308: 2015/07/02(木) 21:37:11.70 ID:F9RuJcElO


キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」過去編【前編】


.......それから 約一年余りの時が経ち

たかしは名門の私立中高一貫校に入学した



小さい頃から祖母に言われてきた


『必ず親を幸せにしてあげなさい』


という言葉



祖母からの教えを守る事が、祖母への一番の償いと思った たかしは、一生 癒えない傷を負いながらも、唯一の自分の肉親である母を幸せにするため、勉強をおろそかにせず、前を向いて生きてきた

暗殺教室 21 (ジャンプコミックスDIGITAL)

309: 2015/07/02(木) 21:49:31.92 ID:F9RuJcElO
入学式後 教室



ワイワイガヤガヤ



たかし「(この学校は.....小学校の頃のクラスメートが誰も入学していない.......なぜなら、この学校の受験はものすごく難関だから.....皆 無難な公立中学に入学した.......)」



たかし「(この学校の人達は.......僕のお父さんの事なんて知らないはず......)」



たかし「(ここなら......また、一からやり直せる........いじめのない学校生活が.....
)」
















「よう 小野寺」




311: 2015/07/03(金) 21:47:04.03 ID:lDjz6DzqO







その声は たかしが最も聞きたくない声だった



中学生になって 小学校の頃に自分をいじめる者が誰もいないと安心した矢先、自分に一番初めに話しかけて来た人物は




自分の親を勝手に人頃しと決めつけ 挙げ句の果てには自分の事まで人頃し呼ばわりし、 小学4年から卒業するまで、ずっと自分に耐え難い 暴力、暴言を与え続けてきた張本人だった









たかし「.....お......鬼熊.....君.......」ガタガタ








鬼熊「お前もこの学校に入学してたとはなぁ、ほんと『奇遇』だなぁwww」








たかし「(ど.......どうして鬼熊君がこの学校に.......!?成績はクラス最下位だったから受験すらできないはずなのに.......!!)」ガクガク







312: 2015/07/03(金) 21:54:14.61 ID:lDjz6DzqO



実は 鬼熊 拓斗の父親、鬼熊 剛蔵は、自らの権力と財力を行使し、
この学校の教師を権力で脅しつつ、なおかつ賄賂を与えて手玉に取り、息子の拓斗を裏口入学させていた



全ては自分達にとって『悪』である大石家の長男、大石 貴志を徹底的に貶めるため.......





313: 2015/07/03(金) 21:58:57.08 ID:lDjz6DzqO




たかし「.............!」







鬼熊「俺から逃げられると思うなよ......『悪』はどこまでも追いかけて根絶やしにしなきゃならないからなぁ......」ニヤァァァ....







たかし「..............!」ガクガク.....







314: 2015/07/03(金) 22:15:53.45 ID:lDjz6DzqO


こうして、たかしの地獄の学校生活が再び始まった








たかし「............」ガララ-!



生徒たち「おい来たぞ......人頃しの子が......あいつの親父、人頃しらしいぜ.......」ヒソヒソ....「うわー、マジでー?怖〜い」ヒソヒソ....「おい、あんま声がでかいと聞こえる、殺されるぞ、.....」ヒソヒソ....



たかし「...........」



入学式の次の日、学校に行くと、早速 たかしの父親の情報が広まっていた



この時、たかしは自分の父親の情報を流したのは、間違いなく鬼熊だと確信していた......






316: 2015/07/03(金) 22:44:52.45 ID:lDjz6DzqO


中学生になった子供たちは、小学校の頃よりも、より残酷性を増した仕打ちをするようになっていた





鬼熊「おい 人頃し!!お前小学校の頃からナヨナヨナヨナヨきめーんだよ!!そーいうところがイラつくんだよ!!」


たかし「ごめんなさい.......ごめんなさい.......」


生徒1「なぁ、こいつ本当は女かもしれねーぞwww」


生徒2「こいつ玉 ついてねーんじゃねーのwwww」


生徒3「確かめてみよーぜwwww」


鬼熊「よっしゃwwwじゃあお前ら押さえとけよwww俺が脱がすからwww」


生徒たち「おうよwww」ガシッ!!


たかし「!! やめて!!やめてぇぇ!!」ジタバタ!!


鬼熊「暴れんじゃねぇよ!!!!」



ドカッッッ!!!!



たかし「うぐぅ.....!!」



鬼熊「よっしゃ!!今だ!!全員で脱がせろ!!」


生徒たち「おう!!」カチャカチャ!


たかし「いやぁ!!やめてよぉ!!」ジタバタ!!





ズルッ!!





鬼熊「ギャハハハハハwwwwww」


生徒たち「ひゃぁーwwwこいつ男だったのかぁwwwにしても小っさwww」


女子達「ギャハハハハハ!!キモいぃぃ!!www」





たかし「う.....うぅ......」グスッ...グスッ....






317: 2015/07/03(金) 23:21:34.45 ID:lDjz6DzqO



鬼熊「おい、これ以上何かされたくなかったら今から俺の言うことを実行しろ」



たかし「............?」ヒグッ...グスッ....











鬼熊「射精しろ 今すぐここでだ」






たかし「!?」






生徒たち「ブフォwwwww」




鬼熊「オラッとっととしごけよ!!射精するだけで許してやるんだからよー!!」




たかし「い.......嫌だよ!!そんな事したくないよ!!鬼熊君!!もうやめ.......!!」





ドゴッッッ!!




たかし「い"だい"!!!! 痛いよぉ......痛いよぉ.......」ポロ ポロ





生徒たち「うわぁ 玉に蹴りが.....こりゃ痛ぇわぁ.....」





鬼熊「お前に拒否権あると思うなよ 人頃しのくせによぉ 人頃しは警察のトップの息子である俺に黙って従えばいいんだよ!!!!」ドガッ!!ドゴッ!!グシャッ!!




たかし「ぎゃ"あ"!!い"だ"い"!!や"め"でぇ"!!」




鬼熊「ほら、お前らもやれよ こいつ小学校の頃から物分りが悪くてさー、こうでもしないとわかんないんだよね、自分の立場がさぁ」



生徒たち「りょーかいwwww」ザッ ザッ





319: 2015/07/03(金) 23:45:28.61 ID:lDjz6DzqO




生徒たち「オラッ!!とっととやれよ!!人頃し!!」ドガッ!!ゴッ!!バキッ!!




痛いよ...........痛いよ...........





生徒たち「鬼熊君の言うことが聞けねーのかよ!!」ドカッ!!バギャッ!!ガッ!!





やめて...........やめて.............もう殴らないで..........お願い.........






鬼熊「やるって言うまでずっと殴り続けるぞ!!」バコッ!!ドギャッ!!バキッ!!






そうだ..........







やればいいんだ............やれば 殴ったり蹴ったりするのをやめてくれる...........







やるだけで 痛い目に遭わなくて済むんだ.........








321: 2015/07/04(土) 00:01:14.14 ID:OC5OvIIVO






たかし「もうやめてぇっっっ!!!!」





生徒たち「あァ?」ピタッ....




鬼熊「.............」ニヤァ








たかし「やります........射精します.........射精しますから.........殴るのはもうやめてください..........お願いします」ゴッ




生徒たち「ブフwwwwこいつ下半身丸出しで土下座しやがったwwww」



女子たち「マジでキモいんだけどwww写メっとこwwww」パシャッ






鬼熊「じゃあ早くやれよ、クラスの全員や、廊下を歩く奴らにも見えるように教壇の上に座ってしごけ」






たかし「はい.........」ヨロ....ヨロ.....




鬼熊「痛がるフリしてんじゃねぇよ!!とっとと前に出ろ!!」





ドガッッッッ!!!!






たかし「うぅ.....!!すみません、すみません........」ヨロ....





324: 2015/07/04(土) 01:15:39.27 ID:OC5OvIIVO




たかし「.............」ガタ...




鬼熊「よし、座ったな.......じゃあ早く始めろよ」




たかし「あ.......あの......」




鬼熊「あ?なんだ、文句でもあんのか?






たかし「その......何もなしじゃ......できないというか......その........」





ドガッッッッッ!!!!




たかし「がはっ!!」ドサッ!!





鬼熊「調子に乗ってんじゃねぇぞ!!誰がテメーのためにわざわざオカズを用意してやるかよ!!お前みたいな人頃し!!妄想で充分なんだよ!!」ガン!!ガン!!ガン!!




たかし「うぅ......!ごめんなさい!!こんなさい!!」






325: 2015/07/04(土) 01:25:09.09 ID:OC5OvIIVO



鬼熊「ハァ.....ハァ......次くだらねぇこと言ったら腕の骨へし折るぞ.......とっととやれや!!!」




たかし「.......ゲホッ!!.......はい.........」ガタ....





たかし「.................」ス....




ギュ....





生徒たち「プククwwwww」




たかし「.................」

  


鬼熊「.............」ニヤニヤ....





たかし「................」....










全員「ギャハハハハハwwwwwきめぇwwwwwこいつマジでしごき始めたぞwwwww」




たかし「うぅ.....グスッ....」





331: 2015/07/04(土) 14:43:54.58 ID:OC5OvIIVO



女子たち「ギャアアアwwwwマジキモいんですけどwwww」



生徒たち「ギャハハハハハwwwwww」




鬼熊「オラッwwwwしごきながら笑顔で『僕は教室でマスかく変Oゴミ虫野郎です』って言えよwww」





たかし「ハ......ハハ......グスッ....僕は....ヒグッ.......教室でマスかく......エグッ....変Oゴミ虫野郎です.......ハハ.....ハハハ.......!」





全員「ギャハハハハハwwwwマジで言ったぞこいつwwwwもうこいつに人権なんてねぇだろwwww」






たかし「う.......グスッ........うぅ.....ヒグッ.......!!」






たかし「う.......!!」





ドピュッ






332: 2015/07/04(土) 14:55:44.90 ID:OC5OvIIVO








たかし「ハァ.......ハァ.......う.......うぅ......」グスッ...ヒック.....





女子たち「ギャアアアア!!!!マジで出した!!汚い!!キモい!!
親が人頃しの上にこんなにキモいなんて、こいつ何で生きてるの!?」




鬼熊「けっwww教室で汚ぇモン出しやがってよぉwwww汚すぎて殴る気にもならねぇわ いこーぜwww」ザッ




生徒たち「もうこいつ人権ねぇから苗字で呼ぶのも嫌だわwwww」





鬼熊「じゃあwwwさしずめ今日からこいつはwwwwキモすぎるオタクだから......」









鬼熊「『キモオタ』でいいんじゃねーの?wwww」ザッザッ






生徒たち「おwwwwそれいいねwwwwじゃあなキモオタくんwwww名付け親の鬼熊君に感謝しろよwwww」ザッ ザッ









たかし「グスッ.....ヒグッ......」ポロ ポロ






334: 2015/07/04(土) 15:22:41.26 ID:OC5OvIIVO





キモオタ..........か...........




人頃し よりはよっぽどマシだ..........





.........今みたいに........自分が皆の笑い者になれば...........皆の道化として振舞えば.........





誰も自分を殴ったりしない.............







338: 2015/07/04(土) 19:04:40.67 ID:OC5OvIIVO



その出来事があった日から たかしは屈折した考え方を持つようになった




鬼熊「ほらwww今日もやれよwwwいつもみたいによぉwww」



たかし「......はい..........」



生徒たち「こいつ 最早 躊躇いがなくなってきてねぇかwwww」


女子たち「マジキモいんだけど」





自分が大人しく言うことを聞けば 皆 自分を笑ったり蔑んだりするだけで これ以上 暴力が酷くなることはない





たかし「う.......くっ.....!」





それなら こいつらの言うことを大人しく素直に聞けば これ以上痛い目に遭わなくて済む


自分が自慰さえすれば 誰にも暴力を振るわれずに済む







たかし「うぅ........!!」





鬼熊「出しやがったwww汚ぇwwww」



生徒たち「ギャハハハハハwwwwww」







その考え方を信じ込んでしまった たかしは 鬼熊達、クラスメートたちに言われるがまま、狂ったように毎日毎日 自慰にふけるようになってしまった



全ては自分の身を守る為に........





343: 2015/07/04(土) 23:42:21.69 ID:OC5OvIIVO



しかし、鬼熊たちクラスメートのたかしへの要求の内容は 日に日にエスカレートしていった






鬼熊「おい!!」



たかし「は.....はい....」カチャカチャ



鬼熊「それはもう飽きたし汚ぇから二度とすんじゃねぇよ!!」



たかし「ご....ごめんなさい.....!」ビクビク



鬼熊「お前 今日 家に帰ったらお前のババァの財布から金取ってこい、俺と俺のツレ 合わせて四人の分を一人あたり2000円ずつな 今日から 毎月一回 俺らに上納金払ってもらうからな」



たかし「!? そっそれだけは勘弁して!!お願い!!無理だよ!!」




生徒たち「何でだよ!?俺らに金払えねー理由でもあんのかよ!?」




たかし「僕、小学校の頃に.....お父さんとおばあちゃんが氏んじゃって........お母さんは一人で僕を育てるために、パートの仕事を掛け持ちして......僕が私立に通う分のお金も出してくれてるし........前までは格安のアパートで二人で暮らしていたけど 私立に通うなら家が学校に近い方がいいからって、この学校の近くの借家を借りてくれて.......」



鬼熊「.............」





344: 2015/07/04(土) 23:52:51.88 ID:OC5OvIIVO



たかし「..........だから.......うちは今、お金に余裕がないから......皆にお金を払うことはできません.........ごめんなさい........」



鬼熊「............」






バキッッッッッ!!!!!






