538: 2016/01/19(火) 12:29:38.30 ID:jPqkR9wWO
キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」
キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったででござるwww」普久間島編
キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」2学期
キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」過去編
キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」3学期
キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」卒業編
キモオタ「ナイフ.........持ってきておいて正解だった............クロの正体がこいつだったって事はわかっていたから.............今日を逃したらもうこいつを頃すチャンスは二度と来ないと思ってたから...........」フラ.....フラ......
全員「................!!!!」
キモオタ「本当はさっき..........後ろからこいつを殴り倒した時に.........ナイフを使えばよかったけど..........それじゃあ倉橋殿がこいつの汚い返り血を浴びてしまう............」フラ........フラ..........
キモオタ「でも...........ようやく...........こいつを頃す時が来たんだ...........10年分の恨みを..........晴らす時が来たんだ.............」フラ........フラ..........
磯貝「待てキモオタ!!!!馬鹿な事はやめろ!!!!」ガシッッッッ!!!!
前原「お前がこいつを頃したって殺された人が帰って来るわけじゃねぇんだぞ!!!!」ガシッッッッ!!!!
キモオタ「離してくれ.........じゃないとこいつを殺せない...........」グググッ.........
磯貝「離さない!!!!絶対に離さないぞッッッッ!!!!」
前原「頭冷やせよキモオタァッッッッ!!!!」
キモオタ「 邪 魔 を す る な ァ ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! 」グンッッッッ!!!!
磯貝 前原「「うわッッ!!!!」」ドタッッッッ!!!!ドタッッッッ!!!!
全員「!!!!」
渚「磯貝君!!!!前原君!!!!」
539: 2016/01/19(火) 12:45:54.80 ID:jPqkR9wWO
杉野「やめろキモオタッッッッ!!!!」ダッッッッ!!!!
キモオタ「来るなァッッッッ!!!!」ブンブンッッッッ!!!!
杉野「うわッッッッ!!!!」
生徒たち「キモオタ...........!!!!」
キモオタ「お願いだから.........お願いだから拙者に構わないでくれよ..........拙者の家族を頃して..............拙者の大切なものを全部奪っていったこいつをようやく殺せるチャンスが来たんだ............お願いだからこいつを殺させてくれよぉ..............」ポロ....ポロ.......
全員「................」
542: 2016/01/19(火) 20:49:10.29 ID:jPqkR9wWO
渚「.............殺せんせーに向ける殺意とは違う、抱いちゃいけない殺意を抱いて..
........殺せんせー以外の人間を頃す..........いくらその男が人間以下のケダモノだとしても...........今 キモオタ君がやろうとしている事が僕には正しいとは思えないよ............それが本当にキモオタ君がやりたかった事なの...........?」
キモオタ「................」
竹林「それに、キモオタ君が手を下さなくても、どの道その男は後数分もしない内に体全体に毒が回って氏ぬ.........もっと冷静になって考えるんだ、キモオタ君........」
岡島「そうだよ!!!!こんな奴、お前が手を汚してまで頃す価値なんてないんだよ!!!!目ェ覚ませよキモオタァッッッッ!!!!」
キモオタ「.................」
矢田「お願い!!もうこんな事やめて!!!!そんな顔したキモオタくんなんて私見たくないよぉ!!!!」ポロ ポロ
倉橋「お願いだよオタりん!!いつもの優しいオタりんに戻ってぇ!!!!」ポロ ポロ
キモオタ「..................!!」ズキッ......
543: 2016/01/19(火) 21:18:43.87 ID:jPqkR9wWO
茅野「ダメ........ダメだよ........キモオタくん............」ググッ......
生徒たち「茅野............!!」
茅野「キモオタくん...........私が殺せんせーを復讐心だけで殺そうとしていた時...........私に言ってくれた言葉...........覚えてる........?」
キモオタ「...............」
『........自分の大切なものを奪った仇を討つためだけに自分を壊す事など、拙者はそれが何よりも悲しいことだと思う.........』
キモオタ「.................!!」
茅野「復讐のためだけに..........自分を壊してはいけないって............あの時そう私に教えてくれたのはキモオタくんでしょ..........?」
キモオタ「................!!」ズキッ.......
茅野「もうやめてよ..............そんな奴のために...........自分を壊そうとするなんて............ダメ...........絶対にダメだよぉ............」ポロ ポロ......
キモオタ「.............さい.........」ズキンッ.........
全員「............!!!!」
キモオタ「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!う"る"ざい"う"る"ざい"う"る"ざぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"い"!!!!どい"づも"ごい"づも"勝手な"事を"ゴヂャ"ゴヂャ"ぬ"がずな"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!」ズキン!!!!ズキン!!!!ズキン!!!!
544: 2016/01/19(火) 21:41:13.74 ID:jPqkR9wWO
キモオタ「ゲホッッッッ!!!!ゴホッッッッ!!!!」ビチャビチャ!!
生徒たち「「キモオタッッッッ!!!!」」
矢田「キモオタくん!!もうそれ以上叫んだりしないで!!!!」ポロ ポロ
キモオタ「本当に殺そうとした事も...........頃した事もないくせに.........茅野殿と矢田殿以外...........大切な人を殺された事がないくせに...........拙者の何がわかるんだ...........」ゼェ-.........ゼェ-...........
生徒たち「................!!」
まるで、キモオタ君じゃない別の誰かを見ているようだった.........
今ここには、いつものように優しいキモオタ君の姿はどこにも見当たらない.............
キモオタ「こいつだけは...........こいつだけは許す事ができない...........こいつだけはこの手で頃してやるんだ..........」チャキン..........
鬼熊「ひぃ"ぃ"ぃ"ッッッッ!!!!」
生徒たち「「やめろォッッッッ!!!!」」
烏間「...............!!!!」
ダメだ...........復讐の鬼と化した今のキモオタ君には、最早 我々の声など聞こえはしない.............
『頃す』事の本当の重みを知らない我々の言葉など届きはしない..........
545: 2016/01/19(火) 23:03:25.11 ID:jPqkR9wWO
キモオタ「これで終わりだ.........何もかも............」チャキッ.......
鬼熊「ひぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ッッッッ!!!!」ポロ ポロ
生徒たち「「やめろォ キモオタ!!!!やめてくれぇッッッッ!!!!」」
キモオタ「............やっぱり........おばあちゃんやお父さんやお母さんがいない世の中なんて生きていても............辛いだけだよ...........」
全員「................!?」
カルマ「............なに..........言ってんの...........?」
キモオタ「こいつを頃して...........仇を討った後で...........拙者も氏のう............おばあちゃんたちに会いに行くんだ...........ヒヒヒwww」ポロ ポロ.......
全員「 ! ! ! ! 」
546: 2016/01/19(火) 23:14:49.82 ID:jPqkR9wWO
キモオタ「ごめんおばあちゃん...........約束守れなかったよ............でもすぐに会いに行くからね............おばあちゃんたちを頃したこの男を頃した後で...........すぐにそっちに行くからね.............」ポロ ポロ......
生徒たち「「やめろォォォォォォォォォォォォッッッッ!!!!」」
寺坂「バカな事言ってんじゃねぇよ!!!!」
倉橋「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」ポロ ポロ
矢田「ダメェェェェェェェェェェェェ!!!!」ポロ ポロ
鬼熊「う"わ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!ごめ"ん"な"ざい"!!!!ごめ"ん"な"ざい"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!許じでぐだざい"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!ひぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!」ポロ ポロ
キモオタ「こいつだけは............」ポロ ポロ...........
キモオタ「 こ い つ だ け は ァ ァ ァ ァ ァ ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! 」グワァッッッッ!!!!
547: 2016/01/19(火) 23:37:59.71 ID:jPqkR9wWO
バシィンッッッッ!!!!
548: 2016/01/20(水) 00:04:11.55 ID:/lAA4A2CO
生徒たち「..............!!!!」
烏間「................!!!!」
キモオタ「.................!!」ヒリヒリ.....
ビXチ「................」ハァ.....ハァ......
生徒たち「ビXチ先生...........!!」
キモオタ「な...........いきなり何すん..........!!!!」
バチィンッッッッ!!!!
全員「!!!!」
キモオタ「...............!!」フラッ.......
ビXチ「................」ハァ.......ハァ.........
ビXチ「 ア ン タ は バ カ ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! 本 物 の 大 バ カ よ ッ ッ ッ ッ ! ! ! !」
550: 2016/01/20(水) 01:06:00.88 ID:/lAA4A2CO
生徒たち「..............!!」
ビXチ「アンタ自分が何しようとしたかわかってるの..........?アンタは今、沢山の人の心に永遠に治らない傷をつくろうとしたのよ..........」
キモオタ「................」
ビXチ「もしアンタが氏んでしまったら 誰が悲しむか考えなかったの..........?殺されたアンタの家族はもちろん、あのタコだって悲しむし、私もカラスマも、この子たちもみんなみんな悲しむ.........アンタにとっては家族や友達の気持ちよりも仇を討って氏ぬ事の方が大事なの...........?」
キモオタ「..................!!」
ビXチ「..........アンタのおばあちゃんがアンタに最後に残していった言葉は何だったの?」
『生きて』
キモオタ「................!!」ポロ ポロ.......
ビXチ「約束したんでしょ........?『どんなに辛い時も諦めないで必ず夢を叶える』って.............」
キモオタ「グズッ........ヒグッ.........」コクンッ.......
ビXチ「だったら..........どんなに頃したいほど憎い相手がいても.........どんなに氏んでしまった人に会いたくても..........生きて、夢を叶えなさい..........アンタのその手は夢を叶えるための手...........だから.............そんな外道を頃して汚してしまうなんてやっちゃいけない事なの............氏んで夢を断ち切るなんてもっともっとやっちゃいけない事なのよぉ.............バカァ.........ほんッッッッとにアンタはバカなんだからぁ..........」ポロ ポロ........
キモオタ「う........うぅ.........」カラァンッ..........
551: 2016/01/20(水) 01:26:02.54 ID:/lAA4A2CO
矢田「大好きなヒーローが人を頃して自頃したなんて知ったら..........あの子きっと悲しむよ...........お願い...........キモオタくんはあの子にとってずっと憧れのヒーローのままでいてあげて...........」ポロ ポロ.......
キモオタ「あぁぁ..............」ポロ ポロ.......
倉橋「頃す.........なんて.........言ったらダメ...........氏ぬ..........なんて言ったらダメェ..............」ポロ ポロ.........
キモオタ「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ".........!!」ポロ ポロ
ガクッ...........
キモオタ「お"ぉ"ぉ".........ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"...........」ポロ ポロ.........
矢田「キモオタくん.........」ギュッ......
倉橋「オタりん............」ギュッ......
554: 2016/01/20(水) 21:29:26.25 ID:/lAA4A2CO
速水「キモオタ...........辛いだろうね...........」
原「うん..........ずっと恨み続けてきた家族の仇を頃すのを諦めるなんて..........やるせないだろうね..........」
カルマ「殺させてやった方が.........キモオタ君は幸せだったのかな...........?」
烏間「いや..........例えキモオタ君が奴を頃した後で、生き続けたとしても.........きっとキモオタ君はこれから先 ずっと『頃し』の重みに苦しみ続けるはずだ...........イリーナが『頃し』の重みが見せる悪夢に苦しまないために『頃し』を日常にする暗殺の道を選んだように.........どんな悪人だろうが、親の仇だろうが、人頃しの先に待ち受けているのは真っ暗な闇..........終わる事のない闇だ.........それだけは.......俺にもわかる..........」
烏間「もう、イリーナもキモオタ君も、これ以上 自分の手を血で染めてはならないんだ..........もう、あの二人をいつまでも闇の中で歩かせるわけにはいかないんだ............」
生徒たち「...............」
555: 2016/01/20(水) 22:01:03.70 ID:/lAA4A2CO
倉橋「オタりん.........皆の所に帰ろ?」
矢田「私たちの肩に掴まって」
キモオタ「うん.........ありがとう...........」スッ......
不破「これで本当に全部終わったんだね...........」
片岡「うん........これだけ大事になっちゃったから、私たちじゃどうしようもできない、後は大人の人達に任せよう.........」
烏間「ああ、早速 今から今回の件の事後処理の仕事がある.......君たちは鶴田と園川の保護の元 しばらくは避難所の本校舎体育館で待機だ、その間に我々は建物爆発による損害見積もりや負傷者の救..................」
烏間「.............!!!!」
生徒たち「................!?」
岡野「どうしたんですか、烏間先生......
....?」
烏間「 危 な い キ モ オ タ 君 ! ! ! !後 ろ だ ァ ァ ァ ァ ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! 」
556: 2016/01/20(水) 22:04:20.88 ID:/lAA4A2CO
ガ シ ィ ッ ッ ッ ッ ! ! ! !
558: 2016/01/20(水) 22:19:32.36 ID:/lAA4A2CO
キモオタ「ぐあ"ッッッッ!!!!」ドシャァッッッッ!!!!
矢田 倉橋「キャァァァァァァァァッッッッ!!!!」
生徒たち「「キモオタァッッッッ!!!!」」
鬼熊「グヒョヒョヒョヒョヒョアヘェェェェェwwwwwざっぎ俺を"殺じでり"ゃ"ごん"な"事に"な"ら"ずに"済ん"だの"に"バガバガバガバガブワ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ガwwwオ"ッボッボッボッボッボッボwww」ギュゥゥゥゥゥ.....!!
キモオタ「ぐっ...........がぁ".........!!!!」ググググ.......
559: 2016/01/20(水) 22:28:13.12 ID:/lAA4A2CO
杉野「鬼熊!!!!どういう事だよ!!!!あいつは毒が回っていて立てるはずなんてないのにどうして立っているんだ!!!!」
菅谷「なんかあいつ様子がおかしくねぇか!!??目が完全に逝っちまってる....
......!!!!」
烏間「まさか........奴はキモオタ君を頃すという執念だけで動いているのか........!!!!」
前原「そんなバカな事が.........!!!!」
560: 2016/01/20(水) 22:42:02.81 ID:/lAA4A2CO
鬼熊「デメ"ェ"ざっぎごの"ボグち"ゃ"ん"に"何じよ"う"どじでぐれ"だん"でぢゅ"が?」ギュゥゥゥゥゥゥゥ........!!
キモオタ「ぐぁ"...........が.............!!」グググググ..........
鬼熊「何じよ"う"どじでぐれ"だん"でぢゅ"が?っで聞い"どる"ん"じゃ"ボゲェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ッッッッ!!!!」ギュゥゥゥゥゥゥゥ......!!!!
キモオタ「ぐぇ"ぇ".........ガハァ"ッ........
..!!!!」グググググ......
鬼熊「あ"、ぞっが!ごの"ナ"イ"ブでボグぢゃ"ま"を"殺ぞう"どじだん"だっだ!」ピタッ
キモオタ「ゲホッ!!ゲホッ!!」
鬼熊「悪い"子に"ばお"仕置だじょ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ッッッッ!!!!」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ.......!!!!
キモオタ「ぐあ"......あ"ぁ"ぁ".........!!!!」ググググ......
生徒たち「「キモオタァッッッッ!!!!」」
561: 2016/01/20(水) 22:48:50.38 ID:/lAA4A2CO
倉橋「やめて!!やめてよぉ!!オタりんを離して!!!!」ポカポカ!!
矢田「キモオタくんから離れてよ!!!!離れてってば!!!!」グイ!!グイ!!
ビXチ「くっ!!こいつ!!もう氏にかけのくせになんて馬鹿力なの!!!!」ググッ.......!!
鬼熊「んー..............」
鬼熊「邪魔な"ん"でずげどぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"!!!!」ドンッッッッ!!!!
矢田 倉橋「キャアッッッッ!!!!」ドサドサッッッッ!!!!
ビXチ「うっ..........!!」ドサァッッッッ!!!!
生徒たち「「矢田!!!!倉橋!!!!ビXチ先生!!!!」」
562: 2016/01/20(水) 23:05:04.83 ID:/lAA4A2CO
鬼熊「ざぁ"で........ざっざどごの"デブを"殺ずどずる"がぁ"wwwww」ギュゥゥゥゥゥゥ.........
キモオタ「ぐっ........ごぁ".........!!」グググ........
鬼熊「グーヂョギパーで♪グーヂョギパーで♪何作ろ"ー♪何作ろ"ー♪」
全員「................!!!!」
鬼熊「右手に"ばナ"イ"ブで♪」チャキン!!
鬼熊「左手に"ば首で♪」ギュゥゥゥゥゥゥ.......
キモオタ「ぐぁ"............!!!!」ググググ.......
鬼熊「目刺じー♪目刺じー♪」ニヤァァァァ.......
全員「 ! ! ! ! 」
563: 2016/01/20(水) 23:20:09.73 ID:/lAA4A2CO
鬼熊「左目だげじゃ"済ま"ざね"ぇ"..........右目も"潰じで.........な"ーん"も"見え"な"ぐじでや"る"よ"ぉ"..........ゲヒャヒャヒャァァァァwwwww」ギュゥゥゥゥ........!!
キモオタ「ぐっ..........ぐぉ"ぁ"........!!!!」グググ........
鬼熊「ん"でぞの"後ばぁ"wwwwガボヂャ"み"だい"な"感じでナ"イ"ブで頭皮捲っで頭蓋骨がぢ割っで脳み"ぞズドロ"ーでジュ"ル"ジュル"啜っでや"る"ん"だぁ"wwwwwwwwハァァァァァァァヒェヘヘヘヘヘヘヘヘへwwwwwwwwwグヒャヒャヒャオェェェイwwwwww」チャキン!!
生徒たち「...............!!!!」ゾッ......
烏間「や.........やめろォッッッッ!!!!」
ビXチ「お願いやめて!!!!やめてぇぇぇッッッッ!!!!」ポロ ポロ......
564: 2016/01/20(水) 23:28:36.61 ID:/lAA4A2CO
鬼熊「ゲヒヒヒヒヒ.......ごれ"でお"前ば氏ぬ"..........悪人殺じだオ"デが正義..........オ"デが一番がっごい"い"ん"だじょ"ん"...........」チャキン.........
キモオタ「ぐあ"ぁ"ぁ"ぁ"..........!!!!」ググググ...........
生徒たち「「やめろッッッッ!!!!やめろォォォォォォォォッッッッ!!!!」」ポロ ポロ
鬼熊「バイ"バーイ"wwwww」グワァッッッッ!!!!
矢田「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ポロ ポロ
倉橋「誰かオタりんを助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」ポロ ポロ
565: 2016/01/20(水) 23:34:17.06 ID:/lAA4A2CO
ガ シ ィ ッ ッ ッ ッ ! ! ! !
566: 2016/01/20(水) 23:37:53.67 ID:/lAA4A2CO
生徒たち「...................!!!!」ポロ ポロ......
烏間「...............!!!!」
ビXチ「..................!!!!」
キモオタ「.................!!!!」ハァ.......ハァ.......!!
567: 2016/01/20(水) 23:43:49.14 ID:/lAA4A2CO
「私ハ...........私ノ生徒タチヲ..........守ル」ゼェ-.........ゼェ-.........
568: 2016/01/20(水) 23:48:48.06 ID:/lAA4A2CO
殺せんせー「ゼェ-........ゼェ-..........」ドロ........
鬼熊「ぐぅ"...............!!」ギリリ......!!
生徒たち「「 殺 ぜ ん" ぜ ぇ" ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! 」」ポロ ポロ......
571: 2016/01/21(木) 00:37:03.64 ID:KgyCDzWxO
烏間「生きていたのか..........!!」
ビXチ「遅すぎるのよ........アンタはぁ..........」グスッ........ヒグッ.........
鬼熊「ゆ"................!!!!」
鬼熊「夢だァ"ッッッッ!!!!ごれ"ば悪い"夢な"ん"だ!!!!ぞう"に"違い"な"い"ッッッッ!!!!あ"の"爆発を"受げで生ぎでる"な"ど有り"得る"ばずがない"!!!!ご都合主義だァ"ッッッッ!!!!主人公補正だァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ッッッッ!!!!」
キモオタ「殺.........せん........せぇ..........」ググッ........
殺せんせー「モウ.........コレ以上.........私ノ生徒ニ..........手出シハサセナイ...........キモオタクン............苦シカッタデショウ...........?辛カッタデショウ.............?デモ............イリーナ先生ノ言ウ通リ...........君ノソノ手ハ...........夢ヲ叶エルタメノ手...........ダカラ............ソノ手ヲコンナ男ノ汚イ血デ汚シテハイケマセン............」ドロ...........
キモオタ「...............!!」ゼェ-......ゼェ-.........
殺せんせー「ダカラ..........」ギュゥゥゥゥゥゥ...........!!!!
鬼熊「ぎゃ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!痛い"ッッッッ!!!!痛い"よ"ォ"ォ"ォ"ォ"ッッッッ!!!!千切れ"る"よ"ォ"ォ"ォ"ォ"ッッッッ!!!!ごめ"ん"な"ざい"!!!!ごめ"ん"な"ざい"!!!!ヒィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"!!!!」ギリギリ........!!!!
殺せんせー「ダカラ.........コノ男ハキモオタクンニ代ワッテ............私ガ殺ス...........!!」ビキッ.........ビキビキメキ.............!!!!
572: 2016/01/21(木) 00:51:43.36 ID:KgyCDzWxO
鬼熊「ひぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!許じで!!!!許じでぐだざい"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ッッッッ!!!!も"う"じま"ぜぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ん"!!!!助げでぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ッッッッ!!!!」ポロ ポロ
殺せんせー「黙レ..............」グパァッ..........!!!!
鬼熊「...............!!!!」
鬼熊「 ぎ ゃ" あ" ぁ" ぁ" あ" あ" あ" あ" ぁ" ぁ" ぁ" ぁ" ぁ" ぁ" あ" あ" あ" あ" ぁ" ぁ" ぁ" ぁ" ぁ" ぁ" あ" ぁ" あ" あ" あ" ぁ" ぁ" ぁ" ぁ" ぁ" あ" ! ! ! ! ! ! 」
573: 2016/01/21(木) 00:55:44.86 ID:KgyCDzWxO
バリッッ!!バリボリッッ!!グチャグチャッッ!!バキッッ!!ボキボキッッ!!ゴリゴリッッ!!ブチィッッ!!グチュグチュッッ!!
574: 2016/01/21(木) 07:10:17.15 ID:KgyCDzWxO
全員「................!!!!」
殺せんせー「コレデ...........モウ君タチヲ苦シメル者ハイナクナリマシタ...........」ドロ............
渚「..................」
殺せんせー..........こんなにドロドロに溶けてまで...........僕らを助けに来てくれたんだ..............
殺せんせー「ウッッ.........!!ゲホッッッッ!!!!ゲホッッッッ!!!!」ビチャビチャッ!!!!
生徒たち「「殺せんせーッッッッ!!!!」」
殺せんせー「本当ハ............モット........君達ト一緒ニイタカッタ.............デモ.........モウ時間ガアリマセン...............黒騎士ノ爆発デ............私ハ対先生弾ヲ..........浴ビスギタノデス.............モウスグデ私ノ肉体ハ............完全ニ溶ケテ蒸発シ..........コノ世カラ消エテナクナルデショウ............」ゼェ-.......ゼェ-........
生徒たち「そんな............いやだよ!!殺せんせぇ!!!!」ポロ ポロ.......
殺せんせー「私ハ..........政府ヤ.........アノヨウナ男ノ手ニカカッテ...........氏ニタクナイ............」ゼェ-.......ゼェ-.........
殺せんせー「ダカラ..........ソウナッテシマウ前ニ...........私ガアノ男ノ手ニヨッテ氏ンデシマウ前ニ............君達ニ..........私ノ最後ノワガママヲ聞イテ欲シイノデス...........」
生徒たち「..................?」グズッ.....ヒグッ.......
575: 2016/01/21(木) 07:16:39.02 ID:KgyCDzWxO
「君タチノ手デ.........先生ヲ殺シナサイ..............」
577: 2016/01/23(土) 21:34:44.53 ID:Vj+CkD0yO
生徒たち「.................!!」
烏間「..............」
ビXチ「...............」
578: 2016/01/23(土) 21:49:32.17 ID:Vj+CkD0yO
僕らはこの一年間 この暗殺教室で、『暗殺者』として生きてきた..........
でも『暗殺者』といっても、僕らは今まで誰も頃した事はない
何故なら僕らのターゲットは担任の先生1人だけ
マッハ20で動く担任の先生一人だけが僕らのターゲットだったから
正直なところ、マッハ20で動く先生なんて常人である僕らには殺せるはずもなく、今までずっと僕らはたった一人のターゲットを頃す事ができないでいた
579: 2016/01/23(土) 21:55:25.35 ID:Vj+CkD0yO
今まで僕らがどんな暗殺を仕掛けようとも、ターゲットは僕らの行動を先読みし、持ち前のスピードで回避してきた
殺せない先生
だから『殺せんせー』
僕らはこの一年間ずっとターゲットの事をそう呼んできた
580: 2016/01/23(土) 22:07:32.45 ID:Vj+CkD0yO
.............殺せんせーを殺せない日々が続く中で、誰も口にはしないで、目を背けていたけど、本当は皆 薄々気づいている事があった
それは、殺せんせーと過ごすうちに、こんなにいい先生である殺せんせーを頃したくなくなってきてしまい、誰一人として殺せんせーを『本気』で殺そうとはしていなかった事
そして、全員が殺せんせーを本気で頃す『フリ』をしていた事だった
581: 2016/01/23(土) 22:24:44.83 ID:Vj+CkD0yO
『暗殺は絆』
『頃す事が先生への恩返し』
『恩師を頃す覚悟はできている』
僕らは口裏を合わせたかのように、今までずっとそんな言葉を吐き出して、わかったようなフリをしてきた
でも、本当は..........
『マッハ20で動く先生なんてどうせ自分たちに頃す事はできない』
『殺せんせーの事だから、また予想外の方法で暗殺をかわされる』
心の奥底ではそんな事を考えながら、殺せんせーの強さに甘えながら『暗殺』の真似事を繰り返していた
582: 2016/01/23(土) 22:38:21.10 ID:Vj+CkD0yO
本当は僕らに『覚悟』なんてこれっぽっちもなかった事
それに気づいてしまうのが怖くて、僕らは殺せんせーを本気で頃す覚悟ができているように振る舞い 自分を安心させていた
583: 2016/01/23(土) 23:41:22.08 ID:Vj+CkD0yO
生徒たち「..................」
殺せんせー「ゼェ-.......ゼェ-........」ドロォ.......
殺せんせー...........僕らがあなたを殺せなかった理由は ナイフが届かなかったから、銃弾が当たらなかったから、スピードを捕らえられなかったからだけじゃないんだよ..........
楽しくて幸せな毎日が終わってしまうのが怖かったから僕らはあなたを殺せないでいたんだよ..............
584: 2016/01/24(日) 00:04:36.83 ID:EqG8bno/O
僕らが何かの拍子で殺せんせーを頃してしまう事がない限り、終わりが来る事はないと思っていた...........
沖縄の島で 僕らの暗殺を回避したみたいに
イトナ君や茅野の暗殺を回避したみたいに
『氏神』の暗殺を回避したみたいに
政府の暗殺だっていつものように回避してくれると思っていた
爆発のタイムリミットを過ぎたとしても、いつものようになんとかして回避してくれると思っていた
僕らの中学校生活が終わっても殺せんせーの命に終わりなんてきっと来ない、そう思っていた
586: 2016/01/24(日) 00:31:22.44 ID:EqG8bno/O
なのに............
生徒たち「..................!!」ポロ ポロ..........
終わりがすぐそこまで来ている事を理解した瞬間、涙が止まらなくなった
まだ終わらせたくない.........
殺せんせーを頃したくない
587: 2016/01/25(月) 19:57:08.45 ID:/Ogvt2voO
生徒たち「..................」ポロ ポロ........
殺せんせー「全員..........銃ハ持ッテイルハズデス...........早ク引キ金ヲ.........引クノデス..........コレガ君達ニトッテ最後ノ...........」ドロ.......ドロ.........
「 い や だ ッ ッ ッ ッ ! ! ! !」
烏間「..............!!」
ビXチ「................!!」
渚「ハァ-..........ハァ-..........」ポロ ポロ......
殺せんせー「渚クン...........」ドロ......ビチャ.........
渚「だって.........だって...........僕らが引き金を引いてしまったら殺せんせーは氏んでしまう!!!!氏んでしまったらもう助ける事もできなくなってしまうよ!!!!」ポロ ポロ
殺せんせー「................」ドロォ..........
渚「いやだよ..........殺せんせーが氏ぬのが早まるなんて...........いやだよ............1秒でもいいから...........少しでも長く........殺せんせーと一緒にいたいんだよ..........」ポロ ポロ.........
生徒たち「グズッ.......グズッ.......」ポロ ポロ.........
殺せんせー「................」ボト......ボト.......
588: 2016/01/25(月) 20:06:40.65 ID:/Ogvt2voO
ビXチ「................」
烏間「...............」
こんな時だからこそ.........教師として.......生徒たちに言葉をかけなければならないはずなのに彼らにかける言葉が見つからない............
ただただ、この状況を見ている事しかできない.............
俺は.........彼らに何もしてやれない.........
こうしている間にも奴の体はどんどん壊れていく............
いくら彼らが助けたい、一緒にいたいと願っても 奴はもう............
589: 2016/01/25(月) 20:08:52.89 ID:/Ogvt2voO
ポン........ポン..........
590: 2016/01/25(月) 20:28:46.62 ID:/Ogvt2voO
生徒たち「...............!」
泣いてばかりいる僕らの頭を..........殺せんせーの壊れかけの触手が優しく撫でた..........
殺せんせー「私ハ..........コノ手ト.......自分ニ残サレタ時間ヲ使ッテ...........君達ヲ守リ..........救イ........導クト.........雪村先生ニ誓イマシタ............」ナデナデ.......
生徒たち「..............」ポロ ポロ........
殺せんせー「ダカラ私ハ.........雪村先生トノ約束ヲ守ルタメニ...........自分ノ持テル全テノ力ヲ出シ切リ.........君達ノ成長ノ事ダケヲ考エテ..........教エテキマシタ.............」ドロ.......ドロォ........
生徒たち「................」ポロ ポロ.....
殺せんせー「ソンナ私ノ教エニ君達ハ頑張ッテ付イテ来テクレテ...........ココマデ立派ニ成長シテクレマシタ.............コレデ私ハ.............雪村先生トノ約束ヲ果タス事ガデキマシタ...........」ボト.......ベチャ......
殺せんせー「ダカラ.........約束ヲ果タス事ガデキタ今..........役目ヲ終エタ今.........私ニ残サレタノハ『氏』ノミトナリマシタ.............」ビチョ......ベチョ........
生徒たち「................!!」ポロ ポロ......
591: 2016/01/25(月) 20:39:50.32 ID:/Ogvt2voO
渚「グズッ..........ヒグッ...........」ポロ ポロ......
なんで..........
なんでそんな事言うの?殺せんせー.........
殺せんせー「前ニモ言ッタヨウニ.........コノ絆ハ..........殺ス事デノミ.........修了デキマス..........」ボト........ボト..........
殺せんせー「デスガ............私ハ今........鬼熊 剛蔵ノツクリダシタモノニヨッテ..........『氏』ヲ迎エヨウトシテイマス........」ゴポッ.........ゴポッ.........
殺せんせー「モシ........コノママ氏ンデシマエバ..........我々ノ『絆』ハ修了スル事ナク............永遠ニ途切レテシマウ..........」ビチャ..........ボチョ.........
592: 2016/01/25(月) 20:44:21.29 ID:/Ogvt2voO
殺せんせー「ダカラ...........最後ハ.........君達ニ殺シテ欲シイノデス..........」ゴポッ........ガパッ........
593: 2016/01/25(月) 20:58:48.67 ID:/Ogvt2voO
生徒たち「.............!!」ポロ ポロ
殺せんせー「モウ時間ガアリマセン........ゴポッ........早ク引キ金ヲ...........」ドロ.......ドロ..........
寺坂「 う る せ ぇ ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! 」
殺せんせー「..............!!」ビチャ.....ボト......
寺坂「何で弱音ばっか吐いてやがんだよ..........いつもみたいに自信満々で誰かに殺されるなんて微塵も感じさせねぇテメーはどこ行ったんだよ!!!!諦めてんじゃねぇよッッッッ!!!!」ポロ ポロ
殺せんせー「...............」ビチャ.......ビチャ........
岡野「そうだよ!!!!諦めないで!!!!溶けてもまた再生できるんでしょ!!??まだ氏ぬって決まったわけじゃないんでしょ!!??」ポロ ポロ
奥田「また皆で助かる方法を考えましょう!!!!諦めなければきっと方法は.............!!」ポロ ポロ
殺せんせー「ヌルフフフフ.............」ビチョ........ビチョ........
生徒たち「.................?」ポロ ポロ.......
594: 2016/01/25(月) 21:15:33.56 ID:/Ogvt2voO
殺せんせー「嬉シイデスネェ...........私ノタメニ.........コンナニモ涙ヲ流シテ........泣イテクレル.........君達トイウ存在ガアル事ガ........モシ君達ニ出会ワナケレバ..........私ノタメニ涙ヲ流シテクレル人ナド........キットイナカッタ事デショウ..........本当ニ嬉シイ事デス...........」ドロ.......グチャ.......
生徒たち「...............」
殺せんせー「デモネ..........ココマデ細胞ガ壊レテシマッテハ........モウ再生スル事モデキナイシ........助カル術モアリマセン.........イクラ抗ッテモ.........モウスグ私ニ訪レル『氏』ヲ避ケル事ガデキナイノハ..........私自身ヨクワカッテイルシ........本当ハ君達モワカッテイルハズデス..........」グチャ......グチャァッ........
生徒たち「グズッ......ヒグッ........」ポロ ポロ.....
殺せんせー「私ノタメニ涙ヲ流シテクレル事ハ本当ニ嬉シイ事デス............」ボチョ.......ボチョ.........
殺せんせー「デモネ...........氏ニ際ニ..........君達ガイツマデモ私ノ事デ悲シンデイルノヲ見ル事ハ........私ニトッテハ..........自殺ヨリモ...........政府ニ殺サレル事ヨリモ.........何ヨリモ一番辛イ氏ニ方ナノデス.............」ビチャ.......ボト.......
595: 2016/01/25(月) 21:43:15.62 ID:/Ogvt2voO
生徒たち「.................!!」ポロ ポロ.......
殺せんせー「ダカラ........最後ハ成長シタ君達ニ殺サレ........君達ノ成長ヲ噛ミ締メナガラ氏ニタイノデス...........私ヲ殺ス事デ.............涙ヲ流シナガラモ..........一歩前ニ進ム君達ノ姿ヲ見ナガラ氏ンデイキタイノデス.............」グチャ.......ボト........
殺せんせー「コレガ...........私カラ.........君達ヘノ最後ノワガママデス..........私ハ...........君達ニ.........暗殺教室ダケデハナク............私カラモ卒業シテ............一人ノ人間トシテ...........此処カラ巣立ッテイク姿ヲ..........見届ケタイノデス...............」ボチョ.......ボチョ.......
生徒たち「................!!」ポロ ポロ.......
殺せんせー「ゲホッッッッ!!!!ゲホッッッッ!!!!」ビチャビチャッ!!!!
生徒たち「「 殺 せ ん せ ぇ ッ ッ ッ ッ ! ! ! !」」ポロ ポロ
殺せんせー「サァ........ゴポッ.......モウ時間ガナイ...........ガポッ........早ク..........早ク引キ金ヲ引キナサイ...........」ドクドク.......
殺せんせー「私ノ体ガ..........ボゴッ........コノ世カラ消エテシマウ前ニ........グポッ........コノ『絆』ヲ..........修了スルノデス............」ドプ.....ドプ..........
596: 2016/01/25(月) 21:45:54.29 ID:/Ogvt2voO
生徒たち「................!!」ポロ ポロ......
烏間「...............」
ビXチ「................」
597: 2016/01/25(月) 21:55:06.81 ID:/Ogvt2voO
生徒たち「う...........うぅ..........」ポロ ポロ..........
ガチャ.........ガチャ ガチャ...........
生徒たち「ぐ.........うぐぅ...........」ポロ ポロ........
烏間「................」
ビXチ「................」ポロ ポロ......
598: 2016/01/25(月) 22:12:02.02 ID:/Ogvt2voO
生徒たち「う........グズッ.......うぅ.......ヒグッ..........」ガクガク.......
烏間「...............」
今まで..........彼らが日常的に奴に笑顔で銃口を向けていた事が...........まるで嘘のようだ...........
今..........奴に銃口を向けているその手は震え、汗が滲み............目からは涙が溢れている............
なんて..........なんて悲しい表情なんだ...........
これが..........頃すと言う事なのか..........
俺は...........彼らに..........これだけの重荷を背負わせていたのか............
ビXチ「カラスマ..........」ポロ ポロ.......
烏間「知らなかった.............俺は............何も知らなかった.............」
599: 2016/01/25(月) 22:27:04.11 ID:/Ogvt2voO
カシャン...........
全員「................!!」
殺せんせー「...............」ドプ.....ドプ.........
渚「やっぱり.............できない..........僕には............できないよぉ.........」ポロ ポロ.......
生徒たち「渚.............」ポロ ポロ.......
600: 2016/01/25(月) 22:30:55.46 ID:/Ogvt2voO
渚「う......グズッ........うぅ.......ヒグッ.......」ポロ ポロ......
わかってた..........いつかは絶対に殺せんせーを殺さなきゃいけない日が来るって事.........わかってたはずなのに.........
怖い........
怖くて銃を持つ事すらできない.........涙が止まらない..........
ごめんなさい.........殺せんせー.........
僕は1年前から何も成長してなかった.........
僕は弱虫で臆病者で.........恩師の願いを叶える覚悟もできない弱い生徒です............
ごめんなさい..........ごめんなさい...........
601: 2016/01/25(月) 22:32:18.60 ID:/Ogvt2voO
ギュッ........
602: 2016/01/25(月) 22:39:16.88 ID:/Ogvt2voO
渚「茅野.........!」ポロ ポロ.....
茅野「渚.........ひとりじゃないから.........いつだってこの手は.........ひとりじゃないからね...........」スッ........
カルマ「皆.........ここにいるよ」スッ......
渚「カルマ ........!」ポロ ポロ.....
キモオタ「一年間........同じ時と場所で過ごした仲間が.........ここにいる.........」スッ........
渚「キモオタくん........!」ポロ ポロ......
生徒たち「渚...............」コクンッ....
渚「みんな............!!」ポロ ポロ.......
603: 2016/01/25(月) 23:03:26.27 ID:/Ogvt2voO
ーーーー3月13日...........
渚「う.........グズッ.......うぅ.......ヒグッ..........」スッ........
ガチャ.........ガチャ ガチャッ.........
生徒たち「グズッ.......グズッ......」ポロ ポロ.....
渚「グズッ......ヒグッ........」ポロ ポロ.......
烏間「...............!!」
ビXチ「................!!」ポロ ポロ
ーーーー1年間 共に歩んで来たこの場所で.........
殺せんせー「...............」ニコッ.......
604: 2016/01/25(月) 23:07:05.74 ID:/Ogvt2voO
パ ン パ ン パ ァ ン ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
605: 2016/01/25(月) 23:15:13.76 ID:/Ogvt2voO
生徒たち「..................!!」ポロ ポロ.....
殺せんせー「.................!!」ビチャッ......!!
パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ ン ッ ッ ッ ッ ! ! ! !
606: 2016/01/25(月) 23:18:52.88 ID:/Ogvt2voO
僕らは、泣きながら殺せんせーを撃った
一人一人が、まるで別れを告げるかのように、花を添えるかのように殺せんせーを撃った
608: 2016/01/26(火) 00:20:13.74 ID:/T5SsqnoO
ー ー ー ー ー ー
ー ー ー ー ー
ー ー ー ー
ー ー ー
ー ー
ー
殺せんせー「」シュゥゥゥゥゥゥ.........
生徒たち「グズッ........ヒグッ........」ポロ ポロ.........
渚「...............」
殺せんせーの遺体が............どんどん蒸発していく............
殺せんせー「」シュゥゥゥゥゥゥ........
生徒たち「グズッ.......ヒグッ.........」ポロ ポロ........
........僕らがいつまでも別れを惜しんで泣いてばかりいると 殺せんせー.......きっと僕らを心配して............安心してあの世へ行けない.............
生徒たち「殺せんせぇ.........殺せんせぇ...........」ポロ ポロ.......
それに...........僕らはまだ殺せんせーに伝えてない............
『ありがとう』と...........『さよなら』を.............
伝えなきゃ...........殺せんせーが完全に消えてしまう前に............伝えなきゃ...........
渚「..................」スゥ..........
ー ー ー ー ー
ー ー ー ー
ー ー ー
ー ー
ー
殺せんせー「」シュゥゥゥゥゥゥ.........
生徒たち「グズッ........ヒグッ........」ポロ ポロ.........
渚「...............」
殺せんせーの遺体が............どんどん蒸発していく............
殺せんせー「」シュゥゥゥゥゥゥ........
生徒たち「グズッ.......ヒグッ.........」ポロ ポロ........
........僕らがいつまでも別れを惜しんで泣いてばかりいると 殺せんせー.......きっと僕らを心配して............安心してあの世へ行けない.............
生徒たち「殺せんせぇ.........殺せんせぇ...........」ポロ ポロ.......
それに...........僕らはまだ殺せんせーに伝えてない............
『ありがとう』と...........『さよなら』を.............
伝えなきゃ...........殺せんせーが完全に消えてしまう前に............伝えなきゃ...........
渚「..................」スゥ..........
609: 2016/01/26(火) 00:24:43.84 ID:/T5SsqnoO
渚「あおーげばー......尊しー.......」
610: 2016/01/26(火) 00:30:44.57 ID:/T5SsqnoO
生徒たち「...............!」ポロ ポロ......
烏間「..............!」
ビXチ「.............!」
渚「我が師の恩ー..........」
生徒たち「グズッ.........ヒグッ.......」コクンッ......
スゥ.............
611: 2016/01/26(火) 00:32:32.15 ID:/T5SsqnoO
生徒たち「教えの庭にもー........はやいくとせー........」
殺せんせー「」シュゥゥゥゥゥゥ..........
612: 2016/01/26(火) 01:21:08.35 ID:/T5SsqnoO
『初めまして、私が月を爆った犯人です、来年には地球も爆る予定です、君達の担任になったのでどうぞよろしく』
『ここまでは来れないでしょう!!基本性能は違うんですよ!!バーカバーカ!!明日出す宿題を2倍にします』
『先生はね、君達と一緒に旅ができるのが嬉しいのです』
『だ........だって見たかったんだもん!!手ェ繋いで照れる2人とか見てニヤニヤしたいじゃないですか!!』
『全員50位以内!!!!おめでとうございます!!!!』
『この学園祭で実感してくれたでしょうか、君達がどれほど多くの.........【縁】に恵まれて来たことか』
614: 2016/01/26(火) 01:31:09.91 ID:/T5SsqnoO
生徒たち「思えばいととしー..........」
『君達と真剣に向き合う事は.........地球の終わりよりも重要なのです』
『先生のことは嫌いでも、暗殺のことは嫌いにならないでください』
『先生の財布の残高..........5円!!』
『頃してみなさい暗殺者と暗殺対象、それが先生と君たちを結びつけた絆のはずです』
『人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう、君達全員それが出来る有能な暗殺者だ』
615: 2016/01/26(火) 01:32:52.92 ID:/T5SsqnoO
ポロ ポロ........
616: 2016/01/26(火) 01:37:24.93 ID:/T5SsqnoO
生徒たち「この"ぉ"........としつきぃ"............」グズッ........ヒグッ........
殺せんせー「」シュゥゥゥゥゥゥ........
617: 2016/01/26(火) 01:43:31.07 ID:/T5SsqnoO
生徒たち「今ごぞぉ".......ヒグッ.....別れ"め"ぇ"..........グズッ........」ポロ ポロ.......
ビXチ「................」ポロ ポロ......
烏間「................」グッ........
618: 2016/01/26(火) 01:47:13.87 ID:/T5SsqnoO
殺せんせー「」シュゥゥ............
生徒たち「い"ざ......グズッ......ざら"ばぁ".........ヒグッ.........」ポロ ポロ......
619: 2016/01/26(火) 02:03:04.32 ID:/T5SsqnoO
殺せんせーは...........風になって 涙が伝う僕らの頬を優しく撫でると...............そのまま空へと消えていった.............
630: 2016/01/28(木) 23:44:20.26 ID:mLS6kJXHO
ー ー ー ー ー
ー ー ー ー
ー ー ー
ー ー
ー
生徒たち「................」
ビXチ「.................」
烏間「................」
奴が氏んでから..........もう1時間近く経つというのに生徒たちは 奴が氏んだこの場所で佇んでいる.............誰もそこから動こうととはせず、ただジッとそこで佇んでいる...........
まるで、奴がまたいつものように元気に姿を現わすのを待っているかのように...........
当然だ.........自分達をどん底から救ってくれた恩師を自らの手で頃したんだ.........そんな現実を.............まだ15歳の子供達が...........ましてや、その恩師の生徒である彼らが受け入れられるはずがない.
...........
本当に..........これでよかったのだろうか..........?
生徒たち「.................」
本当に.........今のこの現状で..........生徒たちは、前に進んだと言えるのだろうか............?
ー ー ー ー
ー ー ー
ー ー
ー
生徒たち「................」
ビXチ「.................」
烏間「................」
奴が氏んでから..........もう1時間近く経つというのに生徒たちは 奴が氏んだこの場所で佇んでいる.............誰もそこから動こうととはせず、ただジッとそこで佇んでいる...........
まるで、奴がまたいつものように元気に姿を現わすのを待っているかのように...........
当然だ.........自分達をどん底から救ってくれた恩師を自らの手で頃したんだ.........そんな現実を.............まだ15歳の子供達が...........ましてや、その恩師の生徒である彼らが受け入れられるはずがない.
...........
本当に..........これでよかったのだろうか..........?
生徒たち「.................」
本当に.........今のこの現状で..........生徒たちは、前に進んだと言えるのだろうか............?
631: 2016/01/29(金) 07:07:24.71 ID:P80SpT6bO
生徒たち「.................」
ビXチ「...........アンタたち..........3月とはいえ、まだ冷えるわ............このままここに居続けたら風邪ひくわよ..........ホラ............早く帰ろ..........?ね........?」
中村「ビXチ先生は先帰ってて.........私らまだここにいるから...........」
ビXチ「何言ってんのよ、まさかアンタたち このままずっとここにいるつもりなの...........?」
生徒たち「................」
ビXチ「...........辛い気持ちは私にもよくわかるわ.........でもね、いつまでもここにいたらダメなの...........いくらアンタたちがここにいてもあのタコはもう..........」
岡野「もうほっといてよ!!!!」
ビXチ「..............!!」
寺坂「テメェに あのタコを頃した俺らの気持ちがわかってたまるかよ!!!!」
前原「もうこれ以上俺らに構わないでくれよ!!!!」
ビXチ「アンタたち...........」
632: 2016/01/29(金) 07:22:33.48 ID:P80SpT6bO
「一体君達はいつまでそうやっていじけているつもりだい?」
634: 2016/01/30(土) 12:42:58.38 ID:wIAAK8NPO
全員「!!」
烏間「理事長..........!!」
理事長「黙って見ていればいつまでもメソメソとここに留まって...........ここはもう君達のいる場所ではない、早く出て行きなさい」
吉田「ンだよ!!!!いきなり出て来てなんでそんな事言われなきゃなんねーんだよ!!!!」
狭間「自分達の恩師が氏んで悲しむ事の何が悪いの?」
村松「そうだよ!!!!じゃあ何か!?アンタは自分の大切な人が氏んでも悲しまねぇってのかよ!!!!」
理事長「............君達は一体今まで殺せんせーから何を教わってきたんだ..........?」
生徒たち「...............?」
理事長「殺せんせーが、最後に何を願いながら氏んでいったのか.........君達はわかっているかい?」
生徒たち「何を........願って..........」
理事長「..........どうやらまだわかっていないようだ.........」
理事長「ついてきなさい.........わからないのなら私が教えてあげよう.........殺せんせーが何を願って 君達に殺され、氏んでいったのかを..........」ザッ.......
生徒たち「.................」ザッ........
635: 2016/01/30(土) 13:09:22.34 ID:wIAAK8NPO
旧校舎倉庫
理事長「...................」ザッ......
生徒たち「.................」ザッ......
磯貝「倉庫..........」
寺坂「ケッ この狭い倉庫ン中で説教でも
垂れようってか」
理事長「この倉庫の中に............君達に見て欲しい物がある.............倉庫の扉を開けて見なさい..........」
木村「..................」ガララー
生徒たち「これは................!!」
理事長「...................」ザッ......
生徒たち「.................」ザッ......
磯貝「倉庫..........」
寺坂「ケッ この狭い倉庫ン中で説教でも
垂れようってか」
理事長「この倉庫の中に............君達に見て欲しい物がある.............倉庫の扉を開けて見なさい..........」
木村「..................」ガララー
生徒たち「これは................!!」
636: 2016/01/30(土) 13:15:07.58 ID:wIAAK8NPO
倉庫の中に入ると、そこには 僕らと殺せんせーの写真がいっぱい載せられている卒業アルバム
そして、はなまるとタコのイラストが描いてある 手作りの卒業証書が人数分用意されていた
637: 2016/01/30(土) 13:39:41.64 ID:wIAAK8NPO
生徒たち「.................!!」
理事長「これはね...........殺せんせーが君達のために数ヶ月程前から作っていた卒業アルバムと卒業証書............アルバムと卒業証書は全て彼の手描き...........少しだけ中身を見させてもらったが、所々 字が震えている............」
理事長「きっと君達がここを卒業する事を考えて、嬉しい気持ちと寂しい気持ちを同時に感じながらこれを作ったのだろう............」
生徒たち「殺せんせーが...............これを...........」
理事長「私は殺せんせーから この卒業アルバムと卒業証書を自分が氏んでしまったら 生徒たちに渡すよう頼まれた..........だから私はここに君達を連れてきたんだよ............」
生徒たち「..................」
638: 2016/01/30(土) 14:09:29.23 ID:wIAAK8NPO
理事長「..........そして、この卒業アルバムと卒業証書と一緒に一通の手紙も預かっている..........」スッ..........
生徒たち「.................!」
理事長「殺せんせーが君達に宛てて書いた手紙だ..........これも、殺せんせーが氏んでしまった後で読むよう頼まれた
ものだ..........この手紙に彼の君達に対する願い、そして想いが綴ってある...........」
生徒たち「.................」
理事長「じゃあ............読もうか...........」スッ.........
640: 2016/01/30(土) 16:05:21.02 ID:wIAAK8NPO
3年E組の生徒たちへ
この手紙を理事長から読んでもらっているという事は、私はもうここにはいないという事です
なので、この手紙を通して私の心の中にある言葉たちを君たちに伝えたいと思います
私はこの一年間、ずっと君達の先生で居続けました
私の教師生活のはじまりは 君達の前任教師である雪村先生に君達を託された時からでした
闇の中を彷徨う君達を救って欲しいという彼女の最後の言葉を受け止め、私は君達の先生になりました
それから私は君達の先生として、今までずっと君達のそばにいました
今こうしてこの手紙を書いている間も 私は君達と一緒にいられて楽しかった事や嬉しかった事を沢山思い出します
本当に君達の先生でいられてよかったと心の底から思えています
でも、君達と一緒にいればいるほど、絆が深まれば深まるほど、自分の氏が近づいてくる事が怖くなってきました
本当はもっと君達と一緒にいたかった
もっと君達に色んな事を教えたかった
もっと君達の知らないような場所に連れて行ってあげたかった
でも、もうそれもできなくなる
そう考えると自分の氏が怖くて怖くて堪らなくなります
でもそれは、今まで数え切れない程の人に氏を与え続けてきた私への当然の報いだと思っています
私がここで爆発してしまったら、君達の未来も、この地球に住む全ての人たちの未来も終わってしまいます
なので、最後は私自身の手で、自分の命を終わらせようと思っています
本当はまだ氏にたくない、君達とこれから先ずっと会えなくなってしまう事ほど私にとって悲しい事はありません
でも、それと同じように、君達が笑顔で幸せにこれからの人生を過ごす事ほど、私にとって幸せ事はないのです
だから、最後に先生から君達にお願いがあります
私が氏んでもどうか悲しまないでください
どうかいつまでも笑顔でいつづけてください
辛い時は暗殺教室で過ごした日々を思い出してください
それが、私の君達への最後のお願いです
大好きな生徒たちへ
卒業おめでとう
そして、私の生徒でいてくれてありがとう
殺せんせーより
641: 2016/01/30(土) 16:26:18.26 ID:wIAAK8NPO
理事長が、殺せんせーの手紙を全て読み終える頃には、泣いていない生徒は誰一人としていなかった
僕らは殺せんせーの最後のお願いだけはどうしても聞き入れる事ができなかった
涙を堪えようとすればする程どんどん溢れ出てくる
645: 2016/01/31(日) 21:39:01.88 ID:LhHSvtNKO
生徒たち「う...........うぅ...........」グスッ........ヒグッ.........
理事長「泣きたい時は泣けばいい..........私も、殺せんせーも..........悲しい時に涙を流す事を否定している訳ではない............悲しい時に思いっきり泣いて.........悲しみを乗り越え、前に進んで行けるのならば............泣いたっていい..............」
生徒たち「..................」ポロ ポロ.......
理事長「だが、今の君達はただ殺せんせーの氏を悲しむだけで、悲しみを乗り越えようとはせず、いつまでもここに留まっているだけで、一歩も前に進もうとしなかった」
生徒たち「.................!!」ポロ ポロ.......
理事長「恩師を頃した今、本当に殺せんせーの事を思っているのなら、君達がするべき事は悲しむだけ悲しんでそこに留まる事じゃない」
理事長「涙を流しながらも、殺せんせーのしかばねを越えて夢に向かって進んで行く事............それが君達が今するべき事じゃないのかい?それが君達にできる殺せんせーに対する精一杯の恩返しじゃないのかい?」
生徒たち「...................!!」ポロ ポロ......
646: 2016/01/31(日) 21:44:29.01 ID:LhHSvtNKO
理事長「さぁ............もうここは君達のいるべき場所ではない............」
生徒たち「................!!」ポロ ポロ......
理事長「早くここから出て行きなさい、そして夢に向かって一歩一歩進んで行きなさい」
647: 2016/01/31(日) 21:54:48.64 ID:LhHSvtNKO
生徒たち「..................」グスッ.....グスッ.....
そうだった............
生徒たち「..................!!」ゴシゴシ!!
泣いたって、ここに留まったって、殺せんせーはもう帰ってこないんだ...........
理事長「................」ニッ......
僕らに出来る事は、これからも 幸せに笑顔で生きていく事............
烏間「..................」
ビXチ「.................」
今日の事を胸に.............強く生きていく............それが殺せんせーの願いなら............泣くのはもうやめた...........
648: 2016/01/31(日) 21:56:42.32 ID:LhHSvtNKO
生徒たち「「 は い ッ ッ ッ ッ ! ! ! !」」
649: 2016/01/31(日) 22:01:30.40 ID:LhHSvtNKO
理事長「いい返事だ..............」ニコッ......
烏間「................」ニッ........
ビXチ「あいつら.............」
今日で僕らは、暗殺教室から...........
そして、殺せんせーから卒業する!!
660: 2016/02/02(火) 10:27:39.55 ID:Gt6VLDyYO
理事長「では...........ここから巣立つ覚悟が決まった所で...........卒業証書授与式を始めよう.............」
生徒たち「「はいッ!!」」
理事長「...........ただし、渡すのは私じゃない............」ザッ ザッ
ポン.......
理事長「烏間先生、お願いできますか?」
烏間「........私が........ですか........?」
理事長「ええ、彼らに卒業証書と卒業アルバムを渡す役目を担うのは 私ではなく、この一年間、表向きの担任教師として、ずっと彼らを見続けてきたあなたが適役だと思うのですが」
理事長「それに、私よりも あなたに渡してもらった方が きっと彼らも喜びますから」ザッ.........
烏間「................」
生徒たち「烏間先生!」
ビXチ「カラスマ!」
烏間「...............」ニッ.......
661: 2016/02/02(火) 10:50:58.08 ID:Gt6VLDyYO
烏間「では、これより椚ヶ丘中学校3年E組の『暗殺教室』の卒業証書授与式を行う!!なお、この卒業証書授与式は君達の本当の担任教師である『殺せんせー』に代わって副担任である俺に執り行わさせてもらう!!
出席番号と名前を呼ばれた者は大きな声で返事をして卒業証書と卒業アルバムを受け取るように!!」
生徒たち「「はいッッッッ!!!!」」
烏間「出席番号1番!!赤羽 業!!」
カルマ「はい!!」
662: 2016/02/02(火) 11:00:58.26 ID:Gt6VLDyYO
僕らは...........他人からも期待されない、自分でも、自分の未来に期待できない と、絶望していた.........
663: 2016/02/02(火) 11:06:57.42 ID:Gt6VLDyYO
そんな風に 言い訳して、逃げているうちに、僕らは夢を見る事を忘れていった
664: 2016/02/02(火) 11:08:10.47 ID:Gt6VLDyYO
自分の可能性を頃していた
665: 2016/02/02(火) 11:12:34.00 ID:Gt6VLDyYO
そんな闇の中を、右も左もわからずに彷徨っている僕らに 殺せんせーが 手を差し伸べてくれた
666: 2016/02/02(火) 11:14:24.35 ID:Gt6VLDyYO
殺せんせーは、教えてくれた
夢を見る事の大切さを
諦める理由なんてどこにもないという事を
667: 2016/02/02(火) 11:28:54.15 ID:Gt6VLDyYO
例え 誰にも期待されてなかったとしても
誰にも認めてもらえなかったとしても
夢を見る事は決して間違いなんかじゃない
この教室にいたからこそ、僕らは気づく事ができた
668: 2016/02/02(火) 11:32:45.15 ID:Gt6VLDyYO
みんながいてくれたから、僕らは頑張れた
669: 2016/02/02(火) 11:34:10.26 ID:Gt6VLDyYO
ここにいたから、僕らは強くなれた
670: 2016/02/02(火) 12:14:22.93 ID:Gt6VLDyYO
ー ー ー ー ー
ー ー ー ー
ー ー ー
ー ー
ー
烏間「以上で男子16名!!女子13名!!計29名!!椚ヶ丘中学校3年E組の『暗殺教室』の卒業証書授与式を 終了する!!」
生徒たち「「はいッッッッ!!!!」」
烏間「君達..........」
生徒たち「...................?」
烏間「本当に..........ありがとう」
生徒たち「.................!」
生徒たち「ありがとうございました!!」ニコッ!!
ー ー ー ー
ー ー ー
ー ー
ー
烏間「以上で男子16名!!女子13名!!計29名!!椚ヶ丘中学校3年E組の『暗殺教室』の卒業証書授与式を 終了する!!」
生徒たち「「はいッッッッ!!!!」」
烏間「君達..........」
生徒たち「...................?」
烏間「本当に..........ありがとう」
生徒たち「.................!」
生徒たち「ありがとうございました!!」ニコッ!!
671: 2016/02/02(火) 13:01:50.54 ID:Gt6VLDyYO
僕ら全員が 卒業証書と卒業アルバムを受け取り終わる頃には、泣いている生徒は誰一人としていなかった
みんな、さっきとは違ってどこか晴れやかな表情になっていた
だからと言って薄情な訳じゃないし、寂しくない訳でもない
いつまでも僕らが悲しんでいたら、きっと殺せんせーが悲しむから
だから
僕らは笑っている
ねえ、殺せんせー
僕らは今、本当に幸せで 心の底から笑えてるよ
だから、もう僕らの事は心配しなくても大丈夫だよ
安心して、ゆっくり休んでね
672: 2016/02/02(火) 13:11:35.16 ID:Gt6VLDyYO
磯貝「本当に終わったんだな.........暗殺教室...........」
前原「ああ.........」
磯貝「前原」
前原「?」
磯貝「これからもよろしくな」ニコッ!
前原「.............!」
前原「おう!」ニコッ!
673: 2016/02/02(火) 13:20:02.85 ID:Gt6VLDyYO
三村「なんか、本当に濃い一年間だったよな」
木村「ああ、普通じゃできない経験がいっぱいできたよな」
菅谷「やっぱ終わっちまうと寂しいなぁ」
674: 2016/02/02(火) 13:32:00.56 ID:Gt6VLDyYO
ビXチ「アンタたち、高校に行っても、しっかりやんなさいよ」
倉橋「うん!ビXチ先生も烏間先生とずっと仲良しでいてね〜」ニコッ!
中村「やっぱビXチ先生には烏間先生と幸せになって欲しいよね〜!」ニヤニヤ
矢田「結婚した時は 真っ先に私達に知らせてね!」ニコッ!
ビXチ「アンタたちって子は........」グスッ........
675: 2016/02/02(火) 14:05:05.17 ID:Gt6VLDyYO
別れを惜しむ人
再開を約束する人
幸せを願う人
考え方や捉え方は人それぞれで、色んな想いが溢れてくる
この想いこそが今まで僕らがこの教室で繋いできた大切な『縁』だという事、
今 こうしてこの教室を卒業した事で それに気付く事ができた
でも............
676: 2016/02/02(火) 14:14:42.00 ID:Gt6VLDyYO
烏間「鶴田、園川、今からキモオタ君と茅野さんを病院へ、園川は茅野さんを、俺と鶴田はキモオタ君を救急車まで運ぶぞ」
鶴田 園川「はい!!」
烏間「さあ キモオタ君、今から我々と病院へ..............」
烏間「キモオタ............君...........?」
677: 2016/02/02(火) 14:18:36.72 ID:Gt6VLDyYO
全員「....................!!!!」
倉橋「オタりん!!!!」
矢田「キモオタくん!!!!」
678: 2016/02/02(火) 14:20:38.44 ID:Gt6VLDyYO
今になってようやく気付いた事がある...........
679: 2016/02/02(火) 14:25:39.92 ID:Gt6VLDyYO
理事長「.................!!」
680: 2016/02/02(火) 14:27:04.58 ID:Gt6VLDyYO
もう一つのお別れが、近づいて来てる事に............
681: 2016/02/02(火) 14:35:51.01 ID:Gt6VLDyYO
キモオタ「...................!!」
僕らが振り返ると、そこには 不思議そうに自分の手のひらを見つめているキモオタ君の姿があった...........
僕らが気付いた頃には、もうキモオタ君の体は向こう側の景色が見える程に.........
...透き通っていた............
少しずつ...........少しずつ............キモオタ君の体が透明に............消えていく...........
682: 2016/02/02(火) 14:50:42.62 ID:Gt6VLDyYO
生徒たち「..............!!」
岡島「な..........なんなんだよ.........それ..........どうしたんだよ...........!!」
前原「おいキモオタ!!どうなってんだよ!!どーいう事なんだよ!!!!」
キモオタ「せ.........拙者にもよくわからない...........一体.........何が起こっているのか............」
『たかし』
キモオタ「.............!!」
全員「...................!!」
烏間「何だ.........この声は.........!!」
683: 2016/02/02(火) 15:13:42.18 ID:Gt6VLDyYO
ポリゴン「たかし、卒業おめでとう」スゥ...........
生徒たち「!!!!」
吉田「な..........なんだ こいつ.......!!」
キモオタ「ポリゴン!!」
生徒たち「ポリゴン..........!?」
キモオタ「あ............そういえば.........みんなにはポリゴンの事を.........話してなかったでござるかな............ホラ..........拙者をこの世界に飛ばした者の.........声の持ち主の正体でござるよ............」
生徒たち「あ............!!」
倉橋「じゃあこの子が............!!」
不破「キモオタ君をこの世界に飛ばした..........!!」
684: 2016/02/02(火) 15:36:50.30 ID:Gt6VLDyYO
ポリゴン「暗殺教室世界の皆さん、初めまして、私が大石 貴志をこの世界に飛ばしたポリゴンだ............それと.........私の同郷の『兄』が...........鬼熊 剛蔵をこの世界に飛ばしたせいで...........あなた方を含む、この世界の多くの人々に迷惑をかけてしまった事............本当にすまなかった..........」
キモオタ「いや...........ポリゴンは何も悪くないさ..........誰もここにはポリゴンを責める人などいないでござるよ」
矢田「うん、それにあなたがキモオタ君をこの世界に連れてきてくれたから、私達はキモオタ君と出会えたんだよ」ニコッ!
倉橋「ありがとうね、ポリゴンちゃん!」ニコッ!
生徒たち「そうだよ!!」「ポリゴンは何も悪くないよ!!」
ポリゴン「ありがとう.........そう言ってもらえると...........嬉しいよ..........」
685: 2016/02/02(火) 15:54:25.72 ID:Gt6VLDyYO
ポリゴン「ところで、たかし...........1月18日の..........あの時の約束..........覚えているか............?」
キモオタ「ああ.........覚えているでござるよ............3月13日...........つまり今日までに、現実世界に帰るのか帰らないのかを決める.............と」
全員「.................!!」
ポリゴン「............それで..........たかしは..........どっちの道を選ぶ事にした.....
.......?」
キモオタ「もう.......答えは決まっているでござるよ...........拙者は.........この世界の.........E組の皆が大好きだ...........そして..........E組以外にも..........これから出会う人たちの事も...........今ならきっと好きになれると思う............だから...........」
ポリゴン「すまない、たかし」
キモオタ「....................?」
ポリゴン「やっぱり、お前は 現実世界に帰るべきだと思う」
694: 2016/02/04(木) 11:11:32.98 ID:3sVqX2eKO
全員「.................!!」
キモオタ「えっ...............!!」
ポリゴン「...................」
キモオタ「ちょ..........ちょっと待ってくれよポリゴン.............また冗談を..........」ヘラヘラ
ポリゴン「冗談でこんな事言うと思うか?」
全員「..................!!」
キモオタ「な............」
キモオタ「だって!!あの時ポリゴンは拙者に殺せんせーを頃したとしても元の世界に帰るか帰らないか決めるのは自分だって言ったじゃないか!!なんで.......!!どうして!!」
ポリゴン「あの時は確かにそう言った.............だが............」
ポリゴン「たかし.........お前や、鬼熊は..
.......この世界に来た事で............この世界の運命や、必然や..........秩序を大きく崩してしまった.............」
695: 2016/02/04(木) 11:54:56.09 ID:3sVqX2eKO
キモオタ「...............!!」
生徒たち「.................!!」
木村「どういう事なんだよ.........!!」
ポリゴン「たかしがこの世界に来て............最初こそは.........多少の違いはあれど、この世界の辿るべき運命の通り、事が進んでいた...........だが............鬼熊の出現によって...........この世界の何もかもが大きく変わってしまった..........」
全員「................!!」
ポリゴン「............本来ならば、最後まであなたたち生徒を含める、地球の人々の安全を守ろうとしていた政府の人間が..........鬼熊に唆される事によって、殺せんせーを頃すためならば犠牲を出す事も厭わない程に腐ってしまった............その結果、今回の件のように...........本来ならば、氏ぬはずのなかった多くの人々が氏んでしまうという最悪の事態を招いてしまった..........」
全員「................」
ポリゴン「さっき..........みんなは.........こんな事になったのは私のせいじゃない、私は悪くないと言ってくれたが................たかしをこの世界に連れてきてしまった事によって.............鬼熊をこの世界に誘う原因を作り出してしまったのは..........紛れもない、この私だ............」
キモオタ「ポリゴン............」
ポリゴン「あの時..........たかしに、元の世界に帰るか帰らないかの選択肢を与えたのは.............まだ、あの時は たかしがこの世界にいても、あまり大きな影響が与えられていなかったからだ..............でも今は違う............たかしがこの世界にいる事で.............たかしを逆恨みしていた鬼熊が現れた事によって.........この世界に大きな影響を与えてしまった............」
ポリゴン「『世界の理を著しく乱した者は、元の世界に戻せ』............それが、我々の種族の掟だ...........」
696: 2016/02/04(木) 12:56:01.47 ID:3sVqX2eKO
寺坂「ざけんな...........」ボソ......
渚「寺坂君...........」
寺坂「ざけんじゃねぇッッッッ!!!!テメーの意思でキモオタをこの世界に連れてきておいてテメーらの都合で勝手にキモオタを元の世界に戻すってのかよ!!!!」
ポリゴン「...........すまない.........」
神崎「寺坂君落ち着いて..........きっとポリゴン君たちの世界にも大切な事情があるんだよ...........だから.........話を聞いてあげよ...........?」
寺坂「ケッ...........!!」
ポリゴン「..........ポリゴン族が連れてきた人間が...........異世界に残る契約をするという事は............その人間は、その世界の住人になると言う事だ...........その世界の住人になると言う事は...........その人間は元いた世界に二度と戻れない...........掟を破りさえしなければ...........たったそれだけで済む事だ..............だが............」
ポリゴン「掟を破って異世界の住人になってしまったら、その人間は 元の世界での記憶を全て抹消されるんだ..........」
697: 2016/02/04(木) 13:57:42.10 ID:3sVqX2eKO
全員「................!!」
キモオタ「...............!!」
ポリゴン「つまり............もし たかしがこの世界の住人になってしまったら..........たかしは元の世界で過ごした事や..........
家族といた思い出............何もかもを全部忘れる事になってしまうんだ............たかしにとって、それが本当に幸せな事なのかをもう一度よく考えて欲しい............」
キモオタ「.................」
片岡「でもさ............仮に、キモオタ君が元の世界に戻ったとしても、キモオタ君の家族や.........お義父さんも、お義母さんも..........もういないんだよ..........そんな状態で元の世界に帰ったって........ますますキモオタ君を不幸にしてしまうんじゃ..............」
ポリゴン「その事なんだが..........」
全員「................!?」
ポリゴン「今の私なら..........たかしを『過去』の世界に返す事が可能だ..........まだ.........たかしが家族と楽しく過ごしていたあの頃に............そして巡り巡って、
鬼熊親子の存在しないパラレルワールドにたかしを送り届ける事ができる...........」
699: 2016/02/04(木) 14:44:00.06 ID:3sVqX2eKO
キモオタ「え...............!!」
生徒たち「じゃあ............!!」
ポリゴン「たかしは 元の世界に帰れば、また家族に会う事ができる.........たかしを過去の世界に送り届けると言う事は.........時を巻き戻すと言う事..........だから.........たかしの肉体は巻き戻された分退化し、子供の頃の姿に戻る...........当然、潰された片目も.........へし折られた片足も........傷ついた体も何もかもが元通りだ..............ただし、この世界で過ごした記憶はそのまま元の世界でも引き継ぐ事ができる............」
全員「..................!!」
ポリゴン「私だって、この一年間 何もしなかった訳ではない.............たかしに幸せになってもらうために..............沢山 勉強したから.............」
キモオタ「ポリゴン............」
702: 2016/02/04(木) 16:07:52.68 ID:3sVqX2eKO
生徒たち「キモオタ.............」
キモオタ「.................」
信じられない..............元の世界に帰れば............もう二度と会えないと思っていた家族に..............
お父さんに...........
お母さんに...........
おばあちゃんに会えるんだ...........!!
でも................
703: 2016/02/04(木) 16:47:03.60 ID:3sVqX2eKO
『オーーータりん♪あーそーぼっ♪』
『キモオタくん♪こっちこっち♪』
『今日うちに来てくれないかな?僕ちょっと理科がわからなくて』
『見ろよキモオタ!!また新しい熟女モノが出たぞ!!グヘヘwww』
『お!!あのちゃんねー激マブ!!話しかけにいこーぜ!!』
『前欲しがっていた巨Oグラビアアイドルの写真集持ってきたぞ』
『キモオタ君、新しいゲーム買ったんだけど、よかったら一緒にやらない?』
『どうだいキモオタ君、徹夜で完成させたミクたんのフィギュアのこのクオリティは?』
704: 2016/02/04(木) 16:55:09.45 ID:3sVqX2eKO
キモオタ「..................」
もう.............みんなにも会えなくなるんだ..............
706: 2016/02/04(木) 18:16:32.25 ID:3sVqX2eKO
また.............家族に会える代わりに........
..ここにいるみんなと会えなくなってしまうんだ..............
みんなと会えなくなるのは嫌だ............
だけど.............
『キモオタ、誕生日おめでとう!』
拙者は............
『たかし、おかえり』
拙者は.............
707: 2016/02/04(木) 18:43:39.07 ID:3sVqX2eKO
「ケッ!!!!とっとと帰りゃいいんだよテメーなんか!!!!」
708: 2016/02/04(木) 20:43:22.83 ID:3sVqX2eKO
全員「..................!!」
キモオタ「寺坂氏..........」
寺坂「ずっと前から思ってたけどよォ、
テメーはマジで気持ちわりぃんだよ............テメーさえいなくなりゃぁ朝っぱらから吐き気を催さねぇで済むからせーせーすらぁ」
キモオタ「..............!!」
磯貝「寺坂!!!!なんて事言うんだ!!!!」ザッ ザッ
寺坂「あーあ!!!!とっととこの世界から出て行かねーかなぁー!!!!」
磯貝「寺坂!!!!」ガシッ!!
磯貝「................!!」
寺坂「...........早く.........帰れよ.........クソが...........」グスッ......グスッ.......
磯貝「寺坂.............」
狭間「ククク.........これだから単細胞のバカは...........」
709: 2016/02/04(木) 21:10:39.49 ID:3sVqX2eKO
キモオタ「寺坂氏...............」
矢田「帰ってあげて、キモオタくん」
キモオタ「矢田殿...........」
矢田「キモオタくんにとって、家族は本当に大好きで大切な存在だって事..........ずっとキモオタくんと一緒にいたんだから 知ってるよ」ニコッ!
キモオタ「矢田殿.........拙者にとってはここにいるみんなも..............」
矢田「知ってる」ギュッ
キモオタ「................!!」
矢田「キモオタ君は 私たちの事も大好きでいてくれて 本当に大切に思ってくれている事 知ってるよ.............だから もう『私たちと家族、どっちが大切なの?』なんて聞いたりしないよ」ギュゥ........
キモオタ「矢田殿............」
710: 2016/02/04(木) 21:24:43.66 ID:3sVqX2eKO
倉橋「わぁぁん!!やだやだやだぁ!!帰らないでぇ!!オタりんがいないとやだぁ!!」ポロ ポロ
生徒たち「倉橋............」
倉橋「ふぇぇん.........」グスン......グスン.......
キモオタ「倉橋殿...........」ナデナデ.....
倉橋「...........なーんて」ギュッ
キモオタ「...............!」
倉橋「もう私もそんなわがまま言ったり、泣いたりしないよ、オタりんにとって大好きなパパやママやおばあちゃんといる事が一番幸せなの、私だってオタりんとずっとに一緒にいたんだから知ってるもん♪だから 早く会いに行ってあげて」ニコッ!
キモオタ「倉橋殿...........」
712: 2016/02/04(木) 21:45:28.59 ID:3sVqX2eKO
渚「僕らも...........キモオタ君が、僕らの事を大切に思ってくれている事は.........知ってるよ.............でもね..........」
キモオタ「..................?」
渚「僕らも それと同じぐらい、キモオタ君の事を大切に思っているって事、忘れないでね?」
生徒たち「キモオタ........」コクン!
キモオタ「.................!!」
713: 2016/02/04(木) 21:56:36.73 ID:3sVqX2eKO
キモオタ「みんな............」
生徒たち「................?」
キモオタ「ありがとう............本当にありがとう.............」
生徒たち「キモオタ.............」
ポリゴン「........じゃあ.......たかし........」
キモオタ「............ああ、ポリゴン...........拙者を..............」
ポリゴン「拙者を元いた世界に帰してくれ」
714: 2016/02/04(木) 22:16:55.44 ID:3sVqX2eKO
ポリゴン「..........わかった..........それじゃ行こうか..........別れの挨拶..........しておけよ............」
キモオタ「ああ...........」スゥ.........
全員「...............!!」
キモオタ君の体が........再び消え始めた............
まるで、もうすぐ消えてしまうロウソクの火のように............
715: 2016/02/05(金) 00:13:16.49 ID:AqJCgz/wO
キモオタ「みんなに.........聞いて欲しい事がある...........殺せんせーの手紙じゃないけど.........ずっとみんなに言いたかった事..........」
生徒たち「................」
キモオタ「拙者がこのクラスに来て、まだ間も無い頃...........修学旅行の班決めの時の事........覚えているでござるか?」
生徒たち「.................」コクン
キモオタ「あの時、皆は誰も拙者を嫌う事もなく、気持ち悪がる事もなく、自分達の班に拙者を入れようとしてくれた...........拙者はそれが本当に嬉しかった.........」
キモオタ「でも、それと同時に 拙者はみんなが差し出してくれた優しさに戸惑ってしまった...........今まで、家族以外にあんな風に優しい言葉をかけてもらった事がなかったから...............」
生徒たち「.................」
716: 2016/02/05(金) 00:23:34.08 ID:AqJCgz/wO
キモオタ「その日から.........みんなと過ごす日々の中で、みんなの優しさに触れるたびに、いつまでもみんなと一緒にいたいと願う気持ちは強くなっていった...........」
キモオタ「こんな自分でも、誰かの優しさに触れて、こんなにも感動したり、胸がジーンと熱くなったりする事ができるんだって思えていたから...........」
キモオタ「だからこそ、いつかみんなが拙者の過去を知ってしまい、また昔のように、みんなが拙者から離れていって ひとりぼっちになってしまう事が怖くて..............誕生日のあの日..........拙者はみんなに酷いことを言って、みんなの気持ちを踏みにじるような事を言って、教室から出ていった...........」
『............皆だって.......皆だって!!本当は思ってるのでござろう!!こんな気持ち悪いオタク 早くこの教室から出て行け!!こんな気持ち悪いオタク早くこの世から消えろって!!』
『どんなに優しい言葉をかけても!!どうせ皆裏切るんだ!!
どうせ皆拙者から離れていくんだ!!
上辺だけの優しさや友情なんてもうたくさんだ!!!!』
生徒たち「................」
717: 2016/02/05(金) 00:31:37.69 ID:AqJCgz/wO
キモオタ「それでもみんなは、拙者の抱える過去をまるで自分の事のように 涙を流しながら聞いてくれた........そして、拙者の過去を知っても 変わらず、『仲間』として、拙者と接してくれた...........誰も拙者をひとりぼっちになんてしなかった...........」
キモオタ「誰からも信頼される事はないと嘆いていた自分が.........本当は 一番 誰も信頼していなかった.........いや、信頼しようともしていなかったんだと 思い知らされた...........」
生徒たち「.................」
キモオタ「そして、やっと自分にとって大切な事に気づくことができたよ」
生徒たち「.................?」
718: 2016/02/05(金) 00:32:59.74 ID:AqJCgz/wO
ニコッ!
719: 2016/02/05(金) 00:38:48.31 ID:AqJCgz/wO
キモオタ「拙者は、こんなにもたくさんの素敵な友達に囲まれていたんだって!」
キモオタ「拙者は、この世界で一番幸せな人間だったんだって!」
生徒たち「キモオタ..........!」
720: 2016/02/05(金) 01:02:42.56 ID:AqJCgz/wO
キモオタ「...........もうそろそろ、拙者は自分がいた世界に帰るが..........元の世界に帰って...........拙者が再び子供に戻り........
再び大人になる頃には.........きっとまた『暗殺教室』の漫画が世に出される時が来るはずだ.........」
キモオタ「その時は.........この暗殺教室が、本来なら どんな結末で終わりを迎えるのかを.........この目で見届けさせてもらうよ」
全員「...............!」
キモオタ「だから、拙者がこの『暗殺教室』に再び出会うその時までに、どうかみんなは絶対に夢を叶えていてくれ!!
そして、キラキラキラキラ輝いていてくれ!!」
生徒たち「................!!」
キモオタ「夢を叶えて輝いている、そんなみんなに負けないように拙者も.........
拙者も............」
721: 2016/02/05(金) 01:05:09.23 ID:AqJCgz/wO
たかし「僕も..........」
722: 2016/02/05(金) 01:17:47.64 ID:AqJCgz/wO
全員「................!!!!」
体が..........徐々に退化してきている...........僕らと同い年ぐらいの少年の姿になっていた..............
724: 2016/02/05(金) 01:44:37.53 ID:AqJCgz/wO
たかし「僕も、絶対に夢を叶えるから、みんなも絶対に夢を叶えてね..........みんななら叶えられるって...........僕、信じてるから..........!!」
生徒たち「グズッ.......ヒグッ.........」コクン!
矢田「キモオタくん.........」
倉橋「オタりん.............」
たかし「二人とも............」
矢田「一緒にいられて.......本当に楽しかったよ..........」グスッ......グスッ........
倉橋「一緒にいてくれて.........ありがとう...........」グスッ......グスッ..........
たかし「.............お礼を言うのは僕の方だよ.........僕の方こそ、本当に楽しかったよ...........一緒にいてくれてありがとう!」ニコッ
矢田 倉橋「うぅ.............!!」グスッ.....
矢田 倉橋「うわぁぁぁぁぁぁん!!」ギュッ!!
たかし「よしよし........よしよし........」ナデナデ........
725: 2016/02/05(金) 01:59:41.40 ID:AqJCgz/wO
たかし「..............!!」スゥ........
矢田 倉橋「...............!!」
全員「...............!!」
たかし「体が足から消えてきた.........もうお別れだね.........みんな...........今まで本当にありがとう...........」スゥ..........
矢田 倉橋「.................!!」
生徒たち「キモオタァ!!」「ありがとう!!本当にありがとなぁ!!」「元気でいてねぇ!!」
たかし「グスッ.............」スゥ.........
矢田「キモオタくん!!」
倉橋「オタりん!!」
たかし「...................!!」スゥ.......
726: 2016/02/05(金) 02:11:58.42 ID:AqJCgz/wO
矢田「私達の事.........ずっと忘れないでね..........」
倉橋「いつまでも 私達の事、大好きでいてね」
たかし「................!」
たかし「うん!絶対に忘れないし、ずっとずっと、大好きだよ!いつまでも元気でいてね、桃花ちゃん、陽菜乃ちゃん!」ニコッ!
矢田 倉橋「...............!!」
たかし「それじゃ............」
727: 2016/02/05(金) 02:16:00.83 ID:AqJCgz/wO
「さよなら...........!」
728: 2016/02/05(金) 02:50:41.59 ID:AqJCgz/wO
その一言を言い終えると同時に、僕らのクラスメートは、自分の帰る場所へと帰っていった..............
すると 次の瞬間、辺りを白い光が包み込んだ
729: 2016/02/05(金) 02:56:25.92 ID:AqJCgz/wO
そこは、何もない真っ白な世界だった
736: 2016/02/06(土) 15:09:24.53 ID:HR6t6HtPO
ー
ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
ー ー ー ー ー
ー ー ー ー ー ー
ー ー ー ー ー ー ー
ー ー ー ー ー ー ー ー
ー ー ー ー ー ー ー ー ー
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
737: 2016/02/06(土) 15:25:56.75 ID:HR6t6HtPO
ポリゴン「2D3Dの境界...........懐かしい場所だろう」
たかし「うん..........全てはここから始まったんだよね..........」ザッ ザッ.......
ポリゴン「..........この暗闇を後もう少し........後もう少し先に行けば、現実世界へと繋がる扉がある...........」
たかし「その扉を抜ければ元の世界に.............?」ザッ ザッ..........
ポリゴン「ああ............」
たかし「..................」ザッ ザッ........
ポリゴン「たかし」
たかし「.................?」ザッ ザッ........
ポリゴン「扉に辿り着くまで まだ少し時間があるから.........たかしに話しておきたい事があるんだ.........聞いてくれるか?」
たかし「............うん.........聞かせて..........」ザッ ザッ.........
738: 2016/02/06(土) 15:52:51.82 ID:HR6t6HtPO
ポリゴン「暗殺教室の世界と.........現実世界の時間の流れはリンクしているって事...........たかしに話してなかったね.........」
たかし「そういえば.........たしか鬼熊がそんな事を言っていたよ..........あれは本当だったのか............」
ポリゴン「ああ、それで 今 私はたかしを過去の現実世界に送り届けるために、時間を巻き戻すのだが.............現実世界の時間を巻き戻すと言うことは.............当然、暗殺教室の世界の時間も巻き戻されるという事だ.............」
たかし「それってひょっとして...........!!」
ポリゴン「そう.............たかしが現実世界に帰る頃には.............あの世界のみんなは
..............たかしと出会う前の状態に戻る............だから、今までたかしと一緒に過ごした事も忘れてしまうし...........『大石 貴志』という存在自体も.........無かった事になると思う............」
たかし「.................!!」
ポリゴン「すまない............もしさっき、この事を話してしまったら...........別れが辛くなると思って 言わないでおいたんだ..............」
740: 2016/02/06(土) 16:17:10.49 ID:HR6t6HtPO
たかし「............そっか...........」
ポリゴン「すまない............」
たかし「それって..........」
ポリゴン「...............?」
たかし「つまり、あの世界で鬼熊に殺された人たちは..........氏ぬ前の状態に戻るって事だよね.........?」
ポリゴン「ああ.........恐らく 今日 鬼熊が働いた悪事も、そしてそれによって多くの人が氏んだ事も...........なかったことになるはずだ............」
たかし「よかった...........だったら.........桃花ちゃんの弟君も...........あの世界で殺された人たちも...........生き返るんだね...........よかった...........本当によかった............」
ポリゴン「たかし...........E組のみんなから.........たかしの記憶が失われる事は..........寂しくないのかい?」
たかし「もちろん寂しいさ...........でも、それは決して悲しい事なんかじゃないって思ってるよ...........だって、例えみんなが僕の事を忘れたとしても............」
たかし「僕が 『あの世界で殺せんせーの生徒として、みんなのクラスメートとして、確かにそこにいた』って事実は ずっと ずっと 永遠に消えないから.........!!」
ポリゴン「たかし............」
741: 2016/02/06(土) 17:01:58.38 ID:HR6t6HtPO
たかし「あと.........聞きたいことがあるんだけど..........」
ポリゴン「ああ わかってるよ、もし 鬼熊親子のいないパラレルワールドならば、正之おじさんと、小百合おばさんはどうなるか...........という事だろう?」
たかし「うん.............」コクン........
ポリゴン「大丈夫、鬼熊親子のいないパラレルワールドでは、正之おじさんは一人っ子として生まれる、そして 変わらず 消防士になって、小百合おばさんと結婚するんだ..........あの二人は どのパラレルワールドでも、必ず結ばれる未来が待っている..........だから、あの二人の事なら心配いらない」
たかし「よかった............」
742: 2016/02/06(土) 17:28:15.66 ID:HR6t6HtPO
ポリゴン「それと..........もう一つ..........」
たかし「................?」
ポリゴン「暗殺教室の...........本当の最終回..........結末を...........知りたくないか...........?」
たかし「暗殺教室の........本当の最終回...........」
ポリゴン「もし たかしが今 知りたいのなら 話すが..............どうする..........?」
たかし「...............せっかくだけど、遠慮しておくよ.............」
ポリゴン「...........いいのか...........?」
たかし「うん............今 聞き逃したら結末が出るまで........後10年ぐらい 待つことになるけど............やっぱり、暗殺教室がどんな終わりを迎えるかは...........自分の目で確かめる事にするよ」ニコッ!
ポリゴン「そっか..........すまなかった、余計なお世話だったな」ニッ
たかし「よぉし!早くいこーよ ポリゴン!」ダッ!!
ポリゴン「そうだな、行こうか たかし」
744: 2016/02/06(土) 18:25:57.99 ID:HR6t6HtPO
ー ー ー ー ー
ー ー ー ー
ー ー ー
ー ー
ー
たかし「これが...........現実世界に繋がる扉.............」
ポリゴン「そう..........この扉をくぐれば、元いた世界に帰れるよ...........」
たかし「そっか..........じゃ早く行こうよポリゴン!」
ポリゴン「.................」
たかし「ポリゴン...........?」
ポリゴン「行けないんだよ..........たかし...........私は.............この扉をくぐる事はできない.............」
たかし「えっ................」
ポリゴン「ここで さよならだ...........たかし.............」
ー ー ー ー
ー ー ー
ー ー
ー
たかし「これが...........現実世界に繋がる扉.............」
ポリゴン「そう..........この扉をくぐれば、元いた世界に帰れるよ...........」
たかし「そっか..........じゃ早く行こうよポリゴン!」
ポリゴン「.................」
たかし「ポリゴン...........?」
ポリゴン「行けないんだよ..........たかし...........私は.............この扉をくぐる事はできない.............」
たかし「えっ................」
ポリゴン「ここで さよならだ...........たかし.............」
745: 2016/02/06(土) 18:56:55.29 ID:HR6t6HtPO
ポリゴン「私はもう二度と..........たかしの前に現れる事はない...........」
たかし「なんで..........どうして!!」
ポリゴン「たかし.........本当は..........たかしを過去の世界に............鬼熊親子のいないパラレルワールドに帰す事は............特別な力など身につけなくてもできる事なんだよ............できないんじゃなくて..........やらないだけなんだ..........」
たかし「...............!!」
ポリゴン「なぜなら.........時を巻き戻して、別のパラレルワールドに自分の選んだ人間を送り出す事は...........我々の種族の法に反する事だからだ...............」
たかし「嘘..........でしょ............」
ポリゴン「定められた法を犯した者は...........自分の選んだ人間を送り出す代わりに...........永久に、この2D3Dの境界に閉じ込められる事になる..............だから............ここでお別れだよ、たかし.............」
746: 2016/02/06(土) 19:25:06.92 ID:HR6t6HtPO
たかし「ふざけるなよ...........」ワナワナ.......
ポリゴン「.............」
たかし「ふざけるなよ!!!!なんでそんな事を黙ってたんだよ!!!!どうして何も言ってくれなかったんだよ!!!!」
ポリゴン「たかし............」
たかし「なんで...........どうしてぇ..........」グスッ.......グスッ.........
ポリゴン「泣かないでくれよ..........たかし............」
たかし「................」グスッ.......ヒクッ........
ポリゴン「言ったじゃないか..........私はお前が泣いている顔を見るのは嫌なんだよ.............お前に笑っていて欲しいから...........私はお前をあの世界に飛ばしたし...........こんな事になっても.........お前を過去の世界に送り届けたいんだよ..........お前が本当に心の底から笑えていたあの頃にね............」
たかし「...............」グスッ.........グスッ.......
ポリゴン「だから...........もうお別れなんだから...........せめて...........最後は泣かないで...........笑ってお別れして欲しいんだよ...........」
747: 2016/02/06(土) 20:17:12.05 ID:HR6t6HtPO
たかし「う.........うぅ...........」グスッ.......グスッ.........
ポリゴン「やだなぁ........たかし..........笑って別れようって言ったのに...........」
ポリゴン「私まで泣かせるのはやめてくれよ.......グスッ............」ニコッ........
748: 2016/02/06(土) 20:18:46.54 ID:HR6t6HtPO
スゥ..............
749: 2016/02/06(土) 20:26:07.74 ID:HR6t6HtPO
たかし「................!!」グン........
体が扉に引き寄せられて...............!!
ポリゴン「たかし...........さよならだ.........」
待って..............!!
ポリゴン「.........私が出会って..........選んだ人間が..........たかしで本当によかったよ..............」
いやだ...........!!
ポリゴン「私はここに残るけど..........いつまでも...........たかしが幸せでいられるように...........ここから永久に祈り続けてるよ...........」
離れていかないで...........!!
ポリゴン「そして...........これだけは..........忘れないでね............」
750: 2016/02/06(土) 20:34:14.91 ID:HR6t6HtPO
ポリゴン「これからたかしに訪れるのは.............もう 悲しみや、絶望なんかじゃなくて..............きっと幸せな未来なんだって事を」ニコッ!
751: 2016/02/06(土) 20:38:40.18 ID:HR6t6HtPO
たかし「ポリゴン............!!」スゥ........
たかし「 ポ リ ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ン ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! 」
752: 2016/02/06(土) 20:41:33.52 ID:HR6t6HtPO
バタンッ
753: 2016/02/06(土) 20:42:39.77 ID:HR6t6HtPO
ー ー ー ー ー
ー ー ー ー
ー ー ー
ー ー
ー
ー ー ー ー
ー ー ー
ー ー
ー
759: 2016/02/08(月) 15:00:40.96 ID:ET49jZftO
ーーー何なんだろうーーー
ーーーこの感覚はーーー
ーーー暖かくて、いい匂いーーー
ーーー僕は、この感覚をずっと探してたーーー
ーーー懐かしくて、優しいこの感覚をーーー
760: 2016/02/08(月) 15:23:14.00 ID:ET49jZftO
............シ..............
ーーー声が聞こえるーーー
..............カシ..............
ーーー僕を呼ぶ、懐かしくて暖かい声ーーー
...........タカシ............
ーーーまだ眠たいよ、もう少し寝かせてーーー
............たかし.............
ーーーお母さんーーー
761: 2016/02/08(月) 15:27:54.56 ID:ET49jZftO
「たかし」
762: 2016/02/08(月) 15:48:29.06 ID:ET49jZftO
たかし「................!!」パチ........
父「お!起きた起きた!」ニコッ
母「もう たかしったら、何回も起こしたのに起きないんだから」クスクス
たかし「お父..........さん............お母さん..............!」
父 母「?」
763: 2016/02/08(月) 15:55:52.87 ID:ET49jZftO
「おや、起きたのかい たかし?」
764: 2016/02/08(月) 16:18:46.94 ID:ET49jZftO
たかし「..................!!」
おばあちゃん「気持ち良さそうに眠ってたねぇ、いい夢が見れたのかい?」ニッコリ
たかし「おばあ...........ちゃん.........!」ワナワナ.............
おばあちゃん「ん?」ニコニコ
たかし「.....................!!」ダッ!!
765: 2016/02/08(月) 16:22:03.13 ID:ET49jZftO
ギュッ!!
766: 2016/02/08(月) 16:25:58.72 ID:ET49jZftO
たかし「おばあちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」ポロ ポロ
767: 2016/02/08(月) 17:03:31.68 ID:ET49jZftO
おばあちゃん「おやおや、どうしたんだいたかし?やっぱり怖い夢だったのかい?」ナデナデ
たかし「う.......グズッ.......うぅ.......ヒグッ.........」ギュゥゥ........
ずっと.........こうしたかった............
暖かい............
おばあちゃん............!!
768: 2016/02/08(月) 17:06:00.31 ID:ET49jZftO
『これからたかしに訪れるのは.............もう 悲しみや、絶望なんかじゃなくて..............きっと幸せな未来なんだって事を』
769: 2016/02/08(月) 17:11:11.06 ID:ET49jZftO
............ポリゴン...........
たかし「ありがとう..........」
父 母 おばあちゃん「?」
770: 2016/02/08(月) 17:28:41.87 ID:ET49jZftO
たかし「おばあちゃん........怖い夢なんかじゃなかったよ..........」
おばあちゃん「.................?」
たかし「とても いい夢だった」ニコッ!
771: 2016/02/08(月) 17:43:34.64 ID:ET49jZftO
おばあちゃん「そうかい、いい夢だったかい」ニッコリ
母「あらあら 変なたかし、さあ、夕飯にしましょ」ニコッ
父「今日はたかしの大好きなカレーだぞ!」ニッ
たかし「..................!」
たかし「うん!!!!」ニコッ!
774: 2016/02/08(月) 21:47:02.97 ID:ET49jZftO
ーーー僕は『夢』を見ましたーーー
ーーーその夢は、僕が どこかの学校の教室に迷い込む夢でしたーーー
ーーーでも、その教室には 誰もいなくて 僕一人だったのですーーー
ーーー僕は、急に一人でいることが 怖くなって 悲しくなって 教室から出ました、 すると、ずっと ずっと 向こう側まで続く一本の道があったのですーーー
ーーーこの一本の道の先に何があるのか 僕は気になってきて
その道を走りました、ずっと ずっと走っていましたーーー
ーーー夢の中なのに走り疲れたので、僕は立ち止まりましたーーー
ーーーそしたらーーー
ーーー『ひとりじゃないから』という声が聞こえてきたのですーーー
775: 2016/02/08(月) 22:19:24.75 ID:ET49jZftO
ーーーその声が聞こえると同時に夢は覚めましたーーー
ーーーでも、それから10年後に 僕はその夢の続きを見る事になったのですーーー
776: 2016/02/08(月) 22:37:36.29 ID:ET49jZftO
ーーー僕が大人になって見た夢はーーー
ーーー再び、その教室へと迷い込む夢でしたーーー
ーーー夢の中なのに、はっきりと覚えていますーーー
ーーーその教室に入ると、僕は28人の子供たちとーーー
ーーーそして、タコの姿をした先生に出会うのですーーー
777: 2016/02/08(月) 22:47:52.02 ID:ET49jZftO
ーーーそして、僕は 長い間、その夢を見続けていましたーーー
ーーー夢の中で過ごす日々の中で、28人の子供たちのたくさんの優しさに触れてきましたーーー
ーーーでも、その優しさに触れるたびに、僕は人を傷つけ、信じることを拒み、諦める事ばかりを考えていたーーー
ーーーそして、僕のそんな姿を見るたびに、タコの姿をした先生は 僕にこう問いかけるのですーーー
「本当にそれでいいのか?」
778: 2016/02/08(月) 22:59:56.63 ID:ET49jZftO
ーーー例え、どんなにちっぽけでもーーー
ーーー例え、誰に認めてもらえなくてもーーー
ーーー例え、誰かに期待されてなくてもーーー
ーーー叶えたい夢を、どうせ叶わないからと、諦める必要はないーーー
ーーー終わらせる必要はないーーー
ーーーだから、自分だけを信じて、夢に向かって歩けばいいーーー
ーーータコの姿をした先生は僕にそう言ったのですーーー
779: 2016/02/08(月) 23:04:23.46 ID:ET49jZftO
ーーーその夢を見たから、僕は今、諦めずに生きているーーー
ーーーその夢で、大切な人たちと出会えたから、僕は今、幸せな未来の中で生きているーーー
ーーー僕の大切な友達ーーー
ーーー僕の大切な先生ーーー
ーーーそして、僕の大好きなおばあちゃんへーーー
780: 2016/02/08(月) 23:14:39.36 ID:ET49jZftO
ーーーありがとう、いずれまたーーー
781: 2016/02/08(月) 23:15:57.99 ID:ET49jZftO
パタン.......
782: 2016/02/08(月) 23:29:01.75 ID:ET49jZftO
おじいさん「これで.........おじいちゃんの夢の中の話はおしまいだよ」
子供A「ながいよー!」
子供B「おじいちゃんにも、おばあちゃんがいたの?」
おじいさん「あぁ..........とっても優しくて..........大好きなおばあちゃんだったんだよ」ニッコリ
子供A「おじいちゃんのおばあちゃんかー」
子供B「へんなのー!」クスクス
おじいさん「さてと.........日も暮れてきたし.........もうそろそろおうちに帰ろうか...........」
子供A「うん!!おうちまできょうそうねー!!よーいドン!!」ダダッ!!
子供「あ!!まってよー!!」ダダッ!!
おじいさん「これこれ、走ると転ぶよー」ニコニコ
子供たち「おじいちゃんはやくはやくー!」
おじいさん「はいはい、今行きますよ〜、よっこいしょ」スク.........
783: 2016/02/08(月) 23:30:47.63 ID:ET49jZftO
「ヌルフフフフ」
784: 2016/02/08(月) 23:36:04.37 ID:ET49jZftO
おじいさん「.....................!」
子供たち「どうしたのーおじいちゃーん?」
おじいさん「...................」
おじいさん「なんでもない、ちょっと風の音が聞こえただけだよ」ニッコリ
786: 2016/02/08(月) 23:44:15.96 ID:ET49jZftO
子供A「へんなおじいちゃーん!」ニコッ!
子供B「はやくかえろーよ!」ニコッ!
おじいさん「よし、おうちへ帰ろう」ニッコリ
子供A「ほら、おじいちゃん てつなごー!」ギュッ!
子供B「わたしもー!」ギュッ!
おじいさん「おやおや」ニコニコ
殺せんせー...........会いに来てくれたんだね..........
今度は..........どこに行くのかな..........?
787: 2016/02/08(月) 23:59:04.11 ID:ET49jZftO
子供A「ねえねえ、おじいちゃん!」
おじいさん「ん?どうしたんだい?」
子供A「ぼくね、おおきくなったら おじいちゃんみたいに『しょうせつか』になるんだ!それでね!おじいちゃんにぼくのかいたほんをよんであげるんだよ!」ニコッ!
おじいさん「そうかそうか、ならおじいちゃん長生きしないといけないね」ニコニコ
子供B「おにいちゃんがんばってー!」
子供A「うん!ぜったいなるもん!だからおじいちゃんもぼくがおじいちゃんにほんをよんであげるまでながいきしててね!やくそくだよー!」ニコッ!
おじいさん「あぁ.......約束だとも、おじいちゃんも、絶対長生きするから、どんな辛い事があっても夢を叶えるんだよ、これはおじいちゃんとの約束だよ」ニッコリ
子供A「..............!」パァァァァ!!
子供A「うん!!!!」ニコッ!!
788: 2016/02/09(火) 00:14:38.79 ID:Uy6vobL+O
おじいさん「それじゃあ おうちへ帰ろうか、お母さんの晩御飯が待ってるからね」ニッコリ
子供たち「はーい!!」ギュッ!!
789: 2016/02/09(火) 00:26:19.49 ID:Uy6vobL+O
僕らは、夕日に照らされている道を 歩き始めた
夢を持つ子供たちの未来を両手にギュッと握って、一歩 また一歩 帰路を辿る
この道が、きっと夢へと、そして未来へと向かう道だから
さあ、帰ろう
帰るべき場所へ
本当に、自分の求めていた ぬくもりの待つ場所へ
790: 2016/02/09(火) 00:30:38.26 ID:Uy6vobL+O
ゆっくり、ゆっくりと
夕日に照らされている道を、僕らは歩いていく
791: 2016/02/09(火) 00:35:21.35 ID:Uy6vobL+O
キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」
完
792: 2016/02/09(火) 00:59:17.60 ID:jpECH7roo
乙です!
9ヶ月間お疲れ様でした
9ヶ月間お疲れ様でした
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります