378: 2017/08/31(木) 19:36:49.62 ID:1aeinps6o


最初から:モバP「アイドルたちが異能力者になったからなんとかしろって!?」
前回:モバP「五十嵐響子、能力名『恋のHamburg♪』」

PM11:35

P「なんか……さっきからいいようにやられてないか俺たち?」

晶葉「輝子もこの三人も、もし志希の薬で洗脳されていたらアウトだったな」

P「だよなぁ、なんでいきなり弱くなっちゃったんだろう俺」

晶葉「それは今まで使えた異能が使えなくなったからだ」

P「ああ、そりゃそうだな。でもこんなんで『黒幕』を倒せるんだろうか……」

晶葉「……分からない」

P「…………、ぷっ」クスクス

晶葉「どうした、いきなり笑って」

P「いや、キノコとハンバーグとポッキーで団子を倒しに行くと考えたらちょっと笑えてきてさ……」

晶葉「…………」プクク

P「お、どうした? にやけ顔隠すなよ~!」

晶葉「にやけてないっ!」


選択肢(一つはラストバトルになります)
1.晶葉の部屋に行く
2.屋上へ行こうぜ……
3.外へ出よう


↓2
池袋晶葉 スリーブ
380: 2017/08/31(木) 19:38:38.95 ID:O3Cnuc8Vo
3

381: 2017/08/31(木) 21:19:45.32 ID:1aeinps6o
晶葉「外に出るのか?」

P「ああ。ずっと考えてたんだが、どうしてアイドルたちは家に帰ろうとしないんだ? もう夜中だぞ、夜中」

晶葉「理性を失ってるから、それで納得出来るだろう?」

P「本当にその一言で済ませていいのか? いくら理性を失ってるからってさあ……普通帰らない?」

晶葉「それはメタ的な都合だ。 そんなことを言ったらアイドル以外誰も居ないのもおかしいだろう」

P「ばっ、そういうことは言うな! ……とにかく今から、事務所を出て帰ろうとしたらどうなるかを試すんだ」

晶葉「なるほど、私たちが帰ろうとすれば黒幕が出てくる可能性もある」

P「それに中庭には夕美が居るから、話を聞くことも出来る」

晶葉「外の月を見れば、『月の女神』が誰なのかも検討がつくかもしれないな」

P「つまりいいことずくめってことよ! 急ぐぞ!」

晶葉「ああ!」


スタスタ……

382: 2017/08/31(木) 21:20:19.68 ID:1aeinps6o


P「退勤押してないけど帰っちゃうぞ!」タッタッタッ

晶葉「おい助手! 走らなくてもいいだろう!」

P「……うっ!」スタッ

晶葉「ど、どうした!? 攻撃を受けたのか!」

P「ち、違う、吐きそう……」

晶葉「な……馬鹿か、君は!」タッタッタッ

P「おええっ、マジで崩壊するっ……」ビクビク

晶葉「こんなところで戻すな! 一旦中に戻って────」

P「……いや、『戻す』と聞いて思いついた! 『Naked Romance』!」チュッチュワ

ボトッ、ボトッ

P「やっぱこのハンバーグが重かったんだよ」サスサス

晶葉「お腹の中のハンバーグを戻したのか……」

P「ゲロじゃないだけちょっとマシだろ?」

晶葉「……本当にちょっとだけな」

383: 2017/08/31(木) 21:21:15.76 ID:1aeinps6o
スタスタ……

P(さて、出口……)スタッ

ゴチン!

