いねぇ。」

大和田「天気いいからな。また雨降らなきゃいいが。」

不二咲「陽射しが強いから肌も焼けてきたかな?へへ、どう?」

大和田「お、おう。小麦色で男らしいじゃねぇか!」(かわいい)

不二咲「あれ?なんか落ちてるよ?」

大和田「緑色の・・・ふた?」

不二咲「葉っぱで出来たカゴだねぇ、誰かが作ったのかな?」パカ

不二咲「うわぁ!」

大和田「どうした不二咲!」

不二咲「カニだぁ!カニがいっぱいだよ!」

大和田「これ、あの蛇の臓器じゃねぇか?これに群がってたのか・・・。」

不二咲「枝にツタが繋がって倒れてる、これもしかしてトラップだったのかな?そのまま忘れ去られてたのかも。」

大和田「そんでカニが自分で枝を倒して閉じ込められたと。間抜けだな。」

不二咲「でもこれがムダにならなくてよかったねぇ。持ち帰ろうか!」

大和田「ヤシガニとかこのカニとか・・・、なんかハサミ怖ぇよ・・・。」

149: 2014/03/07(金) 20:10:10.17 ID:CxlGXMtDo

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

山田「あのー石丸清多夏殿?こっちはバナナのあった道ではないと思うのですが・・・?」

石丸「うむ!温泉に行った彼女たちは最低でも6時間はかかると言っていたからな!少し遠くまで探索してみようと思った!」

山田「えぇーっ!今疲れてしまっては温泉に行く前に疲れてしまいますぞ・・・。」

石丸「大丈夫だ!疲れは温泉でとれる!」

山田「それ以前の問題ですからぁっ!」

石丸「見たまえ!少し変わった木があるぞ!調べてみよう!」

山田「はぁ、元気ですなぁ。僕こんなに陽の光を浴び続けたのは初めてかもしれませんぞ。」

石丸「む、この辺は倒木が多いな。なぜだ?」

山田「引き返しましょうぞ石丸清多夏殿、足元が危なっかしいですぞ。」

石丸「おお!見ろ山田君!果物だ!」

山田「はぁ、またそんな・・・ってええ!?」

石丸「あの木のてっぺんだ!」

山田「確かにありますが、ずいぶんと背の高い木ですなぁ。あんなの登れませんぞ。」

石丸「確かに足を滑らせたりしては危険だな。落ちている物を探そう。」

山田「落ちている果物などもうダメな気がしますが・・・、ん?」

山田「石丸殿!この倒れている木にまだ実がついていますぞ!」

石丸「おお!でかしたぞ山田君!」

山田「この果物、どこかで見たような・・・。」

石丸「これは・・・!パパイヤだ!通りでこの辺に倒木が多いと思ったら!」

山田「おお!パパイヤですか!まいうー!というかなんで倒木が多いんですかな?」

石丸「パパイヤの木は成長すれば15メートル程にまでなるが、非常に脆いのだ。なのですぐに倒れてしまい、ちまたでは野菜と言われることもある。」

山田「なるほどー、これは良い収穫ですな!」

石丸「来たかいがあっただろう!山田君!さぁ持ち帰るぞ!」

山田「リュックが重くなりゅううぅぅ!!!」

150: 2014/03/07(金) 20:14:15.20 ID:CxlGXMtDo

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「はぁ、はぁ、着いたよ・・・。」

腐川「つ、つかれたわ・・・。」

朝日奈「わぁーっ!ホントに温泉だぁーっ!」

大神「おお・・・!」

舞園「想像以上に長い道程でしたね。」

霧切「3時間も山登りしたのね・・・。結構しんどかったわ・・・。」

戦刃「早く入ろう・・・!」ウズウズ

セレス「はぁ、元気ですのね。」

江ノ島「頭が残念な分体力余ってっからな。」

苗木「じゃあ僕は少し離れた所にいるね。」

舞園「苗木くん一緒に入らないんですか?」

苗木「そういう訳にはいかないよ。」

霧切「苗木くんも疲れたでしょう。なにもしないなら入ってもいいわよ。」

朝日奈「えぇっ!?」

腐川「い、嫌に決まってるでしょう!?」

戦刃「な、苗木くんとお風呂・・・へ・・・へへへへ///」

江ノ島「うわぁ・・・」

セレス「まぁ苗木くんもこの中で湯につかるのは気まずいでしょう。私達も苗木くんがあがるのを待ちますので、交代で入ることにしましょう?」

大神「その間少し待っててくれ、なるべく早くあがる。」

苗木「ははは、ゆっくり浸かってなよ。僕は大丈夫だからさ。」

舞園「そうですか・・・。」

霧切「・・・残念ね。」

腐川「な、なんで残念なのよ・・・。」

戦刃「ごめんなさい・・・。」

江ノ島「お前じゃねぇよ!」

151: 2014/03/07(金) 20:17:40.21 ID:CxlGXMtDo





苗木「・・・ここまでくればもういいかな?」

苗木「よし抜こう・・・!あんなにやらしい格好をした女の子達に長時間囲まれてんだもの、そりゃムラムラするよ。」

苗木「おっOいがいっぱい・・・おっOいがいっぱい・・・」

苗木「んんっ!!」ドッパアァァァン!!!

苗木「ふぅ、なんだか偉い量がでたな・・・。蛇の血の効果が続いてるのかな?」

苗木「さて、あとは皆があがるまで少し寝てよう。」





霧切「・・・ういぃ~。」

朝日奈「あはは!霧切ちゃんオッサンー!」

霧切「!、恥ずかしい・・・。」

舞園「いやーでもすごく気持ちいいですねぇ・・・。」

大神「効能が全身に行き渡るのを感じる。これはいい湯だ・・・。」

セレス「景色も良かったら完璧ですのに、ここは少し木々が鬱蒼としておりますわね。」

戦刃「でも少し登ったらすぐ頂上だね。苗木くんたちの話だとずいぶん小さい島だったらしいけど。」

江ノ島「風呂上りにまた登るつもりですか・・・。絶望的です・・・。」

腐川「わ、私は登らないわよ!?」

朝日奈「みんなはどうする?」

152: 2014/03/07(金) 20:20:59.85 ID:CxlGXMtDo

霧切「そうね、どうせ苗木くんのお風呂を待たなければいけないのだし。」

舞園「すぐ着くのなら私も登りたいです!」

大神「我も登ろう。」

セレス「皆さん元気ですのね。」

江ノ島「私パスー。」

朝日奈「私ものーぼろっと!」

戦刃「じゃあセレスさんと盾子ちゃん、腐川さん以外で登ろう。」


ドッパアァァァン!!!


腐川「な、なんの音?」

舞園「?、動物の鳴き声では?」

セレス「そんな感じではなかったような・・・。」

霧切「・・・・・・」

江ノ島「ウププププ!みんなで見に行ってみる?」

霧切「その必要はないわ!」キリッ

霧切「私が見に行く。向こうには苗木くんがいたわね、ついでに呼んでくるわ。」

大神「一人で大丈夫か?我もついて行こうか。」

霧切「いいえ、一人で大丈夫よ。ありがとう大神さん。」

153: 2014/03/07(金) 20:24:36.69 ID:CxlGXMtDo





苗木「・・・」ウトウト

霧切「苗木くん。」

苗木「!、ん、霧切さん、もう温泉はいいのかな?」

霧切「ええ、それよりさっきこっちの方で妙な音がしたのだけど。」

苗木「妙な音?」

霧切「何か粘質な液体が弾けるような、ドッパアァァァンって音が。」

苗木(げぇっ!それって僕の大木が種を撒き散らした音じゃないか!そんな遠くまで響いてたのか!)

苗木「さ、さぁ。分からないな・・・。」

霧切「それに臭いも妙ね、イカというか、栗の花というか・・・。」

苗木「き、気のせいだよ!」

霧切「この状況。以前仕事でも調査した現場と似ているわ。そう、あれは確か強姦事件・・・。」

霧切「苗木くん、あなた何をしていたの?」

苗木「な、ナニもしてないよ!」

霧切「苗木くん、正直に答えて。私は探偵よ?容疑者の様子から、何をしていたか、何を考えているかはある程度分かるの。」

苗木「じゃあ逆に聞くけど。霧切さんは僕が何をしていたと思っているんだい?」

霧切「私は苗木くんの口から聞きたいの、それとも私に隠し事?苗木くんのくせに生意気よ。」

苗木「それは違うよ!」ズギャーン

苗木「僕は何もしていないって言ってるのに、信じてくれていないのは霧切さんじゃないか!むしろ君が僕に対してどんな疑念を抱いているのかを知りたいよ!」

霧切「私はさっき、この状況は強姦事件の現場に似ている、と言ったわ。苗木くん、ここまで言えば分かるわね?」

苗木「分からないよ!だってここには僕以外にいなかったのに、強姦なんて起こるわけないよ!」

霧切「私はあくまで似ていると言っただけ、強姦以外にもこの状況をつくる要因はあるの。それも一人でできるもの。」

苗木「だから・・・なにが言いたいんだよ!!!」

霧切「!!」ビクッ

霧切(わ、私はただ苗木くんに『オXXーしてました・・・』って言わせて困り顔を見たかっただけなのに、怒らせてしまったかしら。どうしてこうなった・・・。)

霧切「わ、私にそんなことを言わせたいなんて・・・。苗木くんは変Oね。」

苗木「霧切さん、もういいよ。君は僕が自慰行為をしてたって言いたいんだよね。それも僕の口から言わせようと。」

霧切「や、やっぱりそうなのね!苗木くんはへんた」

苗木「仮に僕がそれをしていたとして、それをここまでしつこく追及して自白を強要するなんて。霧切さんは趣味が悪いよ。」

霧切「あ、あの!」

苗木「もうみんな温泉でたんだよね。じゃあもう僕行くよ。じゃあね変Oの霧切さん。」スタスタ

霧切「待っ」

苗木「チッ!」

霧切「」

霧切「あ・・・あぅ・・・」ズーン

154: 2014/03/07(金) 20:31:51.17 ID:CxlGXMtDo





苗木(うーん少しキツく言い過ぎたかな。賢者タイムと寝起きのせいでイライラしてたし、霧切さんもそこまで悪気はなさそうだし・・・。)

苗木(いやダメだ!人をからかうにも節度って物がある!霧切さんはデリカシーが無さすぎだ!だから友達ができないんだよ!)

