80: 2017/08/23(水) 18:03:09.50 ID:p5k2Pt8b0


最初から:モバP「アイドルたちが異能力者になったからなんとかしろって!?」
前回:モバP「新田美波、能力名『ヴィーナスシンドローム』」

PM8:40

晶葉「…………」

P「……まあ、その、なんだ。気にせず行こうぜ。うん」

晶葉「……ああ」

P(しかし本当に厄介な能力だ……オンオフが利かない以上は「お願い!シンデレラ」を使うとき必ず一緒に発動してしまう)

P(まあ9時まであと20分ほどだし、これ以上無理に異能をコピーしなければいい話ではあるが……)

晶葉「……9階まではエレベータを使うか?」

P「ん、ああそうだな、どうしよう……」

晶葉「エレベーターを使えばもちろん早くたどり着くが、黒幕が俺たちの存在を認知している以上は罠を張ってある可能性も高いと言えるな」

P「かといって階段はな……」

P(西棟の建物は面倒な構造になっており、例えば三階に行こうと思っても一階の階段から直接は上がれず、二階まで上がった後通路の反対側まで歩かなければいけない)

P(つまり建物の端と端を行ったり来たりするハメになる。移動距離も長いうえ、アイドルに出会う確率ももちろん高いだろう)

晶葉「どちらにしよ、戦闘は避けられないだろう。助手が決めてくれ」

P「うーん……」

選択肢
1.リスクを考えて階段で一階ずつ上がる
2.罠があるのを承知でエレベーターに乗る

↓2
池袋晶葉 スリーブ
82: 2017/08/23(水) 18:12:29.24 ID:prXiDO3So
1

83: 2017/08/23(水) 19:14:51.18 ID:p5k2Pt8bo
P「……やっぱりエレベーターは駄目だ。階段で一階ずつ上がろう」

晶葉「うむ、そうか。では急ごう」

スタスタ……

P「ここから階を一つ上がるごとに戦闘って可能性もあるんだよな」

晶葉「一階あたり一人ならまだいいだろう。集団で待ち構えてるかもしれないぞ」

P「確かに……さっき美波が言ってたことからして、『黒幕』は全員でないにしろ、何人かのアイドルと協力していることは確かだ」

晶葉「ああ……この異変は事故ではなく、何者かが故意に起こしたものだったということだな」

P「そして、そんなことが出来る『黒幕』は志希である可能性が今のところ高い、と」

晶葉「しかし、アイドルを異能力者にする必要があったんだろうな……」

P「……それは黒幕に聞いてみなきゃ分からんよ」

晶葉「…………」

84: 2017/08/23(水) 19:57:51.03 ID:p5k2Pt8bo
二階

晶葉「東棟のように暗くはない、か」

スタスタ……

P「来るなら来い……でも不意討ちするなよ、正々堂々来い……」

晶葉「……」ガサゴソ

P「どうした? 晶葉」

晶葉「いや、実はだな────」

「ボクが正々堂々来てあげましたよ!」

P・晶葉「!!!」

輿水幸子(以下、幸子)「フフーン! プロデューサーさん、今日もボクはカワイイですか?」

P「お、おう、可愛いぞ幸子。つかどっから出てきた?」

幸子「人を虫みたいに言わないでください! そこのお手洗いに入っていたんです!」

P「そ、そうか。……ここ通ってもいい?」

幸子「……? いいですよ、どうしてボクにそんなことを聞くんですか?」

P「おい晶葉、もしかするとこれは……」

晶葉「さっきもそのパターンで先手を取られただろう! たとえ相手が無能力者でもとりあえずこちらから攻撃するんだ!」

P「いや、さすがにそれはちょっと……」

幸子「……ただし! その前に────」

晶葉「ほらみろ! 敵だ! 異能を出して────」

幸子「ボクのことをたくさん褒めてからにしてください! さあ、早く!」

晶葉「……来ない」

85: 2017/08/23(水) 19:58:51.65 ID:p5k2Pt8bo
幸子「さっきから晶葉さんは何を言ってるんです? 異能? おいしいんですかそれ?」

晶葉「古典的なボケを……」

P「……幸子ォ!」ギュッ

幸子「な、なんですかいきなり手を取って!?」

P「良かった……幸子みたいな子が居て本当に良かった……」

幸子「は、はぁ……」

P「よし! 褒めて欲しいっていうならいくらでも褒めてやる! 幸子カワイイ!」

幸子「フフーン! それでいいんです!」

晶葉「おい助手、無関係のアイドルに構っている時間は────」

P「幸子カワイイ! 可愛いぞ幸子!」

幸子「そうです! ボクは存在そのものがカワイイ! ボクが居てプロデューサーさんは幸せですよね」

P「幸せ! めっちゃくちゃ幸せ! 幸子の名に偽り無し!」

幸子「もっとです! もっとボクを褒めてください!」

P「カワイイプリティーキュート最高! 広辞苑に載る日も近い!」

幸子「もっと……もっともっともっともっと!」

晶葉「……! ま、まさか!?」


幸子カワイイ(!?)異能、「To my darling…」の能力とは!?

↓2

87: 2017/08/23(水) 20:04:24.74 ID:u7jnFENMO
カワイイと褒めるほど幸運になる

89: 2017/08/23(水) 20:47:26.38 ID:p5k2Pt8bo
P「も、もっとか……ちょっと疲れちゃったかな……」ゼエゼエ

幸子「だらしないですね、それでも男ですか!」

P「いやね、ここに来るまで俺と晶葉がいったいどれだけ苦労したと……」

幸子「そんなことより! もっともーっと、いつまでもボクを褒めてください! ボクはカワイイ!」

P「分かった分かった。カワイイ! はいカワイイ!」

幸子「そうです、ボクはカワイイ、ボクはカワイイ……!」

晶葉「……助手!」スッ

P「なっ、なんだよ晶葉」

晶葉「おそらく幸子も異能力者だ。理性を失って、『自分を褒めて欲しい』、『認めてもらいたい』という欲望のまま行動しているんだよ」

P「何……!?」

晶葉「試しに可愛くないとか、何か否定的な言葉を言ってみればいい」

P「な、なんだか気が引けるが……幸子!」

幸子「ボクはボクだからカワイイ、カワイイボクだからカワイイ……、はい?」

P「幸子、カワイクナイ!」

幸子「!?!!?」ズガガーン

90: 2017/08/23(水) 20:48:22.68 ID:p5k2Pt8bo
幸子「こ、このボクがッ! 可愛くないっていうんですかッ!?」

P「あ、ああそうだね!」

幸子「なんですと……プロデューサーさん……言ってはいけないことを言ってしまいましたね!」

晶葉「来るぞ!」

P「……って、おい! これは『避けられた戦闘』ってヤツじゃないのか!?」

幸子「こうなったら逃がしません! プロデューサーさんがボクのことを褒めて褒めて褒めちぎるまで絶対に逃がしません!」

P「お、おう。……それで異能は?」

幸子「だからその異能ってなんですか! 伊能さんですか! ボクよりカワイイんですか!?」

P「いや、普通の人間には無い特別な力のことだよ……」

幸子「……あ、もしかしてボクの『To my darling…』のことを言ってたんですか?」

P「そうそれ! ずっと待ってたんだよッ! どんな能力だ!?」

幸子「『カワイイと褒めるほど幸運になる』能力! ボクは異能までカワイイ! 」

P「は?」

幸子「あ、またラッキーになっちゃいましたね。名は体を表す、幸子の幸は幸運の幸です!」

P「……おい晶葉、これは本当に敵じゃあなさそうだぞ」

晶葉「そ、そのようだな……」

P(……)

選択肢
1.野放しにすると後々敵になるかもしれない。一応異能をコピーして解毒剤を飲ませる
2.無害そうなので仲間にしてやらんでもない
3.もうほっといて先に進む

↓2

92: 2017/08/23(水) 20:53:31.80 ID:Mi4+7s7J0
2

94: 2017/08/23(水) 21:58:26.56 ID:p5k2Pt8bo
P「……まあ、戦う必要が無いならそれでいいよな」

晶葉「なら解毒剤を飲ませるか?」

P「その必要もない。幸子ー、ほら、行くぞ」

幸子「はい? どこに行くんですか?」

P「俺たちは今9階を目指している。ついてくるならいくらでも幸子を褒めてちぎってやるよ!」

幸子「本当ですね!? もう可愛くないなんて言わないですよね!?」

P「あんなの嘘嘘、本当はみんな幸子のことが大好きだよ」

幸子「み、みんな? どこからみなさんの話に……? まあいいですけど、事実ですから!」

晶葉「助手、いいのか? もしかすると敵になるかもしれないんだぞ」

P「敵になったとしてもあの能力なら簡単に勝てるよ。それに味方にしておけば幸運が味方して、敵を勝手に倒したりしてくれるかもしれないしな」

晶葉「……助手が決めたなら構わないが」

P「なんだ~? 二人パーティーじゃなくなってちょっと残念か?」

晶葉「そんなわけないだろう!」ムスッ

P「お、おい、怒るなよ!」スタスタ

幸子「ちょっと! ボクをおいてけぼりにしないでください! 一歩につき1カワイイで進むんです!」スタスタ


輿水幸子「To my darling…」が仲間になった!

95: 2017/08/23(水) 21:59:29.39 ID:p5k2Pt8bo
PM8:50 三階

幸子「ふむふむ、なるほど……つまりボクはカワイイということですね!」

P「違うわ! この事件を起こした黒幕を探しに9階にある志希の部屋を目指しているって言ってるんんだよ!」

晶葉「理性を失っているんだ。真面目に話すだけ損だと思うぞ」

P「ああ、そうか……いつもとあんまり変わらないようにも見えるんだけど」

幸子「24時間365日ボクはカワイイですから! ですよね?」

P「オーケー。幸子はカワイイよ」

幸子「はい!」

P(しっかし自画自賛しまくってるけど本当に段々幸運になってるのか? さっきからラッキーの一つも起きないが……)

P「……あれ、もう階段か」

晶葉「この階に敵は居なかったようだな」

幸子「ボクのおかげですね」

P「……そうなのか?」

スタスタ……

96: 2017/08/23(水) 22:01:50.14 ID:p5k2Pt8bo
四階

スタスタ……

P「なあ、こうして一階ずつ進んでいるわけだし、やっぱり部屋を一つ一つ調べた方がいいんじゃないか?」

晶葉「その意見には反対だ。黒幕が私に気づいている以上、ただ進んでいるだけで敵はやって来る。それに加えて余計な戦闘をしている余裕はないだろう」

P「まあ、な」

晶葉「美波も私たちが『9階』に行くことを強調していた。まずはそこへ行くべきだ」

P「……そうだな」

幸子「そういえばどうして階段なんです? 9階に行くなら、エレベーターを使えばいいじゃないですか」

P「いや、エレベーターは罠がありそうな感じだからさ……」

幸子「罠? 何言ってるんですか?」

P「いや、近道に罠が張ってあるなんてありがちだろ?」

幸子「ふーん、そうですねえ……だったら」タッタッタッ

P「お、おい! 幸子!?」

幸子「ボクが確かめてきてあげます!」ポチッ

ガチャン、ウィー……

P「お、おいおい、行っちまったぞ……」

晶葉「…………」

P(エレベーターの位置は9階を指し、そしてしばらくするとまたここへと戻ってきた……)

チーン、ウィーン

P「幸子?」

「…………」

P「!! さ、幸子が居ない! エレベーターが無人で下りてきたッ!?」

97: 2017/08/23(水) 22:04:05.21 ID:p5k2Pt8bo
晶葉「やはり罠だったか!」

P「クソッ、幸子めとんだアンラッキーを運んできやがったな!」スタスタ

晶葉「乗るのか!? 乗れば確実に敵の攻撃を受けるぞ!」

P「どの道戦うならエレベーターの中でで戦ってやる! それにアイドルを見捨てたらプロデューサー失格だ!」

晶葉「くっ、仕方ないな……!」

P「行き先は9階ッ!」ポチッ

ガシャン、ウィーン……

P(さあ、いつ仕掛けてくる……!)

ガタッ、ガタガタ!

P「うおっ、ゆ、揺れているッ! まだ5階だぞッ!?」

晶葉「っ!?」フラッ

P「晶葉! ……大丈夫か?」ダキッ

晶葉「あ、ああ。……ッ! 離してくれ!」バッ

P「えっ? あ……『ヴィーナスシンドローム』! やっちまった……!」

晶葉「…………。いや、少しくらくらするだけだ。突き飛ばしてすまなかった」

P「そうか、良かった……」

晶葉「もうすぐ9時になる。戦闘途中で異能が使えなくなるのを覚悟した方がいいぞ」

P「……ああ」

……ガチャン! チーン

P「止まった……何階だ?」

晶葉「どの階も指していない……!?」

ウィーン……

P「扉が勝手に……!」


「ようこそプロデューサーさん。私の『Hotel Moonside』へ」


幸子が運んできたアンラッキー(?)速水奏の異能、『Hotel Moonside』の能力とは!?


↓2(ここまでの描写は無視してもOKです)

98: 2017/08/23(水) 22:08:03.69 ID:67OhxBpJo
一定の範囲を無重力状態にする

102: 2017/08/23(水) 23:48:33.02 ID:p5k2Pt8bo
P「奏か!」

奏「ええ。早くこっちへいらっしゃい、プロデューサーさん」

P(エレベーターの外はホテルの一室のような部屋になっている……)

P「…………」ポチッ、ポチッポチッ

奏「あはは、ダメダメ。『閉』も『開』も利かないわ、どのみちこっちへ来るしかないの」

P「そうかよ……だったら先手必勝! 『lilac time』!」シュルルル

奏「あら。いつになく乱暴なのね」スタッ

ギュウウウン

P「!?」

P(な、なんだ!? 奏が宙に浮いているッ!?)

奏「驚いた? あなたの攻撃はここまで届くかしら」

P「舐めるなよ!」スッ

奏「薔薇? それをどうするのかしら」

P「プレゼントだッ! 綺麗な薔薇にはトゲがあるってね!」シュシュシュッ

奏「それって、私のこと? 」クスクス

ギュウウン……スタッ

P「!」

P(着地して避けたか。しかしなんだ、この動きは……!?)

奏「マジックショーはもう終わり? それなら早く、こっちへ来て」

P「ま、まだ!」スッ

P(今度は木の枝を成長させて────)

……ギュウウン

P「!」

103: 2017/08/23(水) 23:49:49.13 ID:p5k2Pt8bo
晶葉「こっ、これは……!」

P「身体が浮いたッ!? 足に少し力を込めただけなのにッ!?」ブンブン

奏「あははっ、マジック勝負は私の勝ちのようね」

P(くっ、思うように動けない……!)

晶葉「この感覚は……いわゆる『無重力』! それが彼女の異能か!」

奏「正解。私の『Hotel Moonside』は一定の範囲内を無重力にする。どう? 宇宙に行ったような体験でしょ?」

P「はは、こいつは面白いじゃないか……ッ」

P(クソッ、思うように動けない!)

晶葉「助手! 足をこちらに向けるんだ! 私は手すりに掴まる!」

P「そうか、足の裏を合わせて蹴ればッ!」スッ

晶葉「いくぞ……っ!」ゲシッ

フワァ~ン

P(このまま近づいて「ヴィーナスシンドローム」でケリを着ける!)スイー

奏「やっとエレベーターを出てくれたわね。でもゆっくり近づくのを待ってたんじゃ時間がもったいないし……」スッ

ギュウウン……

P「いいっ!?」ビターン

奏「あっ、ごめんなさい。能力を解いちゃった」クスクス

P「っの……! 『lilac time』!」シュルルルッ!

奏「!?」

P(よし、捕まえた……!)

……カチッ

104: 2017/08/23(水) 23:50:51.37 ID:p5k2Pt8bo
P「!」シュゥゥン……

P(こ、これは……まさか……)

奏「んっ……激しいかと思ったら、意外に優しい攻撃ね」プチッ,プチッ

P(9時になってしまったッ! これでもう「lilac time」も「ヴィーナスシンドローム」も使えない!)

晶葉「助手っ! 彼女が油断しているうちに近づいてコピーするんだ!」

P「それしかないッ……!」タッタッタッ

奏「油断? 言ってくれるわね。でも違うわ」スッ

ギュウウン

奏「これは『余裕』っていうのよ」スタッ

P「くっ……! 自分の周りを無重力にして空中へ逃げたか! しかし!」ダッ

奏「ベッドを足場にして跳んでくるつもり? でも、無意味よ」ギュウウン

P(跳ぶ直前に無重力の範囲を広げた!?)

P「くっ、届かないのか!?」

奏「大丈夫。ゆっくりでも私のところへ確実に近づいているわ。あと少し、もう少しよ」クスクス

P「このッ……!」

奏「ほら、手を目一杯伸ばして……あと数センチで指先が触れそう。でも、ダメっ♪」スッ

P「うわあっ!?」ビターン!

105: 2017/08/23(水) 23:52:00.46 ID:p5k2Pt8bo
P「はあっ、く、クソ……!」

奏「悔しい?」

P「痛いんだよ! ここまで4,5人と戦ったがこんなに物理的ダメージを喰らったのは初めてだッ!」

奏「ふふっ、そう。じゃあ今までの相手は生ぬるかったのね」

P「何を……!」

奏「私の『Hotel Moonside』に氏角はない。プロデューサーさんの攻撃は私に届かないし、私はその気になればいつでもプロデューサーさんを倒すことが出来る」

P「……そういうセリフを吐く奴に限って、情けなく負けるってことを教えてやるよ!」

奏「ちょっとからかったらこれだもの。……だからやめられないんだけど」

P「行くぞ!」


選択肢(2つ正解)
1.無重力ということは動きが鈍いということッ!
2.晶葉、一緒に戦うぞ!
3.無重力にするだけの能力で本当に俺を倒せるのか?
4.……パンツ見えてるぞ?
5.そういえば幸子は?

↓2

107: 2017/08/23(水) 23:53:12.33 ID:lg4NJiIp0

113: 2017/08/24(木) 10:13:11.23 ID:D6J9/fFs0
ハズレ


P(いや、ちょっと待てよ。そういえば────)

奏「あら、どうしたの? やっぱり怖気付いちゃったのかしら」

P「違う! ……お前、幸子はどこへやった?」

奏「ああ、幸子ちゃん。あなたたちを誘い出すのにちょうど良かったから、先にここへ連れて来たの。そっちのベットを見て」

P「ん?」チラッ

幸子「ボクはカワイイ……そうなんです……」zzz

P「ね、寝てる……」

奏「持ち上げてみて」

P「お、おう……?」スッ

ズウゥゥゥン

幸子「zzz……」プカー……

P「む、無重力幸子……」

幸子「重力が無くても、ボクはカワイイ……」zzz

P(だ、ダメだこりゃ。何か幸運が起きてもしかしたら奏を倒してくれるかもと思ったが……)

奏「もういい? それより早く、続きをしましょう」

P「…………」




選択肢(2つ正解)
1.無重力ということは動きが鈍いということッ!
2.晶葉、一緒に戦うぞ!
3.無重力にするだけの能力で本当に俺を倒せるのか?
4.……パンツ見えてるぞ?


↓2

115: 2017/08/24(木) 10:17:52.23 ID:1a7RN847o
4

117: 2017/08/24(木) 20:25:29.52 ID:D6J9/fFso
正解!


P(「お願い!シンデレラ」を使うには、俺が奏のところまで跳ぶか奏を着地させるしかない)

P(しかし、奏が無重力にする範囲を操作出来る以上は俺から近づくのはほとんど不可能!)

P(どうにかして奏を地面へ下ろさなくてはならない、そのための手段を……)スタ,スタ……

P「……ん?」スタッ

奏「どうしたの? あれだけの事を言っておきながら全然攻撃して来ないじゃない」

P「いや、たった今攻撃しようと思ったよ。……でも一つ、とんでもないことに気づいちまってさ」

奏「私にはどうあがいても絶対に勝てない、それに気付いてしまったってことかしら?」

P「違うね。奏、お前さっきから……パンツ丸見えだぞ?」

奏「!? どっ、どこ見てるのよっ!」バッ

P「隠そうとしても無駄ァ! 宙に浮いたままのその体勢じゃ、どうあがいてもパンツ見放題よッ!」スタスタ

奏「な……!? とんでもない変Oね……!」

晶葉「そうだぞ助手! いつからそんな下衆に成り下がったんだ!」

P「う、うるせえ! とにかく奏、パンツを見られたくなければ大人しく下りてこい!」

奏「くっ、そういうことね……いいわ、下りてあげる」

P(よし、そのまま抱きついて異能をコピーすれば……!)

奏「……でも、私に触れさせはしない」スッ

P「!」

118: 2017/08/24(木) 20:26:42.32 ID:D6J9/fFso
ズウゥゥン……

P「か、身体が浮いていくッ!? 今度は俺の周囲を無重力にッ!?」

奏「見下ろされるのはイヤだけど、パンツを見られるのはもっとイヤだわ。だから大人しく浮いてなさい、プロデューサーさん」

P「チッ、だがな! 解毒剤を持っているのは俺一人じゃあ無いんだぜ!」プカー

奏「!」

晶葉「わ、私か!?」

P「おいッ!? そこは何も言わなくても連携取れてるトコだろ!」プカー

晶葉「くっ……!」ダッ

奏「ふふっ。残念ね、ほんの一瞬だけ私の不意を突けたのに」スッ

ズウゥゥン……

晶葉「!」 ブンブンブン

奏「空中を走る経験は初めて? 漫画そのものの間抜けな姿だけど」

晶葉「っ、すまない助手っ……」

P「……いいや! 十分だぜ晶葉! もう奏は避けられない!」

奏「!? そんな、どうやって接近を……!」クルッ

P「無重力ではな……『天井も床』なんだよ!」

ダキッ、バタッ!

119: 2017/08/24(木) 20:29:02.26 ID:D6J9/fFso
奏「離して!」ジタバタ

P「駄目だね!」ギュッ

奏「っ……」

P「自分が浮いている間は天井にぶつからないよう逐一制御していたようだが、今回は晶葉に気をとられて制御出来なかったようだな!」ギュウッ

奏「天井を蹴ったのね……! そしてそのまま私の背中に飛びついた……!」

P「そう! わずかな勢いでも、奏の周囲には重力があるから近付けたのさ!」

奏「くっ……!」スッ

ズウゥゥン……

P「無重力にしても無意味! 完全に奏を捕らえているんだからな! 一緒に浮くだけよ!」

奏「こんな……こんなはずじゃあっ……!」

P「言ったはずだ、大口叩くやつに限って情けなく負けるってな。……とっくに10秒! 続いて解毒剤!」

晶葉「抱きついている状態でどうやって飲ませるつもりだ!?」

P「……『1,2,kisskiss』」

ズキュウウウン!

奏「んっ……!?」ゴクッ

晶葉「なっ……んだと……!?」

ズウゥゥン……スタッ

P「ふぅ……これも仕方ないことだったのさ……」

晶葉「…………、上」

P「え?」スッ

幸子「んっ、ふああっ……って、うええええええ!?」ヒューン

ゴッチーン!

P・幸子「痛ッたーーーっ(い)!!!」


速水奏「Hotel Moonside」────再起可能

次回:モバP「佐久間まゆ、能力名『エヴリデイドリーム』」


引用: モバP「アイドルたちが異能力者になったから安価でなんとかしろって!?」