1: 2024/07/31(水) 19:34:37.57 ID:Jv7VlAZY.net
止夢「私達昨日まで普通だったよね?」
有「うん。でも朝起きたら名前の一部が消えてた」
止夢「そうなんだ。私もまったく同じ状況だよ」
有「とりあえず登校しようか。学校に行けば何かわかるかもしれないし」
止夢「うん。怖いから離れないでね……侑ちゃん」
有「違うよ、私は侑じゃなくて有……あれ?」
止夢「え?」
有「いやいや、私は侑だ! 危ない……元の名前を忘れそうだったよ」
3: 2024/07/31(水) 19:37:12.91 ID:XCg/Xa5s.net
学校
ザワザワザワザワ
有「なんだか騒がしいね」
止夢「何かあったのかな?」
幵子「生徒のみなさん落ち着いてください!」
ザワザワ
ザワザワザワザワ
有「なんだか騒がしいね」
止夢「何かあったのかな?」
幵子「生徒のみなさん落ち着いてください!」
ザワザワ
6: 2024/07/31(水) 19:39:50.05 ID:XCg/Xa5s.net
幵子「異変の原因は不明です! 今は通常通り授業や部活動に勤しんでください!」
止夢「あれってもしかして」
有「栞子ちゃん!?」
幵子「おはようございます。侑さんと歩夢さん、ですよね?」
止夢「学校で何が起きてるの!?」
幵子「今朝から我が校の生徒たちが名前の一部を失う事態が多発しています」
止夢「あれってもしかして」
有「栞子ちゃん!?」
幵子「おはようございます。侑さんと歩夢さん、ですよね?」
止夢「学校で何が起きてるの!?」
幵子「今朝から我が校の生徒たちが名前の一部を失う事態が多発しています」
25: 2024/07/31(水) 20:03:47.81 ID:OVwdHzS9.net
有「私達だけじゃなかったんだ!」
幵子「私は生徒の皆様の交通整理をしてますので、これで失礼します」
ザワザワザワ
せつ采「うおおおお!」
幵子「!」
せつ采「生徒会のピンチと聞いて駆けつけました! 交通整理手伝いますよ!」
幵子「ありがとうございます。人手が足りていなかったので助かります」
有「なんか大変そうだし、私達は同好会の部室に行ってみよっか」
止夢「うん」
幵子「私は生徒の皆様の交通整理をしてますので、これで失礼します」
ザワザワザワ
せつ采「うおおおお!」
幵子「!」
せつ采「生徒会のピンチと聞いて駆けつけました! 交通整理手伝いますよ!」
幵子「ありがとうございます。人手が足りていなかったので助かります」
有「なんか大変そうだし、私達は同好会の部室に行ってみよっか」
止夢「うん」
27: 2024/07/31(水) 20:07:13.09 ID:OVwdHzS9.net
部室
かす「あ! 侑先輩、歩夢先輩!」
有「かすみちゃん!」
止夢「やっぱり」
かす「やっぱりってなんですかぁ!? かすみんこんな可愛くない名前になって大変なんですぅ!」
かす「侑先輩、なぐさめてください!」ヒシッ
有「よしよし」ナデナデ
止夢「……そういえばかすちゃん、他のみんなは?」
かす「かすちゃんじゃなくてかすみんです!」
かす「あ! 侑先輩、歩夢先輩!」
有「かすみちゃん!」
止夢「やっぱり」
かす「やっぱりってなんですかぁ!? かすみんこんな可愛くない名前になって大変なんですぅ!」
かす「侑先輩、なぐさめてください!」ヒシッ
有「よしよし」ナデナデ
止夢「……そういえばかすちゃん、他のみんなは?」
かす「かすちゃんじゃなくてかすみんです!」
33: 2024/07/31(水) 20:15:31.14 ID:OVwdHzS9.net
皮方「彼方ちゃんはここにいるよぉ~」ヨロヨロ
有「あ、居たんですか!」
止夢「ごめんなさい気が付かなかったです」
皮方「なんか名前の一部が無くなってから存在感がうすれちゃったんだよねえ」
かす「気のせいかもですけどちょっと痩せて見えます」
ガラッ
