141: 2017/08/25(金) 20:07:35.35 ID:yC3P9BwVo


最初から:モバP「アイドルたちが異能力者になったからなんとかしろって!?」
前回:モバP「佐久間まゆ、能力名『エヴリデイドリーム』」

PM9:25 志希の部屋

P「……薬?」

晶葉「そうだ、アイドルを異能力者にする薬とは別に、異能力者となったアイドルを支配下に置く薬がこれだ」スッ

P「ほうほう……」スーッ

幸子「ふむふむ……」スーッ

晶葉「ばっ、嗅いだらダメだ! 一定量吸い込むとアウトなんだぞ!」グイッ

P「あっ、そうか、悪い悪い。……まゆもこれを嗅がされたのか?」

まゆ「いえ。そんな覚えは無いですけど……」

P「でも、この貼り紙には黒幕からの刺客と書いてあるぞ? まゆの事じゃないのか?」

まゆ「まゆはただ、志希さんにプロデューサーさんがここに来ると聞いただけで────」

P「志希だとッ!? それはどこで!」

まゆ「……直接会ったわけじゃないんです。この異能を手に入れて、Pさんを探していたら、頭の中に声がして」

幸子「直接脳内に! というやつですね!」

P(こんな感じか!)

まゆ(まさにそうです!)
池袋晶葉 スリーブ
142: 2017/08/25(金) 20:08:20.08 ID:yC3P9BwVo
晶葉「なら結局、志希の居場所は分からないということか……」

P「今度はアテもなく探さなくちゃいけないな……」

まゆ「ごめんなさい。まゆ、この異能を手に入れて舞い上がっていたんです。他のみんながおかしくなっている事にも気付かないで……」

幸子「大丈夫です! このカワイイボクが居れば、探し物なんてすぐに見つかります!」

P「幸子はずっとそのテンションだなぁ……」

幸子「劣化しない永年保証のかわいさです!」

P「オーケー、オーケー……とりあえず、ここを出よう」

キィー……バタン

「にゃーっはっはっは! 黒幕からの刺客、参上だにゃ!」シュタッ

P「何ッ!?」

スタッ

前川みく(以下、みく)「Pチャン、その首もらい受けるにゃ!」

143: 2017/08/25(金) 20:09:18.42 ID:yC3P9BwVo
P「本当の刺客はみくだったかッ!」

みく「中々出てこないから、みーんな部屋の中で気絶でもしちゃったのかと思ったにゃ」

晶葉「……わざわざ部屋から出てくるのを待ってたのか」

まゆ「律儀な人ですね」

幸子「の割には不意討ちっぽく登場しましたけどねぇ」

みく「うるさいにゃ! 一人で四人相手にしなきゃいけないみくの気持ちにもなってみるにゃ!」

P「四人つっても、まともに戦えるのは俺一人だけどな……」

みく「とーにーかーくーっ! 戦闘開始っ!」

P「来るなら来い!」


黒幕からの刺客(本物)、みくの異能「おねだり Shall We ~?」の能力とは!?


↓2

145: 2017/08/25(金) 20:11:30.42 ID:FwFY8Hok0
相手を猫にする

148: 2017/08/25(金) 20:38:46.43 ID:yC3P9BwVo
みく「先手必勝! 『おねだり Shall We ~?』!」 シュビビビ

まゆ「危ないっ!」ドサッ

P「っ、まゆッ!」

まゆ(猫)「……ンニャ?」チョコーン

P「げーっ!?」

幸子「ま、まゆさんが猫に!」

晶葉「中々まずい能力だぞ……!」

まゆ「~♪」ゴロゴロ

みく「じゃじゃ~ん、的は違ったけど可愛い猫チャン出来上がり! おいでおいで~!」チッチッ

まゆ「……」フンッ

みく「んにゃっ!?」

まゆ『まゆはPさんがいいんだにゃ♪』シュタッ

P(! 「マイ・スイート・ハネムーン」でまゆの思考が伝わってきたのか)

P「よーし、よしよーし」サスサス

まゆ『照れちゃいますにゃ~ん♪』

みく「みくを差し置いて猫チャンを手懐けるなんて……許さんにゃ!」

149: 2017/08/25(金) 20:47:45.98 ID:yC3P9BwVo
P(まゆの思考から考えるに猫にされると知能も猫レベルにまで落ちてしまうッ! それはまずいッ!)

みく「『おねだり Shall────」

P(まゆッ! あのネコミミ着けた女の子を攻撃するんだッ!)

まゆ「ニャーッ!」シュタタッ
まゆ『了解ですにゃ♪』

みく「あっ、まゆネコチャン! やっぱりみくのところに来てくれるのかにゃ?」

まゆ「!」フシャーッ!

バシッ!

みく「い、痛あっ!? 飼い猫に手を噛まれ、いや引っ掛かれたにゃ!」

P「今だッ! 『Hotel Moonside』ッ!」

ズゥウウン……

みく「しまっ、って、わわっ、なにこれっ!?」フワァ

まゆ「フニャーッ!」ジタバタ
まゆ『身体が浮いていくにゃ~んっ!』

P「『無重力』にさせてもらった。思うように身動き取れまい!」

150: 2017/08/25(金) 20:58:08.77 ID:yC3P9BwVo
みく「ぐぬぬ……でもっ! 『おねだり Shall────」

ズゥウウン……

みく「ふにゃああっ!? お、落ちっ……!?」

ズウゥゥン……

みく「……っない!? ま、また浮いていくにゃ!?」

P「重力を付けたり消したりってのは中々面白いなァ~、晶葉?」

晶葉「なぜ私に振る……」

ズゥウウン……ズゥウウン……

みく「ううっ、自分が浮いてるのか沈んでるのか分からなくなってきたにゃ……」

まゆ「ニャーニャーニャー」クルクル
まゆ『目が回りますにゃあ~……』

P「っと。まゆに悪いし、そろそろケリを着けるか!」

P(といったものの、近づくと猫にする異能を喰らってしまう可能性があるな……どうする)


選択肢(二つ正解)
1.このまま重力を操作するッ!
2.幸子、代わりに解毒剤飲ませてくれ
3.まゆを元に戻したら見逃してやるよ
4.まゆ、合体するぞ!


↓2

152: 2017/08/25(金) 20:58:44.01 ID:ZrfTyEh4O
4

153: 2017/08/25(金) 21:12:26.99 ID:yC3P9BwVo
正解!


P(……待てよ? 猫にする異能ということは、猫になっていれば関係ないんじゃあないか?)

P「ふっふっふ……思い付いたぞ! 『おねだり Shall We ~?』破り!」

みく「な、なんですとー!? ハッタリだにゃ、みくの異能に隙は────うわああっまた落ちるにゃっ!」

P(……まゆ、聞こえるか?)

まゆ『Pさん、まゆ、くらくらするにゃぁ……』

P(まずい、こりゃ一旦無重力を解かないとダメそうだな……)スッ

ズゥウウン……

みく「うわっ落ちっ、今度は本当に落ちてるー!?」ビターン

まゆ「ニャーッ!」シュタッ
まゆ『やっと収まりましたにゃ~♪』

P(よしっ! まゆ、合体するぞ!)

まゆ「ンニャ?」
まゆ『合体? それなんですにゃ?』

P(しまった、異能のことも分からないのか……!?)

みく「いたた……もう怒ったんだからね!」スタッ

P(ヤバいッ……まゆ! 合体だ! 『一つになる』んだ!)

まゆ「ニャー……ニャニャ!」
まゆ『一つに、なる……!』

まゆ「にゃー!」シュタッ

みく「『おねだり Shall We ~?』ッ!」ビィィィッ

晶葉「助手っ!」

ピカァァァァァッ!

154: 2017/08/25(金) 21:21:44.25 ID:yC3P9BwVo
P(まゆ)「ふふふ、『おねだり Shall We ~?』破れたり!」

みく「ななななんだにゃ!? その姿!?」

幸子「プロデューサーさんが女になって、ネコミミが生えて……あれ、まゆネコさんは?」

P(まゆ)「合体したんです! まゆと俺はまさしく一つになったのだです!」

P(って口調が安定しないぞ!)

まゆ(心も一つにするんですにゃ! Pさん!)

P(猫っ! 猫が抜けてないっ!)

みく「がが合体!? そんなのアリかにゃ!?」

P(まゆ)「ええいとにかく、抱きついて解毒剤を飲ませれば勝ちだですにゃっ♪」シュタタタタッ

みく「速っ!?」

P(まゆ)「フシャアアアアアアッ!」

みく「怖っ!?」

ダキッ

みく「んにゃっ!?」

晶葉「ネコとヒトの良いとこ取りか……悪くない」

155: 2017/08/25(金) 21:29:37.40 ID:yC3P9BwVo
P(まゆ)「……10秒ですっ! 続いて解毒剤! ええと……?」ガサゴソ

晶葉「どうした? 早く飲ませるんだ!」

P(まゆ)「服も合体しちゃったから、解毒剤どこにいったか分からないんだにゃッ!」

晶葉「んな……!?」

みく「み、みくは……まだ負けるわけにいかないんだにゃー!」バシッ

P(まゆ)「っ!」

みく「必殺、マタタビ乱れ投げ~!」シュバババ

P(まゆ)「!!!」

みく「半分とはいえネコチャンはネコチャン! このマタタビの量を見れば~!」

P(まゆ)「ニャーッ♪」シュタッ

P(だ、駄目だッ! 抗えないッ……!)

まゆ(にゃあっ♪)

P(まゆ)「……」ゴロゴロゴロ

みく「ふ、ふふふ……今回は引き分けということにしておくにゃ! さらばーっ!」

タッタッタッ……

幸子「逃げちゃいましたよ!?」

晶葉「……仕方ない。それよりこの二人、いや一人を何とかするぞ」

P(まゆ)「にゃ~♪」

156: 2017/08/25(金) 21:46:54.23 ID:yC3P9BwVo
PM9:35

P「まさか合体があんなに強力だとは……」

晶葉「それはまゆが猫になっていたからだろう?」

P「『おねだり Shall We ~?』もコピーしたんだ、その気になれば再現可能だよ」

まゆ「Pさんとならいつでも合体します♪」

幸子「合体してる間って、どんな感じなんですか?」

P「んー? いや、それは言葉で説明出来るものじゃないな……」

幸子「そう、ですか……」

P「どうした? リアクション芸人の血が騒ぎ始めたか?」

幸子「騒いでないです! だいたい、プロデューサーさんと合体なんかしたらボクのかわいさが50%も失われてしまうじゃないですか!」

P「そ、そうね……」

晶葉「……それより、これからどうする」

P「そうだな。どうやって志希を探すか……」

晶葉「居場所の手がかりはない。行き先は助手が決めてくれ」

P「…………」



選択肢(ここから先は一部を除いて移動中に戦闘になることはありません)
1.西棟1階:大浴場
2.西棟2階:食堂
3.西棟5階:レッスンルーム
4.渡り廊下を通って東棟へ
5.外に出る

↓2

158: 2017/08/25(金) 21:47:53.62 ID:mg7Q8Tq/O
1

160: 2017/08/25(金) 21:51:17.63 ID:yC3P9BwVo
続きはまた今度書きます

161: 2017/08/25(金) 21:52:09.36 ID:AAUGxJgGo
おつー

183: 2017/08/26(土) 17:45:21.77 ID:OT/Fm0Mno
PM9:50 ???

P(凄い、本当に移動したぞ!)

P「ってここ、どこだ……? っていうか、なんか暗い……?」スッ

ゴチン!

P「あいたっ! なんだ? 天井……?」

晶葉「その声は、助手か……?」イタタ

P「晶葉……あれ、お前これ、何で目の前に顔が……」

晶葉「……ど、どうやら私は助手の上に寝そべるようにしているようだ。それでおでことおでこがぶつかったんだりう」

P「そ、そうか……めちゃくちゃ顔近いな」

晶葉「じ、じろじろ見ないでくれ! 上に何かあるのか、身動きがとりづらいんだ……、っ」ムズムズ

P「へ、変に動くなよっ!」

晶葉「違っ、なんとか退こうとしているだけだ!」ムズムズ

P「…………」

P(なんでまたこう変な体勢でテレポーテーションしちまったんだよォ~ッ!)

まゆ(Pさん?)

P(ま、まゆッ! 俺は何もしてない! 何もしてないぞッ!?)

まゆ(そうじゃなくて、どこにいるんですか……?)

次回:モバP「神崎蘭子、能力名『華蕾夢ミル狂詩曲~魂ノ導~』」


引用: モバP「アイドルたちが異能力者になったから安価でなんとかしろって!?」