たかし「がはぁっ!!」ドシャァ!!






鬼熊「そんなの俺らの知ったことかよ!!!!お前が私立なんかに通うからいけねぇんだろうが!!!!」ドガッ!!バキッ!!ガッ!!




生徒たち「どうせテメェみてぇなボンクラに将来なんかねぇくせに身の程もわきまえねぇで私立なんか通ってんじゃねぇよ!!!!そんな無駄金はたくぐらいなら俺らによこせゴミが!!!!」ゴッ!!バガッ!!ガゴッ!!





たかし「痛い......!!痛いよぉ......!!誰か助けてぇ......!!」










他の生徒たち「おい、人頃しが助けを求めてるぜ」「誰が助けるかよバァカ」「そのまま氏ねばいいのに」





346: 2015/07/05(日) 00:17:25.12 ID:YIt+Kx3XO
その日の夜 母親の寝室....








たかし「..............」



母「.............」ス-....ス-....



たかし「.............」



『前の格安アパートよりも、この借家の方が ちょっと高くなっちゃうけど、パートの仕事をさらに増やせばいいだけだから たかしはお金の事は心配しないで!』



たかし「...............」



『たかし.......ごめんね.......こんな形でしか、お母さん、たかしを支えてあげることができなくて........』



たかし「............!」



『もしも、払わなかったら 勉強できない体にするからな、今度は確実に腕の一本へし折るぞ』



たかし「(........ごめんなさい.........お母さん、ごめんなさい.........)」ポロ ポロ








スッ.....










この日 たかしは 自分の母親の財布から 金を盗んだ


自分の身を守る為に、母親が自分の為に汗水流して働いて稼いだ金を たかしは盗んだ


たかしは、この時 今、自分がしている事が、殺人や強盗なんかよりもよっぽど愚かな行為で、最も重い罪に感じた


そして、自分がどれだけ卑怯で汚い人間なのかを 思い知った




348: 2015/07/05(日) 00:32:14.52 ID:YIt+Kx3XO



それから、中学3年生に上がるまでの2年間、


生徒だけでなく、あろうことか 教師も加わった残酷ないじめに たかしは 耐えていた




354: 2015/07/05(日) 11:20:10.54 ID:YIt+Kx3XO




生徒たち「お前のせいで体育のサッカー負けたじゃねぇか!!!!」ドガッ!!バギャッ!!ガッ!!




たかし「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」




体育教師「おい お前ら!!!!」




生徒たち「せ......先生.....!!」ビクッ!!




体育教師「大丈夫か?痛くないか?」ザッザッ




たかし「........はい......大丈夫です.......ありがとうござ.........」








バギャァッッッッ!!!!






たかし「ゲホッッッ!!!!」ガンッ!!





生徒たち「.............!!」




体育教師「『はい、大丈夫です 』なんて口から出るのはまだまだお仕置きになってない証拠だ.......お仕置きをするなら 返事もできなくなる程 徹底的にやれ、俺たちも昔はそうやって教師たちに鍛えられてきた........」








生徒たち「はぁい」ニヤァァァァ





355: 2015/07/05(日) 11:29:49.78 ID:YIt+Kx3XO





鬼熊「オラッ今月の上納金......とっとと払えよ」



たかし「はい.........」ス....



鬼熊「ひぃ ふぅ みぃ よぉ.......確かに2000円を4人分だな」ピラピラ



たかし「.............」







ボカッッッ!!!!







たかし「ぐぅ......!!」ドサッ....






鬼熊「なに無言で金渡してんだよ!!!! 『毎日 僕のような人頃しの相手をしていただいてありがとうございます』ぐらい言ってから渡せねぇのかよ!!!!頃すぞテメェ!!!!」ドガッ!!バキッ!!バコッ!!





たかし「ごめんなさい.......ごめんなさい.......!!」




356: 2015/07/05(日) 11:43:15.45 ID:YIt+Kx3XO





生徒たち「なぁ、なんかこの教室イカ臭くね?wwwww」



たかし「..........」ビクッ....



女子達「本当だ、この教室 臭うわwww」



先生「誰だーwwww授業中に教室に危険物を持ち込んだやつはーwwww先生の消臭スプレーを貸してやるからこのくっさい臭いを消しなさーいwwww」



鬼熊「せんせー!心当たりがあるんで消臭スプレー貸してくださーい!www」



先生「ほいっwww」サッ



鬼熊「へっへっへwwww」ザッザッザッ



たかし「..............」ビクッ ビクッ



鬼熊「ここだなぁwww臭いの発信源はwwww」ピタッ



たかし「.........!!」








鬼熊「オラオラ!!!!汚物は消毒だぁw
wwww」ブッシュゥゥゥゥゥ!!!!






たかし「ゲホッ!!ゲホッ!!」





全員「ギャハハハハハwwwwww」





357: 2015/07/05(日) 11:47:44.30 ID:YIt+Kx3XO




そして、3年生に上がっても 鬼熊と同じクラスになり、いじめは変わらず行われた



358: 2015/07/05(日) 12:09:06.64 ID:YIt+Kx3XO




鬼熊「オラオラ!!!!優等生さんよー!!!!また中間テストの成績がよかったからって 俺の事を見下しやがってよぉ!!!!」ドガッ!!ガッ!!ゴッ!!



たかし「み......見下してなんか.......いません........!」



鬼熊「ハァ.....ハァ......いい事を教えてやろうか?確かにお前は将来を見据えて努力して成績を上げた......一方で.....俺は元からバカで、将来の事なんか考えてもねぇし努力もしてこなかった.......」




たかし「ぐ.........うぅ.........」




鬼熊「でもなぁ、俺は将来の事なんか考えなくても警視総監である親父のコネで特例でペーパー試験なしで警察官になれる、それも 親父は俺のためにキャリア組の席も開けてくれるらしいぜ




俺みたいな努力もしねぇバカが親の権力のみで将来を約束される.........




権力も無い奴は こーやってお前のようにバカみたいに努力して ようやく 将来を約束される..........



お前が一生懸命 努力して 掴み取った喜びを 努力もしないバカに目の前で一瞬で簡単に掴み取られるってどんな気持ちなんだろうなぁwwwwwあぁwwwwその時が来るのが楽しみだなぁwwww」








たかし「う.........うぅ.........」グスッ....ヒグッ.....




359: 2015/07/05(日) 12:19:07.37 ID:YIt+Kx3XO
修学旅行の班決めでも.......





教師「おーいwww『キモオタ』がまだ班が決まってないそうだーwww誰か入れてやれーwwww」




生徒A「えーやだー そいつくせぇもん」




生徒B「同じ空間にいるだけでメシがまずくなるよー」




生徒C「それに班行動でこいつと一緒に行動したくねぇよ 周りの目が気になるよー」




アイツハカンベンシテホシイヨナ- テカトモダチインノカナ?アイツ ギャハハwww




たかし「..........」




教師「じゃ...じゃぁ『キモオタ』は先生と一緒に行動しようか?な?(チッ 仕事上 仕方ないとはいえ、なんで俺がこんな人頃しなんかと一緒に行動せにゃならんのだ)」





たかし「.........」コクッ  




360: 2015/07/05(日) 12:31:35.10 ID:YIt+Kx3XO






そして、耐え難いいじめを受け続ける日々の中で、たかしは『真実』を知る事になる






363: 2015/07/05(日) 13:46:02.62 ID:YIt+Kx3XO





鬼熊「オラッ今日は上納金の集金日だぞ、とっとと払えよ」


たかし「.............」


生徒たち「なに黙ってんだよ、
とっとと金よこせよ」


たかし「もう.........嫌だ.........」


生徒たち「あ?」


たかし「もうこれ以上 お母さんに迷惑かけたくないよ!!!!もうお金なんて払うもんか!!!!暴力なんて怖くない!!!!」ポロ ポロ


鬼熊「............」




ドカッッッッ!!!!




たかし「うぅ.....!!」バァン!!




鬼熊「テメェ!!!!今になってなに怖気づいてやがんだよ!!!!お前なんか生きてるだけで十分 親に迷惑かけてんだよ!!!!テメェは黙って俺らに金払ってりゃいいんだよ!!!!」ガンッ!!ガンッ!!ガンッ!!



たかし「ぐぅっ!! げほっ!! がはっ!!」



鬼熊「とっとと払えよ!!!!払わねぇと『また』お前ん家 燃やすぞ!!!!」




たかし「............!!」ピク.....














たかし「また..............?
またってどういうことなの............?」





鬼熊「ヒヒヒ.......教えてやろうかぁ 本当の事をよぉ........」ニヤァァァァ



生徒たち「ククク.....wwww」



たかし「................!!」



371: 2015/07/05(日) 22:06:12.89 ID:ov5d5+g+O
5年前.........













父「さて、仕事も終わったし、明日のキャンプの渓流釣りに使う たかしの分の新しい釣竿を買わなくては、 ちょっと釣り具屋に寄るか」ザッザッ











警視「あの男が.......警視総監殿がじきじきに目をつけておられる犯罪者ですか......」




鬼熊父「うむ、あの男こそ、私に頭を下げさせ、果ては私のせがれをいじめっ子呼ばわりした悪党........『大石 優弥』だ.......」




警視「しかし、例の作戦......本当にうまくいくのでしょうか.......?」



鬼熊父「案ずるな、奴はこれからあの釣り具屋に入るようだ.........作業を行うのは奴が店に入っている間だ......なぁに、私の計画に狂いが生じる事はない.........大船に乗った気で、君は大人しく私の言った事を実行すればいい........」ニヤァァァ....





警視「流石は警視総監殿......おっしゃる通りで」ヘコヘコ










374: 2015/07/05(日) 22:36:25.57 ID:ov5d5+g+O




鬼熊父「よし、奴が店に入ったぞ、さぁ 始めろ」



警視「は!」ザッザッ















通行人「ふぃー、疲れた疲れた、さて、家に帰って一杯飲むとするか」




警視「申し訳ありません」ザッ



通行人「ん?」




警視「警察の者ですが、最近 近辺で起きた強盗事件について少しお聞きしたい事がありまして」サッ



通行人「はぁ.......(警視庁 警視......?わざわざ警視が動くなんて.......そんなに大きい事件でもあったのか........?)」



警視「少し、場所が悪いので 私と一緒にこちらの方に一緒に来ていただけますか?」ザッザッ




通行人「わかりました........」ザッ ザッ





376: 2015/07/05(日) 22:54:20.03 ID:ov5d5+g+O




通行人「あの.......だいぶ人気のない路地裏まで来ましたが........?」ザッ ザッ




警視「そうですね、そろそろお話を伺いましょうか.......... 失礼ですが、あなたは『黒川商事』の部長の『清田 勝』さん でお間違いないでしょうか?」



清田「は、はぁ、確かに私は『黒川商事』の清田ですが.....なぜ私の事を......?」



警視「先ほどあちらのビルから出られるあなたが見えましたので.......それと、もう一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」



清田「はぁ、何でしょう.......?」



警視「そちらの会社に『大石 優弥』という方はいらっしゃいませんか?」



清田「はぁ.....大石君は私の部下で 係長を務めておりますが.......大石君に何かあったのでしょうか........?」




警視「いえ、特に何も 御協力ありがとうございました」




清田「え?」











グサッ!!








清田「ぐ.......ぐぁぁ......!!」ドサ...





警視「あなたに聞きたい事はそれだけです」






377: 2015/07/05(日) 23:03:19.41 ID:ov5d5+g+O





清田「が.......ぐぁ.......」ドクドク....




警視「(やってしまった........これでもう後には引けない.........えぇい!!もうどうにでもなれ!!)」












ザクッ!!ブシュッ!!ブシャッ!!








清田「」ゴロ....











警視「(わ.........私は........人を頃したのか............!!)」ガクガク








鬼熊父「そいつは氏んだか?」ザッザッ








警視「は......はい.......氏亡を確認しました.......」





鬼熊父「そうか、ご苦労 よくやった では、仕上げに入るとするか........」ガサゴソ





警視「...........?」









380: 2015/07/05(日) 23:32:01.08 ID:ov5d5+g+O




警視「それは..........?」



鬼熊父「これか?これは この時のために取り寄せたクロロホルムだ.....これで 店から出てきた大石優弥を眠らせ........ここに連れてくる........」



警視「なるほど........そして........この清田の血液を大石優弥の衣服に付着させるという事ですか........」



鬼熊父「その通りだ.........」



警視「雨も降っていないのに私にレインコートを着させ、ビニール手袋を着けさせたのは.....」



鬼熊父「君に直接 こいつの血液を付着させないためだ........まぁ、仮に付着したとしても心配ない.....鑑識も含め、警察の大部分は 殆ど私の息がかかった者たちばかりだ........だが、念には念を入れなくてはな.........」



警視「なるほど........さすが警視総監殿」ヘコヘコ





鬼熊父「お、奴が店から出たぞ..........さぁ、仕上げの時間だ.......」ニヤァァァ....




 


警視「かしこまりました......」ザッザッ








381: 2015/07/05(日) 23:46:33.29 ID:ov5d5+g+O





父「よし!たかしの分の釣竿も買ったし、明日のキャンプに備えて早く帰ろう、母さんたちがご馳走を作って待ってくれてるだろうからな」ザッザッ




父「たかし、明日のキャンプをすごく楽しみにしていたからな、よぉし、明日は最高に楽しいキャンプにするぞ!」ニコニコ!





