302: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/31(日) 19:20:11.04 ID:G6bWyDIfO


前回:キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」2学期【前編】

『死神』の件から数日後



つん と冷えた空気

山の木の実の甘い匂い

この季節は毎年 何か切なくなる


皆それぞれクラスの中で......それぞれの答えを出し始める

ーーそんな時期





成熟の11月

殺せんせーの暗殺期限まで


あと



四ヶ月


暗殺教室 21 (ジャンプコミックスDIGITAL)
303: 2015/05/31(日) 19:28:06.99 ID:G6bWyDIfO







キモオタ「しまった.........盲点だった..........」





キモオタはここ暗殺教室で起こる『ある』問題の事を忘れてしまっていた......






それは、今日は渚の母親である潮田広海がE組に三者面談に来る日であることだった.......




304: 2015/05/31(日) 19:35:43.44 ID:G6bWyDIfO




キモオタ「(まずい......!!非常にまずい......!!)」



キモオタ「(本来ならば潮田氏が鷹岡と二度戦うところを 拙者が二度戦ってしまっている......)」



キモオタ「(つまり、今の潮田氏は『死神』以外に実戦経験がない......!!)」




キモオタ「(実戦経験がほぼ皆無の今の潮田氏が、自分の暗殺の才能に気づいている可能性は低い.......もし......自分の暗殺の才能に潮田氏自身が気づいてなければ......大変なことになる.......)」



キモオタ「(早急に手を打たねば......!!)」






305: 2015/05/31(日) 19:43:26.51 ID:G6bWyDIfO
そして.........





渚母「..........」ザッ....







原「......あの人が渚の母さんか」


村松「けっこう美人だな けど確かにキツそーだ」


キモオタ「アッヒヒョwwww久々に見る人妻熟女wwwwたまらんwwww」 !







307: 2015/05/31(日) 19:57:00.28 ID:G6bWyDIfO



渚母「失礼します」ガラッ



烏間(殺せんせー)「ようこそ 渚君のお母さん」



渚「(........まぁ よしとしよう)」




烏間(殺せんせー)「山の中まで大変だったでしょう 冷たい飲み物とお菓子でも」


渚母「まぁ グァバジュース 私これ好きなんです」


烏間(殺せんせー)「存じております 渚君のこのクラスでの成長ぶり ここまで利発に育ててくれたお母さんへのお礼です

渚君に聞きましたが 体操の内脇選手のファンだそうで この前の選手権大活躍してましたねぇ」


渚母「あら 先生もご覧になってたんですか?」


烏間(殺せんせー)「彼の頂点を目指す真摯な姿勢は素晴らしい!!」


渚母「そう!先生もわかりますか?」


烏間(殺せんせー)「もちろん!!」




渚「(上手いな 殺せんせー
母さんのツボを押さえて回してくれてる

これだけ打ち解けてくれたら.......

もしかすると上手くいくかも)」






308: 2015/05/31(日) 20:06:46.61 ID:G6bWyDIfO



烏間(殺せんせー)「まぁしかしお母さん お綺麗でらっしゃる 渚君も似たんでしょうかねぇ」ヘコヘコ


渚母「...........」



烏間(殺せんせー)「......?」



渚母「この子ねぇ......女でさえあれば私の理想にできたのに」


烏間(殺せんせー)「.........あなたの理想?」



渚母「ええ このくらいの歳の女の子だったら長髪が一番似合うんですよ
私なんか子供の頃 短髪しか許されなくて」ブチ ブチ


渚「.............」ファサ....



渚母「3年生になって 勝手に纏めた時は怒りましたが......これはこれで似合うから見逃してやってます」サラサラ....



烏間(殺せんせー)「..............」




309: 2015/05/31(日) 20:19:42.66 ID:G6bWyDIfO



渚母「そうそう 進路の話でしたわね
私の経験から申しますに....この子の歳で挫折する訳には行きませんの

椚ヶ丘高校は蛍大合格者も都内有数ですし 中学までで放り出されたら大学も就職も悪影響ですわ

ですからどうか この子がE組を出られるようにお力添えを」


烏間(殺せんせー)「........渚君とはちゃんと話し合いを?」



渚母「この子はまだ何にもわかってないんです 失敗を経験している親が道を造ってやるのは当然でしょう」


渚「母さん......僕は........」



渚母「渚 少し黙ってましょうね」



渚「............」




烏間(殺せんせー)「.......なぜ 渚君が 今の彼になったかを理解しました」ガシッ




ズルッ





渚 渚母「ぶふっ!?」




烏間(殺せんせー)「そう 私 烏間惟臣は..
........ヅラなんです!!」クワッ!!



渚「...............」






310: 2015/05/31(日) 20:25:11.29 ID:G6bWyDIfO



烏間(殺せんせー)「お母さん 髪型も高校も大学も 親が決めるものじゃない

渚君本人が決めるものです

渚君の人生は渚君のものだ

あなたのコンプレックスを隠すための道具じゃない」



渚「..............!!」




渚母「........」ピク ピク



烏間(殺せんせー)「この際ですから担任としてはっきり言います 渚君自身が望まぬ限り.........E組から出る事は認めません




渚母「」





キモオタ「(まずい........!!)」







311: 2015/05/31(日) 20:41:07.10 ID:G6bWyDIfO




渚母「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!!!!!」





生徒たち「!!」ビクゥッッッ!!




菅谷「(お......おっかねー.....メッチャ キレてるぞ 渚の母ちゃん)」ヒソヒソ


キモオタ「(メンヘラ怖すぎワロエナイ......)」ジョボボボボ...







渚母「渚!!!!最近妙に逆らうと思ったら!!!!この烏間ってヅラの担任にいらない事吹き込まれたのね!!!!
見てなさい!!!!すぐに私がアンタの目 覚まさせてやるから!!!!!」バァン!!ドタドタ!!




渚「........殺せんせー」


殺せんせー「.....うーむ つい強めに行ってしまいました しかし最も大事なのは..
....君自身が 君の意志をはっきり言うことですよ」




312: 2015/05/31(日) 20:45:12.07 ID:G6bWyDIfO



渚「........でも 今は 一人じゃ何もできないうちは.......母さんの二周目でいた方が......」


殺せんせー「何にもできないわけがない

頃す気があれば何でもできる

君の人生の一周目は......この教室から始まっているんです」




渚「(僕の.......1周目)」






313: 2015/05/31(日) 20:53:34.70 ID:G6bWyDIfO
そしてその日の放課後






キモオタ「潮田氏ぃwwww今日 潮田氏のお宅にお邪魔するでゴンスwww」



渚「ダ.....ダメだよ!何で今日なの!?
母さん絶対機嫌悪いし......キモオタくんが何言われるかわからないよ......」



キモオタ「潮田氏は拙者のこと嫌いでござるか.....?」ウルウル....



渚「いや、そーじゃなくて!今日はタイミングが悪いよ!」


キモオタ「お願いぃぃ潮田氏ぃぃぃ!!!!家に入れてくれたらチューしてあげるからぁぁぁ!!!!」ブッチュゥゥゥゥ




渚「うわぁぁぁぁぁ!!!!わかった!!!!わかったからそれだけはやめて!!!!」



キモオタ「デュフwwwどうやら拙者はこの教室にいる間に交渉術を身につけてしまったようでござるなwwww」








316: 2015/05/31(日) 21:15:13.43 ID:G6bWyDIfO
そして 潮田家にて



渚「.........ただいま........」ガチャ....



渚母「あら おかえり渚! 今日は早かったのね!」ニコォッ


渚「え.......う、うん.....」



渚母「さあさ、早くお風呂に入って晩御飯食べなさい! 今日は渚の好物ばかりだからね!」ニコニコ



渚「(....あれ......なんかすごく上機嫌だ......)」



渚母「ん?どうしたの 渚?」



渚「あっいや....ええと.....今日 僕と同じクラスの友達が来るんだけど....いいかな?」


渚母「.....友達.....?」





ピンポーン




渚「あ!来たみたいだ」




渚母「私が出るわ.....はーい!」ガチャ!






キモオタ「デュフフwwwおっじゃましまーっちゅwwww」




渚母「」














317: 2015/05/31(日) 21:36:32.46 ID:G6bWyDIfO



キモオタ「デュフフwwwwこれはこれは潮田氏の母上殿wwwいい感じに熟れてて工口チックな雰囲気が漂ってるでござるなぁwwwwデュフフwww」 !



渚母「........」




キモオタ「今日1日 この御亭に厄介になるでござる キモオタと申すwwwwwご子息の渚氏にはいつも拙者のオナネタ.......
いやいやwww友人として世話になっているでござるwwww以後、お見知り置きをwwww」


渚母「.........」ピク ピク



キモオタ「あwwwちょっとトイレをお借りしてもよろしいでござるか?wwwwいやいや、別に匂いを嗅ぎに行くわけでは
ござりませぬwwwwちょっと一発ブリブリとwwww」ブリブリブリュリュリリリ!!








渚母「渚!!!!!アンタはいつからこんな気持ち悪くて程度の低いバカデブと友達になったの!!!!
やっぱりE組はこんな感じの異常者ばかりのクラスなのね!!!!!即刻出て行くべきだわ!!!!!」



渚「.........」




キモオタ「(しまった....状況が悪化してしまった....)」


















323: 2015/05/31(日) 21:52:13.51 ID:G6bWyDIfO




キモオタ「(....潮田氏の母上殿は夕飯に睡眠薬を盛り、その睡眠薬入りの食事を潮田氏が食べ、眠りについている間に、E組校舎まで連れて行き、潮田氏に校舎に火をつけさせるつもりでござる....)」



キモオタ「(そしてそこでタイミング悪く殺せんせーを狙う頃し屋が現れるわけだが.......今の潮田氏では頃し屋を倒せず..
...頃し屋に母上殿を殺されてしまうかもしれない......)」


キモオタ「(そうなってしまったら もう永久に潮田氏は立ち直れなくなる......)」


キモオタ「(とにかく....潮田氏が睡眠薬入りの食事に手をつけてしまうことだけは阻止せねば.......)」






324: 2015/05/31(日) 22:06:20.43 ID:G6bWyDIfO
そして夕飯時



渚母「さっきはごめんなさいねぇ
晩御飯、お友達の分も用意したからたくさん食べてね!」



キモオタ「おびょぉぉwwwそれでは遠慮なくwww
いただきマスターベーションwwww」


渚「いただきます.......」




渚母「(.....本当は渚一人のご飯に睡眠薬を入れるつもりだったけど....まさかコイツが来るとは思わなかった.....変に追い返したりしたら渚に怪しまれてしまうから.....
体良くコイツにも睡眠薬入りのご飯を食べさせて眠らせて、コイツだけ適当に山にでも放り込んでおけば問題ないわ....)」




キモオタ「そうだ!母上殿!食べる前に 拙者秘伝の調味料を使ってもよろしいでござるか?wwww」



渚 渚母「調味料.....?」









キモオタ「カァァァァッッッッッ ペッッッ!!」



ビチャッ!!




渚「!?」

渚母「!?」







328: 2015/05/31(日) 22:34:33.92 ID:G6bWyDIfO



キモオタ「デュフフwww拙者の痰は塩気の濃い鼻水と混ざってるが故
あんかけのような味と食感が楽しめるのでござるよwwwww」



渚「何するんだよキモオタくん!!もう食べられないじゃないか!!」



渚母「」ピク ピク



渚「(やばい!!来る!!)」




ガシャァァァンッッッ!!!!!!






渚母「でてけっっっ!!!!今すぐここからでてけっっっっ!!!!!!」ガラガラガシャァン!!!!




キモオタ「ひょぉぉぉぉ....」ジョババババ....




330: 2015/05/31(日) 22:54:14.09 ID:G6bWyDIfO



渚「............!!」



渚母「フーッフーッ......コイツに邪魔されたせいで.......コイツに邪魔されたせいでぇぇぇ!!!!」バリン!!ガシャァン!!


キモオタ「ひぃぃぃぃぃ!!家庭内暴力反対!!」



渚「じゃ....邪魔をした...?
ご飯を食べることをキモオタくんが邪魔したってこと......?」



渚母「ちがう!!!!
.......もうこの際だから教えてあげるわ......アンタのご飯に睡眠薬を入れてアンタが眠っている間にE組の校舎に連れて行って......校舎をアンタ自身の手で燃やさせる予定だったのよ!!!!」



渚「なっ......何言ってんだよ母さん!!」


渚母「アンタの中で膨らんだ膿を消毒するの.......自分の手で火をつければ 罪の意識でE組の誰にも顔向けができなくなる

退路を断ってから.....復帰させていただけるよう 本校舎の先生にお願いに行くの

戻る場所がなければこそ 誠心誠意 跪いてでも頼めるはずよ

さぁ 来なさい!!校舎を燃やしに行くのよ!!」ガシッ!!


渚「やだよ!!やめてよ!!離してよ!!」


渚母「誰が育ててやったと思ってんの!!
どんだけアンタに手間とお金使ったかわかってんの!!
塾行かせて!! 私立入らせて!!
仕事で疲れてんのにご飯作って!!
その苦労も知らないで!!ツルッパゲのバカ教師に洗脳されて!!
逆らう事ばっか身につけて!!」




渚母「アンタッていう人間はね!!
私が全部作り上げてあげたのよ!!!!」











332: 2015/05/31(日) 23:00:01.36 ID:G6bWyDIfO



渚「(.........違う!!
......でも正しい......どう言えばいいんだろ この気持ち)」



『まずは 君自身が......君の意志をはっきり言う事ですよ』




渚「.............」ギュッ



渚「.......母さん.....僕は......」







キモオタ「なぁんかヒステリックに喚き散らす姿を見てたらムラムラしてきたでござるwwwww」ムクムクビ-ン!!





渚「!?」

渚母「!?」













335: 2015/05/31(日) 23:13:43.33 ID:G6bWyDIfO





キモオタ「一度.....友達の母親を犯すという 背徳感と興奮が入り混じるプレイをしてみたかったでござる......同人誌みたいで興奮するでござる......デュフフ.....」ニヤァァァァ



渚母「ひいっ!!」



キモオタ「さぁ!!息子の前で拙者と一緒に羞恥プレイをするでござるよ!!」ガバッ!!



渚母「ぎゃぁぁぁぁっっ!!!!」ジタバタ!!



渚「!! やめてよ!!キモオタくん!!」





キモオタ「さぁ!!早く脱げでござる!!」ハァ....ハァ....



渚母「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」ジタバタ!!







渚「やめてよっっっっ!!!!!!」







キモオタ「やかましいっっっっっ!!!!!弱虫は黙って見てろっっっっ!!!!!」





渚「!!」


























336: 2015/05/31(日) 23:29:54.28 ID:G6bWyDIfO



キモオタ「.....何でござるか その顔は?まさか自分は弱虫じゃないとでも思っているでござるか?」



渚「...........僕は......」



キモオタ「自分の母親の顔色伺って 本当に自分の言いたいこと、自分のやりたい事、自分の言葉、自分の意志を貫けない奴が弱虫じゃないとでも言うのでござるか?」


渚「...........!!」



キモオタ「悔しいか?お?悔しいか?
自分の母親も守ることができない上に 自分の意志を母親にはっきり伝えることも出来ない奴など弱虫以下のゴミ虫腰抜けチキン野郎だっていってんだよ でござる!!」



渚「!!」



キモオタ「さぁ母上殿wwww貴殿のゴミ虫息子が見ている前で濃厚なキッスをしようではないかwwwwぶっちゅぅぅぅぅぅwwwww」



渚母「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」






渚「やめろっっっっっっっっ!!!!」ドカッッ!!



渚母「!?」




キモオタ「コポォwwww」ドサッ














338: 2015/05/31(日) 23:56:06.97 ID:G6bWyDIfO


渚「ハァ.....ハァ......」




渚母「(....渚が.....人を殴った.....!?)」




キモオタ「......ほほぉ......図星な事を言われてカッとなって手が出たでござるか.....」



渚「ちがう!!僕は弱虫じゃない!!僕は自分の意志だってはっきり言える!!母さんだって守れる!!」



キモオタ「............」




渚「.........母さん 僕は今 このクラスで...... 全力で挑戦しています」


渚母「..........!」


渚「卒業までに.....結果を出します
成功したら....髪を切ります 育ててくれたお金は全部返します それでも許してもらえなければ」ザッ...



渚母「............」




渚「母さんからも 卒業します」ダッ!






パァァァァンッッッッッ!!!!!






キモオタ「..........!!」ガクッ




渚母「!!?」




339: 2015/05/31(日) 23:59:30.54 ID:G6bWyDIfO



産んで育ててくれただけで.....すっごい感謝してる


......贅沢かもしれないけど


ーーただ我が子がこの世に生まれて


そこそこ無事に育っただけで喜んでくれたら


全てが丸く収まるのに



340: 2015/06/01(月) 00:08:09.81 ID:PJelooD1O



キモオタ「...........」ニッ




ドサッ!!




渚「(キモオタくん.....今 笑った.......まさか........!)」





渚母「(離れていく.....私から......私......が.......)」




ドサッ......



渚「母さん!!」




殺せんせー「.......緊張が解けて気を失ってしまったようです ベッドに運んで寝かせておきましょう」ガララ-



渚「殺せんせー......」





342: 2015/06/01(月) 00:22:03.96 ID:PJelooD1O




殺せんせー「渚君 君は昨日の進路相談で頃し屋になりたいと言ってましたね.....さっきのキモオタくんにかけた技を見てましたが それによって君には暗殺の才能があることがよくわかりました

万が一、先生を殺せたとして その後はやっぱり その才能は頃し屋になるために使いますか?」


渚「........多分違う.......才能ってこうと決まったものじゃなくて 授かり方も色々で.....使い方も色々あって

暗殺に適したような才能でも....今日 母さんを守れたように 誰かを助けるために使いたい


それはやっぱり.....頃し屋じゃないよ

ぶっちゃけ危険だしね 親を心配させない進路を探すよ」



殺せんせー「うんうん、 ゆっくり探して下さい ご両親との対話の努力も忘れないように」



渚「......はい!」











キモオタ「」バタンキュ-




343: 2015/06/01(月) 00:33:57.31 ID:PJelooD1O
そして 翌朝



渚母「.....何なの これ」


渚「今日から朝ごはんは僕が作るよ!だから出勤前はゆっくりしてて

ゴミ捨てとかちゃんとやるし 高校も必ず椚ヶ丘と遜色しない所へ行く


だからお願い


E組だけは.......」


渚母「..........好きにしなさい 母さん知らないからね」



渚「..........!!」パァァァ





345: 2015/06/01(月) 00:43:17.30 ID:PJelooD1O




キモオタ「(ハァ.......潮田氏が自分の暗殺の才能に気づくこともでき、親にも意志をはっきり伝えることができて 結果オーライでござったが......
もし.......潮田氏がクラス中に昨日の母親レOプ未遂を広めていたらどうしよう......気まずすぎワロタwwww教室に入りづらいでござる......)」トボトボ....



キモオタ「.........」ガララ-




磯貝「キモオタ、おはよう!」


前原「おっす!」


倉橋「おは〜♪」




キモオタ「(.....はれ? 別に何にも軽蔑もされてない.......)」





渚「あ、キモオタくん おはよう!」



キモオタ「しししししししし潮田氏!!!????」ジョババババ






346: 2015/06/01(月) 00:50:20.02 ID:PJelooD1O


キモオタ「(やべぇ〜なんでこんな清々しいほどの笑顔なの?母親レOプされかけたんだぞ?目の前で開発されかけたんだぞ?何?暗黒微笑なの!?笑顔で殺気を隠して頃すつもりなの!?)」ガクガク




渚「キモオタくん」



キモオタ「ひょえぇぇぇ!!!!ごめんなさいごめんなさい!!!!ケツの穴でも何でも舐めますんで許してくださいいぃぃぃぃ!!!!」ガクブルガクブル



渚「昨日はありがとう」



キモオタ「へ?」




347: 2015/06/01(月) 01:18:47.97 ID:PJelooD1O


渚「昨日の事.....本当は全部演技だったんでしょ?わざと僕を怒らせるようなことを言って 自分の意志をはっきり伝えることの大切さを教えてくれたんだよね?」


キモオタ「ち ちがうちがう拙者はただ潮田氏の母上殿と濃厚な.....」



渚「....やっぱりキモオタくんは優しいね 僕が母さんに意志を伝えられたのは間違いなくキモオタくんのおかげ....それにキモオタくんは確かに変Oだけど 無理やり女の人を襲うようなことは絶対にしない変Oだってことも知ってるよ」



キモオタ「.........そうか........バレてたか.......潮田氏、いつか母上殿が潮田氏のことを 一人の人間として、自分の大切な息子として 暖かく見守ってくれる日がきっと来るでござるよ」




渚「........うん!」







こうして 渚はまた一歩前進することができた









354: 2015/06/01(月) 18:31:54.06 ID:PJelooD1O
とある日の夜 宿直室にて




矢田(律)「あ.........だめぇ.....そこは.
...あん!あぁん!///」


キモオタ「そんなこと言っても身体は正直でござるぞwww矢田殿www」


矢田(律)「言わないでぇ......あん!.....いじわるぅ......///」


キモオタ「さぁ矢田殿!!中に出すでござるよぉぉぉぉwwwww」


矢田(律)「出してぇ!キモオタくんのいっぱい私の中に出してぇ!///」


キモオタ「逝くぅぅぅぅっぅ!!!!」ルルルルルルルル






キモオタ「ふぅ.......やはり拙者の考えた 律殿が拙者の希望する声で喘いでくれる『律オナ』は最高でござるなぁ.....特に矢田殿の声で抜くのは格別でござるwww」フキフキ



キモオタ「さて、回復してきたことだし もう一戦wwww」ムクムクムク ビ-ン!!





矢田(律)「熱いのぉ!キモオタくんのおちOちんが私の中に入ってくるのぉ!///」


キモオタ「さぁ矢田殿!また中に出すでござるよwwwwwあっ出るっ!!出るっ!!出るっ!!」






矢田「キモオタくーん!いるー?遊びに来たよー! ......あれ?窓 開いてるじゃん」窓ガララ-




キモオタ「フォアアアアアアアアwwwww
」ルルルルルルルル



矢田(律)「あぁぁぁぁぁん!!!!///」






矢田「」






359: 2015/06/01(月) 19:10:40.64 ID:PJelooD1O



矢田「きゃあっ!!キモオタくん!!何してるの!?」


キモオタ「ややややや矢田殿っっっっ!!!!べべべ別にこれはその.....食後の運動であって決してそのあの.....」!!




