1: 2015/08/04(火) 22:27:52.75 ID:+OSCaTw6O
12: 2015/08/05(水) 22:17:51.84 ID:S+DSaRbPO


>>2〜>>11 ありがとう!!頑張ります!!


13: 2015/08/05(水) 22:29:45.04 ID:S+DSaRbPO
病院の病室にて...........





渚「調子はどう?茅野.......じゃなかった 雪村.......さん?」


茅野「茅野でいいよ 皆から呼ばれてるうちにこの名前気に入っちゃった」


杉野「あさって退院か 冬休み丸々潰れちゃったな」


茅野「うん、先生が言うには全治2週間で済んだのが奇跡だって........でも、皆の冬休みだって........」


杉野「ああ......殺そうとか......言い出せる雰囲気じゃなくてな」


茅野「.......ごめんなさい、私のせいだ
お姉ちゃんの真実が全部わかって 私はやっと心の整理がついたけど
引き換えに皆は.......殺せんせーの過去を知ってしまって...........」


渚「違うよ茅野 いつかは知らなきゃいけなかったんだ」


奥田「クラス皆が.....全力で背を向けてきたんです
少しでも長く......楽しい暗殺を続けるために」


渚「たぶん皆 それぞれが冬休みの間に考えてる
これからどうこの教室と向き合っていくのか」


茅野「渚は?」


渚「僕も........ちょっと皆に相談したい事がある 冬休みがあけたら打ち明けてみるよ」


茅野「そう........」ニコッ





14: 2015/08/05(水) 22:35:52.58 ID:S+DSaRbPO





渚「........あ、あと.......茅野に謝らなくちゃ」


キモオタ「拙者も茅野殿に謝らなくては........」


茅野「ん?」


渚「あの夜の事........あんな事しちゃってさ..........」


キモオタ「茅野殿を助けるにはあの方法しかないと思って.........しかもオカズにしてしまったでござるし.........すまなかった...........」


渚「怒ってる.......?」


茅野「...........!」








15: 2015/08/05(水) 22:51:34.33 ID:S+DSaRbPO





茅野「まさか!二人とも私を助けてくれたんだもん
感謝しか出てこないよ!」ニコッ


渚 キモオタ「..............!」


茅野「それに.......キモオタ君に関しては謝らなきゃいけないのは私の方だよ、あの時、キモオタ君は必氏で私の事を説得してくれたのに『余計なことを言ったら頃す』なんてひどいこと言ってしまって..........友達に対して『頃す』なんて一番言ったらいけないことなのに.........本当にごめんなさい キモオタ君.........」


キモオタ「いやいや、気にしてないから大丈夫でござるよ!それに、ぶっちゃけあの時、 茅野殿が触手を出す姿になんとも言えぬ工口ティックさを感じて茅野殿と触手プレイをする妄想で78回も抜いてしまったし、これでおあいこでござるよwwwデュフフwww」


茅野「やっぱあの時 頃しとけばよかった..........」ボソ.....


渚「よかった........友達辞めるとか言われたらどうしようかと」ホッ


茅野「.......気にしすぎ!ずっと普通に友達だってば」ゴロン


神崎「..........そろそろ帰ろ 渚君
茅野さん まだ万全じゃなさそうだし」


渚「あ、うん、じゃあね茅野 また明後日!」


茅野「...........うん」





パタン.....





18: 2015/08/05(水) 23:15:43.34 ID:S+DSaRbPO
病院の廊下にて





神崎「............」クスッ


渚「どうしたの 神崎さん?」


神崎「いつも少し遠くでクラスを見てたけど.......やっと同じ場所に来てくれた気がして」


一同「.............?」キョトン





19: 2015/08/05(水) 23:22:27.13 ID:S+DSaRbPO
病室では........







茅野「(うわあああああああああああああああああああああああああああ//////)」ジタバタジタバタ
 




茅野「(あんなの知っちゃったら......もう演技なんてできない!!///)」


茅野「(.......私がクラス一だと思ってた
人間単体ならいざしらず
触手込みの瞬間火力をもってすれば......頃し屋として遅れをとるわけがないと)」


茅野「(私の心臓は.......いともたやすく撃ち抜かれた..........完敗だ
渚以上の頃し屋なんてクラスにいないよ/////)」







茅野「今度は『友達役』........か
演じ切らなきゃ///」ハァ.....







20: 2015/08/05(水) 23:37:45.17 ID:S+DSaRbPO
そして..........新学期の朝............







殺せんせー「おはようございます!三学期も良く学び よく頃しましょう!!」





生徒たち「........うん.......おはよう殺せんせー」ス.....





殺せんせー「............」





烏間「俺も........お前の素性の情報はキモオタ君から聞くまでは断片的にしか知らなかったが 全部話せば.......生徒たちがこうなる事は目に見えてた」


烏間「お前は 生徒にここまで重いものを背負わせても.......教師の仕事をなお完遂できるのか?」


殺せんせー「.........見ていてください 烏間先生 私と生徒たちの行動を」





殺せんせー「場に応じて柔軟にやり遂げる覚悟が無ければ........最初から教師になどなってませんよ」





21: 2015/08/05(水) 23:44:04.03 ID:S+DSaRbPO
E組の教室.........




シィン......





生徒たち「..................」





ビXチ「一番愚かな頃し方は........感情や欲望で無計画に頃す事、これはもう動物以下」


生徒たち「ビXチ先生........」


ビXチ「そして次に愚かなのは.......自分の気持ちを頃しながら相手を頃す事」


キモオタ「............」


ビXチ「私のような頃し方をしてはダメ 金の代わりに沢山のものを失うわ
散々悩みなさい ガキ共
あんた達の中の.......一番大切な気持ちを殺さないために」


生徒たち「..............!」


渚「..............」





22: 2015/08/05(水) 23:48:52.28 ID:S+DSaRbPO


僕は決心して......放課後皆に集まってもらった





寺坂「ンだよ渚 テメーが招集かけるなんざ珍しいな」


渚「ごめん......でも どうしても提案したくて」


原「何.......?言ってみて」


渚「.............できるかどうかわかんないけど」







渚「殺せんせーの命を.......助ける方法を探したいんだ」





23: 2015/08/05(水) 23:55:54.91 ID:S+DSaRbPO





生徒たち「!?」





三村「助ける.......ってつまり 3月に爆発しないで済む方法を?」


岡野「アテはあるの?」


渚「もちろん今は無い 無いけど........あの過去を聞いちゃったら........もう今までと同じ暗殺対象としては見れない
皆もそうなんじゃないかな」


カルマ「.............」


渚「3月に地球を爆破するのも先生本人の意志じゃない もともと僕らと大して変わらないんだ

僕らと同じように.......失敗して 悔いて 生まれ変わって僕らの前に来た

僕らが同じ失敗をしないように.......色んな事を教えてくれた」


渚「何より一緒に居てすごく楽しかった
そんな先生.......頃すより先に助けたいと思うのが自然だと思う」


生徒たち「.............」





26: 2015/08/06(木) 22:30:32.48 ID:OYUe2HbiO





渚「それに......もしも殺せんせーを助ける事ができれば、ひょっとすればキモオタ君はこの世界に残れるかもしれないんだ」


生徒たち「..............!?」


渚「だってキモオタ君がこの世界から出る条件は『殺せんせーを頃す』事なんでしょ?だったらもしも殺せんせーを殺さずに助ける事ができたらその条件は満たされないからキモオタ君はこの世界にいられる!........まあ.......キモオタ君が元の世界に帰りたいと思ってるのか この世界にいたいと思ってるのかは別として..........」


生徒たち「なるほど........!」


キモオタ「.............」


渚「皆...........どうかな...........?」





27: 2015/08/06(木) 22:51:15.58 ID:OYUe2HbiO





倉橋「はいはーい!私さんせい〜!殺せんせーとまだまだ沢山生き物探したいし、オタりんとまだまだ沢山遊びたい!」


片岡「渚が言わなきゃ私が言おうと思ってた.........2人に恩返ししたいもん」


渚「倉橋さん、片岡さん......!」


原「もう充分 暗殺を通して成長したしね」


杉野「ここから先は新しいチャレンジしてこーぜ!」


不破「新シリーズ開幕だ!」


渚「皆.........」





良かった........同じ気持ちの人がいて





中村「...........こんな空気の中 言うのはなんだけど.......私は反対」


渚「えっ.......」


生徒たち「.............!!」


中村「暗殺者と標的が私たちの絆......そう先生は言った......この一年で築いてきたその絆.......私も本当に大切に感じてる」





中村「だからこそ........キモオタには申し訳ないけど.......殺さなくちゃいけないと思う」





渚「............中......村さん........」





28: 2015/08/06(木) 23:34:36.95 ID:OYUe2HbiO





寺坂「助けるって言うけどよ 具体的にどーすんだ? あのタコを1から作れるレベルの知識が俺らにあれば別だがよ
奥田や竹林の科学知識でさえ…せいぜい大学生レベルだろ」


渚「で、でも…」


吉田「渚よ テメーの言いたい事…俺等だって考えなかった訳じゃねぇ」


村松「けどな 今から助かる方法探して…もし見つからずに時間切れしたらどーなるよ?」


寺坂「暗殺の力を1番つけた今の時期によ それを使わず無駄に過ごして…タイムリミットを迎える事になるんだぜ
あのタコが そんな半端な結末で 半端な生徒で 喜ぶと思うか?」


生徒たち「..............」


渚「で、でも考えるのは無駄じゃない…......」





カルマ「..........才能ある奴ってさ 何でも自分の思い通りになるって勘違いするよね ねぇ渚君 ずいぶん調子乗ってない?」





渚「え...........?」





38: 2015/08/09(日) 23:31:05.19 ID:ccfdpAimO





カルマ「E組で一番暗殺力があるの渚君だよ?その自分が暗殺やめようとか言い出すの?」





生徒たち「え........?渚が一番暗殺力が.......?」「どーいうことだよ.....?」


キモオタ「(なんと.......カルマ氏は渚氏の暗殺の才能に気づいていたか........カルマ氏はやはり本質を見抜く才能が......!)」





カルマ「才能が無いなりに.....必氏に殺そうと頑張ってきた奴らの事も考えず
それって例えるなら.....モテる女がブス達に向かって
『たかが男探しに必氏になるのやめようよ〜』.......とか言ってるカンジ?」


渚「そ、そんなつもりじゃ......第一 暗殺力なら僕なんかよりカルマ君の方がずっと.........」


カルマ「そういう事言うからなおさらイラつくんだよ
実は自分が一番......力が弱い人間の感情理解してないんじゃないの?」


渚「違うよ!!そーいうんじゃなくてもっと正直な気持ち!!
カルマ君は殺せんせーの事嫌いなの?
映画一緒に見に行ったり......色々楽しかったじゃん!!」


カルマ「だぁから!!そのタコが頑張って.....渚君みたいなヘタレ出さないために楽しい教室にして来たんだろ!!
殺意が鈍ったらこの教室成り立たないからさぁ!!」





カルマ「その努力もわかんねーのかよ!!体だけじゃなく頭まで小学生か!?」





39: 2015/08/09(日) 23:45:15.88 ID:ccfdpAimO





渚「................!!」キッ!!





カルマ「え?何その目
小動物のメスの分際で人間様に逆らうの?」


渚「........僕はただ.........」





ドンッ!!





渚「....うっ.....」ヨロ....


カルマ「文句があるなら一度でもケンカに勝ってから言えば?
ほら 受けてやるから来いって
ホラ、ホラ」ドン! ドン!


渚「っ..........!」ヨロ.....





ガシッ!!!!


ズシィィィィィンッッッッ!!!!





カルマ「なっ.........!!」




生徒たち「キモオタ..........!!」





キモオタ「いくら中学生の喧嘩とはいえ、やりすぎだ、渚氏に謝るでござるよ カルマ氏........!!」ズシ......





カルマ「くっそ.........!!」ググ....!!





40: 2015/08/10(月) 00:08:58.23 ID:UzGle5GrO





磯貝「すごい......あのカルマがピクリとも動かない.........!!」


前原「そりゃそーだろーよ、あれだけの体重にのしかかられたら動けねーよ」





キモオタ「一体どうしたでござるか カルマ氏?いくらイラついているとはいえ 渚氏の心の傷を抉るような事を言うなんてカルマ氏らしくもない」


カルマ「あーもぉうるさいなぁ!!どけよ重いんだよデブ!!なに?ひょっとして昔 自分がいじめられっ子のヘタレだったからって 自分と同類のヘタレを庇ってるつもり?」


キモオタ「..............!!」





生徒たち「あいつ.........!!」





渚「キモオタ君はヘタレなんかじゃない!!僕だって半端な気持ちで言ってないっ........!!そんなに殺せんせーを頃したいのならカルマ君一人で頃しに行けばいいじゃん!!僕は絶対殺せんせーを助ける!!」


カルマ「ハァ!?何言ってんの!?そんなの『暗殺教室』でもなんでもねーじゃん!!
あのタコの今までの努力やしてきたことがわからないんだったらもうこの教室から出............!!」





殺せんせー「ストップです!!渚君!!カルマ君!!」





渚「..............!」


カルマ「...............!」






41: 2015/08/10(月) 01:46:17.69 ID:UzGle5GrO





殺せんせー「中学生のケンカ大いに結構!!でも 暗殺で始まったクラスです

これ(武器)で決めてはどうでしょうか」ジャキン





生徒たち「(事の張本人が仲裁案を出してきた!!)」





中村「なんで最高司令官のコスプレなのよ」


殺せんせー「ヌルフフフ」





殺せんせー「これに似合う格好をと思いまして」ドサドサ





烏間「(赤と青の.....BB弾?)」





42: 2015/08/10(月) 01:55:04.81 ID:UzGle5GrO





殺せんせー「二色に分けたペイント弾と、インクを仕込んだ対先生ナイフ
チーム分けの旗と腕章を用意しました」


殺せんせー「先生を頃すべき派は赤、頃すべきでない派は青」


殺せんせー「まずしっかり全員が自分の意志を述べて.......どちらかの武器を手に取って下さい」


生徒たち「..........!」


この山を戦場に赤チーム対青チームで戦い、相手のインクをつけられた人は氏亡退場
相手チームを全滅か降伏させるか
敵陣の旗を取ったチームの意見を......クラス全員の総意とする!」


殺せんせー「勝っても負けても恨み無し どうです?」


生徒たち「...........!」


43: 2015/08/10(月) 02:00:42.65 ID:UzGle5GrO





岡島「楽しそうだな殺せんせー、自分の生氏に関わる問題なのに」


寺坂「ここにきて力技で決めるのかよ......」


殺せんせー「多数決でも良いですが それも一種の力技です
『この』方式でも多人数有利は変わりませんが.......この教室での一年の経験をフルに活かせば人数や戦力で劣るチームにも勝ち目がある」


生徒たち「なるほど.......」


殺せんせー「先生はね、大事な生徒たちが全力で決めた意見であればそれを尊重します

最も嫌なのは クラスが分裂したまま終わってしまう事

先生の事を思ってくれるなら......それだけはしないと約束してください」





44: 2015/08/10(月) 02:05:26.52 ID:UzGle5GrO





磯貝「どうする?」


生徒たち「.............」コク!


磯貝「..........よし」





磯貝「これで決めよう 頃すか殺さないか」





渚「.............」


カルマ「..............」


キモオタ「..............」





千葉「OK......じゃあ俺から選ばせてもらう」ザッ.....


速水「............」ザッ......





45: 2015/08/10(月) 02:19:13.52 ID:UzGle5GrO





千葉「必殺を目指して必氏に頑張ったから........俺らは成長できたと思う
誰が、何が俺らを育ててくれたのか......そこから目を逸らしたくない」


殺せんせー「...........」ウンウン


速水「だから........暗殺を続けたい」





千葉 龍之介・速水 凛香:頃す派







46: 2015/08/10(月) 02:26:50.70 ID:UzGle5GrO





渚「千葉君......速水さん........」


茅野「私はさ、殺せんせーを殺そうとした時 後悔したよ
『この先生にはもっと長く生きて欲しい』って
多分お姉ちゃんの血筋だから.......同じ事を考えたんだと思う」


茅野「だから私は.......殺せんせーを守りたい」




茅野 カエデ:殺さない派




渚「............」ホッ





茅野「(........頃し屋を好きになるのも血筋なのかな///)」





47: 2015/08/10(月) 02:38:12.42 ID:UzGle5GrO





奥田「科学の力は無限です!!壊すことができるのなら逆に助けることだって........!!」


竹林「それに......当てがゼロってわけじゃない、皆が一丸になれば『それ』も試せる」





奥田 愛美・竹林 孝太郎:殺さない派





菅谷「俺ら ものづくり組は......暗殺自体が卒業制作だと解釈してる」


三村「............」


岡島「時間切れで氏ぬ位なら.......最高の作品を殺せんせーに見せたいんだ」





菅谷 創介・三村 航輝・岡島 大河:頃す派





48: 2015/08/10(月) 02:46:28.16 ID:UzGle5GrO





木村「正義(ジャスティス)の名に恥じない暗殺者を目指せって言ったのは先生だぜ?俺はそのアドバイスに従うよ」





木村 正義:頃す派





神崎「これから先もずっと.......相談に乗って欲しいと思うから」





神崎 有希子:殺さない派





狭間「地球の命と恩師の命、同じ天秤に乗せるだけでくたびれるわ
面倒はやめて頃しましょ」





狭間 綺羅々:頃す派






49: 2015/08/10(月) 02:59:57.82 ID:UzGle5GrO





矢田「.............」チラッ


キモオタ「矢田殿...........?」





矢田「私は自分の気持ちに素直でいたい........それだけじゃダメかな?」





矢田 桃花:殺さない派





前原「ダメなことないだろ、俺もこいつも根は単純でさ、助けたいと思うから助けたいし、まだまだ一緒にいたいと思うから帰って欲しくない.........なっ!」ポン!


磯貝「ああ、皆の意見も全部尊重したいんだけどな」





前原 陽斗・磯貝 悠馬:殺さない派





イトナ「俺も単純だ、頃すためにこのクラスに来た、頃しに来たからお前らと会えた
殺せんせーを頃す毎日は楽しい、理由は.........それだけでいい」





堀部 イトナ:頃す派





岡野「..............」





50: 2015/08/10(月) 03:40:29.89 ID:UzGle5GrO




律「殺せんせーを頃す事は私に与えられた至上命題ですが、思考と行動を繰り返すうち、ターゲットの氏は我々にとって最大損失だと認識するにも至りました」


律「どちらが正解か判断するには私のスペックでは早すぎます
協調の観点からも中立します」





自律思考固定砲台:中立





岡野「..........さっきまで殺さない派だったんだけど、皆の意見聞いてわかんなくなってきた」


岡野「殺せんせー、頃す事って.......先生の事を嫌いって事じゃないんだよね?」





殺せんせー「もちろんです 岡野さん、暗殺されている時こそが君達を一番身近に感じます」





渚「.............」





殺せんせーは 誰の意見も嬉しそうに聞いている
決して皆.......
安易な気持ちで言ってないのをわかってるから





岡野「なら.......ごめんね 渚、キモオタ
私はこっちの皆の気持が近いかも」





岡野 ひなた:頃す派





渚「..............うん」





自分の意見で一杯だった僕が恥ずかしくなった





51: 2015/08/10(月) 03:57:25.89 ID:UzGle5GrO





渚「さてと、僕も青を.......」ザッ





潮田 渚:殺さない派





カルマ「............」ザッ





赤羽 業:頃す派





渚 カルマ「..............!」





渚 カルマ「ふんッ」プイッ!





杉野「あーあ、すっかりケンカしちゃってまぁ........」


茅野「..........前から少し気になってたんだけどさ、あの2人って.......友達付き合い長いんだよね」


杉野「そーだな、中一からクラス一緒だし よく遊ぶし」


茅野「その割には......どこか他人行儀だよね、互いの事をゲスト扱いしてるっていうかさ........未だに双方君付けだし」


杉野「そーいやそーだな、俺なんかクラス来た日に双方呼び捨て合ってたけどな」


茅野「杉野はフレンドリーすぎるけどね」





53: 2015/08/10(月) 14:33:43.03 ID:UzGle5GrO





磯貝「...........さぁ.......これで自分の意思表示をしていないのはお前だけだぞ キモオタ」


キモオタ「.................」


前原「殺せんせーを助けてこの世界に残るのか...........殺せんせーを頃して元の世界に帰るのか.........お前はどっちなんだよ?」


キモオタ「................」


生徒たち「................」










キモオタ「...........拙者は..........」





54: 2015/08/10(月) 14:51:48.30 ID:UzGle5GrO





キモオタ「..........拙者は........この世界にいたい.............」





生徒たち「キモオタ.............!」


矢田「キモオタ君.........!」パァァァ!!


倉橋「やったぁ!オタりん!」





キモオタ「しかし...........」





生徒たち「................!?」





キモオタ「すまぬな、倉橋殿.........拙者は約束を守れない..........」





倉橋「................!!」















キモオタ「拙者は 殺せんせーを頃すでござるよ」





55: 2015/08/10(月) 15:23:18.41 ID:UzGle5GrO





生徒たち「.................!!」




キモオタ「...............」





倉橋「やだ...........」ボソ.....


木村「倉橋.........」





倉橋「やだやだやだ!!私オタりんとお別れなんてやだぁ!!」


キモオタ「..........倉橋殿.........」


矢田「.........一生懸命考えて決めたことなら......私はキモオタ君の意見を尊重するよ........でも、キモオタ君は本当にそれでいいの?」


片岡「自分の気持ちを頃しながら相手を頃してはダメってビXチ先生だって言ってたじゃない.....」


磯貝「どうしてこの世界にいたいって気持ちを頃してまで殺せんせーを殺そうと思ったのか 理由を言ってくれないか..
.......?」





キモオタ「................」





56: 2015/08/10(月) 17:00:36.29 ID:UzGle5GrO





キモオタ「........殺せんせーは第二の刃を持てと拙者らに教えてきた........拙者にとっての第二の刃とは......夢に向かって進む勇気だ.......」


生徒たち「.............」


キモオタ「拙者はこの世界に来てから.....一度捨てた小説家になるという夢をまた、本気で叶えたいと思うことができた.........それは、紛れもなく 殺せんせーの教えのおかげ...........」


キモオタ「先生は、生徒である皆に殺されることを望んでいる.........それが、再び夢を見ることを教えてくれた恩師の願いならば...........拙者はその願いを叶えたい..........そして、殺せんせーの教え通り、拙者は夢を叶える........自分の本当にいるべき場所に帰って..........」


渚「キモオタ君.........」


キモオタ「.........最初は殺せんせーや地球と運命を共にするつもりだったが、殺せんせーと触れ合ううちに、この先生を助けたいと思うようになった.........拙者だって、殺せんせーを救う方法を考えた事は何度もある..........反物質生成細胞の細胞分裂を止める方法........反物質生成細胞を人間の細胞に組み替える方法..........たくさん考えた...............」


生徒たち「.................」


キモオタ「でも..........」





キモオタ「拙者の知識では、殺せんせーを救う方法を見つけ出すことができなかった...........」


生徒たち「................」


キモオタ「言い方が悪いが.........たかだか21年そこら生きただけの人間や、中学生の浅知恵で解決方法が見つかるぐらいなら、殺せんせーや柳沢がとうの昔に見つけている..........」


殺さない派の生徒たち「...............」





キモオタ「..........救うのも、頃すのも.......どっちも不可能な事ならば........せめて、
殺せんせーが望んでいる『頃す』方を拙者は選ばせてもらう..........それが、拙者の答えだ...........」


生徒たち「..............!」





キモオタ:頃す派





64: 2015/08/12(水) 12:07:48.43 ID:upzIa5jfO





磯貝「...........さて、これで..........全員別れたな」









赤チーム(頃す派):赤羽 業、岡島 大河、岡野 ひなた、木村 正義、菅谷 創介、千葉 龍之介、寺坂 竜馬、中村 莉桜、狭間 綺羅々、速水 凛香、三村 航輝、村松 拓哉、吉田 大成、キモオタ、堀部 イトナ


青チーム(殺さない派):磯貝 悠馬、奥田 愛美、片岡 メグ、茅野 カエデ、神崎 有希子、倉橋 陽菜乃、潮田 渚、杉野 友人、竹林 孝太郎、原 寿美鈴、不破 優月、前原 陽斗、矢田 桃花





前原「........思いの外 不利になったな」


磯貝「ああ.......人数も男子の数も赤の方が多い」


磯貝「(それに.......各ジャンルのスペシャリストをほとんど赤が擁してるのがかなりキツい)」




戦闘:カルマ
狙撃:千葉、速水
防御:寺坂
起動:木村、岡野





磯貝「(腕に自信がある奴ほど厳しい選択ができるのかもな)」





65: 2015/08/12(水) 12:21:40.35 ID:upzIa5jfO





烏間「俺が戦いを仕切ろう、律は戦況を表示してくれ」


律「はい!」


烏間「互いのチームの旗の距離は100メートル弱、俺は中間点で勝負の判定を行ったり........ゾンビ行為(当たったのに当たってないフリで戦闘を続ける事)等の反則を見張る、それ以外は........君達がどこから攻めようが知らないフリをしているから安心しろ」


烏間「それと、超体育着の新機能として.........フードの中に内臓通信機と目を保護する極薄バイザーを追加した、必要に応じて使うといい」





生徒たち「よぉし!!作戦会議だー!!」「おぉー!!」





烏間「(...........迷いを抱えながら暗殺を続けても成功しない事はわかっている、クラスが再び暗殺に集中できるかどうか、一つの賭けだな)」





66: 2015/08/12(水) 13:17:12.86 ID:upzIa5jfO





原「学校の裏山に合わせた迷彩塗らないとね、赤チームは菅谷君が完璧に仕上げてるはず」


倉橋「あ、私やるよっ私 前に菅やんに塗り方教わったんだ〜」カラカラ


前原「そっか!じゃあ頼むぜ倉橋!」


倉橋「うん!」


倉橋「(オタりん..........私達、絶対に勝っちゃうからね!オタりんが望んでもいないような暗殺なんてさせないもん!)」シュ---!!





磯貝「渚、このチーム 俺が指揮を取ってもいいか?」


渚「あ も、もちろん!」


磯貝「早速だけど お前には指示を出さない、戦況を見て好きに動け」


渚「え? う、うん わかった.......」ダッ!





磯貝「(兵士として使えば渚の戦力は並以下だ、戦力で劣るチームで渚を活かすには........『戦闘』の枠にはめない方がいい」





72: 2015/08/13(木) 13:05:20.48 ID:NRR1DQnQO





寺坂「うっしゃあ!!テメーら俺に任せてついてこいや!!」





カルマ「.............」


中村「さっきはらしくなかったねーカルマ、引きずってんの?」


カルマ「........ごめんごめん、もう覚めたから大丈夫、中村、千葉と速水さん呼んできて」


中村「お、いつもの君の目だ」





岡野「..........ねえ、本当にいいの キモオタ?もし殺せんせーを頃しちゃったらキモオタは元の世界に帰らなきゃいけなくなるんだよ?それに..........」


キモオタ「.........大切な人を頃す悲しみを二度も味わう事になる.......でござるか..........大丈夫でござるよ岡野殿、殺せんせーが望む事ならば.......拙者は悲しみなど抱かず、喜んで殺せんせーを頃すでござるから」ニコッ!


岡野「キモオタ...........」





キモオタ「(........いずれ殺さなければならないのなら、殺せんせーを頃すのは拙者一人だけでいい.............殺せんせーを頃した後、恩師を殺害した殺人鬼として皆から恨まれても..........拙者以外の皆が『大切な人を頃す悲しみ』を味わうことがなければそれでいい............そんな気持ちをを味わうのは拙者一人だけでいい.........)」





73: 2015/08/13(木) 13:19:48.11 ID:NRR1DQnQO





殺せんせー「皆いい目をしている」


ビXチ「え?」


殺せんせー「信じる大義がそれぞれの胸にあるからです」





殺せんせー「大義を持つと 人間は普段以上の力が出せる
戦いのスリルも戦後の充実感も........訓練とは段違いとなる事でしょう」





74: 2015/08/13(木) 13:31:49.01 ID:NRR1DQnQO





烏間「両チーム準備はできたか.........では始めるぞ」ス.....





烏間「クラス内暗殺サバイバル.......」





生徒たち「...............!!」










烏間「開始ッッ!!!!」










75: 2015/08/13(木) 13:36:15.89 ID:NRR1DQnQO










ビシッ!!!!





パチュッ!!!!










76: 2015/08/13(木) 14:28:56.27 ID:NRR1DQnQO





竹林 片岡「..........え...........?」





(青)竹林 孝太郎、片岡メグ:氏亡





竹林「(か........開幕アウト!?
しまった..........布陣の時点でマークされてたのか!!)」


竹林「速水あたりか.......油断した」





片岡「(わ、私を撃った方向は......どう考えても100メートル以上距離がある!!BB弾の弾道なんて50メートル越えたらブレまくるのに 上空の風や弾道の乱れも全て計算して..........!!)」





片岡「(恐るべし........千葉君の超遠距離狙撃!!!!)」





77: 2015/08/13(木) 14:40:26.79 ID:NRR1DQnQO





岡島「ガンガン狩ってけよ 千葉、周囲は俺がガッチリ守ってるから」


千葉「OK」





ビXチ「...........!!とんでもない頃し屋に育ったものね」


殺せんせー「ええ」





殺せんせー「ただし それは千葉君だけじゃない」





78: 2015/08/13(木) 14:42:18.06 ID:NRR1DQnQO










パパパパパパパパパンッッッッ!!!!










79: 2015/08/13(木) 14:50:40.33 ID:NRR1DQnQO





(赤)千葉 龍之介、岡島 大河:氏亡





千葉 岡島「...............!!」





神崎「クス.....」ペロッ










殺せんせー「クラス全員がとんでもなく育った頃し屋、激戦は必至ですよ」






110: 2015/08/14(金) 13:58:02.89 ID:6JvVPcfLO





岡島「うそだろ.......いつの間に背後につかれたんだ 全然わからんかった」


千葉「.......忘れてた 神崎さん オンラインの戦争ゲームの達人だった 狙撃手の潜みそうな場所、守備に隙間が出来やすい地形 全て熟知してるってわけだ」







111: 2015/08/14(金) 14:23:04.67 ID:6JvVPcfLO
その頃.........





前原「しかし、このチーム分け 赤チームは警戒しなきゃなんねー奴が多すぎるな
、戦闘のカルマに機動の岡野、木村、狙撃はまだ速水が残ってるし...........」ザザッ!


磯貝「.........あと、今回はキモオタもあっち側だしな........」ザザッ


前原「確かにキモオタは敵に回したら厄介だけど、あくまでこれはサバゲーだからあいつの火力も耐久力も今回は役に立たないと思うぜ!」ザザッ


磯貝「でも、あいつの意外性は油断できないぞ......何をしてくるかわからないし........!」ザザッ


前原「心配しすぎだって!日頃の訓練でもわかるように クライミングもフリーランニングもできないし、機動力はほぼゼロに等しいし、おまけに的がでかいから狙い撃ちしやすい!だから 今回のキモオタはそんなに警戒しなくても大丈...........」ザザッ





112: 2015/08/14(金) 14:25:36.21 ID:6JvVPcfLO










パンパンッッッッ!!!!










114: 2015/08/14(金) 14:35:42.72 ID:6JvVPcfLO





前原「.........え..........!?」


磯貝「..........嘘だろ..........!」





(青)磯貝 悠馬、前原 陽斗:氏亡




前原「.........今撃ったのは誰だ.........千葉じゃないし........まさか速水.........!?」


磯貝「おい.........そういえば.........ナイフ術の成績の悪さに埋もれててすっかり忘れてたけど..........キモオタの射撃の成績って........」


前原「............しまった............千葉と速水に次いで総合3位だった............!!」





磯貝 前原「.................!!」





115: 2015/08/14(金) 14:50:10.18 ID:6JvVPcfLO





キモオタ「(........まずは司令塔と先導者を潰して、相手側の組織の統率力を乱す..........戦争の基本だ)」


キモオタ「(ここからは拙者も予想できない展開.......ならば 展開が変わる云々はもう気にしない!!ここからは好きに暴れさせてもらう!!)」


キモオタ「(さて 次は...........!)」ドスドスッ!!





116: 2015/08/14(金) 15:05:53.08 ID:6JvVPcfLO
その頃..........





神崎「(暗殺のためにと始めて極めたゲームだけど.......やってて良かった)」タッ!!


菅谷「え!?」





パパパパパパパパパンッッッッ!!!!





菅谷「うわっ!!」





(赤)菅谷 創介:氏亡





神崎「(頃すのじゃなく助けるために役立ってるから)」







117: 2015/08/14(金) 15:20:54.09 ID:6JvVPcfLO





ビXチ「ユキコ.......爪を隠してたのね」


殺せんせー「ええ、そして実に正しい戦い方です」


殺せんせー「このフィールドで中央突破は極めて難しい、優れた狙撃手は両軍にいるし........エアガンも一般のものより強力ですから、彼女のように.......外側から回り込んで攻め込むのが定石となる......
.....が」





118: 2015/08/14(金) 15:47:40.77 ID:6JvVPcfLO





神崎「...............!!」タタッ!!





キモオタ「..........やはりここに来ると思ったでござるよ、神崎殿.........」ザッ!!


神崎「........戦争中に堂々と敵の正面に立ちはだかるなんて愚の骨頂だよ キモオタくん、よく私がここに来るってわかったね?」ニコッ


キモオタ「拙者、元の世界で引きこもっている間にFPSに没頭していた........そしてここに来てからも続けていた.........FPSをやっていれば、自ずとFPSを極めた神崎殿がどこに来るかなど予測がつく.......拙者 ずっと神崎殿と決着をつけたいと思っていたでござるよ........」ガチャッ!


神崎「キモオタくんがFPSをやってる事は知ってたから、私もずっと決着をつけたいと思ってた........でも なかなか機会がなかったからちょうど良かった.........
決着をつけよう?キモオタくん」ガチャッ!






119: 2015/08/14(金) 15:58:28.65 ID:6JvVPcfLO





ビXチ「え........ちょっと、どうなってんの?二人ともどうして正面で構えてんのよ.......」


殺せんせー「..........うーむ、どうやらあの二人は『暗殺』ではなく、お互いに戦争ゲームを極めた者同士.......『正攻法』で決着をつけたいようですねぇ」


ビXチ「............」


殺せんせー「早撃ちの対決となれば、勝負は一瞬で決まるでしょう」





145: 2015/08/16(日) 15:11:44.33 ID:18PdzHrzO





神崎「...............」ジリ.......





私の父親は良い学歴、良い職業、良い肩書きばかり求めてくる

そんな肩書き生活や名門校の生徒であるプレッシャーに耐えられなくて逃げ込んだのがゲームの世界だった

ゲームの世界にのめり込むうちに、得た肩書きは『エンドのE組』

そして 気がつけば私はゲームの世界で

『有鬼子』

と呼ばれるようになっていた


でも、ゲームを極めれば極めるほど、ゲームの中の自分の存在価値が高まれば高まるほど、現実での自分の存在意義を失っていく気がして怖かった...........


でも





『学校や肩書きなど関係ない、清流に棲もうがドブ川に棲もうが 前に泳げば魚は美しく育つのです』





あの時、殺せんせーが教えてくれた いつまでも忘れられない言葉のおかげで私は救われた


肩書きや自分の置かれた環境なんて関係ないという事に気づけた





だから、それを教えてくれた 殺せんせーを救うためにも


キモオタ君


あなたとは白黒をハッキリつけないといけないね





147: 2015/08/16(日) 16:19:37.48 ID:18PdzHrzO





キモオタ「..............」ジリ......





チュンチュン!!ドカァァン!! ユ-ル-ズ!!


『コポォォォォォwwwwやっぱり神崎殿は強いでござるなぁwwwまさかまた拙者が負けるとはwww』


『これでようやく99勝99敗、今のところ引き分けだね』


『神崎殿、100勝目は拙者が必ず頂くでござるよwww』


『うふふ、いくらキモオタ君でも簡単に100勝目を譲るわけにはいかないよ』


『さぁ!!100勝目を賭けてもう一戦..........て もう拙者のサイフは0でゲスwwww』


『クスクス、今日はもう帰ろっか また今度にしよ?』





拙者は、元いた世界で 辛い現実から目を背けるために 二次元の世界に逃げ込むようになり、それと同時に ゲームの世界にものめりこむようになった.......


オンラインの戦争ゲームの世界で 幾千もの屍を積み重ねるうちにこの世界で得た異名は





『鬼喪悪蛇』だった





ゲームの中だけでは、自分の存在する意味を認められた気がした


でも、ゲームの世界に寄生するうちに どんどん、ゲームの中の自分と現実の中の自分が鏡合わせになっていく事を感じた

現実では 誰も自分を認めてくれない、自分を信用してくれない、自分を必要としてない


まるでゲームとは真逆だった





神崎殿........拙者らは 辛い現実から逃れるために、ゲームの世界に逃げ込んだ.........


でも、拙者も 神崎殿も 殺せんせーと出会い、学んだことで 現実から目を背ける事をやめることができた.........


そんな 恩師を 神崎殿は救うために、拙者は頃すために...........





さぁ、ここで 100勝目を賭けて決着をつけようではないか!!





148: 2015/08/16(日) 16:59:24.84 ID:18PdzHrzO





恩師の生氏を賭け、クラスが赤チームと青チームに分かれ、生徒同士で相見えるこの暗殺サバイバル


だが、今のキモオタと神崎にとってこの空間は まさにゲームの世界だった


お互いの信念をぶつけるために、


神崎は『有鬼子』として


キモオタは『鬼喪悪蛇』として


二人の『鬼』がこの世界に『戦場』に、再び舞い戻ってきた!!





そして次の瞬間、一瞬で100勝目の勝者が決まる!!!!





149: 2015/08/16(日) 17:41:40.16 ID:18PdzHrzO









パパパパパパパパパンッッッッ!!!!ビチャッ!!!!
パァンッッ!!!!










150: 2015/08/16(日) 18:40:02.99 ID:18PdzHrzO










神崎「...............」


キモオタ「................」





前原「ど.......どうなったんだ..........一瞬すぎて、何が起こったかよくわからなかった..........」


千葉「勝ったのはどっちなんだ........」


殺せんせー「二人の超体育着をよく見てみなさい」


磯貝「..............あ!!」


片岡「神崎さんの超体育着に赤いインクが..........!!」





神崎「...............!!」





(青)神崎 有希子:氏亡





151: 2015/08/16(日) 18:55:27.30 ID:18PdzHrzO





殺せんせー「さらに、神崎さんの超体育着のフードについているバイザーを見れば勝敗の分け目が見えてきますよ」


生徒たち「.................」ジッ....


竹林「..........あの白く濁ってドロッとした液体..............」


前原「.......あれってまさか.............」


岡島「.........キモオタの精0だ............」





神崎「................」ドロォ.....





生徒たち「............」


菅谷「..........どういうことだよ..........」


殺せんせー「.......わかりました......あの一瞬でどんな戦いが繰り広げられたのかを ズーム目で見ていた私が解説しましょう」





158: 2015/08/16(日) 22:15:21.85 ID:18PdzHrzO
ーーー数秒前ーーー





神崎「(キモオタ君の指の力の入れ具合を見る限り、引き金を引く準備が十分じゃないから 発砲速度が私より少し遅れるはず)」


神崎「(狙うなら 今!!)」グッ.....





ドピュッッッッ!!!!





神崎「きゃあっ!!!!」ビチャッッッッ!!!!





神崎「(前が見えない........!!これってまさか.........!!)」パパパパパパパパパンッッッッ!!!!





キモオタ「こっちでござるよ 神崎殿!!!!」パァンッ!!!!





神崎「!!」ビチャッッッッ!!!!





159: 2015/08/16(日) 22:33:30.15 ID:18PdzHrzO
ー ー ー ー

ー ー ー

ー ー







殺せんせー「...........このように、要するに神崎さんが引き金を引く瞬間にキモオタ君は射精を行い、自らの精0を神崎さんのバイザーにかける事で目くらましをし、それに動揺した神崎さんがまるで見当違いな方向に銃を乱射しているスキにペイント弾で神崎さんを狙撃し、仕留めたのです」


生徒たち「................」


前原「それって、偽氏神戦の時に使った『フェイススナイプ』じゃんか........!」


殺せんせー「いや、あれとはまた違います、前のは刹那の瞬間.........つまり、75分の1秒の速さでで射精を行いましたが、
キモオタ君の射精速度も日々進化している..........射精速度だけならば、私のマッハ20を超えたといっても過言ではありません.............さしずめ、名付けるならば 10億分の1秒で射精を行う必殺技..........!!」










岡島「『ナノセカンド』だ」





163: 2015/08/17(月) 01:16:45.33 ID:9+QIn6boO





キモオタ「これで.......100勝目でござるな 神崎殿www」シコシコ


神崎「...........私の負けだね、キモオタ君、まさか.......あんな裏技を隠し持ってたなんて......」フキフキ


キモオタ「デュフフwwwこの早撃ち対決、まさか『こっち』の銃を使うとは予想外だったでござろうwww」ドピュドピュ


神崎「..........キモオタくん 私ね、今まで沢山のゲームをしてきた、RPG、パズル、アクション........どんなジャンルのゲームでもずっと勝ち続けてきたから、勝負の本当の楽しさや負ける事の悔しさを知らなかった.........」


キモオタ「................」


神崎「でも、キモオタくんと出会って たくさんのゲームで楽しく競い合うことができたよ、楽しみながら勝負して、勝ったり負けたりした...........でも、今 本気でぶつかり合って 負けて やっとわかったよ..........」





ポロ ポロ......





神崎「本気で戦って 負ける事って..........こんなに悔しい事だったんだね........」ポロ ポロ.......





165: 2015/08/17(月) 01:52:43.31 ID:9+QIn6boO





ビXチ「あのユキコが泣くなんて........珍しいわね........」


殺せんせー「人は.......負ける事の悔しさを知る事で、その悔しさをバネにして成長する事ができるのです
カルマ君や、浅野君のように........」








キモオタ「神崎殿」


神崎「...............?」グスッ....


キモオタ「今回の勝負 確かに拙者が勝ったが..........拙者は自分の実力が神崎殿より上とは思っていないし、下とも思っていない.........お互いに対等な実力だと思っている.........だから、これからも沢山競い合って どんどん実力を高めていこう」


神崎「キモオタくん..........」


キモオタ「でも..........このクラス全体の対決が終わったら.........ちょっとお願いがあるのでござるが..........」


神崎「..............?」


キモオタ「拙者 実は最近出た 新しいゲームを買ったのでござるが、そのゲームがいかんせん難しくて 拙者1人では到底クリアできないかもしれない、だから............」



キモオタ「今度は競い合うのではなく、協力しあってそのゲームを一緒にクリアしようでござる!」





神崎「.............うん!」ニコッ!





磯貝「青チームのメンバーがまた1人欠けてしまったけど なんか清々しい気分だな」


片岡「うん そうだね、まぁキモオタ君のお下劣な新必殺技の件に関してはたっぷりお説教だけどね」


岡島「そーいやあいつ 相変わらずよくオカズも無しに抜けるよなぁ」


殺せんせー「いいえ、さすがに10億分の1秒並みの射精ともなれば妄想のみで性的興奮を得ることは難しいので オカズが必要です、
キモオタ君の手元をよく見てみましょう」


生徒たち「..................!」ジッ.....


岡島「お........おい、あれって.......ゲヘヘwww」


片岡「お.......女の人の........パ..........パパパ.......パンツじゃない.......!!///」


前原「............誰のパンツだろうか.........グフフwww」


ビXチ「............あれ........私のパンツ」ワナワナ.....


生徒たち「あ...................」





169: 2015/08/17(月) 16:36:46.48 ID:9+QIn6boO





カルマ「..........チッ..........俺が仕留めようと思ってたのに............ま、いっか」


カルマ「赤チーム 聞こえる?俺が指揮をとるよー」


カルマ「三村、烏間先生の左後方に高台が見えるでしょ そこまで前進」


三村『OK』


カルマ「敵が見えても交戦は無しね、隠密にたどり着いて
寺坂達3バカは人面岩の影で防御に徹する、そこ抜かれるとヤバイから氏守しといて」





その頃、青チームでは..........





杉野「青チームの皆 聞いてくれ、ゲーム開始早々、5人もやられて状況が変わったから、作戦を変更せざるを得なくなった、俺が磯貝に代わって指示を出すから皆はそれを聞いてそれぞれの持ち場に移動してくれ」


青チーム『了解』





そして..............





杉野「〜〜〜〜〜という作戦だけど どうかな...............?」


原『...........なるほど...........』


渚『これなら勝てるかもしれない.........!すごいよ杉野..........!』


不破『さすが元野球、作戦を考えるのがうまいね!』


杉野「...........うまくいけばいいけどな..........よし、じゃあそれぞれ持ち場に
散ってくれ!」


青チーム『了解!』





172: 2015/08/17(月) 16:58:08.05 ID:9+QIn6boO





片岡「はぁ.......それにしてもうかつだった........開始と同時に殺られるなんて」


殺せんせー「おそらくカルマ君の指示でしょうねぇ、君の指揮能力で小隊を組んで速攻されると脅威ですから
竹林君もそう、火薬を使って何か企んでいたでしょう?」


竹林「上空でペイント弾を爆発させて....敵陣にインクの雨を降らそうと思ってたよ...........読まれてたか」


ビXチ「........要するに イチバン爪を隠してたのは あの赤いボーヤってわけ」





173: 2015/08/17(月) 17:27:31.52 ID:9+QIn6boO





三村『カルマ、位置についたぞ』


カルマ「オッケ、そこからなら敵の位置がよくわかるでしょ それ聞いて俺が赤チームに指示出すから」


カルマ「(三村の地味さは 隠密性に優れてるって事、その上プロデューサー目線で視野が広い
だから強行偵察の才能がある、うちのクラス 誰もそれに気付いてないけど)」


三村『カルマ、青チーム 皆 移動を始めたぞ 多分作戦の変更だと思うけど...........』


カルマ「..........状況を詳しく説明してみて」


三村『〜〜〜〜〜〜〜』





カルマ「ふんふん、ナイス 三村
それなら..............」





175: 2015/08/20(木) 22:24:56.57 ID:Twv3I7HUO





不破「ハァ....! ハァ......!」ダダッ!


茅野「優月ちゃん早く早く!
しかし、杉野の考えた作戦 ホントにうまく行くのかな?」





『いいか?まず、茅野と不破は旗を奪りに一直線に突っ走ってくれ!』





不破「ハァ.....! ハァ......! 茅野さんってこんなに足速かったっけ、置いてかないでぇ!」ダダッ!


茅野「私は元々 役者業で鍛えてあったからね、触手があると頭も体も鈍るんだ」ダダッ!





ザザザザッッッッッ!!!!!





茅野 不破「!? 」ピタッ....


茅野「ねぇ?上の木の方から何か聞こえない?」





ザザザザッッッッッ!!!!!





不破「あ........!!あれは..........!!」





茅野「ひなたちゃん!?」





岡野「あちゃー........バレちゃったか.........」スタッ!!





176: 2015/08/20(木) 22:32:23.03 ID:Twv3I7HUO





岡野「ごめんね二人とも、狩らせてもらうよ」ザッ....


茅野 不破「...............」





『もし、旗を奪りに行く途中で 敵と遭遇したら.............』





茅野 不破「............!!」ダッッ!!!!


岡野「あ!!逃げた!!逃がさないよ!」バッ!!バッ!!





『交戦は無し、とにかく旗の所まで逃げ切ってくれ』





177: 2015/08/20(木) 22:51:51.95 ID:Twv3I7HUO





茅野「ハァ....!ハァ.....!」ザザッ!!


不破「ハァ.....!よりにもよって追っ手が....ハァ......!機動力トップクラスの岡野さんだなんて.......!」ダダッ!!


岡野「茅野っちのその身のこなし方、やるね! 隠してたの?体育の時そんな動けてなかったじゃん!」バババッ!!


茅野「不破さんにも同じこと言ったけど、もともとは役者業で鍛えてたしね、触手が生えている時って頭も体も鈍っちゃうんだ」ダダッ!!バッ!!


茅野「(今は痛みも消えて集中できるけど、今は杉野の指示通り、逃げ切らなきゃ!)」ダダッ!!





不破「ハァ.....!ハァ.....!」ダダッ!!





ザザザッ!!





茅野「あ!!優月ちゃん 危ない!!上!!上!!」





不破「え?」ダッ!!





バスッ!! バスッ!!





木村「一丁あがりっと!」ザッ!!





不破「き...........木村くん!!」





(青)不破 優月:氏亡





178: 2015/08/20(木) 23:00:40.86 ID:Twv3I7HUO





片岡「............まずい事になってきたね...
.......!」


竹林「ああ、不破さんがやられた事により、このクラスの最速2人から茅野一人で逃げ切らなきゃならなくなってしまったからね..........」


殺せんせー「しかし、青チームはまだ『奥の手』を隠してますから 勝負はどうなるかわかりませんねぇ」


磯貝「............!なるほど.........!」


前原「当初の作戦では俺もやるつもりだった『アレ』か.........!」


岡島 菅谷 千葉「...............?」






179: 2015/08/20(木) 23:13:22.55 ID:Twv3I7HUO





茅野「...........!!」バッ!!


木村「あっ!!しまった 逃げられた!!追うぞ!!」ダダッ!


岡野「待って!!」


木村「...............?」ピタ......!


岡野「カルマは深追いせずに一撃離脱って言ってたよ 一人 倒したんだから身を引いた方がいいんじゃない?」


木村「大丈夫だって 狙ってるのは銃一丁しか持ってない茅野一人だろ?
それに、俺ら二人がかりでいけば いくら素早い動きの茅野でも仕留められるって!」


岡野「..........確かに言われてみればそうかもね............よし!追おうか!」バッ!!


木村「よし来た!!」ババッ!!





180: 2015/08/20(木) 23:27:06.49 ID:Twv3I7HUO





茅野「ハァ.....!ハァ......!」ザザザッ!!





岡野「見つけた見つけた!逃がさないよ 茅野っち!」バババッ!!


木村「この距離なら外さないぜ!!」ガチャッ!!





茅野「(もう追いつかれた!!........さすがクラスの最速コンビ........!!)」ヒュッ ヒュッ





茅野「(でも...........!)」バッ!!スタッ!!シャキン!


岡野「(はさみ..........?)」ダダッ!!





チョキン





バサアッッッ!!!!!





木村 岡野「!!??」





181: 2015/08/20(木) 23:35:44.38 ID:Twv3I7HUO





前原「出たっ!!原が作ったトラップ用の網だ!!」


磯貝「こんなに綺麗にひっかかるとは思わなかったよ」


千葉「なるほど.........茅野は逃げ回る事で木村と岡野をトラップが仕掛けてある場所まで誘導していたのか........!」


岡島「すげえ.........!!」


殺せんせー「トラップのある場所までおびき寄せている事を感じさせないように逃げ回るフリをする.......実に見事な演技です!彼女の演技力があってこそできる芸当でしょう」





182: 2015/08/20(木) 23:37:32.95 ID:Twv3I7HUO



※ >>179 あぁぁぁぁ!!また前の酉を使ってしまった

何度もすいません

訂正



183: 2015/08/20(木) 23:49:02.63 ID:Twv3I7HUO





(赤)木村 正義、岡野 ひなた:氏亡





木村「くっそ〜やられたぁ」


岡野「くやしい〜 一本取られたよ 茅野っち」


茅野「あはは........なんかごめんね、こんな手段で勝っちゃって........」


木村「茅野、その本気 もっと早く出したかったな」


岡野「茅野っちがひとりで頑張ってる間も 私達は皆で『本気』を磨いてた
このバトルで出た結論がどっちだったとしてもさ」





岡野「今度こそ 皆で一緒に本気だよ!」ニコッ!


木村「そーだ こんどサインくれよな」ニッ!





茅野「ひなたちゃん..........木村君.........!
ありがとう...........!」ダッ!!





184: 2015/08/21(金) 00:16:54.26 ID:Yv3zZDhmO





カルマ「.......先走りやがった 描く通りに動かないね 人ってやつは」


キモオタ「...............」


中村「しゃあないねぇ この副官様が決めに行ってやりますか」


カルマ「中村、さっき指示した通りにね」


中村「ほいほーい わかってるって」ザッ


キモオタ「...............」


カルマ「何ボサッとしてんの?とっとと指示された配置に着きなよ 」


キモオタ「いやぁすまんでござる、ちょっと考え事をしていたのでござるよ」


キモオタ「カルマ氏は変わったなぁ......
..と」


カルマ「............どーいうこと?」


キモオタ「さっき渚氏に対して吐いた暴言や、今言った 『描く通りに人は動かない』発言を聞いてると、カルマ氏は変わってしまったなぁと思ってね」


カルマ「...............!」ピクッ....


キモオタ「二学期の期末テストの時のカルマ氏は皆がそれぞれ持っている良いところや才能を感じる事ができる仲間思いの良きクラスメイトでござったが........今のカルマ氏はまるで別人のようでござるよ.............」


カルマ「だから何?それが考え事?」


キモオタ「うむ、拙者が考えていたのはそれだけでござるよ、よし、配置に着くとするでござるか、では 失敬 」ドスッドスッ.....





カルマ「.................」





185: 2015/08/21(金) 00:48:46.00 ID:Yv3zZDhmO
その頃、速水とイトナは.........





イトナ「.......チ 超高機動ドローンが作動不良だ、試運転はおあずけか」


速水「ちゃんと護ってよ イトナ、そんなの無くても頼りにしてんだから」タタタッ!


速水「(妙だね.......見晴らしのいい樹上に登ってるのに誰の姿も見つからないなんて.........)」シュタ!


カルマ『速水さん イトナ、多分今から2人ほどそっちに来ると思うから最低でも足止め可能なら殲滅して』


速水「........了解」



186: 2015/08/21(金) 01:07:52.19 ID:Yv3zZDhmO





カルマ『中村、銃撃戦が始まったら一気に勝負決めに行って』


中村「オッケ〜、頼むぜ 肉壁三人組」


寺坂「あァ!?」


中村「いい?敵が凛香と交戦している間に、私は あんた達を盾にして旗を奪りに行く、三村の情報によれば 敵は防御を捨ててうちらと同じように旗を奪りに行ってるらしいから あっちの防衛の事は考えずに旗を奪る事だけに集中できる」


中村「一見 どっちも同じ作戦のように思えるけど あっちは防御を捨ててこっちの旗を奪るつもりだけど、うちらはまだ人数にだいぶ余裕があるし」


寺坂「なるほど........こっちにはまだまだ旗の防衛に回る事ができる人数がいるから安心して向こうまで一気に突っ込めるってことか」


中村「そゆこと!わかったかな諸君!
」ニッ!


吉田「よーするに、俺ら生贄かよ、テメーも手段選ばねーな」


中村「当然じゃん、ちゃんと勝負に勝って........ちゃんと皆で殺せんせーを頃してやりたいもん」


寺坂「..........中村よぉ、バカになりたいからって本気でバカをやってみたり、絆を守る義務感から先頭切って頃す派になったり」


ボスッ


寺坂「実はテメーがクラスで一番.....クソ真面目なのかもな」


中村「...........フン///」





187: 2015/08/21(金) 01:15:11.53 ID:Yv3zZDhmO





カルマ「.............」




策は積むだけ積み上げた


あと 不気味なのは 三村も発見できなかった渚君と、もう三人...........だけど あの三人は別に警戒しなくても特に問題はない..........


怖いのは渚君だけだ.........


あいつ........意識の氏角を突いて来るから





カルマ「...............」





頃せんせーの事で混乱してたのは否定できないし、キモオタ君の言う通り 皆を少し見下していた..........でも、さっき何であんなにあいつに苛立ったのか


こうして敵になってみると........少し見えてきた気がする





189: 2015/08/21(金) 01:29:12.82 ID:Yv3zZDhmO





杉野「よし........いいな 原?手筈通り行くぞ.........」


原「うん........私が速水さんを狙って.....
.」


杉野「俺がイトナを狙う...........」


杉野 原「..........!」コクン!





杉野「行くぞ!!」ダッ!!


原「動けるデブの恐ろしさ 見せてやるわ!!」ドタッ!!





速水「............来たね、行くよイトナ」ガチャッ!!


イトナ「了解」ガチャッ!!





190: 2015/08/21(金) 01:32:22.35 ID:Yv3zZDhmO





パパパパパパパ-ンパパ-ン!!





中村「始まった!!うちらも行くよ!!」


寺坂たち「おうっ!!」





192: 2015/08/21(金) 01:40:20.80 ID:Yv3zZDhmO





イトナ「くそっ.........!」ビシッ!!





(赤)堀部 イトナ:氏亡





杉野「よっしゃ!!次は速水だ!!速水さえ仕留めればこっちのもんだ!!」パンパンッ!!





速水「(射撃もナイフ術も両方こなせる杉野が最優先、放っておいたら厄介なことになる!!)」パパパパパンッ!!!!





杉野「うわっ!!」バシッ!!





(青)杉野 友人:氏亡





速水「(よし!!あとは..........!!)」





193: 2015/08/21(金) 01:41:38.38 ID:Yv3zZDhmO





パァンッッッ!!!!





194: 2015/08/21(金) 01:46:45.34 ID:Yv3zZDhmO





速水「.................!!」ビチャ.....





(赤)速水 凛香:氏亡





原「ふぅ........ようやく射撃術女子2位の
成績が役に立った........」





速水「...........原..........!!」






195: 2015/08/21(金) 01:53:58.90 ID:Yv3zZDhmO





中村「よし!!旗まで後もうちょいだよ!!」ダダッ!!


村松「ここにたどり着くまでに誰一人氏ななかったな!」ダダッ!!


吉田「向こうでドンチャンやってるスキに俺らは悠々と旗をゲットできる!!楽勝だったな!!」ダダッ!!


寺坂「よっしゃぁ!!この勝負俺らの勝ちだぁ!!」ダダッ!!





196: 2015/08/21(金) 02:01:22.33 ID:Yv3zZDhmO





中村莉桜たちが青チームの旗まで後もう10メートル程で手が届くという所でその『惨劇』は起こった


あらゆる戦略、あらゆる攻撃、あらゆる防御


それら全てをあざ笑うように


迷彩を纏った氏神が





バシュッ!!!!ザンッ!!!!パンパァンッッ!!!!





中村 寺坂 吉田 村松「.................!!」ドサドサドサ!!





渚「.............」ニコッ!





瞬時に四人を葬り去った





198: 2015/08/21(金) 02:14:45.50 ID:Yv3zZDhmO





(赤)中村 莉桜、寺坂 竜馬、吉田 大成、村松 拓哉:氏亡





寺坂達「................!!」


中村「(し........至近距離の背後から!?人の気配なんて感じなかったのに.......)」





カルマ「...................!」





...........そうか!!これは.........!!





偽氏神が使った『殺気を自在に操る』スキル!!





殺気を自在に操るということは、おぞましい殺気を放つこともできれば、当然 殺気を消すこともできる!!


そのスキルを意識的に使い、殺気を消して 旗付近に息を潜めた.......!!


なんて奴だ........たった一回の偽氏神との戦闘で、殺気の操作をマスターしていたのか......渚君!!





199: 2015/08/21(金) 02:22:12.94 ID:Yv3zZDhmO





木村「す.........すげぇ.........」


前原「カルマの言う通り、渚がクラスで一番 暗殺の才能があるのは本当だったのか.........!」


岡野「偽氏神戦で、どうしてカルマが戦闘班のA班に渚を推薦していたのかが今ようやくわかったよ.........!」


殺せんせー「ヌルフフフ、ようやく才能が表沙汰に現れてきましたねぇ 渚君」





200: 2015/08/21(金) 02:41:37.87 ID:Yv3zZDhmO





渚「..............」タタッ!!


『渚、お前は旗の付近に潜んで旗の防衛だ、もし旗を獲りに来た奴がいたらそいつを仕留めてくれ』


渚「さて、後 僕に残った役目は.......」タタッ!!


『それで、そいつを仕留めた後は赤チームの旗を奪りに行ってくれ』


ドス........ドス.........


渚「............!」ピタ.....


『でも、旗を奪りに行こうとして、もし.........』


ドスッ..........ドスッ..........


渚「来たね..................!」ザッ......


キモオタ「............ここから先は通すわけにはいかぬ故、拙者が相手を致す」ズズゥゥゥンンン..........















『キモオタと遭遇したら、迷わず交戦してくれ』





207: 2015/08/22(土) 22:04:47.73 ID:Fl8SOTBdO
>>205、>>206 ほい つ

一学期編にもキモオタの画像が貼ってあるからよかったらそっちも見てくれな〜( ^ω^ )

http://i.imgur.com/FdOeNou.jpg



208: 2015/08/22(土) 23:02:21.41 ID:Fl8SOTBdO





渚「.................」





キモオタ君は今まで何度もクラスのピンチを救ってくれた.........

僕が母さんの圧力で自分の気持ちを頃していた時も、キモオタ君のおかげで僕は自分の意志をはっきりと母さんに伝えることができた.........自分の意志を伝えることの大切さを知る事ができた.........

だから、今日 僕は殺せんせーを助けたいという自分の意志を はっきりと皆に伝える事ができた.........

でも、まさかキモオタ君が 僕の『救いたい』と言う意志とは真逆の、『頃したい』という意志を持っているとは思わなかった..........

まさか キモオタ君に真っ向から挑まなきゃならない日が来るなんて、思わなかった...........





209: 2015/08/22(土) 23:28:18.01 ID:Fl8SOTBdO





キモオタ「.................」





拙者は 今まで この物語の展開を壊さないために、皆の成長する機会を阻害しないために 散々 渚氏の成長できる機会を阻害するという矛盾を犯してきた..........

そうしてきた本当の理由は
渚氏には『抱いてはならない殺意』を抱いて欲しくなかったからだ........

鷹岡戦の時の渚氏は鷹岡に対してその殺意を抱いた...........殺せんせーに抱くような 爽やかな殺意とは違う、おぞましい殺意、まるで、鬼熊を殺そうとしたあの頃の拙者のような..........

渚氏には そんな感情を抱いて欲しくなかった..........だから、あの時 拙者は神崎殿や倉橋殿を庇い、鷹岡の目が拙者に行くように仕向けた...........

でも、どんな理由があろうと 拙者が渚氏の成長を阻害してきたのは揺るぎない事実.......

ならばせめて、今からここで渚氏に本気でぶつかり、真剣勝負を通して成長してもらう事こそが 今の拙者にできる事!!

渚氏の成長する機会を奪ってきた拙者ができる唯一の償いでござる!!





210: 2015/08/22(土) 23:41:10.63 ID:Fl8SOTBdO





千葉「いよいよ渚とキモオタが対決か.........!」


岡島「なんかちょっとドキドキしてきたな.........」


不破「『暗殺者が異次元からの来訪者に挑む!!』いいよぉ 少年漫画的に面白い展開だよぉ!いいキャッチコピーができたよぉ!!」


片岡「不破さん..........」





211: 2015/08/22(土) 23:52:04.64 ID:Fl8SOTBdO





渚「ねぇ、キモオタ君?」


キモオタ「コポォ?」


渚「お願いがあるんだけど 銃は捨てて、このナイフで戦わない?キモオタ君とは銃一発でこの対決を終わらせたくないんだ.........やるならガチOコ勝負がしたい...........」ガシャッ


キモオタ「なるほど...........わかった........では、銃は捨てて、このナイフで真剣勝負でござる」ガシャッ





渚「.................」グッ.......





キモオタ「..................」グッ........





212: 2015/08/22(土) 23:56:10.53 ID:Fl8SOTBdO





シィン..........





渚「...............」





キモオタ「...............」










生徒たち「.................!」ドキドキ.....





214: 2015/08/23(日) 00:16:11.25 ID:8h1AIgrlO





渚「行くよキモオタ君...........!!」





渚「絶対に殺せんせーを救うんだぁッッッッ!!!!」ダッ!!





キモオタ「..........さぁ.......始めようか 真剣勝負を..........見せてもらおうか 身の震えるような最高な展開を...........そして、お主が心に灯すその意志の強さを.........
..!!」





キモオタ「キモオタ 参るッッ!!!!」ドスッッッッ!!!!






215: 2015/08/23(日) 00:26:56.74 ID:8h1AIgrlO





キモオタ「(やはり、拙者より 渚氏の方が素早いが故、先手を取られたか......!)」


キモオタ「(拙者は烏間先生やカルマ氏のように、ナイフを避けたり捌いたりする器用さを持ってない、だから ナイフを一振りでもされれば確実に当たってしまう)」


キモオタ「(それならば、渚氏を 拙者の間合いに入らせなければいいだけの事だ!!)」





216: 2015/08/23(日) 00:29:44.86 ID:8h1AIgrlO





べチャッ!!





渚「うわっ!!」





217: 2015/08/23(日) 00:46:04.33 ID:8h1AIgrlO






木村「今キモオタが渚の足元に投げつけた物は何なんだよ!?」


岡島「あれは..........!!キモオタのうOこだ........!!」


前原「そうか..........!!あいつは雪合戦の要領で自分のうOこを手で掴んで渚の足元に投げつけることで渚を自分の間合いに入らせないつもりだ!!」


千葉「なるほど........アレを投げつけられたら確かに近づけないからな........というか近づきたくない」


竹林「しかも、見た所 かなり硬度がありそうだ、あれは恐らく さつまいもなどの不溶性食物繊維を摂取し過ぎたからだろう」


菅谷「あれをモロに食らっちまったら肉体的にも精神的にも立ち直れない程の大ダメージを負うだろーな........」


男子生徒達「..........なんて恐ろしい技なんだ...........」





片岡「.........もうやだ」シクシク.....





220: 2015/08/23(日) 01:18:52.00 ID:8h1AIgrlO





キモオタ「拙者 昨日の夕飯は焼き芋24個でござる........焼き芋24個分のうOこはまだまだストックがある..........」


渚「..............!!」


キモオタ「喰らえ!!必殺!!
『うOこ乱れ投げ』!!!!」ヒュン!!ヒュン!!ヒュン!!


べチャッ!!ボトッ!!ボコンッ!!


渚「うわっっ!!わわっっ!!」


渚「(くっ.......!!このままじゃキモオタ君に近づけない.........!!)」


キモオタ「オタオタオタオタオタ!!」ヒュヒュヒュヒュヒュンッッッッ!!!!


べチャッ!!ボトッ!!ボコンッ!!


渚「(..........でも、よく考えてみたらキモオタ君はただ汚い物を投げつけているだけだ..........アレが当たったぐらいじゃ負けにはならないし、殺せんせーを救うためだ!!汚いだけの物なんかに屈するわけにはいかない.........)」


渚「(よし!!いちかばちか............!!)」





渚「(飛んでくる『アレ』をかわしながらキモオタ君に接近だ!!)」ダッ!!




キモオタ「何.......!!向かってくるだと...........!?」ヒュヒュヒュヒュヒュンッッッッ!!





221: 2015/08/23(日) 01:36:48.55 ID:8h1AIgrlO





ヒュンッ!! スカッ!!


渚「(避けれる...........弾道がちゃんと見切れる........!!)」ダダッ!!




前原「すげぇ......!!渚の奴、うOこの雨を確実にかわしながらキモオタに近づいているぞ!!」


磯貝「いいぞ!!いけぇ渚!!」





キモオタ「(くっ......!!今の渚氏はもう一つの才能、『主人公補正』が発動しているが故、難なく拙者の攻撃をかわして距離を詰めてくる...........!!)」ヒュヒュヒュヒュヒュンッッッッ!!!!


キモオタ「(しかし!!拙者の攻撃はそんなもので避け切れる程 甘くはない!!)」ヒュンッッッッ!!!!





うOこ「」ヒューッ!!





渚「(来るっ!!)」サッ!!





うOこ「」バラバラッッッッ!!!!





渚「!!??」





ビシッ!!!!





渚「うわっ!!!!」





ナイフ「」ヒュ- クルクル ポトッ





渚「(しまった!!ナイフが!!)」





223: 2015/08/23(日) 01:54:43.59 ID:8h1AIgrlO





岡島「すげぇ......!うOこが三方向に分裂して渚のナイフを弾き飛ばしたぞ!!」


千葉「さすがに分裂した後の軌道までは予想してなかっただろうからな」


木村「よっしゃ キモオタ!!渚がナイフを持っていない今がチャンスだぞ!!」





キモオタ「さあ、これで終わりでござるな」


渚「...............!」


キモオタ「.........いささか早かったが、勝たせてもらうでござるよ 渚氏!!」シュッ!!





ナイフをテイクバックするキモオタに、ナイフを持っていない渚

この状況から 戦いを見ていた誰もがキモオタが勝つと考えていたが

キモオタが渚にナイフを振り下ろそうとした瞬間





渚の最大の暗殺スキルが発動する





224: 2015/08/23(日) 01:57:04.75 ID:8h1AIgrlO










パァァァァンッッッッッッッッ!!!!!










225: 2015/08/23(日) 02:29:23.67 ID:8h1AIgrlO





キモオタ「................!!」ヨロ.....





片岡「あれは........!!」


不破「夏休みにロヴロさんから教わってた 猫騙し........!?」


殺せんせー「いいえ、あれは猫騙しのもう一段階先を行く 私も氏神時代に使っていたスキル
『クラップスタナー』です」


生徒たち「クラップスタナー.........?」


殺せんせー「人間には意識の波長があり、意識が最も敏感になる つまり、その波長が最も高い『山』となった瞬間に、最も音波の強い『山』を相手にぶつけ、相手の神経を当分 麻痺させる技です」


岡野「すごい.........渚、そんな技を身につけてたんだ...........」


殺せんせー「(確かに決まれば勝利は決まったも同然..........だが..........)」






226: 2015/08/23(日) 15:55:35.52 ID:8h1AIgrlO





キモオタ「.......ふぅ.....危なかったでござる...........」ググ......


渚「................!!」





不破「き.......効いてない........!!」


片岡「どうして..........!!」


殺せんせー「キモオタ君の手元を見てみなさい」


岡島「あれは..........!!」


前原「ビXチ先生のパンツだ.......!!」


ビXチ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


千葉「さっき神崎さんに使った 『ナノセカンド』.......!!」


殺せんせー「彼は技をかけられた瞬間、咄嗟に自慰をする事により、その時に生じる性欲で意識の波長を狂わせ、意識の波の『山』をずらしたのです、
さらに、彼は渚君がクラップスタナーを使える事を知っていたため 素早く対応する事ができた..........」


生徒たち「...................!」


殺せんせー「(さぁ、自分の技を攻略されてしまった渚君がどう戦うのか、ここからが成長の見せ所です........!)」





230: 2015/08/23(日) 18:57:22.99 ID:8h1AIgrlO





キモオタ「.......渚氏、拙者が一度食らった技の対策をしないとでも思っているでござるか.........?」


渚「やっぱりさすがキモオタ君だよ........僕の一番の技も封じちゃうなんて...........」


キモオタ「............戦わなければならないのは渚氏だけではない故、急ぎ足だが今度こそ決着をつけさせてもらうでござるよ」


キモオタ「拙者がこの冬休み中に修得した、究極の技で 渚氏を沈めるでござるよ............」ドス......


渚「(何が......何が来るかわからない.........!!)」ゴクン......


キモオタ「渚氏、一つ 伝えておくが、拙者のうOこのストックはなくなったでござる...........」


渚「..............」ホッ.....


キモオタ「ただし、それはあくまで『昨日の夕飯分』のストックがなくなったというだけでござる...........今からは
『今日の昼食分』のストックを射出する時間だ.............」


渚「.................!!」


キモオタ「ちなみに、今日の昼食のメニューは確か.......
ヨーグルト10個、プリン10個、カレー5杯、アイス20本でござったなぁ........」ニヤァァァァァァ.........


渚「!!??」





233: 2015/08/23(日) 20:17:04.16 ID:8h1AIgrlO





竹林「ヨーグルト、プリン、カレー、アイス...........非常に危険だ.........!!」


前原「最強にして最悪の組み合わせだ..........!!」


木村「食べ合わせ至上、もっともやってはならない行為だ.........!!」


岡島「間違いない.........あいつ..........!!」


男子生徒達「下痢便をかます気だ.....」


杉野「下痢便コワイ下痢便コワイ下痢便コワイ下痢便コワイ下痢便コワイ下痢便コワイ下痢便コワイ下痢便コワイ下痢便コワイ下痢便コワイ下痢便コワイ下痢便コワイ」ガクガクガクガク


男子生徒達「..............」















生徒たち「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!渚ぁぁぁぁぁぁぁぁ逃げろぉぉぉぉぉ!!!!!逃げてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」





234: 2015/08/23(日) 20:36:05.37 ID:8h1AIgrlO





ニゲロォォォォォ!!!!ギャ--ワ--!!!!!





渚「.................!!」


キモオタ「あ........やばいコレ、来る来る来る来る」グギュルルルルルゴォォォォピィィィィ


渚「う........あ..........」ザッ......


キモオタ「すまんもう自分でも止められん制御でけへん」グギュルルルルルゴロゴロゴロゴログォォォォォォォ


渚「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ダッ!!!!










キモオタ「もうダメェェェェェェェェェでりゅううううううううううう!!!!!!!!」










235: 2015/08/23(日) 20:38:37.22 ID:8h1AIgrlO















ブッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!















236: 2015/08/23(日) 20:44:28.87 ID:8h1AIgrlO










渚「なんなの.........これ.........!!
僕の周りの景色が茶色一色に.............!!
何も見えない..................!!
キモオタ君がどこにいるのかもわからない..............!!」キョロキョロ!!










237: 2015/08/23(日) 20:56:39.40 ID:8h1AIgrlO





菅谷「どうなってんだ........キモオタが下痢便をかましたかと思ったら 渚の周りを茶色い煙みたいなのが覆って.........キモオタが消えたぞ.............!!」


殺せんせー「なるほど........!!キモオタ君は自らの下痢便を霧状に発射し、その下痢便の霧の中へと姿を消し、霧の中から渚君を奇襲するつもりでしょう....
.........!!」


磯貝「あの技は渚に直接攻撃する技じゃなかったのか..........!」


殺せんせー「........キモオタ君はこの技で、自分の苦手分野である『隠密』 を克服している..........冬休み中、彼が自分のスキルを着実に磨いていた何よりの
証拠.........実に見事です...........!!」





238: 2015/08/23(日) 21:18:39.78 ID:8h1AIgrlO





渚「(くっ...........!!前が見えない...........!!どこからキモオタ君が出てくるのか予想ができない...........!!」キョロ キョロ!!





キモオタ「(デュフフ.......霧に包囲されている渚氏には拙者がどこから出てくるのかなど見当がつくまい......だが、拙者からは渚氏の姿がはっきり見えるでござるよ..........)」スゥ.....


キモオタ「(冬休み中、この技の練習ためにどれだけ時間を費やしたか..........
肛門を霧吹き状に狭めるための筋肉を鍛え.........下痢を自分の放屁に乗せる練習をし.........この技を使うためにはどのような食品を摂ればいいのかをひたすら研究し............本当に苦労した.........それだけ苦労してたどり着いたこの技........その名も..........)」





キモオタ「(ブラウンアウト!!)」


キモオタ「(停電で目の前が真っ暗になるブラックアウトや、吹雪で目の前が真っ白になるホワイトアウトとは違い、
下痢便の霧で目の前が真っ茶色になるこの『ブラウンアウト』..........!!)」





渚「(どこ..........!!どこから出て来るんだ............!!)」キョロ キョロ!!





キモオタ「(この霧に乗じて、ナンバで渚氏の背後に回り込み、一気に奇襲をかけて、ナイフを一太刀 浴びせて 終わりだ..........)」ニヤ.....





239: 2015/08/23(日) 21:39:42.61 ID:8h1AIgrlO





渚「....................!」キョロ キョロ!!





キモオタ「(さぁ.......渚氏の背後についたでござる............)」ス........




キモオタ「(では.........ゆくぞ.........!)」










キモオタ「(これで終わりだ!!!!)」バッッッ!!!!










ガシィッッッッ!!!!!!










キモオタ「(なにぃ.......!!!!)」





ズズゥゥゥンンンッッッッ!!!!!










渚「つかまえた」ニコッ!





240: 2015/08/23(日) 21:50:59.01 ID:8h1AIgrlO





前原「おぉ!!渚がキモオタを捕まえたぁっ!!!!」


磯貝「渚が関節技を使うなんて.......!!」


寺坂「あれは.......『肩固め』.....!!腕で頚動脈を締め上げて意識を奪う技だ...........渚の奴、いつの間にあんな技を......!!」


木村「烏間先生、希望者には放課後に護身術を教えているんだよ、俺らを人質にするような頃し屋が出てきてもいいようにって.........!」


殺せんせー「(キモオタ君が苦手な『隠密』を克服したように、渚君も 苦手な『戦闘』を克服するために努力を積み重ねてきたのでしょう..........!!
これが、渚君の成長.........先生は嬉しいですよ.........!!)」





241: 2015/08/23(日) 22:20:04.07 ID:8h1AIgrlO





キモオタ「ぐ.........うぅ...........」グググ.....


渚「これが僕の答えだよ キモオタ君.
........キモオタ君に勝って、この対決に勝って 殺せんせーを助けたいんだ」ギュウウウウウウ........


キモオタ「........なぜ..........拙者の位置が.........」グググ......


渚「殺気立ちすぎて、姿が見えなくても気配でわかったんだよ.........僕は人の意識の波長が読めるみたいだから.........」ギュウウウウ.......


キモオタ「しまっ.........た............」グググ.....


渚「今 手元にナイフが無いのなら、申し訳ないけどここでキモオタ君をオトして、キモオタ君がオチているスキにナイフを拾って当てる...........!!」ギュウウウウウ......


キモオタ「(ぐ............くっ...........動けない.........なんとかして脱出せねば...........!!)」グググ........










青チームの生徒たち「いけぇ渚ぁ!!」「あともう少しだ!!」「頑張れぇ!!」












キモオタ「ふぅ〜wwwwww」フゥ-ッ!


渚「............!!」ゾワァッ.........





渚「うひゃあっっっ!!!!」バッ!!!!










前原「あれは.........!!キモオタの関節技脱出術 『耳フゥ〜』だ!!」


磯貝「これはキモい、さすがに離れざるを得ないな」





242: 2015/08/23(日) 22:41:56.78 ID:8h1AIgrlO





渚「ハァ.......ハァ........!」


キモオタ「ゲホッゲホッ......危なかった........もう少しで完全にオチるところだった.........!」










片岡「クラップスタナーだけじゃなく、関節技まで効かないなんて..........!!」


磯貝「しかも、渚はナイフを持っていない..........けど キモオタはナイフを持っている.........どう見ても渚が勝てる状況じゃない..........!」


前原「これまでか..........」


杉野「..................」










キモオタ「さぁ、渚氏..........これで今度こそ本当に終わりだ........この戦いに終止符を打つでござるよ」


渚「ハァ......ハァ........!」


キモオタ「ではそろそろ行くでござる........」ザッ........


渚「....................!!」


キモオタ「切り捨て御免!!!!」バッ!!!!










「きゃあっっっっ!!!!」










キモオタ「!!」


渚「!!」





243: 2015/08/23(日) 22:47:19.95 ID:8h1AIgrlO





渚「今のは..........!!」


キモオタ「矢田殿の悲鳴だ.......!!まさか 矢田殿の身に何かが..........!!」


渚「.............!!」


キモオタ「渚氏!!一時休戦だ!!拙者は矢田殿の悲鳴が聞こえた方へ行く!!」ドスドスッッ!!!!


渚「待って!!僕も行くよ!!」ダッ!!





244: 2015/08/23(日) 23:04:25.70 ID:8h1AIgrlO





キモオタ「矢田殿.......!!どこにいるんだ矢田殿.........!!」ドスドスドス!!


キモオタ「ん........?あそこにいるのは..........!!」ドスドスドス!!





キモオタ「倉橋殿!!」ドスドスドス!!


倉橋「オタりん.........」グスッ.....ヒグ.....


キモオタ「............どうしたでござるか倉橋殿、なんで泣いているのでござるか...........!?」


倉橋「オタりん........桃花ちゃんが........桃花ちゃんがぁ...........」グスッ.....ヒグ.....


キモオタ「矢田殿がどうしたでござるか................!?」


渚「キモオタ君、この崖の下に倒れているのって.............!!」


キモオタ「あれは................!!」










キモオタ「矢田殿ッッッッ!!!!」





245: 2015/08/23(日) 23:14:39.06 ID:8h1AIgrlO





キモオタ「待っていろ 矢田殿!!すぐそっちに行くでござるからな!!」ドスドスッ!!


渚「ちょっと待って!!キモオタ君 クライミング苦手なはずじゃあ.........!!」





キモオタ「あ、そーいえばそうでしたwwww」ズルッ!!




キモオタ「コポォォォォォォォォォ!!!!!!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロドスンッッッッ!!!!





倉橋「きゃあああっっ!!!!オタりん!!!!」










キモオタ「いてて..........おーい!!渚氏ー!!倉橋殿ー!!拙者は無事でござるよぉー!!」





渚 倉橋「ふぅ.........」





246: 2015/08/23(日) 23:27:40.36 ID:8h1AIgrlO





キモオタ「ハッ!!矢田殿!!矢田殿!!しっかりするでござるよ!!」


矢田「キモオタくん........」


キモオタ「ホッ........意識はあるようでござるな.........大丈夫でござるか...........!?」


矢田「ごめん キモオタくん.........私 この崖から落ちちゃって........超体育着のおかげで大事には至らなかったけど........足を捻っちゃって 立てないの..............」


キモオタ「それはいかん!すぐに殺せんせーの所に行って手当をしてもらうでござるよ! 拙者がそこまで連れて行くでござる!」


キモオタ「あ、さっき うOこ触ったから この手袋を外して...........と」ヌギヌギ.....


キモオタ「これでよし、さぁ おんぶするからしっかりつかまってるでござるよ!」





ヒョイッ





矢田「ちょ.......キモオタくん.......!!///」





252: 2015/08/24(月) 15:16:15.58 ID:L6uM7kZhO





キモオタ「よっこらせっと.........さぁ、しっかりつかまって........」


矢田「..........ねぇ、キモオタくん」


キモオタ「コポォ?」


矢田「どうして私の事を助けてくれるの? 私達 今は敵同士なのに...........」


キモオタ「今はそんなことを言っている場合ではなかろう、勝負よりも 矢田殿の方が大切でござるよ」


矢田「キモオタくん............」


キモオタ「さぁ、今から崖を登るでござるよ、クライミングは苦手でござるが、
そこはご容赦願うでござる」


矢田「ねぇ、キモオタくん.............」


キモオタ「デュフ?」





矢田「ありがとう」ギュッ.......





253: 2015/08/24(月) 15:18:10.54 ID:L6uM7kZhO










パァンッッッッッ!!!!










254: 2015/08/24(月) 15:24:48.98 ID:L6uM7kZhO





キモオタ「え..............!?」





(赤)キモオタ:氏亡





矢田「それと............ごめんね!」ニコッ!





キモオタ「..................!!」





倉橋「ごめんね〜オタりん!」ニコッ!


渚「はは.........ごめん キモオタくん」ニコッ





キモオタ「...................」















キモオタ「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!」





259: 2015/08/24(月) 22:47:43.50 ID:L6uM7kZhO





木村「これって..........」


前原「矢田と倉橋の.........」


杉野「そう、ハニートラップだ!
キモオタを止めるにはこれが一番有効だと思ったんだよ」


片岡「なるほど、確かにキモオタ君は色仕掛けに弱いからね.........!」


杉野「確かにあいつの弱点は色仕掛けに弱い所だけど、もう一つの弱点はあいつの『優しさ』だ」


岡野「優しさ...........?」


杉野「あいつは仲間が危ない目に合えば まず、自分の身を捨てて、何の疑いも持たずに真っ先にその仲間を助けに行く、そーいう奴だって事は今までのあいつを見てりゃわかるよ
特に仲の良い矢田と倉橋なら尚更助けに行くだろうと思ってあの二人をえらんだんだ」


千葉「なるほど.........渚と交戦させたのは 2人が準備する時間を稼ぐためか.........」


杉野「そう、矢田が怪我をしたフリでキモオタを誘い出す役、倉橋はキモオタを誘い出す役割と矢田の護衛、そして渚はキモオタと交戦して時間を稼ぐ、あわよくば そこで倒して欲しい所だったけどな」


岡島「なるほど........結構 周到に考えてんなー..........」


杉野「この作戦はキモオタの『優しさ』があってこその作戦、キモオタが仲間を助ける『優しさ』を持っているのは周知の事実だからこの作戦を行動に移す事ができたんだ」


殺せんせー「(杉野君はクラスのひとりひとりの事をよく見ている.........誰とでも仲良くなれるそのコミュニケーション能力は野球だけではなく、これからの生活に必ず役に立ちます..........杉野君もまた、自分の良い所をどんどん伸ばしていってますね..........)」


神崎「杉野君って 本当に皆の事をよく見ているんだね、私、杉野君のそういう所を凄く尊敬しているよ」ニコッ!
 
杉野「か、神崎さんにそう言ってもらえると照れるな.......デヘヘ.......///」デレデレ





260: 2015/08/24(月) 23:25:09.53 ID:L6uM7kZhO





キモオタ「うぅ........まんまとハメられたでござるぅ...........」


矢田「ごめんね........キモオタくんの優しさを利用するような事をして...........私達、どうしてもキモオタ君とずっと一緒にいたいから卑怯な手を使っちゃった............それと..........」


矢田「私の事、本気で心配してくれてありがとう、私の悲鳴を聞いてキモオタくんが崖から転がり落ちてでも真っ先にかけつけて来てくれた時、私 すっごく嬉しかったよ........../////」


キモオタ「........矢田殿は怪我などしていなかったのか...........」


矢田「うん........本当にごめんね.........本気で心配かけちゃったから..........やっぱり.........その........怒ってるよね.............?」





キモオタ「いいや、矢田殿に怪我が無くてよかったでござるよ」ニコッ!





矢田「...................!!/////」ドキッ!!





キモオタ「いやぁーしかし、一本取られたでござるなぁーwww矢田殿達の演技が自然だったでござるからなぁーwww」


矢田「わ........私そろそろ行かなきゃ!!また後でね!!/////」バッ!!


キモオタ「うむ!!健闘を祈るでござるよー!!」





267: 2015/08/25(火) 22:11:13.17 ID:4Pz8qIzlO





倉橋「いいな〜桃花ちゃん おんぶしてもらえて、私もおんぶして欲しい〜」


渚「キモオタ君に頼んでみたらしてくれるんじゃないかな?」


倉橋「うん!そうしてみるよ〜」


渚「さぁ、僕らも行こう!まだ杉野から指示された作戦は続いてるからね!」ダッ!


倉橋「うん!」タッ!





パァンッッッッ!!!!





倉橋「きゃあっ!!」ビシッ!!





(青)倉橋 陽菜乃:氏亡





渚「倉橋さん!!」


渚「(銃を撃ったのはあの方向からか.....
......!!)」パァンッッ!!





ビシッ!!





狭間「............チッ..........バレたみたいね.......」ガサッ....





(赤)狭間 綺羅々:氏亡





渚「狭間さん.........!?」





268: 2015/08/25(火) 22:30:03.83 ID:4Pz8qIzlO





倉橋「うわ〜ん!綺羅々ちゃんにやられちゃったよ〜!」


狭間「倉橋、その呼び方やめてって言ってるでしょ........まったく、私はカルマと一緒に旗の防衛に回ってたけど、悲鳴が聞こえたから何事かと思って持ち場を離れてここに来てみれば..........」


狭間「倉橋、矢田、渚、アンタたち三人の演技だったなんて...........よくも私を騙してくれたわね........呪うわよ........」ゴゴゴゴゴゴ........


渚「わぁっ......ごめん狭間さん.......!!」


倉橋「綺羅々ちゃん、心配して来てくれたんだね〜♪」ニコッ!


狭間「なっ......ちがっ.........!仮に私らが勝った時に誰かが怪我でもしていて暗頃するメンバーが一人でも減ったら困るからであって..........!!」


倉橋「ありがとう♪」パァァァ!!


狭間「ぎゃ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!私の"中の"闇がぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!」ジュウゥゥゥゥゥゥ.......


渚「(すごい...........狭間さんの闇に打ち勝ってる..........)」





271: 2015/08/26(水) 22:23:36.36 ID:ILO4cCN+O





激戦を繰り広げたクラス内暗殺サバイバルも そろそろ終盤に差し掛かり、赤チームは残り2人、青チームは残り5人と、両チーム共 残り少ない戦力で最後の戦いが始まろうとしていた!!





272: 2015/08/26(水) 22:37:25.13 ID:ILO4cCN+O





『渚達はキモオタを倒した後、茅野達と合流してくれ!』




矢田「ねぇ、あそこにいるのは!」ザザッ!!


渚「あ!いたいた!」ザザッ!!


茅野「あ!渚と桃花ちゃん!あれ?カエデちゃんはやられちゃったのか.........」ザザッ!!


渚「そっちは不破さんがやられちゃったみたいだね........」ザザッ!!


原「私の方も杉野君がやられちゃって.
..........」ドタタッ!!


渚「そっか........当初の予定よりだいぶ人数が減っちゃったけど、こっちはこれだけ人数がいる上に、あっちは残り人数が二人だけみたいだから 大丈夫と思うよ!」ザザッ!!


茅野「うん!よぉし!じゃあ杉野の作戦 通りに........!!」ザザッ!!





全員「全員で一斉に旗を奪りに行こう!!」





273: 2015/08/26(水) 22:55:12.75 ID:ILO4cCN+O





カルマ「..............チッ!木村、岡野は調子に乗って深追いするし、狭間さんは
旗の防衛をすっぽかすし..........ホント人って描く通りに動かないな..........!」


三村『カルマ 聞こえるか!? 相手側が残りの全員で旗の方に向かって行ってるぞ!』


カルマ「あーなるほどね、まぁこの人数になったら敵さんはそうするだろうからね」


三村『だから今から急いでそっちに向かって 俺も旗の防衛に.............』


カルマ「あー、来なくても大丈夫だよ」


三村『え............?』


カルマ「いくらこっちより人数が多いからって、ほとんどは女子でしょ?
俺一人でなんとかなるから大丈夫だよ」


三村『ちょ......!カルマ........!』


カルマ「(殺さないなんて甘っちょろい事言ってる連中に負ける訳にはいかない...........さぁ、一人で全員 返り討ちにしてやるからかかって来なよ............!)」





274: 2015/08/26(水) 23:06:52.73 ID:ILO4cCN+O





渚「あ、皆!旗が見えてきたよ!」ザザッ!!


茅野「見た所.......旗を守ってるのはカルマ君一人だけみたいだね!」ザザッ!!


矢田「カルマ君一人で皆を相手にするつもりかな.........?」ザザッ!!


原「それなら都合がいいね!皆で一斉にかかれば勝てるよ!」ドタッ!!





カルマ「来た来た.........さて、早く終わらせようかな..........」ガチャッ....





275: 2015/08/26(水) 23:23:21.00 ID:ILO4cCN+O





岡島「おいおい、カルマの奴 大丈夫かよ!?あの人数を一人でまとめて相手するなんて.......!」


千葉「何か勝機でもあるのだろうか.......」


殺せんせー「確かに、こうして見れば 数の利は青チームにあります.........しかし、個人の実力をみれば、カルマ君は青チームの全員にも引けを取らない実力をこの一年で備え付けています............恐らく この勝負も激戦になるかもしれません........!」


竹林「つまり........勝負はどうなるかわからないって事だね.............」





278: 2015/08/27(木) 22:47:45.72 ID:/N6oj2VwO





『作戦の最後は、全員で旗まで相手チームに銃を発砲しながら全速力で突っ走れ!!』




渚「よし!!行こう!!」ダッ!!


女子達「うん!!」ダッ!!


原「さすがにこれだけ人数がいれば確実に当たるでしょ!!」





パンパンッッッッ!!!!





カルマ「ふん、」スラッ ヒラッ


矢田「嘘でしょ.......!?弾をかわすなんて.........!!」


カルマ「集団で来れば俺を倒せると思ったら大間違いだよ.........!!」パンパァンッ!!


矢田「きゃっ!!」ビシッ!!


原「うわっ!!」バシッ!!






(青)原 寿美鈴、矢田 桃花:氏亡





茅野「寿美鈴ちゃん!!桃花ちゃん!!」パンパンッ!!


カルマ「やっぱいい動きだね 茅野ちゃん、俺の期待した通りだよ、でも..........」ヒラッ.... 





パンッ!!





茅野「.................!!」ビチャッ!!





(青)茅野 カエデ:氏亡





カルマ「身のこなしは確かにすごいけど 、射撃に関しては普通かな?」





282: 2015/08/28(金) 19:05:44.47 ID:v/Z8cfWRO





千葉「一瞬で三人を倒すとは..........」


前原「しかし、BB弾とはいえ、よくもまぁ、あれだけの人数が撃った弾をかわせるよなぁ」


殺せんせー「カルマ君は複数の銃口の方向に集中しているので 落ち着いて弾を避けることができるのです、ましてや彼の反射神経を持ってすればBB弾程度の速度など余裕で目で追えます」


生徒たち「なんか........カルマもなかなか超人だよな............」





283: 2015/08/28(金) 21:39:49.29 ID:v/Z8cfWRO





カルマ「これで残りは渚君だけか........」


渚「............」ダダッ!!


カルマ「(これだけ正面で向かい合ってたら渚君のお得意の暗殺は使えない...........せっかく本気でぶつかり合えると思ったのに 残念だよ..........)」パァンッッ!!


渚「................!!」ビチャッ!!





(青)潮田 渚:氏亡





カルマ「ハァー...........本当にガッカリしたよ 渚君、ずば抜けて暗殺力のあるやつが 最後の最後にこんな悪あがきみたいな戦法で数揃えてバカみたいに真正面から突っ込んでくるなんて........サシでケリつけようと思ってたけど 興が醒めたよ」


カルマ「僕も本当はカルマ君とはちゃんと一対一で戦いたかったよ、けど この戦いは僕だけの戦いじゃない.........皆の戦いなんだ...........
だから、僕の役目はもう終わった.......」


カルマ「役目が終わった...........?どーいう事だ.............?」


渚「この勝負 僕らの勝ちだね、カルマ君」


カルマ「え..............?」


渚「後ろを見ればわかるよ」ニコッ!


カルマ「!?」バッ!!





284: 2015/08/28(金) 21:42:02.47 ID:v/Z8cfWRO










「や、やったぁ!!やりましたぁ!!」










285: 2015/08/28(金) 21:50:51.48 ID:v/Z8cfWRO










赤羽カルマが後ろを振り向いた瞬間、彼の目に飛び込んできたものは


赤チームの旗を手に持ち、無邪気且つ、少し遠慮気味に喜びの意を示している


奥田 愛美の姿だった










カルマ「.................!!」










『警戒できない、怖くないって 実は一番怖いんだなって初めて思った』










292: 2015/08/30(日) 20:47:20.07 ID:ly24fwrUO





前原「..........おい.........青チームの奥田が赤チームの旗を持ってるって事は........」


磯貝「..........ああ........!!」





青チームの生徒たち「やったぁ!!!!俺らの勝ちだあ!!!!」ワァァァァ!!





293: 2015/08/30(日) 20:56:39.73 ID:ly24fwrUO





ワァァァァァ!!!!





中村「あーあ.......負けちゃったかぁ」


カルマ「...............!!」


キモオタ「(カルマ氏はまだ信じられないようでござるな........自分が最も警戒していなかった奥田殿にしてやられた事が.........)」





294: 2015/08/30(日) 21:24:40.17 ID:ly24fwrUO





竹林「.......ひょっとして、最後のアレも杉野の作戦なのか.......?」


杉野「そう 最後のは作戦のうちだよ、
渚、茅野、原、矢田は旗を獲りに来たかのように見せかけて実はオトリだったんだ」


片岡「なるほど........渚達をオトリにすることでカルマ君の意識を旗から渚達との戦闘に逸らして、カルマ君が戦闘に夢中になっているスキに奥田さんを旗まで到達させたのか.........」


杉野「ああ、そして 奥田が旗を獲りに行くルートは、よく昆虫採集にこの山に来る倉橋に教えてもらった獣道を利用した、だから三村に発見される事もなく、旗まで奥田が辿り着けたんだ!
本当は磯貝の指揮で行動した方がよかったんだろうけど、磯貝がやられた時はヒヤヒヤしたよ!」


磯貝「いや、俺が考えた作戦なんかよりよっぽどよく考え込まれた作戦だったよ、即席でここまで思いつくなんて凄いよ!杉野は野球選手になったらチームのエースとして、参謀として活躍しそうだな!」ニコッ!


杉野「へへ.......ありがとう......!」ニコッ!






295: 2015/08/30(日) 22:04:19.47 ID:ly24fwrUO





カルマ「...........くそっ........くそっ..
.......!!」ガッ!! ガッ!!


渚「........カルマ君.......」


カルマ「渚君とは.......真剣に一対一で決着をつけたかったのに.........オトリなんて..........ふざけんなよ..........くそっ........くそぉっ!!」ガッ!!ガッ!!


渚「カルマ君!!」


キモオタ「!! これ以上は拳を自損する危険がある!!やめるでござるよ!!」ガシッ!!


カルマ「くそぉっ!!離せよ!!離せ!!」グイグイッ!!





296: 2015/08/30(日) 22:07:19.07 ID:ly24fwrUO









「いやぁ 素晴らしい!!実に素晴らしかった!!」パチパチパチ










297: 2015/08/30(日) 22:16:39.83 ID:ly24fwrUO





生徒たち「!!??」





「いやぁ、一連の流れは見せてもらいましたよ E組の皆さん、実に素晴らしい
本当に素晴らしい最高の『茶番劇』でした」パチパチ










その場にいた全員の目は
全身に黒装束を纏い、冷ややかな拍手を送る 1人の男に釘付けになっていた










殺せんせー「あなたは...........あの時、柳沢と一緒にいた.............『クロ』さんですね............?」





298: 2015/08/30(日) 22:42:40.22 ID:ly24fwrUO





クロ「いかにも、ほんの少ししかお会いしていないのに覚えていてくれたとは 光栄ですねぇ 殺せんせー」


殺せんせー「..........私達はあなたが何者かをまだ知らない、どのような要件でここに来たのか 教えてもらえますか?」


クロ「おやおや、まるで私がこれから良からぬ事でもするかのような言い草ではありませんか、随分なご挨拶ですねぇ、私はただ 政府側の人間として あなたの暗殺を依頼されている椚ヶ丘中学3-Eの生徒たちの実力を少々拝見させてもらいに来ただけですよ」


生徒たち「...............!」


クロ「しかし、様子を見てみれば、頃したくないなどと言い出す生徒たちが出てきて、クラス内で対立するし.........まるで クラスの皆で育てた豚を食べるべきか食べないべきかの議論を見ているようでしたよ.............そして、挙句の果てにはあなたを『救う』という方向に落ち着く始末.........非常にガッカリしましたよ」


生徒たち「................!!」ピクッ....


クロ「何を迷う必要があるんですか?君達が恩師と崇拝する殺せんせーの正体は 今まで何人もの命を奪ってきた殺人鬼、普通に考えればそんな殺人鬼『頃す』という選択肢しか出てこないはずと思いますが............」


寺坂「ンだとコラァッ!!
ケンカ売ってんのか!?かかって来いや!!相手してやっからよぉ!!」


カルマ「寺坂、俺が行くからさがってていいよ」ザッザッ.....


寺坂「カルマ............」





299: 2015/08/30(日) 23:06:56.23 ID:ly24fwrUO





カルマ「ねぇ、クロだっけ?
何で出てきていきなり挑発気味なのかは知らないけど もう用が済んだんならさっさと帰ってくんないかなぁ?
これ以上 皆に何か挑発するような事 言い続けたら、俺 今すっげーイライラしてるから何するかわからないよ?」ポキッ ポキッ


クロ「フフフ........君がイライラする気持ち よくわかりますよ 赤羽 業君、
なんせ君は今、自分の自尊心もアイデンティティーもボロボロに打ち砕かれてる
でしょうから」


カルマ「.................」


クロ「心の中で友達を見下し、友達に暴言を吐く事も厭わない.........しかし、その見下し、暴言を吐いた友達にまんまと出し抜かれて負ける........結局君は今回のこの対決で自分の心根の醜さを表沙汰にし、おまけにその心根の醜さが原因で自滅するというバカな操り人形だという事がわかり、非常に愉快でしたよ ハハハ!」


カルマ「!! こいつ!!」ダッ!!





300: 2015/08/30(日) 23:18:20.93 ID:ly24fwrUO





カルマ「眠ってろ!!」ブンッ!!





ガシィッッッッ!!!!





カルマ「なっ.............!!」





生徒たち「嘘だろ......!!カルマのパンチが簡単に掴まれるなんて.........!!」




クロ「おぉ怖い怖い 最近の子供は手が出るのが早くていけない」グイッ!!


カルマ「うわっ!!!!」ドサァッ!!





生徒たち「カルマ!!」





301: 2015/08/30(日) 23:38:52.35 ID:ly24fwrUO





クロ「困りますねぇ殺せんせー、いきなり殴りかかってくる生徒がいるなんて 教育がなってないと思いますが?」ググ.....


カルマ「くそぉっ...........!!」ジタバタ!!


殺せんせー「生徒を離しなさい!!政府側の人間が生徒に手を出すなど許される事ではありませんよ!!」ガシッ!!





ドロォ........!!





殺せんせー「(これは........対先生物質でできた黒装束...........!!」


クロ「フフフ.........助けられる物ならどうぞご自由に」





渚「.........カルマ君を..........」ワナワナ......





渚「カルマ君を離せぇ!!!!」ダッ!!





生徒たち「渚!!!!」





カルマ「........渚.......君........!?」ググ.....


クロ「やれやれ、本当にしつけの悪いクラスです
どうやら『教育』が必要なようですねぇ..........」





306: 2015/08/31(月) 19:17:26.26 ID:8UpNfzvUO





クロ「潮田 渚君........君は暗殺の腕はかなりのものだそうですが...........」ガシッ!!


渚「えっ.......!!」グイッ!!





ドタァッッッッッ!!!!





渚「ぐはぁっ!!」


生徒たち「渚!!!!」





クロ「力勝負ともなれば中学生だという事を配慮しても かなり貧弱ですね、赤羽 カルマ君を片手で押さえながら制圧できる程とは」





烏間「やめろ!!これ以上生徒に危害を加えるというのなら俺が相手をするぞ!!」


生徒たち「烏間先生.........!!」


クロ「.........元空挺部隊所属のあなたとなら、多少は手応えがありそうですね.......」


烏間「今、カルマ君と渚君にかけた技...........見覚えがあるぞ...........それに、中学生とはいえ、訓練を受けたうちの生徒をいとも簡単に制圧する力.........相当な手練れだとわかる...........貴様 何者だ?」


クロ「..........私が何者かなど どうでもいいことです、それに 答える義理などありませんからねぇ」グググ......


渚 カルマ「ぐ.......あぁ.........」グググ.....


烏間「やめろぉ!!!!」





307: 2015/08/31(月) 19:22:52.33 ID:8UpNfzvUO










「そこまでです!!クロさん!!」










308: 2015/08/31(月) 19:45:33.89 ID:8UpNfzvUO





生徒たち「あいつは..........!!」


殺せんせー「柳沢............!!」





柳沢「E組の生徒に危害を加える事は『契約違反』ですよ、もしそれで生徒が一人でも氏ぬようなことがあれば奴の反物質臓が暴走する危険がある........それくらいもうとっくにわかっているでしょう?」


クロ「ええ......そうでしたね 柳沢さん、私がここに来た目的は 我々の『計画』の邪魔をしかねないE組の小手調べでした.........面目無い、フフフ...........」


柳沢「勝手な行動はつつしんでいただきたい、まぁでも これで目的は済んだことですし、では行きましょうか」ザッ....





殺せんせー「待ちなさい!!柳沢!!クロさん!!『計画』とはどういうことですか!?」





柳沢「フン、モンスターが...........なにやら貴様を救うという話が出ているようだが........絶対にそんな事はさせんぞ、それを阻止した上で、三月には必ず貴様を
頃してやるからな」バッ!!


クロ「................」ジロ.......


キモオタ「...............?」


クロ「..........お騒がせしましたね.........では、我々はこれにて失敬させてもらいます ごきげんよう」バッ!!






309: 2015/08/31(月) 20:16:16.57 ID:8UpNfzvUO





生徒たち「.....................!」


殺せんせー「(彼らのいう『計画』とは まず間違いなく私を頃すための計画でしょう.............しかし、彼らは何をしてくるかがわからない............私を頃すために手段を選ばず、生徒たちに危害を加えてくる事も考えられる.........)」


殺せんせー「(彼らの口ぶりから、恐らく『計画』の決行は三月............だが、油断はできない...........とにかく、生徒たちだけは.........生徒たちだけは全力で守らなければ.................!!)」





渚「あいたたた...........」ムク.....


カルマ「くっそ..........あいつ なんって怪力なんだよ........ひとつも身動きが取れなかった.........」ムク......


茅野「渚!カルマ君! 大丈夫!?」


渚「うん、平気だよ 押さえつけられただけで殴られたりはしてないから」ニコッ


カルマ「俺もへーきへーき」


茅野「よかったぁ...........」ホッ......





311: 2015/08/31(月) 20:33:25.22 ID:8UpNfzvUO





カルマ「それよりさぁ、渚君」


渚「ん?」


カルマ「さっきはごめん」


渚「...........!」


カルマ「前言を撤回するよ、小動物のメス呼ばわりした事.........いくらイラついてても 言っていい事と悪い事があったわ、今 クロから俺を助けようとした時の渚君は弱々しい小動物じゃなくて ライオンみたいな肉食動物に見えたよ」


渚「カルマ君............」


カルマ「俺が渚君とタイマンで決着つけたかった本当の理由はさ、ぶっちゃけ 一年の頃から渚君が怖くてさー」


生徒たち「え..............?」


渚「僕が...........怖い...........?」


カルマ「そ、渚君から得体の知れない何かを感じてね、 それに気づいたのは中1
の頃だったよ」





312: 2015/08/31(月) 20:52:17.06 ID:8UpNfzvUO





渚君の得体の知れない何かが顕著に現れたのは中1の頃、2人で一緒にファーストフード店に行った時だった..........





カルマ「ッかしーなぁ、さっきまで一緒にいたのに はぐれちゃったか.......」キョロキョロ


カルマ「..........あッれ、どこ座ってんだ、渚くー..........」










グサッッッッッ!!!!!!










カルマ「!!!!」





渚「ここだよ カルマ君、気づかなかった?」ニコッ!





カルマ「.................!!」





ただ、肩を軽く つつかれただけなのに、まるで背後から剣で突き刺されたかのようなあの感覚............いつ寝首をかかれるかもわからない何か...........
渚君の中にある、その何かを引きずり出して潰しておきたい.........そう思うようになって 気がつけば、渚君とは疎遠になっていた.........


でも、3年になって 渚君と 同じ暗殺の舞台に上がっている!!

そして、今 勝たなきゃ 自分の意思は通らない.............!!

そう思ったから 渚君とは一対一で決着をつけ、自分の気持ちにも決着をつけたかった.........





313: 2015/08/31(月) 21:17:07.62 ID:8UpNfzvUO





杉野「そうだったのか........」


前原「あんなに渚にキレてたのは決着をつけたかったその相手が暗殺をせずに救う方法を提案したからだったのか...........」


カルマ「..........そんなのかなり自分勝手な理由だけどね、俺がキレたせいで場の雰囲気を悪くしてしまったし、悪かったね 皆」


生徒たち「カルマ........」


カルマ「本当に弱い小動物は渚君じゃなくて俺だったんだろーね」


渚「ううん、違うよ カルマ君!」


カルマ「渚君..........」


渚「僕はね、中1の頃からずっとカルマ君に憧れていたんだ」


カルマ「俺に...........?」


渚「うん、中1の頃からずっとね」





314: 2015/08/31(月) 21:43:21.63 ID:8UpNfzvUO






カルマ君は中1の時点で2年生の範囲まで勉強していた





カルマ「オッケー、気になってたのそこだけ、あと全部わかるから、ノド渇いたんで早退しまーす」ガララ-!


先生「こ、こら、赤羽!!」


渚「...................」


勝手気ままで怖いもの無し、そのくせスマートでなんでもできる、あんな風に僕もなりたいなって思った
だから、僕が映画の雑誌を読んでる時に、カルマ君が話しかけてくれた時は嬉しかった


カルマ「やっべ今日公開!?見にいこーよ潮田君!!」パァァァ!


渚「............うん!」ニコッ!


でも............





カルマ「ホラホラどうしたの?話になんないよ?」ドガッ!!バギッ!!ガッ!!


ヤンキーたち「ぐえっ!!」「ぎゃっ!!」「ぐはぁ!!」


渚「.................」





勉強も喧嘩も何でもできるカルマ君にとって僕みたいなやつと一緒にいることなんて退屈でつまらないんだろうなって思った..........

カルマ君もいつしか遊びに誘ってくれなくなり、カルマ君が停学を食らう頃には、すっかりただのクラスメートに戻ってしまっていた............





315: 2015/08/31(月) 21:52:39.82 ID:8UpNfzvUO





カルマ「...............!」


渚「だから........ちょっと照れ臭いけど カルマ君が僕のことを嫌いだから疎遠になったわけじゃないってわかって 嬉しかったよ」ニコッ!


カルマ「..............」


渚「僕の方こそごめんね、自分の意見でいっぱいいっぱいになって カルマ君の意見を無視してたよ..........殺せんせーの事、嫌いなわけないもんね」


キモオタ「..............」ウンウン!


渚「だからその..........仲直りしてくれるかな?カルマ君..........ちゃんと仲直りして、ちゃんと友達でいたいから.........」ス....


カルマ「...............」





317: 2015/08/31(月) 22:16:13.00 ID:8UpNfzvUO





カルマ「...........ねぇ、もうさ 俺らお互いに『君』づけしないで呼び捨てでよくね?」


渚「今更呼び方変えるって.........それも変な気がするけど」


カルマ「じゃ、俺だけ呼ぶよ、それでいいの? 渚」スッ.....


渚「..........わかったよ.......じゃ.....カルマ」ニコッ!





ガシッ





生徒たち「................」ニコッ!


キモオタ「うっひょぉぉぉwwww腐女子大歓喜wwwww」シコシコ ドピュ!!ドピュ!!





殺せんせー「大きな選択を迫られた時、人は本心をさらけ出し、時として 本気で争います

でも、生徒たちを見てください

本気で戦った者同士だからこそ.......普段は見せない部分まで理解し合うことができる
時には闘争こそが.........皆の仲を最も深めるチャンスなのです」


烏間「.........お前に言わせれば、分裂も戦争も 教育のうちか」


ビXチ「...............」クスッ.....





319: 2015/08/31(月) 23:21:28.07 ID:KoLPtA9lO






生徒たち「烏間先生」ジッ.....


烏間「.............」


烏間「(皆それぞれ思うところはあるだろう.........だが『ターゲットを救う方法を探す』
戦って決めた方針に........
もう異論を唱える生徒はいなかった)」


烏間「..........止むを得んな、ただし条件がある、探す期限は今月一杯までだ
例え君達が暗殺を休止しても........君ら以外にもこいつを殺そうとする勢力はたくさんいる、俺もな」


生徒たち「................」


烏間「頃すのなら他の誰でもない君らに頃して欲しいんだ
だから 約束してくれ、1月の結果がどうなろうと2月から先は全力で暗殺に費やすと」





烏間「生かすも頃すも.........全力でやると」





生徒たち「はい!!」





320: 2015/09/01(火) 00:16:18.94 ID:0vt0eycxO





倉橋「オタりん♪これからもずっとず〜っと一緒だよ♪」ギュッ!!


キモオタ「倉橋殿...........」


矢田「お願いキモオタくん..........もう 元の世界に帰るなんて言わないで.........」ギュ.....


キモオタ「矢田殿..........」


キモオタ「(この二人は、普段は絶対に使わないような卑怯な手を使ってまで拙者を引き止めてくれた..........拙者も もう 自分の気持ちに嘘をつくのはやめよう.......
......)」


キモオタ「..........やっぱり拙者は殺せんせーをころしたくなんかない..........殺せんせーを救いたい.............元の世界になんか帰りたくない...........ずっとこの世界にいたい...............」


キモオタ「さっき、あれだけかっちょいい事を言っておきながら なんだが............皆で殺せんせーを救おう!!殺せんせーを救う方法を探す事を 拙者にも協力させてくれ!!」


矢田「キモオタくん..........!」パァァァ!


倉橋「オタりん.............!」ニコッ!


生徒たち「おう!!一緒に頑張ろう!!」


キモオタ「皆..........ありがとう.........!!」





ガシッ





ビXチ「なに綺麗に締めくくろうとしてんだクソデブ」ゴゴゴゴゴゴゴ.......


キモオタ「あ.................」


ビXチ「私のパンツをどこで盗んだんだ え"ぇ"ん"!!??」ゴゴゴゴゴゴ......


キモオタ「いや........その.........今日ビXチ先生が昼寝しているスキにこっそり脱がせたというか.........なんというか.........」


ビXチ「...........そうかそうか..........お前には自分の気持ちを殺さない頃しというものをじっくりと教えてやんなきゃなぁ...........」ニヤァァァァァァ........


キモオタ「...............!!」ジョボロロロロロ....















キモオタ「コポォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」





327: 2015/09/02(水) 22:52:02.10 ID:Ma+wgZ/SO





サバゲ編も終わってひと段落したのでスペックは一学期編で書いたけどせっかくなんでキモオタと大石 貴志の生徒プロフィール





E-27 キモオタ


・誕生日 12月20日生
・身長 165㎝(この世界では160㎝)
・体重 154㎏(この世界では141㎏)
・得意科目 国語
・苦手科目 体育
・趣味、特技 下着集め、生理用ナプキンの匂いで誰の物か判別できる
・将来の目標 小説家
・誰にも言えない秘密 昼休み前にクラスの女子全員の箸を舐めまわしていた事
・逆に告白したい事 昼休み前にこっそりビXチ先生の水筒に精0と唾液を入れた事



328: 2015/09/02(水) 23:14:24.15 ID:Ma+wgZ/SO





大石 貴志

・誕生日 12月20日生(10歳)
・身長 131cm
・体重 29kg
・経歴 保育園→小学生
・趣味、特技 読書、作文
・将来の夢 小説家になっておばあちゃんに自分の作品を読んでもらう
・好きな言葉 泣きたい時は泣いてもいい
・大好きな人 家族





329: 2015/09/02(水) 23:18:06.82 ID:Ma+wgZ/SO





あともうひとつ、すごいどうでもいい事だけど もしキモオタがアニメと実写映画に出るなら


アニメCV:茶風林
実写キャスト:バナナマン日村


をイメージして欲しい
キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」3学期【中編】


引用: キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」3学期