P「あ痛っ!?」

晶葉「これは……透明な壁のようなものがあるようだ」コンコン

P「壁ならちゃんと色付けておけよ……」

晶葉「…………」

P「どうした?」

晶葉「いや、この透明な壁といい、異能力者にする薬といい……黒幕はどこからそんなものを作り上げたのか気になってな」

P「確かに、そうだよな……志希でもお前でもない誰か、他にこんなすごい科学や化学の知識を持ったアイドルなんて居たかな?」

晶葉「……まあ、黒幕も『偶然』このような超技術を手に入れてしまったということもある」

P「そうかもなぁ。やりたいことが分からないんだよ、この黒幕。アイドルを異能力者にしていったい何がしたいんだ?」

晶葉「志希はそれらを知っていたからこそ、自分に追及出来ないような状況を作ったんだろう」

P「どっちにしろ帰るのは無理、なら中庭に言って夕美を起こそう」

晶葉「ああ、満月を見ても黒幕の検討はつかない……」

384: 2017/08/31(木) 21:21:49.34 ID:1aeinps6o
中庭

P「ん……誰か居る?」

晶葉「もう夕美と戦ってから大分経っているし、自分で起きたんじゃないか」

P「ああ、そうか。おーい、夕美ーっ!」

夕美「! プロデューサーさんっ」タッタッタッ

P「夕美……って、おいおい、泥だらけじゃないか」

夕美「泥じゃなくて土! もう、中庭中の草花がめちゃくちゃで……」

P「いや、それは……」

夕美「……分かってる、自分でやったんだよね。こんなかわいそうなこと……プロデューサーさんも晶葉ちゃんも、本当にごめんねっ」

P「ああ、別に夕美が自分の意志でやったんじゃないから気にしてないよ」

夕美「……どういうこと?」

P「事情は一見簡単そうに見えて複雑なんだが────」

晶葉「ややこしい言い方をするな」

385: 2017/08/31(木) 21:22:27.73 ID:1aeinps6o
夕美「そうだったんだ……じゃあ、後は悪の親玉を倒すだけなんだねっ」

P「そういうこと」

P(悪の親玉って……)

夕美「私に出来ること、何かあるかな? もう力は使えないけど……」

P「あるよ、だからここに来たんだ。夕美、今日団子を────」

ガサガサガサ!

晶葉「誰か居るぞ!」

P「くっ、まったくいいタイミングで……!」

川島瑞樹(以下、瑞樹)「いえーい! 川島瑞樹ちゃん登場ーっ!」ザザッ

P「……」

晶葉「……」

夕美「あ、あはは、は……」

瑞樹「か、完全に滑っちゃったじゃない……ノリを合わせてくれても良かったのに」

P「あの、あなた誰ですか」

瑞樹「か・わ・し・ま・み・ず・き! プロデューサーくん、これ以上先へは進ませないわよ?」

P「ゴール一歩手前で、勘弁して欲しいですけどね……!」



多分次がラストバトルね、わかるわ(?)瑞樹の異能、「Angel Breeze」の能力とは!?


↓2

387: 2017/08/31(木) 21:23:55.37 ID:Rx3yslr9o
「天使のそよ風」とは裏腹に
大風の力で敵を吹き飛ばす

389: 2017/08/31(木) 22:47:01.42 ID:1aeinps6o
晶葉「助手、この口ぶりからして私たちを確実に倒すつもりだぞ。絶対に油断するな!」

P「ああ、分かって────」

ビュヒュオオオオッ!

P「うわあっああっ!?」ヒューン!

晶葉「助手っ!? くっ、体が……!」

夕美「すごい風っ、お花が飛んじゃう!」

瑞樹「『名は体を表す』って言うけれど、私の異能に限っては真逆よね……『Angel Breeze』が強い風を起こす能力なんて」

P(夕美の時と同じ……シンプルゆえに強い異能ッ!)

瑞樹「でもこれはもう一人の私、誰しも裏があるってことなのよね……わかるわ」

P「一人で何キメてるんですかッ! 勝ったつもりじゃあないでしょうねッ!」

瑞樹「だってプロデューサーくん、その状況で何が出来るの? 私があとほんの少し力を込めて吹き飛ばせば、落下の衝撃で気絶確実よ?」

P「それはどうでしょうね……それに川島さん、晶葉は夕美も巻き込んで吹き飛ばせるっていうんですか!」

瑞樹「……出来るわよ?」

P「!?」

ヒュウウウウッ!

390: 2017/08/31(木) 22:47:27.90 ID:1aeinps6o
夕美「きゃあああっ!」

晶葉「くっ、助手っ……!」

P(本当にやりやがったッ……!)ヒューン

瑞樹「大人って非情なのよ、プロデューサーくん。……まあ、川島のお姉さんは優しいけど?」スッ

ヒュウウウ……

晶葉「……!」

夕美「落ちて、ない……?」

瑞樹「二人は風で受け止めればいい。地面に落ちるのはプロデューサーくん、あなた一人だけよ!」

P「うおおおっ!?」ヒュー……

P(まずい、このままでは本当に落ちて気絶する! 一か八かだがやるしかないッ!)