矢田(律)「こんばんは 矢田さん!今、矢田さんの声のデータをお借りしてキモオタ君の自慰という行為をお手伝いしていました!」


キモオタ「バカちん!!余計なこというなでござる!!矢田殿で抜いてることがバレたらどうするでござるか!!」ピュ!!







矢田「き.........きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」バチィィィン!!!!






360: 2015/06/01(月) 19:33:55.32 ID:PJelooD1O




キモオタ「痛いでござる.......」シクシク



矢田「.....もうっ!ホンッッットにバカなんだから!!」


キモオタ「ところで矢田殿 わざわざ学校まで来て何の用でござるか?」


矢田「ふふ〜ん♪ 私 今日 ここに泊まりに来たの!」



キモオタ「ファッ!?」



矢田「一度でいいから宿直室に泊まってみたかったの! ねっ いいでしょ?今日だけでも泊めてよ〜」



キモオタ「う〜ん、でも 拙者以外の生徒をここに泊めたことがバレたら烏間先生に怒られるでござるからなぁ〜」


矢田「お願いキモオタくん....泊めて?」ウワメヅカイ



キモオタ「おっひょぉぉぉぉwwwwwwたまらんwwwwwよかろうwwwww」



矢田「やった♪」












362: 2015/06/01(月) 20:03:17.78 ID:PJelooD1O



矢田「ねぇ、確かE組の校舎にも 一応 合宿用のお風呂場があるよね?」


キモオタ「あぁ、拙者は風呂はいつもそこを使ってるでござるよ」


矢田「ここに来る途中で汗かいちゃったから シャワー浴びさせてもらっていいかな?」


キモオタ「うひょぉぉぉwwwwwどうぞどうぞwwwwww」



矢田「ねぇ、キモオタくん....絶対に覗かないでね!覗いたら絶交するからね!」


キモオタ「なっ失礼なっ!!いくら拙者が変Oでもそんな犯罪染みたことしないでござるよ!!ムキー!!」プンスカ


矢田「きゃっ ごめんってば!そんなに怒らないで?キモオタ君の好きそうなお菓子沢山持ってきたから これ食べて待っててね!」



キモオタ「ごゆっくり〜♪」

















キモオタ「.......デュフフwww」










365: 2015/06/01(月) 20:29:17.80 ID:PJelooD1O
風呂場にて





矢田「フンフ〜ン♪ 」ゴ゙シ


矢田「あぁー気持ちいい♪お風呂場は綺麗で安心した〜♪
E組の校舎だからちょっと心配だったもん」ゴ゙シ


E組「それにしても.....キモオタくんってどうしてここに住んでるんだろ....お家には帰らないのかな? 生活費とかもどうしてるのかな..........本人に聞くのもアレだしな.......


まっ いっか♪」


クイッ ジャァァァァァァァァ












風呂場の窓の外では......






キモオタ「...........」ハァ...ハァ....














367: 2015/06/01(月) 20:31:38.51 ID:PJelooD1O
>>365 矢田とE組を間違えた

※訂正

368: 2015/06/01(月) 20:42:11.08 ID:PJelooD1O



キモオタ「デュフフwww.......丸見えでござるwww.......動画もバッチリ撮ったし.....明日は岡島氏と前原氏とイトナ氏で鑑賞会でござる.......www」



キモオタ「しかし、記録にはバッチリ残ったでござるが.....記憶にはまだ残らない......またとないこのチャンス......じっくりと目に焼き付けるざます.....」ハァ...ハァ....





ハァ......ハァ.......ハァ......ハァ.....ハァ.....ハァ......




風呂場




矢田「ん?外から何か聞こえる......」




ハァ.....ハァ.....ハァ.....ハァ........




矢田「!? いや.....!! 誰かいる.......」ザパァッ!!




矢田「誰.......怖い.......」














369: 2015/06/01(月) 20:51:02.34 ID:PJelooD1O





キモオタ「.............」ハァ....ハァ....



キモオタ「(ん.........?矢田殿がこっちを向いたでござる!!!まずい!!窓を開けられたらバレる!!
とりあえず宿直室に退散でござる!!)」ドスドス!!





矢田「.........!!」窓ガララ-ッ






黒い巨影「」ドスドスドスドス!!





矢田「き.........きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!お化けぇぇ!!!!」












370: 2015/06/01(月) 21:02:20.15 ID:PJelooD1O
宿直室にて



キモオタ「ふぅ.....なんとかここまで逃げることが出来たが......ひょっとしてバレたかもしれん.......まずい.....」


キモオタ「ま♪ でもこれで矢田殿の裸体が記録にも記憶にも残ったし よしとしよう!!それにしても 矢田殿はまだ戻らんでござるか......」




ダダダダダ!!




キモオタ「ん?廊下から足音?」





ドアバァァン!!




矢田「キモオタくん!!助けてぇ!!」



ムギュウ!!




キモオタ「オヒョォォォォォwwwww
w矢田殿ぉぉぉぉwwwwwwバスタオル一枚とはなんと大胆なぁぁぁぁぁwwwwwwwww」ルルルルル











371: 2015/06/01(月) 21:20:45.87 ID:PJelooD1O



キモオタ「どどどどどうしたでござるか矢田殿wwwww」 !



矢田殿「お化け!!さっき私がお風呂に入ってたら何か音がしたから窓を開けたら大きくて黒いお化けが出たの!!」


キモオタ「(やべぇ〜拙者のことでござる......でも拙者って気付かれてない.......?これは.......デュフフwww)」


矢田「キモオタくん.....怖いよぉ......」ムギュウウウ


キモオタ「よしよし 矢田殿 拙者がそばについてるから大丈夫でござるよ.....
.何があっても矢田殿だけは拙者が全力で守るでござるよ
(デュフフフフwwww犯人が拙者とバレてない以上、このチャンスを活かさない手はないでござるからなwwww今のうちにポイント稼ぎポイント稼ぎwwwww)」


矢田「キモオタくん.....ありがとう!やっぱりキモオタくんは頼りになるし優しいね!」ニコッ



キモオタ「礼には及ばんでござるよ、
それより早く着替えないと風邪を引いてしまうでござるよ(くぅ〜〜〜wwwwテラジェントルマンwwww)」


矢田「うん!」













374: 2015/06/01(月) 22:07:29.03 ID:PJelooD1O
そして夜11時頃



キモオタ「さて......明日も学校でござるし......もうそろそろ寝るでござるか....」ファァ....


矢田「うん ゲームしてたらあっという間だったね 私も眠くなってきちゃった」


キモオタ「たしか、押入れにもう一枚 布団があったと思うでござるから それを使うでござるよ
今取り出すからちょっと待ってるでござるよ〜」ガサゴソ



矢田「あっ 出さなくていいよ
二人で一緒の布団に入ろうよ」



キモオタ「え?」!



矢田「さっきお風呂であんなことがあったでしょ?布団に一人で寝るのはちょっと怖いし.....その......寂しいから...........ね?」


キモオタ「うひょぉぉぉぉwwwwwww
wそうでござったなwwwww矢田殿だけは何があっても守らなくてはいかんでござるからなwwwwwww安心して一緒に寝るでござるよwwwww」ルルルル!!






















380: 2015/06/01(月) 23:03:47.14 ID:PJelooD1O
.....以下、布団での二人のやり取り

矢田「ねぇ キモオタくん?」

キモオタ「ほえ?」

矢田「キモオタくんってE組の中で好きな女の子とかいる?」

キモオタ「好きな女子でござるか...やはり中学生の女の子といえば恋話でござるな う〜ん、拙者は」

矢田「やっぱりいるの?」

キモオタ「拙者は全員好きでござるからなぁ 全員オカズにもしたし」

矢田「もう、全員とかダメっ 一人だけ選ぶとしたら誰なの?」

キモオタ「う〜ん......強いて言うなれば..
...」

矢田「........」ドキドキ

キモオタ「やっぱり神崎殿でござるかな?」

矢田「......そうなんだ....」シュン

キモオタ「美人でおしとやかで優しくて.
....それでいてゲームの達人というギャップがたまらんでござるなぁ.....」

矢田「...........」

キモオタ「あれ?矢田殿?黙ったりしてどうしたでござる?」

矢田「なんでもないもん」プイッ

キモオタ「?そうでござるか」

矢田「.........」

キモオタ「..........」

矢田「........ねぇ?キモオタくん.....?」

キモオタ「ふにゅ?」

矢田「........私ってやっぱり男の子からすれば魅力がないのかな.......?」

キモオタ「そんなことはござらんよ、矢田殿はとても魅力に溢れる女子でござるよ」

矢田「ほんと?キモオタくんから見たら私ってどんな所が魅力なのかな?」ワクワク

キモオタ「まずその素晴らしい乳、
抜群のプロポーション、その工口さを男子中学生が放っておくはずがない
拙者もオカズにさせてもらったでござるし.......」

矢田「.......バカっ」

キモオタ「あと......」

矢田「?」

キモオタ「拙者は矢田殿と倉橋殿のことを一番 身近に感じるでござるよ」

矢田「!///」























382: 2015/06/01(月) 23:06:38.22 ID:PJelooD1O


キモオタ「神崎殿の前では緊張したりカッコつけたい気持ちがあって 建前があるが....二人の前では心からの本音で話すことができる」

矢田「ほんと?」パァァァァ

キモオタ「ほんとでござるよ」

矢田「ねぇ、ちょっとそっちに寄ってもいいかな?」

キモオタ「うむ、おいででござる」

矢田「〜♪」ギュッ

キモオタ「照れるでござる」

矢田「また、こうやって一緒に寝ようね♪」

キモオタ「.........そうでござるな.........なんだか、こうしていると、昔を思い出すでござるな......昔はこうやって大好きなおばあちゃんと一緒に寝たが......やっぱり人って温かいでござるな......矢田殿もそうは思わんでござるか?」

矢田「..........」ス-...ス-....

キモオタ「.......はやっ.......」

矢田「...........」ス-...ス-....

キモオタ「.........」ナデナデ  

矢田「........♪」ス-...ス-...

キモオタ「......拙者も寝るでござるかな.
....」

キモオタ「.......おやすみ......」

























391: 2015/06/02(火) 19:28:58.45 ID:yr8cQJqeO
それから数日後



椚ヶ丘学園の年間最大行事
椚ヶ丘学園祭が始まろうとしていた

そして中等部の準備期間中では.....
あるクラス同士の対決に注目が集まっていた!!




392: 2015/06/02(火) 19:44:22.48 ID:yr8cQJqeO


E組では E組校舎の山の中で採れるどんぐりの粉を活用したつけ麺
『どんぐりつけ麺』を看板メニューにし、その他、サイドメニューも 山の自然の恵みをフルに活用した物で、A組との売り上げ対決に臨む!!







393: 2015/06/02(火) 20:01:33.12 ID:yr8cQJqeO
準備期間中の話.....




岡野「もう!!またそうやってわがまま言うでしょ!!」



キモオタ「やだいやだい!!拙者もお料理して美味しいつけ麺作るんだい!!」ジタバタ!!ガシャン!!バキン!!


片岡「そんな事言っても キモオタ君は絶対隠し味入れるつもりでしょ!?だからダメ!!」


キモオタ「うわぁぁぁん!!殺せんせーは拙者の隠し味の入った料理を美味しそうに食べてたでござる!!」ジタバタ!!バコォ!!グシャ!!


矢田「ごめんねキモオタくん、我慢してくれるかな〜?」



キモオタ「びぇぇぇぇぇん!!!!」ジタバタ!!ドゴォッ!! バコォッ!!


片岡「駄々をこねないの!! 困ったなぁ...どうしよう...このままじゃお店が壊れちゃうよ.....」



キモオタ「ぴぎゃぁぁぁぁぁん!!」バギャッ!!ミシミシッ!!



不破「.......そうだ!! キモオタ君にピッタリの役目があるよ!!」



キモオタ「ふぇ...?」ピタ



片岡「不破さん....?」



不破「ちょっとこっちに決て!
私と原さんでキモオタくんのために用意した物があるの!キモオタくんならサイズが丁度いいと思うからきっと似合うよ!」


キモオタ「わーーい!!」ガシャン!!ドゴォッ!!



茅野「よかったね!キモオタくん!」



キモオタ「うん!」パァァァァ



渚「.....心配だ....」



394: 2015/06/02(火) 20:26:12.37 ID:yr8cQJqeO
そして数十分後......





くぬどん(キモオタ)「」ジャーン!!






不破「おぉ!よく似合ってるよ キモオタくん!」

杉野「すげぇ!くぬどんの着ぐるみだ!」

倉橋「キャー!オタりん可愛いー♪」

片岡「すごい!たしかにピッタリ!キモオタくんは矢田さんと一緒に山のふもとで客引きに決まりだね!」

菅谷「考案、デザイン担当は俺で」

原「作成は私と速水さんと不破さん!」

磯貝「マスコットキャラはいい客引きになるかもしれないからな!」

前原「頼むぜ!E組のマスコットキャラクター!!」



くぬどん(キモオタ)「(..........もしかして 今.....拙者 輝いてる......?皆の期待が拙者に.........!!)」


くぬどん(キモオタ)「よぉし..........」



くぬどん(キモオタ)「ヒャッハァァァァァwwwwwwwww拙者に任せるくぬぅぅぅぅぅぅwwwwww」クヌギジルブシャ---!!






397: 2015/06/02(火) 20:56:03.53 ID:yr8cQJqeO
そして学園祭当日



くぬっしー「ヒャッハァァァァァwwwwwwwE組どんぐりつけ麺は最高くぬっしーなぁ!!」ユサユサユサ!!


矢田「山の天然食材をふんだんに使った新食感 『どんぐりつけ麺』 是非 ご賞味下さい!」ニコッ




客「おぉ〜、あの客引きの娘 可愛いなぁ.....E組女子ってレベル高いかもしれないぞ.......行ってみようぜ!」ザッ

客2「あぁ!」ザッ




子供「わぁー、あの大きいどんぐりさんおもしろーい!!ママー!行こうよー!」グイグイッ

母親「そうねぇ、『どんぐりつけ麺』が美味しそうだし、行ってみようかしらねぇ」




キモオタ「ありがとくぬっしぃぃぃぃwwwwwお客様お入りくぬっしぃぃぃww
wwwクヌギ汁ブシャー!!」!!














399: 2015/06/02(火) 21:16:35.85 ID:yr8cQJqeO
E組校舎では




杉野「あーーッ!!修学旅行の高校生!!」



ヤンキー共「ひぃ ひぃ この山きちぃな.
....」ゼェ....ハァ....



杉野「何しに来たんだよ!」

カルマ「あれれ〜?また女子でも拉致るつもり?」



ヤンキー「.......もうやってねーよ
どっかの学校みたく化け物先公に出てこられちゃたまんねーしな

だが 別に力を使わなくても台無しにできる

例えば ここのメシがクソまずいと叫びまくったり ちょいとネットでつぶやいたりなぁ」



杉野「......くっ.......」




ヤンキー「オラ 早く出せよ」
















400: 2015/06/02(火) 21:24:33.23 ID:yr8cQJqeO



どんぐりつけ麺「」ジャーン!!



ヤンキー共「うぉーーうまそーー!!」
「なーリュウキ君 モンブランも頼んでいい!? 」「 俺も魚の燻製食ってみてぇ!!」



リュウキ「はしゃぐな!!バカがバレんだろうが!!」



リュウキ「(.......こんなモン 中坊の思いつきだ 一口食ったら吐いてやる.....)」チュルュル....







リュウキ「(う........うめぇ!!)」ポロポロ





不破「8ページぐらいかけてリアクション取らせたかった でもそれは他の作品の独壇場だわ」

渚「不破さん?」



村松「いけるだろ みっちり一週間 研究したからよ」



ヤンキーB「確かにラーメンだけど.....食ったことねー味だ」チュルル




村松「くせの強い食材ばっかで苦労したぜ 究極のバランスを求めた結果の豚骨醤油どんぐり麺よ」



401: 2015/06/02(火) 21:32:49.77 ID:yr8cQJqeO



ヤンキー共「他のも食おうぜ他のも!!」「なんだこのタマゴタケって食った事ねぇ!!」


リュウキ「テメーら!!まずいって言え まずいって!!」




ビXチ「え? まずいの?」



ヤンキー共「?」



ビXチ「あらぁ......うちの生徒の料理 お口に合わなかった?」




ヤンキー共「(おぉぉぉ!!マブい!!///)」



ヤンキー共「いやいやいや 超ウメーッス!!///」

ビXチ「そーお?じゃ この柿とビワのゼリーとかいかが? 私の肌と丁度同じ柔らかさよ」


ヤンキー共「食うっス!!///」

ビXチ「いっそ全メニュー食べてくれたらセンセーうれしいな〜」

ヤンキー共「え で でも金が.....///」



ビXチ「駅前にあるわよ A・T・M」ボソ....




ヤンキー共「下ろして来るっス!!」ダダ!!



生徒たち「(貢ぎコース確定した!!)」










402: 2015/06/02(火) 21:38:04.70 ID:yr8cQJqeO


木村「.....山のふもとで矢田が客引き 頂上にはビXチ先生 師弟コンビ恐るべしだ」


竹林「ただ.....やっぱり客足伸びないね 立地のわりにはよくやってるとは思うけど」


殺せんせー「まだ1日目 勝負はこれからですよ

菅谷君のポスターに 岡島君の食品写真 狭間さんのメニュー解説文 三村君の特設ホームページ
客の興味を引ける材料は揃ってます」


イトナ「今 偵察してるが 客の興味を引くのならA組が上手だ」




403: 2015/06/02(火) 21:46:13.68 ID:yr8cQJqeO
A組 イベントカフェ




浅野「1時間単位でイベントが盛りだくさんだ 友人のアイドルや お笑い芸人も
無償で出演してくれる」


五英傑「すげぇ.....中学生の文化祭でここまでやるとは.......」


浅野「さて、僕らの番だ 軽く2、3曲弾いて来る間に準備しててくれ」




ギュイイイイイインギャリラリラリラリギャイイイン!!



瀬尾「....ほんとあいつ何でも出来るよな」

小山「....あぁ、正直出来すぎて気持ち悪いわ」

荒木「でも そんな彼にも敗北はある」

小山「.......もう相手がエンドだの何だの言ってられないな」

瀬尾「どんだけ腹黒かろうが.....俺らの頭が敗ける姿はもう見たくねぇ」

榊原「僕らも選ばれし者 勉強の合間に楽器のひとつ覚えるくらいは容易いものさ

いっちょ 支えてやりますか」


五英傑「おう!」



404: 2015/06/02(火) 21:51:31.12 ID:yr8cQJqeO
E組 校舎では



中村「そーいや 渚 聞いたよ 髪伸ばしてた理由 悪かったね イヤイヤゆってたんなら.....私がからかう時も傷つけてた?」


渚「あ ぜ 全然!中村さんやカルマ君にいじられる分には」

中村「そっか でももうあんまりいじらないようにするよ」





「おーい!!」





渚「(こ.....この軽薄な声は)」





ユウジ「渚ちゃーん!!遊びに来たぜー!!///」





405: 2015/06/02(火) 21:57:33.95 ID:yr8cQJqeO



渚「げっ!ユ ユウジ君!?」


中村「(......あー....南の島で間違えて渚に惚れたって奴か.......えい!)」ズルッ!!



渚「(ちょ!!中村さん!!ズボン返してよ!!何 スカートなんて履かせてんのさ!?)」ヒソヒソ


中村「(今回で最後 今回で最後
金持ちなんでしょ あいつ
この際 手段を選ばず客単価を上げてかなくちゃ)」ヒソヒソ




渚「行ってこい渚ちゃん!!クラスの命運は君の接待に託された!!」ドン!!



女装渚「わぁっ!?///」











406: 2015/06/02(火) 22:09:54.60 ID:yr8cQJqeO





キモオタ「ふんふ〜ん♪ ちょいと休憩、
うちのクラスの出店の様子でも見に行くでござるかな〜♪」ズン ズン


キモオタ「.......ん? あの二人は.....」





女装渚「......///」テクテク


ユウジ「渚ちゃ〜ん///」テクテク




キモオタ「(おひょぉぉぉぉwwwwそうでござったwwww文化祭で女装渚ちゃんが再びこの目で拝めるんでござったぁぁぁwwwwww)」 !!


キモオタ「(しかも ユウジ氏もいるでござるから......今こそ.....南の島での約束を果たす時が来たでござるwwwww)」ヌギヌギ キガエキガエ




『今度会ったら力一杯抱きしめてチューしてあげるからねぇぇぇん!』




キモ子「さぁ、こっちも着替え完了よぉんwwwww待っててねぇんwwwwユウジちゅわぁぁぁんwwwwデュフフwwww」ドスドスドス!!

















410: 2015/06/03(水) 19:02:13.76 ID:Jr7kvW39O



茅野が言うには
南の島で知り合ったユウジ君

諸事情から女装してた僕に好意を持ってしまったらしい

僕の性別はもちろんだし

それ以外にもこの教室には秘密がいっぱいだ

ユウジ君には気が引けるけど....

全ての秘密を怪しまれないよう騙し通さなきゃ





411: 2015/06/03(水) 19:19:34.88 ID:Jr7kvW39O


レッドアイ「烏間サン 手土産にさっき撃ったキジを持ってきたぞ」ガサッ



ユウジ「な なんだアイツ 銃持ってるぞ ケーサツにかけた方がいいんじゃ.....」ス...

女装渚「わーーーっ!!わーーーっ!!違うの違うの!!あの人は......地元の猟友会の吉岡さん」


ユウジ「吉岡さんどー見ても外人だけど!?」






烏間「あんたも来てたのか ロヴロさん」

ロヴロ「あのタコに招かれてな」



ユウジ「な なんだあの怖いオッサン......どー見ても一般人じゃねぇ....」

女装渚「マ...マイルド柳生 浅草演芸場の重鎮なんだ.....」

ユウジ「お笑い芸人!?」





ガストロ「銃うめぇ.....ガキが作った味とは思えねぇ」チュバ チュバ チュバ

スモッグ「うーむ この味だったら毒混ぜても喜んで食うな」ズズ-

グリップ「ブフゥゥゥ!!!!このモンブランわさびが入ってるぬぅぅ!!」ブゥゥ---




ユウジ「...............」

女装渚「げ 芸人仲間!!浅草の!!
わさび入りのモンブラン食べてるのも.....マイルド柳生 直伝のリアクション芸

わりと私達そういう人に縁があって.....」




ユウジ「........渚ちゃんさぁ
嘘ついてるよな」


渚「.......」ビクッ!!