璃示「みんないる? この異変の原因がわかった」
有「あ、居たんですか!」
止夢「ごめんなさい気が付かなかったです」
皮方「なんか名前の一部が無くなってから存在感がうすれちゃったんだよねえ」
かす「気のせいかもですけどちょっと痩せて見えます」
ガラッ
璃示「みんないる? この異変の原因がわかった」
50: 2024/07/31(水) 20:45:21.31 ID:OVwdHzS9.net
かす「りな子! 原因って?」
璃示「姓名判断同好会が開発した『名前を集める装置』が暴走してる」
有「何その装置?」
璃示「私も開発を手伝ったんだけど、本来は占いを楽しむだけの平和的な装置だった」
璃示「でもリミッターが外れて暴走して、生徒たちの名前を奪い始めた」
璃示「私の設計ミス。ごめんなさい」ペコリ
ガラッ
爱「りなりーのせいじゃないよ!」
璃示「愛さん!」
爱「心ここにあらず、なんてね」
璃示「姓名判断同好会が開発した『名前を集める装置』が暴走してる」
有「何その装置?」
璃示「私も開発を手伝ったんだけど、本来は占いを楽しむだけの平和的な装置だった」
璃示「でもリミッターが外れて暴走して、生徒たちの名前を奪い始めた」
璃示「私の設計ミス。ごめんなさい」ペコリ
ガラッ
爱「りなりーのせいじゃないよ!」
璃示「愛さん!」
爱「心ここにあらず、なんてね」
53: 2024/07/31(水) 20:50:05.72 ID:OVwdHzS9.net
爱「りなりーの言った通り姓名判断同好会の様子、見てきたよ。やっぱり装置が暴走してた」
かす「じゃあその装置を止めれば!」
皮方「異変が治まるってこと~?」
璃示「うん。でも」
爱「げほっ!!」
止夢「大丈夫!?」
受「ぜんぜん平気だよ!」
有「えっ!? さらに名前が減った!?」
受「おっと。さっき装置に近付きすぎちゃったみたい」
璃示「装置の周辺はエネルギーが強くて、近付くほど名前が奪われる確率が増えていく……」
かす「じゃあその装置を止めれば!」
皮方「異変が治まるってこと~?」
璃示「うん。でも」
爱「げほっ!!」
止夢「大丈夫!?」
受「ぜんぜん平気だよ!」
有「えっ!? さらに名前が減った!?」
受「おっと。さっき装置に近付きすぎちゃったみたい」
璃示「装置の周辺はエネルギーが強くて、近付くほど名前が奪われる確率が増えていく……」
60: 2024/07/31(水) 21:16:43.35 ID:OVwdHzS9.net
かす「っていうかりな子、まずその姓名判断同好会の人に装置を止めてもらえばいいんじゃないの?」
受「ううん。それは無理だよ。装置の近くには誰も居なかった……たぶん姓名判断同好会の子たちはもう」
璃示「名前をすべて奪われて消滅したんだと思う」
有「消滅!?」
かす「ひぃっ!?」
璃示「消えた人も装置を止めれば復活するはず、だけど」
ガラッ
ず「大変です! 部長が……! 私の演劇部の部長が消滅しました!」
璃示「全校生徒が消滅したら誰も装置を止められなくなる」
受「ううん。それは無理だよ。装置の近くには誰も居なかった……たぶん姓名判断同好会の子たちはもう」
璃示「名前をすべて奪われて消滅したんだと思う」
有「消滅!?」
かす「ひぃっ!?」
璃示「消えた人も装置を止めれば復活するはず、だけど」
ガラッ
ず「大変です! 部長が……! 私の演劇部の部長が消滅しました!」
璃示「全校生徒が消滅したら誰も装置を止められなくなる」
78: 2024/07/31(水) 22:30:40.20 ID:OVwdHzS9.net
受「急がなくちゃだね! もう一回アタシが行って装置を止めてくるよ!」
璃示「愛さんはもう充分頑張ってくれた。名前の画数が多く残ってる私が行く」
受「りなりーを独りでいかせると思う?」
ず「そうです! 私も行きます!」
かす「りな子ばっかりにいいカッコさせませんよ~」
璃示「みんな……!」
ガラッ
イア「話は聞かせてもらった。ボクも行くよ!」
ぺん「にゃぁ~」
璃示「愛さんはもう充分頑張ってくれた。名前の画数が多く残ってる私が行く」
受「りなりーを独りでいかせると思う?」
ず「そうです! 私も行きます!」
かす「りな子ばっかりにいいカッコさせませんよ~」
璃示「みんな……!」
ガラッ
イア「話は聞かせてもらった。ボクも行くよ!」
ぺん「にゃぁ~」
81: 2024/07/31(水) 22:36:17.35 ID:OVwdHzS9.net
かす「ミア子!? 減ってるっていうか名前が変わってる?」
ず「MIAからMが減ったんじゃないかな」
受「そか、ミアチの本名は英語表記だもんね」
璃示「ありがとう。頭数が多ければ誰かが生き残る可能性も増える」
止夢「私も画数は多いほうだし、手伝わせて!」
有「私は残り少ないけど、みんなと一緒に行く!」
皮方「彼方ちゃんも行くぜ~。ここで食い止めないと他校にまで影響して遥ちゃんも危険かもしれないからね」
受「よーし、いくぞー!」
ず「MIAからMが減ったんじゃないかな」
受「そか、ミアチの本名は英語表記だもんね」
璃示「ありがとう。頭数が多ければ誰かが生き残る可能性も増える」
止夢「私も画数は多いほうだし、手伝わせて!」
有「私は残り少ないけど、みんなと一緒に行く!」
皮方「彼方ちゃんも行くぜ~。ここで食い止めないと他校にまで影響して遥ちゃんも危険かもしれないからね」
受「よーし、いくぞー!」
82: 2024/07/31(水) 22:42:00.90 ID:OVwdHzS9.net
姓名判断同好会 部室近くの廊下
ゴゴゴゴゴ
璃示「エネルギーが強い……みんな気をつけて」
璃示「私が先導するから一列になってついてきて」
有「うん」
ゾロゾロゾロ
璃示「うっ!」クラッ
王示「油断した! 一気にこんなに……! 璃奈ちゃんボード『ピンチ』」
受「りなりーヤバいよ! 下がって!」
ゴゴゴゴゴ
璃示「エネルギーが強い……みんな気をつけて」
璃示「私が先導するから一列になってついてきて」
有「うん」
ゾロゾロゾロ
璃示「うっ!」クラッ
王示「油断した! 一気にこんなに……! 璃奈ちゃんボード『ピンチ』」
受「りなりーヤバいよ! 下がって!」
83: 2024/07/31(水) 22:45:28.99 ID:OVwdHzS9.net
王示「だめ、ここで下がったら無駄に名前を減らすだけ。私が前でエネルギーを受けてる間にみんなも前進して」
受「……うん、わかったよ。愛さんはりなりーの覚悟を尊重する!」
受「いくぞみんなぁ!」
イア「璃奈の後に続け! 絶対にやりとげる……!」
ゾロゾロゾロ
受「……うん、わかったよ。愛さんはりなりーの覚悟を尊重する!」
受「いくぞみんなぁ!」
イア「璃奈の後に続け! 絶対にやりとげる……!」
ゾロゾロゾロ
85: 2024/07/31(水) 22:46:47.95 ID:OVwdHzS9.net
ゴゴゴゴ
王示「く、装置のエネルギーが強すぎてもう……!」
王「だめ……」
土「かも……」
十「愛さん……」
一「さよなら……」
フッ…
カランカラン
璃奈ちゃんボード「」
受「りなりぃぃいいっっ!!!」
王示「く、装置のエネルギーが強すぎてもう……!」
王「だめ……」
土「かも……」
十「愛さん……」
一「さよなら……」
フッ…
カランカラン
璃奈ちゃんボード「」
受「りなりぃぃいいっっ!!!」
89: 2024/07/31(水) 23:11:43.54 ID:OVwdHzS9.net
イア「Oh……キミの犠牲は絶対に無駄にしないよ」
受「うん……!」グスッ
ず「りなさん、いなくなるなんて嫌……!」ポロポロ
皮方「しずくちゃん、今は前を向こう? 私達で助けようね」
ナ「璃奈ちゃん……」グスッ
かす「あの、あなた誰ですか?」
ナ「何言ってるのかすみちゃん、私だよ」
止夢「えっ……侑ちゃん!? 名前すごく減ってるよ!」
ナ「えっ……ぎゃあああ! なんで! 後ろの方にいたのに!」
受「意思を強く持ってないと遠くでもやられるよ。気をつけて」
受「うん……!」グスッ
ず「りなさん、いなくなるなんて嫌……!」ポロポロ
皮方「しずくちゃん、今は前を向こう? 私達で助けようね」
ナ「璃奈ちゃん……」グスッ
かす「あの、あなた誰ですか?」
ナ「何言ってるのかすみちゃん、私だよ」
止夢「えっ……侑ちゃん!? 名前すごく減ってるよ!」
ナ「えっ……ぎゃあああ! なんで! 後ろの方にいたのに!」
受「意思を強く持ってないと遠くでもやられるよ。気をつけて」
92: 2024/07/31(水) 23:18:48.25 ID:OVwdHzS9.net
ゴゴゴゴ
受「っと、残された時間はあまりないみたいだね。愛さんについてきて!」
ダッ
受「おりゃああ!」
クラッ
又「うっ、まだまだあ!!」
イア「ファイトだよ! 愛!」
メ「くっ……ミアチ、あとはたの……」
フッ
ア「Shit!」
受「っと、残された時間はあまりないみたいだね。愛さんについてきて!」
ダッ
受「おりゃああ!」
クラッ
又「うっ、まだまだあ!!」
イア「ファイトだよ! 愛!」
メ「くっ……ミアチ、あとはたの……」
フッ
ア「Shit!」
94: 2024/07/31(水) 23:22:44.17 ID:OVwdHzS9.net
ア「倒れていった仲間の犠牲は無駄にしないよ!」
ダッ
A「くっ……これ以上は!」
∧「ボクはもうダメかも……」
ガシッ
ず「お疲れ様、ミアさん」コクリ
す「ミア子、あとは任せて」ニコッ
∧「しずく、かすみ……!」
∧「ありがとう……」
フッ
止夢「ミアちゃんまで消えちゃった……!」
ダッ
A「くっ……これ以上は!」
∧「ボクはもうダメかも……」
ガシッ
ず「お疲れ様、ミアさん」コクリ
す「ミア子、あとは任せて」ニコッ
∧「しずく、かすみ……!」
∧「ありがとう……」
フッ
止夢「ミアちゃんまで消えちゃった……!」
97: 2024/07/31(水) 23:25:53.98 ID:OVwdHzS9.net
ず「もう部室は目前、かすみさん!」
す「うん! かすみんは一文字になったって可愛いってことを示してやるんだから!」
ず「えーい!」
す「うわあああ!」
ダダダッ
ガラガラッ
ナ「部室に入った!」
ゴゴゴゴゴ
す「!?」
ず「そ、そん」
フッ フッ
止夢「かすみちゃんとしずくちゃんが一瞬で消えた!?」
皮方「部室の中は一段とエネルギーが強いみたいだねえ」
す「うん! かすみんは一文字になったって可愛いってことを示してやるんだから!」
ず「えーい!」
す「うわあああ!」
ダダダッ
ガラガラッ
ナ「部室に入った!」
ゴゴゴゴゴ
す「!?」
ず「そ、そん」
フッ フッ
止夢「かすみちゃんとしずくちゃんが一瞬で消えた!?」
皮方「部室の中は一段とエネルギーが強いみたいだねえ」
98: 2024/07/31(水) 23:29:29.46 ID:OVwdHzS9.net
止夢「でも行かないと……!」
皮方「彼方ちゃんに任せなさい。みんなを観察してなんとなーくコツがわかったからね」
ナ「で、でも……!」
皮方「彼方ちゃんが道を切り開くから、歩夢ちゃんはいざとなったときの後衛をお願い」
皮方「侑ちゃんは今にも消えそうで危ないから、一旦離れて他の子たちを呼んできてもらえるかな?」
ナ「で、でも……!」チラッ
止夢「行って! 侑ちゃん!」
ナ「……わかった! 無理しないでね!」ダダッ
皮方「彼方ちゃんに任せなさい。みんなを観察してなんとなーくコツがわかったからね」
ナ「で、でも……!」
皮方「彼方ちゃんが道を切り開くから、歩夢ちゃんはいざとなったときの後衛をお願い」
皮方「侑ちゃんは今にも消えそうで危ないから、一旦離れて他の子たちを呼んできてもらえるかな?」
ナ「で、でも……!」チラッ
止夢「行って! 侑ちゃん!」
ナ「……わかった! 無理しないでね!」ダダッ
100: 2024/07/31(水) 23:34:27.88 ID:OVwdHzS9.net
ナ「はあ、はあっ」タッタッタ
ナ「まずは生徒会助けを求めよう……! 他のメンバーはどこにいるかわからないし!」タッタッタ
校門前
ザワザワ
ナ「!?」
幵子「しっかりしてください! せつ菜さん!」
采「だ、大丈夫です。まだやれます!」ゼエゼエ
ナ「まずは生徒会助けを求めよう……! 他のメンバーはどこにいるかわからないし!」タッタッタ
校門前
ザワザワ
ナ「!?」
幵子「しっかりしてください! せつ菜さん!」
采「だ、大丈夫です。まだやれます!」ゼエゼエ
101: 2024/07/31(水) 23:38:06.22 ID:OVwdHzS9.net
幵子「ですがたった一文字では……!」
采「もとより『せつ』の部分は芸名……無くなったところで本体は消えません!!」
采「うおおおお!!! メガネ装着!!」
スチャ
采々「さあ、生徒の皆さんの避難誘導を続けましょう」キリッ
ナ「おお、メガネを掛けて菜々ちゃんに戻ることで残りの文字を増やした!」
采「もとより『せつ』の部分は芸名……無くなったところで本体は消えません!!」
采「うおおおお!!! メガネ装着!!」
スチャ
采々「さあ、生徒の皆さんの避難誘導を続けましょう」キリッ
ナ「おお、メガネを掛けて菜々ちゃんに戻ることで残りの文字を増やした!」
104: 2024/07/31(水) 23:48:00.28 ID:OVwdHzS9.net
采々「一度きりしか使えない技ですがうまく行って良かったです!」
ナ「かっこいい!」キラキラ
幵子「ところで侑さん、かなり名前が減っていますよ。大丈夫ですか」
ナ「あ、そうだった! 歩夢と彼方さんが大変なの!」
ナ「かくかくしかじかで!」
幵子「なるほど、その装置を止めれば……」
采々「私が行きます!」
幵子「待ってください。私も行きます!」
采々「あなたは生徒会長です。どんなに辛くても最後まで残って皆を導いてください!」ニコッ
幵子「……! わかりました。ご武運を祈ります」
ナ「かっこいい!」キラキラ
幵子「ところで侑さん、かなり名前が減っていますよ。大丈夫ですか」
ナ「あ、そうだった! 歩夢と彼方さんが大変なの!」
ナ「かくかくしかじかで!」
幵子「なるほど、その装置を止めれば……」
采々「私が行きます!」
幵子「待ってください。私も行きます!」
采々「あなたは生徒会長です。どんなに辛くても最後まで残って皆を導いてください!」ニコッ
幵子「……! わかりました。ご武運を祈ります」
105: 2024/07/31(水) 23:53:04.22 ID:OVwdHzS9.net
ナ「はあ、はあ、こっちだよ!」タッタッタ
采々「はい!」ダダダ
マ「あ! 侑ちゃんにせつ菜ちゃん!」
ナ「え、エマさん!?」
マ「何が起こってるの? 果林ちゃんとははぐれちゃったし、私どうしたら……」オロオロ
采々「一緒に来てください! 走りながら説明します!」
姓名判断同好会 部室
ガラッ
ナ「ふたりとも、応援を呼んで来たよ!」
107: 2024/07/31(水) 23:56:39.54 ID:OVwdHzS9.net
夢「侑ちゃん……それにせつ菜ちゃんとエマさんも、来てくれたんだね」
ナ「彼方さんは!」
夢「ついさっき、私をかばって皮になって消えちゃったよ……」
マ「そんな……」
夢「でも彼方さんのお陰で装置の電源レバーを発見したの。あとはこのレバーを下ろせば装置は止まるんだけど、固くて……!」
ググググ
采「手伝いましょう! 4人で持てばさすがに動くはずです!」
采「っ! 私もあと一文字ですか……!」
ナ「急ごう!」
ナ「彼方さんは!」
夢「ついさっき、私をかばって皮になって消えちゃったよ……」
マ「そんな……」
夢「でも彼方さんのお陰で装置の電源レバーを発見したの。あとはこのレバーを下ろせば装置は止まるんだけど、固くて……!」
ググググ
采「手伝いましょう! 4人で持てばさすがに動くはずです!」
采「っ! 私もあと一文字ですか……!」
ナ「急ごう!」
109: 2024/08/01(木) 00:01:26.82 ID:z6OpsvSi.net
4人「んぐぐぐぐぐ」
ググググ
ナ「レバー固すぎっ! 4人でも動かないなんて!」
マ「ダメ……諦めちゃ……!」
夢「うううう!」
采「そうです! うおおおお!」
木「おおおおおお!」
タ「せつ菜ちゃん、もう残りが!」
マ「歩夢ちゃんも減ってるよ!」
タ「う、侑ちゃん……私も限界かも……!」
マ「果林ちゃん……最後に一目……」
林「私を呼んだかしら?」
ググググ
ナ「レバー固すぎっ! 4人でも動かないなんて!」
マ「ダメ……諦めちゃ……!」
夢「うううう!」
采「そうです! うおおおお!」
木「おおおおおお!」
タ「せつ菜ちゃん、もう残りが!」
マ「歩夢ちゃんも減ってるよ!」
タ「う、侑ちゃん……私も限界かも……!」
マ「果林ちゃん……最後に一目……」
林「私を呼んだかしら?」
111: 2024/08/01(木) 00:05:17.93 ID:z6OpsvSi.net
マ「果林ちゃん!」パアア
タ「まさか迷ってここまで!?」
林「ここ、どこかしら? 同好会の部室には見えないんだけれど……」
ナ「果林さん、話はあとで!」
木「うおおおお! 一緒にレバーを動かしてください!」
林「わけがわからないけど、これを動かせば良いのね? わかったわ」
グググググ
5人「おおおおおお!!!」
タ「まさか迷ってここまで!?」
林「ここ、どこかしら? 同好会の部室には見えないんだけれど……」
ナ「果林さん、話はあとで!」
木「うおおおお! 一緒にレバーを動かしてください!」
林「わけがわからないけど、これを動かせば良いのね? わかったわ」
グググググ
5人「おおおおおお!!!」
113: 2024/08/01(木) 00:09:01.84 ID:z6OpsvSi.net
校門前
幵「はあ、はあ……どうやら私も限界みたいですね」
幵「みなさんはうまくいったでしょうか……」
干「消滅するのは初めてですね……」スゥ
幵「はあ、はあ……どうやら私も限界みたいですね」
幵「みなさんはうまくいったでしょうか……」
干「消滅するのは初めてですね……」スゥ
116: 2024/08/01(木) 00:13:33.15 ID:z6OpsvSi.net
嵐王干「……!」パチッ
嵐王干「おかしいですね。私は消滅する適正がなかったのでしょうか」
嵐王干「ってなんですかこの名前は! もう私の名前の原型が無いのですが……!」
嵐王干「まさか!」
朱「あら、早いお目覚めね」
嵐王干「ランジュじゃないですか! まさか、自分の名前を私に!」
嵐王干「ランジュ、名前が!!」
朱「安いものよ。名前のひとつやふたつ……栞子が無事で良かったわ」ニコッ
嵐王干「おかしいですね。私は消滅する適正がなかったのでしょうか」
嵐王干「ってなんですかこの名前は! もう私の名前の原型が無いのですが……!」
嵐王干「まさか!」
朱「あら、早いお目覚めね」
嵐王干「ランジュじゃないですか! まさか、自分の名前を私に!」
嵐王干「ランジュ、名前が!!」
朱「安いものよ。名前のひとつやふたつ……栞子が無事で良かったわ」ニコッ
118: 2024/08/01(木) 00:15:49.67 ID:z6OpsvSi.net
朱「さて、強いエネルギーを感じるわ」
牛「そろそろお別れね」
嵐王干「ランジュ!」
牛「再見……栞子」
ドオオオオオオオオオッン!!
嵐王干「!?」
牛「!?」
パアアアアアア
牛「そろそろお別れね」
嵐王干「ランジュ!」
牛「再見……栞子」
ドオオオオオオオオオッン!!
嵐王干「!?」
牛「!?」
パアアアアアア
121: 2024/08/01(木) 00:18:38.74 ID:z6OpsvSi.net
栞子「こ、これは……!」
嵐珠「きゃあっ! 戻ったわ! 戻ったわよ栞子!」
姓名判断同好会部室
姓名判断部員たち「「「ありがとう! 助かりました!」」」
侑「歩夢! やったね!」
歩夢「侑ちゃん!!」
ダキッ
果林「ハッピーエンドね(?)」
エマ「果林ちゃん、迷い込んできてくれてありがとう」
嵐珠「きゃあっ! 戻ったわ! 戻ったわよ栞子!」
姓名判断同好会部室
姓名判断部員たち「「「ありがとう! 助かりました!」」」
侑「歩夢! やったね!」
歩夢「侑ちゃん!!」
ダキッ
果林「ハッピーエンドね(?)」
エマ「果林ちゃん、迷い込んできてくれてありがとう」
124: 2024/08/01(木) 00:22:21.00 ID:z6OpsvSi.net
璃奈「ふう、やっぱり自分の名前が落ち着く」
愛「だね! サイコー!」
彼方「疲れたね~。たくさんすやぴするよぉ」スヤピ
ミア「やれやれ、これが日本の言霊ってやつか。恐ろしかったな」
しずく「たぶん違うと思う……」
かす「かすみんの可愛い名前が戻りましたぁ!」
しずく「あれ?」
かす「え?」
愛「だね! サイコー!」
彼方「疲れたね~。たくさんすやぴするよぉ」スヤピ
ミア「やれやれ、これが日本の言霊ってやつか。恐ろしかったな」
しずく「たぶん違うと思う……」
かす「かすみんの可愛い名前が戻りましたぁ!」
しずく「あれ?」
かす「え?」
126: 2024/08/01(木) 00:25:33.48 ID:z6OpsvSi.net
せつ菜「大変です! かすみさんの名前がかすのままです!」
かす「かすじゃありませんかすみんです!」
璃奈「装置を止めたときに回線がショートした影響でかすみちゃんの『み』の文字がどっかに吹っ飛んでいったみたい」
かす「はいぃ!? りな子なんとかしてよ!」
璃奈「探しに行こう。きっとどこかに落ちてるはず」
しずく「ふふ、私達の冒険はまだまだ続く、ですね♪」
ミア「やれやれ。子犬ちゃんがかわいそうだし付き合ってやるか」
侑「みんなで『み』を探しに行こう!」
みんな「おー!」
かす「かすじゃありませんかすみんです!」
璃奈「装置を止めたときに回線がショートした影響でかすみちゃんの『み』の文字がどっかに吹っ飛んでいったみたい」
かす「はいぃ!? りな子なんとかしてよ!」
璃奈「探しに行こう。きっとどこかに落ちてるはず」
しずく「ふふ、私達の冒険はまだまだ続く、ですね♪」
ミア「やれやれ。子犬ちゃんがかわいそうだし付き合ってやるか」
侑「みんなで『み』を探しに行こう!」
みんな「おー!」
129: 2024/08/01(木) 00:37:06.23 ID:z6OpsvSi.net
こうして同好会は『み』を探す旅に出た。
しかし彼女らはまだ知らない。
『み』は特殊なエネルギーを帯びており、ふっ飛ばされた衝撃で何個も複製され各地のスクールアイドルに吸収されていたことを。
とある場所 とある学校
かのみん「さーて、今日も練習がんばるぞー!」
可可「何か違和感ありマスが……」
さやかみ「花帆さん、おはようございます」
花帆「……!?」
ダみイヤ「今日も内浦は良い天気ですわね」
ルビィ「お、おねえちゃ……!?」
凛「なんか今日のにこちゃん美味しそうだにゃ」ジュルリ
にこみ「ぬぁんですってぇ!?」
おわりみ
しかし彼女らはまだ知らない。
『み』は特殊なエネルギーを帯びており、ふっ飛ばされた衝撃で何個も複製され各地のスクールアイドルに吸収されていたことを。
とある場所 とある学校
かのみん「さーて、今日も練習がんばるぞー!」
可可「何か違和感ありマスが……」
さやかみ「花帆さん、おはようございます」
花帆「……!?」
ダみイヤ「今日も内浦は良い天気ですわね」
ルビィ「お、おねえちゃ……!?」
凛「なんか今日のにこちゃん美味しそうだにゃ」ジュルリ
にこみ「ぬぁんですってぇ!?」
おわりみ
130: 2024/08/01(木) 00:37:16.74 ID:z6OpsvSi.net
ありがとうございました!
132: 2024/08/01(木) 00:44:56.47 ID:vh5k2nrt.net
かすかす可哀想
乙
乙
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります