1: 2010/09/12(日) 21:19:22.89 ID:jyOTs320
刹那「俺が軽音部だ!」
アレルヤ「刹那がまた変なこと言ってるよ……」
アレルヤ「刹那がまた変なこと言ってるよ……」
2: 2010/09/12(日) 21:20:16.87 ID:jyOTs320
ティエリア「刹那・F・セイエイ、君は一体なにを言っている?」
ロックオン「ちゃんと順を追って説明してくれ」
刹那「けいおん!はガンダムだ!」
刹那「そして、俺もガンダム!」
刹那「つまり、俺はけいおん!だ!!」
ロックオン「えっ」
アレルヤ「えっ」
ティエリア「えっ」
ハロ「エッ」
ロックオン「ちゃんと順を追って説明してくれ」
刹那「けいおん!はガンダムだ!」
刹那「そして、俺もガンダム!」
刹那「つまり、俺はけいおん!だ!!」
ロックオン「えっ」
アレルヤ「えっ」
ティエリア「えっ」
ハロ「エッ」
3: 2010/09/12(日) 21:21:05.59 ID:jyOTs320
――せつめい!
ロックオン「……つまり、けいおん!ってのは日本のアニメなんだな。」
ロックオン「で、刹那は、潜伏先のお隣さんからけいおん!を見せてもらって、はまっちまったってわけだ」
刹那「ああ。」
刹那「けいおん!はガンダムだった。俺も軽音楽の世界に介入行動を開始する」
アレルヤ「重傷だね……」
ティエリア「これがアニオタか……」
ロックオン「……つまり、けいおん!ってのは日本のアニメなんだな。」
ロックオン「で、刹那は、潜伏先のお隣さんからけいおん!を見せてもらって、はまっちまったってわけだ」
刹那「ああ。」
刹那「けいおん!はガンダムだった。俺も軽音楽の世界に介入行動を開始する」
アレルヤ「重傷だね……」
ティエリア「これがアニオタか……」
4: 2010/09/12(日) 21:21:53.70 ID:jyOTs320
刹那「軽音部は4人。ガンダムマイスターも4人……」
刹那「つまり、俺が! 俺たちが軽音b……」
ティエリア「謹んで辞退させてもらう」
ロックオン「俺もだ」
アレルヤ「僕も」
刹那「」
刹那「つまり、俺が! 俺たちが軽音b……」
ティエリア「謹んで辞退させてもらう」
ロックオン「俺もだ」
アレルヤ「僕も」
刹那「」
6: 2010/09/12(日) 21:23:49.27 ID:jyOTs320
刹那「ティエリアは想定の範囲内だったが、なぜロックオンとアレルヤまで……」
アレルヤ「なぜって……本気で言ってる?」
ロックオン「俺たちは世界に喧嘩を売ったんだ。楽しく音楽なんてやってる暇なんてないだろ」
刹那「音楽ではない。軽音楽だ。軽い音楽と書くのだから、簡単なことしかしないに違いない」
刹那「だから、武力介入しながらでもできる」
ロックオン「あのなあ、軽音楽ってのは軽い音楽じゃない。商業的で比較的小規模な音楽のことを言うんだ」
ティエリア「このような基礎知識さえないなど、君は本当に軽音楽をテーマとしたアニメを見たのか?」
刹那「……この世界に神はいない……。平沢唯もいない……」
ロックオン「そりゃ、いないだろうさ……」
アレルヤ「なぜって……本気で言ってる?」
ロックオン「俺たちは世界に喧嘩を売ったんだ。楽しく音楽なんてやってる暇なんてないだろ」
刹那「音楽ではない。軽音楽だ。軽い音楽と書くのだから、簡単なことしかしないに違いない」
刹那「だから、武力介入しながらでもできる」
ロックオン「あのなあ、軽音楽ってのは軽い音楽じゃない。商業的で比較的小規模な音楽のことを言うんだ」
ティエリア「このような基礎知識さえないなど、君は本当に軽音楽をテーマとしたアニメを見たのか?」
刹那「……この世界に神はいない……。平沢唯もいない……」
ロックオン「そりゃ、いないだろうさ……」
7: 2010/09/12(日) 21:24:52.04 ID:jyOTs320
ウィーン ガシャ
スメラギ「あら、わたしは刹那のプランに賛成よ。」
アレルヤ「ス、スメラギさん!?」
スメラギ「いいじゃない。たまには音楽も。ノーミュージック、ノーライフなんてね」
ティエリア「本気で言っているのですか?」
スメラギ「もちろん本気」
スメラギ「チームワークゼロのあなた達が、音楽を通して少しでも仲良くしてくれたら、こっちも助かるもの」
刹那「その通りだ! スメラギはガンダムだ! ええ人だ!」
ロックオン「お前が一番チームワークを乱してるんだがな……」
ハロ「ミンナナカヨク! ミンナナカヨク!」
スメラギ「あら、わたしは刹那のプランに賛成よ。」
アレルヤ「ス、スメラギさん!?」
スメラギ「いいじゃない。たまには音楽も。ノーミュージック、ノーライフなんてね」
ティエリア「本気で言っているのですか?」
スメラギ「もちろん本気」
スメラギ「チームワークゼロのあなた達が、音楽を通して少しでも仲良くしてくれたら、こっちも助かるもの」
刹那「その通りだ! スメラギはガンダムだ! ええ人だ!」
ロックオン「お前が一番チームワークを乱してるんだがな……」
ハロ「ミンナナカヨク! ミンナナカヨク!」
9: 2010/09/12(日) 21:26:01.73 ID:jyOTs320
ティエリア「このような馬鹿げたことは認められない! ヴェーダに報告させて貰う!」
スメラギ「そのことだけどね、ヴェーダも認めているのよ」
ティエリア「見え透いた嘘を!!!」
スメラギ「嘘じゃないわ。実は、軽音部ってCBにもうあるのよ。これを見てちょうだい」
アレルヤ「これは、CBの組織図……?」
ロックオン「ソレスタル・ビーイング軽音学部って……マジかよ!?」
ティエリア「そんな……ヴェーダ……」
刹那「ガンダアアアアアアアアアアム!!!」
10: 2010/09/12(日) 21:28:50.83 ID:jyOTs320
アレルヤ「あれ? でも、部員0人って書いてますよ」
スメラギ「そうなのよ。色々あって、前にいたメンバーは全員辞めてしまったらしいの」
アレルヤ「全員? CBは学校と違って、卒業なんてないのにどうしてですか?」
スメラギ「以前いた部員は主に戦氏、事故氏、一生楽器が弾けなくなるほどの怪我などで引退を余儀なくされたそうよ」
スメラギ「つまり、卒業は卒業でも、ほとんどの部員が人生からの卒業をしたってこと」
アレルヤ「………………聞かなきゃよかったよ……ハレルヤ……」
スメラギ「大丈夫。生きている卒業生もいるわ。たった数人だけれど……」
ロックオン「ま、私設武装組織だから仕方ないさ……」
11: 2010/09/12(日) 21:32:23.59 ID:jyOTs320
スメラギ「最後の部員が卒業してからちょうど5年ね。組織の規則では5年間無人の部活は廃止することになっているわ」
スメラギ「このままだと、軽音部は廃部になっちゃうけど、どうするの刹那?」
刹那「俺が! 俺たちが軽音部だ!」
ロックオン「刹那がめずらしくガンダム以外に首ったけなんだ。入部するさ」
アレルヤ「子供のお守りよろしく……って、言いたいところだけど、僕も入部しますよ」
刹那「ロックオン……、アレルヤ……!」
スメラギ「でも、困ったわねぇ。部活として認められるには部員が最低4人必要なのよ~」チラッ
刹那「……」ジー
ティエリア「……」
刹那「…………………………………………………」ジー
ティエリア「ヴェーダが推奨するのなら従う……」
刹那(よし)
12: 2010/09/12(日) 21:35:51.74 ID:jyOTs320
――
ティエリア「まずは楽器の調達だな」
アレルヤ「僕たち軽音部なのに誰ひとり楽器を持ってないもんね……」
刹那「原作に沿って、バイトをして金を貯めてから楽器屋に買いに行く」
ロックオン「理由はともかくとして、刹那にしてはいいアイディアだな」
13: 2010/09/12(日) 21:37:22.87 ID:jyOTs320
アレルヤ「なんのバイトにしようか?」
刹那「ハンバーガーショップの店員なんてどうだ」
――そうぞう!
ロックオン『いらっしゃいませー^^』
刹那『……』
ティエリア『……』
ロックオン『お前ら喋れよ! なんで無表情なんだよ! 客が怖がって逃げんだろ!!』
アレルヤ『い、いらっしゃいませ。ご注文は……ハンバーガーでs ハレルヤ『俺は生きる!! 他人の生き血を啜ってでもなあ!!!!!』
ハレルヤ『だからテメーがハンバーガーになっちまいな!!!!!!!!!』グッチャグッチャ
ロックオン『ハレルヤ! お客様を材料にすんな!!!』
――
ロックオン「……これはやめといたほうがいいな」
14: 2010/09/12(日) 21:39:16.89 ID:jyOTs320
ロックオン「接客業以外でなにかないか?」
刹那「やはり、原作通りに交通量調査か……」
――そうぞう!!