警視「申し訳ありません 少しお話を伺ってもよろしいでしょうか?」




父「ん?」




警視「私、警察の者ですが 、最近 近辺で起こった強盗事件について少々お聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」



父「......警視の方ですか.......わかりました、私でよろしければどうぞ」




警視「ありがとうございます、ここでは少し場所が悪いので、あちらの方までご一緒 願えますか?」ザッザッ




父「ええ、大丈夫です」ザッザッ




警視「どうもすみません、いや ほんとに.........」ザッザッ






382: 2015/07/06(月) 00:02:43.00 ID:gxQ+GUncO
路地裏





父「もうそろそろ要件の方をお願いしたいのですが........このような路地裏まで来ればさすがに私たちの会話は誰の耳にも入らないのでは?」ザッザッ




警視「そうですね.........そろそろ要件の方を.........少し、この携帯に記されているメモを見てもらいたいのですが」サッ  



父「どれどれ」スッ










バッ





父「!!??」






警視「いやぁ すみませんねぇ、いやほんとに.........」








父「(何だ.........これは.........)」クラッ....








父「(まさか............薬.....品..........)」










バタッ










383: 2015/07/06(月) 00:14:05.62 ID:W68/re6TO
鬼熊父「眠ったか?」






警視「はい...」






鬼熊父「よし、そのまま氏体のあるところまで連れて行くぞ」






警視「わかりました」






眠ったたかし父を抱え、先程の路地裏に戻る途中、警視と鬼熊父は疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、
車の主、暴力団員谷岡に言い渡された示談の条件とは・・・。

384: 2015/07/06(月) 00:23:32.36 ID:gxQ+GUncO



鬼熊父「よし、眠ったようだな......」ザッザッ




警視「はい......」




鬼熊父「さて、ここまでうまく行けば、
後は簡単な作業だ........まず、清田の氏体の所まで そいつを運べ」





警視「かしこまりました........よっこらせっ........」ザッザッ






388: 2015/07/06(月) 01:08:48.23 ID:gxQ+GUncO




鬼熊父「さて........後は.......手順通りに.......」



警視「はい.........まず、大石 優弥の衣服に清田 勝の血液を付着させ.......」ベチャ...




警視「そして、次に........狂気のナイフに大石 優弥の指紋を付着させる......これはただ単にこいつにナイフを握らせるだけでいいから簡単ですね........」ス....




警視「ふぅ.........これで、作業の手順は全て踏んだはずです..........しかし、なぜ頃す標的を 清田 勝に限定したのですか......?」



鬼熊父「単純な事だ.......大石 優弥と清田 勝の人間関係を利用しない手はないからな.......」



警視「........と 言いますと.......?」



鬼熊父「『黒川商事』に私と繋がりのある社員がいてな.......その社員からの情報によれば、清田 勝 は社内での評判は最悪.....特に、直属の部下である大石 優弥に対して風当たりが相当ひどかったらしく、自分の仕事の失敗を全て大石 優弥になすりつけるなどしていたらしい........


そんな清田の事を 奴がよく思っているはずがない........だから、その二人の人間関係の悪さは、奴が清田を殺害するのに十分な動機になりえる.........」



警視「なるほど..........」




鬼熊父「まぁ、私の力を持ってすれば、突然 奴に言いがかりをつけて逮捕することなど訳のないことだが.......」







鬼熊父「万が一のことも考えて、大石 優弥が清田 勝を『殺害した』という、既成事実を作っておかねばならないからなぁ......」ニヤァァァァ......







警視「(お........鬼..........!!)」ゾ....






389: 2015/07/06(月) 01:20:46.17 ID:gxQ+GUncO


鬼熊父「ククク........とにかく ご苦労だった.....ここまで円滑に計画が進んだのは君のおかげだ..........礼を言おう......」



警視「いえいえ.......ところで警視総監殿........私はこれで.......」ヘコヘコ



鬼熊父「あぁ、君には警視長の席に座ってもらう事を 約束しよう........」



警視「!! ありがとうございます!!ありがとうございます!!」



警視「(あぁ.......これで私も警視長に昇進だ.......グフフフフwwwwwガハハハハハハwwwwww)」
















鬼熊父「(バカめ.......貴様のようなゴミクズなど、誰が昇進させるか........そんな甘い話がある訳ないだろう.......)」







鬼熊父「(この世の私以外の人間は 全て私の思い通りに動く為に作られた駒だ........好きなように動かすことができ、好きなように捨て駒にもできる........)」





鬼熊父「(所詮、私の権力に逆らえる者などいない.........力のある私こそが絶対的な正義........そして、力のない弱者こそが絶対的な悪だ..........フフフ.......ハハハハハハハ!!!!!!)」
















390: 2015/07/06(月) 01:39:41.01 ID:gxQ+GUncO
それから1年後........12月20日の夜.........

祖母の家の前.......








取り巻きたち「な なぁ......たくちゃん........マジでやるのか.......?」



鬼熊「やるに決まってんだろ?何だよ ビビってんのかよ お前ら?」



トモダチ「だ......だって、いくらあいつのばーさんちとはいえ.....放火はさすがに..........」





ドガッ!!!!




トモダチ「ぎゃっ!!」ドサッ!!




鬼熊「いつから俺に逆らえる程 偉くなったんだお前ら!!!!あぁん!!??お前らの親が過去にやらかした事を誰の
親父が揉み消してきたと思ってんだよ!!!!」ガンッ!!ガンッ!!ガンッ!!



トモダチ「ぎゃあ!!うわぁ!!ごめんよぉたくちゃん!!俺が間違ってたよぉ!!許してぇ!!」




鬼熊「ハァ.......ハァ.......お前らはなぁ!!黙って俺の言うこと聞いてりゃいいんだよ!!!!」





トモダチ「わ.......わかったよ......やるよ........」


トモダチ2「お.....俺もやるよ......」


取り巻き「俺たちも...........」







401: 2015/07/06(月) 10:41:29.21 ID:gxQ+GUncO



鬼熊「さぁ.......新聞紙も用意したし、この家は木造だから燃えやすいし.......条件は揃ってるな..........」





全員「...............」ドクン....ドクン.....





鬼熊「いいか、お前ら......世間から見ればあいつの親父は『人頃し』
そしてあいつのばーさんはその人頃しを生んだ『元凶』だ........
世の中が『悪』と認めた連中に罪悪感なんて感じる必要ねぇんだよ........」





全員「あ.......あぁ........」





鬼熊「じゃあ、火をつけるぞ..........ヒヒヒ..........大石 どんな顔するかなぁ........」ニヤアァァァ.....





全員「(.........マジで鬼だ........こいつも........こいつの親も........!!)」ゾ....






カチッ.....シュボ......












402: 2015/07/06(月) 10:49:14.98 ID:gxQ+GUncO






パチッ....パチパチ......





トモダチ「も......燃え始めたぞ......!!」




トモダチ2「やべぇよ......やべぇよ......!!」




鬼熊「よっしゃ! 見つからねぇうちにとっとと逃げるぞ!」ダッ!!



取り巻きたち「ま.....待ってくれよぉ!たくちゃん!」ダダッ!!







403: 2015/07/06(月) 11:00:29.92 ID:gxQ+GUncO






ゴォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!








鬼熊「ハハハハハwwwwww火が家に燃え移ったぞぉぉ!!!!」ダダダッ!!




トモダチ「どんどん炎がでかくなっていく!!!!やべぇやべぇ 放火って面白いわぁwwwww」ダダッ!!




トモダチ2「あいつのババァ丸焦げになるんじゃないのwwwwwwギャハハハハハwwwwww」ダダッ!!



取り巻きたち「ちょwwwwwマジでシャレにならんシャレにならんってwwwwww」ダダッ!!












鬼熊「『悪人』は全員氏ねばいいんだよぉ!!!!ギャハハハハハハハハハハハハ!!!!」ダダダッ!!!








407: 2015/07/06(月) 11:57:12.57 ID:gxQ+GUncO





しかしその後、燃えている家から逃げる鬼熊達の姿を目撃した近隣住民の通報により、

鬼熊達は警察に補導された








410: 2015/07/06(月) 13:07:29.10 ID:gxQ+GUncO
警察署........






警察「君達は何をしたかわかってるのか!?家一件に放火し、さらに重傷者まで出したんだぞ!?」




トモダチ「ごめんなさい......ごめんなさい.......」グス...グス...


トモダチ2「中に人がいるなんて思っていませんでした.........」グス...ヒグ....


取り巻き「マジで反省してます.......許してください.......」ヒック...エグッ....


鬼熊「ほんと.......俺ら....悪気はなかったんです........ごめんなさい......」グスッ....ヒッグ.....




警察「いくら謝っても もう遅い......君達は取り返しのつかない事をした.........これは許されることでは.........」







鬼熊父「少し待ちたまえ、君」ザッザッ






警察「け........警視総監殿........!?」



警察2「警視総監殿........ご用件は.......?」







鬼熊父「この少年達は見ての通り こんなにも涙を流しながら本気で自分達の犯した過ちを反省している..........我々警察の仕事は 罪を犯した少年を裁くのではなく.........罪を犯した少年をあえて許し........正しき方向へ導く事...........そうは思わんかね 君?」



警察「は.........はっ!! その通りであります!!警視総監殿!!」



鬼熊父「よろしい.........いいか?これは『事件』ではなく『事故』だ........出火原因は その家の住人の火の元の確認不十分によるキッチンからの発火.........それでいいのではないのかね?」パサ....



警察2「(札束.........すごい........100万は普通にある.......!!)」








警察2「はっ!! この件は事故として処理させていただきます!!」





鬼熊父「ククク.......話のわかる者を下に持って私は幸せだ......ククク......」ニヤァァァァ........





411: 2015/07/06(月) 13:36:29.80 ID:gxQ+GUncO
警察署からの帰り道..........




取り巻きたち「いやぁー 助かったぁー、マジでどうなるかと思ったよー!」ザッザッ


鬼熊「俺の言った通りだろ?www泣き真似と俺の父ちゃんの権力さえあればなんとかなるって!www」ザッザッ


トモダチ「あぁ、たくちゃんの父ちゃんカッコよかったなぁー!」ザッザッ


トモダチ2「なぁー!やっぱ警視総監は違うわー!」ザッザッ


鬼熊「まぁ、本当は 家だけを燃やす予定だったのにまさかババァまで燃えるとは思ってなかったなぁwww」


トモダチ「そうだよー、家が燃えたら逃げると思ってたのに 予想外だったよなー



トモダチ「マジであのババァのせいで俺ら警察のおっさんに怒られたじゃんか」


トモダチ2「まぁでもババァが丸焦げの姿を見た時の大石の反応が楽しみだわぁwwww」


取り巻きたち「だなぁwwwww」



















全員「ギャハハハハハハハハwwwwwwwww」








412: 2015/07/06(月) 14:23:07.15 ID:gxQ+GUncO
ーーーー
ーーー
ーー







たかし「.................!」




鬼熊「殺人の話は父ちゃんからの又聞きだけどな、放火は俺ら自身の手でやったことだからよく覚えてるぜ........小学校の頃、真相を知らなかったのはお前だけだったからなぁ........」



生徒たち「鬼熊君マジでやることやってるわーwww」




たかし「.................!」フルフルフル.....





鬼熊「叫ぶんなら叫んでもいいんだぜー?www『鬼熊は昔、自分の家に放火しました』ってよーwwww







でもな.........誰も『人頃し』の子であるお前の言うことなんか信じやしねぇからよ」



生徒たち「ギャハハハハハwwwww」








たかし「................」









413: 2015/07/06(月) 14:31:59.97 ID:gxQ+GUncO



鬼熊「ギャハハハハハwwwwwwwギャアッハハハハハハハwwwwww」










こいつが 頃したんだ...........











鬼熊「オラオラッ黙ってねぇでなんか言えよwwwww」ペシ ペシ












こいつが おばあちゃんを頃したんだ











鬼熊「楽しかったなぁ........お前のババァの家が燃えていく様を見るのは.......」










鬼熊「苦しかっただろうなぁ..........まぁ、『人頃し』を生んだ糞ババァが氏のうがしったこっちゃねぇがよwwwwギャハハハハハwwwwww」















たかしの中で 何かが切れる音がした







414: 2015/07/06(月) 15:10:33.14 ID:gxQ+GUncO








バギャァッッッッ!!!!!!







鬼熊「ぐぎゃ"あ"!!!!」ガァンッッッッ!!!!






生徒たち「!!??」






女子達「きゃあっっ!!!!」








鬼熊「ぐ.......いてぇ......いてぇよぉ......」ググ....






たかし「頃してやる.........頃してやる..........」ハァ...ハァ.....






鬼熊「ひっ..........!!」ポロ ポロ




 
たかし「こ ろ し て や る ! !」







ドガァッッ!!!バゴォッッ!!!ゴォッッ!!!





鬼熊「がぁ"っ"!!!や"め"でぇっ"!!!ゆ"る"じでぇ"!!!」






生徒たち「お.......おい......お前助けに行けよ.......」「無理だよ.......今のキモオタはまるで別人みたいに怖ぇよ........」





417: 2015/07/06(月) 15:30:09.52 ID:gxQ+GUncO







鬼熊「が..........ぐぁ".........あ"ぁ"......」ピク....ピク.....








たかし「頃してやる頃してやる頃してやる..........」ガッ.....







