1: 2009/07/11(土) 20:07:47.83 ID:71NpwfSiP
…彼の様子がおかしい。
放課後、いつものようにわたし達は部室に集まり各々の活動をしている。
わたしは読書。朝比奈みくるはお茶汲み。
涼宮ハルヒは自分の席に座り湯飲みを片手にネットサーフィン。
彼と古泉一樹はいつものようにボードゲームで対戦中なのだが…。
先程からこちらを一瞬見ては目を逸らしの動作を繰り返し行っている。
なのであまりゲームに集中できていないみたい。
もしかしてわたしの顔に何かついている…?
そういえばお昼にペヤングソース焼きそばを食べた。
前歯に青海苔がついている可能性がある。
だとすると非常に無様な姿を晒している事になる、これは一大事だ。
…すぐさま確認してみたが青海苔はもちろん、おかしな所は何もなかった。
では一体何なのだろう。
放課後、いつものようにわたし達は部室に集まり各々の活動をしている。
わたしは読書。朝比奈みくるはお茶汲み。
涼宮ハルヒは自分の席に座り湯飲みを片手にネットサーフィン。
彼と古泉一樹はいつものようにボードゲームで対戦中なのだが…。
先程からこちらを一瞬見ては目を逸らしの動作を繰り返し行っている。
なのであまりゲームに集中できていないみたい。
もしかしてわたしの顔に何かついている…?
そういえばお昼にペヤングソース焼きそばを食べた。
前歯に青海苔がついている可能性がある。
だとすると非常に無様な姿を晒している事になる、これは一大事だ。
…すぐさま確認してみたが青海苔はもちろん、おかしな所は何もなかった。
では一体何なのだろう。
2: 2009/07/11(土) 20:09:50.12 ID:71NpwfSiP
キョン「ぐお」
…あ、結局負けてしまったようだ。
古泉「いやぁ久しぶりに勝てましたよ」
キョン「まぁ…たまには勝たせてやらんとな」
負け惜しみの言葉に古泉一樹の眉が一瞬ピクリと動いた。
古泉「ほほぅ…ではもう一局、どうです?」ピクピク
訂正、一瞬だけではなかった。
キョン「でもその前にトイレに行かせてくれ、俺の膀胱が爆発寸前だ」
古泉「わかりました、じゃあその間に次の準備をしておきますので」
彼は部室から出る際わたしに向けてアイコンタクトを送ってきた。
状況から察するに、話があるから来てくれ…という意味だと解釈する。
ここでは言えない内容…?
…まさかわたしの知らない間に涼宮ハルヒの改変能力が発動し
その事に彼だけが気がついているのだとしたら…?
わたしが気がつかないという可能性は低いがまったくありえないわけでもない。
それならば今までのおかしな行動も理解できる。急いで後を追わなければ。
…あ、結局負けてしまったようだ。
古泉「いやぁ久しぶりに勝てましたよ」
キョン「まぁ…たまには勝たせてやらんとな」
負け惜しみの言葉に古泉一樹の眉が一瞬ピクリと動いた。
古泉「ほほぅ…ではもう一局、どうです?」ピクピク
訂正、一瞬だけではなかった。
キョン「でもその前にトイレに行かせてくれ、俺の膀胱が爆発寸前だ」
古泉「わかりました、じゃあその間に次の準備をしておきますので」
彼は部室から出る際わたしに向けてアイコンタクトを送ってきた。
状況から察するに、話があるから来てくれ…という意味だと解釈する。
ここでは言えない内容…?
…まさかわたしの知らない間に涼宮ハルヒの改変能力が発動し
その事に彼だけが気がついているのだとしたら…?
わたしが気がつかないという可能性は低いがまったくありえないわけでもない。
それならば今までのおかしな行動も理解できる。急いで後を追わなければ。
3: 2009/07/11(土) 20:13:03.52 ID:71NpwfSiP
読みかけの本に栞を挟んで席を立つと、
みくる「どちらに行かれるんですかぁ?」
朝比奈みくるが無駄な詮索をしてきた。
なんというタイミングの悪さ。
狙ってやっているのか天然なのか。ほぼ後者で間違いないはずだが
だとすればそれはそれで厄介とも言える。
会話をする時間も惜しかったので「うOこ」と一言だけ発し、早々に外に出た。
後ろから涼宮ハルヒがお茶を吹き出す音と、それを顔面で受け止めた
朝比奈みくるの悲鳴が聞こえたが気にしない事にする。
むしろ気にしたら負け。
みくる「どちらに行かれるんですかぁ?」
朝比奈みくるが無駄な詮索をしてきた。
なんというタイミングの悪さ。
狙ってやっているのか天然なのか。ほぼ後者で間違いないはずだが
だとすればそれはそれで厄介とも言える。
会話をする時間も惜しかったので「うOこ」と一言だけ発し、早々に外に出た。
後ろから涼宮ハルヒがお茶を吹き出す音と、それを顔面で受け止めた
朝比奈みくるの悲鳴が聞こえたが気にしない事にする。
むしろ気にしたら負け。
4: 2009/07/11(土) 20:16:29.23 ID:71NpwfSiP
廊下に出て辺りを見回すと階段のほうに向かっていく彼の後ろ姿が見えたので
自分もそちらに向かう。
屋上に続く階段の踊り場まで行くと…そこに彼が立っていた。
どこか落ち着かない様子だったが、わたしの姿を見ると安堵したようだ。
キョン「良かった、気がついてくれたか」
長門「先程からあなたの様子がおかしかった」
キョン「…そんなにおかしかったか?」
長門「とても」
キョン「…そうか」
長門「…また涼宮ハルヒが何か――」
キョン「いや、そうじゃない。あくまで個人的な話なんだ」
途端に彼の顔が真面目な物に切り替わる。
その変化に胸が一瞬、高鳴るのを感じた。
自分もそちらに向かう。
屋上に続く階段の踊り場まで行くと…そこに彼が立っていた。
どこか落ち着かない様子だったが、わたしの姿を見ると安堵したようだ。
キョン「良かった、気がついてくれたか」
長門「先程からあなたの様子がおかしかった」
キョン「…そんなにおかしかったか?」
長門「とても」
キョン「…そうか」
長門「…また涼宮ハルヒが何か――」
キョン「いや、そうじゃない。あくまで個人的な話なんだ」
途端に彼の顔が真面目な物に切り替わる。
その変化に胸が一瞬、高鳴るのを感じた。
5: 2009/07/11(土) 20:19:35.13 ID:71NpwfSiP
キョン「やっぱ、恥ずかしいな…」
こんな人気のない所で…恥ずかしい?
一体何をする気なのだろう。まさか…愛の告白?
あ、あ…あなたのその気持ちはとてもうううう嬉しい。
だがその行為は推奨できない。
わたしとあなたが恋人同士になれば涼宮ハルヒは大規模の閉鎖空間を発生させ
世界は終末を向かえる事になるだろう。
わたしの生命活動が停止する分には構わない。
だがあなたまでこの世から消えさせるわけにはいかない。
こんな人気のない所で…恥ずかしい?
一体何をする気なのだろう。まさか…愛の告白?
あ、あ…あなたのその気持ちはとてもうううう嬉しい。
だがその行為は推奨できない。
わたしとあなたが恋人同士になれば涼宮ハルヒは大規模の閉鎖空間を発生させ
世界は終末を向かえる事になるだろう。
わたしの生命活動が停止する分には構わない。
だがあなたまでこの世から消えさせるわけにはいかない。
6: 2009/07/11(土) 20:22:49.15 ID:71NpwfSiP
長門「ダメ」
キョン「ど、どうしてダメなんだよ…まだ何も言ってないぞ」
長門「その行為は涼宮ハルヒが望まない」
キョン「へ?なんで本を借りるくらいでハルヒが出てくるんだ?」
長門「……………?」
キョン「お前…少し前にポリーハッターの本読んでたよな?」
ポリーハッター…世界中で莫大な人気を誇るファンタジー小説。
涼宮ハルヒが剣と魔法の世界を望み、改変する可能性も少なくはないので
事前にどういうものか勉強しておこうと思い読んでおいたのだが…。
…愛の告白ではなかったか。
キョン「ど、どうしてダメなんだよ…まだ何も言ってないぞ」
長門「その行為は涼宮ハルヒが望まない」
キョン「へ?なんで本を借りるくらいでハルヒが出てくるんだ?」
長門「……………?」
キョン「お前…少し前にポリーハッターの本読んでたよな?」
ポリーハッター…世界中で莫大な人気を誇るファンタジー小説。
涼宮ハルヒが剣と魔法の世界を望み、改変する可能性も少なくはないので
事前にどういうものか勉強しておこうと思い読んでおいたのだが…。
…愛の告白ではなかったか。
7: 2009/07/11(土) 20:25:47.99 ID:71NpwfSiP
長門「…確かに、読んでいた」
キョン「な、なんだよ…なんかすごい残念そうに見えるんだが」
長門「気にしないで」
キョン「そ、そうか。んで、良かったらそれ貸してくれないか?」
何故急に読書を?
言葉には出さなかったが、妙に開いた間によって
わたしが思っていたことを察してしまったようだ。
キョン「…昨日の夜テレビでそれの映画版見たんだよ。それが結構面白くてな」
キョン「それで今更だけど小説版のほうを読んでみようかなと思ったわけだ」
キョン「でも買うにしても高いし、かといって誰かに借りようにも…」
キョン「俺が急に読書とか…なんか馬鹿にされそうでなぁ…」
なるほど、そういうことか。だからわたしに頼んだのか。
確かに涼宮ハルヒの前で言おうものなら冷やかされてもおかしくはない。
わたしとした事がとんだ早とちりをしてしまったようだ。
長門「納得」コク
キョン「な、なんだよ…なんかすごい残念そうに見えるんだが」
長門「気にしないで」
キョン「そ、そうか。んで、良かったらそれ貸してくれないか?」
何故急に読書を?
言葉には出さなかったが、妙に開いた間によって
わたしが思っていたことを察してしまったようだ。
キョン「…昨日の夜テレビでそれの映画版見たんだよ。それが結構面白くてな」
キョン「それで今更だけど小説版のほうを読んでみようかなと思ったわけだ」
キョン「でも買うにしても高いし、かといって誰かに借りようにも…」
キョン「俺が急に読書とか…なんか馬鹿にされそうでなぁ…」
なるほど、そういうことか。だからわたしに頼んだのか。
確かに涼宮ハルヒの前で言おうものなら冷やかされてもおかしくはない。
わたしとした事がとんだ早とちりをしてしまったようだ。
長門「納得」コク
8: 2009/07/11(土) 20:28:41.71 ID:71NpwfSiP
しかし理由が何であれ読書に興味を持ってくれたのは大変嬉しい。
そうだ、いっそこのまま彼を読書漬けにしてしまうのはどうだろう。
そうすれば一緒に図書館に行く機会も増え、本に対する意見交換も出来る。
実に素晴らしい。スゴ素晴らしい。では早速実行に移すとしよう。
長門「賢者の胆石から珍の秘宝まで全て揃っている。全巻持って行って欲しい」
キョン「とりあえず胆石だけで良いよ。さすがに全部は重いし」
長門「情報操作で本の重さを10分の1にまで減らしておく」
キョン「いや、今度はかさばるし」
長門「本の厚みも無くしておく」
キョン「…それだとページ捲るのが大変そうなんだが」
くっ、なんと手ごわい。大人しく持って帰ればいいのに。
そうだ、いっそこのまま彼を読書漬けにしてしまうのはどうだろう。
そうすれば一緒に図書館に行く機会も増え、本に対する意見交換も出来る。
実に素晴らしい。スゴ素晴らしい。では早速実行に移すとしよう。
長門「賢者の胆石から珍の秘宝まで全て揃っている。全巻持って行って欲しい」
キョン「とりあえず胆石だけで良いよ。さすがに全部は重いし」
長門「情報操作で本の重さを10分の1にまで減らしておく」
キョン「いや、今度はかさばるし」
長門「本の厚みも無くしておく」
キョン「…それだとページ捲るのが大変そうなんだが」
くっ、なんと手ごわい。大人しく持って帰ればいいのに。
9: 2009/07/11(土) 20:31:50.46 ID:71NpwfSiP
キョン「あ、そういや部室の本棚には見当たらなかったんだけど」
長門「胆石は自宅にある。一度自宅に取りに帰る必要がある」
キョン「それじゃあ部活が終わって一度家に帰ってから…そうだな、8時くらいに長門の
マンションに取りに行くから」
長門「部活終了後、わたしのマンションまで一緒に取りに来たほうが効率が良い」
キョン「ちょっと用事があってな。それが終わってからじゃないと…」
長門「わかった」
キョン「じゃあまた後で」
長門「待って」
長門「…夕飯は食べないで来て欲しい。こちらで用意しておく」
長門「胆石は自宅にある。一度自宅に取りに帰る必要がある」
キョン「それじゃあ部活が終わって一度家に帰ってから…そうだな、8時くらいに長門の
マンションに取りに行くから」
長門「部活終了後、わたしのマンションまで一緒に取りに来たほうが効率が良い」
キョン「ちょっと用事があってな。それが終わってからじゃないと…」
長門「わかった」
キョン「じゃあまた後で」
長門「待って」
長門「…夕飯は食べないで来て欲しい。こちらで用意しておく」
10: 2009/07/11(土) 20:34:32.92 ID:71NpwfSiP
部活も終わり自宅に帰ったわたしはいつものようにカレーを作りはじめる。
以前、彼が家に来た時に晩ご飯としてカレーを出したことがあったのだが
それが缶を開けただけのレトルトだったことが非常に気になったらしい。
後に朝比奈みくるから聞いた話だが、
やっぱり長門さんの手作りが食べたかったんじゃないですか?とのこと。
彼が何故レトルトではなく手作りを望むのかはわたしには理解できない。
だが手作りを望むというのであれば、それに応えるのが務めというものであろう。
やはり出来損ないのカレーは出したくないから。
以前、彼が家に来た時に晩ご飯としてカレーを出したことがあったのだが
それが缶を開けただけのレトルトだったことが非常に気になったらしい。
後に朝比奈みくるから聞いた話だが、
やっぱり長門さんの手作りが食べたかったんじゃないですか?とのこと。
彼が何故レトルトではなく手作りを望むのかはわたしには理解できない。
だが手作りを望むというのであれば、それに応えるのが務めというものであろう。
やはり出来損ないのカレーは出したくないから。
12: 2009/07/11(土) 20:38:15.13 ID:71NpwfSiP
カレーはこれで完成した。後は煮込むだけ。
部屋の掃除は帰宅して最初に終わらせた、来客用の座布団も用意した。
あとやっておかなくてはならない事は…
……何が起こるかわからない、念の為に下着は新しいものに換えておくことにする。
居間の隣の部屋にも布団を敷いておく、もちろん枕は布団一つに対して二つ。
ピンポーン
そうこうしている間にインターホンのベルがなった。
時計の針は夜7時50分を刺している。予定の時間より少し早いが
どうやら彼が到着したらしい。
朝倉「突撃!隣の晩ごはーん!!」ガチャ
長門「帰って」バタン
言い終わると同時にドアを閉める。
まったく、これだから空気の読めない眉毛は困る。
部屋の掃除は帰宅して最初に終わらせた、来客用の座布団も用意した。
あとやっておかなくてはならない事は…
……何が起こるかわからない、念の為に下着は新しいものに換えておくことにする。
居間の隣の部屋にも布団を敷いておく、もちろん枕は布団一つに対して二つ。
ピンポーン
そうこうしている間にインターホンのベルがなった。
時計の針は夜7時50分を刺している。予定の時間より少し早いが
どうやら彼が到着したらしい。
朝倉「突撃!隣の晩ごはーん!!」ガチャ
長門「帰って」バタン
言い終わると同時にドアを閉める。
まったく、これだから空気の読めない眉毛は困る。
13: 2009/07/11(土) 20:42:07.43 ID:71NpwfSiP
朝倉「ちょっ!?開口一番がそれ!?」ガチャ
鍵をかける前に勝手にドアを開けてきた。
入り込んで来る前に急いでドアを閉めようとしたがとっさに
隙間に手を滑り込ませ防がれてしまう。
長門「あなたに食べさせる食事は無い」グイッ
朝倉「なんで!?いつも食べさせてくれてるのに!」ガタン
わたしは全力でドアを閉める。しかし朝倉涼子は無理矢理ドアを開けようとしてくる。
相反する二つの力は均衡し、そのとばっちりを受けたドアがガタガタと
今にも壊れそうな音をたてている。
長門「今から客が来る。あなたに居られると迷惑」ググググググ
朝倉「誰よそのお客ってのは!わたしより大切な人なの!?」ググググ
長門「少なく見積もってもあなたの100倍は大切」
朝倉「断言されたー!?」ガーン!!
鍵をかける前に勝手にドアを開けてきた。
入り込んで来る前に急いでドアを閉めようとしたがとっさに
隙間に手を滑り込ませ防がれてしまう。
長門「あなたに食べさせる食事は無い」グイッ
朝倉「なんで!?いつも食べさせてくれてるのに!」ガタン
わたしは全力でドアを閉める。しかし朝倉涼子は無理矢理ドアを開けようとしてくる。
相反する二つの力は均衡し、そのとばっちりを受けたドアがガタガタと
今にも壊れそうな音をたてている。
長門「今から客が来る。あなたに居られると迷惑」ググググググ
朝倉「誰よそのお客ってのは!わたしより大切な人なの!?」ググググ
長門「少なく見積もってもあなたの100倍は大切」
朝倉「断言されたー!?」ガーン!!
15: 2009/07/11(土) 20:46:14.81 ID:71NpwfSiP
リアクションのはずみで脱力したのかドアに掛かっていた力が緩んだ。
今がチャンス、急いでドアを閉めた。
グシャッ!
長門「だから帰って」グリグリ
朝倉「あぁぁぁっ!指がっ…ちぎれちゃぅぅぅ!!!」ジタバタ
長門「近所迷惑、騒がないで」グリグリ
朝倉「指を挟んでるってのに無理矢理しめようとするからでしょう!?」
それもそうか。
このままでは帰りそうもないし、ご飯をあげて満足させて早急に帰らせたほうが得策かもしれない。
それに本命に食べさせる前に味を見て貰うのも悪くない。
今がチャンス、急いでドアを閉めた。
グシャッ!
長門「だから帰って」グリグリ
朝倉「あぁぁぁっ!指がっ…ちぎれちゃぅぅぅ!!!」ジタバタ
長門「近所迷惑、騒がないで」グリグリ
朝倉「指を挟んでるってのに無理矢理しめようとするからでしょう!?」
それもそうか。
このままでは帰りそうもないし、ご飯をあげて満足させて早急に帰らせたほうが得策かもしれない。
それに本命に食べさせる前に味を見て貰うのも悪くない。
16: 2009/07/11(土) 20:49:07.64 ID:71NpwfSiP
長門「…わかった」パッ
朝倉「ふぅ、ふぅ…今本気で閉めてたでしょう…」
長門「早く中に入って」
朝倉「え、食べさせてくれるの?」
長門「ただし条件が二つある。まず正直に味の判定をしてほしい。
次に食べ終わったらすぐ帰って欲しい」
朝倉「了解っ、それでいいわ」
長門「座って待っていて、今用意する」
朝倉「この匂いは…カレーね?」
長門「そう」
朝倉「最近カレー多くない?」
長門「嫌なら帰って」
朝倉「そんなことないわっ!長門さんのご飯が食べられるならそれで充分ですっ!」
朝倉「ふぅ、ふぅ…今本気で閉めてたでしょう…」
長門「早く中に入って」
朝倉「え、食べさせてくれるの?」
長門「ただし条件が二つある。まず正直に味の判定をしてほしい。
次に食べ終わったらすぐ帰って欲しい」
朝倉「了解っ、それでいいわ」
長門「座って待っていて、今用意する」
朝倉「この匂いは…カレーね?」
長門「そう」
朝倉「最近カレー多くない?」
長門「嫌なら帰って」
朝倉「そんなことないわっ!長門さんのご飯が食べられるならそれで充分ですっ!」
17: 2009/07/11(土) 20:52:39.98 ID:71NpwfSiP
この図々しく食事をたかりに来た女の名前は朝倉涼子。
わたしと同類の存在。宇宙人。眉毛。サポート役という表現が的確だろうか。
ある日急進派に寝返った為一度消滅させたが、任務を全て自分一人で
遂行するには少々無理があると判断し、上に掛け合いもう一度再構成することとなった。
もちろん二度と変な気は起こさないように中身は調整し、能力にも多少制限をかけた。
おかげで以前より少しアホな子になってしまった気がする。
朝倉「でもバカな子ほど可愛いっていうわよね」
長門「自分で言っていれば世話は無い」
わたしと同類の存在。宇宙人。眉毛。サポート役という表現が的確だろうか。
ある日急進派に寝返った為一度消滅させたが、任務を全て自分一人で
遂行するには少々無理があると判断し、上に掛け合いもう一度再構成することとなった。
もちろん二度と変な気は起こさないように中身は調整し、能力にも多少制限をかけた。
おかげで以前より少しアホな子になってしまった気がする。
朝倉「でもバカな子ほど可愛いっていうわよね」
長門「自分で言っていれば世話は無い」
18: 2009/07/11(土) 20:55:15.99 ID:71NpwfSiP
prrrrrr…
携帯の呼び出し音が鳴っている。このシンプルな音はわたしの物だ。
せっかくだし着メロを入れたらどうだ、と言われたこともあるが
必要性が感じられないという理由で断った。
勘違いしないで欲しい。決して流行りの曲を知らないからではない。
朝倉「長門さーん、携帯鳴ってるわよー?」
長門「今は手が離せない、代わりに出て欲しい」ゴソゴソ
朝倉「誰からだろう…あ、キョンくんだ」
長門「もしもし」ピッ
朝倉「…手が離せないんじゃなかったの?」
長門「それはそれ、これはこれ」
キョン『ハァ…ハァ…』
長門「…呼吸が荒い。発情中?」
携帯の呼び出し音が鳴っている。このシンプルな音はわたしの物だ。
せっかくだし着メロを入れたらどうだ、と言われたこともあるが
必要性が感じられないという理由で断った。
勘違いしないで欲しい。決して流行りの曲を知らないからではない。
朝倉「長門さーん、携帯鳴ってるわよー?」
長門「今は手が離せない、代わりに出て欲しい」ゴソゴソ
朝倉「誰からだろう…あ、キョンくんだ」
長門「もしもし」ピッ
朝倉「…手が離せないんじゃなかったの?」
長門「それはそれ、これはこれ」
キョン『ハァ…ハァ…』
長門「…呼吸が荒い。発情中?」
19: 2009/07/11(土) 20:58:22.63 ID:71NpwfSiP
キョン『ちが…ハァ…ハァ…なんかさ…おかしいんだ…』
長門「落ち着いて、あなたが何を言いたいのかよくわからない」
キョン『俺もよくわからな…っ』
ズシャッ
電話越しに何かが倒れる音が聞こえてくる。
キョン『ぐぅ…っ』
長門「今何処にいるか教えて」
キョン『こ、う――』
長門「返事を」
必氏に呼びかけるがとうとう返事が途絶えてしまった。
状況からして急病発症したのかもしれない。
長門「…彼の身に何かあったらしい」ピッ
朝倉「えぇっ!?」
長門「光陽園駅前公園…にいると思われる、助けに行って来る」
朝倉「わ、わたしも行くわ!急ぎましょう!」
長門「落ち着いて、あなたが何を言いたいのかよくわからない」
キョン『俺もよくわからな…っ』
ズシャッ
電話越しに何かが倒れる音が聞こえてくる。
キョン『ぐぅ…っ』
長門「今何処にいるか教えて」
キョン『こ、う――』
長門「返事を」
必氏に呼びかけるがとうとう返事が途絶えてしまった。
状況からして急病発症したのかもしれない。
長門「…彼の身に何かあったらしい」ピッ
朝倉「えぇっ!?」
長門「光陽園駅前公園…にいると思われる、助けに行って来る」
朝倉「わ、わたしも行くわ!急ぎましょう!」
20: 2009/07/11(土) 21:01:39.42 ID:71NpwfSiP
靴を構成、不可視遮音フィールドを展開すると
わたし達はベランダから一気に外へ飛び降りた。
今は一秒でも時間が惜しい、階段やエレベーターなど使ってる暇は無い。
軽やかに地面に着地すると同時に全力で空に向かって跳躍する。
夜とはいえまだ人の通りも多い時間。
地面を駆け抜けるより屋根伝いに飛んでいったほうが
目的地まで最速かつ最短で移動ができて良いと判断した。
朝倉「長門さーん!」ピョーン
長門「なに」ピョーン
朝倉「パンツ見えてるー!」ピョーン
何も言わず廻し蹴りで地面に叩き落とす。
朝倉「ふ、ふふ…まさか紐パンとは……あわびゅっ!?」
トドメに2tトラックが朝倉涼子を踏み潰して行ったが気にしている暇はない。
長門「…先に行く」ピョーン
わたし達はベランダから一気に外へ飛び降りた。
今は一秒でも時間が惜しい、階段やエレベーターなど使ってる暇は無い。
軽やかに地面に着地すると同時に全力で空に向かって跳躍する。
夜とはいえまだ人の通りも多い時間。
地面を駆け抜けるより屋根伝いに飛んでいったほうが
目的地まで最速かつ最短で移動ができて良いと判断した。
朝倉「長門さーん!」ピョーン
長門「なに」ピョーン
朝倉「パンツ見えてるー!」ピョーン
何も言わず廻し蹴りで地面に叩き落とす。
朝倉「ふ、ふふ…まさか紐パンとは……あわびゅっ!?」
トドメに2tトラックが朝倉涼子を踏み潰して行ったが気にしている暇はない。
長門「…先に行く」ピョーン
23: 2009/07/11(土) 21:05:41.32 ID:71NpwfSiP
朝倉「キョンくーん!?何処ー!?」
おかしい、何処にも見当たらない。
少し周囲の気配を探ればすぐ見つかると勘繰っていたのだが、彼の反応は何処にもない。
朝倉「…まさかキョンくんのイタズラとか、そういうのじゃないわよね?」
長門「彼はそのような悪趣味な悪戯をする人間ではない」
朝倉涼子も本気で言っているわけではない。
実際わたし自身も悪戯であって欲しいと思っている。
そのほうがどれだけ気が楽なことか。
もう一度、周囲の気配を探ってみたがこの公園には子供一人分の生体反応しか感知できなかった。
朝倉「子供…?こんな時間に?」
長門「子供は家に帰っていてもおかしくない時間帯」
朝倉「もしかしたらキョンくんを見たかもしれないわ。行って聞いてみましょう」
長門「………」コクッ
おかしい、何処にも見当たらない。
少し周囲の気配を探ればすぐ見つかると勘繰っていたのだが、彼の反応は何処にもない。
朝倉「…まさかキョンくんのイタズラとか、そういうのじゃないわよね?」
長門「彼はそのような悪趣味な悪戯をする人間ではない」
朝倉涼子も本気で言っているわけではない。
実際わたし自身も悪戯であって欲しいと思っている。
そのほうがどれだけ気が楽なことか。
もう一度、周囲の気配を探ってみたがこの公園には子供一人分の生体反応しか感知できなかった。
朝倉「子供…?こんな時間に?」
長門「子供は家に帰っていてもおかしくない時間帯」
朝倉「もしかしたらキョンくんを見たかもしれないわ。行って聞いてみましょう」
長門「………」コクッ
24: 2009/07/11(土) 21:08:22.97 ID:71NpwfSiP
生体反応がある地点に到着した。
…ありのまま今起きていることを話す。
生体反応の確認はできる。しかしそこには誰の姿も見当たらない。
何を言っているかわからないと思う。
わたし自身、よくわかっていない。
頭がどうにかなってしまったようだ。
決して催眠術や超スピードの類では―――。
朝倉「…何ひとりでブツブツ言ってるの?」
長門「別に」
…ありのまま今起きていることを話す。
生体反応の確認はできる。しかしそこには誰の姿も見当たらない。
何を言っているかわからないと思う。
わたし自身、よくわかっていない。
頭がどうにかなってしまったようだ。
決して催眠術や超スピードの類では―――。
朝倉「…何ひとりでブツブツ言ってるの?」
長門「別に」
25: 2009/07/11(土) 21:12:15.26 ID:71NpwfSiP
ふと辺りを見回すと、滑り台の近くに男物の服が落ちているのを見つけた。
一度見たことがあるだけだが間違いない。
休日の活動の日にあの人が着て来たのとまったく同じ物だ。
だがおかしな点がひとつだけあった。
その服は折り畳まれていたり乱雑に放ってあるのではなく
服を着ていた人間がそっくりそのままその場から
消え失せてしまったかのように人型を保ったまま地面に置かれていた。
朝倉「ま、まさかセルに吸収されたとか言うんじゃないでしょうね…」
長門「漫画の読みすぎ」
わたし達は落ちている服を確認しようと近づき――
長門「っ!?」
朝倉「ふ、服の中に…子供が!?」
服の中で、3歳くらいの小さな男の子が気絶しているのを発見した。
一度見たことがあるだけだが間違いない。
休日の活動の日にあの人が着て来たのとまったく同じ物だ。
だがおかしな点がひとつだけあった。
その服は折り畳まれていたり乱雑に放ってあるのではなく
服を着ていた人間がそっくりそのままその場から
消え失せてしまったかのように人型を保ったまま地面に置かれていた。
朝倉「ま、まさかセルに吸収されたとか言うんじゃないでしょうね…」
長門「漫画の読みすぎ」
わたし達は落ちている服を確認しようと近づき――
長門「っ!?」
朝倉「ふ、服の中に…子供が!?」
服の中で、3歳くらいの小さな男の子が気絶しているのを発見した。
26: 2009/07/11(土) 21:15:11.26 ID:71NpwfSiP
朝倉「な、なにこの子…こんなサイズのあってない服を着て倒れてるなんて…」
長門「まさか」
嫌な予感がした。
辺りを調べると携帯電話が落ちていたので拾い上げてみる。
携帯の機種もストラップも、彼の所持しているものと全く同じだ。
中のデータを確認すると最後の発信はわたしになっていた。
でもこれだけではまだわからない。なんらかの偶然である可能性も否定できない。
なんらかの…偶然?
それは一体どういう偶然だというのか。馬鹿馬鹿しい。
長門「まさか」
嫌な予感がした。
辺りを調べると携帯電話が落ちていたので拾い上げてみる。
携帯の機種もストラップも、彼の所持しているものと全く同じだ。
中のデータを確認すると最後の発信はわたしになっていた。
でもこれだけではまだわからない。なんらかの偶然である可能性も否定できない。
なんらかの…偶然?
それは一体どういう偶然だというのか。馬鹿馬鹿しい。
27: 2009/07/11(土) 21:18:31.38 ID:71NpwfSiP
ズボンを漁って見るとポケットに財布があった。
…金銭はほとんど入っていない。誰かに抜き取られた形跡も無し。
更に中身を調べてみるとレンタルビデオの会員カードを見つけた。
名前の欄には当たり前のように、あの人の名前が記されていた――。
朝倉「もしかして…この子、キョンくんなの?」
長門「…その可能性は極めて高い」
朝倉「一応指紋を照合してみるわ…状況証拠だけで充分な気もするけど」
朝倉涼子が指先を見始めた。
指紋の形状は終生不変。仮にこの子供が彼であった場合、指紋も同一である。
朝倉「…指紋のパターンも一致…なんでこんなことが…」
そこまで自分で言って気がついたらしい、このような不可思議な現象を
可能にする存在がいることに。
…金銭はほとんど入っていない。誰かに抜き取られた形跡も無し。
更に中身を調べてみるとレンタルビデオの会員カードを見つけた。
名前の欄には当たり前のように、あの人の名前が記されていた――。
朝倉「もしかして…この子、キョンくんなの?」
長門「…その可能性は極めて高い」
朝倉「一応指紋を照合してみるわ…状況証拠だけで充分な気もするけど」
朝倉涼子が指先を見始めた。
指紋の形状は終生不変。仮にこの子供が彼であった場合、指紋も同一である。
朝倉「…指紋のパターンも一致…なんでこんなことが…」
そこまで自分で言って気がついたらしい、このような不可思議な現象を
可能にする存在がいることに。
30: 2009/07/11(土) 21:21:37.92 ID:71NpwfSiP
朝倉「また涼宮さん絡みか…キョンくんも大変ねぇ…」
長門「このままにはしておけない、保護する」
朝倉「そうね、連れて帰りましょう。どういう事か話も聞かないといけないし」
小さい体を抱きかかえると余りの軽さに驚いてしまう。
腕も腰も華奢で、少し力をいれただけで簡単に骨が折れてしまいそうだ。
ずるっ。
ズボンと一緒にパンツまでずり落ちた。
サイズのあっていない服を着ていてはこうなってしまうのも無理も無い。
朝倉「すごく…おおきいです…」じーっ
長門「ジロジロ見ないで」シュッ!!
朝倉「目がっ!?」グチャアッ!!
長門「油断も隙も無い」
朝倉「痛い痛い痛い!今グチャッっていった!グチャッて!」
長門「……………」スタスタスタ
朝倉「ま、待ってよぅ!眼球潰れちゃって前が見えないんだからぁっ!」
長門「このままにはしておけない、保護する」
朝倉「そうね、連れて帰りましょう。どういう事か話も聞かないといけないし」
小さい体を抱きかかえると余りの軽さに驚いてしまう。
腕も腰も華奢で、少し力をいれただけで簡単に骨が折れてしまいそうだ。
ずるっ。
ズボンと一緒にパンツまでずり落ちた。
サイズのあっていない服を着ていてはこうなってしまうのも無理も無い。
朝倉「すごく…おおきいです…」じーっ
長門「ジロジロ見ないで」シュッ!!
朝倉「目がっ!?」グチャアッ!!
長門「油断も隙も無い」
朝倉「痛い痛い痛い!今グチャッっていった!グチャッて!」
長門「……………」スタスタスタ
朝倉「ま、待ってよぅ!眼球潰れちゃって前が見えないんだからぁっ!」
31: 2009/07/11(土) 21:24:55.15 ID:71NpwfSiP
マンションに帰る前に駅前にあるデパートへ子供用の服と下着を買いに行った。
やはりこのぶかぶかの服のままでは可哀想。適正なサイズの服に着替えさせる必要がある。
が、わたしには服選びのセンスというものが全く無いと言っても過言ではない。
とりあえず店頭に飾ってある子供型マネキンが着ていた服を片っ端から剥ぎ取り
買い物カゴの中に突っ込むことにした。
サンプルとして置いてあるのだから着こなし方に間違いはないはず。
何事かと店員が様子を見に来たが、わたし達の追い剥ぎ同然の迫力に圧倒されたのか
放置を決め込んだようだ。
逆に話しかけられたら面倒なのでこちらとしては助かったが。
朝倉涼子が「これ着せてみましょう!」と何処からかネコの着ぐるみ風パジャマを持ってきた。
…これだけは即購入決定。朝倉涼子、グッジョブ。
彼に着せてみたらきっと可愛いと思う。
やはりこのぶかぶかの服のままでは可哀想。適正なサイズの服に着替えさせる必要がある。
が、わたしには服選びのセンスというものが全く無いと言っても過言ではない。
とりあえず店頭に飾ってある子供型マネキンが着ていた服を片っ端から剥ぎ取り
買い物カゴの中に突っ込むことにした。
サンプルとして置いてあるのだから着こなし方に間違いはないはず。
何事かと店員が様子を見に来たが、わたし達の追い剥ぎ同然の迫力に圧倒されたのか
放置を決め込んだようだ。
逆に話しかけられたら面倒なのでこちらとしては助かったが。
朝倉涼子が「これ着せてみましょう!」と何処からかネコの着ぐるみ風パジャマを持ってきた。
…これだけは即購入決定。朝倉涼子、グッジョブ。
彼に着せてみたらきっと可愛いと思う。
33: 2009/07/11(土) 21:27:49.70 ID:71NpwfSiP
買い物も終わりマンションに帰ってきたが、彼はまだ目を覚まさなかった。
すぅすぅとわたしの腕の中で穏やかな寝息を立てている。
無理矢理起こすのは可哀想なので目が覚めるまでゆっくり待つことにした。
話を聞くのはそれからでも遅くは無い。
朝倉「うーん、まだ目を覚まさないわね」
長門「布団に寝かせておく」
朝倉「…なんで枕がふたつ?」
長門「気にしないで」
朝倉「…それじゃ着替えさせましょうか」
長門「…………」コクッ
朝倉「…………」ゴソゴソ
長門「…………」ゴソゴソ
すぅすぅとわたしの腕の中で穏やかな寝息を立てている。
無理矢理起こすのは可哀想なので目が覚めるまでゆっくり待つことにした。
話を聞くのはそれからでも遅くは無い。
朝倉「うーん、まだ目を覚まさないわね」
長門「布団に寝かせておく」
朝倉「…なんで枕がふたつ?」
長門「気にしないで」
朝倉「…それじゃ着替えさせましょうか」
長門「…………」コクッ
朝倉「…………」ゴソゴソ
長門「…………」ゴソゴソ
34: 2009/07/11(土) 21:30:09.48 ID:71NpwfSiP
朝倉「…これは……あまり似合わないわね…」
長門「次はこれを」
朝倉「…なにこれ、プ○…キュアの衣装?」
長門「おもちゃ売り場にあった」
朝倉「いつの間にこんな物を…しかもこれは女の子向けでしょうに…」
長門「せっかくだから」
朝倉「…………」ゴソゴソ
長門「…………」ゴソゴソ
朝倉「…あら、案外似合うものね」
長門「生地が安物。耐久性及び実用性に欠ける」
朝倉「この手の物にそこまで期待したらいけないわよ。ていうか実用性って何」
長門「…………」ポッ
長門「次はこれを」
朝倉「…なにこれ、プ○…キュアの衣装?」
長門「おもちゃ売り場にあった」
朝倉「いつの間にこんな物を…しかもこれは女の子向けでしょうに…」
長門「せっかくだから」
朝倉「…………」ゴソゴソ
長門「…………」ゴソゴソ
朝倉「…あら、案外似合うものね」
長門「生地が安物。耐久性及び実用性に欠ける」
朝倉「この手の物にそこまで期待したらいけないわよ。ていうか実用性って何」
長門「…………」ポッ
35: 2009/07/11(土) 21:33:10.67 ID:71NpwfSiP
朝倉「それじゃお待ちかねの着ぐるみ風のパジャマを…」
長門「わかった」
朝倉「…………」ゴソゴソ
長門「…………」ゴソゴソ
朝倉「長門さん、ヤバイわ…これヤバイって…」ドキドキ
長門「…わたしも同意見」ドキドキ
朝倉「と、とりあえず目を覚ますまでさっきのカレーを食べてましょ。
もうお腹すいちゃったわ」
長門「わかった、今温めなおしてくる」
わたし達は逃げるようにその場から離れた。
それほどまでに愛くるしいパジャマ姿だった。
長門「わかった」
朝倉「…………」ゴソゴソ
長門「…………」ゴソゴソ
朝倉「長門さん、ヤバイわ…これヤバイって…」ドキドキ
長門「…わたしも同意見」ドキドキ
朝倉「と、とりあえず目を覚ますまでさっきのカレーを食べてましょ。
もうお腹すいちゃったわ」
長門「わかった、今温めなおしてくる」
わたし達は逃げるようにその場から離れた。
それほどまでに愛くるしいパジャマ姿だった。
37: 2009/07/11(土) 21:36:52.58 ID:71NpwfSiP
朝倉「ん、今日のカレーはこの前のと一味違うわね、何か隠し味でも入れたの?」
長門「チョコレートとコーヒーを少々」
朝倉「うぇ…そんなの入れたの?」
長門「しかし前回のカレーより全体的にレベルは向上している」
朝倉「ほんと、なんでこんなの入れて良くなるのかしら…」
長門「採点を」
朝倉「……30点」
長門「……………」
朝倉「冗談よ、合格♪」
長門「…正直に味の判定をして欲しいと言ったはず」ビキッ
朝倉「すいません調子乗ってました」
長門「チョコレートとコーヒーを少々」
朝倉「うぇ…そんなの入れたの?」
長門「しかし前回のカレーより全体的にレベルは向上している」
朝倉「ほんと、なんでこんなの入れて良くなるのかしら…」
長門「採点を」
朝倉「……30点」
長門「……………」
朝倉「冗談よ、合格♪」
長門「…正直に味の判定をして欲しいと言ったはず」ビキッ
朝倉「すいません調子乗ってました」
38: 2009/07/11(土) 21:41:07.59 ID:71NpwfSiP
長門「これからの事について話しておく必要がある」
朝倉「そうね、んぐんぐ…いつ元の姿に戻るかわからないし…ごくん。
何か理由を付けて学校を休ませないと…」
その前に明日は休日、いつもの屋外での部活動があるのだが…。
長門「学校には遠方の知人が亡くなって、その関係で数日学校を休むという事にしておく」
朝倉「はふはふ…病欠じゃダメなの?」
長門「病欠だと涼宮ハルヒが気紛れで見舞いに行く可能性がある。その時対処出来ない」
朝倉「あ、そうか…んがぐぐ」
長門「…それと食べながら会話するのは止めた方が良い」
朝倉「いいじゃない、どうせわたし達しかいないんだし」
長門「普段から気をつけていないと癖で無意識のうちにしてしまう」
朝倉「…長門さんてわたしのお母さん?」
長門「あなたのような同期の娘を子供として持ちたくはない」プイ
朝倉「んもぅ…褒めてるのに…」
朝倉「そうね、んぐんぐ…いつ元の姿に戻るかわからないし…ごくん。
何か理由を付けて学校を休ませないと…」
その前に明日は休日、いつもの屋外での部活動があるのだが…。
長門「学校には遠方の知人が亡くなって、その関係で数日学校を休むという事にしておく」
朝倉「はふはふ…病欠じゃダメなの?」
長門「病欠だと涼宮ハルヒが気紛れで見舞いに行く可能性がある。その時対処出来ない」
朝倉「あ、そうか…んがぐぐ」
長門「…それと食べながら会話するのは止めた方が良い」
朝倉「いいじゃない、どうせわたし達しかいないんだし」
長門「普段から気をつけていないと癖で無意識のうちにしてしまう」
朝倉「…長門さんてわたしのお母さん?」
長門「あなたのような同期の娘を子供として持ちたくはない」プイ
朝倉「んもぅ…褒めてるのに…」
40: 2009/07/11(土) 21:46:39.11 ID:71NpwfSiP
朝倉「キョンくんの家のほうはどうするの?警察に捜索願いでも出されたら厄介だし…」
長門「…最初からいなかったことにする」
朝倉「え?」
長門「彼の家の子は、最初から妹しかいなかった」
朝倉「まぁ…それしかないかなぁ」
長門「あと古泉一樹と朝比奈みくるにも事情を話して協力を要請する」
まずは古泉一樹からだ。このような状況下では彼の所属する機関からの支援は
非常にありがたい。
朝比奈みくるは…居ないよりはマシだろう。
逆に足手まといになる可能性も否定できない(むしろ高めとも言える)が
話の都合上呼んでおかないと朝比奈みくるのファンを敵に回す事になる。
それだけは避けたい。(数が多いか少ないかはわからないが念の為)
携帯を手に取り、古泉一樹の携帯にかけようとすると――。
長門「…最初からいなかったことにする」
朝倉「え?」
長門「彼の家の子は、最初から妹しかいなかった」
朝倉「まぁ…それしかないかなぁ」
長門「あと古泉一樹と朝比奈みくるにも事情を話して協力を要請する」
まずは古泉一樹からだ。このような状況下では彼の所属する機関からの支援は
非常にありがたい。
朝比奈みくるは…居ないよりはマシだろう。
逆に足手まといになる可能性も否定できない(むしろ高めとも言える)が
話の都合上呼んでおかないと朝比奈みくるのファンを敵に回す事になる。
それだけは避けたい。(数が多いか少ないかはわからないが念の為)
携帯を手に取り、古泉一樹の携帯にかけようとすると――。
41: 2009/07/11(土) 21:50:08.58 ID:71NpwfSiP
ガタッ…
後ろから物音がした。
振り向いてみると…そこにはふすまを半開きにし、こちらを覗いている彼の姿が。
朝倉「あ、気がついた?」
長門「どこか身体に不具合があるなら教えて欲しい」
容態を心配し、診察を行なうため近づこうとすると――、
ビクッと小さな身体を震わせた。
…何故あなたはヒグマにでも遭遇した登山家のような目で
わたし達を見るのだろうか。
お願いだからそんな目でわたしを見ないでほしい。
キョン「だ、だれ…なの…」
朝倉「誰…って、キョンくん、それ冗談かなにか?だとしたら全然笑えないんだけど…」
キョン「ぼく、そんなへんな名前じゃない…」
まさか人違い…?