412: 2015/06/03(水) 19:32:22.34 ID:Jr7kvW39O


ユウジ「親父が大物芸能人だからさ すり寄ってくる奴らの顔はガキの頃から沢山見てきた わかっちゃうんだよ うわべとかごまかしの作り笑顔は

島のホテルで会った君は.......そういう
笑顔する娘じゃなかったんだけどな」


女装渚「..........すごいね 観察眼」


ユウジ「すごくねーよ いやらしい環境が育てた望まぬ才能だ」


女装渚「......言う通りだよ うそついてた
僕もね この外見は子供の頃から仕方なくてさ ずっと嫌だった」


ユウジ「?僕?」


女装渚「........けど 望まぬ才能でも 人の役に立てば自身になるって最近わかった
だから今はそこまで嫌いじゃない」





渚「......ごめんね 僕 男だよ」










413: 2015/06/03(水) 19:39:46.19 ID:Jr7kvW39O



ユウジ「...........またまたァ」

渚「ほんと」

ユウジ「..............................またまたァ」

渚「ほんとだってば」




渚「.........嘘ついてる顔に見える?」


ユウジ「.........マジかよ........」



渚「欠点や弱点も裏返せば武器にできる

この教室で学んできたのはそういうやり方で この出店もそのやり方で作られていて

今日ここにいる人達は........

皆それが縁で集まってるんだ」




ユウジ「............」







キモ子「みぃつけたぁwwwwww」ニィィィィィ.....



渚 ユウジ「!!??」



414: 2015/06/03(水) 19:54:00.09 ID:Jr7kvW39O



キモ子「あぁぁんwwwwユウジきゅぅぅぅんwwwwww久しぶりだわぁぁんwwwwww会いたかったわよぉぉぉんwwwwww」ドスドスドスドス!!


ユウジ「ひぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!あの時の化け物だぁぁぁぁ!!!!!」ジョボボボボボ




渚「(最悪だ.......一番周りに知られたくないものが来てしまった........)」シクシク...




キモ子「さぁwwwww約束通り まずは愛の抱擁をwwww」ギュゥゥゥゥウ


ユウジ「.......か.....は......」ジタバタジタバタ


キモ子「そして止めの愛の接吻よぉぉんwwwww」ブッチュゥゥゥゥゥ

  

ユウジ「」チ-ン



キモ子「あらぁんwwwwwあまりのキスの心地よさに眠ってしまったみたいねぇんwwwwww起きないと.....お目覚めのチュー しちゃうぞ☆」


ユウジ「おおおおおはようございますぅぅぅぅ!!!!!」ガバァッ!!!!


キモ子「んもぉwwwww照れ屋さんねwwwwwwコポォwwwwww」










416: 2015/06/03(水) 20:10:33.86 ID:Jr7kvW39O



キモ子「さて........起きたところで ワダスも嘘ついてたことを白状するわん......」




キモオタ「すまぬな 拙者 男でござるよ」


ユウジ「(つーかこいつ人間だったのか)」



キモオタ「ユウジ氏 さっき潮田氏が言ったように この教室では『欠点や弱点を武器に変える』
かくいう拙者も この肥満 体臭 早漏が自分でも大っ嫌いだった

でもその『弱さ』は 自分の気の持ち方次第で『強さ』にもなるということを
この教室で教わった」


ユウジ「.............!!」



渚「騙してごめんね.....飲食代は返すから......」



ユウジ「いいよ なんか.....自分がアホらしく思えてきた 帰るわ」ザッ...






渚「.......ユウジ君 悪い事しちゃったかな......」


キモオタ「........そんなことはござらんよ........きっと彼には 潮田氏の言葉が心に響いてるはずでござるよ.....」




417: 2015/06/03(水) 20:22:49.63 ID:Jr7kvW39O
そして 学園祭 2日目


菅谷「はー....1日目はそこそこの売り上げだったな」


三村「.......今日で最後か......本校舎に売り上げ速報が貼られてたけど
このペースじゃA組と勝負にならないよ」


渚「...........」




テレビ局「急げ!!朝の中継に間に合わねーぞ!!」ダダッ!!





速水「.......? テレビ局?」

千葉「何 撮るつもりだ?」

菅谷「この先にはE組しか......」





客「ワイワイガヤガヤ」




生徒たち「なんだこりゃ!?E組の校舎に長蛇の列が!?」


千葉「これ全部うちの開店待ちかよ....」


速水「昨日から今日でこの差は何?」


不破「大変!!ネットで口コミが爆発的に広がっててさ!」タッタッ!


律「少し潜って情報の発信源を探しました その結果出てきたのが」


『ボンボンが行く!!法田ユウジの食べ歩き日記』


不破「法田ユウジ 今 一番勢いのあるあるグルメブロガー」









418: 2015/06/03(水) 20:33:22.89 ID:Jr7kvW39O


不破「小さい頃から良いモン沢山 食ってたおかげで......憎たらしいけど舌の確かさは折り紙つき 金に任せた食い歩きはすごい信頼性高いんだって」



渚「(.........ユウジ君!!)」



片岡「ホラ あんたらも早く店の準備して!」




『椚ヶ丘の学園祭で.......メチャ美味い出店と出会いました

詳しいメニューは次の記事で書くけど 人生観が変わりました

不利な立地を逆手に取った自給自足の食材の数々!!

『欠点や弱点を武器に変える』
店で働く二人の友達がそう言ったのを聞いて

偉大な親の影に隠れて甘やかされ どこかそれを後ろめたく思ってた自分が......なんか アホらしくなりました


甘やかされた小遣いだって自分の武器

皆の役に立ちゃいいので 開き直っておススメの情報を発信します!!


まずは人生観が変わる山の上の店

味わえるのはあと1日だけ!!』





.......そして 学園祭はスパートに入る!!


420: 2015/06/03(水) 20:36:05.59 ID:Jr7kvW39O


そこからはもう皆必氏だった


注文が入るたびに採って


作って 出して


また売って


知り合いや ゆかりがあった人達が




来て




来て



いらっしゃって




421: 2015/06/03(水) 20:40:57.49 ID:Jr7kvW39O



奥田「まずいです!!どんぐり麺 もうすぐ在庫なくなります!!」

磯貝「予想以上に売れたからなー」

不破「でもA組はそれ以上に稼いでるはず」

原「サイドメニューの山の幸も売れ行き良いよ 残り時間はこれでねばろーよ」


木村「もう少し山奥に足を伸ばせばまだ在庫は生えてるぜ」







殺せんせー「........ふーむ........いや.....
..ここいらで打ち止めにしましょう」





422: 2015/06/03(水) 20:48:31.08 ID:Jr7kvW39O



渚「.....!でもそれじゃ勝てないよ」


殺せんせー「いいんです これ以上採ると山の生態系を崩しかねない

植物も 鳥も 魚も 菌類も 節足動物も 哺乳類も あらゆる生物の行動が『縁』となって恵みになる この学園祭で実感してくれたでしょうか 君たちがどれほど多くの......『縁』に恵まれて来たことか


教わった人 助けられた人 迷惑をかけた人 かけられた人 ライバルとして互いに争い 高め合った人達」


岡野「......あーあ 結局今日も授業が目的だったわけね」クス

村松「くっそ 勝ちたかったけどなー」ニッ






キモオタ「...........」ウンウン










423: 2015/06/03(水) 20:54:27.93 ID:Jr7kvW39O



???「.........」ザッ



矢田「あ すみません! 売り切れちゃって閉店なんです ごめんなさい!」



???「......そうなの.......すごい人気だったのね」


矢田「! あっ」



渚「!」



渚母「.............」




渚「.......母さん......」



生徒たち「............!」



殺せんせー「.............」



キモオタ「(コポォwwwやべwww
修羅場来たれりwwww隠れよっとwwww)」ササッ



424: 2015/06/03(水) 21:00:36.01 ID:Jr7kvW39O


渚「.......はい 最後の山ぶどうジュース おいしいよ」コト


渚母「......ありがと

ケーブルテレビで紹介されてたわ すごいのね アンタのクラス 残りたがる理由もわかるわ」


渚「........うん」


渚母「.......渚 この前のうちでの出来事ね アンタが私を守るために 友達を本気で殴った時

思い知ったわ 私の息子は私とは別人だって
私から卒業するって言ったのも虚勢じゃない それだけの力を.....身につけたいたんだって」


渚「............」







425: 2015/06/03(水) 21:14:05.74 ID:Jr7kvW39O


渚母「でもさ.....渚 せめて成人までは一緒にいてよ そっから先は好きに生きればいいからさ


せっかくアンタの親になれたんだもん

もうしばらく心配させてよ」


渚「............うん!」ニコッ!



生徒たち「.............!」コクン


キモオタ「(.......やっぱりいいな......親子って.......)」




渚「あ、それから母さん......実はこの前 家であった出来事.....本当は.....」


渚母「知ってたわ」


渚「え...?」



渚母「全部 キモオタ君の演技だったってこと、後になって考えればすぐにわかったわ......

あの子.....私を襲うフリをしていた時、一生懸命に私の体に負担がかからないように細心の注意を払って動いていたもの.....その時は怖くて気付けなかったけど..
...本当にいい友達を持ったわね、渚」



渚「母さん.........」



渚母「キモオタくん? 今そこにいるわよね?」


キモオタ「はぃぃっ!!」ビクゥ!!



キモオタ「ひょえぇぇぇ!!許してくださいぃぃぃ!!もう二度としませんからぁぁぁ!!どうか....」



渚母「これからも渚と友達でいてあげてね」



キモオタ「...........母上殿.........」



キモオタ「心得た!!」グッ







前原「てかなんでキモオタは今全力で謝ってたんだろうな?」


岡野「さぁ........?」









426: 2015/06/03(水) 21:55:48.04 ID:Jr7kvW39O



殺せんせー「(この世で出会った全ての『縁』が 人を育てる教師になる)」




『今日を......あなたが生まれた日にしませんか?』



殺せんせー「(あなたが私にくれた『縁』を 私は上手く繋げているでしょうか)」




烏間「渚君の母親が謝っていた 火をつけようとしたそうだな」ヒソヒソ


殺せんせー「ええ....過ぎた事です」


烏間「それと 彼女が俺にささやいて帰ったんだが


俺のヅラの事は黙っておくってどういう事だ」ゴゴゴゴゴ




殺せんせー「...........」シャッ!!


烏間「待て!!」バッ!!






どったん ばったん





茅野「....『縁』かぁ」


カルマ「烏間先生はあのタコと関わったことが縁の尽きだね〜」


427: 2015/06/03(水) 22:21:24.80 ID:Jr7kvW39O
そして翌日 振り替え休日 文化祭打ち上げのカラオケにて





キモオタ「♪チッチッチッチ おっぱーいwwwww」

岡島「♪ぼいんぼいーんwwwww」

前原「♪もげっもげっもげっwwwww」

イトナ「♪ちちをもげーwwwww」




キ 前 岡 イ「♪もげっwwwwww」








生徒たち「...........」









430: 2015/06/03(水) 23:01:49.31 ID:Jr7kvW39O



岡野「まったく! うちの変O四天王は!!」


片岡「でも、イトナくんもすごく楽しそうだし、このクラスに馴染めたみたいでよかったよ」


岡野「うん!そうだよね!」






竹林「♪千本桜 夜二紛レwww」

キモオタ「♪君ノ声モ 聞コエナイヨwww」

竹林「♪此処は宴wwww」

キモオタ「♪鋼の檻wwww」

竹 キモ「♪その断頭台で見下ろしてぇぇぇぇぇぇぇぇwwwwww」


キモオタ「やはりボカロはミク殿でござるなwww竹林氏www」

竹林「あぁ、まったくだ キモオタくん、やはり君は話がわかる男だね」

キモオタ「コポォwww竹林氏wwwwいつかは二人でこの教室をwww」

キモ 竹「みっくみくにしてやんよwwwwwwデュフフフフwwww」






生徒たち「............」





433: 2015/06/03(水) 23:51:41.88 ID:Jr7kvW39O



渚「♪口に出すのは」

カルマ「♪実行する時」

前原「♪それが かっこいいこと知ってるさ」

タ-ゲットサガシテ ボクラハサツバツ

茅野「♪思いは迷う」

磯貝「♪迷えど進む」

キモオタ「♪右手と右足一緒に出そうだーwwww」

渚 茅野「♪なんなんだ イライラの波動は」

カ 磯 前 キ「♪僕らの存在の証明」

全員「♪月を見上げ高まる サッササッササとスタート!! 」

全員「♪やりきってないからやりきれない やりきってないからやりきれない
現状打破を小さな声で やがて絶叫したくなる」

全員「♪アーーー!!」

全員「♪やりきってないからやりきれない
やりきってないからやりきれない
どうせと言うのは 簡単だけど 今は足掻いてみたいんだー!君と弾けてみたいんだー!」







434: 2015/06/04(木) 00:21:58.88 ID:Qd0uwiwGO



キモオタ「(今まで 友達がいたことがなかったから クラスの皆でカラオケに初めて来たが......)」



キモオタ「(すごく楽しい!!)」



キモオタ「(この世界に来てから拙者もこんなにもたくさんの『縁』をもらった.....今は心の底から笑えている......)」




倉橋「ねーねー♪オタりん 一緒に歌お〜♪」

矢田「ほら早く早く♪こっちに立って!」



キモオタ「(.......でも.....3月にはこの子たちとはもう.......)」




倉橋「オタりん どうしたのー?」



キモオタ「.........いや、何でもないでござるよwwwwwさぁて!!まだまだ歌うでござるよーwwwww」



キモオタ「(過去に拙者は....自分にとって大切な『縁』たちをたくさん掌から落としてしまったでござるが.....落とした『縁』たちを拾ってやることはできないが.......)」



生徒たち「いいぞぉ!!キモオタァ!!」ピュ-ピュ-!!



キモオタ「(今は ここにある『縁』たちを大切に噛みしめよう......)」






もう二度と 掌から 落とさぬように














435: 2015/06/04(木) 19:34:41.72 ID:Qd0uwiwGO
翌日 本校舎にて



ガヤガヤ



生徒「すげーなA組 高校の店を押さえてトップだよ さすが浅野くんだよ」

生徒B「でもさ やっぱE組が目につくな
2日目途中で店閉めたのに3位だぜ
最後まで勝負してたらどうなってたか」

生徒C「E組って地獄みたいなところだと思ってたけどさ
あの自然の中で自給自足って.....案外うらやましいかもなー」








理事長「..........」





437: 2015/06/04(木) 19:44:18.35 ID:Qd0uwiwGO
理事長室にて



浅野「僕らは努力の全てを注ぎ込みました 勝利に満足してます」


理事長「ほう.....ずいぶん接戦だったようだが」


浅野「それだけE組に戦略があったということ 圧倒的大差をつけるのはほぼ無理かと」


理事長「違うな 相手は飲食店だ 悪い噂を広めるのは簡単だし 食中毒なら命取りにできる 君は 害する努力を怠ったんだ」


五英傑「(........マジか.......害って......E組のメシに毒でも入れろと!!?)」


浅野「.......理事長先生 あなたの教育は矛盾している
どうやったか知らないが E組はこの一年で飛躍的に力を伸ばした 僕ら選ばれたA組と張り合うまでに

癪だが 僕自身も能力の伸びを感じます 奴らが刺激になっていることは否定できない 強敵や手し......いや 仲間との縁に恵まれてこそ強くなれた」

瀬尾「今 お前手下って言いかけたろ」



浅野「弱い相手に勝ったところで強者にはなれない それが僕の結論であり
それは......あなたの教える道とは違う」




438: 2015/06/04(木) 19:55:23.22 ID:Qd0uwiwGO



理事長「.........浅野君 3分ほど席を外してくれないか 友達の四人と話がしたい なに ちょっとした雑談さ」


浅野「.........?」

榊原「出ていろ浅野君 3分くらい別にいいよ」


浅野「(........何なんだ)」バタン...





そして......




浅野「(何を話してる もうそろそろ3分たつが.....)」




ガチャッ



浅野「蓮!瀬尾.....」




五英傑「E組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃す」ズズズズ....



浅野「!? なっ......何を........」



理事長「ちょっと憎悪を煽ってあげただけだよ 君の言う『縁』なんて.....二言三言囁くだけで崩壊する

私が教える『強さ』とは.......そんな脆いものではない 圧勝できない君の強さなどもはや誰も信じないよ」


浅野「............!」


理事長「私が出るしか無いようだね 期末テストは私が全て執り仕切る

強くなければ何の意味も価値もない それを一から教えてあげよう」













439: 2015/06/04(木) 20:07:26.67 ID:Qd0uwiwGO
E組の教室では


殺せんせー「一学期の中間の時 先生は クラス全員50位以内という目標を、課しましたね
あの時の事を謝ります 先生が成果を焦りすぎたし.....敵の強かさも計算外でした


ですが 今は違う

君達は頭脳も精神も成長した

どんな策略やトラブルにも、負けず 目標を達成できるはずです


堂々と全員50位以内に入り 堂々と本校舎復帰の資格を獲得した上で 堂々とE組として卒業しましょう」








その頃A組の教室では



理事長「今日から私が全ての授業を教えます よろしくね A組の皆」






440: 2015/06/04(木) 20:22:08.12 ID:Qd0uwiwGO
そして放課後.....




浅野「.......」ザッ



生徒たち「.......浅野?」


浅野「こんな事は言いたくないが.....君達に依頼がある」


生徒たち「..........?」




浅野「単刀直入に言う

あの『怪物』を君達に頃してほしい」










浅野君から突然舞い込んだ.....理事長の暗殺依頼












441: 2015/06/04(木) 20:29:44.29 ID:Qd0uwiwGO



浅野「もちろん 物理的に頃して欲しいわけじゃない 頃して欲しいのは.....あいつの教育方針だ」


矢田「教育方針.......って どうやって?」


浅野「簡単な話だ 次の期末で君達に上位を独占して欲しい むろん一位は僕になるが 君達のようなゴミクズがA組を上回ってこそ 理事長の教育をぶち壊せる」


寺坂「どーいう事よ なんでA組の頭のお前が.....」


片岡「......浅野君 君と理事長の乾いた関係はよく耳にする ひょっとして.....お父さんのやり方を否定して 振り向いて欲しいの?」



浅野「勘違いするな 『父親だろうが 蹴落とせる強者であれ』
そう教わって来たし......そうなるよう実践してきた
人はどうであれ それが僕ら親子の形だ」



生徒たち「..........」




442: 2015/06/04(木) 20:55:36.68 ID:Qd0uwiwGO



浅野「.......だが 僕以外の凡人はそうじゃない」 今のA組はまるで地獄だ」






A組生徒たち「E組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃すE組頃す」






浅野「もしあれで勝ったなら......彼らはこの先 その方法しか信じなくなる

時として敗北は.....人の目を覚まさせる

だからどうか」




浅野「ーーーー正しい敗北を

僕の仲間と父親に」ペコ


生徒たち「................」




カルマ「え 他人の心配してる場合?
一位取るの君じゃなくて俺なんだけど」



浅野「」ピキッ





443: 2015/06/04(木) 21:01:56.74 ID:Qd0uwiwGO



カルマ「言ったじゃん 次はE組全員容赦ないって 一位は俺で その下もE組
浅野君は10番あたりがいいとこだね」


磯貝「浅野 今までだって 本気で勝ちに行ってたし 今回だって勝ちに行く
いつも俺らとお前らはそうして来ただろ

勝ったら嬉しく 負けたら悔しい
そんでその後の格付けとか無し
もうそろそろそれでいいじゃんか


『こいつらと戦えて良かった』...
....って お前らが感じてくれるようがんばるからさ」



カルマ「余計なこと考えてないでさ

頃す気で来なよ それが一番楽しいよ」



浅野「...........」ニッ



浅野「面白い ならば僕も本気でやらせてもらう」ザッ....



444: 2015/06/04(木) 21:14:25.94 ID:Qd0uwiwGO
翌日 E組の教室にて 昼休み



キモオタ「デュフフwwwwwやっぱりスマホで盗撮したクラスの女子のスカートの中を見るのはたまらんでござるなぁwwwww」



キモオタ「得に倉橋殿のこのベストショットwwwwスカートを盗撮されているのに気づかずに友達と談笑し、このゆるふわな笑顔wwww警戒心の無い子供らしさがたまらんでござるwwwwくぅーーwwww早く放課後が来ないでござるかなーwwww」



倉橋「オータりん♪何見てるの〜?」ヒョコッ



キモオタ「ブフォォォ!!!!」!







447: 2015/06/04(木) 22:23:04.05 ID:Qd0uwiwGO



キモオタ「あ!!いや!!これはそのですねwwwwデュフフwwwああいう理由があってですねwwwwそうwwwそうなんですよwwwwひどいでしょ?wwwwハハハw
wwww」アタフタアタフタ



ポロッ



スマホ「ワァ-オ」




倉橋「わー......」ジ-....




キモオタ「\(^o^)/」




倉橋「やっぱりオタりんゲス〜い♪でも男の子だからしょうがないよね、 秘密にしててあげる♪」



キモオタ「(あ バレてない.......そうか!拡大して見てたから顔や制服は映らずにパンツだけが写ったからでござるな!
ふぅー、危ない危ない......)」


キモオタ「ところで倉橋殿、何か用でござるか?」


倉橋「そうそう!あのね、お願いがあるんだけど聞いてくれるかな?」


キモオタ「デュフ?」























449: 2015/06/04(木) 23:24:12.59 ID:Qd0uwiwGO



倉橋「あのね......もし私が今回の期末テストで50位以内だったら.......」




キモオタ「(ちょwwwこれフラグ立ったんじゃね?www)」ドキドキ





倉橋「水族館に連れてって欲しいの!」ニコッ!