生徒たち「お........おい.........あいつまさか机を...........!?」「マジでやばいぞ.........!!」




女子達「ひ......ひぃぃ......」ポロ ポロ










たかし「こ" ろ" じ で や" る"っ"っ"っ"っ"!!!!!!!!!!」グァァッッ!!!

















鬼熊「う"わ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ!!!!ごめ"ん"な"ざい"!!!!ごめ"ん"な"ざい"!!!!助げでぐだざい"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!許じでぐだざい"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!」ポロ ポロ










  


たかし「............!!」







419: 2015/07/06(月) 15:40:59.94 ID:gxQ+GUncO






鬼熊「お"願い"じま"ず........!!助げで........助げでぐだざい".........!!ひぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!」ポロ ポロ






たかし「................!」ググ....






鬼熊「殺ざな"い"でぇ".......グズッ......許じでぐだざい"ぃ"ぃ"......ヒッグ......」






たかし「くっ...........!!」











ガシャアァァンッッッッ!!!!!!










420: 2015/07/06(月) 15:59:13.08 ID:gxQ+GUncO








鬼熊「あ".........あ"ぁ"ぁ"........!」ジョバァァァ......





たかし「ハァ........ハァ.........」






生徒たち「.......ひ........ひぃぃ.......!!」ガクガク....






教師「おい!!何だ!!今この教室からすごい音がしたぞ!!...........あ!!」ダダッ!!




たかし「...............」




教師「貴様 小野寺!!何をやっとるか!!!!」




たかし「............」




教師B「大丈夫かね 鬼熊君!? すごい怪我だ..........すぐに保健室に連れて行かねば........!!」




鬼熊「う"......う"ぅ".......う"わ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!」ポロ ポロ





教師「机を投げたのも鬼熊君に暴行を加えたのもお前だな!?こっちに来い!!」グイッ!!



たかし「............」




教師B「所詮.......人頃しの子は人頃し という訳か..........」





425: 2015/07/06(月) 16:25:59.88 ID:gxQ+GUncO



この日 たかしが起こした暴行事件により、たかしは退学を余儀なくされた



一方で、元々 親の威光を笠に着て 他人を攻撃してばかりだった鬼熊は 誰からも攻撃されたことなどなかったため、誰よりも精神的に脆かった


そして、そんな精神的に脆い鬼熊はこの日の暴行事件の恐怖により、精神的ショックを受けて不登校となってしまい、家に引きこもるようになった


それから半年後、毎日の日課のように鬼熊が行っていたリストカットにより、誤って自分の腕を深く切り込んでしまい、動脈が切れ、




出血多量で 鬼熊は氏亡した





432: 2015/07/06(月) 17:52:13.81 ID:gxQ+GUncO


それからのたかしは毎日を家の中で 抜け殻のように生きていた........






母「たかし.........」



たかし「母さん......ゲホッ.......ごめんよ........ゲホッ..........僕が.......あんなことをしたから.......ゴホッ.......もう学校に行けなくなっちゃった........」



母「いいえ......たかしはよく頑張った........もう頑張らなくていいのよ......もう頑張らなくても.......」ポロ ポロ



たかし「ごめんよ........ゲホッ.......ごめんよ.......ゴホッ.........」



母「たかし、もう寝なさい、咳がひどくなってるわ.......」



たかし「........ゲホッ!!......ゲホッ!!」



母「た......たかし.......!!」



たかし「ゲホッ!!!ゲホッ!!! ガハッ!!!」















ビチャッ!!!!










母「............血...........!?」







ドサ........







母「キャアアッ!!!!たかし!!!たかし!!!」





434: 2015/07/06(月) 18:51:44.58 ID:gxQ+GUncO





父と祖母の氏、そして小学4年から中学3年まで続いた残酷ないじめ




今までの度重なるストレスを押さえ込んできた反動により、
たかしは胃潰瘍で 病院に入院する事になってしまった........






435: 2015/07/06(月) 19:15:43.00 ID:esqI9/t8O
病院......







母「たかし........」


たかし「お母さん........心配かけてごめんなさい........」


母「あなたが謝ることじゃないわ......それに お医者様のお話では、後 2週間程で退院できるそうなの.......本当によかった.......」


たかし「お母さん........」


母「たかし......2週間 経って 退院する頃には......12月20日........あなたの誕生日に
なるわ........」


たかし「そうだね.......」


母「4年前.......『あの事』があってからも、12歳、13歳、14歳の 誕生日......二人で祝い続けて来たわね......」


たかし「うん、お父さんとおばあちゃんの事で僕が悲しまないようにって、毎年 お母さんが楽しい誕生日にしてくれたよね........」


母「ええ、だから あなたが退院したら、15歳の誕生日も、お母さん 精一杯お祝いするから....早く 元気になってね.....」


たかし「お母さん........ありがとう!」ニコッ








438: 2015/07/06(月) 19:25:52.92 ID:esqI9/t8O






今の疲れきった たかしにとって




父親も祖母もいなくなった 今のたかしにとって




母親の優しさは たかしの唯一の心の拠り所だった.........






439: 2015/07/06(月) 19:29:12.59 ID:esqI9/t8O



それから2週間が経ち.......たかしは無事 病院を退院する事ができた






そして、さらに数日経った頃........







443: 2015/07/06(月) 19:38:09.04 ID:esqI9/t8O










12月20日............たかし 15歳の誕生日



















何もかもを壊し、この後のたかしの人生を狂わせる おぞましい惨劇が起こった











482: 2015/07/06(月) 23:26:35.78 ID:esqI9/t8O








それは、悪夢のような 一生消える事のない 忌まわしい誕生日の記憶......









483: 2015/07/06(月) 23:35:48.93 ID:esqI9/t8O



パンパン!!




母「たかし!お誕生日おめでとう!」パチパチパチ


たかし「ありがとう!お母さん!」ニコッ!


母「たかしも もう15歳ね!本当早いものだわぁ、ついこないだまで赤ん坊だった気がするもの」


たかし「ハハハ!お母さん それ毎年言ってるじゃない!」


母「そうだったかしらねぇ、さぁさ、そんな事より早く 夕飯 いただきましょ!今日はご馳走だからね!」ニコッ!


たかし「うん! それじゃ!いただきまーす!」


母「はい いただきます」ニコッ!




485: 2015/07/06(月) 23:46:15.83 ID:esqI9/t8O



たかし「んー!!このグラタン すっごく美味しい!!」モグモグ


母「うふふ、なんせ今日は大切な日だからお母さん張り切っちゃった!」ニコッ!


たかし「グラタンかぁ........僕も お母さんの作ったグラタン 大好きだけど、お父さんも大好きだったよね、グラタン......うまいうまい言って食べてたなぁ......」モグモグ


母「そうだったわねぇ......あまりにも好きすぎて、私の分まで食べて、よくお父さんを叱ってたものだわぁ.......」


たかし「.........お父さん.........」


母「............ほらほら!そんなしんみりしない!せっかく今日はたかしの誕生日なんだから!もっと明るくパーッと楽しまなきゃ!」


たかし「.........うん!そうだよね!楽しまなきゃね!」ニコッ!








488: 2015/07/07(火) 00:00:50.91 ID:6jIh/LXIO



お母さんは、僕の誕生日が来るたび、お父さんとおばあちゃんの事を思い出して 気分が沈む僕を 優しく励ましてくれる......


本当は、お母さんが一番 辛い思いをしているはずなのに、僕の事を一番に考えてくれる


中学に入って 僕が小学校の頃よりさらに酷くいじめられている事を知った時も 隠し事をしていた僕を責めることなく 泣きながら慰めてくれた


中学3年生になるまで、暴力が怖くて 僕がお母さんの財布からお金を盗み続けていた事を知った時も お母さんは僕の事を許してくれた そして 優しく抱きしめてくれた


僕が血を吐いて倒れて、病院に入院した時だって 仕事が終わったらすぐに病院まで来てくれて 僕の事をずっと見ていてくれた





僕は そんな お母さんが世界で一番 大好きだ




489: 2015/07/07(火) 00:12:40.92 ID:6jIh/LXIO





母「そうそう たかし!」


たかし「ん?」


母「今日も、毎年 恒例のプレゼントタイム!今からやっちゃいましょうよ!」


たかし「わぁ!待ってました!」ニコッ!









4年前の誕生日.......このプレゼントタイムで おばあちゃんがプレゼントを壊してしまっていた時、まだまだ子供だった僕は
おばあちゃんに酷いことを言ってしまった.........そして、おばあちゃんを家の外に追いやってしまった.........




でも、今は違う




今は、例えプレゼントなんかもらえなかったとしても お母さんがこうしてそばにいてくれるだけで 僕にとってはそれが最高の誕生日プレゼントになるから




490: 2015/07/07(火) 00:37:51.48 ID:6jIh/LXIO



母「はい たかし、誕生日プレゼントよ」スッ


たかし「ありがとう!お母さん!」パァァァ!!


母「ほらほら、早く開けてみなさい」ニコッ!


たかし「うん!」ガサ ゴソ






包みの中に入っていたのは、とても素敵なオルゴールだった







たかし「わぁ......オルゴールだぁ.......!!ねぇねぇ!今から鳴らしてみてもいいかな!?」


母「ええ、鳴らしてみなさい 」ニコッ!


たかし「うん!!」パァァァ!!





キリキリキリ....





〜♪〜〜♪〜〜〜♪♪〜♪〜♪〜〜〜♪





ねじを離した瞬間、 流れたのは とても とても綺麗な音色だった




491: 2015/07/07(火) 00:49:57.06 ID:6jIh/LXIO



〜♪〜〜♪♪〜〜〜♪〜〜♪〜♪♪〜〜〜♪





たかし「わぁ.........すごく綺麗.........!」


母「とても素敵な音色でしょ? 私だって元 音楽教師.......音に関するセンスは自信があるのよ」ニコッ!


たかし「ねぇ、お母さん........」


母「ん?どうしたの?」






たかし「素敵な誕生日を........ありがとう!」ニコッ!






母「...........ううん、お礼を言うのは私の方よ たかし」






たかし「............!」






母「たかし、 生まれてきてくれてありがとう」ニコッ!




492: 2015/07/07(火) 01:16:43.21 ID:6jIh/LXIO





たかし「う.........うぅ........!!」ポロ ポロ




母「あらあら、たかし 泣きたくなっちゃったの?」




たかし「うぅ!!うぅ......!!」ポロ ポロ




母「おいで、たかし 泣きたい時は我慢せずに思いっきり 泣いてもいいのよ? 久しぶりに お母さんに甘えてらっしゃい」




たかし「うわぁぁぁぁん!!!!おかあさぁぁぁん!!!!」ダッ!!




ギュッ!!




母「たかし.........」




たかし「ずっとこうしたかった......ヒグッ.....お父さんとおばあちゃんが誕生日にいなくてずっとずっと寂しかった.......グスッ.....だからずっとこうしてお母さんに甘えたかった.......エグッ.........」




母「よしよし、たかし.......いい子いい子 もう我慢しなくていいのよ?甘えたい時はちゃんとお母さんに甘えなさい」ナデナデ


  

たかし「う......ヒグッ.....グズッ.....」ポロ ポロ






493: 2015/07/07(火) 01:46:12.50 ID:6jIh/LXIO




世界中でたった一人 僕を認めてくれる人.........



世界中でたった一人 誰からも愛されない僕を 愛してくれる人.........



そんな人がそばにいてくれる事が 嬉しくて 嬉しくて




僕はその人の膝の上で沢山泣いた





僕の頭を撫でてくれる優しい手



暖かくて 懐かしくて すごくいい匂いがする



この人の膝の上でいっぱい泣いたら 安心して、眠くなってきちゃった







大好きだよ お母さん





あぁ.........お母さん お母さん お母さん
お母さん お母さ.................







494: 2015/07/07(火) 01:47:31.49 ID:6jIh/LXIO




























グサッ...........





















495: 2015/07/07(火) 01:59:12.32 ID:6jIh/LXIO









一瞬 何が起こったか わからなかった










脇腹に激痛を感じたので 脇腹の方を見ると 服に血が滲んでいた










床を見れば 滴り落ちる血










そして、上を見上げると



















不気味な程の笑顔で血まみれのナイフを握りながら僕を見つめるお母さんがいた














504: 2015/07/07(火) 15:22:24.12 ID:6jIh/LXIO







たかし「........お......かあ........さん.......?」ドクドク....







母「...........ごめんね......ごめんね..........」







たかし「........どう.........して.........?」ドク ドク....







母「...........もうね.........お母さん 疲れちゃった.............何で自分だけ.........こんな不幸な目に遭うのかわからなくなって..........」







たかし「....ハァ........ハァ........」ドク ドク....







母「お父さんもおばあちゃんも氏んでしまって...........私一人であなたを育てなきゃいけなくなって............パートの仕事を増やして..........私立の学校に通わせて..........仕事から帰ってすぐにご飯作って...........もう嫌になっちゃった........」







たかし「..........お"......があ"........ざん"..........痛い"よ"ぉ".........助げで..........」ドクドク.....







母「うるさい.............」







たかし「お"があ"............ざん".........?」ドクドク......







母「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!!!うるさいんだよぉお前はぁぁぁっっ!!!!!!!」






506: 2015/07/07(火) 15:57:52.16 ID:6jIh/LXIO




たかし「お".........があ"........ざ.......」




母「おばあちゃんとの約束だかなんだか知らないけど小説家なんて叶うはずもない夢ばっかり見て!!!!売れない小説家になった所で飯が食えるかって話よ!!!!」




あぁ...........お母さん.........