苗木「みんなー!ただいま!」

朝日奈「お!帰ってきたー!私達は少し山を登るよ!」

舞園「あれ?霧切さんはいないですか?」

苗木「えっとぉ・・・」

セレス「少し時間もかかっていたようですし。なにかあったのですか?」

江ノ島「ウププププ!ナニをしてたんじゃないのー?」

腐川「ふ、不潔よ!こんな時に!」

苗木「べ、別に何もないよ!霧切さんのことだからまた何か探し物でもしてるんじゃないかな!」

戦刃「?、苗木くん?」

大神「・・・我が呼んでこよう。苗木は温泉に入っておれ。」

苗木「・・・ごめん。」

大神「良いのだ。」

朝日奈「私も行くよ?」

舞園「わ、私も!」

大神「いや、こういう時は一人の方が良い。むしろそのほうがな。」

155: 2014/03/07(金) 20:35:40.77 ID:CxlGXMtDo





霧切「うっ・・・グス・・・ヒック・・・」メソメソ

大神「霧切よ・・・」

霧切「!」ゴシゴシ

霧切「お、大神さん。ごめんなさい、待たせてしまって。すぐに行くわ。」

大神「・・・その姿を皆に見せたくは無かろう。言い訳は我が考えておく。落ち着くまで待つぞ。」

霧切「・・・ありがとう。大神さん。」

大神「・・・・・・」

霧切「・・・理由を、聞いたりはしないのね。」

大神「言いたくないこともあろう。無理には聞かぬし、言わなくても良い。」

霧切「・・・優しいのね。私とは大違い。」

霧切「・・・・・・」

霧切「理由、聞いてもらえるかしら。」

大神「よかろう。必要なら誰にも言わぬ。」

霧切「ありがとう。・・・私、さっき苗木くんに酷いことを言ってしまったの。それも、デリカシーの全くないことを。」

大神「・・・・・・」

霧切「苗木くんにとっては聞かれたくないことを、あえて苗木くんの口から言わせようとしつこく問い詰めて、それで怒らせてしまって・・・」

霧切「私にも・・・聞かれたくないことってあるのに・・・!それなのに私・・・!」ポロポロ

大神「気にするな霧切よ。先程の苗木の様子も、少し反省しているようだった。」

霧切「グスッ、本当?」

大神「うむ。それに、そのようなことでいつまでも怒るほど、苗木は器の小さい男ではない。」

霧切「・・・私、ちゃんと謝るわ。」

大神「それがいい、霧切は用を足していたということにしよう。それならば苗木が知らなくても筋が通る。」

霧切「う、そ、そうね。」

156: 2014/03/07(金) 20:40:02.38 ID:CxlGXMtDo





舞園「なんだかまたちょっと時間かかってますねぇ。」

戦刃「やっぱりなんかあったのかな。」

朝日奈「そんな・・・あ、帰ってきたよ!」

セレス「おかえりなさいませ。何かあったのですか?」

大神「いや何、少し用を足していただけだ。」

霧切「それより、あの、苗木くんは・・・。」

江ノ島「苗木ならもう温泉入っちゃったよ。」

舞園「覗く気ですか!?そうはさせませんよ!」

戦刃「え?ホント?私も!」

霧切「違うわよ!覗きたいけども!」

江ノ島「覗きたいのかよ・・・。」

腐川「男の風呂を覗くとか・・・、白夜様・・・!」

朝日奈「な、なんだか良くわかんないけど、早く登ろうよ!」

大神「む、そうだな。では行ってくる。」

戦刃「じゃあね!盾子ちゃん!」

江ノ島「へいへい、いってらー。」

舞園「霧切さん、大丈夫ですか?」

霧切「え、な、なにが?」

舞園「なんだか少し元気ないようですが、体調が悪いなら休んでいても・・・」

霧切「大丈夫よ、むしろ体を動かした方が元気がでるわ。」

舞園「・・・そうですか。」

157: 2014/03/07(金) 20:43:48.05 ID:CxlGXMtDo





セレス「また暇になりますわね、本当に温泉に戻ろうかしら。」

江ノ島「あいつらの見てないところでな。」

腐川「ふぁ、湯冷めして、ックシュン!」

ジェノ「あん?ここどこだ?」

江ノ島「また面倒なのが・・・。」

セレス「ジェノサイダー翔、あちらに温泉がございますわ。私達はそれに入りにきましたの。また入り直してはいかが?」

ジェノ「マッジかよ!なんだか身体が冷めてると思ったら!もっかい入りマース。ゲラゲラゲラゲラ!」ダダダダ

江ノ島「あーあ、知らね。苗木殺されんじゃねぇの?」

セレス「彼女は今ハサミを持っていませんわ。そんな簡単には殺されないでしょう。」

江ノ島「それもギャンブラーの考えか?」

セレス「いいえ?これはただの勘です。」

江ノ島「ッハ!苗木は絶望的な気分だろうけどな!」

158: 2014/03/07(金) 20:46:36.26 ID:CxlGXMtDo

セレス「フフフ、そういえば苗木くんの良いところは見つかりましたか?」

江ノ島「あれな、多分無理だわ。」

セレス「アラ・・・。」

江ノ島「一応知ろうとはした。けど絶望的に分からねぇしむしろ希望が滲み出ててもう気分は最悪!知れば知るほど苗木のこと嫌いになる!つーかもう絶望的に大っ嫌いだわ!!!」

セレス「そうですか・・・、それは申し訳ないことをしましたわね。」

江ノ島「だから苗木の良いところなんて3つもあげんのは無理!だけど・・・」

セレス「だけど?」

江ノ島「あいつらがなんで苗木に惚れるのかっていうのは、なんとなく分かった。」

セレス「・・・フフフ!ではそれで合格といたしましょう!」

江ノ島「あん?いいのかよ。」

セレス「思ってもないことを適当に並べて罰ゲームを果たそうとするよりは、少し結果に妥協した方が良いのですわ。」

江ノ島「私様がそんな小物臭いことするわけないっつーの!」

セレス「それに私も言いましたように、なぜ彼女達が苗木くんに惚れているかについては『私にもなんとなく理解できる』程度ですからね。」

江ノ島「・・・はぁ、なんだかあなたには敵いません。絶望的です。」

159: 2014/03/07(金) 20:51:12.02 ID:CxlGXMtDo

ウワァァァァ

セレス「苗木くんの悲鳴ですわね。」

江ノ島「ジェノサイダーに追っかけられてんのか。」

苗木「はぁっ!はぁっ!な、なんでジェノサイダーが来てるのさ!」

江ノ島「だって腐川さんが来てるんだもんっ!」キャルン

ジェノ「ゲラゲラゲラ!まこちんのちOちんでかちんでしたぁ!ちんがゲシュタルト崩壊!ゲラゲラ!」

セレス「下品ですわ・・・。」

江ノ島「どうでもいい。」

苗木「酷い・・・。」

ジェノ「ハサミがありゃあそれでチョン切ってやるんだけどなぁ!!」

苗木「ヒイィ!」

戦刃「そうはさせない!」バッ!

苗木「い、戦刃さん!」

160: 2014/03/07(金) 20:54:52.80 ID:CxlGXMtDo

舞園「苗木くん、大丈夫ですか?」ペタペタ

苗木「う、うん。大丈夫だからあんま身体が触らないで。それにしても早かったね。」

朝日奈「温泉パワーだよ!」

大神「それほど距離もなかったしな。」

セレス「おかえりなさいませ。景色はいかがでしたか?」

朝日奈「すっごく綺麗だったよ!セレスちゃんもくればよかったのに!」

ジェノ「ああ?お前ら山登ってたのか?」

江ノ島「お前とのやり取り面倒だからもう腐川に戻れよ。」

ジェノ「嫌ですー!ププー!ゲラゲラゲラ!白夜様の命令以外では戻る気ねぇよ!」

大神「ふっ!!」ドン!

ジェノ「フギャ!?」カク

腐川「う、痛た・・・、あれ?」

大神「すまぬな、少し手荒く戻させてもらった。」

苗木「とりあえず助かった・・・。」

霧切「・・・・・・」

苗木「・・・あ。」

霧切「苗木くん・・・その・・・。」

苗木「・・・・・・」

霧切「・・・さっきのことを謝りたいの。ごめんなさい・・・。」

苗木「あ、いや!さっきは僕も言い過ぎたっていうか、霧切さんは悪くないよ!」

舞園「・・・・・・」

朝日奈「え?」

戦刃「え!?2人ともケンカしてたの!?」

江ノ島「ちょっとお前黙ってろ。」

セレス(普段の江ノ島さんならこの状況を煽って絶望的な空気にすると思ったのですが、良い傾向ですわね。)

161: 2014/03/07(金) 20:57:56.63 ID:CxlGXMtDo

霧切「私が悪いの。とても心無いことを言ったわ。反省してる・・・。許して貰えるかしら。」

苗木「も、もちろんだよ。僕も反省してるし、もうこのことはなしにしよう!」

霧切「そう、ありがとう苗木くん。」

苗木「ほら!仲直りの握手!」ギュッ

霧切「あっ・・・///」

舞園「なんだか丸く収まりましたし、下山しましょう!」(早くその手退けろやクソぼっち)

朝日奈「そうだね!男子も待ってるだろうし!」

江ノ島「はぁーダル。戻って寝よ。」

戦刃「私お腹すいたよ!」

朝日奈「あー早く帰ってドーナツ食べたいな!」

苗木「はは、ここじゃ作れないもんね。」

大神「芋を茹でてこねればそれらしくなるのではないか?」

舞園「油も砂糖もないですから難しいですね。バナナも混ぜましょう。」

セレス「芋とバナナは合うのでしょうか・・・。」

162: 2014/03/07(金) 21:02:02.98 ID:CxlGXMtDo

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

大和田「っと、俺らが一番早く帰って来たみたいだな。」

葉隠「ぐがー!ぐがー!」

大和田「テメェ葉隠!寝てんじゃねぇよ!」ドカ!

