311: 2015/05/08(金) 20:57:41.69 ID:3zKciZhS0

312: 2015/05/08(金) 21:10:55.42 ID:3zKciZhS0
【不眠症】

 ―(1年前)10時、執務室―

神通「軽巡洋艦・神通です…。どうか、よろしくお願いします」

提督「ああ、よろしく。よく来てくれたね」


 ―23時、軽巡洋艦寮・川内&神通の部屋―

川内「やったー!夜だー!夜戦だぁ!FOOOOOOOOOOOO!!」ドッタンバッタン

神通「川内姉さん、声を荒げないでください!他の方々に迷惑がかかります~!」


 ―数日後9時、執務室―

提督「それで、そんな目の下に隈ができてるのか…」

神通「ええ…。さすがにあそこまで騒々しいと、おちおち眠る事もできません…」

提督「そうだなぁ…じゃあ、今夜は俺の部屋で寝るか?」

神通「えっ」


 ―22時、提督の私室―

神通(結局来てしまいました…)←浴衣のような寝間着

提督「この部屋ならあまり寮からの声も聞こえないし、ゆっくり眠れるぞ」

神通「あの…ありがとうございます」

提督「このベット使っていいから」

神通「えと…本当にいいんですか…?」

提督「構わんよ、別に」

神通「えと…では、失礼します」コソコソ

神通(あ…提督の匂いがする…少し気持ち良いかも…)スンスン

提督「まぁ、すぐに寝れないだろうから、何か話でも―」

神通「スゥ…スゥ…」

提督「って、もう寝ちゃったか…。よっぽど眠かったんだな…」

神通「…て…とく…」スースー

提督「…………さて」

提督(俺、どこで寝よう…)

※結局執務室のソファで寝ました。


【END】
艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)
313: 2015/05/08(金) 21:23:07.13 ID:3zKciZhS0
>>307のネタを借りて、>>288を消化します。

【オリョクル】

 ―(現在)11時、執務室―

提督「すまんゴーヤ!前言った"オリョールクルージング"に行ってきてくれないか!」ペコリ

ゴーヤ「え~!?てーとく、前にゴーヤ達をオリョクルなんかに行かせないって言ってたでち!」

提督「しかし、大規模作戦中で、第4海域までにもう燃料も鋼材も1万弱消費しちまったんだ!普通の遠征じゃ稼ぎきれないし、お前達潜水艦の子達に、

   オリョール海で資材を集めてきて欲しいんだ。この大規模作戦を成功させるために、お前達の力を借りたいんだ、頼む!!」

ゴーヤ「むぅ~…。ちゃんとご褒美は弾むでちよ?」

提督「って言う事は、行ってきてくれるのか?」

ゴーヤ「テートクの懇願なら仕方ないでち。このゴーヤとその他潜水艦娘、てーとくのためにオリョール海へ行ってくるでち!」

提督「ありがとうな!ご褒美はうんと弾んでやる!編成はゴーヤが旗艦、他はイムヤ、はっちゃん、イク、シオイ、ろーちゃんで行こう」

ゴーヤ「了解でち!」

提督「出撃は明日のヒトマルマルマル(10時00分)で頼むぞ」


 ―翌日13時、執務室―

ゴーヤ「てーとく、艦隊が戻ったよ」

提督「お疲れ様。オリョクルどうだった?」

ゴーヤ「すっごく楽しかったでち!オリョール海は快適な気候だったから、また行ってみたいでち!」

提督「……一応、ブラック鎮守府扱いされるのはごめんだから、少し控える事にするよ」

ゴーヤ「え~…」


【END】

314: 2015/05/08(金) 21:38:09.08 ID:3zKciZhS0
【VS港湾水鬼】

 ―10時、カレー洋リランカ島沖―

赤城「皆さん、もうすぐ敵艦隊中枢部です。気を引き締めましょう」

夕立「うん!敵のボスなんて、ぽいぽいぽーい!」

時雨「夕立、もっとわかりやすい表現をだね…」

蒼龍「最初に攻撃するのはそっちの水雷艦隊だから、できるだけ敵を倒しておいてね?」

金剛「善処するデース!」

大鳳(何か…胸騒ぎがするわ…)

陸奥「私も主砲で、イチコロかしら?」

赤城「艦載機より入電!敵艦隊、1時の方向、距離8000!敵艦隊はこちらへ接近してくる模様!」

全員「!!」

榛名「敵艦見ゆ!」


港湾水鬼「ハルノイクサ……ハジメテミルカ……」


全員(怖ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!)

蒼龍「なっ、何なのあのメンチ切ったような顔は!」

飛龍「あんな恐ろしい顔の敵艦、今まで見た事も無いよ!!」

夕立「怖い…怖いッぽい…」

金剛「(無言で十字を切る)」スッ、スッ

赤城「と、とにかく敵がどれだけヤク○みたいな顔をしていても、敵に変わりはありません!全艦、第四警戒航行序列!」

全員「了解!」

ザザザザ

飛龍「大鳳何してるの!早く陣形を揃えて―」

大鳳「…………うぅ…大きい」サスサス

飛龍「あっ(察し)」


【続く】

315: 2015/05/08(金) 21:49:02.47 ID:3zKciZhS0
【VS港湾水鬼②】

 ―10時過ぎ、カレー洋リランカ島沖―

港湾棲姫「ククク…ドンナジンケイニナロウト、ワタシノテキデハナイ…」

全員「!」ゾクッ

金剛「先攻は私デース!全砲門、fire!」ドォォン

ドゴォ

戦艦ル級「ウォォァァァァァ…」大破

青葉「索敵も砲撃も雷撃も、青葉にお任せーっ!」ズドォン

バゴッ

護衛要塞「ビャアアアアアアア…」撃沈


 ―数分後―

神通「雷撃戦終了!駆逐イ級後期型2隻撃沈、護衛要塞1機撃沈、戦艦ル級大破、護衛要塞及び港湾棲鬼は健在です!機動部隊の皆さん、残りの昼戦は、

   よろしくお願いします!」小破

陸奥「オッケー!じゃあ、全砲門開け!」ガオォォン

ズゴシャァン

港湾水鬼「!」損傷軽微

陸奥「よっし!」

港湾水鬼「……イコクノチ、イコクノウミ…」

陸奥「?」


港湾水鬼「…サミシイナァ」ウルッ


全員(かわえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!)

