侑（トランプ……では無い？　数字じゃなくて『X』って書いてある）

侑「ほいーるおぶ、ふぉー……ふぉーちゅん？」

歩夢「それってもしかして、タロットカード？」

侑「タロットカード？」

歩夢「うん、占いとかに使うカードで確か『WHEEL of FORTUNE』って名前のカードもあったような」

侑「へぇー、歩夢よく知ってるね？」

歩夢「ふふふっ、タロットカードをモチーフにした能力を使う主人公のゲームがあってね」

歩夢「そのゲームRPGなのに道は一方通行だし、敵はシンボルエンカウントしかなくてね」

侑「……またクソゲーの話？」

歩夢「ふふっ、ゲーム性はそこそこなクソだけど特にキャラゲーなのに原作破壊度が本当に異次元でね」ｸｿｹﾞｰｸｿｹﾞｰ♪

侑「歩夢は本当にクソゲーが好きだね」ｱﾊﾊ…

ーーー お昼休み ーーー

侑（さーてお昼お昼、今日は購買で何食べよっかなー）ｶﾞｻｺﾞｿ

侑（あ、そういえばこのタロットカード、ポケットに入れっぱなしだったな……）🃏

侑（朝は結局、歩夢がクソゲーの話を続けて終わっちゃったからね……そういうところも可愛いんだけどね）ｱﾊﾊ

🃏✨ｷﾗｯ

侑「っ！？　今、なんか光ったような……？」

📱ﾋﾟｺﾝ

侑（ん、歩夢から。お昼集合ちょっと遅れる……か、OKっと）📱

🃏……

侑「……まあ、カードが光るわけないか」

侑「さて、早めに購買行ってご飯買わないと」

ーーー 校舎外れ ーーー

侑（購買混んでて遅れそうになったけど、ここから行けば集合場所へ近道のはず！）ﾀｯﾀｯ


「ーーー私、好きなのっ！！」


侑「っ！？」

侑（わ、わわっ誰か告白してる！）

侑「ん？　あれって……」


「付き合ってください、歩夢ちゃんっ！！///」

歩夢「ええぇぇっ！？///」


侑（ええぇぇっ歩夢っ！？///）

歩夢「ど、どうして急に……？」

「歩夢ちゃんとは仲良い友達だと思ってた。けど、なんか歩夢ちゃんを見てるとドキドキするようになっちゃって、だから恋なんだって思って……///」

「だから歩夢ちゃん、私と付き合ってくださいっ！///」🫱ｻｯ

歩夢「………」


侑（………）ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

侑（って、ダメダメ！）ﾀﾞｯ💨

侑（人の告白してる所盗み見るなんてよくないよっ！　歩夢の応えは気になる、けど……）

侑（どう応えるかは歩夢の自由、だしね……）

ーーー 中庭 ーーー

歩夢「侑ちゃんごめんね、おまたせ」

侑「ううん、購買混んでて私も今来た所だよ」

歩夢「そっか、じゃあ食べよっか」

侑「うん……」

歩夢「……？　どうかしたの？」

侑「……歩夢、その、さ……さっき見ちゃって」

歩夢「見ちゃって？」

侑「たまたまだよ？　たまたま、通りかかって、その……告白……」

歩夢「っ！？　み、見てたの……っ！？」

侑「あはは、いやそんなつもりじゃなかったんだけど、本当にたまたま聞こえちゃって……」

侑「あ、もちろん全部見てた訳じゃないよ！？　告白する声が聞こえて少し見ただけで、その後直ぐに離れたからっ！」

歩夢「そ、そっか……」ﾎｯ

侑「だからその、付き合うことに……なったの？」

歩夢「………」

侑「………」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢「うーん、どうでしょう？」ﾌﾌｯ

侑「ええっ！？　教えてくれないのっ！？」

歩夢「……侑ちゃんは、私が付き合ったら……どう思う、の？」ﾁﾗｯ

侑「どう思う……？　うーん……おめでたいと思うし、嬉しい、かな？」

歩夢「……そう」

侑「……？」

歩夢「じゃあ残念でした。私は付き合ってませんー」

侑「えぇーなんで！　勿体ない！」

侑「あの子、歩夢と仲良いクラスメイトの子でしょ？　可愛いし、歩夢も気が合うって遊びにも何回も行ってるのに……」

歩夢「……あの子は別に友達ってだけだもん。それに侑ちゃんには関係ないから」ﾑｽｯ

侑「えー……そっか……」

侑（せっかくのチャンスなのに勿体ない……）

侑「……もしかして、歩夢って結構告白されてるの？」

歩夢「え？」

侑「私が知らないだけで結構告白されてるとか……？」ﾑﾑﾑ?

歩夢「はぁ？　そんな訳ないでしょ」

歩夢「告白だってされたの今日が初めてだもん」

侑「本当かなぁ……？」ｼﾞﾄｰｰｰ

歩夢「本当ですー」

「あの！　上原歩夢さんですよね！？」

歩夢「え？　そ、そうですけど……」

「あの、突然なんですけどっ一目惚れしちゃいました！　私と付き合ってください！！」

歩夢「えぇっ！？　いや、その、ごめんなさい……」

「そ、そうですか……」

侑「……モテモテじゃん」

「いきなり過ぎましたよね……でもあの、良かったらこれ私の連絡先ですっ！　ではまたっ！」つ📄

歩夢「あ、えっと……」📄

侑「……あの子だって可愛かったじゃん、また連絡してあげなら？」

歩夢「……可愛いければいいってわけじゃないもん……」ﾑｽｯ

侑「えぇー？　もしかして、それがモテる人の余裕って奴？」

歩夢「違いますっ！」ﾌﾟｲｯ!

── 夜🎹 ──

侑「ふわぁ〜……」𓈒𓏸

侑（今日は凄かったなぁ、まさか一日に2度も告白現場に立ち会うなんて、漫画じゃん……）

侑（歩夢があんなモテモテだなんて知らなかったな）

侑（確かに歩夢可愛いもんね。みんなが好きになる理由も分かるなぁ……）

侑（でもなんで歩夢はあんな頑なに告白を受けないんだろ？）

侑（理由も教えてくれないし、せっかくモテるなら付き合ってみればいいのに）

侑（……歩夢が、誰かと付き合う、か……）

侑「………」💤

ーー
ーーーー

運………に導………者よ。


侑（……んぅ？　なにか……聞こえる……？）


🃏運命の輪に導かれし者よ。


侑（うん、めい……？　これは……夢……？）


🃏運命の輪とは、即ち宿命(さだめ)を選択する力。

🃏廻る運命を止めるのも、動かすのも其方次第。

🃏その力に、何を望む？


侑（何を……望む……？）


🃏もし力を望むのであれば……

🃏カードを重ねよ。運命を重ねよ。


侑（カードを、運命を重ねる……？）

ーーーー
ーー


侑「……んん、んぅ……？」ﾑｸﾘ

侑「……なんか、変な夢見たな……」

侑「……あのタロットカード……」

侑「……あっ！　やば、スカートのポッケに入れたまま洗濯機入れちゃったかも！」ｶﾞﾊﾞｯ!

侑「……ん？」ﾋﾟﾀｯ

侑「………」ｺﾞｿｺﾞｿ

侑「パジャマのポケットに入ってる……」🃏

侑「あれ……いつの間に入れたっけ……？？」

ーーー お昼休み ーーー

侑「ふわぁぁ〜」𓈒𓏸

侑（昨日、変な夢見たせいで目が冴えちゃって寝不足かも……）

侑「……このカード、やっぱりなんか不思議だなぁ……」ｼﾞｯ🃏

📱ﾋﾟｺﾝ

侑（ん、歩夢から。お昼今日は一緒は無理……か、何か用事かな？）📱

📱ﾋﾟｺﾝ

侑（……ちょっとね？……か。うーん、歩夢がわざわざ隠すなんて珍しいな……）📱

「ねえ、高咲さん！」

侑「ん？　どうしたの？」

「高咲さんって上原さんの幼なじみって本当？」

侑「うん、そうだけど……？」

「お願いっ上原さんについて色々お話聞かせてくれない？　趣味とか好きな事とかっ！」

侑「いいけど、どうして？」

「実は私、上原さんの事が気になってて……///」

侑「へ、へぇー……」

「今の話本当！？」「私も上原さんのこと聞きたい！」「私も私も！！」

侑「わわっ、そ、そんなにっ！？」

侑（歩夢、モテモテすぎるよっ！！？）

～間～


侑「はぁ、やっと開放された……」

侑「歩夢って本当にモテモテだね……」

侑（でも、こんなこと今までなかったのに……）

侑（急にこんな風になるなんて、なんか変だよね……？）🤔

侑（……もしかして）

侑「……歩夢の可愛さにみんなが気付き始めたのかな？」

侑（うんうん、歩夢は可愛いもん。放っておくわけないもんね）

📱……

侑（……というか、歩夢なんで今日はお昼一緒にできなかったんだろう？　あれから返信ないし……）📱

|@彡ｻｯ！

侑「あれ、今空き教室に走ってった人影って……」

侑「……歩夢？」ｶﾞﾗﾗ

歩夢「ﾊｧ……ﾊｧ……っ！？　侑、ちゃん……？」

侑「こんな所で何してるの？」

歩夢「……えっと」

侑「返信ないからちょっと心配したよ？　何かあったの？」

歩夢「侑ちゃんは……その、私に……」

侑「？　歩夢が、どうかしたの？」

歩夢「……う、ううん、なんでもない……」

歩夢「大丈夫だから。ごめん、私、行かなきゃだから……」

侑「え、行くって、そんな息切らしてどこ行くの？」ｽｯ

歩夢「っ！？　来ないでっ！」

侑「っ！？」ﾋﾞｸｯ

歩夢「ぁ……ほ、本当に大丈夫、だから……」

侑「大丈夫じゃないでしょ？」

侑「歩夢、なんで目を合わせてくれないの？」

歩夢「っ！？　ど、どうして……そんなこと……？」

侑「なんか意図的に目をそらされてる気がして」

歩夢「……そういう所ばっか気付くくせに……」ﾎﾞｿｯ

侑「え？」

歩夢「とにかく、大丈夫だからっ……今は言えないけど、その……離れて欲しい……お願い」

侑「……わかった。言いたくないなら今は言わなくてもいい、けど本当になにか悩みとか、私が力になれることがあったら言ってね？」

歩夢「……うん、ありがとう」

ーーー 放課後 ーーー

「じゃあね、高咲さん！　また上原さんのこと聞かせてね！」ﾉｼ

侑「うん、またね」ﾉｼ

侑（……クラスメイトだけじゃなくて別の学科に別階級の生徒にまで歩夢の話聞かれるなんて、やっぱりモテモテだなぁ）

侑（……歩夢、大丈夫かな？）

侑（お昼休みの時の歩夢、何か隠してて……あんな歩夢、見たこと無かったもん……）

侑（なにか悩みがあるなら、力になってあげたい）

侑（……私に言えない、事情があるのかな？）

侑（……やっぱり、恋愛関連なの、かな……）

侑「……相談するなら、私にして欲しいのに……」ﾎﾞｿｯ

📱……

侑（……返信来ないし、今日は一緒に帰れそうにもない、か……）📱

侑「まあ、それなら今日はひとりで……」ｶﾞﾗﾗｯ

侑「っ！？　なにこの人混みっ！？」


「歩夢ちゃんあっち行ったみたい！！」「待っててね上原さんっ！！」「上原さん私の気持ちを受け取って！！」「歩夢ちゃん！！好きだ！！！！」「歩夢ちゃんは私のものなんだからっ！！！」「どいて!!!　私はクラスメイトよ!!!」「あなたたちに歩夢さんは渡さないわ！！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀｶﾞﾔｶﾞﾔﾄﾞｺﾄﾞｺ


侑「こ、これ……全部歩夢のっ！？」

侑（さ、流石におかしいよね？　こんな一変に人混みが出来て、全員が歩夢に向かうなんて……）

侑（もしかして歩夢、お昼もこんな感じで追い掛け回されてたとか？　だったら、早く歩夢を見つけて助けに行かないと……！）


「あれ、高咲さんじゃない！？」「高咲侑ってもしかして歩夢ちゃんの幼馴染のっ！！？」「上原さんの幼馴染！！？」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀｶﾞﾔｶﾞﾔﾄﾞｺﾄﾞｺ💨💨


侑「やばっ、こっちに来たっ！？」ﾀﾞｯ💨


「待て！逃げるなぁっ！！」「私も幼馴染になりたいのに！許せない！！！」「私も上原さんの特別になりたいのにっ！！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀｶﾞﾔｶﾞﾔﾄﾞｺﾄﾞｺ💨💨💨


侑「ひぃぃっ！？　なんか様子おかしくないっ！！？」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ💨


「どこいった！！逃がすな！！！」「上原さんはどこっ！！」」「むちゃくちゃにしてやる!!」「絶対に見つけてっ！！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀｶﾞﾔｶﾞﾔﾄﾞｺﾄﾞｺ💨💨💨


侑（……すごい形相、あんなのに捕まったら絶対やばい……！）

侑（……ここじゃ見つかるし、どこか隠れる場所……）

侑（あっ！　屋上とかなら立ち入り禁止だけど隠れるにはいいかも……）

ーーー 屋上 ーーー

侑（ここの扉から入れるはず……）

侑「っ！？　お、重いっ……！　開かない……っっ」🚪ｸﾞｸﾞｸﾞｯ

「……侑、ちゃん？」

侑「っ！！　その声、歩夢っ！？」

歩夢「ここにきちゃダメっ！　ここは危ないからっ！」

侑「で、でもみんななんか様子おかしくてっ私も追い掛け回されてて……」

歩夢「え、侑ちゃんもっ！？　待って今開けるからっ！」

～間～

侑「ありがとう歩夢。助かったよ」

歩夢「………」

侑「歩夢も、あのたくさんの人に追い掛け回されてたの？」

歩夢「……うん」

侑「なんか様子が変、だったよね？」

侑「歩夢、もしかして何か知ってるの？」

歩夢「………」

侑「なにか知ってるなら教えて欲しい、私にできることなら、歩夢の力になりたいの！！」

歩夢「侑ちゃん……っ！」

歩夢「……これ」🃏

侑「これって……！　タロットカード……！？」

侑（私とは違う『?』と『THE LOVERS』が書かかれてる……）

>>50
文字化けしてる『?』は『VI』です。

歩夢「気がついたら、このカードを持ってて……」🃏

歩夢「たまにカードが光って、それで周りの人から急に告白されたり迫られたりして……」

歩夢「それもどんどん大きくなって、いつの間にかたくさんの人に囲まれて、追いかけられて……」

歩夢「カードを捨ててもいつの間にかポケットに入ってるし、私怖くなって、でも侑ちゃんまで巻き込みたくなくて……っ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

侑「……そうだったんだ……ごめんね、私こそ歩夢の力になってあげられなくて……」

歩夢「……ううん、私の方こそごめんね。結局侑ちゃんまで巻き込んじゃって……」ｸﾞｽﾝ

🚪ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ!!

侑＆歩夢「っ！？」

「今声がしたっ！！」「歩夢ちゃん、そこにいるのっ！！？」「歩夢ちゃん好きだっ！！！」「ここを開けてーーっ！！」🚪ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ!!

歩夢「もうダメ……あのドアじゃ抑えられない……」

歩夢「侑ちゃんだけでも逃げてっ！　お願いっ！」

侑「ダメだよっ！　歩夢はどうするつもりなの！？」

歩夢「……もう、いいの……」

歩夢「全部、私のせいだから……っ！」

歩夢「私が、こんな変なカードを持ってるせいだから……っ」🃏

歩夢「せめて侑ちゃんだけでも……っ！」🃏✨✨ﾋﾟｶｯ!!ﾋﾟｶｯ!!

侑「歩夢……」

侑（歩夢のカード、光ってる……でも、なんでかわからないけど、あの光り方はよくない気がする……）

侑（どうにかあのカードを止める方法がなにか、あれば……）

🃏✨ｷﾗｯ

侑（っ！　私のカードが、光って……）🃏

ーー『🃏運命の輪とは、即ち宿命(さだめ)を選択する力。』

侑「っ！　そうだっ私にもあるじゃん、カードがっ……！」

侑「歩夢っ！　そのカードを渡してっ！！」🫱

歩夢「え？　カードを……？」

侑「いいからっ！！　歩夢を助けたいのっ！！」🫱

歩夢「っ！　はいっ！」つ🃏

侑「廻る運命を"止める"のも、"動かす"のも、私次第……」🃏

侑「私のカードには、その力があるはず……！」🃏


🚪ｶﾞﾁｬｯｯ!!


「見つけたっ！」「歩夢ちゃんもう離さないからっ！！」「歩夢ちゃんと一緒にいていいのは私だけよっ！！！高咲侑許さない！」「幼馴染は私だけでいいのっ！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀｶﾞﾔｶﾞﾔﾄﾞｺﾄﾞｺ💨💨💨


歩夢「っ！！　扉が……もう、ダメっ侑ちゃん逃げてっ！！」

侑「力を望むなら、カードを重ねる……！」🃏

侑「運命と、カードを重ねる！」🃏🃏✨ｷﾗｯ

侑「運命の輪よ、止まれ！！」

侑「止める運命の輪は、歩夢の"不幸な運命"！！」

侑「歩夢を不幸な運命になんて行かせないっ！！」

侑「だから、止まってっ！！！」

🃏🃏✨✨ｷﾗｷﾗｯ!!

歩夢「っ！？　なに……この光……？」


「……あれ？なんで私こんな場所に？」「私何してたんだっけ？」「え？なにこの人混み？」「なんかのお祭り？」ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ


歩夢「……ぇ、と、止まった……？」

侑「ほ、本当に止まった……」

侑「よかった～！！」

歩夢「侑ちゃんっ！！！」ｶﾞﾊﾞｯ!!

侑「わわっ！？　ちょ、歩夢苦しいよー……」ｱﾊﾊ

歩夢「無事でよかった……本当にありがとう……」ｷﾞｭｳ~

侑「うんっ、私も歩夢が無事で良かった♪」ﾆｺｯ

歩夢「………」ｷﾞｭｷﾞｭｳ~

侑「ちょ、ちょっと歩夢？　苦しい……よ？///」

歩夢「……いやだ、離れたくないんだもん……///」ｷﾞｭｷﾞｭｳ~

侑「あ、あはは……///」

侑「……それにしても、なんか災難だったね？」

侑「歩夢のタロットカードは『THE LOVERS』人を魅了させる力……かな？」🃏

歩夢「……多分、そうだと思う。急に告白たくさんされたから……」

侑「あはは、異様なモテモテはカードの力だったのかぁ……だから歩夢はずっと告白を断ってたんだね。納得だ～」

歩夢「………」

侑（……あれ？　もしかして落ち込んでる……？）

侑「えっと……でも歩夢可愛いし、絶対いつかというか近いうちに告白とかされるかもよっ！？」

侑「だからその、落ち込んだりしなくても……」

侑「いつか歩夢にも彼女出来ると思うし……」

歩夢「……侑ちゃんは、何もわかってない」

侑「え？」

歩夢「……どうして、私が告白を断ってたと思う？」

侑「え？　だからそれは能力によるものだってわかってたからで……」

歩夢「少なくとも、最初の告白は能力だってわかってなかったよ」

侑「あー……そっか、じゃあ……好みじゃなかった、とか？」

歩夢「……能力のことを知って、侑ちゃんを避けてたのはなんでだと思う？」

侑「……私を巻き込みたくなかったから、でしょ？」

歩夢「それもそうだけど……っ！　そうだけどっ私は、侑ちゃんにだけはこの能力にかかって欲しく、なかったの……///」

侑「私だけには……？　うーんと、やっぱり巻き込みたくなかったからじゃ……？」ｷｮﾄﾝ

歩夢「～～～っ///」ｶｧｧｧ

歩夢「もうっ、やっぱり言わなきゃ気づかないんだから……っ！///」

侑「え……？」

歩夢「告白を断ったのは……侑ちゃんがいるから……///」

歩夢「この能力がかかって欲しくないのは……///」

歩夢「能力じゃなくて、本当の自分の力で、侑ちゃんに恋人として好きになって欲しい、からだよ？///」

侑「ぇ……///」

歩夢「………///」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

侑「………///」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

侑「それってつまり、そういうこと……だよね？///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢「……うん///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ


侑「私は……」



🃏運命の選択

1.告白を受け入れる
2.告白を受け入れない

1or2で投票。先に3票入った方が決定。

🃏運命の決定

1.告白を受け入れる


侑「歩夢、私も歩夢が……///」

歩夢「いいっ！///　言わないでっ！！///」✋

侑「えぇっ！？　いや、言わないでじゃなくて、私も歩夢のことが好き……///」

歩夢「あー！///　あー！あー！聞こえないっ！！///」✋✋ﾐﾐﾌｻｷﾞ

侑「……あの、歩夢さん？///」

歩夢「だって……」

歩夢「だって今答え聞いたら、本心なのか、私のカードの力なのか分からないんだもん……///」

侑「えぇ？　でも、カードの力は止まったんじゃ……」

歩夢「本当に止まってるかは言い切れないでしょ？　本当は侑ちゃんにも能力がかかってる可能性もあるし、だから……///」

歩夢「だから、もっとこのカードのことを知りたい。侑ちゃんと一緒に……///」

歩夢「全部知って、返事は、その時にして欲しい……///」

侑「歩夢……///」

歩夢「だから、これからも私とずっと一緒に……いてくれる？」

侑「うん、約束する！」ﾆｺｯ

歩夢「……ありがとう♡」

侑「一緒に、このカードのこと、もっと調べようね！」🃏

歩夢「うんっ♪」🃏

侑「……じゃあ、それまでは取り敢えず、今まで通り……ってこと？」

歩夢「うん……そうだね……///」

侑「うーんと……それじゃあ、今日はもう帰ろっか？」🫱ｽｯ

歩夢「うん……///」

🤝ｷﾞｭｯ♡

歩夢「………///」🤝ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

侑「………///」🤝ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢「……いつも通りに、出来ないかも……///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

侑「……あはは、私も……///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ーー "廻った"トキメキ。
変わり始めた"運命"はきっと、
"喜び"と"幸福"な未来へと進み始めている ーー


おしまい🎹🎀

これにておしまいです。読んでくれた方ありがとうございました。
この物語は一旦ここで終わりますが、一応全員分のお話の構想は出来てるので、気が向いたら別スレでまた書きます。

↓モチーフにした『ニジガクタロットモチーフ パーティ』
https://a-onstore.jp/shop/nijigaku-tarot/#products

乙
他キャラも普通に見たいね