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ
ティエリア『……(これだから地上は嫌いだ)』イライライライラ
刹那『……(飽きた。エクシアに会いたい……。ペロペロしたい……)』
ティエリア『刹那・F・セイエイ、24世紀にもなって、この方法はあまりに原始的だとは思わないか?』
刹那『ああ。それについてだが、俺にいい考えがある』
15: 2010/09/12(日) 21:40:38.78 ID:jyOTs320
――
ティエリア『ガンダムに乗り、上空から交通量をはかるとは考えたな。』
刹那『……エクシアペロペロ』
一般人A『ガンダムだ! 逃げろー!』
一般人B『キャー!』
一般人C『テロや! これはテロやで!』
――
ロックオン「……これもやめといたほうがいいな。」
17: 2010/09/12(日) 21:44:03.14 ID:jyOTs320
ロックオン「俺たちにやれそうなバイトがひとつもない……」
アレルヤ「これじゃあ楽器が買えないよ……どうしたらいいんだハレルヤ……」
ティエリア「諦めろ。はじめから僕は反対だったんだ」
刹那「俺は氏ぬのか……」
ロックオン「氏にはしないだろ。大げさな」
刹那「武道館ライブという目標を果たせないまま……」
アレルヤ「武道館ライブ!? いつのまにそんな設定が……」
ティエリア「紛争根絶はどうした? 忘れたとは言わせん」
刹那「俺は……こんなところで諦めなくてはいけないのか……」
留美「その心配はなくてよ」
アレルヤ「王留美!」
刹那「琴吹紬!」
アレルヤ「えっ」
留美「スメラギさんの予想通りね。来てよかったですわ」
紅龍「ガンダムマイスターのみなさまはこちらへ……」
18: 2010/09/12(日) 21:47:13.15 ID:jyOTs320
――
ティエリア「ここは……」
紅龍「王家の別荘(小)でございます」
留美「本当はもっと大きなところをお貸したかったのですけれど、一番小さなところしか都合がつきませんでしたの」
アレルヤ「たしかに、前にトレミーのみんなと行った別荘より小さい……」
ハロ「チイサイ! チイサイ!」
留美「」イラッ
紅龍「……コホン、こちらに楽器とスタジオをご用意させていただきましたので、お好きなように使用してください」
ロックオン「こりゃすげえな……。高そうな楽器が所狭しとならんでやがる」
刹那「本当に俺たちが使ってもいいのか?」
留美「ええ。ただし、お代はあなた方が変革した世界を頂きますわ」
ロックオン「ただより高いものはないってのはこのことだな」
19: 2010/09/12(日) 21:49:04.21 ID:jyOTs320
――がっき!
アレルヤ「たくさんありすぎてどれを選んでいいのかわからないよ……」
刹那「俺はこれにする」
アレルヤ「えっ、もう決めたのかい?」
ロックオン「へえ、刹那はギターか」
刹那「平沢唯はガンダムだ!」
ロックオン「……そうかい。もうつっこみはいれねえよ……」
アレルヤ「つっこむだけ無駄だしね」
ティエリア「賢明な判断だ」
20: 2010/09/12(日) 21:50:05.06 ID:jyOTs320
ティエリア「僕はこれにしよう」
ロックオン「ティエリアがドラムだと!? 意外すぎる……」
刹那「どっしりとしたフォルムがヴァーチェに似ているからだろう」
ロックオン「馬鹿言うな。そんなガンダムバカはお前だけだって」
ティエリア「刹那・F・セイエイ、僕の心を読まないでくれ」
刹那「すまない」
ロックオン「図星だったのかよ……」
21: 2010/09/12(日) 21:52:02.26 ID:jyOTs320
アレルヤ(なんだかんだ言って、ティエリアも即決だったってことは、やる気なんだなあ……)
アレルヤ(僕はどれにしようかな。ハレルヤはなにが弾きたい?)
ハレルヤ(迷ってんじゃねーよアレルヤ……。お前が弾く楽器はお前が選ばなきゃどうにもなんねえだろ……)
アレルヤ(ちょっと参考に聞くだけだから……)
ハレルヤ(仕方ねえな……。ま、あえて言うなら、捕虜で電池なジミルヤにゃ、地味なベースなんてお似合いだぜwwwwwwwwwwwwwwwwww)
アレルヤ(地味だなんてひどいよハレルヤ!)
ハレルヤ(お綺麗事を言いやがってwwwwwwwwwwwwテメーだってホントは思ってんだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
ハレルヤ(ベースは地味だってなあwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
アレルヤ(ぼ、僕は、そんなこと……!)
22: 2010/09/12(日) 21:52:53.29 ID:jyOTs320
刹那「あとは、キーボードとベースだな」
ティエリア「さっさと決めてくれ」
ロックオン「はいはい」
ハレルヤ(おいおいいいのかあ? うかうかしてる間に決められちまうぜwwwwww)
アレルヤ(でも僕は……)
ハレルヤ(楽器くらい感情で弾け! 己の意思で弾け!! 無慈悲なまでに!!!!)
ハデルヤ(アレルヤ!!! ジミルヤアアアアアアア!!!!!!!!!)
アレルヤ()
ロックオン「そうだな、俺はキーb……」
アレルヤ「僕! キーボードがいいな!!!」
23: 2010/09/12(日) 21:54:18.95 ID:jyOTs320
ロックオン「んじゃ、俺は残ったベースか」
ロックオン「これでも一応、マイスターのリーダーだしな。いつもバラバラなお前らのリズムをまとめるのは俺の役目ってね」
ハロ「ビンボークジ! ビンボークジ!」
ロックオン「ははは。そりゃ、いつものことだ」
アレルヤ(ごめん、ロックオン……)
ハレルヤ(よくやった!! さすが俺の半身wwww)
ハロ「ハロモガッキエラブ! ハロモガッキエラブ!」
ロックオン「ハロはカスタネットなんてどうだ?」
ハロ「ウンタン! ウンタン!」
24: 2010/09/12(日) 21:55:16.77 ID:jyOTs320
刹那「これで全員の楽器が揃った」
ロックオン「そんじゃ、さっそく演奏を……」
刹那「その前に、楽器に名前をつける」
刹那「まず、俺のギターは、」
ロックオン「ガンダム」
アレルヤ「ガンダム」
ティエリア「ガンダム」
刹那「違う。がんだむったんだ!」
ロックオン「無理やり“たん”をつけたな……」
25: 2010/09/12(日) 21:56:24.62 ID:jyOTs320
ロックオン「俺のベースはハロ2号だ」
ハロ「アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ロックオン「よろしく頼むぜ! 二人目の相棒!」
アレルヤ「僕のキーボードは、マリーだよ//////」
刹那・ロックオン・ティエリア(マリー? 誰だ? 女か?)
アレルヤ「ティエリアはどうするの?」
ロックオン「自分だけつけないってのはなしだかんな」
ティエリア「……っ」
ティエリア「………………」
ティエリア「……………………ヴェー太……」
刹那「ひどいセンスだな」
ロックオン「お前が言うな」
26: 2010/09/12(日) 21:57:22.16 ID:jyOTs320
ロックオン「……まあ、名前も決めたことだし、今度こそ演奏しようぜ」
アレルヤ「初めての演奏か……緊張するね、ハレルヤ」
ティエリア「ドラムの僕が合図を出す」
刹那「ああ、頼む。曲は“翼をください”だ」
ティエリア「1,2,1,2,3,4……」カチカチカチ タン
シーン……………………
ロックオン「弾けよ!!」
27: 2010/09/12(日) 21:58:27.98 ID:jyOTs320
ティエリア「ドラムなどやったことがないのだからできないに決まっている!」フンス
ティエリア「そういうあなたこそどうなんだ、ロックオン・ストラトス!」
ロックオン「俺もベースなんてやったことねえよ」フンス
アレルヤ「僕も楽器なんて初めてで……。刹那は?」
刹那「俺もギターを手に取ったのははじめてだ」フンス
ロックオン「おいおい、刹那。言い出しっぺなんだから少しは練習しとくとかさ……」
刹那「ガンダムである平沢唯もはじめは初心者だった。だから、俺たちもこれから練習すれば弾けるようになる」フンスフンス
ロックオン「確かに、練習は大事だけどな、そういう問題じゃねえだろ……」
ティエリア「ばかばかしい……。僕はもう宇宙に帰らせてもらうぞ!」
アレルヤ「ちょっと、ティエリア! 待ってよ!」
28: 2010/09/12(日) 22:01:39.39 ID:jyOTs320
――
ロックオン「あれからティエリアはずっとおかんむり、」
ロックオン「アレルヤは本業の計画を歪めたってことで独房入り、」
ロックオン「刹那はずっとアニメばかり見やがって……」
ロックオン「一度も全員揃って練習ができないまま、今日の音合わせをむかえちまった……」
ロックオン「大丈夫なのかよこの部……」
29: 2010/09/12(日) 22:03:18.98 ID:jyOTs320
刹那「ロックオン、お前に頼みたいことがある」
ロックオン「嫌な予感しかしないが……なんだ?」
刹那「ティエリア・アーデのことだ。あいつはあれから一度も練習に来ていない」
ロックオン「お前もだろ」
刹那「けいおん!では、ドラムの田井中律が走り気味だと他のメンバーにいつも注意を受けている」
刹那「今日の練習では、同じドラムで、しかも、練習不足のティエリアが走り気味になるというオチが予想される」
刹那「そこでベースのお前にティエリアに走り気味だと注意してほしい」
ロックオン「なんで俺が。そのくらい自分でやってくれ」
刹那「ベースはお前だ。ベースと言えば秋山澪。田井中律とは幼なじみで、ツッコミ役だ」
ロックオン「二次元と三次元を混同するのはよせって。ドクター呼んで来てやろうか?」
30: 2010/09/12(日) 22:04:33.14 ID:jyOTs320
――練習!