それとも幼児化したショックにより記憶が混乱しているのだろうか。
いや、そういえば以前聞いた事がある。
キョンというあだ名は、彼の妹が最初に呼び出してから周りに広がったものだと。
彼の今の外見はどうみても3歳程度だ、記憶まで当時のままに戻っていたとしたら
彼の妹はまだ生まれていない計算になる。
つまり、キョンというあだ名で呼んでも通用しない。
後ろから物音がした。
振り向いてみると…そこにはふすまを半開きにし、こちらを覗いている彼の姿が。
朝倉「あ、気がついた?」
長門「どこか身体に不具合があるなら教えて欲しい」
容態を心配し、診察を行なうため近づこうとすると――、
ビクッと小さな身体を震わせた。
…何故あなたはヒグマにでも遭遇した登山家のような目で
わたし達を見るのだろうか。
お願いだからそんな目でわたしを見ないでほしい。
キョン「だ、だれ…なの…」
朝倉「誰…って、キョンくん、それ冗談かなにか?だとしたら全然笑えないんだけど…」
キョン「ぼく、そんなへんな名前じゃない…」
まさか人違い…?
それとも幼児化したショックにより記憶が混乱しているのだろうか。
いや、そういえば以前聞いた事がある。
キョンというあだ名は、彼の妹が最初に呼び出してから周りに広がったものだと。
彼の今の外見はどうみても3歳程度だ、記憶まで当時のままに戻っていたとしたら
彼の妹はまだ生まれていない計算になる。
つまり、キョンというあだ名で呼んでも通用しない。
43: 2009/07/11(土) 21:55:57.50 ID:71NpwfSiP
長門「わたし達は悪人ではない」
なるべく刺激を与えないように、ゆっくり近づく。
キョン「ひっ…!」サササ
朝倉(ちょっと…そんな仏頂面で近づいても怖がらせるだけよ…?)
わたしにそのようなことを言われても困る。
にこやかに笑いながら接近しろとでも言うのか。
しかしこのままでは話が先に進まない…出来ないなりにやってみることにする。
長門「に、にぱー」ヒクヒク
キョン「うわぁぁんっ!!」サササッ
キョン「おかーさぁぁんどこぉぉ!?」
朝倉(あちゃあ…余計怖がらせちゃったみたいね…)
長門(…もう、あなたに任せる)ガク
朝倉(任せて!わたしの美貌でキョンくんをメロメロにしてあげるっ☆)
キョン「うわぁぁんまゆ毛ふといぃぃぃ!!!おかーさんたすけてえぇぇぇ!!!」
朝倉「………………」
長門「……ドンマイ」ポム
朝倉「うん、ありがと……」
なるべく刺激を与えないように、ゆっくり近づく。
キョン「ひっ…!」サササ
朝倉(ちょっと…そんな仏頂面で近づいても怖がらせるだけよ…?)
わたしにそのようなことを言われても困る。
にこやかに笑いながら接近しろとでも言うのか。
しかしこのままでは話が先に進まない…出来ないなりにやってみることにする。
長門「に、にぱー」ヒクヒク
キョン「うわぁぁんっ!!」サササッ
キョン「おかーさぁぁんどこぉぉ!?」
朝倉(あちゃあ…余計怖がらせちゃったみたいね…)
長門(…もう、あなたに任せる)ガク
朝倉(任せて!わたしの美貌でキョンくんをメロメロにしてあげるっ☆)
キョン「うわぁぁんまゆ毛ふといぃぃぃ!!!おかーさんたすけてえぇぇぇ!!!」
朝倉「………………」
長門「……ドンマイ」ポム
朝倉「うん、ありがと……」
46: 2009/07/11(土) 21:59:53.87 ID:71NpwfSiP
朝倉「お、落ち着いて、ね?」
キョン「こっちこないでぇ…!」ドンッ!!
朝倉「きゃっ!?」バタッ
朝倉「ううぅ…」ジワ
キョン「あ……ご、ごめんなさい…いたかった?」
朝倉「くすん…違うの…わたし達のこと信じてくれないのが悲しくて…」
キョン「で、でも…」
朝倉「大丈夫…信じて…何も酷い事しないから…」ウルウル
キョン「ほんとうに…ひどいことしない?」
朝倉「…………」コクッ
キョン「……うん……よくみたら、そんなにわるそうな人にみえないし…」
朝倉「じゃあ…」
キョン「うん、しんじるよ」
朝倉「ありがとう…っ」ギュゥッ
キョン「ぅ…」カァァ
朝倉(計算通り…)ニヤリ
嘘泣きとは…やることが実にえげつない。
しかしそのお陰で彼の信用を得る事ができたのだから…まぁ良しとしよう。
キョン「こっちこないでぇ…!」ドンッ!!
朝倉「きゃっ!?」バタッ
朝倉「ううぅ…」ジワ
キョン「あ……ご、ごめんなさい…いたかった?」
朝倉「くすん…違うの…わたし達のこと信じてくれないのが悲しくて…」
キョン「で、でも…」
朝倉「大丈夫…信じて…何も酷い事しないから…」ウルウル
キョン「ほんとうに…ひどいことしない?」
朝倉「…………」コクッ
キョン「……うん……よくみたら、そんなにわるそうな人にみえないし…」
朝倉「じゃあ…」
キョン「うん、しんじるよ」
朝倉「ありがとう…っ」ギュゥッ
キョン「ぅ…」カァァ
朝倉(計算通り…)ニヤリ
嘘泣きとは…やることが実にえげつない。
しかしそのお陰で彼の信用を得る事ができたのだから…まぁ良しとしよう。
47: 2009/07/11(土) 22:02:17.80 ID:71NpwfSiP
キョン「ここはどこなの?」
長門「ここはわたしの家」
朝倉「公園に行ったらそこで君が倒れてるのを見つけてね…保護したの」
長門「何か覚えていることがあったか教えて欲しい」
キョン「…えっとね、おかーさんとね、おでかけしてたの」
そういえば…何か用事があると言っていた。そのことだろうか。
キョン「おともだちと会うやくそくがあるからーって」
朝倉「お友達…キミも一緒に?」
キョン「うん」
朝倉「お母さん、そのお友達と会って何するって?」
キョン「わかんない、おかーさん何もいってなかったよ」
朝倉「そっか…それでそれから?」
キョン「おかーさんといっしょにおみせでジュースのんでまってたの」
朝倉「うんうん」
キョン「でもね、ぜんぜんおともだちがこなくて…まちくたびれちゃって、ねちゃったの」
長門「そう…」
朝倉「うーん…いまいち良くわからないわね…」
長門「ここはわたしの家」
朝倉「公園に行ったらそこで君が倒れてるのを見つけてね…保護したの」
長門「何か覚えていることがあったか教えて欲しい」
キョン「…えっとね、おかーさんとね、おでかけしてたの」
そういえば…何か用事があると言っていた。そのことだろうか。
キョン「おともだちと会うやくそくがあるからーって」
朝倉「お友達…キミも一緒に?」
キョン「うん」
朝倉「お母さん、そのお友達と会って何するって?」
キョン「わかんない、おかーさん何もいってなかったよ」
朝倉「そっか…それでそれから?」
キョン「おかーさんといっしょにおみせでジュースのんでまってたの」
朝倉「うんうん」
キョン「でもね、ぜんぜんおともだちがこなくて…まちくたびれちゃって、ねちゃったの」
長門「そう…」
朝倉「うーん…いまいち良くわからないわね…」
49: 2009/07/11(土) 22:05:14.75 ID:71NpwfSiP
朝倉(長門さん、どうしよう?)
長門(この姿のまま家に帰すわけにはいかない、ここに滞在させるように仕向ける)
朝倉「それで君のおうちなんだけど…何処かな?」
キョン「…わかんない」
予想通りの答えが来た。そうなるとわたしが次に言う台詞はこれしかない。
長門「それならしばらくわたしの家にいると良い。その間にあなたの家を探しておく」
キョン「…いいの?」
長門「構わない、むしろ歓迎する」
キョン「ありがとう、えぇと…」
長門「長門有希」
朝倉「朝倉涼子よ」
キョン「ゆきお姉ちゃん、りょうこお姉ちゃんだね」ニコッ
長門「…………………そう」クラッ
朝倉「りょうこお姉ちゃん…い、良いかもしれない…」クラクラ
…ダメ、その笑顔は反則すぎる。
長門(この姿のまま家に帰すわけにはいかない、ここに滞在させるように仕向ける)
朝倉「それで君のおうちなんだけど…何処かな?」
キョン「…わかんない」
予想通りの答えが来た。そうなるとわたしが次に言う台詞はこれしかない。
長門「それならしばらくわたしの家にいると良い。その間にあなたの家を探しておく」
キョン「…いいの?」
長門「構わない、むしろ歓迎する」
キョン「ありがとう、えぇと…」
長門「長門有希」
朝倉「朝倉涼子よ」
キョン「ゆきお姉ちゃん、りょうこお姉ちゃんだね」ニコッ
長門「…………………そう」クラッ
朝倉「りょうこお姉ちゃん…い、良いかもしれない…」クラクラ
…ダメ、その笑顔は反則すぎる。
51: 2009/07/11(土) 22:09:36.53 ID:71NpwfSiP
くぅぅぅっ。
突然可愛らしい音が鳴り響いた。どうやらお腹が鳴ったらしい。
朝倉「あらあら♪」
長門「…カレー、食べる?」
キョン「うん、たべるたべる!」
長門「今用意する」
急いで新しい皿を用意し、そこにご飯を盛りつける。
このカレーは本来、大きい方の彼に食べて貰うつもりで作った。
少し形は違ってしまったが、結果的には彼が食べてくれるのだ。
はたして美味しいと言ってくれるだろうか…。
…いけない、緊張してきた。
朝倉「…長門さん、ご飯盛り過ぎ」
長門「そう?」
朝倉「大人でもキツいわよこの量は…」
長門「これくらいの年齢は育ち盛り」
朝倉「…いくらなんでも限度ってものがあるでしょうに」
長門「全部食べられる?」
キョン「うん…それむり…」
突然可愛らしい音が鳴り響いた。どうやらお腹が鳴ったらしい。
朝倉「あらあら♪」
長門「…カレー、食べる?」
キョン「うん、たべるたべる!」
長門「今用意する」
急いで新しい皿を用意し、そこにご飯を盛りつける。
このカレーは本来、大きい方の彼に食べて貰うつもりで作った。
少し形は違ってしまったが、結果的には彼が食べてくれるのだ。
はたして美味しいと言ってくれるだろうか…。
…いけない、緊張してきた。
朝倉「…長門さん、ご飯盛り過ぎ」
長門「そう?」
朝倉「大人でもキツいわよこの量は…」
長門「これくらいの年齢は育ち盛り」
朝倉「…いくらなんでも限度ってものがあるでしょうに」
長門「全部食べられる?」
キョン「うん…それむり…」
52: 2009/07/11(土) 22:12:25.97 ID:71NpwfSiP
結局ご飯の量を減らして出すことにした。いけると思ったのに…。
キョン「うわぁ、おいしそうー」
朝倉「そのカレーね、長門さんの愛情がいーっぱい詰まってるから、味わって食べるのよ?」
長門(愛情…?)
キョン「いただきまぁす」パク
長門「……………」ドキドキ
キョン「んぐっ!?」ブフッ!!
一口入れた途端に吐き出してしまった。
わたしにでもわかる。あの反応は…あまり美味しくなかったということだ。
何故。朝倉涼子から合格点は貰ったというのに。
キョン「うわぁ、おいしそうー」
朝倉「そのカレーね、長門さんの愛情がいーっぱい詰まってるから、味わって食べるのよ?」
長門(愛情…?)
キョン「いただきまぁす」パク
長門「……………」ドキドキ
キョン「んぐっ!?」ブフッ!!
一口入れた途端に吐き出してしまった。
わたしにでもわかる。あの反応は…あまり美味しくなかったということだ。
何故。朝倉涼子から合格点は貰ったというのに。
54: 2009/07/11(土) 22:15:33.31 ID:71NpwfSiP
朝倉「ど、どうしたの…!?」
キョン「か、から……けほっけほっ…」
長門「…辛かった?」
朝倉「わ、わたしは少し辛いかなぁとは思ったけど…これくらいで丁度良くない?」
……そういえば子供は辛いものが苦手…。
しまった。味覚の変化まで計算に入れていなかった。
まさかこれほどまで辛さに耐性が無いとは…。
キョン「んっく…これ…からいね…」ゴクン
長門「…あなたの味覚を考慮していなかった。すぐ別の物を作る。何が良い?」
キョン「い、いいよいいよ!これたべるから!」
長門「遠慮しなくていい」
朝倉「そうよそうよ、無理にマズイの食べても身体に悪いわ」
長門「不味いは余計」バシッ!
朝倉「いだッ!?」
キョン「か、から……けほっけほっ…」
長門「…辛かった?」
朝倉「わ、わたしは少し辛いかなぁとは思ったけど…これくらいで丁度良くない?」
……そういえば子供は辛いものが苦手…。
しまった。味覚の変化まで計算に入れていなかった。
まさかこれほどまで辛さに耐性が無いとは…。
キョン「んっく…これ…からいね…」ゴクン
長門「…あなたの味覚を考慮していなかった。すぐ別の物を作る。何が良い?」
キョン「い、いいよいいよ!これたべるから!」
長門「遠慮しなくていい」
朝倉「そうよそうよ、無理にマズイの食べても身体に悪いわ」
長門「不味いは余計」バシッ!
朝倉「いだッ!?」
55: 2009/07/11(土) 22:20:50.65 ID:71NpwfSiP
キョン「これ、ゆきお姉ちゃんが作ったんでしょう?
せっかく作ってくれたのに…そんなことできないよ」
こ、このような状況下で…なんて思いやりのある子なのだろう。
やはり小さくなってもあの人のままだ。全然変わっていない。
長門「……わかった、その代わり味付けを少し変えさせて貰う」
朝倉「味付けって…それだけで大丈夫なの?」
長門「やるしかない」
長門「しかし調整に少し時間がかかる、その間彼の面倒を見ていて」
朝倉「わかったわ」
せっかく作ってくれたのに…そんなことできないよ」
こ、このような状況下で…なんて思いやりのある子なのだろう。
やはり小さくなってもあの人のままだ。全然変わっていない。
長門「……わかった、その代わり味付けを少し変えさせて貰う」
朝倉「味付けって…それだけで大丈夫なの?」
長門「やるしかない」
長門「しかし調整に少し時間がかかる、その間彼の面倒を見ていて」
朝倉「わかったわ」
56: 2009/07/11(土) 22:22:48.56 ID:71NpwfSiP
キョン「りょうこお姉ちゃん」クイクイ
朝倉「なぁに、キョンくん?」
キョン「ぼくのこと、キョンってよんでるけど、なんで?」
朝倉「えっとね、キョンくんの名前、漢字で書くと…こう、なんだけどね―――」キュキュッ
キョン「そういう意味なんだぁ。…かんじよくわからないけど」
朝倉「ね?だからキョンくん」
キョン「おもしろいねー♪」
朝倉「ねー♪」
朝倉(…なんかいいなぁ、こういうの)ほわわーん
朝倉「なぁに、キョンくん?」
キョン「ぼくのこと、キョンってよんでるけど、なんで?」
朝倉「えっとね、キョンくんの名前、漢字で書くと…こう、なんだけどね―――」キュキュッ
キョン「そういう意味なんだぁ。…かんじよくわからないけど」
朝倉「ね?だからキョンくん」
キョン「おもしろいねー♪」
朝倉「ねー♪」
朝倉(…なんかいいなぁ、こういうの)ほわわーん
57: 2009/07/11(土) 22:25:19.61 ID:71NpwfSiP
朝倉(はぁ…それにしても…ごっさ可愛いわねぇ…)ポーッ
朝倉「ちょっとちょっと、こっちきて」
キョン「なぁに?」トテトテ
朝倉「えいっ」ギュゥッ
キョン「わわわっ」
朝倉「あぁん!可愛い可愛いっ!」スリスリ
キョン「りょうこお姉ちゃん、く、くるしいよぉ…」
朝倉「それじゃあ…こちょこちょこちょー!」
キョン「きゃ、きゃははっ!くすぐったいぃぃ!」バタバタ
朝倉「や、ヤダこれすっごい良い!いっそずっとこのままで――ハッ!?」ビクッ
長門「………」キラン
朝倉「ご、ごめんなさい、お願いだからその包丁しまって…ね?」ダラダラ
長門「冗談でも言って良い事と悪い事がある」ギロリ
朝倉「はい、その通りでス…」
長門「良い子だから、大人しくしてて」
キョン「う、うん…わかった…」
朝倉「…や、殺られるかと思ったわ」
朝倉「ちょっとちょっと、こっちきて」
キョン「なぁに?」トテトテ
朝倉「えいっ」ギュゥッ
キョン「わわわっ」
朝倉「あぁん!可愛い可愛いっ!」スリスリ
キョン「りょうこお姉ちゃん、く、くるしいよぉ…」
朝倉「それじゃあ…こちょこちょこちょー!」
キョン「きゃ、きゃははっ!くすぐったいぃぃ!」バタバタ
朝倉「や、ヤダこれすっごい良い!いっそずっとこのままで――ハッ!?」ビクッ
長門「………」キラン
朝倉「ご、ごめんなさい、お願いだからその包丁しまって…ね?」ダラダラ
長門「冗談でも言って良い事と悪い事がある」ギロリ
朝倉「はい、その通りでス…」
長門「良い子だから、大人しくしてて」
キョン「う、うん…わかった…」
朝倉「…や、殺られるかと思ったわ」
59: 2009/07/11(土) 22:28:54.98 ID:71NpwfSiP
長門「出来た」
朝倉「え?もうできたの?」
長門「ルゥをそのまま再利用した。辛味を抑える処理を施してある」
長門「食べて」コトッ
キョン「い、いただきまーす」パク
朝倉「……………」ドキドキ
キョン「おいしい!」
長門「良かった」
キョン「なにこれ、すっごいおいしい!」
朝倉「あ、ほんと辛くないわ…。でもどうやって辛味を抑えたの?」
長門「甘口のルゥを入れて薄めた。次に牛乳とソースとリンゴを摩り下ろした物を。
最後にこれを―――」
朝倉「…え、それ…コーンポタージュの粉末?」
長門「以前テレビでやっていたと朝比奈みくるが言っていたのを思い出した」
朝倉「こんなので辛さが抑えられるのね…料理って奥が深いわ…」
実をいうとこれだけやっても完全に辛さが押さえ切れなかったので
情報操作も施したのはここだけの秘密。
朝倉「え?もうできたの?」
長門「ルゥをそのまま再利用した。辛味を抑える処理を施してある」
長門「食べて」コトッ
キョン「い、いただきまーす」パク
朝倉「……………」ドキドキ
キョン「おいしい!」
長門「良かった」
キョン「なにこれ、すっごいおいしい!」
朝倉「あ、ほんと辛くないわ…。でもどうやって辛味を抑えたの?」
長門「甘口のルゥを入れて薄めた。次に牛乳とソースとリンゴを摩り下ろした物を。
最後にこれを―――」
朝倉「…え、それ…コーンポタージュの粉末?」
長門「以前テレビでやっていたと朝比奈みくるが言っていたのを思い出した」
朝倉「こんなので辛さが抑えられるのね…料理って奥が深いわ…」
実をいうとこれだけやっても完全に辛さが押さえ切れなかったので
情報操作も施したのはここだけの秘密。
60: 2009/07/11(土) 22:31:06.75 ID:71NpwfSiP
キョン「ごちそうさまでしたぁ」
長門「お粗末様」
キョン「こんなにおいしいカレーたべたのはじめてだよー」パァァァァッ
長門「く、口の回りが汚れている」フキフキ
キョン「んんん…」
朝倉(良かったわね、長門さん)ニコニコ
長門「では食器を片付けてくる」
朝倉「あ、わたしも手伝うわ」
長門「一人で出来る、それよりもあの子を」
朝倉「ん。それじゃキョンくん、向こうでお姉ちゃんと一緒に遊びましょ」
キョン「うんっ」
長門「お粗末様」
キョン「こんなにおいしいカレーたべたのはじめてだよー」パァァァァッ
長門「く、口の回りが汚れている」フキフキ
キョン「んんん…」
朝倉(良かったわね、長門さん)ニコニコ
長門「では食器を片付けてくる」
朝倉「あ、わたしも手伝うわ」
長門「一人で出来る、それよりもあの子を」
朝倉「ん。それじゃキョンくん、向こうでお姉ちゃんと一緒に遊びましょ」
キョン「うんっ」
62: 2009/07/11(土) 22:34:20.23 ID:71NpwfSiP
朝倉(でも…この年頃の子ってどうやって遊んであげればいいのかしら…)
キョン「おっきい本棚だねー」
朝倉「全部長門さんの本よ。キョンくんにはまだちょっと早いかなぁ?」
キョン「わぁー、むずかしそうな本がいっぱいあるぅ」トテトテ
朝倉(にしても大量にあるわね…そのうち床が抜けるんじゃないかしら…)ゴソゴソ
朝倉(絵本の一冊でもあればそれ読み聞かせてあげるんだけど…)ゴソゴソ
朝倉(あ、『図書館紛争』だ。やっぱり読んでたのね…いかにも長門さんの食指が動きそうなタイトルだし)ゴソゴソ
朝倉(…なになに?『愛しの彼に振り向いて貰う為の51の方法』?)ゴソゴソ
朝倉(うわぁ…長門さんもこういうの興味あるんだ…。なんか可愛い♪)
朝倉(…『刺したいお腹』。こ、今度借して貰おうかしら…)
キョン「おっきい本棚だねー」
朝倉「全部長門さんの本よ。キョンくんにはまだちょっと早いかなぁ?」
キョン「わぁー、むずかしそうな本がいっぱいあるぅ」トテトテ
朝倉(にしても大量にあるわね…そのうち床が抜けるんじゃないかしら…)ゴソゴソ
朝倉(絵本の一冊でもあればそれ読み聞かせてあげるんだけど…)ゴソゴソ
朝倉(あ、『図書館紛争』だ。やっぱり読んでたのね…いかにも長門さんの食指が動きそうなタイトルだし)ゴソゴソ
朝倉(…なになに?『愛しの彼に振り向いて貰う為の51の方法』?)ゴソゴソ
朝倉(うわぁ…長門さんもこういうの興味あるんだ…。なんか可愛い♪)
朝倉(…『刺したいお腹』。こ、今度借して貰おうかしら…)
64: 2009/07/11(土) 22:37:39.19 ID:71NpwfSiP
キョン「あれ?」ゴソゴソ
朝倉「どうしたの?」
キョン「なんでこのお姉ちゃんハダカなの?」
朝倉「ぶっ!?ちょ、ちょっと待って!」ガサゴソ
朝倉「こ、これはっ…長門さん自作の官能小説!?」
朝倉「ていうか表紙から挿絵、製本まで全部やっちゃってるぅぅぅ!?」
キョン「いやーんらめぇぇぇ…んん…ダメだぁ、むずかしくてぜんぜんよめない…」
朝倉「読んじゃらめぇぇぇぇぇっ!!!」ガバッ
キョン「わわっ!?」
朝倉「この本はキョンくんには全ッッ然早いから!あっち行ってましょうあっち!」グイッ
キョン「えー」
朝倉(な、長門さん、恐ろしい子…ッ!)
朝倉「どうしたの?」
キョン「なんでこのお姉ちゃんハダカなの?」
朝倉「ぶっ!?ちょ、ちょっと待って!」ガサゴソ
朝倉「こ、これはっ…長門さん自作の官能小説!?」
朝倉「ていうか表紙から挿絵、製本まで全部やっちゃってるぅぅぅ!?」
キョン「いやーんらめぇぇぇ…んん…ダメだぁ、むずかしくてぜんぜんよめない…」
朝倉「読んじゃらめぇぇぇぇぇっ!!!」ガバッ
キョン「わわっ!?」
朝倉「この本はキョンくんには全ッッ然早いから!あっち行ってましょうあっち!」グイッ
キョン「えー」
朝倉(な、長門さん、恐ろしい子…ッ!)
65: 2009/07/11(土) 22:40:41.36 ID:71NpwfSiP
朝倉「ぜぇぜぇ…テレビでも見せとけば…大人しくしてるでしょう」
朝倉(…長門さんの部屋にテレビ無いからわざわざ自分の部屋から持ってきたわ)
キョン「すごーい、ちからもちだねー」
朝倉「…あんまり嬉しくない」
朝倉「うーん…やっぱりこの時間じゃ子供向けの番組はやってないわね」ピッピッ
朝倉(ていうか最近アニメの数自体減ってない…?深夜は異常に増えたけど)
♪ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子♪
朝倉(まーだ流れてるんだこの歌…と思ったらやっとDVD発売なのね…)
キョン「あははっ、ポニョだってポニョ。へんなのー」
キョン「ぽーにょぽーにょぽにょ♪」
朝倉(やっぱり子供ね、楽しそうに歌ってるわ…)
キョン「……ポニョってなぁに?」
朝倉「えっ!?」ビクッ
朝倉(…長門さんの部屋にテレビ無いからわざわざ自分の部屋から持ってきたわ)
キョン「すごーい、ちからもちだねー」
朝倉「…あんまり嬉しくない」
朝倉「うーん…やっぱりこの時間じゃ子供向けの番組はやってないわね」ピッピッ
朝倉(ていうか最近アニメの数自体減ってない…?深夜は異常に増えたけど)
♪ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子♪
朝倉(まーだ流れてるんだこの歌…と思ったらやっとDVD発売なのね…)
キョン「あははっ、ポニョだってポニョ。へんなのー」
キョン「ぽーにょぽーにょぽにょ♪」
朝倉(やっぱり子供ね、楽しそうに歌ってるわ…)
キョン「……ポニョってなぁに?」
朝倉「えっ!?」ビクッ
66: 2009/07/11(土) 22:44:08.03 ID:71NpwfSiP
朝倉(…どうしよう、ポニョなんて名前しか聞いた事ないわ…。ラピュタとナウシカなら結構見たけど…)
朝倉(あれって…人面魚?妖怪?でもほのぼのとした歌なのにそんなのが出てくるようなアニメなのかしら…)
朝倉(もしかして宇宙人…?見ようによってはそう見えなくも…)
朝倉(おなかがすいた食べちゃおうって…まさか人間を!?)ガクガクブルブル
朝倉(崖の上に住みついた人喰いエイリアンと地元漁業組合との戦いを描いた
壮絶なアニメ…とか。ってどんなアニメよこれ…。個人的には観てみたいけど…)
朝倉「うーん…うーん…」
キョン「どうしたの?」
朝倉「え、えっとねー…それはねー…」
キョン「それは?」
朝倉「おっOいのことよ!」ズギャアアアアアアン!!!
朝倉(あれって…人面魚?妖怪?でもほのぼのとした歌なのにそんなのが出てくるようなアニメなのかしら…)
朝倉(もしかして宇宙人…?見ようによってはそう見えなくも…)
朝倉(おなかがすいた食べちゃおうって…まさか人間を!?)ガクガクブルブル
朝倉(崖の上に住みついた人喰いエイリアンと地元漁業組合との戦いを描いた
壮絶なアニメ…とか。ってどんなアニメよこれ…。個人的には観てみたいけど…)
朝倉「うーん…うーん…」
キョン「どうしたの?」
朝倉「え、えっとねー…それはねー…」
キョン「それは?」
朝倉「おっOいのことよ!」ズギャアアアアアアン!!!
69: 2009/07/11(土) 22:47:45.89 ID:71NpwfSiP
キョン「おっOい?」
朝倉「キョンくん、わたしの胸さわってみて」グイッ
キョン「わー、ぽにょぽにょー」モミモミ
朝倉「ね?ぽにょぽにょで――ぁん」
キョン「ぽにょぽにょー」モミモミ
朝倉「こ、これがポニョよ?わかった?」ビクンビクン
キョン「うん、おもしろーい」
朝倉(はぁ…なんとか誤魔化せたわ…)
朝倉(それにしても…なかなかのテクニシャンね…)ドキドキ
朝倉「キョンくん、わたしの胸さわってみて」グイッ
キョン「わー、ぽにょぽにょー」モミモミ
朝倉「ね?ぽにょぽにょで――ぁん」
キョン「ぽにょぽにょー」モミモミ
朝倉「こ、これがポニョよ?わかった?」ビクンビクン
キョン「うん、おもしろーい」
朝倉(はぁ…なんとか誤魔化せたわ…)
朝倉(それにしても…なかなかのテクニシャンね…)ドキドキ
70: 2009/07/11(土) 22:50:31.35 ID:71NpwfSiP
キョン「ぽーにょぽーにょぽにょ♪」トテトテ
朝倉「あ、キョンくん何処いくのー?」
キョン「ねー、ゆきお姉ちゃーん」トテトテ
長門「なに?」
キョン「ぽにょってしってるー?」
長門「………」フルフル
キョン「それじゃぼくが教えてあげるから、ちょっとしゃがんでー」
長門「こう?」スッ
朝倉「あがっ!?ちょっ、キョンくん待ってぇ!!!!」
朝倉「あ、キョンくん何処いくのー?」
キョン「ねー、ゆきお姉ちゃーん」トテトテ
長門「なに?」
キョン「ぽにょってしってるー?」
長門「………」フルフル
キョン「それじゃぼくが教えてあげるから、ちょっとしゃがんでー」
長門「こう?」スッ
朝倉「あがっ!?ちょっ、キョンくん待ってぇ!!!!」
72: 2009/07/11(土) 22:54:06.98 ID:71NpwfSiP
キョン「ぽーにょーぽにょー♪」モミモミ
長門「あっ…」ビクンッ
キョン「ぽーにょぽー…あれぇ?」モミモミ
長門「や、やめて…そこは揉んではいけない…」ドキドキ
キョン「りょうこお姉ちゃーん、ゆきお姉ちゃんのぽにょじゃないー」トテトテ
長門「……………」
朝倉「!?!?!?!?!?!」
キョン「ちっちゃくてぽにょぽにょじゃないの、これじゃぽにょ教えてあげられないよぅ」
朝倉「そ、それは…どうしうかな…ぁ?あ、ははは…」ソロリソロリ
長門「あっ…」ビクンッ
キョン「ぽーにょぽー…あれぇ?」モミモミ
長門「や、やめて…そこは揉んではいけない…」ドキドキ
キョン「りょうこお姉ちゃーん、ゆきお姉ちゃんのぽにょじゃないー」トテトテ
長門「……………」
朝倉「!?!?!?!?!?!」
キョン「ちっちゃくてぽにょぽにょじゃないの、これじゃぽにょ教えてあげられないよぅ」
朝倉「そ、それは…どうしうかな…ぁ?あ、ははは…」ソロリソロリ
74: 2009/07/11(土) 22:56:15.33 ID:71NpwfSiP
長門「…これはあなたの入れ知恵?」ガシッ
朝倉「ッ!? あ、あのね、長門さんを馬鹿にするとかっ!
そんなつもりは全然なかったの!…だから…ッ」
長門「…話がある、主に、肉体言語で」ビキビキ
朝倉「ひぃっ!?」ビクゥッ
長門「向こうの部屋に」ズルズル
朝倉「い、いたたたた!耳引っ張らないで…!これじゃ日曜夕方の国民的アニメそのまんまじゃないっ!」
長門「カツオは叩きと相場が決まっている」ズルズル
朝倉「ご、ごめんなさいぃぃっ!!」
ギィィィ…ッ――バタン…。
朝倉「ッ!? あ、あのね、長門さんを馬鹿にするとかっ!
そんなつもりは全然なかったの!…だから…ッ」
長門「…話がある、主に、肉体言語で」ビキビキ
朝倉「ひぃっ!?」ビクゥッ
長門「向こうの部屋に」ズルズル
朝倉「い、いたたたた!耳引っ張らないで…!これじゃ日曜夕方の国民的アニメそのまんまじゃないっ!」
長門「カツオは叩きと相場が決まっている」ズルズル
朝倉「ご、ごめんなさいぃぃっ!!」
ギィィィ…ッ――バタン…。
76: 2009/07/11(土) 23:00:14.72 ID:71NpwfSiP
キョン「あれ?りょうこお姉ちゃんはぁ?」
長門「知らない」プイ
キョン「りょうこお姉ちゃーん、どこー?」
朝倉「うぅぅ…」フラフラ
キョン「…どうしたの?」
朝倉「え?」
キョン「ほっぺた、あかく腫れてるよ?」
朝倉「え、ええ…ちょっとね…」
キョン「…ゆきお姉ちゃんにたたかれたの?」
朝倉「ううん、違うの。キョンくんは気にしなくていいから。ね?」
キョン「ダメだよ、いじめはよくないんだよ」
朝倉「それは…そうだけど…」
キョン「まかせて、ぼくがちゅういしてあげるから」トテトテ
朝倉「ほんと…大丈夫だからっ!」
朝倉(うわぁぁ…ど、どうしよう…)
長門「知らない」プイ
キョン「りょうこお姉ちゃーん、どこー?」
朝倉「うぅぅ…」フラフラ
キョン「…どうしたの?」
朝倉「え?」
キョン「ほっぺた、あかく腫れてるよ?」
朝倉「え、ええ…ちょっとね…」
キョン「…ゆきお姉ちゃんにたたかれたの?」
朝倉「ううん、違うの。キョンくんは気にしなくていいから。ね?」
キョン「ダメだよ、いじめはよくないんだよ」
朝倉「それは…そうだけど…」
キョン「まかせて、ぼくがちゅういしてあげるから」トテトテ
朝倉「ほんと…大丈夫だからっ!」
朝倉(うわぁぁ…ど、どうしよう…)
77: 2009/07/11(土) 23:03:06.53 ID:71NpwfSiP
キョン「ゆきお姉ちゃん!」
長門「な、なに?」
キョン「りょうこお姉ちゃんいじめたらかわいそうだよ」
長門「別にいじめたわけでは」
キョン「りょうこお姉ちゃんにごめんなさいして?」
長門「しかし悪いのは――」
キョン「めっ!」
長門「……ごめんなさい」シュン
キョン「もうだいじょうぶだよ」
朝倉「あ、ありがとうね…」
キョン「ほっぺた、いたくない?」なでなで
朝倉「き、キョンくぅん…」キュンッ
長門「………………」
長門「な、なに?」
キョン「りょうこお姉ちゃんいじめたらかわいそうだよ」
長門「別にいじめたわけでは」
キョン「りょうこお姉ちゃんにごめんなさいして?」
長門「しかし悪いのは――」
キョン「めっ!」
長門「……ごめんなさい」シュン
キョン「もうだいじょうぶだよ」
朝倉「あ、ありがとうね…」
キョン「ほっぺた、いたくない?」なでなで
朝倉「き、キョンくぅん…」キュンッ
長門「………………」
78: 2009/07/11(土) 23:06:07.76 ID:71NpwfSiP
長門「……………」どよーん
朝倉(…長門さん落ち込んじゃったわ…見た目的にはそんなに変わり無いけど)
朝倉(キョンくんに怒られたのがそんなにショックだったのかしら…)
朝倉(わたしのせいだし、なんとかしなくちゃ…)
朝倉「ねぇねぇ、ちょっとお願いがあるんだけど…。耳貸して?」
キョン「うん」
朝倉「ふーっ」
キョン「あひっ!?」ビクッ
朝倉「ぷっ、かわいい♪」
キョン「うぅ…ひどいよぅ…」
朝倉「ご、ごめんなさい、今度は真面目にやるから。それでね―――こそこそ」
朝倉「それじゃお願いね?」
キョン「うん、いいよ」
朝倉(…長門さん落ち込んじゃったわ…見た目的にはそんなに変わり無いけど)
朝倉(キョンくんに怒られたのがそんなにショックだったのかしら…)
朝倉(わたしのせいだし、なんとかしなくちゃ…)
朝倉「ねぇねぇ、ちょっとお願いがあるんだけど…。耳貸して?」
キョン「うん」
朝倉「ふーっ」
キョン「あひっ!?」ビクッ
朝倉「ぷっ、かわいい♪」
キョン「うぅ…ひどいよぅ…」
朝倉「ご、ごめんなさい、今度は真面目にやるから。それでね―――こそこそ」
朝倉「それじゃお願いね?」
キョン「うん、いいよ」
79: 2009/07/11(土) 23:09:03.97 ID:71NpwfSiP
長門「……………」どよーん
キョン「ゆーきお姉ちゃんっ」ギュウ
長門「っ…な、なに」
キョン「あのね、おねがいがあるんだけど……」モジモジ
キョン「おふろ、いっしょにはいろ?」キラキラキラ
長門「わかった」パァァァァッ
朝倉「い、一瞬で復活したわ…見た目的にはそんなに変わり無いけど」
キョン「ゆーきお姉ちゃんっ」ギュウ
長門「っ…な、なに」
キョン「あのね、おねがいがあるんだけど……」モジモジ
キョン「おふろ、いっしょにはいろ?」キラキラキラ
長門「わかった」パァァァァッ
朝倉「い、一瞬で復活したわ…見た目的にはそんなに変わり無いけど」
80: 2009/07/11(土) 23:15:07.39 ID:71NpwfSiP
長門「というわけで40秒でお風呂の準備をした」
キョン「はいろはいろー」
長門「それでは―――」
朝倉「あ、それじゃわたしも」
長門「待って、その前に古泉一樹と朝比奈みくるに連絡を取っておいて欲しい」
朝倉「…そんなに二人っきりで入りたいの?」
長門「3人で入るには少々狭い、時間差をつけたほうが良いと判断したにすぎない」
朝倉「…いいわ、そういうことにしておいてあげる。長門さんの携帯借りるわよ」
朝倉「…そういえば古泉くんに電話するなんて初めてね」プルルルル
古泉『もしもし?』ガチャ
朝倉「あ、古泉くん?わたしわたし」
古泉『すいません、オレオレ詐欺の類でしたらご勘弁願いたいのですが』
キョン「はいろはいろー」
長門「それでは―――」
朝倉「あ、それじゃわたしも」
長門「待って、その前に古泉一樹と朝比奈みくるに連絡を取っておいて欲しい」
朝倉「…そんなに二人っきりで入りたいの?」
長門「3人で入るには少々狭い、時間差をつけたほうが良いと判断したにすぎない」
朝倉「…いいわ、そういうことにしておいてあげる。長門さんの携帯借りるわよ」
朝倉「…そういえば古泉くんに電話するなんて初めてね」プルルルル
古泉『もしもし?』ガチャ
朝倉「あ、古泉くん?わたしわたし」
古泉『すいません、オレオレ詐欺の類でしたらご勘弁願いたいのですが』
81: 2009/07/11(土) 23:18:15.72 ID:71NpwfSiP
朝倉「もうっ、声で誰だかわからない?」
古泉『朝倉さん?いえ、長門さんの携帯からの着信なのに違う人の声でしたので…』
朝倉「あ、ごめんなさい、長門さんの携帯借りてるの。古泉くんの携帯の番号知らなかったから」
古泉『なるほど、それでどうかしましたか?長門さんは?』
朝倉「今キョンくんと一緒にお風呂に入ってるわ」
古泉『は!?ちょ、ちょっと待ってください!?それは一体…!!』
朝倉「んー…色々事情があって…」
古泉『すみませんが最初から説明をお願いします…。こんなこと涼宮さんが知ったらどうなるか…』
古泉『朝倉さん?いえ、長門さんの携帯からの着信なのに違う人の声でしたので…』
朝倉「あ、ごめんなさい、長門さんの携帯借りてるの。古泉くんの携帯の番号知らなかったから」
古泉『なるほど、それでどうかしましたか?長門さんは?』
朝倉「今キョンくんと一緒にお風呂に入ってるわ」
古泉『は!?ちょ、ちょっと待ってください!?それは一体…!!』
朝倉「んー…色々事情があって…」
古泉『すみませんが最初から説明をお願いします…。こんなこと涼宮さんが知ったらどうなるか…』
82: 2009/07/11(土) 23:21:06.42 ID:71NpwfSiP
朝倉「か く か く し か じ か」
朝倉「―――というわけなのよ」
古泉『なるほど…彼が幼児化してしまったと…』
朝倉「よく今ので通じたわね」
古泉『それがお話の都合と言うものです。わかりました、これからの事もありますし
今からそちらに伺います』
朝倉「あ、ついでに朝比奈さんも連れて来て、また最初から事情を説明するのも面倒だし」
古泉『はい、それではまた後ほど』ブツッ
朝倉「よし、電話も終わった事だし、わたしもお風呂に乱入しよっと♪」
朝倉「―――というわけなのよ」
古泉『なるほど…彼が幼児化してしまったと…』
朝倉「よく今ので通じたわね」
古泉『それがお話の都合と言うものです。わかりました、これからの事もありますし
今からそちらに伺います』
朝倉「あ、ついでに朝比奈さんも連れて来て、また最初から事情を説明するのも面倒だし」
古泉『はい、それではまた後ほど』ブツッ
朝倉「よし、電話も終わった事だし、わたしもお風呂に乱入しよっと♪」
84: 2009/07/11(土) 23:24:39.91 ID:71NpwfSiP
朝倉「クロスアウッ!!」バババッ
説明しよう!朝倉涼子は情報結合を解除することで瞬時に脱衣が可能であり
そのタイムはわずか0.05秒にすぎないのである!
朝倉「若さ、若さってなーんだー♪」ガララッ
朝倉「ためらわな――って、何でバスタオル巻いてるの?」
長門「やはり…少し、恥ずかしい…」
朝倉「どうして?キョンくん子供なんだし別にいいじゃない」
長門「あなたは少し恥じらいを持つべき」
朝倉「これも若さだから、気にしない気にしない♪」
長門「それとそのジャングル、少し伐採したほうが良い。見てて暑苦しい」
朝倉「そういう長門さんは草一本すら生えてないじゃないの。
少しは植林とかしたほうが良いわよ」
説明しよう!朝倉涼子は情報結合を解除することで瞬時に脱衣が可能であり
そのタイムはわずか0.05秒にすぎないのである!
朝倉「若さ、若さってなーんだー♪」ガララッ
朝倉「ためらわな――って、何でバスタオル巻いてるの?」
長門「やはり…少し、恥ずかしい…」
朝倉「どうして?キョンくん子供なんだし別にいいじゃない」
長門「あなたは少し恥じらいを持つべき」
朝倉「これも若さだから、気にしない気にしない♪」
長門「それとそのジャングル、少し伐採したほうが良い。見てて暑苦しい」
朝倉「そういう長門さんは草一本すら生えてないじゃないの。
少しは植林とかしたほうが良いわよ」
86: 2009/07/11(土) 23:27:57.19 ID:71NpwfSiP
キョン「…………」じーっ
朝倉「ああは言ったけど…凝視されると少し恥ずかしいわね…」
キョン「りょうこお姉ちゃん、おっOいおおきいね」
朝倉「ありがと。キョンくんのお母さんとどっちが大きい?」
キョン「りょうこお姉ちゃんのほうがぜんぜんおおきいよ」
朝倉「じゃあ長門さんとお母さんは?」
長門「…………」ビキッ
朝倉「あ、あはは…ごめん、今の質問はなしね…?」
キョン「ゆきお姉ちゃんのほうがおおきいよ」
朝倉「え」
長門「その『え』は何」ビキビキ
朝倉「…ごめんなさい」ガクガク
朝倉「ああは言ったけど…凝視されると少し恥ずかしいわね…」
キョン「りょうこお姉ちゃん、おっOいおおきいね」
朝倉「ありがと。キョンくんのお母さんとどっちが大きい?」
キョン「りょうこお姉ちゃんのほうがぜんぜんおおきいよ」
朝倉「じゃあ長門さんとお母さんは?」
長門「…………」ビキッ
朝倉「あ、あはは…ごめん、今の質問はなしね…?」
キョン「ゆきお姉ちゃんのほうがおおきいよ」
朝倉「え」
長門「その『え』は何」ビキビキ
朝倉「…ごめんなさい」ガクガク
88: 2009/07/11(土) 23:31:14.29 ID:71NpwfSiP
長門「身体を洗ってあげる、こちらに来て」
キョン「うん」
長門「胸」ゴシゴシ
長門「お腹」ゴシゴシ
長門「おちOちん」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
キョン「ぃゃんっ」
朝倉「長門さん、今のトコ!今のトコもう一回…ッッ!」
長門「おちOちん」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
キョン「はぅっ…そ、そこはもういいよぉ…」
長門「ここは大事な器官、念入りに洗う必要がある」ゴシゴシゴシゴシコシコシゴシゴシゴシ
キョン「あっあっあっ…」ビクッビクッ
朝倉「ハァハァ」
キョン「うん」
長門「胸」ゴシゴシ
長門「お腹」ゴシゴシ
長門「おちOちん」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
キョン「ぃゃんっ」
朝倉「長門さん、今のトコ!今のトコもう一回…ッッ!」
長門「おちOちん」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
キョン「はぅっ…そ、そこはもういいよぉ…」
長門「ここは大事な器官、念入りに洗う必要がある」ゴシゴシゴシゴシコシコシゴシゴシゴシ
キョン「あっあっあっ…」ビクッビクッ
朝倉「ハァハァ」
97: 2009/07/11(土) 23:47:33.46 ID:71NpwfSiP
長門「これでおしまい」ザパーッ
キョン「うん…」モジモジ
朝倉「どうしたの?後ろ向いちゃって」
キョン「あのね…その…おちOちん、かたくなっちゃったの…」モジモジ
朝倉「ぐはっ」ブシュッ
長門「………そう」
朝倉「それは病気じゃないわ、鎮める方法はわたしが知ってるから、わたしに任せて」ダラダラ
キョン「え?なぁに?なにするの?」オドオド
朝倉「そうね、一般的には手とか口を使って抜――」
長門「あなたはもう一度氏ぬべきだと思う」グチャッ!!
