359: 2013/08/02(金) 11:57:22 ID:5s.sTXSM


キース「第101回訓練兵団水着美女コンテスト」【前編】

ハンナ「一次審査も残り2人! 果たしてどうなるのでしょうか!」

フランツ「さぁ、それでは参りましょう、エントリーナンバー5番! あの身長であの体重、果たして本当にありえるのか!」

ハンナ「ありえるとしたらそれは果たしてどんな身体なのか! やはり筋肉の重さなのか!!」

フランツ「だとすれば彼女は本当にヒロインなのか! ヒーローなのではないか!」

ハンナ「家族を守るため、首席の成績、1人で100人分の兵士と並ぶ実力! それはもう主人公なんじゃないか!」

フランツ「ミカサァァアアア・アッカァァアアアアマアアアアン!!!」

ミカサ「……」ジィー

エレン「うぉ!? な、なんでお前こっちいるんだ!?」

ハンナ「ミ、ミカサ! エレン凝視してないで! 前でて前!!」

ミカサ「……エレン、すごくいい」

エレン「いいから前出ろよ!」

ミカサ「エレンがそう言うなら」スゴスゴ

フランツ「こ、この水着は、まさか!」
進撃の巨人マガジン15周年号 (週刊少年マガジンコミックス)
361: 2013/08/02(金) 12:06:51 ID:5s.sTXSM
ウオォオォ ナンジャアリャァァ スゲエキンニクダァアア

エルヴィン「これはまた……見事な鍛え方だ」

ハンナ「た、単行本9巻の嘘予告、すべての巨人を魅了するあのドレス!!」

ハンナ「ミカサ選手の水着は、あのドレスにそっくりのデザインです!!」

フランツ「これはまるで狙ったかのような演出! 素晴らしい!!」

ピクシス「ふむ、しかもただのドレスデザインではなさそうじゃな」

ザックレー「あぁ。余分な部分のフリルは控えめにされ、きちんと泳ぎやすいよう布地が少なくされている」

ピクシス「本来は腰にあるべきリボンが、小さくなり胸元へ……よう考えられとるわい」

リヴァイ「……ほぅ、悪くない。ありゃあいずれ俺より人類に役に立つだろうな」

ハンジ「す、すごい腹筋……彼女は本当に女の子なのか?」

ペトラ「すご……」

362: 2013/08/02(金) 12:16:11 ID:5s.sTXSM
ミカサ「エレン、あなたはどう思う?」

エレン「なんで俺に聞きに来るんだよ」

ミカサ「いい、言わなくてもわかる。わざわざ言わなくても」

エレン「……いや、まぁ、似合ってる、とは思うけど///」

ミカサ「!!///そ、そう言われると、恥ずかしい///」カァー

ザックレー「ま、まさかこれは! し、司会の君!」ガタッ

フランツ「は、はい!」

ザックレー「あの2人の関係は、まさか……」

363: 2013/08/02(金) 12:19:20 ID:5s.sTXSM
ハンナ「お、幼馴染、だと思いますけど。本人たちは家族とも」

ナイル「これで確定しましたね……。幼馴染効果!」

エルヴィン「なるほど。幼馴染というだけで、その女子の魅力が1.5倍から3倍にまで膨れ上がるという、あの」

ハンジ「彼女の場合はあの力強さで隠れているようだが、恐らく本来の素質は乙女でしょう」

ザックレー「それが水着を着ることによって表へと出かねない。それを必氏に隠し、いつもどおりに振舞っていた」

ナイル「だがここに来て、幼馴染からの素直な評価! それに照れ、彼女が持つ本来の気質が表に出てしまった!!」

エルヴィン「これはいい、いいものだ」

コニー「(こいつら本当に兵団のトップなんだろうか……)」

ジャン「」

ミーナ「ジャ、ジャンが鼻血出しながら複雑な表情で気絶してる……!」

クリスタ「多分ミカサの水着とエレンとのやり取りを同時に見たせいだね」

サシャ「こ、これ以上人を寝かせるスペースが!!」

アニ「……もう下に落とせばいいんじゃない?」

ライナー・ベルトルト・ユミル「」

364: 2013/08/02(金) 12:24:26 ID:5s.sTXSM
ピクシス「それにしても素晴らしい身体じゃ。鍛えるべきとこはきちんと鍛えられ、出るべきところはしっかり出ておる」

ザックレー「恐るべき逸材だ……。今期にこんな人間兵器がいたとは」

ハンジ「彼女が巨人だったら最高なのに……」

リヴァイ「もしそうだったら人類は永遠に勝てねえな」

エルヴィン「そうだな。彼女が人で本当によかった」

フランツ「最早水着よりも人の方を評価されてしまっています! ミカサ選手!」

ミカサ「エレンに褒めてもらえたエレンに褒めてもらえたエレンに」ブツブツ

ハンナ「当の本人はまったく聞いていません!!」

フランツ「それでは気になる得点の発表です!」

ジャン・ライナー・ベルトルト・ユミル「」

サシャ「その前にこの人たちどうにか……」

コニー「無駄だサシャ。あの2人はこっちの話を聞く気はねえんだから……」

エレン「(ミカサすげえな。あれぐらいの筋肉が俺も欲しい……)」

365: 2013/08/02(金) 12:31:10 ID:5s.sTXSM
クリスタ「あれ、そういえばエレンいつ起きてたの?」

エレン「あぁ、みんながアニ見てたときから……」ブハァ

コニー「バ、バカ野郎! だからクリスタは直視するなって!!」

エレン「」

コニー「エ、エレエエエエン!!」

クリスタ「え、えぇええ!///そ、そんなに酷いのかなぁ……」シュン

サシャ「いえ、逆だと思います」

ミーナ「男子にはむしろご褒美だよ」

アニ「……」フン

ミカサ「エレンがどうしたの? ……気絶? まさか、クリスタ、あなたが?」

クリスタ「ご、ごめんミカサ」

ミカサ「仕方ない。あなたの水着は男性には刺激が強すぎる。たとえエレンでも気絶してしまうだろう」

サシャ「ま、まぁ女性にも効いてるんですけどね……」

ユミル「」

369: 2013/08/02(金) 13:31:18 ID:5s.sTXSM
ハンナ「外野は放っておいて得点に参りましょう!」

ハンジ「うん、腹筋凄いよね。巨人じゃないのが残念」 9点

リヴァイ「即戦力だ」 10点

エルヴィン「いい腹筋を見せてもらった」 10点

ピクシス「これぞ本物の逸材、というやつじゃのう」 10点

ザックレー「兵士100人分か。確かにそれだけの資質を持っているが、期待を込めてあえて点を下げよう」 9点

フランツ「こ、これは凄い! 今大会最高得点の48点!!」

ハンナ「最早優勝は決まったも同然なのか!」

コニー「(それにしても一貫して兵長が水着審査してねえな)」

ミーナ「(期待を込めて点をつけるってなんなんだろう……。そのままつければいいのに)」

アニ「……」

370: 2013/08/02(金) 13:38:21 ID:5s.sTXSM
あ、ミカサの番号は6番です 間違えた……
―――――

フランツ「さぁ、女子もとうとう残り1人……。いよいよ最後の選手です!」

ハンナ「エントリーナンバー7番! 彼女の登場を果たして誰が予想したか!」

フランツ「訓練兵団まさかの隠し球! あの子はだぁれ? と思わず男が首を捻る! ホントのホントに女の子?!」

ハンナ「俺たちの仲間がこんなに可愛いわけがない!! 登場していただきましょう!! 今コンテスト実行委員長でもあるこの方です!!」

フランツ「アルミィィイイン・アルレルトォォオオオ!!」

アルミン「え、っと、よろしく///」

ウオオオオオオオオ!!!

アルミン「うわ!」

フランツ「凄い声援です! 先程までとは比べ物になりません!」

ハンナ「このマニアめ!♡」

サシャ「……アルミン、反則級に可愛いですね」

クリスタ「うん、明るいとこで見たらやばいね」

コニー「」グハァ

アニ「……男子全滅か」

371: 2013/08/02(金) 13:51:27 ID:5s.sTXSM
 同時刻 観客席

部下1「隊長も呑まれますか? 仲間が持ってきてましたので」

ハンネス「お、わりぃな。それにしてもミカサもエレンもたくましくなったもんだ」

部下2「ミカサにエレン……、あの壇上のお2人ですね。お知り合いですか」

ハンネス「昔からのな。……そういやアルミンがいねえな」

部下1「アルミン? 今コンテストの実行委員長のことでしょうか」

ハンネス「あぁ。そいつも昔から面倒みてるんだが……。やっぱ忙しいのかね」グビグビ

フランツ「アルミィィイイン・アルレルトォォオオオ!!」

ハンネス「」ブーッ

部下2「う、うわぁああ!! 何するんですか隊長!」

ハンネス「」

部下1「隊長? ……た、たいちょぉおおおお!!」

372: 2013/08/02(金) 13:54:42 ID:5s.sTXSM
 ステージ

リヴァイ「ほぅ、面白いじゃねえか」

ハンジ「こ、これは……」

ザックレー「ふむ」

ピクシス「なるほどのぅ」

エルヴィン「これはまた中々」

アルミン「う、うぅ、やっぱり棄権すべきだったかな///」モジモジ

ミカサ「そんなことはない、アルミンにはよく似合っている」

クリスタ「そうだよ! 自信持っていいよ!」

アルミン「ク、クリスタ! その格好で近寄らないで! いろいろ、いろいろまずい!!」

クリスタ「え、えぇー……」

サシャ「それにしても似合っていますねぇ」

373: 2013/08/02(金) 14:06:51 ID:5s.sTXSM
ザックレー「これは実に興味深い人選だ」

ナイル「えぇ、まさか女子枠で登場されるとは思いませんでした。男の娘!」

ザワザワ
オトコノコ? オンナジャネエノカ カワイイカラヨクネ

アルミン「ちょ、ちょっと! それは内密に……」

リヴァイ「隠しても無駄だな。骨格を見りゃバレるが、男でそれを着て出てきた度胸は買おう」

ハンジ「それに大丈夫だよ、アルミンくんとやら。なぜなら」

エルヴィン「こんなに可愛い子が女の子なわけがない、それが男の娘というものだからな」

ピクシス「つまり男じゃからむしろ良い! 女子枠で出ようが男子枠で出ようが関係ないのじゃ!」

ザックレー「男子枠であり女子枠でもある。それが男の娘というものだ」

アルミン「(やばい全然わかんない)」

ハンジ「仮に君が男だとして! それを観客の誰が責めようかッッ!!」

ピクシス「可愛ければ正義ということじゃな」

フランツ「審査員の皆様が暴走しかけています!!」

374: 2013/08/02(金) 14:16:50 ID:5s.sTXSM
ヨクワカンネエケドカワイイカライインジャネ イイゾーアルミーン モエー

アルミン「(だから萌えってなんなの)///」

ハンジ「しかし生男の娘! 初めて見た! うおおぉお!! 触っていいぃぃぃ!? ねぇ!? いいよねぇ!?」ガタッ

リヴァイ「落ち着けハンジ。さっきの二の舞だ」

ハンジ「生き急ぐことこそ人生と見つけたりッッ!」ダダダ

アルミン「え、ちょ、うわ///そ、そこは///だめ///」

ハンジ「うおおおおお」サワサワ

ハンジ「やッ……わい!!」ダッ

ハンジ「女の子みたいに肌がクッッソやッわいぜ!! これ!! すッッげえ柔らかいッ!!」ズザザ バッ

サシャ「うっ、さ、さっきのトラウマが……」ブルッ

ミーナ「だ、大丈夫サシャ……」

375: 2013/08/02(金) 14:24:24 ID:5s.sTXSM
クリスタ「あの人本当に欲望に忠実だね」

ミーナ「少し羨ましいくらいだよね」

ザックレー「しかし男の娘とは……。やはり今期は素晴らしい」

ピクシス「未だ理解力も低く敵も多い男の娘ジャンルで勝負してくるとはのぅ」

エルヴィン「えぇ、男か女か。男装か女装か。あるかないか。その程度で人類同士が争うのは嘆かわしいことです」

ザックレー「そうだな。これはこれでいいものじゃないか、と許容することも、人類には必要なのだろう」

ハンジ「ふぅ、堪能した」

リヴァイ「全員がお前みたいに生きられたら平和だろうな」

ハンジ「? 何の話?」

サシャ「……それはむしろ戦争まみれになるのでは……」

ミカサ「欲望まみれ」

アニ「……」ウンウン

376: 2013/08/02(金) 14:49:31 ID:5s.sTXSM
エルヴィン「それに水着のチョイスも悪くない」

ピクシス「うむ。淡いピンクにリボン、スカート、無い胸をあるかのように見せる親切設計」

ザックレー「まさに彼のためにあると言っても過言ではない水着だ」

エルヴィン「清純そうな種類であるにもかかわらず、ピンクであるところがまたいいですね」

ハンジ「いや、もう、男の娘なだけで満足です」 10点

フランツ「ここでハンジ審査員! 満点です!!」

ピクシス「それだけのオーラはあるのう」 10点

ザックレー「男の娘……その効果、とくと味わわせてもらった」 10点

リヴァイ「これを着て出たことに敬意を示そう」 9点

エルヴィン「そうだな。もう何も語るまい」 10点

ハンナ「な、なんということでしょう!! よ、49点でトップに躍り出ました!!」

フランツ「最期の最後にとんだ伏兵が潜んでいました!!」

アルミン「えぇぇええ!? い、1位!?」

377: 2013/08/02(金) 14:54:36 ID:5s.sTXSM
ミカサ「アルミン、それだけあなたが魅力ということ。誇るべき」

サシャ「えぇ、すごいですけど……なんでしょう、このモヤモヤは」

ミーナ「うん、すごいこの、敗北感っていうか……」

アニ「……」

クリスタ「複雑」

エラベコユジ「」

サシャ「あとこの人たちホントどうすればいいんでしょう」

ミーナ「黙っていてくれた方が、会話するのは楽だけどね……」

フランツ「それでは順位と点数のおさらいです!」

379: 2013/08/02(金) 15:09:18 ID:5s.sTXSM
ハンナ「7位は初戦にも関わらず、その揺るぎない人気や水着美女三倍効果から意外と点を伸ばしたが、やはり他の選手には見劣りしたか、ミーナ・カロライナ選手! 得点は41点です」

ハンナ「6位はビキニによるスタイルのよさを表現するも、ちっぱい好きの審査員からあまり点をもらえず控えめになってしまったサシャ・ブラウス選手! 得点は42点です」

ハンナ「5位は男性より女性支持に救われ、男性的でありながら女性的なスタイルを持つギャップの強みから点を伸ばした、ユミル選手! 得点は43点です」

ハンナ「続いて同点3位、まずはその圧倒的可愛らしさ、愛らしさからちっぱい好きをぶちのめし、観客を何十人も医療班送りにしたクリスタ・レンズ選手! 得点は46点です」

ハンナ「同じく同点3位はステージ上でまさかの生脱ぎ! 足好き蹴り好き胸好きの男を魅了し、審査員の度肝を抜いたアニ・レオンハート選手! 得点はクリスタ選手と同じく46点です」

ハンナ「2位は圧倒的魅了! ステージの上は彼女の場所! おまけ漫画のネタを見事に利用し、筋肉ばかり褒められたミカサ・アッカーマン選手! 得点は48点です」

ハンナ「そして1位は今コンテスト実行委員長であり、男の娘でもあると判明するも、可愛ければよしとの声多数! 審査員の心を奪い取ったアルミン・アルレルト選手! 得点は49点です」

フランツ「まだ2次審査がありますからね。最後までどうなるかまったく予想できません!」

ハンナ「それでは第1回訓練兵団水着美男美女コンテスト、後半戦のスタートです!!」

ミーナ「後半までには起きるかなみんな……」

エラベコユジ「」

クリスタ「寝てたら寝てたでいいよもう……」

386: 2013/08/04(日) 00:34:44 ID:CDh8usXE
ハンナ「あ、後半戦に入る前に思い出しましたが、女子は決めポーズをやっていませんね」

フランツ「そういえばそうですね! 女子は決めポーズというより水着でのセクシーアピールというべきでしょうか」

サシャ「そ、それはパフォーマンス審査に回すというのはいかがですか!?」

クリスタ「賛成です! というよりもうここに立っているだけで恥ずかしくて……///」

フランツ「いえ、観客へのサービスを怠るわけには行きませんね! 順番に披露してもらいましょう!」

サシャ「」

クリスタ「」

ミーナ「諦めよう2人とも。あの司会には多分何言っても無駄だと思うよ」

アニ「……じゃ、私からやるよ」

ミカサ「え?」

アニ「どうせあんたらは怖気づいてるんだろ? なら最初が誰でも別にいいじゃないか。私がやるよ」

ミーナ「アニ……そんなに積極的にコンテストに参加するなんて。やっぱり本当はお祭りを楽しみたいんだね!」

アニ「勝とうが負けようがどっちでもいいね。早く終わらせたいだけさ」

ミーナ「あ、そうですか……」

387: 2013/08/04(日) 00:43:40 ID:CDh8usXE
ミカサ「……なら私もやろう」

ミーナ「え!?」

ミカサ「早く終わらせたいのなら、同時にやった方が早い。そうでしょ?」

アニ「……私は構わないけどね」フン

フランツ「ここで2人同時の水着アピールです!」

ウオオオオオ!

ミカサ「いえ、水着のアピールはしない」

アニ「……?」

ハンナ「え、そ、それはどういう……」

ザワザワ ドウイウコトダヨ シナイ?

ミカサ「アニ、私と仲良く並んで可愛くポーズするなんて、望んでいないでしょう? それはお互い様」

ミカサ「なら水着を魅せるより、私たちにはもっとわかりやすく、楽しめるアピールの仕方がある」

アニ「……なるほど。いいよ」スッ

ミカサ「……」スッ

フランツ「こ、これは、対人格闘の構え!?」

390: 2013/08/04(日) 00:51:51 ID:CDh8usXE
アニ「……」

ミカサ「……」バッ

アニ「……ッ」ガガッ グイッ

クリスタ「ちょっ、アニ! 普通に水着引っ張っちゃダメだよ!」

ミカサ「くっ。ならっ」ババッ ガキッ

サシャ「あわわ、や、破けちゃいますよ!」

アニ「!? ちっ」ガッ

ピクシス「ほぅ」

リヴァイ「……悪くねえ体さばきだな」

エルヴィン「ふむ。実力は拮抗しているようだが……。僅かにミカサ選手の方が体さばきにムラがあるな」

ハンジ「水着ってのが逆に2人を普段より動きやすくさせている。と、同時に動きを縛ってるようでもあるね。面白い」

アニ「……」グォッ スッ クッ

ミカサ「……」ガッ ガキッ ギギッ

フランツ「ま、まさかの水着で対人格闘! これは凄い! 見えそうで全然見えない! 速すぎて全然見えない!」

ウォオオオ! コレハコレデ!! スゲェ! ミズギッテアンナウゴケンノカヨ!