ロックオン(ドクターは捕まらない上に、いつもの貧乏くじで断り切れなかった……)
アレルヤ(ロックオン、顔色が悪いけど、緊張してるのかな……)
刹那「それでは、練習を開始する。(後は頼んだロックオン)」
ティエリア「1,2,1,2,3,4……」カチカチカチ タン
~♪
刹那(!!)
ロックオン(ちょっ! ティエリア上手すぎだろ!)
アレルヤ(いつの間にこんなに上達したんだろう……。でもね、僕だって……!)
~♪
刹那(これは……!!)
ティエリア(フッ、なかなかやるな、アレルヤ・ハプティズム……)
ロックオン(アレルヤも前とはまるで別人じゃねーか! 二重人格的な意味じゃなくて)
31: 2010/09/12(日) 22:05:33.55 ID:jyOTs320
――その夜!
ロックオン(なんとか演奏は形にはなったが……)
ロックオン(俺と刹那、アレルヤとティエリアでだいぶ技術の差が開いちまったな)
ロックオン(アレルヤは独房で暇をもてあまして練習三昧だったらしいが、ティエリアはいつの間に腕を上げたんだ?)
ロックオン(走り気味どころか、コンピューターのように正確なリズム……、かといって、ただ無機質だけじゃない熱い演奏は……)
~♪
ロックオン(これは……ドラムの音? スタジオからか?)
ロックオン(まさか、ティエリアのやつ、みんなが寝静まってからひとりで練習してたのか)
ロックオン(どれ、ちょっくら覗いてみるか)
32: 2010/09/12(日) 22:06:33.13 ID:jyOTs320
ダン! ドコドコターン!
ダンダン!!! ドコドコドコドコドコ!! ッタターン!!
ロックオン(おー、やってるやってる。でも、なんか音が激しすぎないか?)
――
ティエリア「くそ! 刹那・F・セイエイ!!!」ドコドコドコドコドコ!!!!
ティエリア「何度計画を歪めれば気が済むんだ!!!!!」ダン!!!!!!
ティエリア「計画遂行さえ満足にできない癖に、軽率に軽音楽に手を出し、」ドコドコ!!!!!!
ティエリア「しかも、一番演奏技術が未熟とはどういうことだ!!!!!」ズダダーン!!!!!
ティエリア「君はガンダムマイスターにも軽音楽部員にも相応しくない!!! 万氏に値する!!!!!!」ガシャーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!
――
ロックオン「」
33: 2010/09/12(日) 22:08:22.02 ID:jyOTs320
……
ティエリア「……ふう、演奏をしたら、僅かだが気分が落ち着いた」
ティエリア「はじめは抵抗があったが、ドラムとはいいものだな」
ティエリア「こうして叩けば、ストレスが解消されるし、なにより、あのポジションが気に入った」
ティエリア「一番後ろで全員の姿が見渡せるから、ミスをしたのが誰だかすぐにわかる」
ティエリア「失態を犯した者を後ろから撃つのも容易いということだ」
ティエリア「そうだ、次回からは銃を携帯して練習に参加しよう」
ティエリア「ターゲットは素人以下の刹那とロックオンか……」
ティエリア「…………クッ、思い出したら、またストレスが……。もうひと練習しよう……」
ダン! ドコドコターン!
ダンダン!!! ドコドコドコドコドコ!! ッタターン!!
――
ロックオン「……」ガクガクガタガタブルブル
34: 2010/09/12(日) 22:09:26.32 ID:jyOTs320
――翌日!
ロックオン「なあ、刹那、練習しようぜ」
刹那「すまないロックオン、俺はこれからティータイムだ」
ロックオン「んなことしてる場合じゃないっての! 練習しよう! な! しないと氏ぬってマジ!!」
刹那「なにを言っているロックオン? 顔色がおかしいがドクターを……」
ロックオン「世界を変える前にバンド仲間に殺されるなんて、俺は嫌だね……」
ロックオン「だから、練習だ!! とっとと来いよ!!」
刹那「離せ! 俺に触るな! まだ紅茶が……、クッキーが! マドレーヌが!!」
35: 2010/09/12(日) 22:12:44.43 ID:jyOTs320
それから、刹那とロックオンは文字通り氏に物狂いで練習に励んだ。
アレルヤはハレルヤとともに、ひとりでふたり分の練習をこなし、
ティエリアは毎晩ストレス解消にドラムを叩いた。
練習の甲斐あって、全員の技術が向上し、メンバーのだれひとりとしてかけることはなかった。
~♪
スメラギ「みんな上達したわね」
刹那「ああ」
スメラギ「きっと、武道館ライブも夢じゃないわ」
刹那「ああ」
スメラギ「ところで、活動申請書がまだ提出されていなんだけど、どういうこと? 刹那に渡したわよね」
刹那「」
ロックオン「なんで毎日エンドレスで観ていたはずのアニメと同じミスすんだよ」
ティエリア「わざとなのか刹那・F・セイエイ?」
36: 2010/09/12(日) 22:14:34.92 ID:jyOTs320
アレルヤ「スメラギさん、今から出せば間に合いますよね?」
スメラギ「仕方ないわね。なんとかしてみるわ」
ロックオン「さっさと書いちまおうぜ」
刹那「ああ」
刹那「部長はマイスターのリーダーのロックオンで……」
ロックオン「言い出しっぺのお前じゃないのかよ」
刹那「顧問も年齢的にロックオン……」
ロックオン「おい」
スメラギ「だめよ。部員と顧問の兼任は認められないわ」
刹那「では、顧問は年齢的にスメラギ……」
スメラギ「どういう意味なのかしら?」ニッコリ
刹那「」
スメラギ「仕方ないわね。なんとかしてみるわ」
ロックオン「さっさと書いちまおうぜ」
刹那「ああ」
刹那「部長はマイスターのリーダーのロックオンで……」
ロックオン「言い出しっぺのお前じゃないのかよ」
刹那「顧問も年齢的にロックオン……」
ロックオン「おい」
スメラギ「だめよ。部員と顧問の兼任は認められないわ」
刹那「では、顧問は年齢的にスメラギ……」
スメラギ「どういう意味なのかしら?」ニッコリ
刹那「」
37: 2010/09/12(日) 22:15:57.34 ID:jyOTs320
刹那の失言で頼みの綱だったスメラギに断られてしまったCB軽音部は、
それぞれ顧問を探すことになった。
――スメラギの部屋!
アレルヤ(素直に謝ればスメラギさんも許してくれるはず……)
アレルヤ「あの、スメラギさん、さっきは刹那がすいませんでした。これ、お詫びに持ってきたんですけど」
スメラギ「あら! いいお酒じゃない! アレルヤは刹那と違って気がきくわねぇ」
スメラギ「わたしも、顧問になるのが嫌ってわけじゃないのよ。こう見えて、カレッジ時代は音楽もやってんだから!」
アレルヤ(よし、いい感じだ)
スメラギ「でも、刹那がね……」
アレルヤ「そこを何とか、お願いできませんか?」
スメラギ「そうね……、飲み比べでわたしに勝てたら許してあげてもいいわ」
――数時間後!
アレルヤ「オエエエエエエエエエエエエエエエエエッ……頭が……痛いよ……」ゲロゲロ
スメラギ「やだ、もう降参? まだまだこれからじゃないの」
38: 2010/09/12(日) 22:16:48.87 ID:jyOTs320
――システムルーム!
ティエリア「ヴェーダ、我々の顧問になってほしいのだが」
ヴェーダ「……」ウンタン♪ ウンタン♪
ティエリア(……意外にもヴェーダは好感触だ。元から軽音部を認めていたのだから当然かもしれないが)
ティエリア(思っていたよりも簡単に顧問が見つかったな。しかし、なぜCBに軽音部が……?)
???『それは君が知る必要はないさ……』
ティエリア「なに!?」
ティエリア「ヴェーダからのリンクが切断された!? この僕が!?」
ティエリア「ヴェーダ! 返事をしてくれ! ヴェーダ!!」
――
???『……ふふっ』
39: 2010/09/12(日) 22:22:07.03 ID:jyOTs320
――地上!
刹那(誰か、顧問になってくれる者は……)
刹那(沙慈・クロスロードは、ルイス・ハレヴィに隠れてあずにゃんペロペロがバレてけいおん!禁止令……)
刹那(そもそも、俺がけいおん!を観たのも、捨てられそうになったグッズを俺の部屋に避難してきたからで……)
???「あら、あなた……そのギター……」
刹那「誰だ?」
???「いきなり話しかけてごめんなさい。あなた、音楽をやっているみたいだったから懐かしくてつい……」
刹那「俺が軽音部だ!」
???「ふふっ、そうなの……」
???「自己紹介がまだだったわね。わたしはマリナ・イスマイール。あなたは?」
刹那(相手は一般人か。偽名を使った方がいいな……)
刹那「俺は平沢唯だ……」
マリナ(ヒラサワ? 同郷の子だと思ったのだけど、日本人だったのね……)
40: 2010/09/12(日) 22:22:58.00 ID:jyOTs320
マリナ「ユイくんのギターを聞かせてくれないかしら?」
刹那「ああ」
~♪
マリナ「まあ、上手! でも、ここをこうするともっとよくなるわ」
刹那「……こうか?」~♪
マリナ「そうそう。あと、こっちはこうやって……」
刹那「!!」~♪
マリナ「すごいわユイくん!」
刹那「マリナは人に教えるのが上手いな……」
マリナ「そんなことないわ。ユイくんの飲み込みが早いだけよ」
41: 2010/09/12(日) 22:23:55.86 ID:jyOTs320
刹那「頼みがある。うちの軽音部の顧問になってほしい。」
マリナ「……ごめんなさい。それはできないわ」
刹那「そうか……」
マリナ「ごめんなさい……」
刹那「いや……」
マリナ「ユイくん、もう一度、ギターを聞かせてくれる?」
刹那「ああ」
42: 2010/09/12(日) 22:26:00.60 ID:jyOTs320
~♪
マリナ「……」
刹那「マリナ……?」
マリナ「懐かしいわ。わたしも昔は軽音部で、音楽の先生になるのが夢だったの~♪」
刹那「今は音楽の先生なのか?」
マリナ「いいえ、音楽の先生にはなれなかったわ……」
刹那「なぜだ? あんたにはこんなに才能があるのに……」
マリナ「仕方がなかったのよ。私には他にやらなくてはいけないことがあったから……」
刹那「……音楽も辞めたのか?」
マリナ「ええ……」
刹那「なぜだ。あんたが音楽をできないなんて、この世界は歪んでいる!」
マリナ「ユイくん……」
43: 2010/09/12(日) 22:27:17.45 ID:jyOTs320
――展望室!
ロックオン「誰か顧問になってくれそうな人は……って、どうしたフェルト?」
フェルト「ロックオン……」ぐすっ
ロックオン「なにかあったのか?」
フェルト「今日、掃除をしてたら、これを見つけて……」ぐすぐす
ロックオン「このメモリーチップ……『2292年 CB軽音部』だと?」
ハロ「エイゾウデータサイセイ! エイゾウデータサイセイ!」
軽音部員A『お前らが来るのを待っていたああああああああああああ!!!!!!!』
ロックオン「うわっ! なんだこりゃ!」
フェルト「うぇ~ん!!!」ぐすぐす
44: 2010/09/12(日) 22:28:17.58 ID:jyOTs320
ロックオン(そっか、フェルトはこれが怖くて泣いてたんだな……)
フェルト「うぅ……」ひっく
ロックオン「大丈夫、怖いもんじゃない。これはデスメタルって音楽だ」
ロックオン「この赤髪の化け物みたいな兄ちゃんも、金髪の妖怪みたいな姉ちゃん達もただのメイクだから怖がることなんか……」
フェルト「それ……わたしのパパとママ……」ぐすっ
ロックオン「」
フェルト「ロックオンひどいよ……、パパとママの悪口を言うなんて……」ぐすぐす
ハロ「ナカセタ! ナカセタ! ロックオン、フェルトナカセタ!」
ロックオン「違う! 誤解だ!!」
ロックオン(フェルトは自分の両親の暗黒時代にショックを受けてただけだったのかよ……)
ロックオン(……暗黒時代? いや、これは使える……!!)
45: 2010/09/12(日) 22:29:45.17 ID:jyOTs320
――
アレルヤ「急に部員を集めてどうしたんだい? 僕はまだ二日酔いが……」オエッ
刹那(ゲロということは……。アレルヤは秋山澪派だったのか……)
ロックオン「お前ら喜べ。顧問が見つかったぞ!」
刹那「本当か?」
ロックオン「ああ……、俺たちCB軽音部の顧問は……」
ロックオン「おやっさんだ!!!!!」
47: 2010/09/12(日) 22:31:13.19 ID:jyOTs320
イアン「ちょ、待て! なんでいきなりワシが!! 今までひとっつも出番がなかったんだぞ!」
アレルヤ「どういうことなのロックオン!?」
刹那「イアンはメカニックだ。楽器を演奏しているところなんて見たことがない」
イアン「そ、そうだ! 刹那の言うとおりだ!! ワシは楽器なんて……」
ロックオン「ああ、“今は”な……。だが、15年前ならどうだろうな……?」
イアン「15年前……だと……?」
ハロ「エイゾウデータサイセイ! エイゾウデータサイセイ!」
軽音部員A『お前らが来るのを待っていたああああああああああああ!!!!!!!』
48: 2010/09/12(日) 22:32:28.45 ID:jyOTs320
刹那「これは……」
ロックオン「フェルトから借りた15年前の軽音部のライブ映像だ」
アレルヤ「でも、これが一体……………あっ!?」
ロックオン「気付いたかアレルヤ……。前で歌っているのはフェルトの両親らしいが、後ろにいるのが……」
イアン「ワシとモレノだ……」
刹那・アレルヤ「なっ、なんだってー!?」
ロックオン「どぎついメイクで危うく気付かないとこだったぜ」
ロックオン「おやっさんが全然登場しないのも、ドクターがつかまらないのも……」
ロックオン「軽音部という暗黒時代の象徴から逃げてたせいだったってわけだ」
49: 2010/09/12(日) 22:34:30.99 ID:jyOTs320
イアン「そうか……全部処分したと思っとったが、あいつらの娘の手に渡っとったのか……」
イアン「しかも、まさかの外伝ネタとはな……。ワシもすっかり油断しとった……」
イアン「そいつを渡せええええ!!! そいつを壊せば!!!!!!!!」
パリン
刹那・アレルヤ「あっ」
イアン「ふはははははははははははははははははは!!!!」
50: 2010/09/12(日) 22:36:55.90 ID:jyOTs320
ティエリア「壊しても無駄だ」
イアン「なんだと!?」
ティエリア「こんなことになるだろうと思って、事前にコピーをとっておいた。そのチップもダミーだ」
アレルヤ「いつの間にそんなこと……」
ティエリア「君が酔いつぶれて眠っている間にだが」
刹那(アレルヤのゲロがいつの間にか治まっている……)ガーン
イアン「……クッ!」
ロックオン「観念しろよ。おやっさん……」
ロックオン「あんたには奥さんと娘がいるんだってなあ。たしか、娘はフェルトより4つ下……」
ロックオン「親の暗黒時代を知ってフェルトは泣いてたぜ……」
ロックオン「フェルトより幼いあんたの娘がこれを知ったら、どう思うだろうなあ……」
イアン「わかった! わかったから! 顧問でもなんでもやってやる! だから、嫁さんと娘にだけは……」
ロックオン「わかってくれたらいいんだよ。俺たちも鬼じゃないさ」
アレルヤ「恐喝じゃないか……」
刹那「俺たちは歪んでいる……」
ティエリア「何を言っているんだ君たちは。僕たちは稀代の殺人者だが」
51: 2010/09/12(日) 22:39:30.03 ID:jyOTs320
顧問も見つかり、CB軽音部がやっと本格始動した。
ミッションの合間に練習というハードスケジュールだが、マイスター達は充実していた。
そして、いよいよHTT(紛争後ティータイム)の初ライブ。
トレミーのクルーへ練習の成果をお披露目する日がやって来た。
イアン「あいつら、立派になりおって……」
モレノ「若い頃を思い出すな……。シャル、ルイード、マレーネ、874……」
イアン(その数年後にヒクサーやグラーベと歌った『ぼいんぼいん時間』だけは嫁と娘にバレないようにしないと……)
ハロ「ロックオン! ガンバレ! ウンタン! ウンタン!」
クリス「フェルト、機嫌直して今日は楽しも! ね?」
フェルト「……うん」
リヒティ「でも、けいおん!って、ガールズバンドのアニメっすよね。部員から顧問まで男なんて暑苦しいっすよ」
ラッセ「ばかやろう。そこがいいんじゃねえか」ウホ!
スメラギ「さあみんな、そろそろはじまるわよ!!」
52: 2010/09/12(日) 22:40:55.50 ID:jyOTs320
ロックオン「いよいよだな……」
アレルヤ「もう本番か……、僕は憂鬱だよ……」
刹那「問題ない。俺たちはこの日のために練習をしてきたんだ」
ティエリア「刹那の言うとおりだ。僕は軽音部で良かったと思う。こうしてみんなと演奏できるのだから」
アレルヤ「そうだね……」
ロックオン「さーて、そろそろ行くとすっか」
刹那「ああ! 俺が! 俺たちが軽音b」
『敵機接近! 敵機接近! ガンダムマイスターは直ちに出撃してください!』
刹那「」
ロックオン「」
アレルヤ「」
ティエリア「」
53: 2010/09/12(日) 22:44:21.45 ID:jyOTs320
その後、何度もライブをしようと試みたが、敵の出現により全て中止になった。
軽音部といっても、刹那達の本業はガンダムマイスターなので、仕方のないことだった。
刹那「俺たちはいつライブができるんだ……。これでは武道館なんて夢のまた夢……」
イアン「そのことだがな、ガンダムに新装備をつけてみたぞ」
刹那「こ、これは……! ただでさえガンダムのエクシアがギターを持ってますますガンダムに!!」
ロックオン「デュナメスはベースと、ハロ専用カスタネットまであるぞ!」
アレルヤ「キュリオスにはキーボードだ!」
ティエリア「ヴァーチェにはドラムか……」
ロックオン「ただでさえピザのヴァーチェがますますピザガンダムになってねえか……」
刹那「イアンは顧問だ! ガンダムだ!!」
イアン「ははっ、これで世界にお前さん達の音楽をどーんと轟かせてやれ」
54: 2010/09/12(日) 22:45:29.50 ID:jyOTs320
ロックオン「行くぜハロ! ロックオン・ストラトスとハロ2号の初陣だ!」
ハロ「ウンタン! ウンタン!」
アレルヤ「マリー(※キーボード)……」
ティエリア「ヴェー太……」
刹那「がんだむったん……」
ここに。世界初のGN楽器搭載型MSが誕生した。
そして、この異色すぎる装備に世界中が混乱の渦に巻き込まれることになる。
55: 2010/09/12(日) 22:46:46.31 ID:jyOTs320
ユニオン兵A「なんだあれは!?」
ユニオン兵B「新装備か! ガンダムめ!」
刹那・ロックオン・アレルヤ・ティエリア「俺(僕・私)達の歌を聞けええええ!!!!」
ユニオン軍「「「「「「なにいいいいいっ!!!!?」」」」」」
56: 2010/09/12(日) 22:50:12.75 ID:jyOTs320
アレルヤ「いくよみんな!」
ロックオン「一曲目は、『Cagayake! GUNDAM!』!」
ティエリア「1,2,1,2,3,4……」
刹那「Fighting Now♪」
ガチでガンダムNever Ending GUNDAM Talk♪ ミッション開始まで待てない♪
介入はしても紛争はNon Non Non♪ 精一杯Innovation World♪
ユニオン兵C「やつら歌い出したぞ!!」
ユニオン兵D「耳を押さえろ! 歌に見せかけた超音波兵器かもしれん!」
グラハム「……」
ハワード「隊長! 耳を押さえてください!!」
ドキドキがとまんない♪ フルソウビな機体♪
領土・宗教・エネルギー♪ セブンソードで戦闘♪
グラハム「……」
ダリル「隊長!!」
グラハム「…………この歌、まさしく愛だ!!!」
――こうして、世界はひとつの変革をむかえた
57: 2010/09/12(日) 22:52:28.30 ID:jyOTs320
――ユニオン!
グラハム「バンドを組むぞフラッグファイター!!」
ジョシュア「ねーよww」
ダリル「さすが隊長!」
ハワード「グラハム△!!」
ジョシュア「えっ」
カタギリ「まったく、グラハムは突然なにを言い出すかと思えば……」
カタギリ「それにしても、音楽か……。懐かしいな……」
カタギリ「といっても、僕は演奏する側じゃなくて、追いかけてばかりだったけど……」
カタギリ「伝説の女子大生ユニットか……」
58: 2010/09/12(日) 22:53:56.23 ID:jyOTs320
――人類革新連盟!
グラサンA「各国の軍隊がこぞってバンドを組んでいるが……」
グラサンB「うちは我々のようなグラサンのおっさんばかりでどうしたものか……」
グラサンC「いや、うちには彼女がいる!!」
――
ソーマ「お呼びですか中佐」
セルゲO「よく来た。ピーリス少尉。君はこれがなんだかわかるか?」
ソーマ「クマ耳ですか? それが一体……」
セルゲO「少尉にはこれをつけて、バンドデビューしてほしい」
ソーマ「な、なぜ超兵の私がそんなことを!!!?」
セルゲO「上からの命令でな……。君が嫌だというならいいんだ。かわりに私がこのクマ耳を……」
ソーマ「……ッ!! その任務、お引き受けいたします!」
60: 2010/09/12(日) 22:57:19.68 ID:jyOTs320
――AEU!
カティ「意外だな……」
コーラ「大佐ーどうしたんですかー?」
カティ「目立ちたがりのお前のことだ。真っ先にバンドデビューし、玉砕して戻ってくるのだと思ったのだが……」
コーラ「いやだなあ、大佐! 音楽は聞く方が楽しいんですよー!」
コーラ「最近、中古屋で見つけたんですけど、このガールズユニットの曲がかなりスペシャルで~」
コーラ「ユニオンの伝説の女子大生先輩後輩ユニット『かてぃりさ』って言うんですけど……」
カティ「…………このキック力増強シューズで、少尉を眠らせて……」
バリーーーーーーーーン!!!!
コーラ「大佐ああああああ!! なんでCD壊すんですかあああ!!! ひどいですよー!!!」
カティ(やはり、少尉本体は無事だったか……。しかし、CDは壊すことができた……)
61: 2010/09/12(日) 22:58:49.20 ID:jyOTs320
カティ(それにしても、私の黒歴史CDがなぜこやつの手に……!!)
カティ(カティとリーサ……略して『かてぃりさ』か……)
カティ(リーサ・クジョウ……)
コーラ「大佐―! 聞いてます?」
カティ「少尉は弾ける楽器はあるか?」
コーラ「はい! ないです!」
カティ「……全く、仕方がない、ギターを教えてやる。ついて来い」
コーラ「はい! 大佐―!」
62: 2010/09/12(日) 23:01:22.82 ID:jyOTs320
――西暦2307年、世界は大きく3つの国家群に分かれていた。
ひとつは、グラハム・エーカーがリーダーを務め、
熱狂的ファンが多いバンド「フラッグファイターズ」を有するユニオン
ひとつは、クマ耳少女ソーマー・ピーリスを中心とするアイドルグループ「マリー工房」を擁する人類革新連盟
そして最後のひとつは、高い歌唱力とライブの合間に挟まれる夫婦漫才が人気の「TWO-MIX」のAEU
三者が対立し、ゼロサムゲームが続くこの世界に楔を打ち込む者達がいた……
彼らの名はHTT――紛争後ティータイム
そして……
~♪
シーリン「あら、懐かしいわね。ギターなんて」
マリナ「シーリン、私ね……もう一度、音楽をやってみようと思うの」
後に、『ごろごろ時間』『ごはんはおかず』をはじめとする数々のヒット曲を生み出す
アザディスタン王女マリナ・イスマイール
63: 2010/09/12(日) 23:03:20.62 ID:jyOTs320
――
アレハンドロ・コーナー デビュー曲『ぎらぎら時間』 総売上470枚
リボンズ「……アレハンドロ・コーナー、あなたはいい道化でしたよ」
リボンズ「これからはCBでもイオリアでもない、僕の音楽がはじまる……」
リボンズ「そう、CB軽音学部初代部長――リボンズ・アルマークのね……」
刹那「俺が! 俺たちが軽音部だ!」 Mission complete...?
65: 2010/09/12(日) 23:05:25.47 ID:jyOTs320
読んでくださった方ありがとうございます。
劇場版公開までに全板規制が解除されそうになかったので、
こちらに投下させていただきました。
劇場版公開までに全板規制が解除されそうになかったので、
こちらに投下させていただきました。
75: 2010/09/17(金) 21:49:42.34 ID:DH1SoQAo
劇場版公開前日ということで、ネタを投下します。
一応>>63の続きっぽくしてありますが、
「俺の! 俺たちのけいおんだ!」という別な話で、回想形式の小ネタ集です。
一応>>63の続きっぽくしてありますが、
「俺の! 俺たちのけいおんだ!」という別な話で、回想形式の小ネタ集です。
76: 2010/09/17(金) 21:52:00.70 ID:DH1SoQAo
刹那「俺が! 俺たちが軽音部だ!」 Second Season
――西暦2312年 アイルランド
ライル(街から音楽が消えてもう4年か……)
『Cagayake! GUNDAM!』のHTTの活動によって、地球連邦が創設され、
冷戦状態だった世界はひとつにまとまったかのように見えた。
だが、連邦政府は統一を急ぐあまり、独立治安維持部隊アロウズを創設、
反政府系バンドや連邦非参加バンドへの弾圧を強化していった。
――西暦2312年 アイルランド
ライル(街から音楽が消えてもう4年か……)
『Cagayake! GUNDAM!』のHTTの活動によって、地球連邦が創設され、
冷戦状態だった世界はひとつにまとまったかのように見えた。
だが、連邦政府は統一を急ぐあまり、独立治安維持部隊アロウズを創設、
反政府系バンドや連邦非参加バンドへの弾圧を強化していった。
77: 2010/09/17(金) 21:54:47.59 ID:DH1SoQAo
フラッグファイターズ――リーダーであるグラハム・エーカーのアロウズへの引き抜きにより、事実上の解散状態。
グラハム・エーカーは改名してソロ活動を行なうも、仮面を被るなど迷走中。
引き抜き騒動には彼の男色家疑惑スキャンダルに関する裏取引があったとも噂される。
マリー工房――マネージャーであるセルゲO・スミルノフの家庭問題のスキャンダルにより人気低迷。
ソーマ・ピーリスら一部メンバーはアロウズへ移籍。
スキャンダルは、アロウズに所属するスミルノフ氏の息子の策略とも噂される。
TWO-MIX――暴力的で、青少年の教育上良くないとのアロウズからの指導を受け、売りであった夫婦漫才を封印。
カティ・マネキンのみがアロウズに引き抜かれ、別居状態が続く一方で、結婚秒読みとの噂も。
マリナ・イスマイール――小国出身の彼女は、アロウズの圧力に屈することなく音楽活動を行なっていた。
しかし、敏腕マネージャー シーリン・バフティヤールの謎の失踪と共に失速、ごはんもおかずもない状態に追い込まれる。
HTT――2307年に彗星のごとく現れた謎のバンド。2312年現在、消息不明。
(反政府系バンド カタロン ジーン1のレポートより)
78: 2010/09/17(金) 21:55:52.88 ID:DH1SoQAo
今や世界の音楽市場は、アロウズに支配されていた。
アロウズに著作権料を払わなければ音楽は使用できない。
アロウズ傘下に入らないバンドは、"卒業"させられ消滅していった。
そして、楽器搭載型MSで脚光を浴びたHTTも姿を消した……
ライル(まさか、俺があのHTTに呼び出されるなんてな……)
ライル(4年前に卒業させられたって噂のバンドがなんで今頃になって……)
???「ライル・ディランディだな」
ライル「そうだけど……俺を呼び出したのはあんたか?」
???「ああ、俺の名は平沢唯……またの名を刹那・F・セイエイ。軽音部員だ」
79: 2010/09/17(金) 21:57:07.25 ID:DH1SoQAo
――
――――
ライル「に、兄さんがHTTのメンバーだったって!!?」
刹那「ああ」
ライル「マジかよ……そんなことが……。通りでさっきからあの子から親の敵を見るような視線を感じると思ったぜ……」
フェルト「……………」ギロッ
刹那「お前の兄の失言のせいだ」
ライル「もう4年も前の話だろ。しかも、俺は兄さんじゃないっての」
80: 2010/09/17(金) 21:58:17.47 ID:DH1SoQAo
ティエリア「驚くのも無理はない。紅茶でも飲んで落ち着くといい」
ライル「おっ、サンキュー。わざわざ親切にどうも……」
ライル「って、おい……なんかこの人、話に聞いてたのとキャラが違うんだけど……」ヒソヒソ
刹那「問題ない。2期仕様だ。秋山澪のヘアスタイルのようなものだと思えばいい。そのうち慣れる」ヒソヒソ
ライル「2期? 慣れる気がしねえな……」ヒソヒソ
刹那「あいつにも、色々なことがあったからな……。あれは5年前のとあるライブの時だった……」
ライル(聞いてもねえのに、しゃべり出した……)
81: 2010/09/17(金) 22:00:25.88 ID:DH1SoQAo
――5年前!
ロックオン「エクシアのスピーカーが敵にやられただと!?」
アレルヤ「このままじゃ、ライブができないよ!」
ロックオン「……クソッ! ここはデュナメスがキャラソンで援護するz……」
ティエリア「まずい刹那! フォーメーションM10『Don't say "innovator"』だ!」
刹那「了解」
ロックオン「ちょっ」
ティエリア「フッ……まさか、君と共にフォーメーションを使う日が来ようとは思ってもみなかったよ」
刹那「俺もだ」
ロックオン「ええっ、なんだよー。仲良くなるのは大歓迎だが、俺にも歌わせろよー」
アレルヤ(僕も歌いたかったのに……)
ハレルヤ(残念だったなあwwwwwwwwwwwwwwwwww)
ティエリア「Please don't say "You are innovator"♪ だって本当は innovoid♪ ピザガンダムはそう♪ 見えないとこに機体隠すんです♪」
82: 2010/09/17(金) 22:03:10.76 ID:DH1SoQAo
――
フェルト「敵がアンコールしています」!
クリス「今日のライブも大成功ですねスメラギさ……?」
バキッ!!! バラバラ……
ティエリア『うわああああああああああ!!!!』
スメラギ「ティエリア!!!?」
スメラギ「ちょっとあの子! なんでパージしてるのよ!!!!!」
グラハム『ライブで柔肌を曝すなど! 破廉恥だぞガンダムウウウウウウ!!!!!』
ティエリア『そ、そんな……、ライブを歪めてしまった……。俺は、僕は……私は……!!』
フェルト「これがガンダムナドレ……」
83: 2010/09/17(金) 22:04:24.20 ID:DH1SoQAo
――
ティエリア「今回の件は、顧問でありメカニックでもあるあなたの責任だ。イアン・ヴァスティ!」
イアン「ワ、ワシ!?」
スメラギ(よかったわ……ティエリアに八つ当たりされなくて……)
イアン「だが、機体にはなんの問題もなかったぞ」
ティエリア「言い訳は無用だ」
ロックオン「ナドレを敵に曝したのはお前の責任だ、ティエリア」
ティエリア「なに?」
ロックオン「毎晩毎晩あんな力任せにドラムをぶったたいてたら、流石のガンダムだって壊れるに決まってんだろ!」
ロックオン「せっかく名前までつけてやったんだから、自分の楽器はかわいがってやれ」
ティエリア「そうだな。すまなかったヴェー太……」
スメラギ「それもそうだけど、単なる選曲ミスじゃないかしら。ひどいネタバレ歌詞だったもの……」
84: 2010/09/17(金) 22:05:47.87 ID:DH1SoQAo
――
――――
刹那「ということがあり、楽器を大切にする心を学んだティエリアは次第に性格が丸くなっていった」
刹那「もっとも、愛機ははじめから丸かったが……」フッ
ライル「ガンダム・ジョークってやつかい……」
ライル「それよりもだな……」
刹那「すまない。あんたの兄の話だったな」
85: 2010/09/17(金) 22:08:31.69 ID:DH1SoQAo
――また5年前!!
バンドとしての知名度が上がるにつれ、HTTはストーカー被害に悩まされるようになった
ロックオン「さて、今日もライブをはじめるとするか」
アレルヤ「みんな、がんばろうね!」
ティエリア「いくぞ。1,2,3,4……」カチカチカチ タン
????「ちょっと待った!!!!!」
????「会いたかった! 会いたがったぞガンダムウウウウウウウウ!!!」
刹那「あのフラッグは!!」
グラハム「オーバー・フラッグス&せっちゃん隊 隊長!! グラハム・エーカー!!」
グラハム「君たちとのライブを要求する!! 私の歌を聞けええええええええええええええ!!!!」
グラハム「1曲目は『乙女座☆日曜5時 don't be late』!」
刹那「出たな曽我部先輩」
86: 2010/09/17(金) 22:09:44.85 ID:DH1SoQAo
~♪
アレルヤ「まだ歌ってるよ……あのフラッグ……」
ティエリア「もう10曲目か……。完全にライブを乗っ取られてしまった……」
刹那「ロックオン、ここは部長として生徒会長に掛け合うべきだ」
ロックオン「また面倒ごとは俺かよ。あいつはお前のファンだろ。お前がなんとかしろって」
刹那「俺はヒラ部員。部長はお前だ」
ロックオン「ああもう、わかったよ! 刹那に任せても余計にこじれそうだし、ちょっくら行ってくるわ」
ハロ「マタビンボークジ! マタビンボーククジ!」
87: 2010/09/17(金) 22:11:19.96 ID:DH1SoQAo
ロックオン「おーい、そこのフラッグー!」
グラハム「……クッ! ライブに水を差すとは無粋な……!」
ロックオン「いや、水を差されたのはこっちだって」
グラハム「失礼」
ロックオン「えっ、やけに素直……」
グラハム「……さあ! 次は11曲目『マスライオン』!!」~♪
ロックオン「歌うな!! あんた今、謝ったよな!? なにライブ続行しようとしてんだよ!!!」
グラハム「失礼だと言った!」
ロックオン「謝ればなにしてもいいってわけじゃねーよ! 先にライブしてたのは俺たちだぜ!」
グラハム「そんな道理、私の無理でこじ開ける!!!!」
ロックオン「なっ!?」
グラハム「抱きしめてたい♪ 抱きしめてたい♪ まだ抱きしめたくなる♪ 乙女座の導きでいまめぐりあった♪」
グラハム「抱きしめたいなあ!!! 超時空眠り姫ガンダムウウウウウウウウウウウ!!!」
ロックオン「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!!」
88: 2010/09/17(金) 22:11:58.70 ID:DH1SoQAo
――
――――
ライル「……それで、兄さんはどうなったんだ?」
刹那「……犠牲になった」
ライル「……!!」
刹那「ハロ2号はロックオンを庇い、犠牲になってしまった」
ライル「そっちかよ」
89: 2010/09/17(金) 22:13:02.38 ID:DH1SoQAo
――またまた5年前!!
ロックオン「ハロ2号……! 俺を庇って……!」
イアン「アレルヤが人革に楽器を盗られかけたのを皮切りに、ティエリアの次はロックオンか!」
イアン「刹那は毎度のことだが、お前たちはライブのたびに楽器を壊しおって! 反省するまで直してやらんからな!」
ロックオン「おやっさん!」
アレルヤ「最初に壊した僕が言うのもなんですけど、直してあげてください!」
刹那「部員がひとりでもかけては、軽音部ではなくなる」
ティエリア「僕からも頼む。GNドラムが壊れたのは僕の過失だが、今回の件に関してはロックオンのせいではない」
ロックオン「お前ら……」ジーン…
イアン「だめだだめだ!」
刹那「どうしてもだめなのか?」
イアン「今回だけは絶対に許さん! さすがのワシも堪忍袋の緒が切れたぞ!」
ロックオン「なら仕方ねえな……」
ロックオン「あの手を使うとするか……」
90: 2010/09/17(金) 22:14:51.74 ID:DH1SoQAo
イアン「ふん! 過去のバンドのことなら嫁と娘にカミングアウトしたぞ。パパかっこいいですぅーと大評判だったわ!」
ロックオン「……クッ! けどな、こっちだって負けちゃいないぜ!」
ロックオン「こっちには、フェルトが新たに発掘した『2302年 CB軽音部』のライブ映像がある!」
ハロ「エイゾウデータサイセイ! エイゾウデータサイセイ!」
――
ヒクサー『ムネを見てるといつもハートDOKI☆DOKI♪ 揺れるボインはマシュマロみたいに♪』
ヒクサー・イアン・モレノ『『『ふ~わ☆ふわ♪』』』
グラーベ『…』
――
イアン「」
刹那「」
アレルヤ「」
91: 2010/09/17(金) 22:16:07.33 ID:DH1SoQAo
イアン「……だが! だとしても!!」
ロックオン「強情だな」
ティエリア「ならば、計画を第2段階に移行する。これを見ても黙っていられるかな?」バッ
イアン「ただのケーキがどうしたと…………ッ! まさか!?」
????「アーデさん!!」
アレルヤ「だ、誰?」
ティエリア「イアンの娘のミレイナだ」
ティエリア「ほら、ミレイナ。君の好きそうなお菓子を買ってきたぞ」
ミレイナ「わーい! アーデさん、気がきくですぅー!」ムシャムシャ
イアン「なっ! うちの娘をお菓子で買収しおったな!!」
ティエリア「人聞きの悪いことを言わないでほしい。偶然にもつい最近、彼女と茶飲み友達になったんだ。全くの偶然だ」
ティエリア「そうだミレイナ、ロックオンが面白い動画データを持っているらしいが……」
イアン「ワシが悪かった!! GNベースは今すぐに直す!!」
ロックオン「いやー、悪いなおやっさん。いつも四の五の言わず直してくれてさ」
アレルヤ「また恐喝だよ……」
刹那「見つけたぞ世界の歪み!」
92: 2010/09/17(金) 22:16:53.67 ID:DH1SoQAo
――
――――
ミレイナ「セラヴィー用GNドラムのメンテナンス完了ですぅー!」
ティエリア「ありがとう。ご褒美にクッキーを買ってきた。マドレーヌもあるぞ」
ミレイナ「わーい! アーデさん、気がきくですぅー!」ムシャモグ
ライル「…………………………………………」
刹那「どうした?」
ライル「……なんでもねえよ」
刹那「そうか。続きを話す」
93: 2010/09/17(金) 22:18:57.44 ID:DH1SoQAo
――またまたまた5年前!!
刹那「ロックオン、GNベースが直ったのか」
ロックオン「ああ、これからよろしく頼むぜ! ハロ3号!」
アレルヤ「……直らなかったんだね」
ロックオン「せっかくだから、この機会にまたライブやろうぜ!」
刹那「だが、また曽我部先輩に乱入されては……」
スメラギ「なら、路上ライブをしてみるというのはどう?」
刹那「ガンダムがライブをできるような広い道路なんてあるのか?」
スメラギ「そうじゃなくて、あなたたち自身がライブをするの。敵のフラッグもガンダムが目当てみたいだし、生身の人間相手なら追ってこないわよ」
ティエリア「最高レベルの秘匿義務を持つガンダムマイスターに、一般人の前で顔を晒せと言うのですか? 危険すぎる!」
スメラギ「大丈夫、ガンダムを降りてしまえば、あなたたちも普通の若者とかわりないわ」
スメラギ「たとえ、コードネームで呼び合ったとしても、若さゆえの痛いHNだと思われるだけでしょうしね」
ティエリア・アーデ「」
アレルヤ・ハプティズム「」
ロックオン・ストラトス「」
刹那・From・聖永「」
94: 2010/09/17(金) 22:20:17.80 ID:DH1SoQAo
――アイルランドの広場!!
ティエリア「ヴェーダに判断を仰ぎ、念のため、ユニオン以外の地域でライブを行なうことになった」
アレルヤ「僕たちがHTTだってばれないよう、いつもとは違う曲にした方がいいってスメラギさんが言っていたけど、なにを歌おうか?」
ロックオン「実は、俺が書いてきた曲があるんだけど……」
アレルヤ「いいんじゃないかな。今日はちょうどロックオンの復活ライブだし」
ハレルヤ(ベースの方はご愁傷様だったけどなあ!)
刹那「なんという曲だ?」
ロックオン「『L&A』。いなくなってみてはじめて大切なもののありがたさがわかるって気持ちを込めてみたぜ!」フンス
ティエリア「あなたにこのような才能があったとは……」
刹那「この曲でミッションを開始する」
95: 2010/09/17(金) 22:21:25.86 ID:DH1SoQAo
~♪
アレルヤ「すごいや! 大好評だったね!」
ロックオン「お前らのコンビネーションのお陰だぜ! ありがとな!」
ティエリア「我々の正体もばれなかったようだ」
刹那「曽我部先輩も来なかった」
ロックオン「これからパーっと、打ち上げでも……」
「キャーーーーー!!!」
アレルヤ「今、悲鳴が!」
刹那「あっちの方からだ」トタタタ
ロックオン「あっ! おい待て刹那!!!」
96: 2010/09/17(金) 22:22:41.18 ID:DH1SoQAo
絹江「やめてください!! 離して!!」
サーシェス「げへへ、ちょっとぐらいいいじゃねえかよ!!」
アレルヤ「酔っぱらいが女の人に絡んでるよ……」
ティエリア「愚かなことを……万氏に値する!!」
刹那「そこの酔っぱらい。その女は嫌がっている。離してやれ」
サーシェス「あ゙ああっ!? ガキがしゃしゃり出てくんじゃねーよ!!」ガッシボッカ
刹那「……クッ!」
ロックオン「刹那!!」
97: 2010/09/17(金) 22:24:21.37 ID:DH1SoQAo
ロックオン「おいあんたやめろよ! みんなの迷惑だろ!」
サーシェス「はんっ、誰かと思えば、広場でバンドしてた兄ちゃんたちじゃねーか!」
サーシェス「迷惑ぅ!? てめえだって同類じゃねえか! 騒音をまき散らすバンドマンさんがよ!!」
ロックオン「てめえと一緒にすんじゃねえ!!」
サーシェス「喚いてろ!!! 同じ穴のムジ……」
サーシェス「……うっ。急に叫んだら酔いが回ってきた……」ゲロゲロビチャビチャ
アレルヤ「ぱああああああああああああ!!!!」
ティエリア「うわあああああああああああ!!!!」
ロックオン「アレルヤ! ティエリア!!」
サーシェス「おな……、同じ穴のムジナ……が……」ゲロビチャ
ロックオン「ぎゃあああああああああああ!!!!」
98: 2010/09/17(金) 22:27:22.56 ID:DH1SoQAo
――
――――
ロックオン「……こうして、俺を庇ったハロ3号は氏んでしまった」
ライル「兄さん!? 生きてたのか!!」
ロックオン「当たり前だろ。ゲロかけられただけだし」
ライル「じゃあ、なんで俺がここに呼ばれたんだよ? 俺はてっきり、氏んだ兄さんの意志を継いでCBに入れって話かと……」
ティエリア「勧誘というのは正しいが」
ライル「だが、兄さんは……」
刹那「それに、欠員はロックオンではなく、アレルヤの方だ」
ライル「そういえばひとり足りないな」
刹那「アレルヤは田井中律の影響を受け、ヘルメットをつけずにパイナップル頭で出撃し、頭部を負傷。そのまま行方不明になっている」
ライル「話がさっぱり見えねえ……」
99: 2010/09/17(金) 22:32:52.19 ID:DH1SoQAo
刹那「路上ライブの後、兄妹系バンドのトリニティとのオリコン売り上げ競争があり、」
刹那「『お前を無性に狙い撃ちたい』『ありがとう。最高の褒め言葉だ』『これが人間か』などのやり取りがあったが、そこは割愛する」
ライル「なんか今、すげえ大事なとこを端折っただろ」
刹那「『宇宙に戻るまで暇だな』『俺は帰還命令が出るまで、けいおん!のBDを観ている』『これがけいおん!か』」
ライル「そこはいらねえ」
刹那「とにかく、俺はロックオンとティエリアへのけいおん!布教ミッションを完遂させた」
ライル「布教とか言うな。この世界に神はいなんじゃなかったのかよ」
101: 2010/09/17(金) 22:35:23.35 ID:DH1SoQAo
――またまたまたまた5年前!! ブリーフィングルーム!
刹那「平沢唯はいつ見てもガンダムだ!」
ロックオン「妹のウイもいいよな」
刹那「ロックオンは平沢憂派か」
ティエリア「しっかりものの妹タイプだな」
ロックオン「ユイもウイもお互いを大事にしてるよな」
ロックオン「俺の妹も生きてたらこんな感じだったんだろうな。エイミーのあったかあったかな未来を奪ったテロが憎いぜ……」
ロックオン「なんてこと、ひとっつも思ってないから気にすんな!」
しーーーーーーーーーーん……
103: 2010/09/17(金) 22:39:52.75 ID:DH1SoQAo
刹那「すまない。ロックオン……」
ロックオン「いいって、気にすんなよ……。俺も気にしてねえしさ……少なくとも、けいおんを観ている間は」
刹那「そうか……」
ロックオン「……」
刹那「……」
ロックオン「……」
ティエリア「…………ぼ、僕は、ミオ・アキヤマに興味を持ったぞ!」
刹那「ティエリアは秋山澪派か」
ロックオン「真面目なやつは好きになるキャラも真面目だねえ」
ティエリア「ああ、彼女の真面目に音楽に取り組む姿勢もだが、幼なじみであるリツ・タイナカとの関係性も興味深い」
ティエリア「ミオとリツの絆はEカーボンよりも強固だというのに、」
ティエリア「同じように、僕と物心ついたときから共にあったはずのヴェーダとのリンクはあっさり途切れてしまった……」
ティエリア「なんてことをこの僕が思うなど絶対にありえないからな! 気にしないでくれ!!」
しーーーーーーーーーーん……
104: 2010/09/17(金) 22:43:46.64 ID:DH1SoQAo
ロックオン「と、ところでさー、ウイってなんで憂なんだろうなー? あまり良い意味を持つ文字じゃないみたいだぜ」
刹那「隣に人がいれば優しくなれるという解釈がある」
ティエリア「なるほど……。僕もヒトと共にあれば変わっていけるのだろうか……」
刹那「マイスター内で最も調理能力の低いお前では平沢憂にはなれない」
ティエリア「」
ロックオン「こら刹那、せっかくのいい話っぽい雰囲気をぶち壊すな」
――廊下!
ハハハハハ ウンタンウンタン♪
アレルヤ「トリニティ戦から帰ってきて以来、みんなちょっと変わったなって思ってたけど……」
アレルヤ「ロックオンとティエリアまでアニメオタクになってるなんて……」
106: 2010/09/17(金) 22:51:46.70 ID:DH1SoQAo
スメラギ「あら、どうしたのアレルヤ? もうすぐブリーフィングよ。そろそろ入室してちょうだい」
アレルヤ「それが……、刹那達が、ブリーフィングルームでアニメ鑑賞をしてて……」
刹那「萌え萌えキュン……」
ティエリア「萌え萌えキュン……」
ロックオン「お前ら、無表情でそれすんのやめろよ! どれ、俺が手本を見せてやるかんな!」
ロックオン「萌え萌えキュン☆」
スメラギ「」
アレルヤ「スメラギさん、どうにかしてください!!」
スメラギ「……そうなんだ。わたし、営倉に行くわね……」
アレルヤ「スメラギさん!!」
107: 2010/09/17(金) 22:56:38.93 ID:DH1SoQAo
クリス「フェルトは見ちゃダメ」
フェルト「……」
アレルヤ「クリス! フェルト!」
ラッセ「女ばっかのアニメにゃ興味ないぜ」ウホ!!
アレルヤ「ラッセ!」
リヒティ(ここは、クリスの手前、けいおんに興味がないフリをしておこう……)
アレルヤ「リヒティまで!」
アレルヤ「みんな行っちゃったよハレルヤ……」
108: 2010/09/17(金) 23:05:35.47 ID:DH1SoQAo
ハレルヤ(しかたねえな!! ここは俺に任せな!!)
刹那・ロックオン・ティエリア「「「あったかあったか」」」
ハレルヤ「けっ! なにがあったかあったかだ!! 現実を見ろテメーら!!」
ロックオン「お前は……ハレルヤか?」
ハレルヤ「まずテメー! ウイは将来DVにあう!!!!」
ロックオン「なっ! ウイが!?」
ハレルヤ「次はおセンチ眼鏡! ミオは上司と不倫! ニートだ!!」
ティエリア「そんなっ……ヴェーダ……」
ハレルヤ「んでもって!! ユイは薬中!!! 不審氏!!」
刹那「……」
109: 2010/09/17(金) 23:10:50.17 ID:DH1SoQAo
ロックオン「ウイが……!! 絶対に許せねえ……!!」
ティエリア「……ヴェーダ……」
ハレルヤ「はん!! 思い知ったか!!」
刹那「……それがどうした?」
ハレルヤ「なに!!?」
ロックオン「刹那?」
ハレルヤ「テメーの大好きなユイちゃんが氏ぬんだぞ!! いいのかよ!!!」
刹那「それはファンアートの一種だ。なんの問題がある?」
ティエリア「ファンアート?」
112: 2010/09/17(金) 23:15:54.15 ID:DH1SoQAo
刹那「その本は俺も持っている」スッ
ロックオン「……工口本?」
ティエリア「なんなんだこれは?」
刹那「平沢唯はガンダムだ!」
ハレルヤ「なんだ……?」
刹那「だが、田井中律もガンダムだ!」
刹那「秋山澪も、琴吹紬も、中野梓もガンダムだ!」
ロックオン「ナカノって誰だよ?」
刹那「まだ登場していない。そのうち出てくる」
ティエリア「早く見せてくれ!」
114: 2010/09/17(金) 23:20:53.91 ID:DH1SoQAo
刹那「憂も、和も、さわ子も、純もガンダムだ!」
ハレルヤ「結局テメーはなにがいいてえんだよ!!!!!!!!!」
ロックオン「ジュンって誰だよ?」
ティエリア「彼女もまだ登場していないのではないか?」
ロックオン「早く続きを見せろよ!!!」
ハレルヤ「話がすすまねえ黙ってろ!!!!!!!!!」
115: 2010/09/17(金) 23:29:00.44 ID:DH1SoQAo
刹那「けいおんの世界ではみんながガンダムだ!」
刹那「まだ先の話だが、澪と律がケンカをする話がある」
ロックオン「ネタバレすんな!」
ティエリア「僕は何も聞いてない。何も見えない聞こえない……」
刹那「だが、澪と律は対話によりわかり合うことができた」
ロックオン・ティエリア「何も見えない聞こえない見えない聞こえない……」
刹那「けいおん!の世界には争いがない」
刹那「みんながわかり合えている」
刹那「俺たちが目指す世界だ」
ロックオン「紛争根絶……」
ティエリア「対話……」
アレルヤ(刹那……)
117: 2010/09/17(金) 23:35:47.72 ID:DH1SoQAo
アレルヤ「ごめんね刹那」
アレルヤ「君がけいおん!が好きなのにも理由があったんだね」
刹那「俺はガンダムでけいおん!のような世界を作る」
刹那「このがんだむったんと共に……」
ロックオン「全くお前は、とんでもないけいおん!ばかだよ」
刹那「ありがとう。最高の褒め言葉だ」
ティエリア「これが人間か……」
アレルヤ「僕も、けいおん!を観ていいかな?」
刹那「ああ」
ロックオン「その前に、この工口本は没収な」
ティエリア「18歳未満なのに18禁本を買うとは……万氏に値するぞ!」
刹那「」
118: 2010/09/17(金) 23:41:34.43 ID:DH1SoQAo
――
――――
ライル「……で? あんたらは結局、俺になんの用なんだよ!!! わざわざ呼び出して何がしたいんだ!!」
ティエリア「言っただろう? 勧誘だと」
ライル「けいおん!オタへのかい?」
刹那「違う。CB軽音部の方だ」
ロックオン「オタ勧誘もなにも、お前、元からけいおん!オタだろ」
ライル「」
119: 2010/09/17(金) 23:48:49.73 ID:DH1SoQAo
刹那「ライル・ディランディ。反政府系バンドであるカタロンの構成員」
ライル「なっ!?」
刹那「パートはリズムギター」
刹那「ギターはフェンダー・ジャパン・ムスタングを愛用」
ティエリア「アズサ・ナカノと同じ……」
ロックオン「わざわざ取り寄せたんだよな?」
ロックオン「俺の車を売った金でさ……」
ライル「………………」
刹那「あんたがけいおん!の影響でバンドを始めたことは調査済みだ」
120: 2010/09/17(金) 23:56:51.24 ID:DH1SoQAo
刹那「俺たちの意志は同じ」
ティエリア「けいおん!による人類意志の統一……」
ロックオン「俺に車を返す。それができなきゃ、入部届にサインしろ」
ライル「……わかったよ」
刹那「歓迎する。新入部員」
ライル「……くっ」
ロックオン「さーて、歓迎会だ!」
ティエリア「一曲いってみよう」
ロックオン「そんじゃ、行くぜ!!」
刹那「HTTの新曲『クオリア』!」
劇場版につづく
122: 2010/09/17(金) 23:59:31.50 ID:DH1SoQAo
――
――――アロウズ犯罪者収容施設!!
ソーマ「起きろ。被検体E-57!」
アレルヤ「……マリー!」
ソーマ「私はマリーではない!!!」
123: 2010/09/18(土) 00:09:17.84 ID:WgyQvQAo
ソーマ「今日は2312年9月18日……」
アレルヤ「9月18日!!!!」
ソーマ「そうだ……今日は劇場版機動戦士ガンダm」
アレルヤ「9月18日って、けいおん!!がもう終わってるじゃないか!!!」
アレルヤ「そんな……!! 僕が牢屋に入ってる間に終わっちゃうなんて……!!!」
アレルヤ「リツは合格したのかい!?」
アレルヤ「アズサ・ナカノは?!! あずにゃんはひとりになっちゃったの!!?」
ソーマ「」
ソーマ「……げ、劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-は本日公開だ」
ソーマ「軽音部とジャズ研の戦いに乞うご期待」
刹那「俺の! 俺たちのけいおん!だ!」 Mission complete!!
127: 2010/09/18(土) 04:41:18.53 ID:ZL6R8vso
乙!
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