陸奥「なっ、何なのよ!あの意味深で涙目なセリフは!」

蒼龍「そんなヤンキーみたいな表情でそんなセリフ言われたら胸にときめいちゃうじゃないの!」

大鳳「くっ…卑怯なり港湾水鬼…」

港湾水鬼「スキアリ!」ドドドドド

ゴォォン

榛名「きゃっ!?」中破

港湾水鬼「スコシハヤルノカ、タノシイナァ…」ニタァァ

赤城「えげつない…」

衣笠「同情を誘い、隙をついて攻撃するか…結構いい戦略ね…」

陸奥「感心してないでこっちの護衛をしてちょうだいよ!」


【続く】

318: 2015/05/08(金) 22:10:23.49 ID:3zKciZhS0
【VS港湾水鬼③】

 ―数時間前、執務室―

提督『港湾水鬼との戦いは一筋縄じゃいかないだろう。恐らく夜戦にもつれ込む事になる』

金剛『Night Battleデスか…』

提督『連合艦隊で出撃すると、夜戦ができるのは随伴艦隊で、なおかつ大破していない奴だ。お前は随伴艦隊の主力艦。くれぐれも攻撃する前に大破して、

   夜戦に参加できないなんて事にはなるなよ』

金剛『分かったデース!』


 ―現在、執務室―


赤城「昼戦終了…。敵艦隊は港湾水鬼以外撃沈。あとはアレを倒すだけ…。しかしアレは、時間をおいて復活するようですから、一番最適なのは撃沈です。

   悪くても損壊までは追い込みましょう。随伴艦隊の旗艦・神通さん、よろしいですか?」

神通「分かりました。やります」

赤城「では、随伴艦隊の皆さん、お願いします!」

随伴艦隊「了解!」

金剛「これで私が港湾水鬼を倒せば、戦果もUpするし、テートクのheartをキャッチする事もできマース!」


 ―我レ、夜戦ニ突入ス!―

神通「油断しましたね…自発装填済みです。はぁっ!」バシュシュ

ガオォォン

港湾水鬼「チッ…」混乱

金剛(他の皆がヤツを損壊まで追い込めば、私の主砲でヤツを葬る事ができマス…。皆さん、頑張って下さいネ!)

港湾水鬼「オマエヲサキニタオシタホウガヨサソウダナ」ドゴォォォン

金剛「What!?」

ズドォォォン

金剛「Shit!」大破


 ―翌日19時(2回目の夜戦)―

港湾水鬼「オラァッ!」損壊ドゴォ

金剛「Ouch!」大破


 ―翌日20時(3回目の夜戦)―

港湾棲姫「ソイヤッ!」混乱ズドォ

金剛「Oh No!」大破


 ―21時、執務室―

提督「何でアイツ主力の金剛ばっかり狙うんだよ…おかげでちっともダメージを与えられない…」

吹雪「この際金剛さんを旗艦にすれば…?」

提督「……やってみるか」


 ―翌日18時30分(4回目の夜戦)―

金剛「全砲門、fire!」ズガァァン

港湾水鬼「グアアアアアアアッ!?」撃破

金剛「ヤリマシタ!」

※これを5回ほど繰り返して、港湾水鬼に勝利する事ができました。


【続く】

319: 2015/05/08(金) 22:12:17.36 ID:3zKciZhS0
>>317
 やっちまった…。本当に申し訳ありません!!