キモオタ「......は?...................は?(威圧)」




倉橋「ねっいいでしょ?お願い!」




キモオタ「しかし、生物好きの倉橋殿なら、水族館なぞ何度も行ったことがあろう?どうして今さら......」



倉橋「だってぇ......行きたいんだもん.......ねぇ お願い......一緒に行こうよぉ」ウルウル



キモオタ「(おひょぉぉぉwwwwwwビXチ先生仕込みのおねだりwwwwwww辛抱たまらんwwwwwしかし何でそんなに水族館に行きたいのかは知らんでござるが)」ピュ



キモオタ「よし!わかったwwwwもし倉橋殿が50位以内を取れたなら拙者が全額負担で水族館に行こうぞwwwww」




倉橋「本当!?いいの!?」パァァァ!!



キモオタ「しかしなぁwwww倉橋殿だけ見返りがあるのはいささか不公平ではござらんかなぁ?wwwww」


倉橋「たしかにそうかも〜」



キモオタ「じゃぁ、逆にwwwもしも倉橋殿が50位以内に入れなかった場合はある条件をのんでもらうでござるよwwwwデュフフwwwww」ゲススマイルニィィィィィ



倉橋「?」
























452: 2015/06/05(金) 00:29:44.26 ID:cd1V1JZSO



キモオタ「デュフフwwwその条件とはww
ww夏祭りの時に却下された『なんでも一つだけお願いを聞く』という条件でござるよwwwww」


倉橋「.........!」


キモオタ「『なんでも』ということはww
www『おっOいを揉ませて』と言われればおっOいを揉ませ、『パンツを見せて』と言われたらパンツを見せないといけないというわけでござるwwwwまwwwwただで水族館に比べたら大したことなかろうwwwww」



倉橋「..........」


キモオタ「あ........すまぬ 、今のうそうそ!
さすがに拙者も人の嫌がることはしたくないでござるからな.....さすがにこれは.....」



倉橋「いいよ」



キモオタ「へ?」



倉橋「オタりんだったら.....別にいいよ?」



キモオタ「いやいや!!さすがにこれはまずい!!やっぱ拙者は別に見返りなどなくとも.....」




ギュッ



キモオタ「(指ぃぃ!!拙者の昨日ア0ルオXXーした指と倉橋殿の愛らしい指がぁぁぁ!!)」ルルルル



倉橋「約束だよ?もし私が50位以内に入ったら水族館に連れてってね!
入れなかったらオタりんの言うことを一つだけなんでも聞くね!」



キモオタ「.......いや......その......デュフwww」



倉橋「ゆびきーりげんまん嘘ついたら針千本のーます♪ゆびきった♪」



倉橋「約束だよー♪忘れないでねー!」タッタッ



キモオタ「..........今の指の感触で抜こう......」


















456: 2015/06/05(金) 19:47:14.75 ID:cd1V1JZSO
職員室では




先生A「こっ.....これ全部 数学だけのテスト範囲!?」




先生B「ええ この範囲から最難問を作っていいと理事長が」



先生A「(......これが 中学生のテスト!?下手な大学なら入れるレベルだぞ!?
理事長は......どこまで生徒のレベルを上げる気だ!!)」








457: 2015/06/05(金) 19:55:22.94 ID:cd1V1JZSO
理事長室では


理事長「......おや あなたからやって来るとは珍しい 何にも悪い事してませんよ 殺せんせー」


殺せんせー「知っています あなたはいつも最後の最後は正攻法を好む 此の期に及んで小細工を使う人ではない

我々の教育合戦もおそらくこれで最後

私の存在を拒まずに 受け立って頂いたお礼をと思いまして」


理事長「.......殺せんせー 教師をするのはこの学校が初めてですね?」


殺せんせー「......なぜ わかります?」


理事長「......何となく 素人臭いので

何故 教師になったのか 頑なに語らないとか 私が勝ったら教えてくれませんかね



殺せんせー「........語るまでもない事ですから そもそも 人に何かを教えたいと欲する時 大きく分ければ理由は2つしかありません

自分の成功を伝えたい時か......自分の失敗を伝えたい時

あなたはどちらですか?浅野理事長」



理事長「.........さぁ」










458: 2015/06/05(金) 19:59:35.75 ID:cd1V1JZSO



それから僕らはとにかく勉強した

わからないことは先生の分身に聞きまくった

さしもの殺せんせーも忙しすぎて.....分身の形が大きく乱れるほどに

ここで無様な結果を出しては
たとえ暗殺に成功しても.......
多分僕らは胸を張れない

生徒は頃し......先生は教えた暗殺教室

教え通り第二の刃を身につけた事

ターゲットに報告できないままじゃ卒業できない!!





459: 2015/06/05(金) 20:24:14.92 ID:cd1V1JZSO
前日の夜 宿直室では.......



キモオタ「..........」カリカリ...




自分は勉強など大嫌いだった


勉強は いつだって必ず誰かとの間にわだかまりを作る


所詮はテストのためだけの勉強


テストが終わったら身につけた知識は全て忘れる何の意味もなさない物


成績の優劣一つで人間の価値を決めつけられる


だから 勉強は 大嫌いだった



だが、今は別だ


この教室に来てから 昔 諦めた 目標が心の中にチカチカと瞬くようになった




『一番になりたい』



昔から大嫌いな勉強だけは 人の何倍 何十倍頑張ってきた 成績も上位に入ることができていた


だが、それでも一番になることができなかった


何をするにしても人より劣る自分がこの教室に来てから その目標を達成できる 『可能性』を感じることができた



大嫌いだったけど この教室のおかげで大好きになれた勉強



ここで学んだ事を全てぶつけて



一番になってやる





















460: 2015/06/05(金) 20:29:09.77 ID:cd1V1JZSO






そして 決戦の日



2人の怪物に殺意を教育された生徒が


因縁に決着をつけるべく 今.......



紙の上で 頃しあう!!









461: 2015/06/05(金) 20:31:34.27 ID:cd1V1JZSO


頃しあったその先に


答えがきっと転がっている



真実の12月


殺せんせーの暗殺期限まで


あと


.......3ヶ月







462: 2015/06/05(金) 20:40:09.67 ID:cd1V1JZSO





先生「それまで!!」




英語 時間切れ


キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン


生徒たち「ダメだー.....解ききれんかった」

倉橋「難しい上に問題量が多すぎるよ〜」

木村「ヒアリング エグかったな ビXチ先生でもあんなにボキャブラリー豊富じゃねぇよ」

速水「これがあと4教科も.......」

渚「(まだ1教科目でこの消耗 僕なんか英語が一番 得意だったのに
.....やばい 今回のテスト 半端じゃない!!)」





463: 2015/06/05(金) 20:48:19.07 ID:cd1V1JZSO
社会



多分.....平均点ラインは今までとは比較にならない程 低くなる

満点とれるのなんて.......学年に一人いれば奇跡だ


つまり このテストは 順位の白黒がはっきり付く!!





理科




問スター「グォォォォォォォ!!!!」ドガァ!!



千葉「........で A組の奴等はどーなんだ?
」ダッ!!


三村「休み時間に覗いてきたけどよ それはもう滾ってたぜ」ダッ!!






A組の生徒たち「きゃはははははははは!!!!」グシャ!!グシャ!!



問スター「グォォォォォォォ!!!!」シュウウウウウ....







464: 2015/06/05(金) 20:54:16.29 ID:cd1V1JZSO
国語



三村「A組はただただ狂ったように集中してる 憎悪ってあんな強いパワーになるんだな」




問スター「グゴォォォォォォ!!!!」



中村「ていうかヤバいヤバい!!」


原「自分達の心配しなきゃ!!」



465: 2015/06/05(金) 21:05:41.15 ID:cd1V1JZSO
数学



竹林「(問題の異常な多さと難しさ 問題用紙を見た瞬間にペース配分を決めないと

攻撃箇所を迷ってたら.........あっという間に追い詰められる)」


ガガガガガ!!!!


竹林「(!? ......どうやら 一番 心配な奴が大丈夫そうだ)」




寺坂「うぉぉぉぉぉ!!!!」ドガッ!!ベキッ!!グシャッ!!


選択肢たち「あぎゃぁぁぁぁ」



吉田「......マジか 寺坂の奴」

村松「サイコロの確率問題 膨大な選択肢を片っ端から 場合分けして潰してやがる フツー組み合わせの公式使って解くとこだろ」


狭間「いや......あいつみたいな愚直なバカにはいい戦法よ 下手に効率を求めて迷うくらいなら......問題を見た瞬間に 先手必勝で全潰しした方が早い時もある」





466: 2015/06/05(金) 21:13:30.42 ID:cd1V1JZSO



『これとこれと このケースでは...迷う事なく今言った戦法を使いなさい 君の長所は単純性です こういう力技が一番向いている』




寺坂「クソが あのタコ!!バカだからってバカにしやがって!!」ドガッ!!バゴッ!!



吉田「見習わねーとな あのカッコ悪さ」

村松「おう」

岡野「どーせうちらエンドのE組だしね カッコつけてないで 泥臭く行かなくちゃ」ダッ!

前原「だな!」ダッ!



基礎問題をなるべく早く片付けて ラスト3問の大問に全力で当たる


一瞬でターゲットの急所を見つけ 一撃でも多く与えて弱らせるんだ!!


たとえ正解に届かなくても......


アプローチさえ正しければ

その分だけ部分点をもぎ取れる!!




問スター「グォォォォォォォ!!!!」シュゥゥゥゥ


前原「よっしゃ 多分これ殺ったんじゃね!?」

菅谷「見直してるヒマねーぞ 次だ次!!」



467: 2015/06/05(金) 21:25:48.20 ID:cd1V1JZSO



殺せんせー「さて......私 ちょっと出かけてきます 調べ物があるのでね」


烏間「........いいのか? 担任が見守ってないで」


殺せんせー「彼らならもう大丈夫 ベストスコアを叩き出せる教育は全て終えています それに何より.....今回は私の他にも教師がいる」




468: 2015/06/05(金) 21:33:29.44 ID:cd1V1JZSO



ドォン!!!!!!


生徒たち「!!」




漸化式「グルルルル.....」ズズゥゥン....



千葉「......おいおい ラス前に漸化式なんて来るのかよ」

渚「(噂だけの存在だと思ってた 中学のテストで出てくるなんて!!)」




漸化式「グォォォォォォォ!!!!」ドドドドド!!!!



生徒たち「わぁぁ!!来た来た来た!!
」「ちょっ....弾の準備が」



ドゥン!!!!!




漸化式「グォォォォォォォ!!!!!」シュゥゥゥゥ....



生徒たち「カルマ!!」



カルマ「特殊解に持ってくんだよ 先週殺り方 教えたじゃん」



469: 2015/06/05(金) 21:42:14.59 ID:cd1V1JZSO


殺せんせー「今回は授業の他にも 生徒同士で得意な科目を教えさせました」




『カルマのスパルタ数学(間違えたら竹刀で殴られる)』

『渚のマンツーマン英語(渚が他の生徒にマンツーマンで教える)』

『岡島の工口で憶える歴史(卑猥な語呂合わせでわかりやすく教える)』

『キモオタの恐怖の国語(間違えたらキモオタから天使のキスをプレゼントされる)』



殺せんせー「人に教える事で.....教える側もより深く理解ができ 何よりチームワークが強くなる

特にカルマ君には効果覿面

隙が無くなり より完璧に仕上がりました」


ビXチ「.....でも 相手の浅野って子もやり手なんでしょ?」


殺せんせー「ええ 彼は今回 クラス強化の責任者を外され その分1人で深く自分の刃を磨いてきた

それもまた強さへの答えの一つ

どちらが上回るのかは私にもわかりません」











470: 2015/06/05(金) 21:54:15.17 ID:cd1V1JZSO



カルマ「さて、皆は焦らず解いてなよ △くらいは取れてるはずだよ みんなの◯は 俺がちゃんと取って来るから」ザッ....








最終問題!!









471: 2015/06/05(金) 22:25:54.59 ID:cd1V1JZSO




1辺aの立方体が周期的に並び、その各頂点と中心に原子が位置する結晶構造を体心立方格子構造という。NaやKなど、アルカリ金属の多くは体心立方格子構造をとる。体心立方格子構造において、ある原子Aに着目したとき、空間内のすべての点のうち、他のどの原子よりもAに近い点の集合がつくる領域をDとする。このとき、Dの体積を求めよ。




472: 2015/06/05(金) 22:34:45.29 ID:cd1V1JZSO



浅野「(さぁて)」


カルマ「(どーやって仕留めようかな)」


キモオタ「(ちょwwwなにwwwこの学歴コンプが作りそうな問題wwwZ会とかwww)」






数学テスト 最終問題


生徒の半数はここまですら来れなかった



残り半数もほとんどが時間ギリギリ


最後まで解ける余力はすでに無い



残り時間で満点を出せる可能性を
残していたのは.....カルマ君、浅野君、キモオタ君の3人だけだった








473: 2015/06/05(金) 22:48:36.10 ID:cd1V1JZSO



渚君が昔からよく言ってたっけ




『同じ人間なのに どーしてここまで差がつくんだろ やっぱ カルマ君は才能が違うよ』




......要するに 人間は皆.....他人の見えない部分を才能と呼ぶんだ



杉野見たく あっさり人の輪に入って行ける奴

奥田さんみたく 好きな事にはバカみたいに没頭できる奴

寺坂みたく 何にも考えないで動ける奴

キモオタ君みたく 自分の本能の赴くままに行動できる奴



どれも俺から見りゃ才能だ



どんな奴にも......俺には見えない才能の
領域があって

そういう意味じゃ 皆同じだ


........で 問題は 俺の才能でこの問題が見えるかだけど






カルマ「(.......やっべ これ絶対時間足りなくね?)」




474: 2015/06/05(金) 22:55:11.59 ID:cd1V1JZSO
浅野side




『原子』とか『体心立方格子構造』とか
余計な言葉に惑わされてはいけない

問題の要点は至ってシンプル

『敵に囲まれたこの箱の中で.....自分のりょういの体積を求めよ』だ


力が互角の両者の攻撃はちょうど中間でせめぎ合う

つまり そこから内側が 僕の領域だ



浅野「見えた!! 黙ってろ 雑魚!!」


ビキィッ!!


A1「ギャッ!!」




封印した これでもうあいつは僕の領域に侵入できない





475: 2015/06/05(金) 22:58:18.36 ID:cd1V1JZSO



立方体の中は8体の敵に囲まれている

つまり封印8個分の体積を求め
立方体から排除した残りが僕の領域!!

この箱の中を完璧に把握すれば正解となる



空間の支配

僕にぴったりのテーマじゃないか



476: 2015/06/05(金) 23:01:46.30 ID:cd1V1JZSO


........親とは違う支配者の形



今の父は 自らの合理教育が正しいことを証明するのに取り憑かれている

それは人を壊しこそすれ 育てはしない

僕が間違いを証明する


E組に父の合理を崩させ さらに僕はそのE組をぶっちぎってトップを取り


この学校の頂点から説教してやる




支配する事 それが僕の親孝行だ



477: 2015/06/05(金) 23:09:08.84 ID:cd1V1JZSO



浅野のアプローチは正解である

ここに達する早さも正確さも他の生徒より抜きん出ていた




浅野「(.....見えた!! 封印1個の体積は三角錐3つと六角錐1つの集合体だ!!)」カリカリカリカリ



だが.....彼ほど完璧に解き進めても間に合うかどうかの残り時間



そのあまりの持ち時間の少なさに そして 原子・結晶というテーマに

彼は出題者の意図を感じ取るべきだったのかもしれない




478: 2015/06/05(金) 23:12:32.17 ID:cd1V1JZSO
カルマside



.......待てよ コレ..... 難しい計算なんにもいらなくね?


この狭いひとつの立方体で区切ってたけど.....原子が作る結晶って事は

この外にもずっと同じ構造があるって事だ



つまり 世界はここで終わりじゃない!!



そして 俺から見れば 皆が自分の才能を.......領域を持っていて





それは皆も同じ!!




479: 2015/06/05(金) 23:19:31.45 ID:cd1V1JZSO



俺が箱の中から見ていたのは.....皆の欠片にすぎないんだ

皆 同じ大きさで同じ感覚


それを一つの箱で切り出すと8分の1


皆の欠片は1人につき 8分の1だ


箱の中には俺がまるまる1人と


周りの8人が8分の1ずつ存在してる


つまりこの立方体の中で 俺と 他の8人を合わせた領域の比は


必ず1対1!!





俺がめいいっぱい自分の領域を主張したら 他の皆も同じように主張する!!



箱の中では1対1だから.....俺が主張できる領域の体積は.....




立方体の半分まで!!





480: 2015/06/05(金) 23:27:55.84 ID:cd1V1JZSO



カルマ「.......なぁんだ 小学生でもわかるじゃん」





『a^3/2』ピッ





空間図形「..........」ニコッ





パアッッッッッ!!!!










長々と計算しなくていい


複雑な図形を考えなくてもいい



.......ただ........



自分の外にも世界があるって気付けたら








最終問題 赤羽業 20/20点

































481: 2015/06/05(金) 23:40:33.11 ID:cd1V1JZSO
キモオタside




この空間......これもひとつの世界
拙者の中の可能性

今の拙者が拙者そのものではござらん、
色んな拙者自身がありえるんだ。

そうだ........引きニートではない拙者もありえるんだ


   
























483: 2015/06/06(土) 00:07:22.40 ID:Wa5zLXatO


ビXチ『そう思えば、この現実世界も決して悪いもんじゃないわ』



現実世界は悪くないかもしれぬ.....しかし、拙者は嫌いでござる.....




竹林『【現実】を 悪く嫌だととらえているのは、君の心だ』

前原『【現実】を真実に置き換えている、お前の心だよ』

岡野『現実を見る角度、置き換える場所。これらが少し違うだけで、心の中は大きく変わるよ!』

烏間『【真実】は人の数だけ存在する』

杉野『けど、お前の【真実】はひとつだ
狭量な世界観で作られ、自分を守る為に変更された情報.....歪められた【真実】なんだよ』

寺坂『ま、一人一人が持てる世界観なんて、ちっぽけなモンだ』

片岡『だけど、人はその自分の小さな物差しでしか、物事を測れない』

中村『与えられた他人の真実でしか、物事を見ようとしないのよねーこれが』

ビXチ『晴れの日は気分良く』

速水『雨の日は、憂鬱』

中村『と、教えられたら、そう思い込んじゃうわけよ』

律『雨の日だって、楽しい事はあるのに』

松方『受け取り方ひとつで、まるで別物になってしまう脆弱なもんなんじゃ
人の中の【真実】とはな』

烏間『人間の真実なんてその程度のものだ だからこそ、より深い真実を知りたくなるのだろう』

ロヴロ『ただ、君は人に好かれる事に慣れていないだけだ』

ビXチ『だからそうやって、人の顔色ばかりを伺う必要なんてないのよ』





484: 2015/06/06(土) 00:16:34.48 ID:Wa5zLXatO





しかし......皆 拙者が嫌いではござらんかな.......



中村『かぁーっ!!びっくりだわぁ!!あんたバカァ?あんたがひとりで、そう思い込んでるだけじゃないのかね?』




しかし.......拙者は拙者が嫌いでござる





速水『自分が嫌いな人は、他人を好きに 、信頼するように、なれない....』




拙者は卑怯で、臆病で、ズルくて、弱虫で...........




ビXチ『【自分】が分かれば、優しくできるでしょ.......?』







485: 2015/06/06(土) 00:26:27.34 ID:Wa5zLXatO




拙者は 拙者が嫌いだ

でも、好きになれるかもしれない


―パシ―


拙者ははここにいてもいいのかもしれない


―ピシ―


そうだ、拙者は拙者でしかない


―パキン―


拙者は拙者だ 拙者でいたい


―ビキン―


拙者はここにいたい。




ガタン!!




拙者はここにいてもいいんだ!!!!







486: 2015/06/06(土) 00:43:23.95 ID:Wa5zLXatO



『a^3/2』シュッ!!


バリィィィンッッッッ!!!!!



皆「ワァァァァァ!!」パチパチパチパチ




ビXチ「おめでとう!」パチパチ

中村「おめでとう!」パチパチ

速水「おめでとう」パチパチ

律「おめでとうございます!」パチパチ

烏間「おめでとう」パチパチ

片岡「おめでとう!」パチパチ

杉野「めでたいなぁ」パチパチ

寺坂「おめでとさ~ん」パチパチ

犬「ワンワン!」

竹林「おめでとう」パチパチ

前原「おめでとう」パチパチ

岡野「おめでとう」パチパチ

松方「おめでとう」パチパチ

ロヴロ・渚母「おめでとう」




キモオタ「ありがとう」ニコッ!!




先生に、ありがとう

便秘にさようなら

そして、全ての頃し屋達に



おめでとう





最終問題 キモオタ 20/20点













500: 2015/06/06(土) 19:46:44.58 ID:Wa5zLXatO



キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン


先生「そこまで!!」




浅野「くっ......」ガガガガガ....





先生「浅野君!......終わりだよ」




浅野「.....あと一行......くそ......わかっていたのに......!!」ベキッ  





最終問題 浅野学秀 17/20点




501: 2015/06/06(土) 19:50:47.63 ID:Wa5zLXatO
そして答案返却日






生徒達「............」ドキン ドキン ドキン






殺せんせー「......さて 皆さん 集大成の答案を返却します

君達の二本目の刃は....ターゲットに届いたでしょうか」






502: 2015/06/06(土) 19:56:00.53 ID:Wa5zLXatO




バババババッ!!



生徒達「答案用紙......」



殺せんせー「細かい点数を四の五の言うのはよしましょう 今回の焦点は.....
総合順位で全員トップ50を取れたかどうか!!


本校舎でも今頃は.....総合順位が貼り出されているころでしょうし



このE組でも 順位を先に発表してしまいます!!」






バッ!!