母「中学になってからこそこそ私の財布からお金を盗みとっていた事!!怒ってないとでも思ってんの!!??気付いた時は頃してやりたくなったよ!!!!」




お願い 見捨てないで.........!!

やめて........やめて..........!!




母「しかも、この中途半端な時期に退学なんかさせられて!!!!おまけに入院までして!!!!どれだけ私に迷惑をかければ気がすむのアンタは!!!!」




やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて




母「子ドモッテイウノハネェ!!!!将来ハ親ヲ養ウ為ニ勉強スルノ!!!!ナノニタカダカイジメナンカニ負ケテ退学マデサセラレテ!!!!勉強デキナクナッテ親ヲ養ウコトガデキナクナッタゴミクズナンテ生キテル価値ナンカ無イノヨ!!!!ダカラココデ殺シテヤルンダヨ!!!!」





あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!!!!





507: 2015/07/07(火) 16:26:25.70 ID:6jIh/LXIO



母が今までずっと溜め込んでいたであろう 恐ろしい程の憎悪の感情が姿を現した




母「ハァ.........ハァ...........ごめんなさいねぇ..........興奮しすぎて つい大きな声を出しちゃったわぁ」




たかし「あ"ぁ".........ぁ"........」




母「ね、たかし 一緒に氏にましょ? ね?
大丈夫よ 寂しい思いなんてさせないから あなたを頃した後 お母さんもすぐに氏んであげるから ね? だから........」






































母「お母さんと一緒に お父さんとおばあちゃんに会いにいきましょう」ニコッ!




508: 2015/07/07(火) 16:35:27.98 ID:6jIh/LXIO



いつも通りの母親の優しい笑顔のはずなのに





その笑顔がとてつもなく怖かった







殺される









やばい









やばい








やばい









逃げなきゃ







逃げなきゃ
















逃げなきゃ殺される




509: 2015/07/07(火) 16:47:48.35 ID:6jIh/LXIO









たかし「う"わ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!!」ダダッ!!!!











母「ドウシテ逃ゲルノ.........タカシ........」ユラッ.....













脇腹がかなり痛い





血がたくさん出てる





なのにどうして走れるんだろう





そんなこと もうどうでもいい







逃げなきゃ!!!!








逃げなきゃ!!!!









510: 2015/07/07(火) 17:08:49.75 ID:6jIh/LXIO








この時、自分は 大きな過ちを犯してしまった










どうして家の外に逃げて助けを呼ばなかったのだろう










どうして 二階の部屋の押入れになんか隠れてしまったのだろう










助けを求めた所で 誰も自分なんか助けてくれないから.........?










母親を人頃しにしたくないから........?










冷静な判断をができなかった事を ひどく後悔した











513: 2015/07/07(火) 17:33:39.58 ID:6jIh/LXIO








たかし「..........!」ドクン ドクン





押入れの中にある布団と布団の間に身を挟み、隠れた

   



たかし「..............!」ドクン ドクン





精一杯、息を頃した

















見つかったら 殺されるから











514: 2015/07/07(火) 17:38:02.14 ID:6jIh/LXIO






ドクン










ドクン










ド ク ン










ド ク ン!!
























母「かーごーめ かーごーめ♪」ミシ.....












たかし「!!??」








515: 2015/07/07(火) 17:47:01.38 ID:6jIh/LXIO







母「かーごのなーかのとーりーは♪」ミシ....ミシ....ミシ....






たかし「(階段を..........上がって来る............!!)」ドクン ドクン



 


母「いーついーつでーやーる♪」ミシ....ミシ....ミシ......






たかし「(....音が.......歌声が.........段々大きくなってくる..........!!)」ガクガクガク....






母「よーあーけーのーばーんに♪」ミシ.....ミシ.....ミシ.....







たかし「..................!!」ガクガクガク....








母「つーるとかーめがすーべった♪」ミシ.....ミシ.....ミシ....







516: 2015/07/07(火) 17:53:19.40 ID:6jIh/LXIO






シィン..........








音と歌声が........消えた...........?









ハハ.........ハハハ...........









やっぱり............これは夢だ.............悪い夢でも見てるんだ..........











もう........押入れから出ても平気だろう.........
































スーッ





519: 2015/07/07(火) 17:55:48.07 ID:6jIh/LXIO


















































母「ウシロノショウメンダァレ?」



















526: 2015/07/07(火) 23:49:50.27 ID:6jIh/LXIO








襖を開けた瞬間 目に入ったものは









優しい笑顔で真正面に立っている母の姿だった







ただ、いつもと違うのは







血の滴るナイフを持っていることだけだった








529: 2015/07/08(水) 00:04:52.34 ID:keSnSnpRO








たかし「あ............あぁ...........」ガクガクガク.....









母「『カゴメカゴメ』ハ アナタガ一番最初ニ覚エタ歌ダッタワネェ....寝ル時以外ニモヨク一緒ニ歌ッタノヲ思イ出スワ

ウフフフフフ」









たかし「................!」ゾ......









母「待ッテテネ タカシ アナタヲ殺シタ後........スグニオ母サンモ氏ンデアゲルカラネ」ニコッ!








たかし「やめて..........!!やめて.........!!」ポロ ポロ....








ガシッ!!!!







ギュゥゥゥゥゥ.........







たかし「カ.............ハァ.............!!」






531: 2015/07/08(水) 00:21:01.31 ID:keSnSnpRO





母「ナイフ デ 刺シ殺スナンテ.......苦シミガ長イ間続イテ カワイソウダモノ........首ヲ締メレバ.......苦シミハスグニ終ワルワ...........ダカラ 我慢シテネ...........ゴメンネ.........ゴメンネ..........」ギュゥゥゥゥゥ.............





たかし「ガ.........ガハッ...........!!」







お母さん 苦しいよ






お母さん やめて







氏んじゃうよ







『生きて』







ーーーー!!







いやだ.........!! 氏にたくない!!






氏にたくない氏にたくない氏にたくない氏にたくない氏にたくない氏にたくない氏にたくない氏にたくない氏にたくない












氏 に た く な い







532: 2015/07/08(水) 00:44:41.25 ID:keSnSnpRO

















お母さん.............どうして僕はナイフを握ってるの..............?















お母さん............どうしてお母さんが血まみれで倒れてるの................?















お母さん.............どうしてお母さんは動かなくなったの..............?















お母さん...............ねぇ.............お母さん..........ねぇ お母さんってば................












534: 2015/07/08(水) 00:58:15.78 ID:keSnSnpRO






お母さん 氏んでる







何で氏んだ







誰が頃した







誰が頃した 誰が頃した 誰が頃した
誰が頃した 誰が頃した 誰が頃した
誰が頃した 誰が頃した 誰が頃した
誰が頃した 誰が頃した 誰が頃した
誰が頃した 誰が頃した 誰が頃した













お ま え だ よ













僕が..........お母さんを...........頃した........?










僕ガオ母サンヲ殺シタ?






頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した頃した





535: 2015/07/08(水) 01:15:17.71 ID:keSnSnpRO






オ前ガ殺シタ





あぁ................





オ前ガ母親ヲナイフデ何回モ刺シタ





あぁぁぁ..........!!





何回モ何回モ刺シタ





あ"ぁ"ぁ"ぁ".............!!





オメデトウ コレデオ前ハ本物ノ人殺シニナレタ





オメデトウ





























あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ!!!!!!!!!!






547: 2015/07/08(水) 16:25:38.66 ID:sBK5WsiGO









ーーーーそれから 数時間後






血まみれで道路を徘徊するたかしの姿を近隣の住民が目撃し、通報





たかしは警察に身柄を確保された





元より、たかしは自ら警察に出頭するつもりだった






血まみれで道路を徘徊する たかしのその姿は





まさに 本物の『人頃し』の姿 そのもの だったという







548: 2015/07/08(水) 16:48:13.49 ID:sBK5WsiGO
警察署..........





警察「お前.........自分がどれだけとんでもない事をやらかしたのかわかってんのか?あ?」




たかし「はい...........僕は.........お母さんを頃しました..........」




警察「いいか!?親を頃すことはなぁ!!昔は尊属殺人と言われて、犯せば極刑は免れなかったんだぞ!!お前はそれを犯した!!どれほどやってはいけないことをやったのかわかってんのかぁ!!」バァン!!!!




たかし「................」




警察「.................!!」ブチブチ.....!!




ガシッ!!!!




警察「正面向けやゴラァッッ!!!!なめとんのかぁっっ!!!!親頃しがぁっっっ!!!!」



警察2「わぁっっ!!!先輩落ち着いて!!!!相手はまだ子供ですよ!!??」ガシッ!!


警察「うるせぇ!!!!相手がガキだろうがなんだろうが親頃しには変わらねぇ!!!!こーいうナメくさったガキは一度思いしら........!!!!」ジタバタ!!








「やめんかっっっ!!!!!」







549: 2015/07/08(水) 17:04:46.57 ID:sBK5WsiGO





鬼熊父「まったく.......いい大人が子供相手に取り乱すなど見苦しい......慎みたまえ」ザッザッ




警察「け........警視総監殿.........は!!失礼致しました!!」




たかし「..............」




鬼熊「君達はさがりたまえ、この少年の相手は私がしよう.........」ガタン....




警察 警察2「は!!」













鬼熊父「やぁ、久しぶりだね......私の事を覚えているかい? 大石 貴志君..........失礼.......今は旧姓の小野寺君だったね......」




たかし「ええ、もちろん覚えてますよ、鬼熊君のおじさん......」




550: 2015/07/08(水) 17:39:46.43 ID:sBK5WsiGO





鬼熊父「君と会うのは.......約5年ぶりになるかな..........私の息子が 君をいじめていたのを 君達親子が家に抗議しにきて以来だな.............あの時は.......すまなかった」



たかし「いいえ........もう5年も前の事ですから...........」



鬼熊父「まぁ........もっとも、5年前 君をいじめていた息子は『なぜか』もういないがね.......」



たかし「.............」



鬼熊父「失礼.......話の本題に入ろうか.........」



たかし「はい........」



鬼熊父「今回の件についてだが..........君が自分の母親を殺害した事...........それは事実かね?」



たかし「............はい........僕が........お母さんを頃しました..........」



鬼熊父「そうか.......事実か..........」



たかし「はい..........」



鬼熊父「ククク.............」



たかし「..............?」












鬼熊父「ハハハハハハハ!!!!」






568: 2015/07/08(水) 19:11:09.65 ID:sBK5WsiGO





警察2「け........警視総監殿........?」




鬼熊父「ククク.......そんな事......聞かなくてもわかってたよ......『親頃し』君」



たかし「............」




鬼熊父「いつかは必ず殺るだろうとは思っていたが...........まさか自分の母親を殺るとはな.........さすが『人頃し』の子だよ.......ククク......」




たかし「................」




鬼熊父「貴様の父親は自分の上司を頃した.........そして その『人頃し』の子である貴様は、自分の母親を頃し.........果てには、私の息子まで頃した..........」



たかし「..............」



鬼熊父「許さんぞ........許さんぞ........私の息子を頃した罪........絶対に許さんぞ!!!!」



たかし「.............」



鬼熊父「蛙の子は蛙とはまさにこの事だ!!貴様らは立派な『人頃し』だよ!!貴様も!!貴様の父親もなぁ!!ハハハハハハハ!!!アーッハハハハハハハ!!!!!」






















たかし「嘘つき.........」





575: 2015/07/08(水) 20:50:23.13 ID:sBK5WsiGO




鬼熊父「ん?何か言ったかね?」




たかし「嘘をつくのはやめてください..........」




鬼熊父「クハハ!!何が言いたい!?私がいつ『嘘』をついたのかね!?」




たかし「たしかに僕はお母さんを頃しました...........それは事実です...........でも、お父さんは人を頃してなんかいない..........お父さんが人を頃したなんて真っ赤な嘘です」




鬼熊父「何を根拠にそんな事を...........」




たかし「とぼけないでください、鬼熊君が嬉々として僕に語ってきましたよ


本当は あなたが自分の部下を利用してお父さんの上司を頃して、お父さんを殺人犯に仕立て上げた事を...........」




鬼熊父「な..........!」




たかし「お父さんは人を頃してなんかいない............お父さんは あなたに殺されたんだ..........







本当の人頃しはあなたですよ」




576: 2015/07/08(水) 21:09:43.17 ID:sBK5WsiGO



鬼熊父「...............!!」





警察「警視総監殿.........!」





鬼熊父「.........あ..........あの糞ガキがぁぁぁぁっっ!!!!!何度も何度も口止めをしてきたのに調子に乗って喋りおったかぁぁぁぁ!!!!!私の『駒』のくせに余計な事をしおってぇぇぇぇ!!!!!」





警察2「!!??」





たかし「................」




鬼熊父「あぁ そうだ!!その通りだ!!5年前のあの日!!貴様の父親を殺人犯に仕立て上げたのはこの私だ!!」




警察2「(.....け.......警視総監殿が......!!)」




鬼熊父「なぜそのような事をしたのかと言うと理由は一つだ!!!!
警察のトップの警視総監であるこの私に頭を下げさせたからだ!!!!
底辺の分際で!!!!頂点に立つこの私にだぞ!!??
私に逆らうことはこの世で最も愚かな『悪』だ!!!!
悪人には罰が下って当然だ!!!!貴様の父親は当然の報いを受けたまでの事だ!!!!
ガーッハハハハハハハ!!!!!」




たかし「...............」





577: 2015/07/08(水) 21:21:31.27 ID:sBK5WsiGO



鬼熊父「そしてぇぇぇっっっ!!!!貴様の祖母の家に火をつけるように『駒共』に仕向けたのも私だ!!!!
当然だろう!!??
悪人を生んだ『悪人』は最も忌むべき存在!!!!
悪は元凶から根絶やしにしなくてはならないからなぁ!!!!
だから私はその悪の元凶に苦しみを与えてやった!!!!!
『火炙り』という名の最高の苦しみをなぁ!!!!!
私も見てみたかったよ!!!!悪の元凶が苦しみながら焼け爛れていくその姿をなぁ!!!!!
想像しただけで笑いが止まらんよ!!!!
アッハハハハハwwwwwww
アーッハハハハハハハwwwwwwww」






警察2「...............!!」ゾ.....





たかし「...............」






581: 2015/07/08(水) 22:01:04.05 ID:sBK5WsiGO



鬼熊父「ハァ.......ハァ.........もちろん、この事は 別に周りに言いふらしてもらっても構わんよ? しかし、所詮は子供の戯言 周りの大人たちは信じてはくれまいよ.........それに、警察の大部分は私の手の内.........誰も私の行為を密告しようなどという者はいない.............そうだろう?そこの君...........」




警察「はっ!!承知しております!!警視総監殿!!」



鬼熊父「よろしい.......もちろん、君もわかっているね?」ポン!




警察2「!!」ビクッ!




鬼熊父「君はこの課に入ってまだ間もなく、おそらく、今 事情を初めて知ったと思うが.........この仕事を続けたければ ずる賢く生きることも覚えなくてはならないぞ?」








警察2「私は............私は.........」ビクビク....





鬼熊父「フフフ..........」






















警察2「私は..........こんなの間違っていると思います!!!!」




584: 2015/07/08(水) 22:27:56.00 ID:sBK5WsiGO





鬼熊父「!!」



警察「な.....!!」



たかし「..........!」







警察2「ハァ........ハァ........」ガクガクガク





警察「バ........バカ!!訂正しろ!!何を言ってるんだお前は!!」ツカツカ!!
 





警察2「私は.......子供の頃からずっと警察官になる事を夢見ていました.........悪人に
苦しめられている善良な市民を、悪人から守る..........それがすごく素敵だと思ったから..........
だから、私も 弱きを助け、悪を懲らしめる........そんな『ヒーロー』になりたかった........だから、私は警察官になったのです..........」



警察「黙れ!!黙らんか!!」ガシッ!!


たかし「.............!」


鬼熊父「...............」






警察2「それなのに............現状は、私利私欲で守るべきものを頃し、権力に物を言わせて守るべきものを苦しめている.......これでは、私たちが悪人じゃないですか!!!!」ポロ ポロ



警察「やめんか!!やめろ!!」



鬼熊父「............!!」ブチブチ...!!







警察2「こんなの..........こんなの!!

私が夢見た警察官じゃない!!!!!」ポロ ポロ  





585: 2015/07/08(水) 22:44:40.99 ID:sBK5WsiGO






ドガッッッッッ!!!!!




警察2「がはぁっ!!」ドシャア!!



鬼熊父「貴様ァァ!!!!警察でありながら 警察のトップであるこの私に逆らうかぁぁぁ!!!!!!」ガンッッ!!!ガンッッ!!!ガンッッ!!!



警察2「がぁ"っ"!!だずげで.......!!」



鬼熊父「私に逆らう者は全て『悪』だぁ!!!!貴様の家にも火をつけてやるからなぁ!!!!ガハハハハハハ!!!!ガハハハハハハ!!!!!」ガンッッ!!ガンッッ!!ガンッッ!!



警察2「ぎゃ"あ"っ"!!あ"ぁ"っ"!!」









鬼熊父「ハァ........ハァ.......二度と私に逆らうな!!!!」



警察2「あ".........あ"ぁ".........」ピク...ピク...






586: 2015/07/08(水) 22:52:31.52 ID:sBK5WsiGO






たかし「.........よくわかりました........あなたが僕のお父さんを殺人犯に仕立て上げたのも、鬼熊君を利用しておばあちゃんの家に火をつけたのも.........」







鬼熊父「だからそうだと言ってるだろう!!何だ!?今頃になって確信が持てたのか!?もう一度ハッキリ教えてやろうか!! 貴様の父親も!!貴様の祖母も!!私が頃してやったのさ!!アッハハハハハ!!!!アーッハハハハハハハ!!!!!」


































たかし「そっか、それならよかった」ニコッ!















鬼熊父「え?」









588: 2015/07/08(水) 22:57:50.34 ID:sBK5WsiGO










































グサッ.............



























589: 2015/07/08(水) 23:05:13.68 ID:sBK5WsiGO









鬼熊父「ぎ.......................」ボタボタボタ....
















鬼熊父「ぎゃ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ!!!!!!!!!!」ドシャァッッッッ!!!!














警察「ひ..........ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」ジョバァァァ!!















鬼熊父「あ"ぁ"ぁ"..........!!!!!あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"...........!!!!!」ジタバタジタバタ!!!!!

















たかし「これで心おきなく殺せる」ニコッ!









593: 2015/07/08(水) 23:25:09.66 ID:sBK5WsiGO







それはまさに地獄絵図と呼ぶに相応しい光景だった







一人は 左目を押さえながら 激痛により、この世のものとは思えない 血を吐くような絶叫をあげ







一人は 目の前の惨状に恐怖し、阿鼻叫喚の悲鳴を部屋中に響き渡らせ







そして、一人は 血に塗れたナイフを握りながら笑顔でその惨状の中心に佇んでいた







598: 2015/07/08(水) 23:52:09.47 ID:sBK5WsiGO




本来なら、取り調べ室にナイフを持ち込むことなど ありえないことだけど



警察は 子供だからと高を括って、
証拠品として押収したナイフを取り調べ室の机に置いてしまった



だから、鬼熊が後輩の方の警察官に暴行を加え、もう一人の 先輩の方の警察官がそれに注意が向いた間に、



机の上にあったナイフを拾い、服の裾の中に隠し、鬼熊に近づいた.......



近づいても 警戒されないように、安心できるような優しい笑顔を向けて歩いた



そしたら、当たり前のように 鬼熊の懐に入ることができたので、



鬼熊の左目を隠し持っていたナイフで刺した



なんの躊躇いもなく刺した





602: 2015/07/09(木) 00:21:28.71 ID:ZW46q9bWO



鬼熊父「があ"........!!!!目が痛い"ぃ"!!!!目が痛い"ぃ"!!!!」ジタバタジタバタ!!!!



たかし「痛いか!?苦しいか!?お父さんとおばあちゃんはもっともっと苦しかったんだぞ!!!!」



鬼熊父「だれ"がぁ"!!!!だれ"がぁ"!!!!早ぐ俺を"助げろ"ぉ"!!!!がぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!」ジタバタジタバタ!!!



たかし「頃してやる.........今度こそ頃してやる...........もう前みたいに情けなんてかけない..........可哀想だなんて思わない.........頃してやる.......頃してやる」ガシッ!!!!




ギュウゥゥゥゥゥ...........




鬼熊父「グ..........グォォ............!」グググ...



たかし「氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね」ギュウゥゥゥゥゥゥ.....




バァン!!






警察A「何をしている!!!離れんか!!!」ガシッ!!!!



たかし「離ぜぇ"!!!!離ぜぇ"!!!!殺じでや"る"!!!!殺じでや"る"!!!!殺じでや"る"!!!!」ジタバタジタバタ!!!!




警察A「コラッ!!暴れるな!!くそっ!!この細い体のどこにこんな力があるんだ!!??」




鬼熊父「な"に"を"じでい"る"ぅ"ぅ"ぅ"!!!!!早ぐぞい"づを"ぶっ"殺ぜぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"!!!!!」






警察B「とにかく警視総監殿からこいつを遠ざけるんだ!!!!」



警察A「さぁ!!こっちに来い!!暴れるな!!」グイグイ!!





たかし「があ"ぁぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!殺ざぜろ"!!!!殺ざぜろ"!!!!ごい"づを殺ざぜろ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"!!!!!」ジタバタジタバタ!!!!





バタン!!





603: 2015/07/09(木) 01:46:14.00 ID:ZW46q9bWO





この事件の影響により、 鬼熊 剛蔵は左目を失明、 そして、 たかしの取り調べに立ち会い、鬼熊の犯した罪の隠匿行為に対し、異議を唱え、激怒した鬼熊から暴行を加えられた善良な警察官が 鬼熊の数々の悪事を国家公安委員会に密告した


これにより、鬼熊には懲戒免職処分が下され、それに加え、殺人教唆で逮捕された こうして鬼熊は 今まで築き上げた地位も名誉も財産も 全てを失った





604: 2015/07/09(木) 02:11:38.25 ID:ZW46q9bWO




一方で、たかしは 身辺調査が行われた結果


母親殺害に関しては、生前の母親の精神状態が不安定だったことが医師の診断書により判明し、加えて 母親が、たかしの左側腹部を負傷させた事が明らかになったため、正当防衛が可決された



そして、鬼熊 剛蔵に対する傷害事件に関しては、鬼熊の犯した数々の悪事が犯行の動機であったため、充分に情状酌量の余地があるとみなされた



これらの理由により、たかしは 保護観察処分の自宅謹慎と


致氏事件では異例とされる軽い判決が下された




608: 2015/07/09(木) 10:43:56.47 ID:ZW46q9bWO



しかし、自宅謹慎を言い渡されたとはいえ、たかしは完全に身寄りのいない状態であったため、引き取り手の目処が立つまでは、たかしは児童相談所の一時保護施設に身を置く事となった




609: 2015/07/09(木) 11:25:00.79 ID:ZW46q9bWO





子供たち「なぁなぁ!」ザッ



たかし「..............?」



子供たち「いつまでも一人でいないでお前もこっちに来て一緒に遊ぼうぜ!」ニコッ!



たかし「...............わざわざ無理して誘ってくれなくてもいいよ、僕は一人にしてほしいから、それに........




偽善で話しかけてくれてるんなら、二度と僕に話しかけないでほしいな」



子供たち「な.......なんだよお前!!」「もういいじゃん、こんな奴!!ほっといて行こうぜ!!」タッタッ!







たかし「...............」











たかしは この頃にはもう、周りの人間を信じる事が出来ない子供になってしまっていた




610: 2015/07/09(木) 12:18:30.28 ID:ZW46q9bWO
そして...........







家族も 夢も 何もかも 失った今





生き続ける意味を失った たかしは





夜が来る度、何度も何度も 父親と同じように 首吊りで氏のうとした.............















しかし、たかしには 自分の手で自分の人生を終わらせる勇気などなかった










後一歩、 後一歩で終わらせられるという所で..............祖母が最期に自分に残した言葉がたかしを踏み止まらせる







『生きて』










たかし「どうして..........どうしておばあちゃんまで.........僕を苦しめるの......?」ポロ ポロ








614: 2015/07/09(木) 16:30:38.59 ID:ZW46q9bWO
たかしが一時保護所に預けられ、一月が経った頃..........






保護司「たかし君 今日はね、たかし君に会いに来たお客様がいらっしゃるの」




たかし「..............」



保護司「ね、その人に会ってあげてくれないかな?たかし君の事をすごく心配してくれてるみたいで..........」




たかし「嘘だ.........僕の事を心配してくれる人なんて............もういないよ........」




保護司「............とにかく、会ってみましょ?これからのたかし君の生活に関わる大事な事だから、ね?」




たかし「.............」




保護司「もうあっちの部屋で お待ちになってるから 行きましょ たかし君、ね?」ギュッ




たかし「...............」テクテク....









保護司に手を引かれ、歩きながら たかしは自分に会いに来た人物のことを考えていた





父親も、母親も、祖母も、友達も、先生も 自分を心配してくれる者など誰もいないのに、
誰が自分のことを心配して ここに来たのか



疑問を抱きながら その人の待つ場所へ歩いた






616: 2015/07/09(木) 16:59:50.25 ID:ZW46q9bWO
相談室前..........





保護司「この部屋で、あなたの事を待ってらっしゃるわ、さ、入りましょ」



たかし「..............」



保護司「お待たせしました、失礼します」コンコン!






ガチャ





たかし「..................!!」










???「久しぶりだな.........君があの時 泣いていた少年か..........大きくなったな.......」







ドアが開き、その人物と目が合った瞬間、たかしは思い出していた





祖母の家が火事になった時、取り乱し、
泣きじゃくる 自分を 叱咤し、そして、祖母が病院に運ばれた時、前向きな言葉で自分を励ましてくれた人物がいた事を........





『すまなかった......子供の言う事だからと 私は君の事を疑ってしまった..... 』



『大丈夫、君のおばあちゃんは絶対に助かるから、諦めるんじゃないぞ』
















たかし「あの時、病院まで僕を連れて行ってくれた...........消防士のおじさん.........」





618: 2015/07/09(木) 17:36:15.17 ID:ZW46q9bWO




消防隊員「あれから、4年程経つのに........私の事を覚えていてくれたのか...........」





保護司「.........たかし君、紹介するわね、この方はこれから あなたのお父さんになる『鬼熊 正之』さんよ」





たかし「!!」ビクッ!!





保護司「たかし君、どうしたの......!?」





たかし「うわぁぁぁぁ!!来るな!!来るなぁっ!!来るなぁっっっ!!!!」ガシャアン!!バリィン!!





保護司「たかし君!!どうしたの!?落ち着いて!!たかし君!!」ガシッ!!





たかし「ひぃ!!ひぃぃぃぃ!!」ジタバタジタバタ!!





正之「............無理もない........あれだけ悲惨な思いをしたのだから.........」





622: 2015/07/09(木) 19:42:13.26 ID:ZW46q9bWO




正之「.......たかし君........私は 鬼熊 剛蔵の弟だ..........兄が君に対して行ってきた悪業の数々.........謝っても許されない事だということはよくわかっているよ........」



たかし「........ハァ....ハァ.......!!」



正之「君が私に怯えるのだって仕方ない事だ..........でも.........聞いてほしい、私は決して 兄を刺した君の事を恨んで ここに来た訳ではないんだ.......むしろ......兄は受けて当然の報いを受けただけだと 私は思っている.........」



たかし「............どうして.........?」



正之「................?」



たかし「.........どうして あなたが僕のお父さんになるんですか.........?」






正之「それは............兄が君に犯した罪を......そして、私自身が君に犯した罪を.....償う為だ.......」




たかし「.............!」




624: 2015/07/09(木) 21:59:02.18 ID:ZW46q9bWO



正之「4年前のあの火事の後.........私は 君がどうなったのかが気になっていた、だから、君のおばあちゃんが運ばれた病院まで君を送り届け、火事の始末を完全に済ませた後で、私もその病院に向かった......」


たかし「.............」


正之「病院に行って、私は看護師に 火事で全身に大やけどを負った患者の名前を聞いた........そしたら 『大石 永遠子』という名前の患者だったことがわかった......」


たかし「...............」


正之「それによって、私は 今回の火事を起こしたのは兄ではないかと 疑い始めた...........なぜなら 兄が『大石』という苗字の人物に対して、異常に執着していたからだ...........しかし、『大石』は他にもたくさんある苗字...... 私の思い過ごしだと思っていた.........だが、ある日 私の思い過ごしが 確信に変わった.......」


たかし「............?」


正之「兄の子.......つまり、私の甥である 鬼熊 拓斗が、私に自慢気に、自分があの時の火事を起こした犯人だと事を語ったのだ..........」


たかし「.............!」


正之「私は、拓斗を鬼のように叱った........だが、拓斗は悪びれる様子もなく、私にこう言ったよ........


『父親に やれと言われた』と.....」


たかし「...........」


正之「だから、私は兄に問いただした.........なぜ、なんのためにそのような凶行に走ったのかを.........」




626: 2015/07/09(木) 22:16:14.02 ID:ZW46q9bWO




正之『兄さん!!!!どうして!!??どうしてあの老人の家に火をつけたんだ!!?? あの老人の孫がどれだけ悲しい思いをしたと思っているんだ!!!!一体 あの家族になんの恨みがあって......
...!!!!』


鬼熊『あのババァの息子が、私に頭を下げさせたからだ.........警視総監であるこの私にな.........』


正之『そ......そんな理由で.........!!こんな事 許されるはずがない.......今すぐ上の方にかけあって........!!』


鬼熊『正之......わかっているだろうな?なぜ 貴様がこの事を知っているかは知らんが、 もし この事を 外部に漏らせば、いくら弟である貴様とはいえ、容赦はしない.........私の力を持ってすれば、ひと1人の人生を壊す事ぐらい容易いことだ..........女房の悲しむ顔が見たくないだろう.........?』ニヤァァァァ.....


正之『...........!! この下衆がぁっ!!!!』



627: 2015/07/09(木) 22:33:23.79 ID:ZW46q9bWO




たかし「.............!」


正之「私は...........兄がした事を知りながら........君の痛みを知りながら.........我が身可愛さ故に........兄の権力に怯え.........この4年間.......君の助けになれる事を何一つしてやれなかった..........」


たかし「.............」


正之「だから........せめて.........身寄りのなくなった君を私の手で護り、育てることが........君に罪を犯した私の責任であると思っている............」


保護司「鬼熊さん..........」






正之「すまなかった...........本当に.......すまなかった............!私を......私を許さないでくれ..........!」ポロ ポロ



たかし「...............」



628: 2015/07/09(木) 22:59:55.72 ID:ZW46q9bWO




保護司「.........たかし君......辛い事だと思うけど.........鬼熊さんを信じて........付いて行ってあげてくれないかな........」


たかし「..............」


正之「いえ..........いいんです..........自分の父、祖母を頃した犯人の弟の子供になれなど.....自分勝手で 酷な話でした......もうこれ以上この子を傷つけるようなことはしたくない........私はこれで御暇させていただきま........」



グイッ



正之「!」


たかし「..............」ギュ....


正之「たかし君..........」



保護司「たかし君........鬼熊さんに........付いて行くの.......?」


たかし「.............」コクン


正之「君は.........自分に罪を犯した私のような者を........信じてくれるのか.........?」


たかし「.............」コクン






ギュッ




正之「ありがとう..........ありがとう...........ありがとう...........!!」ポロ ポロ






保護司「たかし君...........!」



629: 2015/07/09(木) 23:05:46.11 ID:ZW46q9bWO



こうして、たかしは この日から

自分から沢山の大切な者を奪った外道の弟である、鬼熊 正之 と、正之の妻である、鬼熊 小百合

この二人の子供として、迎え入れられることとなった



630: 2015/07/09(木) 23:31:00.83 ID:ZW46q9bWO
正之の家..........





正之「さあ、今日から ここが君の新しい家だ.......!そしてこの人が、君の新しい母親になる、私の妻の小百合だよ」


たかし「.............」


小百合「あなたが たかし君ね? 女の子みたいで可愛いわぁ、 事情は夫から聞いたわ
本当に辛い目に遭ったのに、よく頑張ったわね...........もう大丈夫だからね.......!」ギュッ


たかし「..............」


正之「私たちは..........君の事を本当の息子だと思って接していくよ.........今はまだ 無理かもしれないが........もしも、君が 私たちの事を 本当の両親だと思ってくれる日が来たのなら これ以上嬉しい事はないよ.........」


小百合「たかし君、ここを 自分の本当のお家だと思って 気兼ねなく暮らしてね!
だって 私達は もう『家族』なんだから!」ニコッ!


たかし「.............!」


小百合「ほらほら、お腹空いたでしょ? もう晩御飯の用意してあるから 一緒に食べましょうね!今日は私達の『初めての子』が家に来る日だから 沢山作ったのよ!」ニコッ!


正之「さぁ、たかし君......いや、たかし.........食事にしよう!」ニコッ!





たかし「.............」





たかし「.............」コクン!



631: 2015/07/09(木) 23:48:18.96 ID:ZW46q9bWO



たくさんの 自分への言葉.........

ギュッと抱きしめられた時に感じた どこか懐かしい気持ち..........

児童相談所の業務的に作られた物とは違う、心のこもった料理.........

殺人を犯した自分を、まるで、本当の我が子のように迎え入れてくれた優しさ.......















でも、そんなものは全部 幻だ





634: 2015/07/09(木) 23:57:59.87 ID:ZW46q9bWO





自分への言葉も

どこか懐かしい気持ちも

料理に込められた心も

殺人を犯した自分を、まるで、本当の我が子のように迎え入れてくれた優しさも







全部 偽物だ


どうせこいつらも いずれは自分を裏切る.........


どうせ 裏切られるのなら........


裏切られる その日まで、その偽物の優しさを とことん利用してやる...........





636: 2015/07/10(金) 15:36:21.13 ID:yPii79tHO




人の優しさを信じる事を忘れてしまった たかしは、荒みきった生活を送るようになった




637: 2015/07/10(金) 16:54:49.58 ID:yPii79tHO



たかしは、自分の辛い過去や現実から目を背ける為に、
正之と小百合の心配をよそに、一日中、風呂にも入らずに部屋に引きこもるようになった


どっぷりとアニメや漫画 などの 二次元の世界に現実逃避し

畜生のように食事を喰らい続け

狂ったように、自Oにふける


まるで、タガが外れたかのように、自分の本能に忠実に生きるようになってしまった



その結果、細かった たかしの体はどんどん醜く肥え太っていった


しかし、醜く肥え太ったのは体だけではなかった


たかしは、荒んだ生活を続けるうちに、自分の心までも、醜悪に肥え太らせてしまっていた..........






641: 2015/07/10(金) 20:56:57.26 ID:yPii79tHO




.............ここは..........どこ..........?



『たかしー!早く家を出ないと学校に遅れるわよー!』



...........お母さん..........!



『たかし、今日はお父さんが車で学校まで送ろう!』



...........お父さん..........!



『たかし、気をつけて 行ってくるんだよ』



...........おばあちゃん...........!



思い出した.............!ここは............僕達の暮らしている家だ............!



そうだ、お父さんが氏んだのも おばあちゃんが氏んだのも、僕がお母さんを頃したのも、全部全部 悪い夢だったんだ.........!



今僕の目の前にあるものが現実なんだ......!


よかった.........よかった..........!






母 父 おばあちゃん『たかし.......』スゥ......





!? 待ってよ..........!!




皆どこへ行くの...........!?





置いてかないで..........!!






お父さん....!!お母さん......!!おばあちゃん.......!!



642: 2015/07/10(金) 21:17:09.72 ID:yPii79tHO




たかし「!?」ガバッ!!!!






たかし「.....ハァ......ハァ......」ポロ ポロ





たかしは 現実から目を背ける気持ちから、家族みんなで幸せに過ごしていた頃の夢を見るようになっていた




しかし、夢から覚めるとそこには誰もいない




夢から覚めるたびに、たかしは思い知った


『家族』という かけがえのない 大切な『縁』たちを 自分は掌から零してしまったという事を





643: 2015/07/10(金) 21:57:02.94 ID:yPii79tHO
そして.........たかしにとっても、正之と小百合にとっても、最も 辛く、残酷な日があった.......






正之「たかし、16歳の誕生日、おめでとう!」ニコッ!


小百合「おめでとう たかし!」ニコッ!


たかし「...............」


小百合「...........あ、たかし.........これ、お父さんとお母さんからの誕生日プレゼントよ、」スッ....


正之「きっと、たかしも喜んでくれると..........」


たかし「..........いらない.........」


小百合「え...........?」


バシッ!!


小百合「キャッ!!」


たかし「ハァ-.....ハァ-.....!」


正之「たかし........!」


たかし「こんな誕生日プレゼントなんかいらない!!!!受け取るもんか!!!!受け取ってたまるか!!!!」ガシャアン!!!!バリィン!!!!


小百合「たかし!!やめて!!やめてぇ!!」


正之「たかし!!やめなさい!!」


たかし「本当の親でもないくせに!!!!どうせ裏切るくせに!!!!そんな奴らに誕生日なんて祝って欲しくない!!!!おばあちゃんを.........お父さんを返して!!!!返してよぉ.........!!」ポロ ポロ


正之「.........すまない........すまない.......」


たかし「うわぁぁぁん!!!」ダッ!!



小百合「たかし!!どこに行くの!?待ちなさい!!たかし!!」


正之「いいんだ!!!!」


小百合「あなた............」


正之「いいんだ.........今はそっとしといてあげよう.............こうなったのも..........全て私のせいなんだ...........」







644: 2015/07/10(金) 22:13:09.33 ID:yPii79tHO



この時から、たかしにとって 自分の誕生日は、過去の忌まわしい記憶をフラッシュバックさせる日になっていた


誕生日が来るたび、たかしは 過去の悲惨な記憶を蘇らせ、


周りの人間に対して暴言を吐いては やりばのない怒りや悲しみをぶつけていた





646: 2015/07/10(金) 22:35:15.45 ID:yPii79tHO




そんな、荒んだ生活を続けて、約4年の月日が経ったある日のこと..........




648: 2015/07/10(金) 23:11:30.50 ID:yPii79tHO








たかし「おいババア、アニメイト行くから金よこせ」


小百合「たかし...........もう 今月だけで20万近くも使ってるじゃない..........あなたも もう成人なんだから...........そろそろ 働き口を探さないと...........今のままじゃ、あなたが後で困ることになるわ........」


たかし「なにぃ〜?」


正之「たかし........母さんの言う通りだぞ、もし、私たちが氏んでしまった時に お前が働いていなかったら.........収入がなくなり、お前の将来がなくなってしまう........だから、そうならない為にも 私も一緒に働き口を探すから 今日 ハローワークに.......」


たかし「うるさい!!!!うるさいうるさいうるさぁぁぁい!!!!」


正之「たかし..........!」


たかし「昔、自分の身の保身のために僕の事を助けてくれなかったくせに.........いまさら父親面するなぁ!!!!」


正之「..............!」


たかし「将来よりも、何よりも!!今はアニメの限定版DVDを、買うことの方が大事なんだよ!!!!
いいからとっとと金をよこせぇ!!!!偽善者共がぁ!!!!」


小百合「!! たかし!!いい加減にしなさい!! お父さんもお母さんも あなたの為を思って.........!!」


正之「わかった........ほら、たかし 10万円 渡しておく.........好きな物を買って来なさい.........でも、いずれはちゃんと私と一緒に働き口を探しに行くんだぞ?」スッ.....


小百合「ちょっと、あなた......!」


たかし「..........最初から素直に渡せばいいんだよ!!」パシッ!







たかし「夕方には帰って来るからメシ用意しとけよババアー!」ガチャ バタン!





651: 2015/07/10(金) 23:26:43.10 ID:yPii79tHO



小百合「たかし............」



正之「..........あの子は、心に一生癒える事のない傷を負っている............その傷を負わせたのは.........たかしをあんな風にしてしまったのは.......紛れもなく 私と 私の兄だ..............」



小百合「.............」



正之「小百合.......たかしは、本当は優しくて素直で、とても強い子だ.........今はまだ無理かもしれないが..........いつかきっと わかってくれる時が来るよ.........だから、その時が来るまで、たかしを信じよう........!」ポン!


小百合「ええ、そうね..........親として、私たちができる事は、自分の息子を信じて待ってあげることよね..........だから、
いつか たかしが わかってくれる時が来るまで、信じて待ちましょう!」





652: 2015/07/10(金) 23:39:25.57 ID:yPii79tHO
アニメイトにて...........





たかし「.............」ドクン...ドクン.....



たかし「(やっぱり.........人がたくさんいる場所に来ると........昔を思い出して、心臓の鼓動が激しくなる..........)」ドクン...ドクン....



たかし「(ここに.......自分の事を知っている人間なんていないはずなのに.........)」ドクン....ドクン.....



たかし「(早く........DVDを買ってしまおう...........)」ドクン.....ドクン....






「おぅい!!そこの者ぉ!!ちと待たれぃ!!」





たかし「!!」ビクッ!!




653: 2015/07/11(土) 00:01:32.60 ID:vYYblx0GO




ガリオタ「デュフフwww」ニヤニヤ


アニオタ「コポォwww」ニヤニヤ




たかし「(な.......なんなんだ......こいつらは........!)」ドキドキ....!



ガリオタ「お主に問いたい!!今 お主が着ているそのTシャツの後ろにに描かれているピンク髪のおにゃのこは もしや 拙者らの嫁の中の嫁『萌美』殿ではござらんか!?」



たかし「...............!」



アニオタ「そのTシャツは、日本全国に20着しかなく、入手が困難ゆえ、真の萌ラーにのみ着ることが許されたTシャツ...........!」



ガリオタ「そして!!拙者達も今、上着の下に お主が着ているのと同じTシャツを着ている!!」




ガリオタ アニオタ「見よ!!」バッ!!




たかし「(.........!!.......すごい........僕が相当苦労して手に入れたこのTシャツを........着ている人が2人もいるなんて.........!!)」




660: 2015/07/11(土) 21:01:57.36 ID:vYYblx0GO




アニオタ「しかし、まさかこのような所で 『同志』に出会えるとは思わなんだ..
.........」


ガリオタ「もしよければ、名を教えてくれぬでござるか?拙者の名は『ガリオタ』と申す!!」


たかし「..........それ.....本名........?」


アニオタ「いやwwwもちろん本名ではござらんよwwww拙者らは 自分の名前を自分で名付けて、お互いにそれを呼び合っているのでござるwwwwちなみに拙者は『アニオタ』でござるwww」


たかし「.............!」


ガリオタ「男には、本名など無用だ.........それに.........自分の子供を置き去りにして生活費のほとんどをギャンブルに浪費する母親がつけた名前など、二度と名乗りたくない.........」


たかし「..............!」


アニオタ「拙者も同じく........働きもせずに毎晩酒に溺れては 弟や妹、そして自分に暴力を振るうような父親が名付けた名など 一生恥じるべきもの.......」





たかし「(.......この二人は.........辛い現実が負わせる『傷』と戦っているんだ.......本当の名前を捨てて、口調まで変えて...........『自分』を頃している..........そして......新しい『自分』に生まれ変わっている......)」







たかし「(僕も........僕も.......新しい『自分』に生まれ変わりたい............!!




生まれ変わるんだ............!!)」





661: 2015/07/11(土) 21:08:36.70 ID:vYYblx0GO







たかし「.........キモオタ..............」





ガリオタ「...............!」


アニオタ「...............!」















キモオタ「拙者の名は『キモオタ』


そう覚えておいてもらいたいでござるよwwwデュフフwwwww」











665: 2015/07/11(土) 22:06:40.61 ID:qzNvL52cO





たかしは.......中学の頃に 自分の弱さ故につけられた『キモオタ』というあだ名を ...........弱い自分から生まれ変わるために.........そして、自分の弱さを忘れないために........自らを戒める意味もこめ、名乗るようになった.........




667: 2015/07/11(土) 22:47:27.58 ID:qzNvL52cO







そして、それから数ヶ月が経った頃........





24時間後に たかしは 『現実』から姿を消すことになる..............






671: 2015/07/12(日) 18:01:33.53 ID:ls4OwWoSO








キモオタ「ババア!!拙者は赤マルジャンプじゃなくて 少年ジャンプを買ってこいと言ったはずでござる!!ムキィィィィ!!!!」


小百合「たかし..........ごめんね......すぐに買ってくるから......」


キモオタ「もういい!!拙者が自分で買ってくるから金をよこすでござるよ!!そうでござるなぁwww最低でも5万は必要でござるなぁwwwコポォwww」ニヤァァァ...


小百合「たかし........」


キモオタ「ほら!!とっとと金をよこすでござるよ!! 5万ぐらいでしぶるなでござる!! ははぁーん?さては貴様 悪の手先でござるか!?

悪人にはお仕置きが必要でござるwwww
くらえ!!キモオタチョォップwww」ポカポカ!


小百合「あぁ!やめて!やめてぇ!お金は渡すからもうやめてぇ!」


キモオタ「デュフフwww正義は勝ぁつwww」







小百合「たかし.......うっ.......うう.......」ポロ ポロ




672: 2015/07/12(日) 18:17:10.77 ID:ls4OwWoSO
本屋..........





キモオタ「(やはり......人が多くいる場所は嫌いでござる.........心臓の鼓動が早くなる.........)」


キモオタ「(今の所.......家族以外で信用できた人間は..........アニメイトで出会ったガリオタ氏とアニオタ氏だけ.......)」


キモオタ「(あれ以来、あの二人には会ってないが..........一期一会の出会いだったが..........もしまた出会えるのなら もう一度会いたい........そして、『友達』になりたい...........)」


キモオタ「(もう......これから先、あの二人のように 心を許せる 人物に出会えるとは思わない.........)」


キモオタ「(だから、こうして 自分を絶対に裏切ることも傷つけることもない 二次元の世界に逃げ込んだ.......)」







キモオタ「(さて、今日も 拙者の逃げ込む世界を探すでござるかな..........)」ザッ....




673: 2015/07/12(日) 18:37:17.23 ID:ls4OwWoSO





キモオタ「(さてと、なにか掘り出し物はないでござるかな〜?)」ズン ズン


キモオタ「(ん............?)」ピタ.......


キモオタ「(2014年度 このマンガがすごい!一位受賞作品........)」


キモオタ「(なんだ.......このいかにも手抜き感満載の表紙は........)」


キモオタ「(それに........このデカデカと自慢気に書かれた『1200万部突破!』の安っぽい宣伝文句..........ゴリ押し感が拭えない...........)」























キモオタ「暗殺教室...............?」





674: 2015/07/12(日) 18:43:50.94 ID:ls4OwWoSO







この漫画との出会いが 自分の運命を大きく変えてしまうとは その時 たかしはまだ想像してもいなかった.............






678: 2015/07/12(日) 19:32:41.38 ID:ls4OwWoSO
そして その日の晩.......



キモオタ「結局 気になって全巻買ってしまったが...........たかだか8000円ちょっとの出費wwwwまぁ別によかろうwww」


キモオタ「デュフフwww今日も大人買いしてきた漫画で現実逃避するでござるwww」バサ!


キモオタ「ふむふむwww『暗殺教室』でござるかwww所詮はステマ作品でござるがまぁたまには流行に乗ってみるのもありでござるなwww」


キモオタ「さて、じゃあ早速 現実から エスケープと決め込むでござるかな...........」パラ....




679: 2015/07/12(日) 19:55:24.72 ID:ls4OwWoSO



たかしは、24時間の長い時間をかけて この漫画を読み込んだ


読み進める途中で、女子生徒がメインの話になるたび、三次元では感じることのない快感を覚えながら 自慰をし、そしてその興奮が止まぬうちに また読み始め を繰り返していた.........


この漫画を読みながら、たかしはこの漫画に描かれている中学生3年生の生徒たちと、
中学生3年生の頃の自分を比較していた........




真正面から 生徒にぶつかり、生徒の事を一番に考えるE組の先生たち、そして 裏切られても仲間を心から信じて支えるE組の生徒たち



自分の立場が危うくなれば 平気で生徒を捨てる 中学の頃の先生たち、そして 上辺だけの友情や愛情で自分を騙し、裏切った中学の頃の生徒たち



自分と E組の生徒たちは まるで正反対の人生を歩む中学生だということを感じていた.........





680: 2015/07/12(日) 20:30:16.75 ID:ls4OwWoSO



そして、24時間後..........たかしは、『暗殺教室』の今現在 描かれているストーリーを 単行本全巻と........単行本が発刊されていない分の話を週刊少年ジャンプで全て読み終えた........



キモオタ「ふぅ..........」



キモオタ「E組の女子のレベルが高いでござるwwwカエデたん桃花たん陽菜乃たんマジ天使杉wwwコポォwww」 カチャカチャ ズル ボロン!



キモオタ「...拙者がもしE組だったらぼっちにはならなかったでござろうな...」



キモオタ「一度でいいからE組に入ってみたいでござる」



キモオタ「そしたらビXチ先生に公開ディープキスの刑に処されるでゲスなwwwたまらんwww」










たかしは、漫画を全て読み終えた後、言いようのない焦燥感に駆られ、二次元世界への憧れをぼやきながら、また 自慰にふけった...........





681: 2015/07/12(日) 20:33:13.98 ID:ls4OwWoSO





そして、快感が絶頂に達した瞬間、





突然 目の前が真っ暗になった





683: 2015/07/12(日) 20:48:34.21 ID:ls4OwWoSO




ーーーここはーーーどこだろうーーー?



ーーーひょっとしてーーー



ーーー自分は氏んだのかーーー?



ーーーそれならよかったーーー



ーーーもう苦しまなくて済むーーー



ーーー向こうにいるみんなに会えるーーー








そう思った時、真っ暗な闇の中で 誰かの声が聞こえた







684: 2015/07/12(日) 21:14:10.79 ID:ls4OwWoSO





その声は自分に言った



これから自分は『暗殺教室』の世界に飛ばされるという事



そして、その世界で、超生物を殺さなければ 二度と 現実の世界には戻れないという事










ーーー超生物を殺さなければその世界の地球が爆発して氏ぬーーー



ーーーならよかった......それならおばあちゃんの声で踏みとどまることなく、確実に氏ねるーーー



ーーー元の世界に戻ったとして 待っているのはつらい現実だーーー



ーーーずっと憧れてた二次元の世界で確実に氏ねるのなら、これ以上 幸せな事はないーーー



ーーーでも、あくまで今から飛ばされるのは『暗殺教室』........皆と同じ目標に向かわなければ、至極 不自然だ.......だから、頃す姿勢だけは見せておこうーーー



ーーーもしも、誰かが 超生物を頃して、元の世界に戻らなければならなくなったらーーー



ーーーその時は、本当に自頃しようーーー



ーーーもうなにも怖くないーーー










ーーーもうなにもーーー




686: 2015/07/12(日) 21:20:06.10 ID:ls4OwWoSO










ーーーたかしは 薄れゆく 意識の中で、昔 交わした 約束を思い出していたーーー










687: 2015/07/12(日) 21:21:06.36 ID:ls4OwWoSO








『たかしは大きくなったら何になりたいんだい?』


『ぼく、大きくなったら本を書く人になりたい!』


『素敵な夢じゃないか 本を書く人になったら どんな本を書くんだい?』


『【大好きなおばあちゃん】っていう本を書くの!でね!その本をおばあちゃんに読んでもらうんだ!』


『おやまぁ、嬉しいねぇ じゃあ たかしが大きくなってその夢を叶えるまで私も長生きしなきゃねぇ』


『うん!約束だよ!』


『ええ約束だとも......たかしが夢を叶えるまで必ず長生きするから たかしもどんなに辛い事があっても諦めないで必ず夢を叶えるんだよ これはおばあちゃんとの約束だよ』


『うん!』











688: 2015/07/12(日) 21:26:19.57 ID:ls4OwWoSO
ーーーーー


ーーーー


ーーー


ーー













ーーーこうして、異次元からの来訪者は、全てを語り終えたーーー















689: 2015/07/12(日) 21:28:32.06 ID:ls4OwWoSO





キモオタ過去編 完




2学期 終盤編に続く










694: 2015/07/12(日) 21:51:10.33 ID:XqDDh37d0
長かったけど過去編完走乙
もうたかしがひどい仕打ちに苦しまなくていいんですね……

695: 2015/07/12(日) 21:55:15.16 ID:c8dO/aCG0
乙です
暗殺教室の生徒は受け入れてくれるのかなあ

701: 2015/07/12(日) 23:27:45.08 ID:ls4OwWoSO


随分長くなったけど 付き合ってくれたみなさん
本当にありがとうございました!
そろそろ原作も このSSも終盤に差し掛かってきたけど頑張ります!
これからもよろしくお願いします!




702: 2015/07/12(日) 23:29:42.84 ID:ls4OwWoSO

引用: キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」過去編