>>315
 港湾棲姫「ククク…ドンナジンケイニナロウト、ワタシノテキデハナイ…」

  →港湾水鬼「ククク…ドンナジンケイニナロウト、ワタシノテキデハナイ…」

脳内変換お願いします。

320: 2015/05/08(金) 22:26:14.66 ID:3zKciZhS0
【VS港湾水鬼④】

 ―20時、執務室―

赤城「提督、連合艦隊帰還しました」

提督「おう、お疲れさん。報告は後日でいいから、損傷を負った奴は入渠ドックに行かせて疲労を抜いてくれ。それと、今回の作戦に参加してくれた皆には、

   しばしの間休暇を与えよう。各自、ゆっくり休んでくれ」

赤城「ありがとうございます。それと、出撃で見つけた子と、海域解放報酬の艦娘が応接室に待機しておりますので」

提督「…アイツが来ちまったか…。まあ、そいつらは後で迎えに行くとして、1つ質問があるんだが」

赤城「はい?」

提督「……なんでそこに港湾水鬼がいるんだよ!!」

港湾水鬼「?」


 ―数時間前、カレー洋リランカ島沖―

港湾水鬼「ハナ…サクら…?…綺麗なもの…ね…」破壊

神通「お、終わった…。やっと倒しましたね…」

大鳳「強敵でしたね…」中破

飛龍「にしても、あんなに怖い顔の敵艦なんて、ホントに見た事ないね」小破

蒼龍「あ、でもウチにいる港湾棲姫さんも結構怒ると怖いらしいよ?」

榛名「そう言えば、装甲空母姫さん大丈夫でしょうか…。第2海域でぼっこぼこにしちゃいましたけど…」

陸奥「あら、あの人なら昨日の夜に帰投して、『皆呪ってやるんだから!』って愚痴垂れてたみたいだけど?」

青葉「うわ…ホントに呪われそう…」


港湾水鬼「貴方達の鎮守府には、港湾さんや装甲空母姫さんもいるの!?」ザバァ


全員「うわあああああああああああああ!!!出たあああああああああああああああああああ!!!」


 ―現在、執務室―

赤城「どうやら、一人ぼっちで寂しくて、知っている仲間がいるこの鎮守府に来たかったらしいです」

提督「だからって、連れてくる事は無いだろう…」

港湾水鬼「大丈夫よ。私の艤装は破壊されちゃって使い物にならないし、港湾さんたちにも会いたくて一緒に暮らしたかったから…。それに今の私には、

     もう戦う意思ないわよ?」

提督「どうだか…」

港湾水鬼「なら、見張りでもつければいいじゃないの」

提督「もちろんそうさせてもらう。しばらくの間、お前の様子を監視させてもらい、特に異常がなければこの鎮守府で暮らしても構わん」

港湾水鬼「ふふっ。なかなか話の分かる提督じゃない」

提督「それにもう、港湾棲姫やレ級、ほっぽちゃんも引き取ってるから、大して変わらないしな…」


【END】

322: 2015/05/08(金) 22:38:21.77 ID:3zKciZhS0
【Littorio】

 ―20時30分、執務室―

コンコン

比叡『提督、今回の作戦の報酬の艦娘を連れてきました』

提督「…ご苦労。通してくれ」

比叡『分かりました。では、入ってください』

??『ハイ』

ガチャ

提督「…………………来たか」


Littorio「Vittorio Veneto級戦艦2番艦・リットリオです。火力と速度には自信があるの。よろしくお願いしますね」


提督「…よろしく。俺がこの鎮守府の提督だ。よろしく頼む」

Littorio「はい」ビシッ

吹雪「何か、ウチのリットリオさんとは少し違いますね…」

Littorio「?どういう事ですか?」

提督「あー…実はな……」

カクカクシカジカ

提督「って事なんだ。この鎮守府には、君とは別にもう一人リットリオって言う艦娘がいるんだ」

Littorio「そうなんですか…。では、同じ名前の艦娘が二人いると言うのは少々不便ではないでしょうか…」

吹雪「あのー、そこで提案何ですけど…」

提督&Littorio「?」

吹雪「ええと、そっちのLittorioさんはどうやら、改造をすると名前がItalia(イタリア)に変わるみたいです」

提督「U-511と呂-500みたいな感じか」

吹雪「はい。だから、こっちのLittorioさんの事は、イタリアさんと呼ぶのはどうでしょうか?」

提督「俺は別に構わないけど…Littorioはどうなんだ?」

Littorio「私も別に…問題はありません…」

提督「よし、じゃあキミの名前はLittorioからItaliaに変更って事で」

Littorio改めItalia(以下イタリア)「はい、私はイタリアです。改めて、よろしくお願いします」

提督「これで、なんとかなったのか…?」

吹雪「ええ。存在に関する事は何一つ解決していませんけど、名前の事は解決しました」

提督「…もう、全くの別艦娘って事で済ますかな…?」

吹雪「それが良いかもしれませんね…」

イタリア「あの…この鎮守府には深海棲艦が住み着いているんですか…?確かレ級さんとやらが寮の方へ歩いて行ってましたけど…」

提督「うん」

イタリア「ええ~…」


【END】

323: 2015/05/08(金) 22:47:59.43 ID:3zKciZhS0
【一日1人、キャラ紹介】

≪赤城≫

赤城型正規空母一番艦。艦娘No.6。艦載機運用能力は鎮守府屈指で、戦闘分析能力などは秀でているが、損傷を負う度に長時間の入渠と大量の補給を要す。

それゆえ、いつもは怠けているイメージがある。超がつくほどの大食いで、鎮守府の食費は彼女のせいで色々ギリギリ。最近では厨房からギンバイをしたり、

出撃していないのにボーキサイトを勝手に食べるぐらいに意地汚くなった。根は大らかで優しい。時々ミッドウェーの悪夢にうなされる。

好きな言葉は『油断大敵』。嫌いな言葉は『慢心』『誘爆』。

330: 2015/05/09(土) 21:40:22.87 ID:BpS25Q7C0
【改造空母】

 ―10時、空母寮・飛鷹&隼鷹の部屋―

隼鷹「じゃあ飛鷹、行ってくるわ」

飛鷹「行ってらっしゃい」

パタン

飛鷹「ハァ…また隼鷹は特別海域出撃か…」

飛鷹「私の方が姉で、積める艦載機の数も一緒なのに…なんで…」トクトク

飛鷹「まぁ、隼鷹はもう一回改造ができるみたいだし、早く錬度を上げようって言うのがあの男の理由なんだろうけど…」

飛鷹「って…知らない間にグラスにお酒が…」

飛鷹「ま、この後も出撃はなさそうだし、飲んでも平気よね…」ゴクッ

飛鷹「でも、私も艦娘の1人。それも商船から改造された空母…。空母から改造されてまで戦ったって言うのに、大事な作戦で使ってくれないんじゃ、

   何か寂しいなぁ…」グビグビ

飛鷹「って言うか…戦果を挙げてあの男に褒められたいって言うのもあるんだけど…」トクトク

飛鷹「はぁ…私の方が姉なのに…」グビッ


 ―20時、執務室―

提督「えー、隼鷹が大破したので、代わりに飛鷹を投入しようと考えたけど…」

飛鷹「うぅ……飲み過ぎて頭痛い…」ズキズキ

提督「……祥鳳、行けるか?」

祥鳳「お任せ下さい」ペコリ

飛鷹「私の方が隼鷹よりも姉なんだぞー!私を使えー!」

提督「お前はまず酔いを醒ませ」


【END】

331: 2015/05/09(土) 21:55:00.32 ID:BpS25Q7C0
【脇役】

 ―13時、執務室―

伊勢「第一艦隊、出撃します!」

提督「頑張ってくれ、戦果を期待している!」

パタン

提督「ふぅ…頼む、頑張ってくれよ…」

コンコン

提督「はい?」

五月雨「失礼します、提督。昨日の遠征の報告書の提出に来ました!」ガチャ

提督「ああ、ご苦労さん。確認するよ」

五月雨「お願いします!」

提督「………」パラパラ

五月雨「………」ドキドキ

提督「…うん、良し。ありがとうな」

五月雨「あ、ありがとうございます!では、失礼しますね」

提督「……五月雨は、皆と違うんだな」

五月雨「へ?」

提督「大抵の駆逐艦達は皆、"特別海域に出撃させて!"って懇願してくるんだよ。最近、駆逐艦の子達はあまり出撃させずに遠征ばかりだから…。でも、

   五月雨も遠征に行ってる事が多いのにそういう愚痴は言わないんだなって」

五月雨「……そりゃあ確かに、私だって前線で皆さんと一緒に戦いたいって思いますけど…」

提督「……やっぱり」

五月雨「でも、今の私には皆さんと肩を並べるほどの力は無いって事です…。でしたら、今は私のできる範囲でできる事をしようと思っただけです。

    ですから、今はこうやって遠征で誰かの役に立つことがベストだと気付いたんです。だから私は、今こうやって遠征をしているだけで十分です」

提督「…………」

五月雨「そして、いつか皆さんと一緒に前線で戦いたいです!」ピカーッ

提督(くそっ…眩しすぎるぞッ…!)


【END】

333: 2015/05/09(土) 22:09:23.50 ID:BpS25Q7C0
【ラジオ】

 ―23時、執務室―

提督「…まだ時間もかかりそうだな…この書類片付けるのに…」

提督「ラジオでも聞くか…」ポチ

~♪

提督「おっ、いい曲だな…」カリカリ

ラジオ『以上、ラジオネーム"みそづけ"さんからのリクエストでした』

提督(そう言えばラジオネームとかって、いつも変な感じの名前が多いよな…。まあ、それを聞くのも面白いけどな)カリカリ

ラジオ『続きましては、ラジオネーム"まな板"さんからのリクエストです』

提督「………ん?」ピクッ

ラジオ『曲名は、"胸いっぱいの愛を"です』

提督(何か…違和感を感じる…)

~♪

ラジオ『以上、"まな板"さんからのリクエスト、"胸いっぱいの愛を"でした』

提督(…………気のせいだよな)カリカリ

ラジオ『続いて、ラジオネーム"飢えた狼"さんからのリクエスト"―』

提督「!?」ガタッ

ラジオ『曲名は"指輪"です。それでは、どうぞ』

提督(足柄ああああああああああ!?)


【続く】

344: 2015/05/10(日) 21:41:30.62 ID:xZ2Gq4Aa0
【トラック】

 ―12時過ぎ、食堂―

五十鈴「ハァ…」

由良「五十鈴姉さん、どうしたの?」

五十鈴「ああ、由良か…。ちょっと、悩みがあってね…」

由良「悩み?」

五十鈴「ええ、それは―」

夕立「あ、トラック先輩、一緒にご飯食べよー!」

五十鈴「駆逐艦の子達が私の事をトラックって言ってくる事よなんつったコラァ!」

イク「わー、トラック先輩が怒ったの~!」

由良「……走れ~♪いすゞのトラック~♪」

五十鈴「由良!アンタもなの!?」


 ―数日後、執務室前―

五十鈴「まったく、他人の事を"トラック"だの"いすゞ"だのって…ホントムカつくわね…」コンコン

五十鈴「提督、失礼するわよ。昨日の遠征の報告書を―」ガチャ


提督「トン、トン、トン、トン、ヒノの2トン♪」トントン

港湾棲姫「…アノ、ソノ歌ハ何?」

提督「んー?最近流行りの歌。何か肩たたきのリズムにはもってこいだったから。不満だった?」

港湾棲姫「イエ、別ニ。確カニ気持チ良イシ、りずむモイイ感ジ…」

提督「じゃ、続けるぞ。トン、トン、トン、トン、ヒノの2トン♪」トントン


五十鈴「…………」ワナワナ

提督「あ、五十鈴か。ごめん、何か用か?」

五十鈴「そこは"いすゞのトラック"でしょうがあああああああああ!!!」

提督「はぁ!?」


【提督「俺は別に日野のスポンサーでもいすゞのスポンサーでもないぞ?」  五十鈴「知ってるわよ!」】

345: 2015/05/10(日) 21:49:29.35 ID:xZ2Gq4Aa0
【第2回・艦娘知識試験採点⑨】

ジャンル:日本史

問9.『幕末の譜代大名で日米修好通商条約に調印した井伊直弼は、強権を持って国内の反抗勢力を粛清した(安政の大獄)が、それらの反動を受けて、

    井伊直弼は暗殺された。この、井伊直弼が暗殺された事件の事を何と言うか』


・利根の答え 『桜田門外の変』

 提督のコメント:その通りです。この事件の名前は他にも、"桜田事変"や"桜田義挙"とも呼ばれています。


・比叡の答え 『井伊直弼殺人事件』

 提督のコメント:土曜夜9時からやっているサスペンスドラマみたいな名前ですね。


・天龍の答え 『大切なのは過去じゃない。これから俺達が作る未来だ』

 提督のコメント:現代も十分大切です。

347: 2015/05/10(日) 22:00:02.23 ID:xZ2Gq4Aa0
【ラジオ②】

 ―23時、執務室―

提督「………あのラジオ番組が気になって仕方ない…」カチッ

~♪

提督「ほう、ロック調の曲か」カリカリ

ラジオ『はい、以上"常夏"さんからのリクエスト、"太陽"でした」

提督「ふむ、"太陽"って曲か。覚えとこ…」メモメモ

ラジオ『続きましては、ラジオネーム"レイ"さんからのリクエストです』

提督「…レイ?何か、ウチの鎮守府でそんなあだ名をつけそうな奴はいないし…」

ラジオ『リクエスト曲は、"残酷な天使のテーゼ"です』

提督「……"残酷な天使のテーゼ"…"エヴァ○ゲリオン"…"レイ"…あっ」

~♪

ラジオ『以上、"レイ"さんからのリクエストでした』

提督(あいつ、ああいう曲知ってるんだな…)カリカリ

ラジオ『続きましては、ラジオネーム"メロンパンナちゃん"さんからのリクエストです』

提督「…何か、想像できる気がする…」カキカキ

ラジオ『曲名は、"いままでのあらすじ"です。聞いた事の無いタイトルの曲ですが、どんな曲なのでしょうか』

提督「やめろ!その曲は夜にラジオで流すような曲じゃない!!」


 ―翌朝9時、執務室―

提督「……お前、もうあのラジオでリクエストするな」

夕張「えっ!?何で私がリクエストしたの知ってるの!?」

提督「曲のチョイスで分かるわ」


【続く】

361: 2015/05/11(月) 21:13:03.09 ID:QUXeyrW80
【航空戦艦~伊勢編~】

 ―数か月前、執務室―

提督「なぁ、伊勢」

伊勢「何?提督」←まだ戦艦

提督「伊勢って一定の錬度になると、航空戦艦に改造できるんだな」

伊勢「航空戦艦?」

提督「どうやら、艦載機的なものを飛ばせるようになるらしいけど…」

伊勢「ちょっ、それってもしかして、私も加賀や赤城みたいに天山とか流星とか飛ばせるようになるって事!?何それ、最高じゃない!」

提督「んん…?ああ…まあ、そうらしい…俺も詳しくは知らないけど…」

伊勢「よっしゃー!やる気出てきたぁ!じゃあ提督!出撃か演習させて!」

提督「ええ~…今資材がちょっとカツカツでな…もう少し待ってくれないか?」

伊勢「ちぇー…」


 ―数週間後、執務室―

伊勢「提督!どうやら私、改造可能レベルになったみたいだよ!」

提督「お、そうか?じゃあ、工廠へ行って改造してくると良い。資材もまだ余ってるからな」

伊勢「よーっし!これで私も、晴れて空母勢の仲間入り、最強艦娘の誕生だぞー!」


 ―数時間後―

伊勢「提督の嘘つき!天山も彗星も載せられないじゃない!載せれるのはこの瑞雲とか言ったしょぼいのだけ!何が最強艦娘だよぉ!」

提督「お前から言い出したんだろうが…」


【END】

363: 2015/05/11(月) 21:25:42.42 ID:QUXeyrW80
【航空戦艦~日向編~】

 ―数か月前、執務室―

提督「日向、どうやらお前も、妹の伊勢と同じように一定以上の錬度になると航空戦艦へ改造できるらしい」

日向「航空戦艦か…瑞雲とか言うのが飛ばせるようになる、だったか」←まだ戦艦

提督「よく知ってるな」

日向「伊勢が部屋で、未だに愚痴っているんだ。『彗星が欲しい』だの、『烈風を飛ばしたい』だのと」

提督「…まあ、それは置いといて。日向の錬度も、改造できる錬度に達したらしい」

日向「……つまり、この私を航空戦艦へ改造すると?」

提督「……嫌か?」

日向「…正直ね、私はこの主砲と装備が気に入っているんだ。だが航空戦艦になると、この装備を手放して世界が違うように見えてしまうんじゃないか、

   と思ってね」

提督「……なら、改造を見送って―」

日向「提督、今はそんな事を言っている場合じゃないんだろう?」

提督「……ああ、俺達の鎮守府は他の鎮守府に比べて少し劣っている。だから、少しでも戦力を拡充するために、日向の戦力を強化しようと…」

日向「なら、構わないよ。それに、航空戦艦になるのは私も少し楽しみなんだ。何も航空戦艦にはなりたくないって事じゃないさ」

提督「……済まない。せめて、今の日向の装備は取っておいて、改造後にまた装備させてあげるよ」

日向「ありがとう。じゃあ、工廠へ行ってくる」ツー

提督「……日向、お前…」

日向「さようなら、戦艦の私……」グスッ

提督「日向、本当にすまない…」ウルッ


 ―改造から数日後、執務室―

日向「提督、航空戦艦って素晴らしいな…!艦載機を飛ばした時の快感が何とも言えない…!そして艦載機と協力して弾着観測射撃を決めた時なんて、

   それはもう…!」キラキラ

提督「」

日向「もうただの戦艦の時代は終わった…!これからは、航空戦艦の時代なのだな!」キラキラ

提督「……俺の同情を返せ」


【END】

366: 2015/05/11(月) 21:36:34.23 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼】