391: 2013/08/04(日) 00:57:22 ID:CDh8usXE
ミカサ「やはりあなたとは仲良くできそうにない」グググ

アニ「お互い様だね。私もあんたの格闘技は嫌いだよ」グィッ

ミカサ「!? しまっ」

ダァン! バキィ! グルグル

フランツ「あ」

サシャ「あ」

ライナー「……」ドゴォ

392: 2013/08/04(日) 00:58:16 ID:CDh8usXE
ライナー「!? な、なんだ!? 何事だ!?」バッ

クリスタ「今度はギリギリ当たらなかった……」

ミーナ「観客はそんなの求めてないよ! ライナーにはがっかり!」

ライナー「? 何の話だ? というか今どうなってるんだ」

エベコユジ「」

ライナー「!? エレン、ベルトルト、コニー、ジャンにユミル!? な、なんだ! 何がどうなってるんだ!?」

ミカサ「くっ」ガタッ

アニ「私の勝ちだね」

ライナー「お前ら何してるんだ? コンテストはどうなった……」

ハンナ「勝者アニ選手! これはいい戦いでした!!」

ライナー「……いや、誰か説明してくれ」

393: 2013/08/04(日) 01:07:00 ID:CDh8usXE
アルミン「落ち着いてライナー。まだコンテスト中だよ。今は女子のアピールの時間だ」

ライナー「あの2人は一体何をアピールしてるんだ……」

アルミン「それにしてもアニも凄いな。あのミカサをいなしちゃうんだから」

ライナー「こいつらはなんで伸びてるんだ。俺も何故伸びてたのか思い出せん……最後に女神を見たような気はするんだが……」

アルミン「あぁ、うん。まぁ、伸びてる人のほぼ全員女神のせい、かな?」

クリスタ「あ、ライナー。大丈夫?」

ライナー「あ、あぁ。大丈夫だ。!?」ブフッ

クリスタ「?」

ライナー「くっ、すまんクリスタ。ま、また倒れるところだった……、思い出した。油断すると危険だな」ハァハァ

クリスタ「……もうステージ裏に引っ込んでようかな」

サシャ「私も……」

ミーナ「だから無理だって、あの2人は許さないよ……」

フランツ「素晴らしいアピールでしたね! では続いて参りましょう!」

394: 2013/08/04(日) 01:18:52 ID:CDh8usXE
ミカサ「くっ。次こそは……」

アニ「……」

サシャ「お、お疲れ様でした2人とも」

アルミン「じゃあ今度は僕がやるよ」

ミーナ「大丈夫?」

アルミン「実行委員長として、率先してコンテストに参加しないと」

ハンナ「それでは続いてはアルミン選手です!」

アルミン「(と、言ってもどうしよう……女の子のポーズとかよく知らないし……うーん)」

アルミン「(……! そうだ、たしかおじいちゃんの本に……)」

アルミン「(えっと、あれは、座って、こう後ろに手を……)」

ハンジ「」ガタッ

アルミン「え、えへへ、どうかな///」

ピクシス「これは……!!!」

ザックレー「女の子、座り!!!!」

ワァァァアアアア!! イイゾォオ!! アルミィィイイン!!

395: 2013/08/04(日) 01:25:17 ID:CDh8usXE
リヴァイ「落ち着けハンジ。腰が浮きかかってる」

ハンジ「はっ!? い、いけないいけない。また理性が消し飛ぶところだったよ」

ペトラ「(この人本当に欲望でしか動いてない)」

ナイル「まさか男の娘の女の子座りとは……かなりの高等複合技術です」

ザックレー「あぁ。ここまでやれる人材は他の地区にもいまい」

アルミン「も、もういいかな」ヨイショ

サシャ「う、うう、つ、次どうしましょう」

ミーナ「! サシャ、一緒にやろう!」

サシャ「えぇ!?」

クリスタ「え、じゃあ私も」

ミーナ「クリスタはユミルを起こすといいよ。多分それで全部解決だから」

クリスタ「え?」

ミーナ「ほら、サシャ、行こう」

サシャ「え、ちょ、どうするんですか!?」

397: 2013/08/04(日) 01:41:03 ID:CDh8usXE
ライナー「どうするつもりなんだろうな」

アルミン「う、うーん。僕にもさっぱり」

クリスタ「と、とりあえずユミル起こさなきゃ。どっちみち起きなきゃいけないんだし」

フランツ「それでは続いてはサシャ選手とミーナ選手です!」

サシャ「ど、どうするんですか」ボソボソ

ミーナ「いい? まずは……」ボソボソ

サシャ「!? ほ、本気なんか!?」

ミーナ「しーっ! 1人でやるより全然いいでしょ!」

サシャ「う、うぅううう、わ、わか、わかりました!」

ハンナ「準備はよろしいですか! それではどうぞ!!」

サシャ「え、っとまずは両手を合わせて」

ミーナ「そう、それでこう、顔を寄せて、上体を逸らして」

サシャ「そ、それで笑顔で観客に」

ミーナ「みんな! 応援よろしくね!!」

サシャ「よ、よろしくお願いします!」

398: 2013/08/04(日) 01:47:00 ID:CDh8usXE
ウォオオオ カワイイィイイ アイダニハサマレテエエ ミーナイイゾー サシャモカワイイー

ナイル「これはまさかの、百合層狙いですか!」

ピクシス「ほほぅ、禁忌をも彷彿とさせる、女子同士の戯れ」

ザックレー「禁忌に至るか至らないかをほのかに匂わす。彼女たちにとってはただのじゃれ合い」

エルヴィン「しかし見るものを虜にする何かが、その無邪気さの中にある」

ハンジ「うぉおおお!! 本物の百合!? 百合なの!?」

リヴァイ「だから落ち着けと言ってるだろ」

ミーナ「け、結構うまくいったね」

サシャ「それはそれで恥ずかしいです……///」

ミーナ「大丈夫? 顔赤いよ?」 ←サシャの顔を下から覗き込む

ザックレー「なっ!? し、自然に顔を近づけ相手の顔を見上げるとは!」

ナイル「この構図からは色々と想像できるのがすばらしいですね」

ミケ「……うむ、いい」フン

エルヴィン「なるほど、彼女は相当のポテンシャルを秘めているようですね……」

399: 2013/08/04(日) 01:53:03 ID:CDh8usXE
ハンジ「上目遣い……これで落ちぬ異性はいないと言われる技術を、まさか友達同士で駆使しちゃうとは……」

エルヴィン「後半が楽しみだな」

ミーナ「も、もういいよね///なんか色々言われると見られるより恥ずかしい///」

サシャ「そ、そうですね!///もういいですよね///」

ライナー「……いかん、何かに目覚めそうだな」

アルミン「……うん、こればっかりは否定できないや……」

クリスタ「ユミル! 起きてってば!」

ユミル「う、うーん。はっ!? 天使!?」

クリスタ「大丈夫?」

ユミル「ク、クリスタか……。!? そ、その格好は、そうか、とうとうあたしを襲いに来たのか。いいぜ、たまには襲われる立場を味わうのも……」

クリスタ「もう! しっかりしてよ! まだコンテスト終わってないよ!」

ユミル「あ? コンテスト?」

401: 2013/08/04(日) 02:03:25 ID:CDh8usXE
クリスタ「そうだよ。もう女子の評価は終わって、後は私とユミルがアピールをすればパフォーマンス審査に移れるんだよ」

ユミル「アピールだぁ? そんなもん楽勝だろ、ほら行くぞ」グッ

クリスタ「えっ、ちょ!?」

フランツ「さぁ、続いてはとうとう復活したユミル選手とクリスタ選手です!」

ユミル「この辺かな」

クリスタ「ユミル、どうするつもりな……のっ!?」グイッ

ユミル「クリスタ……」スッ

クリスタ「え、ちょちょちょちょ////近い近い近い!!!/////」

クリスタ「ひゃぁぅ!!////ちょ、ちょっと!! ど、どこさわっ……う、あっ////見られ、てるでしょ///」

ユミル「構やしねえよ。どうせ見るだけで手も足も出せねえ臆病者だからな」ツツツ

クリスタ「ぁ……//はぁ…ッ///」ビクッ

キャーッ!! ユミルサマー!! クリスタカワッテー!!

ピクシス「なんとっ……。これはまさか」

エルヴィン「えぇ、先ほどの2人が男性向けの百合ならば、こちらは本家本元、いわば男装の百合!!」

ナイル「女性用水着でここまでの男らしさとはな……末恐ろしい素材だ」

402: 2013/08/04(日) 02:11:40 ID:CDh8usXE
ハンジ「そう、いわばあの演技は女性向け……。これはあの子のファンが増えそうだね」

ペトラ「(素敵……っ!)」

オルオ「どうしたペトラ、顔が赤いが」

ペトラ「……」ボグッ

オルオ「ふぐっ!? が、顔面は、ねえ、だろ……」ガクッ

エルド「……もう2人で勝手にやってくれ」

グンタ「……あぁ、もう止める気も起きないな」

ザックレー「私にはこちらの趣味はないが、中々いいものを見せてもらった」

ナイル「えぇ、まだまだ人類にはいくらでも進化がありえる、ということを垣間見ました」

エルヴィン「これならば女性客は確実にユミル選手の虜でしょう」

ワーワー ユミルー キャーキャー

403: 2013/08/04(日) 02:12:34 ID:CDh8usXE

ライナー「……(ユミルめ、羨ましい)」

アルミン「……(照れるクリスタ、可愛い)」

サシャ「ユ、ユユユユミル! それ以上は! 見えます! クリスタのいろんな部分が!!」

ミーナ「興奮しすぎ!! ユミルならこういう感じでどうにかするだろうとは思ったけど!! 思ったけど!!」

ユミル「っち、こっからがいいとこなのによ」パッ

クリスタ「……ぁ、はぁっ……、腰が……」ガクッ

ウォオオオオ!! メガミノアライイキヅカイ!! マルデジゴダァァア!!! ワアァァアア!!

フランツ「圧倒的アピール! これがユミル選手の持つ男性力なのか!」

ハンナ「……」ジーッ

フランツ「? どうしたのハンナ」

ハンナ「あ、ごめん! なんでもない!(クリスタが羨ましかったとは流石にフランツには言えないなぁ)」

404: 2013/08/04(日) 02:27:14 ID:CDh8usXE
フランツ「さぁ、いよいよ観客サービスも終わりました!」

ハンナ「続いてはいよいよパフォーマンスタイムです! 」

フランツ「最早ほとんどパフォーマンスをしてしまったと言っても過言ではないのですが!」

ハンナ「ルールとかはあるのでしょうか?」

フランツ「あります! 今度のパフォーマンスは必ず1人でやること!」

フランツ「自分の特技、得意技、なんでも構いません!」

フランツ「いかに水着を着た自分を魅せるか! そこが重要になります!」

ハンナ「なるほど、そしてそれを審査員が判定するということですね!」

フランツ「そのとおり!」

ライナー「これもアルミンの提案か?」

アルミン「うん。決勝の流れも全部マルコ達と考えたんだ」

アルミン「これなら時間もかけれるし、個人を見て楽しめるからね。コンテストとしては最適だと思ったんだ」

ライナー「なるほど。やはりお前は凄いやつだ」

アルミン「よ、よしてよ! そんな、みんなのおかげだよ」

405: 2013/08/04(日) 02:32:59 ID:CDh8usXE
すみません、ちょっとトイレ行きます ……お腹痛い

406: 2013/08/04(日) 03:04:55 ID:CDh8usXE
フランツ「ではまずは男子から! 点数の低い人から順に……といってもライナー選手以外誰も起きていないのでライナー選手からどうぞ!」

ライナー「!?」

アルミン「ご、ごめんライナー……。今みんな起こすよ」

ライナー「いや、順番は構わないんだが、何をするか……」

ライナー「……」

ライナー「(何も思い浮かばん)」

ハンナ「ライナー選手? 大丈夫ですか?」

ライナー「……」

フランツ「ライナー?」

ライナー「あ、あぁ、すまん。どうしたものかと考えていてな」

409: 2013/08/04(日) 03:18:33 ID:CDh8usXE
ライナー「(本気で何も思いつかん。ふむ……)」

フランツ「ライナー選手! まったく動きません!」

ハンナ「水着で仁王立ち、というパフォーマンスなんでしょうか」

ライナー「! それだ!」

ハンナ「!?」

ライナー「そう、俺には魅せられる技術などない。ならただ、ありのままを見てもらおう」

フランツ「なんとライナー選手! パフォーマンスタイムであえて何もしない、という選択肢を選び取りました!!」

ピクシス「潔いのう」

ザックレー「あぁ、あの水着をあれだけ酷評されておいて何もしないとは」

エルド「大した度胸だ」

リヴァイ「あそこまで点を下げてやったのに、懲りてねえ馬鹿とも言えるがな」

ハンジ「いいね! 巨人らしい潔さだよッッ!」

ライナー「(ハンジ分隊長は俺の正体に気づいてるわけでもないのになぜ巨人と呼ぶんだ……)」

411: 2013/08/04(日) 03:23:44 ID:CDh8usXE
アルミン「ほらみんな起きて! いい加減起きないと男子のパフォーマンスタイムが無駄になっちゃうよ!」

ベルトルト「う、ぅん?」

コニー「あれ? 俺どうしてたんだっけ……」

ジャン「なんだ、なんか希望と絶望を同時に見せつけられたような……」

エレン「……はっ!? 女神!? ……いや、夢か、なんだ」

ミカサ「エレン、今何の夢を見ていたのか詳しく話して」

エレン「うぉ!?」

ジャン「ミ、ミカサ!(うぉおぉぉおお!! ミカサの腹筋水着素肌黒髪がががが)」

ジャン「ぐふっ」

アルミン「ジャ、ジャン! しっかりして! 二度寝はダメだって!」

ユミル「だらしねえな男どもは」

クリスタ「さっきまでユミルも気絶してたじゃない……」

ミーナ「一気に騒がしくなったねー」

アニ「……」

412: 2013/08/04(日) 03:32:36 ID:CDh8usXE
フランツ「審査員の皆さん、いかがでしょうか!」

リヴァイ「あれだけ叩きのめしたってのに、自分を自画自賛する馬鹿とは違って潔い馬鹿だ。だが嫌いじゃねえ」 7点

ハンジ「巨人最ッッ高!! もうあの水着だけでパン30個は食べれるッッ!!」 10点

エルヴィン「あえて何もしない、というのはいい発想だ。自分を誇示する人間ほど、戦場では早氏する」 8点

ピクシス「そうじゃな。ここまで潔いとあの水着も似合っているようにすら思えるわい」 8点

ザックレー「同意しよう。あの度胸は褒めるべきだな」 8点

ハンナ「これはかなり高得点です! 得点は41点! 水着審査と合わせて100点中76点です! 男子としてはかなりの好成績と言えます!」

ベルトルト「す、すごい! ライナーおめでとう!」

ライナー「いや、まだわからん。それに所詮この程度の点しか取れん男だったということだ」

コニー「で、今はなんの時間なんだ?」

アルミン「だから水着審査が終わって、後半の……」

ジャン「なんだと、じゃあ女子の方はどうなったんだ」

ミーナ「>>379みたいになったんだよ」

アニ「……フランツやハンナも使ってたけど、その数字みたいなのはなんなんだい?」

413: 2013/08/04(日) 03:56:10 ID:CDh8usXE
フランツ「続いてはジャン選手です!」

ジャン「はぁ!?」

アルミン「ご、ごめん。僕が点数の低い人順にパフォーマンスをやらせるよう提案して、それで決まったから……」

ジャン「……ちっ、仕方ねえな。わかったよ」

ハンナ「さぁ、果たしてジャン選手はどんなパフォーマンスを……」

ジャン「おい、誰でもいいからオレの立体機動装置持ってこい」

ハンナ「え?」

フランツ「ま、まさかこんなとこで使う気?」

ジャン「使う以外になんの理由があんだよ」

コニー「け、けどここに木なんかねえぞ?」

ジャン「いいから持って来い」

ハンジ「彼は何をするつもりなのかな?」

リヴァイ「さぁな」

414: 2013/08/04(日) 03:58:40 ID:CDh8usXE
アルミン「これでいい? ジャンのじゃなくてマルコのを借りたんだけど」

ジャン「構わねえ。それより使っても大丈夫なんだろうな? 使用許可も取ってねえが」

アルミン「それについては大丈夫。コンテスト中にこういうこともあると思って、事前に許可申請しておいたから」

ジャン「そりゃ助かるな。じゃあ離れてろ」

ジャン「よっと」バスッ ガッ ガッ

コニー「あ? 地面にアンカー刺しやがったぞ」

ユミル「何考えてんだあいつ」

ジャン「あー、水着とはなんの関係もない。が、オレが得意なのといやこいつなんでな。最近できるようになった技術を見せてやる」

ブシューッ

クリスタ「え、ガスを!?」

ミーナ「そんな! 地面にアンカー刺したままガスなんて出したら!」

ミカサ「アンカーに引っ張られ、無理な圧力で立体機動装置が壊れかねない」

アニ「……頭叩きつけて大怪我するパフォーマンスでもするんじゃない」

コニー「こえーよ」

415: 2013/08/04(日) 04:04:08 ID:CDh8usXE
エレン「おいジャン! 何してんだ!」

ジャン「黙って見てろ! 調節が難しいんだよ!」

ブシュー シュッ シュー

カシュッ シュルシュル フワッ

クリスタ「嘘……」

コニー「マジかよ……」

ハンジ「……これは、すごいね」

エルヴィン「……素直に賞賛するべきだな。まさかこんな技術を持つ訓練兵がいるとは」

ピクシス「立体機動装置のガス圧、そしてアンカーとワイヤーの伸縮、そして体勢を保つバランス」

ザックレー「それらを複合して、まさかわずかとは言え宙に浮くとは。これは驚いた」

リヴァイ「……この技術、うまく身に付けられりゃ巨人とやりあう時も樹が不要になるかもしれねえな」

ハンジ「そうだね。けれどこれは普通の子には無理だ。彼は相当、装置の使い方を心得てるよ」

エレン「……すげえ」

418: 2013/08/04(日) 04:13:43 ID:CDh8usXE
ハンジ「そもそもガスは本来短距離移動用に設定されてる。これだけ長く人を空中に止めておけるほど、強いものは出せないはずなんだ」

ハンジ「空中を早く移動するための技術だが、それはワイヤーを縮めること際の力に頼るのがほとんどだ」

ハンジ「けれど、彼はガス排出と自身のバランス、そしてワイヤーを伸ばす際のわずかな挙動、反動を利用してるんだ」

ハンジ「まさかただのコンテストでこんな技術が拝めるとは思わなかったよ」

ピクシス「装置の新たな可能性が見えたのう」

ザックレー「あぁ、水着はともかく、これは素晴らしい発見だ。彼の技術は早速技術班にも知らせておこう」

エルヴィン「近い将来、本当に樹が不要になるかもしれませんね」

フランツ「この装置への探究心! これこそが彼の強みなのか!!」

ジャン「っと……ふぅ」

アルミン「す、凄いよジャン! いつの間にそんな技術を!?」

ジャン「別に大したこたしてねえよ。単に圧とワイヤの調節だけだ。……おぅ、なんだよ氏に急ぎやろう」

エレン「……」

ジャン「……」

エレン「いや、今日は怒らねえよ。すげえなジャン。見直したぜ」

ジャン「……けっ」

419: 2013/08/04(日) 04:32:41 ID:CDh8usXE
フランツ「審査員の皆さんの得点はいかがでしょうか!」

リヴァイ「既存の技術の応用だがよくできたもんだ」 9点

ハンジ「水着とかどうでもよくなるぐらいに素晴らしい技術だったね」 10点

エルヴィン「あぁ、一訓練兵がこのような技術を身につけるとは。捨てたものじゃない」 9点

ピクシス「そうじゃな。水着も先ほどより光って見えたわ」 9点

ザックレー「惜しむらくはあの水着でなければ、水着審査であのような点にはならなかっただろうに」 9点

ハンナ「得点は46点! 水着審査との合計は74点です! 残念ながらライナー選手には届きませんでした!」

ジャン「まぁ、この水着の時点でわかっちゃいたが」

ミズギガナー ギジュツハスゴイ ケドミズギガー マルミエジャンー

ベルトルト「ライナー」ボソボソ

ライナー「心配するな。あの技術が人類の身につくにはまだ時間がかかる。俺たちには何も問題ない」ボソボソ

アニ「……」チラ

ミーナ「どうしたのアニ? ライナーとベルトルトがどうかしたの?」

アニ「……なんでもないよ」

420: 2013/08/04(日) 04:45:35 ID:CDh8usXE
フランツ「それでは続いてはベルトルト選手です!」

ベルトルト「あ、僕なのか」

ハンナ「どうぞ!」

ベルトルト「どうしよう……、どうすべきだろライナー」

ライナー「こればかりは何も言えん。お前なりにお前を魅せればいいだろう」

ベルトルト「……」チラ

アニ「……」

ベルトルト「そうだね。どうにかしてみる」

ベルトルト「(といってもどうするかなぁ……うぅん)」

ベルトルト「(そうだ。受身とかどうかな。派手さはないけど、技術的には十分だと思うけど……)」

421: 2013/08/04(日) 04:50:07 ID:CDh8usXE
ベルトルト「(そうと決まれば)じゃ、じゃあ誰かにちょっと手伝ってもらいたいんだけど」

フランツ「手伝う? パフォーマンスは原則1人で」

ベルトルト「あ、そうだった……、けど1人じゃできないし。ダ、ダメかなアルミン」

アルミン「まぁ、いいんじゃないかな。何をやるの?」

ベルトルト「そ、それなんだけど、アニにちょっと手伝ってもらいたいんだ」

アニ「……」

サシャ「アニに?」

ユミル「何やらす気だベルトルさん」

ベルトルト「僕は特にジャンみたいに魅せられる応用技術とかないから、逆に基礎をしっかり魅せようと思ったんだ」

ハンナ「なるほど! これもまた逆転の発想ですね!」

アニ「……いいよ。何すればいいんだい?」スタスタ

ベルトルト「じゃ、じゃあ対人格闘の時みたいに僕を蹴っ」

アニ「わかった」ドゴォ

ベルトルト「」グルグル バッカァン

422: 2013/08/04(日) 05:00:43 ID:CDh8usXE
コニー「う、うぉおお! に、2回転したぞ! その上頭からステージに!!」

ベルトルト「」

エレン「お、おい大丈夫かベルトルト!!」

アニ「……」スタスタ

ミカサ「……手加減していないようだった」

アニ「当たり前じゃない。蹴ろって言われたんだから、蹴ってやるのが礼儀だね」

フランツ「これは凄い! 常人ではありえない動きを披露してくれました!」

ハンジ「いや、披露って言うか……」

ピクシス「はっはっは、いい回りっぷりじゃったな」

ザックレー「そうだな、羨ましい限りだ」

ナイル「総統、性癖がバレます」

ザックレー「おぉ、そうだった。いかんいかん」

ジャン「既に手遅れだろ……」

エレン「あの人本当に俺たちのトップなのか」

アルミン「ぼ、僕に聞かれても」

423: 2013/08/04(日) 05:04:18 ID:CDh8usXE
ミカサ「エレン、あなたも望むなら私がいつでも蹴ろう」

エレン「は? いや、いいよ」

ミカサ「遠慮しなくていい」

エレン「いや、遠慮じゃねえよ!!」

ジャン「(ミカサの蹴り)」ゾクゾク

エレン「たまには俺以外のやつともやってやれよ。ほら、ジャンとかとさ」

ジャン「!」

ミカサ「エレンとの方が付き合いが長く、訓練にも支障が出ないと思われる」

ジャン「」

サシャ「ベルトルト大丈夫ですかねぇ」

ユミル「頑丈なのはライナーと一緒だから大丈夫だろ」

ミーナ「うーん、否定できない」

ライナー「ベルトルトォォオオ!!」

ベルトルト「」

424: 2013/08/04(日) 05:11:40 ID:CDh8usXE
ザックレー「まぁあの回転はなかなかにユニークだったと言えるな」 8点

ピクシス「あそこまで人は回れるものなんだのぅ」 8点

リヴァイ「受身はどうした」 4点

ペトラ「兵長流石です。そこには誰も突っ込まないと思ってました」

ハンジ「いやー、綺麗に回ったねー。個人の力ではないけど、あの綺麗な円は彼の身長あってこそかも」 8点

エルヴィン「頭から床に突き刺さってる彼の水着に描かれた笑顔の巨人が、なんとも言えぬ物悲しさを語っているね」 9点

ハンナ「得点は37点! 合計は73点でジャン選手よりも下という結果になってしまいました!」

エレン「残念だったなベルトルトのやつ」

コニー「あそこまで綺麗に回ったのにな」

クリスタ「うん。綺麗な円だったねぇ」

サシャ「えぇ、綺麗な円でした」

ユミル「……本当に感想が綺麗な円しか出てこねえな」

ミーナ「うん、そうだね……」

430: 2013/08/05(月) 01:52:54 ID:Nr7jiYaI
ハンナ「男子はいよいよ終盤! それでは続いては……」

フランツ「コニー選手です!」

コニー「あ、俺か!」

エレン「頑張れよコニー」

コニー「参ったな、マジで何やればいいんだ」

ジャン「いつも通りでいいんじゃねえか」

コニー「いつも通り?」

ミカサ「確かに。コニーはいつも通りでいいと思われる」

コニー「いや、いつも通りってなんだよ」

ユミル「だからいつも通りにしてりゃいいんだよ」

コニー「それがわかんねえって言ってんだろが!!」

アルミン「あぁ、そうそう、そういう感じ。1人のパフォーマンスじゃないけど、まぁいいや。ベルトルトの件もあるし」

ベルトルト「」

ライナー「起きろぉぉお!! ベルトルトォォオオ!!」

アニ「……うるさ」

431: 2013/08/05(月) 01:56:43 ID:Nr7jiYaI
コニー「いや、マジで意味分かんねぇんだが」

クリスタ「うん、でもそういう感じを続ければいいんじゃない?」

コニー「いや、だから」

サシャ「私ですらわかるのに、本当にコニーはお馬鹿さんですねぇ」

コニー「あぁ!? んだと芋女!」

ミーナ「仕方ないよ、生まれつきだもの」

コニー「なんなんだよ……、本当に意味分かんねえ、これがイジメか」

フランツ「いえ、いい感じだと思います」

コニー「お前までなんなんだよ」

ハンナ「コニーらしいね!」

コニー「いや、だから本当になんなんだよ!! こういう感じとかいい感じって何がだよ!」

432: 2013/08/05(月) 02:05:09 ID:Nr7jiYaI
ハンジ「ふーん、いいね!」

エルヴィン「彼はまた男性でありながら面白い特性を持っていますね」

ピクシス「うむ、いわゆる天然というやつじゃな」

ザックレー「馬鹿と紙一重でありながら、天然ならば馬鹿よりも世間的に何故か許される」

ナイル「その多くは女性の虚像ですが、男性で天然の場合はその多くが事実上の天然!」

ハンジ「まぁ、馬鹿にもうざい馬鹿と面白い馬鹿がいるように、天然にもうざい天然と面白い天然とあるけど」

ザックレー「彼の場合はどちらだとしても後者! これは非常に強みだな」

リヴァイ「戦場であそこまで馬鹿だと伝令にゃ向かねえな。早馬には乗せられねえか」

コニー「おい、なんかすげえ馬鹿にされてる気がするんだが」

ジャン「お前の馬鹿さ加減は面白すぎるって言われてんだよ。だから褒められてんだ馬鹿」

コニー「どっちなんだよ!」

エレン「まぁ心配すんなって。コニーなら結構いけると思うぞ」

コニー「どこにだよ!」

433: 2013/08/05(月) 02:11:30 ID:Nr7jiYaI
イイゾー モットワラワセテクレー コニーサイコー

コニー「お、おぅ、なんかわかんねえけどなんで観客に褒められてんだ?」

ユミル「お前が凄く面白い天然の馬鹿だからだよ」

コニー「はぁ? 馬鹿に天然もへったくれもねえだろ。じゃあ人工の馬鹿ってどこにいんだよ」

ミーナ「104期のみんなの中にはいなさそうですけど、コニーは間違いなく天然です」

クリスタ「うん。天然」

コニー「天然ってなんなんだよ……」

ミカサ「別にそこは重要ではない」

コニー「? そうなのか?」

エレン「あぁ、そこは重要じゃねえな」

コニー「???」

ハンジ「本当に面白いね彼」

ミケ「戦地ではまったく役立たなさそうなほどの脳みそではあるな」

エルヴィン「だがそれでこそ愛すべき馬鹿というものだろうね」 8点

フランツ「ここで最初の得点が出ました!」

434: 2013/08/05(月) 02:19:49 ID:Nr7jiYaI
リヴァイ「あの水着で既に馬鹿さ加減が知れてたが、あそこまで馬鹿だと同情すら覚える」 7点

ピクシス「いや、あの水着の黄色はいいものじゃぞ。じゃがあの天然っぷりもよい。惜しむらくは男ということじゃが」 8点

ザックレー「男なのが残念だ」 7点

ハンジ「私は好きだよ!」 10点

フランツ「これはかなり高得点なのではないでしょうか! 得点は40点! 合計店は81点! ここでコニー選手トップです!」

ハンナ「これは面白い結果となりました! 優勝はコニー選手か、エレン選手か!」

コニー「何がどうなってんだよ……。ほとんど水着についてのコメントねえし……」

エレン「負けねえぞコニー!」

コニー「……まぁいいか! 勝てれば報酬もでけえからな! 俺だって負けねえぞ!」

ジャン「やっぱ馬鹿だな」

サシャ「そうですね」

ミーナ「そこがいいといえばいいんだけどね」

アニ「……」

435: 2013/08/05(月) 02:25:48 ID:Nr7jiYaI
フランツ「さぁ、いよいよ男子のトリとなりました!」

ハンナ「それではエレン選手のパフォーマンスタイムです!」

エレン「やべっ! 結局何するか決めてねえ!」

ミカサ「エレンなら大丈夫。なんなら私を使ってほしい」

エレン「何にどう使うんだよ」

ミカサ「ユミルとクリスタのようでも構わない」

エレン「……どうすっかなぁ」

ミカサ「(まさかの無視……けどこれで簡単になびくようならエレンではない)さすがエレン」

ミーナ「え!? 無視されたのになんで褒めるの?!」

ユミル「こいつの思考回路どうなってんだ」

ベルトルト「」

ライナー「ベ、ル、ト、ル、トォォオオオ!!!」

アニ「……」ゲシッ

ライナー「」グルグルグルグ ドッゴォン

ジャン「すげえ、三回転半……」

436: 2013/08/05(月) 02:33:50 ID:Nr7jiYaI
エレン「! そうだ! じゃあ俺は本気の蹴り技をやる!」

ミカサ「!」

エレン「せっかくアニに教わった技術だしな。得意なのも格闘術だし」

ミカサ「なぜ蹴り技を……。エレンには投げ技の方が似合っている」

エレン「いや、ライナーやベルトルトみたいに人を回せるほどの蹴りって十分パフォーマンスになるじゃねえか」

エレン「それに投げ技はさっきフランツにやっちまったしな。だから蹴る!」

アルミン「うん、さらっと言ってるけど、それ誰かが犠牲になるってことだよ?」

エレン「あ、そうか。またフランツにってのもなぁ」

フランツ「流石にアレは勘弁」

ライベル「」

サシャ「(無邪気ってこわか……)」

エレン「けどなぁ、それ以外に特技ってのもねえし……」

リヴァイ「面白い野郎だ。じゃあ俺にかけてみろ」

全員「!?」

439: 2013/08/05(月) 02:43:44 ID:Nr7jiYaI
ハンジ「え、リヴァイ、そ、それはどうかと!」

リヴァイ「パフォーマンスは1人じゃなくてもいいんだろ?」

アルミン「そ、そうですが、兵士長に万が一のことがあると……」

リヴァイ「ほぅ、舐められたもんだな。まだ人類最強ってのを明け渡した覚えはねえぞ。まぁ、自分で名乗ってるわけでもねえが」

ペトラ「け、けど兵長!」

リヴァイ「やるからには本気で来い。生半可な蹴りだと逆に蹴り返すぞ」

エレン「は、はい!」

エレン「(やべえ……けどこれはチャンスだ。ここでこの人に技が通用するのがわかれば、俺は調査兵団でもやってけるってことだ!)」

ミカサ「エレンを蹴り返したら許さない」

リヴァイ「……ほぅ、面白いやつはこっちにもいやがったか。いいだろう。その時は相手してやろうじゃねえか」

ミカサ「(……この男は只者じゃない。笑って話しているだけなのに、まるで巨人や大勢の軍人に威圧されているかのよう)」

ミカサ「(私より小さいはずなのに。とても信じられない)」

エレン「ミカサ、お前は出てくんな。やるからには本気でやり合いてえ」

フランツ「これは最早パフォーマンスではなく決闘です!! ですが、コンテストとしては見ものでしょう!!」

ハンナ「エレン選手、水着なのをすっかり忘れてすっかり本気モードです!!」

440: 2013/08/05(月) 02:51:23 ID:Nr7jiYaI
アルミン「け、けどエレン。あの人はの実力は本物だよ。噂だと7~8m級の巨人なら2体いても一瞬で倒せるほどらしい」

エレン「だったら尚更試してみてえ」

ミカサ「エレン……」

ジャン「はっ。さすが氏に急ぎ野郎だな」

ユミル「いいね。どうせ余興なら徹底的にやればいいと思うね」

サシャ「で、でもあの人本当に化け物みたいに強いと思いますよ……」

コニー「あぁ。狩りの時に、絶対勝てない獣と対面した気分だな」

クリスタ「何も装備してないのが逆に怖いよ……」

ユミル「クリスタは私が守ってやるから安心しろ! さぁ、この胸に飛び込んでこい! ありとあらゆる部位で守ってやる!!」

クリスタ「そこまでじゃないから大丈夫」

ミーナ「あんな人にアニの真似技なんて通用するのかな……」

アニ「……」

441: 2013/08/05(月) 02:55:02 ID:Nr7jiYaI
リヴァイ「……どうした。どっからでも来い」

エレン「……っ」

エレン「(すげえ、隙がない。本当にない。針の穴ほどの隙すらない。全身が全て武器みてえだ)」

エレン「(どこに技を入れても全部返される。絶対にそうなるのがわかる)」

エレン「(ど、どうする……)」

ミカサ「エレン……」

ピクシス「……」

エルヴィン「……」

ザックレー「……」

ハンジ「……」

リヴァイ「……」

エレン「……」

サシャ「ぜ、全然動きません」

ジャン「それだけ緊張してるってことだ、黙ってろ」

442: 2013/08/05(月) 03:02:34 ID:Nr7jiYaI
リヴァイ「……」

エレン「……」

フランツ「……に、にらみ合いが続いています」

ザワザワ ド、ドウナルンダコレ ッツウカコレナンノコンテストダッケ?

リヴァイ「……」

ペトラ「へ、兵長……」

エルド「訓練兵だからって手は抜いてないようだな」

グンタ「あぁ。ありゃ本気の顔だ」

ピクシス「……どちらもきっかけを待っとるのう」

ザックレー「……あぁ」

443: 2013/08/05(月) 03:03:20 ID:Nr7jiYaI
ザワザワ ザワザワ

ザワザワ

ザワ






――パリン




リヴァイ「……」ピクッ

エレン「っ!」ブォッ

リヴァイ「!」

エレン「――ふんっ!!」ドゴォ

リヴァイ「っ」バキィ

エレン「!? うわっ」グラッ

ドシャァ

444: 2013/08/05(月) 03:09:09 ID:Nr7jiYaI
フランツ「……リ、リヴァイ選手が蹴りをいなして、エレン選手を倒しました!!」

ハンナ「こ、これは息の詰まる戦いでした!!」

ウォオオオオオ スゲエエエエ ナニアッタンダヨ

アルミン「な、何が起こったんだ……。全然わからなかった」

サシャ「誰かがお皿を割ったみたいですねぇ」

ジャン「あ? 皿? そんな音したか?」

コニー「聞こえるはずねえだろ。多分食堂だぜ、あの音」

ユミル「はぁ? 食堂? 兵舎の奥で、こっから壁一つは向こうだぞ!?」

ミーナ「そ、そんな音聞こえるはずないよ!」

サシャ「私は狩りの時、どんな小さな音でも聞き逃しません」

コニー「俺もだ。森の奥の小枝の音ですら出すだけで獲物に逃げられっからな」

サシャ「無音であればあるほど、遠くの音に耳を澄ますようにしてますから」

ミカサ「(……私ですら聞こえなかった。エレンを守るというのもまだまだということ)」

445: 2013/08/05(月) 03:16:01 ID:Nr7jiYaI
コニー「多分リヴァイ兵士長は聞こえたんだろ」

サシャ「その一瞬、エレンは見逃さずに蹴りを入れました」

コニー「入ったは入ったな。結果としちゃいなされちまったけどよ」

ジャン「オレは今とんでもなくお前らを見直してるよ」

コニー・サシャ「どう言う意味だ!」「どういう意味ですか!」

エレン「いてて……くそっ」

リヴァイ「(こいつ。俺が一瞬反応したのを見逃さなかった。蹴られる前にひっくり返してやろうと思ってたが。……悪くないガキだ)」

リヴァイ「エレンっつったか」

エレン「あ、はい!」

リヴァイ「覚えておく」

エレン「は、はい! ありがとうございました!!」

ミカサ「エレン、怪我はない?」

エレン「どうってことねえよ」

アルミン「すごいね、あの兵士長に一撃入れるなんて」

446: 2013/08/05(月) 03:23:40 ID:Nr7jiYaI
エレン「いや、全然ダメだ。脛に入れたはずなのに全然痛がってねえ」

アルミン「それでも凄いよ。僕なら前に立つだけできっと腰が抜けてた」

ミカサ「私も立ち向かうのを一瞬躊躇したぐらい。けれどエレンは臆していなかった。勝とうとしていた」

ミカサ「それはとても凄いこと。誇っていい」

エレン「……真顔で恥ずかしいこと言うなよ。けどありがとうな」

クリスタ「凄いなぁエレン」

ユミル「わ、私もあんなやつに立ち向かうくらい楽勝だぞ!」

クリスタ「うん、きっとそうだと思う。ユミルも強いもんね!」

ユミル「当然だろ!(見栄を素直に褒められてしまった)」

ミーナ「アニも同じこと出来たと思う?」

アニ「……どうかな」

ミーナ「アニならできるんじゃないかな。本当は凄い強いはずだもんね」

アニ「そんなことないさ」

447: 2013/08/05(月) 03:35:10 ID:Nr7jiYaI
リヴァイ「……」

ペトラ「へ、兵長、大丈夫ですか?」

リヴァイ「そこまでヤワな鍛え方はしてねえ。だがいい蹴りだった」

エルド「兵長が素直に人を褒めるとは、珍しいこともありますね」

リヴァイ「お前らが普段褒められるようなことをしてねえからだろ」

エルド「返す言葉もありませんね」

ハンジ「いやー、すごいすごい! やっぱり男子は水着よりも肉体的にすごいね!」

ピクシス「うむ。将来性のある若者じゃ。実によい」

ザックレー「兵団も安泰と言えるな」

コニー「(いや、それはどうだろう……)」

サシャ「(どうもあん人たちにゃ任せておけんに……)」

フランツ「さぁ、それでは運命の得点発表です!」

ハンナ「果たして結果は……!?」

448: 2013/08/05(月) 03:45:28 ID:Nr7jiYaI
リヴァイ「悪くねえ蹴りだった」 10点

ハンジ「いやぁ、見ものだった」 9点

エルヴィン「調査兵団志望というのが嬉しい限りだ。だがまだ若いね。これから経験を積んでいくべきだ」 8点

ピクシス「あの攻防は評価すべきじゃが、水着を魅せられておらんのが残念じゃ。先ほどのジャンとやらの方が水着は栄えておったわ」 8点

ザックレー「私は水着と無関係に技術的に文句なしだ」 9点

ハンナ「合計は44点! これで合計が87点となりました! エレン選手トップです!!」

オォオオオ エレンノカチカ ヤッパナー

エレン「ま、マジか! やった!!」

ミカサ「優勝、おめでとうエレン」

フランツ「いえ、結果はまだ出ていません!」

ミーナ「え?」

クリスタ「で、でも審査は終わりなんじゃ……」

ハンナ「いいえ、終わりではありません!」

ジャン「どういうことだアルミン」

アルミン「それは最後のお楽しみ、だよ。ジャン」

450: 2013/08/05(月) 03:49:15 ID:Nr7jiYaI
フランツ「さぁ、コンテストも終盤です! 残るは女子!」

ハンナ「果たして誰がトップに立つのか!! 誰が勝ってもおかしくない高得点の争い!!」

フランツ「しかもただ勝つだけでは優勝とはなりえません!」

ハンナ「これは当初から決めてたことだから、逆らえないよ!」

ザワザワ イッタイナンナンダ? カッテモユウショウジャナイ?

フランツ「いったいそれはどういう意味なのか! それはコンテストの一番最後です!」

ハンナ「今回のお祭り、それは一体誰が一番楽しむものなのか! 観客? 選手? 審査員? 私たち? それとも……」

フランツ「さぁ、それでは最後、いきましょう! 女子のパフォーマンスタイムです!!」

ハンナ「コンテストは、ここからが本番だよ!!」

457: 2013/08/07(水) 01:44:17 ID:G87NSaus
フランツ「さぁ、長らくお待たせいたしました! それでは後半、女子のパフォーマンスタイム、スタートです!」

ハンナ「それではまずはミーナ・カロライナ選手です! どうぞ!」

ミーナ「え、あ、私から!?」

ユミル「点の低いやつからだからな」

クリスタ「軽々しく低いとか言っちゃダメだよ! ユミルも点数では似たようなものでしょ!」

ユミル「はぁぁあああクリスタはいい子だなぁああ。ごめんなさい」

サシャ「……本当に同じようなことしか言ってな」

ユミル「あぁ?」

サシャ「ピーピーピピー♪ 小鳥さんおいでおいで~♪」

アルミン「ごめんねミーナ。けど君なら大丈夫だよ。頑張って!」

ミーナ「う、うん。けど困ったな……何すればいいんだろう……?」

459: 2013/08/07(水) 01:52:04 ID:G87NSaus
ミーナ「あっ! ……いや、地味かな、うぅーん」

コニー「何する気だろうな」

エレン「さぁ。ミーナって特技何かあるのかな」

ジャン「アイツは明るいってイメージしかねえからなぁ」

ミカサ「ジャン、それは女の子に対して失礼」

ジャン「あ、いや、ミカサはほら、すげーけどよ! ミーナはその、あまり注目してなかったから仕方ないって言うか!」

ミカサ「ますます失礼」

ジャン「」

ピクシス「水着効果の効力も薄れた今、彼女は何を見せてくれるかのぅ」

ハンジ「ワ、ワンピースも改めて見るとやっぱりイイッ!!」

リヴァイ「落ち着けハンジ。お前の興味は巨人だけだっただろうが」

ハンジ「水着は別腹ッッ!!」

エルヴィン「相変わらず元気でいいことだ」

460: 2013/08/07(水) 01:54:53 ID:G87NSaus
クリスタ「ミーナどうするのかなぁ」

ユミル「忘れてるかもしんねえけどあたしらも後でやるんだぞ?」

クリスタ「あっ! そ、そうだった。どうしよう」

ユミル「さ、さっきの続きでもいいぞ!」ハァハァ

クリスタ「それは無理」

ユミル「」

サシャ「……ぷっ」

ユミル「芋女こるぁ!!」

サシャ「こ、小鳥さんを見て笑ったんですよ!!」

クリスタ「サシャはいいなぁ、前に出るだけで良さそうだもんなぁ」

サシャ「そ、そんなことないですよ! 今も緊張しっぱなしです!」

キャイキャイ ヤダーモウ 

ザックレー「水着美女の戯れ……実に良いものだ」

ナイル「はい。人類の歴史で、最も尊く、最も美しい世界があそこにあります」

コニー「(こいつらホントダメだ)」

461: 2013/08/07(水) 02:15:26 ID:G87NSaus
ミーナ「よし! みんな聞いてください! 私には他の参加者みたいに特技とか全然ないの!」

ミーナ「だ、だからこれぐらいしか出来ないけど、ごめんね!」シュルッ

ピクシス「?! ま、まさか!」

ザックレー「か、髪の毛を解いた、だと!」

ミーナ「それで、こう、はい!」ポーズ

エルヴィン「そ、そしてあの格好。こ、これは……」
     アイドルポーズ
ハンジ「 偶像 姿勢 !!!」

コニー「あ、あいどるぽーず?」

ジャン「なんだそりゃ」

アルミン「……! ま、まさか、このコンテストの起源とも言われてる、あの文化のことか!」

エレン「な、なんのことだよアルミン」

462: 2013/08/07(水) 02:16:03 ID:G87NSaus
                                  アイドル
アルミン「過去内地にはある文化があったんだ。それは 偶像 !」

クリスタ「ア、アイドル?」

アルミン「そう。内地選りすぐりの美女を選出して、今回のようなコンテストを開くことがあったんだ」

アルミン「大昔、それこそ正史の初期の初期。その頃から存在していた文化だよ」
                  アイドル
アルミン「そこで勝った女性は 偶像 として、多くの人々を魅了し、虜にし、元気を分け与える役目を与えられたのさ」

アルミン「けれどその文化は、女性の『非人道的すぎる』『女性蔑視』『女性軽視』『男性の卑猥な目が気持ち悪い』との声から廃止された」

アルミン「実は訓練兵団のコンテストはそのコンテストの名残でもあるんだ」

エレン「は、話がでかすぎて何がなんだか」
           アイドル
アルミン「内地では偶像コンテストは廃止された。けれど訓練兵団では、娯楽の少なさからそのコンテストを娯楽として選んだんだ」

アルミン「煙たがられるかと思ったけど、兵士としての度胸試しとしても悪くないとして可決された」

コニー「(それはつまり当時のトップも今の総統みたいな性格だったってことじゃねえか)」

アルミン「ごめん、話がそれたね。その内地で大昔行われていた本来のコンテスト、そこで勝った女性が、男性を魅了するためにこぞって使った技があった」
           アイドルポーズ
アルミン「それが 偶像姿勢 だ」

463: 2013/08/07(水) 02:17:33 ID:G87NSaus
ジャン「そ、そのあいどるぽーずとやらを、今のミーナがやってるっていうのか?」

アルミン「そう。胸の谷間を強調し、笑顔を観客に見せ、正面から見据えることで魅了する」

アルミン「この技はその強烈さゆえに、過去多くの男性が『あれ、この子俺に気があるんじゃね?』と思い込んで大きな事件を度々起こした」
          アイドル
アルミン「大昔の偶像コンテストが中止になったのは、さっきの理由以外にそういうのもあるんだ」

コニー「(要は馬鹿ばっかだったってことか)」
                 アイドル 
アルミン「選ばれた人間が、偶像 たりえた。そしてその人たちが、この技を極めた」

アルミン「けどミーナは、この状況で、そんなことをまったく知らないのに、自らの手で生み出した!」

アルミン「これはすごいことだよ。人類の歴史は、過去に作られ、現代でも作られるんだ!」

クリスタ「全然わからないけど、す、すごいこと、なんだよね?」

サシャ「ミーナ、すごいです……。こんな状況下でそんなすごいことをやってのけるなんて」グスッ

ユミル「うぉ!? お前なんで泣いてんだ!?」

465: 2013/08/07(水) 02:36:20 ID:G87NSaus
                                  アイドル
ピクシス「最早伝承としてでしか伝わらない文化。それが偶像。じゃが、あの少年がまさか知っておるとはのう」

エルヴィン「今コンテストの実行委員長である彼は、相当にコンテストの歴史を調べたようですね」

ザックレー「あぁ。よく調べ上げたものだ」
                                               アイドルポーズ
ハンジ「ま、まさか、本当に、伝承の、きったない挿絵でしか、見たことのない、偶像姿勢 が、見れる、なんて」ハァハァハァハァ

リヴァイ「……」

ペトラ「あ、あの兵長、せめて兵長が止めないと、ハンジ分隊長が暴走してしまいます」

リヴァイ「もう知らん」

ミーナ「(な、なんかよくわからないけどウケてる! よ、ようし、じゃあ)」

ミーナ「こ、こんなのも!」バッ

ウオォオオオ ミーナ! ミーナ! ミーナ!

466: 2013/08/07(水) 02:37:08 ID:G87NSaus

エルヴィン「最早己の技として昇華していますね。素晴らしい」
                        アイドルポーズ
ピクシス「じゃが彼女の恐ろしいところは 偶像姿勢 だけではない」
                           イメチェン
ザックレー「あぁ、あの髪を解く行為。アレはお色直しだ!」

エルヴィン「いめちぇん、ですか」

ピクシス「知らんのも無理はあるまい。これは限られた人種しかしらん」

ザックレー「この技術を使うと、普段との違いに胸ときめく。だが似合わない人間にしてみれば諸刃の剣!」

ナイル「女性がいつもの髪型を解いた時、『あれ、この子こんな髪型だったっけ?』と思わせることができる!」

ピクシス「そこから『あれ、いつものと比べて、なんか、この子、可愛くね?』と思わせることもできるのじゃ!!」

ザックレー「だが、その解いたのが似合わなかった時の絶望感と来たら……。考えるだけで虫唾が走る」

ナイル「だが彼女の場合は、すべてプラスに動いている!」

ピクシス「うむ。普段地味な子ほど、特徴が変わることでより一層の美女に見える!」
           イメチェン
ピクシス「これがお色直しの効果じゃ!」

エルヴィン「なるほど。まだまだ私も無知ということですね」

ジャン「(……そうか、限られた人種って変Oのことか)」

467: 2013/08/07(水) 02:47:16 ID:G87NSaus
ミーナ「え、っと、以上です! ありがとう!」

ワァァアアア イイゾイイゾー モットツヅケロー

フランツ「これはいいパフォーマンスでしたね」

ハンナ「はい、女性として魅せてくれるパフォーマンスでした! 地味でありながら絶大な効果を得ていると言っても過言ではないでしょう!」

ハンジ「い、いいものを見せていただきました」 9点

リヴァイ「……」 8点

エルヴィン「あの若さであの技術を身に付けてしまうとは。末恐ろしいですが、それ以上に期待も大きいですね」 8点

ピクシス「うむ。よいものを見た。知らぬ技術を自ら生み出し、自ら昇華する。素晴らしい」 9点

ザックレー「今では必要のない技術だが、ああいうのが増えてほしいものだ」 9点

フランツ「合計は43点、水着審査との合計は84点です!!」

ハンナ「高いながらもやや伸び悩んだ結果と言えます。今後の選手へのいいプレッシャーとなり得たのでしょうか!」

ミーナ「うぅ、やっぱり地味だったかな」

ミカサ「そんなことはない。多くの男子が魅了されている。審査員の点だけが全てではない」

ミーナ「そ、そうかな、ありがとうミカサ!」

468: 2013/08/07(水) 02:58:17 ID:G87NSaus
アニ「……」

ミーナ「? ど、どうしたのアニ。何か変かな?」

アニ「いや、なんでもないよ」

ミーナ「???」

フランツ「さぁ、どんどん参りましょう! 続いてはサシャ選手です!」

サシャ「」

クリスタ「サシャ! ちょ、ちょっと! しっかりして!」

ユミル「自分の名前呼ばれただけで気絶すんなよ……。もう既に色々見せまくってんだから今更じゃねえか」

サシャ「うーんうーんお父さーんうーん」

ミーナ「サ、サシャ! 起きて! 気絶すればするだけ後に回されて余計緊張しちゃうよ!!」

サシャ「そ、それは困ります!!」

ユミル「嘘寝じゃねえか!! いい加減にしろ芋女!!」

サシャ「ご、ごめんなさい!!」

エレン「……なんか水着の女子がはしゃいでるの見るのって、いいな」

コニー「(エ、エレンの思考が総統よりに!)」

469: 2013/08/07(水) 03:03:21 ID:G87NSaus
サシャ「ど、どどどどどうしよう! ほ、本当にできること……が……」

サシャ「あっ!!!!!」

コニー「うっるせえな! 声でけえ!」

ジャン「何か思いついたのか?」

サシャ「あ、あのアルミン! お願いが」ゴニョゴニョ

アルミン「……うん。わかった。フランツ、少し観客を待たせてくれるかい」

フランツ「? うん。では観客の皆様、サシャ選手の準備が終わるまで、各審査員に再び色々質問してみようと思います!」

~10分後~

フランツ「ザックレー総統はいつから水着をご存知ですか?」

ザックレー「内地に配属されてからだ。水着はいいぞ。実にいい。未発達なのもまたいい」

フランツ「やはりこの人は一筋縄ではいかないようです!」

エレン「……サシャの準備ってなんだろうな?」

コニー「わかんねえ」

ユミル「芋女の特技ねぇ」

クリスタ「耳がいいってのは、パフォーマンスとしては地味な気もするし」

470: 2013/08/07(水) 03:09:42 ID:G87NSaus
アルミン「サシャ、準備できたよ。はい、これ」カシャ

サシャ「ありがとうございます!」

エレン「あれは……弓矢か?」

サシャ「それで、的は?」

アルミン「あそこ見て。マルコがいるだろ? 頭の上、見えるかい?」

オーイサシャー

サシャ「……えぇ、見えます。助かりました」

アルミン「頑張って」

ザワザワ ナニスルキダ? マルコアタマノソレナンダヨ

サシャ「……」グッ ギチギチ

オイオイ コッチムケテンゾ! ヤ、ヤメロサシャ!

ジャン「お、おいおい、お前観客に向けて構えて、危ねえぞ!」

サシャ「大丈夫です」

サシャ「(この距離なら、十分狙えますから)」

バシュッ

471: 2013/08/07(水) 03:18:44 ID:G87NSaus
ドッ


ウォオオオ スゲエエ キレイニアタッテルゾ サシャーウマクアタッタヨー

ピクシス「ほほぅ」

エルヴィン「素晴らしい狩人の腕だ。君はどこの出身かな」

サシャ「ダ、ダウパー村です! あ、ウォール・ローゼ南区の、小さな村です! ご存知ではない、と思われます!」

ザックレー「ダウパー……、少人数の狩猟の村だな」

ハンジ「へぇ、まだそんな村が残っているんだねぇ」

リヴァイ「いい腕だ。弓矢を持ってる時に巨人にでも襲われたら目でも狙え。少しは時間が稼げる」

サシャ「あ、ありがとうございます(そんな状況にはなりたくないです)」

コニー「やるじゃねえかサシャ」

ユミル「見直したぜ。その腕がありゃ食糧不足の時も役に立つぜ」

サシャ「その時は私が獲った獲物なので私が食べますけど?」

ユミル「……お前どこまでいっても食い意地に生きてやがるな……」

クリスタ「ま、まぁまぁユミル。素直に褒めてあげようよ」

472: 2013/08/07(水) 03:30:28 ID:G87NSaus
ハンナ「さぁ、得点はどうなっているんでしょう!」

リヴァイ「巨人と戦う手段としてはほとんど役には立たねえだろうが、さっきの音が聞こえたことといい潜在能力は高そうだ」 9点

ハンジ「弓矢打った時、実はちょっとおっOいが揺れてたのを私は見逃してない!」 10点

サシャ「!!!!?!!?!?」バッ

ユミル「今更隠してもおせえだろ」

エレン「(……実は俺も見えたけど黙ってよう)」

ミカサ「? エレン、顔が赤い」

エレン「え、い、いや、な、なんでもな」

ミカサ「まさかサシャの胸を見ていたの?」

エレン「」ブフーッ

サシャ「!!?!??!???!?」

473: 2013/08/07(水) 03:33:32 ID:G87NSaus
アルミン「え、エレン、それは、ちょっと」

エレン「いや、俺はサシャの胸がちょっと揺れてたなって思っただけで、別にい、いやらしい意味で見てたんじゃなくて! たまたま見えて!」

サシャ「……」パン

エレン「!?」

サシャ「何で男はそんなんばかりなんかぁああああ!!!!」ガンッ

エレン「」ブフゥ ドサッ

クリスタ「また平手打ちから肘……」

ミカサ「ごめんなさいエレン、こればかりは守れない」

コニー「(よかった、俺も見えてたけどミカサみてえな幼馴染がいなくて本当によかった)」

ジャン「(危ねえ、黙ってて正解だった)」

エレン・ライナー・ベルトルト「」

ユミル「本当に男どもは情けねえな。決勝だけで何回気絶すりゃ気が済むんだ?」

475: 2013/08/07(水) 04:16:33 ID:G87NSaus
エルヴィン「そういえば平手打ちから肘の技もあったな。これも評価の対象としては十分だろう」 9点

ピクシス「それにしても水着に弓矢。このアンバランスさが良い」 9点

ザックレー「普段は絶対に掛け合わない事柄だからこそ、実にいいものを見せてもらえた。水着に弓矢、アリだ」 9点

ハンナ「男子の点数に比べてなんとハイレベルな戦いなんでしょうか! 合計は46点! 水着審査と合わせて89点です!!」

オォオー イイゾー モットジョシデヤレー サシャスゴーイ

サシャ「う、うぅ、やっぱり恥ずかしいです」

クリスタ「凄いよサシャ! 4点しか減点されてないんだよ! 凄いことだよ!」

ミーナ「そうだよ、私よりよっぽど凄い点だよ!」

ミカサ「サシャ、素直に賞賛する、おめでとう。けれど私も負ける気はない」

ユミル「あぁ、あたしだって負ける気はしねえな」

アニ「……」

ジャン「(男の立場がどんどん無くなっていってんな)」

コニー「(……大人しくしてるか)」

481: 2013/08/07(水) 08:52:44 ID:G87NSaus
あ、サシャの合計点ミスってた

>>475
89点ではなく88点 失礼しました

482: 2013/08/07(水) 08:58:47 ID:G87NSaus
フランツ「続いてはユミル選手です!」

ユミル「あたしか」

クリスタ「頑張ってユミル!」

サシャ「応援してますよ!」

ユミル「あー、どうすっかなぁ。特技特技……」

ユミル「(そもそもあたしはクリスタが勝ってくれればどっちでもいいわけだしなぁ)」

ユミル「(あー。うーん)」

ユミル「……」

ユミル「よし、脱ぐわ」

ザックレー・ピクシス「」ガタッ

アルミン「は?」

ユミル「脱ぐ」ゴソゴソ

クリスタ「わ、わーーーっっ!! ユ、ユミル!! それはダメ!!! ダメーーーっ!!」ガシッ

サシャ「な、何考えてるんですか!? そんなことしたら失格って言うかそういう問題じゃなくて!!」

483: 2013/08/07(水) 09:19:40 ID:G87NSaus
ユミル「いいじゃねえか身体のひとつやふたつよぉ。減るもんじゃねえよ」

クリスタ「減る減らないじゃなくて!!」

サシャ「も、もっと自分の体型が意外と女らしいってこと自覚してください!!」

ユミル「けど他に魅せれるもんもねえし。やっぱ脱ぐわ」

ミーナ「そ、それはダメ! 本当にダメ!!」

コニー「……」

ジャン「……」

ミカサ「なぜ2人とも真顔なの?」

コニー「え、あ、え?! べ、別にブスの身体なんてきょきょきょ興味ねえよ!!」

ジャン「そうそうそうそう別に凝視なんてしてねえ! 俺にはミカサしか見えてねえ!!」

ミカサ「……そう。2人が最低なことはよくわかった」

コニー・ジャン「」

アニ「……馬鹿だねあんたらも」

484: 2013/08/07(水) 09:24:34 ID:G87NSaus
ユミル「わかった、わかったから離せって。いや、むしろ離さない方がいいのか。いいぞクリスタ! そのまま抱きついてろ!」

クリスタ「脱がないなら離すよ」パッ

ユミル「あぁ……。じゃあぬ」

サシャ「今度は私が抱きつきますよ?」

ユミル「……ちっ」

ユミル「あー、パフォーマンスね。……わかった。じゃあ身体動かすってのはどうだ」

フランツ「身体、と言いますと」

ユミル「昔っから得意なのはそれぐらいのもんなんで、なっと」クルッ

ハンナ「おぉ」

コニー「すげえ、片手で逆立ちしてんぞあいつ」

ミカサ「なるほど。確かにユミルのバランス能力は凄い」

ジャン「あぁ、確かに木の間とか飛び回れそうではある」

ミカサ「ジャンに同意は求めていない」

ジャン「」

485: 2013/08/07(水) 09:32:50 ID:G87NSaus
ユミル「で、こっから、こう」クルッ

ユミル「よっと」スタッ

フランツ「す、素直に凄いと言わざるをえません! 片手逆立ちから前方に回転して姿勢を戻しました!」

ハンナ「腕の筋力もさることながら、驚異的なバランス感覚です!」

リヴァイ「さっき空中に飛んだ奴とはまた別個の技術だな。悪くない技術だ」

ハンジ「イイ。水着で逆立ち……イイッ! 彼女の身体が轟き魅せるッ!!! 身体のラインが光って見えるッ!!! そこに痺れる憧れるゥッッッ!!!!!」

リヴァイ「何言ってんだ」

ピクシス「先刻の生脱ぎがあったもんじゃから少し期待してしまったが、これはこれでいいのう」

ザックレー「あぁ、これはこれでいい。ただやはり少し残念だ」

ナイル「えぇ、人生で水着の生脱ぎが見れるかと期待してしまいました」

コニー「(もう隠そうともしてこねえなこいつら……)」

ユミル「これなら十分特技として見せれてんじゃねえか」

クリスタ「じゅ、十分だよ! 出来れば脱ごうとする前に気づいてほしかったけど!」

486: 2013/08/07(水) 09:39:42 ID:G87NSaus
エルヴィン「わりと密着する水着で動きも縛られているはずだが、あそこまで自由に動けるとはね」

リヴァイ「戦力としちゃ十分に使えそうだ。まぁ、それ以外にもアイツには色々聞きたいこともあるんだがな」

ハンジ「それはそれ! これはこれ!!」

ミケ「……」フン

ペトラ「いいなぁ。あそこまで動けるようになりたいなぁ。そうすればもっと人類の役に立てそうなのに」

オルオ「お前にはお前の良さがある。気にするな」

ペトラ「……」

オルオ「(おっ、今回は来ねえか?)」

ペトラ「オルオ、本当に気持ち悪い。止めて」

オルオ「」

エルド「……物理よりダメージがでかそうだ」

グンタ「心の方が時と場合によっちゃ深刻になるもんだろ」

487: 2013/08/07(水) 09:46:03 ID:G87NSaus
ベルトルト「う、ううん」

ミカサ「! ベルトルト、目が覚めた?」

ベルトルト「あれ、僕は一体……。何か凄い幸福感に包まれながらとても不思議な景色を見たような」

アニ「……」

ベルトルト「ここは……。あぁ、そうか、コンテストの途中なんだっけ」

ジャン「今はユミルが終わったとこだ」

ベルトルト「ユミルが? あぁ、そうなんだ」

ユミル「な、なんだよベルトルさん。見たってもうなんも出ねえぞ」

ベルトルト「いや、気絶しちゃうとコンテストをあんまり楽しめないから残念だなって。ユミルはうまくやれたの?」

ユミル「まぁな」

クリスタ「ユミルだもの! 全然問題ないよ!」

サシャ「それにしても綺麗な動きでした」

ミーナ「うんうん。ちゃんとした特技だったよ!」

ユミル「お、おぅ」

488: 2013/08/07(水) 10:01:37 ID:G87NSaus
クリスタ「ふふっ」

ユミル「な、なんだよ」

クリスタ「褒められ慣れてないから照れてるんでしょ」

ユミル「ばっ! ち、違うっての! やめろ馬鹿!」

フランツ「さぁ、得点の方はいかがでしょうか!」

リヴァイ「バランス感覚はよさそうだな。人格に多少難ありって感じだろ」 9点

ハンジ「え、リヴァイがそれ言うの?」 9点

エルヴィン「ははは、そうだな。確かに」 9点

ピクシス「脱いでもらいたかったもんじゃ」 8点

ザックレー「あぁ、そうだな。脱いでもらいたかった」 8点

ハンナ「合計は43点! 総合計は86点です! サシャ選手には僅かながら及ばずでした!」

アルミン「惜しかったね」

ユミル「ま、私はクリスタが勝てばなんでもいいんだよ」

ミーナ「実はちょっと悔しかったり?」

ユミル「……んなこたねえよ」

489: 2013/08/07(水) 10:07:39 ID:G87NSaus
フランツ「さぁ続いては同率。どちらからにしましょう!」

アルミン「あ、そうだね。好きな方から出ていいんじゃないかな。アニかクリスタ、どっちからにする?」

クリスタ「え、えっと、アニはどっちがいい?」

アニ「どっちでもいいよ」

クリスタ「え、っと、じゃあ私から行くね!」

アルミン「うん、わかった。じゃあ前に出て(女神)」

コニー「くっ、直視はやっぱり出来ねえ……」

ジャン「なんなんだあのクリスタの破壊力は……。(大丈夫だ俺にはミカサがミカサミカサミカサ)」

ミカサ「ジャン、あまりジロジロ見ないでほしい」

ジャン「はっ! しまった! 欲望のあまり現実の行動に反映されてた!」

ミカサ「……やはり最低」

ジャン「」

ユミル「だははは! お前らしいなジャン! っと、それどころじゃねえ。クリスタ見なきゃクリスタクリスタクリスタ」

サシャ「……ユミルもあまりジャンと変わらないのでは」

490: 2013/08/07(水) 10:14:50 ID:G87NSaus
ハンナ「それではクリスタ選手です、どうぞ!」

クリスタ「えっと……。アルミン、立体機動装置の許可を取ってるってことはさ」ゴニョゴニョ

アルミン「……うん、大丈夫。任せて。準備ができたら客席からマルコが教えてくれるよ」

クリスタ「ありがとう!」

アルミン「じ、実行委員長として当然だよ(あぁ女神、貴女はどうして女神なの)」

~10分後~

フランツ「それでは司令は若い頃からそのようにお考えだった、と?」

ピクシス「うむ。女型に喰われるくらいなら氏んでもよい、とな」

ベルトルト「……あ、マルコだ」

アルミーン ダイジョウブダヨー

フランツ「それでは準備が整ったようなので、クリスタ選手、お願いします!」

クリスタ「は、はい!」

クリスタ「(お願い、来て)」スゥー


ピィィイイー

491: 2013/08/07(水) 10:22:18 ID:G87NSaus
―――ヒヒィーン

ウォ! ナンダ!? ウマダ!
ドドッ ドドッ ドドッ ドッ

馬「」ドカッ ブルル ヒヒィィーン 

ライナー「うぉ!? な、何の音だ!?」

ベルトルト「ライナー、起きたんだね!」

クリスタ「ちゃんと来てくれたね。ありがとう。いい子いい子」

ユミル「(馬を撫でるクリスタマジ天使)」

ピクシス「これはまた」

エルヴィン「訓練兵で既に自分の馬を呼べるほど、馬に好かれているようですね」

ザックレー「(可愛い)」

クリスタ「よいしょ、っと」

馬「」ヒヒィーン

クリスタ「どうどう」

ハンジ「ステージも結構な高さなのに、彼女の馬は一直線に登ってきたね」

リヴァイ「動物に好かれるのも才能だな」

492: 2013/08/07(水) 10:33:12 ID:G87NSaus
ペトラ「あの子本当に馬に好かれてるんだな」

クリスタ「えっと、得意なのが馬術ぐらいなので、馬を呼びました」

ピクシス「ふむ、水着に馬か。これもまた今までにない組み合わせじゃのう」

ザックレー「」 10点

ナイル「総統! ですから先にコメントを!!」

ライナー「なんだ、女神がとうとう故郷への迎えに来てくれたのか?」

コニー「ちょっと黙っていてくれ、馬鹿。今いいとこなんだよ」

ライナー「あ、あぁ、すまん」

ジャン「(馬鹿に馬鹿呼ばわりされてるぞ……)」

アニ「……」

ミカサ「クリスタは馬に好かれる。確かにそれも才能だろう。けれど才能とはまた別の何かが、きっと彼女にはある」

サシャ「さすが私の神様です!」

ユミル「お前の神様じゃねえ。私のクリスタだ」

ミーナ「あはは。けど馬小屋まで結構距離もあって、しかも自分の馬って言っても馬術の訓練の時しか乗らないのに、ちゃんと来てくれるなんて凄いなー」

493: 2013/08/07(水) 10:47:58 ID:G87NSaus
オルオ「うぉおおお! うぉおおおおお!!」

エルド「だからなんでお前はあの子の時にそうなるんだ!」

ウォオオ!! クリスタァァアア!! メセンクダサーイ!!

クリスタ「え、えへへ、照れるなぁ」

馬「」ブルル ブル

イイゾクリスタァアア!! ウワアアアア!! ――ショクドウノスープニンジンマミレナンダケドー

馬「!?」ヒヒィイイイイン!! ドッ

クリスタ「え? あっ」ズルッ

クリスタ「にゃっ!!!」ドサッ

ヒヒィイーン キャァアアア ス、スープガァアアア!! ニンジンガァアア!!!
ウワ、ナンダコレ! タヅナニナニカ エッ!?

クリスタ「いたたた……。や、やっぱりまだまだかなぁ」

ユミル・ライナー「」

クリスタ「? ユ、ユミルにライナー、どうしたの?」

サシャ「ク、クリスタ、今すぐハンナからう、上着を借りてください」

クリスタ「うわぎ?」

494: 2013/08/07(水) 10:52:56 ID:G87NSaus
ミーナ「ク、クリスタ、落ち着いてね。絶対慌てないでね。落ち着いてまずは腕を組んで」

クリスタ「腕? さっきからなん……の……」

アルミン「あ! し、下は見ちゃダメだ!!」

クリスタ「(あれ、なんか胸の圧迫感が……ない……よう……な……)」

ザックレー・ピクシス「」ガタッ

クリスタ「――」

クリスタ「―――」

クリスタ「――――――」

クリスタ「――――――――ぁ……ぁあぁああああああああああああいいいいいいいいいやああああああああああああああ!!!!!」

ハンナ「ク、クリスタ! 大丈夫! 大丈夫だから!!!」バサッ

クリスタ「うわああああああいやああああああああ!!!! も、もうおよめに、およめにいけないいいいいい!!!」

ユミル・ライナー「(我が人生に一片の悔いなし)」

ミカサ「クリスタ、落ち着いて。馬の手綱に金具が引っかかってしまっただけ」

アニ「いや、だけじゃ済まないでしょ流石に」

496: 2013/08/07(水) 10:59:24 ID:G87NSaus
ウオッォオオオオオオオオ!! メ、メガミノミズギダ! ヨコセ!! ウルセエオレノダ!!
イヤマテソレヨリメガミガジョウラダ!! クソッ! オレガフタリイレバ!! ワアアアアァアアアアァァアア

フランツ「え、えー、落ち着いて! 落ち着いてください!! 女子の皆さん! クリスタの水着を! 水着を誰か取ってあげて!!!!」

オルアァアアアダンシヤメロオォオオ!! クリスタナイテンデショォガアアア!!
ウルッセエエエ!! メガミノミズギダケハシシュシロォオオオ!!

ピクシス「」 10点

ザックレー「」 10点

ナイル「お2人共! ですからまずはコメ」

ピクシス「ポ口リに勝る言葉などなし!!!!!!!」

ザックレー「語るに及ばず!!!!!!」

エルヴィン「これはとんだハプニングだったね」

リヴァイ「中途半端に馬術慣れしてたせいだな」

ハンジ「ポ口リ最ッッッッ高!!!」 10点

ベルトルト・コニー・ジャン「(こればっかりは同意する)」

ミカサ「最低」

ベルトルト・コニー・ジャン「!?」

498: 2013/08/07(水) 11:09:57 ID:G87NSaus
クリスタ「うぅうう、も、もう帰りたいよぅ」

ユミル「安心しろクリスタ、あたしの胸で泣きな」

クリスタ「ううううユミルウウウウ」

ユミル「(あぁぁぁぁああ上裸のクリスタの肌が胸に涙が胸に薄い布1枚隔ててクリスタクリスタクリスタはぁはぁはぁ)」

ライナー「(ユミルめ羨ましい限りだ)」

ベルトルト「(こればっかりはちょっと羨ましい)」

アニ「最低」

ライナー・ベルトルト「!?!?」

コニー「(エレンも惜しいものを見逃したな……)」

エレン「」

サシャ「男子最低ですね……」

ミーナ「うん、男子最低だね……」

アルミン「お、落ち着いてください! クリスタに水着を返してあげるのに協力してください!!」

499: 2013/08/07(水) 11:13:32 ID:G87NSaus
ダメだ、暑い
シャワー浴びてきます

500: 2013/08/07(水) 11:35:07 ID:G87NSaus
リヴァイ「馬術はまだまだ未熟だな」 7点

エルヴィン「ポ口リというハプニングはあれど、技術的にはもう少し努力してほしいものだな」 8点

ハンナ「合計点は45点! 総合は91点です!! これでクリスタ選手、トップに躍り出ました!!」

クリスタ「そんなことより早く水着返してよぅ」

ユミル「よーしよし、戻ってくるまでしっかり抱きしめててやるからなー」

サシャ「ユミル気持ち悪いです」

ユミル「あぁ!?」

サシャ「気持ち悪いです」

ユミル「ま、真顔で2回言うなよ、さすがのあたしも傷つくだろ……」

アルミン「いい加減にしろ!! 男子、コンテストを無茶苦茶にする気か! クリスタに早く返す!!」

ビクッ ヤベエアルミンマジギレダゾ サスガニチョウシニノリスギタカ

アルミン「まったく。ごめんクリスタ。せっかくのコンテストで君ばかり酷い目に合ってるね」

クリスタ「ううん、アルミンのせいじゃないよ! 馬術が未熟なのは私のせいだし、演説のアレは風のせいだし」

ライナー「」

ジャン「おい、よく見たらライナーまた気絶してんぞ」

501: 2013/08/07(水) 11:40:48 ID:G87NSaus
ベルトルト「うん、さっきまで耐えれてたみたいだけど、今クリスタが謙遜したのを見て可愛さにやられたってとこだろうね」

コニー「お前冷静だな。さっきまであんなに慌ててたのに」

ベルトルト「これだけ気絶されるとね。流石に慣れちゃった」

ジャン「(まぁクリスタの上裸だものな。見とかねえと勿体ねえか)」

コニー「(俺もいつまで耐えれるか。今のうちにしっかり覚えとこう)」

アニ・ミカサ「最低」

コニー・ジャン「!?」

ベルトルト「(さっきから2人はなんで僕らの思考が読めるんだろう)」

エレン・ライナー「」

ベルトルト「(そしてこの2人はいつ起きるんだろう)」

502: 2013/08/07(水) 11:50:37 ID:G87NSaus
~水着返却後~

フランツ「さぁ、気を取り直して続いてはアニ選手です!」

アニ「……」

ベルトルト「(ああぁあああぁ水着のアニ可愛い可愛い可愛い)」

アニ「……面倒くさいからパフォーマンスも蹴りでいい?」スタスタ

ハンナ「え?」

ベルトルト「え? アニなんでこっちに」

ドゴォ グルグルグルグルグ ドッゴォン

ジャン「四回転半……」ゾクッ

リヴァイ「いい蹴りだ」

ハンジ「ねぇ見た!? 見た!? またおっOい揺れてた!! ひゃっほぅ!!」ガタッ

ペトラ「ハ、ハンジ分隊長、生き急ぎ過ぎですってば!」

エルヴィン「エレンといったか。彼が真似た蹴り技はやはり彼女の技が元のようだね」

ザックレー「裏山」 10点

ナイル「総統! キャラ! キャラ忘れてます!」

503: 2013/08/07(水) 12:07:06 ID:G87NSaus
ピクシス「しかし綺麗な円じゃのう。あの体躯が一回転するだけでも相当な技量を必要とするだろうに」

エルヴィン「蹴りの侵入角度、速度、力。すべてがうまく整ってこその回転ですね」

ハンジ「もう一度! もう一度やって! っていうかおっOい見して!!!」

リヴァイ「目的が変わってるぞ」

アニ「……」

ハンジ「無反応! アニ・レオンハートはクールに去るぜ!! 最高にハイってやつだッッ!!」

リヴァイ「さっきからそのくどい言い回しはなんなんだ」

ピクシス「しっかり名前をフルネームで覚えとるのぅ」

ミーナ「ア、アニいいの? パフォーマンスがベルトルトを蹴り飛ばすだけっていうので終わっちゃって」

アニ「別に。勝てなかったらその時はサボるだけだからね」

ミーナ「もう、本当にアニはもう!」

アニ「……本当にもう、なんだい?」

ミーナ「なんでもないよーだ」

504: 2013/08/07(水) 12:17:20 ID:G87NSaus
ピクシス「このコンテストで何度か彼女の蹴りは見ておるが、実にいい腕じゃな。いや、この場合は脚かのぅ」 9点

ザックレー「是非その技を体感してみたいものだ」 10点

ナイル「総統! ほ、ほどほどに! 性癖暴露はほどほどに!!」

エルヴィン「即戦力として是非調査兵団に欲しいものです」 9点

リヴァイ「筋は悪くねえが、まだ荒さが目立つな」 8点

ハンジ「パイオツカイデー」 10点

ペトラ「ハンジ分隊長! キャラ! キャーラ!!」

コニー「(いや、だからもう審査員の人は色々手遅れだって)」

フランツ「これはまたまた素晴らしい点数です! 46点で合計は92点!! アニ選手、まさかのトップです!!」

ハンナ「残る選手は後2人! このコンテスト、一体どうなってしまうのか!!」

ミカサ「残るは私とアルミン。例えアルミンが相手でも、私は負けない。エレンのためにも」

アルミン「あはは、お手柔らかに。けど僕もここまでして出たんだから、簡単に負ける気はないよ」

エレン・ライナー・ベルトルト「」

ユミル「なぁ、こいつら焼却場に持ってってもいいか? 邪魔で鬱陶しい」

クリスタ「早く目が覚めるといいんだけどね……」

509: 2013/08/08(木) 02:13:36 ID:TRq8A5nk
フランツ「さぁ、続いてはミカサ選手のパフォーマンスタイムです!」

ミカサ「エレン、見ていてほしい、私の勇姿」

エレン「」

サシャ「あ、まだ私が殴ってから気絶したままです」

ミカサ「なら起こそう」

ミカサ「起きてエレン」ユサユサ

エレン「ん、んー、そんなに食えねえよ」

ミカサ「エレン」

エレン「いや、だから食えねえって」

ミカサ「……」パァン

エレン「!? な、なんだ!?」ガバッ

ミカサ「頬に虫が止まっていたから。ごめんなさい」

エレン「な、なんだミカサか。あれ、コンテストまだやってたのか」

コニー「(平気で嘘つきやがった)」

ジャン「(ありゃあ嘘つきの目だ)」

510: 2013/08/08(木) 02:22:23 ID:TRq8A5nk
ミカサ「エレン、見ていてほしい、私の勇姿」

サシャ「(平手打ちして起こしてまで見せたいんですね……)」

エレン「? よくわかんねえけどなんだ、ミカサの番なのか? じゃ、頑張れよ」

ミカサ「エレンに言われれば百人力」

アルミン「(言われなくても百人力だと思う)」

ミーナ「(言われなくても百人力じゃないかな)」

アニ「(言われなくても百人力でしょうに)」

ミカサ「勝ってみせる、エレンのために」

エレン「俺のためってのがよくわかんねえんだよなぁ」

ミカサ「エレンのために」

エレン「わ、わかった! わかったから! その格好で近寄るな!! い、色々見える!!!!」

ジャン「」

コニー「? ジャンどうし……。……し、氏んでる!!」

ユミル「気絶しただけだろ」

コニー「わりぃ。言ってみたかっただけだわ」

511: 2013/08/08(木) 02:28:39 ID:TRq8A5nk
クリスタ「1人起きると1人気絶するんだなぁ」

ミーナ「もうそれでいいんじゃない?」

ミカサ「(エレンノタメニエレンノタメエレンノタメエレンエレンエレン)」

ミカサ「エレンエレンエレンレエレンレエエエンレン」

コニー「思考がほとんどダダ漏れなんだが。こええよ」

ハンナ「ミ、ミカサ、パフォーマンスを」

ミカサ「エレン!?」

フランツ「ファッ!?」

ミカサ「はっ。ごめんなさい。少し気が動転していた」

エレン「ミカサのやつ……」

ユミル「(流石に引いてんじゃねえか)」

エレン「なんかいつもより緊張してんな」

ユミル「!?」

512: 2013/08/08(木) 02:35:04 ID:TRq8A5nk
ミカサ「パフォーマンス、しよう」

ミカサ「私が魅せれるものと言えば、踊り」

エレン「は?」

サシャ「え?」

ハンジ「踊り?」

エルヴィン「今や内地でもほとんど存在していない、『劇団』で使われる舞踊のことだろうか」

ミカサ「マイクを貸してほしい」

フランツ「マイク?」

ミカサ「間違えた。あれは嘘予告にしか存在していない」

ハンナ「あぁ、アレ。アレはこの世界にはないけど」

コニー「(それ言っちゃったら水着もねえだろ)」

ミーナ「(こういうメタ発言は露骨すぎると流石に嫌われるんじゃないかな……)」

ミカサ「ならば不要。このステージで血飛沫舞い踊る圧巻のパフォーマンス」

ミカサ「巨人をも魅了する最強のステージエンターテイナーの力を魅せよう」

フランツ「こ、これは例の9巻嘘予告の煽り文!! ま、まさかここで実演してくれるのでしょうか!!」

513: 2013/08/08(木) 02:44:18 ID:TRq8A5nk
ハンナ「伊達にあの予告のデザイン水着を着ているだけあります!!」

フランツ「ミュージック……はかけられませんが、一体どうされるのでしょうか!」

ミカサ「いらない。脚と腕があれば、音はどうとでもなる」トン トン トン

ハンジ「既にリズムを刻み、身体を動かしてるッッ!!」

ピクシス「なんと。ボディーパーカッションでやるというのか!」

コニー「ぼ、ぼでぃー?」

ユミル「身体使って音を出して、リズムを取るってことだ」

コニー「りずむ?」

クリスタ「コニー、ちょっと黙ってて」

ミカサ「」パパパン パンパン トントンドントン トトトパパトンパン

エルヴィン「これは凄い」

ハンジ「手拍子と脚のビート。震えるぞハート! 燃え尽きるほどヒートォォオオ!!」

リヴァイ「本当に教えてくれ、そのくどい言い回しはなんなんだ」

ピクシス「実に美しい舞いじゃ。並大抵の動きではない」

ザックレー「彼女の潜在能力の高さゆえにできる芸当だな」

514: 2013/08/08(木) 02:57:18 ID:TRq8A5nk
エレン「ミカサ、いつの間にあんな技を……」

アルミン「アレは……フラメンコだ」

コニー「ふらめんこ?」

ピクシス「うむ。よく知っておったな、お主。その通り、あの舞はフラメンコじゃ」

ザックレー「古来より内地に伝わる舞踊の一つ、それがフラメンコ」

ハンジ「先史以前より存在してると言われているけれど、起源はまったく判明していない」

エルヴィン「同様にいくつかの踊りが内地には存在しているが、そのどれもが起源不明のまま伝わっている」

ピクシス「ある者は父に、またある者は祖父に。別の者は隣人に、またある者は恩人に。多くの人間が過去からの記憶として受け継いでおる」

ザックレー「本来は同様に伝承されている楽器を使うのだが、彼女は脚と手拍子だけで表現しているな」

エルヴィン「えぇ。情熱と愛」

ハンジ「すごいね。彼女はきっと色々な踊りを踊れるんじゃないかな」

イイゾー ミカサー カッコイイー

コニー「審査員が何言ってんのかわかんねえのは俺が馬鹿だからじゃねえよな?」

ユミル「うるせえ馬鹿」

コニー「そこは『ちょっと黙っていてくれ馬鹿』だろうが!!」

522: 2013/08/08(木) 12:30:20 ID:TRq8A5nk
ミカサ「ハッ! Ole!」パン パン トンパパトンドン

パン パン パパパン オーレッ!

アルミン「凄い、観客もミカサの掛け声や手に合わせて、自然に手や合いの手を入れてきてる」

ユミル「あの気迫に押されてるみたいだな」

エレン「アルミンはなんでフラメンコなんて知ってるんだ」

アルミン「コンテストの審査員をやってもらうためにお願いしに内地に行った時、古い本屋を見つけたんだ」

アルミン「その時時間を貰って古本を読みあさったんだよ。その中の一つに挿絵付きで舞踊のことが書かれてた」

アルミン「キース教官も色々な舞踊のことは知ってたから、話だけは聞いてたんだ」

コニー「……あ? じゃあ一度読んだ本の内容全部覚えてるってことか?」

アルミン「? そうだけど」

コニー「マジかよ」

クリスタ「凄いアルミン! それも立派な才能だよ!」

アルミン「あ、ありがとう」

523: 2013/08/08(木) 12:39:03 ID:TRq8A5nk
ミカサ「」ドン!

ミカサ「以上。ありがとう」

ワァー スゲエー イイゾミカサー ホレター

ピクシス「うむ、いい舞じゃったのぅ」

ザックレー「掛け声を自分で入れているのが不思議だが、どういった理由かな?」

ミカサ「? わかりません。己の中にある古い記憶を頼りに舞っていました」

エルヴィン「ということは意味は理解していないのか」

ミカサ「幼少の頃、両親に連れられて内地に一度だけ行きました」

ミカサ「その際、今回のような舞踊を見ました。両親と共に掛け声を入れていた覚えもあります」

ミカサ「ですので、今回1人でやるに当たり、手拍子、掛け声を己で入れさせていただきました」

ピクシス「なるほど。それで歌までは覚えておらんかったのじゃな」

ミカサ「はい。ステージで踊っていた人たち、それに合わせた音、あるいは歌は聞こえていましたが」

ミカサ「その全てを覚えているわけではないので、踊りと掛け声、手拍子だけこちらで披露させてもらいました」

524: 2013/08/08(木) 12:45:36 ID:TRq8A5nk
ピクシス「記憶だけで踊り切るとはのぅ」 10点

エルヴィン「それも幼少の記憶を頼りにここまで踊りきれるとは」 10点

ザックレー「それも才能だな」 10点

ハンジ「まぁそんなのはどうでもいいけど、踊りかっこいいしおっOい揺れてたし腹筋ムッキムキだったので」 10点

リヴァイ「お前はもう少し慎みを覚えるべきだと思うが」 8点

ハンナ「こ、これは凄い! 水着審査と同じく48点! 合計店は96点! ミカサ選手、トップになりました!」

フランツ「リヴァイ審査員だけ原点2点ですが、理由は?」

リヴァイ「ステップがうろ覚えだった。本来のリズムとズレてたんでな」

フランツ「この人意外とちゃんと審査しています!!」

エレン「すげえなミカサ……」

コニー「(そういやあの人水着審査の時無言で採点してるのもあったな)」

アルミン「(やっぱり僕の目に狂いはなかった。きちんと審査してくれそうな人に頼んで正解だったね)」

ハンナ「さぁ、いよいよコンテスト大トリ。女子枠でもあり男子枠でもある最後の選手、アルミン選手です!!」

アルミン「いよいよ僕か」

525: 2013/08/08(木) 12:49:51 ID:TRq8A5nk
サシャ「頑張ってくださいねアルミン!」

クリスタ「いよいよ最後だね!」

ユミル「ま、せいぜい悔いのないようにしてこい」

ミーナ「アルミンなら大丈夫! ここまで凄い楽しかったもの!」

アニ「……」

エレン「頑張れアルミン!」

コニー「楽しみにしてるぞ」

ミカサ「アルミン、あなたには負けたくない」

ライナー・ベルトルト・ジャン「」

ユミル「本当にこいつらは最後の最後まで……」

クリスタ「もう放っておいていいと思うよ」

アルミン「ありがとうみんな。行ってくる!」

526: 2013/08/08(木) 13:12:21 ID:TRq8A5nk
アルミン「(と意気込んではみたけど)」

アルミン「(な、何すればいいんだろうか……)」
                         アイドルポーズ
アルミン「(女の子座りはやっちゃったし、偶像姿勢 はミーナがやってるし、アニやミカサみたいな格闘術はできないし)」

アルミン「(うーん)」

アルミン「……」

エレン「悩んでるなアルミン」

コニー「まぁ座学はここでは出しようがないしなぁ」

ハンジ「彼は彼の持つものをさらけ出せば、必ず勝てるということに気づくでしょうか」

ピクシス「そこに気づければ彼に負けはあるまい」

エルヴィン「そうですね。そこに気づけるかどうか、ですが」

ザックレー「そこに気づけたら満点」

ペトラ「(兵長以外どんどん壊れていくなぁ)」

527: 2013/08/08(木) 13:16:43 ID:TRq8A5nk
アルミン「……」チラ

エレン「? なんだ、こっち見てるぞ」

ユミル「いよいよ助けでも乞う気じゃねえか」

ミカサ「アルミンはそこまで弱くない。撤回してユミル」

クリスタ「お、落ち着いてよミカサ」

サシャ「こっちを見てもどうしようもないんですけどね」

コニー「何考えてんだろうな」

アルミン「……!」

ミーナ「? 何か思いついたのかな」

アニ「さぁね」

ラベジャ「」

アルミン「(どうしよう。他のみんなのが参考にならないかと思って、みんなを見て今までのを思い出してたけど)」

アルミン「(1つだけある。けど、それをやるのは、ちょっと、流石に)」

アルミン「(いやでも、僕なら、僕しか、できないし。ルール的に、問題はない、んだけど)」

アルミン「(う、うーーーーん)」

528: 2013/08/08(木) 13:22:23 ID:TRq8A5nk
アルミン「……」

フランツ「アルミン選手、相当悩んでいますね」

アルミン「(……。うん。これしかない。いや他にも何かあるとは思うんだけど)」

アルミン「(勝つためには、これが、多分、一番じゃないかなと、思うけど……)」

アルミン「(う、ううん)」

アルミン「……」

アルミン「うん、やろう」

ハンナ「大丈夫ですかアルミン選手」

アルミン「うん。覚悟を決めたよ」

フランツ「それではアルミン選手のパフォーマンスです!」

アルミン「……」シュルッ

ザックレー・ピクシス・ハンジ「」ガタッ

エレン「え、お、おいアルミン! お前何してんだ!!」

529: 2013/08/08(木) 13:27:04 ID:TRq8A5nk
ピクシス「や、やりおった!」

ハンジ「本当に気づいてしまったんですね!! そう、男の娘だからこそできる、究極とも言えるあの技!!」

ザックレー「例え女性がやろうとしても、公の場では決してできない、先刻のあの技を!」

ナイル「えぇ。人生で初めて見ることができました。水着の生脱ぎッッッ!!!!!」

エレン・ミカサ「」

コニー「おい、気絶したぞ」

ユミル「幼馴染にはショックが強すぎたんだろ……」

クリスタ「こっち見て思いついたのは、さっきのユミルの騒ぎかぁ……」

サシャ「いや、悠長にしてますけど、止めなくていいんですか!?」

ミーナ「サシャ、アルミンは男の子だよ。脱いでも別に大丈夫なの」

サシャ「あ、そ、そうでした。すっかり女の子だとばっかり」

コニー「(いや、でもそういう問題でもないとは思うんだが)」

アニ「……(アルミン顔真っ赤)」

アルミン「(ははははは恥ずかしい! ふ、普段意識してないのに、女物を着てるからか物凄い恥ずかしい!!)」

530: 2013/08/08(木) 13:30:46 ID:TRq8A5nk
パサッ

ウオォオオオオオオオオ アルミイイイイイイン ソノミズギクレエエエ

アルミン「え、えへへ。流石に上だけ、ね」

ワァアアアアアアア

ハンネス「だ、男女共に凄い歓声です!! そ、それだけアルミン選手の水着の脱衣行為に興奮しているということでしょうか!!」

ハンナ「(男子って)」

ペトラ「(おおおおおお男の娘のななななな生ぬぬぬg)」ゴフッ

オルオ「? うぉ! ペ、ペトラが気絶したぞ!!」

エルド「まぁ仕方ないな」ハナヂ

グンタ「あぁ、仕方ない」ハナジ

リヴァイ「(こいつら……)」

ミケ「いい匂いだ」

ハンジ「うぉ!? ま、まだいたの!?」

ミケ「最初からいるだろう」

532: 2013/08/08(木) 13:37:27 ID:TRq8A5nk
ピクシス「もうこれで氏んでもよいかのぅ」 10点

ザックレー「そうだな、氏んでもいい」 10点

ハンジ「生脱ぎ!!! 水着!!! 素晴らしい!!!!」 10点

エルヴィン「あの技に気づいてしまうとはね。だが先ほどのミカサ選手の方が実力や潜在能力では優っていたかな」 9点

リヴァイ「……」 4テ

エルド「兵長、そこは高得点を上げるべきです」

グンタ「そうです。気絶したペトラのためにも」

リヴァイ「……お前ら正気か。技術的には何もしていな」

エルド「技術ではありません!!」グンタ「彼の実力です!!」

リヴァイ「落ち着けお前ら。ブレードをしまえ。譲歩してこの点だ」 8点

ハンナ「こ、これはまさか47点……、合計点は96点!!! ミカサ選手と同点1位です!!」

フランツ「生脱ぎだけでこの点数!! 彼の持つ潜在能力はどこまでなのか!!」

アルミン「ど、同点……。半分やけくそだったのに」

サシャ「……アルミンが胸元を手で隠す必要はあるんですか?」

ユミル「……多分取ったら男女の半分が氏ぬぞ」

533: 2013/08/08(木) 13:43:24 ID:TRq8A5nk
アルミン「あ、着、着よう。別に出してても恥ずかしくないんだけど着ておきたい」アセアセ

ピクシス「な、生着替えまで……」 100点

ザックレー「恐ろしい存在だ」 1000点

ナイル「し、司令、総統、満点は10点です!!」

アルミン「(大事なものを捨てることのできそうな人に審査員を頼んだけど、あの人たち煩悩捨てれてなかった)」

コニー「アルミン、お前すげえよ。すげえもん見せてもらったよ」

ユミル「あたしもやりゃよかったな」

クリスタ「無理だってば」

ミーナ「と、とりあえず気絶してる人起こさないと」

エミジャラベ「」

フランツ「さぁ、得点が出揃いました!!」

ハンナ「一度点数を振り返っておきましょう!!」

534: 2013/08/08(木) 14:01:55 ID:TRq8A5nk
ハンナ「まずは男子。5位は自身の基礎技術を見せようとして、綺麗な円を描いたものの、審査員的にはあまり受けなかったベルトルト・フーバー選手!」

ハンナ「続いて4位。立体機動で宙に浮くという素晴らしい技術を見せました。しかし前半の点の低さから伸び悩んだジャン・キルシュタイン選手!」

ハンナ「3位はあえて何もしないというパフォーマンスをしたものの、何もしなさすぎて伸び悩んだライナー・ブラウン選手! あと彼はコンテスト最多気絶数です! 多分!」

ハンナ「2位は持ち前の個性を活かし、普段通りに振舞っていたにも関わらず驚異的な点のよさ。コニー・スプリンガー選手!」

ハンナ「そして堂々1位は、やはり主人公の持つ強さなのか!! リヴァイ兵長と圧巻の戦闘!! 圧倒的高得点―というほどでもないんですがあくまで男子内では―を獲得したエレン・イェーガー選手!」

フランツ「得点は5位73点、4位74点、3位76点、2位81点、1位87点という結果です」

ハンナ「続いて女子。7位はイメチェン、アイドルポーズといった技術を見せたものの、やはりモブゆえか伸び悩んでしまったミーナ・カロライナ選手!」

ハンナ「6位は生脱ぎを披露しようとしたものの静止され、得意のバランスポーズを見せたが、点は伸びなかったユミル選手!」

ハンナ「5位は狩人としての腕前を披露し、見事的を射抜いたものの、おっOいの方を重視すべきだったかもしれないサシャ・ブラウス選手!」

ハンナ「続いて4位、ポ口リハプニングを起こし、観客を何人も出血多量にしたが、技術の未熟さゆえに点が伸びなかったクリスタ・レンズ選手!」

ハンナ「そして3位はその圧倒的蹴り! 最初から最後まで蹴りを貫き通し、己の美学をも垣間見せたアニ・レオンハート選手!」

ハンナ「そしてそして、まさかの同点1位となりました! まずはフラメンコという独特の舞を1人で踊り切り、観客をも魅了したステージエンターテイナー、ミカサ・アッカーマン選手!」

ハンナ「更に女子では決してできぬ大技にして究極の技、生脱ぎを見せ、審査員をメロメロにしたアルミン・アルレルト選手!」

フランツ「得点は7位84点、6位86点、5位88点、4位91点、3位92点、同点1位が96点です」

535: 2013/08/08(木) 14:07:14 ID:TRq8A5nk
フランツ「さぁ、点も出揃いました!! ここまで長い道のりでした!」

コニー「(いや、1日の半分も終わってねえんだが)」

ユミル「そんでどうすんだ? 点は出たんだろ。クリスタが1位じゃねえのは納得いかねえけど」

クリスタ「そ、それはともかく本当にどうなるの? これで終わりじゃないの?」

アルミン「ううん、まだだよ。このコンテストの結果がここでわかっちゃ面白くないじゃない」

ハンナ「そうです! ここからは、ある特殊な点を加算します!」

ザワザワ ナンダソレ トクシュ?

フランツ「しかし投票できるのはここにいる人たちではありません」

ピクシス「我々でもないということかの?」

ハンナ「その通り、審査員でもありません!」

サシャ「そ、それより気絶した人を起こすの手伝ってください!」

エミジャラベ「」

ミーナ「本当に面倒くさいなもう! 起きてよ!!」

536: 2013/08/08(木) 14:10:59 ID:TRq8A5nk
ライナー「こ、ここは」

ベルトルト「うーん、長い夢を見てた気がする」

ジャン「はっ!? き、希望と絶望を同時に見たような……」

ミカサ「う、ううん。何か大事な家族がすごいことをしたような」

エレン「夢だったのかアレは……」

アルミン「いつまで寝ぼけてるのさ。コンテストももうラストだよ」

ミーナ「結果は>>534だからね。それで今は」カクカクシカジカ

ライナー「も、もうそんなところまで。ほとんど参加できていないような気がするんだが気のせいか……」

ジャン「気絶してたから仕方ねえな」

ミカサ「それで、特殊な点というのは何?」

フランツ「そう! それをご説明しましょう!」

ハンナ「ところでみんなは、>>のあとの数字が気になってない?」

ユミル「あぁ? それなんか意味があるのか?」

クリスタ「進行の合図か何かだと思ってたけど……」

537: 2013/08/08(木) 14:16:17 ID:TRq8A5nk
ミーナ「あれ、私も自然に使ってたけど、そういえばあれ何の意味があるんだろ」

アニ「わからないで使ってたのかい?」

ミーナ「うーん。なんかその数字を言えば伝わるかなーって」

ライナー「そういえばそうだな。数字だけなのになぜ意味が伝わるんだ」

ハンナ「その通り! 例えば>>401では何があったかわかりますか?」

エレン「えっと、ユミルとクリスタの水着でのポーズ……のところ」

ミカサ「おかしい。なぜそれで伝わるの?」

フランツ「そう! その番号の意味が、使い方がわかる人、あなたがたが投票権を持っています!」

コニー「??? な、何言ってんだ?」

ユミル「全然わかんねえんだが」

ハンナ「この数字を使えて、コンテストも全部見てた人、そしてコンテストをここまで楽しんでいた人」

フランツ「その人たちこそ、優勝に相応しいのが誰かを考えるには適切だと思わないかい?」

ベルトルト「それは、確かにそんな人がいれば相応しいとは思うけど」

ライナー「いるのか? そんな連中が」

539: 2013/08/08(木) 14:24:50 ID:TRq8A5nk
フランツ「ルールをご説明します! コンテストの優勝を決めるのはみなさんです!」

ハンナ「といってもそんなに多くないと思うので、人数は3人まで!」

フランツ「皆さんに点を男女10点分、計20点差し上げます。その男10点、女10点を、あなたが勝たせたい相手に振り分けてください」

ハンナ「例えばライナー10点、ミカサ10点とかね。ミカサ10みたいな書き方でも大丈夫です!」

フランツ「そして同性ならば10点はどう分けても構いません。ライナー5、ベルトルト5とかも大丈夫です!」

ハンナ「ただし入れられるのは参加者のみ。ハンジ10と書いても無効です!」

ハンナ「つまりうまく点が集まれば、最下位でも優勝の可能性はあります!」

ハンナ「これでこそコンテスト! 誰が勝つのか最後までわからない! その楽しみを味わってもらいます!」

フランツ「もちろん最下位だから展開が雑になることはありません。きちんと誰が勝っても大丈夫なように考えてます」

アルミン「これはコンテストの開催が決まってから決まってたことだからね」

アルミン「本当は表示がでない方がもっとドキドキするんだろうけど、そこは我慢してほしい」

540: 2013/08/08(木) 14:29:28 ID:TRq8A5nk
エレン「よ、よく分かんねえけど、まだどうなるかわからないってことだな」

ミカサ「そういうこと。3人ではあまり結果は変わらなさそうだけど」

アルミン「ま、まぁそこは自信がないってのもあるんだけど……」

ユミル「面白いじゃねえか」

クリスタ「ま、まだチャンスはあるってことなんだね」

ミーナ「(私は多分無理だろうな)」

コニー「俺そんなパフォーマンスできてねえんだけど」

ライナー「安心しろ、俺もほとんど気絶してただけだ」

ベルトルト「(アニに入れたい)」

アニ「……」

サシャ「料理一品の夢はまだ絶たれてないんですね! 負けたくないです!」

ジャン「本当に食い意地だけはすげえな」

541: 2013/08/08(木) 14:32:19 ID:TRq8A5nk
フランツ「このレスから最初の3人。待つのは休憩も兼ねて今から1時間。人がまったく来なければ1時間後、現在の点数で優勝が決まります」

ハンナ「もしいっぱい来たら結果は更に変わるかも……? その方がどうなるかわからなくて面白そうだからね!」

アルミン「もし来れば、だけどね。一応3人で締切るからそのつもりで」

フランツ「それではコンテスト最終投票、スタート!」

アルミン「最後までコンテストを楽しんでいってね!」

ワァアア ヨクワカンネエケド ケッキョクスウジハナンナノ? シラネエヨ

544: 2013/08/08(木) 14:36:03 ID:TRq8A5nk
フランツ「あ、1時間って言っちゃったね。今の時間帯だと見れてない人も多そうだから、2時間にします!」

ハンナ「ちなみに場合によっては早く終わることもあるから注意してね!」

フランツ「いわゆる安価スレみたいなものだから、よろしく!」

コニー「なぁ、安価とかスレとかレスってなんだ?」

ジャン「俺だって知らねえよ」

545: 2013/08/08(木) 14:39:33 ID:TRq8A5nk
フランツ「あ、それと投票は点数も書いてね」

ハンナ「ベルトルトに10点、ならベルトルト10でもベルトルト10点でもオッケー」

フランツ「点を分けたければベルトルト5、ジャン5とか」

ハンナ「男だけ、女だけも一応大丈夫だよ! 男2人に10ずつとかはナシ!」

フランツ「男子に入れられるのが10点、女子に入れられるのも10点ってことは忘れないでね!」

ハンナ「名前だけだった場合はその人に10点ということにしておきます!」

フランツ「ルールの補足なので、この次から本番にします、今書いてくれた人はごめんね!」

ハンナ「それでは気を取り直して、スタート!」

556: 2013/08/08(木) 14:56:11 ID:TRq8A5nk
フランツ「どうしよう、まさか一瞬で集まると思わなかったんだけど」ボソボソ

アルミン「ぼ、僕もこんな早くたくさん来るとは」ボソボソ

ハンナ「ど、どうするの?」ボソボソ

アルミン「え、っと、とりあえず一時間は様子見で! その間も投票されていれば、少し考慮します!」

アルミン「これで締め切っちゃうのも面白くないからね。投票したい人は投票していってね! ただし1人1回だよ!」

アルミン「絶対いかないと思うけど、念のために570まで埋まったらその時は締め切るから、注意してね」

アルミン「じゃあまた一時間後に!」

568: 2013/08/08(木) 16:25:08 ID:TRq8A5nk
アルミン「(想像以上に来てた……)」

フランツ「さぁ、点が出揃いました!」

フランツ「予想以上の参加っぷりでした。5人くらい来ればいいなと思っていたぐらいなのに……」

ハンナ「そこは皆さんに感謝です! 結果として入った点はすべて合算させてもらいます!」

ハンナ「ただし、アルミンと女子の名前を書いていた方もいました」

ハンナ「その場合は点数の多い方、そして先に書かれていた方を優先とします!」

ハンナ「なので>>557さんと>>561さんのサシャ点、ユミル点は残念ながら除外とします」

フランツ「それでは加算した点を見てみましょう! 優勝は果たしてどうなるのでしょうか!」

571: 2013/08/08(木) 16:38:31 ID:TRq8A5nk
ハンナ「>>569さん、滑り込みセーフとしましょう!」

ハンナ「では点数発表です。まず圧倒的に点を得たのはジャン選手! なんと60点も得ました!」

ジャン「マジかよ……。誰が喜んでこのラメ水着に点入れてんだよ」

フランツ「続いてはエレン選手、56点です! 僅差でしたね」

エレン「くっそ! 4点かよ!」

ミカサ「さすがエレン。ジャンに負けたというのは気に入らないけど凄い」

ジャン「」

フランツ「コニー選手が22点、ライナー選手が20点、ベルトルト選手が12点となりました」

コニー「うーん、エレンたちと比べると残念だな」

ライナー・ベルトルト「(ぶっちゃけ入らないと思ってた)」

572: 2013/08/08(木) 16:42:24 ID:TRq8A5nk
ハンナ「さぁ、続いては女子! 圧倒的、これぞ圧倒的女子力! 投票点数は65点! トップはアルミン選手です!」

アルミン「は、ははは。いいのかな」

サシャ「いいですよ! 一番頑張ってたのはアルミンですからね!」

フランツ「投票が次いで多かった選手が43点、これはなんとも意外なところから、ユミル選手です!」

ユミル「はぁ? あたしかよ」

クリスタ「凄いユミル!」

フランツ「ミカサ選手が25点、アニ選手が19点、サシャ選手、クリスタ選手が14点、ミーナ選手が10点です」

ミーナ「は、入ってたよぅ。い、入れてもらえると思ってなかったのに」

アニ「はいはい、よかったね」

573: 2013/08/08(木) 16:47:01 ID:TRq8A5nk
フランツ「いよいよ合計の発表です!」

ハンナ「まずは男子ですが、合算値1位はエレン選手、143点! やはり主人公補正か! 圧倒的です!!」

ハンナ「ジャン選手は2位となり134点。投票で圧倒的人気でした。恐らくパフォーマンスの人気でしょう」

フランツ「点数としてはジャン選手のが上回っていましたが、やはり最初の水着審査が痛手でしたね」

フランツ「3位はコニー選手103点、4位はライナー選手103点、5位はベルトルト選手85点です」

ハンナ「続いて女子、合算値1位はなんと驚愕の161点! これで男の子! まさに男の娘! お前らマニアかッッ!! アルミン選手です!!」

フランツ「2位には投票でかなり点を伸ばしてなんとユミル選手が選ばれました! 129点です」

ハンナ「3位ミカサ選手121点、4位アニ選手111点、5位クリスタ選手105点、6位サシャ選手102点、7位ミーナ選手94点という結果でした!」

フランツ「ということで男子優勝はエレン選手、女子優勝はアルミン選手です!!」

ハンナ「特に賞はないけど、準優勝がジャン選手、ユミル選手となりました!」

574: 2013/08/08(木) 16:50:28 ID:TRq8A5nk
エレン「お、俺が優勝? でいいのか?」

ミカサ「流石エレン。投票でジャンに負けていたけど、投票した人の見る目がなかったというだけ」

ジャン「ミ、ミカサとはいえいくらなんでもそこまで言われる筋合いはねえぞ!」

ミカサ「アルミン、おめでとう。正々堂々とやった結果なのだから、素直に賞賛しよう」

アルミン「あ、あははは。いいのかな。ありがとう」

ユミル「2位……あたしに入れるとか……どんなマニアだよ……」

クリスタ「意外と人気なんだよユミルは! もっと誇っていいよ!」

サシャ「そうですよ! 2位でもすごいです!」

ミーナ「負けちゃったけど、入れてもらえてよかったな……。でもやっぱり、ちょっと、悔しいよぅ」

アニ「……今日ぐらいは胸を貸してあげるよ」

ミーナ「うわーんアニー」

575: 2013/08/08(木) 16:56:06 ID:TRq8A5nk
ライナー「(俺は特に何もしていないはずなんだが……)」

ベルトルト「(アニに蹴られて回ったことしか覚えてないんだけど……)」

コニー「すげえなエレン! ゆうしょうだぜゆうしょう! で、ゆうしょうってなんだ?」

ジャン「お前は相変わらずだな……」

ピクシス「うむ。実にいいコンテストだったのぅ」

ザックレー「あぁ。やはり今期はコンテストを開催して正解だった」

エルヴィン「これが人々の希望となればいいのですが」

リヴァイ「観客にはいい娯楽になっただろ。心配はいらねえさ」

ハンジ「ところで参加者の水着って持ち帰れるの? 色々調べたいんだけど!!」

リヴァイ「ったく、いい加減にしとけハンジ」

ペトラ「はっ! な、何か理想郷を見ていたような……」

オルオ「お、起きたか。終わったぞペトラ」

ペトラ「……えぇ、起きて一気に暗黒郷に落とされたわ」

グンタ・エルド「気持ちはわかる」

オルオ「」

576: 2013/08/08(木) 17:07:06 ID:TRq8A5nk
ミケ「……」フン

ナイル「実にいいコンテストだったな。彼らの中から有望な憲兵団志願者がいることを願おう」

コニー「(今更まともなコメント言っても色々手遅れじゃないか……)」

ワァアアー アルミーンオメデトー エレンクンカッコイイー

フランツ「皆さん、ここまで長い間ありがとうございました!」

ジャン「長い……? 1日ぐらいしか経ってないんだが」

ハンナ「最後になりますが、実行委員長でもあり、優勝者でもあるアルミン選手から、一言」

アルミン「えっと、皆さん、今日は来てくれてありがとうございました! まさか勝てると、それも女子枠で勝てると思っていなかったので正直まだ驚いてます」

アルミン「正直不安ばかりでしたが、委員のみんな、司会の2人、審査員、観客の皆さん、そして参加してくれたすべての人に助けられました」

アルミン「本当にありがとう! 月並みなコメントですが、以上でコンテストを終了させてもらいます!」

アルミン「ここにいる人なら、きっと賛同してくれると思う。今回のコンテストは、楽しくて、明るくて、みんなの希望になれたんだって!!」

オオォオオオ モチロンダー アルミーン オツカレー

ハンナ「以上で今コンテストの催しは全て終了となります! お忘れ物のないようお気を付けてお帰りください!!」

フランツ「審査員、そして参加者の皆さんに、盛大な拍手を!」

ワー パチパチパチパチ

577: 2013/08/08(木) 17:12:05 ID:TRq8A5nk
一旦ここまで 用事もあるので
コンテストは終わりましたが、後日談とかおまけをそんなに長くならないよう書きます 今日書ければいいけども

正直3人募集して5人くらいいたら「じゃあ5人までにします!」的なノリにしようと思ったら想像以上にいっぱい来てて感無量です
コンテストの結果を安価形式にするのは当初から決めてましたが、「いきなり安価スレみたいににすんじゃねーよ」みたいな非難が来るのではとビクビクでした

結果としてはほぼ変わってませんが、楽しんでいただけたでしょうか それならアルミンも喜んでいると思います
あ、ちなみにイベントってのが最後の投票です キャラに説明させ忘れた

ではまた

583: 2013/08/08(木) 23:21:59 ID:TRq8A5nk
>>576 エレンクンカッコイイーからフランツ「皆さん、ここまで~」の間

フランツ「さぁ、それでは優勝者に話を伺いましょう。あ、予算の都合でトロフィーはないので花輪をどうぞ」

エレン「あ、はい。いやいや敬語変だよな。わりぃ。えっと、勝てると思ってなかったから本当に嬉しい! ありがとうな!」

エレン「巨人と駆逐しか言ってない俺だけど、勝てたのはみんなのおかげだ。本当にありがとう」

ジャン「(自覚あったのかコイツ)」

キャー エレンクーン スキー

ミカサ「」キッ

ミカサ「(はっ。いけないいけない。こういうのがよくないんだった。反省しないと)」

エレン「け、結構恥ずかしいな。もう流石に慣れたと思ったんだけど」

ユミル「勝ったんだから堂々としてりゃいいじゃねえか」

アルミン「そうだよエレン、すごい点なんだから」

ハンナ「(もう少し時間かけてたら>>580さんの点が入ってジャンが逆転優勝してたんだけどね……)」

584: 2013/08/08(木) 23:28:20 ID:TRq8A5nk
>>576 後

~コンテストから1週間後~

 兵舎 食堂

ワイワイ ガヤガヤ

ガチャッ

アルミン「ただいまー」

エレン「くあ~。ここも久しぶりだな。……っつっても5日ぐらいか」

ミカサ「エレン! それにアルミン、おかえりなさい」

アルミン「ただいま」

ライナー「どうだった、内地は」

エレン「それがさ、聞いてくれよ。内地のプール、行ってみたんだけどさ」

アルミン「すごい人の数だったよ。内地に行った日も凄く暑かったしね」

ベルトルト「へぇ。見てみたかったな」

ユミル「クリスタと行きたかった……」

クリスタ「女の子2人が優勝は出来ないんだから、どっちにしても無理だったでしょ? もう、ユミルはいつもそういうの考慮しないんだから」

585: 2013/08/08(木) 23:37:36 ID:TRq8A5nk
サシャ「そ、それでご飯はどうでしたか!?」

エレン「そんな変わらねえよ。プールの中では珍しいのも売ってたけどな」

ジャン「中? プールって水場なんだろ? プールの中で食いもんとか売ってんのか?」

エレン「あー。言い方が悪かったな。プールって一つじゃなくてさ」

コニー「いっぱいあるのか!?」

アルミン「いくつかあったよ。形状が違ってたりとか。でもあの水源どうやって手に入れてるんだろうなぁ」

アニ「……」

ミーナ「へぇ。で、食べ物ってどういうのなの?」

エレン「あぁ、そうそう。プールがいっぱいあって、プールは全体を全部塀で囲ってて、その塀の中に施設があってさ」

アルミン「そうなんだ。そういう施設の中に食事処とか、お土産屋とかも色々あって。あ、これお土産」ガサッ

ベルトルト「……なにこれ。べろんべろんの……ゴム?」

アルミン「いや、素材はビニールって言うんだ。最近できた技術らしいんだけど、詳しくはわからなかったなぁ」

アルミン「で、それは浮き輪って言うんだ。プールで浮かぶための道具だよ」

エレン「ここじゃ使い道なさそうだけど、面白いから1個買ってみたんだよ」

586: 2013/08/08(木) 23:50:02 ID:TRq8A5nk
サシャ「あの、食べ物は……」

アルミン「あ、あぁ。ごめんごめん。えっと……」ガサガサ

アルミン「はいこれ」サッ

サシャ「? なんですかこれ。……ッ!? お芋の匂い!!」

エレン「揚げ芋って言うんだよ。ふ、ふらいどぽてと? っつってたか」

アルミン「希少な油を高温にして、そこに細くした芋を入れるんだ。後は塩を振るだけ」

アルミン「僕らの家じゃそこまで高温は出せないからね。あのお店ではどうやって温度出してるのかなぁ」

ユミル「あぁ、アレか」

エレン「? ユミル知ってんのか?」

ユミル「あ、いや、なんでもねえよ」

アルミン「けど僕たちの普段知ってるお金じゃ絶対あの施設は行けそうにないよ。中にいる人たちも裕福そうな人ばかりだったから」

ミカサ「トロスト区には行けた?」

エレン「あぁ。行けた。まぁ5日もあったしな。1日かけて内地へ行って、2日はプールで過ごして、1日かけて戻って、最後はトロスト区で1日」

アルミン「久しぶりに訓練を忘れてゆっくりできたよ。お金も兵団が結構負担してくれたから」

エレン「ずっとキース教官と一緒だったのが緊張感あったけどな」

587: 2013/08/08(木) 23:54:43 ID:TRq8A5nk
サシャ「ごちそうさまでした」

ミーナ「え!? サシャ全部食べちゃったの?!」

ジャン「この芋女!! オレらの分はどうした!!」

サシャ「いえ、これが1つ食べたら止まらなくて」

コニー「いい度胸だ、覚悟しろ!!」

サシャ「!」ダッ

ジャン「あ、この野郎、待ちやがれ!」ダッ

コニー「とっ捕まえて氏ぬまで走らせてやる!!」ダッ

アルミン「あ、ちょっと、まだあるよ……、って行っちゃった」

エレン「放っとけよ。少ししなってるけど、味はそんな変わらねえと思う」ガサガサ

ライナー「どれ。……うん、うまいな。塩だけなのに」

ベルトルト「へぇ、これ出来立てはもっと美味しそうだね」

ガチャッ

マルコ「ん? 何みんな集まって……あ、2人とも、お帰り」

アルミン「マルコ! ごめんね、コンテストの残務処理もあったのに、あの後すぐ出かけちゃって」

588: 2013/08/09(金) 00:00:02 ID:Rqgx9oJU
トーマス「何言ってるんだ。アルミンはちゃんと自分の仕事は終えて出かけていったじゃないか」

アルミン「いや、でも審査員の人への御礼状とか、ステージの片付けとか」

ナック「それぐらいはトーマスたちと手分けしたから問題ないさ」

ミリウス「そうだね、これだけ人数がいてよかったよ」

アルミン「みんな、本当にありがとう。マルコ、今度は成功したしちゃんとお礼を言うよ。ありがとう」

マルコ「あぁ、覚えててくれたの? どういたしまして。お疲れ様でした、アルミン」

エレン「おぉ、委員のみんなには別にお土産あるぞ」ガサガサ

オイオイ ナンダコレ トロストクデウッテタニンギョウ! エレンセンスナイヨ エ!?

アルミン「本当に大丈夫だった? マルコ」

マルコ「大丈夫だったよ。まぁ、コンテスト中は結構忙しかったけどね」

アルミン「ごめん、結局決勝ではほとんど手伝えなくて。やっぱり僕はダメだな」

マルコ「……自身もちなよアルミン。コンテストは大成功だった。君は立派にやり遂げたよ」

マルコ「僕が実行委員長だったらとても無理だったね」

アルミン「マルコ……」

589: 2013/08/09(金) 00:04:40 ID:Rqgx9oJU
マルコ「ほら、まだコンテストの余韻は残ってるんだから。みんなにもお土産話を聞かせてよ」

マルコ「そうして、また明日からも頑張ろう。あのコンテストみたいに、人生を楽しまなきゃ」

アルミン「……うん、そうだね。きっと僕らの未来は明るいよ。あのコンテストみたいにね」

マルコ「あーあ。でもコンテスト終わっちゃったね。結構楽しかったのに」

アルミン「あはは。もう委員長は懲り懲りだよ。水着もね」

590: 2013/08/09(金) 00:07:47 ID:Rqgx9oJU
~それから2週間後~

 兵舎 中庭

キース「第102回訓練兵団合唱コンクールが第104期訓練兵団兵舎、つまりこの場所にて開催されることが先日決定した」

キース「そこでまず訓練兵の中から実行委員を選出する」

キース「これは志願制ではなくこちらから任命を行う」

キース「任命された者は速やかに前へ出るように」

キース「まずは実行委員長。これはアルミン・アルレルト訓練兵だ」

アルミン「」













591: 2013/08/09(金) 00:11:57 ID:Rqgx9oJU
と、いうことでここまで、本編でした
長い間(と言っても1週間ちょっとですが)お付き合いくださりありがとうございました
この話でやりたいことはほとんどやれたので個人的には満足してます

シャワー浴びて出たらおまけをいくつか書きます 長くないです 小ネタです

では

595: 2013/08/09(金) 00:53:12 ID:Rqgx9oJU
『その時あの人は』

~コンテスト パフォーマンスタイム中~

ハンネス「うぅ、はっ!? こ、ここは」

部下1「隊長! よかったお目覚めですか。コンテストも終盤ですよ」

ハンネス「一体なんだったんださっきのは……。ひでえ夢を見た気分だ」

ハンネス「いや、っつうか夢だったんだよな?」

部下2「一体どうされたんですか。先ほどアルミンさんが出てから気絶しっぱなしでしたが」

ハンネス「いや、変な夢だった。アルミンってのは男なのに女物の水着で……ん?」

ナイル「ナマヌギッッッ!!!!!」

ハンネス「」

部下1「た、たいちょぉおおお!!!」

596: 2013/08/09(金) 01:06:38 ID:Rqgx9oJU
『実は来てました』

~コンテスト終了後~

イアン「いやぁ、実に面白いコンテストだったな」

リコ「なんで私たちまでこんなとこまで来なきゃいけないの?」

ミタビ「正論だな。俺たちは駐屯兵団だ。トロスト区から離れるのはよくねえ」

イアン「そう言うな。どうせトロスト区は平和なもんだ。せいぜい空き巣を捕まえるぐらいだ」
    
イアン「それに俺たちの若い頃を思い出すじゃないか。見てみろあの壁。俺たちが卒業したときの穴がまだ開いてるぞ。ボロさがまったく変わってない」

イアン「それにコンテストと言えば、お前の時は確か決勝まで残れたんだろ? リコ」

リコ「覚えてないね。……って言うか本当は審査員でイアンが呼ばれたんでしょ? それだけ行きたかったなら自分が行けばよかったじゃない」

イアン「いや、司令がコンテストを知ったから譲ったんだよ。流石に司令を差し置いて行けないだろ」

ミタビ「相変わらず人がいいのは変わらねえな。いつかその人の良さで氏ぬぞ」

イアン「その時はその時だな」

597: 2013/08/09(金) 01:14:50 ID:Rqgx9oJU
『その時あの人は2』

~コンテスト中~

トーマス「マルコ! 大変だ、またステージの足場が壊れた!!」

マルコ「また!? さっきライナーのライナーに板が当たったばかりじゃないか!」

ナック「それが急ごしらえで付けた板がまた剥がれてライナーのライナーに当たったんだよ……」

ミリウス「急いで補強しないと、また何かがライナーのライナーに当たりかねない」

マルコ「くそ! ステージ代いくらしてると思ってんだ!! 板一枚で朝昼が食べれるぐらいには費用がかさむってのに!!」

マルコ「ライナーのライナーめ!! どう責任とってくれるんだ!! 去勢させるぞ!!」

マルコ「ああああまた教官に頭下げに行かないと!! くそ!!」ダッ

トーマス「……お、俺たちはステージの穴を急いでもう一度塞ごう」

ナック・ミリウス「お、おう」

598: 2013/08/09(金) 01:19:30 ID:Rqgx9oJU
『ハンネスとアルミン』

~コンテスト終了後~

ハンネス「エレン、優勝したな。ア、アルミンもな」

アルミン「あ、あはは。お久しぶりですハンネスさん」

エレン「アルミンだって色々苦労してたんだからな!」

ハンネス「あぁ、そりゃそうだろうな」

ハンネス「(というか自分で好んで着てたらやべえだろ)」

アルミン「あ、あの、ハンネスさん。楽しかったですか!?」

ハンネス「あ、あぁ。そりゃもちろん(大半が気絶してたって言わねえ方がいいなこりゃ)」

アルミン「そうですか、よかったぁ」パァ

ハンネス「」ゴフッッ ←直視した

部下1「初めまして、ハンネスさんの元で働いてる部下の……って隊長!? またですかたいちょぉおお!!」

アルミン「う、うわあああハンネスさぁああああん!!」

コニー「(アルミンいつまで水着のままなんだよ)」

599: 2013/08/09(金) 01:23:08 ID:Rqgx9oJU
『初めてのプール』

エレン「おぉ、すっげええ!!」

アルミン「内地にこんな場所があったんだね!!」

キース「夕方までには戻ってこい。費用は兵団で負担しよう」

エレン「は、はっ!」

アルミン「ありがとうございます!!」

エレン「っつうかアルミン、なんで水着がコンテストのままなんだ?」

アルミン「え、だ、ダメかな……貸出水着でサイズ合うのがなくて、なら着慣れたこれでいいかなって……」

エレン「い、いや、仕方ないんじゃねえかな(ダメっつーか俺がやばい。色々やばい)」

アルミン「そ、そうだよね。べ、別に普通にしてれば変な目で見られることもないよね。行こうエレン!」ガシッ

エレン「お、おぅう! 手、手は握らなくてもいいんじゃねえかな!?」パッ

アルミン「え? なんで? 親友だし別にいいじゃない」

エレン「(なにこれ無自覚すぎだろ)」

キース「(青春か、いいものだな)」

600: 2013/08/09(金) 01:31:50 ID:Rqgx9oJU
『その時あの人は2-1』

~コンテスト パフォーマンスタイム中~

トーマス「……あの、マルコ」

マルコ「……いや、見てたからいいよ。ベルトルトが頭で板を突き破ったんだろ」

ナック「いや、その、悪い。またよりにもよって急ごしらえのとこに頭ごと降ってきて……」

マルコ「いいよ。今度は僕が板で塞ぐから。悪いんだけどトーマスとミリウスで教官のとこに行ってきてくれるかな。僕はもう、あの鬼の顔は見たくない」

ミリウス「も、もちろん! じゃあ行ってくる!」

マルコ「板持って先に見に行くから、ナックは釘とトンカチを持ってきてくれるかな」

ナック「おう!」ダッ

マルコ「(はぁ。えっと、ステージの裏手から回って……あぁ、あそこか。仕方ないな)」

マルコ「えっと、このサイズなら、これが」

ラ「」ドッゴォン

マルコ「!?」ビクッ

ラ「」

マルコ「ラ、ライナーの頭が板をぶち破ってる……。上で何が起こってるんだろう。って言うかまたライナーか。請求書ライナーに送ろうかな……」

601: 2013/08/09(金) 01:38:42 ID:Rqgx9oJU
『その時あの人は2-3』

~コンテスト パフォーマンスタイム中~

マルコ「やれやれ。やっとクリスタの馬を戻せたね……」

ナック「つ、疲れた。男子どもめ。目の色変えて水着を狙いやがって……。アルミンが恫喝してなきゃ収まらなかった」

トーマス「お疲れ。大丈夫かい」

マルコ「うん。あ、さっき取り付けた板の様子見てくるね。釘が緩んでると危ないし」

ミリウス「あ、じゃあ僕も行くよ」

~ステージ裏~

マルコ「よしっと。大丈夫そうだね」

ミリウス「そうだね。まぁ早々壊れることなんてないだろうし」

ベ「」ドッゴォン

マルコ・ミリウス「」

べ「」

マルコ「……ミリウス。板の申請を。費用請求書は兵団宛じゃなくてライナーとマルコ宛で」

ミリウス「……うん、わかった」

604: 2013/08/09(金) 01:45:06 ID:Rqgx9oJU
『特に理由のない請求がライナーとベルトルトを襲う』

~コンテスト終了後 撤収作業中~

ライナー「いや、疲れたな。それで、なんの用だマルコ」

マルコ「うん、これ払って」ペラッ

ベルトルト「払う?」

【板代 鋼貨3枚 請求先 ライナー・ブラウン訓練兵 ベルトルト・フーバー訓練兵

ライナー「……」

ベルトルト「……」

ライナー「ん? こ、これはどういうことだマルコ」

マルコ「自分の胸に聞いてくれるかな」

ベルトルト「な、なんのことだか……」

マルコ「うん、自分の胸に聞いてくれるかな」

ライナー「いや、だから」

マルコ「いいから払いなさい!!」

ライナー・ベルトルト「」

605: 2013/08/09(金) 01:48:57 ID:Rqgx9oJU
『初めてのプールその2』

アルミン「あははっ、見てエレン! すごい気持ちいいよ!」

アルミン「すごいなぁ。こんな大量の水、どうやって集めてるんだろう」

エレン「……」

アルミン「? どうしたの?」

エレン「いや、周りの声が……気になって……」

アルミン「声?」

エレン「あのカップル可愛いとか、若くていいわねとか、お似合いねとか……」

アルミン「あっ」カァーッ

エレン「お、俺土産買おうと思うわ! あそこの売店行ってくる!!///」ダッ

アルミン「……さ、流石にこの水着は自重すべきだったかな///」

キース「(うむ、青春だな)」

アルミン「!?(教官が水着着てこっち見張ってる!?)」

606: 2013/08/09(金) 01:55:12 ID:Rqgx9oJU
『お礼の品』

~コンテストから3日後~

ハンジ「えっ!? コンテスト委員から御礼状!? 品物付き!?」ダッ

モブリット「あ、分隊長! 落ち着いて!」

ハンジ「なになに、【先日は審査員としてお越しいただきありがとうございました。僅かばかりですがお礼の品を送らせていただきます】」
    【ご所望の品としてお伺いしておりました。気に入って頂ければ幸いです。是非ご使用ください】」

ハンジ「こ、これは……水着だね!!! それもきっとビキニ!!! 見せてモブリット!!」

モブリット「え、水着?」ゴトッ

ハンジ「……何それ、箱大きくない?」

モブリット「え、えぇ。中身は新品のブレードですから」

ハンジ「え?」

モブリット「え?」

ハンジ「いや、水着は?」

モブリット「いえ、だからブレードです」

ハンジ「え?」

モブリット「え?」

607: 2013/08/09(金) 01:59:50 ID:Rqgx9oJU
『お役所仕事は御免被る』

~コンテストから1日後~

ザックレー「泳ぎたい」

秘書「は?」

ザックレー「ピクシスはどこにおる。あいつ連れてプールに行こうと思う」

秘書「いえ、ですが書類が……」

ザックレー「いや、泳ぐ! 泳ぎに行くぞ!」

バァン!

ピクシス「邪魔するぞい。今は暇かの? わしと泳ぎに行かんか!!」

秘書「ピ、ピクシス司令!? なぜこちらに!?」

ザックレー「おぉ、ピクシス! ちょうどお前を誘おうと思ってた! 泳ぎに行くぞ!!」

ピクシス「決まりじゃな! 目指すは内地プール施設じゃ!!」ダッ

ザックレー「そして目指せ水着美女だ!!」ダッ

バタン!

秘書「……辞表を書こう」

608: 2013/08/09(金) 02:04:00 ID:Rqgx9oJU
『墓前の誓い』

アルミン「久しぶりにここに来れたなぁ」

エレン「あっちだろ、アルミンのじいちゃんの墓標。行こうぜ」

アルミン「うん、ごめんね、付き合わせちゃって」

エレン「気にすんなって。こういう機会でもねえと来れねえもんな」

アルミン「そうだね」

【アルレルト家】

アルミン「……」

エレン「……なぁアルミン、コンテスト、すげえうまくいったよな」

アルミン「? どうしたのさ急に」

エレン「いや。俺たちならさ、きっとコンテストみたいにうまくやれるよな。外の世界も見れるよな。巨人を、全部ぶっ倒してさ」

アルミン「……うん、もちろんだよ。みんなで行こう。仲間のみんなで」

エレン「……あぁ。希望はまだ、たくさんあるもんな!」

アルミン「うん! きっと、外の世界は楽しいよ! 絶対に行こう!」

609: 2013/08/09(金) 02:06:54 ID:Rqgx9oJU
『業者のせいで』

~アルミンとエレンが帰ってきて~

アルミン「え?」

トーマス「それが、その、さっき連絡が来て、その、御礼状と荷物の」

アルミン「あぁ、うん。頼んでたやつだね」

マルコ「それで、実は業者が運び間違えて、品を送ってたみたいで、その……」

アルミン「え?」

ナック「ハンジ分隊長の荷物が、その……」

610: 2013/08/09(金) 02:11:58 ID:Rqgx9oJU
『今日も平和な調査兵団』

~コンテストから3日後~

オルオ「なぁ。そういえばさっき御礼状が届いたらしいじゃねえか」

エルド「あぁ。そうだな。何が届いたか聞いたか?」

グンタ「いや。兵長は特に何も言ってねえな。団長もだが」

エルド「ミケ分隊長はご存知ですか?」

ミケ「いや、聞いていない」

トーマ「分隊長、こちらでしたか。実は」

ペトラ「何が届いたんだろうねぇ」

エルド「ハンジ分隊長のとこにも届けられたんだろうか。今はここにいないが」

オルオ「内地に行ってるんだろ。まぁ、その辺は業者もちゃんとしてるんじゃねえか」

ペトラ「そうだよねぇ。それがお仕事だもんね。後オルオはいい加減にしようね」

オルオ「断ペトラ「」ドゴォ

オルオ「」

グンタ「何で成長しないんだお前は……」

611: 2013/08/09(金) 02:15:41 ID:Rqgx9oJU
『お礼の品が業者のせいで』

エルヴィン「……」

リヴァイ「……」

エルヴィン「あー、私には新しい兵団のマントだな。確かに前のが古くなっていたからありがたい」

リヴァイ「……」

エルヴィン「……」


【リヴァイ様へ 以下ハンジ分隊長と同文】 <

エルヴィン「……」

リヴァイ「……」

エルヴィン「……着たかったのか?」

リヴァイ「……ふざけんな」





612: 2013/08/09(金) 02:21:16 ID:Rqgx9oJU
と、いうことでおまけも終了です まさか600以上も続くまで書くことになるとは……

みなさんの応援あってこそ最後まで続ける気力がありました 本当にありがとうございました

進撃ネタはキャラが動かしやすいのでまたやります 書きたいネタもあるので

次回はアニシリアス、サシャギャグ、ユミル恋愛のどれかがとりあえず候補です
どれも同程度に書きたいんですが最初に書くとすればアニシリアスかなぁ
ある程度思いついてはいるので、時間が出来次第またスレ立てします

次はあんまり長々喋らないようにしよ……

ではまた

615: 2013/08/09(金) 02:33:41 ID:9tM0egRA
乙乙
次の作品も楽しみにしてるぞ

引用: キース「第101回訓練兵団水着美女コンテスト」