葉隠「んがっ!?おう!お帰りだべ!」

不二咲「あぁっ!火がきえちゃってる!」

葉隠「やべっ!寝てたからだべ!」

大和田「テメェ・・・、覚悟できてんだろうなぁ!」ピキピキ

不二咲「ぼ、暴力はダメだよぅ。火はまたつければいいよ!」

葉隠「そうだべ!暴力反対!」

大和田「だったら早くつけろや!」

葉隠「い、今は眼鏡組が全員出かけてるから無理だな・・・。」

大和田「あのなぁ・・・!」

葉隠「い、いや!俺の占いによるともうすぐ山田っちが帰って来るから大丈夫だべ!俺の占いは3割当たる!」

不二咲「晴れてるし、陽が沈む前に帰ってくれば大丈夫だよ!」

大和田「チッ!もう寝てんじゃねぇぞ!」

葉隠「お、おう!それより不二咲っち達は何か捕ってきたんか?」

不二咲「今回もいろいろ捕れたね、ヤシガニにワカメ、貝、それにサワガニ!」

大和田「これで少しは豪華に見えるか?もっと調味料も欲しいな。」

不二咲「まだ女子たちが帰って来るまでに時間かかりそうだし、もうちょっと探索してみる?」

大和田「そうだな。不二咲、まだ行けるか?」

不二咲「うん!僕ここに来てだいぶ強くなった気がするよ!」エッヘン

大和田(かわいい)「おう!男らしくなるためには強くならねぇとな!」

葉隠「むむむ!見えたべ!俺の占いによると、川とは反対側の方に真っ直ぐ行くと何か手に入るみたいだべ!」

164: 2014/03/07(金) 23:28:18.16 ID:CxlGXMtDo





不二咲「川とは反対側の崖まで来たけど、特に何もないねぇ。ジャングルに入ってみようか。」

大和田「葉隠の占いもあてになんねぇなぁ、少し山を登るな、足元に気をつけろよ不二咲。」

不二咲「うん!えへへ。」

大和田「にしてもよく見るといろんな木があるんだな。けっこう葉の形とか違うし。」

不二咲「背の高さも違うねぇ。あれなんかすごい高いね、20メートルはありそうだよ。」

大和田「あん?あの木なんか実ついてないか?」

不二咲「ホント?僕目悪いから分かんないや、行ってみよう。」

スタスタ

不二咲「ち、近くで見るとますます高いね!」

大和田「やっぱりなんかついてるな、でも流石にあの高さじゃ登れねぇなぁ。」

不二咲「登れそうな木とか落ちてる木の実を探してみよう。」

大和田「んー、お!あれなんかは登れそうだぜ!よし!」

不二咲「気をつけてねぇ!」

大和田「よっと、へへ!取れたぜ!」

不二咲「お、大和田くん!頭に!」

大和田「ん?げ!ヤシガニ!またテメェか!!」

不二咲「は、早く!いやゆっくり降りて!」

大和田「こ、こいつまた俺のリーゼントを!クソ離せ!うわっ!」ズル

ズドンッ!

不二咲「だ、大丈夫ぅ?」

大和田「いってぇ・・・。こいつもしかしてこの実を食べようとしてたのか?」

不二咲「ヤシの実だけじゃないんだねぇ。」

大和田「ところでこの実を見てくれ。こいつをどう思う?」

不二咲「すごく・・・大きいね・・・。」

大和田「ゴクリ・・・」

大和田「っは!いやいや!この実ざっと5キロくらいあるな。」

不二咲「僕落ちてる木の実探してみるね!」

大和田「あんま旨そうじゃねぇなぁ、緑色だし食えんのか?」

165: 2014/03/07(金) 23:32:32.68 ID:CxlGXMtDo

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

山田「ふぅ、ただいまですぞー!ってなにぃ!?」

石丸「火が消えているではないか!」

葉隠「い、いや!これはあれだべ!急に強い風が吹いて!」

石丸「む、ならば仕方ないな!火をつけ直そう!」

山田「こんな洞穴の中にまでそんな強い風吹きますかねぇ。ほい眼鏡。」

石丸「ところで僕達が最初なのかね?」

葉隠「いんや、さっき大和田っちたちが来たべ、また出てったけど。」

石丸「うーむ少し陽も傾いてきたし僕らは残ろうか!桑田君やみんなが帰って来たら温泉へ向かおう!」

山田「見てくだされ!パパイヤですぞ!」

葉隠「おお!食い物が増えたべ!」

石丸「どうやら火山を迂回するように行くとフルーツが多く生っているみたいだな!」

桑田「ふいー帰ったぜー。」

葉隠「お、桑田っちが帰って来たべ。」

山田「あとは大和田殿と不二咲殿が帰ってくれば温泉に行けますな。でも山登りはダルいですな・・・。」

十神「む、それはパパイヤか。」

石丸「うむ!バナナが生っていた場所のさらに奥に生っていた!」

葉隠「へへん!スゲーだろ!」

山田「なぜあなたが偉そうなんですかな!?」

桑田「俺たちもスゲーの採ってきたぜ!ほら!」

葉隠「あん?なんだべこれ。」

山田「なんかの・・・木の実ですかな?」

166: 2014/03/07(金) 23:37:12.61 ID:CxlGXMtDo

十神「胡椒の実だ。」

石丸「おお!これが!初めてみたぞ!」

十神「これを天日干しにしてすりおろせばスパイスになる。」

山田「つまりこれを芋や肉にかければ美味しくなるわけですな!?うほおぉぉぉ!!!」

十神「そういう訳だ。桑田、これを外にだしておけ。」

桑田「また俺かよ!別にいいけどよ。」


不二咲「よいしょ、よいしょ。」

桑田「ん?お、不二咲か、おかえりんこ!」

不二咲「ふぅ。桑田くん!ただいまんっ・・・!?」

桑田「だっはっはっはっ!」

大和田「テメェ・・・!」ピキピキ

桑田「待て待て!ちょっとしたジョークじゃねぇか!それよりそれなんだ?」

大和田「あん?さぁな、食えると思って持ってきた。」

不二咲「すごく重いし、実も高いところに生ってるから四つしか持ってこれなかったよぅ。」

桑田「んー?十神ならわかんじゃねぇか?」

大和田「それもそうだな。」

167: 2014/03/07(金) 23:40:45.73 ID:CxlGXMtDo

石丸「む!待っていたぞ兄弟!」

葉隠「よし!これで温泉に迎えるな!」

不二咲「まだ苗木くんたちが帰ってきてないよぅ?」

山田「流石にもう引き返してるころでしょう。」

大和田「帰って来る前に出発してすれ違うようにするってことか?火の番はどうすんだよ。」

十神「俺の言ったことを忘れたか?プランクトンめ。俺は今日は温泉には行かない。火の番はおれがする。」

大和田「んだとゴラァッ!」

山田「十神白夜殿が自分から仕事をしようとするとは意外でしたなぁ。」

十神「そんなことより、不二咲。その果物を見せてみろ。」

不二咲「う、うん!はい!」

桑田「しかしでけぇな。スイカみてぇだ。」

十神「これは、パンノキの実だな。」

不二咲「パンノキィ?」

大和田「なんだぁそりゃぁ?」

石丸「・・・聞いたことがあるぞ。」

石丸「果物でありながら味はまるで芋やパンのようで、焼いたり揚げたりしておやつとして食べられるのだったか。」

十神「そうだ。そのまま焼いて皮をむき食べるとパンのような味で、中身を揚げるとポテトチップスのようになる。日本じゃ馴染みのないものだが、熱帯ではごく一般的な食料として流通している。」

葉隠「おおお!ますます豪華な感じになってきたな!」

山田「さすが南国の島!おいしいものがいっぱいですな!」

桑田「なるほどね、だからパンノキっていうのか。」

大和田「そういや関係ねぇけどこのヤシガニ、ヤシの実食ってるからヤシガニってーのかと思ったらパンノキの実も食おうとしてたぜ。」

十神「ヤシガニは基本雑食、というか腐肉食だ。なんでも食べる。ヤシの実を食べてる場面がよく見かけられるのであろう。」

不二咲「腐ったお肉も食べちゃうんだぁ。このサワガニも腐りかけの蛇の臓器食べてたもんねぇ。」

石丸「そんなことより!早く温泉に向かおうではないか!日が暮れる前に戻ってこれなければ危険だからな!」

桑田「おっと確かに。そんじゃ十神!あとよろしくな!」

葉隠「その前に着替えねぇとな!」

十神「ふん。さっさと行ってこい。」

168: 2014/03/07(金) 23:45:21.54 ID:CxlGXMtDo

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「ふぅ、ただいま十神くん!」

十神「・・・、苗木か。」

舞園「さっき桑田くんたちとすれ違いました!火の番ありがとうございます!」

腐川「白夜様ぁ!身を清めて参りました!私は今準備万端です!」

十神「近づくな。お前は存在そのものが穢れている。」

腐川「はぁん!そんな白夜様ぁ!」

苗木「ははは・・・」

朝日奈「わぁっ!食材が増えてるよ!」

大神「おお・・・!あやつら、やるではないか!」

戦刃「あ!パンノキ!これ食べたことあるよ!」

江ノ島「はぁ?なにそれ。」

戦刃「この緑色でブツブツしてるやつ!」

セレス「なんだかあまり美味しそうではないですね。外に干してあった木の実はなんですの?」

霧切「・・・あれは胡椒かしら?」

十神「ふ、その通りだ。」ドヤァ

舞園「胡椒って、あのコショーですか!?」

苗木「十神くんがとってきたんだ!すごいね!」

十神「まぁな!」ドヤァ

169: 2014/03/07(金) 23:50:18.78 ID:CxlGXMtDo

セレス「あれは嘘をついている顔ですわね。」

江ノ島「本当は桑田なんだろうなぁ。」

腐川「ひっ!こ、コショー!?」

霧切「あなたは近づかない方がいいかもね。」

朝日奈「よぉーし!私海潜ってまた魚突いてこよう!」

舞園「えぇ!せっかく温泉入ったのにですか!?」

朝日奈「男子に負けてらんないしね!それに温泉パワーでなんだか泳ぎたくなっちゃった!」

大神「ふっ、ならばまた我も参加しよう。今回も負けぬぞ。」

セレス「やれやれ、あの山道を往復したというのに元気な方々ですこと。」

舞園「なんだか私達だけなにもしないのは悪いですね。男子達の服を洗っておきましょうか。」

霧切「そうね、ついでに自分達の服も洗いたいし。」

江ノ島「げぇっ!マジかよ!」

170: 2014/03/07(金) 23:54:51.80 ID:CxlGXMtDo

戦刃「よぉーし!苗木くん服ちょーだい!」

苗木「!?」

腐川「おへへへへへへへ白夜様ぁ!!!」

十神「な!俺の分はいい!」

霧切「このままだとあなた、腐川さんより汚いことになるのよ?」

十神「くっ!腐川!貴様は絶対に俺の服に触れるなよ!」

苗木「いや!ていうか自分の服は自分で洗うよ!」

戦刃「遠慮しないで苗木くん!私苗木くんの服洗いたい!」

江ノ島「お前は少し隠すってことを覚えろよ!」

霧切「ふ!ここは私に任せてもらえるかしら?今彼と一番フラグがたっているのは私なの。」

苗木「あんま調子のんな」

霧切「」

舞園「全く。みんな下心が剥き出しなんですから。では苗木くん。私の服と交換しましょう。」

苗木「いやだから自分で洗う・・・、え!?ほんと!?」

舞園「うふふ!冗談です!今エOチなこと考えましたね?」

苗木「い、いや!そんなことは・・・!」

舞園「ふふふ!私も変な事するつもり無いですから、安心してパンツ渡してください!」

苗木「なんでパンツ固定なの・・・」

セレス「やれやれ、私は殿方の服を洗うつもりはありませんので。自分の服は自分で洗いますわ。」

江ノ島「あたしもそーしよーっと。」

十神「苗木!貴様に俺の服を洗う権利を与えてやる!ありがたく思え!」

腐川「!?、わ、わたしが!」

戦刃「十神くんのも苗木くんのも私が洗うから問題ない・・・!」

苗木「十神くん!早く服を渡してくれ!ここを振り切らないと!」

舞園「!?、苗木くんは十神くんの服が欲しいんですか!?」

霧切「そんな・・・!苗木くんはホ〇だったというの!?」

苗木「違ぇよ!」

セレス「苗木くん、口が悪くなっていますわ。」

ヤイノヤイノ

171: 2014/03/07(金) 23:58:45.56 ID:CxlGXMtDo



?・

舞園「結局苗木くんの服は手に入りませんでした・・・」

戦刃「・・・苗木くんに嫌われちゃったのかなぁ・・・。」

霧切「うう・・・苗木くん・・・苗木くん・・・グスッ」メソメソ

セレス「なんだか霧切さんメンタルもろくなっていませんか?」

腐川「ああ・・・白夜様ぁ・・・」

江ノ島「全員の絶望的な顔見れてんのにあんまり嬉しくないのはなんでだ・・・。」

戦刃「・・・あっ!」

江ノ島「どうした残姉。」

戦刃「ブラ流されちゃった!」

セレス「あらあら・・・。」

霧切「下流では苗木くんが服を洗ってるはずよね。もしかしたら拾ってるかも。」

戦刃「は、恥ずかしいよぅ・・・。」

江ノ島「はぁ・・・。ホント残念な姉だよ。しゃーねぇなアタシがとってくるから、残姉アタシの分洗っとけよ!」

戦刃「ホント!?盾子ちゃんありがとう!」

172: 2014/03/08(土) 00:03:37.74 ID:Y2aQZ9tBo





苗木「やれやれ、どうにか自分の服を氏守できたぞ。」ザブザブ

苗木「・・・ん?なにか流れて来た。」

苗木「!?、これはボクサーブラ!それにこのサイズ!」

苗木「間違いない・・・!戦刃さんのだ!」

苗木「・・・・・・」

苗木「正直妹の下着とか家で洗濯してたから、洗われた女の子の下着にはあんまり興味沸かないんだよね・・・。」

苗木「かといってこれを僕が持っているのは戦刃さんにとっても嫌だろうな。あそこの枝にかけとこう。」


江ノ島「おーい、苗木ー?」

苗木「ん?江ノ島さん?」

江ノ島「こっちになんか流れてこなかったか?」

苗木「ああ、戦刃さんの下着が流れてきたからあそこにかけといたよ。」

江ノ島「ああサンキュ。・・・苗木なんでお姉ちゃんのって分かった?」

苗木(げぇっ!しまった!)「あ、あはは。消去法というかなんというか。」

江ノ島「・・・下着を見て判断しやがったな。変な事してねぇだろうな。」

苗木「す、するわけないよ!そんなこと!」

江ノ島「それはそれで残姉が可哀想だな・・・。苗木はお姉ちゃんのことなんとも思ってないのぉ?つーか女として見てないのぉ?」キャルン

苗木「い、いやそんなことないよ!ソバカスとか可愛いし軍人なのに残念でたまに女の子のっぽいところとか萌えるし!がっしりした太ももと控えめな胸とかムラムラしちゃうよ!」

江ノ島「キンモッ・・・!絶望的に気持ち悪いです・・・。」

苗木「」ガーン

江ノ島「そこまで思ってて、どうして残姉の想いに応えてやらねぇんだよ。」

苗木「・・・えっ?」

江ノ島「・・・こいつも残念だったか。いいか、戦刃むくろの妹として言っておくが、お姉ちゃん傷付けたら許さねぇから。」スタスタ

苗木「・・・・・・」

苗木「そんなこと言われても・・・。」

苗木(三人が僕に特別な感情を抱いていることは何となく分かるけど、ライトSの僕はあんまりグイグイこられると引いちゃうんだよなぁ。ただでさえあの3人は異常なまでに変Oだというのに。)

苗木「というか江ノ島さん。戦刃さんのこと結構大事に思ってるんだな。意外だった。」

173: 2014/03/08(土) 00:10:55.49 ID:Y2aQZ9tBo

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「十神くんただいま!」

十神「ああ。俺の服は無事だろうな。」

苗木「もちろん!男子の所に干したからわざわざ変なこともしないと思うよ。」

十神「そうか・・・。まったくあいつらは・・・。」

苗木「ははは。みんなまだ帰ってこないみたいだから、食材の下処理でもしてようか。」

苗木「そういえば、朝日奈さんがドーナツ食べたいとか言ってたな。」

十神「まさかドーナツを作る気か?」

苗木「せっかくだからね!タロイモ、パンノキ、ヤシの実にバナナ!これだけあればそれっぽいのが出来そうだぞ!」

十神「パンノキの実は焼けば固まるしな。タロイモ、ヤシの実の果肉を水で溶いたココナッツミルク、バナナを上手くこねてパンノキで包んで焼けば少し甘い菓子になるかも知れん。」

苗木(なんだかんだやる気だぞ?)「それにコショーがあるからね!桑田くんが捕ってくれた鳥。霧切さんが釣ってくれたピラルクらしき魚の調理も捗るよ!」

178: 2014/03/08(土) 15:30:33.25 ID:Y2aQZ9tBo





朝日奈「はぁはぁ、ただいま!今回はウツボ2匹も捕れたよ!あとタコも!」

大神「我はこの魚2匹だ。今回は我の負けだな。」

苗木「凄い!タコなんてよくとれたね!」

十神「熱帯の海にいるタコは毒を持っていることがある。注意しろ。」

朝日奈「えぇ!知らなかったよ!」

十神「それと大神の魚、ブダイの仲間か。」

苗木「あれ?朝日奈さんのウツボ、1匹だけ変だよ?」

十神「これは・・・、イタチウオではないか。」

朝日奈「イタチウオ?」

大神「食えぬのか?」

十神「いや、食べれる。なかなか旨いらしいぞ。」

朝日奈「ところで苗木、なに作ってんの?」

苗木「あ、これ?ドーナツだよ。見様見真似だけど。」

朝日奈「ほ、ホント!?」

苗木「もう少しで出来るよ。とりあえずみんなが帰ってくるまでにある程度つくちゃおうと思ってさ。」

朝日奈「すごい!苗木大好き!!」

苗木「えっ!?」

舞園「そのフラグ待ったあぁぁっ!」

179: 2014/03/08(土) 15:33:45.90 ID:Y2aQZ9tBo

朝日奈「キャッ!」

苗木「あ、舞園さんおかえり。」

舞園「嫌な予感がしたんで即行で洗濯終わらせてすっ飛んで来ました!」

江ノ島(ジーッ)

苗木「うっ。」

大神「我らの服も洗ってくれたのか。すまぬな。」

霧切「いえ、それよりも苗木くん。料理を作っているの?手伝うわ。」

戦刃「わ、私も!何かできることない!?」

苗木「えーとそれじゃあ・・・。」

江ノ島(ジーッ)

苗木「い、戦刃さんは僕と一緒に魚を捌こうか。」

戦刃「ほ、ホント!?やったぁ!」

腐川「な!?白夜様が料理を!?わ、私に手伝わせてくださいいいい!!」

十神「貴様が作った飯など誰が食べるか!砂に埋もれてろ!」

腐川「はいぃ!白夜様ぁ!!」ザザザザザ

セレス「アラ、なにやら美味しそうなものを作っているのですね。」

朝日奈「ドーナツだよ!」

セレス「そうですか、苗木くんは朝日奈さんの心でも掴もうとしていらっしゃるのですか?」

舞園「はいぃっ!?」

苗木「そ、そんなつもりはないよ!」

朝日奈「へ、変な事言わないでよセレスちゃん!///」

セレス「フフフ!意外と満更でもなさそうですが?」チラッ

大神「・・・ふっ!」

180: 2014/03/08(土) 15:36:55.08 ID:Y2aQZ9tBo

戦刃「あぅ・・・」しょぼん

江ノ島「・・・・・・」

舞園「くっ!苗木くん!私もドーナツ作るの手伝います!」

霧切「私も!私も何か手伝うわ!」

十神「ええい!黙れ!仕事は各自で見つけろ!」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

山田「ふぅー。いい湯ですなぁ・・・。」

大和田「ちぃと熱さが足んねぇな、向こうに移動するか。」

石丸「なら僕も移動するぞ!勝負だ兄弟!」

大和田「おう!負けねぇぞ!」

不二咲「む、ムリしないでねぇ!」

桑田「つーなケツあげて泳ぐなよ!丸見えなんだよ!」

葉隠「最悪なもの見ちまったべ・・・。」

大和田「あぁん!?見てんじゃねぇぞゴラァ!」

山田「なら隠してくだされ!男のケツなどどこにも需要ありませんぞ!?」

181: 2014/03/08(土) 15:40:51.50 ID:Y2aQZ9tBo

石丸「む!向こうが紅くなっている!陽が沈んでいるのか!」

不二咲「もうそんな時間なんだぁ、あんまりゆっくり浸かってられないねぇ。」

桑田「そういや少し登った所に景色のいいところがあったぜ!夕陽を拝みに行こうぜ!」

大和田「おお!そいつはいいな!ノったぜ!」

山田「また登るんですかな!?」

葉隠「い、いや。俺は遠慮していいか?さすがにめんどくさいべ・・・。」

大和田「うるせぇ!来い!」ドン!

石丸「僕らの友情を深め合うためにだ!さあ行こう!」

不二咲「えへへ!僕も行くよ!」

桑田「よっしゃあ!行くぜお前らぁ!」

葉山「「ひいぃぃぃ!!!」」

182: 2014/03/08(土) 15:44:17.04 ID:Y2aQZ9tBo





桑田「よっと、着いたぜ!」

不二咲「・・・ふぅ。あ!」


ギラァ・・・



不二咲「うわぁ・・・!!」

大和田「・・・おお!こいつぁ・・・!」

山田「ふむふむ!これは想像以上に素晴らしい景色ですな!カメラがあればぜひ収めてきたいですな!」

葉隠「ふぃー疲れた・・・。」

石丸「うっ・・・!ぐぅ・・・!グスッ!」

桑田「お、オイオイいいんちょ泣いてんのかよ!?」

石丸「くぅっ!僕は!こんな美しい景色を産まれて初めて見たぞ・・・!」

大和田「へへっ・・・!こんな所じゃねぇと、この景色は拝めねぇからな!」

石丸「この苛酷な環境で・・・!改めて仲間との絆の大切さを知った!僕はこの景色を一生忘れないぞ!」

不二咲「えへへっ・・・!ぼ、僕も何だか涙が出てきちゃったよ。うん!僕も絶対忘れない!他のみんなとも一緒に見たかったな!」

桑田「こんなことに泣いてんじゃねぇよアホ!!こういう空気苦手なんだからよ!」ズズ

葉隠「そんな桑田っちも泣いてるべ!」

山田「くぅー!これぞ青春!僕にも味わうことが出来るとは思ってもいませんでした!」

大和田「よし!俺はこの夕陽に誓うぜ!どんなことがあっても、絶対に諦めねぇで前に進むってなぁ!!」

不二咲「僕も!今よりずっとずっと強くなって!男らしくなるんだ!」

石丸「ではそろそろ下山だ!陽が沈んでからでは危険だからな!」

葉隠「はぁーまた降りるんか。」

山田「疲れますなぁ。」

桑田「うるせぇ!遅れて迷子になんなよ!」

183: 2014/03/08(土) 15:47:22.63 ID:Y2aQZ9tBo

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

葉隠「ふぃー、やっと帰ってこれた。」

石丸「諸君今帰ったぞ!」

苗木「あ!みんなおかえり!」

朝日奈「やっと帰ってきたぁ!待ちくたびれたよ!」

桑田「おお!もう飯が出来てる!」

不二咲「それに何だかすごく豪華だねぇ!」

舞園「時間も食料もたっぷりあったんで、少し手の込んだ料理を作ってみました!」

セレス「ウフフ!十神くんも手伝ってくれたんですわよ。」

山田「ななななんと!」

十神「ふん。貴様らに作らせるとどんなゴミが出来るか分からんからな。俺に出来ない事などないのだ。」

葉隠「驚いたのはそこじゃねぇんじゃねぇか?」

霧切「そんなことより服を着替えなさい。洗っておいたし、もう乾いているわ。」

大和田「おう。なにからなにまでわりぃな。」

184: 2014/03/08(土) 15:50:36.96 ID:Y2aQZ9tBo

大神「食事はみんなが集まってからにするべきだと苗木が言ってな。朝日奈は特に待ち遠しそうにしていたぞ。」

朝日奈「だってドーナツだよ!?しかも私も作るの手伝ったんだから!」

戦刃「この魚は私と苗木くんで作ったんだよ!」

苗木「大きいから16人分に切り分けても大分量があるね。」

舞園「・・・くっ。」

霧切「つ、釣ったのは私よ!」

江ノ島「そんなことより早く食わせろよ!」

石丸「おお!そうだな!よし。みんな着席だ!」

桑田「あぁー!腹へった!」

石丸「よし!それではみんな揃っていただきますだ!いただきます!!!」


全員「いただきます!!!」


戦刃「もぐもぐ!うん!この魚コショーが合ってて美味しいね!」

桑田「だろ!?だろ!?さっすが俺だぜ!」

霧切「この魚は私が」

江ノ島「お前さっきからそれうるせぇよコミュ障!」

霧切「」

戦刃「じゅ、盾子ちゃんいいすぎだよ・・・。」

セレス「今霧切さんのメンタルは豆腐並みですの。扱いにはご注意なさって?」

霧切「な、苗木くん・・・この魚は私が」

苗木「ん?ごめんなんか言った?」

霧切「」

江ノ島「うぷぷぷぷ!霧切さん絶望しちゃった??」

185: 2014/03/08(土) 15:53:41.03 ID:Y2aQZ9tBo

朝日奈「ほ、ほら霧切ちゃん!このドーナツすごく美味しいよ!無人島でここまで出来れば上等だよね!」

大神「朝日奈よ、それは普通食後に食べるものでは・・・。」

腐川「ほ、ほんとドーナツバカね・・・!」

朝日奈「ひどいっ!?」

舞園「そういえば皆さん温泉はいかがでしたか?」

桑田「おう!スッゲーいい湯だったぜ!」

不二咲「そうそう!山頂付近でみんなで夕陽を見たんだ!」

石丸「うむ!おれは素晴らしい景色だったぞ!ぜひみんなと見たかった!」

朝日奈「いいなぁ!私達も登ったんだけど夕陽はなかったからね。」

戦刃「でもあれはあれでキレイだったよね!」

大和田「なんだかんだでここの生活も悪くねぇな!」

十神「馬鹿を言うなプランクトン。今は運良く順調に生活できているだけだ、いつ何が起きるかわかるんぞ。」

セレス「私も一刻も早くこんな窮屈で退屈な島から抜け出したいですわ。」

苗木「葉隠くんの占いによると、明日脱出出来るかもしれないんだよね!」

十神「3割の確率、でな。」

葉隠「な、なんだか俺が悪いみてぇになってねぇか!?」

山田「悪いというかまぁ、少し不安になりますなぁ。」

苗木「僕は信じるよ!葉隠くんの占い!」

山田「そうですな!明日助かんなかったとしても、次の日に助かる可能性もあるわけですから!」

江ノ島「そもそも助かる可能性が3割なんだけどね!うぷぷぷぷ!」

葉隠「やめろって!俺は悪くねぇ!」

石丸「外に大きくSOSも記した!心配ない!」

186: 2014/03/08(土) 15:57:29.87 ID:Y2aQZ9tBo

不二咲「今頃みんな心配してるだろうねぇ。」

桑田「明日脱出出来んなら、食料残しとく必要なくないか?」

山田「これが最後の晩餐と言う訳ですな!」

大神「もしもの可能性もあるし、明日の朝食の分も残さねばな。」

舞園「それにそんなにたくさん食べれませんよ!」

江ノ島「最後の晩餐と言えば。残姉、そろそろあれ、いいんじゃない?」

戦刃「?、あれって?」

江ノ島「あれっつったらあれに決まってんだろ残姉えぇっ!!さっさと川にあれ取りに行ってこい!」

戦刃「川・・・。あ!あれか!分かったすぐに取ってくる!」

ずだだだだ・・・


舞園「あれってなんですか?」

江ノ島「うぷぷぷぷ!見てからのお楽しみだよ!」キャルン

・・・だだだだだ!

ズサァ!

戦刃「ただいま!とってきたよ!」

桑田「はやっ!?」

187: 2014/03/08(土) 16:01:01.72 ID:Y2aQZ9tBo

大和田「なんだそりゃ?ヤシの実じゃねぇか。」

不二咲「川で冷やしてたの?6個くらいあるけど。」

江ノ島「違うんだなぁそれが。これはただの器だよ!」パカッ

十神「この匂い・・・。アルコール・・・?」

江ノ島「ふふん!一口飲んでみる?」

十神「ふん。いいだろう・・・。」グビ

十神「こ、これは!?ヤシ酒かっ!!」

江ノ島「ピンポーン!!正解!!」

セレス「お酒を作っていたのですか?」

腐川「お酒って・・・、口噛み酒!?口噛み酒なのね!?不潔よ!!」

戦刃「口噛み酒ってなに?」

大神「米を口の中でよく噛み、飲み込まずに吐き出し溜め込むことで発酵させ作る酒だ。」

戦刃「そんなことしてないよ!」

朝日奈「じゃあどうやって作ったの?ていうかヤシ酒って?」

十神「ヤシの木の樹液を集めて自然発酵させたものだな。」

舞園「いつの間にそんなものを・・・」

戦刃「実は初日に盾子ちゃんと探索してた時に・・・」

188: 2014/03/08(土) 16:04:55.99 ID:Y2aQZ9tBo

====================

戦刃『あ、ヤシの木が倒れてるね。実は・・・ついてないけど。』

江ノ島『!、ウププププ!残姉ちょっとナイフ貸して!』

戦刃『いいけど。何に使うの?』

江ノ島『このヤシの木、花の芽があるでしょ?これを切って・・・』ズバ

戦刃『あっ・・・』

江ノ島『そんでもってこのヤシの実の上を切り取って中身をくり抜いて水筒型にする。』

江ノ島『そしてこの切り口が下を向いてヤシの水筒に入るように葉っぱやツタで固定すると・・・、うぷぷぷぷ!』

戦刃『あっ!なんか出てきた!これなに?』

江ノ島『これは樹液!これを日陰とか暑すぎないところで自然発酵させれば。なんとお酒ができるのだ!』

戦刃『盾子ちゃんすごい!』

江ノ島『うぷぷぷぷ!他の奴らには内緒ね?』

戦刃『なんで?』

江ノ島『一人占めするからに決まってんだろうがぁ!』

戦刃『えぇー!みんなで分けようよ!』

江ノ島『そもそもそんなにたくさん手に入りませんし・・・、これを分け合うのは絶望的です・・・。』

戦刃『他のヤシの木でもやろうよ!』

江ノ島『あのなぁ?これをやるために花の芽があってかつ傾いてるヤシの木がねぇとダメなんだよ。そんなものがホイホイあるわけないじゃん!』

戦刃『花の芽があれば自分で傾ければいいよ!あれなんか花の芽ついてるよ!』

戦刃『うおりゃあぁぁぁ!』メリメリ

江ノ島『うわぁマジかよ・・・。』

江ノ島『まいっか!たくさんある分には困らねぇし。』

江ノ島『ついでにこのヤシの葉で服作ろうっと!』

189: 2014/03/08(土) 16:08:08.11 ID:Y2aQZ9tBo

======================

戦刃「ってなことがあったの。」

苗木「戦刃さんが言ってこなかったってことは・・・、忘れてたんだね。」

葉隠「つーか江ノ島っち、これ一人占めするつもりなんじゃなかったのか?」

江ノ島「アタシこんなに飲めないもーん!」

セレス「ウフフ!」

桑田「なんにしてもチョーナイスだぜ!」

大和田「こんなところで酒が飲めるとは思わなかったぜ!」

舞園「い、いやでも・・・」

苗木「僕達未成年じゃ・・・」

葉隠「俺は未成年じゃないべ!」

大和田「かたいこというなよ苗木!どうせこんなところじゃルールもなにもないんだしよ!」

石丸「いやダメだ!いかなる場合であっても、僕達日本人は日本の法を守らねばなるまい!」

セレス「それは違いますわ!」ズギャーン

セレス「石丸くん、こう考えましょう。これはお酒ではないと。」

石丸「な、何を言っているのだ君は!」

十神「たまたま樹液を集め、たまたま放置して、たまたまできた飲み物が美味かったから飲んだ。それだけだ。」

腐川「タマタマ!?白夜様がタマタマを連呼しなさってるぅ!?」

十神「黙れ腐川!」

190: 2014/03/08(土) 16:11:26.03 ID:Y2aQZ9tBo

石丸「ううむ、確かに・・・。」

山田「チョロすぎますぞ・・・。」

朝日奈「でも・・・いいのかな?」

大神「確かに飲んでみたい気もするが。ハメを外さんようにしなければな。」

朝日奈「霧切ちゃんはどう思う?」

霧切「・・・へ!?な、なにかしら・・・。」

不二咲「ずっと落ち込んでたの・・・?」

朝日奈「お酒飲んでいいかなって話だよ!」

霧切「・・・私は反対ね。法律がどうのというより、酔って問題が起きてしまってはいけないもの。」

江ノ島「つべこべ言わずにこれを飲めーっ!」

霧切「んぐっ!?・・・ごくっ。」

霧切「ぷはっ!な、なにをするの!?」

江ノ島「どう?おいし?」

霧切「へ、へへへへへ美味しい・・・///」

舞園「あれ!?霧切さん大丈夫ですか!?」

霧切「らいじょーぶよぅ!さぁさぁみんらでろみまひょう?ヒック!」

苗木「霧切さん、まさか酔ってるの・・・?」

大和田「今の一口でこんなになるか?普通・・・。」

191: 2014/03/08(土) 16:15:06.94 ID:Y2aQZ9tBo

十神「これでうるさいものは居なくなった。さぁ苗木、お前に音頭をとる権利を与えてやる。」

苗木「また僕!?」

桑田「こーいうのは苗木だって決まってんだよ!頼むぜ!」

朝日奈「ワクワク!」

不二咲「僕お酒なんて飲むの初めてだよ!」

苗木「ん、んん!よしそれじゃあ!」

苗木「乾杯!」

全員「かんぱーい!!」

グビッ

192: 2014/03/08(土) 23:17:39.30 ID:Y2aQZ9tBo





桑田「やーきゅーうーすーるならー、こーいうぐあいにしにゃしゃんせ!」

大和田「あうと!せーふ!」

桑大和「「よよいのよい!」」

大和田「ぐあぁぁぁ!また負けたぁ!?」

桑田「なははははは!ほら脱げぇっ!」

大和田「うおぉぉこれで残りパンツ一丁だ!」

不二咲「桑田くん野球拳つよいねぇ!さすが超高校級の野球選手だねぇ!んへへへへ///」

山田「この場合野球選手は関係ないと思いますがな!」

朝日奈「キャー///もうそういうのやめてよ!///」

大神「朝日奈よ・・・。指の隙間から見ているではないか。」

葉隠「な、なあ石丸っち。こういうのは許していいんか?」

石丸「なぁにを言ってぇるんだ葉隠ぇくんっ!そういうぅ風紀が乱れぇる発言はやぁめたまえっ!罰としてぇ次は僕と野球拳だぁっ!」

葉隠「意味がわかんないべ!?」

193: 2014/03/08(土) 23:21:01.28 ID:Y2aQZ9tBo

十神「全く。酒に弱い愚民ばかりか。」

セレス「そういうあなたは全く酔っていないようですわね。もっと飲んではいかが?」

十神「ふん。俺は酒に強いんだ。お前は少し頬が紅潮しているな。得意のポーカーフェイスはどうした。」

セレス「頬が紅くなるのは表情とは違いますからね。別に調子を乱している訳ではありませんわ。」

腐川「そ、そんなこといって!お酒に強い白夜様に惚れているのね!?だから頬が紅くウブェッ!ゥゴボッ!オボオォオエェェェ!!!」ゲロゲロ

十神「ぐあぁぁぁ!何をしてくれるんだ腐川!」

セレス「アラアラ、ウフフ!」

腐川「うっぐぅ。すいません白夜さブォオェェェ!」ゲロゲロ

十神「やめろぉぉ喋るな腐川あぁ!!」

苗木「・・・これは酷い。」

戦刃「ふえぇぇ苗木くん・・・。私の事嫌いなのぉ・・・。」メソメソ

苗木「えっ?」

戦刃「うぅ・・・私、苗木くんに嫌われたかと思うと・・・!悲しいよぉ・・・!」

江ノ島「こいつ泣き上戸だったのかよ・・・。」

戦刃「苗木くん、苗木くんっ、苗木くんっ!ふえぇぇ!」

194: 2014/03/08(土) 23:24:11.15 ID:Y2aQZ9tBo

苗木「大丈夫だよ戦刃さん。嫌いじゃないよ。」

戦刃「ううぅ・・・よかったぁ・・・!」

戦刃「苗木くん・・・好きぃ・・・。」

戦刃「・・・すう、すう」

苗木「・・・寝ちゃった。」

江ノ島「うぷぷぷぷ!苗木くんどうする?お姉ちゃんに告白されちゃったねぇ!うぷぷぷぷ!」

苗木「ああいや!これは酔ってたしノーカウントじゃ・・・」

江ノ島「うぷぷぷぷどうするのどうするの???返事はどうするの???」

江ノ島「うぷぷぷぷ!苗木ぃ!今どんな気持ち??お姉ちゃんに告白されて絶望した??それとも・・・」

江ノ島「・・・嬉しかった?」

苗木「・・・・・・」

苗木「・・・そりゃあ、嬉しいよ。」

江ノ島「・・・あっそ。」

霧切「うへへへへへらえぎくぅん?らんのはらしぃ??」

苗木(うぅわ、クソめんどくさいのが来たよ)

霧切「ねぇねぇ?らんのはらししてたろよぉ?こたえらさい!」

江ノ島「うわっ!絶望的にめんどくさっ!絡み酒とか・・・」

江ノ島「アタシセレスんとこいこーと!アタシもあいつに野球拳挑む!」

苗木「ちょ、ちょっと!逃げないでよ!っていうか野球拳!?」

195: 2014/03/08(土) 23:27:43.58 ID:Y2aQZ9tBo

江ノ島「アタシはあいつになんとしてもジャンケンで勝たなきゃいけねぇの!セレスー!野球拳だぁーっ!」

セレス「イヤですわ?なぜ私がそんな低俗な遊びなどしなくてはいけないのですか。」

江ノ島「私様が挑んでやってんだから受けなさい!」

セレス「私、こんな殿方がたくさんいる中で脱ぐなんで絶対に出来ませんわ?」

山田「うっひょおぉぉぉ!?安広多恵子殿が服を脱ぐと聞いて!」

セレス「テメェはすっこんでろビチグソがぁ!」

山田「ぶひひひぃぃぃ!!」

セレス「という訳でその勝負は受けれませんわ。」

江ノ島「あれぇー?うぷぷぷぷ!もしかして酔ってるからポーカーフェイスに自信がないんだぁ!」

江ノ島「うぷぷぷぷ!負けなければ脱がなくていいのに、超高校級のギャンブラーが、素人から挑まれた勝負から負けを恐れて尻尾まいて逃げるなんてね!」

セレス「・・・なんですって?」

山田「あひぃ!?」

江ノ島「あれぇ?怒った??怒った???うぷぷぷぷ!まぁ逃げてもいいよ!私様の不戦勝だけどな!」

セレス「受けてやろうじゃねぇかこのビチグソがあぁぁぁ!こちとらガチのギャンブラーなんだよなめんなよぉぉぉ!?」

江ノ島(うぷぷぷぷ!挑発に乗ってきた!なんだかんだ酒に酔わされてんな!えーと怒っているときほどグーがでやすいんだっけか?うぷぷぷぷ!)

196: 2014/03/08(土) 23:32:01.64 ID:Y2aQZ9tBo

十神「・・・愚民のこんな安い挑発にのるとは。酒とは恐ろしいものだ。」サスサス

腐川「あうぅ・・・ありがとうございます白夜様ぁ・・・。おえぇ・・・。」

苗木「十神くんが腐川さんの背中をさすってあげるなんて、十神くんも少し酔ってるのかな?」

霧切「らえぎくんはやくこたえらはい!なんろはらしをしていたかをきいてるの!らえぎくんのくせになまいきよ!」スリスリ

苗木(チッ、うるさいな。)

苗木「霧切さん、とりあえず僕の胸に顔を埋めるのをやめて貰えないかな。そしたら答えるからさ。」

霧切「いやよ!」キッパリ

霧切「あらしのひつもんにあらたがこたえる、それでひいじゃない。らにかもんだいれもあるかひら?」スリスリ

霧切「ほら、はやくこらえらはいよ。」

苗木(なんでこんなにしつこいんだよ・・・。ただでさえ絡みづらいのにここまでしつこく絡まれるとか絶望的だよ。少し虐めてやるか!)

苗木「霧切さんについての話だよ。」

霧切「・・・あらしのはらしぃ?」

苗木「そうそう、霧切さんってウザイよねって話。」

霧切「・・・へっ?」

苗木「こっちから話しかけても大半は無視、もしくは一言だけしか返さない。」

苗木「やっと会話できたと思ったら訳わかんないこと言って、こっちがおいてけぼりになってても言いたい事だけ言って消えるし。いつも偉そうな態度だし。」

霧切「あっ・・・え・・・?」

苗木「友達いないでしょ?話し相手も僕と舞園さんみたいな誰とでも話すタイプの人だけで、もう僕仲いいふりするの疲れたよ。」

霧切「あ・・・あ・・・う・・・・・・そ・・・・・・・・・?」

苗木「信じられない?でも今までの自分の言動や周りの振る舞いを思い出してみなよ。あとはお得意の推理で分かるよね?」

葉隠(怖ぇ・・・、いつのまにか苗木っちがドSスイッチ入ってるべ・・・。苗木っちと酒飲むときは注意せんと・・・。)

197: 2014/03/08(土) 23:35:13.76 ID:Y2aQZ9tBo

苗木「もういいよね?これが霧切さんが聞きたかった僕の会話だよ。」

霧切「い・・・や・・・!しん・・・じ・・・らい・・・!」

苗木(ここいらでネタばらしするか、可哀想だしね。)

苗木「なーんて!うそ霧切「びえええぇぇぇぇぇん!!!」

苗木「!?」

霧切「びえええぇぇぇぇぇごめっ!ごめんらはいぃぃぃ!!!きっきをつけるからあぁぁぁ!!」

霧切「ゆるっゆるひてぇぇぇ!!!うええぇぇぇぇん!!!」

苗木(やばい!やり過ぎたか!)

苗木「ウソ!さっきの全部嘘だから落ち着いて霧切さん!」

霧切「ぶええぇぇぇ!!!ほっ、ほんとぅ?」

苗木「ホントホント!みんな霧切さんのこと大好きだよ!」

霧切「えぐっ!えぐっ!らえぎくんもぉ??」

苗木「うんうん!僕も大好きだよ!ってあれ?」

霧切「よがっだぁぁぁ!!!あらしもしゅきいぃぃぃ!!!らえぎくんのころしゅきいぃぃぃ!!!」

舞園「おぉらあぁっ!!うっせぇぞ霧切ぃっ!!」

苗木「!?」

舞園「ああっ!?何勝手にフラグたててんだよおいいい!!」

葉隠「こっちは怒り上戸か・・・。」

198: 2014/03/08(土) 23:38:34.39 ID:Y2aQZ9tBo

舞園「おいおいおいおい苗木よぉ!」

苗木「はい!?」

舞園「何霧切に抱きつかれて鼻の下伸ばしてんだぁ!?」

苗木「いや別にそんなことは・・・」

舞園「うるせえぇぇぇ!!私も抱きつくっ!」ムギュ

苗木「むぐぅっ!?」(む、胸が!というかホントに苦しい!)

舞園「ホラホラ!私のものになれよ!惚れろよ!私はアイドルだぞオラァッ!!!」ムニムニ

苗木(しっ!氏ぬぅっ!)

霧切「まっ、まいぞろさんもあらしのことしゅきい??」

舞園「ああん!?私は苗木しか好きじゃねぇよ!苗木一筋なんだよぉぉ!!!」

霧切「びえええぇぇぇぇぇ!!!」

戦刃「むにゃむにゃ、苗木くんだいしゅきぃ・・・くすん。

苗木(地獄だ・・・)ガクッ

199: 2014/03/08(土) 23:42:22.65 ID:Y2aQZ9tBo

桑田「オラオラオラァ!!!これで三連勝だぜ!?」

石丸「くうぅっ!僕としぃたことがぁ!」

山田「身ぐるみ剥がされてしまいましたな・・・。」

大和田「ちくしょう!誰も桑田には野球拳で勝てねぇっつーのかよ!」

不二咲「へ、へへへへ///僕が挑むよぉ///」

山田「なっ!?不二咲千尋殿がぁ!?」

朝日奈「えへへへへいいぞいいぞぉ!もっと脱げぇ!全員脱げぇ!!!キャハハハハハハ!!!」

大神「朝日奈よ・・・。なんてことだ・・・。」

葉隠「朝日奈っちは笑い上戸なんだな。」

桑田「いいぜぇ!?不二咲もすっぽんぽんにしてやんよぉ!!!」

200: 2014/03/08(土) 23:45:34.77 ID:Y2aQZ9tBo

江ノ島「うぷぷぷぷ!もう私の勝ちでいいかな?アンタもう下着しか残ってないじゃん!」

セレス「いいえまだですわよ!勝負は最後まで何があるか分かりませんの!それにあなたもあとパンツとブラとスカートしか残ってませんわ!」

江ノ島「なら勝ってみろよ!よよいのよい!」

セレス「なぁっ!?くぅっ!」

山田「安広多恵子殿が残りパン1だあぁぁぁ!!」

葉隠「ヒューヒュー!」

セレス「うるせぇぞダボがぁぁ!」

石丸「なんだぁセレスくぅんその貧しいぃむねぇは、風紀がみぃだれるぅ!」

セレス「ちくしょおおおぉぉぉ負けねえぇぇぇ!!!」


桑田「あ・・・ぽ・・・?」

山田「な!いつの間にか桑田怜恩殿が瀕氏だぁ!!」

不二咲「えへへへへ///手応えがないぞぅ?///」

山田「なんとぉ!不二咲千尋殿はまさかの無傷だぁっ!」

大和田「いいぞぉ不二咲!そいつを全裸にしてくれ!俺らの仇をとってくれ!」

葉隠「不二咲っちの意外な才能だべ!」

朝日奈「江ノ島ちゃん!次私も野球拳やるぅっ!キャハハハハハ!!!」

大神「いかん!正気に戻るのだ朝日奈よ!」

十神「・・・・・・」

腐川「スヤスヤ・・・」

十神「・・・・・・」

十神「早く・・・。早く終わってくれ・・・。」

無人島生活四日目 終了

205: 2014/03/08(土) 23:52:56.15 ID:Y2aQZ9tBo

無人島生活五日目


苗木「う・・・うぅ・・・。頭いた・・・。」

苗木「朝・・・か・・・。」

苗木「・・・そういえば昨日はみんな酔っ払って。うーん舞園さんに絞め落とされてからの記憶がない。」

山田「やあ、起きたみたいだね。苗木誠殿?」

苗木「・・・えっ!?」

山田「ハハっ!見てご覧よ。キレイな朝日だよ。」

苗木「や、山田くん・・・?なんかいつもと・・・。」

山田「苗木誠殿、さては二日酔いかな?まだ本調子ではないようだね。」

苗木(そうか、山田くんは酔ってから一晩経つとやたら賢者っぽくったなるタイプなのか。)

苗木「ハハハ、僕は昨日そんな酔ってないんだけど、途中からの記憶がないんだよね。まぁ、原因は分かってるんだけど。」

山田「昨日はみんなそうとうハメを外していたからね!やっぱりお酒はほどほどにしないとね!」

苗木「山田くんは昨日のこと覚えてるんだ。」

山田「ああ!あんなことが起きたんだ!忘れたくても忘れられないよ!」

苗木(な、何があったんだろう・・・。)

山田「それに・・・。僕はこの大切な仲間たちの思い出を、決して忘れないよ・・・。」

苗木「・・・? 山田くん・・・?」

山田「苗木誠殿。僕はね、この学園に来る前、これほど仲のいい友達はいなかったんだよ。それどころか、普通の女の子とまともに会話なんて、自分のママ以外としたことがなかった。」

苗木(なんか急に語り出したぞ・・・?というかママは普通の女の子とは違うだろ・・・)

207: 2014/03/08(土) 23:55:58.82 ID:Y2aQZ9tBo

山田「超高校級の同人作家なんて言われてるけど、一般人から見れば僕も他と同じヲタクだ。尊敬なんてされない。」

山田「だから以前は周りの人は僕を避けてたし、僕もその人達を避けていた。同人誌の素晴らしさを理解しない愚かな人達だ、とね。」

山田「友達と言ったらせいぜい同じヲタク仲間、趣味を共有して嫌われた傷を舐め合うような関係さ。」

山田「でも・・・ここに来て僕は変わった!超高校級の才能を持った人達と触れ合い、自分の愚かさを知った!」

山田「そして苗木誠殿、君は僕に親しく接してくれた。」

苗木「・・・・・・」

山田「正直最初は見下してた、超高校級の幸運ってなんだよってね。」

山田「でもそれをきっかけに僕は色んな人と話すようになり、こんなに多くの仲間ができた!」

山田「君のおかげだよ・・・苗木誠殿。」

苗木「・・・そんな。たいしたことはしてないよ。僕が山田くんに話しかけてたのも、超高校級の幸運なんていう僕が取り残されないようにと・・・」

山田「・・・」フルフル

山田「僕がここでこんなに幸せでいられるのは、間違いなく君のおかげだ。」

山田「だから僕は皆のこと、何があっても絶対に忘れないよ。どんなことがあっても。」

苗木「それは、僕もだよ。僕だけじゃない、みんなも絶対に忘れないよ!」

山田「それでももし、もしみんながみんなをが忘れちゃったりしたら。」

山田「僕が真っ先に思い出して、みんな伝えるよ。」

山田「僕らは仲間だ、ってね!」

苗木「・・・山田くん。」

山田「なーんて!恥ずかしいセリフを言ってしまいましたな!何という厨二!これは黒歴史確実!!忘れてくだされ!」

苗木「忘れないよ・・・何があっても!」

山田「ひいぃぃん!ネタにしないでぇぇ!!」

苗木「忘れないし、信じてる。山田くんが僕らに、仲間だってことを思い出させてくれるって!」

山田「苗木誠殿・・・。」

208: 2014/03/08(土) 23:58:02.34 ID:Y2aQZ9tBo
>>206

どうせ後ちょっとだし書くの遅くなっちゃったからええんやで

209: 2014/03/09(日) 00:01:31.34 ID:gYHnkl3Wo

苗木「でも山田くん。以前のヲタク仲間のこと、そんな風に言っちゃダメだよ。どんな形であれ、君が心を許せる仲間に違いはないんだからね。」

山田「そ、そうですな!うんうん、今思えば奴らもなかなか筋のいい奴らでしたからな、今度のイベントに久しぶりに誘ってみるか・・・。」

苗木(普段ふざけてる山田くんだけど、こんなふうに思ってたのか。)

大神「・・・ぬ。」

苗木「あ、おはよう大神さん!」

山田「おはようございますですぞ!大神さくら殿!」

大神「ああ、おはよう。2人とも体調に問題はないか?」

苗木「少し頭が痛むけど、大丈夫だよ。」

山田「僕は全く問題ありませんぞ!」

大神「そうか・・・。昨日は本当に酷かった・・・。朝日奈は完全に人格が変わってしまっていた。」

山田「人格が変わっていたのは朝日奈葵殿だけではありませんがな・・・。」

江ノ島「ふぁーあ、よく寝た。」

セレス「うーん。なんだかダルイですわ・・・。」

苗木「おはよう。2人とも。」

江ノ島「オッハー苗木!それと負け犬の多恵子さん!」

セレス「ぐぬぬぅ!昨日は不覚をとりましたわ・・・!」

山田「ムフフ!おかげで僕は素敵なものを拝ませてもらいましたがな!」

セレス「忘れろオラァッ!!」

山田「ブヒヒイィィィ!忘れるから許してぇ!!!」

苗木「忘れんなよ・・・。というか僕も見たかったなクソゥ!」

210: 2014/03/09(日) 00:04:34.64 ID:gYHnkl3Wo

江ノ島「うぷぷぷぷ!いやー惜しかった見せたかった!!私様があのセレスに完全勝利を修める瞬間を!セレスのあの絶望的な顔を!」

セレス「完全勝利ではありませんわ!あなたを残り2枚まで追いつめました!」

大神「今後はあのようなことは控えて欲しい・・・。」

朝日奈「うー?寒い・・・。あ、おはようみんな!」

桑田「んが、ファックション!さ、寒ぅ!火消えてんじゃねぇか!」

大和田「へっきし!あぁ!?俺ら裸のまんま寝てたのか!?」

朝日奈「あ!あんたらなんて格好してんの!?最低!」

桑田「お、お前覚えてねぇのかよ!つかお前野球拳しようとしてたじゃねぇか!」

朝日奈「はぁっ!?いい加減なこと言わないで!ていうかあんたら野球拳なんてしてたの!?信じらんない!」

大和田「と、とりあえず火つけてくれ!」

苗木「そうしたいけど・・・。」

江ノ島「陽がまだ昇ってないからつけらんないねー!」

大神「とりあえず早く着替えろ。」ゴゴゴゴゴ

桑田「わ、分かったから怒んなって!うわっとと!」ムギュッ!

十神「ぐおっ!」

桑田「あ、悪い。」

十神「貴様・・・!俺の安眠を・・・!邪魔だ腐川!暑苦しい!」バッ!

腐川「んあぁっ!白夜様激しいっ・・・!」

211: 2014/03/09(日) 00:07:40.41 ID:gYHnkl3Wo

セレス「ずっと抱きついてらしたのね。」

山田「なるほど、だから寒くなかったのですな。愛だね!」

十神「貴様らぁ・・・!」ピキピキ

大和田「おら、兄弟も起きろ。服着ねぇと風邪ひくぞ。」

石丸「ううーん。風紀がぁ・・・」

朝日奈「あんたも裸ぁっ!?もうやだこのメンバー!」

不二咲「ふぁ・・・。みんなおはよう・・・。」

大和田「そういや不二咲は負けなかったから服着てんだったな。」

不二咲「?、なんのこと?」

大和田「忘れてやがる・・・」

葉隠「んがーんがー」

十神「起きろ葉隠!」ゲシッ!

葉隠「んが!?な、なんだぁ!?敵かぁ!?」

苗木「おはよう葉隠くん!」

葉隠「ん?ああおはようさん。昨日は大変だったな!」

山田「そういえば葉隠康比呂殿はあまり酔ってはいないようでしたな。」

葉隠「へへん!俺は酒に強ぇんだ!」

212: 2014/03/09(日) 00:10:45.65 ID:gYHnkl3Wo

霧切「んん・・・。気持ち悪い・・・。」

舞園「頭・・・痛い・・・。」

戦刃「んん・・・?んん・・・うーん・・・。」

江ノ島「ようやくこいつらが起きたか。昨日あんたらが一番やばかったよ。」

霧切「昨日・・・?う・・・思い出せない・・・。」

舞園「うーん・・・酔った勢いで苗木くんとエOチしたところまでは覚えてるんですけど・・・。」

苗木「・・・えっ」

大神「そんなことは起きてなどいないから安心しろ。」

戦刃「あ・・・あれ・・・?ここどこ・・・?」

江ノ島「論外がいる。」

腐川「ふ・・・ふふふふふ。わ、私は覚えているわよ・・・!白夜様が私の背中をさすってくださっていたことを・・・!」

十神「忘れろ!」

石丸「ふぅっ!ふぅっ!ふっ、う、オゲエエェェェ!!」ゲロゲロ

葉隠「ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!石丸っちが吐いたべ!」

霧切「うぅっ・・・!大きな声出さないで!頭が・・・!」

舞園「気持ち悪い・・・、苗木くん頭撫でてください・・・。」

苗木「はぁ・・・はいはい・・・。」ナデナデ

舞園「ふふふ///嬉しいです・・・///」

戦刃「盾子ちゃん!大変ここどこ!?」

江ノ島「いつまで寝ぼけてんだよ残姉ぇ!!」

ヤイノヤイノ


十神「・・・・・・悪夢は・・・」

十神「終わってなどいなかった・・・。」

213: 2014/03/09(日) 00:14:02.46 ID:gYHnkl3Wo

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

石丸「えぇ・・・それでは・・・今日の・・・はぁ・・・。」

葉隠「元気無さすぎだべ・・・」

セレス「この部屋臭いますわ・・・」

霧切「苗木くん。あなたが仕切りなさい。///」ナデナデ

苗木「なんで僕が・・・」ナデナデ

舞園「一番頼りになるからです///」ナデナデ

戦刃「んー!えへへ///」ナデナデ

桑田「・・・これはどんな光景だ?」

山田「苗木誠殿が3人の頭を撫でていますな。」

桑田「くうっ!羨ましい!」

朝日奈(いいなぁ・・・)

十神「そんなことはどうでもいい。早く話を進めろ。」

苗木「えーっとそれじゃあ。今日はどうしようか。」

大和田「二日目の時と同じでいいじゃねぇか?」

不二咲「そうだねぇ。服汚れちゃった人もいるし。」

山田「異議なし!」

大神「ふむ・・・。」


「・・・・・・」


江ノ島「終わりかよ!」

腐川「だ、だったら他に何があるっていうのよぉ・・・。」

桑田「・・・ねぇな。」

苗木「じゃあ解散!」

葉隠「さっぱりか!」

セレス「グダグダじゃないですか・・・。」

214: 2014/03/09(日) 00:17:11.39 ID:gYHnkl3Wo

・・・バラバラバラバラバラバラ


不二咲「?、なんか聞こえない?」


バラバラバラバラバラバラ


十神「この音は・・・外だ!」ダッ!

朝日奈「あ!あれ見て!」


バラバラバラバラバラバラ


山田「ヘリコプターですぞぉ!」

葉隠「助けが来たべ!やっぱり俺の占いは間違ってねぇ!」

大和田「おおーいココだぁ!降りてこいゴラァ!」

舞園「ここ!ここ見てください!SOSってありますぅ!!」


バラバラバラバラバラバラ!


霧切「こっちに来たわ!気付いたみたいね。」

戦刃「そっか私達遭難してたんだった!こっちこっち!」フリフリ

操縦士「生存者発見!生存者発見!みんな無事か!?」

大神「ああ、この16人で全員、無事だ。」

操縦士「16人、名前を確認したい。」

215: 2014/03/09(日) 00:20:37.13 ID:gYHnkl3Wo

舞園「超高校級のアイドル!舞園さやかです!」

戦刃「超高校級の軍人、戦刃むくろ・・・。」ピシィッ

桑田「超高校級の野球選手!桑田怜恩だ!」

不二咲「超高校級のブログラマー、不二咲千尋ですぅ!」

大和田「超高校級の暴走族!大和田紋土だゴラァ!」

石丸「超高校級の風紀委員、石丸清多夏だ!」

山田「いつの間にか元気に・・・。超高校級の同人作家、山田一二三ですぞ!」

セレス「超高校級のギャンブラー、セレスティア・ルーデンベルグですわ。」

大神「超高校級の格闘家、大神さくらだ・・・。」

腐川「ちょ、超高校級の文学少女、腐川冬子よ・・・。」

十神「超高校級の御曹司、十神白夜だ。」

葉隠「超高校級の占い師!葉隠康比呂だべ!」

朝日奈「超高校級のスイマー!朝日奈葵ッス!」

霧切「超高校級の探偵、霧切響子よ。」

江ノ島「超高校級のギャル!江ノ島盾子ちゃんでぇーす!」キャルン

苗木「超高校級の幸運・・・」

苗木「苗木誠です!」


操縦士「君達は希望ヶ峰学園の生徒だな!遭難していた16名、全員確認した!」

操縦士「このヘリは16人全員乗れる!さあ、帰ろう!」

216: 2014/03/09(日) 00:26:01.53 ID:gYHnkl3Wo

朝日奈「やったぁー!!!」

石丸「くぅっ!ついに!ついにこの時が来たか!」

桑田「今更だけど、よくもまぁこんな島で五日も生きてたもんだな!」

不二咲「みんなで力を合わせたからだよ!」

山田「まさに団結の力!800×16ポイント攻撃力が上がりました!」

大和田「えっと18200か?そんなもんじゃねぇ!俺たちが力を合わせれば20000はいくぜ!?」

十神「12800だ馬鹿め。所詮はプランクトンか。」

大和田「んだとゴラァ!」

腐川「スマートに暗算をする白夜様・・・!素敵です・・・!」

葉隠「お前ら俺をもっと尊敬してもいいんだぞ?占い当たってたんだからなぁ!」

霧切「別に役に立った訳ではないわ。」

江ノ島「そもそも葉隠自体役に立ってねぇしな!」

葉隠「ひでぇぞ!?」

舞園「それより早く帰ってシャワーを浴びたいですね苗木くん!」

苗木「え?うん、そうだね!」

セレス「新しいウィッグも買わなければなりませんし、もう無人島は懲り懲りですわ。」

戦刃「でもいい経験になった・・・!」

大神「身体も鍛えられた。たまにはこういった修行も良いかもしれぬ。」

江ノ島「それは絶望的にアリエナイ!」

操縦士「ふふっ!それでは離陸するぞ!しっかり掴まるんだ!」

217: 2014/03/09(日) 00:35:12.84 ID:gYHnkl3Wo

・・・バラバラバラバラバラバラ!


バラバラバラバラバラバラ!

大和田「よっしゃあ飛び立った!」


桑田「なんだか振り返ってみると、たった五日なのにいろいろあったなぁ。」

舞園「星を見て円陣組んだり、火が消えて喧嘩したり・・・」

不二咲「なんだか・・・あの島とお別れするの寂しいねぇ・・・、グスッ。」

朝日奈「ならちゃんとお別れ言わないと!バイバイ無人島!ありがとう無人島!」フリフリ

戦刃「また来るねー!」フリフリ

江ノ島「もう来ねぇよ!?」

操縦士「こちらZ2-bo!Z2-bo!只今より行方不明中であった希望ヶ峰学園の生徒16名全員を保護し、帰還する!」


セレス「・・・はい?」

石丸「聞き間違いだ聞き間違いだ聞き間違いだ聞き間違いだ・・・」

霧切「あの・・・、もう一度このヘリコプターの名前を言ってもらえるかしら。」

操縦士「ん?これかい?このヘリコプターはZ2-boというよ。」

大和田「Z・・・2・・・b・・・o・・・・・・?」

舞園「ゼット・・・ツー・・・ビー・・・オー・・・・・・?」

バラバラバラバラバラバラ・・・バラ・・・

ブスン!

操縦士「おや?エンジンが・・・」

《閃きアナグラム》

  う      ぜ
つ     ぜ           ぼ

    う

〇〇〇〇

苗木「そうか分かったぞ!絶望だ!」

江ノ島「うぷぷぷぷ!ぷひゃひゃひゃひゃ!!!」


・・・ヒューン!!


全員「絶望的ぃ!!!」


おしまい

218: 2014/03/09(日) 00:36:52.46 ID:gYHnkl3Wo
くぅ疲

駄文にお付き合いいただきありがとうございました

就活中に何やってんだろうな俺・・・

219: 2014/03/09(日) 00:36:53.34 ID:x1i6gax40

引用: 苗木「無人島でサバイバル!?」