68: 2017/08/23(水) 16:02:29.57 ID:p5k2Pt8bo


最初から:モバP「アイドルたちが異能力者になったからなんとかしろって!?」
前回:モバP「相葉夕美、能力名『lilac time』」

PM8:30

P「……っし、こんなもんだろう。行こうか」

晶葉「何だ? その腕に巻き付けている蔦は」

P「『lilac time』は植物を操る能力。だからこう使うんだよ」シュルルル

晶葉「なるほど、私たちがされたように相手を拘束するというわけだな」

P「ああ、他にも草花や木の枝をちょっとばかり集めてたんだ。植物が無くちゃ、この異能はまったく使えないからな」

晶葉「そうだな……」ガサゴソ

P「なんだ、どうした?」

晶葉「いや、なんでもない。西棟へ向かうぞ」

P「……? ああ」

スタスタ……
池袋晶葉 スリーブ
69: 2017/08/23(水) 16:05:24.24 ID:p5k2Pt8bo
西棟 一階

ウィーン……スタスタ

美波「あっ、おはようございます! プロデューサーさん」

P「! 美波……」

P(待ち伏せ、いや、東棟に居た美嘉と莉嘉のような門番……!?)

美波「どうしたんですか? そんな幽霊を見たようなビックリした表情をして」

P「はは、なんだよその例えは……でも俺は幽霊を見たってもう驚かないぞ?」

美波「あれ、プロデューサーさん怖いの結構苦手じゃありませんでしたか?」

P「いや、まあ、そうなんだけど……」スタッ

P(なんだ……まさか今の状況をまったく分かっていない部外者なのか……?)

晶葉「…………」スタ、スタッ

美波「……『この先』に進むむつもりですか? 『9階』に」

P「!」

美波「既に知っていますよ。プロデューサーさんが『私たち』を止めようとしていること」

晶葉「助手っ、やはり彼女も異能力者だ! 先手を取れ!」

P「あ、ああ────」

美波「遅いッ!」


名前がカッコいい(?)美波の異能、「ヴィーナスシンドローム」の能力とは!?

↓2

71: 2017/08/23(水) 16:09:54.72 ID:RTyCBAZGo
抱きついた相手の性欲を増大させを理性を削る(オンオフ不可)。10秒も抱きつけば(・抱きつかれれば)理性のない性欲だけで動くケダモノに

73: 2017/08/23(水) 16:29:44.84 ID:p5k2Pt8bo
ダキッ

P「んなっ!?」

美波「プロデューサーさん……」ボソッ

P「!!」

P(な、なんだッ!? 何か変な、クラクラした感じが────)

晶葉「助手っ! 離れるんだ!」

P「ッ!?」バッ

美波「っと……あと数秒だったのに」

P「はあっ、はあっ、なんだ、これはッ……!?」

晶葉「どうした!?」

P「体が熱いような、フワフワしたような、とにかく、これは……っ」

美波「……ふふっ」スタスタ

P「み、美波っ……」

晶葉「接近されているぞっ! もう一度抱きつかれる!」

P「くっ……『lilac time』ッ!」

シュルルル……バシッ

美波「やっ!」

P「ッ……! みな、みっ……!」スタ、スタ……

美波「そう、そのまま来ていいんですよ、プロデューサーさん……」

P「はあっ、ハアッ……」

74: 2017/08/23(水) 17:01:22.13 ID:p5k2Pt8b0
晶葉「待て助手! 危険だ! 迂闊に近づくな!」

P「危険だからこそ確かめる……コピーすればどんな異能かは、分かる……」

晶葉「いやダメだ! 接近するにしても腕や足をしっかりと拘束してからにするんだ! 腰を縛っただけの今の状態ではまた『抱きつかれる』ぞ!」

P「…………」スタ、スタ……

美波「……」ニヤッ

晶葉「助手っ……!」

P(なんだ……頭では晶葉が言ったことを理解出来ているのに、体が言うことを聞かない……!)

スタ、スタ……

P(美波を抱きしめたい、美波に抱きしめられたい、それで、そのまま────)

スタッ

P「! 晶葉、何をっ……」

晶葉「私が解毒剤を飲ませる。この異能をコピーする必要はない」

P「なんだと……!」

美波「それはダメだよ、晶葉ちゃん」

晶葉「!」

ダキッ

P「晶葉ッ! このっ────」

晶葉「今だ! 今のうちに解毒剤を飲ませるんだっ!」

P「なっ……」

美波「動かないでくださいプロデューサーさん。でないと……」ギュッ

晶葉「ぁ────、っ、は、早くっ……!」

P(クソッ、どうすれば……!)


選択肢
1.解毒剤だッ! そうするべきなんだ!
2.美波の異能をコピーするッ!
3.黙って静観する

↓2

76: 2017/08/23(水) 17:02:35.11 ID:cBX7USblo

78: 2017/08/23(水) 17:24:35.86 ID:p5k2Pt8b0
P「くっ……!」タッタッタッ

晶葉「助手っ……何を……!」

P「『お願い!シンデレラ』でコピーする能力の数に制限は無いッ!」ダキッ

美波「やっ、まだプロデューサーさんの番じゃないですよっ!」

P「『lilac time』ッ!」シュルルッ

美波「!?」パッ

晶葉「っ……」ドサッ

P「俺は美波を抱き締める、だが美波に俺は抱き締めさせない!」

美波「くっ……!」

P「10秒だッ! 続いて解毒剤を飲ませるッ!」スッ

美波「そんなの、絶対に飲まな────」

ズキュウウウウウン!

美波「んぅっ!? っく……」ゴクッ

P「っ……はあっ、飲ませたぞ……」

美波「ぷ、ぷろでゅーさーさん、反則、ですっ……」パタッ



新田美波「ヴィーナスシンドローム」────再起可能

79: 2017/08/23(水) 17:46:52.71 ID:p5k2Pt8b0
P(き、キスしてしまった……いや仕方ない! これは勝つために仕方なかったんだ!)

P(そうだ、この「ヴィーナスシンドローム」の能力的にもこれは仕方のないことで────)

晶葉「……」スタッ

P「晶葉! ……あ、晶葉?」

晶葉「…………」スタ、スタ……

P(晶葉も美波に抱きつかれていた! しかも明らかに10秒以上ッ! つまり今の晶葉は、理性を失って性欲だけで動くケダモノということに────)

ダキッ

晶葉「身体が、熱いんだ……どうすればいい……?」

P「どどっ、どどどどどうすれいいって!?」

P(こ、これは知らないのか!? 知らないから聞いているのか!?)

P「あ、晶葉、こういうときはだな、心を落ち着かせて冷静になればいいんだ。例えばおばあちゃんの顔を思い浮かべるとか……」

晶葉「…………」パチパチ

P「……晶葉?」

晶葉「ひっ、やあああああああっ!?」ボスッ

P「うおおっ!?」ドサッ

P(こっ、これは押し倒されたってことになるのかッ……!?)

晶葉「な、なんだ……助手がいきなりゾンビに……それより、私は……」

P「……ん?」

『じゃぁ~ね~』スウッ……

P「『あの子』ッ! あの野郎また────、いや、ここは感謝しておくべきか……」

晶葉「……じょ、助手、わ、私はいったい、何をしようとしたんだ……?」プルプル

P「……どっちにしてもこりゃ地獄だな」

P(「ヴィーナスシンドローム」……倒してからが一番厄介な能力じゃないかっ!)

次回:モバP「速水奏、能力名『Hotel Moonside』」


引用: モバP「アイドルたちが異能力者になったから安価でなんとかしろって!?」