朝倉「えべろぱっ!?」バタッ
長門「大丈夫、時間が経てば元に戻る」
キョン「う、うん…わかった…」
キョン「うん…」モジモジ
朝倉「どうしたの?後ろ向いちゃって」
キョン「あのね…その…おちOちん、かたくなっちゃったの…」モジモジ
朝倉「ぐはっ」ブシュッ
長門「………そう」
朝倉「それは病気じゃないわ、鎮める方法はわたしが知ってるから、わたしに任せて」ダラダラ
キョン「え?なぁに?なにするの?」オドオド
朝倉「そうね、一般的には手とか口を使って抜――」
長門「あなたはもう一度氏ぬべきだと思う」グチャッ!!
朝倉「えべろぱっ!?」バタッ
長門「大丈夫、時間が経てば元に戻る」
キョン「う、うん…わかった…」
98: 2009/07/11(土) 23:53:45.29 ID:71NpwfSiP
長門「自分の身体を洗う。少しそこで待っていて」
キョン「ううん、こんどはおかえしにぼくが洗ってあげるよ」
長門「それはやらなくていい、一人で出来る」
キョン「だめ…?」シュン
長門「……背中だけなら」
キョン「んしょ、んしょ…」ゴシゴシ
結局されるがまま背中を洗って貰うことになってしまった。
だがこうしていると何とも言えない不思議な気分になってくる。
これが俗に言う、裸の付き合いというものなのだろうか。
だとしたらそれは案外良い物なのかもしれない。
長門「ん……」
とてもくすぐったい、でも…気持ち良い…。
キョン「ううん、こんどはおかえしにぼくが洗ってあげるよ」
長門「それはやらなくていい、一人で出来る」
キョン「だめ…?」シュン
長門「……背中だけなら」
キョン「んしょ、んしょ…」ゴシゴシ
結局されるがまま背中を洗って貰うことになってしまった。
だがこうしていると何とも言えない不思議な気分になってくる。
これが俗に言う、裸の付き合いというものなのだろうか。
だとしたらそれは案外良い物なのかもしれない。
長門「ん……」
とてもくすぐったい、でも…気持ち良い…。
99: 2009/07/11(土) 23:58:59.47 ID:71NpwfSiP
キョン「ゆきお姉ちゃんのお肌すべすべだね」
長門「…そう」
朝倉「いいなぁ…」
キョン「りょうこお姉ちゃんもお背中ながしてあげようか?」
朝倉「いいの!?」
キョン「じゃあ次はりょうこお姉ちゃんの番だね」ゴシゴシ
朝倉「んんっ…こ、これは…」
キョン「きもちいいー?」
朝倉(気持ちいいんだけど…何かが物足りない気が…)
朝倉(そだ、性感帯を背中に移動してみましょ)コソコソ
朝倉「っっっっ~~!!!!!」ビクンッ!!
キョン「きもちよくなーい?」ゴシゴシ
朝倉「あふっ…す、すごくいい…あ、そこ、ちょっと左のほう、そうそう!」
キョン「ここ?」
朝倉「だ、だめっうぅぅぅ!」
長門「うるさい」ゲシッ!!
朝倉「あべしっ!?」
長門「…そう」
朝倉「いいなぁ…」
キョン「りょうこお姉ちゃんもお背中ながしてあげようか?」
朝倉「いいの!?」
キョン「じゃあ次はりょうこお姉ちゃんの番だね」ゴシゴシ
朝倉「んんっ…こ、これは…」
キョン「きもちいいー?」
朝倉(気持ちいいんだけど…何かが物足りない気が…)
朝倉(そだ、性感帯を背中に移動してみましょ)コソコソ
朝倉「っっっっ~~!!!!!」ビクンッ!!
キョン「きもちよくなーい?」ゴシゴシ
朝倉「あふっ…す、すごくいい…あ、そこ、ちょっと左のほう、そうそう!」
キョン「ここ?」
朝倉「だ、だめっうぅぅぅ!」
長門「うるさい」ゲシッ!!
朝倉「あべしっ!?」
101: 2009/07/12(日) 00:04:26.01 ID:2xkSnvW2P
キョン「いーち、にー、さーん…」チャプン
朝倉「…誰かに背中を流して貰うっていうのも良いものね…」ポーッ
長門「このような経験は初めて」ポーッ
朝倉「…長門さん、また今度一緒にお風呂入らない?」ポーッ
長門「わたしも今それを言おうとしていた」ポーッ
キョン「ろーく、しーち………えーと……しーち…」
長門「はち」
キョン「はーち、きゅーぅ、じゅうー!!」ザパーッ
朝倉「はいキョンくん、まだ上がっちゃダメよ?」グイッ
キョン「ぼく、ちゃんと10までかぞえたよ?」
朝倉「途中で詰まったでしょ?だからもう一回」
キョン「うー…のぼせちゃうよぉ…」
朝倉「ふふふ…詰まらないで最後まで言えたら上がってもいいわよ?」
キョン「りょうこお姉ちゃんのいじわるー…」
朝倉「だってぇ…キョンくんが可愛すぎるんだもん」
朝倉「…誰かに背中を流して貰うっていうのも良いものね…」ポーッ
長門「このような経験は初めて」ポーッ
朝倉「…長門さん、また今度一緒にお風呂入らない?」ポーッ
長門「わたしも今それを言おうとしていた」ポーッ
キョン「ろーく、しーち………えーと……しーち…」
長門「はち」
キョン「はーち、きゅーぅ、じゅうー!!」ザパーッ
朝倉「はいキョンくん、まだ上がっちゃダメよ?」グイッ
キョン「ぼく、ちゃんと10までかぞえたよ?」
朝倉「途中で詰まったでしょ?だからもう一回」
キョン「うー…のぼせちゃうよぉ…」
朝倉「ふふふ…詰まらないで最後まで言えたら上がってもいいわよ?」
キョン「りょうこお姉ちゃんのいじわるー…」
朝倉「だってぇ…キョンくんが可愛すぎるんだもん」
103: 2009/07/12(日) 00:09:23.69 ID:2xkSnvW2P
キョン「はふー…」フキフキ
朝倉「いいお湯だったわー…」フキフキ
長門「………」フキフキ
ピンポーン
朝倉「あ…古泉くん達来たみたいね」
古泉『お待たせしました、開けてくれますか?』
長門「少し待って、今着替えている」
朝倉「いいお湯だったわー…」フキフキ
長門「………」フキフキ
ピンポーン
朝倉「あ…古泉くん達来たみたいね」
古泉『お待たせしました、開けてくれますか?』
長門「少し待って、今着替えている」
104: 2009/07/12(日) 00:14:35.97 ID:2xkSnvW2P
みくる「あのう…キョンくんが子供になっちゃったって聞いたんですけど…どこですか?」
長門「わたしの後ろに隠れている」
キョン「………」ヒョコ
みくる「…なんで着ぐるみを?」
長門「わたし達の趣味」
古泉「確かに彼の面影がありますね…」
キョン「こんばんはぁ」オドオド
古泉「ふふっ、こんばんは。ちゃんと挨拶が出来て偉いですね」ナデナデ
キョン「ぁりがと…」テレテレ
みくる「か、かわいい…っ」
古泉「僕は長門さんのお友達の古泉一樹といいます」
みくる「わたしは朝比奈みくる。よろしくね、キョンくん」
キョン「…いつきお兄ちゃんに…みくるお姉ちゃん?」
古泉・みくる「っ!?」ズキュゥゥゥン!!
朝倉「…二人とも早速やられたか」
古泉「す、すいません、一人っ子なものでお兄ちゃんという物に憧れがありまして…」
みくる「わたしもですぅ…」
古泉「僕のことは本当のお兄ちゃんと思ってくれても良いですからね?」ナデナデ
キョン「うんっ」
長門「わたしの後ろに隠れている」
キョン「………」ヒョコ
みくる「…なんで着ぐるみを?」
長門「わたし達の趣味」
古泉「確かに彼の面影がありますね…」
キョン「こんばんはぁ」オドオド
古泉「ふふっ、こんばんは。ちゃんと挨拶が出来て偉いですね」ナデナデ
キョン「ぁりがと…」テレテレ
みくる「か、かわいい…っ」
古泉「僕は長門さんのお友達の古泉一樹といいます」
みくる「わたしは朝比奈みくる。よろしくね、キョンくん」
キョン「…いつきお兄ちゃんに…みくるお姉ちゃん?」
古泉・みくる「っ!?」ズキュゥゥゥン!!
朝倉「…二人とも早速やられたか」
古泉「す、すいません、一人っ子なものでお兄ちゃんという物に憧れがありまして…」
みくる「わたしもですぅ…」
古泉「僕のことは本当のお兄ちゃんと思ってくれても良いですからね?」ナデナデ
キョン「うんっ」
106: 2009/07/12(日) 00:19:13.57 ID:2xkSnvW2P
朝倉「あら?その手に持ってる物は?」
みくる「あ、手ぶらで来るのもなんだと思って、ケーキ買って来たんですよ」
キョン「ケーキ!」パァッ
長門「気遣いに感謝する」
朝倉「それじゃ後でみんなで食べましょうか」
みくる「ええ、そうしてください」
古泉「それで…これからのことなんですが―――」
みくる「あ、手ぶらで来るのもなんだと思って、ケーキ買って来たんですよ」
キョン「ケーキ!」パァッ
長門「気遣いに感謝する」
朝倉「それじゃ後でみんなで食べましょうか」
みくる「ええ、そうしてください」
古泉「それで…これからのことなんですが―――」
109: 2009/07/12(日) 00:22:45.21 ID:2xkSnvW2P
みくる「――なるほど、わかりました。じゃあ長門さんの考えた設定通りに」
長門「話を合わせておいて欲しい」
キョン「きゃはははっ!お馬さん、こんどはあっちー!」
古泉「ひひーん!」
古泉一樹はあの子のことを気に入ったらしく、先程からずっと彼を背に乗せて
お馬さんごっこをしている。
古泉「ぜぇ…ぜぇ…これ、結構楽しいで…げっふげふ、なんか血の味してきた」
朝倉「…随分様になってるわよね、古泉くんのお馬さん」
長門「元より馬車馬の用に働く運命にある男、それが古泉一樹」
みくる「楽しそうですねぇ…」
長門「話を合わせておいて欲しい」
キョン「きゃはははっ!お馬さん、こんどはあっちー!」
古泉「ひひーん!」
古泉一樹はあの子のことを気に入ったらしく、先程からずっと彼を背に乗せて
お馬さんごっこをしている。
古泉「ぜぇ…ぜぇ…これ、結構楽しいで…げっふげふ、なんか血の味してきた」
朝倉「…随分様になってるわよね、古泉くんのお馬さん」
長門「元より馬車馬の用に働く運命にある男、それが古泉一樹」
みくる「楽しそうですねぇ…」
110: 2009/07/12(日) 00:28:08.13 ID:2xkSnvW2P
長門「お湯が沸いたのでお茶を入れてくる」スック
朝倉「じゃあさっきのケーキ、用意するわね」スタスタ
キョン「もっとはやくはしってー」
古泉「こ、これ以上は…ちょっと辛いのですが…」
キョン「いつきお兄ちゃん、がんばって♪」ギュゥ
古泉「それでは少しスピードあげますよぉぉぉ!!!」ダダッ
キョン「わっ!わわっ!?」グラッ
古泉「しまっ―!?」
キョン「あぐっ!?」ゴッッ
朝倉「な、なんなの今の鈍い音は!?」ダダダッ
みくる「それが、その…頭からゴンって落ちちゃって…!」
キョン「ふぐっ…う、うぅぅぅ…」ジワ
長門「5秒与える、その間に氏ぬ覚悟を決めて」ゴゴゴゴゴゴゴ
古泉「本気で謝りますからどうかその握り拳をお収め下さい…ッ!」
朝倉「じゃあさっきのケーキ、用意するわね」スタスタ
キョン「もっとはやくはしってー」
古泉「こ、これ以上は…ちょっと辛いのですが…」
キョン「いつきお兄ちゃん、がんばって♪」ギュゥ
古泉「それでは少しスピードあげますよぉぉぉ!!!」ダダッ
キョン「わっ!わわっ!?」グラッ
古泉「しまっ―!?」
キョン「あぐっ!?」ゴッッ
朝倉「な、なんなの今の鈍い音は!?」ダダダッ
みくる「それが、その…頭からゴンって落ちちゃって…!」
キョン「ふぐっ…う、うぅぅぅ…」ジワ
長門「5秒与える、その間に氏ぬ覚悟を決めて」ゴゴゴゴゴゴゴ
古泉「本気で謝りますからどうかその握り拳をお収め下さい…ッ!」
111: 2009/07/12(日) 00:33:12.54 ID:2xkSnvW2P
みくる「だ、大丈夫ですかぁ?!」オロオロ
キョン「う…ぐすっ…」
キョン「う、ん……」ムクッ
みくる「た、立ち上がった…!?」
キョン「ん…ぼく…なかないよ…」ニッ
朝倉「はぁぁんっキョンくぅぅぅん!!」ガバァァァァァッ
キョン「わっぷ」
朝倉「かわいいかわいいかわいいかわいいっ」スリスリスリスリ
みくる「朝倉さん独り占めはダメですっ!」バッ
朝倉「あっ、返しなさい!まだ頬擦りしたいのにぃっ!」
みくる「ダメですっ!あぁもうっ!キョンくん可愛いすぎですよぉ!!」ギュウウゥゥ
キョン「あわわわぁ」
古泉「僕にも撫でさせてくださいっ!良ぉお~しッ!よしよしよしよしよし!!!」ナデナデ
長門「…わ、わたしにも…」オロオロ
キョン「う…ぐすっ…」
キョン「う、ん……」ムクッ
みくる「た、立ち上がった…!?」
キョン「ん…ぼく…なかないよ…」ニッ
朝倉「はぁぁんっキョンくぅぅぅん!!」ガバァァァァァッ
キョン「わっぷ」
朝倉「かわいいかわいいかわいいかわいいっ」スリスリスリスリ
みくる「朝倉さん独り占めはダメですっ!」バッ
朝倉「あっ、返しなさい!まだ頬擦りしたいのにぃっ!」
みくる「ダメですっ!あぁもうっ!キョンくん可愛いすぎですよぉ!!」ギュウウゥゥ
キョン「あわわわぁ」
古泉「僕にも撫でさせてくださいっ!良ぉお~しッ!よしよしよしよしよし!!!」ナデナデ
長門「…わ、わたしにも…」オロオロ
112: 2009/07/12(日) 00:38:42.40 ID:2xkSnvW2P
長門「コホン…お茶とケーキを用意した。好きな物を取って」
みくる「ショート、チーズ、チョコレート、モンブラン、フルーツタルトの5つですよ」
朝倉「キョンくん、一番最初に選んでいいわよ」
キョン「んーとねぇ、それじゃあ…チーズケーキ」
朝倉「それじゃキョンくんはチーズっと…。長門さんは?」
長門「わたしは最後でいい」
朝倉「じゃあシンプルにショートケーキで」
古泉「それでは僕はフルーツタルトを」
みくる「チョコレートにしますね」
長門「…モンブラン」ゴクリ
みくる「ショート、チーズ、チョコレート、モンブラン、フルーツタルトの5つですよ」
朝倉「キョンくん、一番最初に選んでいいわよ」
キョン「んーとねぇ、それじゃあ…チーズケーキ」
朝倉「それじゃキョンくんはチーズっと…。長門さんは?」
長門「わたしは最後でいい」
朝倉「じゃあシンプルにショートケーキで」
古泉「それでは僕はフルーツタルトを」
みくる「チョコレートにしますね」
長門「…モンブラン」ゴクリ
113: 2009/07/12(日) 00:41:54.96 ID:2xkSnvW2P
キョン「………」じーっ
みくる「キョンくん…?わたしのケーキに何か?」
キョン「えとね、その上にのってる……」
みくる「板チョコ…ですか?」
キョン「うん、おいしそう…そっちにすればよかったかも」
みくる「ふふっ。じゃあこれ、あげます」
キョン「うわぁ、ありがとうみくるお姉ちゃん」
みくる「いえいえ、はいどうぞ」
キョン「みくるお姉ちゃんだいすき☆」パァッ
みくる「そんな…大げさですよぉ、こんな小さいチョコくらいで…」ポッ
朝倉「………」ピクッ
古泉「………」ピクッ
長門「………」ピクッ
みくる「キョンくん…?わたしのケーキに何か?」
キョン「えとね、その上にのってる……」
みくる「板チョコ…ですか?」
キョン「うん、おいしそう…そっちにすればよかったかも」
みくる「ふふっ。じゃあこれ、あげます」
キョン「うわぁ、ありがとうみくるお姉ちゃん」
みくる「いえいえ、はいどうぞ」
キョン「みくるお姉ちゃんだいすき☆」パァッ
みくる「そんな…大げさですよぉ、こんな小さいチョコくらいで…」ポッ
朝倉「………」ピクッ
古泉「………」ピクッ
長門「………」ピクッ
114: 2009/07/12(日) 00:45:24.15 ID:2xkSnvW2P
朝倉「ねぇねぇ、わたしの(性的な意味での)イチゴもあげようか?」
キョン「わぁい、りょうこお姉ちゃんもだいすき♪」
朝倉「ふ、ふふふ…あとで一杯食べさせてあげるからねぇ」ダラダラ
古泉「くっ、やりますね!それでは僕は…!上に乗ってる果物を全部差し上げますッ!!」
みくる「ひぇぇっ!?」
朝倉「お、漢ね…古泉くん!」
キョン「いつきお兄ちゃん…」ポッ
古泉「いいんですよ、君の為ならば」ダラダラ
しまった、わたしもケーキの上に乗っている栗をあげようとしたが全員に先を越されてしまった。
しかも栗如きでは古泉一樹の果物全部のインパクトには到底敵うはずも無い。
どうすれば…どうすればいい?
古泉「んっふ」ニヤリ
一瞬こちらを見て、鼻の穴に人差し指と中指を突っ込んでそのまま
背負い投げしたくなるほどの憎たらしい笑みを浮かべた。
おのれ古泉一樹、それでわたしに勝ったつもりでいるのか。
キョン「わぁい、りょうこお姉ちゃんもだいすき♪」
朝倉「ふ、ふふふ…あとで一杯食べさせてあげるからねぇ」ダラダラ
古泉「くっ、やりますね!それでは僕は…!上に乗ってる果物を全部差し上げますッ!!」
みくる「ひぇぇっ!?」
朝倉「お、漢ね…古泉くん!」
キョン「いつきお兄ちゃん…」ポッ
古泉「いいんですよ、君の為ならば」ダラダラ
しまった、わたしもケーキの上に乗っている栗をあげようとしたが全員に先を越されてしまった。
しかも栗如きでは古泉一樹の果物全部のインパクトには到底敵うはずも無い。
どうすれば…どうすればいい?
古泉「んっふ」ニヤリ
一瞬こちらを見て、鼻の穴に人差し指と中指を突っ込んでそのまま
背負い投げしたくなるほどの憎たらしい笑みを浮かべた。
おのれ古泉一樹、それでわたしに勝ったつもりでいるのか。
118: 2009/07/12(日) 01:00:17.80 ID:2xkSnvW2P
しかしあそこまでやられるともうケーキを丸ごとあげてしまわなければ勝目が無い。
だがわたし自身このケーキは食べたい。そしてあの子の喜ぶ顔を見たいのも事実。
…長門有希、何を迷う必要がある。いけ、いってしまえ。
全部あげてしまえばあの子のハートを鷲づかみも同然ではないか。
だがいかに自分を奮い立たせても「全部あげる」の一声が出てこない。
今思い知らされた…わたしはここまで食べ物に意地汚かったのか。
…そうだ、良いことを思いついた、この栗に特別な付加価値をつければ良いのだ。
そうすればわたしはケーキを食べられる。そしてあの子の喜ぶ顔も見られる。
問題は何を付加するかだが、それは既に決まっている。
それは先日読んだ『愛しの彼に振り向いて貰う為の51の方法』に書いてあった
必殺の 口 移 し で。
だがわたし自身このケーキは食べたい。そしてあの子の喜ぶ顔を見たいのも事実。
…長門有希、何を迷う必要がある。いけ、いってしまえ。
全部あげてしまえばあの子のハートを鷲づかみも同然ではないか。
だがいかに自分を奮い立たせても「全部あげる」の一声が出てこない。
今思い知らされた…わたしはここまで食べ物に意地汚かったのか。
…そうだ、良いことを思いついた、この栗に特別な付加価値をつければ良いのだ。
そうすればわたしはケーキを食べられる。そしてあの子の喜ぶ顔も見られる。
問題は何を付加するかだが、それは既に決まっている。
それは先日読んだ『愛しの彼に振り向いて貰う為の51の方法』に書いてあった
必殺の 口 移 し で。
119: 2009/07/12(日) 01:05:24.59 ID:2xkSnvW2P
長門「ではわたしはこの栗を」はむっ
キョン「ゆきお姉ちゃん…あ、あのね…」
長門「はに?」
キョン「えと…ぼく、くり…ダメなの。たべられないの…」
長門「………………………………………………そう」ボトッ
朝倉「長門さん…」ホロリ
古泉「Yesッ!」グッ
…古泉一樹、あとで覚えているがいい。
キョン「ゆきお姉ちゃん…あ、あのね…」
長門「はに?」
キョン「えと…ぼく、くり…ダメなの。たべられないの…」
長門「………………………………………………そう」ボトッ
朝倉「長門さん…」ホロリ
古泉「Yesッ!」グッ
…古泉一樹、あとで覚えているがいい。
122: 2009/07/12(日) 01:10:34.65 ID:2xkSnvW2P
・ ・ ・ ・
キョン「ねー、みくるお姉ちゃん、ポニョって――」
朝倉「はっ!?」ビクッ
長門「その遊びはしてはダメ」
キョン「えー?なんでー?」
長門「お願い」
キョン「やーだー、ぽーにょーしーたーいー」ジタバタ
みくる「えっと…ポニョが…どうかしたんですか?」
朝倉「知らなくていいの…それがあなたの為だから」
長門(やはり…小さくなっても巨Oが好き…)
キョン「ぽーにょー…ぽーにょぉぉ…」ウルウル
みくる「あ、あの…よくわからないですけど、こんなにやりたがってるんですしやらせてあげても……」
キョン「♪」パァッ
朝倉「あー…スイッチ入っちゃった…もう止められないわ…」
キョン「ねー、みくるお姉ちゃん、ポニョって――」
朝倉「はっ!?」ビクッ
長門「その遊びはしてはダメ」
キョン「えー?なんでー?」
長門「お願い」
キョン「やーだー、ぽーにょーしーたーいー」ジタバタ
みくる「えっと…ポニョが…どうかしたんですか?」
朝倉「知らなくていいの…それがあなたの為だから」
長門(やはり…小さくなっても巨Oが好き…)
キョン「ぽーにょー…ぽーにょぉぉ…」ウルウル
みくる「あ、あの…よくわからないですけど、こんなにやりたがってるんですしやらせてあげても……」
キョン「♪」パァッ
朝倉「あー…スイッチ入っちゃった…もう止められないわ…」
123: 2009/07/12(日) 01:15:40.25 ID:2xkSnvW2P
長門「推奨はしない」
朝倉「覚悟、決めなさい?」
みくる「そ、そんな怖い言い方しないでくださいよう…」
朝倉「キョンくん、みくるお姉ちゃんがポニョしていいって」
キョン「やったっ♪」
朝倉「じゃ朝比奈さん、そこに仰向けで寝てちょうだい」
みくる「こう、ですか…?」ササッ
長門「両腕固定」ガシッ
朝倉「両足固定っと」ガシッ
みくる「っ!?なんでそんな力強く押さえつけるんですかぁっ!?」
朝倉「キョンくん、やっちゃえ!」
キョン「ぽーにょぽーにょぽにょー♪」モミモミ
みくる「ひゃわぁっ!?」ビクンッ
キョン「うわぁ、おっきいなぁ」モミモミ
みくる「だっ…ダメぇっ…」ビクビク
古泉「……何故僕にはおっOいが無いのでしょうか」ペタペタ
朝倉「覚悟、決めなさい?」
みくる「そ、そんな怖い言い方しないでくださいよう…」
朝倉「キョンくん、みくるお姉ちゃんがポニョしていいって」
キョン「やったっ♪」
朝倉「じゃ朝比奈さん、そこに仰向けで寝てちょうだい」
みくる「こう、ですか…?」ササッ
長門「両腕固定」ガシッ
朝倉「両足固定っと」ガシッ
みくる「っ!?なんでそんな力強く押さえつけるんですかぁっ!?」
朝倉「キョンくん、やっちゃえ!」
キョン「ぽーにょぽーにょぽにょー♪」モミモミ
みくる「ひゃわぁっ!?」ビクンッ
キョン「うわぁ、おっきいなぁ」モミモミ
みくる「だっ…ダメぇっ…」ビクビク
古泉「……何故僕にはおっOいが無いのでしょうか」ペタペタ
124: 2009/07/12(日) 01:20:58.52 ID:2xkSnvW2P
みくる「はぁ…はぁ…」ビクンビクン
朝倉「…どうだった?」
みくる「なんとも…言い難いです…ぜぇ…ぜぇ」
キョン「たのしかったー」
長門「そう…」
古泉「…では僕もひとつ、面白い遊びを教えてあげましょうか」
キョン「どんなの?」
古泉「それはですね、ともだと言って――」
長門「ともだ」
にゅぐちゃっ!!
古泉「ぉふぅっ!?」
紅のスーパーボール、玉砕。
朝倉「…どうだった?」
みくる「なんとも…言い難いです…ぜぇ…ぜぇ」
キョン「たのしかったー」
長門「そう…」
古泉「…では僕もひとつ、面白い遊びを教えてあげましょうか」
キョン「どんなの?」
古泉「それはですね、ともだと言って――」
長門「ともだ」
にゅぐちゃっ!!
古泉「ぉふぅっ!?」
紅のスーパーボール、玉砕。
126: 2009/07/12(日) 01:26:05.74 ID:2xkSnvW2P
・ ・ ・ ・
キョン「~~~♪」カキカキ
朝倉「あら、お絵かき?」
キョン「そうだよ」
みくる「これ、長門さん?」
キョン「うん、ゆきお姉ちゃん。これがりょうこお姉ちゃん、こっちがみくるお姉ちゃんといつきお兄ちゃん」
古泉「おやおや、僕まで描いてくれたんですか?」
みくる「上手に描けてますね。すごい似てます」
朝倉「ほんとほんと、すごいわ」
長門「……………」
朝倉「ほらほら、長門さんも褒めてあげて。こんなに上手に―――」
長門「…………」
みくる「長門さん…?」
キョン「~~~♪」カキカキ
朝倉「あら、お絵かき?」
キョン「そうだよ」
みくる「これ、長門さん?」
キョン「うん、ゆきお姉ちゃん。これがりょうこお姉ちゃん、こっちがみくるお姉ちゃんといつきお兄ちゃん」
古泉「おやおや、僕まで描いてくれたんですか?」
みくる「上手に描けてますね。すごい似てます」
朝倉「ほんとほんと、すごいわ」
長門「……………」
朝倉「ほらほら、長門さんも褒めてあげて。こんなに上手に―――」
長門「…………」
みくる「長門さん…?」
127: 2009/07/12(日) 01:30:23.23 ID:2xkSnvW2P
朝倉「ちょっとちょっと…!」ツンツン
長門「あ………よく、描けている」ナデナデ
キョン「えへへ」
長門(やはり…絵の中のわたしは胸が無い…)
朝倉(胸の事を気にしてるのね…胸なんてみんな真っ平らに描かれてるのに…)
古泉(僕なんか何故か頭がハゲかかってますよ…)
朝倉(わたしなんか…ッッ!!顔に眉毛しか…ッッ!う、ううっ…)
古泉(これは眉と目が混同してしまっているだけでは…)
長門(…わたしが悪かった)
みくる(…胸がないとわたしって何も特徴がないんですね)
長門「あ………よく、描けている」ナデナデ
キョン「えへへ」
長門(やはり…絵の中のわたしは胸が無い…)
朝倉(胸の事を気にしてるのね…胸なんてみんな真っ平らに描かれてるのに…)
古泉(僕なんか何故か頭がハゲかかってますよ…)
朝倉(わたしなんか…ッッ!!顔に眉毛しか…ッッ!う、ううっ…)
古泉(これは眉と目が混同してしまっているだけでは…)
長門(…わたしが悪かった)
みくる(…胸がないとわたしって何も特徴がないんですね)
128: 2009/07/12(日) 01:35:17.16 ID:2xkSnvW2P
・ ・ ・ ・
みくる「そういえばキョンくんってポニーテール大好きでしたよね」
古泉「それが何か?」
みくる「先天的な物と後天的な物、どっちだと思います?」
古泉「その言い方だと何だか病気みたいに聞こえるのですが」
朝倉「ある意味病気じゃない?」
古泉「うわ、言い切りましたよこの人」
長門「だが否定は出来ない」
朝倉「じゃあちょっと実験してみましょうか」
長門「ゴム」パッ
朝倉「ありがと♪」
古泉「しかし…実に興味深いですね」
みくる「そういえばキョンくんってポニーテール大好きでしたよね」
古泉「それが何か?」
みくる「先天的な物と後天的な物、どっちだと思います?」
古泉「その言い方だと何だか病気みたいに聞こえるのですが」
朝倉「ある意味病気じゃない?」
古泉「うわ、言い切りましたよこの人」
長門「だが否定は出来ない」
朝倉「じゃあちょっと実験してみましょうか」
長門「ゴム」パッ
朝倉「ありがと♪」
古泉「しかし…実に興味深いですね」
130: 2009/07/12(日) 01:40:24.09 ID:2xkSnvW2P
朝倉「………」サラサラサラ
古泉「おぉ…これ見よがしにポニテをなびかせている…!」
キョン「!」ドキーン
長門「…心拍数の上昇を確認」
キョン「あ、あ、あのぅ…」ドキドキ
朝倉「どうしたの?お顔が赤いわよ?」
キョン「う、うん…りょうこお姉ちゃん…なんだかすごいきれい…」ポーッ
朝倉「へどばっ」ブシュッ
古泉「……どうやら子供の頃から好きだったみたいですね」
古泉「おぉ…これ見よがしにポニテをなびかせている…!」
キョン「!」ドキーン
長門「…心拍数の上昇を確認」
キョン「あ、あ、あのぅ…」ドキドキ
朝倉「どうしたの?お顔が赤いわよ?」
キョン「う、うん…りょうこお姉ちゃん…なんだかすごいきれい…」ポーッ
朝倉「へどばっ」ブシュッ
古泉「……どうやら子供の頃から好きだったみたいですね」
131: 2009/07/12(日) 01:45:19.58 ID:2xkSnvW2P
キョン「ぼく、けっこんするならりょうこお姉ちゃんみたいにきれいなひとがいいなぁ」モジモジ
朝倉「じゃあ今すぐ結婚しましょ!わたしはいつでもオールオッケーよ!!」
みくる「ちょっとわたしもポニーテールで突貫してきますっ!!」ダダダダッ
長門「抜け駆けは許さない。わたしもポニーテールにする」ブツブツブツ
古泉「ちょ、僕は一体どうすれば!?」
長門「あなたはそこで黙って指を咥えて見ているがいい」ニヤリ
一瞬僕を見て、尻の穴に大根を突っ込んでそのままへし折ってやろうかと
思いたくなるほどの憎たらしい笑みを浮かべた。
ちくしょう長門さん、それで僕に勝ったつもりでいるのですか。
朝倉「じゃあ今すぐ結婚しましょ!わたしはいつでもオールオッケーよ!!」
みくる「ちょっとわたしもポニーテールで突貫してきますっ!!」ダダダダッ
長門「抜け駆けは許さない。わたしもポニーテールにする」ブツブツブツ
古泉「ちょ、僕は一体どうすれば!?」
長門「あなたはそこで黙って指を咥えて見ているがいい」ニヤリ
一瞬僕を見て、尻の穴に大根を突っ込んでそのままへし折ってやろうかと
思いたくなるほどの憎たらしい笑みを浮かべた。
ちくしょう長門さん、それで僕に勝ったつもりでいるのですか。
133: 2009/07/12(日) 02:00:53.11 ID:2xkSnvW2P
しかしそうは言っても髪の毛というものは一朝一夕で伸びる物ではない。
どうしたら…どうしたらいい?考えるんだ古泉一樹、KOOLになれ。
…そうだ、良いことを思いついた。僕には機関という素晴らしい仲間がいるじゃないか。
彼らに協力を仰げばこのような問題などすぐさま解決することだろう。
古泉「もしもし、森さんですか!?今すぐロン毛のカツラを一つ用意してください!!」ピッ
森『か、カツラ?急にそんなもの、一体何に…』
古泉「それがあれば彼と(とても人様に言えないような過激なプレイ)が出来るんですよ!!」
森『氏ね』ブツッ
古泉「………………」ツー ツー ツー
古泉「ですよねー」ピ
どうしたら…どうしたらいい?考えるんだ古泉一樹、KOOLになれ。
…そうだ、良いことを思いついた。僕には機関という素晴らしい仲間がいるじゃないか。
彼らに協力を仰げばこのような問題などすぐさま解決することだろう。
古泉「もしもし、森さんですか!?今すぐロン毛のカツラを一つ用意してください!!」ピッ
森『か、カツラ?急にそんなもの、一体何に…』
古泉「それがあれば彼と(とても人様に言えないような過激なプレイ)が出来るんですよ!!」
森『氏ね』ブツッ
古泉「………………」ツー ツー ツー
古泉「ですよねー」ピ
134: 2009/07/12(日) 02:05:34.26 ID:2xkSnvW2P
キョン「ん…」フラフラ
朝倉「あら、どうしたの?」
古泉「もう夜も遅いですし、眠くなってしまったのではないでしょうか」
朝倉「あら、もうこんな時間なの…」
長門「寝かせてくる、少し待っていて」
キョン「うぅん…」フラフラ
長門「布団に入る前にトイレに行く、頑張って」ギュッ
キョン「うん…」ゴシゴシ
古泉「…まるで本当の親子みたいですね」
みくる「ええ……ちょっと悔しいですけど」
古泉「さて…と、彼もいなくなったことですし本題に入りましょうか」
朝倉「あら、どうしたの?」
古泉「もう夜も遅いですし、眠くなってしまったのではないでしょうか」
朝倉「あら、もうこんな時間なの…」
長門「寝かせてくる、少し待っていて」
キョン「うぅん…」フラフラ
長門「布団に入る前にトイレに行く、頑張って」ギュッ
キョン「うん…」ゴシゴシ
古泉「…まるで本当の親子みたいですね」
みくる「ええ……ちょっと悔しいですけど」
古泉「さて…と、彼もいなくなったことですし本題に入りましょうか」
136: 2009/07/12(日) 02:10:43.49 ID:2xkSnvW2P
古泉「…明日はタイミング悪く休日。いつもの校外の活動があるのですが…」
古泉「流石に彼を同行させるのも無理があるので、その間朝倉さんに面倒を見て貰って…」
みくる「そうですね…朝倉さん、お願いできますか?」
朝倉「いえ、ここはあえて一緒に団活に参加させたほうが良いと思うわ」
古泉「しかし団員でもない、ましてや幼児を連れて来ては涼宮さんが何と言うか…」
朝倉「それが狙いよ、まずは動機を探ることが大切だと思うの」
みくる「動機…ですか」
朝倉「さっきから色々考えてるんだけど…涼宮さんがキョンくんをこんな風にした理由が全然わからないのよね」
古泉「ええ、僕にもわかりません。それらしい行動も言動もありませんでしたし」
みくる「急に子供の頃のキョンくんを見てみてみたくなった…とか?」
古泉「それなら彼の家に押しかけて子供の頃のアルバムなりホームビデオを見せて貰えばいいだけですよ」
みくる「そうですよね…そんな単純な理由じゃないですよね」ガク
古泉「流石に彼を同行させるのも無理があるので、その間朝倉さんに面倒を見て貰って…」
みくる「そうですね…朝倉さん、お願いできますか?」
朝倉「いえ、ここはあえて一緒に団活に参加させたほうが良いと思うわ」
古泉「しかし団員でもない、ましてや幼児を連れて来ては涼宮さんが何と言うか…」
朝倉「それが狙いよ、まずは動機を探ることが大切だと思うの」
みくる「動機…ですか」
朝倉「さっきから色々考えてるんだけど…涼宮さんがキョンくんをこんな風にした理由が全然わからないのよね」
古泉「ええ、僕にもわかりません。それらしい行動も言動もありませんでしたし」
みくる「急に子供の頃のキョンくんを見てみてみたくなった…とか?」
古泉「それなら彼の家に押しかけて子供の頃のアルバムなりホームビデオを見せて貰えばいいだけですよ」
みくる「そうですよね…そんな単純な理由じゃないですよね」ガク
138: 2009/07/12(日) 02:15:44.40 ID:2xkSnvW2P
みくる「あ……」
古泉「どうしました?」
みくる「あ、その…ちょっと思い出したことが…もしかしたら…」
古泉「話してください。今は少しでも情報が欲しいですから」
みくる「…は、はい。実は今日の放課後、涼宮さんが一番初めに部室に来てたんですよ」
みくる「それで次が私だったんですけど…涼宮さん、なにやらチラシやらパンフレットを見てたんですよ」
古泉「チラシ?何のですか?」
みくる「じっくりは見なかったんですけど…子供服とか幼稚園の案内、みたいな感じでした…」
古泉「そ、それは…」
朝倉「…怪しいわね」
みくる「でも私が部室に来たらすぐゴミ箱に捨てちゃっていましたよ?」
朝倉「そこまで大事なものでもなかったのかしら?」
古泉「わかりませんが…調べて見る価値はありそうですね」
古泉「どうしました?」
みくる「あ、その…ちょっと思い出したことが…もしかしたら…」
古泉「話してください。今は少しでも情報が欲しいですから」
みくる「…は、はい。実は今日の放課後、涼宮さんが一番初めに部室に来てたんですよ」
みくる「それで次が私だったんですけど…涼宮さん、なにやらチラシやらパンフレットを見てたんですよ」
古泉「チラシ?何のですか?」
みくる「じっくりは見なかったんですけど…子供服とか幼稚園の案内、みたいな感じでした…」
古泉「そ、それは…」
朝倉「…怪しいわね」
みくる「でも私が部室に来たらすぐゴミ箱に捨てちゃっていましたよ?」
朝倉「そこまで大事なものでもなかったのかしら?」
古泉「わかりませんが…調べて見る価値はありそうですね」
139: 2009/07/12(日) 02:20:44.61 ID:2xkSnvW2P
朝倉「とりあえずキョンくんを涼宮さんに会わせてみるしかないわね。そうしたら
何かしらのリアクションを起こすだろうし」
古泉「そこから解決の糸口が見つかるかもしれないということですね」
朝倉「…本音を言わせて貰うならキョンくんとふたりっきりが良かったわよ。
でもそうも言ってられないでしょう?」
古泉「そう、ですね…。お気持ちは 痛 い ほ ど よくわかります」
みくる「わたしもキョンくんと遊んでるほうが良いです…」
長門「皆に同じく」ガラッ
みくる「あ、長門さん」
朝倉「涼宮さん、人気無いわねぇ…」
長門「それならば彼は親戚の子を預かったということにしておく」
古泉「…良いんですか?その設定だと長門さんが一番苦労しそうな気がしますが…」
長門「構わない」
何かしらのリアクションを起こすだろうし」
古泉「そこから解決の糸口が見つかるかもしれないということですね」
朝倉「…本音を言わせて貰うならキョンくんとふたりっきりが良かったわよ。
でもそうも言ってられないでしょう?」
古泉「そう、ですね…。お気持ちは 痛 い ほ ど よくわかります」
みくる「わたしもキョンくんと遊んでるほうが良いです…」
長門「皆に同じく」ガラッ
みくる「あ、長門さん」
朝倉「涼宮さん、人気無いわねぇ…」
長門「それならば彼は親戚の子を預かったということにしておく」
古泉「…良いんですか?その設定だと長門さんが一番苦労しそうな気がしますが…」
長門「構わない」
140: 2009/07/12(日) 02:25:44.46 ID:2xkSnvW2P
全員が帰った後、寝ている彼の横に布団を敷いてそこに寝た。
一緒の布団で寝ようかとも思ったが起こしてしまったら可哀想だから。
朝倉涼子もここで一緒に寝る、と言い出したがそれは止めさせた。
ここだけの話、何気に彼女は寝相が悪いのだ。
横で寝ている彼のお腹にカカト落としでもされても困る。
自分の寝相の悪さを知っているのか、そのことをいうと大人しく
自分の部屋へと引き下がって行った。
ふと気になって寝顔を覗いて見ると、気持ちよさそうに寝ている。
良かった、枕が変わると眠れないタイプでは無いらしい。
布団が少し乱れていたので直してあげる。
きっと明日は忙しくなるはず。
今日はゆっくりと身体を休めよう。
おやすみなさい…。
ちゅっ
頬とはいえ…キスをしてしまった…。
一緒の布団で寝ようかとも思ったが起こしてしまったら可哀想だから。
朝倉涼子もここで一緒に寝る、と言い出したがそれは止めさせた。
ここだけの話、何気に彼女は寝相が悪いのだ。
横で寝ている彼のお腹にカカト落としでもされても困る。
自分の寝相の悪さを知っているのか、そのことをいうと大人しく
自分の部屋へと引き下がって行った。
ふと気になって寝顔を覗いて見ると、気持ちよさそうに寝ている。
良かった、枕が変わると眠れないタイプでは無いらしい。
布団が少し乱れていたので直してあげる。
きっと明日は忙しくなるはず。
今日はゆっくりと身体を休めよう。
おやすみなさい…。
ちゅっ
頬とはいえ…キスをしてしまった…。
142: 2009/07/12(日) 02:30:57.00 ID:2xkSnvW2P
それから何時間経っただろうか。
ユッサユッサ…
…地震?
違う、揺れているのはわたしだけ。
これは…何?肩に誰かの手が触れている…。
瞼を開くと、今にも泣き出しそうな彼の顔が目の前にあった。
長門「どうしたの?」
キョン「あのね…ぐすっ、おかーさんが…おかーさんがぁぁぁぁ…」
長門「…お母さん?」
キョン「へんな、ひとたちにっ…ひっぐ…つれでっ…うぅぅ」
なんの話だろう、怖い夢でも見たのだろうか。
だが夢だろうが現実だろうが今の彼の精神は不安定な状態であることには違いない。
まずは落ち着かせなくては。
誰かに育てられた覚えも、子供を産んだ経験も無いこんな自分だが今はわたしが彼の母親役だ。
母親としてすべきことはしなければならない。
こういう時母親と言うものはどういう行動を取れば―――。
ユッサユッサ…
…地震?
違う、揺れているのはわたしだけ。
これは…何?肩に誰かの手が触れている…。
瞼を開くと、今にも泣き出しそうな彼の顔が目の前にあった。
長門「どうしたの?」
キョン「あのね…ぐすっ、おかーさんが…おかーさんがぁぁぁぁ…」
長門「…お母さん?」
キョン「へんな、ひとたちにっ…ひっぐ…つれでっ…うぅぅ」
なんの話だろう、怖い夢でも見たのだろうか。
だが夢だろうが現実だろうが今の彼の精神は不安定な状態であることには違いない。
まずは落ち着かせなくては。
誰かに育てられた覚えも、子供を産んだ経験も無いこんな自分だが今はわたしが彼の母親役だ。
母親としてすべきことはしなければならない。
こういう時母親と言うものはどういう行動を取れば―――。
143: 2009/07/12(日) 02:35:49.86 ID:2xkSnvW2P
長門「おいで」
わたしの布団の中に招きいれた。
以前読んだ小説では母親はこうして泣いた子供をあやしていたはず。
長門「もう大丈夫だから」ナデナデ
キョン「うん…」
外敵から守るように優しく包み込む。
キョン「あったかい…」
次第に落ち着きを取り戻したのか、静かな寝息を立ててまた眠りについた。
良かった、わたしの取った行動は間違いではなかったようだ。
キョン「むにゃむにゃ…………おかーさん…」
…早く彼を元の姿に戻してあげよう。
しかし万が一、元の姿に戻らなかったその時は…
長門「わたしが立派に育ててみせる」ギュゥ
わたしの布団の中に招きいれた。
以前読んだ小説では母親はこうして泣いた子供をあやしていたはず。
長門「もう大丈夫だから」ナデナデ
キョン「うん…」
外敵から守るように優しく包み込む。
キョン「あったかい…」
次第に落ち着きを取り戻したのか、静かな寝息を立ててまた眠りについた。
良かった、わたしの取った行動は間違いではなかったようだ。
キョン「むにゃむにゃ…………おかーさん…」
…早く彼を元の姿に戻してあげよう。
しかし万が一、元の姿に戻らなかったその時は…
長門「わたしが立派に育ててみせる」ギュゥ
167: 2009/07/12(日) 07:02:07.21 ID:2xkSnvW2P
朝、目が覚めるとわたし達は寄り添うように眠っていた。
やはり昨日の出来事は夢ではなかったようだ。
起こさないようにそっと布団から抜け出すと洗面所に向かう。
歯を磨きながら今日の朝食を何にしようかと考えた。
自分一人なら適当な物で済ませても問題ないのだが、今日はそういうわけには行かない。
冷蔵庫の中身に何があったかを思い出す。
最近はカレーばかり作っていたので大した材料は入っていない。
…とりあえずベーコンエッグとトーストで良いだろう。
本当なら栄養のバランスをしっかり取れた朝食を出したかったのだが…仕方が無い。
口を濯いで顔を洗う。そしてじっと鏡を見つめて笑顔を作る練習。
…に、にこっ。
ダメ、どうも上手く出来ない。不自然、顔が引きつっている。
毎日練習しているのにどうして成果が得られないのだろう。
まるでマネキンのよう。自分で見ていて嫌になってくる。
やはり昨日の出来事は夢ではなかったようだ。
起こさないようにそっと布団から抜け出すと洗面所に向かう。
歯を磨きながら今日の朝食を何にしようかと考えた。
自分一人なら適当な物で済ませても問題ないのだが、今日はそういうわけには行かない。
冷蔵庫の中身に何があったかを思い出す。
最近はカレーばかり作っていたので大した材料は入っていない。
…とりあえずベーコンエッグとトーストで良いだろう。
本当なら栄養のバランスをしっかり取れた朝食を出したかったのだが…仕方が無い。
口を濯いで顔を洗う。そしてじっと鏡を見つめて笑顔を作る練習。
…に、にこっ。
ダメ、どうも上手く出来ない。不自然、顔が引きつっている。
毎日練習しているのにどうして成果が得られないのだろう。
まるでマネキンのよう。自分で見ていて嫌になってくる。
169: 2009/07/12(日) 07:07:12.81 ID:2xkSnvW2P
手際よく朝食の準備をする。
ベーコンの焼ける香ばしい匂いに胃袋が反応したのか、彼がむっくりと起き上がった。
長門「おはよう」
キョン「……おはよー」
長門「ご飯を食べる前に歯を磨いてきて、歯ブラシは用意してある」
キョン「はーい…」
足取りもフラフラと洗面所のほうに向かって行った。
キョン「ゆきお姉ちゃーん、とどかないー」
…そうだった、子供の身長では洗面所に背が届くはずもない。
料理を中断し彼の元へ飛んでいく。新品の歯ブラシを手渡し、
長門「…ひとりでできる?」
キョン「やってみる…」
長門「あとで上手に出来たか確認する」
ベーコンの焼ける香ばしい匂いに胃袋が反応したのか、彼がむっくりと起き上がった。
長門「おはよう」
キョン「……おはよー」
長門「ご飯を食べる前に歯を磨いてきて、歯ブラシは用意してある」
キョン「はーい…」
足取りもフラフラと洗面所のほうに向かって行った。
キョン「ゆきお姉ちゃーん、とどかないー」
…そうだった、子供の身長では洗面所に背が届くはずもない。
料理を中断し彼の元へ飛んでいく。新品の歯ブラシを手渡し、
長門「…ひとりでできる?」
キョン「やってみる…」
長門「あとで上手に出来たか確認する」
170: 2009/07/12(日) 07:10:18.51 ID:2xkSnvW2P
台所に戻り料理を再開する。といっても後は卵を落とすだけ。
ほとよく半熟になった所でお皿に移し完成。
…あの子はひとりで上手に歯を磨けただろうか。
もしわたしが預かっている間に虫歯にでもなったら御両親に申し訳が立たない。責任は重大。
心配になり洗面所に向かおうとした矢先、ひょこっと姿を表した。
キョン「ひとりでできたよ」ニーッ
長門「見せて」
キョン「あーん」
長門「……奥歯のほうが少し磨けていない」
キョン「うー…がんばったのにぃ…」シュン
落ち込まないで、あなたの頑張りは確かにこちらに伝わったから。
ほとよく半熟になった所でお皿に移し完成。
…あの子はひとりで上手に歯を磨けただろうか。
もしわたしが預かっている間に虫歯にでもなったら御両親に申し訳が立たない。責任は重大。
心配になり洗面所に向かおうとした矢先、ひょこっと姿を表した。
キョン「ひとりでできたよ」ニーッ
長門「見せて」
キョン「あーん」
長門「……奥歯のほうが少し磨けていない」
キョン「うー…がんばったのにぃ…」シュン
落ち込まないで、あなたの頑張りは確かにこちらに伝わったから。
171: 2009/07/12(日) 07:13:24.92 ID:2xkSnvW2P
彼から歯ブラシを受け取り正座すると、
長門「磨いてあげるから、ここに寝て」ポンポン
キョン「おひざに寝るの?」
長門「そう、上を向いて口をあけて」
キョン「あーん」
長門「………」シャカシャカ
キョン「んふふ」
長門「?」シャカシャカ
キョン「ふひおへーひゃん」
長門「何?」シャカシャカ
キョン「おはーはんひはひ」
長門「…何を言っているかよくわからない」シャカシャカ
長門「磨いてあげるから、ここに寝て」ポンポン
キョン「おひざに寝るの?」
長門「そう、上を向いて口をあけて」
キョン「あーん」
長門「………」シャカシャカ
キョン「んふふ」
長門「?」シャカシャカ
キョン「ふひおへーひゃん」
長門「何?」シャカシャカ
キョン「おはーはんひはひ」
長門「…何を言っているかよくわからない」シャカシャカ
173: 2009/07/12(日) 07:17:18.80 ID:2xkSnvW2P
歯も磨き終わり、一緒にご飯を食べる。
長門「今日はお出かけをする」
キョン「どこにいくの?」
長門「昨日のお兄ちゃん、お姉ちゃん達と一緒にお散歩」
昨日買った服を着させてあげると喜んでそこらを駆け回った。
わたしはというと、いつもの制服。
学校に行くの?と不思議がっていたけど、まともな服がこれしかないのだからしょうがない。
お洒落というものが良くわからないのも理由のひとつだが、
無駄な物にお金を使う権限がわたしには無いだけ。
ちなみに先日のプリ○ュアの衣装は無理矢理経費で落とした。
他の洋服は大目に見てくれたがそれだけはそうもいかず、上から少し怒られてしまった。
だが後悔はしていないし、反省もしていない。
長門「今日はお出かけをする」
キョン「どこにいくの?」
長門「昨日のお兄ちゃん、お姉ちゃん達と一緒にお散歩」
昨日買った服を着させてあげると喜んでそこらを駆け回った。
わたしはというと、いつもの制服。
学校に行くの?と不思議がっていたけど、まともな服がこれしかないのだからしょうがない。
お洒落というものが良くわからないのも理由のひとつだが、
無駄な物にお金を使う権限がわたしには無いだけ。
ちなみに先日のプリ○ュアの衣装は無理矢理経費で落とした。
他の洋服は大目に見てくれたがそれだけはそうもいかず、上から少し怒られてしまった。
だが後悔はしていないし、反省もしていない。
174: 2009/07/12(日) 07:20:54.02 ID:2xkSnvW2P
外に出てドアに鍵をかけると、そこに制服姿の朝倉涼子がやってきた。
朝倉「おはよう、大変だろうけど頑張ってね」
長門「何かあったら連絡する」
朝倉「わたしは昨日の現場と朝比奈さんが言ってたチラシってのを調べてみるわ。
何か手がかりがあるかもしれないし」
長門「わかった」
朝倉「…ところで長門さん、キョンくんに何もしてないわよね?」コソコソ
長門「一緒の布団で寝た」
朝倉「ゆうべはおたのしみでしたねぇぇぇ!?!?!?!??!」
あなたと一緒にしないで欲しい。
口で言うより実際に見せたほうが早いので
昨日の状況を映像として保存しておいたモノを送りつける。
朝倉「あぁぁ…泣いてるキョンくんも…」ダラダラ
長門「鼻血」
朝倉「おはよう、大変だろうけど頑張ってね」
長門「何かあったら連絡する」
朝倉「わたしは昨日の現場と朝比奈さんが言ってたチラシってのを調べてみるわ。
何か手がかりがあるかもしれないし」
長門「わかった」
朝倉「…ところで長門さん、キョンくんに何もしてないわよね?」コソコソ
長門「一緒の布団で寝た」
朝倉「ゆうべはおたのしみでしたねぇぇぇ!?!?!?!??!」
あなたと一緒にしないで欲しい。
口で言うより実際に見せたほうが早いので
昨日の状況を映像として保存しておいたモノを送りつける。
朝倉「あぁぁ…泣いてるキョンくんも…」ダラダラ
長門「鼻血」
176: 2009/07/12(日) 07:24:40.75 ID:2xkSnvW2P
朝倉「はぁ…わたしも一緒に寝てみたい…」
長門「寝相の悪さを改善したら良い」
朝倉「もぅ、わかってるわよ…」
キョン「りょうこお姉ちゃん、おはよー」
朝倉「おはよーキョンくーん、そのお洋服いいわねー」
キョン「えへへ、いいでしょー」クルクル
朝倉「うんうん、すっごく似合ってるわ」
長門「…そろそろ行く」
キョン「それじゃ、いってきまーす」ブンブン
朝倉「いってらっしゃい」フリフリ
朝倉「はふぅ…ほんと可愛いわ、食べちゃいたいくらい…」じゅるっ
長門「寝相の悪さを改善したら良い」
朝倉「もぅ、わかってるわよ…」
キョン「りょうこお姉ちゃん、おはよー」
朝倉「おはよーキョンくーん、そのお洋服いいわねー」
キョン「えへへ、いいでしょー」クルクル
朝倉「うんうん、すっごく似合ってるわ」
長門「…そろそろ行く」
キョン「それじゃ、いってきまーす」ブンブン
朝倉「いってらっしゃい」フリフリ
朝倉「はふぅ…ほんと可愛いわ、食べちゃいたいくらい…」じゅるっ
178: 2009/07/12(日) 07:28:08.11 ID:2xkSnvW2P
今日は少し早めに出かけることにした。
いつもならもう少し遅めに家から出るのだが今日はこの子が一緒だ。
子供の歩行速度に合わせると約束の時間に間に合わない可能性がある。
長門「迷子になっては大変。手を繋ぐ」スッ
キョン「うんっ」ギュッ
キョン「おてて、あったかいね」
長門「…………」ポ
いつもならもう少し遅めに家から出るのだが今日はこの子が一緒だ。
子供の歩行速度に合わせると約束の時間に間に合わない可能性がある。
長門「迷子になっては大変。手を繋ぐ」スッ
キョン「うんっ」ギュッ
キョン「おてて、あったかいね」
長門「…………」ポ
179: 2009/07/12(日) 07:31:50.50 ID:2xkSnvW2P
キョン「ねぇねぇ、あれはなぁに?」
長門「あれは―――」
先ほどから何か気になる事をみつける度に質問攻め。
おかげで予定の到着時間より更に遅めになってきているが
あの子の楽しそうな姿を見ていると、そんなことは些細な事に思えてくる。
こちらとしても一緒にいるだけで色々な発見があって嬉しい。
もっと…こんな時間が続いてくれれば―――。
…いけない、早く元の姿に戻してあげなければならないというのに
このような願いは不謹慎だった。自重しなければ。
長門「あれは―――」
先ほどから何か気になる事をみつける度に質問攻め。
おかげで予定の到着時間より更に遅めになってきているが
あの子の楽しそうな姿を見ていると、そんなことは些細な事に思えてくる。
こちらとしても一緒にいるだけで色々な発見があって嬉しい。
もっと…こんな時間が続いてくれれば―――。
…いけない、早く元の姿に戻してあげなければならないというのに
このような願いは不謹慎だった。自重しなければ。
181: 2009/07/12(日) 07:35:06.89 ID:2xkSnvW2P
集合場所につくと既に古泉一樹と朝比奈みくるが到着していた。
涼宮ハルヒはまだ到着していないようだ。
今日は彼が来れないので実質、涼宮ハルヒが最後ということで喫茶店でのおごり役となる。
二人に挨拶をし、雑談をしながら涼宮ハルヒの到着を待つ事にする。
古泉「今日は何が起こるかわかりません。気合を入れていきましょう」
みくる「朝からレバー食べてキメて来ましたから、いくら鼻血出しても大丈夫ですよ」
古泉「朝比奈さんもですか。ふふ、実は僕もほうれん草をたらふく食べてきましたよ」
長門「……食べてもすぐに効果はでない」
それから7分11秒後、涼宮ハルヒが集合場所に到着。
ハルヒ「ごっめーん、電車がモロ混みでー…って有希、その子どうしたの?」
見知らぬ子供とわたしが手を繋いでるのが気になったらしく
挨拶も無しにいきなり質問してきた。
涼宮ハルヒはまだ到着していないようだ。
今日は彼が来れないので実質、涼宮ハルヒが最後ということで喫茶店でのおごり役となる。
二人に挨拶をし、雑談をしながら涼宮ハルヒの到着を待つ事にする。
古泉「今日は何が起こるかわかりません。気合を入れていきましょう」
みくる「朝からレバー食べてキメて来ましたから、いくら鼻血出しても大丈夫ですよ」
古泉「朝比奈さんもですか。ふふ、実は僕もほうれん草をたらふく食べてきましたよ」
長門「……食べてもすぐに効果はでない」
それから7分11秒後、涼宮ハルヒが集合場所に到着。
ハルヒ「ごっめーん、電車がモロ混みでー…って有希、その子どうしたの?」
見知らぬ子供とわたしが手を繋いでるのが気になったらしく
挨拶も無しにいきなり質問してきた。
184: 2009/07/12(日) 08:00:56.67 ID:2xkSnvW2P
長門「昨日から親戚の子を預かっている」
ハルヒ「ははぁ…なるほどね。有希一人暮らしだし、家に置いてくるわけにも
いかないから一緒に連れてきたってわけか」
長門「面倒はかけさせない、だから――」
ハルヒ「いいわよ、特別に一日入団の権利を与えましょう」
実に話のわかる人間で助かる。
破天荒とも言える涼宮ハルヒだが、このようにサッパリした所は非常に好感が持てる。
ハルヒ「ははぁ…なるほどね。有希一人暮らしだし、家に置いてくるわけにも
いかないから一緒に連れてきたってわけか」
長門「面倒はかけさせない、だから――」
ハルヒ「いいわよ、特別に一日入団の権利を与えましょう」
実に話のわかる人間で助かる。
破天荒とも言える涼宮ハルヒだが、このようにサッパリした所は非常に好感が持てる。
186: 2009/07/12(日) 08:06:38.81 ID:2xkSnvW2P
キョン「お、おはよぅ…ございます…」オドオド
ハルヒ「おはよ。あたしは涼宮ハルヒ、よろしくね、えぇと……有希、この子の名前は?」
…しまった。そこまで考えていなかった。
普段ならありえない程に、わたしの行動にミスが目立つ。
みくる「えっと、キョ…京くんですよ!」
朝比奈みくる、助けて貰っておいてなんだがその安直な名前はいかがなものかと思う。
ハルヒ「京くんね、良い名前じゃない。…まさか草薙?」
キョン「ちがうよー、ぼくのなまえは――モガッ!?」
本名を言いそうだったので慌てて口を塞ぐ。
ハルヒ「ん、どしたの有希」
長門「なんでもない」
キョン「んー…んー…!!」ジタバタ
ハルヒ「おはよ。あたしは涼宮ハルヒ、よろしくね、えぇと……有希、この子の名前は?」
…しまった。そこまで考えていなかった。
普段ならありえない程に、わたしの行動にミスが目立つ。
みくる「えっと、キョ…京くんですよ!」
朝比奈みくる、助けて貰っておいてなんだがその安直な名前はいかがなものかと思う。
ハルヒ「京くんね、良い名前じゃない。…まさか草薙?」
キョン「ちがうよー、ぼくのなまえは――モガッ!?」
本名を言いそうだったので慌てて口を塞ぐ。
ハルヒ「ん、どしたの有希」
長門「なんでもない」
キョン「んー…んー…!!」ジタバタ
189: 2009/07/12(日) 08:12:32.82 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「で、今日もまたキョンがビリなのね。…まったく、少しはあたし達より早く
来ようとは思わないのかしら…」
長門「彼は今日――」
古泉「えっとですね…実は今日、彼はお休みでして」
ハルヒ「ハァ!?ちょっ、なんでよ!?」
古泉「なんでも遠方の知人に不幸があったらしく、急遽そちらに行かなければ
ならなくなったと昨日の夜に電話が」
ハルヒ「ええっ!?あたしには何も連絡来なかったわよ?!」
古泉「『団活を休んで良いのは親が亡くなった時だけよ!』と言われると思ったのでしょうか。
それで副団長の僕に相談してきたんですよ」
ハルヒ「むぐ…」
図星なのか、そこまで心の狭い団長だと思われていたのがショックだったのか。
どちらかはわからないが涼宮ハルヒは黙りこんでしまった。
来ようとは思わないのかしら…」
長門「彼は今日――」
古泉「えっとですね…実は今日、彼はお休みでして」
ハルヒ「ハァ!?ちょっ、なんでよ!?」
古泉「なんでも遠方の知人に不幸があったらしく、急遽そちらに行かなければ
ならなくなったと昨日の夜に電話が」
ハルヒ「ええっ!?あたしには何も連絡来なかったわよ?!」
古泉「『団活を休んで良いのは親が亡くなった時だけよ!』と言われると思ったのでしょうか。
それで副団長の僕に相談してきたんですよ」
ハルヒ「むぐ…」
図星なのか、そこまで心の狭い団長だと思われていたのがショックだったのか。
どちらかはわからないが涼宮ハルヒは黙りこんでしまった。
191: 2009/07/12(日) 08:18:00.64 ID:2xkSnvW2P
古泉「なんでも亡くなられたのは小さい頃に色々面倒を見て貰った
ポ ニ ー テ ー ル が良く似合う10歳ほど年上の女性だそうで…」
古泉「大きくなったらお姉ちゃんと結婚するんだ、と周囲の人間に言うほど大好きだったそうですよ」
ハルヒ「…なんでポニーテールの部分を強調するわけ?」
古泉「それが彼がポニーテール好きなったルーツだからだとか」
ハルヒ「ふーん…」
古泉「すいません、副団長の権限で休む許可を勝手に与えてしまいました。
彼の代わりに僕が処罰を受けますので」
ハルヒ「べ…別にいいわよ、理由が理由だし…」
ハルヒ「でも休むのは構わないけど、キョンに一言いわせて貰わないと気が済まないわね」ピッピッ
古泉「あ、携帯は繋がりませんよ。電波も届かない山奥に行くそうなので」
ハルヒ「な、なによそれぇ…」
古泉「多分帰ってくるのは休み明けかと」
ハルヒ「…まぁいいわ。古泉くん、次からはちゃんとあたしに連絡を入れなさい!?」
古泉「わかりました。寛大な処置に感謝致します」ペコ
ポ ニ ー テ ー ル が良く似合う10歳ほど年上の女性だそうで…」
古泉「大きくなったらお姉ちゃんと結婚するんだ、と周囲の人間に言うほど大好きだったそうですよ」
ハルヒ「…なんでポニーテールの部分を強調するわけ?」
古泉「それが彼がポニーテール好きなったルーツだからだとか」
ハルヒ「ふーん…」
古泉「すいません、副団長の権限で休む許可を勝手に与えてしまいました。
彼の代わりに僕が処罰を受けますので」
ハルヒ「べ…別にいいわよ、理由が理由だし…」
ハルヒ「でも休むのは構わないけど、キョンに一言いわせて貰わないと気が済まないわね」ピッピッ
古泉「あ、携帯は繋がりませんよ。電波も届かない山奥に行くそうなので」
ハルヒ「な、なによそれぇ…」
古泉「多分帰ってくるのは休み明けかと」
ハルヒ「…まぁいいわ。古泉くん、次からはちゃんとあたしに連絡を入れなさい!?」
古泉「わかりました。寛大な処置に感謝致します」ペコ
194: 2009/07/12(日) 08:23:17.65 ID:2xkSnvW2P
みくる「あ、あの…古泉くん、閉鎖空間は…」
古泉「大丈夫です、まったく発生していませんよ」
みくる「良かったぁ…どうなることかとヒヤヒヤしましたよぅ」
長門「脚色しすぎ」
古泉「まぁ涼宮さんにも良い薬になったでしょう。彼が休むなんてまず無い事ですからね。
せいぜい有効活用させていただかないと」
ここまで計算しているのか。
まったく、こういう面ではわたしは古泉一樹に勝てる気がしない。…勝ちたくもないが。
ハルヒ「はぁ…あたしってそんなに信用ないのかなぁ…」
古泉「大丈夫です、まったく発生していませんよ」
みくる「良かったぁ…どうなることかとヒヤヒヤしましたよぅ」
長門「脚色しすぎ」
古泉「まぁ涼宮さんにも良い薬になったでしょう。彼が休むなんてまず無い事ですからね。
せいぜい有効活用させていただかないと」
ここまで計算しているのか。
まったく、こういう面ではわたしは古泉一樹に勝てる気がしない。…勝ちたくもないが。
ハルヒ「はぁ…あたしってそんなに信用ないのかなぁ…」
195: 2009/07/12(日) 08:28:24.87 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ達の集団から100mほど離れた茂みの中――。
新川「…同行の許可はおりたようですな」コソコソ
森「流石に長門さんの家庭の事情を知っていて追い返すような真似はしないでしょう」コソコソ
新川「万が一の場合は私達が預かって面倒を見る予定でしたが…取り越し苦労にすぎませんでしたな」
森「…キョンくんと遊びたかった」ボソ
新川「ふむ……それにしても…」ジーッ
森「…何か問題でも?」
新川「…同行の許可はおりたようですな」コソコソ
森「流石に長門さんの家庭の事情を知っていて追い返すような真似はしないでしょう」コソコソ
新川「万が一の場合は私達が預かって面倒を見る予定でしたが…取り越し苦労にすぎませんでしたな」
森「…キョンくんと遊びたかった」ボソ
新川「ふむ……それにしても…」ジーッ
森「…何か問題でも?」
196: 2009/07/12(日) 08:33:32.07 ID:2xkSnvW2P
新川「見てください」
差し出された双眼鏡を受け取り覗いてみる。
森「…な、なにあの古泉のニヤケ顔…。ああっ!肩車とかしだしたわ…」
森「くぅぅぅ…!!なんで古泉ばっかり…!!」
森「はぁ、はぁ…キョンくんかわいい…っ」ダラダラ
さりげなく差し出されたティッシュで鼻血を拭う。
森「う…面目ない…」キュッキュッ
新川「しかしあなたともあろうお方が実は可愛いものが大好きとは…」
森「…悪いですか?」
新川「いえいえ、ただ裏方は辛いものですなぁ…と」
森「ええ…」
差し出された双眼鏡を受け取り覗いてみる。
森「…な、なにあの古泉のニヤケ顔…。ああっ!肩車とかしだしたわ…」
森「くぅぅぅ…!!なんで古泉ばっかり…!!」
森「はぁ、はぁ…キョンくんかわいい…っ」ダラダラ
さりげなく差し出されたティッシュで鼻血を拭う。
森「う…面目ない…」キュッキュッ
新川「しかしあなたともあろうお方が実は可愛いものが大好きとは…」
森「…悪いですか?」
新川「いえいえ、ただ裏方は辛いものですなぁ…と」
森「ええ…」
198: 2009/07/12(日) 08:38:46.84 ID:2xkSnvW2P
喫茶店に入り一息つくと、午前の部の班分けを行なった。
だが昨日の話し合いで既にメンバーの分け方は決まっている。
わたしと彼、涼宮ハルヒの3人。もうひとつに古泉一樹と朝比奈みくるだ。
情報操作でそれらの組み合わせになるようにクジを変更した。
ハルヒ「お昼にまたここに集合ね、それじゃ散開!」
古泉「クジによるメンバーの振り分けに本気で嫌気がさしたのは今日が初めてですよ」
みくる「奇遇ですね、わたしもですよ」
だが昨日の話し合いで既にメンバーの分け方は決まっている。
わたしと彼、涼宮ハルヒの3人。もうひとつに古泉一樹と朝比奈みくるだ。
情報操作でそれらの組み合わせになるようにクジを変更した。
ハルヒ「お昼にまたここに集合ね、それじゃ散開!」
古泉「クジによるメンバーの振り分けに本気で嫌気がさしたのは今日が初めてですよ」
みくる「奇遇ですね、わたしもですよ」
199: 2009/07/12(日) 08:43:20.53 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「そういえば有希と一緒に組むのってあんまり無かったわよね?」
長門「そう」
ハルヒ「不思議よね、5人しかいないんだから確率的にもう少しあっても良さそうなんだけど」
わたし達三人は駅前から離れ川沿いの公園に来ている。
相変わらず周囲には変わった様子は無し。平和そのもの。
本当に彼女は不思議な体験を求めているのか?
団活とは名ばかりの、休日にみんなと遊ぶ為の口実を作っているだけなのでは…とすら思えてくる。
長門「そう」
ハルヒ「不思議よね、5人しかいないんだから確率的にもう少しあっても良さそうなんだけど」
わたし達三人は駅前から離れ川沿いの公園に来ている。
相変わらず周囲には変わった様子は無し。平和そのもの。
本当に彼女は不思議な体験を求めているのか?
団活とは名ばかりの、休日にみんなと遊ぶ為の口実を作っているだけなのでは…とすら思えてくる。
200: 2009/07/12(日) 08:48:26.19 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「…にしても」じーっ
キョン「どうしたの?」
ハルヒ「ん、ちょっとね…友達に似てたから…」
長門「わたしもそう思う」
ハルヒ「あ、やっぱ有希も?」
長門「………」コクッ
ハルヒ「そうよね、キョンそっくりよ。ほんとそのまま小さくしたって感じ」
キョン「キョン?」
ハルヒ「あ、キョンってのはね、あたしの友達のあだ名なの」
キョン「へー、ぼくもキョンってよばれてるんだよ」
ハルヒ「あ、そうなんだ…すごい偶然」
キョン「どうしたの?」
ハルヒ「ん、ちょっとね…友達に似てたから…」
長門「わたしもそう思う」
ハルヒ「あ、やっぱ有希も?」
長門「………」コクッ
ハルヒ「そうよね、キョンそっくりよ。ほんとそのまま小さくしたって感じ」
キョン「キョン?」
ハルヒ「あ、キョンってのはね、あたしの友達のあだ名なの」
キョン「へー、ぼくもキョンってよばれてるんだよ」
ハルヒ「あ、そうなんだ…すごい偶然」
202: 2009/07/12(日) 09:00:07.47 ID:2xkSnvW2P
キョン「ねぇねぇ、そのひとってどんなひとなの?」
ハルヒ「…なんて言ったら良いんだろう。これといった特徴が無いのよね…。
頭が良いわけじゃないし運動だって…顔もだけど」
キョン「ふーん、そうなんだぁ」
長門「大丈夫、そのようなことは関係ない」ナデナデ
キョン「んぅ?」
長門「目に映るものだけが全てだというのなら、こんなに惹かれたりしない」ナデナデ
キョン「???」
長門「…そのうちわかる日がくる」
ハルヒ「…なんて言ったら良いんだろう。これといった特徴が無いのよね…。
頭が良いわけじゃないし運動だって…顔もだけど」
キョン「ふーん、そうなんだぁ」
長門「大丈夫、そのようなことは関係ない」ナデナデ
キョン「んぅ?」
長門「目に映るものだけが全てだというのなら、こんなに惹かれたりしない」ナデナデ
キョン「???」
長門「…そのうちわかる日がくる」
203: 2009/07/12(日) 09:05:43.55 ID:2xkSnvW2P
キョン「これからどこにいくの?」
ハルヒ「しいていうなら不思議な物や出来事がある場所ね」
キョン「ふしぎって?」
ハルヒ「そうねぇ。色々あるけど具体的には宇宙人とかお化けとか、変な動物とか」
キョン「えぇぇっ!?やだやだ!こわいのやだぁ!」
長門(ごめんなさい、こわい宇宙人でごめんなさい…)カタカタカタ
ハルヒ「ゆ、有希…?」
ハルヒ「しいていうなら不思議な物や出来事がある場所ね」
キョン「ふしぎって?」
ハルヒ「そうねぇ。色々あるけど具体的には宇宙人とかお化けとか、変な動物とか」
キョン「えぇぇっ!?やだやだ!こわいのやだぁ!」
長門(ごめんなさい、こわい宇宙人でごめんなさい…)カタカタカタ
ハルヒ「ゆ、有希…?」
206: 2009/07/12(日) 09:10:49.23 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「京くんは何かそういうの知らない?宇宙人とか怖いのじゃなくていいから」
長門「どうしてこの子に」
ハルヒ「ほら、座敷童子も子供にしか見えないっていうじゃない?
だから何か似たような…類似品とか姉妹品とかあるかなって」
長門「……………」
座敷童子の類似品に姉妹品…相変わらずユニークな発想。
キョン「ふしぎ…ふしぎ…あっ!?」
ハルヒ「何かあったの!?」
キョン「よつばのクローバー!」
ハルヒ「へ?」
キョン「そこにあったの!あげるね!」
ハルヒ「四葉のクローバー…ね」
長門「どうしてこの子に」
ハルヒ「ほら、座敷童子も子供にしか見えないっていうじゃない?
だから何か似たような…類似品とか姉妹品とかあるかなって」
長門「……………」
座敷童子の類似品に姉妹品…相変わらずユニークな発想。
キョン「ふしぎ…ふしぎ…あっ!?」
ハルヒ「何かあったの!?」
キョン「よつばのクローバー!」
ハルヒ「へ?」
キョン「そこにあったの!あげるね!」
ハルヒ「四葉のクローバー…ね」
207: 2009/07/12(日) 09:16:01.75 ID:2xkSnvW2P
キョン「ほかのは3まいなのに、これだけ4まいなんだよ!ふしぎでしょ!」
ハルヒ「そうね…確かに不思議だわ…」
長門「怒らないであげて、あの子は真面目に探している…」
ハルヒ「いいわよ、四つ葉はただの変異体でしかないけど、京くんにとっては不思議なことなのよね」
涼宮ハルヒの表情が穏やかなものになる。
このような顔をしている彼女は初めて見た。
ハルヒ「あたしにも…こんな時代があったのよね…」
長門「……………」
ハルヒ「ありがとう。これ、大事にするわ」ナデナデ
キョン「えへへ…」テレテレ
ハルヒ「う…かわいい…」ポッ
ハルヒ「そうね…確かに不思議だわ…」
長門「怒らないであげて、あの子は真面目に探している…」
ハルヒ「いいわよ、四つ葉はただの変異体でしかないけど、京くんにとっては不思議なことなのよね」
涼宮ハルヒの表情が穏やかなものになる。
このような顔をしている彼女は初めて見た。
ハルヒ「あたしにも…こんな時代があったのよね…」
長門「……………」
ハルヒ「ありがとう。これ、大事にするわ」ナデナデ
キョン「えへへ…」テレテレ
ハルヒ「う…かわいい…」ポッ
209: 2009/07/12(日) 09:21:20.83 ID:2xkSnvW2P
褒められて嬉しかったのか、もう一度クローバーの大群の中に飛び込んで行った。
止めるのもどうかと思い、涼宮ハルヒは近くのベンチに座り彼の様子を見守っていた。
わたしも彼女の隣に座って様子を見守る。
そうだ、昨日朝比奈みくるが言っていたチラシの件について話を聞いてみよう。
ハルヒ「チラシ?ああ、あれね。何か知らないけど朝来たら下駄箱の中に入ってたのよ」
ハルヒ「誰かが間違えたのかもしれないし一応放課後まで放っておいたけど
誰も取りにこないから処分しちゃったわ」
長門「そう…」
ハルヒ「にしても最近の子供服ってふざけた値段してるわよね。数年もしたら成長しちゃって
着れなくなるっていうのに」
長門「それは仕方が無い」
止めるのもどうかと思い、涼宮ハルヒは近くのベンチに座り彼の様子を見守っていた。
わたしも彼女の隣に座って様子を見守る。
そうだ、昨日朝比奈みくるが言っていたチラシの件について話を聞いてみよう。
ハルヒ「チラシ?ああ、あれね。何か知らないけど朝来たら下駄箱の中に入ってたのよ」
ハルヒ「誰かが間違えたのかもしれないし一応放課後まで放っておいたけど
誰も取りにこないから処分しちゃったわ」
長門「そう…」
ハルヒ「にしても最近の子供服ってふざけた値段してるわよね。数年もしたら成長しちゃって
着れなくなるっていうのに」
長門「それは仕方が無い」
210: 2009/07/12(日) 09:26:27.88 ID:2xkSnvW2P
長門「…子供の頃に戻りたいと思ったことはある?」
ハルヒ「んー…全く無いって言ったら嘘になるわね」
ハルヒ「でもあたしは今が一番楽しいわ。古泉くんが居て、みくるちゃんが居て、
有希が居て…あとキョンが居て……」
ハルヒ「みんなが居ない日常なんて考えられないわ」
ハルヒ「あ、でももっと小さい時にみんなと出会っていたらどうなってたかなってたまーに考えるわね」
ハルヒ「有希はどうなってたと思う?」
長門「想像できない」
ハルヒ「あたしの予想としてはね―――!」
それからしばらくの間、涼宮ハルヒによる独演会が始まった。
わたしは適当に相槌を入れながらあの子を見守ることにする。
今日もぽかぽか良い天気。家を出る前に布団を干してくれば良かったかもしれない。
ハルヒ「んー…全く無いって言ったら嘘になるわね」
ハルヒ「でもあたしは今が一番楽しいわ。古泉くんが居て、みくるちゃんが居て、
有希が居て…あとキョンが居て……」
ハルヒ「みんなが居ない日常なんて考えられないわ」
ハルヒ「あ、でももっと小さい時にみんなと出会っていたらどうなってたかなってたまーに考えるわね」
ハルヒ「有希はどうなってたと思う?」
長門「想像できない」
ハルヒ「あたしの予想としてはね―――!」
それからしばらくの間、涼宮ハルヒによる独演会が始まった。
わたしは適当に相槌を入れながらあの子を見守ることにする。
今日もぽかぽか良い天気。家を出る前に布団を干してくれば良かったかもしれない。
212: 2009/07/12(日) 09:31:39.08 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「それにしても京くん、めっさ可愛いわねぇ…」
長門「古泉一樹も朝比奈みくるも同じことを言っていた」
ハルヒ「…しかし有希にもあんな親戚の子がいたとはね…」
長門「…従弟というより自分の子供に近い感覚」
ハルヒ「子供って…そこまで?」
長門「……おかしい?」
ハルヒ「あたしにはよくわからないけど…10歳以上も離れてたらそう感じてもおかしくないのかもね」
長門「…兄弟が欲しいと感じたことは…?」
ハルヒ「あたしは一人っ子だけど別に欲しいとは思わないかな」
長門「何故」
ハルヒ「もう弟みたいなのが一人いるしね、近所の小学生の子なんだけど」
ハルヒ「たまに勉強見てあげてるんだけどその子の面倒みるだけでお腹一杯よ」
長門「では子供は欲しいと―――」
ハルヒ「…親のスネかじって生きているってのにそんなの欲しがれるわけないでしょ」
長門「それは正論」
長門「古泉一樹も朝比奈みくるも同じことを言っていた」
ハルヒ「…しかし有希にもあんな親戚の子がいたとはね…」
長門「…従弟というより自分の子供に近い感覚」
ハルヒ「子供って…そこまで?」
長門「……おかしい?」
ハルヒ「あたしにはよくわからないけど…10歳以上も離れてたらそう感じてもおかしくないのかもね」
長門「…兄弟が欲しいと感じたことは…?」
ハルヒ「あたしは一人っ子だけど別に欲しいとは思わないかな」
長門「何故」
ハルヒ「もう弟みたいなのが一人いるしね、近所の小学生の子なんだけど」
ハルヒ「たまに勉強見てあげてるんだけどその子の面倒みるだけでお腹一杯よ」
長門「では子供は欲しいと―――」
ハルヒ「…親のスネかじって生きているってのにそんなの欲しがれるわけないでしょ」
長門「それは正論」
213: 2009/07/12(日) 09:36:44.88 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「それに何処見ても普通な男しかいないじゃないのよ。付き合う価値もないわ」
長門「彼のことは?」
ハルヒ「へ…キョン?ちょ、ちょっと、冗談は止めてよね…なんでキョンが…」
長門「優しい。好感が持てる」
ハルヒ「そりゃあ…あたしのワガママになんだかんだ言って付き合ってくれてるし…優しいとは思うけど…」
長門「…………」ジッ
ハルヒ「と、とにかくっ!そんな気にはならないわよ!」
ハルヒ「…にしても今日の有希はよく喋るわね、何かあったの?」
長門「…別に」
長門「彼のことは?」
ハルヒ「へ…キョン?ちょ、ちょっと、冗談は止めてよね…なんでキョンが…」
長門「優しい。好感が持てる」
ハルヒ「そりゃあ…あたしのワガママになんだかんだ言って付き合ってくれてるし…優しいとは思うけど…」
長門「…………」ジッ
ハルヒ「と、とにかくっ!そんな気にはならないわよ!」
ハルヒ「…にしても今日の有希はよく喋るわね、何かあったの?」
長門「…別に」
214: 2009/07/12(日) 09:41:50.28 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「それじゃそろそろ行く?」
長門「わかった」
ハルヒ「おーい!そろそろ行くわよー!!」ブンブン
キョン「うぅ…もうすこしまって。まだゆきお姉ちゃんのぶんのクローバーみつからないの…」
長門「無理に探さなくとも良い。あなたのその気持ちだけで嬉しい」
キョン「でも……」アセアセ
ハルヒ「……お!京くん、こっちこっち!」
キョン「あ!あったあった!」プツッ
キョン「もういっこあったよ!ゆきお姉ちゃんにあげる!」
長門(これは…カタバミ。クローバーに似ているが別物)
キョン「?」
長門「ありがとう」ナデナデ
キョン「えへへぇ…」モジモジ
長門「わかった」
ハルヒ「おーい!そろそろ行くわよー!!」ブンブン
キョン「うぅ…もうすこしまって。まだゆきお姉ちゃんのぶんのクローバーみつからないの…」
長門「無理に探さなくとも良い。あなたのその気持ちだけで嬉しい」
キョン「でも……」アセアセ
ハルヒ「……お!京くん、こっちこっち!」
キョン「あ!あったあった!」プツッ
キョン「もういっこあったよ!ゆきお姉ちゃんにあげる!」
長門(これは…カタバミ。クローバーに似ているが別物)
キョン「?」
長門「ありがとう」ナデナデ
キョン「えへへぇ…」モジモジ
217: 2009/07/12(日) 09:46:57.34 ID:2xkSnvW2P
それから特に変わった事も無く、午前の部が終了。
わたし達は先程の喫茶店へと集まった。
昼食も食べ終わり、午後の班分けのクジ引きをしようとすると
タイミング良くわたしの携帯が鳴り響いた。
着信を見てみると朝倉涼子からだった。何か発見があったのだろうか。
一旦席を外し、みんなから離れてから電話に出る。
長門「もしもし」
朝倉『あ、長門さん?色々調べたんだけどね、ビンゴよビンゴ!』
長門「詳しく」
朝倉『それは後で話すわ、とりあえず今から抜け出してこれる?』
長門「これから午後の部の班分けをするところ」
朝倉『じゃあ長門さんと…古泉くんしか居ないか。そのペアになるように操作して。
それからわたしの部屋に来て頂戴』
朝倉『あ、キョンくんは朝比奈さんにでも預けちゃって』
長門「…どうして」
朝倉『ちょっとね、子供には見せられないから』
長門「わかった…あと30分ほど待ってほしい」
わたし達は先程の喫茶店へと集まった。
昼食も食べ終わり、午後の班分けのクジ引きをしようとすると
タイミング良くわたしの携帯が鳴り響いた。
着信を見てみると朝倉涼子からだった。何か発見があったのだろうか。
一旦席を外し、みんなから離れてから電話に出る。
長門「もしもし」
朝倉『あ、長門さん?色々調べたんだけどね、ビンゴよビンゴ!』
長門「詳しく」
朝倉『それは後で話すわ、とりあえず今から抜け出してこれる?』
長門「これから午後の部の班分けをするところ」
朝倉『じゃあ長門さんと…古泉くんしか居ないか。そのペアになるように操作して。
それからわたしの部屋に来て頂戴』
朝倉『あ、キョンくんは朝比奈さんにでも預けちゃって』
長門「…どうして」
朝倉『ちょっとね、子供には見せられないから』
長門「わかった…あと30分ほど待ってほしい」
220: 2009/07/12(日) 10:03:04.88 ID:2xkSnvW2P
それからクジを引き、わたしと古泉一樹のペアが出来た。
朝比奈みくるは最初不思議そうな顔をしていたが、わたしの思惑を察してくれたのか
喜んで彼の面倒を見ていた。
ハルヒ「…良いの?有希と一緒のほうが良いんじゃない?」
長門「実はあの子は美乳ハンター」
ハルヒ「え、マジで?」
長門「朝比奈みくるも既に襲われた。危機が迫るとしたら、次はあなた」
ハルヒ「…肝に銘じておくわ」
みくる「わたしがしっかり面倒見てますから♪」
長門「任せた」
朝比奈みくるは最初不思議そうな顔をしていたが、わたしの思惑を察してくれたのか
喜んで彼の面倒を見ていた。
ハルヒ「…良いの?有希と一緒のほうが良いんじゃない?」
長門「実はあの子は美乳ハンター」
ハルヒ「え、マジで?」
長門「朝比奈みくるも既に襲われた。危機が迫るとしたら、次はあなた」
ハルヒ「…肝に銘じておくわ」
みくる「わたしがしっかり面倒見てますから♪」
長門「任せた」
223: 2009/07/12(日) 10:09:00.01 ID:2xkSnvW2P
古泉「さて…どうしてこの組合わせになったんですか?」
長門「朝倉涼子が何か手がかりを見つけたらしい。今からそれを確認しに行く」
古泉「ふむ…わざわざ人を呼び付けるだけの手がかりとは一体…」
長門「マンションまで戻る」
古泉「…では機関のほうで車を出しますね、徒歩では時間がかかりますから」ピッ
古泉「あ、森さんですか?少々移動せねばならないので車を―――」
キキキキキィィィィ~!!!
森「…早く乗って」ムスッ
古泉「ず、随分早いですね…」
長門「朝倉涼子が何か手がかりを見つけたらしい。今からそれを確認しに行く」
古泉「ふむ…わざわざ人を呼び付けるだけの手がかりとは一体…」
長門「マンションまで戻る」
古泉「…では機関のほうで車を出しますね、徒歩では時間がかかりますから」ピッ
古泉「あ、森さんですか?少々移動せねばならないので車を―――」
キキキキキィィィィ~!!!
森「…早く乗って」ムスッ
古泉「ず、随分早いですね…」
225: 2009/07/12(日) 10:14:36.23 ID:2xkSnvW2P
みくる「それじゃわたし達はどちらの方に向かいます?」
ハルヒ「…なーんかさっきからそういう気分じゃないのよねぇ」
みくる「え?」
ハルヒ「みくるちゃん、怒らないから正直に答えて」
みくる「え?えぇ…?何がですかぁ?」
ハルヒ「このまま探索に行くのと京くんと一緒に遊ぶの、どっちがいい?」
みくる「え、それはぁ…………探索を…」
ハルヒ「本当に?」
みくる「………遊びたいです」
ハルヒ「あぁもうしょうがないわねっ!たまにはみくるちゃんのお願い聞いてあげるわ!」
みくる「…あ、は、はいっ!」
ハルヒ「…なーんかさっきからそういう気分じゃないのよねぇ」
みくる「え?」
ハルヒ「みくるちゃん、怒らないから正直に答えて」
みくる「え?えぇ…?何がですかぁ?」
ハルヒ「このまま探索に行くのと京くんと一緒に遊ぶの、どっちがいい?」
みくる「え、それはぁ…………探索を…」
ハルヒ「本当に?」
みくる「………遊びたいです」
ハルヒ「あぁもうしょうがないわねっ!たまにはみくるちゃんのお願い聞いてあげるわ!」
みくる「…あ、は、はいっ!」
226: 2009/07/12(日) 10:20:25.60 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「それじゃ何して遊ぼうかしら…。あんまりお金のかかる遊びは出来ないし…」
みくる「じゃあ公園に行って砂遊びとかどうでしょう?」
ハルヒ「砂遊びか…」
ここから ↓ ハルヒの妄想
ハルヒ「まず砂山を作る!そしておもむろに頂上に棒をブッ刺す!」ズドン!!
キョン「これなぁに?」
ハルヒ「順番にこの砂山の砂を削り取り合っていくの。それで棒を倒した人の負け!」
キョン「わぁ、おもしろそう」
ハルヒ「負けた人には罰ゲームを受けて貰うわ!」
ハルヒ「それじゃまずはあたしから!どりゃあっ!!」ゴソッ!!
みくる「あ、あんなに一気にえぐり取るなんて…!?」
キョン「これ…どうやってもつぎでたおれちゃうよ…」
ハルヒ「じゃあ次は京くんの番ね♪」ニタァ
キョン「あっ…」パタッ
ハルヒ「はい京くんの負け!」
みくる「子供相手に大人気ないです!」
ハルヒ「それじゃ罰ゲームは…はぐはぐの刑よ!」ガッバァァァア
ここまで ↑ ハルヒの妄想
みくる「じゃあ公園に行って砂遊びとかどうでしょう?」
ハルヒ「砂遊びか…」
ここから ↓ ハルヒの妄想
ハルヒ「まず砂山を作る!そしておもむろに頂上に棒をブッ刺す!」ズドン!!
キョン「これなぁに?」
ハルヒ「順番にこの砂山の砂を削り取り合っていくの。それで棒を倒した人の負け!」
キョン「わぁ、おもしろそう」
ハルヒ「負けた人には罰ゲームを受けて貰うわ!」
ハルヒ「それじゃまずはあたしから!どりゃあっ!!」ゴソッ!!
みくる「あ、あんなに一気にえぐり取るなんて…!?」
キョン「これ…どうやってもつぎでたおれちゃうよ…」
ハルヒ「じゃあ次は京くんの番ね♪」ニタァ
キョン「あっ…」パタッ
ハルヒ「はい京くんの負け!」
みくる「子供相手に大人気ないです!」
ハルヒ「それじゃ罰ゲームは…はぐはぐの刑よ!」ガッバァァァア
ここまで ↑ ハルヒの妄想
229: 2009/07/12(日) 10:26:58.27 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「うぇっへっへっへ…」ジュルッ
キョン「お、お姉ちゃん、よだれ…」
ハルヒ「それ…い、いいわね…」
みくる「あ、でも野良犬が砂場で糞をしたりして衛生面で危ないって聞いたことが…」
ハルヒ「そういえばそうね…じゃあ砂場は中止」
みくる「最近じゃブランコとかの遊具も危険だからって撤去されてる所も多いみたいですよ」
ハルヒ「危険なんて何をしようが付きまとう物なのに…アホとしか言いようが無いわね…」
みくる「ええ、過保護もいい所ですよ」
新川「…移動する気配がまったくありませんなぁ。一体何の話をしているのやら」
キョン「お、お姉ちゃん、よだれ…」
ハルヒ「それ…い、いいわね…」
みくる「あ、でも野良犬が砂場で糞をしたりして衛生面で危ないって聞いたことが…」
ハルヒ「そういえばそうね…じゃあ砂場は中止」
みくる「最近じゃブランコとかの遊具も危険だからって撤去されてる所も多いみたいですよ」
ハルヒ「危険なんて何をしようが付きまとう物なのに…アホとしか言いようが無いわね…」
みくる「ええ、過保護もいい所ですよ」
新川「…移動する気配がまったくありませんなぁ。一体何の話をしているのやら」
230: 2009/07/12(日) 10:32:12.06 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「っかしブランコや滑り台が無いなんて…それって公園って言えるのかしら…」
みくる「特に遊具の有無は関係ないみたいですよ」
ハルヒ「ふーん、そうなるとやっぱり鬼ごっことか、ボールとか持参して遊ぶしかないかな?」
ここから ↓ ハルヒの妄想
ハルヒ「それじゃボールで遊びましょう!」
キョン「ボール?どこにあるの?」
ハルヒ「ほら、ここに…ふたつあるでしょ?」ニギッ
キョン「そ、そこさわっちゃだめぇ…」ビクビク
ハルヒ「ふふ…大丈夫。全部お姉ちゃんに任せて…」サワサワ
キョン「あっ…」トサッ
ここまで ↑ ハルヒの妄想
みくる「特に遊具の有無は関係ないみたいですよ」
ハルヒ「ふーん、そうなるとやっぱり鬼ごっことか、ボールとか持参して遊ぶしかないかな?」
ここから ↓ ハルヒの妄想
ハルヒ「それじゃボールで遊びましょう!」
キョン「ボール?どこにあるの?」
ハルヒ「ほら、ここに…ふたつあるでしょ?」ニギッ
キョン「そ、そこさわっちゃだめぇ…」ビクビク
ハルヒ「ふふ…大丈夫。全部お姉ちゃんに任せて…」サワサワ
キョン「あっ…」トサッ
ここまで ↑ ハルヒの妄想
232: 2009/07/12(日) 10:37:19.07 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「………………」
みくる「…涼宮さん?」
ハルヒ「あたしってさ、普通すぎるのって嫌いなのよね」
みくる「何を今更って感じですけど、それがどうかしました?」
ハルヒ「ごめん、これじゃただの変Oね。さすがにこれは無理だわ…」
みくる「????」
朝倉「ぶぇぇっくしょぉーいおらくそー!!」
朝倉「あ゛ー…我ながら豪快なクシャミ…誰かわたしの噂でもしてるのかしら」
朝倉「まったく…こんな所まで人間そっくりに造らなくてもいいのに…」
みくる「…涼宮さん?」
ハルヒ「あたしってさ、普通すぎるのって嫌いなのよね」
みくる「何を今更って感じですけど、それがどうかしました?」
ハルヒ「ごめん、これじゃただの変Oね。さすがにこれは無理だわ…」
みくる「????」
朝倉「ぶぇぇっくしょぉーいおらくそー!!」
朝倉「あ゛ー…我ながら豪快なクシャミ…誰かわたしの噂でもしてるのかしら」
朝倉「まったく…こんな所まで人間そっくりに造らなくてもいいのに…」
233: 2009/07/12(日) 10:41:33.26 ID:2xkSnvW2P
みくる「じゃあこんなのはどうでしょう?」
ハルヒ「おぉっ、いいわね…!」
キョン「おーい…」
ハルヒ「これ、どう思う?」
みくる「わぁ、それいいですぅ!」
キョン「…むししないでよぅ」
キョン「つまんなーい…」
キョン「?…あそこにいるの…おかーさん…!?」ジッ
キョン「あ、いっちゃう…!まってぇ!」トテトテ
新川「む?お二人とも気がついておりませんな。1人で行動させるわけには…」タタタ
ハルヒ「おぉっ、いいわね…!」
キョン「おーい…」
ハルヒ「これ、どう思う?」
みくる「わぁ、それいいですぅ!」
キョン「…むししないでよぅ」
キョン「つまんなーい…」
キョン「?…あそこにいるの…おかーさん…!?」ジッ
キョン「あ、いっちゃう…!まってぇ!」トテトテ
新川「む?お二人とも気がついておりませんな。1人で行動させるわけには…」タタタ
236: 2009/07/12(日) 10:47:01.79 ID:2xkSnvW2P
みくる「なかなか決まりませんねぇ…」
ハルヒ「じゃあとりあえず公園に行っとく?」
みくる「そうですね、向こうで考えましょう」
ハルヒ「それじゃ行きま…って、あれ?」
みくる「あ、あれ?キョンくん、何処ですかぁ?」
ハルヒ「ま、まさか迷子!?」
みくる「誘拐とか…!?」
ハルヒ「大変だわ!!急いで探さないと!!」
みくる「ひぃぃぃっ!!長門さんに知れたら大変なことにぃぃっ!?」
ハルヒ「じゃあとりあえず公園に行っとく?」
みくる「そうですね、向こうで考えましょう」
ハルヒ「それじゃ行きま…って、あれ?」
みくる「あ、あれ?キョンくん、何処ですかぁ?」
ハルヒ「ま、まさか迷子!?」
みくる「誘拐とか…!?」
ハルヒ「大変だわ!!急いで探さないと!!」
みくる「ひぃぃぃっ!!長門さんに知れたら大変なことにぃぃっ!?」
237: 2009/07/12(日) 10:52:52.88 ID:2xkSnvW2P
機関が用意した車は見事にタクシーにカモフラージュされており、運転席には
森女史の姿があった。一瞥してわたし達は後部座席に乗り込む。
古泉「新川さんは?」
森「…涼宮さん達の護衛についてるわ」
古泉「それにしても手がかりとは一体…」
長門「この件に関してはそれ以上何も」
古泉「そうですか…ところで涼宮さんのほうはどうでした?」
長門「例のチラシは何者かが下駄箱に入れて行った、ということだけ判明した」
古泉「そうでしたか…」
森「…まったく…何で私をキョンくん側の護衛に回してくれないのよ……」ブツブツ
森「少しくらい気を使ってくれたっていいじゃない…」ブツブツ
古泉「…森さん?何かありましたか?先ほどから様子が――」
森「……長門さん、あとでキョンくん抱っこさせてもらっても良いかしら」
長門「…どうぞ」
森女史の姿があった。一瞥してわたし達は後部座席に乗り込む。
古泉「新川さんは?」
森「…涼宮さん達の護衛についてるわ」
古泉「それにしても手がかりとは一体…」
長門「この件に関してはそれ以上何も」
古泉「そうですか…ところで涼宮さんのほうはどうでした?」
長門「例のチラシは何者かが下駄箱に入れて行った、ということだけ判明した」
古泉「そうでしたか…」
森「…まったく…何で私をキョンくん側の護衛に回してくれないのよ……」ブツブツ
森「少しくらい気を使ってくれたっていいじゃない…」ブツブツ
古泉「…森さん?何かありましたか?先ほどから様子が――」
森「……長門さん、あとでキョンくん抱っこさせてもらっても良いかしら」
長門「…どうぞ」
239: 2009/07/12(日) 11:00:14.04 ID:2xkSnvW2P
キョン「はぁ…はぁ…、おかーさん…」キョロキョロ
キョン「みつけた!おかーさぁぁぁん!!」ガバッ
鶴屋「うわっ!?」ビクッ
キョン「…あ、あれ?」ギュゥ
鶴屋「ちょ、ちょっと…お尻に顔を埋めるの…やめてくれないかな?」
キョン「あ…」パッ
鶴屋「どうしたのボク…?」
キョン「…ごめんなさい、おかーさんとまちがえたの…」
鶴屋「…そんなに似てたのかい?」
キョン「うん…うしろからみたらそっくり」
鶴屋「そーかそーか、なら仕方ないね。次からはしっかり確認するんだよ?」
キョン「うん、わかった」
キョン「みつけた!おかーさぁぁぁん!!」ガバッ
鶴屋「うわっ!?」ビクッ
キョン「…あ、あれ?」ギュゥ
鶴屋「ちょ、ちょっと…お尻に顔を埋めるの…やめてくれないかな?」
キョン「あ…」パッ
鶴屋「どうしたのボク…?」
キョン「…ごめんなさい、おかーさんとまちがえたの…」
鶴屋「…そんなに似てたのかい?」
キョン「うん…うしろからみたらそっくり」
鶴屋「そーかそーか、なら仕方ないね。次からはしっかり確認するんだよ?」
キョン「うん、わかった」
240: 2009/07/12(日) 11:05:36.22 ID:2xkSnvW2P
鶴屋「…ところで、君ひとり?誰かおうちの人は?」
キョン「あ………」キョロキョロ
鶴屋「もしかして…迷子、かな…」
鶴屋(まいったなぁ…急ぎの用事があるんだけど…)
キョン「どうしよう…」オロオロ」
鶴屋「…よしっ、お姉さんに着いておいで!一緒に探してあげるよっ!」
キョン「ほんと?」
鶴屋「それじゃ行こっか!」ギュッ
キョン「うんっ」ギュ
新川「あれは…鶴屋様。良かった、これで一安心だ」コソコソ
キョン「あ………」キョロキョロ
鶴屋「もしかして…迷子、かな…」
鶴屋(まいったなぁ…急ぎの用事があるんだけど…)
キョン「どうしよう…」オロオロ」
鶴屋「…よしっ、お姉さんに着いておいで!一緒に探してあげるよっ!」
キョン「ほんと?」
鶴屋「それじゃ行こっか!」ギュッ
キョン「うんっ」ギュ
新川「あれは…鶴屋様。良かった、これで一安心だ」コソコソ
241: 2009/07/12(日) 11:10:50.11 ID:2xkSnvW2P
キョン「………」トテトテ
鶴屋「んー……」ジーッ
キョン「どうしたの?」
鶴屋「あ、ゴメンゴメン。なんでもないよっ」
キョン「?」
鶴屋(やっぱり…見れば見るほどキョンくんそっくりだなぁ…)
鶴屋「ねぇねぇっ、写真一枚撮ってもいいかなっ?」
キョン「うん、いいよ」
鶴屋「よーし、それじゃあ1たす1はー?」
キョン「1たす1?えぇと…」
鶴屋「2だよ、にーっ」
キョン「にーっ」
鶴屋「うーんいいねその表情!」パシャ
鶴屋「ありがとっ!お陰でいい話のネタができたよー」
鶴屋「んー……」ジーッ
キョン「どうしたの?」
鶴屋「あ、ゴメンゴメン。なんでもないよっ」
キョン「?」
鶴屋(やっぱり…見れば見るほどキョンくんそっくりだなぁ…)
鶴屋「ねぇねぇっ、写真一枚撮ってもいいかなっ?」
キョン「うん、いいよ」
鶴屋「よーし、それじゃあ1たす1はー?」
キョン「1たす1?えぇと…」
鶴屋「2だよ、にーっ」
キョン「にーっ」
鶴屋「うーんいいねその表情!」パシャ
鶴屋「ありがとっ!お陰でいい話のネタができたよー」
243: 2009/07/12(日) 11:16:18.77 ID:2xkSnvW2P
ハルヒ「あぁぁ…どうしよう…!!」
みくる「と、とにかく交番へ…!もしかしたら親切な人が連れてってくれてるかも!」
ハルヒ「みくるちゃん!その考えは練乳を限界まで溶かしたマックスコーヒーより甘いわ!」
みくる「な、なん…ですって!?」
ハルヒ「想像してみなさいっ!あの子があたし達とはぐれて不安に押しつぶされそうになり
涙目でオロオロしている姿をッッ!!」
みくる「お持ち帰り確定ですっ!!」ブハッ
ハルヒ「そうよね!?あたしだってお持ち帰りしちゃうわよっ!!」ブハッ
ハルヒ「って鼻血出しながら力説してる場合じゃないわね…マジでどうしよう…」フキフキ
みくる「アホなことしてないで素直に交番へ行ってみましょうよ…」フキフキ
ハルヒ「…そうね、あたしが行ってくるからみくるちゃんはここらを探してみて」
みくる「と、とにかく交番へ…!もしかしたら親切な人が連れてってくれてるかも!」
ハルヒ「みくるちゃん!その考えは練乳を限界まで溶かしたマックスコーヒーより甘いわ!」
みくる「な、なん…ですって!?」
ハルヒ「想像してみなさいっ!あの子があたし達とはぐれて不安に押しつぶされそうになり
涙目でオロオロしている姿をッッ!!」
みくる「お持ち帰り確定ですっ!!」ブハッ
ハルヒ「そうよね!?あたしだってお持ち帰りしちゃうわよっ!!」ブハッ
ハルヒ「って鼻血出しながら力説してる場合じゃないわね…マジでどうしよう…」フキフキ
みくる「アホなことしてないで素直に交番へ行ってみましょうよ…」フキフキ
ハルヒ「…そうね、あたしが行ってくるからみくるちゃんはここらを探してみて」
247: 2009/07/12(日) 11:22:37.93 ID:2xkSnvW2P
すいません、急用が出来たのでここで中断します。
一応全部書き溜めてやってるんですけど、やっと半分消化って所です。
無駄に長くてスイマセン。
多分今日は夜にならないと帰ってこれないと思うので
保守は…可能だったらで。
一応全部書き溜めてやってるんですけど、やっと半分消化って所です。
無駄に長くてスイマセン。
多分今日は夜にならないと帰ってこれないと思うので
保守は…可能だったらで。
315: 2009/07/12(日) 21:46:23.65 ID:2xkSnvW2P
車から降りて一直線に朝倉涼子のいる505号室を目指した。
森女子は車内で待機して貰う事にした。一応ここら辺は駐車禁止区域だから。
インターホンを鳴らすと中から「入って来て」と声が聞こえて来たので
遠慮なく上がらせて貰うことにする。
古泉「すいません、お待たせしました。それで手がかりというのは――」
そこまで言って古泉一樹は立ち止まってしまう。
何事かと思い、古泉一樹の視線の先に目をやると
そこには後ろ手に縛られ、フローリングの床に寝転がされてる女性の姿があった。
この女性は一度会ったことがある。名前は…橘京子。
古泉一樹の所属する機関の敵対勢力の一員だ。
気絶しているのだろうか、ピクリとも動かない。
森女子は車内で待機して貰う事にした。一応ここら辺は駐車禁止区域だから。
インターホンを鳴らすと中から「入って来て」と声が聞こえて来たので
遠慮なく上がらせて貰うことにする。
古泉「すいません、お待たせしました。それで手がかりというのは――」
そこまで言って古泉一樹は立ち止まってしまう。
何事かと思い、古泉一樹の視線の先に目をやると
そこには後ろ手に縛られ、フローリングの床に寝転がされてる女性の姿があった。
この女性は一度会ったことがある。名前は…橘京子。
古泉一樹の所属する機関の敵対勢力の一員だ。
気絶しているのだろうか、ピクリとも動かない。
319: 2009/07/12(日) 21:49:28.17 ID:2xkSnvW2P
古泉「これは一体…」
朝倉「これが手がかりよ」
長門「説明して」
朝倉「あれからキョンくんが倒れていた場所に調査に行ったんだけどね。そこでこれを見つけたの」
何やら細い、糸のような物を摘みあげる。
長門「これは…髪の毛」
古泉「よく見えましたねこんなの…って、この髪はもしや――」
朝倉「そう、分析の結果、橘さんの髪の毛とわかったわ」
朝倉「それとコレ、昨日言ってたチラシ」ピラ
古泉「…そういえば部室の鍵は閉まっていたはずですが…あなたには関係のないことでしたね」
朝倉「これも分析してみたら橘さんの指紋がベッタリ」
朝倉「…偶然で済まして良いと思う?」
古泉「偶然で済ませるにはちょっと無理がありますね」
朝倉「これが手がかりよ」
長門「説明して」
朝倉「あれからキョンくんが倒れていた場所に調査に行ったんだけどね。そこでこれを見つけたの」
何やら細い、糸のような物を摘みあげる。
長門「これは…髪の毛」
古泉「よく見えましたねこんなの…って、この髪はもしや――」
朝倉「そう、分析の結果、橘さんの髪の毛とわかったわ」
朝倉「それとコレ、昨日言ってたチラシ」ピラ
古泉「…そういえば部室の鍵は閉まっていたはずですが…あなたには関係のないことでしたね」
朝倉「これも分析してみたら橘さんの指紋がベッタリ」
朝倉「…偶然で済まして良いと思う?」
古泉「偶然で済ませるにはちょっと無理がありますね」
321: 2009/07/12(日) 21:52:37.96 ID:2xkSnvW2P
朝倉「それでちょっとこの辺りを探ってみたらこの子が大荷物抱えて歩いてるのを見つけてね」
朝倉「任意同行を求めたんだけど、そしたら急に逃げだそうとしたから…」
古泉「気絶させてここまで運び込んだ、と…」
朝倉「そこに彼女が持ってた荷物があるわ、見てみて」
古泉「ふむ…食料品だらけですね。…お酒?それと…マムシドリンク?
な、なんですかこの過激な女性物の下着は…。それにコンドームに浣腸まで…」
朝倉「怪しいと思わない?」
古泉「別の意味で怪しいとしか言いようがありません」
長門「別の意味で怪しいと言わざるを得ない」
朝倉「任意同行を求めたんだけど、そしたら急に逃げだそうとしたから…」
古泉「気絶させてここまで運び込んだ、と…」
朝倉「そこに彼女が持ってた荷物があるわ、見てみて」
古泉「ふむ…食料品だらけですね。…お酒?それと…マムシドリンク?
な、なんですかこの過激な女性物の下着は…。それにコンドームに浣腸まで…」
朝倉「怪しいと思わない?」
古泉「別の意味で怪しいとしか言いようがありません」
長門「別の意味で怪しいと言わざるを得ない」
323: 2009/07/12(日) 21:55:34.92 ID:2xkSnvW2P
朝倉「それじゃどういう事なのか本人に聞いてみましょうか」
ペチペチと橘京子の頬を叩いて無理矢理起こす。
橘「うぅん……こ、ここは…」
朝倉「おはよう、橘さん」ニッコリ
橘「ひぃぃッ!?」ずるべちゃごちずがっしゃあああああああん
転がるように朝倉涼子から離れると部屋の隅でガクガクと震えだした。
長門「あの怖がり方は異常」
古泉「一体何をされたんですか…?」
朝倉「んー…ちょっとね…静丘とか警報っぽい追い詰め方したから…」
橘「だ、誰かぁぁぁっ!!」
突然周りに助けを求め始めた。非常時の行動としては間違ってはいない…が
これで助けが来ると思っているのならば、わたし達を甘く見ているとしか思えない。
朝倉「無駄なの」
朝倉「この部屋はわたしの制御下にあるの。範馬U次郎が全力で暴れても
壊れることも、隣の住人から騒音・振動の苦情がくることもないわ」
古泉「まさに才能の無駄遣いですね」
長門「100人乗っても大丈夫」
ペチペチと橘京子の頬を叩いて無理矢理起こす。
橘「うぅん……こ、ここは…」
朝倉「おはよう、橘さん」ニッコリ
橘「ひぃぃッ!?」ずるべちゃごちずがっしゃあああああああん
転がるように朝倉涼子から離れると部屋の隅でガクガクと震えだした。
長門「あの怖がり方は異常」
古泉「一体何をされたんですか…?」
朝倉「んー…ちょっとね…静丘とか警報っぽい追い詰め方したから…」
橘「だ、誰かぁぁぁっ!!」
突然周りに助けを求め始めた。非常時の行動としては間違ってはいない…が
これで助けが来ると思っているのならば、わたし達を甘く見ているとしか思えない。
朝倉「無駄なの」
朝倉「この部屋はわたしの制御下にあるの。範馬U次郎が全力で暴れても
壊れることも、隣の住人から騒音・振動の苦情がくることもないわ」
古泉「まさに才能の無駄遣いですね」
長門「100人乗っても大丈夫」
324: 2009/07/12(日) 21:58:33.42 ID:2xkSnvW2P
橘「あっ、あ、あたしをっ…どうしようっていうんですか…!」
朝倉「だから少し聞きたい事があるだけ。別に殺そうとか思ってないから安心して?」
橘「信じても、いいんですね…?」
朝倉「もちろん。でも嘘をついたらどうなるかは…保障しないけど」
橘「…わかりました」
朝倉「んー、そうね…まず最初に…」
何から聞こうか、と考える素振りをみせる。
実にわざとらしい。既に聞く事は決まっているくせに。
朝倉「だから少し聞きたい事があるだけ。別に殺そうとか思ってないから安心して?」
橘「信じても、いいんですね…?」
朝倉「もちろん。でも嘘をついたらどうなるかは…保障しないけど」
橘「…わかりました」
朝倉「んー、そうね…まず最初に…」
何から聞こうか、と考える素振りをみせる。
実にわざとらしい。既に聞く事は決まっているくせに。
325: 2009/07/12(日) 22:01:17.41 ID:2xkSnvW2P
朝倉「あなた…昨日の夜、キョンくんと会った…?」
橘「…い、いえ…」
朝倉「…実を言うと昨日キョンくんが何者かに襲われたみたいなの」
朝倉「しかもあなたの髪の毛が現場で発見されてね…もしかしたらと思ったんだけど…」
橘「…まさか。わたし達にはそんなことする理由がありません。髪の毛だって
ただの偶然なんじゃないんですか…っ?」
朝倉「ふーん…わかったわ、じゃあ次の質問ね」
橘「…ごくっ」
朝倉「ずいぶん大荷物を抱えてたわね。食料品が一杯入ってたけど、あれは何?」
橘「あ、あれは…その、あたしの組織の人たちから買い出しを頼まれました。
ちょっとしたお食事会を開く予定で…」
橘「…い、いえ…」
朝倉「…実を言うと昨日キョンくんが何者かに襲われたみたいなの」
朝倉「しかもあなたの髪の毛が現場で発見されてね…もしかしたらと思ったんだけど…」
橘「…まさか。わたし達にはそんなことする理由がありません。髪の毛だって
ただの偶然なんじゃないんですか…っ?」
朝倉「ふーん…わかったわ、じゃあ次の質問ね」
橘「…ごくっ」
朝倉「ずいぶん大荷物を抱えてたわね。食料品が一杯入ってたけど、あれは何?」
橘「あ、あれは…その、あたしの組織の人たちから買い出しを頼まれました。
ちょっとしたお食事会を開く予定で…」
330: 2009/07/12(日) 22:04:26.19 ID:2xkSnvW2P
朝倉「コンドームとか関係ないのも入ってたけど…それも食事会に必要なの?」
橘「あ…そ、そんなの入ってました?やだなぁ、偶然、買い物カゴの中に入っ――」
ズダンッ!!!
言い終わる前に橘京子の頭部から数センチ横にそれた箇所に
サバイバルナイフが突き立てられる。
いくらか髪を巻き込んだようで、切断された毛がパラパラと床に舞い落ちた。
床に落ちた髪の毛を見て自分に一体何をされたのか理解したようだ。
朝倉「あのね…さっきから聞いてれば偶然偶然って…。嘘をつくならもう少しマシな―――」
ちょろちょろちょろ…
橘京子の足元に黄色い液体が広がってゆく。
それと鼻につくアンモニア臭、これは――。
長門「漏らした」
橘「あっ、あ…ああ…っ」
朝倉「やだ、こんなとこで漏らさないでよ。後で掃除するのわたしなのよ?」
長門「やりすぎ」
橘「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!正直に言うからっ!い、命だけは…」
涙をボロボロ流しながら懇願する彼女を見ていると、少し可哀想にも思えてきた。
長門「では最初から話して」
橘「あ…そ、そんなの入ってました?やだなぁ、偶然、買い物カゴの中に入っ――」
ズダンッ!!!
言い終わる前に橘京子の頭部から数センチ横にそれた箇所に
サバイバルナイフが突き立てられる。
いくらか髪を巻き込んだようで、切断された毛がパラパラと床に舞い落ちた。
床に落ちた髪の毛を見て自分に一体何をされたのか理解したようだ。
朝倉「あのね…さっきから聞いてれば偶然偶然って…。嘘をつくならもう少しマシな―――」
ちょろちょろちょろ…
橘京子の足元に黄色い液体が広がってゆく。
それと鼻につくアンモニア臭、これは――。
長門「漏らした」
橘「あっ、あ…ああ…っ」
朝倉「やだ、こんなとこで漏らさないでよ。後で掃除するのわたしなのよ?」
長門「やりすぎ」
橘「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!正直に言うからっ!い、命だけは…」
涙をボロボロ流しながら懇願する彼女を見ていると、少し可哀想にも思えてきた。
長門「では最初から話して」
332: 2009/07/12(日) 22:07:34.19 ID:2xkSnvW2P
橘「あたし達の組織が…佐々木さんを神的存在だと信じているのは―――」
古泉「ええ、存じております」
橘「…それで、涼宮さんに代わって佐々木さんを神にするには…どうしてもあの人の協力が必要不可欠で…」
朝倉「あの人って…キョンくんのこと?」
橘「はい…色々話を持ちかけてはみたのですが…彼は非協力的で…どうしたものかと…」
朝倉「…キョンくんをあんな目にあわせたのはあなた達なの?」
橘「あんな目…?」
朝倉「とぼけないで、キョンくんが幼児化しちゃったことよ」
橘「あ、ああ…その事ですか!それはあたしじゃないです」
古泉「あえて言うのもなんですが…滅茶苦茶ウソ臭いですよね」
橘「その…なんて言ったら良いのか…」
古泉「ええ、存じております」
橘「…それで、涼宮さんに代わって佐々木さんを神にするには…どうしてもあの人の協力が必要不可欠で…」
朝倉「あの人って…キョンくんのこと?」
橘「はい…色々話を持ちかけてはみたのですが…彼は非協力的で…どうしたものかと…」
朝倉「…キョンくんをあんな目にあわせたのはあなた達なの?」
橘「あんな目…?」
朝倉「とぼけないで、キョンくんが幼児化しちゃったことよ」
橘「あ、ああ…その事ですか!それはあたしじゃないです」
古泉「あえて言うのもなんですが…滅茶苦茶ウソ臭いですよね」
橘「その…なんて言ったら良いのか…」
333: 2009/07/12(日) 22:10:42.27 ID:2xkSnvW2P
~♪
どこかで聴いたようなBGMが流れてくる。なに、この曲は…。
橘「あ、あたしの携帯…」
古泉「…佐々木さんからのようですね」
朝倉「わたしが出るわ」ピッ
佐々木『もしもし、橘さん?買い出しに行ったっきり帰ってこないけど…』
朝倉(…聞こえる?)
長門(問題ない)コクッ
佐々木『もしかして…昨日の事、まだ怒ってる…?ごめん、僕達のせいでそこまで
辛い思いをしてるなんて考えたこともなくて…』
朝倉(喧嘩でもしたのかしら)
長門(…何の話をしているのか要領を得ない)
どこかで聴いたようなBGMが流れてくる。なに、この曲は…。
橘「あ、あたしの携帯…」
古泉「…佐々木さんからのようですね」
朝倉「わたしが出るわ」ピッ
佐々木『もしもし、橘さん?買い出しに行ったっきり帰ってこないけど…』
朝倉(…聞こえる?)
長門(問題ない)コクッ
佐々木『もしかして…昨日の事、まだ怒ってる…?ごめん、僕達のせいでそこまで
辛い思いをしてるなんて考えたこともなくて…』
朝倉(喧嘩でもしたのかしら)
長門(…何の話をしているのか要領を得ない)
334: 2009/07/12(日) 22:13:04.46 ID:2xkSnvW2P
佐々木『もしもし…?電波の状態が悪いのかな…』
朝倉「HAHAHAHAHA!!」
佐々木『っ!?』
朝倉「お前の娘は預かった。返して欲しければ今すぐをうまい棒一年分を持って駅前に―――」
佐々木『だ、誰だ君は…?何故橘さんの携帯を?それに一日の摂取量がわからないのだけど…』
朝倉「えっとね、この携帯の持ち主は今電話に出れないの。代わりにわたしが要件を伺うけど」
佐々木『出れないって…じゃあ橘さんは?』
朝倉「ちょっとおいたが過ぎたようだからお仕置させて貰ってるわ」
佐々木『……そうか、なるほどね』
朝倉「…少しは驚いてよ」
朝倉「HAHAHAHAHA!!」
佐々木『っ!?』
朝倉「お前の娘は預かった。返して欲しければ今すぐをうまい棒一年分を持って駅前に―――」
佐々木『だ、誰だ君は…?何故橘さんの携帯を?それに一日の摂取量がわからないのだけど…』
朝倉「えっとね、この携帯の持ち主は今電話に出れないの。代わりにわたしが要件を伺うけど」
佐々木『出れないって…じゃあ橘さんは?』
朝倉「ちょっとおいたが過ぎたようだからお仕置させて貰ってるわ」
佐々木『……そうか、なるほどね』
朝倉「…少しは驚いてよ」
337: 2009/07/12(日) 22:16:25.36 ID:2xkSnvW2P
佐々木『多分こうなるとは思っていた。とりあえずあまり酷い事はしないでくれよ?僕の数少ない友達なんだから』
朝倉「善処するわ」
佐々木『僕の今までの経験上、善処する、といった人間は最初から善処する気などまったくない人達ばかりだったよ』
朝倉「…少しは信用してくれてもいいんじゃないかなぁ」
佐々木『顔も名前も知らない胡散臭い人間を信用できる人がいたら是非会って見たいものだね。
僕なんかよりずっと神様に近い人だと思うよ』
朝倉「んー…それもそうね」
佐々木『ん…?』
朝倉「どうしたの?」
佐々木『…ちょっと長電話が過ぎたみたいだ。怒られてしまった』
朝倉「さっきから気になってるんだけど…橘さんと何かあったの?」
佐々木『それは――ああ、わかった。すまない、ここで切らせて貰うよ』ブツッ
朝倉「もう…なんだっていうのよ…」ピッ
古泉「…さっぱりですね」
朝倉「善処するわ」
佐々木『僕の今までの経験上、善処する、といった人間は最初から善処する気などまったくない人達ばかりだったよ』
朝倉「…少しは信用してくれてもいいんじゃないかなぁ」
佐々木『顔も名前も知らない胡散臭い人間を信用できる人がいたら是非会って見たいものだね。
僕なんかよりずっと神様に近い人だと思うよ』
朝倉「んー…それもそうね」
佐々木『ん…?』
朝倉「どうしたの?」
佐々木『…ちょっと長電話が過ぎたみたいだ。怒られてしまった』
朝倉「さっきから気になってるんだけど…橘さんと何かあったの?」
佐々木『それは――ああ、わかった。すまない、ここで切らせて貰うよ』ブツッ
朝倉「もう…なんだっていうのよ…」ピッ
古泉「…さっぱりですね」
339: 2009/07/12(日) 22:19:37.96 ID:2xkSnvW2P
ピリリリリリ…
古泉「おや、今度は僕の携帯が…。森さんからですか」ピッ
森『古泉、緊急事態よ。キョンくんが涼宮さん達とはぐれたわ』
古泉「本当ですかそれ…涼宮さんたちは一体何をしているのやら…」
森『新川が追っているわ。今すぐ降りてきて』
古泉「わかりました、すぐ行きます」ピ
朝倉「今の電話は一体!?」
古泉「どうやら…彼が迷子になってしまったようです」
長門「とにかくわたし達も探しに行くべき」
朝倉「行きましょう!」
橘「あのぉー…あたしのこと忘れないで…」
朝倉「あ、わたし達が戻ってくるまで大人しく待ってなさい?一歩でも逃げようとしたら…
ボンッ!だからね?」ピッ
橘「えっ…!?」
古泉「おや、今度は僕の携帯が…。森さんからですか」ピッ
森『古泉、緊急事態よ。キョンくんが涼宮さん達とはぐれたわ』
古泉「本当ですかそれ…涼宮さんたちは一体何をしているのやら…」
森『新川が追っているわ。今すぐ降りてきて』
古泉「わかりました、すぐ行きます」ピ
朝倉「今の電話は一体!?」
古泉「どうやら…彼が迷子になってしまったようです」
長門「とにかくわたし達も探しに行くべき」
朝倉「行きましょう!」
橘「あのぉー…あたしのこと忘れないで…」
朝倉「あ、わたし達が戻ってくるまで大人しく待ってなさい?一歩でも逃げようとしたら…
ボンッ!だからね?」ピッ
橘「えっ…!?」
340: 2009/07/12(日) 22:22:36.51 ID:2xkSnvW2P
古泉「朝倉さん、急いで!」
朝倉「ちょっと古泉くん、そっちじゃないわよ」
古泉「え?でも玄関以外に何処から外に出れば…」
長門「こっち」ガラッ
古泉「そっちはベランダ…ってまさかっ!?」
朝倉「急いでる時はいつもこっちなの。さ、逝きましょ」ガシッ
古泉「ちょっ!?今逝くとか聞こえたんですが!?」ズルズル
朝倉「やぁねぇ気のせいよ。大丈夫、しっかり下で受け止めてあげるから」ポイッ
古泉「うわぁぁぁぁぁ―――!?」ヒュゥゥゥゥ
長門「Ican fly」ピョーン
朝倉「We can fly!!」ピョーン
朝倉「ちょっと古泉くん、そっちじゃないわよ」
古泉「え?でも玄関以外に何処から外に出れば…」
長門「こっち」ガラッ
古泉「そっちはベランダ…ってまさかっ!?」
朝倉「急いでる時はいつもこっちなの。さ、逝きましょ」ガシッ
古泉「ちょっ!?今逝くとか聞こえたんですが!?」ズルズル
朝倉「やぁねぇ気のせいよ。大丈夫、しっかり下で受け止めてあげるから」ポイッ
古泉「うわぁぁぁぁぁ―――!?」ヒュゥゥゥゥ
長門「Ican fly」ピョーン
朝倉「We can fly!!」ピョーン
344: 2009/07/12(日) 22:26:44.95 ID:2xkSnvW2P
橘「行っちゃった…」
橘「でも…ボン…ってどういうことなんだろう」
橘「とりあえずここから逃げないと…」スッ
橘「うッ!?」キュルキュルキュル
橘「いっ…週間ぶりに…来た…?」ピィ~ゴロゴロゴロ
ズクンッ!!
橘「ぐぅ…っ!なにこのコーラック一箱丸ごと飲んだような激しい便意は…っっ!!」
橘「ま、まさか…ボンって…」ダラダラ
橘「でも…ボン…ってどういうことなんだろう」
橘「とりあえずここから逃げないと…」スッ
橘「うッ!?」キュルキュルキュル
橘「いっ…週間ぶりに…来た…?」ピィ~ゴロゴロゴロ
ズクンッ!!
橘「ぐぅ…っ!なにこのコーラック一箱丸ごと飲んだような激しい便意は…っっ!!」
橘「ま、まさか…ボンって…」ダラダラ
345: 2009/07/12(日) 22:29:21.28 ID:2xkSnvW2P
古泉「ああああああああああああああっ!?」ヒュルルル
長門「キャッチ」ボフッ
古泉「げふぅっ!?」
長門「身体にこれといったダメージはなし、任務続行可能」
古泉「い、いきなり紐無しバンジーとか…!!なに考えてるんですか!?」ガクガク
朝倉「そんなに怖かった?」
古泉「当たり前ですよ!」
朝倉「閉鎖空間では赤玉になってビュンビュン飛び回っててもこういうのは怖いんだ」
古泉「それとこれとは勝手が――!」
森「古泉!喧嘩はいいから早く!」
古泉「え、ああ、すいません!」
長門「キャッチ」ボフッ
古泉「げふぅっ!?」
長門「身体にこれといったダメージはなし、任務続行可能」
古泉「い、いきなり紐無しバンジーとか…!!なに考えてるんですか!?」ガクガク
朝倉「そんなに怖かった?」
古泉「当たり前ですよ!」
朝倉「閉鎖空間では赤玉になってビュンビュン飛び回っててもこういうのは怖いんだ」
古泉「それとこれとは勝手が――!」
森「古泉!喧嘩はいいから早く!」
古泉「え、ああ、すいません!」
346: 2009/07/12(日) 22:32:53.31 ID:2xkSnvW2P
既に車のほうは準備は整っているようだった、あとはわたし達が乗り込むだけ。
森「シートベルトっ!急いでっ!」
森女史の叫びに全員が慌ててシートベルトを締め、最後のカチャリ、という音を確認すると同時に急発進する。
背中にかかるGが加速の凄まじさを物語っていた。
古泉「も、森さん!?安全運転で…!!」
森「大丈夫…キョンくん、氏ぬ時は一緒よ…!」
古泉「あなたが何を言っているのか全然わかりませんよっ!?」
今度は横にGがかかった。
なんという見事なドリフト。まったくもって無駄が無い。
…やはりこの人間は侮れない。
古泉「な、長門さん、もし事故が起きそうな時は――!」
相手の車を吹き飛ばせとでも言いたいのか、それとも車のボディを戦車並にでもしろと言いたいのか。
長門「…恐らくそのような事態にはならない」
森「シートベルトっ!急いでっ!」
森女史の叫びに全員が慌ててシートベルトを締め、最後のカチャリ、という音を確認すると同時に急発進する。
背中にかかるGが加速の凄まじさを物語っていた。
古泉「も、森さん!?安全運転で…!!」
森「大丈夫…キョンくん、氏ぬ時は一緒よ…!」
古泉「あなたが何を言っているのか全然わかりませんよっ!?」
今度は横にGがかかった。
なんという見事なドリフト。まったくもって無駄が無い。
…やはりこの人間は侮れない。
古泉「な、長門さん、もし事故が起きそうな時は――!」
相手の車を吹き飛ばせとでも言いたいのか、それとも車のボディを戦車並にでもしろと言いたいのか。
長門「…恐らくそのような事態にはならない」
348: 2009/07/12(日) 22:36:01.26 ID:2xkSnvW2P
古泉「…ところでこんなに急いでどちらに向かっているんですか!?」
森「駅前の通りの○×ビルよ」
朝倉「なんだ、場所の特定はできてるのね」
長門「大事になる前に見つかってよかった」
森「それがそうもいかないみたいなのよ」
朝倉「何か問題でも?」
森「………その居場所っていうのが――」
ドギャギャギャギャ!!!
古泉「だから何でそこでいちいちドリフトするんですかっ!?」
森「気分の問題よ!」
その頃、朝倉涼子の室内では――。
橘「な、なんでトイレの扉が開かないのよぉっ!!!」ガチャガチャ
森「駅前の通りの○×ビルよ」
朝倉「なんだ、場所の特定はできてるのね」
長門「大事になる前に見つかってよかった」
森「それがそうもいかないみたいなのよ」
朝倉「何か問題でも?」
森「………その居場所っていうのが――」
ドギャギャギャギャ!!!
古泉「だから何でそこでいちいちドリフトするんですかっ!?」
森「気分の問題よ!」
その頃、朝倉涼子の室内では――。
橘「な、なんでトイレの扉が開かないのよぉっ!!!」ガチャガチャ
352: 2009/07/12(日) 22:42:13.32 ID:2xkSnvW2P
みくる「キョンくーん、何処ですかぁぁ!?」
みくる「はぁ…はぁ…、全然みつかりません…」
みくる「どうしよう…もしキョンくんが転んで怪我でもしてたら――」
長門『あなたはその無駄にでかいO房のせいで脳に血が回らなくなっている』
長門『そのせいで判断が鈍り今回の事故が起きた。そのような邪魔な物は切除するに限る』
みくる「――とか言いかねませんっっ!!!」ガクガクブルブル
ピリリリリ…
みくる「あ…鶴屋さんからメールが」ピ
-----------------------------------------------------------
From 鶴屋さん
今さっきキョンくん似の子見つけちゃったよっ!
もうすっごいそっくり!写真も付けたから見て驚くといいさっ!
-----------------------------------------------------------
みくる「え…!?ま、まさか…!?」カチャカチャ
みくる「…やっぱりキョンくんだ!」パァァ
みくる「い、急いで鶴屋さんに電話を!!」
みくる「はぁ…はぁ…、全然みつかりません…」
みくる「どうしよう…もしキョンくんが転んで怪我でもしてたら――」
長門『あなたはその無駄にでかいO房のせいで脳に血が回らなくなっている』
長門『そのせいで判断が鈍り今回の事故が起きた。そのような邪魔な物は切除するに限る』
みくる「――とか言いかねませんっっ!!!」ガクガクブルブル
ピリリリリ…
みくる「あ…鶴屋さんからメールが」ピ
-----------------------------------------------------------
From 鶴屋さん
今さっきキョンくん似の子見つけちゃったよっ!
もうすっごいそっくり!写真も付けたから見て驚くといいさっ!
-----------------------------------------------------------
みくる「え…!?ま、まさか…!?」カチャカチャ
みくる「…やっぱりキョンくんだ!」パァァ
みくる「い、急いで鶴屋さんに電話を!!」
354: 2009/07/12(日) 22:47:21.55 ID:2xkSnvW2P
鶴屋『お、早速かけてきたかいっ』
みくる「鶴屋さん!?この写真の子は何処で!?」
鶴屋『わたしのこと母親だと間違って抱きついてきてね。これも何かの縁ってことで
ご家族のとこまで送ってあげたのさっ』
みくる「え…!?家族って…」
鶴屋『うん、色々歩き回ってるうちになんとか思い出してくれたんだよ。
いやぁ近くで良かった良かったっ』
みくる「何処まで送っていったんですかぁっ!?」
鶴屋『ど、どうしたのさ…そんなこと聞いてなにするの?』
みくる「え、ええ…色々あってその子を探してたんです…」
鶴屋『……………』
みくる「っ………」
みくる「鶴屋さん!?この写真の子は何処で!?」
鶴屋『わたしのこと母親だと間違って抱きついてきてね。これも何かの縁ってことで
ご家族のとこまで送ってあげたのさっ』
みくる「え…!?家族って…」
鶴屋『うん、色々歩き回ってるうちになんとか思い出してくれたんだよ。
いやぁ近くで良かった良かったっ』
みくる「何処まで送っていったんですかぁっ!?」
鶴屋『ど、どうしたのさ…そんなこと聞いてなにするの?』
みくる「え、ええ…色々あってその子を探してたんです…」
鶴屋『……………』
みくる「っ………」
355: 2009/07/12(日) 22:51:15.89 ID:2xkSnvW2P
鶴屋『ん…みくるのことだから悪い事しようってことじゃないんだろうけど…』
みくる「お願いします…教えてください…」
鶴屋『…わかったよ。駅前の通り、わかる?その奥のほうにある○×ビルってとこなんだけど』
みくる「ビル…ですか?」
鶴屋『そこの一室にあるオフィスで母親が働いててね。そこまで連れてったってわけ』
みくる「あ、そうなんですか…わかりました」
鶴屋『これでいいかい?』
みくる「はい、ありがとうございました…」
鶴屋『…何があったかは知らないけどさ、みくるのこと信じてるから』
みくる「…は、はい」プツ
みくる「お願いします…教えてください…」
鶴屋『…わかったよ。駅前の通り、わかる?その奥のほうにある○×ビルってとこなんだけど』
みくる「ビル…ですか?」
鶴屋『そこの一室にあるオフィスで母親が働いててね。そこまで連れてったってわけ』
みくる「あ、そうなんですか…わかりました」
鶴屋『これでいいかい?』
みくる「はい、ありがとうございました…」
鶴屋『…何があったかは知らないけどさ、みくるのこと信じてるから』
みくる「…は、はい」プツ
356: 2009/07/12(日) 22:56:08.21 ID:2xkSnvW2P
○×ビル付近
古泉「あれ?」バッタリ
みくる「あれ?」バッタリ
古泉「あの、どうしてこの場所がわかったんですか?今から電話しようとしてたのです…」
みくる「ええ、鶴屋さんから連絡を受けまして…どうやらあそこで働いている
お母さんに引き渡したそうなんですよ」
古泉「おかしいですね…」
みくる「そうですよね、なんでキョンくん小さくなっちゃってるのにわかったんでしょう?」
古泉「あ、それもあるんですけど…」
森「あのビル、橘京子の組織のアジトらしいのよ」
古泉「あれ?」バッタリ
みくる「あれ?」バッタリ
古泉「あの、どうしてこの場所がわかったんですか?今から電話しようとしてたのです…」
みくる「ええ、鶴屋さんから連絡を受けまして…どうやらあそこで働いている
お母さんに引き渡したそうなんですよ」
古泉「おかしいですね…」
みくる「そうですよね、なんでキョンくん小さくなっちゃってるのにわかったんでしょう?」
古泉「あ、それもあるんですけど…」
森「あのビル、橘京子の組織のアジトらしいのよ」
359: 2009/07/12(日) 23:01:20.78 ID:2xkSnvW2P
みくる「ど、どういうことなんですかそれ?!」
森「新川、詳しく」
新川「私は離れて様子をうかがっていたのですが…以前、朝比奈様の誘拐事件に
関与していた人間が数名、あのビルの中に入っていくのを目撃しました」
長門「見間違えの可能性は?」
新川「間違いございません、一人だけでしたら偶然で済ませてしまうところでしたが…
流石に数が多すぎました」
古泉「ちなみに彼の母親はここで働いてはいません。というか専業主婦です」
朝倉「あ、今ビルから人が出てきたわよ」
森「あれは…」
古泉「間違いありませんね、僕もあの顔は覚えていますよ」
みくる「すいません、気絶してたんで何も覚えて無いです…」
長門「最初からあなたには誰も期待していない」
みくる「うぅっ…」
森「新川、詳しく」
新川「私は離れて様子をうかがっていたのですが…以前、朝比奈様の誘拐事件に
関与していた人間が数名、あのビルの中に入っていくのを目撃しました」
長門「見間違えの可能性は?」
新川「間違いございません、一人だけでしたら偶然で済ませてしまうところでしたが…
流石に数が多すぎました」
古泉「ちなみに彼の母親はここで働いてはいません。というか専業主婦です」
朝倉「あ、今ビルから人が出てきたわよ」
森「あれは…」
古泉「間違いありませんね、僕もあの顔は覚えていますよ」
みくる「すいません、気絶してたんで何も覚えて無いです…」
長門「最初からあなたには誰も期待していない」
みくる「うぅっ…」
360: 2009/07/12(日) 23:06:08.39 ID:2xkSnvW2P
朝倉「…こんなことなら橘さんも連れてくれば良かったかしら」
森「え?」
古泉「えぇと…朝倉さんが見つけた手がかりというのが橘さんだったんですよ…」
森「なんでそれを早く言わないの…」
古泉「すいません…まさかこんなことになっているとは…」
みくる「…これからどうしましょう?」
森「とりあえずキョンくんを救出しましょうか」
朝倉「賛成」
長門「異議なし」
古泉「でもどうやって助けます?入り口に警備員が二人いますけど多分組織の
人間が偽装しているのかと。そうなると武装してる可能性も――」
新川「古泉よ、CQCの基本を思い出すのだ」
古泉「…そんなもの習った覚えがないのですが」
森「え?」
古泉「えぇと…朝倉さんが見つけた手がかりというのが橘さんだったんですよ…」
森「なんでそれを早く言わないの…」
古泉「すいません…まさかこんなことになっているとは…」
みくる「…これからどうしましょう?」
森「とりあえずキョンくんを救出しましょうか」
朝倉「賛成」
長門「異議なし」
古泉「でもどうやって助けます?入り口に警備員が二人いますけど多分組織の
人間が偽装しているのかと。そうなると武装してる可能性も――」
新川「古泉よ、CQCの基本を思い出すのだ」
古泉「…そんなもの習った覚えがないのですが」
366: 2009/07/12(日) 23:11:11.46 ID:2xkSnvW2P
新川「では私が潜入しての中の様子を探ってきましょう」
古泉「え、大丈夫ですか?」
森「古泉、あなたは知らないでしょうけど新川は機関に入る前は海外で潜入捜査を生業にしていたのよ」
古泉「マジですか」
森「そう、そして周囲からはスネーク新川と恐れられ――――」
新川「では行ってくる。シOタコン、サポートを頼む」
森「…否定はしませんが改めて言われるとなんかムカつきますね」
古泉「え、大丈夫ですか?」
森「古泉、あなたは知らないでしょうけど新川は機関に入る前は海外で潜入捜査を生業にしていたのよ」
古泉「マジですか」
森「そう、そして周囲からはスネーク新川と恐れられ――――」
新川「では行ってくる。シOタコン、サポートを頼む」
森「…否定はしませんが改めて言われるとなんかムカつきますね」
370: 2009/07/12(日) 23:16:03.90 ID:2xkSnvW2P
みくる「…………」
長門「……………」
朝倉「……………」
古泉「あの、森さん」
森「なに?」
古泉「なんで新川さん、ダンボール被って移動してるんですか」
森「カモフラージュよ」
古泉「誰がどう見ても思いっきり怪しいんですが」
新川「…………」サササササ
警備員「? なんだこのダンボールは」パカ
新川「……………」
警備員「…………」タラー
古泉「…って言ってるそばから!」
長門「……………」
朝倉「……………」
古泉「あの、森さん」
森「なに?」
古泉「なんで新川さん、ダンボール被って移動してるんですか」
森「カモフラージュよ」
古泉「誰がどう見ても思いっきり怪しいんですが」
新川「…………」サササササ
警備員「? なんだこのダンボールは」パカ
新川「……………」
警備員「…………」タラー
古泉「…って言ってるそばから!」
373: 2009/07/12(日) 23:21:26.41 ID:2xkSnvW2P
新川(しまった!シOタコン、援護を!!)
森「はぁ…しょうがないですね…!!」タッタッタッ
森「ちょっとおじいちゃん!ダメでしょ、こんなところに来ちゃ!」
警備員「あ、あの…これは一体…」
森「すいませーん、うちのおじいちゃんボケちゃってるんですよー」
古泉「うわ」
朝倉「そう来たか」
長門「これは酷い」
森「はぁ…しょうがないですね…!!」タッタッタッ
森「ちょっとおじいちゃん!ダメでしょ、こんなところに来ちゃ!」
警備員「あ、あの…これは一体…」
森「すいませーん、うちのおじいちゃんボケちゃってるんですよー」
古泉「うわ」
朝倉「そう来たか」
長門「これは酷い」
376: 2009/07/12(日) 23:26:17.94 ID:2xkSnvW2P
森「今すぐ連れて帰りますので」
警備員「あ、わかりました…お気をつけて…」
森「失礼します」ペコリ
警備員2「…ちょっと待て、アンタ何処かで会ったような…」
森「…気のせいではないですか?」
警備員2「!?こいつ、機関の―――!!」
森「ふんッ!!」ゴスッ!!
警備員2「ぎゃっ!?」バタッ
古泉「…もうグダグダすぎて見てられません」
長門「仕方が無い、正面から突破、敵を排除する」タタタタタッ
朝倉「最初っからこうしてたほうが良かったんじゃない?」タタタタ
警備員「あ、わかりました…お気をつけて…」
森「失礼します」ペコリ
警備員2「…ちょっと待て、アンタ何処かで会ったような…」
森「…気のせいではないですか?」
警備員2「!?こいつ、機関の―――!!」
森「ふんッ!!」ゴスッ!!
警備員2「ぎゃっ!?」バタッ
古泉「…もうグダグダすぎて見てられません」
長門「仕方が無い、正面から突破、敵を排除する」タタタタタッ
朝倉「最初っからこうしてたほうが良かったんじゃない?」タタタタ
377: 2009/07/12(日) 23:31:16.48 ID:2xkSnvW2P
警備員「な、なんだ貴様らは!?」
長門「どいて」グチャッ!!
警備員「ぐぁぁぁっ!?」バタッ
古泉「ふぅ…なんとか倒せましたけど…これからどうしましょう?」
森「とりあえずキョンくんが何処の部屋にいるのかこの人に聞いて見ましょうか」
バキッ!!ガスッ!!グギャッ!!
警備員2「うぐっ…もう、ゆるし…て…」ピクピク
森「ではもう一度聞きます。キョンくんは何処の部屋にいますか?」
警備員2「……3階の、休憩室に…」
森「ありがとう♪」ニコ
グシャアッ!!!!!
森「さて、それじゃ一気に3階まで行きましょうか」フキフキ
古泉「が…顔面が原型を留めていません…」
新川「では自分はここで新手がこないか見張っておりますので――」
長門「どいて」グチャッ!!
警備員「ぐぁぁぁっ!?」バタッ
古泉「ふぅ…なんとか倒せましたけど…これからどうしましょう?」
森「とりあえずキョンくんが何処の部屋にいるのかこの人に聞いて見ましょうか」
バキッ!!ガスッ!!グギャッ!!
警備員2「うぐっ…もう、ゆるし…て…」ピクピク
森「ではもう一度聞きます。キョンくんは何処の部屋にいますか?」
警備員2「……3階の、休憩室に…」
森「ありがとう♪」ニコ
グシャアッ!!!!!
森「さて、それじゃ一気に3階まで行きましょうか」フキフキ
古泉「が…顔面が原型を留めていません…」
新川「では自分はここで新手がこないか見張っておりますので――」
379: 2009/07/12(日) 23:36:38.91 ID:2xkSnvW2P
「ギャアアアア!?」
「衛生兵!負傷者の救助を!!えーせーへー!!」
古泉「なんという阿鼻叫喚…まさに地獄絵図ですね…」
朝倉「ふぅ、狭いビルの割には結構人がいるのね…殴るのも飽きてきたわ」
長門「あと少し、我慢する」
森「残るのは…あそこの部屋だけね。多分あそこが休憩室よ」
周防「――――」スッ
森「あら、あなたは…」
朝倉「そっか…あなたも絡んでたのね…それなら今回の事件も説明がつくわ」
長門「彼を返して欲しい」
周防「――――――――」
朝倉「あの…聞いてる?」
周防「―――聞こえて―いる」
朝倉「じゃあそこ通して貰うわよ」スッ
周防「――――」サササッ
朝倉「ちょっと…邪魔なんだけど…」
周防「――――――」
長門「…ならば頃してでも奪い取る」ゴゴゴゴ
「衛生兵!負傷者の救助を!!えーせーへー!!」
古泉「なんという阿鼻叫喚…まさに地獄絵図ですね…」
朝倉「ふぅ、狭いビルの割には結構人がいるのね…殴るのも飽きてきたわ」
長門「あと少し、我慢する」
森「残るのは…あそこの部屋だけね。多分あそこが休憩室よ」
周防「――――」スッ
森「あら、あなたは…」
朝倉「そっか…あなたも絡んでたのね…それなら今回の事件も説明がつくわ」
長門「彼を返して欲しい」
周防「――――――――」
朝倉「あの…聞いてる?」
周防「―――聞こえて―いる」
朝倉「じゃあそこ通して貰うわよ」スッ
周防「――――」サササッ
朝倉「ちょっと…邪魔なんだけど…」
周防「――――――」
長門「…ならば頃してでも奪い取る」ゴゴゴゴ
380: 2009/07/12(日) 23:40:33.42 ID:2xkSnvW2P
新川「ふむ…増援の気配は無し、これで全員倒したか…」
ズガガガッ!!!!ドゴォッ!!!
新川「む」グラグラグラ
ズドォォォォォン……!!
新川「ハッハッハッ、派手にやっておりますなぁ…」
ズガガガッ!!!!ドゴォッ!!!
新川「む」グラグラグラ
ズドォォォォォン……!!
新川「ハッハッハッ、派手にやっておりますなぁ…」
381: 2009/07/12(日) 23:45:22.90 ID:2xkSnvW2P
周防「ぐ―――」パラパラ
古泉「周防さん、吹っ飛ばされて壁にめり込んじゃってますよ…」
森「…圧倒的ですね、流石としか言い様がないです…」
朝倉「ほんと、長門さんが敵じゃなくて良かったわ」
みくる「…動きが早過ぎて何をしてるんだか全然わかりませんでした」
古泉「安心してください。僕にもまったく見えてませんでしたから」
その頃、朝倉涼子の室内では――。
橘「か、括約筋が麻痺して…きた…」ビクンッビクンッ
古泉「周防さん、吹っ飛ばされて壁にめり込んじゃってますよ…」
森「…圧倒的ですね、流石としか言い様がないです…」
朝倉「ほんと、長門さんが敵じゃなくて良かったわ」
みくる「…動きが早過ぎて何をしてるんだか全然わかりませんでした」
古泉「安心してください。僕にもまったく見えてませんでしたから」
その頃、朝倉涼子の室内では――。
橘「か、括約筋が麻痺して…きた…」ビクンッビクンッ
384: 2009/07/12(日) 23:51:02.14 ID:2xkSnvW2P
森「しかしこの強さは……以前測定した戦闘力を遥かに上回っています」
朝倉「ただでさえ強いってのに…今はそこに愛の力まで加算されているからね。だから今の長門さんは――」
朝倉「キングギドラより強いわよ」キリッ
森「………」ゾクッ
みくる「キングギドラって…なんですか?」
森「ご存知ないのですか!?」
みくる「す、すいませんすいません無駄に胸でかくて頭に血が回ってないんですぅ!!」ビクッ
森「い、いったい何の話を…」
古泉「まぁ知らないのも無理はありませんけどねぇ…」
朝倉「ただでさえ強いってのに…今はそこに愛の力まで加算されているからね。だから今の長門さんは――」
朝倉「キングギドラより強いわよ」キリッ
森「………」ゾクッ
みくる「キングギドラって…なんですか?」
森「ご存知ないのですか!?」
みくる「す、すいませんすいません無駄に胸でかくて頭に血が回ってないんですぅ!!」ビクッ
森「い、いったい何の話を…」
古泉「まぁ知らないのも無理はありませんけどねぇ…」
387: 2009/07/12(日) 23:56:37.99 ID:2xkSnvW2P
おかしい。
周りの人は誰一人気がついていないようだがわたしにはわかる。
全くと言っていいほど周防九曜から闘うという意思が感じられない。
現にこちらの攻撃を避けようともガードしようともしていない。
彼女に対処できないはずはない。
…一体何を企んでいる?
まさか相打ち覚悟の自爆技でも用意してあるのか?それとも一撃必殺技?
何にせよ注意するに越した事はない。
周りの人は誰一人気がついていないようだがわたしにはわかる。
全くと言っていいほど周防九曜から闘うという意思が感じられない。
現にこちらの攻撃を避けようともガードしようともしていない。
彼女に対処できないはずはない。
…一体何を企んでいる?
まさか相打ち覚悟の自爆技でも用意してあるのか?それとも一撃必殺技?
何にせよ注意するに越した事はない。
388: 2009/07/13(月) 00:02:04.64 ID:AVFwu8BbP
長門「何故攻撃してこない」
周防「―――――」フラフラ
返事が無い、立っているのもやっとのようだ。
時間が勿体無いのでこのままトドメを刺させて貰うとする。
キョン「やめてぇぇぇっ!!」ガバッ
急に後ろから抱きつかれてわたしは動きを止める。
朝倉「あ、キョンくん…!」
森「よかった…怪我はないみたいね」
長門「…向こうで待ってて。子供が見るようなものではない」
キョン「おかーさんにらんぼうしないでぇっ!!」
朝倉「ハァ!?!?!?!」
みくる「ちょっ!?!?」
古泉「なんですとぉっ!?」
長門「お、かあさん…?」
森「お母さんって…周防さんが!?」
周防「―――――」フラフラ
返事が無い、立っているのもやっとのようだ。
時間が勿体無いのでこのままトドメを刺させて貰うとする。
キョン「やめてぇぇぇっ!!」ガバッ
急に後ろから抱きつかれてわたしは動きを止める。
朝倉「あ、キョンくん…!」
森「よかった…怪我はないみたいね」
長門「…向こうで待ってて。子供が見るようなものではない」
キョン「おかーさんにらんぼうしないでぇっ!!」
朝倉「ハァ!?!?!?!」
みくる「ちょっ!?!?」
古泉「なんですとぉっ!?」
長門「お、かあさん…?」
森「お母さんって…周防さんが!?」
391: 2009/07/13(月) 00:07:08.53 ID:AVFwu8BbP
周防「げほっ―――」バタッ
キョン「…っ!!」ビクッ
長門「あの」
キョン「ゆきお姉ちゃん!」
長門「な、なに…」ビクッ
キョン「なんで…おかーさんいじめるの!?」
長門「それは…あなたを助ける為に…」
キョン「ひどい…ひどいよぅ…」ポロポロ
キョン「ゆきお姉ちゃんのこと…しんじてたのに…ぃ」ポロポロ
長門「あ、う…」オロオロ
キョン「ゆきお姉ちゃんのばかぁぁぁ…だいっきらいだぁぁ…!」ポロポロ
長門「………!!!!」ガーン!!
朝倉「あ、灰になった」
キョン「…っ!!」ビクッ
長門「あの」
キョン「ゆきお姉ちゃん!」
長門「な、なに…」ビクッ
キョン「なんで…おかーさんいじめるの!?」
長門「それは…あなたを助ける為に…」
キョン「ひどい…ひどいよぅ…」ポロポロ
キョン「ゆきお姉ちゃんのこと…しんじてたのに…ぃ」ポロポロ
長門「あ、う…」オロオロ
キョン「ゆきお姉ちゃんのばかぁぁぁ…だいっきらいだぁぁ…!」ポロポロ
長門「………!!!!」ガーン!!
朝倉「あ、灰になった」
393: 2009/07/13(月) 00:12:13.09 ID:AVFwu8BbP
みくる「あ、あのぅ…どういうことなんでしょう…」
古泉「もう何がなんだか…」
森「まさか洗脳…でもされたとか…」
キョン「うわぁぁん…しんじゃやだぁぁぁ…」
周防「はぁ―はぁ――」
キョン「りょうこお姉ちゃん、おかーさんしんじゃうよぉぉ…!」ギュウ
朝倉「うっ…!よくわかんないけど、なんとかしなきゃいけない雰囲気…!」
キョン「なんでもするから…っ!おかーさんたすけてよぅ!」ウルウル
朝倉「ぐはっ!?」ブシュッ
古泉「もう何がなんだか…」
森「まさか洗脳…でもされたとか…」
キョン「うわぁぁん…しんじゃやだぁぁぁ…」
周防「はぁ―はぁ――」
キョン「りょうこお姉ちゃん、おかーさんしんじゃうよぉぉ…!」ギュウ
朝倉「うっ…!よくわかんないけど、なんとかしなきゃいけない雰囲気…!」
キョン「なんでもするから…っ!おかーさんたすけてよぅ!」ウルウル
朝倉「ぐはっ!?」ブシュッ
395: 2009/07/13(月) 00:16:48.90 ID:AVFwu8BbP
朝倉「本当!?本当になんでもするのねっ!?」ダラダラ
みくる「って子供相手に何させる気なんですかっ!?」
朝倉「任せて!行動に制限がかかっているとはいえ怪我の治療くらいなら
今のわたしにだって出来るわ!」キュインキュインキュイン
周防「―――――」ピク
朝倉「ちょ、ちょっと…なに?なんで邪魔するの?」
古泉「…どうかされたんですか?」
朝倉「…こちらからの状態操作を拒否されたわ」
みくる「えっと…つまり…」
朝倉「治療はしなくていいって…周防さんが」
みくる「って子供相手に何させる気なんですかっ!?」
朝倉「任せて!行動に制限がかかっているとはいえ怪我の治療くらいなら
今のわたしにだって出来るわ!」キュインキュインキュイン
周防「―――――」ピク
朝倉「ちょ、ちょっと…なに?なんで邪魔するの?」
古泉「…どうかされたんですか?」
朝倉「…こちらからの状態操作を拒否されたわ」
みくる「えっと…つまり…」
朝倉「治療はしなくていいって…周防さんが」
397: 2009/07/13(月) 00:21:09.85 ID:AVFwu8BbP
キョン「りょうこお姉ちゃん!はやく!はやく!!」
朝倉「で、でも…本人がしなくて良いって言ってるし…。
それでも無理矢理やるなら長門さんじゃないと無理よ。
周防さんの妨害を対処しながら同時に治療も行わないといけないし…」
長門「嫌われた…嫌われた…」ブツブツ
朝倉「長門さん!?いつまでも放心モードに入ってないでさっさと戻って来なさい!
主にわたしの為に!!」ガックンガックン
長門「嫌われた…嫌われた…助けようとしただけなのに…」ブツブツ
朝倉「しっかりなさいっ!」パァンッ!!
ズシャアッ!!
長門「きらわれた…きらわれた…うつだしのう…」ブツブツ
朝倉「か、完全に外界とのコンタクトを遮断している…ッ!」
朝倉「で、でも…本人がしなくて良いって言ってるし…。
それでも無理矢理やるなら長門さんじゃないと無理よ。
周防さんの妨害を対処しながら同時に治療も行わないといけないし…」
長門「嫌われた…嫌われた…」ブツブツ
朝倉「長門さん!?いつまでも放心モードに入ってないでさっさと戻って来なさい!
主にわたしの為に!!」ガックンガックン
長門「嫌われた…嫌われた…助けようとしただけなのに…」ブツブツ
朝倉「しっかりなさいっ!」パァンッ!!
ズシャアッ!!
長門「きらわれた…きらわれた…うつだしのう…」ブツブツ
朝倉「か、完全に外界とのコンタクトを遮断している…ッ!」
401: 2009/07/13(月) 00:26:28.75 ID:AVFwu8BbP
森「…キョンくん、長門さんに謝ってあげてくれない?」
キョン「な、なんで…っ!おかーさんいじめたのに!」
森「実はね、これ全部りょうこお姉ちゃんがやったの」
キョン「えぇぇっ!?」
朝倉「冤罪きたぁぁぁ!?」
森(ごめんなさい、こうでもしないと…)
朝倉(そ、そうね、このままだと周防さん氏んじゃうかもだし…)
キョン「なんで…りょうこお姉ちゃんが…」
朝倉「ごめんなさいごめんなさい!長門さんは悪くないから!ぜーんぶわたしが悪いから!」
キョン「りょうこお姉ちゃんのばかぁぁぁ!」ポカポカ!!
朝倉(ぜ…全然痛くない、でもこんな風に叩かれるのも…結構良いかも…)ゾクゾクッ
キョン「な、なんで…っ!おかーさんいじめたのに!」
森「実はね、これ全部りょうこお姉ちゃんがやったの」
キョン「えぇぇっ!?」
朝倉「冤罪きたぁぁぁ!?」
森(ごめんなさい、こうでもしないと…)
朝倉(そ、そうね、このままだと周防さん氏んじゃうかもだし…)
キョン「なんで…りょうこお姉ちゃんが…」
朝倉「ごめんなさいごめんなさい!長門さんは悪くないから!ぜーんぶわたしが悪いから!」
キョン「りょうこお姉ちゃんのばかぁぁぁ!」ポカポカ!!
朝倉(ぜ…全然痛くない、でもこんな風に叩かれるのも…結構良いかも…)ゾクゾクッ
403: 2009/07/13(月) 00:31:13.56 ID:AVFwu8BbP
森「ごめんね、このお姉ちゃんは後でわたしがしっかりと叱っておくから――」
キョン「うん…それじゃゆきお姉ちゃんはわるくないんだね…?」
森「そうそう、だからゆきお姉ちゃんのこと、許してあげて?」
キョン「ん…」コク
朝倉「お願い、もっと叩いて」ハァハァ
古泉「なんでうちのメンバーって変Oばっかりなんでしょうか」
みくる「古泉くんも人のこと言えないじゃないですか」
キョン「うん…それじゃゆきお姉ちゃんはわるくないんだね…?」
森「そうそう、だからゆきお姉ちゃんのこと、許してあげて?」
キョン「ん…」コク
朝倉「お願い、もっと叩いて」ハァハァ
古泉「なんでうちのメンバーって変Oばっかりなんでしょうか」
みくる「古泉くんも人のこと言えないじゃないですか」
404: 2009/07/13(月) 00:36:08.53 ID:AVFwu8BbP
キョン「ゆきお姉ちゃん…!」トテトテ
長門「きらわれた…きらわれた…」ブツブツ
キョン「ごめんなさい…おかーさんをたすけて…!」ペコ
長門「きらわれた…きらわれた…」ブツブツ
古泉「反応がありませんね…」
みくる「それほどショックだったってことなのでは…」
森「ふぅ…ならばそれ以上のショックを与えて目を覚まさせるしかないですね」
古泉「…でも具体的にはどうすれば」
森「丁度ここにキョンくんに着せようと思って用意しておいたお揃いのメイド服があるわ」
みくる「ぶふぅっ!?!?」
古泉「森さんアンタ何でそんなものを!?」
長門「きらわれた…きらわれた…」ブツブツ
キョン「ごめんなさい…おかーさんをたすけて…!」ペコ
長門「きらわれた…きらわれた…」ブツブツ
古泉「反応がありませんね…」
みくる「それほどショックだったってことなのでは…」
森「ふぅ…ならばそれ以上のショックを与えて目を覚まさせるしかないですね」
古泉「…でも具体的にはどうすれば」
森「丁度ここにキョンくんに着せようと思って用意しておいたお揃いのメイド服があるわ」
みくる「ぶふぅっ!?!?」
古泉「森さんアンタ何でそんなものを!?」
405: 2009/07/13(月) 00:42:03.59 ID:AVFwu8BbP
森「細かいことは気にしない!可愛いは正義なのよ!」
朝倉「これをキョンくんに着せればいいのね!?」
キョン「えぇっ!?なんでスカートなのぉ!?」
朝倉「それじゃ時間も無いことだし、パパッと行くわ!」キラキラキラーン
キョン「わぁっ!?」パッ
古泉「一瞬のうちにメイド服への着替えが完了しているッッ!?」
みくる「はわぁぁぁっ!!か、かわいいですぅっっ!!!!」ドバッ
森「やはりわたしの見立てに狂いは無かった!」ブシャアアアッ
古泉「た、確かにこれは可愛いですが…!」チラ
長門「きらわれた…きらわれた…」ブツブツ
古泉「目標は依然として沈黙っっ!!」
朝倉「これをキョンくんに着せればいいのね!?」
キョン「えぇっ!?なんでスカートなのぉ!?」
朝倉「それじゃ時間も無いことだし、パパッと行くわ!」キラキラキラーン
キョン「わぁっ!?」パッ
古泉「一瞬のうちにメイド服への着替えが完了しているッッ!?」
みくる「はわぁぁぁっ!!か、かわいいですぅっっ!!!!」ドバッ
森「やはりわたしの見立てに狂いは無かった!」ブシャアアアッ
古泉「た、確かにこれは可愛いですが…!」チラ
長門「きらわれた…きらわれた…」ブツブツ
古泉「目標は依然として沈黙っっ!!」
408: 2009/07/13(月) 00:47:34.99 ID:AVFwu8BbP
森「な、なんてこと…これを見ても反応が無いなんて…」ボタボタボタ
朝倉「それじゃお色気路線で行ってみましょうか」ピラ
キョン「ひゃんっ!?」バッ
みくる「はうぅっ!?」クラッ
森「パターン青!縞パンですっ!!!」
古泉「まさか女物の下着まで着せるとは…!」チラ
長門「きらわれた…きらわれた…」ブツブツ
古泉「されど目標に効果は無しっ!!」
朝倉「ってどんだけショックでかかったっていうのよ?!」
朝倉「それじゃお色気路線で行ってみましょうか」ピラ
キョン「ひゃんっ!?」バッ
みくる「はうぅっ!?」クラッ
森「パターン青!縞パンですっ!!!」
古泉「まさか女物の下着まで着せるとは…!」チラ
長門「きらわれた…きらわれた…」ブツブツ
古泉「されど目標に効果は無しっ!!」
朝倉「ってどんだけショックでかかったっていうのよ?!」
409: 2009/07/13(月) 00:53:06.68 ID:AVFwu8BbP
朝倉「…よし!」
朝倉「キョンくん、ごめん!犬に噛まれたと思って諦めて!」ガシッ
キョン「え、えぇぇ!?」
朝倉「えいっ!」グイッ
ズキュゥゥゥゥゥゥン!!
長門「!?」チュゥ
キョン「!?」チュゥ
朝倉「お姫様を目覚めさせるには…キスって相場が決まっているのよ!」
朝倉「キョンくん、ごめん!犬に噛まれたと思って諦めて!」ガシッ
キョン「え、えぇぇ!?」
朝倉「えいっ!」グイッ
ズキュゥゥゥゥゥゥン!!
長門「!?」チュゥ
キョン「!?」チュゥ
朝倉「お姫様を目覚めさせるには…キスって相場が決まっているのよ!」
411: 2009/07/13(月) 01:03:54.90 ID:AVFwu8BbP
長門「復活」カッ!!
キョン「もうっ、いきなりなにするのぉ…」
森「…キョンくん、お口直しにお姉さんとも一発どうかしら」モジモジ
みくる「あぁっ!?それじゃ次はわたしも――!!」
古泉「みなさん落ち着いてください!今はそれどころでは!!」
長門「わかった」コク
長門「あwせdrftgyふじこlp;@」
周防「―――――!」ピク
古泉「おお!周防さんの怪我が一気に治りましたよ!!」
キョン「おかーさぁん!」ギュゥ
キョン「もうっ、いきなりなにするのぉ…」
森「…キョンくん、お口直しにお姉さんとも一発どうかしら」モジモジ
みくる「あぁっ!?それじゃ次はわたしも――!!」
古泉「みなさん落ち着いてください!今はそれどころでは!!」
長門「わかった」コク
長門「あwせdrftgyふじこlp;@」
周防「―――――!」ピク
古泉「おお!周防さんの怪我が一気に治りましたよ!!」
キョン「おかーさぁん!」ギュゥ
412: 2009/07/13(月) 01:08:35.11 ID:AVFwu8BbP
長門「………」
周防「どうして―」
長門「……あなたが氏んだら悲しむ人がいる、それだけ」プイ
周防「――――」
長門「あなたこそ、何故治療を拒否した」
周防「―――――――」
周防「――――――――――こっち」スタスタ
朝倉「え?ちょっとちょっと、何処行くの?」
周防「このドア――」
古泉「やけに頑丈そうですね、鍵がかかってますが…」
周防「今――開ける―」
周防「どうして―」
長門「……あなたが氏んだら悲しむ人がいる、それだけ」プイ
周防「――――」
長門「あなたこそ、何故治療を拒否した」
周防「―――――――」
周防「――――――――――こっち」スタスタ
朝倉「え?ちょっとちょっと、何処行くの?」
周防「このドア――」
古泉「やけに頑丈そうですね、鍵がかかってますが…」
周防「今――開ける―」
414: 2009/07/13(月) 01:13:25.42 ID:AVFwu8BbP
周防九曜が開錠し扉を開けると、その先は台所だった。
朝倉「…なにこれ」
古泉「…普通の台所ですね」
みくる「あ、こっちトイレです」ガチャ
森「こっちはお風呂…」ガチャ
古泉「ふむ…まるでアパートの一室のような作りですね」
佐々木「…おや?」
スリッパをパタパタと鳴らしながら奥の部屋から佐々木嬢が姿を現した。
朝倉「…なにこれ」
古泉「…普通の台所ですね」
みくる「あ、こっちトイレです」ガチャ
森「こっちはお風呂…」ガチャ
古泉「ふむ…まるでアパートの一室のような作りですね」
佐々木「…おや?」
スリッパをパタパタと鳴らしながら奥の部屋から佐々木嬢が姿を現した。
416: 2009/07/13(月) 01:18:27.40 ID:AVFwu8BbP
佐々木「やけに外が騒がしいと思ったら…やっぱり君達か」
周防「――――」
佐々木「九曜さん、もう終わったの?」
周防「―帰っても―良い―」
佐々木「うん、わかった」
古泉「……」
朝倉「……」
みくる「……」
佐々木「どうしたの?みんな揃って黙ってしまって」
森「あの…ひとつ、聞いてもいいでしょうか」
佐々木「わたしに答えられる範囲でしたら」
森「…どうして、裸エプロン?」
周防「――――」
佐々木「九曜さん、もう終わったの?」
周防「―帰っても―良い―」
佐々木「うん、わかった」
古泉「……」
朝倉「……」
みくる「……」
佐々木「どうしたの?みんな揃って黙ってしまって」
森「あの…ひとつ、聞いてもいいでしょうか」
佐々木「わたしに答えられる範囲でしたら」
森「…どうして、裸エプロン?」
420: 2009/07/13(月) 01:23:08.54 ID:AVFwu8BbP
佐々木「ああ、この格好…。なんとなく慣れてしまっていたけど改めて
考えると変な格好ではありますね」
朝倉「佐々木さんってそういう趣味だったんだ…わたし達、気が合いそうね」
佐々木「別に好き好んでこのような格好をしてるわけじゃないんですけど…まぁ成り行きで」
朝倉「どんな成り行きよ…」
古泉「すいません、とりあえず何か服を着てくれませんか。女体に興味はありませんが
常識的に考えてそうしたほうが良さそうなので」
佐々木「…生憎ここには服がないんだよ。すまないが君の上着を貸してくれると助かる」
古泉「…大したものでもありませんが、どうぞ」
考えると変な格好ではありますね」
朝倉「佐々木さんってそういう趣味だったんだ…わたし達、気が合いそうね」
佐々木「別に好き好んでこのような格好をしてるわけじゃないんですけど…まぁ成り行きで」
朝倉「どんな成り行きよ…」
古泉「すいません、とりあえず何か服を着てくれませんか。女体に興味はありませんが
常識的に考えてそうしたほうが良さそうなので」
佐々木「…生憎ここには服がないんだよ。すまないが君の上着を貸してくれると助かる」
古泉「…大したものでもありませんが、どうぞ」
423: 2009/07/13(月) 01:28:10.50 ID:AVFwu8BbP
佐々木「ふぅ…やっぱり服があると落ち着くね」
古泉「それで、一体どうしてこんな格好を…」
佐々木「…それが色々複雑でね…。ちょっと待ってくれ、今キョンを呼んでくるから」パタパタ
みくる「え?キョンくんなら周防さんと後ろに…って、ええぇっ!?」
朝比奈みくるが驚くのも無理はない。正直な話、わたしも驚いている。
何故なら奥の部屋から…いつもの大きさの彼が出てきたのだから。
キョン(大)「…おお、みんな!助けにきてくれたか!信じてたぞ!!」
みくる「なんで!?どうしておっきいキョンくんと小さいキョンくんがいるんですか!?」
朝倉「しかもなんでキョンくんまで腰にタオル一枚とかって格好なのよぉっ!?」
古泉「ウホッ!」
森「古泉、自重なさい」
古泉「それで、一体どうしてこんな格好を…」
佐々木「…それが色々複雑でね…。ちょっと待ってくれ、今キョンを呼んでくるから」パタパタ
みくる「え?キョンくんなら周防さんと後ろに…って、ええぇっ!?」
朝比奈みくるが驚くのも無理はない。正直な話、わたしも驚いている。
何故なら奥の部屋から…いつもの大きさの彼が出てきたのだから。
キョン(大)「…おお、みんな!助けにきてくれたか!信じてたぞ!!」
みくる「なんで!?どうしておっきいキョンくんと小さいキョンくんがいるんですか!?」
朝倉「しかもなんでキョンくんまで腰にタオル一枚とかって格好なのよぉっ!?」
古泉「ウホッ!」
森「古泉、自重なさい」
426: 2009/07/13(月) 01:33:19.21 ID:AVFwu8BbP
キョン(大)「え、ちょっと…なに?今のみんなの反応…」
みくる「その…何と言ったら良いのか…適切な言葉が思い浮かばないんですけど…」
キョン(大)「…俺のこと、助けに来てくれたんじゃないの?」
森「……………すいません、なんのことだか」ペコ
みくる「ご、ごめんなさい…」ペコ
朝倉「うん…言い難いんだけど、ここに来たのはたまたまというか…」ポリポリ
長門「わたしも含めて、全員が現状を把握できていない」
古泉「やらないか」
キョン(大)「うわぁぁぁぁんっ!?!?!?」
みくる「その…何と言ったら良いのか…適切な言葉が思い浮かばないんですけど…」
キョン(大)「…俺のこと、助けに来てくれたんじゃないの?」
森「……………すいません、なんのことだか」ペコ
みくる「ご、ごめんなさい…」ペコ
朝倉「うん…言い難いんだけど、ここに来たのはたまたまというか…」ポリポリ
長門「わたしも含めて、全員が現状を把握できていない」
古泉「やらないか」
キョン(大)「うわぁぁぁぁんっ!?!?!?」
431: 2009/07/13(月) 01:38:31.92 ID:AVFwu8BbP
キョン(大)「ひでぇ…みんなひでぇよぉ…」
佐々木「よしよし、まったく薄情な連中だね。やはり君の気持ちをわかって
あげられるのは僕くらいなものだ」ナデナデ
キョン(大)「うぅぅぅ…佐々木ぃぃぃ…」スリスリ
佐々木「おやおや、まるで子供みたいだね。いいよ、向こうでたっぷり慰めてあげよう」
長門「…………」カチン
みくる「…………」カチン
古泉「…………」カチン
朝倉「――お楽しみの最中申し訳ないんだけど」イライラ
朝倉「この意味不明な状況をわかりやすく説明して貰えないかしら?」
佐々木「…私も全てを把握しているわけじゃないけど…分かる範囲で答えましょう」
佐々木「よしよし、まったく薄情な連中だね。やはり君の気持ちをわかって
あげられるのは僕くらいなものだ」ナデナデ
キョン(大)「うぅぅぅ…佐々木ぃぃぃ…」スリスリ
佐々木「おやおや、まるで子供みたいだね。いいよ、向こうでたっぷり慰めてあげよう」
長門「…………」カチン
みくる「…………」カチン
古泉「…………」カチン
朝倉「――お楽しみの最中申し訳ないんだけど」イライラ
朝倉「この意味不明な状況をわかりやすく説明して貰えないかしら?」
佐々木「…私も全てを把握しているわけじゃないけど…分かる範囲で答えましょう」
432: 2009/07/13(月) 01:43:13.80 ID:AVFwu8BbP
佐々木「それではまず最初に―――」
周防「待って―――」ギュ
佐々木「あ、そうか……」チラ
周防「少しの間――向こう―遊んでて―」
キョン「やだ」
周防「お願い――とても――大切な―話―――」
キョン「やだ」
周防「―――」チラ
周防「この子を―」
森「あ…わかりました」
森「キョンくん、お母さんは大事なお話があるみたいだから向こうへ…」
キョン「やだ、いきたくない。おかーさんといっしょがいい」プイ
周防「困った――」
周防「待って―――」ギュ
佐々木「あ、そうか……」チラ
周防「少しの間――向こう―遊んでて―」
キョン「やだ」
周防「お願い――とても――大切な―話―――」
キョン「やだ」
周防「―――」チラ
周防「この子を―」
森「あ…わかりました」
森「キョンくん、お母さんは大事なお話があるみたいだから向こうへ…」
キョン「やだ、いきたくない。おかーさんといっしょがいい」プイ
周防「困った――」
433: 2009/07/13(月) 01:48:23.69 ID:AVFwu8BbP
森「お姉さんが一緒に遊んであげるから、ね?」
キョン「じゃあ…ぽにょ、してもいい?」
森「え…あ、それは…」チラ
古泉(頑張って!)ビシッ
長門(あなたならできる)ビシッ
朝倉(そのうちクセになるから!)ビシッ
みくる(えぇと…おっOいがいっぱい!)ビシッ
森「はぁ…わかったわ、思う存分やってもいいから」
キョン「じゃぁいくぅー♪」パァァァッ
森「うっ…!」クラッ
森(…は、早まったかしら…)
佐々木「…ポニョがどうかしたのかな」
キョン(大)「さぁ…?」
キョン「じゃあ…ぽにょ、してもいい?」
森「え…あ、それは…」チラ
古泉(頑張って!)ビシッ
長門(あなたならできる)ビシッ
朝倉(そのうちクセになるから!)ビシッ
みくる(えぇと…おっOいがいっぱい!)ビシッ
森「はぁ…わかったわ、思う存分やってもいいから」
キョン「じゃぁいくぅー♪」パァァァッ
森「うっ…!」クラッ
森(…は、早まったかしら…)
佐々木「…ポニョがどうかしたのかな」
キョン(大)「さぁ…?」
435: 2009/07/13(月) 01:53:10.07 ID:AVFwu8BbP
長門「…昨日の夜、何があったのか教えて欲しい」
キョン(大)「すまん、結局本取りに行けなかったな」
長門「いい、本はまた今度に」
キョン(大)「じゃあ昨日の夜の事だけど、俺は長門のマンションに向かっていたんだ。
でも途中でとてつもない睡魔に襲われたんだ」
キョン(大)「おまけに後ろから尾行されてる気配まで感じてな…」
長門「それでわたしに助けの電話を」
キョン(大)「そうだ、もっとも電話してすぐ意識が途絶えたわけだが」
キョン(大)「気がついたらこの部屋で佐々木と一緒に軟禁されてたよ…全裸で」
みくる「全裸って…」ポ
キョン(大)「すまん、結局本取りに行けなかったな」
長門「いい、本はまた今度に」
キョン(大)「じゃあ昨日の夜の事だけど、俺は長門のマンションに向かっていたんだ。
でも途中でとてつもない睡魔に襲われたんだ」
キョン(大)「おまけに後ろから尾行されてる気配まで感じてな…」
長門「それでわたしに助けの電話を」
キョン(大)「そうだ、もっとも電話してすぐ意識が途絶えたわけだが」
キョン(大)「気がついたらこの部屋で佐々木と一緒に軟禁されてたよ…全裸で」
みくる「全裸って…」ポ
437: 2009/07/13(月) 01:58:36.11 ID:AVFwu8BbP
長門「何故そのようなことを」
佐々木「事の発端は周防さんの所の親玉…えっと、天蓋領域…だっけ?」
周防「そう――」
佐々木「その天蓋領域さんがキョンに興味を持ったことから始まったんですよ」
佐々木「宇宙人、未来人、超能力者――」
佐々木「涼宮さんのまわりに集まっているそれらの人達の中でキョンだけが一般人」
佐々木「キョンには絶対、何か秘密がある――」
佐々木「…とまぁそういう具合で観察する事になったらしいんだけど」
周防「違―――」
佐々木「え?こう聞いたと思ったけど…どこか違ってたかな…」
周防「――――何でも―ない」
佐々木「あ、そう…?」
佐々木「で、どうせやるなら拉致して手元に置いて近くで観察したほうが良くない?と」
古泉「何ともわかりやすく、それでいて自分勝手な理由ですね…」
佐々木「事の発端は周防さんの所の親玉…えっと、天蓋領域…だっけ?」
周防「そう――」
佐々木「その天蓋領域さんがキョンに興味を持ったことから始まったんですよ」
佐々木「宇宙人、未来人、超能力者――」
佐々木「涼宮さんのまわりに集まっているそれらの人達の中でキョンだけが一般人」
佐々木「キョンには絶対、何か秘密がある――」
佐々木「…とまぁそういう具合で観察する事になったらしいんだけど」
周防「違―――」
佐々木「え?こう聞いたと思ったけど…どこか違ってたかな…」
周防「――――何でも―ない」
佐々木「あ、そう…?」
佐々木「で、どうせやるなら拉致して手元に置いて近くで観察したほうが良くない?と」
古泉「何ともわかりやすく、それでいて自分勝手な理由ですね…」
440: 2009/07/13(月) 02:03:50.58 ID:AVFwu8BbP
佐々木「でも簡単に拉致といっても色々問題が出てくることになりますよね」
みくる「そうですね。いきなり居なくなったりしたら絶対警察沙汰になりますし…
何よりわたし達が黙っていません」
佐々木「ではそうならないようにするには―――」
古泉「…そうですね、拉致が起きたことが発覚しなければ…」
朝倉「ってまさか!?」
長門「身代わり……」
朝倉「じゃああの小さいキョンくんは…!」
佐々木「そう。九曜さんがキョンのデータを元に作った複製です」
みくる「そうですね。いきなり居なくなったりしたら絶対警察沙汰になりますし…
何よりわたし達が黙っていません」
佐々木「ではそうならないようにするには―――」
古泉「…そうですね、拉致が起きたことが発覚しなければ…」
朝倉「ってまさか!?」
長門「身代わり……」
朝倉「じゃああの小さいキョンくんは…!」
佐々木「そう。九曜さんがキョンのデータを元に作った複製です」
442: 2009/07/13(月) 02:08:33.59 ID:AVFwu8BbP
周防「これが―本物―」グイ
キョン(大)「ってタオル引っ張るなよ!見えちゃうから!」
佐々木「ここにいる大きい方のキョン、これが本物。紛らわしいから向こうは…
そうですね、キョン(子)ということにしておきましょうか」
朝倉「…その言い方は止めたほうがいいかもしれないわ。余計な敵を作りかねないから」
佐々木「そう?じゃあキョン(小)で」
佐々木「ちなみにキョンの部屋のゴミ箱から採取した使用済みのティッシュを元に――」
キョン(大)「それ以上は言わんでいい!!」
キョン(大)「ってタオル引っ張るなよ!見えちゃうから!」
佐々木「ここにいる大きい方のキョン、これが本物。紛らわしいから向こうは…
そうですね、キョン(子)ということにしておきましょうか」
朝倉「…その言い方は止めたほうがいいかもしれないわ。余計な敵を作りかねないから」
佐々木「そう?じゃあキョン(小)で」
佐々木「ちなみにキョンの部屋のゴミ箱から採取した使用済みのティッシュを元に――」
キョン(大)「それ以上は言わんでいい!!」
443: 2009/07/13(月) 02:13:55.10 ID:AVFwu8BbP
森「あぁんっ!!」
キョン「な、なんだぁ!?今森さんのあえぎ声みたいなのが…!」
みくる「今森さんは向こうで必氏に戦ってるんです!そっとしておいてあげましょう!」
キョン「闘うって何と!?」
みくる「自分自身とですっ!!」
キョン「うっ!よくわからないけど納得するしか…!?」
佐々木「む…向こうで一体何が…」
キョン「な、なんだぁ!?今森さんのあえぎ声みたいなのが…!」
みくる「今森さんは向こうで必氏に戦ってるんです!そっとしておいてあげましょう!」
キョン「闘うって何と!?」
みくる「自分自身とですっ!!」
キョン「うっ!よくわからないけど納得するしか…!?」
佐々木「む…向こうで一体何が…」
444: 2009/07/13(月) 02:19:07.59 ID:AVFwu8BbP
みくる「でも何で子供の姿なんですか?普通に寸分違わぬ形で作ったほうが…」
朝倉「でもそれだと逆にすぐバレるわよ」
古泉「そうですね、姿は同じでもさり気ない仕草や記憶などは完全にコピーできないでしょうし…」
みくる「そっか…子供型にしちゃったほうがそこら辺の問題を誤魔化せると…」
古泉「それに僕達はあの囮のチラシのせいもあって涼宮さんの力で縮んだんだと
勝手に勘違いするでしょうから子供型にしても怪しまれませんしね」
長門「…確かに。今まで入れ替わりに全然気がつかなかった」
みくる「仕方ないですよ。あの状況じゃ誰だってキョンくんが幼児化したって思いますって…」
キョン「ハルヒの力を身近で体験しすぎた故の思い込みが今回の一番のミスだな」
朝倉「…まんまと向こうの策略にハマったわけか。なんか悔しいなぁ…」
朝倉「でもそれだと逆にすぐバレるわよ」
古泉「そうですね、姿は同じでもさり気ない仕草や記憶などは完全にコピーできないでしょうし…」
みくる「そっか…子供型にしちゃったほうがそこら辺の問題を誤魔化せると…」
古泉「それに僕達はあの囮のチラシのせいもあって涼宮さんの力で縮んだんだと
勝手に勘違いするでしょうから子供型にしても怪しまれませんしね」
長門「…確かに。今まで入れ替わりに全然気がつかなかった」
みくる「仕方ないですよ。あの状況じゃ誰だってキョンくんが幼児化したって思いますって…」
キョン「ハルヒの力を身近で体験しすぎた故の思い込みが今回の一番のミスだな」
朝倉「…まんまと向こうの策略にハマったわけか。なんか悔しいなぁ…」
447: 2009/07/13(月) 02:24:16.34 ID:AVFwu8BbP
朝倉「…ちょっと待って、じゃあ小さいキョンくんはわたし達の事を騙してたっていうの?」
周防「それは――違う――」
佐々木「キョン(小)は自分の事は複製だとも知らないし、周防さんのことも本当の母親だと思ってる。
知能も体力も3歳児と同じレベルだよ」
みくる「よかったぁ…」ホッ
古泉「僕達の事を『うはwww俺のキュートな姿にメロメロwwwちょろいぜwww』とか
そんな目で見てたんだとしたら確実に人間不信になりますよ…」ホッ
長門「やめて、想像もしたくない」
周防「それは――違う――」
佐々木「キョン(小)は自分の事は複製だとも知らないし、周防さんのことも本当の母親だと思ってる。
知能も体力も3歳児と同じレベルだよ」
みくる「よかったぁ…」ホッ
古泉「僕達の事を『うはwww俺のキュートな姿にメロメロwwwちょろいぜwww』とか
そんな目で見てたんだとしたら確実に人間不信になりますよ…」ホッ
長門「やめて、想像もしたくない」
449: 2009/07/13(月) 02:29:26.56 ID:AVFwu8BbP
朝倉「キョンくんが拉致された理由はわかったけど…なんで佐々木さんまで一緒の部屋に?」
キョン「偶然にも橘のヤツも俺と佐々木の拉致を計画してたんだよ」
佐々木「それでちょっと目的は違うけどやることは一緒だからって二人は協力することになったってわけ」
古泉「目的が違う?…では橘さんは何の為に…」
佐々木「いや、それがサッパリ…」
古泉「えぇ?」
キョン「いくら聞いても詳しいことは教えてくれなかったんだよ。
…なんでも佐々木を神様にするのに重要なイベントらしいんだが…」
古泉「重要なイベント…」
みくる「そ、それでわざわざ裸にされて……ま、まさか人体実験とか拷問とか…」
長門「今からこのアジトにいる人間を皆頃しにしてくる。許可を」ベキバキ
朝倉「たっぷりと地獄を見せてやりましょうか」ゴキキ
キョン「待て待て待て!物騒なこと言うな!」
キョン「偶然にも橘のヤツも俺と佐々木の拉致を計画してたんだよ」
佐々木「それでちょっと目的は違うけどやることは一緒だからって二人は協力することになったってわけ」
古泉「目的が違う?…では橘さんは何の為に…」
佐々木「いや、それがサッパリ…」
古泉「えぇ?」
キョン「いくら聞いても詳しいことは教えてくれなかったんだよ。
…なんでも佐々木を神様にするのに重要なイベントらしいんだが…」
古泉「重要なイベント…」
みくる「そ、それでわざわざ裸にされて……ま、まさか人体実験とか拷問とか…」
長門「今からこのアジトにいる人間を皆頃しにしてくる。許可を」ベキバキ
朝倉「たっぷりと地獄を見せてやりましょうか」ゴキキ
キョン「待て待て待て!物騒なこと言うな!」
450: 2009/07/13(月) 02:34:16.59 ID:AVFwu8BbP
長門「では一体何を」
キョン「それはぁ…その…なんだ…」
みくる「?」
キョン「すまん…佐々木、パス」
佐々木「やれやれ、しょうがないな…」
みくる「そんなに言い難い事なんですか?」
佐々木「平たく言うと同棲生活ですね。この部屋でキョンと一緒に食事をしたりお風呂に入ったり
同じ布団で寝たりしてただけですよ、ほぼ全裸で」
みくる「なーんだ、そうだったんで…ってえぇっぇぇぇぇぇっ!?」
佐々木「キョン、朝比奈さんは実にオーバーリアクションをしてくれるね、見ていて楽しいよ」
キョン「佐々木、真面目にやってくれ」
キョン「それはぁ…その…なんだ…」
みくる「?」
キョン「すまん…佐々木、パス」
佐々木「やれやれ、しょうがないな…」
みくる「そんなに言い難い事なんですか?」
佐々木「平たく言うと同棲生活ですね。この部屋でキョンと一緒に食事をしたりお風呂に入ったり
同じ布団で寝たりしてただけですよ、ほぼ全裸で」
みくる「なーんだ、そうだったんで…ってえぇっぇぇぇぇぇっ!?」
佐々木「キョン、朝比奈さんは実にオーバーリアクションをしてくれるね、見ていて楽しいよ」
キョン「佐々木、真面目にやってくれ」
451: 2009/07/13(月) 02:39:23.44 ID:AVFwu8BbP
古泉「すいません…何の為なのか全然わからないのですが」
佐々木「全部橘さんの命令だよ。やらないとキョンの家族の命が危なかったのでね」
みくる「そこまでして…何がしたいんでしょう?」
朝倉「あ、なんとなくわかっちゃった」
長門「…全然わからない」
朝倉「いい?橘さん達の目的は佐々木さんを神にすること」
朝倉「でもその為にはキョンくんの協力が必要なのよ」
長門「それは先程も聞いた」
朝倉「しかしそのキョンくんは涼宮さんにベッタリ」
キョン「おい、誰がベッタリだ」
朝倉「まずはその二人を引き離す必要があるんだけど―――」
朝倉「つまりキョンくんに佐々木さんの魅力に気がつかせてあげればいいの」
キョン「人の話聞けよ眉毛」
みくる「それで同じ部屋に軟禁?」
朝倉「まぁそれもあるんだけど」
キョン「お願い無視しないで」
佐々木「全部橘さんの命令だよ。やらないとキョンの家族の命が危なかったのでね」
みくる「そこまでして…何がしたいんでしょう?」
朝倉「あ、なんとなくわかっちゃった」
長門「…全然わからない」
朝倉「いい?橘さん達の目的は佐々木さんを神にすること」
朝倉「でもその為にはキョンくんの協力が必要なのよ」
長門「それは先程も聞いた」
朝倉「しかしそのキョンくんは涼宮さんにベッタリ」
キョン「おい、誰がベッタリだ」
朝倉「まずはその二人を引き離す必要があるんだけど―――」
朝倉「つまりキョンくんに佐々木さんの魅力に気がつかせてあげればいいの」
キョン「人の話聞けよ眉毛」
みくる「それで同じ部屋に軟禁?」
朝倉「まぁそれもあるんだけど」
キョン「お願い無視しないで」
455: 2009/07/13(月) 02:44:30.33 ID:AVFwu8BbP
朝倉「みんな想像してみて?健全な若い男女が裸で狭い部屋に閉じ込められてるのよ?」
古泉「あ…なるほど。欲情を催してきますね。間違いが起きても仕方が無いです」
朝倉「で、そうなった場合キョンくんは―――」
みくる「責任を取ることに…?」
朝倉「そう、それが狙い。正攻法でも出来るだろうけど確実性と時間の問題があるしね。
やらせちゃってその責任を取って貰ったほうが早いと思うのよね。
キョンくんはそういうところのケジメはしっかりつけそうだから」
長門「言えてる」
みくる「ですよねー」
キョン「お、お前ら……褒めてるんだか貶してるんだか…」
古泉「その為のお酒や精力増強剤にコンドームですか…まったく…」
古泉「あ…なるほど。欲情を催してきますね。間違いが起きても仕方が無いです」
朝倉「で、そうなった場合キョンくんは―――」
みくる「責任を取ることに…?」
朝倉「そう、それが狙い。正攻法でも出来るだろうけど確実性と時間の問題があるしね。
やらせちゃってその責任を取って貰ったほうが早いと思うのよね。
キョンくんはそういうところのケジメはしっかりつけそうだから」
長門「言えてる」
みくる「ですよねー」
キョン「お、お前ら……褒めてるんだか貶してるんだか…」
古泉「その為のお酒や精力増強剤にコンドームですか…まったく…」
460: 2009/07/13(月) 02:50:42.69 ID:AVFwu8BbP
キョン「俺はそんなくだらない理由のためにこんな恥ずかしい思いをしたってのかよ…」
佐々木「まぁまぁ、そう気を落とさずに。こんな体験滅多にできる物じゃないよ」
みくる「…佐々木さんは嫌じゃなかったんですか?」
佐々木「他の男の人だったら嫌でしたけど…相手がキョンでしたから…」
キョン「さ、佐々木…」
佐々木「…しかしキョン、僕にはそんなに魅力がないのかな?全然襲ってくる気配が無かったじゃないか。
僕としては無問題だったのだけど」
キョン「バ、バカ…魅力とか、そういう問題じゃねぇだろっ…」カァァ
佐々木「ふふっ、冗談だよ」
みくる「………」
キョン「あ…朝比奈さん、なんか目がすっげぇ怖いです…」
佐々木「まぁまぁ、そう気を落とさずに。こんな体験滅多にできる物じゃないよ」
みくる「…佐々木さんは嫌じゃなかったんですか?」
佐々木「他の男の人だったら嫌でしたけど…相手がキョンでしたから…」
キョン「さ、佐々木…」
佐々木「…しかしキョン、僕にはそんなに魅力がないのかな?全然襲ってくる気配が無かったじゃないか。
僕としては無問題だったのだけど」
キョン「バ、バカ…魅力とか、そういう問題じゃねぇだろっ…」カァァ
佐々木「ふふっ、冗談だよ」
みくる「………」
キョン「あ…朝比奈さん、なんか目がすっげぇ怖いです…」
461: 2009/07/13(月) 02:56:30.26 ID:AVFwu8BbP
朝倉「さて…なんとなく話の流れもわかったけど…どうする?」
みくる「どうする…って?」
朝倉「周防さんの処分」
古泉「そう、ですね。流石にこのまま放置というわけにもいかないでしょう」
長門「何らかの罰を与えるべき」
周防「――――――」
キョン「な、なぁ…コイツも上からの命令で仕方なくやったんだ。できれば穏便に…」
佐々木「うん、私達はあまり気にしてないから…できるだけ酷い事はしないで欲しいな」
朝倉「んー…そうは言ってもねぇ…」
長門「そう簡単に許せるものではない」
みくる「どうする…って?」
朝倉「周防さんの処分」
古泉「そう、ですね。流石にこのまま放置というわけにもいかないでしょう」
長門「何らかの罰を与えるべき」
周防「――――――」
キョン「な、なぁ…コイツも上からの命令で仕方なくやったんだ。できれば穏便に…」
佐々木「うん、私達はあまり気にしてないから…できるだけ酷い事はしないで欲しいな」
朝倉「んー…そうは言ってもねぇ…」
長門「そう簡単に許せるものではない」
463: 2009/07/13(月) 03:01:44.42 ID:AVFwu8BbP
周防「――――進呈」スッ
朝倉「…なにこれ、データディスク?」
古泉「タイトルは…『☆密着24時・キョンくん観察日記☆』だと…ッッ!?」
周防「軟禁室――監視カメラ――録画した――映像―――」
周防「―もちろん―――無修正―――ポ口リもあるよ―」
長門「あなたのことを許す」ガシッ
朝倉「もうこの件は不問でいいわよね?あ、長門さん。あとでコピーよろしくね」
古泉「ええ、それで構いませんよ。ついでに僕の分もお願いします」
みくる「反省してるみたいだし許してもいいですよね。せっかくだからわたしの分も」
キョン「ちょっと待てよ!何でみんな揃ってそんなもん欲しがるんだよ!!」
長門「にこにこぷんは大好き、毎日見ていた」
キョン「そっちのポ口リじゃねーし!!つーか何年前の作品だと思ってんだ!?
お前がリアルタイムで見れるわけないだろうがァァ!!」
佐々木「あ、僕の分もコピーお願いします」
朝倉「…なにこれ、データディスク?」
古泉「タイトルは…『☆密着24時・キョンくん観察日記☆』だと…ッッ!?」
周防「軟禁室――監視カメラ――録画した――映像―――」
周防「―もちろん―――無修正―――ポ口リもあるよ―」
長門「あなたのことを許す」ガシッ
朝倉「もうこの件は不問でいいわよね?あ、長門さん。あとでコピーよろしくね」
古泉「ええ、それで構いませんよ。ついでに僕の分もお願いします」
みくる「反省してるみたいだし許してもいいですよね。せっかくだからわたしの分も」
キョン「ちょっと待てよ!何でみんな揃ってそんなもん欲しがるんだよ!!」
長門「にこにこぷんは大好き、毎日見ていた」
キョン「そっちのポ口リじゃねーし!!つーか何年前の作品だと思ってんだ!?
お前がリアルタイムで見れるわけないだろうがァァ!!」
佐々木「あ、僕の分もコピーお願いします」
538: 2009/07/13(月) 19:38:29.85 ID:AVFwu8BbP
森「あの…話は終わりましたか…?」フラフラ
古泉「あ、大体は…。森さんのお陰です、お疲れさまでした」
森「…これ以上は無理です…ホント、勘弁して…。これ以上やられたら
プッツンして逆姦してしまいます…」
古泉「そ、そこまで…!?」
キョン(小)「おもしろかったー」トテトテ
佐々木「おやおや、一体何をしてきたんだい?」
キョン(小)「ぽにょだよー」
佐々木「うん、それは知ってるんだけど…もっとこう、具体的に…」
朝倉「ストーップ!!!」
みくる「それ以上はダメですっ!」
佐々木「ど、どうしたの?」
みくる「ダメなものはダメなんです!」
キョン「止めとけ、朝比奈さんがここまで必氏に止めるくらいだからよっぽどのことなんだと思う…」
佐々木「…わかった、もう聞かない」
古泉「あ、大体は…。森さんのお陰です、お疲れさまでした」
森「…これ以上は無理です…ホント、勘弁して…。これ以上やられたら
プッツンして逆姦してしまいます…」
古泉「そ、そこまで…!?」
キョン(小)「おもしろかったー」トテトテ
佐々木「おやおや、一体何をしてきたんだい?」
キョン(小)「ぽにょだよー」
佐々木「うん、それは知ってるんだけど…もっとこう、具体的に…」
朝倉「ストーップ!!!」
みくる「それ以上はダメですっ!」
佐々木「ど、どうしたの?」
みくる「ダメなものはダメなんです!」
キョン「止めとけ、朝比奈さんがここまで必氏に止めるくらいだからよっぽどのことなんだと思う…」
佐々木「…わかった、もう聞かない」
541: 2009/07/13(月) 19:41:56.32 ID:AVFwu8BbP
周防「――――おかえり」ナデナデ
キョン(小)「えへへー」ギュゥ
あの嬉しそうな笑顔…やはりわたしでは本物の母親には敵わないようだ。
わかってはいたが何処か寂しさを感じる。
周防「―――――」ジーッ
キョン「?」
周防「―もう―行く――」プイ
キョン(小)「はーい」
朝倉「………」
キョン(小)「どうしたの?おなかいたいの?」
朝倉「あ、ううん…ちょっとね、お別れするのが寂しいかなって」
朝倉「バイバイ、また…遊びに来てね?」
キョン(小)「うん、こんどはおかーさんといっしょにいくね」
古泉「お馬さん、またやってあげますよ」ナデナデ
キョン(小)「もういたいのはやだよぅ」
みくる「キョンくん、またね…」
キョン(…なんだろう、俺に言ってるわけじゃないのに凄い変な気分になってくるな)
キョン(小)「えへへー」ギュゥ
あの嬉しそうな笑顔…やはりわたしでは本物の母親には敵わないようだ。
わかってはいたが何処か寂しさを感じる。
周防「―――――」ジーッ
キョン「?」
周防「―もう―行く――」プイ
キョン(小)「はーい」
朝倉「………」
キョン(小)「どうしたの?おなかいたいの?」
朝倉「あ、ううん…ちょっとね、お別れするのが寂しいかなって」
朝倉「バイバイ、また…遊びに来てね?」
キョン(小)「うん、こんどはおかーさんといっしょにいくね」
古泉「お馬さん、またやってあげますよ」ナデナデ
キョン(小)「もういたいのはやだよぅ」
みくる「キョンくん、またね…」
キョン(…なんだろう、俺に言ってるわけじゃないのに凄い変な気分になってくるな)
542: 2009/07/13(月) 19:46:05.73 ID:AVFwu8BbP
長門「…エントランスまで見送る」
キョン「あ、俺も一緒に行くよ」
周防「―手を―――」スッ
キョン(小)「うんっ」ギュッ
周防「――」ギュッ
キョン(小)「ばいばーい」ブンブン
長門「ばいばい」フリフリ
長門「………………」フリフリ
キョン「………」
長門「………………」フリフリ
キョン「………」
長門「………………」フリフリ
キョン「………」
長門「………………」フリフリ
キョン「なぁ」
長門「なに」
キョン「もうとっくに見えなくなっちまってるぞ」
長門「わかっている」フリフリ
キョン「あ、俺も一緒に行くよ」
周防「―手を―――」スッ
キョン(小)「うんっ」ギュッ
周防「――」ギュッ
キョン(小)「ばいばーい」ブンブン
長門「ばいばい」フリフリ
長門「………………」フリフリ
キョン「………」
長門「………………」フリフリ
キョン「………」
長門「………………」フリフリ
キョン「………」
長門「………………」フリフリ
キョン「なぁ」
長門「なに」
キョン「もうとっくに見えなくなっちまってるぞ」
長門「わかっている」フリフリ
545: 2009/07/13(月) 19:49:10.81 ID:AVFwu8BbP
キョン「そんなに…辛いか…?」
長門「…そのようなことは…ない…」フリフリ
キョン「…戻ろうぜ、みんな待ってる」
長門「…………」
キョン「今日は俺がおごるからさ、みんなでパーッとやろうぜ。な?」
長門「しかし」
キョン「気にするなよ。お前らにはいつも世話になってるんだからこれくらいさせろ」
長門「あなたの財布の中身には奢れるほどの金銭は無かったはず」
キョン「……………見たのかよ」
長門「…そのようなことは…ない…」フリフリ
キョン「…戻ろうぜ、みんな待ってる」
長門「…………」
キョン「今日は俺がおごるからさ、みんなでパーッとやろうぜ。な?」
長門「しかし」
キョン「気にするなよ。お前らにはいつも世話になってるんだからこれくらいさせろ」
長門「あなたの財布の中身には奢れるほどの金銭は無かったはず」
キョン「……………見たのかよ」
546: 2009/07/13(月) 19:55:32.75 ID:AVFwu8BbP
森「…なるほどね、そういうことが…」
わたし達は今森女史の運転する車に乗ってマンションへと帰宅している。
席を外していて何も知らない彼女に今回の件を教えると大層驚いた様子を見せた。
森「今度から警備の人数を増やすよう、上に伝えておきますから」
キョン「すいません、わざわざ…」
森「いえ、それも私達の仕事ですから」
長門「…………」モソモソ
キョン「おい、あんまり動かないでくれ。狭いんだから」
長門「5人乗りの車に8人も乗れば仕方の無いこと」
わたし達は今森女史の運転する車に乗ってマンションへと帰宅している。
席を外していて何も知らない彼女に今回の件を教えると大層驚いた様子を見せた。
森「今度から警備の人数を増やすよう、上に伝えておきますから」
キョン「すいません、わざわざ…」
森「いえ、それも私達の仕事ですから」
長門「…………」モソモソ
キョン「おい、あんまり動かないでくれ。狭いんだから」
長門「5人乗りの車に8人も乗れば仕方の無いこと」
548: 2009/07/13(月) 19:59:28.00 ID:AVFwu8BbP
運転席には森女史。助手席には朝比奈みくる。
後部座席には左から佐々木嬢、彼、朝倉涼子、私の4人。
ちなみにわたしは一番小柄だという理由で彼の膝の上に座っている。
古泉一樹と新川氏は邪魔なのでトランクルームに押し込んだ。
キョン「これ、警察に見つかったらヤバイんじゃないですか?」
森「ええ、反則金は確実に取られますね」ニコニコ
キョン「なんでそんなに落ち着いてんですか…」
森「ふふ、今でしたらそのぐらい安く感じます」ニコニコ
長門「膝の上なので安定性も無い」モソモソ
キョン「だ、だから…あんまり動くと…」カァァ
長門「腰に手を回して」
キョン「抱っこかよ…」ギュ
長門「安定した」ホクホク
後部座席には左から佐々木嬢、彼、朝倉涼子、私の4人。
ちなみにわたしは一番小柄だという理由で彼の膝の上に座っている。
古泉一樹と新川氏は邪魔なのでトランクルームに押し込んだ。
キョン「これ、警察に見つかったらヤバイんじゃないですか?」
森「ええ、反則金は確実に取られますね」ニコニコ
キョン「なんでそんなに落ち着いてんですか…」
森「ふふ、今でしたらそのぐらい安く感じます」ニコニコ
長門「膝の上なので安定性も無い」モソモソ
キョン「だ、だから…あんまり動くと…」カァァ
長門「腰に手を回して」
キョン「抱っこかよ…」ギュ
長門「安定した」ホクホク
552: 2009/07/13(月) 20:03:34.92 ID:AVFwu8BbP
佐々木「む、長門さんばかりずるいね。じゃあ僕も」ピト
キョン「ちょ」
佐々木「まぁいいじゃないか、気にしない気にしない」
キョン「気にするわっ!」
朝倉「じゃあわたしもっと」ピト
キョン「あ、朝倉まで…!」
佐々木「一緒に軟禁されてて思ったのだけど――」
佐々木「どうも僕にはキョン限定でサドの気があるみたいだ。困ったり恥ずかしがってる顔を
見るともっといじってみたくなってしまう」
朝倉「あ、それはわかるかも。やっぱりわたし達って気があうみたいね?」
佐々木「ふふ、否定はできませんね」
キョン「も、森さん…なるべく早くお願いします…」
森「ええ」ニコニコ
キョン「ちょ」
佐々木「まぁいいじゃないか、気にしない気にしない」
キョン「気にするわっ!」
朝倉「じゃあわたしもっと」ピト
キョン「あ、朝倉まで…!」
佐々木「一緒に軟禁されてて思ったのだけど――」
佐々木「どうも僕にはキョン限定でサドの気があるみたいだ。困ったり恥ずかしがってる顔を
見るともっといじってみたくなってしまう」
朝倉「あ、それはわかるかも。やっぱりわたし達って気があうみたいね?」
佐々木「ふふ、否定はできませんね」
キョン「も、森さん…なるべく早くお願いします…」
森「ええ」ニコニコ
553: 2009/07/13(月) 20:11:21.23 ID:AVFwu8BbP
みくる「…………」
キョン「朝比奈さん?さっきからずっと黙ってますけど具合でも――」
みくる「…すいません、ちょっと考え事をしてまして…」
みくる「あのちっちゃいキョンくん…これからどうなっちゃうんでしょう…」
キョン「そりゃあ…身代わりが目的ですから…役目が終わったら――」
長門「…周防九曜はそのようなことはしない」
朝倉「そうね。キョンくん、お母さんのこと大好きみたいだったし」
長門「愛情を持って接しなければあのように好かれはしない」
みくる「でも…どうして…」
長門「…子供と触れ合ううちに母性に目覚めたか、あるいは――」
キョン「…あるいは?」
長門「…………憶測で語ってはいけない話だった。聞き流して」
キョン「朝比奈さん?さっきからずっと黙ってますけど具合でも――」
みくる「…すいません、ちょっと考え事をしてまして…」
みくる「あのちっちゃいキョンくん…これからどうなっちゃうんでしょう…」
キョン「そりゃあ…身代わりが目的ですから…役目が終わったら――」
長門「…周防九曜はそのようなことはしない」
朝倉「そうね。キョンくん、お母さんのこと大好きみたいだったし」
長門「愛情を持って接しなければあのように好かれはしない」
みくる「でも…どうして…」
長門「…子供と触れ合ううちに母性に目覚めたか、あるいは――」
キョン「…あるいは?」
長門「…………憶測で語ってはいけない話だった。聞き流して」
555: 2009/07/13(月) 20:14:37.77 ID:AVFwu8BbP
古泉「…僕達は何故トランクの中に押込められているんでしょうかね…」
新川「…皆様にここに入って貰うわけにもいかないでしょう」
古泉「それはそうですけど…」
新川「裏方というものは本当に辛いものですなぁ…」
古泉「あ、すいません。狙ったかのようなタイミングでオナラがしたくなってきたのですが」
新川「…我慢しなさい」
新川「…皆様にここに入って貰うわけにもいかないでしょう」
古泉「それはそうですけど…」
新川「裏方というものは本当に辛いものですなぁ…」
古泉「あ、すいません。狙ったかのようなタイミングでオナラがしたくなってきたのですが」
新川「…我慢しなさい」
557: 2009/07/13(月) 20:18:44.44 ID:AVFwu8BbP
マンションに帰ると朝倉涼子の部屋に直行した。
全て終わったかのように見えるが、わたし達にはまだやるべき事が残っている。
森「新川は車内で待機」
新川「本当に…出番がありませんなぁ」
森「仕方ないでしょう、ここら辺一帯は駐車禁止なんだから」
新川「それにしても、何でしょう、もっとこう…女性の方との絡みと申しましょうか…」
森「…そのうちね、他の人がやってくれるわよ…」
全て終わったかのように見えるが、わたし達にはまだやるべき事が残っている。
森「新川は車内で待機」
新川「本当に…出番がありませんなぁ」
森「仕方ないでしょう、ここら辺一帯は駐車禁止なんだから」
新川「それにしても、何でしょう、もっとこう…女性の方との絡みと申しましょうか…」
森「…そのうちね、他の人がやってくれるわよ…」
558: 2009/07/13(月) 20:21:30.27 ID:AVFwu8BbP
室内に入ると氏にかけたミミズのように横たわる橘京子の姿があった。
橘「さ、佐々木さん…どうしてここに…」ピクピク
佐々木「ごめん、橘さん…迎えに来た。もう終わったんだ…」
橘「そう…ですか…」ピクピク
古泉「…どうしたんです?先ほどから痙攣してますけど」
橘「あ、ああ…古泉、さん…トイレに…」ピクピク
朝倉「警告したのに逃げ出そうとしたのね…自業自得よ」
橘「おねがいします…トイレに、ぃかせて…ください…」ポロポロ
朝倉「どうしよっかなぁー?」ニヤニヤ
橘「うぅぅぅ…」ポロポロ
朝倉「ほれほれ」ぐにぐに
橘「や、やめてぇ…でちゃううぅぅっ…!!…あああああああああぁぁっっ…!!!!」
橘「さ、佐々木さん…どうしてここに…」ピクピク
佐々木「ごめん、橘さん…迎えに来た。もう終わったんだ…」
橘「そう…ですか…」ピクピク
古泉「…どうしたんです?先ほどから痙攣してますけど」
橘「あ、ああ…古泉、さん…トイレに…」ピクピク
朝倉「警告したのに逃げ出そうとしたのね…自業自得よ」
橘「おねがいします…トイレに、ぃかせて…ください…」ポロポロ
朝倉「どうしよっかなぁー?」ニヤニヤ
橘「うぅぅぅ…」ポロポロ
朝倉「ほれほれ」ぐにぐに
橘「や、やめてぇ…でちゃううぅぅっ…!!…あああああああああぁぁっっ…!!!!」
559: 2009/07/13(月) 20:29:17.22 ID:AVFwu8BbP
キョン「朝倉、もう勘弁してやれ。もうとっくにこいつのライフは0だ」
佐々木「私からもお願いします…このままでは金色の野に姫姉さまが降り立ってしまうことになります」
キョン「うちの制服は青色の生地が多いし、更にお前の髪の毛の色は青だ。この意味、わかるよな?」
朝倉「オーケー…ここで止めておくわ」
橘「……許して…くれるの…?」
佐々木「…それはこっちのセリフだよ」ニコ
朝倉「ん…まぁ被害者二人が良いって言うんだから…それに従うべきよね」
橘「ありがとう…ありがとう…」ポロポロ
朝倉「はい、縄も解いたしトイレの扉開けたわよ。おもっきりしてらっしゃい」
橘京子は泣きながらトイレに駆け込んでいった。
そして大音量の―――以下略。
佐々木「それにしても間に合って良かったよ…」
キョン「あーあー聞こえなーい」
佐々木「私からもお願いします…このままでは金色の野に姫姉さまが降り立ってしまうことになります」
キョン「うちの制服は青色の生地が多いし、更にお前の髪の毛の色は青だ。この意味、わかるよな?」
朝倉「オーケー…ここで止めておくわ」
橘「……許して…くれるの…?」
佐々木「…それはこっちのセリフだよ」ニコ
朝倉「ん…まぁ被害者二人が良いって言うんだから…それに従うべきよね」
橘「ありがとう…ありがとう…」ポロポロ
朝倉「はい、縄も解いたしトイレの扉開けたわよ。おもっきりしてらっしゃい」
橘京子は泣きながらトイレに駆け込んでいった。
そして大音量の―――以下略。
佐々木「それにしても間に合って良かったよ…」
キョン「あーあー聞こえなーい」
561: 2009/07/13(月) 20:32:29.76 ID:AVFwu8BbP
ジャー…ガボガボゴボ…。
橘「うぅ…」ガチャ
佐々木「…大丈夫?」
橘「なんとか…」
佐々木「じゃあ帰ろうか…僕も一緒に行くよ」
森「では私達の車でお送りしますよ」
佐々木「あ、わざわざすみません」
長門「橘京子」
橘「は、はいっ…!?」
長門「これで今回のあなたの行為を許したわけではない」
長門「また何か仕出かした場合…その時はあなたを頃してしまうかもしれない」
長門「…それだけは覚えておいて」
怯えながら退散する橘京子の姿を見て少し気分が楽になった気がする…。
橘「うぅ…」ガチャ
佐々木「…大丈夫?」
橘「なんとか…」
佐々木「じゃあ帰ろうか…僕も一緒に行くよ」
森「では私達の車でお送りしますよ」
佐々木「あ、わざわざすみません」
長門「橘京子」
橘「は、はいっ…!?」
長門「これで今回のあなたの行為を許したわけではない」
長門「また何か仕出かした場合…その時はあなたを頃してしまうかもしれない」
長門「…それだけは覚えておいて」
怯えながら退散する橘京子の姿を見て少し気分が楽になった気がする…。
562: 2009/07/13(月) 20:35:54.59 ID:AVFwu8BbP
古泉「これで…全部終わったんでしょうか…?」
みくる「多分…」
長門「まだ終わってない」
みくる「え、ま、まだ何か…」
長門「涼宮ハルヒ」
みくる「あ」
古泉「あ」
キョン「?」
ハルヒ「京くーん!!何処にいるのー!?」
みくる「多分…」
長門「まだ終わってない」
みくる「え、ま、まだ何か…」
長門「涼宮ハルヒ」
みくる「あ」
古泉「あ」
キョン「?」
ハルヒ「京くーん!!何処にいるのー!?」
565: 2009/07/13(月) 20:39:50.27 ID:AVFwu8BbP
その後、わたし達は彼と朝倉涼子をその場に残し、急いで団活に戻った。
わたし達が戻ってくるまでの間に打ち上げの準備をしておくと彼が言い出した。
お金も無いのだから無理にしなくていいと言ったのだがどうしてもやらせてくれと
聞かないので飲み物だけ用意して貰う事にした。
食べ物はわたしが昨日大量に作ったカレーと、朝倉涼子が今からおでんを作るというので
そのふたつでなんとかすることに。
今頃二人で仲良くおでんを作っている最中だろうか…正直羨ましい。
それと事前に涼宮ハルヒに電話をして、小さい彼はこちらで発見し、既に親戚に
引き渡したということにしておいた。
涼宮ハルヒは安堵すると同時に別れの挨拶も出来なかったこと、自分のせいで子供を
危険な目にあわせてしまったことに酷く落ち込んでいた。
わたし達が戻ってくるまでの間に打ち上げの準備をしておくと彼が言い出した。
お金も無いのだから無理にしなくていいと言ったのだがどうしてもやらせてくれと
聞かないので飲み物だけ用意して貰う事にした。
食べ物はわたしが昨日大量に作ったカレーと、朝倉涼子が今からおでんを作るというので
そのふたつでなんとかすることに。
今頃二人で仲良くおでんを作っている最中だろうか…正直羨ましい。
それと事前に涼宮ハルヒに電話をして、小さい彼はこちらで発見し、既に親戚に
引き渡したということにしておいた。
涼宮ハルヒは安堵すると同時に別れの挨拶も出来なかったこと、自分のせいで子供を
危険な目にあわせてしまったことに酷く落ち込んでいた。
566: 2009/07/13(月) 20:43:19.61 ID:AVFwu8BbP
ハルヒ「あたしってば…団長失格ね…」
みくる「涼宮さんだけのせいじゃないですって…わたしのせいでもありますから…」
長門「最初に責任放棄したのはわたし。あなたのせいではない」
ハルヒ「ううん…全部あたしのせいよ…」
ハルヒ「…みんな、今日はもう解散。探し回って疲れたでしょう?」
ハルヒ「それと明日の活動は中止ね…ゆっくり休んでちょうだい」
まるで子供が貰ったばかりのお年玉をいきなり無くしてしまったかのような落ち込みよう。
それ以上誰もフォローを入れられなくなったのか、そのまま大人しく団長命令に従うことになった。
みくる「涼宮さんだけのせいじゃないですって…わたしのせいでもありますから…」
長門「最初に責任放棄したのはわたし。あなたのせいではない」
ハルヒ「ううん…全部あたしのせいよ…」
ハルヒ「…みんな、今日はもう解散。探し回って疲れたでしょう?」
ハルヒ「それと明日の活動は中止ね…ゆっくり休んでちょうだい」
まるで子供が貰ったばかりのお年玉をいきなり無くしてしまったかのような落ち込みよう。
それ以上誰もフォローを入れられなくなったのか、そのまま大人しく団長命令に従うことになった。
569: 2009/07/13(月) 21:04:46.75 ID:AVFwu8BbP
長門宅
キョン「そうか…ハルヒにしては珍しい反応だな…」
古泉「ああ見えても涼宮さんは分別のあるお人ですから、責任を感じているのでしょう」
みくる「でも…わたし達だけでこんな打ち上げとかしちゃって…なんだか涼宮さんに悪いです…」
キョン「しょうがないですよ…俺は今遠方の知人の家にいることになってるんですから…」
キョン「それにあいつが落ち込んでるのは自業自得ですからね。
いい薬になるんじゃないですか?」
キョン「そうか…ハルヒにしては珍しい反応だな…」
古泉「ああ見えても涼宮さんは分別のあるお人ですから、責任を感じているのでしょう」
みくる「でも…わたし達だけでこんな打ち上げとかしちゃって…なんだか涼宮さんに悪いです…」
キョン「しょうがないですよ…俺は今遠方の知人の家にいることになってるんですから…」
キョン「それにあいつが落ち込んでるのは自業自得ですからね。
いい薬になるんじゃないですか?」
570: 2009/07/13(月) 21:10:06.23 ID:AVFwu8BbP
長門「…カレー、美味しい?」
キョン「ん?ああ、美味いぞ、こないだ食ったレトルトとは大違いだ」
長門「辛くない?」
キョン「丁度良いんじゃないか?」
長門「そう…」
もっとこう、
「うっわ、すっげ!あまりの美味さに絶叫しながら巨大化して口から光線でも出しちまいそうだぜ!」
みたいな賛辞の言葉が欲しかったのだが…。
一応美味しいといってくれたのだし、こうして無事に帰ってこれたのだから
これ以上は…何も望むまい。
キョン「ん?ああ、美味いぞ、こないだ食ったレトルトとは大違いだ」
長門「辛くない?」
キョン「丁度良いんじゃないか?」
長門「そう…」
もっとこう、
「うっわ、すっげ!あまりの美味さに絶叫しながら巨大化して口から光線でも出しちまいそうだぜ!」
みたいな賛辞の言葉が欲しかったのだが…。
一応美味しいといってくれたのだし、こうして無事に帰ってこれたのだから
これ以上は…何も望むまい。
572: 2009/07/13(月) 21:15:28.37 ID:AVFwu8BbP
キョン「おかわりしてもいいか?」
長門「遠慮しなくてもいい、まだたくさんある」
キョン「じゃ遠慮なく」
朝倉「ちょっとちょっと、こっちのおでんは食べてくれないの?まだたくさんあるわよ」
キョン「…自分で作っておいてなんだけど、カレーとおでんの相性って悪くないか?」
古泉「そうですね、カレーの香辛料で舌が痺れておでんの繊細な味わいが感じ取れませんね」
朝倉「うぅ……」
結局彼はもう一度おかわりをし、合計三皿食べてくれた。
言葉ではなく行動で示してくれたことがとても嬉しく思えた。
そしてお腹も気分も落ち着いたところで全員で後片付けをして解散。
長門「遠慮しなくてもいい、まだたくさんある」
キョン「じゃ遠慮なく」
朝倉「ちょっとちょっと、こっちのおでんは食べてくれないの?まだたくさんあるわよ」
キョン「…自分で作っておいてなんだけど、カレーとおでんの相性って悪くないか?」
古泉「そうですね、カレーの香辛料で舌が痺れておでんの繊細な味わいが感じ取れませんね」
朝倉「うぅ……」
結局彼はもう一度おかわりをし、合計三皿食べてくれた。
言葉ではなく行動で示してくれたことがとても嬉しく思えた。
そしてお腹も気分も落ち着いたところで全員で後片付けをして解散。
573: 2009/07/13(月) 21:20:39.17 ID:AVFwu8BbP
キョン「じゃあまた学校でな」
長門「これを持っていって」
キョン「なんだこの紙袋は」
長門「本が入っている」コソコソ
キョン「あ、あれか…ありがとな」コソコソ
長門「返却はいつでも良い」
古泉「おや、それはなんですか?」
キョン「お前にゃ関係ないモンだ」
古泉「つれないですねぇ」
みくる「それでは失礼しますね」
…バタン
長門「これを持っていって」
キョン「なんだこの紙袋は」
長門「本が入っている」コソコソ
キョン「あ、あれか…ありがとな」コソコソ
長門「返却はいつでも良い」
古泉「おや、それはなんですか?」
キョン「お前にゃ関係ないモンだ」
古泉「つれないですねぇ」
みくる「それでは失礼しますね」
…バタン
576: 2009/07/13(月) 21:25:45.51 ID:AVFwu8BbP
朝倉「…………」
長門「…………」
朝倉「…今日は本当にお疲れさま」
長門「あなたも、お疲れさま」
長門「あなたの行動が無ければ事件は解決しなかった、ありがとう」
朝倉「な、なんだか改まって言われると恥ずかしいわね」ポ
朝倉「でもまさかキョンくんが入れ替わってたなんてね。全部元通りになって良かったわ」
長門「元通りではない」
朝倉「え…?」
長門「…………」
朝倉「…今日は本当にお疲れさま」
長門「あなたも、お疲れさま」
長門「あなたの行動が無ければ事件は解決しなかった、ありがとう」
朝倉「な、なんだか改まって言われると恥ずかしいわね」ポ
朝倉「でもまさかキョンくんが入れ替わってたなんてね。全部元通りになって良かったわ」
長門「元通りではない」
朝倉「え…?」
577: 2009/07/13(月) 21:31:09.50 ID:AVFwu8BbP
長門「わたしは今まで、ずっと一人で過ごしてきた」
長門「寂しいなどいう感情は発生しなかった。それが当然だと思っていたから」
長門「でも今は…とても寂しいと感じている」
朝倉「長門さん……」
長門「もう、あの子はここにはいない。実際に一緒に過ごした時間は1日程度だが
わたしに与えた影響はとても大きなものだった」
長門「何か、大切なものが抜け落ちてしまったような感覚。子供がひとりいないだけで
この部屋が随分広く感じるようになった」
朝倉「…そうね、わたしも寂しいと思うわ」
長門「頼みがある、わたしの記憶から昨日と今日の2日間を消して欲しい」
長門「寂しいなどいう感情は発生しなかった。それが当然だと思っていたから」
長門「でも今は…とても寂しいと感じている」
朝倉「長門さん……」
長門「もう、あの子はここにはいない。実際に一緒に過ごした時間は1日程度だが
わたしに与えた影響はとても大きなものだった」
長門「何か、大切なものが抜け落ちてしまったような感覚。子供がひとりいないだけで
この部屋が随分広く感じるようになった」
朝倉「…そうね、わたしも寂しいと思うわ」
長門「頼みがある、わたしの記憶から昨日と今日の2日間を消して欲しい」
580: 2009/07/13(月) 21:36:27.62 ID:AVFwu8BbP
朝倉「ちょっと!?なんでそんな…!!」
長門「このままでは今後の任務に支障が出ると判断した。だがいくらやろうとしても
大量のエラーが発生し実行に移すことが出来ない」
朝倉「だからってわたしにやらせようっていうの!?」
長門「そう」
朝倉「できるわけないでしょう!?なんでそんな悲しいことを…っ!!」
長門「お願い」
朝倉「どうして!?そんなに寂しいならまた会いに行けばいいじゃない!」
長門「周防九曜とは敵対関係にある。会うわけにはいかない」
朝倉「そんなの関係ないわよ!」
長門「関係ある」
朝倉「じゃあわたしが一緒にいてあげるから!毎日長門さんを慰めてあげるから…っ!」ギュゥ
長門「…あなたでは役者不足」
朝倉「ひどいッッ!!!」どばっ
長門「このままでは今後の任務に支障が出ると判断した。だがいくらやろうとしても
大量のエラーが発生し実行に移すことが出来ない」
朝倉「だからってわたしにやらせようっていうの!?」
長門「そう」
朝倉「できるわけないでしょう!?なんでそんな悲しいことを…っ!!」
長門「お願い」
朝倉「どうして!?そんなに寂しいならまた会いに行けばいいじゃない!」
長門「周防九曜とは敵対関係にある。会うわけにはいかない」
朝倉「そんなの関係ないわよ!」
長門「関係ある」
朝倉「じゃあわたしが一緒にいてあげるから!毎日長門さんを慰めてあげるから…っ!」ギュゥ
長門「…あなたでは役者不足」
朝倉「ひどいッッ!!!」どばっ
581: 2009/07/13(月) 21:41:36.52 ID:AVFwu8BbP
朝倉涼子はうぉんうぉん泣きながら自分の部屋に帰って行ってしまった。
ダイレクトに言い過ぎたかもしれない…今度会ったら謝ろう。
びちゃ。
何か液体を踏み付けてしまった。これは朝倉涼子の涙。
大量に床に垂れている…拭かなければ…。
ふきふき ふきふき
ぽた ぽた
…おかしい、拭き取ったはずの場所にまだ涙が残っている。
もう一度拭き取って…これでよし。
ぽた ぽた
…まだ涙が。もしかして雨漏れでもしているのだろうか…。
ぽた ぽた
違う…これは、わたしの涙…。
ダイレクトに言い過ぎたかもしれない…今度会ったら謝ろう。
びちゃ。
何か液体を踏み付けてしまった。これは朝倉涼子の涙。
大量に床に垂れている…拭かなければ…。
ふきふき ふきふき
ぽた ぽた
…おかしい、拭き取ったはずの場所にまだ涙が残っている。
もう一度拭き取って…これでよし。
ぽた ぽた
…まだ涙が。もしかして雨漏れでもしているのだろうか…。
ぽた ぽた
違う…これは、わたしの涙…。
584: 2009/07/13(月) 21:46:32.15 ID:AVFwu8BbP
長門「ぅ…」ポロポロ
口から嗚咽が漏れる。制御しようとしてもエラーが発生し涙が止らない。
ダメ、このままでは悲しみで何もかもがおかしくなってしまう。
誰か…誰か助けて……わたしをこの苦しみから解放して欲しい…。
ピンポーン
インターホンがなった。
こんな時間に…誰?
わたしの家を訪ねてくる人は限られている。
…誰が来たのか想像がつかない。とりあえず応答に―――。
キョン「長門、俺だ!」
彼だ。
口から嗚咽が漏れる。制御しようとしてもエラーが発生し涙が止らない。
ダメ、このままでは悲しみで何もかもがおかしくなってしまう。
誰か…誰か助けて……わたしをこの苦しみから解放して欲しい…。
ピンポーン
インターホンがなった。
こんな時間に…誰?
わたしの家を訪ねてくる人は限られている。
…誰が来たのか想像がつかない。とりあえず応答に―――。
キョン「長門、俺だ!」
彼だ。
591: 2009/07/13(月) 21:52:29.82 ID:AVFwu8BbP
…何しに来たのだろう。まさか忘れ物でも――いや、そのようなものは何一つ無かったはず。
まさか…わたしの想いが彼に届いたとでもいうの?
嬉しさのあまり更に涙が溢れ出した。
やはりこの人を好きになって本当に良かったと思う。
長門「待って、今すぐ開け――」
キョン「マジやばいって!家に帰ったら妹に『どちらさまですか』とか
生ゴミでも見るような目で言われたんですけど!!」
長門「………………」
キョン「いや、あれマジでショックだって!母さんからも変質者扱いされたし…!!
まさか未知の勢力による攻撃じゃ―――!?」
長門「元に戻しておいた。帰って」
キョン「え、ちょ、犯人はヤス――!?」
余計悲しくなってきた。
もう寝る。寝ると言ったら寝る。
まさか…わたしの想いが彼に届いたとでもいうの?
嬉しさのあまり更に涙が溢れ出した。
やはりこの人を好きになって本当に良かったと思う。
長門「待って、今すぐ開け――」
キョン「マジやばいって!家に帰ったら妹に『どちらさまですか』とか
生ゴミでも見るような目で言われたんですけど!!」
長門「………………」
キョン「いや、あれマジでショックだって!母さんからも変質者扱いされたし…!!
まさか未知の勢力による攻撃じゃ―――!?」
長門「元に戻しておいた。帰って」
キョン「え、ちょ、犯人はヤス――!?」
余計悲しくなってきた。
もう寝る。寝ると言ったら寝る。
593: 2009/07/13(月) 22:00:22.95 ID:AVFwu8BbP
そして月曜日―――。
朝倉「おはようっ♪」
長門「………………………おはよう」
朝倉涼子は何事も無かったかのように、爽やかに接してきた。
長門「昨日のこと…」
朝倉「ごめん、何故か知らないけど昨日の夜のこと全然覚えてないのよー」
こいつ…自分で自分の記憶を消去しやがった。
ずるいずるい、自分ばっかりずるい。わたしの記憶も消して欲しい。
朝倉「おはようっ♪」
長門「………………………おはよう」
朝倉涼子は何事も無かったかのように、爽やかに接してきた。
長門「昨日のこと…」
朝倉「ごめん、何故か知らないけど昨日の夜のこと全然覚えてないのよー」
こいつ…自分で自分の記憶を消去しやがった。
ずるいずるい、自分ばっかりずるい。わたしの記憶も消して欲しい。
595: 2009/07/13(月) 22:05:30.09 ID:AVFwu8BbP
朝倉「…大丈夫?体調悪そうだけど学校行ける?」
長門「問題ない…」
朝倉「それじゃ行きましょうか」
長門「…………」コクッ
朝倉「あ、その絵…飾ったんだ」
長門「そう」
壁にはあの子が描いた一枚の絵。
せっかくなので額縁に入れて飾る事にした。
朝倉「絵の中の長門さん…すごい良い笑顔してるわ…」
長門「…………」
朝倉「ほらほら、元気だして?別に氏に別れたわけじゃないんだから」
長門「…ごめんなさい」
朝倉「え?何か言った?」
長門「なんでもない」
長門「問題ない…」
朝倉「それじゃ行きましょうか」
長門「…………」コクッ
朝倉「あ、その絵…飾ったんだ」
長門「そう」
壁にはあの子が描いた一枚の絵。
せっかくなので額縁に入れて飾る事にした。
朝倉「絵の中の長門さん…すごい良い笑顔してるわ…」
長門「…………」
朝倉「ほらほら、元気だして?別に氏に別れたわけじゃないんだから」
長門「…ごめんなさい」
朝倉「え?何か言った?」
長門「なんでもない」
596: 2009/07/13(月) 22:11:44.93 ID:AVFwu8BbP
教師「…であるからして―――」カリカリ
授業中もずっとあの子のことを考えていた。
笑った顔、照れた顔、泣いた顔。
今でも鮮明に思い出すことができる。
教師「こら。なんだボーッとして…ノートも写してないじゃないか」
しまった、先生に注意されてしまった。
手に持っていた教科書を丸めてポコンとわたしの頭を軽く叩く。
長門「っ……」ビクッ
教師「今は授業中だぞ。こっちに集中しろよ」
長門「…………」
教師「…なんだ、具合でも悪いのか?だったら保健室に――」
長門「………」ポロポロ
突然涙が流れた。
授業中もずっとあの子のことを考えていた。
笑った顔、照れた顔、泣いた顔。
今でも鮮明に思い出すことができる。
教師「こら。なんだボーッとして…ノートも写してないじゃないか」
しまった、先生に注意されてしまった。
手に持っていた教科書を丸めてポコンとわたしの頭を軽く叩く。
長門「っ……」ビクッ
教師「今は授業中だぞ。こっちに集中しろよ」
長門「…………」
教師「…なんだ、具合でも悪いのか?だったら保健室に――」
長門「………」ポロポロ
突然涙が流れた。
598: 2009/07/13(月) 22:15:53.75 ID:AVFwu8BbP
生徒A「あーっ!先生、長門さん泣かせた!」
生徒B「ひっどーい!!暴力教師ー!!」
教師「ま、待て!そんなに強く叩いて無いぞ!」
いけない、早く涙を止めなければ。悪いのはわたしなのに。
このままでは先生が暴力教師の烙印を押されてしまう。
長門「ごめんなさい、先生は…悪くない」ゴシゴシ
教師「…何かあったのか?無理はするなよ?」
長門「………」コクッ
生徒B「ひっどーい!!暴力教師ー!!」
教師「ま、待て!そんなに強く叩いて無いぞ!」
いけない、早く涙を止めなければ。悪いのはわたしなのに。
このままでは先生が暴力教師の烙印を押されてしまう。
長門「ごめんなさい、先生は…悪くない」ゴシゴシ
教師「…何かあったのか?無理はするなよ?」
長門「………」コクッ
599: 2009/07/13(月) 22:20:37.81 ID:AVFwu8BbP
今日ほど一日が長いと感じたことは無かった。
放課後、部室に着くといつもの椅子に座る。
今日は何の本も読む気が起きない。
仕方が無いので窓から見える空をボンヤリと眺めていた。
みくる「あの、長門さん――」
朝比奈みくるの声でハッとなる。
気がつくと部室には涼宮ハルヒを除く全員が集まっていた。
わたしの目の前には既に冷めてしまったお茶。
いつ淹れてくれたのか、全く気がつかなかった。
みくる「お茶、淹れ直しますね」
長門「…せっかくのお茶を無駄にしてしまった」
みくる「いいんですよ、また淹れ直せば良いだけのことですし…」
放課後、部室に着くといつもの椅子に座る。
今日は何の本も読む気が起きない。
仕方が無いので窓から見える空をボンヤリと眺めていた。
みくる「あの、長門さん――」
朝比奈みくるの声でハッとなる。
気がつくと部室には涼宮ハルヒを除く全員が集まっていた。
わたしの目の前には既に冷めてしまったお茶。
いつ淹れてくれたのか、全く気がつかなかった。
みくる「お茶、淹れ直しますね」
長門「…せっかくのお茶を無駄にしてしまった」
みくる「いいんですよ、また淹れ直せば良いだけのことですし…」
601: 2009/07/13(月) 22:26:29.13 ID:AVFwu8BbP
みくる「そういえば涼宮さんは…?」
キョン「ああ、なんか知りませんけど今日は休みですよ」
古泉「やはり先日の事を気にしているのでしょうか…」
キョン「…閉鎖空間は発生してないのか?」
古泉「まったくと言っていいほど…」
みくる「涼宮さん、早く立ち直ってくれれば良いですね…」
キョン「…それにしても週末はみんな大変だったみたいだな」
古泉「いえ、僕達はむしろ楽しかったですね」
みくる「キョンくんのほうが大変だったんじゃないんですか?」
キョン「…俺の場合、精神的に疲れただけですから」
キョン「ああ、なんか知りませんけど今日は休みですよ」
古泉「やはり先日の事を気にしているのでしょうか…」
キョン「…閉鎖空間は発生してないのか?」
古泉「まったくと言っていいほど…」
みくる「涼宮さん、早く立ち直ってくれれば良いですね…」
キョン「…それにしても週末はみんな大変だったみたいだな」
古泉「いえ、僕達はむしろ楽しかったですね」
みくる「キョンくんのほうが大変だったんじゃないんですか?」
キョン「…俺の場合、精神的に疲れただけですから」
604: 2009/07/13(月) 22:33:19.82 ID:AVFwu8BbP
キョン「…長門もお疲れさん。お前が一番大変だったろう」
長門「………………………………………………別に」
キョン「まだ立ち直れていないか…」
みくる「小さいキョンくんのこと…自分の子供みたいに可愛がってましたから…」
気を紛らわそうと適当に鞄から本を取り出す。
みくる「あ…その栞、長門さんが作ったんですか?」
長門「そう、あの子がくれた四葉で作った」
みくる「あ………」
しまった、という表情になる。相変わらずわかりやすい人。
みくる「あの…なんていうか…そのぅ…」
それ以上何を言ったら良いのかわからなかったらしい。
身振り手振りでわたしを励まそうとしてくれている。
その気持ちだけで充分嬉しい。
長門「………………………………………………別に」
キョン「まだ立ち直れていないか…」
みくる「小さいキョンくんのこと…自分の子供みたいに可愛がってましたから…」
気を紛らわそうと適当に鞄から本を取り出す。
みくる「あ…その栞、長門さんが作ったんですか?」
長門「そう、あの子がくれた四葉で作った」
みくる「あ………」
しまった、という表情になる。相変わらずわかりやすい人。
みくる「あの…なんていうか…そのぅ…」
それ以上何を言ったら良いのかわからなかったらしい。
身振り手振りでわたしを励まそうとしてくれている。
その気持ちだけで充分嬉しい。
607: 2009/07/13(月) 22:38:17.22 ID:AVFwu8BbP
みくる「…あれ?でも良く見るとクローバーとは少し違うような…」
古泉「それはカタバミですね」
キョン「カタバミ?」
古泉「ええ、クローバーに似ているのでよく間違われますがまったくの別物ですよ」
長門「……………」
キョン「…別にクローバーでもカタバミでも関係ないだろ。大切なのは
誰がくれたか、っていうことだと思うが」
古泉「まぁそうなんですけど。それにしても…ふふっ、なかなか面白いことをしてくれますねぇ」
キョン「…どういうこった?」
古泉「それはカタバミですね」
キョン「カタバミ?」
古泉「ええ、クローバーに似ているのでよく間違われますがまったくの別物ですよ」
長門「……………」
キョン「…別にクローバーでもカタバミでも関係ないだろ。大切なのは
誰がくれたか、っていうことだと思うが」
古泉「まぁそうなんですけど。それにしても…ふふっ、なかなか面白いことをしてくれますねぇ」
キョン「…どういうこった?」
609: 2009/07/13(月) 22:44:07.67 ID:AVFwu8BbP
古泉「これは古代ローマ時代の頃のお話です」
キョン「いきなり何の話だよ」
古泉「徴兵され戦地に赴く息子に何かしてやれることはないかと
母親は祈りを込めてカタバミを剣の柄に結びつけたそうです。
まぁ一種のお守りですね。
そうすることにより災難から身を守ってくれると信じられていたそうですよ」
古泉「そのお話が由来でしょうか、カタバミの花言葉は
『あなたとともに』『母親の優しさ』なんですよ」
キョン「あなたと……」
みくる「母親の優しさ、ですか…」
キョン「いきなり何の話だよ」
古泉「徴兵され戦地に赴く息子に何かしてやれることはないかと
母親は祈りを込めてカタバミを剣の柄に結びつけたそうです。
まぁ一種のお守りですね。
そうすることにより災難から身を守ってくれると信じられていたそうですよ」
古泉「そのお話が由来でしょうか、カタバミの花言葉は
『あなたとともに』『母親の優しさ』なんですよ」
キョン「あなたと……」
みくる「母親の優しさ、ですか…」
614: 2009/07/13(月) 22:52:25.58 ID:AVFwu8BbP
キョン「なんか、良い話だな…」
みくる「はい…なんだか心にジーンと響きました」
古泉「ええ、即興で作った割には中々良いお話だったと思います」
キョン「…は?」
古泉「全部僕の作り話です。やだなぁ、そんな偶然あるわけないじゃないですか」
キョン「てめぇはいっぺんセイウチのケツにド頭つっこんでおっ氏んでこいっ!!」
みくる「あぁもう無駄に感動して損しちゃいましたよっ!」
古泉「さすがにセイウチはご勘弁願いたいのですが。あ、別にあなたのなら大歓迎ですよ」
キョン「俺を頃す気か!?裂けるってレベルじゃねーぞ!!」
古泉「しかし『古代ローマ』や『ギリシャ神話』などといった単語が付くとそれだけで
無駄に信憑性が増したような気がしますよね。何故でしょうか?」
キョン「そんなの知るかっ!」
みくる「多分アレじゃないですか!?民明書房と同じ匂いがしますっ!」
キョン「あっちは胡散臭さ倍増じゃないっすか!!」
みくる「はい…なんだか心にジーンと響きました」
古泉「ええ、即興で作った割には中々良いお話だったと思います」
キョン「…は?」
古泉「全部僕の作り話です。やだなぁ、そんな偶然あるわけないじゃないですか」
キョン「てめぇはいっぺんセイウチのケツにド頭つっこんでおっ氏んでこいっ!!」
みくる「あぁもう無駄に感動して損しちゃいましたよっ!」
古泉「さすがにセイウチはご勘弁願いたいのですが。あ、別にあなたのなら大歓迎ですよ」
キョン「俺を頃す気か!?裂けるってレベルじゃねーぞ!!」
古泉「しかし『古代ローマ』や『ギリシャ神話』などといった単語が付くとそれだけで
無駄に信憑性が増したような気がしますよね。何故でしょうか?」
キョン「そんなの知るかっ!」
みくる「多分アレじゃないですか!?民明書房と同じ匂いがしますっ!」
キョン「あっちは胡散臭さ倍増じゃないっすか!!」
619: 2009/07/13(月) 22:57:46.29 ID:AVFwu8BbP
…古泉一樹がこのようなことを口にするとは。
そうか、この人はわたしを励まそうと無理矢理お馬鹿を演じているのか。
本当に、いい仲間に巡りあえた。涼宮ハルヒに感謝しよう…。
長門「……………」クス
自然に笑みがこぼれた。
古泉「あ、今笑いましたね!?」
長門「笑っていない」
キョン「俺も見たぞ!一瞬だけど!」
長門「笑っていない」
みくる「長門さんてあんな風に笑うんですね…可愛いです♪」
長門「笑っていない」ポカッ!!
みくる「いたっ!?な、なんでわたしだけ…」ジワ
長門「カタバミの花言葉は『あなたとともに』『母親の優しさ』で間違いない。
他にも『喜び』『輝く心』がある」
古泉「…早速ネタをバラされましたね」
そうか、この人はわたしを励まそうと無理矢理お馬鹿を演じているのか。
本当に、いい仲間に巡りあえた。涼宮ハルヒに感謝しよう…。
長門「……………」クス
自然に笑みがこぼれた。
古泉「あ、今笑いましたね!?」
長門「笑っていない」
キョン「俺も見たぞ!一瞬だけど!」
長門「笑っていない」
みくる「長門さんてあんな風に笑うんですね…可愛いです♪」
長門「笑っていない」ポカッ!!
みくる「いたっ!?な、なんでわたしだけ…」ジワ
長門「カタバミの花言葉は『あなたとともに』『母親の優しさ』で間違いない。
他にも『喜び』『輝く心』がある」
古泉「…早速ネタをバラされましたね」
624: 2009/07/13(月) 23:02:46.23 ID:AVFwu8BbP
長門「更に言うなら、これは涼宮ハルヒが最初に見つけた」
古泉「涼宮さんですか…。彼女の雑学の知識は無駄に広いですからね。
カタバミの花言葉を知っていてもおかしくはありません」
キョン「にしてもタイミング良すぎだな…まさか――」
みくる「もしかして涼宮さんが無意識のうちに見つかって欲しいって願ったんじゃないでしょうか…」
古泉「毎回こういう力の使い方をしてくれるなら大歓迎なのですが…」
キョン「まったく…粋なことしてくれんじゃねぇか、ハルヒのやつ…」
長門「……………」
古泉「涼宮さんですか…。彼女の雑学の知識は無駄に広いですからね。
カタバミの花言葉を知っていてもおかしくはありません」
キョン「にしてもタイミング良すぎだな…まさか――」
みくる「もしかして涼宮さんが無意識のうちに見つかって欲しいって願ったんじゃないでしょうか…」
古泉「毎回こういう力の使い方をしてくれるなら大歓迎なのですが…」
キョン「まったく…粋なことしてくれんじゃねぇか、ハルヒのやつ…」
長門「……………」
625: 2009/07/13(月) 23:07:27.95 ID:AVFwu8BbP
ハルヒ「みんなお待たせー!」バタン!!
キョン「ハ、ハルヒ!?今日は休みじゃ…!!しかもなんでポニーテールなんだよ!?」
ハルヒ「休んだんじゃなくて遅刻よ」
キョン「放課後に来ておいて遅刻と言い張るつもりか…!」
古泉「遅刻はしても早退はノノノンですか」
キョン「若干違くないかそれ」
ハルヒ「あれから色々考えたの!やはり失った信用は自らの手で回復させるしかないって!
だからこの程度でヘコんでなんていられないわ!」
古泉「さすがは涼宮さんですね」
ハルヒ「それでみんなしてあたしの事話してたみたいだけど、なに?」
キョン「…やっぱり団長様はすげぇなってみんなで褒めてたんだよ」ナデナデ
ハルヒ「にゃっ!?」ビクッ
みくる(にゃって言った…)
古泉(にゃって言った…)
長門(にゃと言った…)
キョン「ハ、ハルヒ!?今日は休みじゃ…!!しかもなんでポニーテールなんだよ!?」
ハルヒ「休んだんじゃなくて遅刻よ」
キョン「放課後に来ておいて遅刻と言い張るつもりか…!」
古泉「遅刻はしても早退はノノノンですか」
キョン「若干違くないかそれ」
ハルヒ「あれから色々考えたの!やはり失った信用は自らの手で回復させるしかないって!
だからこの程度でヘコんでなんていられないわ!」
古泉「さすがは涼宮さんですね」
ハルヒ「それでみんなしてあたしの事話してたみたいだけど、なに?」
キョン「…やっぱり団長様はすげぇなってみんなで褒めてたんだよ」ナデナデ
ハルヒ「にゃっ!?」ビクッ
みくる(にゃって言った…)
古泉(にゃって言った…)
長門(にゃと言った…)
627: 2009/07/13(月) 23:12:16.36 ID:AVFwu8BbP
ハルヒ「な、な、な、なんで頭撫でんのよっ!!」バッ
キョン「そういう気分だったからつい」
ハルヒ「だからって軽々しく撫でないでよ!まったく…!」プンプン
キョン「す、すまん…」
ハルヒ「それから!今度は休む時はちゃんとあたしに連絡いれなさい!」
キョン「悪かった、絶対許可が降りないと思ってたから」
ハルヒ「あのね、あ、あたしだって鬼じゃないんだから…ちゃんとした理由さえあれば…!」
キョン「わかった、次は古泉じゃなくて真っ先にハルヒに電話入れるから」
ハルヒ「あ、あと…あんまり辛いようだったら言いなさいよ?あたしだって…
アンタを元気づけてあげることくらい…出来るんだから…」
キョン「なんだ、今日は珍しく優しいな。もしかしてそのポニーテールって―――」
ハルヒ「あたしは団長なのよ?団員のアフターケアもしっかりしないといけないの」
キョン「そうか、ありがとよ」ナデナデ
ハルヒ「だ、だから軽々しくなでるにゃっ!!」ババッ
みくる(にゃ…)
古泉(にゃ…)
長門(にゃ…)
キョン「そういう気分だったからつい」
ハルヒ「だからって軽々しく撫でないでよ!まったく…!」プンプン
キョン「す、すまん…」
ハルヒ「それから!今度は休む時はちゃんとあたしに連絡いれなさい!」
キョン「悪かった、絶対許可が降りないと思ってたから」
ハルヒ「あのね、あ、あたしだって鬼じゃないんだから…ちゃんとした理由さえあれば…!」
キョン「わかった、次は古泉じゃなくて真っ先にハルヒに電話入れるから」
ハルヒ「あ、あと…あんまり辛いようだったら言いなさいよ?あたしだって…
アンタを元気づけてあげることくらい…出来るんだから…」
キョン「なんだ、今日は珍しく優しいな。もしかしてそのポニーテールって―――」
ハルヒ「あたしは団長なのよ?団員のアフターケアもしっかりしないといけないの」
キョン「そうか、ありがとよ」ナデナデ
ハルヒ「だ、だから軽々しくなでるにゃっ!!」ババッ
みくる(にゃ…)
古泉(にゃ…)
長門(にゃ…)
631: 2009/07/13(月) 23:17:11.50 ID:AVFwu8BbP
キョン「で、なんだその手提げ袋は」
ハルヒ「ああ、これ?ちょっとね、色々あって昔のこと思い出しちゃって。
あたしの子供の頃のアルバム持って来たのよ。見せてあげるわ」
古泉「それはそれは、実に興味深いですね」
ハルヒ「今日はあたしのだけど、明日はみんなもアルバム持って来てね。
みんなで見せっこしましょ」
みくる「えっ!?」
長門「…………」
キョン「…………」
古泉「…アルバム、ですか」
ハルヒ「な、なに?どうしたの?」
みくる「えっと…わたしのアルバムは…」
ハルヒ「ああ、これ?ちょっとね、色々あって昔のこと思い出しちゃって。
あたしの子供の頃のアルバム持って来たのよ。見せてあげるわ」
古泉「それはそれは、実に興味深いですね」
ハルヒ「今日はあたしのだけど、明日はみんなもアルバム持って来てね。
みんなで見せっこしましょ」
みくる「えっ!?」
長門「…………」
キョン「…………」
古泉「…アルバム、ですか」
ハルヒ「な、なに?どうしたの?」
みくる「えっと…わたしのアルバムは…」
634: 2009/07/13(月) 23:22:24.43 ID:AVFwu8BbP
うろたえるのも無理は無い、朝比奈みくるは未来の人間。
こちらの時代にアルバムなどという任務と関係のない荷物を持ってくる余裕は無いはず。
仮に持ってこれたとしても現代では存在しない物が背景に写っている可能性が極めて高い。
それ以前に未来の世界にアルバムなどというモノが存在してるかどうかすら危ういが。
つまり涼宮ハルヒには見せられない。
よってここはフォローを入れるべきと判断する。
長門「…朝比奈みくるのアルバムは火事によって焼失してしまった」
ハルヒ「え!?みくるちゃんの家火事にあってたの!?」
みくる「そ、そうなんですよ。中学生の頃に…」
ハルヒ「…可愛い顔してヘビィな人生送ってるのね。ごめん、嫌なこと思い出させちゃったわね」
みくる「い、いえ。そのお気遣いだけで充分です」
こちらの時代にアルバムなどという任務と関係のない荷物を持ってくる余裕は無いはず。
仮に持ってこれたとしても現代では存在しない物が背景に写っている可能性が極めて高い。
それ以前に未来の世界にアルバムなどというモノが存在してるかどうかすら危ういが。
つまり涼宮ハルヒには見せられない。
よってここはフォローを入れるべきと判断する。
長門「…朝比奈みくるのアルバムは火事によって焼失してしまった」
ハルヒ「え!?みくるちゃんの家火事にあってたの!?」
みくる「そ、そうなんですよ。中学生の頃に…」
ハルヒ「…可愛い顔してヘビィな人生送ってるのね。ごめん、嫌なこと思い出させちゃったわね」
みくる「い、いえ。そのお気遣いだけで充分です」
635: 2009/07/13(月) 23:27:08.93 ID:AVFwu8BbP
ハルヒ「有希はどう?」
わたしの場合、今まで生きた時間というものが3年分しかない。
適当に写真を偽造することも可能だが少々時間がかかる。
長門「両親がいる家に置いてある、すぐには持参できない」
ハルヒ「そっか、それじゃ無理ね…。古泉くんはどう?」
古泉「……………」
ハルヒ「ま、まさか古泉くんも…?」
古泉「あ、僕は大丈夫ですよ。押入れの中に大事にしまってありますから」
ハルヒ「そ、そうよね、それじゃあ楽しみにしてるわよ」ホッ
ハルヒ「キョン!アンタもちゃんと持ってきなさいよ!?」
キョン「すまん、俺のは…勘弁してくれないか…?」
わたしの場合、今まで生きた時間というものが3年分しかない。
適当に写真を偽造することも可能だが少々時間がかかる。
長門「両親がいる家に置いてある、すぐには持参できない」
ハルヒ「そっか、それじゃ無理ね…。古泉くんはどう?」
古泉「……………」
ハルヒ「ま、まさか古泉くんも…?」
古泉「あ、僕は大丈夫ですよ。押入れの中に大事にしまってありますから」
ハルヒ「そ、そうよね、それじゃあ楽しみにしてるわよ」ホッ
ハルヒ「キョン!アンタもちゃんと持ってきなさいよ!?」
キョン「すまん、俺のは…勘弁してくれないか…?」
636: 2009/07/13(月) 23:31:55.64 ID:AVFwu8BbP
ハルヒ「な、なんでよ。みくるちゃんみたいに物理的に無理ってわけじゃないんでしょ?」
キョン「…その、こないだ亡くなった知人ってのが…結構一緒に写ってるんだわ」
ハルヒ「あ……」
キョン「今見ると思い出しちまいそうで…だから…」
ハルヒ「わ、わかったわよぅ…!じゃあキョンのも持ってこなくて良いわ!」
キョン「助かる」
ハルヒ「ちぇっ、キョンのが一番楽しみだったのに…」ボソッ
古泉「それじゃ涼宮さんのアルバムを見せてもらいましょうか」
みくる「涼宮さんの小さい頃ってどんな感じなんでしょう?」
ハルヒ「それは見てのお楽しみっと」
キョン「…その、こないだ亡くなった知人ってのが…結構一緒に写ってるんだわ」
ハルヒ「あ……」
キョン「今見ると思い出しちまいそうで…だから…」
ハルヒ「わ、わかったわよぅ…!じゃあキョンのも持ってこなくて良いわ!」
キョン「助かる」
ハルヒ「ちぇっ、キョンのが一番楽しみだったのに…」ボソッ
古泉「それじゃ涼宮さんのアルバムを見せてもらいましょうか」
みくる「涼宮さんの小さい頃ってどんな感じなんでしょう?」
ハルヒ「それは見てのお楽しみっと」
641: 2009/07/13(月) 23:37:12.82 ID:AVFwu8BbP
ピンポンパンポーン
放送「2年5組の涼宮ハルヒさん、2年5組の涼宮ハルヒさん」
ハルヒ「ぁん?」
放送「担任の岡部先生がお呼びです。至急職員室までおこしください」
キョン「…さっそく学校休んでおいて部活に来た事がバレたのか?」
ハルヒ「ったく…。ちょっと行って来るわ」
古泉「ええ、このままお待ちしておりますよ」
涼宮ハルヒは部室から飛び出ると40ヤード4.2秒の速さで駆け抜けていった。
そんなあなたに個人的に眼盾の称号を与えようと思う。
放送「2年5組の涼宮ハルヒさん、2年5組の涼宮ハルヒさん」
ハルヒ「ぁん?」
放送「担任の岡部先生がお呼びです。至急職員室までおこしください」
キョン「…さっそく学校休んでおいて部活に来た事がバレたのか?」
ハルヒ「ったく…。ちょっと行って来るわ」
古泉「ええ、このままお待ちしておりますよ」
涼宮ハルヒは部室から飛び出ると40ヤード4.2秒の速さで駆け抜けていった。
そんなあなたに個人的に眼盾の称号を与えようと思う。
644: 2009/07/13(月) 23:40:49.46 ID:AVFwu8BbP
長門「嘘」ずいっ
キョン「な、なんだよ…そんなに顔近づけて」
長門「アルバムのこと。あなたの知人は亡くなってはいない」
キョン「まぁ…確かにな。我ながらナイス演技&言い訳だと思ったんだが…」
長門「何故嘘を」
キョン「…あまり人に見せたくない内容だからだよ。絶対笑い物にされる。特にハルヒには」
古泉「そんなに酷い内容なのですか?」
キョン「…フルチンの写真とか結構」
古泉「あぁ…それはなんとなくわかりますが…」
長門「見せて欲しい」キラキラキラ
キョン「な、なんだよ…そんなに顔近づけて」
長門「アルバムのこと。あなたの知人は亡くなってはいない」
キョン「まぁ…確かにな。我ながらナイス演技&言い訳だと思ったんだが…」
長門「何故嘘を」
キョン「…あまり人に見せたくない内容だからだよ。絶対笑い物にされる。特にハルヒには」
古泉「そんなに酷い内容なのですか?」
キョン「…フルチンの写真とか結構」
古泉「あぁ…それはなんとなくわかりますが…」
長門「見せて欲しい」キラキラキラ
645: 2009/07/13(月) 23:43:24.95 ID:AVFwu8BbP
キョン「えぇぇ!?そんなん見ても面白くないぞ!?つーか俺が恥ずかしい!!」
長門「お願い」キラキラキラ
キョン「そんなに目を輝かせたって、ダメったらダメ」
古泉「別に良いじゃないですか、アルバムとはそういうものがあっても
まったくおかしくないと思うのですか…」
みくる「ほら、涼宮さんのアルバムにだって丸出しの写真が―――」ペラペラ
キョン「マジですか、って0歳児の入浴中の写真はどうでも良いとして」
長門「お願い」キラキラキラ
キョン「そんなに目を輝かせたって、ダメったらダメ」
古泉「別に良いじゃないですか、アルバムとはそういうものがあっても
まったくおかしくないと思うのですか…」
みくる「ほら、涼宮さんのアルバムにだって丸出しの写真が―――」ペラペラ
キョン「マジですか、って0歳児の入浴中の写真はどうでも良いとして」
647: 2009/07/13(月) 23:47:12.75 ID:AVFwu8BbP
古泉「ははぁ…そういうことですか」キュピーン
キョン「な、なんだよ…」
みくる「あ、なるほど…」キュピーン
キョン「朝比奈さんまで…一体何だって言うんですか」
みくる「もうっ、子供の時の写真なんですしサイズなんて気にしなくていいのに♪」
古泉「別にポークビッツでも良いじゃないですか」
キョン「…そんなんじゃねぇよ!」
古泉「ポークビッツではない…ま、まさかフランクフルトだとでも言うのですか!?」
みくる「え、ええっ!?子供の時から既にMEGAサイズだったんですかぁ!?」
古泉「い、いや、逆に小さいを通り越してあるべきものが付いてないとか!!!」
みくる「じゃあキョンくんは実は女の子!?」
キョン「なにアホなこと言ってんですか!」
キョン「な、なんだよ…」
みくる「あ、なるほど…」キュピーン
キョン「朝比奈さんまで…一体何だって言うんですか」
みくる「もうっ、子供の時の写真なんですしサイズなんて気にしなくていいのに♪」
古泉「別にポークビッツでも良いじゃないですか」
キョン「…そんなんじゃねぇよ!」
古泉「ポークビッツではない…ま、まさかフランクフルトだとでも言うのですか!?」
みくる「え、ええっ!?子供の時から既にMEGAサイズだったんですかぁ!?」
古泉「い、いや、逆に小さいを通り越してあるべきものが付いてないとか!!!」
みくる「じゃあキョンくんは実は女の子!?」
キョン「なにアホなこと言ってんですか!」
649: 2009/07/13(月) 23:52:15.94 ID:AVFwu8BbP
古泉「では一体何でそこまで嫌がるんですか…?」
キョン「…ウィンナー巻き」ボソ
古泉「…は?」
キョン「コンビニのおでんの具であるだろ、ウィンナー巻き…」
古泉「こ、子供の時から既にズル剥けだったというのですか…ッッ!?」
みくる「えええぇぇっ!?!?!?」
古泉「なるほど…それは確かに見せたくはありませんね…」
キョン「だよな!?そう思うよな!?フツーは見せたくないよな!?」
長門「それでもわたしは見たいと感じる」キラン
古泉「そうですね、逆に見たいと思います」キラン
みくる「珍しさのあまり見てみたいですよね」キラン
キョン「みなさーん!ここに外道が3人いますよー!?」
キョン「…ウィンナー巻き」ボソ
古泉「…は?」
キョン「コンビニのおでんの具であるだろ、ウィンナー巻き…」
古泉「こ、子供の時から既にズル剥けだったというのですか…ッッ!?」
みくる「えええぇぇっ!?!?!?」
古泉「なるほど…それは確かに見せたくはありませんね…」
キョン「だよな!?そう思うよな!?フツーは見せたくないよな!?」
長門「それでもわたしは見たいと感じる」キラン
古泉「そうですね、逆に見たいと思います」キラン
みくる「珍しさのあまり見てみたいですよね」キラン
キョン「みなさーん!ここに外道が3人いますよー!?」
650: 2009/07/13(月) 23:56:12.43 ID:AVFwu8BbP
長門「というわけで力ずくでも見せて貰う」ガッ
キョン「んなっ!?」ササッ
長門「逃げないで」
キョン「俺を捕まえて締め上げる気だろう!?誰だって逃げるわっ!」
古泉「長門さん、手伝いますよ」
みくる「わたしも手伝いますっ」
キョン「ちょ!?3人がかりとは!?」
古泉「すいません、先程から長門さんを見ているととても不憫で…」
みくる「長門さんの悲しみを紛らわしてあげる為にも、是非アルバムを!」
キョン「いや、絶対に俺のウィンナー巻きが目当てだろ!?顔におもっきり出てるぞ!!」
キョン「んなっ!?」ササッ
長門「逃げないで」
キョン「俺を捕まえて締め上げる気だろう!?誰だって逃げるわっ!」
古泉「長門さん、手伝いますよ」
みくる「わたしも手伝いますっ」
キョン「ちょ!?3人がかりとは!?」
古泉「すいません、先程から長門さんを見ているととても不憫で…」
みくる「長門さんの悲しみを紛らわしてあげる為にも、是非アルバムを!」
キョン「いや、絶対に俺のウィンナー巻きが目当てだろ!?顔におもっきり出てるぞ!!」
654: 2009/07/14(火) 00:01:15.18 ID:CZKpUwUlP
古泉「では三人で囲んで一斉に飛びかかりましょう」ワキワキ
みくる「見せてくれるって約束するまでずっとくすぐっちゃいますからね!?」ワキワキ
キョン「ひぃぃっ!?」
全員で一斉に彼に飛びかかる。
あと少しで捕まえられる…という所で、いきなり彼が視界から消えた。
避けた?まさか。彼にここまでの運動能力は無かったはず。
…いや、今はそれどころではない。
このままでは二人とぶつかってしまう。
古泉「うわっ!?」ドテッ
3人がぶつかり合い、そのまま床に倒れこむ。
みくる「いたたたた…あれ、キョンくんは…?」
キョン「お、重い…みんな、はやくどいてくれぇぇ…」
みくる「え、あれ?なんかキョンくんの身体が…」
古泉「これはこれは…子供の姿になっていますね」
キョン「な、なんだとぅ!?」
みくる「見せてくれるって約束するまでずっとくすぐっちゃいますからね!?」ワキワキ
キョン「ひぃぃっ!?」
全員で一斉に彼に飛びかかる。
あと少しで捕まえられる…という所で、いきなり彼が視界から消えた。
避けた?まさか。彼にここまでの運動能力は無かったはず。
…いや、今はそれどころではない。
このままでは二人とぶつかってしまう。
古泉「うわっ!?」ドテッ
3人がぶつかり合い、そのまま床に倒れこむ。
みくる「いたたたた…あれ、キョンくんは…?」
キョン「お、重い…みんな、はやくどいてくれぇぇ…」
みくる「え、あれ?なんかキョンくんの身体が…」
古泉「これはこれは…子供の姿になっていますね」
キョン「な、なんだとぅ!?」
656: 2009/07/14(火) 00:05:23.82 ID:CZKpUwUlP
古泉「まさか…今度は本当に涼宮さんの願望が実現したのでは…」
みくる「え…じゃあ、キョンくんの子供の頃の姿が見たいって思って!?」
キョン「前言撤回…!やっぱハルヒはダメ人間だ…!」
古泉「こんなことなら恥ずかしくてもアルバムを見せていたほうが良かったですねぇ」
キョン「そりゃただの結果論だ!こんなことになるなんて思いもしねぇよ!」
長門「………………」
キョン「お、おいどうした?今ので何処か怪我でも――」
長門「…会いたかった」ギュゥッ
キョン「うあ…っ!」
長門「安心して、あなたはわたしが守る」キラキラキラ
キョン「長門…なんか目が獲物を見つけたプレデターみたいになってるぞ…」
長門「そのようなことはない」キラキラキラ
みくる「え…じゃあ、キョンくんの子供の頃の姿が見たいって思って!?」
キョン「前言撤回…!やっぱハルヒはダメ人間だ…!」
古泉「こんなことなら恥ずかしくてもアルバムを見せていたほうが良かったですねぇ」
キョン「そりゃただの結果論だ!こんなことになるなんて思いもしねぇよ!」
長門「………………」
キョン「お、おいどうした?今ので何処か怪我でも――」
長門「…会いたかった」ギュゥッ
キョン「うあ…っ!」
長門「安心して、あなたはわたしが守る」キラキラキラ
キョン「長門…なんか目が獲物を見つけたプレデターみたいになってるぞ…」
長門「そのようなことはない」キラキラキラ
658: 2009/07/14(火) 00:09:10.70 ID:CZKpUwUlP
長門「このまま彼をここには置いておけない。家に連れて帰る」
古泉「わかりました、後のことはお任せください」
みくる「長門さん、頑張ってくださいっ!」
キョン「一体何をする気だ?!」
長門「元の姿に戻るまで一緒に暮らす。ご飯も、お風呂も、寝るのも一緒」
キョン「風呂も寝るのも一緒かよ!?」
長門「ダメ……?」シュン
キョン「く…っ!?」
古泉「………」じーっ
みくる「………」じーっ
キョン「あぁもうわかったよ!ただし元に戻るまでの間だけだからな!?」
長門「ありがとう」パァッ
キョン「ったく…」
古泉「わかりました、後のことはお任せください」
みくる「長門さん、頑張ってくださいっ!」
キョン「一体何をする気だ?!」
長門「元の姿に戻るまで一緒に暮らす。ご飯も、お風呂も、寝るのも一緒」
キョン「風呂も寝るのも一緒かよ!?」
長門「ダメ……?」シュン
キョン「く…っ!?」
古泉「………」じーっ
みくる「………」じーっ
キョン「あぁもうわかったよ!ただし元に戻るまでの間だけだからな!?」
長門「ありがとう」パァッ
キョン「ったく…」
659: 2009/07/14(火) 00:14:06.84 ID:CZKpUwUlP
長門「行こ」
小さい身体を抱かかえると部室から飛び出す。
まず帰ったら食事を作って、それから一緒に食べて…。
その後一緒にお風呂に…。いや、食事のあとすぐにお風呂は健康上よろしくない。
適度に遊んでからにしよう。それから―――。
キョン「…嬉しそうだな」
長門「とても」
キョン「…………」
キョン「ま、たまにはいっか…」
長門「それと――」
キョン「なんだ?」
長門「わたしのことはお母さんと呼んで欲しい」
おしまい
小さい身体を抱かかえると部室から飛び出す。
まず帰ったら食事を作って、それから一緒に食べて…。
その後一緒にお風呂に…。いや、食事のあとすぐにお風呂は健康上よろしくない。
適度に遊んでからにしよう。それから―――。
キョン「…嬉しそうだな」
長門「とても」
キョン「…………」
キョン「ま、たまにはいっか…」
長門「それと――」
キョン「なんだ?」
長門「わたしのことはお母さんと呼んで欲しい」
おしまい
669: 2009/07/14(火) 00:17:31.97 ID:CZKpUwUlP
キョン(小)「ぽーにょぽーにょぽにょ♪」モミモミ
橘「だ、だめぇ…きゃふっ…」ビクンビクン
佐々木「くっ…まさかポニョがこういう遊びだったなんて…」ピクッピクッ
橘「だ、誰がこんなことを吹き込んだのよぅ…!」
周防「―お願い―私にも――ポニョを――」
キョン(小)「えー?だっておかーさんじゃぽにょできないんだもん」
周防「―――!!」ガーン!!
キョン(小)「ぽーにょぽーにょ♪」
橘「いやぁぁぁんっ!」
藤原「な…何やってんだ、お前ら…」
今度こそ本当におしまい
橘「だ、だめぇ…きゃふっ…」ビクンビクン
佐々木「くっ…まさかポニョがこういう遊びだったなんて…」ピクッピクッ
橘「だ、誰がこんなことを吹き込んだのよぅ…!」
周防「―お願い―私にも――ポニョを――」
キョン(小)「えー?だっておかーさんじゃぽにょできないんだもん」
周防「―――!!」ガーン!!
キョン(小)「ぽーにょぽーにょ♪」
橘「いやぁぁぁんっ!」
藤原「な…何やってんだ、お前ら…」
今度こそ本当におしまい
680: 2009/07/14(火) 00:26:15.60 ID:CZKpUwUlP
3日間にわたり支援、保守してくださった皆様、本当にありがとうございました。
これで一番書きたかったのが長門のお母さんっぷり。
次にキョン(小)に悶えるSOS団のメンバー。
こんなんでも楽しんで頂けたら凄い嬉しいです。
最後にもう一度、本当にありがとう。
これで一番書きたかったのが長門のお母さんっぷり。
次にキョン(小)に悶えるSOS団のメンバー。
こんなんでも楽しんで頂けたら凄い嬉しいです。
最後にもう一度、本当にありがとう。
696: 2009/07/14(火) 00:42:54.89 ID:CZKpUwUlP
あと色んな箇所に小ネタをいれたけどまさか>>202の歌詞に
気がついた人がいたのには驚いたと同時に悶えました。
>>674
一応、周防側から見た状態で今回の一件を書いてあるんですけど時間と体力の関係上
公開は厳しいかと…。…作りこみも甘いし。
>>687
自分は男です。子供もいません。
ここにあるのはほとんど自分の過去の体験談を思い出して書きました。
こうしてみると結構覚えてるものなんですよねぇ。
気がついた人がいたのには驚いたと同時に悶えました。
>>674
一応、周防側から見た状態で今回の一件を書いてあるんですけど時間と体力の関係上
公開は厳しいかと…。…作りこみも甘いし。
>>687
自分は男です。子供もいません。
ここにあるのはほとんど自分の過去の体験談を思い出して書きました。
こうしてみると結構覚えてるものなんですよねぇ。
705: 2009/07/14(火) 01:03:44.97 ID:CZKpUwUlP
>>699
あとは鶴屋さんですね。
髪の毛長いし、後ろから見たら鶴屋さんと周防ってそっくりだと思うし
子供ってそういうの結構見間違えるかなぁと。
>>701
自分は朝倉と同じで従弟に教えようとしたら、変な事教えんなってブン殴られた側で…。
元はポニョじゃなくてぷよぷよなんですよ。
あとは鶴屋さんですね。
髪の毛長いし、後ろから見たら鶴屋さんと周防ってそっくりだと思うし
子供ってそういうの結構見間違えるかなぁと。
>>701
自分は朝倉と同じで従弟に教えようとしたら、変な事教えんなってブン殴られた側で…。
元はポニョじゃなくてぷよぷよなんですよ。
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります