1: 2013/07/26(金) 04:10:33 ID:K5gSOYjk
※進撃SS 基本sage進行
 ネタバレ注意
 世界観崩壊はなるべく少なくしたいんですが
 前提が前提なので無理があるのはご了承ください

 オチも特に決めてないのでのんびり更新していきます
 どの程度長くなるか見当もつかないので気長にお付き合いください

2: 2013/07/26(金) 04:16:56 ID:K5gSOYjk

 訓練兵団兵舎 中庭

キース「……が第104期訓練兵団兵舎、つまりこの場所にて開催されることが先日決定した」

訓練兵達「……」

ジャン「おい。今教官なんつった?」

アルミン「……聞き間違いじゃなければ、水着美女コンテストって言ったかな」

コニー「みずぎこんてすとぉ? なんだそれ」

エレン「しっ、まだ話終わってねえみたいだ」

キース「そこでまず訓練兵の中から実行委員を選出する」

キース「これは志願制ではなくこちらから任命を行う」

キース「任命された者は速やかに前へ出るように」

キース「まずは実行委員長。これはアルミン・アルレルト訓練兵だ」

アルミン「」
進撃の巨人マガジン15周年号 (週刊少年マガジンコミックス)
4: 2013/07/26(金) 04:26:40 ID:K5gSOYjk
キース「続いて委員長補佐にマルコ・ボット」

マルコ「えっ、僕!?」

キース「以上二名は速やかに前へ出ろ」

キース「そして実行委員にトーマス・ワグナー。ナック・ティアス。ミリウス・ゼルムスキー」

ト・ナ・ミ「え?」

キース「どうした、前へ出ろと言っている」

ア・マ・ト・ナ・ミ「は、はっ!」タッタッ

キース「コンテストの詳細は本日夕食後にこちらの五名から説明をさせる」

キース「開催日は三週間後だ。各々開催日までに準備を済ませておくように」

訓練兵達「……」

キース「……どうした、心臓を捧げよ!」

訓練兵達「はっ!」バッ

キース「では解散! 委員に指名された五名は、後で私の部屋に来るように」

ア・マ・ト・ナ・ミ「……はい」

5: 2013/07/26(金) 04:42:02 ID:K5gSOYjk
 夕食後 訓練兵団 食堂

サシャ「……あ、来ました」

アルミン「ごめん、お待たせ。えーっと、みんないるかな」

エレン「多分いるぞ」

マルコ「よし、じゃあ始めよう」

アルミン「えっと、じゃあ今日の朝に言われた、コンテストの詳細を説明します」

アルミン「質問はその都度挙手で申請してください」

コニー「はい! みずぎってなんだ?」

ユミル「なんだ。水着も知らねえのか? 相変わらずのバカだな」

コニー「んだとブス!」

クリスタ「お、落ち着いて二人共」

アルミン「うん、そうだね。水着もコンテストも知らない人は多いと思う」

アルミン「だからざっくりと説明するね」

6: 2013/07/26(金) 04:50:04 ID:K5gSOYjk

~説明中~

ミカサ「水着というのは内地にある娯楽施設の『プール』というところで」

サシャ「その、およぐ? って遊びをするための専用の衣類ということですか」

エレン「で、コンテストってのは、何人かの出場者を選出して」

ジャン「その中から優れてる奴を選ぶってことなんだな」

アルミン「うん。まさか貴重な水でそんなことをしてるなんて、僕らも知らなかったけど」

マルコ「教官から聞かされた時は驚いたねぇ」

アルミン「簡単な詳細については実行委員の三人が紙に書いてくれたから、後でそれを貼り出しておくね」

7: 2013/07/26(金) 04:50:41 ID:K5gSOYjk
ライナー「……待てよアルミン、ということはその水着美女コンテストってのは」

アルミン「そう。訓練兵の女性のみんなが、水着を着てコンテストに出るってことなんだ」

ザワザワ

アニ「その水着ってのはどんなのなんだい」

アルミン「うん、実際に着てもらうのはいくつかあるんだけど」

アルミン「でもまだそれは見せられないかな。コンテストの最後の時に使うものだから」

エレン「けっしょう?」

アルミン「うーん、つまり最後の戦いかな」

クリスタ「え、何度も戦うの?」

アルミン「うん。あ、もちろん戦うって殴り合ったりとかじゃないよ」

8: 2013/07/26(金) 04:56:55 ID:K5gSOYjk
マルコ「そのままやるとなると人数が多すぎるからね」

マルコ「だからまずは出場者の数を絞るんだ」

ジャン「絞る?」

アルミン「まず最初のに現在の訓練兵のうち、実行委員の規定から18人を選出」

アルミン「そのあと訓練兵のみんなの投票で更に9人に絞り込んで、決勝だね」

コニー「?? ちっともついてけねえ。コンテストの水着が9人で出場?」

ミーナ「コニー。無理しないで」

アルミン「その辺は進めながら説明していくよ」

10: 2013/07/26(金) 05:05:13 ID:K5gSOYjk
アルミン「まず最初の一週間で候補者として18人を選出します」

マルコ「まずはこっちで用意した独自アンケートに協力してもらうんだ」

コニー「あんけーと?」

アルミン「いわゆる意見調査だね。投票よりも前の段階で『この訓練兵を勝たせたいな』っていうのをざっくりと選んでもらうんだ」

アルミン「これは男女共にやってもらいます」

ミカサ「つまり男に投票してもいいということ? なら私はエレンを」

アルミン「もちろん女の人でお願いします」

ミカサ「……くっ」

アルミン「その意見調査に加えて今までの訓練や座学の成績を絡めて、18人の美女候補を選び出す」

11: 2013/07/26(金) 05:10:38 ID:K5gSOYjk
アルミン「ということで、まずはアンケートに協力してね」

マルコ「今から配るから、用紙に書かれてる質問に答えていってくれるかな」

エレン「なんかよくわかんねぇけど、面白そうだな」

ユミル「ちょーっと待った」

アルミン「ど、どうしたのユミル」

ユミル「肝心なこと聞いてねえぞ。これ優勝して何か特典でもあんのか?」

クリスタ「それに美女を選び出すっていうのが……」

ミーナ「ね。なんだか男子のいやらしい魂胆が見え隠れしてるような」

アニ「……」

ミカサ「同感。何故エレンが選べないの?」

ハンナ「うん、それは誰も思ってないよ、ミカサ」

12: 2013/07/26(金) 05:15:02 ID:K5gSOYjk
ユミル「特典もねえのになんでこんなのやるんだ? あたしらばっかり面倒じゃねえか」

ザワザワ

モブ女子1「確かにそうよね」

モブ女子2「大体水着ってどんな服なの……?」

モブ女子3「うんうん」

ユミル「いくら内地から直々っつったって、あたしらにだって選ぶ権利はあるんじゃねえの?」

クリスタ「うん。進んで1位になりたい人はともかく、乗り気じゃない人まで参加させちゃうのはちょっと……」

ワーワー ソウヨソウヨ
ビジョッテドウイウコトヨ
エラバレナカッタラビジョジャナイッテイウノ?

アルミン「えっと、ちょ、ちょっと落ち着いて」

13: 2013/07/26(金) 05:22:52 ID:K5gSOYjk
アルミン「もちろん内地からの命令っていうのもあるけど、それでもコンテスト自体は昔からある伝統行事なんだよ」

マルコ「そうそう。別に変な目的なんてないよ」

アルミン「もともと1期の頃から毎回訓練兵の中では開催されてたんだ」

アルミン「きつい訓練の中、訓練兵への日頃の労いと娯楽への渇望を補うためにね」

アルミン「ただ845年のことがあって、前回は開催を自粛してる」

アルミン「それでも暗い雰囲気ばかりじゃダメだって言うので、今回は一般公開もして、人々を活気づけるために開催するんだ」

アルミン「コンテスト開催時、決勝の時はステージも作って大々的なお祭り行事になる」

アルミン「内地の人や、近隣の町、村の人が集まりもするんだよ」

アルミン「巨人のせいで暗い話しかないから、兵団主催で明るい話題も作りたいんだ」

アルミン「そのための内地から直々に開催の命令をされたっていうのもあるんだよ」

14: 2013/07/26(金) 05:28:19 ID:K5gSOYjk
アルミン「そんな貴重なコンテストの委員長に、僕が選ばれたんだ」

アルミン「だから失敗はしたくないし、みんなを楽しませたい」

アルミン「もちろん、一般の、今も辛く、苦しい思いをしてる国のみんなも楽しませたいんだ」

アルミン「だから、みんなにも協力してほしい。このとおりだ」ペコッ

女子訓練兵「……」

ミーナ「顔上げてよアルミン」

クリスタ「そこまで言われると、ちょっと申し訳なくなっちゃうよ。ね、ユミル」

ユミル「……ちっ、仕方ねえな。これでまだ文句言ったら、あたしのが悪もんだね」

サシャ「みんなで楽しみましょう!」

ミカサ「アルミンのためなら協力は惜しまない」

アニ「……」フゥ

アルミン「みんな……。ありがとう」

アルミン「(……ふぅ、なんとか収まった)」

アルミン「(……でも決勝の時に水着がどんなのかを見たらまた怒られそうだな……)」

15: 2013/07/26(金) 05:39:15 ID:K5gSOYjk
~アンケート記入中~

ジャン「(なんだこれ、『素肌が綺麗だと思う人を三人書いてください』? 素肌……ミカ)」

エレン「(えぇっと……『好みの身長を書いてください』か。そりゃおっきい方が強いしな! ライナーぐらい、と)」

サシャ「(『男性の場合は異性、女性の場合は同性。その中で魅力的なのは誰ですか』。うーん……。お芋なら全部魅力的なんですけど)」

アニ「(……『理想のスタイルを答えてください』、ねぇ)」

ミカサ「(『立体機動装置が似合う、または似合わない人はどんな人ですか』。エレ……ンは書けないんだ)」

ライナー「(『可愛らしい、または女性らしいのは誰ですか』。めが……クリスタだな)」

ベルトルト「(『女性に必要なのは力強さ、可憐さ、どちらですか』か。……力強さかな)」

コニー「(『バナナが二本、リンゴが三個あります。バナナはリンゴより銅貨三枚分安く、またリンゴは芋よりも銅貨二枚分高いです。芋は銅貨何枚ですか』)」

コニー「(……これ俺のだけテストじゃね?)」

17: 2013/07/26(金) 05:44:52 ID:K5gSOYjk
クリスタ「(えっと『訓練兵の中でこの人に勝たせたいという人はいますか』かぁ)」

ユミル「(『いると答えた場合は、誰ですか。また理由もお答えください』。クリスタっと。理由はもちろん私のクリスタだから)」

フランツ「(『男性の方に質問です。好みのタイプはどんな女性ですか』。ハンナハンナハンナハンナ)」

ハンナ「クシュッ……。? 風邪かな」

コニー「(えっと、リンゴ三個がバナナ二本より、銅貨、えっと、五枚分高いのか? あれ?)」

ミーナ「(コニー! 問題よく見て! 本数と個数はなんにも関係ないよぅ!)」

18: 2013/07/26(金) 05:52:07 ID:K5gSOYjk
~アンケート記入終了~

アルミン「みんな、お疲れ様。このアンケートを元に、委員で選出した18人を後日発表します」

マルコ「2~3日後に、また食堂に集合してもらうので、それまでは各自訓練を怠らないようにね」

コニー「なぁ、5問目の答えってなんだ? 結局リヴァイ兵長はエルヴィン団長に何分後に追いつくんだ?」

ジャン「何言ってんだお前」

ミカサ「ごめんなさいエレン。あなたを書く隙はどこにもなかった。さすがアルミンの用意したアンケート」

エレン「何言ってんだお前」

19: 2013/07/26(金) 05:52:41 ID:K5gSOYjk
ベルトルト「(アニ入るかなぁ)」

ライナー「クリスタ、俺はお前を応援するぞ」

クリスタ「えぇ?! ま、まだ選出も終わってないのに?!」

ユミル「おいこら。私の女神に気安く近づくなっての」

ミーナ「なんだかんだ言っても結局楽しみになってきたね」

ハンナ「そうだね。誰が選ばれるんだろう」

フランツ「ハンナが選ばれなきゃコンテストなんて何の意味もないよ」

ハンナ「やだもう、フランツったら」

ミーナ「……うん。末永くお幸せにねとだけ言っとくね」

21: 2013/07/26(金) 06:00:37 ID:K5gSOYjk
エレン「そういえばアルミン。なんで101回なんだ?」

アルミン「えっ?」

エレン「いや、前回は開催自粛したんだろ。それなら俺らは104期なんだし、104回から1回引いて103回目じゃないか?」

ミカサ「エレンの言うとおり。前回とは別に二回、どうして行われていないの?」

アルミン「あ、それはその……」

エレン「?」

アルミン「いや、実は、過去に二度別な理由で別な催しが開催されたんだ」

ジャン「別?」

サシャ「どういうことですか?」

アルミン「えっと、いや、その……」

22: 2013/07/26(金) 06:07:04 ID:K5gSOYjk
マルコ「隠しても仕方ないよ、アルミン。正直に理由を言っておこう」

アルミン「……そうだね。マルコの言うとおりだ」

ジャン「何があったっていうんだ?」

アルミン「実は昔、女子訓練兵からの抗議があったんだよ」

ミカサ「抗議?」

アルミン「うん。今まで何度もコンテストでは何故女子ばかりなんだ、って不満が出て」

アルミン「それで過去2回だけ、水着美男子コンテストを開催したんだ」

ライナー「美男子コンテスト……」

アルミン「僕も2回分少ないのが気になって教官に聞いたんだけど、それは聞いてはいけない歴史の闇なんだって」

アルミン「その2回の年の訓練兵の士気は酷く落ちて、成績もダダ下がり」

アルミン「何人もが開拓地希望になったらしい」

コニー「なんだそれこええ」

24: 2013/07/26(金) 06:12:36 ID:K5gSOYjk
アルミン「その男子コンテストが開催した理由はもう一つあって、女子の水着への不満だったんだ」

ユミル「どういう意味だ」

アルミン「その、水着っていうのは要するに水の中で動きやすくする服なんだ」

アルミン「僕らも雨の中訓練してるからわかると思うけど、服が雨水を吸って凄く動きにくくなるよね?」

アルミン「水の中で動きやすい服、そして服は雨水を吸って重くなる」

マルコ「つまりね、生地の部分が極端に少ないんだよ」

女子訓練兵「!?」

マルコ「男女が裸で泳ぐわけにもいかないでしょ?」

アルミン「だから、隠せるとこだけを隠して、極力肌を露出させるデザインが水着には多いんだ」

アルミン「それを知った女子が暴動紛いのことを起こして、二度も男子コンテストが開催されたんだよ」

アルミン「けど兵団としては、その二度は酷く兵士の士気が落ちてる」

アルミン「だから話したくないんだよ、その男子コンテストのことは」

26: 2013/07/26(金) 06:16:11 ID:K5gSOYjk
クリスタ「え、ちょっと待って。じゃ、じゃあ、決勝では、選ばれた人は……」

アルミン「うん、その、水着を、着てもらいます」

女子訓練兵「……」

キャーキャー!
ヤダー!
ヤッパリイヤラシインジャナイノ!
シンジラレナイ!
サイテー!

アルミン「あぁ、やっぱり……」

マルコ「お、落ち着いてみんな!」


ライナー「情報をまとめると、その二度のコンテストで士気が下がった理由もわかったな」

ベルトルト「うん。みんな男の肌を直視したんだね。お風呂ですら苦痛なのに……」

27: 2013/07/26(金) 06:22:49 ID:K5gSOYjk
ガチャ

キース「騒がしいな」

訓練兵たち「!?」

キース「何事だ、アルレルト訓練兵」

アルミン「はっ。その、説明の段階でやはり女性の水着への懸念が……」

キース「ふむ」

ミカサ「教官、失礼ながら発言をしてもよろしいでしょうか。教官に対してではなく、仲間のみんなにです」

キース「……いいだろう」

ミカサ「みんな、さっきアルミンの話を聞いてたと思う」

ミカサ「アンケートの前、アルミンは私たちの不満を聞いて、その上で頭を下げて頼んできた」

ミカサ「あの姿に、嘘はない。アルミンが頭を下げるくらいなんだから、その気持ちにやましいものはない」

アルミン「ミカサ……」

29: 2013/07/26(金) 06:26:51 ID:K5gSOYjk
ミカサ「水着が肌の露出が多いのは懸念すべき」

ミカサ「だけど、ここで断ってしまっては、さっきのアルミンに対して失礼」

ミカサ「そこで折衷案を取ろうと思う」

コニー「せっちゅうあん?」

ミカサ「人々を楽しませるのだから、私たちは参加すべき」

ミカサ「けどそれで不満が出て、男子のコンテストにしても士気が下がる」

ミカサ「なので、私たちが出た上で、男子にも出てもらう」

男子訓練兵「」

ミカサ「つまり男女合同の水着美男美女選出コンテストにする」

キース「ふむ」

ザワザワ

30: 2013/07/26(金) 06:30:50 ID:K5gSOYjk
ドウスル?
テイアントシテハアリナンジャナイ
ジャアエレンクンノミズギモミレルノ?
アルミンクンモ?

アルミン「ちょ、ちょっと待って、ミカサ。それは流石に」

キース「面白い」

アルミン「」

キース「内地には私が報告しよう。第1回男女混合水着美男美女コンテストか。悪くない提案だ、アッカーマン訓練兵」

ミカサ「ありがとうございます」

ライナー「で、ですが教官。それでは選出方法が……」

キース「いや、可能なはずだ。そうだなアルレルト訓練兵」

アルミン「で、きます」

エレン「おいマジか!」

アルミン「女子18名、男子18名。絞って女子9名、男子9名」

アルミン「その中から女子、男子の勝者を決めることは、可能です」

32: 2013/07/26(金) 06:34:42 ID:K5gSOYjk
コニー「おいおいおいおいおい」

ベルトルト「アルミン、でもそれは」

アルミン「男子だけならさっきの話もあるし厳しいけど、女子もいるなら多分大丈夫だと思う」

アルミン「もちろん前例がないから確証はないんだけど」

エレン「大丈夫っていうか、そういう問題じゃない」

アルミン「でも、僕はやっぱりこのコンテストを成功させたいんだ」

マルコ「……僕は補佐だから、アルミンの方針を支持する」

ジャン「マルコ、お前」

マルコ「女子のみんなは、アルミンの気持ちに応えたんだ」

マルコ「なのに、同じ部屋で寝てる僕らが応えないのは、それこそアルミンに失礼じゃないかな」

ジャン「……っ」

ライナー「……確かにそうだな」

34: 2013/07/26(金) 06:38:57 ID:K5gSOYjk
マルコのセリフ変だな

>>32
×マルコ「なのに、同じ部屋で寝てる僕らが応えないのは、それこそアルミンに失礼じゃないかな」

〇マルコ「なのに、同じ男子兵舎で過ごしてて、アルミンのことは女子よりも知ってるはずの僕らが」

 マルコ「仲間の僕らが、それに応えないのは、アルミンにも女子にも失礼じゃないかな」


訂正多くてすみません
コンテスト始まるのいつだ……
自分でもわからない……

35: 2013/07/26(金) 06:46:50 ID:K5gSOYjk
ベルトルト「ライナー。君まで」

ライナー「どっちみち教官が決定したんだ。俺たちではどうにもならん」

キース「ブラウン訓練兵が正しいな。内地としても新たな試みとして受け入れられるだろう」

キース「これが成功すれば、104期訓練兵のお前たちは新たな時代の開拓者となれる」

キース「もちろん失敗する可能性もあるが、失敗を恐れる輩は兵団にはいらん」

キース「開拓地で土を耕す方がまだ役に立つというものだ」

訓練兵たち「……」

キース「成功とは、失敗した者だけが得られるものだ」

キース「それを忘れるな」

36: 2013/07/26(金) 06:50:22 ID:K5gSOYjk

キース「だが当然迷いも多いだろう。肌の露出は度胸や覚悟といったものとは無縁」

キース「コンテスト自体が娯楽なのだから当然といえば当然だな」

キース「痴態を晒すのと同じともいえる」

キース「……そうだな。見える形として、コンテストの勝者には報酬を与えよう」

キース「三日の休暇、並びに外出許可証、加えて向こう三ヶ月、食事にひと品料理を追加する」

訓練兵たち「!」

キース「更に今回の娯楽の大元である内地への『プール』施設への入場を許可する」

キース「これは先の三日の休暇とは別に、二日与えるものとする」

キース「これで少しはやる気が出るだろう」

37: 2013/07/26(金) 06:53:16 ID:K5gSOYjk
キース「これで不満はないな? なければ心臓を捧げよ」

訓練兵たち「はっ!」

キース「では私は戻る。明日には今日のコンテストについての報告を内地に行う」

キース「アルレルト訓練兵は、コンテスト内容を訂正し、委員長として続投してもらう」

アルミン「は、はいっ」

キース「では後は任せた」

 ガチャッ バタン

38: 2013/07/26(金) 06:57:54 ID:K5gSOYjk
コニー「すげぇ、外出許可に休暇なんて! 申請しても滅多に通らねえのに!」

サシャ「料理に一品料理に一品料理に一品料理に一品」

フランツ「二人で勝ってお休みにプールに行こう、ハンナ」

ハンナ「フランツ! 嬉しい!」

ミーナ「はいはい奥でやってねー」

クリスタ「凄い。三日もお休みできるなんて!」

ユミル「クリスタが勝って、私が外泊許可と休養許可を申請しておけば一緒に行けるなー」

ライナー「(女神とプール女神とプール女神とプール女神の水着の女神の)」

ベルトルト「(アニとプールアニとプールアニとアニの水着のプールアニの)」

ジャン「(ミカサとプールミカサの水着ミカサの肌ミカサのハァハァハァ)」

40: 2013/07/26(金) 07:00:22 ID:K5gSOYjk
ミカサ「……ごめんなさい、アルミン。咄嗟にとはいえ、冷静に考えれば自分勝手だった」

アルミン「いや、ミカサの判断は正しいよ。お祭りとしてはもっと楽しくなりそうだからね!」

エレン「そうだなー。それに水着ってどんなのか見てみたいしな!」

アルミン「はは、でもその前に勝ち残らないとね」

エレン「あっ、それもそうか」

マルコ「アルミン、アンケートどうしようか?」

アルミン「あ、そうだね。急だけど男子用のも作らないと。マルコにトーマス、ナック、ミリウス、手伝ってくれるかい」

トーマス「そりゃもちろん」

ナック「仕事だからな」

ミリウス「手伝えることがあるならなんでもするよ」

41: 2013/07/26(金) 07:03:07 ID:K5gSOYjk
アルミン「じゃあ明日はもう一度アンケートを取るから、みんなもそのつもりでお願い」

男女訓練兵「はーい」

アルミン「じゃあ今日は解散します。明日も夕食後、ここに残っていてください。もちろん訓練も怠らないように頑張ろう」

ザワザワ ガタガタ

ミカサ「……」

アニ「……あんた、絶対自分のためにあんなこと言ったでしょ」

ミカサ「別にエレンの肌が見たいとかエレンの水着が見たいとかエレンとプール行きたいとか思ってない」

アニ「……わかりやすいねぇ」

42: 2013/07/26(金) 07:17:37 ID:K5gSOYjk
 翌日 夕食後 食堂

~アンケート記入中~

ライナー「(『腹筋が魅力的な男性は誰ですか』、……考えたくもないが)」

ベルトルト「(『筋力、持続力、瞬発力。どれが一番必要ですか』。筋力かなぁ)」

アニ「(『男性の理想のスタイルを答えてください』……。この質問手抜きだね)」

エレン「(次は……。『男性なら同性、女性なら異性として考えてください。魅力的な人物とはどういう人ですか』か。うーん。やっぱ強い奴だよな!)」

ユミル「(『男らしい人、と聞かれてどういう人物が思い浮かびますか』ね。けっ、つまんねー質問ばっかだな)」

クリスタ「(えっと『大柄な男、小柄な男。好みはどちらですか』……。こ、小柄かな)

コニー「(『リヴァイ兵長は立体機動装置を使ってエルヴィン団長を追いかけます。エルヴィン団長は時速70km、リヴァイ兵長は時速90kmで移動できます』)」

コニー「(『ハンジ分隊長は、リヴァイ兵長より時速20km早く動けます。誰が一番速く動けますか』)」

コニー「(まだリヴァイ兵長追いついてねえのかよ! えっと、エルヴィン団長がハンジ分隊長よりも、はやい? から、追いつくのは、えっと、二時間後かな)」

ミーナ「(コニー! 違うよ! 聞かれてるのは速い人だよ! 追いつく時間関係ないよ!)」

43: 2013/07/26(金) 07:25:55 ID:K5gSOYjk
ハンナ「(『体つきがしなやかなのは誰ですか』。フランツフランツフランツフランツ)」

フランツ「ぶえっくしょ!」

ダズ「だぁぁ! は、鼻水かかったぞ!」

フランツ「あ、ご、ごめん!」

サシャ「(えっと、『男女両方に必要不可欠な要素はなんだと思いますか』ですか。うーん。うん、美味しいご飯ですね!)」

ミカサ「(質問は見ない。答えは全てエレン。それでいい)」ガリガリガリガリベキッ

コニー「(あれ? エルヴィン団長90kmも長かったかな? っつうか速さってなんだよ! どこにも誰がどれだけ速いって書いてねえじゃん!)」

ミーナ「(あぁ、コニー。多分時速の意味わかってないんだなぁ……)」

44: 2013/07/26(金) 07:29:51 ID:K5gSOYjk

~アンケート終了~

アルミン「お疲れ様! 今度こそアンケートは全部終わりだよ」

マルコ「じゃあ前回と同じ、2~3日後には結果が出るからね」

エレン「誰が選ばれるか楽しみだな」

ミカサ「エレンは選ばれる。選ばれなければ削ぐ」

エレン「……何をだよ」

コニー「なぁ、結局リヴァイ兵長は追いつけるのか?」

ジャン「だから何言ってんだお前」

アニ「……」

ベルトルト「ア、アニはどんな感じに答えたの?」コソコソ

アニ「……」

ベルトルト「え、選ばれるといいねぇ」コソコソ

ライナー「はぁ、ベルトルト、お前ってやつは……」

46: 2013/07/26(金) 07:35:48 ID:K5gSOYjk
 三日後 食堂

アルミン「お待たせ。みんないるかな」

マルコ「大丈夫。みんないるよ」

アルミン「じゃ、じゃあ男女の18人、発表してくね」

アルミン「まず女子。アニ、ミカサ、ミーナ、クリスタ、サシャ、ユミル、ミーナ……」

アニ「……」

ミカサ「当然。エレンとプールに行くため」

ミーナ「え、えぇ!? 私入ってるの!? なんで!?」

クリスタ「凄いねミーナ! おめでとう!」

ユミル「クリスタも入ってるよ。なぜかあたしもな」

サシャ「料理一品料理一品料理一品」



ジャン「……なんか知ってる奴しかいねえな」

ライナー「まぁ選ばれるとすれば必然的に目立つ奴だろうからな」

47: 2013/07/26(金) 07:42:30 ID:K5gSOYjk
アルミン「それから男子なんだけど……」

エレン「? どうしたアルミン」

アルミン「……えっと、エレン、ライナー、ジャン、コニー、ベルトルト、マルコ、トーマス、サムエル、ミリウス……」

コニー「あぁ!? 俺!?」

ライナー「入っているのは嬉しいが、審査基準どうなってるんだ」

ベルトルト「(アニとプールアニとプールアニとプール)」

ジャン「俺もか」

エレン「え、俺入ってるのか?」

マルコ「えぇ、実行委員も入ってるじゃない。いいの?」

アルミン「……うん、仕方ないよ。あと、最後に僕だ」

エレン「は?」

アルミン「僕も、入ってるんだ。候補に」

エレン「えっ、ほんとかよ!」

48: 2013/07/26(金) 07:51:10 ID:K5gSOYjk
アルミン「(どうしよう。本当はやめるべきなんだけど、意外と僕とマルコは点が高いし……)」

アルミン「(というか正直いうと万が一勝っちゃったりとかしたとしたら水着着ないといけないのが……)」

アルミン「(いやいや、人にああいう風に言っておいて自分が逃げるなんて最低じゃないか!)」

アルミン「(けど実際仕事との両立は……うーん)」

トーマス「……アルミン、僕らは棄権するよ」

アルミン「えっ」

ミリウス「ぼくらはそんなに点が高くないからね。抜けてもそんなに心配はないよ」

トーマス「そうそう。それよりは点の多い人が出たほうが盛り上がるよ」

ナック「アルミンとマルコの分も仕事するから心配すんなって」

アルミン「みんな……」

マルコ「……アルミン。出てみよう。自分の企画に自分で参加するのも、きっと貴重な経験だよ」

アルミン「……うん、そうだね。弱腰になってちゃダメだね」

49: 2013/07/26(金) 07:55:35 ID:K5gSOYjk
>>46
ミーナ二回入ってた。一個ミスです

50: 2013/07/26(金) 08:00:45 ID:K5gSOYjk
エレン「大丈夫なのか、アルミン」

アルミン「うん。みんなを楽しませるためだもの。これぐらいはね」

ミカサ「アルミン……」

アルミン「ということで、以上の男女18人が水着コンテストへの出場者になります」

アルミン「もしどうしても出たくないって言う人がいたら、早めに申告すること。繰り上がりで別な人が入るか、状況によっては人数を減らします」

アルミン「それから男女の人数が多いので、二次選考で選ばれる規定人数を9人から6人に減らします」

アルミン「二次審査からは、少し本格的なものになるよ!」

男女訓練兵「おぉ!」

アルミン「明日は1日使って二次審査を行います! 教官に許可はもらっているので、明日朝食後に中庭に集合で!」

アルミン「じゃあ解散!」

ザワザワ ガタガタ

68: 2013/07/26(金) 20:35:05 ID:K5gSOYjk
 翌日 訓練兵団兵舎 中庭

アルミン「それじゃあ二次選考を行います」

アルミン「ここから決勝の晴れ舞台に進める6人に絞り込むので、最初の選考よりもより実践的なやり方になります」

マルコ「まずは今日から一週間の間、参加者の評価、審査期間になるんだ」

アルミン「今回選ばれた男子14人、女子12人のメンバー」

アルミン「彼ら彼女らのあらゆる要素が審査基準になります」

マルコ「訓練兵のみんなには、投票用紙を配ります」

マルコ「一週間後、その用紙に一人分の名前を書いてください」

マルコ「その中の男女上位6人が、晴れて決勝に参加できます」

コニー「人数減ってね?」

ジャン「恥ずかしがって棄権した奴が多いみたいだな」

69: 2013/07/26(金) 20:41:25 ID:K5gSOYjk
エレン「ってことは、今度は俺らがその、審査員ってのになるのか?」

アルミン「そうなるけど、コンテストに選ばれてる出場者は残念ながら投票権はないんだ」

ライナー「審査、評価の基準ってのは?」

マルコ「全部だよ。座学や実技訓練、休息時間、ありとあらゆる場面の行為が評価基準になる」

マルコ「あ、それと三日後に私服での1人十分ほどの演説がある」

ジャン「演説だぁ?」

アルミン「そう。普段の行いもそうだけど、それ以外に勝つ意気込みなんかを聞かせてもらいたいんだ」

アルミン「もちろんその演説も評価基準だ」

マルコ「一週間は人の目が辛いかもしれないけど、嘲笑で見るわけではないから」

マルコ「評価するみんなは、純粋に、コンテストに勝たせたい、あるいはこの人なら楽しませてくれるだろう、っていう人を選んでほしい」

アルミン「出場する人は、いつもどおりに過ごしてくれればいい。媚を売るとかは品位に欠けるから禁止」

アルミン「さっきの演説以外での宣伝行為も禁止。買収もダメだよ」

ミカサ「問題ない。エレンが負けるはずがない」

アニ「……」

70: 2013/07/26(金) 20:47:31 ID:K5gSOYjk
アルミン「投票できるのは1人だけ。今期は確か……」

マルコ「今期は今のところ226人残ってるんじゃなかったかな」

アルミン「あぁ、そうだったね。だから出場者の26人を引いてちょうど200票」

アルミン「この200票を使って、上位の6人を決めます」

マルコ「あ。そうそう。投票用紙は2枚配るから、入れられるのは男子に1人、女子に1人だよ」

アルミン「どっちも男性名にすると数がずれて不正行為になる」

アルミン「そうすると投票のし直しになって面倒だから、必ず男女1人ずつにすること」

ナルホド
オモシロソウダナ
ワタシエレンクンニイレタイナー
マダハヤイヨー

アルミン「二次選考のやり方も紙に書いて貼り出しておくからきちんと見ておいてね」

71: 2013/07/26(金) 21:00:28 ID:K5gSOYjk
 第一回訓練兵団水着美男美女コンテスト

 二次選考 詳細まとめ
 実行委員長 アルミン・アルレルト 記

・本日より一週間、出場者の評価、審査期間となります。
 →訓練時、座学時など、あらゆる要素を評価、審査の対象とします。
 →出場者は普段通りに行動してください。

・三日後に中庭にて私服演説を行います。
 →こちらでは演説内容、私服のセンスなどを評価対象とします。
 →平時以外の出場者の素顔などを知る絶好の機会となります。

・一週間後、投票用紙を投票箱に投入すること。
 →投票できるのは男子1人、女子1人までです。
 →並びに投票用紙に2名以上の記名、2票とも同性への投票、または出場者以外の名前が書かれていた場合は不正票とします。

・不正行為は禁止。(例:票の不正操作、特定人物への買収行為など)
 →発覚時は投票のやり直しを行います。
 →並びに不正行為を行った者には無期限の兵舎掃除、訓練時間の延長という罰則が課せられます。
 →悪質な場合、開拓地送りともなりえるのでご注意ください。
 →不正行為が行われないよう、投票用紙の管理は実行委員がしきります。兵の名簿と合わせているので、不正は必ず発覚するので注意。

・コンテストは強制参加ではありません。
 →票を入れたくない、また参加する意思がない場合、投票用紙を実行委員のいずれかにお渡しください。
 →票を入れなかったからコンテストの決勝が見れない、ということはありません。

 以上

72: 2013/07/26(金) 21:07:01 ID:K5gSOYjk
ライナー「なるほど」

ベルトルト「まぁ僕らにはほとんど関係ないね」

アニ「……」

ミーナ「アニは棄権しないの? こういうの参加しないと思ってたけど」

アニ「……3日間の休みはほしいでしょ? プールの2日もプール行かなければ都合5日も休めるしね」

ミーナ「あぁ、なるほどね……」

コニー「でもなんで俺入ってるんだ? 美男子なのか?」

ジャン「いや、恐らくだが、愛すべき馬鹿だからだろ」

コニー「はぁ?」

エレン「よぉし、俄然燃えてきた! ぜってぇ勝つ!」

ミカサ「エレン、私も勝つ。勝ったら一緒にプールに行こう」

エレン「あ? あぁ、そうだな。プールってどんなのなんだろうな!」

ミカサ「同意された……。これは最早本人公認の好意と受け取る」

サシャ「落ち着いてください、ミカサ……」

73: 2013/07/26(金) 21:15:20 ID:K5gSOYjk
アルミン「それじゃあ二次選考を開始します。あ、そうそう。投票用紙とは別にアンケートも配るよ」

ジャン「まだ何か調べるのか?」

マルコ「いやいや。これは票を入れた人に、誰に入れたかを聞いて、理由を聞くのが目的なんだ。もちろん匿名だよ」

アルミン「開票時にどんな理由で選ばれたのか、っていうのもわかった方が面白いでしょ?」

ライナー「ふむ」

ベルトルト「確かに。僕も出場者に選ばれてるのが不思議だし、理由がわかるのは面白そう」

エレン「そうだなぁ。確かに気にはなるよな」

コニー「アンケート……」

ミーナ「大丈夫コニー、私たちは書かないから。出場者だから」

アニ「……」

クリスタ「楽しみだね。水着……を着ることになるのはちょっとまだ不安だけど」

ユミル「安心しろって。私も着てやるから。なんなら先に風呂場以外で私に裸を見せて慣らしておくか?」

サシャ「あ、じゃあ私お願いします! やっぱり人に見せる不安です!」

ユミル「てめえはいらねえ」

サシャ「ひどい!」

74: 2013/07/26(金) 21:22:50 ID:K5gSOYjk
アルミン「それじゃあ三日後までは、いつもどおりに訓練に勤しんでください」

マルコ「もちろん、投票権がある人は、いつも以上にその人のことをよく見ておいてね」

アルミン「この機会にどういう人柄なのか、より一層詳しく知るのも大事だと思う」

アルミン「ここを卒業したらみんな仲間だからね」

マルコ「よく知らない人に命を託すのは嫌だろう? だからこれを機に普段話さない人や、距離があるなと思う人と話してほしい」

アルミン「出場者の誰に入れるとか、そういう話はしても大丈夫だからね。話題の一つとして、今回のコンテストを交流に使ってほしいんだ」

エレン「なるほど。そういう考えもありなんだな!」

ミカサ「そう。だからエレン。いつも以上に私とも話そう」

エレン「お前とはいっつも話してるじゃねえか……」

アルミン「じゃあ三日後にまたここで。それまでは貴重な機会を楽しんでほしい」

マルコ「もちろんこの二次選考だけじゃなく、決勝まで楽しんでね」

アルミン「じゃあ今日は解散。午後の訓練も頑張ろう」

75: 2013/07/26(金) 21:24:17 ID:K5gSOYjk
ワーワー ガヤガヤ

アルミン「ふぅ」

マルコ「お疲れ様、アルミン」

アルミン「ありがとうマルコ。補足とか色々手伝ってくれて本当に助かってるよ」

マルコ「当然だよ。仲間だし仕事だからね。初めてのことで大変だけど頑張ろう」

アルミン「うん。絶対成功させてみせるよ」

77: 2013/07/26(金) 21:27:57 ID:K5gSOYjk
~それからの訓練模様をダイジェストでどうぞ~

 対人格闘訓練中 

ライナー「ぐはっ!」

エレン「っし! 勝った!」

ライナー「やはりもう俺よりも対人格闘は強いな」

エレン「まだ油断したらすぐ負けちまうって」

キャーキャー
ヤッパリエレンクンイイナー
ライナークンモヨクミルトケッコウカッコイイヨー

ライナー「やれやれ」

エレン「……なんか、やっぱいつもより視線が多くて恥ずかしいな」

ライナー「勝ち残ったらもっと恥ずかしい思いをするかもしれん。今のうちに少しずつ慣らしておくべきだ」

エレン「それもそうだな」

78: 2013/07/26(金) 21:36:41 ID:K5gSOYjk
アニ「……シッ」

ミカサ「くっ!」

アニ「足を狙うのは悪くないね」

アニ「けど軸足を狙われるのを警戒してないわけないだろ?」

ミカサ「けど軌道は読める。フェイントも少しずつわかるようになってきた」

アニ「へぇ、言うじゃないか」

ヤッパアノフタリスゲーナ
ケラレテエ
ヨクミルトアニモケッコウビジンダシナー
ミカサモエレンノインショウガツヨイケドカワイインダヨナァ

アニ「やりにくいねぇ」

ミカサ「なら私が勝って終わるだけ」

アニ「……はっ、なめんじゃないよ」

79: 2013/07/26(金) 21:37:31 ID:K5gSOYjk
サシャ「はぁっ!」

ベルトルト「よっ」

サシャ「あいたぁ!」

ベルトルト「サシャは体重移動を勘に頼りすぎなんだと思うよ」

サシャ「うぅう。痛いです」

ベルトルトクンフダンカモクダケド
ケッコウヒトノコトミテルヨネー
イモノインショウガツヨイケド
サシャモワリトトトノッタカオシテルヨナー

サシャ「……///」

ベルトルト「サシャ、大丈夫?」

サシャ「だ、大丈夫やし! あ、いえ、大丈夫です!」

ナマッタ!?
ホウゲンカ
イガイトアリジャネ

サシャ「う、ううぅうわああああ////」

ベルトルト「え、ちょ、だぁああ!?」

80: 2013/07/26(金) 21:41:17 ID:K5gSOYjk
ミーナ「ほら、やっぱり髪綺麗だよ!」

ユミル「触んなって」

ミーナ「いーや。だって綺麗な黒髪だもの。いじらせてよー」

ユミル「ああぁあ! もう! やめろっての!」

ハァ ユミルサンカッコイイナァ
ネ イガイトジョシニニンキアルノシッテルノカナー
ミーナカワイイ
アァ ミーナカワイイ

ユミル「やめろって! 見られてんだろ!」

ミーナ「いいじゃないのー。ユミルももっとクリスタ以外の他の仲間と仲良くしようよー」

ユミル「だぁああ!! 髪を結うなぁああ!!」

83: 2013/07/26(金) 21:48:07 ID:K5gSOYjk
失礼、>>80は 兵舎 食堂 休憩時間 の話です


 兵舎 図書室 休憩時間

クリスタ「マルコ、本棚の整理なんて頼まれて大丈夫?」

マルコ「あぁ、クリスタ。ありがとう。ジャンも手伝ってくれてるし大丈夫だよ」

ジャン「整理ぐらいだ。手は足りてる」

クリスタ「でも」

ジャン「女の手を借りるほどじゃねえよ」

ジャンクンッテイガイトオンナノコニハヤサシイノヨネ
ソウソウ ワタシモコノアイダソウジテツダッテモラッタノー!
クリスタカワイイヨナ クリスタハメガミナダケアル

ジャン「ちっ。休みのために参加してるとはいえ、やっぱり視線が鬱陶しいな」

マルコ「そんな風に言わないでよ。折角だからジャン、決勝まで残ってみてよ」

クリスタ「そうだよ。私は残れるとは思えないしなぁ……。やっぱり恥ずかしいし」

マルコ「クリスタも自信持ちなよ。男子には人気あるんだから大丈夫だって」

ジャン「あぁ、俺よりはよっぽど人気あるだろうよ」

マルコ「もう、ジャンってば」

84: 2013/07/26(金) 21:56:41 ID:K5gSOYjk
 兵舎 座学室 座学終了後

コニー「なぁアルミン。結局立体機動の計算式ってどうなってるんだ?」

アルミン「あぁ、あそこは分かりにくいよね。えっと、まず物体の対象にアンカーを打ち付ける速度をα、対象をβと置いて」

コニー「あるふぁとべーた?」

アルミン「えーっと、例えを変えようか。木にアンカーを打ち付ける時の速さは大体わかる?」

コニー「おう。立体機動の訓練で何度も見てるしな」

アルミン「その木から次の木に打ち付ける時の計算式がこうだから……」カキカキ

アルミンクンノオシエカタッテホントテイネイダヨネ
ヤッパリカワイイ! タクマシクナクテモカッテホシイ!
コニークンモアノオバカナカンジガホッテオケナイヨネ
ウンウン アルミンクンノカワリニイロイロオシエテアゲタイ

コニー「うーん、わからん」

アルミン「だからこっちから考えるといいんだよ。アンカーからじゃなくて、木の方から考えるんだ」

コニー「? あぁ、つまり木の間を移動する時の速さとかか?」

アルミン「そうだよ。それがわかれば後は簡単だよ」

コニー「……おぉ! なるほど! 解けた!」

アルミン「よかった。教えた甲斐があるよ(……それにしても視線に全然気づいてないなぁ)」

96: 2013/07/26(金) 23:09:45 ID:K5gSOYjk
 二次選考詳細発表から三日後 兵舎中庭 

モブ男子兵1「~~って感じで、盛り上げていけたらって思ってます。よろしく!」

パチパチパチ

アルミン「じゃあ次は……ライナーだね」

ライナー「おう」

アルミン「うわぁ、似合ってるね。内地の上着?」

ライナー「あぁ。昔村に来た行商人から買ったものだから少し古いし小さいんだがな」

アルミン「ううん。いい感じだと思う」

マルコ「ふぅん、緑……かな。けど少し色あせて、それがいい味になってるね」

ライナー「そういうアルミンも悪くないな」

アルミン「ありがとう。少し大きいサイズだったんだけど、気に入ったから買ったんだ」


※私服については「進撃の巨人 私服」でググって出てきたこちらの画像の色合いなんかを参考にします

98: 2013/07/26(金) 23:17:55 ID:K5gSOYjk
マルコ「お待たせしました! それでは続いては、ライナー・ブラウン訓練兵の出場演説です」

アルミン「じゃああの特設ステージの上に立って、それから10分。好きに使ってね。途中で切り上げても大丈夫だから」

ライナー「あぁ、わかった」スタスタ

キャー ライナークーン!
オウエンシテマース!
シフクカッコイー!

ライナー「(むぅ、ここに立つとより緊張するな)」

ライナー「(いや、これもコンテストを盛り上げる為だ)」

ライナー「(せめて、こういう時ぐらいは楽しんでも罰は当たらんだろう)」

ライナー「(……ふぅ、誰に対して言い訳してるんだ俺は。まったく)」

99: 2013/07/26(金) 23:19:26 ID:K5gSOYjk
ライナー「あー。ゴホッ。ライナー・ブラウンだ」

ライナー「コンテスト、というのは正直今でもよくわかっていない」

ライナー「だが出るからには、兵士として負けるわけにはいかない」

ライナー「もちろん、コンテストを盛り上げるためにもな」

キャーキャー

ライナー「こうしてここに立っているということは、応援してくれる連中も多いんだろう」

ライナー「その声に出来る限り応えていきたいと思っている」

ライナー「出るからには、全力だ。それが兵士というものだ。そうだろう?」

ソウダソウダー
イイゾー

ライナー「短いがこれで終わりだ。投票の結果がどうだろうと、いい経験をした」

ライナー「ありがとう」

101: 2013/07/26(金) 23:24:14 ID:K5gSOYjk
アルミン「次はベルトルトだね」

ベルトルト「緊張するなぁ。やっぱりこういうのは向いてないよ」

アルミン「そんなことないって。凄く似合ってるじゃないか」

マルコ「へぇ、ズボンに憲兵団のロゴがあるんだ」

ベルトルト「あぁ、うん。この間の休暇の時に内地に服買いに行って、気に入ったんだ」

ベルトルト「他のロゴが入ってるのも売ってたよ」

アルミン「へぇ、いいなぁ」

マルコ「じゃあ、準備できたら始めよう」

ベルトルト「あ、うん」

102: 2013/07/26(金) 23:28:13 ID:K5gSOYjk
マルコ「では続いて、ベルトルト・フーバー訓練兵! どうぞ!」

パチパチパチパチ

ベルトルト「(うぅ、やっぱり緊張する)」

ベルトルト「(で、でもこれも僕らが帰るため)」

ベルトルト「(この程度で臆してるようじゃ、一生戦士になんてなれない!)」

ベルトルト「え、えっと、ベルトルト・フーバーです」

キャー!
ベルトルトクーン!

ベルトルト「ははっ、うん。ありがとう」

ベルトルト「その、僕はそもそもそんなに喋る人ではないから、よく知らない人も多いと思う」

ベルトルト「けど、その、こうやって選ばれたからには、頑張ろうと思います」

ベルトルト「(勝ってアニとプールにも行きたいし。そこで思いを伝えられ……るといいなぁ)」

103: 2013/07/26(金) 23:30:49 ID:K5gSOYjk
ベルトルト「応援してくれてる人の気持ちに、嘘をつきたくはない」

ベルトルト「から、その、決勝に残れても応援してください」

ベルトルト「以上です」

ヤッパリクチカズスクナイネ-!
ケドソコガチョットクールナカンジ
ソウソウ! ヤッパリイガイトアリカモ!

ベルトルト「(ははは、僕が超大型巨人だって知ったら殺されるだけじゃ済まなさそう)」

104: 2013/07/26(金) 23:36:49 ID:K5gSOYjk
マルコ「次はユミルだね」

アルミン「へぇ~……」

ユミル「なんだよ」

アルミン「いや、男物だよね、それ」

ユミル「着ちゃ悪いってのか?」

アルミン「ううん、むしろ逆だよ。そこらの男の人よりよっぽど似合ってると思う」

マルコ「そうだね」

ユミル「お世辞として受け取っとくよ」

マルコ「じゃあステージに行ってくれるかい」

ユミル「……あぁ」

105: 2013/07/26(金) 23:40:28 ID:K5gSOYjk
ユミル「……」

オイ ナンデナニモシャベンネエンダ?
ユミルドウシタノカナ

ユミル「(何やってんだ私は)」

ユミル「(よく考えたらクリスタが勝てばいいんだから、私は出なくてもいいんじゃなかったか)」

ユミル「(というかむしろそうすべきだったよな)」

ユミル「(私の貴重な一票がユミルに入れられないじゃないか!)」

ユミル「しまった!」

!?
ナンダイマノ
エ ナニ ドウシタンダロウ?

ユミル「(あっ、けどそうするとクリスタと並んで出られないじゃないか!)」

ユミル「(み、水着のクリスタ! 見たい! 一番近くで見たい!)」

ユミル「ちくしょう!」

!?

106: 2013/07/26(金) 23:44:34 ID:K5gSOYjk
ザワザワ

ユミル「よし」

ユミル「聞いてくれ。私は勝ちたい」

ユミル「けど正確に言えば勝ちには拘ってない」

ユミル「私よりふさわしい人がいるからだ」

フサワシイ?
クリスタジャネーノ

ユミル「そこのモブ男子兵5! 正解だ!」

ユミル「私よりクリスタのがふさわしいんだよ」

ユミル「だけど負ける気はないよ。クリスタと同じ舞台に立ちたいからね」

ユミル「私を応援してるって物好きの連中に言っとく」

ユミル「私に入れな。いい夢見せてやるよ」

キャー!
オトコラシイー!
フクモカッコイイー!

108: 2013/07/26(金) 23:52:26 ID:K5gSOYjk
アルミン「次はジャンだね」

ジャン「なぁ、これどうしてもやらねえとダメなのか?」

マルコ「強制ではないけど、やってみなよ。ジャンなら大丈夫だよ」

アルミン「そうそう。その黒い服も似合ってるよ」

ジャン「そ、そうか?」

マルコ「あ、その靴、確か前にトロスト区に行った時に買ったやつだっけ」

ジャン「あぁ。こういう時でもないと履く機会がないんでな。引っ張り出してきた」

アルミン「うん、悪くないね。……あれ? ちょっと汚れてる?」

ジャン「さっきライナーに踏まれたんだ」

109: 2013/07/27(土) 00:02:33 ID:c1ht/n9A
ジャン「(さて、どうしたもんか)」

ジャンッテケッコウクチワリイカラナー
シャベルトギャクコウカナンジャネエノ?

ジャン「(下心がないと言えば嘘になるんだが……)」

ジャン「(……)」

ジャン「あー、一つ言っとく」

? ザワザワ

ジャン「正直にいうが、あまり乗り気じゃねえ」

ジャン「むしろやめてもいいぐらいだ。だがこうしてここにいる」

ジャン「コンテストにも興味はねえ。だが、こうして、ここに立ってる」

ジャン「それに俺の性格の悪さも、お前らはよく知ってると思う」

ジャン「普通に考えりゃ選ばれるはずもねえ」

ジャン「だが別にどう思われても構わねえ。ここにいるってことは答えは決まってんだ」

ジャン「俺は、出る」

110: 2013/07/27(土) 00:03:35 ID:c1ht/n9A
ジャン「乗り気じゃねえし、興味もねえ。だがどうして出るか。答えは決まってんだ」

ジャン「惚れた女のためだ!」

シーン
オイマジカヨ クスクス

ジャン「笑いたきゃ笑え。だが笑ってる連中はよく覚えとけ」

ジャン「戦いの理由を笑う連中は、戦いの理由を見つけられねえ腑抜け野郎だ」

ジャン「そんな連中は兵団にいても兵士じゃねえ」

ジャン「俺は憲兵団志望だが、兵士であることを忘れちゃいない」

ジャン「だからどこが戦いの場所だろうが、選ばれたからには戦う」

ジャン「兵士として、理由のある戦いにして、戦い抜くぞ」

ジャン「以上だ」

ザワザワ
ジャンクンカッコイイ
イチズナノネー

111: 2013/07/27(土) 00:08:19 ID:c1ht/n9A
アルミン「次はミーナだね」

ミーナ「うぅ、みんな凄いお洒落だなぁ」

マルコ「それは……ワンピースかい?」

ミーナ「うん。私服そんなに持ってないんだ。やっぱり普通かなぁ」

アルミン「いや、そんなことないよ。凄く可愛らしいじゃない」

ミーナ「ほ、ほんと!?」

マルコ「似合ってると思うよ。シンプルだけど、それが逆にミーナらしい」

ミーナ「二人共……。ありがとう。これで頑張ってみるね」


※ミーナの服は「ワンピース 服」で出てくる画像からお好きなのを着せて脳内補完してください

 あと>>97さんのネタ無断で使っちゃいました、すみません
 足気づかなかったので、ちょっと笑っちゃってつい入れてしまいました……

112: 2013/07/27(土) 00:13:45 ID:c1ht/n9A
ミーナ「(えっと、どうしよう。そもそも私そんな取り柄ないし)」

ミーナチャーン
ガンバレー

ミーナ「あ、ありがとう! えっと、その」

ミーナ「どうして私がこんな光栄な場所に立っていられるのか不思議です」

ミーナ「けど、立っていられるってことは、みんなが応援してくれてるからなんだと思ってます」

ミーナ「本当にありがとう!」

ケナゲカワイイ
アノソボクサガイイ

ミーナ「その、取り柄も何もない私だけど」

ミーナ「選ばれるよう精一杯頑張るから」

ミーナ「応援してくれると、嬉しいかな!」

オーワーワー
イイゾー
ミーナガンバレー

113: 2013/07/27(土) 00:17:17 ID:c1ht/n9A
アルミン「次はコニーだね」

コニー「私服ってこんなんでいいのか?」

マルコ「似合う……っていうより、本当に動きやすさで選んでるね」

コニー「おう! これ楽なんだぜ。ボタンねえから着替え楽なんだよ」

アルミン「でもこれはこれでコニーっぽいね」

マルコ「うん。着飾ってないのがコニーをそのまま表してる」

コニー「なんか馬鹿にされてねえ?」

アルミン「ううん。むしろ似合ってるんだよ。コニー以外が着たらちょっと似合わなさそうなのに」

マルコ「コニーが着るからしっくりくる感じだね」

コニー「……なんかやっぱり馬鹿にされてねえ?」

114: 2013/07/27(土) 00:19:53 ID:c1ht/n9A
コニー「えーっと、特に話すこと思いつかねえんだよなぁ」

コニー「っつうわけで、俺よくわかんねえけど、頑張るわ!」

コニー「ってか正直まだ状況がよく飲み込めてねえんだよな」

コニー「なぁ、ここ立って何すりゃいいんだ?」

ドッ ハハハハハ

コニークンホントニイイナァ
ウンウン ホウッテオケナイヨネ
アイツガイルトアンナバカデモドウニカナルンダッテジシンガモテルヨナ

コニー「? よく分かんねえけどウケたみたいだな。ならよし!」

115: 2013/07/27(土) 00:25:16 ID:c1ht/n9A
サシャ「つ、つつつつつぎはわたしですね!」

アルミン「お、落ち着いてサシャ。そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」

マルコ「凄い色のシャツだね。どこで買ったの?」

サシャ「あ、これはお母さんのお古なんです」

アルミン「へぇ。昔のか。確かに最近は暗めの色が流行だから、それにしては派手だなと思ったんだ」

サシャ「そうですね。お母さんが若かった頃はもうちょっと明るめの色が流行りだったそうなので」

マルコ「ふぅん。じゃあ珍しいんだろうね。似合ってるよ」

アルミン「うん、自信持ちなよサシャ。あそこに立てるってことは、それだけ人気があるってことなんだから」

サシャ「は、ははははい。そう、かか、か考えると、余計き、きき緊張がが」

アルミン「あ、ご、ごめんごめん!」

120: 2013/07/27(土) 00:35:31 ID:c1ht/n9A
サシャ「あ、あの、えっと、サシャ・ブラウスです」

モブ女子兵「サシャー がんばー」
モブ男子兵「照れるサシャ……意外とアリだな」
モブ男子兵「あぁ、芋女だと思って甘く見てた」

サシャ「(う、うー。ど、どどどどどうしましょう)」

サシャ「(賞品に目が眩んで思わず参加しちゃいましたけど……)」

サシャ「(やっぱり人前で目立つのは不安です)」

サシャ「(い、意気込み! そうだ、意気込み言わないと!)」

サシャ「わ、わたしはこのコ、ココココンテフ」ガリッ

サシャ「……っ!!」バンバン

ダズ「舌噛んだな」
モブ男子兵「あぁ、噛んだ」
ハンナ「痛そう」

123: 2013/07/27(土) 00:57:23 ID:c1ht/n9A
サシャ「(いいいいいいたかぁあぁあ!! なんで肝心なとこで噛んでしまうとや私は!!)」

サシャ「(はっ、いけん! なんか言わんと!)」

サシャ「だ、だいじょうふでふ!」

ザワザワ
ソウハミエネエ
ダイジョウブサシャー?

サシャ「あ、あの、応援してありがとうございまふ!」

サシャ「が、頑張りまふ! 料理にひと品欲しいのももちろんあるんでふけど」

サシャ「楽ひめればいいなって、思ってまふ」

サシャ「頑張りまふ!!」

ガンバレー
サシャオウエンシテルヨー
パチパチ

124: 2013/07/27(土) 01:00:01 ID:c1ht/n9A
アルミン「次は……アニだね」

アニ「……」

マルコ「あ、えーっと、その、やっぱりパーカー好きなの?」

アニ「まぁね」

アルミン「ア、アニも結構男物っぽいの好きなの?」

アニ「……あそこで喋りゃいいのかい?」

マルコ「あ、うん、そ、そうだよ」

アニ「……」スタスタ

アルミン「ううん、相変わらずよくわからないなぁ」

マルコ「いつ蹴られるのかヒヤヒヤする……」

125: 2013/07/27(土) 01:02:45 ID:c1ht/n9A
アニ「……」

オイナンテメシテンダ
コエエ
ケラレテエ

アニ「……」

アニ「(何してんだろうね私は)」

アニ「(まぁ、ライナーにベルトルトも同じこと思ってんだろうけど)」

アニ「(……そんな勝つ気もないし、ちゃっちゃと済ませるとしよう)」

アニ「(休みはほしいけど、取れなきゃ取れないでサボればいいだけだし)」

アニ「……アニ・レオンハート」

アニ「よろしく」スタスタ

シーン

エ、オワリ?
マジカヨ
クールダガソレガイイ!

126: 2013/07/27(土) 01:13:41 ID:c1ht/n9A
アルミン「次はクリスタだ」

クリスタ「よ、よろしくお願いします!」

マルコ「まだ早いよクリスタ(天使)」

アルミン「そうそう。それはあっちに立ってからじゃないと(女神)」

クリスタ「あ、あわわ、ごめん! 緊張しちゃって!」

クリスタ「頑張るね!」ニコッ

マルコ「ごふっ、ア、アルミン、僕はもう優勝を決めてもいいんじゃないか…と思えてき…た…よ……」

アルミン「マ、マルコ、マルコォオオ!!」

クリスタ「?」

127: 2013/07/27(土) 01:20:59 ID:c1ht/n9A
クリスタ「えっと、みんなおはよう!」

\カワイイ メガミ テンシ/

ウワ、ダンシサイテー
クリスターガンバレー

クリスタ「お、応援してくれてありがとう」

クリスタ「正直まだ恥ずかしいけど、みんなと一緒に楽しめたらいいなって思ってます」

クリスタ「(あ、ど、どどどどうしよう。このあと何言うか何も決めてないよう)」

クリスタ「あ、あの、その、えっと、えーっと」

クリスタ「が、頑張ります! 応援してくれると嬉しいです!」

クリスタ「あ、あと、えっと、えっと」オタオタ

クリスタマジテンシ
ケッコンシヨ
104キバンザイ

クリスタ「うぅ~/// お、応援してね!///」

ゴハァ!!!!
キャーダンシガチィハイタ!
イ、イリョウハーン!

128: 2013/07/27(土) 01:26:14 ID:c1ht/n9A
クリスタ「(うううやっぱり恥ずかしいよぅ)」

クリスタ「(ユミルに無理やりスカート履かされたけど、やっぱりこれ短すぎるよう)」

クリスタ「(っていうかこんな短いのどこに売ってたの?)」

クリスタ「(う、うううスースーする)」


ユミル「(とか思ってんだろうなクリスタかわいいなぁ。それな、私が切ったんだよ)」

ライナー「ユミル、顔がニヤけてるぞ」

ユミル「お前もだろ」


ビュー

クリスタ「えっ」ブワァ

ユミル「」
ライナー「」
男子訓練兵達「」

クリスタ「え、えええええいやあああああああああ!!!!」バッ ダダダダダダ

ユミル・ライナー・男子訓練兵達「(風よありがとう)」

129: 2013/07/27(土) 01:31:01 ID:c1ht/n9A
マルコ「つ、次は、ミカサだね」ハァハァ

ミカサ「二人共どうしたの。息が荒い」

アルミン「し、氏ぬかと思った。直視してたら氏んでた」ハァハァ

ミカサ「?」

アルミン「あ、ミカサその服」

ミカサ「そう。この間、エレンに勧められたパーカー」

マルコ「ミカサもパーカー好きなの?」

ミカサ「そうでもない。けど、エレンに勧められたから」

ミカサ「あと対人格闘の時もできれば羽織って欲しいと言われた」

ミカサ「今の時期は少し暖かいから、着ていないけど。今日は私服でと言われたし、折角だから」

アルミン「そう。似合ってるね。マフラーとも合ってる。(……多分仮想アニとして対人格闘の練習するためだねエレン)」

マルコ「あれ、でもズボンは長めなんだね」

ミカサ「肌の露出は、怪我をしやすくなって危険だから」

マルコ「あぁ、なるほど……」

132: 2013/07/27(土) 01:41:20 ID:c1ht/n9A
ミカサ「……」

ザワザワ
ミカサノシフクイイナ
カッコイイー

ミカサ「私はエレンを勝たせたい」

ヤッパリカ
イヤ、ワカリキッテルケドネ
ウムウム

ミカサ「けど、今となってはエレン以外が勝ってもいいと思っている」

?!!!? ザワザワ

ミカサ「これは真剣勝負。不正行為の無い純粋な戦い」

ミカサ「当然エレンには勝ってほしい、というよりも、勝つだろう」

ミカサ「だから当然私も勝つ」

ミカサ「でももし万が一二人共負けたり、片方だけ負けたとしたら」

ミカサ「私が怒ると思ってる人もいると思う。けどそれは違う」

ミカサ「負けたときは、それでも構わない」

133: 2013/07/27(土) 01:44:13 ID:c1ht/n9A
ミカサ「その時は、所詮その程度の力しかなかったということ」

ミカサ「実力は嘘をつかない」

ミカサ「だから、正々堂々と勝つ。勝って、二人で優勝する」

ミカサ「そのために、私はここに立っている」

ミカサ「私欲のための戦いと言われるのは当然だ」

ミカサ「けど私欲でしか、人は動けないし戦えない」

ミカサ「なら私は私欲にまみれよう。そして勝ってみせる」

ミカサ「そしてそれはつまり、みんなを蔑ろにしていると言っても過言ではない」

ミカサ「でも、それでもいい。最後に戦えるのは1人だけなのだから」

ミカサ「だから、ここで本心を言わせてもらった」

ミカサ「みんなの力がなければ勝てない。けれど私は私欲のためにしか戦っていない」

ミカサ「それでも構わないという人は、私を応援してほしい」

ミカサ「これで負けたとしても、私に悔いはない。その程度の器だったというだけ」

ミカサ「……以上」

140: 2013/07/27(土) 02:11:37 ID:c1ht/n9A
アルミン「あとは……」

エレン「俺とアルミンだけだな」

マルコ「へぇ」

エレン「な、なんだよ!」

アルミン「それ、僕とミカサと出かけたときに買ったやつだよね」

エレン「あぁ。私服なんてそんな持ってねえし」

エレン「だから棚に入ってたの適当なの持ってきた」

アルミン「いいんじゃないかな。エレンらしくて」

エレン「それよりなんで私服なんだ? 別に兵士用の制服でもよくねえか?」

アルミン「うん。でも、このあとは水着を見せるしか出場者の人ってやれることはないから」

マルコ「その前にどういう人が出るのか、を個性的に見せるには、服を変えるのが一番わかりやすいからだよ」

エレン「なるほどなぁ、よく考えてるな」

アルミン「当然だよ。失敗させたくないからね」

アルミン「それに加えて10分間、好きに話していいってさせれば、どういう人に入れようかを楽しめるからね」

マルコ「今までもいろんなやり方があったみたいだけど、ぼくらはこういうやり方にしてみたんだ」

141: 2013/07/27(土) 02:16:32 ID:c1ht/n9A
あ、しまった書き忘れ。


>>133と>>140の間

アルミン「次はマルコだね」

マルコ「あ、それなんだけど、僕は棄権することにしたんだ」

アルミン「え、どうして? マルコだって僕と同じで結構応援されてたじゃない」

マルコ「いや、やっぱりいいんだ。僕はそういうの向いてないよ」

マルコ「それに、もし二人共勝ったり、アルミンが勝ったら、コンテスト以外にもやることが多くなって、委員の二人に迷惑かけちゃうからね」

アルミン「マルコ……」

マルコ「僕は影で支える方が向いてるんだ。だから気にしないでくれ」

マルコ「アルミンがコンテストに集中できるよう、しっかり手伝うからさ」

アルミン「わかった。ありがとう、マルコ。本当に」

マルコ「何度も言うけど当然だって。仲間だからね」

145: 2013/07/27(土) 02:24:09 ID:c1ht/n9A

エレン「(うわ、結構目線高くなるな……)」

エレン「(えっと、何言うべきなんだ)」

エレンクンシフクカッコイイネ
チョットシワニナッテルノガオトコラシイカンジ
キャーキャー

エレン「(うっ、こ、これは確かに緊張する)」

エレン「(ミカサとかよく平気であんな感じで喋れるな……サシャみたいなのが普通だろ)」

エレン「(意気込み……そうだ、意気込み言えばいいんだよな)」

エレン「あー、うん。俺はエレン。エレン・イェーガーだ」

エレン「最初の食堂でみんなと会った時話したと思うけど、俺はシガンシナ区出身だ」

エレン「巨人のことは、多分、みんなよりわかってると思う」

エレン「……あ、わり、コンテストとは何も関係ねえよな」

エレン「でも俺は、俺にはそれしかねえからさ」

146: 2013/07/27(土) 02:37:09 ID:c1ht/n9A
エレン「コンテストとか、勝つとか、調子に乗って勝つつもりで偉そうに言ってたけど」

エレン「ごめん、正直、そんなに深く考えてなかったんだ」

エレン「応援してもらってるのに情けねえけど、それが俺だ」

エレン「ここでこうやってる今も、巨人が攻めてくるかもしれない、って考えがずっと頭をよぎってる」

エレン「巨人を駆逐して、外の世界へ。ずっと、あの食堂でのジャンとの喧嘩の時からずっと変わらねえ」

エレン「だからコンテストも、結局は本気になれねえんだろうなって」

エレン「そんな中途半端な気持ちで、このコンテストに参加してた」

エレン「応援してくれてるみんなにはわりいけど、ミカサみてえに本心を隠しても、それは応援してくれてるみんなに失礼だ」

エレン「俺は、多分コンテストで勝とうと思ってなかったんだ」

エレン「巨人のことで頭いっぱいだったからな、きっと少し逃げ出したかったんだよ」


アルミン「エレン……」

147: 2013/07/27(土) 02:37:53 ID:c1ht/n9A

エレン「けどここに立って改めて思った。そんな生半可な考えは捨てるべきだって」

エレン「そうやって勝とうと思わないことこそ、逃げなんじゃねえかな、って」

エレン「生半可で、中途半端に参加するぐらいなら、いっそ全部忘れて、楽しむために参加すべきなんだよな」

エレン「それが、応援してくれてるみんなや、アルミンのためでもある」

エレン「ここに立って、そう思った」

エレン「俺は、勝ちたい」

エレン「勝って、勝利を噛み締めたい」

エレン「コンテストって娯楽だとしても、本気でやるべきだって、思うから」

エレン「だからその、応援してくれ! 勝ってみせるから!」

148: 2013/07/27(土) 02:38:31 ID:c1ht/n9A

シーン

エレン「(……やっぱりダメか)」

パチパチパチ

エレン「!」

ガンバレー
イイゾエレンーヨクイッター
タノシモウゼー!

エレン「お、おう! ありがとな!」


アルミン「エレン……ありがとう」

149: 2013/07/27(土) 02:49:23 ID:c1ht/n9A
マルコ「さ、アルミンの番だ」

アルミン「う、うん」

マルコ「大丈夫。アルミンの凄さはみんなわかってるよ。初めてのコンテストだっていうのに、まったく混乱も起こさず、しっかりと準備をしてる」

マルコ「それに決勝のステージの手配とか、ステージを作るための人件費についてとか、みんなが気づいていない大事な仕事もしっかり引き受けてる」

マルコ「疑問や改善点はすぐに教官に報告してるし、成功させようって気持ちに嘘はないんだって凄くわかるんだ」

アルミン「そ、そんなことないよ。マルコやトーマス、ナック、ミリウスのおかげだよ」

アルミン「それに僕はそんな大層な人じゃないよ……。座学しか取り柄がない弱虫のままだ」

マルコ「自信を持ってくれ、アルミン。君は君なんだよ」

マルコ「審査委員長になってから、今日までしっかり務めたアルミンを見ていれば断言できる」

マルコ「いつか不安に押しつぶされそうになっても、劣等感を感じても、仲間が危機に陥ったとしても」

マルコ「だからきっと、どんな苦難や困難も君なら大丈夫。君は、きっと大丈夫だよ」

アルミン「マルコ……。最近、君にはお礼を言ってばっかりだね。ありがとう」

マルコ「じゃあこの後のお礼は、コンテストが成功するまで取っておいてよ」

アルミン「……そうだね。わかったよマルコ。行ってくる!」

マルコ「頑張れアルミン!」

150: 2013/07/27(土) 02:53:35 ID:c1ht/n9A
アルミン「え、っと、実行委員長のアルミン・アルレルトです」

キャー
アルミンクーン コッチムイテー
カワイイー

アルミン「(うぅ、さっきまでの空気とはまた全然違う)」

アルミン「(僕は僕、か……そうだよね)」

アルミン「実行委員長なのに、出場っていう、変な形になっちゃったけど」

アルミン「僕の気持ちは変わりません」

アルミン「このコンテストを、成功させたい。そしてみんなと楽しみたい」

アルミン「もちろん一般公開する決勝の時に来てくれる町や村の人にも、兵団の人にも」

アルミン「コンテストを盛り上げて、楽しませて、楽しんで、盛り上がって」

アルミン「そういう喜びを、みんなで分かち合いたい!」

アルミン「世界は暗いことばかりじゃないんだって、楽しいこともいっぱいあるんだって自分でも思いたい!」

アルミン「そして、みんなにも思ってもらいたい!」

ワーワー
イイゾー

151: 2013/07/27(土) 02:57:19 ID:c1ht/n9A
アルミン「僕のためにわざわざ棄権してくれたマルコ、トーマス、ナックにミリウス」

アルミン「そして応援してくれてるみんなのためにも」

アルミン「僕は頑張って、コンテストを成功させる!」

アルミン「もちろん負ける気もないよ! 僕が実行委員長なんだからね!」

アルミーン
オウエンシテヤルゾー
ガンバッテー

アルミン「ありがとう! 絶対成功させよう! 僕らなら楽勝だよ!」

ワーワー
パチパチパチパチ

161: 2013/07/30(火) 00:19:44 ID:rQxJ5T.6
 演説から四日後 投票日 朝

トーマス「期限は今日の夕刻まででーす。投票は食堂でお願いしまーす」

マルコ「投票用紙をもらってない人は実行委員に声をかけてくださーい」

ミリウス「開票は今日の夕食後になりまーす」


エレン「どうなるんだろうな」

ライナー「こればっかりはわからん。神のみぞ知る、ってやつだ」

コニー「今度こそ俺は入らねえだろうな。キャラじゃねえし」

ジャン「わかんねぇぞ? 女子の連中にはわりとウケてたみてえだしな」

ベルトルト「そうそう、僕の方が入れるか怪しいよ」

162: 2013/07/30(火) 00:22:00 ID:rQxJ5T.6
書き忘れましたが後半の決勝までは今までとノリを変えてギャグっぽくなる可能性があります

もともと書きたかったのがこの決勝の部分で、わりとギャグノリで考えていたので
キャラ崩壊、世界観崩壊なんかも多分ちょっと増えます

その点をご了承ください

では続けます

163: 2013/07/30(火) 00:29:35 ID:rQxJ5T.6
ミカサ「エレンは入っている。それは確実」

エレン「なんでわかるんだよ」

ミーナ「ねぇねぇ、クリスタやユミルはどう思う? 誰が入ると思う?」

ユミル「私のクリスタが落ちるわけないだろ。なにせあんな演出まであったんだからな!」

クリスタ「……///」

サシャ「クリスタ、顔赤いですよ。それにしてもあの演説以降静かになりましたねぇ」

アニ「……そりゃそうだろ」

ジャン「(くっ、ダメだ、俺にはミカサがいるだろ! 恥ずかしがるクリスタかわいいとか考えるな!)」

ライナー「(結婚したい)」

ベルトルト「(アニ……冷静だなぁ)」

エレン「だからなんでわかるんだって!」

ミカサ「当然わかる。エレンの水着を見たいのは私以外にもいっぱいいるに決まっている」

エレン「はぁ? 水着見たこともねえのになんでだよ」

ミカサ「見たことがなくても、肌の露出が多いということはそういうこと」

エレン「ますますわかんねえよ!」

164: 2013/07/30(火) 00:38:07 ID:rQxJ5T.6
アルミン「投票の際、アンケートにもご協力くださーい。不要な方はそのように委員まで申告をお願いしまーす」


エレン「アルミン頑張ってるなぁ」

ミカサ「邪魔をしない方がいい。きっと凄く忙しいはず」

ライナー「アイツはこういうのには不向きかと思ってたが、案外しっかりやれているようだな」

エレン「当たり前だって。アルミンはすげえやつなんだから。何かあったら、俺もミカサもアルミンを頼るよ」

ミカサ「アルミンは、きっとその期待を裏切らないから」

サシャ「本当に三人は仲がいいですねー」

ミーナ「幼馴染かぁ。いいなぁ。そういえばライナーとベルトルトも同じ村の出身なんだよね」

ライナー「あ、あぁ」

ベルトルト「……」チラ

アニ「……」

コニー「そういやそうだっけ。やっぱお前らも幼馴染なのか?」

ベルトルト「あ、いや、そうだけど」

アニ「……私は部屋に行ってるよ。投票のおかげで訓練も午後までは休みだしね」

ミーナ「もう、アニって休みのときはいっつも寝てる! 太るよ!」

165: 2013/07/30(火) 00:44:10 ID:rQxJ5T.6
アニ「肝に銘じとくよ」スタスタ

ユミル「……けっ、相変わらず面白くねえ女だ」

ライナー「そう言ってやるな。いずれ仲間として戦うことになるかもしれないんだからな」

ユミル「憲兵団志望様と一緒に戦う機会なんてあんのかねぇ」

クリスタ「言いすぎだよユミル。卒業してからはそうかもしれなくても、今は訓練兵としての仲間でしょ」

ミーナ「そうそう」

ユミル「わかったわかった。クリスタはみんなに優しくていい子だな」ダキッ

クリスタ「ひゃう! あ、頭わしゃわしゃしないでよぅ!」

ライナー「(結婚しよ)」

ジャン「(ぐふっ、直視はやべぇ)」

コニー「おっ、アルミン食堂に行ったな」

エレン「そうだな……。俺ちょっとアルミンとこ行ってくる」タッ

ミカサ「あっ、エレン、私も」タッタッ

166: 2013/07/30(火) 00:50:24 ID:rQxJ5T.6
 食堂前 廊下

エレン「アルミン!」

アルミン「あっ、エレン。ミカサも。どうしたの?」

エレン「いや、大変そうだから何か手伝えねえかなって」

ミカサ「出場者はこの時間やることもない。ので、エレンの言うとおり手伝う時間はいっぱいある」

アルミン「ありがとう。けど大丈夫だよ。そもそも投票っていうのは実際に動くのは投票する人だけだし」

アルミン「僕らはそれを促してるだけだから、そんなにすることはないんだ」

エレン「けど」

モブ男子兵「おっ、アルミーン。探してたんだよ」

モブ女子兵「ねぇ、投票用紙間違えて書いちゃったから直したいんだけど、大丈夫?」

アルミン「あ、うん。大丈夫だよ。予備もいっぱいあるから。案内するよ」

モブ女子兵「ほんと? ありがとー!」

アルミン「ごめん、二人とも。そういうわけだからまた後でね」

ミカサ「行こう、エレン。アルミンの邪魔をするのはダメ」

エレン「お、おぅ。じゃあ頑張れよアルミン!」

167: 2013/07/30(火) 00:58:23 ID:rQxJ5T.6
アルミン「うん、ありがとう! 開票、楽しみにしててね!」

エレン「……大丈夫かなアルミンのやつ」

ミカサ「大丈夫。アルミンは強いから」

エレン「そう、だよな。昔から、アルミンは凄いやつだし」

ミカサ「……」コクリ

エレン「よし、戻ろうミカ」

モブ女子兵1「あ、エレンくんだ!」

エレン「うぉ!」

モブ女子兵2「私エレンくんに入れたの! 絶対勝ってね! 応援してるから!」

モブ女子兵1「私もエレンくんよ! 決勝楽しみにしてるからね!」

エレン「お、おう! 任せとけ!」

ミカサ「」

168: 2013/07/30(火) 01:05:41 ID:rQxJ5T.6
ミカサ「(ダメ。モブその2がエレンの手を握って応援しているのを邪魔するのはよくない)」

ミカサ「(落ち着きなさいミカサ・アッカーマン。エレンが応援されている、だから、いいこと)」

ミカサ「(それにエレンは家族。大事な家族。そう、家族。だから別に誰と仲良くするのもエレンの自由)」

ミカサ「(でも、けど、だけど……この気持ちは、何?)」

エレン「おい、ミカサ!」

ミカサ「!」

エレン「ぼーっとしてどうしたんだ? こっちの子はミカサに入れましたって言ってるんだぞ」

モブ女子兵2「大丈夫? ミカサ」

ミカサ「え、あ」

エレン「無視するのはよくねえぞ」

ミカサ「……ごめん、なさい」

エレン「俺じゃなくてその子に謝れよ」

ミカサ「……ごめんなさい」

モブ女子兵2「ううん、大丈夫。そんなに気にしないで!」

169: 2013/07/30(火) 01:11:17 ID:rQxJ5T.6
モブ女子兵2「ミカサの方こそ大丈夫? 辛そうだったけど」

ミカサ「ありがとう。問題ない」

モブ女子兵2「ミカサの演説かっこよかったよ! もし巨人が来ても、きっとミカサなら平気で倒せちゃうんだろうなぁ」

モブ女子兵2「私は自分ひとりだったら、絶対に戦えないから。ミカサなら、自分ひとりだとしても、仲間も守れるぐらい強いと思う」

モブ女子兵2「だから応援するんだ! ミカサみたいに強くなれればいいな、って思ったから」

ミカサ「っ……。そんな、に、強くなんかない」

モブ女子兵2「ミカサ?」

ミカサ「……ごめん、やっぱり気分が悪いみたい。部屋で休む」

モブ女子兵2「え、ご、ごめんね! やっぱり疲れてるんだよね。1週間ずっとみんなに注目されてたんだし」

エレン「大丈夫か」

モブ女子兵1「よかったら部屋まで送るけど」

ミカサ「大丈夫。ありがとう。頑張るから、応援してほしい」

モブ女子兵2「うん!」

170: 2013/07/30(火) 01:15:53 ID:rQxJ5T.6
エレン「大丈夫かミカサ。ふらついてたけど」

モブ女子兵1「ずっとみんな注目しながら色々言ってたからね。聞きたくない声とかも聞こえたんじゃない」

モブ女子兵2「そうだね。1人で休ませてあげるのも大事だよ」

エレン「そうだな」

モブ女子兵1「ふふ、いつもはエレンが心配される側なのにね」

モブ女子兵2「そういえばそうだね。やっぱりミカサのこと、大事に思ってるんだね」

エレン「う、うううううるせえ///家族なんだから当たり前だろ!///」

モブ女子兵1「顔赤いよ?」

モブ女子兵2「そういうわかりやすいところも応援したくなっちゃうなー」

エレン「う、うわあああ///」ダッ

モブ女子兵1「逃げ足速っ!」

モブ女子兵2「照れるエレンくんもいいなぁ///」

171: 2013/07/30(火) 01:16:35 ID:rQxJ5T.6

 女子寮 寝室

アニ「……」ペラッ

ガチャッ

ミカサ「……」

アニ「……」ペラッ

ミカサ「……」スタスタ ボフッ

アニ「……」ペラッ

ミカサ「……」

アニ「……」

ミカサ「……」

アニ「……」ペラッ

ミカサ「……」

172: 2013/07/30(火) 01:21:08 ID:rQxJ5T.6
アニ「……」パタン

ミカサ「……」

アニ「……声でもかけてほしそうじゃないか。珍しいこともあるもんだね」

ミカサ「……あなたがそう思っていながら声をかけてくるのも珍しい。きっと雨が降る」

アニ「そうだね。きっと雷雨になるんじゃないか」

ミカサ「……私は器が小さかった。演説であんなことを言っておいて」

アニ「……本当に弱音を吐くとはね。こりゃ今日は嵐になりそうだ。コートを出しておくことにするよ」

ミカサ「どうとでも言ってくれて構わない。1人で戦うとまで言い切った私を、応援してくれる人に、とても酷い対応をした」

ミカサ「そしてとても酷いことを考えていた」

ミカサ「……こんな話をアニにするとは思っていなかった」

アニ「私だってそんな話を聞かされるとは思ってなかったさ」

ミカサ「……」

アニ「……」

173: 2013/07/30(火) 01:26:45 ID:rQxJ5T.6
アニ「……私は投票ってのを今回初めて知ったし体験もしたけど」

アニ「意外と面白いもんだね」

アニ「食堂の窓から見えたけど、票を入れる連中はみんな顔が違う」

アニ「本気で悩むやつ、笑いながら決めるやつ、迷って適当に選ぶやつ、逆に迷いすぎて入れられないやつ、決勝以外興味ないやつ」

アニ「ま、私たちは入れる側じゃないから客観的なんだけどさ」

ミカサ「……」

アニ「入れるやつは決まって同じ顔をする」

アニ「自分が出れないから、自分の見たい世界を見せてくれるやつを選ぼうとする」

アニ「それを決められたとき、本当に嬉しそうに笑ってるよ」

ミカサ「……」

アニ「あいつらは本気で応援するために入れてると思うかい?」

アニ「違うね。極端に規模がでかくなる例えになるけど、理想を票に乗せてるのさ」

ミカサ「……理想?」

174: 2013/07/30(火) 01:32:22 ID:rQxJ5T.6
アニ「自分が出られないから、自分が出たとしたら、自分が見たい景色を見せてくれそうなやつを選ぶ」

アニ「それはある種の理想だと思わないかい。コンテストを盛り上げてくれる、楽しませてくれる、頑張ってくれる人を選び出す」

アニ「自分の理想を見せてくれる人を選び出す」

アニ「それが投票ってもんなんじゃない」

ミカサ「理想……」

アニ「で、あんたは自分に入れたんだって目の前で言われたんだったね」

アニ「どう、その子の理想は重かった?」

ミカサ「……!」

アニ「票の数だけコンテストの理想を託されてるんだ」

アニ「たとえ1票でも、その子のコンテストの理想は、重いだろ」

ミカサ「……」

175: 2013/07/30(火) 01:40:14 ID:rQxJ5T.6
アニ「とはいえ私はそんな風に見える、と思ってるだけで、入れた連中の理想なんて考えてない」

アニ「あんたみたいに中途半端な私欲じゃなくて、本気の私欲だからね」

アニ「休みをもらって、ここで本でも読んで正々堂々と休む」

アニ「だから勝てればありがたいが、勝つ気もほとんどない。負けたらサボればいい」

アニ「器の小ささで言えば、あんたよりはるかに小さいだろうね」

ミカサ「……」

アニ「だから演説でも何も言わないし、言う気もない」

アニ「それでも入れるっていうんだったら、ありがたく休みのために参加するってもんさ」

ミカサ「……」

アニ「……」

アニ「……やれやれ、こんなに一人言を言うなんて、私らしくないね」パサッ

ミカサ「……」

アニ「……」ペラッ

176: 2013/07/30(火) 01:44:14 ID:rQxJ5T.6
ミカサ「……きっとアニには票が入るだろう」

アニ「……」ペラッ

ミカサ「本質が見抜けるのであれば、アニに入れる」

ミカサ「ここにいる人間に、そんな人間はいない」

ミカサ「……まぁ、そういったのとは別な知識的な馬鹿はいるけど」



 兵舎 中庭

サシャ・コニー「ぶえっくしょ!」

ジャン「だぁあ!! なんでてめえら2人してこっち向いてくしゃみすんだ!!!」

サシャ・コニー「ジャンならいいかなと思って(思いまして)」

ジャン「……上等だ、巨人の前にてめえらを狩ってやる!」

177: 2013/07/30(火) 02:04:42 ID:rQxJ5T.6
 女子寮 寝室

ミカサ「……あなたは自分が思うほど、周囲から嫌われる人間ではない」

ミカサ「それは、さっきも言ったように仲間にはあなたの本質を見抜く力があるから」

ミカサ「……それに、一人言も多いようだから」

ミカサ「だからきっと票は集まるだろう」

アニ「……」ペラッ

ミカサ「……」

ミカサ「ただ私は手を取り合って仲良くしたい、とは思っていない」

アニ「……」ペラッ

ミカサ「この際だから言っておこう。前に手合わせをしたときから、そう思っているの」

アニ「……」ピクッ

ミカサ「あの格闘の後で、あなたが好かれる人間だと思った」

ミカサ「エレンが技を教えてもらいたがったのも、納得した」

アニ「……」

178: 2013/07/30(火) 02:05:39 ID:rQxJ5T.6
ミカサ「……だって、あなたの技には、親を想う気持ちがあったから」

アニ「……」

ミカサ「……」

アニ「……」

ミカサ「ただ根本にそれがあったとしても、私はあなたとは仲良くできない」

ミカサ「その根本で覆い隠してる、もっと根深い、何かがあなたにはある」

ミカサ「それも感じ取ってしまったから」

アニ「……」

ミカサ「けれど、それとこれとは別」

ミカサ「私の一人言を聞いてくれて、そして長い一人言を止めずに続けてくれてありがとう」

アニ「……一人言が長いね、読書の邪魔だよ」パサッ

ミカサ「もう黙ろう。午後まで寝ることにする」

アニ「……」ペラッ

ミカサ「……」スゥー スゥー

アニ「……寝るの早」ペラッ

181: 2013/07/30(火) 02:19:59 ID:rQxJ5T.6
 同日 夕食後 食堂

ザワザワ ガヤガヤ
ダレニイレタ? サシャカナー
エレンクン! アルミンダナ オレモオレモ

ガチャッ

アルミン「お待たせ。みんな集まってるかな」

マルコ「結果が出たよ」

オー ハヤクハヤクー

アルミン「今回は200人、男女で400票あったんだけど」

アルミン「全部で387票集まりました。ほとんど全員投票に参加してくれたんだね。ありがとう」

アルミン「今からその結果を貼りだすね」

182: 2013/07/30(火) 02:45:39 ID:rQxJ5T.6
第1回訓練兵団水着美男美女コンテスト

 二次選考 結果
 実行委員長 アルミン・アルレルト 記

女子

 1位 クリスタ 39票
 2位 ミカサ 35票
 3位 サシャ 33票
 4位 ユミル 31票
 5位 ミーナ 24票
 6位 アニ 22票

 7位以下 全て合わせて10票 以上194票

183: 2013/07/30(火) 02:46:22 ID:rQxJ5T.6

男子

 1位 アルミン 38票
 2位 エレン 35票
 3位 ライナー 27票
 4位 ベルトルト 23票
 5位 コニー 21票
 6位 ジャン 21票

 7位以下 全て合わせて28票 以上193票

 男女計387票 無効票11票 失効票2票

 不正行為なしのため、結果は決定事項とされる。
 6位以上の者は決勝へ出場する権利を有する。
 なお棄権した場合、以下の順位より順に繰り上げ式とする。

 以上

184: 2013/07/30(火) 02:48:43 ID:rQxJ5T.6
ザワザワ ガヤガヤ

クリスタ「わ、わわわわわたしが1位!?」

ユミル「さすが私のクリスタ! 絶対1位だと思ってたよ」

サシャ「すごいじゃないですか! おめでとうございます!」

ミーナ「サシャも3位だよ、凄い! 私も入るなんて思わなかった……」

アニ「……」

ミカサ「……2位、か」

185: 2013/07/30(火) 02:51:56 ID:rQxJ5T.6
あ、>>183の「5位 6位」は「5位 5位」のミスです
同率5位です
――――――――

エレン「やっぱアルミンが1位か」

ライナー「予想通りだな」

ベルトルト「(本当に入ると思わなかった……けどこれでアニと並んで!)」

ジャン「俺が……バカと……同じ……だと……」

コニー「ジャンてめえ!」

アルミン「じゃあアンケートで票の補足を発表するよ。みんな席に戻って戻って」

186: 2013/07/30(火) 02:57:14 ID:rQxJ5T.6
アルミン「まずは女子から。1位はクリスタだね。男子の投票のが多いけど、女子からもそこそこ入ってる」

クリスタ「うぅぅうう恥ずかしい///」

ユミル「照れんなって。当然なんだから」

アルミン「アンケートでは『可愛いから』『女神だし』『天使』って意見がほとんどかな(まぁ同意するけど)」

アルミン「『ああ見えて意外とタフそう』『辛い仕事を率先して手伝ってくれる』っていう女子からの意見も結構多かったよ」

クリスタ「そ、そんなことないよ! でもありがとう!」

ユミル「さすがだねクリスタ。やっぱり私のクリスタなだけある!」

サシャ「……さっきから同じことしか言ってません」

ユミル「んだと芋女こらぁ!」

サシャ「ひ、ひぃぃい! すみませんごめんなさいすみません!」

187: 2013/07/30(火) 03:03:41 ID:rQxJ5T.6
アルミン「次は2位のミカサ。こっちも男女同じくらい入ってるかな」

アルミン「『ミカサの強さはコンテストでも通用するのか見てみたい』『あそこまで戦うってはっきり言ったのに好感が持てた』っていう演説に対しての意見が多いかな」

ミカサ「……」

アニ「……」フン

アルミン「あと『女子の間で噂の腹筋とやらを見てみたい』とか『あの身長であの体重なのがどうなってるのか気になるからこれを機に見る』って身体的特徴に対する意見が男子には多いかな……、ははは」

ミカサ「……」ギロッ

モブ男子兵達「」ビクッ

エレン「やめろミカサ、男子を頃す目で威嚇するなって」

アニ「……(ああいうつまんない理想もあるんだねぇ)」

189: 2013/07/30(火) 03:17:35 ID:rQxJ5T.6
アルミン「3位はサシャ。意外と女子票も多いけど、それでも男子票のが多かったね」

アルミン「えーっと、男子は、その、『意外と胸がでかいと聞いて』『意外と尻がイイと聞いて』『よく見ると可愛い』『方言萌え』って意見が多い、かな……」

アルミン「(萌えってなんだ……?)」

サシャ「……えぇぇええ!? そ、それ私への感想なんですかぁ!?」

アルミン「女子からは『あのゆるい感じが好き』『同性として教官にあんな態度とったのは正直すごいと思ったから』って意見もあったよ」

サシャ「そ、それは嬉しいんですけど、なんだか複雑です……」

ユミル「男からそう見られてるって思うとどうよ?」

サシャ「なっ!! 何言うとるんやし!! やめんかい、恥ずかしい!!」

ユミル「方言出てんぞ」

サシャ「!!!////うううぅううううう!!!////」

クリスタ「もう、やめてあげなよユミルってば!」

190: 2013/07/30(火) 03:23:54 ID:rQxJ5T.6
アルミン「4位はユミル。ユミルは女子からの票が一番多かったね」

アルミン「『演説で惚れました』『いい夢見せて』『ユミル様抱いて』って意見がかなり多いよ」

アルミン「男子からも少し入ってた。『あの啖呵は男でもできねえ』『その男らしさ分けてほしい』とかもある」

ユミル「あたしへの意見はどうでもいい。クリスタと同じ舞台に立てるならなんでもいい」

クリスタ「もう! 本当に無神経なんだから!」

アルミン「あ、あと『アニとは違うキツさがいい』『罵ってくれ、お願い』って意見も……」

ユミル「あ?」

アルミン「あ、いや、あははは。アンケートをぜ、全部読むのはあんまりよくないかな!」

ユミル「いや、いいよ。読んでくれよ。そのまま今の意見書いたやつの名前も言え。お望み通り罵ってやるから」

サシャ「お、落ち着いてくださいユミル! ブレードもしまってください!」

サシャ「っていうかなんで食堂で私服なのに持ってるんですか! どっから出したんですか!」

191: 2013/07/30(火) 03:27:34 ID:rQxJ5T.6
アルミン「つ、次に行くよ。5位はミーナだね。ミーナも男女同数くらいかな」

ミーナ「うぅ、一緒に並んでるみんなと比べると恥ずかしい。私なんかでいいのかな」

ミカサ「選ばれたのだから、自信を持つべき」

アルミン「意見としては『あの素朴さに惹かれた』『健気に努力してるのが好感持てる』っていうのがあるね」

アルミン「あとは……『自由時間とかみんなと一番楽しそうに話してる』『一緒にいて話したりするだけで落ち着ける』とかかな」

ミーナ「う、け、結構恥ずかしいねこれ」

サシャ「ミーナと話すのは確かに楽しいですよ!」

クリスタ「うんうん」

ミーナ「ありがとうみんな」

193: 2013/07/30(火) 03:32:54 ID:rQxJ5T.6
アルミン「最後は6位、アニだね。票としては男子が多いかなぁ」

アニ「……」

アルミン「意見は……『格闘強いのに、見せびらかさにところはかっこいい』『演説でも無言で、自分を絶対崩さないでいくのが逆に凄い』」

アルミン「『最初にミカサと格闘訓練やった時からすげえと思ってた』とか『この間のミカサとの戦いっぷりに惚れた』もある。『蹴ってくださいお願いします』とかも……あるかな……」

アニ「……」

ミカサ「……」

ミーナ「男子結構情けないね」

サシャ「えぇ、私も今回のコンテストで男子への信頼が半減してます」

194: 2013/07/30(火) 03:38:07 ID:rQxJ5T.6
アルミン「次は男子だね。今度は下位から行こうか」

アルミン「ジャンとコニーが同率5位。ジャンは男子票、コニーは女子票が多いかな」

ジャン「こいつと一緒で男子のが多い……」

コニー「何が不満なんだよ!」

アルミン「ジャンには『あそこまで報われない恋だと同じ男として本当に同情する』『一途なのは応援するけど、口の悪さは直すべきね』」

アルミン「後は『ジャンには頑張ってほしい。本当に。本当にそう思う。心から』っていうのもあったよ」

ジャン「なんで全部哀れみなんだよ……」

コニー「ジャンらしいな」

ジャン「んだとてめえこらぁ!」ガッ

コニー「離せよ! 破けちゃうだろ!」

エレン「(セリフ取られた!)」

196: 2013/07/30(火) 03:40:13 ID:rQxJ5T.6
アルミン「コニーは……」

アルミン「『勉強教えてあげたい』『あそこまでバカだとむしろ清々しい』『一番コンテストを笑わせてくれそう』」

アルミン「『なんだか放っておけない感じが好き』とかもあるね」

ジャン「なんでてめえは素直に応援されてんだ!」

コニー「俺が知るか!」

ライナー「落ち着けお前ら」

197: 2013/07/30(火) 03:45:23 ID:rQxJ5T.6
アルミン「次は4位でベルトルト」

ベルトルト「やっぱり4位……信じられないなぁ」

ライナー「もう少し自信を持てベルトルト」

アルミン「『影が薄いというより、寡黙なんだと思う。実は凄い人』『成績上位なのにひけらかさないのがいい』『もっと自信持ってほしい』」

アルミン「他にも『ああ見えて結構気が使える』『チームプレーやコミュニュケーションは苦手そうだけど、それを解消しようとしてるのもわかる』とかもある」

アルミン「比較的均等だけど、若干女子票のが多いかな」

ベルトルト「そう……なんだ」

ジャン「俺よりよっぽどいいじゃねえか。もっと喜べよ」

コニー「そうそう、ジャンよりは全然マシだろ」

ジャン「てめえ本当にぶっ頃す!」

コニー「上等だ表出ろ!!」

ベルトルト「や、やめなって二人とも!」

198: 2013/07/30(火) 03:53:09 ID:rQxJ5T.6
アルミン「二人とも、あまり騒ぐと教官が来ちゃうよ。ただでさえ無理言って食堂に残らせてもらってるんだから」

ジャン「お、おぅ」

コニー「わ、わりぃわりぃ」

アルミン「次が3位でライナーだね。男女とも大体均等だけど、今度は男子のが少し多い」

アルミン「『いい兄貴分』『聞いたことは丁寧に答えてくれて好感が持てる』『力持ち』『人間っていうより動物みたい』」

アルミン「『掘られたい』『お世辞抜きでかっこいいと思う』『エレンくんと戦ってくれて嬉しい。見てるとベルトルトくんとの関係を考えて色々……ふふふ』とか」

ライナー「そうか。そこまで慕われてると出る甲斐があるな」

ライナー「……いくつかよくわからん意見もあるようだが」

エレン「俺とライナーが戦って嬉しいってどういうことだ?」

ベルトルト「僕との関係っていうのも……あと掘られるってなに?」

アルミン「(ライナーはなんか変なアンケートの答えが多いんだけどなんでなんだろう)」

200: 2013/07/30(火) 03:58:54 ID:rQxJ5T.6
アルミン「まぁいいか。次は2位でエレンだね」

エレン「アルミンにゃやっぱ勝てなかったかー」

アルミン「でも僅差だよ。ほとんど同じだから。意見は『まっすぐなところが応援できる』『俺たちが言えないことも胸を張って言えるのは素直に尊敬できる』」

アルミン「『エレンとなら一緒に巨人と戦いたい』『俺は駐屯兵団志望だけど、あの成績で調査兵団に自分から行きたがるのは本当にすごいと思う』」

アルミン「女子からは『素直にかっこいい』『男子の中でも目的意識がはっきりしてて凄い』『なんだかんだ言ってミカサを大事に思ってるところが好き』とかかな」

エレン「なっ、ばっ、そんなことねーよ!」

ミカサ「ありがとうエレン」

エレン「俺の意見じゃねえ! っつうか女子席からいつの間にこっち来た!?」

ミカサ「エレンのためならすぐに来る」

ジャン「」

ジャンガイキシテネェ
ガンバレジャン ホントニ

202: 2013/07/30(火) 04:04:21 ID:rQxJ5T.6
アルミン「最後は1位の……僕だ」

アルミン「じ、自分でいうのは少し恥ずかしいかな。マルコにお願いしていいかい」

マルコ「もちろん。えっとアルミンは男女どっちからも支持されてるね」

マルコ「『実行委員長でありながら決勝へ出るとか面白そう』『陰ながらの努力がコンテストでも垣間見えてて頑張ってると思う。応援してる』」

マルコ「『わからないことは聞けば大体答えてくれるし、教え方も丁寧』『教官よりアルミンに教わる方がいい』『コンテストとは無関係に座学1位なのはずっと尊敬してる』

マルコ「面白いのだと『男とは思えない愛らしさがある』『アルミンくんの水着は男物なの?』とかもあるよ」

アルミン「ちょ、ちょっとマルコ! 変なの読まないでよ!」

マルコ「みんなのも読んだんだから贔屓しちゃダメでしょ」

アルミン「うぅううう」

エレン「愛らしい……か?」

ミカサ「私たちは幼馴染だからそう思わないけど、女子の間ではそういう見方をしている人がいるのも事実」

エレン「へぇ、アルミンをねぇ」

男子訓練兵達「(実は男子の中にもいますが)」

203: 2013/07/30(火) 04:09:19 ID:rQxJ5T.6
アルミン「い、以上です//」

マルコ「男女上位の6人で決勝を行います。決勝は来週! それで、当日の舞台を作るのに人手が足りてません」

アルミン「あ、そうなんだ。内地から兵団の協力者も来てくれるんだけど、なにせ遠いからすぐに工事に着工できない」

トーマス「なので訓練兵のみんなに少し協力してほしいんだ」

ナック「強制じゃないし、訓練の合間や休憩時間にちょっと手伝ってくれるだけでいい。疲れてるなら無理もしないで構わない」

ミリウス「時間のある人だけ手伝ってほしい」

イイヨー リョウカイダ タノシミー

アルミン「じゃあ今日は解散にします。お疲れ様! 決勝には兵団の人を審査員として呼んだりしてもっとお祭りらしくなるから」

アルミン「みんな楽しんでね!」

213: 2013/07/30(火) 22:38:05 ID:rQxJ5T.6
決勝前夜

アルミン「水着が足りない?」

マルコ「いや、数は合ってるんだ。ただちょっと問題があって……」

アルミン「どういう問題?」

マルコ「その……男性用水着が足りなくて、代わりに……」

214: 2013/07/30(火) 22:42:36 ID:rQxJ5T.6
 決勝当日 早朝

ザワザワ ガヤガヤ

エレン「うわ、すげえ人数だな。訓練兵舎にこんなに人が来てるの初めて見た」

ダズ「えー訓練兵団名物、ふっくらパンに冷製スープはいかがですかー。食堂で販売しておりまーす」

ライナー「……商売までするのか」

ベルトルト「商魂たくましいなぁ」

アニ「……」

ミカサ「エレンの分も買ってこよう」

エレン「え、いや、いらねえよ。いつも食ってんじゃねえか」

コニー「今日は仲間のみんなも手伝ってんだな」

ジャン「流石に人手が足りねえんだろ」

215: 2013/07/30(火) 22:47:36 ID:rQxJ5T.6
???「よぅ、エレン、ミカサ」

エレン「え?」

ミカサ「ハンネスさん……!」

ハンネス「久しぶりだな。元気にしてたか」

エレン「な、なんでこんなとこにいるんだ!?」

ハンネス「なんでって、今日はアレだろ。コンテストだろ? 兵団の連中は大体来てるさ」

ハンネス「ま、当然全員じゃねえけどな。興味ねえ連中とかは担当地区から動いてねえよ」

ミカサ「会えて嬉しい、です」

ハンネス「あぁ……でかくなったな、お前ら」

エレン「当たり前だ。巨人を駆逐するためだからな!」

ハンネス「言うようになったじゃねえか、あんなちっさかったくせになぁ」

エレン「う、うるせえな!」

217: 2013/07/30(火) 22:53:43 ID:rQxJ5T.6
コニー「お、おいエレン。誰だその人」

エレン「あ、あぁ、わりぃ。ハンネスさんだ。俺たちのシガンシナ区で駐屯兵をしてた人だよ」

ハンネス「正確には駐屯部隊長だ。この間昇格したからな」

エレン「え、そうなのか?」

全員「失礼しました」バッ

ハンネス「あぁ、すまんな。敬礼されるのはまだ慣れてねえんだ。直っていい」

ハンネス「それにしても……。こいつらがお前の友達か、エレン」

エレン「友達じゃねえよ、仲間だ」

ハンネス「……いい顔してるじゃねえか」

218: 2013/07/30(火) 22:56:46 ID:rQxJ5T.6
ハンネス「まぁ俺は俺で仲間と来てるからな。せいぜい楽しませてもらうぜ」

エレン「あ、あぁ。俺も出るから楽しみにしててくれ!」

ハンネス「あぁ、そうか。今期は男も一緒に出るんだったか。頑張れよ」

ミカサ「ありがとうございます」

エレン「また後でな!」

ライナー「シガンシナ区で、か」

エレン「あぁ。俺とミカサを巨人から、助けてくれた人だ」

ベルトルト「……」

アニ「……」

ミーナ「? どうしたの二人とも」

ベルトルト「あ、いや、なんでもないよ」

アニ「……」

219: 2013/07/30(火) 22:59:58 ID:rQxJ5T.6
マルコ「あ、みんな、こっちだよ!」

エレン「マルコ。アルミンはどうしたんだ? 他は全員こうやって集まって待ってたけど……」

マルコ「後で説明するよ。それよりそろそろ準備に入ってほしい」

マルコ「とりあえずこっちに来てくれるかな。決勝の説明をしたいのと、それと着替えてもらうから」

ジャン「いよいよか」

サシャ「き、ききき緊張してきましたたた」

クリスタ「だ、大丈夫だよ。み、みんなで出れば、だだだ大丈夫」

ユミル「クリスタも落ち着けって」

コニー「水着ってどんなんなんだろうなぁ」

220: 2013/07/30(火) 23:04:14 ID:rQxJ5T.6
 ステージ前

フランツ「皆さん、長らくお待たせいたしました」

ハンナ「それでは第1回、訓練兵団水着美男美女コンテストを開催いたしまーーす!!」

ワーワー イイゾー マッテマシター!


 ステージ裏

ジャン「あいつら何やってんだ……」

マルコ「司会を頼んだんだ。あの2人なら息ピッタリの仕事をしてくれるからね」

ミーナ「あぁ、うん。うざいほどピッタリ仕事しそう」

マルコ「さ、みんなこっちだよ。男子は右、女子は左だ。中にある水着は事前に準備されたものしかない」

マルコ「なにせ希少だからね。人数分揃えるのでやっとだった」

マルコ「サイズに合わせて選ばれてるから、置かれてるのを着てくれ」

マルコ「本当は私服みたいに選ばせたかったんだけど、そこは力不足だったんだ。みんなには申し訳ないけど」

エレン「大丈夫だろ。そんな気にすんなって」

221: 2013/07/30(火) 23:07:11 ID:rQxJ5T.6
 ステージ前

フランツ「今回は一般公開ということで」ハンナ「皆さんもとても期待していると思います!」

フランツ「そこで、まずは、一般公開されていなかった事前に行われていた選考を皆さんに解説して」

ハンナ「それから決勝戦を楽しんでいただこう、という風な進行をしていきます!」

フランツ「決勝から参加した、という人でも楽しめるよう説明していきますので」

ハンナ「まずは飲んだり食べたりしながら楽しんでいってくださーい!」

ワーワー ワーワー

 ステージ裏

ジャン「生き生きしてんなぁ」

コニー「今までほとんど出番無かったから溜まってんじゃねえのか」

エレン「おい、これマジで着るのか」

ライナー「初めて見たが……ここまで布地が少ないとは……」

ベルトルト「これ何でできてるんだろう……」ピラピラ

222: 2013/07/30(火) 23:12:40 ID:rQxJ5T.6
フランツ「まずは今大会、男女混合になったきっかけだね」

ハンナ「これは多分>>2->>41の頃の話ね」

フランツ「大体そうかな元々は水着美女を決めるだけの話だったわけだけど」

ハンナ「説明を聞いてから水着の布地が少ないって知って女子が怒っちゃったんだよねぇ」

フランツ「そう! そこでミカサの提案で、男女混合で行うのはどうか、って話になったんだ」

ハンナ「男子だけだと酷いことになったらしいけど、どうなったのかなぁ」

フランツ「そこは聞かない方がいいんじゃないかな」

ハンナ「そう? じゃあ続きをお願いフランツ!」

フランツ「それで、1回目の選考が行われることになったんだよ」

223: 2013/07/30(火) 23:19:40 ID:rQxJ5T.6
ハンナ「これは>>42-50の話ね!」

フランツ「全訓練兵にアンケートを取って、委員会の定めた規定に沿った評価を合わせて出場者を絞る、っていうのが1回目の選考だったんだ」

ハンナ「アンケートはなんとなくわかるんだけど、委員会の規定に沿った評価ってなんだったのかなぁ?」

フランツ「実行委員長に聞いてみたら、これまでの座学、機動訓練、対人格闘なんかのデータや、個々人の身体的、精神的特徴を参考にしてるんだって」

フランツ「だから決勝に残ってるのも、総合成績の上位者が多いだろう?」

ハンナ「そういえばそうね」

フランツ「いわば成績上位の時点で多少リードしてたってことだね」

フランツ「けどそういうリード組に入ってなくても選ばれてる人もいるから」

フランツ「委員長の決めた方針はちゃんとしてたってことだね」

ハンナ「なるほど! フランツ賢いね!」

フランツ「ははは、それほどでも」

ノロケンナー ハヤクツヅケロー

224: 2013/07/30(火) 23:28:13 ID:rQxJ5T.6
フランツ「そしていよいよ一次選考の結果後、二次選考が始まった!」

ハンナ「>>68-84、>>96-151、>>161-178、そして>>181-203だね!」

フランツ「よ、よくスラスラ数字が言えるね」

フランツ「とにかくまずは>>68-84。これは二次選考開始から演説までだね」

ハンナ「二次選考はちょっと期間が長かったよね」

フランツ「一次の狙いである全体から優れている個人を選ぶ、ってのいうのと違って選ばれた個人を見る、っていうのが狙いだからね」

フランツ「だから個人を見る時間を長めにしてたんじゃないかな」

ハンナ「なるほど! すごいねフランツ、私全然わからなかった!」

フランツ「(まぁアルミンに聞いたんだけどさ)」

225: 2013/07/30(火) 23:33:18 ID:rQxJ5T.6
ハンナ「>>96-151が演説ね!」

フランツ「そう。私服で訓練兵に演説をしてもらう、って時間だった」

ハンナ「みんな色々なやり方でやってたね」

フランツ「ちょっとした騒動もあったりしたし、個人を見る一番ちゃんとした時間だったんじゃないかな」

ハンナ「そういえばフランツは誰に入れたの?」

フランツ「男子にはエレンに入れたけど、女子には入れてないよ」

ハンナ「え、どうして?」

フランツ「君以外に誰に入れるって言うんだい? 君への投票用紙はここに持ってるよ」

ハンナ「フランツ……私も女子はサシャに入れたけど、貴方への投票用紙はここにあるの」

フランツ「ハンナ……君って子は」

ハンナ「お互い様でしょ?」

訓練兵達「(あぁ、失効票2ってこいつらのか……)」

227: 2013/07/30(火) 23:38:37 ID:rQxJ5T.6
フランツ「オホン、次は>>161-178だ」

ハンナ「これは投票ね」

フランツ「そう。演説と期間中の評価、全部を含めて誰を選ぶかを決める大事なことだったんだ」

ハンナ「みんな思い思いの人に入れてたね」

フランツ「そうだね。投票用紙に込められた想いを感じ取れる大事な日だったよ」

ハンナ「でもまさかミカサとアニが、ねぇ。フフフ♡」

フランツ「え、何の話?」

ハンナ「乙女のひ・み・つ♡」


 ステージ裏

ミカサ「……き、聞かれてた……///」

アニ「……///」

サシャ「そ、そんなことより、こ、ここここここれ着るんでででですか!?」

クリスタ「」プルプル

ユミル「さぁ、クリスタ早く! 早く着なって! 目に永遠に焼き付けるから!」

228: 2013/07/30(火) 23:50:27 ID:rQxJ5T.6
フランツ「だ、誰だいバカ夫婦なんてヤジを飛ばすのは!」

ハンナ「そ、そうよ、誰がお似合い夫婦だっていうの! もう! 恥ずかしいでしょ!」

フランツ「オホン、話を戻すけど、最後は>>181-203だね。これは二次選考の結果発表だ」

ハンナ「ここで選ばれた人が決勝戦に残った、っていうことなのね!」

フランツ「そう! その出場者は後ほど発表するよ!」

ハンナ「そういえば無効票って一体どんな票だったの?」

フランツ「投票用紙だけ出したってこと、つまり無記名投票だね。選ばないけど参加だけはする、って意思表示だよ」

ハンナ「じゃあ結局全員参加だったってことなの?」

フランツ「そうなるね。失効票は僕らの2票だけ。本来は回収だけど、アルミンに頼んでこの時まで残しておいてもらったんだ……」

ハンナ「フランツ……嬉しい!」バッ

フランツ「ハンナッ!」ダキッ

オイセツメイシロヨ! ヤクニタタネエゾアイツラ!
アノフタリハナンナノカシラ サァワカリマセンワオクサマ
オイサケハネエノカー スミマセンアリマセンー

229: 2013/07/30(火) 23:55:07 ID:rQxJ5T.6
フランツ「さ、これで今までのおさらいは終了! まもなく決勝戦を盛り上げる素敵なゲストの登場です!」

ハンナ「ねぇ、決勝はどうやって選び出すの?」

フランツ「それは今言ったゲストとも大いに関係があるんだよ」

ハンナ「え、そうなの!?」

フランツ「さらに最終的には、ここまで参加してきているある人たちも、関わることになるかもね!」

ハンナ「ある人たち?」

フランツ「それは後でのお楽しみ。さぁ、それじゃあ決勝の開始はもう少し! ゲストが到着して、出場者が準備できたら」

ハンナ「はじめるのね! 今、ここで!」

フランツ「そう、勝負は今、ここで決める!」

ワーワー ワーワー

 ステージ裏

ライナー「……気のせいか今未来のセリフを取られた気がした」

ベルトルト「……奇遇だね、僕もだよライナー」

233: 2013/07/31(水) 00:13:08 ID:o4ZcK5ug
 同時刻 ステージ裏 更衣室

ライナー「……」

コニー「……」

エレン「……これは……確かに……」

ジャン「……あぁ、キツいものがある」

ベルトルト「……僕の気持ち悪いぐらい真っ赤なんだけど……」

ライナー「いや、よく見ろ。黒いラインもある。大丈夫だ」

ベルトルト「ごめん、正確じゃなかった。なんでこんなパンツみたいなやつなの? ライナーみたいにズボンみたいのがいいんだけど」

コニー「俺もズボンみたいの方がよかった……。色は悪くねえ黄色だけどな」

ジャン「俺のはピンクな上に紐なんだがどういうことなんだ」

コニー「ぶふぅっっ、似合いすぎだろジャン。ぶははははは!!」

ジャン「お前やっぱり頃す!!!!」

エレン・ライナー「(ズボンでよかった)」

234: 2013/07/31(水) 00:19:58 ID:o4ZcK5ug
上のは男子更衣室です。書き忘れました……

―――――

 同時刻 ステージ裏 女子更衣室 

全員「……」

ミーナ「……え、えっと、その、みんな、大丈夫?」

クリスタ「」

ユミル「……」ジーッ

クリスタ「無言で見続けるのやめてユミル……」

サシャ「うううううううは、恥ずかしい。こ、これで人前に出るんですかぁ!?」

ミカサ「選ばれた以上、仕方ない」

アニ「……」ガサガサ

サシャ「あ、アニ! 何自分だけ服着てるんですか!」

アニ「ちゃんと規定は守るよ」

サシャ「えぇ? ど、どういうことですか?」

235: 2013/07/31(水) 00:27:42 ID:o4ZcK5ug
 ステージ前

フランツ「さぁ、皆さん。長らくお待たせいたしました! 決勝戦の、始まりでーーーす!!」

オー ワーワー ピーピー

ハンナ「それで、決勝戦はどうするの? どうやって選ぶの?」

フランツ「いい質問だねハンナ! まずは男子から出てもらうんだ! そして女子も出てもらう!」

フランツ「男子5人、女子7人、それぞれの支給された水着を着て、いかに着こなしているか」

フランツ「そして似合っているかを、5人の審査員の人たちに選んでもらう!」

ハンナ「5人もいるのね! 凄い! あれ、そういえば男女の数がムグッ」

フランツ「忘れたのかいハンナ! アレは……」ゴニョゴニョ

ハンナ「っ! そ、そうだったね、ごめん!」ゴニョゴニョ

フランツ「さ、さぁ、まずは5人の特別審査員に登場してもらいましょう!」

ハンナ「ど、どうぞーっ!」

236: 2013/07/31(水) 00:35:51 ID:o4ZcK5ug
やっぱりこっからはギャグ強めになりそうです

キャラ崩壊も恐らく相当出てきますので、今までの壊れていない感じが好きな人はご注意ください

では再開します

237: 2013/07/31(水) 00:37:07 ID:o4ZcK5ug
フランツ「男か女か正式発表はされていない、けどアニメ公式絵にはどう見ても胸がある!」

ハンナ「原作おまけ漫画ではスカートも履いてた巨人大好き。巨人以外に興味なし。調査兵団の究極の異端児!」

フランツ「調査兵団分隊長、ハンジィィィ・ゾエェェェエエエ!!!」

ハンナ「それとお供の分隊長、ミケ・ザカリアス!!」

ハンジ「どーもー!」

ミケ「……」フン

ザワザワ ザワザワ

モブ男子兵「おい、マジかよ」

モブ女子兵「す、すごい、分隊長だ。こんなところに出てくるなんて……」

ハンジ「お祭り大好き、ハンジ・ゾエでーす。こっちはお供のミケ分隊長。よろしくー」

ミケ「……」

238: 2013/07/31(水) 00:39:19 ID:o4ZcK5ug
フランツ「ハンジ分隊長、遠いところをご苦労様です」

ハンジ「いやぁー。私たちの時は誰が勝ったか忘れちゃったいい加減な性格なんだけどね。そんなのでも大丈夫かな?」

ハンナ「お会い出来て光栄です!」

ハンジ「そうかい! ありがとう!」

ミケ「……」スンスン

フランツ「!?」

ハンジ「あぁ、気にしないで。彼の癖だから。深い意味は多分ないよ」

ミケ「……」フン

フランツ「それではお二人はあちらのお席へ」

ハンナ「さぁ、続いての審査員は!?」

239: 2013/07/31(水) 00:46:25 ID:o4ZcK5ug
フランツ「誰が呼んだか何故選ばれたか。調査兵団、いや、人類最強と言われる究極の兵士!」

ハンナ「その実力1人で一旅団。巨人と一体どっちが怖いのか!」

フランツ「調査兵団、リヴァイ兵士長ぉぉぉおお!!」

ハンナ「そのお供のリヴァイ班の皆さんでーす!」

リヴァイ「……」

ペトラ「こんにちはー!」

グンタ・オルオ・エルド「どーもー」

ザワザワ

スゲェ コンナトコデリヴァイヘイシチョウヲミレルナンテ
コトシヤベエンジャネエノ
トイウカフランツノマエコウジョウダイジョウブナノカ
コロサレネエノカ

リヴァイ「ちっ。なんだってこんな面倒なことを……」

ペトラ「し、仕方ないですよ。団長の指示ですから……」

241: 2013/07/31(水) 00:56:18 ID:o4ZcK5ug
フランツ「お疲れ様です、リヴァイ兵士長」

リヴァイ「……」

ペトラ「あ、あの、すみません。気が立ってるので……」

ハンナ「まさか兵士長が来られるとは……」

リヴァイ「仕方ねえだろ。団長の指示だ」

オルオ「そう、俺らへの団長の指示だからな。ガキ共には到底理解できねえだろうよ」

ペトラ「オルオ、兵長の前でそれはやめて、本当にやめて」

グンタ「ったく……」

エルド「やれやれ」

フランツ「では皆さんはハンジ分隊長の隣へお願いします」

242: 2013/07/31(水) 01:01:41 ID:o4ZcK5ug
フランツ「続いては、まさに今の調査兵団の形を作り上げた調査兵団のトップ!」

ハンナ「構築した陣形では、調査兵団の氏亡率を大幅に激減させ、かの人類最強の戦士を見出した人物!」

フランツ「調査兵団第13代団長、エルヴィィィン・スミィィィイイイス!!!」

ハンナ「どうぞー!」

エルヴィン「やぁ、今日はよろしく」

ザワザワ

オイマジカヨ ドウナッテンダ
チョウサヘイダンノシゴトハ? コトシハスゲェゾ
フランツスゲェ ヨビステダモンナ

エルヴィン「今年の訓練兵も元気でいいことだな」

ハンナ「ありがとうございます!」

243: 2013/07/31(水) 01:08:39 ID:o4ZcK5ug
フランツ「お忙しい中、調査兵団の皆さんにお越しいただいて……」

エルヴィン「なに、845年と違って今は平和なものだからね。壁外調査の合間に集まるくらいどうということはない」

エルヴィン「それに今の訓練兵を見ておくのも貴重だ。中には逸材がいるかもしれないからね」

ハンナ「団長や皆さんの時はどなたが優勝されたんでしょうか?」

エルヴィン「誰だったかな……。あぁ、ハンジ分隊長の時は、そのまま決勝の頃まで残っていたんじゃないかな」

ハンジ「え、そうでしたか?」

エルヴィン「たしかあの時は私も見に行ったからね。まさか今期は審査員として来ることになるとは思わなかったが」

フランツ「これは面白い情報ですね!」

ハンナ「それではエルヴィン団長はリヴァイ兵長の隣へどうぞ!」

244: 2013/07/31(水) 01:16:22 ID:o4ZcK5ug
フランツ「続いては駐屯兵団生来の変人! どうせ食べられるのなら超絶美女の女型の巨人に食べられたい!」

ハンナ「トロスト区を含む南側の駐屯兵団全てを束ね、柔軟な発想、果断に富んだ指揮力を持つ!」

フランツ「駐屯兵団司令官、ドットォォオオオ・ピクシスゥゥゥウウウ!!!!」

ハンナ「どうぞぉおお!」

ピクシス「うむ、よろしくのぅ」

ザワザワザワザワ

オイオイシレイマデデテキタゾ!
シンジランネェ マダアトヒトリデルンダロ
ダレダヨ マサカシレイイジョウナノカ!?

ピクシス「今期も活きのいいのが揃っとるようじゃのぅ。いいことじゃ」

フランツ「こ、ここ光栄です!(アルミンどんだけ凄い人に頼んでるんだ……前口上読むとき氏にそうになるんだけど)」

245: 2013/07/31(水) 01:20:14 ID:o4ZcK5ug
ハンナ「ピクシス指令、本日は公務の方は?」

ピクシス「うむ。まぁ巨人がおらにゃ、内地でチェスの相手をするぐらいしか仕事などないからのぅ」

ピクシス「ま、暇だから来たようなものじゃ。はっはっは」

フランツ「(オーラやべえ)」

エルヴィン「ピクシス指令、お越しになるのでしたらこちらからご挨拶したものを……」

ピクシス「おぉ、エルヴィン。久しいな」

エルヴィン「何年ぶりになりますかね」

ピクシス「忘れた。まぁ細かいことはどうでもよかろう。今日は同じ審査員じゃ。よろしく頼むとしよう」

エルヴィン「もちろんです。光栄です」

ハンナ「ではピクシス指令はエルヴィン団長の隣へどうぞ」

246: 2013/07/31(水) 01:24:05 ID:o4ZcK5ug
フランツ「さて、最後は……」ブフゥッ

ハンナ「ど、どうしたのフランツ!?」

フランツ「……」プルプル

ハンナ「……? なにこれ、あぁ、審査員のリスト…………」ブフゥッ

ザワザワ

ナ ナンダ? ダレナンダ?

247: 2013/07/31(水) 01:33:41 ID:o4ZcK5ug
フランツ「……ゴホン。覚悟を決めました」

フランツ「お待たせしました! 最後の審査員、調査兵団、憲兵団、駐屯兵団、その全てを束ね、統括する兵団の頂点!!」

ハンナ「並びにその付き人として、王の元で秩序を守る憲兵団、それを指揮する憲兵団師団長!」

フランツ「ダリィィス・ザックレー総統ォォオオオ!!!」

ハンナ「並びに憲兵団、ナイル・ドーク師団長です! どうぞ!」

ダリス「おはよう、諸君」

ナイル「……」

ザワザワ

オイマジカヨ ソウトウダゾ! ナンデコンナトコマデ!?
シンジラレナイ! スゲェホンモノダヨ! ナイチデモナカナカアエナイヒトタチダゾ!

フランツ「ほ、本日はお越しいただき……ありがとうございます!」

ダリス「まぁそんなに固くならんで構わんよ。今日は祭りだ。今日ぐらいは兵団が心から楽しんでいる、と証明せねばな」

ダリス「そのために私が役に立つのなら喜んで参加させてもらおう」

ハンナ「あ、ああああありがとうございます!」

ナイル「総統、お席へ」

ダリス「あぁ、そうだな。座らせてもらおう」

248: 2013/07/31(水) 01:40:29 ID:o4ZcK5ug
ピクシス「これはこれは、総統殿自らお出でとは」

ダリス「なに、さきに言ったとおり、祭りなのだ。私が出て楽しんでいれば、兵団も純粋に楽しめるだろ?」

ピクシス「まぁそうじゃろうな」

ペトラ「(いやいやいやいや観客凍りついてるんですけど!)」

リヴァイ「……」

ハンジ「いやー、面白くなってきたじゃない。ね、団長」

エルヴィン「あぁ、そうだな」

シンサインコスギダロ ナンダコレ
ドウナルンダコノコンテスト

フランツ「え、えーっと」

ハンナ「そ、それでは審査員も出揃ったところで、決勝戦のルールを説明します!」

250: 2013/07/31(水) 01:51:01 ID:o4ZcK5ug
フランツ「決勝戦では当然、水着審査が中心となります!」

ハンナ「出場者は水着で登場! 最初は水着のみの審査、それに加えてパフォーマンスを1つ行ってもらいます!」

フランツ「それらに対し、審査員の採点は10点満点で審査してもらいます!」

ハンナ「つまり最初の水着審査で10点が5人分の50点満点! 次のパフォーマンスでも同じく5人分の10点で50点満点!」

フランツ「計100点満点のうち、もっとも点数を多くとった出場者の優勝です!」

ハンナ「ちなみに登場は男子の水着審査、女子の水着審査、男子のパフォーマンス審査、女子のパフォーマンス審査の順で行います!」

フランツ「パフォーマンスでは一体どんなものを見せてくれるのか、期待できますね!」

フランツ「ちなみに、一番最後にはあるイベントも用意しています!」

ハンナ「それも期待しながら楽しんでいってください! 司会進行は変わらず私たちで行います!」

フランツ「それでは第1回水着美男美女コンテスト、開幕です!」

ドォン ドォン (祝砲)

ワーワー ワーワー

252: 2013/07/31(水) 01:57:12 ID:o4ZcK5ug
 審査員発表開始時 ステージ裏

エレン「……なんだよ! なんで女子服着てんだよ!」

サシャ「べ、別にダメじゃないですよ! ステージに出るときには脱ぎますよ!」

ミカサ「当然。ずっと水着だと、流石に恥ずかしい。けどエレン、あなたはそのままでいて。目に永遠に記憶させるから」

エレン「や、やめろ! マジでやめてくれ! み、見るなぁ!////」

コニー「お、審査員出てくるみてえだぞ!」

ライナー「エレン、俺たちも服を着よう」

ミーナ「うん、私たちも目のやり場に……困る///」

クリスタ「//////」

コニー「誰も聞いてくれてねえ」

ベルトルト「僕が聞いてるよ。うわ、ハンジ分隊長だ!」

253: 2013/07/31(水) 02:01:34 ID:o4ZcK5ug
ユミル「おー、すげえ盛り上がりだな」

マルコ「今回はアルミンも本気で取り組んでるみたいだからね」

エレン「審査員に誰が来るか、マルコは知ってるのか?」ズボンハキ

マルコ「いや、誰が出るかは把握してない。キース教官と一緒に内地まで行ってたみたいだけど……」

アニ「……」

ミカサ「アルミンなら絶対に凄い人たちを連れてくる。お祭りのためだから」

エレン「そうだなぁ。ま、アルミンなら失敗しねえだろ!」

コニー「おいおい、リヴァイ兵長だぜ! すげえ! 俺本物初めて見た!」

ベルトルト「すごいね。本当に頑張ってたみたいだ」

ジャン「なんで水着には頑張らなかったんだよ……」

ミーナ「放心してないで早くズボン履いてよ! ジャンが一番……その、見えてるんだから! 色々!」

ジャン「……」シャツキル

サシャ「なんで上から着るんですか!」

254: 2013/07/31(水) 02:06:22 ID:o4ZcK5ug
コニー「……おい、あれエルヴィン団長じゃねえか。マジかよ」

エレン「えっ、調査兵団の!? うおぉおお!! すげえ!! リヴァイ兵長までいるじゃねえか!! サイン貰いに行く!!!」

ミカサ「落ち着いてエレン。気が早すぎる」

エレン「は、離せミカサ! ズボンを引っ張るな! み、水着も脱げる!!」

アニ「……アルミンは相当努力したみたいだね」

ベルトルト「そ、そうだね! アニもそう思うよね!」

アニ「別にあんたに同意求めてないんだけど」

ベルトルト「」

ライナー「(ベルトルト……がっつきすぎだ)」

マルコ「まさかエルヴィン団長まで……やっぱりすごいなアルミン」

クリスタ「どうやって交渉したのかなぁ」

255: 2013/07/31(水) 02:10:41 ID:o4ZcK5ug
フランツ「ドットォォォォ・ピクシスゥゥゥウウ!!!!」

全員「」

エレン「おいおいおいあれピクシス指令じゃねえか! マジかよ!」

コニー「すげえっつうか、ほんとどうやって呼んだんだよ……」

ジャン「内地は確かに平和かもしれねえけど、この情勢下でこんなとこまで呼び出せるもんなのか……」

サシャ「お、お腹痛くなってきました。棄権してもいいですか……」

ユミル「今更そんなの通用するかっての」

ベルトルト「そういえばアルミンはどうしたんだい? 朝からずっと見ないけど」

ライナー「あぁ、それとフランツやハンナが人数を言い間違えてなかったか。男女6人だろう」

マルコ「あ、そうだ。それを説明してなかったね」

マルコ「実は」

フランツ「ダリィィィス・ザックレーソウトォォオオオオ!!」

全員「」

256: 2013/07/31(水) 02:13:52 ID:o4ZcK5ug
アニ「……」

ミカサ「嘘……アレは本当に総統……」

ライナー「アルミン本気だな……」

ベルトルト「あの人たちの前で……僕ら水着で立つの?」

エレン「すごすぎだろ……どうやって呼んだんだよ」

サシャ「うーん」ブクブク

ユミル「おい芋女、泡吹いて気絶すんな」

クリスタ「サ、サシャ! しっかり!」

ミーナ「起きて! サシャ!」

ジャン「俺水着じゃなくてパンツでもいいか。まだパンツのが恥ずかしくねえ」

コニー「いや、ぶふっ、ジャンはそれで行くべきだろ。ぶはははは!!」

ジャン「上等だ! てめえの水着も細切れにしてやらぁ!!」

マルコ「落ち着いてってば二人とも」

257: 2013/07/31(水) 02:18:34 ID:o4ZcK5ug
マルコ「それでさっきのベルトルトやライナーの質問なんだけど実は」

アルミン「マルコ」

マルコ「! アルミン!」

エレン「おう、アルミ……」

ミカサ「……え?」

ライナー「お、お前、そ、その、格好は……」

クリスタ「え、う、うそ////」

ミーナ「な、何着てるのアルミン!///」

ユミル「ぶははははははは!!!」

コニー「おま……」

ベルトルト「……え、アルミン、その、胸が……」

アニ「……」

サシャ「」ウーンウーン

アルミン「何って、見ての通りさ」

アルミン「女性用の、淡いピンクの水着だよ///」

258: 2013/07/31(水) 02:23:31 ID:o4ZcK5ug
エレン・ミカサ「」

ジャン「いや、その、えぇ?」

ライナー「ど、どうしてそんなのを……」

アルミン「水着の届けにミスがあったんだよ……」

アルミン「男性物のサイズが同じで、間違って女性用が届いてしまったんだ……」

アルミン「決勝前夜にそれが判明して、悩んだんだ」

アルミン「これの下だけ履いてもとても男物には見えない。ひらひらした飾り付きだし、新しいのを頼むと決勝に間に合わない」

アルミン「舞台には常に全員が揃っていないといけない」

アルミン「水着が足りなく1人欠場なんてさせたくなかったんだ!」

アルミン「けどみんなにこれを強いるわけにはいかなかったんだ……」

アルミン「ライナーやベルトルトは体格が大きすぎてそもそもサイズが合わない」

アルミン「ジャンやコニーはとても女性には見えない」

アルミン「となるとエレンか僕しかいないけど、僕の方が女の人には見える」

アルミン「幸い、この水着は胸の小さい人に向けて作られてて、着るだけで少し胸があるように見える」

アルミン「だから、こうするしか、なくて……」ウルウル

262: 2013/07/31(水) 02:27:44 ID:o4ZcK5ug
エレン「(やべえその格好で泣かれると女にしか見えねえ)」

ミカサ「(ぐうっ……、わ、私にはエレンが……!)」

クリスタ「(私より可愛いかもしれない……///)」

ユミル「ぶはははああっはっは!! ひー!!」

ミーナ「ユミル笑いすぎだよ!//」

ライナー「そ、それだけ本気ということか」

アルミン「ここでみんなに見せておけば、少しは、その、慣れるかなと思って……」

エレン「だ、大丈夫だ! 多分いける!」

ジャン「けどよ、それで兵団や一般人は騙せても訓練兵の連中はどうすんだ? みんなアルミンが男だって知ってるだろ?」

マルコ「大丈夫。事前に根回しは済ませてる。今頃トーマスたちが全員に知らせてるはずだ」

アルミン「だから、コンテスト進行での問題はないよ」

コニー「と、とりあえずアルミン、服着とけ! そのままだと、なんか、やばい! とにかくやばい!」

アルミン「あ、うん。ありがとう」ニコ

ベルトルト「」ブフゥッ ←直視した

アニ「」グフッ ←直視した

263: 2013/07/31(水) 02:34:38 ID:o4ZcK5ug
エレン「けど、それならアルミンが無理しなくても……。俺だってどうにかすりゃ女物でも……」

ミカサ「いや、それより今出るのをやめても、誰も責めない。責任はアルミンではなく、水着を運んだ業者にある」

ミカサ「それにそもそも出る人は観客は誰も知らない。だから問題ないはず」

ハンナ「みんな、そろそろ準備は!?」

マルコ「いや、もう少しかかりそうなんだ。なんとか繋いでてくれないかい」

ハンナ「わかった。審査員の人たちが凄い面々だから、あの人たちの話を聞いて回ってるね!」

マルコ「ありがとう」

ミカサ「アルミン。あなたが頑張っているのはみんな知っている。だから、そんなに無理をしないで」

ミカサ「手順を変えて、全員を舞台に同時に出さないとか、そういうふうにすれば……」

アルミン「……ダメだよ。それはダメだ!」

アルミン「僕は言ったんだ。みんなで楽しもうって! 約束したんだ! 絶対に成功させるって!」

アルミン「こんな格好、別に苦でもなんでもない! 業者のミスで、約束をなかったことになんてできない!」

エレン「アルミン……」

アルミン「僕の都合でみんなに無理をさせるわけにはいかない。手順もそんなに気軽には変えられない」

アルミン「審査員の人たちにも手順を伝えてある。それを僕の都合で、コロコロ変えるわけにはいかないんだ」

264: 2013/07/31(水) 02:39:25 ID:o4ZcK5ug
ユミル「あたしはアルミンの意見に賛成だね」

ミカサ「ユミル……。どういうつもり? 笑ったあなたが軽々しく言わないでほしい」キッ

ユミル「軽々しくなんて言ってねえよ。それに笑ったんじゃねえ。楽しんだんだ」

ミカサ「……?」

ユミル「それで出るんだろ? アルミン。最高じゃねえか。へたな女よりよっぽど可愛らしいし似合ってる」

アルミン「ユミル……」

ユミル「その格好ででりゃ、絶対に観客に受ける。一般人はまず男だって思わねえよ」

ユミル「ならいいじゃねえか。1人欠場で場が少し白けるのと、女より女らしい男がバレないように出て客がより楽しむ」

ユミル「どっちのコンテストのが、アルミンの理想に近いんだろうな?」

エレン「……」

ミカサ「けど、それではアルミンが恥をかくだけ。私は賛同できない」

ライナー「俺もユミルに同意だな」

ミカサ「ライナー、あなたまで」

265: 2013/07/31(水) 02:44:46 ID:o4ZcK5ug
ベルトルト「僕は出るべきじゃないとは思うけど、決めるのはアルミンだ。そうじゃないかい、ミカサ」

ミカサ「けど……」

アルミン「ありがとう。ミカサが僕を心配してくれてるのもわかる。けど大丈夫だよ」

アルミン「このぐらいどうってことない。それに着てみると意外と水着の性質が面白いのもわかる」

アルミン「女性用のは結構軽いんだ。それに胸に当たる部分も肌に優しい。傷めないような繊細な作りだからね」

アルミン「本を読むだけじゃ絶対にできない経験だ。ならその経験を楽しもうって、そう思ってるんだからさ」

エレン「わかった。俺はもう何も言わねえ」

ミカサ「エレン……」

エレン「ミカサ、俺たちはアルミンの親じゃねえ。幼馴染で、親友だ。親友がやるって決めたんだ。俺たちは黙って後押ししてやる」

エレン「それが友達で、仲間ってもんだろ」

ミカサ「……確かに、そう。私が間違っていた」

ミカサ「わかった。アルミン。みんなで頑張ろう」

アルミン「ミカサ、エレン……、それにみんなも。ありがとう。絶対成功させよう」

アルミン「そして最後まで楽しむんだ。この世界が、残酷なだけじゃないって、みんなで思えるようにね」

オウ ソウダナ ガンバロウネ! マケナイヨ!

266: 2013/07/31(水) 02:47:52 ID:o4ZcK5ug
アニ「……」

ミーナ「……アニさっき吹き出してなかった?」

アニ「……気のせいだろ」

ミーナ「ふぅーん……」

アニ「……」

ミーナ「ふふっ、アニもこういうの楽しんじゃうタイプなんだね!」

アニ「……何言ってんだか」

ミーナ「でも顔は笑ってるよ」

アニ「……笑ってないよ」

サシャ「ア、アア、アアアアルアルアルルルアアアアルミン!!! な、なななななんですかそのか、かかかか格好は!!」

アルミン「うわっ、サシャどうしたの!?」

クリスタ「あ、そういえばサシャ気絶してたんだった……」

コニー「うるせえな。そのくだり今終わったとこなんだよ!」

ジャン「誰か説明してやれ……」

ベルトルト「あのね、サシャ。実は……」カクカクシカジカ

267: 2013/07/31(水) 02:49:33 ID:o4ZcK5ug
ハンナ「大丈夫? そろそろ限界だよ!」

アルミン「大丈夫。準備できたよ。始めよう!」

アルミン「みんなも行こう! 最後のお祭りだ!」

277: 2013/08/01(木) 04:33:44 ID:T9xNQLKQ
フランツ「客席の皆様、長らく、本当に長らくお待たせしました!」

ハンナ「決勝戦、今度こそ開幕です!」

ワーワー パチパチー

フランツ「それでは最初は男子水着披露のお時間です」

ハンナ「それでは登場していただきましょう、まずはエントリーナンバー1番」

フランツ「故郷を望み、故郷のために戦う。みんなの理想の兄貴分」

ハンナ「けれどもどうにも扱いは酷い。理由なき暴力を振るわれ、二次創作ではことごとく理不尽な目に合わされる!」

フランツ「結構苦悩して賢いキャラのはずなのに扱いだけはボケキャラ!」

ハンナ「成績では一応3番! ライナー・ブラウン訓練兵です! どうぞ!」

280: 2013/08/01(木) 04:42:02 ID:T9xNQLKQ
オォオオオ!!

ライナー「……」グッ

ライナー「(出て何をすればいいのか聞き忘れた……)」

フランツ「こ、これが水着! 短パンと言っても差支えがありません!」

ハンナ「なるほど、正面はダークブルーが貴重となっていますね。白いラインがアクセントとして効いています」

ライナー「……(これ本当に何をしていればいいんだろうか)」

フランツ「では決めポーズを!」

ライナー「!?」

ライナー「………………」

ライナー「」グッ (壁をぶっ壊したときのタックルの構え)

フランツ「で、でででで出たああああああ!! あえて、あえて水着を強調するのではなく。あえて己の肉体を前面に押し出す!」

ハンナ「こ、これは相当の自身がなければできません!! 高レベルな演出! さすが成績2番は伊達ではありません!!!」

ライナー「と、当然だ(思わずこうなったとはとても言えん)」

281: 2013/08/01(木) 04:48:16 ID:T9xNQLKQ
フランツ「では審査員の方にコメントを伺いましょう。まずはハンジさん。いかがでしたか」

ハンジ「うん、肉付きはいいねぇ。まるで巨人見てるみたい」

ライナー「」ギクゥ

ハンジ「でも水着が見えないのはやはりマイナスだね!」

ハンナ「なるほど、やはり強調すべきは肉体ではなく水着、と」

ハンジ「だって水着コンテストでしょ?」

ライナー「」

エルヴィン「だが確かにいい身体をしてる。調査兵団としてはああいう人員こそ入るべきだ」

フランツ「っと、ここでエルヴィン団長のコメントです」

エルヴィン「人員を欲する身分としては、彼のような人材にこそ入ってもらいたいものだ」

ハンナ「まさかの水着についてのコメント、なしです!!」

282: 2013/08/01(木) 04:50:34 ID:T9xNQLKQ
 ステージ裏

エレン「おいおいあの二人大丈夫か。団長にノリでツッコミとかしてるんだが」

アルミン「う、うん。一応審査員の人たちにはお祭りなので、あのノリも楽しんでほしい、とは伝えてあるんだけど」

コニー「お、おいアルミン! なんでまだ服着てねえんだ! さっき渡したろ!!」

アルミン「え? あ、うわぁ!! さっきテンション上がって着るの忘れてた!」アタフタ

ジャン「(尻が完全に女なんだが)」

ミーナ「(アルミン……恐ろしい子!)」

283: 2013/08/01(木) 04:56:39 ID:T9xNQLKQ
 ステージ

ピクシス「うーむ。まぁ悪くはないんじゃが、その、水着の裏に何か模様がないか?」

ザックレー「そうだな。確かに何か描かれているようだが……」

ライナー「裏?」クルリ

フランツ「こ、これは!!」

ペトラ「うわ」

ハンナ「思わず声が出てしまう! それもそのはず、誰が予想したでしょうか、まさか裏側に大口を開けた巨人の顔が描かれているなどと!!」

ライナー「」

フランツ「こ、これは、ある種奇をてらったデザイン、とでも言うべきなのでしょうか。悪趣味と言ってもいいほどです!」

リヴァイ「この野郎、そんなの見せて俺らをおちょくってやがんのか」

ライナー「いや、違う! 違います! これは選ぶ暇がなかったというか選ぶものがなかったというかこれしかなかったというか!!」

フランツ「水着をデザインした会社に尋ねたところ、内地では巨人に対しマイナスイメージ以外の印象も多いらしく」

フランツ「悪気があって描いたものではないそうですが、このコンテストでこれはまずい! 酷いマイナスイメージになります!!」

284: 2013/08/01(木) 05:02:28 ID:T9xNQLKQ
リヴァイ「……」カキカキ 3点

フランツ「ここに来てリヴァイ審査員の容赦ない点数!!!」

ハンナ「流石に巨人はまずかった、ということですね」

ライナー「」

ハンジ「ねぇ、後で会社名教えて。全絵柄買うから」カキカキ 10点

フランツ「おぉーっと!!! ハンジ審査員は巨人好きが高じて満点です!!」

ハンジ「よく見ると昔捕まえた子に似てるなぁ」ハァハァ

ハンナ「これはやばい! 色々な意味でやばいです!! ですがそのやばさに救われましたライナー選手!!」

エルヴィン「やはり肉体を踏まえて……」カキカキ 7点

フランツ「これは意外といい点です!」

エルヴィン「デザインは選べないのだから仕方ない。その点を考慮し、肉体美からこの点だ」

ハンナ「相変わらず水着より肉体!! エルヴィン審査員はどうやら兵士の品定めに来ていると言っても過言ではなさそうです!!」

285: 2013/08/01(木) 05:15:32 ID:T9xNQLKQ
ピクシス「わしはこんなもんかのう」 8点

フランツ「これもまた意外と高得点ですね。どういった理由でしょうか」

ピクシス「面白いからのう、はっはっは!」

ハンナ「ではザックレー審査員、お願いします!」

ピクシス「これこれお主、無視はいかん」

ザックレー「ふむ。まぁこんなものだ」 7点

フランツ「妥当、といったところでしょうか」

ザックレー「あれほどの人材だ。水着の不運を考慮してもこれぐらいは与えてやってもいいだろう」

ナイル「憲兵団としても欲しい人材だ。体つきを見ればわかる。アレは伸びるぞ」

ハンナ「ことごとくライナー選手は肉体しか見られていません!! 男子は水着ではなく肉体コンテストになりそうです!!」

フランツ「合計店は……35点!! これは50点中としては中の上ほどですね」

ハンナ「厳しい出だしとなってしまいましたが、いかがですかライナー選手」

ライナー「……微妙な点になってしまったようだが、まだ負けたわけではない」

ハンナ「ここでも水着ではなく精神面のアピール!! 水着コンテストで水着に頼れない今、頼れるのは己の肉体と精神だけとなってしまったようです!!」

ライナー「ハンナ、お前キャラ変わってないか……?」

286: 2013/08/01(木) 05:16:11 ID:T9xNQLKQ
あっ、

×店→〇点

です 失礼しました 続けます

287: 2013/08/01(木) 05:21:58 ID:T9xNQLKQ
ハンナ「ではライナー選手にはこちらに待機していてもらいます」

ライナー「……(まさかノーリアクションとは)」スゴスゴ

フランツ「続いての選手は頭の悪さは天下一品。ですがそれを補って余りある天性の勘と直感力!」

ハンナ「どこか憎めないお馬鹿キャラ、今やそれが定着してしまいつつある天然キャラ!」

フランツ「コニィィイイ・スプリンガァァアアア!!」

コニー「よろしく!!」

コニー「……って言うか頭悪いとか馬鹿とか、お前らそれ本音か?」

フランツ「こ、これはとても個性的ですね。黄色です!! 表も裏も黄色一色です!!」

ハンナ「先ほどのライナー選手と比べても布生地も少ないようですねぇ。これは、コニー選手だからこそマッチしているようです」

フランツ「まさに彼の私服と同じです!!」

コニー「(こいつら自分に不利な意見は全部スルーする気だ)」

288: 2013/08/01(木) 05:31:47 ID:T9xNQLKQ
ザックレー「ふむ。彼もまたいい体格だ。今期はよく鍛えられている訓練兵が多いようだな」

ピクシス「指導した教官にはキースのやつもおったからのぅ」

エルヴィン「キース団長……いえ、今は教官でした。あの人の指導力なら当然でしょう」

ザックレー「そうか、前団長だったな。彼は今どうしている?」

ピクシス「人手が足りなくなっとるからのぅ。内地の憲兵団とともに仕事じゃろうな」

エルヴィン「実にキース教官らしいです」

ハンナ「はい、すみませんがコンテスト放っておいて思い出話に花を咲かせないでくださーい」

ザワザワ
アノコスゲェ ゼンゼンオクサズモノイウゾ ナンデコンテストデテネエンダ

ハンジ「ふぅん……。悪くないね。でもさっきの巨人くんほどじゃないかな」

リヴァイ「……」 8点

フランツ「おっとぉ! 既にリヴァイ審査員は書き終えてしまっていました!! しかも意外と高い!」

リヴァイ「あの水着を着て出てきた勇気だけは褒めてやる」

ハンナ「甘い! 意外とこの人甘い!! 巨人にだけ厳しい!!」

289: 2013/08/01(木) 05:39:29 ID:T9xNQLKQ
ピクシス「あのデザイン悪くないのぅ。わしもああいうのが好みじゃ」8点

フランツ「こちらも高い! いいんですか、真っ黄色ですが!!」

ピクシス「黄色はいいぞ。昔好きだった女が好んでた色じゃからのぅ! はっはっは!」

ハンナ「さぁ、ハンジ審査員はいかがですか」

ピクシス「……」

ハンジ「うーん、奇抜さは好き。けどやっぱりさっきの彼ほどじゃないね。ミケもそう思うよね?」

ミケ「……」フン

ハンジ「ごめん、彼は連れてきてもあんま意味なかったね!」カキカキ 8点

フランツ「しれっと高得点!!」

ハンナ「やはり巨人のような人を求めているんですね」

エルヴィン「彼にはあの色はむしろ似合ってると言えるね」

コニー「……(やべえ。やることがねえ。っつうか決めポーズはなんだったんだよ! あの覚悟を決めてきたってのに!!)」

290: 2013/08/01(木) 05:43:55 ID:T9xNQLKQ
ザックレー「そういえば決めポーズはどうしたのかな。点は書いてしまったが」8点

エルヴィン「観客へのサービスですから。たしか本来加点対象ではないはずでは?」9点

フランツ「そうですね。関係ないです」

ハンジ「え、そうなの!? さっきの彼はあのポーズもあったから高くしたのになあ」

ライナー「」

コニー「じゃ、じゃあやらなくても」

ハンナ「何言ってるの? サービスって言ってるじゃない。それでは決めポーズです!!」

コニー「」

ライナー「」ニヤリ

コニー「……」バッ (逆の敬礼ポーズ)

ハンナ「はい、得点は41点です! それでは後ろで待機していてください!」

コニー「……せめてリアクションしてくれよ」

296: 2013/08/01(木) 21:45:14 ID:T9xNQLKQ
フランツ「では続いてエントリーナンバー3番! 影の薄さと口数の少なさはトップクラス!」

ハンナ「その寡黙さゆえに一部の女子訓練兵から密かにファンが上昇中! けど実は思い人がいるんだとかなんとか!」

ハンナ「そんな描写ほとんどないくせに図々しいんだかなんなんだか!」

フランツ「それでは登場です、ベルトルトォォオオ・フゥゥウウバァアアアア!!!」

ベルトルト「ちょ、ちょちょちょちょ!! ハンナ何言ってるの?!」

ハンナ「乙女に秘密はつきものだよ、ベルトルト♡」

フランツ「観念するんだベルトルト、ハンナが知らない秘密はないんだよ……」

ベルトルト「」

ライナー「(コンテストのためとはいえどういうキャラ作りをしてるんだハンナは……)」

コニー「(……あれ? そういえば俺エントリーナンバー言われてなくね?)」

297: 2013/08/01(木) 21:50:29 ID:T9xNQLKQ
エルヴィン「ほぅ、彼もまた布地の少ないタイプの水着のようだね」

ピクシス「今度はまた赤いのぅ」

オルオ「おい、今度のも何か絵柄が描かれてねえか?」

ナイル「ふむ、言われてみれば確かに水着の中心に何か……」

フランツ「こ、これは! 驚きです、超大型巨人です!! 股間のど真ん中に笑顔の超大型巨人が描かれています!!」

ハンナ「これはまずい! 赤、まさか巨人の赤を意識しているとは!! ということは兵長の点数は……」

リヴァイ「……」 2点

ハンナ「予想通りだぁぁああ!! ノーコメント、ノータイムで2点です!!」

リヴァイ「この点数はあの水着を作った連中に対しての点だ。コンテストが終わり次第調べ上げる」

ペトラ「へ、兵長! 抑えて、抑えて!!」

ベルトルト「(履くとき全然気付かなかった……ただ赤いものだとばっかり)」

298: 2013/08/01(木) 21:55:48 ID:T9xNQLKQ
ハンナ「ということはベルトルト訓練兵への点ではないと?」

リヴァイ「アレを付けてきた時点で同罪だ。点は変えねえ」 2点

ハンナ「やはり巨人には容赦がないっ!!」

ハンジ「ミケ、とりあえずあの水着10着買っといて」 10点

ミケ「手配しておこう」

ハンジ「特注サイズも作っておいてもらうべきかな。次に捕まえた子に着せてみたい」

ミケ「相変わらずの趣味だな」

フランツ「またしてもこの巨人マニアに救われました! 満点です! 水着にしか興味はいってませんが満点です!!」

ベルトルト「(アルミンには申し訳ないけどそろそろ本気で帰りたくなってきた……)」

299: 2013/08/01(木) 22:02:44 ID:T9xNQLKQ
エルヴィン「けれどさっきのを見てもなお着てくる度量は買おう。彼もまた調査兵団としては欲しい人材だ」 9点

ピクシス「うむ。やはり今期は出来がよいのぅ」 8点

ザックレー「水着コンテストで巨人デザインのものを選ぶ勇気だけは買おう」 7点

ハンナ「得点は36点です! やはりリヴァイ審査員のマイナスが大きい!」

フランツ「今後は彼をどうするかが課題になりそうですね!」

ハンナ「50点満点だと言うのに男子訓練兵のこの点の低さはどうにか打破してもらいたいところです」

ハンナ「さぁ、それでは決めポーズをどうぞ!!」

ベルトルト「(あ、しまった考えてなかった!! え、えぇっと、えぇっと……!!)」

ベルトルト「ちょ、超大型巨人の真似!」アシデケリアゲル ガッ

ベルトルト「え?(何か当たった?)」

フランツ「あ」

ハンナ「あ」

ライナー「?」 ドゴォ

ライナー「!???!?! ぐふぅっ!!!」

301: 2013/08/01(木) 22:08:43 ID:T9xNQLKQ
フランツ「なんということでしょう! ドアを壊す巨人の真似をするため足を蹴り上げたら、運悪くステージの板の一部に引っかかって剥がれ、ライナーの股間に!!」

ハンナ「ライナーのライナーが……」

ライナー「……っ!! ……!!」

ベルトルト「う、うわあああライナァァアアア!! ご、ごめぇぇぇえええんんんん!!」

コニー「(アレは立ち上がれねえ)」

ペトラ「(むごい……)」ウッ

エルド「(同じ男として同情する……)」

リヴァイ「……鍛え方が弱かっただけだ」

オルオ「で、ですよね! 鍛えてりゃあんな風にはならねえよ!」

ペトラ「……」ゲシッ

オルオ「ふぐぅお!? ペ、ペトラ、なにすん……」ガクッ

ペトラ「あぁ、ごめんね。オルオも兵長みたいに鍛えてるのかなと思って」

303: 2013/08/01(木) 22:23:33 ID:T9xNQLKQ
フランツ「さぁ、気を取り直して次です。続いてはエントリーナンバー4番!」

コニー「続けんのかよ! ライナーまだ立ち上がれてねえぞ!!」

ベルトルト「ライナァアア!!」

ライナー「べ、ベルトルト、こ、故郷が、故郷が見える。やっと帰れるんだ……」

ベルトルト「氏ぬなライナァァァアア!! そこは故郷じゃないんだぁぁあああ!!」

ハンナ「訓練兵の女子はその一途な恋に同情し、男子はただ頑張れとだけ声をかける!」

コニー「すげえ、ガン無視だぞあいつら」

フランツ「その恋が果たして叶うのか! 同情の目しか集まらない彼に未来はあるのか!! 僕は正直、ないと思います!」

ハンナ「ジャン・キルシュタイン選手です! どうぞ!!」

ジャン「お前ら俺になんの恨みがあるんだよ!!」

304: 2013/08/01(木) 22:40:07 ID:T9xNQLKQ
ペトラ「え、ちょ、きゃあああ!!」

ハンナ「いやああ!!」

ハンジ「うわー、アレは凄いね」

キャーキャー シンジラレナーイ! ナニアノミズギ!!

フランツ「こ、これは凄い! 光ってます! 太陽光で光っています! しかも布地が更に、更に少ない!! これはもう見えているといっても過言ではありません!」

フランツ「観客の女子が悲鳴をあげまくっています!!」

ジャン「(しまった自分の格好のこと忘れてた。もっとゆっくり出るべきだったかっ!)」

リヴァイ「……なんだあれは」

エルヴィン「これは珍しい技術だ。ラメか」

ハンジ「ラメ? 内地で最近発見された金糸のことかい?」

エルヴィン「あぁ。戦時には役に立たない技術だ。まさか衣類に使用していたとは」

ピクシス「ふむ、あのような技術はてっきり王族が使うもんとばかり思っとったが、まさか一般に普及しとるとはのぅ」

ザックレー「金糸、銀糸は多く発見され価値が低いからな。わりかし安価で買えるものだ」

フランツ「ここに来て審査員の真面目解説!! ありがとうございます!!」

306: 2013/08/01(木) 22:44:27 ID:T9xNQLKQ
ハンジ「うーん、光るってのは面白いけど、水着としてはいまいちかなぁ」 6点

リヴァイ「……」 5点

エルヴィン「そうだな。技術的には面白いが、水着的には今ひとつだ」 6点

ピクシス「ピンクはよくなかったのぅ。正直合っとらん」 5点

ザックレー「もう男子はどちらでもいいのではないか」 6点

フランツ「これは酷い! 28点です!!」

ハンナ「信じられない! 早く後ろ下がって! 決めポーズもいらない!」

ジャン「」

コニー「選ぶ権利もなかったジャンに何の恨みがあるんだよ……」

ライナー「」チーン

ベルトルト「ライナー? ……ライナァアアアア!!」

 ステージ裏

アルミン「ごめんジャン。男物のサイズ君に合うのはそれしか残ってなかったんだ……」

307: 2013/08/01(木) 22:49:08 ID:T9xNQLKQ
※ジャンの水着は「ビキニ 男」で画像検索したものからお好きなものを選び、ラメピンクで塗ってください

309: 2013/08/01(木) 23:01:50 ID:T9xNQLKQ
フランツ「さぁ、いよいよ男子最後の選手です!!」

ハンナ「男子勢の中では最も期待されているのではないでしょうか。敵対するものは巨人! 駆逐するものも巨人!」

フランツ「コンテストにかける意気込みはと聞くとこう答えた。『巨人を倒すまでの暇つぶし!』」

コニー「(言ってねえだろ)」

フランツ「巨人への執着は、他の訓練兵の追従を許さない!」

ハンナ「けれどミカサと並ぶと何故かヒロイン扱いの方が多い!」

フランツ「それは0巻のラストの子がエレンっぽいせいもあるのでしょうか! ぶっちゃけ読んでないのでわかりません!」

ハンナ「エントリーナンバー5番! エレン・イェーガー選手です! どうぞ!!」

エレン「え、えーっと、よ、よろしく!」

フランツ「これは、ライナー選手のと同じタイプの水着ですね」

ハンナ「薄めの赤が主体のようです。黒と白のラインが絡んで、なかなか素敵な水着ですね!」

キャーキャー ステキー

ジャン「」

コニー「ジャン、元気出せよ、運がなかったんだよ……」

310: 2013/08/01(木) 23:11:43 ID:T9xNQLKQ
ジャン「おい…コニー…お前は所属兵科は何にするか、決めたか?」

ジャン「オレは決めたぞ。オレは…。……。オレは…、水着会社殲滅団になる」

コニー「ねえよ! そんなとこねえよ!!」

ライナー「うぐっ、だ、大丈夫だベルトルト、す、少し位置が戻ってきて落ち着いてきた」

ベルトルト「ライナー、本当にごめん」

ライナー「気にするな。故意ではないのだから」

フランツ「それではエレンさんには最初に決めポーズを!」

エレン「え、っと、じゃあポーズじゃないけど、技を見せます。対人格闘のときの感じで、フランツ、相手してくれ」

フランツ「いいよ」

エレン「よっ!」

フランツ「うわっ!」グルン バキィ

ハンナ「あ、板が」

クルクル ドゴォ

ライナー「ふぐっお……っっっっ!?!!!?」

ベルトルト「ラ、ライナァアアアア!!」

311: 2013/08/01(木) 23:17:57 ID:T9xNQLKQ
エルヴィン「……また彼の股間に……」

ピクシス「特に理由もなく彼に当たるものだのぅ」

ミケ「……」フン

ハンジ「あっはっはっは! 彼に加点してもいいかな! いいよね!」

リヴァイ「もう満点でつけてんだろうが」

エレン「うわ、ラ、ライナー! わりぃ!!」

ライナー「」

オルオ「鍛え方が、たんねえ、んだよ」ハーハー

ペトラ「……」

オルオ「っと! 同じ手は喰らわねえぜ! 足を少しでも動かしたら」

ペトラ「……」シュバッ ガッ

オルオ「!?(ま、まさか、手で!?)」

ギュゥゥウウウウ

オルオ「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」バタッ

グンタ「ん? オ、オルオ!? どうした!? 泡吹いてるぞ!!」

313: 2013/08/01(木) 23:24:37 ID:T9xNQLKQ
フランツ「さぁ、それはさておきエレン選手に対しての審査と行きましょう!」

ハンジ「うーん。普通かな。やっぱり巨人デザインがほしかったね!」 7点

リヴァイ「もう少し鍛えるべきだが、伸びしろはありそうだ」 8点

エルヴィン「そうだな。調査兵団には是非ともほしい」

エレン「ちょ、調査兵団志望です!!」

エルヴィン「それは頼もしい。期待も込めて点をつけよう」 10点

ピクシス「ふむ、水着のデザインと彼の性格も合っておるようじゃのう。これはなかなかいい人材じゃ」 9点

ザックレー「全員彼のようにはできなったのか。真っ当にコンテストの趣旨に合ってるというのに」 9点

フランツ「これは高得点! な、なんと43点でトップに躍り出た!!」

エレン「っしゃ!!」

ジャン「」

ライナー「」

ベルトルト「ラ、ライナァァァアア! しっかりしてくれええ!!」

コニー「……コンテストってこんな地獄絵図も出きるもんなのか……」

314: 2013/08/01(木) 23:33:01 ID:T9xNQLKQ
フランツ「さぁ、ここで一次審査の男子の点が出揃いました!」

ハンナ「5位は過激すぎる水着を着て女子をどん引かせたのが大きなマイナスとなってしまったジャン・キルシュタイン選手! 得点は28点です」

ハンナ「4位は巨人デザインの水着に足を引っ張られ、二度も悲劇に見舞われたライナー・ブラウン選手! 得点は35点です」

ハンナ「3位は同じく巨人デザインの水着を着てしまい、後半は看病しかしていないベルトルト・フーバー選手! 得点は36点です」

ハンナ「2位は意外と点を取っていてそんな審査員のコメントも貰ってないのに高めになったコニー・スプリンガー選手! 得点は41点です」

ハンナ「そして1位は、真っ当にコンテストの趣旨にのっとった水着を選び、女子から黄色い歓声も受けたエレン・イェーガー選手! 得点は43点です」

フランツ「これは、意外と低めの勝負となりましたね」

ハンナ「そうですね。女子の方がいったいどうなるのか。審査員に男が多いのも影響してくるのか!」

フランツ「それでは、男子の皆さんにはそのままステージに残っていただき、続いては女子の皆さんです!」

ウォオオオオオ クリスタァァアアア ミカサァァアア

ハンナ「か、会場の男の熱気が一気にあがりました! これは楽しみになってきました!」

フランツ「まぁ本来は女子だけでしたから、当然ですね」

ハンナ「それでは一次審査後半、スタートです!!」

316: 2013/08/01(木) 23:39:47 ID:T9xNQLKQ
フランツ「それではまずはエントリーナンバー1番!」

ハンナ「成績上位者が多く集う中、相当健闘したと言っても過言ではありません!」

フランツ「モブの女子訓練兵の中でも、唯一フルネームを貰っている珍しいパターン!」

ハンナ「その素朴さ、あどけなさから密かにファンは多いそうです!」

フランツ「それでは登場していただきましょう、ミィィィナ・カロライナァアアアアア!!!」

ミーナ「ど、どーも///」

ウォォオオオオ オオオオオオオ

ハンナ「男子の先程まではなかった盛り上がり! 訓練兵や兵団に男性が多いのも影響しているようです!!」

ミーナ「う、うぅぅ、ここに立つのは演説より恥ずかしい」

フランツ「こ、これは! ミーナ選手の水着はまるで洋服のようです!」

ハンジ「これは……ワンピース水着だね」

エルヴィン「肌の露出を抑えてはいるが、水着として濡れても大丈夫な生地で作られている」

ピクシス「ふむ、水着の中でも比較的安価で手に入れやすく、多くの女性に好まれる物じゃな」

ザックレー「うむ、これでこそコンテストだ」

フランツ「おぉっとぉ! 男性審査員がさきほどよりもはるかに乗り気だぁぁああ!!」

318: 2013/08/01(木) 23:47:31 ID:T9xNQLKQ
リヴァイ「色合いは水色が主体か。擬態としてもなかなか有益じゃねえか」

ハンジ「色気も夢もないですねリヴァイ! 爽やかさ主体ということだろうに!」

ピクシス「うむ。暑い日にこの色合い、男は暑さと魅力でドロドロじゃな」

エルヴィン「そうですね。これはいいものです」

ハンナ「先ほどより目線がいやらしいぞ男性審査員! それでいいのか! キャラは保てなくていいのか!!」

コニー「(お前らが一番キャラブッ壊れてるじゃねえかよ……)」

ミーナ「そ、そこまで褒められると恥ずかしいなぁ……///」

ウォオオオ モットメセンクダサァァァイイ ミーナァァアア

ミーナ「え、えへへ」フリフリ

グハァアア!! イヤァァアア ダンシガトケツシタワ!!

エルヴィン「こ、これは!」

ザックレー「うむ。水着の美女は三倍可愛く見える法則!」

ピクシス「無邪気にその技術を使うとは。ミーナ・カロライナか。なかなかの逸材じゃのう」

319: 2013/08/01(木) 23:54:02 ID:T9xNQLKQ
フランツ「三倍可愛く、とはどういうことでしょうか、ザックレー審査員」

ナイル「それは私が説明しよう。この法則では、本来女性の持つべき素質が、水着を着ることによって飛躍的にあがるのだ」

ナイル「これは普段のイメージが強ければ強いほど、三倍にも四倍にもなる! だが基準は三倍、つまり水着を着るだけで、女子の素質は三倍になるのだ!」

コニー「(俺憲兵団はやっぱやめよう)」

ザックレー「本来の彼女の素質は恐らく素朴、かつ控えめ。だが女性同士のスキンシップには長け、入団時よりははるかに人と接していると見た」

ザックレー「その効果もあり、男子内で密かに人気だった。それがここに来て、爆発したのだ!」

ピクシス「そう、つまりこれは彼女自身がもともと大きな素質を持っていたということじゃ」

エルヴィン「そんな隠れた素質を持つ彼女が水着を着て、笑顔で客席に手を振る!」

ピクシス「男子が吐血してしまうのも当然じゃろうな」

ハンジ「女の子をなめちゃダメだってことだよ。フランツくんとやら」

ハンナ「よく言い聞かせておきます!」

フランツ「なるほど! さすが審査員の皆様! ここに来てとうとう本領発揮です!!」

ジャン「(そうだ、コンテストが終わったら兵団をやめよう)」

320: 2013/08/02(金) 00:02:06 ID:5s.sTXSM
エレン「へぇ~。ミーナすげえな!」

ミーナ「あ、ありがとう//」ニコッ

ライナー「」ブフゥッ ←朦朧とした意識の中水着ごと直視した

ベルトルト「ラ、ライナァアアア!」

コニー「……もうこいつら外に出しててもいいんじゃねえか……」

フランツ「それでは得点の方に参りましょう!」

ハンジ「素質は十分にあるけど、もう少し露出しててもよかったかなぁ」 8点

リヴァイ「擬態性は十分あることは考慮してやる」 8点

エルヴィン「もともとの素質がここまで化けたことを評価したい」 9点

ピクシス「水色なのは好評価じゃ」 9点

ザックレー「だが技術的にまだ着こなせていないようだな。少し物足りなくは感じたので厳しくいこう」 7点

ハンナ「合計は……41点です!」

フランツ「トップバッターとしては上出来でしょう! 男とは比べ物にならないちゃんとしたコンテストです!」

ジャン「あいつらコンテスト終わったらぜってえ殴る……!」

エレン「お、落ち着けよジャン!」

321: 2013/08/02(金) 00:09:02 ID:5s.sTXSM
フランツ「さぁ、それではミーナ選手も後ろに控えていただきましょう」

ハンナ「続いてはエントリーナンバー2番!」

エレン「(なぁ、コニー。どうでもいいけどエントリーナンバーと番って意味被ってるような気がするんだが……)」ボソボソ

コニー「(? 別に被ってねえだろ)」ボソボソ

ミーナ「(別にどっちでもあるから大丈夫だと思うよ)」

フランツ「彼女に限っては男性よりも女性の方が見たがる人は多いのではないでしょうか!」

ハンナ「演説で何人の女性を虜にしたのか! クリスタと一緒のせいで埋もれているけど意外と美人なのでは? との意見も最近は多くなっています!!」

フランツ「フルネームはまだわからない! 性格は男勝り! だがそこが惹かれる要素でもあるのか!」

ハンナ「それでは登場していただきます。ユミル選手です、どうぞ!!」

ユミル「私はいいから早くクリスタを出せよ」

キャーキャー ユミルサマー ステキー

ユミル「……くっ、やりづれえ」

324: 2013/08/02(金) 00:21:14 ID:5s.sTXSM
ピクシス「ほぅ、これはまた面白いのぅ」

ザックレー「またしても同じワンピース水着。だが……」

エルヴィン「えぇ、先ほどのミーナ選手のように、フリルのついた洋服のようなものとは違う」

ハンジ「むしろ逆! 肩までついていても腰のくびれの部分には穴が開き、更に色はダークパープル!」

ハンジ「更にボディラインのくっきりと出る密着タイプ! これは、スタイルが良くなければ意味をなさない!!」

ハンジ「(あれ、そういえばユミルってどっかで聞き覚えがあるような、ないような? まぁいっか)」

ピクシス「うむ、だが彼女には……」

ガタッ

リヴァイ「ユミル、だと……!」

ハンジ「? リヴァイ?」

325: 2013/08/02(金) 00:24:45 ID:5s.sTXSM
エルヴィン「……」

リヴァイ「おい、お前、少し話が聞きたい」

ハンジ「ちょ、ちょっとどうしたのリヴァイ! 落ち着いて!」

リヴァイ「落ち着いていられるか。忘れたのか、ユミルだ」

ユミル「あぁ?」

ハンジ「……」ハッ

ハンジ「(だめだリヴァイ、落ち着いて。ここで慌ててもダメだ、兵士たちに混乱が起きる)」ボソボソ

ハンジ「(あの情報は調査兵団の中でも極秘事項だ。下手に総統や司令の耳に入るとまずいでしょう?)」

リヴァイ「(そんな悠長なことを)」ボソボソ

ハンジ「(大丈夫、今なら向こうはさほど気に留めてない。ユミルにしたって、コンテストの後に、連れ出して少人数で話を聞く方がいいよ)」ボソボソ

リヴァイ「(だが)」ボソボソ

エルヴィン「(落ち着けリヴァイ。ハンジが正しい)」ボソボソ

リヴァイ「……チッ」ガタン

ハンジ「ご、ごめんね! なんでもないから話を続けよう! 失礼しましたピクシス司令。お話の続きを」

ピクシス「う、うむ」

327: 2013/08/02(金) 00:32:58 ID:5s.sTXSM
ピクシス「えぇっと、なんじゃったか。おぉ、そうじゃ。色が彼女にはその濃さが似合っている、ということじゃな」

エルヴィン「えぇ。本来ならば濃いゆえに人を選びそうですが、あの濃さが彼女にはよく似合っています」

ザックレー「立ち振る舞いが男性的なのも相乗効果としていい影響を与えているな」

ナイル「えぇ。まさにギャップ萌え!!」

ジャン「(俺の中で憲兵団の評価がどんどん下がる)」

コニー「(なんであんなので師団長なんだ……)」

ミーナ「ユミル似合ってるよ!」

ユミル「う、うるせえな!///あたしのことはどうでもいいだろ!!///」

ライナー「」

ベルトルト「へぇ、ユミル結構似合ってるねぇ」

ユミル「ぶっ飛ばすぞベルトルさんよぉ」

エレン「って言うかせめてお前だけはライナーを看ててやれよ……」

328: 2013/08/02(金) 00:37:51 ID:5s.sTXSM
フランツ「ライナー選手はさておき、得点に参りましょう」

ハンジ「健康的なスタイルだし、水着から見えるクビレもいい。いいものを見せてもらったよ」 9点

ペトラ「兵長、点、点!」

リヴァイ「……チッ」カキカキ 7点

エルヴィン「そうだね。先ほどの子よりも己をよくわかっている。実に期待できる、色々と、ね」 8点

ピクシス「うむ。わしは文句なしじゃ」 10点

ザックレー「私としてはもう少し開口部が広ければ、より彼女の良さが出ると思うな」 9点

ハンナ「これもまた高得点! 43点です! これはミーナ選手より高い結果となりました!」 

フランツ「コンテストも女子になってからは、かなり真面目になっています! 男子の時は調べていない水着をいちいち調べているだけある!」

エレン「何の話だ?」

ハンナ「さぁ、それでは続いては!」

エレン「おい、無視かよ!」

コニー「無理だエレン。あいつらに際どい質問は効かねえよ……」

329: 2013/08/02(金) 00:44:28 ID:5s.sTXSM
フランツ「さぁ、続いてはエントリーナンバー3番!」

ハンナ「彼女のスタイルが良い説は果たして本当なのか! 夜な夜な食料庫から肉を盗むだけあるのか!」

フランツ「あるときは芋女! あるときは放屁女! またあるときは巨人のごとき俊敏な食い意地!」

ハンナ「食い意地を除けばちょっとお馬鹿なだけの可愛い女の子なのではとの声多数!」

フランツ「田舎訛り? 全然オッケー、ウェルカム! サシャァァアァア・ブラウスゥゥウウウ!!」

シーン

フランツ「……あ、あれ?」

ハンナ「サシャ、出番出番!」

サシャ「う、うぅ、で、でも、これは流石に……」コソコソ

フランツ「大丈夫だって、ほら、似合ってるから」グイッ

ウオォオオオオオ!! サシャアァアアア!! ムネデケェエエエ!!!

サシャ「や、やめんかい!! 恥ずかしいったらないやろ!!」

ウォオオオオオオ!! ナマリモエエエエエ!!!!

コニー「いいな」

エレン「あぁ、いいな」

330: 2013/08/02(金) 00:58:04 ID:5s.sTXSM
リヴァイ「これは……」

ハンジ「ビキニだぁっ!!」

エルヴィン「ビキニ!? これが……」

ザックレー「おぉ、な、なんという神々しさだ」

ハンジ「オレンジ主体、谷間にはあざとさしかない結び目、さらにはパンツまで紐で!」

ハンジ「は、初めて見た! その水着、触っていいぃぃぃ!? ねぇ!? いいよねぇ!?」ガタッ

ハンジ「いいんでしょ!? 触るだけだから!!」ダダダダダッ

サシャ「ひぃっ!」

ハンジ「うおおおおお」サワサワ

サシャ「う、ひゃっ、そ、そこはだめです!!///んあ///」

ハンジ「うッ……すい!!」ダッ

ハンジ「生地無いみたいにクッッソ薄ッいぜ!! これ!! すッッげえ薄いッ!!」ズザザ バッ

観客「」

333: 2013/08/02(金) 01:05:02 ID:5s.sTXSM
ハンジ「はっ! ご、ごめん。今何か、突然未来の予習をしなきゃいけないと思って……」

リヴァイ「いいから落ち着けハンジ、席に戻れ」

フランツ「え、えー、他の方はいかがですか」

ピクシス「うむ。悪くない。彼女の持つ空気感に、オレンジという色はよく似合っとる」

ザックレー「くわえてビキニによるスタイルの強調。これで落ちぬ男は男ではない!」

ハンジ「いいスタイルしてるからね。この谷間は中々出せないよ……」

エルヴィン「食料の乏しい環境でよくここまで……ん、そういえばさっき肉を盗んでとか……」

サシャ「」ギクゥ

エルヴィン「……いや、まぁ構わないか。それでその果実が実るのであれば、食料も本望だろう」

ハンナ「……セクハラ」

ペトラ「団長……それは、オヤジのセンスです……」

エルヴィン「? なんのことだ」

ナイル「無駄だ。彼は昔からそう言ったことには疎い。本心で言っているのだから、悪気を感じることもないのだ」

コニー「ただの最低な男じゃねえか……」

334: 2013/08/02(金) 01:12:05 ID:5s.sTXSM
ライナー「う。ううん。ここは」

ベルトルト「ライナー! 無事だったんだね!」

ライナー「うん? なんだか記憶が飛んでいるような……」

サシャ「あ、ライナー。大丈夫ですか!」プルンッ

ライナー「」ブファッ

ベルトルト「サ、サシャ! その格好で前かがみはまずい! ライナーの視線の低さと相まって色々まずい!」

サシャ「! ……!!!」パン

ライナー「!?」

フランツ「こ、これは、唐突にもらった平手打ち!」

サシャ「いやぁあああ!!!」ガン!!

ハンナ「そして予想外の肘だぁぁああ!!」

ライナー「」チーン

ベルトルト「ライナァアアア!!」

ユミル「今度は特に理由があったな」

ジャン「あぁ、ついてねえな、ライナーのやつ」

335: 2013/08/02(金) 01:16:34 ID:5s.sTXSM
フランツ「さて、得点の方に参りましょう」

ハンジ「いや、もう、ビキニ見れただけで」 10点

リヴァイ「……」 8点

エルヴィン「うむ、いいものを見せてもらえたね」 9点

ピクシス「わしはもう少し小さい方が好みじゃのう」 7点

ザックレー「うむ、少し育ちすぎではあったな」 8点

ハンナ「得点は、42点! 中々僅差ですね!!」

フランツ「まだまだわからないですよ! さぁ、どんどん行きましょう!」

エレン「……いよいよか」

コニー「あぁ、俺はこれからしばらく空でも見てる」

エレン「あぁ、直視したら、命が残ってるかわかんねえもんな……」

ミーナ「え、次誰だっけ?」

337: 2013/08/02(金) 01:21:50 ID:5s.sTXSM
フランツ「さぁお待たせしました。エントリーナンバー4番!」

ハンナ「同期の私ですら嫉妬してしまうほどの愛らしさ! 男子訓練兵の人気No.1!」

フランツ「いつもの制服ですらやばいのに、果たして今回は何人をあの世に送り届けてしまうのか!」

ハンナ「天使、女神、いいえ、違います。彼女は彼女です!」

フランツ「では登場していただきましょう。クリスタァァアアア・レンズゥゥウウウウ!!!」

ユミル「」ガタッ

ライナー「」ガバッ

クリスタ「あ、あはは~、やっほー」フリフリ

ブフアアアアアアアアア イヤァアアアア ダンシガ ダンシガアアアア

ライナー・ユミル「」ブホァ

ピクシス・ザックレー「」ガタッ

コニー「いい、天気だな」

エレン「あぁ、そうだな」

338: 2013/08/02(金) 01:29:08 ID:5s.sTXSM
クリスタ「(う、や、やっぱりこの視線はダメ!! 恥ずかしすぎる!!)/////」

ウオオオオオオォォォオォオオオオ!!! メガミ! メガミ! メガミ!

フランツ「こ、これは凄い! 熱気で会場の男子が歪んで見えます!!」

ハンナ「さ、さすがクリスタ選手! これは凄い!! か、会場に熱気しかありません!!」

ハンジ「なんてこと……」

ピクシス「フリル付き白の……ベアトップビキニじゃと……!!」

エルヴィン「この若さで、ここまで見事に着こなせるというのか……」

ザックレー「」 10点

ナイル「ザックレー総統!! コメント! 先にコメントです!!」

リヴァイ「白じゃ戦闘の時目立って仕方ねえな」

ペトラ「あぁ、兵長だけはいつも通りで本当によかったです」

オルオ「うぉおおお!! うおぉおおお!!」

エルド「落ち着けオルオ! 安静にしてろ!!」

339: 2013/08/02(金) 01:37:41 ID:5s.sTXSM
ハンジ「本来は高身長、スタイルよしの人に似合うビキニ。けれどベアトップは、胸の小さい人ほどはえる!!」

エルヴィン「半ば押さえつける形で貼り付くように着るものだから、細身の方が水着に皺がよらず似合うということだ」

ピクシス「通常のビキニならば外に広く魅せるが、ベアトップは内に寄せて魅せる。大きくない方が、よりスタイルが強調されるということじゃな」

ピクシス「もちろんどちらがどちらを着ようと、良いものであるのには変わりないんじゃがな」

フランツ「な、なるほど」

ザックレー「もう思い残すことはない。これでいい」 10点

ハンナ「少し危ない人っぽさが出ていますが大丈夫なんでしょうかザックレー審査員!!」

クリスタ「や、やっぱり恥ずかしい!」ダッ

エレン「え、うわ!」ドカッ

クリスタ「エ、エレン! ごごご、ごめん!」

エレン「い、いやだいじょ」ブハァッ

コニー「エレン! ばかやろう! 直視するなとアレほど……っ!」

ライナー「」 ←満面の笑み

ユミル「」 ←満面の笑み

ベルトルト「(……ほっておこう)」

341: 2013/08/02(金) 01:43:35 ID:5s.sTXSM
ハンナ「さぁ、それでは気になる得点は!」

リヴァイ「白すぎる。もう少し暗くすべきだな」 7点

エルヴィン「あの年齢でここまで着こなす。将来が楽しみだ」 9点

ピクシス「いや、むしろあのままでいてほしいもんじゃのぅ。育ってしまってはあの子の本来の素質が無駄になってしまう」 10点

ザックレー「何もいうことはない。点で意思表示をしよう」 10点

ハンジ「ビキニ最ッッ高!!」 10点

フランツ「こ、これは凄い! 46点です!! 今コンテスト最高得点!!」

ハンナ「盛り上がってまいりました!!」

エレン・ライナー・ユミル「」

ジャン「……こいつらどうすりゃいいんだよ」

ミーナ「ね、寝かせとくのが一番じゃないかな……」

クリスタ「サ、サシャの後ろに隠れてていい?」

サシャ「うっ……こ、断るはずないじゃないですか! どうぞどうぞ! 私はベルトルトの後ろに隠れますから!」

ベルトルト「え!?」

342: 2013/08/02(金) 01:51:45 ID:5s.sTXSM
汗かいてるのでシャワーです
出てから続けるかは微妙ですが、もう少し続けたい気はします
眠気との相談次第です……

ちなみにイメージは

サシャ→ 「ビキニ オレンジ」の画像検索で出るものを見ながら

クリスタ→ http://img13.shop-pro.jp/PA01074/497/product/44030289.jpg?2012052

サシャは画像のオレンジの水着にほっそい紐がついたイメージ 前も紐で結ぶ感じです パンツも
クリスタのは写真のにもう少しフリルがついて少し少女向けっぽいイメージです

では失礼します

345: 2013/08/02(金) 02:26:02 ID:5s.sTXSM
フランツ「さぁ、続いてはエントリーナンバー5番!」

ハンナ「あの蹴り技に何人が魅せられたのか! 演説でも何も喋らなかった彼女のファンはいったいどのくらいいるのか!!」

フランツ「蹴られたい人急上昇中! 正直その気持ちはわからない!!」

ハンナ「それでも根強いファンに大人気! 登場していただきます、アニ・レオンハート選手です!!」

アニ「……」

フランツ「あ、あれ? アニ?」

ハンジ「ん?」

エルヴィン「これは……」

ハンナ「どうしたことでしょう! アニ選手、私服のままです!」

アニ「……」

ベルトルト「(どういうことだ! 約束が違う!!)」

346: 2013/08/02(金) 02:29:15 ID:5s.sTXSM
フランツ「こ、困るよアニ。流石にそこはルールを……」

アニ「……」スッ

ザックレー「これはっ! ま、まさか……!!」

ピクシス「信じられん、そ、それは禁じ手と言っても過言ではないぞ!!」

アニ「……」プチプチ

ハンジ「す、凄い! まさかここでそんな技を見れるなんて!!」

エルヴィン「……生脱ぎ!」

ウオオオオオオオオオオ!!!

フランツ「な、なんということでしょう!! アニ選手! ステージ上で服を脱ぎ始めました!!」

アニ「……」バサッ

ベルトルト「」ブハァ

ハンナ「し、しかも下から!! あえて上を残すことで、すぐに水着にはいたらしめない!!」

ミーナ「アニ、凄い……」

347: 2013/08/02(金) 02:36:41 ID:5s.sTXSM
アニ「……」スルスル

アニ「……」パサッ

ウオオオオオ!! ウオオオ!!

フランツ「だ、男性の観客の声援が、最早怒号です!!」

ハンジ「しかも脱ぎ終えた後の水着は……黒!」

リヴァイ「あれなら夜間での行動もしやすいな」

エルヴィン「しかもただの黒ではない。フリル付きで、しかも白のドット……」

ピクシス「あの目つきの悪さであのチョイス……只者ではなさそうじゃのう」

コニー「(いや、だから誰も水着選んでねえんだけど)」

ベルトルト「」

ジャン「うぉ! ベルトルト! 立ったまま気絶してんぞ!!」

サシャ「た、大変です! よ、横に! あ、でもそうすると私が隠れられません!」

クリスタ「さ、さすがにそれは仕方ないよ! 横にしよう!!」

348: 2013/08/02(金) 02:41:11 ID:5s.sTXSM
アニ「……」

フランツ「ど、堂々としてます! 審査員の皆さん、いかがですか!」

エルヴィン「まさか生脱ぎを見せてくれるとはね……やられた」

ザックレー「あのような高等技術、一訓練兵に出来るとはとても思えん。だがやり遂げてしまったようだな……」

ハンジ「しかも服を着ていたときは胸が小さく見えたけど、脱いだらすッごい! これはやばい!」

ミケ「……うむ、悪くない」

ハンジ「うお!? ま、まだいたの!?」

ペトラ「……男の人って……」

オルオ「ふふ、男は野獣だかr」

ペトラ「」ドゴォ

オルオ「ふぐっ! ま、まだ何も……言って……ね……」ガクッ

ペトラ「うん、絶対イラっとくること言うと思ったから先にね」

349: 2013/08/02(金) 02:49:01 ID:5s.sTXSM
ミーナ「け、結構本気で勝ちに来てるんだねアニ……」

フランツ「さぁ、はたして得点はどうなるのでしょうか」

ハンジ「アレをあの若さでやり遂げるとは。相当な修羅場を経験してると見た」 10点

リヴァイ「戦時の考慮もされてるような迷彩だ。悪くねえ」 10点

エルヴィン「いやぁ、凄いものを見たな」 10点

ピクシス「じゃが少し荒削りだったのぅ。もう少し洗練されていれば……。若いから仕方ないの」 8点

ザックレー「そうだな。実に惜しい」 8点

ハンナ「こ、これは凄い! クリスタ選手と同じく46点!! アニ選手もトップと並んだ!!」

アニ「……」

コニー「(こ、こええ。顔と身体のギャップがやべえ)」

サシャ「まったく照れてないのが……。さっきは裏で結構照れてたのにすごいですね」

クリスタ「そこがアニの強さなんだろうね……」

アニ「……(少し寒いね、これは)」

352: 2013/08/02(金) 03:03:29 ID:5s.sTXSM
余談ですが「サシャ 水着」で画像検索すると、三つ目くらいにサシャ・バロン・コーエンの刺激的水着が見れます
ジャンあっち着せればよかったなぁ……
あ、ジャンは好きですよ

読んでくださってる皆様いつもありがとうございます
頑張って完結させます 全然SSではないので申し訳ないのですが……

それでは今度こそ本当におやすみなさい

キース「第101回訓練兵団水着美女コンテスト」【後編】



引用: キース「第101回訓練兵団水着美女コンテスト」