P「『恋のHamburg♪』……最大パワーッ!」

ヒュー……ボトッ!

瑞樹「えっ? な、何あれ……」

夕美「大きな、ハンバーグ……!?」

P「『恋のHamburg♪』は美味しいハンバーグを無限に作りだす能力ッ! その大きさや形、ソースは決められていないッ!」

晶葉「巨大なハンバーグを自分を受け止めるマット代わりにしたということか!」

P「そういうことよ……って熱いッ! 美味しいハンバーグだから熱いッ!」バッ

391: 2017/08/31(木) 22:47:54.72 ID:1aeinps6o
瑞樹「ハンバーグを無限に作り出すって、物理法則も何もあったものじゃないわね……」

P「シンプルな能力ほど強力、それは『恋のHamburg♪』も同じですよッ!」バシュンバシュン!

瑞樹「!?」ヒュウウウウッ!

ボトッ、ボロッ……

P「一口大のハンバーグを弾丸のように射出するッ! ……やはりその風は身を守るのにも使えるらしいですね」

瑞樹「……その『恋のHamburg♪』、舐めてかかると一瞬でやられちゃうわね」ヒュウウッ

P「ええ、手加減はしませんよ!」スッ

夕美「すごい……ハンバーグで戦ってる」

晶葉「異能も使いようだな……」

392: 2017/08/31(木) 22:48:33.94 ID:1aeinps6o
瑞樹「ハンバーグを出す間もなく吹き飛ばしてあげるわ!」ヒュウウウウッ!

P「無駄ァ!」スッ

ドスンドスンドスン!

瑞樹「ハンバーグで自分の身を囲む……!? そんなのってありかしら?」

P「風よけにハンバーグは最適ですよ、川島さん」

瑞樹「それは結構だわ。でも『Angel Breeze』の風力はこんなものじゃないわよっ!」ヒュウウウウッ!

P「!」

P(ハンバーグごともっていかれるッ!)ヒューン

瑞樹「そのまま吹き飛びなさい!」

P「まだッ! ハンバーグ!」ドバババババ

晶葉「ハンバーグの射出を推進力にするのか……!? そんなことが……」

瑞樹「それじゃあ足りないわよーっ!」ヒュウウウウウウッ!

P「まだだっ、ハンバーグの力はこんなものではないはずッ……! 」ジュバーッ!

夕美「両手から茶色い液体が勢いよく出てきたっ! ……あれはなに?」

P「ソースッ! ハンバーグとソース両方ならば!」ブシュウウッ

瑞樹「くっ、少しずつ近づかれてる……!?」

394: 2017/08/31(木) 22:49:52.91 ID:1aeinps6o
晶葉「いいぞ助手! そのまま本体まで接近するんだ!」

P「言われなくてもッ!」ドバババババッ

瑞樹「やるわね、でも風の吹く方式は一つじゃないわよ!」ヒュオオオッ

P「ぬおおおっ!」ドヒューンッ

P(下から吹き上げたッ!? 横に吹き飛ばそうとする風と合わせて二方向からの攻撃ッ! ハンバーグのパワーが足りない!)

瑞樹「終わりよ、プロデューサーくん。今と同じことを『上』からやったらどうなると思う?」

P「!」

晶葉「そんなことをすれば、助手の体はとてつもない勢いで地面に叩きつけられる……!」

夕美「そんなっ! プロデューサーさん!」

P(くっ、どうする……!?)

瑞樹「巨大なハンバーグを出しても関係ない勢いで落としてあげるわっ!」スッ

ヒュオオオオオオオッ!

P「!」スッ

ベチャーン!

395: 2017/08/31(木) 22:50:40.00 ID:1aeinps6o
瑞樹「また巨大なハンバーグ……でも、そんな物は関係無いって言ったはずよ」スタスタ

夕美「ど、どうなっちゃったのかな……」

晶葉「ハンバーグの表面に助手の姿はい……貫いたが途中で止まったか、あるいは地面まで……」

瑞樹「……! ハンバーグに穴が空いていない!?」

晶葉「何……!?」

夕美「プロデューサーさんっ!?」

瑞樹「確実にここへ落としたはず……プロデューサーくん! 生きているなら返事をしなさい!」

バシュッ、ガシッ

瑞樹「!」

P「俺はここですよ、川島さんッ!」スタッ

晶葉「は、ハンバーグの中から……!」

瑞樹「どういうこと、なぜハンバーグの中に空洞がっ……」

P「『空洞のあるハンバーグ』、そして俺のこの姿を見て分かりませんか?」ベチャベチャ

瑞樹「その黄色いものは……まさかチーズ!?」

P「チーズインハンバーグ! 自分を包み込むように作り出したんですよッ! ……チーズと肉汁の熱さで気絶しかけましたけどね」

瑞樹「まさか、そんなことまで出来るなんて……!」

P「さあ、今度はこっちが攻撃する番ですよ川島さん! 風を破るハンバーグは……こいつだッ!」


選択肢(二つ正解)
1.キノコソースッ!
2.イチゴソースッ!
3.石焼きハンバーグッ!
4.大事なのは付け合わせ!

↓2

397: 2017/08/31(木) 22:51:12.47 ID:GcxEA3AF0
3

398: 2017/08/31(木) 23:34:58.37 ID:1aeinps6o
正解!


P「石焼きハンバーグッ! 喰らえ!」ドシュッ

瑞樹「これで私の風を破る? わからないわ!」ヒュウウッ!

P「……」ニヤリ

瑞樹「な、何、その不敵な笑みは……」

ジュウウウッ……

瑞樹「! こ、この音はなに!?」

P「石焼きハンバーグってプレートに乗って出てきますよねぇ、ジュージューでたまに油が飛んでくるやつ……」

瑞樹「何が言いたいの!?」

P「石焼きにしたのはこのチーズインハンバーグッ!」

瑞樹「!?」

ジュワアアアアッ!

P「プレートの上へ落ちれば高温の油で火傷しますよ!」

瑞樹「それがどうしたの! むしろプロデューサーくんを倒しやすく────」

P「『Naked Romance』ッ!」ゲボオッ

シュウウウン!

瑞樹「あ、足が……!」

P「ハンバーグの中から出てくる時その部分を食べていたッ! そして川島さんの足もろとも元に『戻した』!」

399: 2017/08/31(木) 23:36:05.55 ID:1aeinps6o
ジュウウウ……

瑞樹「熱いっ……! 石焼きにしたのは油の飛沫を当てるためではなく、再加熱して私の足へ確実にダメージを与えるため……!」

P「さあ、レディーにその熱さは酷でしょう。負けを認めてください」スタスタ

瑞樹「そうね……引き際も肝心って言うし」

P「そうですよ。すいません川島さん、解毒剤を飲ませる前にちょっと抱き締めても────」

晶葉「助手ーっ! 油断するなっ!」

ヒュウウウウッ!

P「!?」ヒュー……

瑞樹「甘いわね、プロデューサーくん……大人は非情なのよ、他人だけじゃなく、自分にも」

ジュウウッ!

瑞樹「……丸焼けかしら。はぁ……こんな勝ち方しか出来ないのね」

P「……誰が丸焼けですってッ!?」ヒューッ

瑞樹「!」

ダキッ

P「『Naked Romance』で『戻す』力はとてつもなく強い! チーズソースを口に含んだまま戻せば、こいつに引き寄せられるってわけですよッ!」シュウウウ……

瑞樹「そして、私の足の隙間から中に戻っていく……負けたわ。甘かったのは、私の方ね……」

P「年は川島さんの方が上でも、戦いの経験は俺の方が上だったんですよ」ギュウッ

瑞樹「くーっ、言うわね~若輩者!」

P「ははは……10秒! 続いて解毒剤を飲ませます!」

瑞樹「超能力でバトルなんて、凄く若々しかったわ……ありがとう、プロデューサーくん」

ゴクッ、パタッ

P「……超能力じゃなくて異能ですって、川島さん」


川島瑞樹「Angel Breeze」────再起可能

次回:モバP「片桐早苗、能力名『Can't Stop!!』」


引用: モバP「アイドルたちが異能力者になったから安価でなんとかしろって!?」