 ―時は戻って現在10時、執務室―

提督「いよいよ、特別海域の中枢部へと近づいていきた。次は第5海域・アンズ環礁沖だ」

赤城「ここまで苦戦してきたというのに、まだ中枢部じゃないんですね…」

提督「ああ。だが、これまでにそこへ出撃した提督達の情報をもとに、新たに編成を考えた。どうやら、羅針盤に惑わされない編成の組み方があるらしい」

赤城「新たな編成ですか…」

提督「今の編成案は、伊勢、川内、吹雪、金剛、陸奥、大鳳だ。川内と吹雪を組み込む事で、羅針盤に惑わされなくなるらしい。まったく羅針盤の妖精は、

   未知そのものだよ」

赤城「それはともかく、その編成で大丈夫でしょうか…」

提督「一応、全員には電探と主砲を積ませる。そして、次の海域ボスは一筋縄じゃいかないだろう。対夜戦のための装備も積ませる予定だ」

赤城「分かりました」

提督「じゃあ赤城、さっき言った艦娘を招集してくれ」

赤城「了解です」


 ―1時間後―

提督「じゃあ、行ってきてくれ。皆の無事を祈ってる」

伊勢「はい、了解です!これより第一艦隊、出撃します!」

パタン

提督「……しかし、どうも嫌な予感がする…」

赤城「?」


【続く】

370: 2015/05/11(月) 21:52:22.00 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼②】

 ―14時、アンズ環礁沖中枢部付近―

伊勢「よし…。何とか中枢部近くまで来たけど、損傷は平気?」

川内「こっちは何とか大丈夫。吹雪も、問題ないみたい」

大鳳「ちょっと、被弾してしまいましたが、支障はありません」

陸奥「ええ。こっちも大丈夫よ」

伊勢「よーっし、じゃあ中枢部へ突入するよ!」

伊勢以外「ハイ!」


 ―数分後、アンズ環礁沖中枢部付近―


泊地水鬼「モウ…トベナイノ……トベナイノヨ……ワカル?…ネェ」


艦隊「!!?」ゾクッ

陸奥(何…この、不気味な感じ…)

大鳳(今までのどの敵艦よりも、怖い…)

川内(……アイツ、絶対強い)

吹雪(油断したら、ヤバいですね…)

金剛「臆する暇があるなら、攻撃デース!」ガォン

ドゴォォォ

泊地水鬼「ッ!!」

金剛「Yeah!!」

泊地水鬼「……フフ…」

艦隊「?」


泊地水鬼「フフ……イタイ……イタイワ……ウフフフフフ……」ニタァァァァ


艦隊「!!!!」ゾワッ

伊勢「う、うわあああああああああああああ!!!!」ズドドドドドド

ドゴォオオオオオオ

護衛要塞「グハッ!?」撃沈

吹雪「伊勢先輩、冷静になってください!」

川内「でも、あれは…いやああああああああああ!!!」ガガガガガガガガ

ズドドドドドド

戦艦ル級Flagship「!!」大破

大鳳「くっ…うまく艦載機がコントロールできない…」

陸奥(皆、泊地水鬼の言動で動揺してしまってる…)


泊地水鬼「ダカラ……ナンドキテモ……オナジナノヨ……!」ビュンビュン


陸奥「マズイ…!艦載機接近!各員対空姿勢―」

伊勢「いやっ、いやぁ!やめてええええええええええええええええ!!!」ドドドドド

大鳳「れ、烈風で何とかします!」バルルル

陸奥「ちょっと、伊勢!対空砲を撃っても無駄よ!それと大鳳!烈風じゃ対処できない数!」

ドオオオオオオオオオオオオオン


【続く】

373: 2015/05/11(月) 22:05:35.14 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼③】

 ―数時間後、執務室―

赤城「……異常が、陸奥からの報告です」

提督「…精神攻撃を伴って攻撃してくる奴か…こりゃまた厄介だな…」

赤城「第一艦隊は全員大破。各員に高速修復剤を使用しましたが、メンタル面での回復には時間がかかります。そして、仮にメンタル面が回復したとしても、

   また泊地水鬼と遭遇してしまえば同じ事に…。おそらく、あの編成での出撃は今後不可能かと…」

提督「…確かにな…」

提督(…他にもこの海域の進路固定編成の案はいくつか出ているが、最上型は最上以外のレベリングが少し不十分。鳥海と龍驤とを組む編成案も出ているが、

   龍驤は搭載できる艦載機の数は少ない…。蒼龍・飛龍・赤城を編成する方法もあるが、泊地水鬼との戦いで夜戦は避けられない…。この編成だと、

   夜戦要因が減ってしまう…こうなったら…)

提督「……進路固定編成を組むのは諦めよう。この鎮守府の最大戦力をもって、泊地水鬼を叩く。それと、決戦支援任務もやらせよう」

赤城「…わかりました。編成は?」

提督「第一艦隊編成は長門、加賀、ビスマルク、霧島、日向、そして赤城、お前に出てもらいたい。決戦支援任務には、時雨、夕立、飛龍、蒼龍、比叡、

   榛名だ。燃料と弾薬は惜しいが、仕方ない」

赤城「…私を、ですか」

提督「泊地水鬼は精神に訴えてくるタイプの敵艦だ。なら、精神面がタフな艦娘を出撃させようと考えたわけだ。赤城、お前はミッドウェーの悪夢を体験し、

   それから慢心しないように精神を鍛えてきたんだろう?だから、お前を起用したんだ。それと任務艦隊は、あまり泊地水鬼と接近する事はないから、

   火力に自信がある艦娘を起用する」

赤城「……了解です。では、第一艦隊及び支援艦隊のメンバーを連れてきます」

提督「…すまない」


 ―1時間後―

長門「フン。精神攻撃か。そんなモノに臆するビッグ7ではないわ!」

提督「そうだ。奴との戦いでは、その強固な意志が重要になってくる。皆も、敵の言動に惑わされないようにしてくれ。無事を祈る!!」

第一艦隊&支援艦隊「了解!」ビシィ


【続く】

375: 2015/05/11(月) 22:19:53.02 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼④】

 ―16時、アンズ環礁沖中枢部―

長門「提督から三式弾を託されたが…」

加賀「それは泊地水鬼との戦いで重要になってくる装備。強固なメンタルを持つあなたを信じて、提督はあなたに託した。気を付けなさいね」

長門「当然じゃないか。この私はどこかの大飯ぐらいのように慢心して沈んだりはせん!」

赤城「もう、長門さんたら…。私はもう慢心なんてしませんよ」

ビスマルク「…それって、ジャパニーズシボーフラg―」

霧島「言ってはなりません!」バシッ

ビスマルク「モガモガ」

日向(いつもはあっけらかんとしている伊勢の精神が壊れるほどの敵…一体どんな奴なのか…)

長門「むっ、敵艦見ゆ!距離、9000!」

艦隊「!!」


泊地水鬼「モウ…トベナイノ……トベナイノヨ……ワカル?…ネェ」


艦隊「!!?」ゾクッ

長門「…なるほど、確かに不気味だな」

日向「……ああ。あれほどの悪意を感じる敵艦は見た事が無い…」

加賀「…臆するのは無しよ。提督は私達を信じてここへ送り出してきた。その信頼を裏切るようなマネをしてはならないわ」

赤城「ええ。その通りです。まずは陣形を整えましょう」

ビスマルク「あら?向こうからの砲撃って…」

霧島「あれが支援艦隊です。海域中枢部の艦隊と戦う際に支援射撃をしてくれます」


 ―第一艦隊より数百m離れた場所―

時雨「さあ皆、支援射撃を始めよう!」

夕立「わかったっぽい!」

蒼龍「でも、何か第一艦隊の皆怖気づいてる気が…」

飛龍「それでも、私達はやるべきことをやるわよ!」

比叡「お姉様の仇、取ってやるんだから!」

榛名「支援射撃、開始!」

ズドドドドドドドガガガガガガガガ!!!!


 ―第一艦隊側―

ドォォォォォォォォン

護衛要塞2機「グォォッ!?」撃沈

戦艦ル級Flagship「オアアッ!?」大破

泊地水鬼「ク…ッ!」混乱

長門「ホォ…これは壮観だな」

加賀「これで、敵側の攻撃要因はほぼ無力化。あとは補給艦2隻と、泊地水鬼。それと氏にぞこないの戦艦ル級。これなら―」


泊地水鬼「フフ……イタイ……イタイワ……ウフフフフフ……」ニタァァァァ


艦隊「!!!」ドックン


【続く】

376: 2015/05/11(月) 22:29:29.61 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼⑤】

 ―17時過ぎ、アンズ環礁沖中枢部―

長門「ハァッ!!」ズドォォ

ガオォォン

泊地水鬼「チッ…!」損害

長門「霧島!加賀と赤城の様子はどうだ!」

霧島「損傷が激しすぎます…。これでは、艦載機を飛ばす事はできませんね…」

赤城「…慢心しないって、誓ったはずなのに…」大破

加賀「すみません、提督…。ご期待に添えられずに…」大破

ビスマルク「けど、もうすぐ日没よ。もうあっちの艦隊には泊地水鬼しかいない。今夜戦で攻撃できるのは、長門と霧島と私だけじゃない。日向は、

      大破しちゃったけど…」

日向「……すまない…。敵の言動に惑わされてしまった…」

長門「だが、夜戦に持ち込まないと奴を破壊する事ができん。夜戦をするべきだ」

霧島「そうですね…。あちらの夜戦要員は1人だけですが、こちらは3人。十分かと」

長門「よし、夜戦を始めるぞ!」


 ―我、夜戦ニ突入ス!―

長門「先手必勝!ハァァァァァァッ!!!」ドゴォォォォォォォォォォ

泊地水鬼「グアアアアアッ!!」損壊

長門「ふむ、まあこんなものか」

ビスマルク「やるわね。流石は世界のビッグ7じゃない」

霧島「ビスマルクさん、危ない!」

ビスマルク「へっ―」


泊地水鬼「ダカラ……ナンドキテモ……オナジナノヨ……!」ドガァァァァ


ビスマルク「ぎ……っ!?」大破


霧島「あのビスマルクさんが一撃で大破…?いえ、日向さんもそうだったけど、泊地水鬼の火力は、私達の想定を大きく超えている…」

長門「何をぶつくさ言っている!霧島、アイツを仕留めろ!」

霧島「は、ハイッ!」ズダダダダダダダダダダ

泊地水鬼「ガアアアアアアアアア……」破壊

霧島「ハァ…ハァ…」

長門「よし、やっと破壊したか…」

霧島「ええ。しかし、これは…」

長門「そうとう苦戦するぞ…」


【続く】

377: 2015/05/11(月) 22:39:42.81 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼⑥】>>2レス以上続きます

 ―数回出撃後19時、アンズ環礁沖中枢部―

泊地水鬼「………グ…ク…」損壊

長門「これで、終わりか……」

赤城「ええ…。これで仕留めないと…。もう我々の精神も持たないかと…」

加賀(流石に、何度も出撃をしてヤツと対面すると、精神もただでは済まない…これ以上やつの精神攻撃を喰らうと、私でも精神が崩壊する…)

泊地水鬼「………ヒュー…ヒュー…」

ビスマルク「…虫の息、ね」

長門「…ああ」

泊地水鬼「……ソラ…ホシゾラ…」

長門「……終わりだ、泊地水鬼。全砲門、開け!!」ドドドドドドド



泊地水鬼「………」ウルッ



艦隊「!!」

ズガァァァァァァァァン

泊地水鬼「マタ……アノソラニ……アァ……綺麗……大きな翼……!(完全破壊)」ゴポポポポ

赤城「……敵艦破壊、確認」

加賀「……アンズ環礁沖、解放」

長門「…我々の勝利だ…。だが…」

日向(長門の攻撃を受ける直前、あの泊地水鬼、少女のような泣き顔をしたが…)

ビスマルク「さってと、じゃあ帰りましょうか」

長門「待て」

ビスマルク「何よ」

長門「…霧島、無線封鎖を解除し、鎮守府の提督とつなげてくれ」

霧島「は、ハイッ!」

ビスマルク「何をする気なの?」

霧島「繋がりました!」

長門「ご苦労。提督、聞こえるか。こちらは第一艦隊旗艦・長門だ」

提督『こちら、第参鎮守府提督。どうしたんだ?』

長門「本日ヒトキューヒトサン(19時13分)をもって、泊地水鬼の完全破壊に成功。アンズ環礁沖を解放した」

提督『そうか、ご苦労だった。ありがとう。じゃあ早速鎮守府に戻って―』

長門「その前に、頼みが1つある」

提督『何だ?』

378: 2015/05/11(月) 22:44:57.67 ID:QUXeyrW80
長門「大至急、こちらに潜水艦を最低3隻急行させてくれ」

提督『…だれか曳航でもするのか』

長門「ああ」

提督『……分かった。そちらにイムヤ、ゴーヤ、イクを行かせる』

長門「協力に感謝する」プツッ

ビスマルク「……長門、アンタまさか…」

長門「…そのまさかだよ」ニヤリ


 ―水中―

ゴポポポポ

泊地水鬼(沈む…どこまでも…)

泊地水鬼(もう、届かない…海面……見えない、空…)

泊地水鬼(でも、もういいか……)

泊地水鬼(…さよなら……)

ガバッ!ガシッ!

泊地水鬼(な、何!?)

泊地水鬼(誰かが、私の腕を掴んで―!?)

??「―――!」

??「――?―――」

泊地水鬼(ダメだ…聞こえない…意識が…切れて…)


【続く】

379: 2015/05/11(月) 22:51:15.45 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼】>>2レス以上続きます

 ―23時、医務室―

泊地水鬼「…はっ!!」ガバッ

泊地水鬼「………ここは?」キョロキョロ

提督「気が付いたか」

泊地水鬼「……お前は…?」

提督「俺は提督。この鎮守府の提督だ」

泊地水鬼「…鎮守府と言う事は、お前は海軍の男か」

提督「ああ。その通りだ」

泊地水鬼「…私は、お前達の捕虜になったというわけか」

提督「…少し違う」

泊地水鬼「?」

提督「…お前をここに連れてきたのは、俺達の意志だ」

泊地水鬼「……どういう事だ?」

提督「ぶっちゃけ、俺はお前達を救ってやりたいんだよ」

泊地水鬼「………お前達を散々苦しめた私を救いたいだと?冗談もほどほどにするべきだな」

提督「確かに、俺達の艦隊はお前に滅茶苦茶苦しめられた。一部の艦娘の精神が崩壊するまでに、な」

泊地水鬼「なら……」

提督「だが、お前があの時みたいに精神攻撃をしてくると言う事は、お前も何かに苦しんでいると言う事じゃないのか?」

泊地水鬼「……!」

提督「じゃなきゃ、お前の一挙一動のせいで精神崩壊なんて事にはならない。お前も、何かを抱えているんじゃないのか?」

泊地水鬼「…………」

提督「…………」

380: 2015/05/11(月) 22:59:52.54 ID:QUXeyrW80
泊地水鬼「……その通りだよ」

提督「…………」

泊地水鬼「詳しくは言えないがな。私の心には、大きな傷がつけられている。そしてその傷がついたわけを思い出すと、わけがわからなくなってしまって、

     周りを巻き込んでしまうんだ。そしていつしか、私は敬遠されるようになった」

提督「…………」

泊地水鬼「私は、深海でも独りだった。この、心の傷を癒したい。治したい。そう思っているんだが、なかなか治らないんだ…だから、周りに……」

提督「………ならさ」

泊地水鬼「……?」

提督「……俺達と一緒に暮らさないか?」

泊地水鬼「………どういう理屈だ」

提督「お前の心に着いた傷の治し方なんて、俺達は知らない。けど、皆とっ書に暮らす事で何かが変わるかもしれない。ここには、深海棲艦達もいる」

泊地水鬼「おい、どういう事だそれは」

提督「詳しくは言えないんだが―」

コンコン

ヲ級「提督、いる?」

泊地水鬼「!?」

提督「ヲ級か、何か用か」

ヲ級「ちょっとね―って、そこにいるのは新しい深海棲艦?」

提督「ああ、ウチで暮らす事になった」

泊地水鬼「おい、何を勝手に!」

ヲ級「へー、そうなんだ。知ってるかもしれないけど、私は空母ヲ級。よろしくね」

泊地水鬼「……泊地水鬼だ」

提督「泊地水鬼、ここの暮らしは深海よりもずっといい。こんなヲ級がここに馴染んでいるくらいなんだから。鎮守府の皆も、お前を迎えてくれるよ」

提督(まあ、精神崩壊しかけた艦娘の奴らはどうかは知らないけど)

泊地水鬼「………まあ、少しの間考えさせてくれ」

 この時泊地水鬼は、既に『ここでの暮らしもいいかもしれない』と考えていた。


【END】

390: 2015/05/12(火) 21:47:42.30 ID:8iJDRTqA0
【航空戦艦~扶桑~】

 ―数か月前、執務室―

扶桑「航空戦艦…ですか?」

提督「ああ、伊勢や日向と同じように、お前も一定の錬度を積めば航空戦艦になれるようだ」

扶桑「…もしかして、艦攻や艦爆が積めるように?」

提督「いや、少し違う。航空戦艦と言っても、飛ばせるのは一部の艦載機だけだ。空母みたいにポンポン艦載機を飛ばせるわけじゃないんだ」

扶桑「そう、ですか…」

提督「でも、多分扶桑の火力や装甲もずっと強化されるだろう。改造してみないか?そしたら、何か変わるかもしれないぞ?」

扶桑「…そうですね。提督のお役に立てるように、改造をしようと思います。そのためにはまず、その錬度になるように鍛錬を積みますね」

提督「ああ、頑張ってくれ」


 ―数日後、執務室―

扶桑「提督…どうやら、改造できる錬度になったようです…」

提督「よっし。じゃあ、工廠へ行って改造してくると良い」

扶桑「はい…」


 ―数時間後、執務室―

扶桑「…♪」

提督「ど、どうしたんだ?」

扶桑「…世界が変わった気分です♪」

提督「そうか…。そんなに変われたのか…よかったよ」

扶桑「…運が、2ケタに…!」

提督「そっちかい!」


【END】

391: 2015/05/12(火) 21:56:38.85 ID:8iJDRTqA0
【航空戦艦~山城~】

 ―数か月前、執務室―

山城「改造、ですか」

提督「そう。伊勢や日向、そして扶桑と同じように一部の艦載機を飛ばせる航空戦艦になれるんだ」

山城「お姉様も、改造したんですか!?」ズイッ

提督「あ、ああ。扶桑は、世界が違ったように見えるって言ってたぞ」

山城「なら私も改造します!まずは改造可能な錬度になれるように、演習や出撃を頑張りますね!」

提督「お、おう…」

提督(こんなに生き生きとした山城初めて見た…)


 ―数日後、執務室―

提督「おい山城。お前も改造可能な錬度に―」

山城「なったんですか!なら改造しましょう!さあ、さあ!」

提督「落ち着けって、工廠へ行って来い」

山城「はいっ!」


 ―数時間後、執務室―

山城「……はぁ」

提督「…どうしたんだ?せっかく念願の改造ができたって言うのに、随分としょぼくれて」

山城「…確かに、扶桑姉さまの言う通り、世界が変わったように見えます。強くなったって感覚もあります。ただ…」

提督「ただ?」

山城「改造して戦力が大幅に改造されたと同時に、こんな提督に戦力として貢献しているという事実に直面して、がっかりしてしまって…」フフッ

提督「苦笑するような話の内容だったかコノヤロー」


【END】

393: 2015/05/12(火) 22:06:11.62 ID:8iJDRTqA0
【対空番長】

 ―(現在)15時、執務室―

提督「どうだ、改造した気分は」

摩耶「最高だね!自分が強くなったって実感がある!」

提督「対空値が結構高いな。数値は秋月には劣るけど、それでも結構高い」

摩耶「なー?対空番長とでも呼んでくれ」

提督「じゃあ対空番長・摩耶様。その力を試すのも兼ねて、ベーグル湾へ行ってきてくれないか?」

摩耶「ああ?なんでだよ」

提督「補給艦を撃沈しろって言う任務があるんだ。その改造された力を試すのもかねて、行ってきてくれ。頼む」

摩耶「ちっ。しゃーねーな。じゃ、行ってくるぜ」


 ―16時過ぎ、ベーグル湾―

摩耶「よっしゃ、また撃沈!」

隼鷹「おお~すごい火力だね」

摩耶「だろ~?」ニヤニヤ

潜水ヨ級「イマダ!」バシュッ

ドガァッ

摩耶「ああっ!?」中破

隼鷹「あ」


 ―数時間後、入渠ドック―

摩耶「……まさか、潜水艦が出てくるとはなぁ…」

提督「重巡は潜水艦には弱いんだよなぁ…。重巡にも、対潜装備を積む事ができればいいのに…」

摩耶「………」


 ―数時間後、工廠―

明石「え?対潜装備を積みたい?」

摩耶「頼む!明石さんの技術ならできるだろ!?」

明石「いや、でもですね…。そう言う事をしてしまうと、上層部から色々と言われてしまうんですよ…」

摩耶「そこを何とか!頼むっ!」

明石(一体何が彼女をここまで突き動かしているのか…)

摩耶「なぁ、頼むよ!なあ。なあ!」


【END】

395: 2015/05/12(火) 22:20:21.83 ID:8iJDRTqA0
【得意料理】

 ―17時、戦艦寮・簡易厨房―

金剛「GHAAAAAAK…」

榛名「お姉様、大丈夫ですか?」

霧島「比叡お姉様の料理、まだ大丈夫なレベルにはなりませんね…」

比叡「むー…どうしてでしょうか…。金剛お姉様や榛名と霧島が見てくれているのに、どうして…」

金剛「ケド、最初の頃よりはずっとマシな出来になっていマス…今は若干armやlegが痺れる程度ネ…」

霧島「私の計測でも、油の量や炒める時間は問題ないのに…どうして…?」

榛名「もう、諦めてみたら…?」

比叡「イヤです!なんとしても、皆さんを笑顔にできるような料理を作れるようになりたいです!」

金剛「比叡…」

ガチャ

提督「よーっす。何してるんだ?」

榛名「あ、提督。比叡お姉様の料理の特訓を…」

提督「……出来はどうなんだ?」

霧島「お姉様曰く、最初の頃よりは大分マシになったそうです」

提督「そうか…。ちなみに、どんな料理を試してみたんだ?」

比叡「えっと、カレーにラーメンに、野菜炒め、魚の煮物…」

金剛「あとは、今作ったカツですね」

提督「……いっそ、油とかを使わない、ただ煮込むだけの鍋とかやってみたらどうだ?」

比叡「…そう言えば、鍋類はまだやった事がありませんね」

榛名「じゃあ、最後に作ってみます?」

霧島「そうですね。これでも上達しなければ、もう比叡お姉様の料理の腕が上がる可能性は存在しないと言う事で」

提督「ああ。じゃあ、早速やってみてくれ。比叡」

比叡「は、はい!」


 ―数十分後―

比叡「できました!」

提督「…見た目は美味そうだけど」

金剛「まだ分からないデース」

榛名「そうですね。外見に惑わされてはなりません」

霧島「問題は中身、です。では―」

全員「いただきます!!」

パクッ

全員「……………………………………」


全員「美味しい!!!」ブワッ


金剛「比叡、こんな美味しい鍋は初めてデス!」

榛名「榛名、感激です!」

霧島「これは…すごい出来です!」

提督「比叡、よくやったな…!」

比叡「は、ハイ!ありがとうございます!」


【END】

396: 2015/05/12(火) 22:29:25.75 ID:8iJDRTqA0
【新たな仲間】※>>380の続き

 ―朝8時、講堂―

提督「―と言うわけで、新しく仲間に加わった泊地水鬼だ」

泊地水鬼「……よろしく」ペコリ

ざわ…ざわ…

泊地水鬼(…やはり、私みたいな凶悪な深海棲艦はこの鎮守府には迎えられないか…)

天龍「何だ、また深海棲艦かよ。これで何人目だ?」

泊地水鬼「…え」

長門「何にせよ、我々の新しい仲間だ。快く迎えようじゃないか!」

泊地水鬼「えっ…えっ…」

赤城「さあ、これであなたも私達の仲間入りです。お互い、仲良く楽しくやっていきましょう」

泊地水鬼「…って、私の精神攻撃で疲労した艦娘は―」

川内「あー、仲間になるのか。それじゃ、今から心を鍛えないとね」

吹雪「はい!すぐに泊地水鬼さんと仲良くなれるように、頑張りますね!」

泊地水鬼「………これは」

提督「これが、ウチの鎮守府だよ。皆、敵の艦隊を救いたいって言う気持ちを持ってる。ここに新しく仲間入りしたお前の事なんて誰も嫌ったりしないさ。

   現に、前の海域でやってきた港湾水鬼なんてもうこの鎮守府に馴染んでやがるし」

泊地水鬼「………そうか」ウルッ

提督「そうだ」

泊地水鬼「……ありがとう、提督」ダキッ

提督「…お礼なら、お前を受け入れてくれたこの鎮守府の奴らにってやれ」


ぷらz…電「…何だか、魚雷を撃ちたくなってきたのです」

響「Бросать(ブラセッツ:やめろ)、雷!」


【END】

398: 2015/05/12(火) 22:33:05.25 ID:8iJDRTqA0
【一日1人、キャラ紹介】

≪泊地水鬼≫

深海棲艦の1人。艦種は敵泊地。その身に纏う暗いオーラと、不気味な言動から艦娘達の精神をすり減らしてくる。火力、装甲、対空はトップクラスの値。

自らが発する言葉や表情は、精神攻撃となって艦娘の心を砕く。深海棲艦になる前の経歴は不明だが、恐らくとてつもない闇を抱えている。提督の説得で、

今は悪意が浄化されて第参鎮守府で暮らすようになった。本人曰く、『昔は私も明るかった』らしい。

好きな言葉は『一寸先は闇』。

399: 2015/05/12(火) 22:39:11.37 ID:8iJDRTqA0
今日はここまでにします。

>>242,>>289,>>294
 航空戦艦勢、摩耶、金剛型の話、いかがでしたか?

>>397
  少し、疲れてしまっているので、すみません。本当にごめんなさい。ご指摘ありがとうございます。

>>396
響「Бросать(ブラセッツ:やめろ)、雷!」

  →響「Бросать(ブラセッツ:やめろ)、電!」

で脳内変換お願いします。


また、間もなく400レスを超えますのでまたキリ番安価を取ります。

400レス以降は、北上のイベント、>>383の話、そして那珂ちゃんの話を書いていこうと思います。

なるべくキリ番安価でリクエストを取る際は、上記の艦娘(ただし戦艦勢は除く)をリクエストしないでもらいたいです。

感想等があればお気軽にどうぞ。

それではまた明日。


課金している人って、いくらぐらい課金しているんですかね…?

それはさておき、泊地水鬼のイメージが強すぎるせいでE-6の戦艦水鬼があまり怖くない…。


キリ番安価範囲:>>400-404


次回:【艦これ】提督「この平和な鎮守府の日常」吹雪「その2」【5】


引用: 【艦これ】提督「この平和な鎮守府の日常」2