生徒達「.......!!」





寺坂「.......俺が.......」







503: 2015/06/06(土) 20:19:06.93 ID:Wa5zLXatO


二学期期末テストトップ50



1位 赤羽 業 500
1位 キモオタ 500
3位 浅野 学秀 497
4位 中村 莉桜 461
5位 磯貝 悠馬 457
6位 竹林 孝太郎 447
7位 片岡 メグ 443
8位 神崎 有希子 437
9位 榊原 蓮 435
10位 千葉 龍之介 429
11位 原 寿美鈴 426
12位 小山 夏彦 421
13位 荒木 鉄平 418
14位 速水 凛香 410
15位 潮田 渚 402
16位 瀬尾 智也 401
17位 三村 航輝 392
18位 不破 優月 389
19位 狭間 綺羅々 381
21位 奥田 愛美 377
22位 岡島 大河 365
25位 茅野 カエデ 356
27位 村松 拓哉 350
31位 自 律 342
33位 矢田 桃花 340
34位 堀部 糸成 339
38位 杉野 友人 333
39位 倉橋 陽菜乃 331
40位 吉田 大成 327
41位 岡野 ひなた 324
42位 前原 陽斗 323
44位 木村 正義 321
45位 菅谷 創介 320
47位 寺坂 竜馬 317







吉田「うちでビリって寺坂だよな」


原「その寺坂君が......47位.....」








生徒達「........ってことは!!」








504: 2015/06/06(土) 20:21:42.21 ID:Wa5zLXatO









生徒達「やったぁっっ!!!!!
全員50位以内 ついに達成だ!!!!」ワァァァァァ!!!!



















505: 2015/06/06(土) 20:33:28.92 ID:Wa5zLXatO



上位争いも五英傑を引きずり下ろしてほぼ完勝!!

そして1位は初のカルマとキモオタ!!






殺せんせー「どうですか カルマ君、キモオタ君 高レベルの戦場で狙って1位を取った気分は?」


カルマ「.....んー 別にって感じ」ホクホク

キモオタ「もう拙者嬉しすぎてオXXーしたい気分でござるwwww」ルルルル



殺せんせー「完璧を誇った浅野君との勝敗は.....数学の最終問題で分かれたそうです」


カルマ「.....あれね なんかよくわかんないけど

皆と1年過ごしてなきゃ解けなかった気がする そんな問題だったよ」





キモオタ「カルマ氏!」ニッ!



カルマ「..........」ニッ!




ガシッ!!





同じ 『一番になりたい』という願望を共有し、そしてその願望を叶えた2人の男達は 力強い握手を交わした!!

まさに『同志』である!!











506: 2015/06/06(土) 20:43:00.15 ID:Wa5zLXatO


殺せんせー「ちなみにA組は テスト前半の教科までは絶好調でした

ところが....後半の教科になるにつれ
難関問題で引っかかる生徒が増えたようです」


中村「......そりゃそうだわ 殺意ってそんなに長く続かないよ
日頃から暗殺訓練しててもさ 1日ずっと頃す気でいるのは大変だもん

殺意でドーピングしたいなら....一夜漬けの殺意じゃなくて 時間をかけてじっくり育てるべきだったよ」



507: 2015/06/06(土) 20:49:09.63 ID:Wa5zLXatO
A組の教室では



生徒たち「......何でだ あそこまでやったのに負けるなんて」




浅野「君達の勉強じゃ勝てなかった それだけの事だ


かくいう僕も君達に誇れる成績を取れなかった この悔しさは絶対に未来に活かす

高校に行っても 僕が勝ち 君達も勝たせる手段を探し続ける


僕が導く だから君達も.....僕を支えてくれ」



生徒たち「浅野.......」







「君は 生氏を賭けた勝負の後でも同じ事が言えるのか?」





浅野「!!」





理事長「............」ゴゴゴゴゴ...







508: 2015/06/06(土) 20:55:02.68 ID:Wa5zLXatO



生徒たち「りっ.....理事長先生」




理事長「人生は常にわからないものだ

その闘いが負けたら氏ぬ勝負かどうかは 闘いが終わって 初めてわかる


だから 君達は 生きるためには勝ち続けなくてはならなかった

私はそれを君達に教える義務がある


卒業まで徹底して脳みそを改良しよう」




五英傑「......理事長先生」



理事長「.......?」



荒木「はっきりわかりました」


榊原「今のやり方ではE組に勝てません」





理事長「............!」






509: 2015/06/06(土) 21:06:05.41 ID:Wa5zLXatO



榊原「E組や浅野君は......負けを得て強くなった 僕らの強さは彼らの持つしなやかな強さにはかないません

........力及ばず 申し訳ありません」



生徒たち「お気に召さなければ......どうぞE組に落として下さい

そっちの方が....僕達は成長できる気がします」




理事長「............」














510: 2015/06/06(土) 21:12:29.17 ID:Wa5zLXatO



浅野「理事長 これが答えで......」




ベキッ!!!!




浅野「グハッ!!」ドシャァッ!!




生徒たち「浅野!!」



理事長「.............?」




浅野「ゲホッ......フフフ 誤作動で起こしたような顔してるね

やっと......父親らしいあんたが見れた気がするよ」





生徒たち「.......失礼します」ザッザッ...

















シィン..............











理事長「.............」









511: 2015/06/06(土) 21:44:44.00 ID:Wa5zLXatO
翌日 E組の教室にて





殺せんせー「さて 皆さん 晴れて全員E組を脱ける資格を得たわけですが......
この山から出たい人はまだいますか?」



前原「いないに決まってんだろ」


三村「二本目の刃はちゃんと持てたし こっからが本番でしょ この教室は
こんな頃しやすい環境は他に無いしね」



殺せんせー「ヌルフフフ 茨の道を選びますねぇ では 今回の褒美に先生の弱点を教えてあげ........」








ドッガシャァァァンッッッ!!!!!








全員「!!!!」








512: 2015/06/06(土) 21:53:28.99 ID:Wa5zLXatO





片岡「なっ.....何で!?
校舎が半分......無いっ!!」





理事長「退出の準備をして下さい」




生徒たち「.......理事長!!」



理事長「今朝の理事会で決定しました
この旧校舎は今日を以って取り壊します
君達には....来年開校する系列学校の新校舎に移ってもらい
卒業まで校舎の性能試験に協力してもらいます」


村松「し 新校舎ァ!?」



理事長「監視システムや脱出防止システムなど 刑務所を参考に より洗練させた新しいE組です

牢獄のような環境で勉強できる

私の教育理論の完成形です」




渚「い 今さら移れって.....」

杉野「嫌だよ!! この校舎で卒業してぇ!!」



殺せんせー「どこまでも.....自分の教育を貫くつもりですね」


理事長「......ああ 勘違いなさらずに

私の教育にもうあなたは用済みだ 今ここで私があなたを頃します」スッ....




生徒たち「こ.....殺せんせーの解雇通知!?」




殺せんせー「!!!!」




519: 2015/06/07(日) 20:35:27.69 ID:SEUDLI4JO



前原「.......とうとう.....禁断の伝家の宝刀抜きやがった!」


杉野「そんでこれ面白いほど効くんだよこのタコには!!」


殺せんせー「はわわわわわわわわわわ」ガタガタガタ




理事長「早合点なさらぬよう これは標的を操る道具に過ぎない
あくまで私は....殺せんせー
あなたを暗殺に来たのです

私の教育に....不要となったのでね」




磯貝「.......本気ですか?」


カルマ「確かにあんたは超人的だけど....思いつきで殺れるほど うちのタコ甘くないよ」



理事長「.........」ニヤッ



理事長「取り壊しは一時中断してください 中で『仕事』を済ませてきます」












521: 2015/06/07(日) 20:45:13.18 ID:SEUDLI4JO
E組の教室にて



殺せんせー「.........」


理事長「.......さて 殺せんせー もしもクビが嫌ならば もしもこの教室を守りたければ 私とギャンブルをしてもらいます


ここに5教科の問題集と 5つの手榴弾を用意しました

うち4つは対先生手榴弾 残り1つは対人用....本物の手榴弾です

どれも見た目や臭いでは区別がつかず、ピンを抜いてレバーが起きた瞬間 爆発するように作らせました

ピンを抜き、問題集の適当なページに....レバーを起こさないよう慎重に挟む

これを開き ページの右上の問題を一問解いてください」


原「!? そんなの開いた瞬間レバーが起きて....」


理事長「そう ほぼ確実に爆発を食らう

ですが 解けるまでは一切動いてはいけません
順番はあなたが先に4冊解き 残った1冊を私が解く」


理事長「このギャンブルで 私を頃すかギブアップさせられれば....あなたとE組がここに残るのを認めましょう」



殺せんせー「..........!」









522: 2015/06/07(日) 20:53:29.56 ID:SEUDLI4JO


理事長「......では.....そうだね 寺坂君
殺せんせーが勝てる確率を
式から答えて」


寺坂「......対先生弾が爆発してもあんたはもちろん氏にゃしねぇ あんたを頃すには5冊目まで本物の爆弾を残しとかなきゃいけねーから....4/5×3/4×2/3×1/2=1/5

20%だ」


理事長「正解!」


寺坂「しかも タコが4回も頃す爆弾を受け続けなきゃいけねーのに テメーは危なくなったらギブして無傷 圧倒的に不公平だろーが」


理事長「寺坂君 社会に出たらこんな理不尽の連続だよ 強者と弱者の間では特にね

だから私は...君達にも強者側になれと教えてきた」ポン


殺せんせー「!」ビクッ


理事長「さぁ チャレンジしますか?
これは.....あなたの教職に対する本気度を見る試験でもある


私があなたなら......迷わずやりますがね」




殺せんせー「............!」




生徒たち「...........!」




523: 2015/06/07(日) 20:58:43.16 ID:SEUDLI4JO



烏間「(この怪物の教師としての進退は.....全て理事長の思うがまま
今ここを追い出されては 暗殺ができる学校などもう見つからん

クビをちらつかせ あからさまに絶対有利なギャンブルを仕掛ける)」



殺せんせー「.......もちろん やりましょう」




烏間「(こいつといえど受けざるを得ない

そして計算上では今までのどの暗殺より確率が高い!!


『強者』という立場こそが最強の『刃』

これが理事長の暗殺!!)」




524: 2015/06/07(日) 21:03:25.69 ID:SEUDLI4JO



殺せんせー「...........」

ドクン

ドクン

ドクン


ドクン


理事長「開けた瞬間解いて閉じれば爆発しない あなたのスピードなら簡単かも知れませんね」


殺せんせー「も もちろんです」





バッ!!





殺せんせー「(平面図形計算!!
えーとホラ簡単なやつですよアレですアレ十の位から1借りてきて3あまり4だとかおよそ3だとか)」オロオロ








バァァァンッッッッ!!!!!!












525: 2015/06/07(日) 21:08:30.96 ID:SEUDLI4JO



殺せんせー「!!!!」




生徒たち「うわっ!!」



理事長「(知恵の輪の時に、テンパった時の反応速度や思考速度は把握している

このトラップはクリアできない)」



理事長「まずは1ヒット」



殺せんせー「.............」ドロォ...



理事長「さ 回復する前にさっさと次を解いてください」



吉田「(......マジかよ あと3発耐えられるダメージじゃねえ!!
殺られちまうのかよ!?
こんな単純な方法で!!)」









526: 2015/06/07(日) 21:17:45.55 ID:SEUDLI4JO


理事長「弱者は暗殺でしか強者を殺せないが 強者は好きな時に好きなように弱者を殺せる

この心理を教える仕組みを全国にバラ撒く

防衛省から得た金と あなたを頃した賞金があれば 全国に我が系列校を作れるでしょう」



不破「どこまでも教育の事......!!」





理事長「さあ 殺せんせー
私の教育の礎のひとつとなって下さい」






ピシッ






『問3-10 答 (1)東ティモール (2)ディリ』




理事長「!!」



殺せんせー「はい 開いて解いて閉じました」






527: 2015/06/07(日) 21:23:36.44 ID:SEUDLI4JO



殺せんせー「この問題集シリーズ.....ほぼほぼどのページにどの問題があるか憶えています

数学だけ難関でした 生徒に長く貸してたので忘れてまして.....」



理事長「........私が持ってきた問題集なのに たまたま憶えていたとは」


殺せんせー「まさか


日本全国の問題集を憶えましたよ


教師になるんだからその位は勉強するでしょう」ビッ パシッ






528: 2015/06/07(日) 21:27:51.08 ID:SEUDLI4JO




殺せんせー「『問題が解けるまで爆弾の
前から動けない』
こんなルール 情熱がある教師ならばクリアできます

あなたなら私をわかってくれていると思ってましたが.....
教え子の敗北で心を乱したようですね

安易な暗殺であなたは自分自身の首を絞めた」ビッ パシッ




殺せんせー「残り一冊......あなたの番です




どうですか? 目の前に自分の氏がある気分は」




ドクン


ドクン



殺せんせー「氏の直前に垣間見る走馬灯 その完璧な脳裏に何が映っているのでしょうか」





ドクン







529: 2015/06/07(日) 21:50:25.36 ID:SEUDLI4JO




自分の氏を悟る このたった数秒の時間の間に 浅野学峯は様々な事を思い出していた





最初は山の上の廃校を借り、生徒がたった三人しかいない私塾から始まったこと....



全力でその生徒たちの事を考え、それに生徒たちも答えてくれたこと....



そして、その生徒たちが卒業する際にクヌギの葉っぱ型のネクタイピンをくれたこと......



3年後.....私塾を卒業した生徒がいじめに負け 自頃した事.......



それから 自分の弱さを悔やみ 強さを求めるようになった事.......



それらの事が一瞬で浅野学峯の頭の中をよぎった





.......そして今


弱者も強者も自分の元から去っていき




目の前には氏だけが残った










530: 2015/06/07(日) 22:01:11.12 ID:SEUDLI4JO





殺せんせー「さぁ 浅野理事長
最後の一冊を開きますか?
いくらあなたが優れていても 爆弾入りの問題集を開けばタダでは済まない 」


吉田「あんたが持ち出した賭けだぜ 氏にたくなけりゃ潔く負けを認めちまえよ」



理事長「........」ギロッ



吉田「ひぃ!!」



片岡「それに私達 もし理事長先生が殺せんせーをクビにしても構いません」


神崎「この校舎を離れるのは寂しいけど.....私達は殺せんせーについていきます」



生徒たち「家出してでも どこかの山奥に篭ってでも 僕らは3月まで暗殺教室を続けます」



殺せんせー「君達.......!!」ウルウル



理事長「..........」










531: 2015/06/07(日) 22:06:16.67 ID:SEUDLI4JO



理事長「今年のE組の生徒は......いつも私の教育の邪魔をする
ここまで正面切って刃向かわれたのは
今年に入って何度目だろうか」





シン...........





理事長「殺せんせー
私の教育論ではね あなたがもし地球を滅ぼすなら.......それでもいいんですよ 」




殺せんせー「!!」



生徒たち「まさか.......!!」










532: 2015/06/07(日) 22:11:10.88 ID:SEUDLI4JO





理事長「.........」ス.....






地球が無くなれば.......

結末は全員平等に訪れる



私の生徒だけが不利益を被る事もない




それは......



私の教育のひとつの理想だ












ドカッッ!!!!





理事長「ぐはっ!!」






殺せんせー「!!」



生徒たち「!!」











533: 2015/06/07(日) 22:15:32.98 ID:SEUDLI4JO






理事長「........!!」ドシャァッ!!




キモオタ「...........」ハァ....ハァ.....




生徒たち「キモオタ........!!」







理事長「何のつもりだい.........?」




ガシッ!!




キモオタ「バカかテメーはァッッッッ!!!!!」





理事長「...........!!」




生徒たち「...........!!」




殺せんせー「...........」








534: 2015/06/07(日) 22:30:25.19 ID:SEUDLI4JO




キモオタ「こんなくだらない賭けに負けたぐらいで自分の命を投げ捨てようとして........今やろうとした事も!!今までやってきた事も!!教え子たちのためでもなんでもない!!!!

全部教え子たちのせいにして!!教え子たちを隠れ蓑にして!!自分の弱さを隠そうとしただけじゃん!!!!
全部自分のためだけにやってきただけじゃん!!!!」



理事長「...........!!」



生徒たち「...........!!」



殺せんせー「............」



キモオタ「もしもテメーが先に氏んだら残された教え子たちは!!これからテメーから学ぶであろう未来の教え子たちはどうなるのか考えなかったのか!!!!

バカですか!!??テメーはバカですか!!??

そんな事もわからないくせに何が『強者』だ!!!!何が『合理的』だ!!!!お笑いです!!!!
鼻で笑ってやるよプギャーwwwwww」




理事長「...........!!」


生徒たち「キモオタ.......」









538: 2015/06/08(月) 18:45:11.66 ID:YYpDOYU7O



殺せんせー「......理事長.....やはりあなたは迷いなく自爆を選びましたね」ザッ....



理事長「.......なぜ 私の行動を断言できる?」



殺せんせー「それは、あなたと私が似た者同士だからです

お互いにいじっぱりで教育バカ

自分の命を使ってでも教育の完成を目指すでしょう

テストの間に昔のあなたの塾の生徒に聞いてきました
あなたの教師像や......起こった事も

私の求めた教育の理想は.....十数年前のあなたの教育とそっくりでした」









539: 2015/06/08(月) 18:51:43.40 ID:YYpDOYU7O


殺せんせー「.....ただ、私があなたと比べて恵まれていたのは このE組があった事です

纏まった人数が揃っているから
同じ境遇を共有しているから

校内いじめに団結して耐えられる

一人で溜め込まずに相談できる


そして理事長 このE組を作り出したのは.....他でもない あなたですよ

結局あなたは......昔描いた理想の教育を無意識に続けていたんです」



理事長「...............」






540: 2015/06/08(月) 19:01:20.01 ID:YYpDOYU7O


殺せんせー「対先生ナイフで殺せるのは私だけ 人間の命を奪えと教えるはずがない

私もあなたも理想は同じです」





殺せんせー「頃すのではなく生かす教育

これからも......お互いの理想の教育を貫きましょう」


理事長「..........」






『サボりはよくないな 池田君
外ではしゃぐ方が好きなのかな?』



『へん 子供っつったら勉強より運動だろ!!』



『んー、じゃあこうしようか
1日に1度 いつでも先生を攻撃してもいい 当てられたらその日の授業はサボってもいいよ』


『.........マジで?約束できんの?』



『ああ』ニコッ!!



『最後までやり通せよ 浅野先生!!
途中で逃げんのは無しだかんな!!』ニコッ!!



理事長「............」












541: 2015/06/08(月) 19:09:20.82 ID:YYpDOYU7O




理事長「..........私の教育は 常に正しい

この10年余りで 強い生徒を数多く輩出してきた

ですが あなたも今 私のシステムを認めた事ですし.....恩情を持って このE組を存続させる事とします」




生徒たち「..........!!」



殺せんせー「ヌルフフフ 相変わらず素直に負けを認めませんねぇ
それもまた 教師という生き物ですが」






理事長「.......それと たまには私も殺りに来ていいですかね」


殺せんせー「もちろんです 好敵手にはナイフが似合う」ニッ!!

















542: 2015/06/08(月) 19:30:25.82 ID:YYpDOYU7O




理事長「キモオタ君」ザッ



キモオタ「...........?」



理事長「私を殴ったのは 君が初めてだ......そして、私に対して説教をしたのも 君が初めてだ......」



キモオタ「.............」



理事長「君が止めてくれなければ......私は求める理想の志半ばで永久にさまよっていただろう...........一応、『ありがとう』とでも言っておこうか......」



キモオタ「........今度は......もう途中で逃げようとするのは無しでござるよ.....」





理事長「........フフフ......やはり君は本当に面白い.........いずれ 君も 昔、理想としていた そして諦めたという 『あの夢』を再び追いかけ、掴む事が出来るといいね.......」ザッ.....



キモオタ「...........」ニッ!!






生徒たち「キモオタ!!」ダダッ!!



杉野「すげーよ!!お前 相当かっこよかったぞ!!」ポン!!



岡島「もぉぉぉ!!なんでお前はたまに無駄にイケメンなんだよぉぉぉ!!」バンバン!!




キモオタ「.......皆......」ニコッ!!































543: 2015/06/08(月) 19:36:05.22 ID:YYpDOYU7O



キモオタ「(本当は......別に拙者が止めずとも.....殺せんせーが脱皮で爆風を防いで助けていた.....)」


キモオタ「(知っていたはずなのに.....どうして体が動いたのでござろうか.......)」



キモオタ「(まぁ、あまり深く考えるのはよそう!)」




544: 2015/06/08(月) 19:57:15.58 ID:YYpDOYU7O


理事長「.........?」ザッザッ


浅野「完璧面が崩れてる その顔はまた負けたね 父さん」


理事長「.....何か用かい 浅野君?」


浅野「いやね この傷の慰謝料+A5ランクのステーキあたりで.....負けまくった父親を慰めてやろうと思いまして」


理事長「ほほう DVで訴えて法廷で戦ってもいいんだよ
君がどんなに成長しても 永久に私には勝てはしない」



浅野「ほお〜 なぜ そう言い切れます?」




理事長「私も成長を続けるからだ

親として 教師としてね」



浅野「.........」ニヤッ



理事長「裁判の話は車と店でゆっくりしようか 乗りなさい


DVだが 名誉毀損で逆告訴すれば 君から300万は取れるねぇ」



浅野「甘いですね 父さん 殴られた際の精神的苦痛であなたから500万取ってみせます」



理事長「楽しみだ!今週にでも一緒に訴状を出しに行こう」


理事長 浅野「はははははははは!!」










545: 2015/06/08(月) 20:22:53.98 ID:YYpDOYU7O
そして翌日



トントンカンカン



菅谷「.......で 俺らが校舎 修理すんのか」トントンカンカン


三村「『君達には一教室あれば充分です』だと そこらへんブレねーよな あの理事長」トントンカンカン


倉橋「そーいや先生さ テストの褒美に弱点教えてくれるって言ってたよね」


殺せんせー「ヌルフフ そうでした
頑張ったから 決定的弱点を教えてあげます

実は先生 意外とパワーが無いんです
スピードに特化しすぎて

特に静止状態だと.....触手一本なら人間一人でも押さえられる 指一本でおでこを押さえつけて立ち上がれない あの原理です」


原「なるほど! つまり皆でそっと近寄って」

中村「全員で触手を全部押さえれば動きが止まる!」


三村「なるほど」ヌルン


矢田「なるほ....」ヌルン



生徒たち「...........」ヌルン ヌルン ヌルン



生徒たち「それができたら最初から苦労はしてねーよ!!
不可能なのわかってて教えただろ!!」ヌルン ヌルン ヌルン



殺せんせー「ふーむ ダメですかねぇ」


キモオタ「おほwwwこの感触wwwオナホのようでござるwww」ヌプヌプ ル!!




決着がついた校内抗争


暗殺の決着はまだまだ


















546: 2015/06/09(火) 21:00:23.61 ID:Md19zZxgO
とある日の夜 キモオタと倉橋のLINEのやりとり



倉橋『明日は私がそっちまで行こうか〜(^ ^)』

キモオタ『いや、ここはやはり紳士である拙者がそっちに伺うでござるよ 倉橋殿の家は知ってるでござるし』

倉橋『ほんと!?ありがと〜☆でもどうしてオタりんが私の家を知ってるの〜?σ(^_^;)』

キモオタ『まぁ 諸事情でござるよ(笑)倉橋殿の母上殿も見てみたいでござるしな(⌒▽⌒)』

倉橋『うん!おいでおいで〜(^o^)ママがオタりんのこと見てみたいって言ってたよ〜』

キモオタ『オヒョォwwwマジかwwwじゃあ明日は午前10時にそちらにお邪魔するということでよろしいかな?』

倉橋『うん(≧∇≦)』

キモオタ『じゃ また明日でござる=3』

倉橋『もう寝ちゃうの?』

キモオタ『夜更かしは美容の大敵だからねぇんwww』

倉橋『そんなこと言ってホントは早くエOチな本とかDVDを見たいだけでしょ〜?笑 でも明日の事忘れちゃダメだよ〜(((o(*゚▽゚*)o)))』

キモオタ『心得た では拙者はシコって寝る!!』

倉橋「はいはい 笑 おやすみ〜(^з^)-☆」






キモオタ「さて、連絡も終わったし、盗んでおいたナプキンの経血ゼリーでも食べて寝るか.....」



キモオタ「あ"あ"あ"あ"あ"イグゥゥゥゥ!!!!」 モグモグ ルルルルル!!








548: 2015/06/09(火) 21:22:26.00 ID:Md19zZxgO
数日前 期末テスト順位発表後の話




キモオタ「やったwwwついに1位www嬉しすぎwwwヌイタwwww」 ! 


倉橋「オタりん♪1位おめでと!」


キモオタ「おぉ!ありがとうでござる倉橋殿www」


倉橋「それでねー♪私も今回39位だったんだよ〜 オタりん 約束守ってね♪」


キモオタ「ほぇ?約束?なんだっけ?そんなもん精0と一緒に出しちゃった♪」


倉橋「楽しみにしてたのにひどいよ!!オタりんのバカァ!!」ウルウル


キモオタ「あぁぁぁぁ!!嘘!!うそうそ!!嘘でござるから泣かないで!!ちょっとからかってみただけでござるよぉ !! 忘れるはずがなかろう、......ほれ!」ピラッ


倉橋「!」


キモオタ「倉橋殿は必ず50位以内に入ると思っていたから前もってチケット2人分取っておいたでござるよwwwどう?惚れた?wwwデュフフwww」



倉橋「.......!!」パァァァ



倉橋「オタりんだいすき!!」ギュゥ!!



キモオタ「あびゃぁぁぁぁwwwww」ルルルルル!!






549: 2015/06/09(火) 21:58:18.68 ID:Md19zZxgO
そして約束当日......倉橋家にて



ピンポーン



倉橋「来た!オタりんだ♪」


倉橋母「は〜い!今出ますよ〜♪」


キモオタ「デュフフwwwwおっじゃまちまーっちゅwwww」


倉橋「おは〜 オタりん♪」


キモオタ「おぉwww倉橋殿www相変わらず天真爛漫で可愛らしいことwww食べちゃいたいwwww」


倉橋母「あらぁ あなたがオタりん君ね〜 陽菜乃ちゃんから聞いてるわよ〜♪」


キモオタ「オヒョォォwwww倉橋殿の母上殿wwww倉橋殿と同じで笑顔が眩しいでござるなぁwwwwしかもやっぱり美人wwww親子丼した杉ワロスwwww」 !


倉橋母「あらあらぁ〜嬉しいわ〜♪
オタりん君は陽菜乃ちゃんから聞いた通り 少し変わってて面白いわね〜♪」

倉橋「でしょ〜♪」


キモオタ「(デュフフwww第一印象よしwwwこれはヤレるwwww)」ムクムク ビ-ン!


倉橋母「オタりん君 わざわざうちまで来てもらってごめんなさいねぇ〜
陽菜乃ちゃんと遊んであげてね〜♪」


キモオタ「デュフフwwwもちろん遊ばせてもらうでござるよwwwでもいつかは母上殿とも遊びたいでござるなぁwwww」ニィィィィ


倉橋母「あらあらぁ〜♪」


倉橋兄「陽菜乃ぉ!!やめておけぇ!!こんな気持ち悪くて怪しい奴と遊んだりしたら何されるかわかったもんじゃない!!頼むからここにいてくれぇ〜」


倉橋「もう!オタりんの事を悪く言うお兄ちゃんなんか嫌いっ」プイッ


倉橋兄「」ガ-ン


倉橋「いこっオタりん♪」ギュッ


キモオタ「アッヒヒョwwwそうでござるなwwwはぐれないように手を繋がなくてはwwwデュフフwww」ギュッ


倉橋「じゃ 行ってきま〜す♪」


倉橋母「行ってらっしゃ〜い♪」


倉橋兄「陽菜乃ぉぉぉぉ!!!!」
 




550: 2015/06/09(火) 22:54:34.94 ID:Md19zZxgO
水族館にて



ペンギン「クエー クエー」ヨチヨチ


倉橋「見てみてー! ペンギンだよー♪可愛いねー♪ 」


キモオタ「デュフフwwwそうでござるなwwwまぁ拙者の溢れんばかりのプリティーさの前ではこいつらの可愛さなどゴミ同然でござるがwwwコポォwww」


倉橋「ねぇ 今度はこっちー♪」クイクイ


キモオタ「はいはいwwwいま行きますよーwwwまったく、子供でござるなーwww」ズン ズン ズン



セイウチ「オウ オウ」


倉橋「セイウチだー♪ なんかオタりんに似てるかも〜!」


キモオタ「カッチーン!!こんな臭そうな動物界の引きニートデブみたいな奴と一緒にしないでもらいたいでござるよ!」ムキ-!!


倉橋「ひどーい!成獣のセイウチは自分を捕食しに来たホッキョクグマを返り討ちにしたりするから強いんだよー」


キモオタ「ひょぇぇぇぇ!! セイウチさんナマ言ってマジすんませんでした!!」ヘコヘコ



倉橋「クスクス♪」

















551: 2015/06/09(火) 23:25:33.17 ID:Md19zZxgO
イルカショーにて




イルカ「キュイー!」   



倉橋「やっぱりイルカ可愛いー♪」


キモオタ「そういえば倉橋殿は夏休みの暗殺ではイルカを巧みに指揮してたでござるなぁ、将来はやっぱりイルカの調教師でござるか? 拙者も倉橋殿に調教もして欲しいでござるよwwwムフフwww」


倉橋「んーん、私は将来 動物博士になりたいの♪ あと倉橋動物園も開きたいな♪」


キモオタ「(コポォwww可愛すぎワロタwww)」



イルカ「キュイー!!」クルクルクル ドパ-ン!!



倉橋「すごーい!今のスピンジャンプ見た!?何回見てもすごいよねー♪」


キモオタ「あぁwww見えた見えたwww(デュフフwwwはしゃぐたびにパンツが見えるでござるwww)」パシャッ





552: 2015/06/10(水) 21:14:58.29 ID:7qZudWMKO
そして昼........





倉橋「わぁー美味しそー♪いただきまーす♪」


キモオタ「(水族館にある店で昼食をとったが やはり倉橋殿はデザートに好物のヨーグルトベリーパフェを頼んだでござるな)」


倉橋「美味しー♪」ニコニコ


キモオタ「(デュフフwwwかわゆすwwww)」


倉橋「オタりんはデザート食べないのー?一緒に食べよーよ♪」


キモオタ「拙者は倉橋殿が美味しそうにパフェを食べる姿を視姦するのに集中するでござるから拙者のことは気にせずに食べるでござるよwww」ジ-


倉橋「見てるだけなんてダメ〜 私が食べさせてあげるー♪ はい あーん♪」スッ


キモオタ「デュフwwwじゃあご厚意に甘えまして あぁぁぁんwwww」パクッ


倉橋「美味しい?」ニコッ



デュフフ「デュフフwwww美味いwwww美味すぎるwwwwこの間接キスによって広がる倉橋殿のかすかな唾液の味が拙者の口の中で絶妙なハーモニーを奏でているでござるwwww 」ニチャニチャ ゴクン


倉橋「もうっ キモいってば〜♪でもそれでこそオタりんって感じだね♪」





























554: 2015/06/10(水) 21:46:44.01 ID:7qZudWMKO



昼食の後はショッピングモールに行き、キモオタは倉橋に振り回されながら3時間近く 買い物に付き合わされた

さすがのキモオタも女子の買い物の長さに疲れ果て 賢者モードに入っていた









555: 2015/06/10(水) 22:19:11.97 ID:7qZudWMKO
そして 帰りの電車にて



ガタンゴトン ガタンゴトン



キモオタ「(ふぅ〜.....疲れた......ショッピングモールの中を長時間 歩き回るのがこれほどきついとは.....)」


倉橋「ス-....ス-....」


キモオタ「(倉橋殿ははしゃぎ疲れて眠ってしまったでござるし....)」


倉橋「ス-....ス-...」



キモオタ「(.....しかし、この寝顔.......まだまだ15の子供の寝顔でござるな.....デュフフwww)」ナデナデ...



倉橋「ス-.....ス-....ん......」ピト...



キモオタ「(!! 肩に寄りかかってきた.......!! ちょwwww嘘wwwww長年夢見たシチュエーションが遂にwwwwクンカクンカ......くぅーーwwwwいい匂いwwww)」



















556: 2015/06/10(水) 22:49:02.44 ID:7qZudWMKO
そして......倉橋家前にて




倉橋「オタりん 今日はありがとー♪すっごく楽しかったねー♪」ニコ-!!


キモオタ「そうかそうかwwwこちらこそありがとうwwwほんとに素晴らしいハメど...いやいや思い出を提供してもらったでござるよwww

さて、倉橋殿も無事家まで送り届けたことでござるし では また明日.....」ザッ


倉橋「待って!」

 
キモオタ「?どうしたでござるか?」

 
倉橋「えっとね.....別れる前に....今日の思い出にね....して欲しいことがあるの」


キモオタ「してほしい事?なんでござるか?」




倉橋「んー///」ドキドキ 




キモオタ「!!?? くくくく倉橋殿!!?? なんでござるかその口は!!??///」



倉橋「バイバイのチューだよ♪ 」


キモオタ「いやいやいやダメダメダメ!!拙者とそんな事したら倉橋殿の口が汚れる!!」


倉橋「汚れないよぉ 嫌だったらほっぺでもいいからチューして欲しいな♪」



キモオタ「ダメダメ!!そーいうことは好きな人にしてもらうでござるよ!!ほら、それこそ烏間先生にしてもらえばよかろう!!///

じゃ!!さらばでござるぅぅぅ!!////」ドヒュゥゥゥン=3!!


倉橋「あ!待ってよ!」








倉橋「.....オタりん.....」




558: 2015/06/11(木) 17:04:48.66 ID:ZJl2c49NO








シロ「武器はある ヒントも得た 殺意も抜群 さあて......そろそろお目覚めかな


怪物君 」









559: 2015/06/11(木) 17:19:01.86 ID:ZJl2c49NO
とある日 E組の教室では




渚「演劇発表会かー.....」

木村「よりによって二学期末のこの時期になぁ」

速水「冬休みの暗殺の準備したいのに」

岡島「しかも....例によって 俺らだけ予算少ないわ セットとかはここから運ばなくちゃいけないわ.....おまけに俺らだけ皆が昼飯食ってる時にやるらしいぜ」

寺坂「本校舎と違って俺らは受験もあんのによ」

村松「どーにかなんねーのか このハンデ」

磯貝「クラス委員会で浅野に文句言ったんだけどな そしたらこう返されたよ」




浅野『短期間でセリフや段取りをきっちり覚えてこなす訓練 これも椚ヶ丘の教育方針だ

それに.....どうせ君達だ なんとかするだろ』




中村「........いうじゃん あいつ」



この学校は......表向きは何も変わっていない

けど どこか....足りなかった歯車が埋まって軋む音が消えた そんな気がする


この学校でやるべきことを全てやったら.
....冬休みからはいよいよ暗殺に専念できる!!










560: 2015/06/11(木) 17:48:12.77 ID:ZJl2c49NO



たくさん弱点を知った


僕らも腕を上げたし


成功も失敗もたくさん経験した


次の暗殺こそ........


夏休みとは段違いの暗殺にできるはずだ!!






吉田「よーし やると決めたら劇なんてパパッと終わらせよーぜ!」


原「とっとと役と台本決めちゃおう!」























561: 2015/06/11(木) 19:45:59.97 ID:ZJl2c49NO



生徒たち「じゃぁ 監督は三村で 脚本は狭間が適任か........で 主役は?」





キモオタ「はいはいはーいwwww拙者 主役がやりたいでござるwwww」



生徒たち「えっ!?」



562: 2015/06/11(木) 20:09:39.71 ID:ZJl2c49NO



キモオタ「デュフフwww拙者 一度こういうので主役をやってみたかったのでござるwwww」



片岡「んー、でもキモオタくんは......その......ちょっとね......」


速水「他のクラスのみんなの前に出すのは.....その......何やらかすかわからないから.......」


不破「ちょっと今回は我慢してくれないかなー?」




キモオタ「ぴぎゃぁぁぁぁぁん!!!!!やだいやだい!!!!主役やるんだい!!!!びぇぇぇん!!!!」ドタバタジタバタ ガシャン!!!バキッ!!!



岡野「あーあ、また始まったよー もうこうなったら手がつけられないよ」

原「うーん、まぁでも主役ぐらいやらせてあげてもいいんじゃないかなぁ?」


矢田「やらせてあげようよ、面白い劇になるかもしれないし」



キモオタ「原殿ぉ!!矢田殿ぉ!!」ポロ ポロ


狭間「私はいいよ 書いたげる キモオタが主役の脚本 てゆーか アンタも脚本一緒にやってみない?
アンタが主役兼脚本をやれば私の求めた物語が出来上がるかもしれないしね」ニィィィィ


キモオタ「狭間殿ぉ!!」パァァァァ!!


倉橋「よしよ〜し♪ よかったね〜オタりん♪ 」



キモオタ「うん!!」



男子生徒たち「(.....どう考えてもゲスな話にしかならない気がする.....)」




















565: 2015/06/11(木) 21:28:44.24 ID:ZJl2c49NO



殺せんせー「あのぅ....そのぅ.....狭間さん.
.....先生も主役やりたい......」モジモジ



生徒たち「やれるわけねーだろうが 国家機密が!!そもそも大の大人が出しゃばってくんじゃねーよ!!」パンパン!!


殺せんせー「にゅやッ だ だって!!先生も劇の主役とか一度やってみたかったし!!皆さんといっしょに同じステージに立ちたいし!!」



狭間「いーわよ 書いたげる 殺せんせーとキモオタ 2人を主役にした 脚本」


殺せんせー「ほんとですか!?」パァァァ!!


狭間「あとは....杉野 神崎と組んで脇を固める二人をやんなさい」


杉野「え!?いーのかよ神崎さん!?
俺はもちろんうれしーけど.....///」


神崎「演技力が無くてもよければ
声は他の人が当てるんだよね」ニコッ


狭間「標的やら暗殺仲間の望みを叶える
それぐらいなら国語力だけの暗殺者にも出来る事よ」



渚「(.......狭間さんも変わったな
交わらずに影を好む人だったのに)」




磯貝「よっし やるか!!」


生徒たち「おう!!せっかくだ 本校舎の奴らを興奮の渦に叩きこもうぜ!!」





キモオタ 狭間「(どうせやるんならどんなことをしてでも開場に爪痕を残す脚本にしなければね........)」ニヤァァァァァァ




























566: 2015/06/11(木) 21:42:13.14 ID:ZJl2c49NO
そして 演劇発表会 昼食時




生徒たち「さーて お次はE組か
ま.....メシ食いながら鼻で笑って見てやろーぜ」




ビーーーーー



幕「」スルスルスルスル---





桃(殺せんせー)「.........」


桃(キモオタのケツ)「.........」



ナレーション(律)「昔々あるところに 桃が2つありました」




生徒たち「」








567: 2015/06/11(木) 22:12:37.35 ID:ZJl2c49NO



ナレーション(律)「おじいさんとおばあさんは この2つの桃を巡って 言い争いをしていました」



おじいさん(杉野 声:吉田)「片方の桃は胎児が入っている珍品......見せ物にすりゃ俺は大金持ちになれる 」


桃(殺せんせー)「........」ニヤニヤ


おじいさん(杉野)「もう片方の桃は......汚物を撒き散らすだけで金にもなりゃしねぇ.....」


桃(キモオタのケツ)「.........」ブリュッブリリリリブチャッミチミチビチャビチャ!!




生徒たち「」




「だから 胎児が入っている方は俺がもらう お前には汚物の方をくれてやる」


おばあさん(神崎:不破)「さっきから何度も言っているでしょう どちらの桃もあなたに渡すつもりはないと....見せ物にするなんて 自分さえお金が手に入れば中にいる胎児はどうなってもいいと言うの!?」


おじいさん(杉野)「うるさい!!世帯主であるこの俺に意見するのか!!黙って胎児の入っている方の桃をよこせ!!」



おばあさん(神崎)「あなたには絶対に渡しません!!この桃は私が所持します!!そして生まれてきた子は私が育てます!!」



生徒たち「..........」


















569: 2015/06/11(木) 22:47:22.42 ID:ZJl2c49NO



おじいさん(杉野)「.......頑として首を縦に振らないな.........こうなれば実力行使するまでだ オイ!」


ヤクザたち(寺坂 声:千葉 村松 声:木村)「グヘヘwww本当にやっちゃっていいのかよwwww一応アンタの奥さんなんだろ?」ザッ ザッ


おばあさん(神崎)「!?」



ナレーション(律)「口論では勝ち目がない事を予測し、あらかじめおじいさんが雇った村の男たちです」


おじいさん(杉野)「やれ.....俺に逆らえばこうなると体に染み込ませてやるんだ.....」



ヤクザたち(寺坂 村松)「ヒャッハァァァァァwwwwいっただきまーすwwww」バッ!!



おばあさん(神崎)「いやぁぁぁ!!」




「待ちなさいっ!!!!」




ヤクザたち(寺坂 村松)「!?」






















570: 2015/06/11(木) 23:16:22.55 ID:ZJl2c49NO



弁護士(竹林 声:磯貝 片岡 声:速水)「.........
」ザッ ザッ


ナレーション(律)「おじいさんが必ず武力を使ってくることを想定して おばあさんは弁護士を雇っていたのです 裁判に持ち込めばおじいさんに勝ち目はありません」


弁護士(竹林)「今からは.....この争いは暴力ではなく 社会的に 裁判で争ってもらいます まず、 あなたがたが今行おうとしていた行為には強姦罪が適用され.....」


ヤクザ(寺坂)「うるせぇよ!!秋葉メガネが!!」


弁護士(竹林)「んだとコラァァッ!!!秋葉ナメんじゃねぇよボケがぁぁぁぁぁ!!!!ラブライバーの怖さを思い知らせたろかぁぁぁ!!??」ダダッ!!


ヤクザ(寺坂 村松)「上等だコラァァッッッッ!!!!」ダダッ!!


弁護士(片岡)「ちょっ落ち着いてください暴力ではなく裁判で解決すると言ったでしょう!?」


弁護士(竹林)「うるせぇよォ邪魔すんじゃねぇよォ!!!!
この女型の巨人野郎がァっ!!駆逐してやろうかァ!!??ボケがァ!!!!」


弁護士(片岡)「お前いまなんつったゴラァァッッ!!!テメーら全員まとめて食い尽くしてやらぁボケがぁぁぁぁ!!!!」ダダッ!!












572: 2015/06/12(金) 09:00:52.24 ID:bCwqeWQvO



弁護士(片岡)「オラァァァッッ!!!!氏ねぇぇぇぇ!!!!」ドガッ!!バギッ!!ドゴッ!!

弁護士(竹林)「ひぃぃぃ!!ごめんなさいごめんなさいマジでごめんなさい!!」

ヤクザたち(寺坂 村松)「ちょ!?何で俺らまでぇぇぇ!!」

おじいさん(杉野)「そもそもお前が素直に俺に桃をよこせばこんなことにはならなかったんだ!!」

おばあさん(神崎)「違う!!あなたの心が欲にまみれていたからこんな争いが起こったのよ!!」




ナレーション(律)「さぁ、大変なことになりました このまま大喧嘩をつづければ氏人が出る事態になります 」



弁護士(片岡)「ヒャッハァァァァァwww
ww氏ね氏ねぇwwww」ドガッ!!ボゴッ!!グシャッ!!


弁護士(竹林)「」


おばあさん(神崎)「やめて......やめて!!だれかぁぁぁぁぁぁ!!!!」








「やめないか!!!!」





一同「!?」







573: 2015/06/12(金) 09:31:21.35 ID:bCwqeWQvO




桃(キモオタ 声:菅谷)「もう......やめにしないか......こんな悲しい事は.......」ブッブリ....



おじいさん(杉野)「.......桃......」



桃(キモオタ)「争いは......憎しみ 苦しみ 痛み......負の感情を生むだけで他には何も生まないし、何も得られない......」ブリブリビチビチ....



一同「...........」



桃(キモオタ)「どうして皆が争わなきゃならないんだ!!!!同じ地球に住む人間同士!!俺たちは『仲間』だろうが!!!!」ブリッブリュリュブチュリリリリビチャビチャミチミチブリリリリ!!!!




弁護士(片岡)「そうだった......」


ヤクザ(寺坂)「俺たちは....」


ヤクザ(村松)「仲間.....」


おばあさん(神崎)「かけがえのない.....」


おじいさん(杉野)「仲間.....」


弁護士(竹林)「」




キモオタ(桃)「そう.......俺たちは.....仲間なんだ......大切な.....絶対に代わりはいない『仲間』なんだ.......」








574: 2015/06/12(金) 10:22:25.00 ID:bCwqeWQvO



弁護士(片岡)「.....ごめんなさい.....」ポロ ポロ


ヤクザたち(寺坂 村松)「....もう少しで.....俺たちは取り返しのつかない過ちを犯してしまうところだった......」ポロ ポロ


おばあさん(神崎)「私たちは仲間.....これからは皆仲良く暮らしましょう....」







犬(前原 声:カルマ)「ええ話やなぁー かぁー!!」グスッ グスッ

猿(岡島 声:三村)「涙無しでは見られんなぁー くぅー!!」グスッ グスッ

雉(イトナ 声:渚)「はよ帰ってカップ麺食いてぇーなぁー ファーwww」






おじいさん(杉野)「うんうん....これでこそ『仲間』 一度衝突した絆は衝突する前よりも強いものになる.....これにて一件落着だな!」




桃(キモオタ)「ちょっと待て」



おじいさん(杉野)「!?」






575: 2015/06/12(金) 10:59:27.15 ID:bCwqeWQvO




桃(キモオタ)「なぁにさりげなく綺麗な形で終わらせようとしてるんだ?事の発端はお前だろう?


やっぱり悪者に対してははお仕置きで締めくくらなきゃねぇwwww」オシリフリフリ




おじいさん(杉野)「(ちょ!!待てキモオタ!!まさか.....本当にやらないよな!? 演技だよな.....!?)」ヒソヒソ



桃(キモオタ)「(拙者 何をするにしてもやるからには妥協は嫌いなタイプでござるwww役を演じるのならば全力で、徹底的に演じさせてもらうでござるよwwww)」ヒソヒソ



おじいさん(杉野)「!!??うわぁぁぁぁ!!!!もう俺は役は降りる!!!!やってらんねぇよぉぉぉお!!!!」ダッ!!





ガシッ!!




おじいさん(杉野)「!!??」





桃(キモオタ)「(杉野氏.....途中で逃げるのは無しでござるよ......さぁ、男らしく 腹を括るでござるよwwww)」ヒソヒソ




キモオタの桃「」ズイ




おじいさん(杉野)「」








ブリッブリリリリリッッブリュッブリュビチャッミチミチッッッッ!!!!







おじいさん(杉野)「あ"ぎゃ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ!!!!」



581: 2015/06/12(金) 13:35:51.24 ID:bCwqeWQvO



ナレーション(律)「こうして、おばあさんは新居に桃を持ち帰り、おじいさんと離婚し、みんなと平和に暮らしました
今のおばあさんはまるで命が洗濯されたような晴れやかな気持ちです


結局 邪悪なのは 財産欲にも汚物にもまみれたおじいさんだけでした


ひょっとしてあの桃は そんな物欲にまみれた人々を懲らしめるために現れのかもしれません


人間 心のどこかには必ず『欲』という名の鬼ヶ島があります、その鬼ヶ島が姿を現した時.......あの桃は皆さんの元に現れるかもしれません........」

















生徒たち「イイハナシダナ-」

生徒たち「イイハナシカナ-」

生徒たち「キモイイハナシダナ-」




582: 2015/06/12(金) 14:43:34.08 ID:bCwqeWQvO





生徒たち「キ..........」






生徒たち「キモいわ!!
食欲無くなったじゃねーか!!」ブ-ブ-!!



ブ-ブ-ブ-ブ-!!



狭間「クックック 言葉はね 爪痕残してナンボなのよ」

キモオタ「デュフフwwwこれで間違いなくE組の劇が一番心に残ったでござるなwwww」



ブ-!!ブ-!!


浅野「く.....どこまでもE組は......」


ブ-ブ-ブ-ブ-!!


寺坂「ブーイングやべえ!」ダッ


磯貝「早く先生と杉野を回収するぞ!」ダッ


生徒たち「よぉし!逃げろ逃げろぉ!」ダダッ!!


キモオタ「デュフフwwwデュフフwww」ダッ!!




ギャ-!!コッチクンナ-!!バケモノ-!!オェェェェェ!!













583: 2015/06/12(金) 15:22:57.81 ID:bCwqeWQvO
その頃 理事長室では




モニター「ワ-ギャ-」



理事長「(.........結局 私の学校は.......一匹の怪物にまんまと手入れされてしまった......だが あのE組はこの劇のように平穏無事に終幕しない)」



モニター「」プツン



理事長「(防衛省から聞いた限りの情報と.......そして ここ 理事長室での私自身の体験から.......私だけが.....次に何が起こるのか予測がつく)」



理事長「(それに.......聞いた話では あれだけ楽しそうに笑っている彼にも............もう そろそろ悲劇の記憶がフラッシュバックする『あの日』が来る......)」




理事長「(かつてなく大きな嵐たちが過ぎた後で......あなたはまだ教師でいられますか?)」










585: 2015/06/12(金) 23:39:54.28 ID:bCwqeWQvO







ーーーーーここは.....どこだろう.......?



『♪かーごめかーごーめ
かーごのなーかのとーりーは』



........歌っている子供と女の人は........小さい頃の自分と........お母さん..........?


........そうか.........! ここは 昔 自分が住んでいた家..........!



『♪いーついーつでーやーる
よーあーけーのーばーんに』



この歌は.........自分が子供の頃 母親がよく歌ってくれた童謡.....



『♪つーるとかーめがすーべった』スゥ....




ーーーーーお母さんが消えた...........!?



待ってくれ.......!!




『お母さーん どこー? お母さーん』




どこに行くの......!?




行かないで.......置いてかないで!!



見捨てないで!!


















『ウシロノショウメンダァレ?』






587: 2015/06/13(土) 00:13:57.84 ID:YU382SYsO







キモオタ「!!??」ガバッ!!!!





キモオタ「........夢......!?」ハァ ハァ




キモオタ「どうして今になって......あんな夢を.......」ハァ ハァ






キモオタ「(思い出した......今日は12月20日......拙者の誕生日.........)」







キモオタ「なんて目覚めの悪い朝だ.....」








588: 2015/06/13(土) 00:25:54.66 ID:YU382SYsO
E組の教室にて




ワイワイガヤガヤ



キモオタ「..........」



キモオタ「(誕生日.....かぁ......)」



キモオタ「(こんな日......なくなればいいのに.......消えればいいのに......どうして......)」



キモオタ「(この日が来ると必ず蘇る.........忘れようとしても忘れられない記憶........二度と思い出したくもない忌まわしい記憶.......)」



キモオタ「(.....なのに、どうしてこの日は来るんだ......どうしてまた思い出させるんだ...........忘れようとしているのに......どうして........)」








590: 2015/06/13(土) 00:40:05.58 ID:YU382SYsO


ーー
ーーー
ーーーー





『氏ねよ お前』


『ねぇ、何で生きてるの?』


どうして......


『消えてくんない?』


どうしてそんなひどいこと言うの......?


『二度と顔見せるなゴミが』


やめて..........


『誰もお前の事なんて好きじゃない』


やめてよ.......!!


『お前はこれから先 誰からも愛されない』


『一生お前は一人ぼっちなんだよ』




うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!!!!






591: 2015/06/13(土) 00:55:37.87 ID:YU382SYsO






ーー君


ーーオタ君





「キモオタ君」




キモオタ「!?」ガタン!!



生徒たち「..........!」



キモオタ「.....ハァ.....ハァ....」ポロ ポロ



殺せんせー「どうしました?キモオタ君 授業に集中できてませんよ」



キモオタ「.........申し訳ござらん......なんでもない.....続けてほしいでござる......」




殺せんせー「.......では 続けます
つまり、ここの公式は.........」



生徒たち「(どうしたんだ.....?キモオタのやつ........)」ヒソヒソ














593: 2015/06/13(土) 01:25:39.88 ID:YU382SYsO
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン




キモオタ「.............」



ツンツン!



キモオタ「.........?」クルッ



矢田「キモオタくん!」

倉橋「オタりん♪」



キモオタ「............矢田殿......倉橋殿.......」



倉橋「オタりん、どうしたの〜?朝から元気がないよ〜 大丈夫?」

矢田「授業中も寝てたし......ひょっとして具合が悪いの?」


キモオタ「.....別にどこも悪いところなどござらんよ」



矢田「そっかー ならよかったよー♪」


倉橋「ねー♪」


キモオタ「で.....言いたいことはそれだけでござるか?他に用がないのなら......」




矢田 倉橋「........せーの♪」



矢田 倉橋「ハッピーバースデートゥーユー♪ハッピーバースデートゥーユー♪」



キモオタ「!?」



矢田 倉橋「ハッピーバースデーディア♪」


矢田「キモオタくん♪」

倉橋「オタりん♪」



矢田 倉橋「ハッピーバースデートゥーユー♪」



キモオタ「..........!」










596: 2015/06/13(土) 22:14:04.90 ID:YU382SYsO



倉橋「オタりん♪お誕生日おめでと〜♪」パチパチ

矢田「キモオタくん お誕生日おめでとう♪」パチパチ


キモオタ「.........拙者の誕生日など教えた覚えはないが 何故知っている?」


矢田「あのね、ふと疑問に思って烏間先生に聞いて教えてもらったの!そしたらキモオタ君の誕生日は今日だってわかったんだ♪」

倉橋「それでね、今日は家庭科室でオタりんのお誕生日会をするの〜♪ケーキも昼休みに買ったし私たちはプレゼントを用意してるんだよ♪だから放課後一緒に家庭科室にいこー♪」



キモオタ「.......気持ちはありがたいが 今は誕生日なんて祝ってもらう気分ではない.....悪いが今日は一人にしてくれ」ザッ



矢田「あ!待ってよ キモオタ君!」


倉橋「そんなこと言わないで行こうよ〜♪ねぇねぇオタりんってば〜♪」ギュッ!!





キモオタ「!! 触るな!!!!」ドン!!



倉橋「きゃっ!!」ドサッ



矢田「!?」





597: 2015/06/13(土) 23:16:42.11 ID:YU382SYsO




矢田「陽菜ちゃん!大丈夫!?」



生徒たち「な......なんだなんだ......?」ザワザワ




キモオタ「ハァ....ハァ....」



倉橋「.....オタりん.....どうしたの.......? もし私が嫌なこと言っていたなら謝るから........」



キモオタ「うるさい.........うるさいんだよ!!もういい加減にしてくれ!!」


倉橋「.......!」ビクッ!!



キモオタ「拙者の事など何とも思ってないくせに......その気にさせて勘違いさせるようなことをしないでくれ!!
どうせ今まで拙者に優しくしてきたのは全てビXチ先生から教わったお得意の接待術を試すためでござろう.......矢田殿も!!倉橋殿も!!」



倉橋「!! 違うよ! 私たちはただオタりんの誕生日を.......」


キモオタ「それともあれデスカー!?w
wwそうやって優しくして拙者を勘違いさせて後で皆でバカにする寸法デスカー!?www
残念でしたぁwwww拙者はそんな手に引っかかりませぇーんwwww」


倉橋「.........!!」


前原「おい キモオタ!!」



キモオタ「それか こんな気持ち悪いデブに絡んであげる私優しいでしょ?アピールでござるか?www考えてみたら拙者のようなブサメンクリーチャーにこんな美少女たちが話しかけてくるわけないでござるしなwwwwおかしいと思ったでござるよwwwwどうりでやたら拙者に話しかけてくると思ったらそういうことでござったかwwwwハハハハハ!!」


木村「キモオタ お前いい加減にしろよ!!」




倉橋「...........」ポロ ポロ





キモオタ「.............!!」









598: 2015/06/13(土) 23:30:49.76 ID:YU382SYsO




倉橋「違うもん.....グスッ......本当にオタりんのことが好きなんだもん......ヒック......騙してなんかないよぉ......グスン......バカになんてしてないよぉ.......」



キモオタ「........あ〜あ〜嘘泣きまでして......もうほんとそういうのいいから それと.....




偽善ならもう拙者に関わらないでくれるか?」




倉橋「!! .......う......ヒック......うぅ...グスッ.....うわぁぁぁん!」ポロ ポロ




604: 2015/06/14(日) 17:10:05.13 ID:aL6VWLk5O



矢田「.......ひどいよ......キモオタくん.......どうしてそんなひどいこと言うの.....」ポロ ポロ


キモオタ「......矢田殿だって 本当はちょっと優しくしただけで落ちるとかブサメンチョロ杉wwwワロスwwwとか思ってるんでござろう?正直に言ったらどうでござるか?『本当はこんな気持ち悪いデブに話しかけるのは嫌でした』って」


矢田「......そんなこと思ってないよ......」ポロ ポロ


キモオタ「じゃあ何か?ボウリングかなんかの賭けで負けた罰ゲームでござるか?どうせそうでござろうな!!それで真に受けた拙者を皆であざ笑うつもりだったのでござろう!?ほら言ってみろよwwwwwはいwww罰ゲームwww罰ゲームwww」


矢田「......グスッ.....どうして......どうして信じてくれないの.....グスッ.....」ポロ ポロ



杉野「......あいつ......!!」



キモオタ「だぁかぁら!!マジで嘘泣きとかめんど杉内wwww泣けば済むと思って泣いても拙者は騙されまっせぇぇぇんwwww残念でしたwww誰がバカにするために話しかけてくるような奴ら好きになるでござるかwwwバーカwwwアハハハハハwwwwwww」




ドカッッッッ!!!!!




キモオタ「........!?」ドシャッ!!



生徒たち「!?」



磯貝「キモオタ....いい加減にしないか....」





608: 2015/06/14(日) 18:27:52.35 ID:aL6VWLk5O



生徒たち「磯貝.....!」


キモオタ「............皆だって.......皆だって!!本当は思ってるのでござろう!!こんな気持ち悪いオタク 早くこの教室から出て行け!!こんな気持ち悪いオタク早くこの世から消えろって!!」


ガシッ!!


杉野「お前!!今言った言葉 取り消せ!!」


キモオタ「.......なんで取り消す必要があるでござるか?拙者は皆が心の中で思ってる本音を言っただけなのに」



生徒たち「........!!」



杉野「こいつ.......!」ググッ...



キモオタ「ほらぁ!!殴れよぉ!!殴ってみろよぉ!!あいつらと同じようにぃ!!」



磯貝「やめろ!!杉野!!」



杉野「くっ.............!」バッ




610: 2015/06/14(日) 19:25:19.02 ID:aL6VWLk5O



キモオタ「............」


磯貝「キモオタ......さっきは殴ったりしてごめん......でも、わかって欲しいんだ 俺たちはお前にこの教室から出て行って欲しいなんて思ってないよ......同じ仲間として 一緒に卒業したいって思ってる.....」



キモオタ「.............」



磯貝「鷹岡の時も、『死神』の時も......何度もお前は俺たちを助けてくれた.......そんな奴に、どうしてこの教室から出て行って欲しいなんて思えるんだ?
お願いだ......俺たちの事を信じてくれないか?」


キモオタ「.........心にも思ってないことを言うな!!
どんなに優しい言葉をかけても!!どうせ皆裏切るんだ!!
どうせ皆拙者から離れていくんだ!!
上辺だけの優しさや友情なんてもうたくさんだ!!!!」ダダッ!!


磯貝「おい キモオタ!!」


613: 2015/06/14(日) 20:09:56.48 ID:aL6VWLk5O





前原「.......あいつ.....どうしちまったんだよ......」


岡野「......なんか......いつものキモオタじゃないみたい.......」


片岡「それに、なんだか......すごく....悲しそうな顔をしていた.......」


三村「......まるで....今まで押さえ込んでいた感情を全部ぶちまけたみたいな.......」


矢田「私たち......余計な事しちゃったのかな.......」ポロ ポロ


倉橋「オタりん.....私たちの事.....嫌いになっちゃったのかな......」ポロ ポロ




烏間「そんな事はない......」ザッ



生徒たち「烏間先生.....」




614: 2015/06/14(日) 20:17:45.93 ID:aL6VWLk5O



烏間「申し訳ないが.....彼を責めないでやってほしい.....」


生徒たち「.........?」



烏間「......今日が 彼の誕生日だということは皆 知っているな......?

彼にとって 誕生日は 悲惨な過去を思い出してしまう日......
君達の本物の優しさが 偽物に思えてしまえるぐらい彼の心を歪めてしまった日だ.....」


生徒たち「...........」



不破「........前の 下着ドロ事件の時に シロが言ってた....キモオタ君 過去に親絡みの事で辛い事があったって.....」


カルマ「その過去をシロに言われそうになった時の取り乱し方が普通じゃなかった......」



『だって 君は昔......』


『やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!やめてくれぇぇぇぇ!!!!』



渚「先生たちは キモオタ君の過去を知っているんですよね?

教えてください......過去にキモオタ君に何があったのか......」


磯貝「......俺たちからもお願いします、話を聞けば何かキモオタの助けになることがわかるかもしれない.....お願いです!過去にキモオタになにがあったのかを教えてください!」


生徒たち「お願いします!!」


烏間「............」





615: 2015/06/14(日) 20:31:15.36 ID:aL6VWLk5O




烏間「.........すまない........この事は俺が彼の承諾なしに勝手に君達に伝える訳にはいかない.....それに......」



生徒たち「...........?」



烏間「.......知らない方がいい......知らない方が幸せなことだって世の中にはある......少なくとも、俺はもう二度と聞きたくないと思った......」



生徒たち「.............」






僕らは......一学期、二学期と キモオタくんと一緒に過ごして キモオタ君の事を知ったつもりでいた......でも本当は何も知らなかった......


キモオタ君が一人で必氏で過去と戦っていることも

それを隠してつくった笑顔で笑い続けてたことも

そして、過去に キモオタ君の身に何があったのかも



僕らは何にも知らなかった......



616: 2015/06/14(日) 20:58:54.72 ID:aL6VWLk5O


『ねーねー♪ 私、倉橋陽菜乃っていうの〜 よろしくね!キモオタくん♪』

『話し方おもしろ〜い♪えっと〜オタりんって呼んでいい〜?』




キモオタ「...........」



『ねぇねぇ 修学旅行の班 私たちの班に来ない?』

『おーう!キモオタも来いよー!』

『一緒に班行動しようぜー!』




キモオタ「.........」




『俺らの班は6人だけだし、一緒の班になろうぜ!』

『キモオタくん頭いいから修学旅行での殺せんせー暗殺でいい作戦を考えてくれるかもしれないしね』

『まだ俺らキモオタくんのことよく知らないけど一緒に行動するうちにらキモオタくんのことを知れるかもしれないからね』

『もっと仲良くなろ!キモオタくん!』

『私は人と喋るのが苦手ですけどキモオタくんとなら仲良くなれそうです』

『あなたのことも知りたいけれど私たちのことももっと知って貰えたら嬉しいな よろしくね キモオタくん』



キモオタ「............」ジワ...




『前の学校で友達がいなくて寂しい思いをしていたとしても


僕たちはもう友達だよ』




キモオタ「....グズッ....ヒッグ....」ポロ ポロ



ビXチ「どこに行ったのかと思ったら....こんなところにいたのね、アンタ」ザッ


キモオタ「!?.....ビ....ビXチ先生.....」ゴ゙シ!!





617: 2015/06/14(日) 21:22:23.39 ID:aL6VWLk5O




ビXチ「やっぱ 落ち込んだ時は中庭って相場は決まってんのよねぇ」ストン


キモオタ「.........何の用でござるか?」


ビXチ「さっき......桃花と陽菜乃が私に泣きついてきたわ......
大体の事情は聞いた.......アンタ あの子達に最低な事を言ったそうね」


キモオタ「............」


ビXチ「.......私があまり言えたことじゃないけど 確かに アンタの幸薄い人生には同情する.......人を疑う気持ちだってわかる.....」


キモオタ「...........」


ビXチ「でもね、 あの子達は決して人を騙したりバカにしたりするような子達じゃないわ
だってあの子達は あのタコが来るまでは この学校では落ちこぼれ扱いされて校内差別やいじめを受けていたのよ だから 人に騙されたりバカにされたりする痛みをよく知っているの......」


キモオタ「............」


ビXチ「.......それにねぇ、言っとくけど 桃花と陽菜乃はね アンタの事が大好きなのよ」


キモオタ「.........!」














618: 2015/06/14(日) 21:56:18.73 ID:aL6VWLk5O





キモオタ「嘘だ........だってあの二人はビXチ先生から教わった接待術を試すために......」


ビXチ「呆れた、まだそうやって人を疑うつもり?あの二人 最近私と話す時 殆どはアンタの話ばかりすんのよ........アンタ 前 宿直室に桃花を泊めたそうじゃない?」


キモオタ「.....確かに泊めたが......」


ビXチ「桃花はその時の事を私にすごく嬉しそうに話すの アンタの話をする時の桃花の顔は本当に嬉しそうで 見てるこっちも嬉しくなってくるぐらいよ」


『私が寝たフリしていたらね!キモオタ君が私の頭をなでなでしてくれたの!嬉しくて声が出そうになっちゃったよ〜///』



キモオタ「...........!!」



ビXチ「それに、陽菜乃は アンタと一緒に水族館に行けることが決まった時、すっごく喜んでたわ」


キモオタ「そりゃ喜ぶでござろう 倉橋殿は生物が大好きでござるからな」


ビXチ「違うわよ 確かにそれもあるかもしれないけど、あの子が喜んでいた一番の理由は アンタと一緒に出かけられるからよ」


『ビXチ先生〜 明日ねっオタりんとお出かけなんだよ〜♪ いーっぱいオタりんと遊ぶの〜♪』


キモオタ「............!!」





619: 2015/06/14(日) 22:21:18.29 ID:aL6VWLk5O



ビXチ「自分が気持ち悪いと思っている相手とわざわざ一緒に泊まったり 水族館に行ったりすると思う?」


キモオタ「...........」


ビXチ「本当は 気付いてるんでしょ?あの子達 E組の皆の優しさは本物だってこと.....」


キモオタ「.......怖い.......」


ビXチ「.........?」







キモオタ「.......本当は......気付いていたのに......皆の優しさが怖くて......怖くて........わざと........皆にひどいことを言ってしまった........」ポロ ポロ


ビXチ「.............ちゃんと皆に謝ってきなさい あの子達はきっと許してくれるわ.......一度 裏切った私の事も許してくれたように.......」



キモオタ「.....グズッ....」コクッ






620: 2015/06/14(日) 22:27:15.23 ID:aL6VWLk5O
E組の教室








キモオタ「........誰もいない.....皆 帰ったのか.........」




キモオタ「..........もう 拙者も宿直室に戻ろう..........」












621: 2015/06/14(日) 22:43:16.15 ID:aL6VWLk5O






キモオタ「............明日........皆に謝ろう..
.........」ドス ドス




キモオタ「謝ったって.....やっぱり 許してくれないだろうけど...........」ドス ドス




キモオタ「...........これで........このクラスの皆にも嫌われた.........」ドス ドス



キモオタ「........また.......拙者はひとりぼっちなんだ.............」ドス ドス




キモオタ「......グズッ.....ヒッグ.....」ドス ドス







622: 2015/06/14(日) 22:47:02.27 ID:aL6VWLk5O



『今日は家庭科室でオタりんのお誕生日会をするの〜♪』




キモオタ「.......家庭科室.......」






625: 2015/06/14(日) 22:55:56.59 ID:aL6VWLk5O
家庭科室前




キモオタ「......なんでここに来たんだろう.......もう拙者の誕生日会など するはずがないのに.........」



キモオタ「教室のドアを開けるだけ開けて帰ろう........」



キモオタ「拙者が誰かから誕生日を祝ってもらえるなんて最初からありえない事でござったしな........」



キモオタ「やっぱり 拙者の誕生日は 一人寂しく過ごすのが一番でござるしな....
....ハハハ.......」ポロ ポロ





キモオタ「......グズッ.......ヒッグ......」   





627: 2015/06/14(日) 23:02:26.29 ID:aL6VWLk5O




キモオタ「................」グズッ ヒッグ




ガララーー!!





628: 2015/06/14(日) 23:03:21.20 ID:aL6VWLk5O






パンパンッッッッ!!!!






630: 2015/06/14(日) 23:07:37.30 ID:aL6VWLk5O



ヒラヒラヒラヒラ.....




キモオタ「..........これは........!」









生徒たち「ハッピーバースデー!キモオタ!」パチパチパチパチ





キモオタ「..............!!」








631: 2015/06/14(日) 23:22:26.58 ID:aL6VWLk5O



生徒たち「ハッピーバースデートゥーユー♪ハッピーバースデートゥーユー♪
ハッピーバースデーディア キモオター♪
ハッピーバースデートゥーユー♪」



キモオタ「皆........!!」



岡島「ほら、キモオタ!早くケーキのロウソクを消そうぜ!」



キモオタ「あ、あぁ! フー!フー!」



ロウソク「」フッ!



生徒たち「誕生日おめでとう!キモオター!」パチパチパチ



キモオタ「..............!!」ポロ ポロ





632: 2015/06/14(日) 23:50:34.45 ID:aL6VWLk5O




キモオタ「どうして.........」ポロ ポロ



生徒たち「?」




キモオタ「さっき......あんなにひどいことを言ったのに........どうして.......ど・じでぇ"」グズッ...ヒッグ....



不破「......さっきね......誕生日はキモオタ君にとって辛い思い出が蘇る日だって 烏間先生から聞いたんだ.......」


寺坂「でも、お前にとってその辛い過去は 誰が何をしようと拭い去ることはできねぇ」


カルマ「だからキモオタ君のために今 俺らには何ができるかを考えたんだよ」


渚「そして、僕らがキモオタ君の
ために.....今できることは......
今日の誕生日を最高の思い出として心に残るような素敵な日にすることなんだ」


茅野「私たちには過去の辛い誕生日の思い出を忘れさすことはできないけど」


磯貝「今日来る誕生日は 皆で素敵な誕生日にするって決めたんだ」




キモオタ「う......うぐぅ.......」ポロ ポロ


















633: 2015/06/15(月) 00:42:41.06 ID:vS51tmMyO



キモオタ「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!ごめんよぉ!!!!ごめんよぉ!!!!」ドバドバ!!




生徒たち「キモオタ......」




キモオタ「本当は"怖ぐでぇ"!!!!皆の"優じざが怖ぐでぇ"!!!!も"じ拙者の"過去を"知っ"でじま"っ"だら"皆が拙者がら"離れ"でじま"う"事が怖ぐでぇ"!!!!ぞれ"な"ら"自分がら"離れ"よ
"う"ど思っ"でぇ"!!皆に"びどい"事を"言っ"でじま"い"ま"じだ!!!!う"わ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ん"!!!!ごめ"ん
"な"ざい"!!!!ごめ"ん"な"ざい"!!!!」ドバドバ!!



生徒たち「そうだったのか........」




キモオタ「う"わ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁん"!!!!」ドバドバ!!



矢田 倉橋「.............」ス....



ギュッ




キモオタ「!?」



矢田「泣かないで.....キモオタくん.......泣いたらダメ........素敵な日にするんでしょ.....?だったら泣かないで.......笑ってなきゃダメだよ」


倉橋「私たちは......過去なんて気にしないよ........どんなオタりんでも......私たちは大好きでいられるから........」



キモオタ「矢田殿........倉橋殿.........」グズッ







634: 2015/06/15(月) 23:50:17.63 ID:gVJ/meuaO



キモオタ「.......そうでござるな.......いつまでも泣いてたら.......素敵な誕生日にできないでござるからな......」ゴ゙シ



生徒たち「..........!」




キモオタ「皆、今日は拙者のために誕生日会を開いてくれて ありがとうでござる!今日は最高の思い出を作るからよろしくでござる!!」



生徒たち「キモオタ........!!」




キモオタ「とゆーわけで 誕生日祝いに女子は前着ていた体操着を全員 拙者によこすでござるよwwwwデュフフwwww」




生徒たち「............」




生徒たち「やっぱりこいつはゲスだった!!!!!」




635: 2015/06/16(火) 00:20:03.75 ID:xGVXvY8ZO



倉橋「やったぁ!いつものオタりんに戻ったぁ♪」ギュウ!!

矢田「それでこそ私たちのキモオタ君だよ!」ギュウ!!


キモオタ「矢田殿も倉橋殿も さっきは本当にごめんよ......二人の優しさを踏みにじるようなことをしてしまった.......」


倉橋「いいよぉ♪私 気にしてないもん♪」

矢田「うん!私も キモオタ君が元気になってくれたから それでいいもん♪」


キモオタ「やっぱり二人共 天使すぎワロスwwwww」


倉橋「あっでもね 『もう関わらないでくれ』はショックだったんだよ〜?」プク-


矢田「......やっぱり『誰が騙すような奴らを好きになるか』もショックだったかも.......」シュン...


キモオタ「およよ.......ごめんよ ごめんよ......さっき言ったこと.....撤回するでござるよ......やっぱり二人にはこれからも拙者に関わって欲しいでござるし......それに......」



矢田 倉橋「それに〜?♪」



キモオタ「..............拙者は..........二人の事が.........その........大好きでござるから........///」



矢田 倉橋「............!」パァァァァ



キモオタ「デュフフwwwwwもう離さないでござるよぉwwwww拙者が二人共まとめて食べちゃうぞぉ〜wwwwwデュフフフフェwwwwハァ....ハァ.....」ギュウウウウ



矢田「やーん♪ キモオタ君!でもやっぱりその言動が一番キモオタ君らしいよ♪」


倉橋「キャハハ♪やっぱりオタりんゲス〜い♪でも いつも通りのオタりんがだ〜いすき♪」



キモオタ「デュフフフフwwwww」







636: 2015/06/16(火) 00:41:49.14 ID:xGVXvY8ZO


片岡「まったくもぉ.......キモオタ君は.......」ハァ...


岡野「まぁでもいつものキモオタに戻ってくれて安心したよ」


片岡「それもそうだね........今日は大目に見るけど.....明日からはまた私たちの出番だね!」ニコッ!


岡野「そうだね!明日からはまたあのおバカ四兄弟をみっちりシメてあげなきゃね!」ニコッ!





岡島「うぉぉぉ!!!!それでこそキモオタだぁぁぁ!!!!」ダダッ!


前原「よっしゃあ!!!!岡野と片岡が許可を出したぞぉ!!!!俺らもキモオタに続けぇ!!!!」ダダッ!


イトナ「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ダダッ!




岡野「誰がアンタらに許可を出した!!!!」


ドカッ!!ゲスッ!!ガシッ!!


岡島「あべしっ!!」

前原「ひでぶっ!!」

イトナ「くわばらっ!!」




片岡「アンタたちは今からたっぷりお説教だよ!」





片岡「」ガミガミガミ

岡 前 イ「」ペコペコ





杉野「ははは.......なんか ホッとしたな」


渚「うん! やっぱりキモオタ君はこうでなくっちゃ!クラスの皆も元のペースに戻ったしね!」ニコッ!









638: 2015/06/16(火) 00:48:34.67 ID:xGVXvY8ZO
家庭科室の外では




ワイワイギャイギャイ!!




ビXチ「.........すごく楽しそうじゃないキモオタ.......やっと 心から笑えたって感じね.......」


殺せんせー「ふーむ......もう、そろそろいいかもしれませんねぇ......」


烏間「......そうだな.....今なら彼もきっと.......」




639: 2015/06/16(火) 01:10:12.26 ID:xGVXvY8ZO



ガララー!




生徒たち「あ! 殺せんせー.....烏間先生にビXチ先生も」



キモオタ「...........」



殺せんせー「キモオタくん、私が最初に君に言ったように、このE組の生徒たちは本当に素晴らしい生徒たちで、きっと君がひとりぼっちになることなんてないということ......今日でそれが わかりましたね?」


キモオタ「あぁ........あの時 殺せんせー
が言った事.....今日で改めて実感する事ができたでござるよ......」




殺せんせー「それならば.......もう.......そろそろ 本当の事を生徒たちに話してもいいのではないでしょうか?君がどこから来たのか......君が何者なのか......そして、過去に君に何があったのかを.......」




生徒たち「...........!」



キモオタ「...........」






640: 2015/06/16(火) 15:40:32.66 ID:xGVXvY8ZO



烏間「君が教室を飛び出した後...俺は 生徒たちに、君の過去を話すように頼み込まれたが.....まだ 生徒たちが真実を受け入れることができないと思い、話さなかった.......」



生徒たち「..........」



烏間「しかし、今の君と生徒たちは強い信頼で結ばれている.......今の彼らなら、きっと君の過去を受け入れてくれると思うし......今の君なら彼らに心を開いて 本当の事を話すことができると思う....」



キモオタ「............」



ビXチ「.......いつまでも、一人で抱え込んでないで この子たちに本当の事を全て 包み隠さずに話しなさい.......カラスマの言う通り.....たとえ、どんなに受け入れ難い真実でも、この子たちは必ず受け入れてくれる.......絶対にアンタをひとりぼっちになんかしない...... 」



キモオタ「...........」





641: 2015/06/16(火) 15:52:21.34 ID:xGVXvY8ZO



磯貝「キモオタ.....俺たちはお前の事を信頼している.....信頼しているからこそ お前も俺たちを信頼して、話してほしいんだ.....」


片岡「私たちはあなたのどんな過去でも受け入れる覚悟はできている......お願い..
....私たちに 過去にあなたの身に何があったのかを話して....」





キモオタ「..........わかった......もう、これ以上 拙者を信頼してくれる皆に嘘をつき続けるのは嫌でござるからな......
話すでござるよ.......本当の事を.....」



生徒たち「..........!」











642: 2015/06/16(火) 16:52:39.80 ID:1Oz/QJ4GO




キモオタ「........これから拙者が話すことは......冗談でも戯れでもないということをよく理解して欲しいでござる......」



生徒たち「............」



キモオタ「........まず、今まで嘘をついていた事を皆に謝らなくてはならない.........」



生徒たち「............?」




キモオタ「本当は拙者は.......今日で15歳になるのではない.......」



生徒たち「!?」




キモオタ「拙者の名前は『大石 貴志』 今日でビXチ先生と同じ 21歳になるでござるよ」






644: 2015/06/16(火) 18:16:01.09 ID:1Oz/QJ4GO




生徒たち「............!」



キモオタ「南の島で鷹岡と戦った時......鷹岡がウィルスの解毒剤を爆発しても.....なぜ拙者は比較的 冷静だったのか.....そして、あの時 拙者が皆に何を伝えようとしていたのか.......おそらくあの場にいた皆は疑問に思ったでござろう?」




『やれるものならやってみろ.......治療薬など 爆破されたところで怖くもなんともない......』


『皆!!聞いてほしいでござる!!
今 皆に盛られたウィルスは実は......!!





生徒たち「............!」



キモオタ「あの時.....磯貝氏と木村氏は拙者に尋ねてきたでござるな.....
『ひょっとして 治療薬が偽物だということを知っていたのではないか?』と.....」



磯貝 木村.......まさか.......!」



キモオタ「そう、拙者は知っていた.....治療薬の事だけではなく.....鷹岡が皆にウィルスを盛って人質にする事、そして残った生徒たちでホテルに乗り込む事も.....『死神』が現れ、生徒たちごと 殺せんせーを殺そうとしたことも.......今まで起こった出来事を全て知っていた.....」


生徒たち「...........!」







645: 2015/06/16(火) 18:35:39.51 ID:1Oz/QJ4GO



キモオタ「すまなかった......皆が危険な目に遭うとしっていながら.....拙者は皆にそれを教えることはしなかった.....なぜなら......」



吉田「ちょ!待ってくれ.....!どーいうことなんだよ!?訳わかんねーよ!!本当の歳ってなんなんだよ!!なんでお前がこれから起こる出来事を知ってるんだよ!?」


原「落ち着いて!!吉田君!!」



吉田「.........」ハァ...ハァ....



キモオタ「......そうでござるな........もう、この際...単刀直入に言おう......」









キモオタ「この世界は二次元.....つまり『漫画』の世界で、そして拙者は三次元.....つまり 『現実』の世界からこの世界に来たのでござる......」










646: 2015/06/16(火) 19:00:00.32 ID:1Oz/QJ4GO



生徒たち「.........!?」




次々とキモオタくんから繰り出される耳を疑うような言葉たち.......僕らの思考回路はもうすでについていけなくなっていた......


でも、キモオタ君の目を見れば 彼が嘘をついていないことがわかる......




岡島「ちょ.......ここが漫画の世界で.......お前はその漫画を読んでいた読者だってことか.........?
ははは!キモオタよぉ......冗談やめようぜ.......」



キモオタ「言ったでござろう......冗談でも戯れでもないと......」



寺坂「.....マジかよ.....」



生徒たち「..............」




キモオタ「......だから、拙者がこれから先 起こる出来事を知っていたのは.....この漫画の展開を知っていたから......」



キモオタ「そして......皆が危険な目に遭うと知っていながら それを皆に伝えなかったのは.....この漫画の展開を変えないためでござる.....この漫画は.....大きな危険や壁を乗り越えることによって皆が成長していく物語......だから、拙者が介入したりすれば、展開がずれ 皆が成長する機会を失うことになってしまう......」







648: 2015/06/16(火) 19:13:02.07 ID:1Oz/QJ4GO



カルマ「..........」

奥田「...........」





『まるでこれから起こる出来事を予測して行動しているみたいというか.....そんな気がしてさー』





狭間「.........でも......それなら確かに.....『死神』が仕掛けたトラップを余裕で回避していたのも合点がいく........」



キモオタ「.....そして........おそらく、この中に....この世界の真理に薄々 気付いている者がいると思う.......」



生徒たち「............!?」












キモオタ「そうでござろう 不破殿?」





649: 2015/06/16(火) 19:29:38.39 ID:1Oz/QJ4GO



生徒たち「!!??」



三村「.....不破......!?」




不破「......私は......知らない......」



キモオタ「そんなことはなかろう........今まで自分が言った事を思い出してみるでござるよ」






『え ジャンプの探偵物?よく知らないけど文庫版が出てるらしいから買うといいと思う』

『全員分の私服 2日分考えるのエグすぎるしね』

『8ページぐらいかけてリアクション取らせたかった でもそれは他の作品の独壇場だわ』




生徒たち「............!」



不破「............」





キモオタ「不破殿の口から出た数々のメタ発言.....これらの言葉は この世界の真理に気付いていないと出てこない言葉だと思うでござるが.......?」




生徒たち「......不破......」



不破「........うん......薄々だけど.....気付いてたよ......」








652: 2015/06/16(火) 22:46:04.59 ID:1Oz/QJ4GO



不破「皆......黙っててごめんね.....この世界が漫画の世界だってこと.....前々から気付いてけど.....別にこれからの生活には支障がないから言わないでおいたんだけど.......」



生徒たち「...........!」



キモオタ「.........これで......少しは信じてもらえたでござるか.......?」




竹林「.......なら、質問させてもらうけど........キモオタ君がこの世界に来た理由は何だい.......?」



キモオタ「..........拙者はある日突然この世界に飛ばされてきた........その時に、拙者をこの世界に飛ばした者の声が拙者に言った........
『この世界から出たければ椚ヶ丘中学3年E組担任の超生物を殺せ』と........」



前原「おい......ちょっと待て......この世界から出たければって.......」


渚「まさか..........!!」


生徒たち「.............!!」






殺せんせー「..........」


烏間「...........」


ビXチ「............」







キモオタ「そう、どのみち、あとわずかで皆とは一生のお別れでござる、殺せんせーを殺せずに地球が爆発しても、殺せんせーを頃して地球が爆発しなくても、




もう皆と会うことは二度とない」





654: 2015/06/16(火) 23:29:46.06 ID:1Oz/QJ4GO





生徒たち「...............!!」





『.....また一緒に花火大会 行こうね♪』


『........そうでござるなwwwwまた皆で一緒に行こうぞ!!デュフフwwww』





倉橋「う.......うわぁぁぁん!!」ポロ ポロ


岡島「倉橋......」



倉橋「オタりんの嘘つき!また皆で一緒に花火大会に行くって言ったのに!オタりんも一緒に行こうねって言ってくれたのに! うわぁぁぁん!オタりんのバカバカァ!」ポカポカ!



キモオタ「........倉橋殿......」



矢田「もう......会えないの.....?
元の世界に帰ったら......もう......二度と会えないの......?いやだぁ.....そんなのいやだよぉ......うわぁぁぁん!!」ポロ ポロ




キモオタ「すまない.......すまない.....」




生徒たち「そんな........キモオタ.......!」






殺せんせー「.............」



烏間「やはり......受け入れるのはまだ無理だったか........」



ビXチ「............」グス...






655: 2015/06/17(水) 00:03:26.70 ID:xeVRFwkOO




矢田 倉橋「.....グスッ....ヒック.....」


キモオタ「...........」ナデナデ


生徒たち「...............」





殺せんせー「さぁ、キモオタ君......続きを話しなさい」



烏間「もうこれ以上は......なにも今日でなくてもいいだろう......」



殺せんせー「私の生徒たちは、どんなに辛い事実であろうと必ず受け入れます.....
.仲間の過去を受け入れられないほどのやわな生徒たちには育てていません.....」



片岡「.......殺せんせーの言う通りだよ......それに、さっき言ったように......私達はどんな真実でも受け入れる覚悟は出来ている........」


磯貝「........話してくれ.......どんなに辛い過去でも......俺たちは耳を逸らさないし 、目を伏せない.......」



生徒たち「........キモオタ........」コクンッ








キモオタ「............わかった.......では......拙者の過去の話をしようか.........」






656: 2015/06/17(水) 00:28:15.53 ID:xeVRFwkOO



キモオタ「夏休み、南の島で....旅行最終日に烏間先生とビXチ先生が2人で食事をした時......烏間先生がビXチ先生に言われた........『【[ピーーー]】ってどういう事か 本当にわかってる?』という言葉......」



ビXチ「...........」



キモオタ「この言葉は烏間先生だけでなく、当然 皆にも付いて回るものだ......

【[ピーーー]】という 口に出すのは簡単な言葉........でも.......この言葉の持つ本当の重みを.......皆も、烏間先生も.......わかっていない.....なぜなら......人を頃した事などないからだ..........でも、拙者はこの言葉の持つ本当の重みを知っている.......いや、知ってしまった......!」







生徒たち「...............!!」



渚「まさか.........!!」








キモオタ「そう」






















キモオタ「拙者は過去に人を頃した事がある」






661: 2015/06/17(水) 18:05:35.15 ID:xeVRFwkOO





キモオタ「夏休み、南の島で....旅行最終日に烏間先生とビXチ先生が2人で食事をした時......烏間先生がビXチ先生に言われた........『【頃す】ってどういう事か 本当にわかってる?』という言葉......」



ビXチ「...........」



キモオタ「この言葉は烏間先生だけでなく、当然 皆にも付いて回るものだ......

【頃す】という 口に出すのは簡単な言葉........でも.......この言葉の持つ本当の重みを.......皆も、烏間先生も.......わかっていない.....なぜなら......人を頃した事などないからだ..........でも、拙者はこの言葉の持つ本当の重みを知っている.......いや、知ってしまった......!」







生徒たち「...............!!」



渚「まさか.........!!」








キモオタ「そう」






















キモオタ「拙者は過去に人を頃した事がある」






662: 2015/06/17(水) 19:13:46.89 ID:xeVRFwkOO







生徒たち「.........嘘........だろ........」






ビXチ「............」



殺せんせー「............」



烏間「............」







663: 2015/06/17(水) 19:18:36.52 ID:xeVRFwkOO





キモオタ「君達に聞く.....」




生徒たち「..........」






キモオタ「.......もし......自分にとって大切な人を殺さなければ自分が氏んでしまうとしたら.........




君達ならどうする? 」





664: 2015/06/17(水) 19:20:56.97 ID:xeVRFwkOO






生徒たち「...........!!」





殺せんせー「............」






665: 2015/06/17(水) 19:27:12.37 ID:xeVRFwkOO






異次元からの来訪者は......僕たちには到底 答えられないような問いを突きつけると



ポツリ......ポツリ......と語り始めた......




自らが体験した 過去の忌まわしい記憶を......






666: 2015/06/17(水) 19:29:15.70 ID:xeVRFwkOO




2学期 完




キモオタ過去編 2学期終盤に続く








669: 2015/06/18(木) 16:51:10.58 ID:4iIpcpPvO

引用: キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」2学期