107: 2015/08/18(火) 20:44:42.31 ID:UmkU/0dV0
こんばんは、>>1です。

前回:【艦これ】総司令部の日々


では、投下します。

108: 2015/08/18(火) 21:01:22.09 ID:UmkU/0dV0
【水上砲台】

 ―13時、執務室―

提督「さて、まずはこの書類から片づけて…」ガタッ

コンコン

提督「はい?」

ガチャ

葛城「少しいいかしら?」

提督「葛城さん。どうかしたのですか?」

葛城「何で私を戦線に出さないのかしら?」

提督「ああ、その話ですか。よくあるんですよね、大規模作戦になると」

葛城「で、何でなのかしら?」

提督「貴女は、1つ前の大規模作戦でわが艦隊の仲間に加わりました。ですので、各性能や練度が他の皆さんよりも低めです。今回の作戦では、

   練度の高い艦娘の方を投入しておりますので、まだ練度が低い貴女を戦線に出すのは、少々危険なのです」

葛城「そ。そういう事…」

提督「そういう事です」

葛城「…でも、1ついいかしら?」

提督「?」

葛城「私をさっきの理由で待機させてるのはまだいいわ…。けど、どうして待機中の私には艦載機を載せないで機銃と高射砲しか載せないのよ~!」

提督「…あ」

葛城「ああ、じゃないわよ!何!?そこまで私をバカにしたいわけ!?」

提督「いえ、そういう意味ではなくてですね…」

葛城「じゃあ何!?」

提督「いえ、貴女の初期装備があれでしたので、そのままにしておいただけですが」

葛城「あ、そ、そうだったの…ふ~ん…」

提督「…ほかに、何か御用は?」

葛城「あ、ううん…。もういいわ。ごめんなさいね、お邪魔しちゃって」

提督「いえ、お構いなく」

葛城「それじゃあね…」パタン

提督「……………」

提督(……水上砲台と言われていたから何となく機銃と高射砲を載せていた、というのが本当の理由なんですがね)


【終わり】
艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)
109: 2015/08/18(火) 21:18:21.22 ID:UmkU/0dV0
【謝罪】

 ―17時、執務室―

曙「曙率いる遠征艦隊、資源輸送任務から帰還したわよ」

提督「はい、ご苦労様です。では、報告書は明日の正午まででよいので、ゆっくり休んでください」

曙「フンッ!頑張って大成功させたんだから、あたしたちに十分感謝しなさいよね!このクソ提督!」

提督「おや、もしかしてそれは、流行りのツンデレ、というヤツですか」

曙「なっ、バッ、全っ然違うわよ!この、クソクズ提督!」

朧&漣&潮「………」


 ―数十分後、休憩室―

潮「だ、ダメだよ曙ちゃん。提督の事をクソ提督、何て呼んじゃ…」

曙「ふん、クソ提督はクソ提督じゃない」

朧「そんな事言ってるけど、本当は提督も傷ついてるかもよ?」

曙「…え?」

漣「ご主人様だって、Мでもない限り人の暴言には傷つくもんです。案外、夜に涙で枕を濡らしてるかも…」

曙「……う、そ…」

朧「まあ、あの提督はS気質だし、そんな事はないと思うけど…」

潮「あり得る話…ですよね」

曙「…………………」


110: 2015/08/18(火) 21:31:30.26 ID:UmkU/0dV0
 ―19時前、執務室―

曙「……………」

提督「どうかしましたか?」

曙「…………その…」

提督「?」

曙「……ごめんなさいっ!」

提督「…………………」

曙「さっきは、あんたの事をクソとかクズとか言っちゃって…。あたしだって、悪気があったわけじゃなかったの……」

提督「…………………」

曙「ただ、あれはその…愛称って感じで…でも、あんたが傷ついてた、っていうのなら、ごめんなさい」

提督「…………曙さん」

曙「………!」ビクッ

提督「……私は別に、貴女の暴言程度では傷ついていませんよ?むしろ、私は嬉しいですね」

曙「……え」

朧&漣&潮(もしかして提督ってM!?)

提督「愛称で私の事を呼んでくれてるという事は、貴女がそれだけ私の事を慕っているという事でしょう?それが嬉しいのです」

曙「あ、あううう……」

朧(曙ちゃんの顔がすごい紅くなってる…)

漣(紅すぎワロス)

潮(曙ちゃんがあんな顔するの、初めてみた…)

ゴーン、ゴーン

提督「おや、もうこんな時間ですか。では、食堂へ行きましょうか」

曙「う、うん……」

提督「デザートで、間宮さんのスイーツでも奢りましょう。感謝の心を示して、です」


曙「………………ありがと、提督」


朧(録音は?)

漣(バッチグー)

潮(グッジョブです)

曙「もおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

提督「おやおや」


【終わり】

113: 2015/08/19(水) 21:07:51.33 ID:i/OJ3FSl0
こんばんは、>>1です。

今日は愛宕と大淀+αの話を書いていきます。

では、投下します。

115: 2015/08/19(水) 21:17:57.98 ID:i/OJ3FSl0
※しょっぱなから誤投下申し訳ございません。再投下します。

【誘惑】

 ―10時、執務室―

愛宕「提督~?大規模作戦でお疲れでしょう~?」スリスリ

提督「近いです。離れてください」

愛宕「もう、そんなこと言っちゃって~。恥ずかしいのかしら~?」

提督「貴女が必要以上に近寄るせいで書類が書けないだけです」

司令長官「黎明君もさぁ、中々そういう誘惑にとらわれないよねぇ。鈴谷君の時もそうだったけど」

愛宕「ほんとよねぇ。この、朴念仁♪」

提督「朴念仁とは心外な。節度を持っている、と言ってください」

司令長官「でも君、この前雲龍君に抱かれた時はいい表情してたじゃない」

愛宕(だっ、抱かれて!?それって夜戦の事!?)

提督「ああ、あの時ですか。というか、私そんないい表情なんてしてましたか?」

愛宕(提督も否定しない!?)

司令長官「うん、いい表情だったよ?普段の君からは感じられないくらいにね」

愛宕(夜戦を司令長官が見てたの!?衆人プレイ!)

提督「そうでしたか…。いえ、あの時は私も少しだけほっとしたんです。あの人の包容力に」

愛宕(ガーン……ショック…)

司令長官「君はあれだね、むっつりスOベだね」

提督「曲解です」

愛宕「て、提督…」

提督「おや、愛宕さん?どうなさったのですか?お顔が少々…」

愛宕「私、戻りますねぇ…今日は非番だし…」

提督「はい、わかりました。どうぞごゆっくり、お休みなさい」

愛宕「失礼しますぅ~……」パタン

提督「どうしたんでしょうか、突然に…」

司令長官「さぁ~…」


 ―ドアの外―

愛宕「私も、大きいほうだと思ってたけど……あの人には敵わなかったかぁ……」ハァ


【終わり】

116: 2015/08/19(水) 21:34:11.11 ID:i/OJ3FSl0
【過労】

 ―14時、休憩室―

大淀「……………はぁ」

コンコン

大淀「はい?」

提督「大淀さん、大丈夫ですか?」

大淀「?何がでしょうか?」

提督「いえ、貴女はこの鎮守府では私と同等かそれ以上に働いておりますから」

大淀「?」

提督「貴女は、他の鎮守府への任務の通達に、大規模作戦の通知。さらに各鎮守府のデータの統計など、仕事が山積しています。一応、私の方で、

   貴女の仕事の量を減らすようにしておりますが、それでも仕事はほかの鎮守府に比べれば多いです」

大淀「…………」

提督「そんな貴女の、体の状態が大丈夫なのか、と聞いているのですが…」

大淀「…そうですね…。強いてあげれば、少々疲れている感じがしますね……」コキコキ

提督「でしたら、代わりの方を…司令長官とか」

大淀「司令長官に私の代わりをしてもらうのは…。というより、私はこうやってデスクワークをしている方が、性に合っているんです」

提督「……………」

大淀「私は戦線に出ても、他の皆様に比べればあまり強くはありませんし…」

大淀「それに、私の受け持つ仕事は引き継ぐには少し面倒ですし…」

提督「ですが、休日はしっかりとありますよね?それで疲れが取れていないというのなら…」

大淀「いえいえ、休日はちゃんと休んでおります。しっかり睡眠もとっておりますし…」

提督「そうですか…ですが、本当に疲れてしまった場合は、遠慮なく言ってくださいね」

大淀「はぁ…分かりました」

提督「…世の中には本当に眠くて疲れていても『若いんだからまだ頑張れるだろ』と言って働かせるような上司もおりますし、艦娘を酷使したとして、

   ブラック鎮守府扱いされるのも困りますしね」

大淀「…あ、ありがとうございます…」

提督「では、私はこれで。重ねて言いますが、疲れてしまったのなら遠慮なく言ってくださいね」

大淀「はい、ご心配くださってありがとうございます」

大淀(何か提督…あからさまに私怨のような例え話をする事が多いような気が…)


【終わり】

117: 2015/08/19(水) 21:49:48.69 ID:i/OJ3FSl0
【台風】

 ―19時過ぎ、食堂―

TV『太平洋側に大型の台風が発生し―』

提督「台風…ですか……」

司令長官「そう言えば、次に出撃する海域って、太平洋側じゃなかったっけ?」

加賀「そうですね。確かに、次に出撃するソロモン海は、ちょうど台風が発生したあのあたりです」パクパクパク

司令長官「そうかぁ…じゃあ、艦娘の皆を出撃させるのは少し危ないんじゃないのかな?」

提督「確かに…では、台風は明後日にはすでに去っているという事ですので、皆さんの疲労回復と資材貯蓄もかねて、明日の出撃は中止としましょう」

加賀「わかりました。では、すぐに大淀に伝えてきます」ガタッ

提督「よろしくお願いします」

司令長官「でも、どうせなら台風で深海棲艦も吹き飛ばされる、なんて事にならないかなぁ~」

提督「そんな事が起こるわけないでしょう」


 ―翌日9時、ソロモン海東部海域・Zマス(深海航空集団旗艦艦隊)―

ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

空母棲姫「~~~~~~~~~~~~~~!!!」

※台風直撃中

空母棲姫「カゼガ………アメガ……イタイ………!!!」

ビョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


 ―翌日11時―

空母棲姫「ヒノ…カタマリトナッテ…ハァ…シズンデシマエ……ハァ…」

長門「なんだ?敵の旗艦・空母棲姫が疲労困憊状態だぞ」

陸奥「と言うか、敵のゲージ何か減ってない?」

空母棲姫「ゼー…ハー…」

空母棲姫(台風のせいで…ろくに準備できなかったし、一回沈みかけたし…畜生め…)


【終わり】

124: 2015/08/21(金) 21:46:56.16 ID:g20Jhuh40
【西村艦隊】

 ―15時、休憩室―

扶桑「西村艦隊のみんなで集まれるなんて、どれぶりかしら?」

山城「そうですね、最近は大規模作戦のせいで集まる事もできませんでしたから…」

最上「そうだねぇ。ボクもルート固定要員って事で、提督から出撃要請が何度も出てたけど…」

満潮「私はそんな事より、こんなお茶会なんてしてないで艤装の手入れをしたいんだけど」

山雲「あら~、満潮ちゃんそんな事言っちゃだめよ~?扶桑先輩や最上先輩がせっかくお菓子を用意してくれたのに~…」

時雨「そうだよ、満潮。それに、さっきからお菓子を食べる手が止まってないじゃないか」

満潮「あっ、これは、そのっ!」

朝雲「それより、私はこの中で一番新参だけど、西村艦隊の皆が集まって何をしようっての?」

山雲「ん~ん?特にはねぇ~。ただ皆でおしゃべりをするだけよ~」

朝雲「え、それだけ?」

時雨「まあ、昔は同じ西村艦隊のメンバーだったから、そのよしみでって感じかな?」

最上「でも、この集りの言い出しっぺって、扶桑さんだったよね?」

扶桑「ええ、確かにそうだったわね」

満潮「何でこんな事しようなんて思いついたの?」

山城「…………」キッ

扶桑「いいのよ、山城。でも、そうね…。何で、と言われたら…」

満潮「?」

扶桑「……軍艦だった頃は、船同士で話すなんて事、不可能だったから、かしらね…」

満潮「あ……」

山城「姉さま……」

扶桑「今はこうして、人間の姿かたちを持って生まれてきた。それが嬉しくて仕方ないの。そして、一緒に最期を迎えた西村艦隊の貴方たちと、

   いろいろな話をしたいと思ってたから…」

全員「………………」

扶桑「だから、こうしてお茶会を開いているのよ」

満潮「……ごめんなさい。少し、私が考え無しだったわね」

扶桑「別に良いのよ、気にしてないわ」

最上「それにしても、満潮も着任した時に比べれば随分丸くなったよねぇ」

満潮「なっ、別に丸くなってなんかないし!」

山雲「やっぱり~、性格が少し似ている司令さんがいるから~…」

満潮「別に、あんなやつ何とも思ってないし!っていうか性格なんて似てないし!」

時雨「顔紅いよ?」

朝雲「照れてやんの~」

満潮「うっさーい!!」

山城「耳元で叫ばないで…」

扶桑「ふふっ、やっぱりおしゃべりは楽しいわね」


【壮大に何も始まらない】

126: 2015/08/21(金) 21:58:38.36 ID:g20Jhuh40
【徹夜明け】

 ―11時過ぎ、司令長官室―

コンコン

司令長官「ん?誰かな?」

ガチャ

暁「失礼するわ、司令長官」

司令長官「おや、第六駆逐隊の皆か。どうしたの?」

響「司令官を見なかったかい?どこにもいないんだ」

雷「遠征から帰ってきたから報告をしたいんだけど…」

電「司令官がいなくっちゃ、報告のしようもないのです」

司令長官「ああ、そういえば夜間遠征だから君たちは聞いていないんだっけ。実は君たちが遠征に出発した後にね―」


 ―昨日21時過ぎ、廊下―

バサバサバサッ

司令長官「ん?」

大淀「て、提督!?大丈夫ですか!?」

提督「ええ、何とか……」

司令長官「どうかしたの?」

大淀「提督が、突然よろけたと思ったら…」

司令長官「もしかして、疲労と睡眠不足かな?」

提督「そう言えば…ここ数日、通常の業務に加えて大規模作戦のせいで徹夜続きでしたからねぇ…」

司令長官「もう今日は早めに休んだら?連日の徹夜は体を壊すよ?」

提督「いえ、あなたさえポンコツでなければ私は徹夜する事はないのですが」

司令長官「うぐっ…ま、まあ明日の仕事は儂に任せて、君はもう寝なさい。ね?」

大淀「その通りです、提督。私には休めと言っておいて自分は休まないなんて、そんなのは少し、ずるいと思います」

提督「……そうですね…。では、司令長官」

司令長官「うん?」

提督「申し訳ございませんが、明日は少し休ませていただきます。その間は、私の分の仕事もしろ」

司令長官「うん、わかっ―‶しろ‶!?」


 ―現在―

司令長官「―だから、今黎明君はまだ休んでいる頃だと思うよ?」

暁「そ、そうだったんだ…」

響(疲れてても司令長官への毒舌は変わらないんだね…)

127: 2015/08/21(金) 22:10:22.09 ID:g20Jhuh40
雷「じゃあ、司令官はまだ起きないって事?」

司令長官「そうだねぇ…けど、あと一時間もすればお昼になるし、そろそろ起こしてもいい頃合いなんじゃないのかなぁ?」

電「では、私たちが起こしてあげるのです。よろしいですか?」

司令長官「うーん……彼、寝起きは結構悪い方だし…でも、うん。良いと思うよ」

暁「じゃあ、起こしてあげましょ!上司を起こすのも、レディの仕事だし!」

司令長官「場所は分かるかな?」

響「司令官の私室でしょ?知ってるさ」

司令長官「起こすのには、十分に気を付けてね?彼、ちょっとやそっとの事じゃ起きないし、何をしでかすかわからないから…」

第六駆逐隊「!?」


 ―数分後、提督の私室前―

ドア「」ゴゴゴゴゴゴ

暁「な、何かすでにドアから威圧感がするけど…」

響「そう言えば、司令官の部屋に入った事はなかったね」

雷「あ、そうね。私が掃除してあげようとしても、『自分でやってますので、大丈夫です』って断ったし、綺麗なのかしら?」

電「でも、入ってみなきゃ始まらないのです」

ガチャ

暁「ちょっ、ノックもなしに入っちゃだめよ!レディとしてそれは―」

響「…あれ、結構綺麗だね」

雷「ホント、書類とかも散らばってないわね…」

暁「あ、本棚に漫画が結構ある…。司令官ってこういうの読むんだ…」

ゴソゴソ

第六駆逐隊「!?」

提督「…………ZZZZZZ…」モソモソ

暁「あ、司令官……」ヒソヒソ

響「グッスリだね…」ヒソヒソ

雷「本当にちょっとやそっとの音じゃ起きないわね…」ヒソヒソ

電「…顔に、痕ついてるのです」ヒソヒソ

128: 2015/08/21(金) 22:19:55.35 ID:g20Jhuh40
提督「……………ZZZZZZZ…」

電「…司令官も、毎日書類と戦っているから、疲れているのですね…」ボソボソ

雷「…やっぱり、起こさないでおいた方がいいわね…」ヒソヒソ

響「なんなら、子守唄でも歌ってあげようか」ヒソヒソ

暁「それいいわね、じゃあ歌ってあげましょ!」

雷「それじゃあ…」

暁「せーの」


暁「クマの子見ていたかくれんぼ~♪お尻を出した子一等賞~♪」

響「Спи, младенец мой прекрасный♪(スピー、ムラヂェーニツ、モーィ、プリクラースヌィ:おやすみ私の可愛い赤ちゃん)」

雷「ねんねんころりよ、おころりよ~♪」

電「踏まれた花の、名前も知らずに♪ 地に落ちた鳥は、風を待ち詫びる♪」


雷「バッラバラじゃない!!」

響「暁、その曲のチョイスは子供ッぽ過ぎると思うし、子守唄とは言えないんじゃないかな」

暁「う、うるさいわね!大体響も何て言ってるのかわからなかったもん!」


[響の歌った子守唄]

ロシアの子守唄。タイトルの邦訳は、『コサックの子守唄』。全部で6番まである。響が歌ったのは1番の冒頭。


雷「それよりこの状況で電が‶紅蓮の弓矢‶歌った事がすごいんだけど…」

電「この歌を寝る前に歌うと眠れるのです」

暁&響&雷(えー……)

129: 2015/08/21(金) 22:28:32.62 ID:g20Jhuh40
提督「……………」

暁「…やっぱり起きないわね」

響「…仕方ない、遠征の報告は後にして、私たちは戻ろう」

雷「そうね、それじゃあ―」バサバサッ

電「あ、本が落ちていたのです」

暁「どんな本読んでるのかしら…ちょっと見せて」

電「はわわっ、人の本を勝手に見たらいけないと思うのです」

暁「いいじゃない、別に」

響「いや、やめた方がいい。そもそも、18禁の本かもしれないし」

暁「じゅっ、18禁!?それは、それで…逆に読んでみたいかも…」

提督「……響さんと電さんの言う通り、人の本を勝手に読むのはやめた方がいいですよ。嫌われますし。あと、その本は別に18禁ではありません」

電「ほら、司令官の言う通りなのです」

響「だから暁、その本は元に戻しておくんだ」

暁「ちぇっ、つまらないわ―――――え?」クルッ


提督「おはようございます」


暁「やああああああああああああああああああああああ!!!ごめんなさい!!何でもするからぶたないでぇ!!」

提督「どこのヘタレ国家ですか。子供に対してそんな事をするわけないでしょう」

響「おはよう、司令官。いつから起きてたんだい?」

提督「みなさんが、ばらばらの子守唄…1人違う歌を歌っていましたが、その時です」

雷「なんだ、そんな時に起きてたの…」

提督「正直、徹夜明けの爆睡や仮眠は起こされるときついんです…ですから、自然に目が覚めるのを待ってたんですが…」

電「起こしちゃって、ごめんなさい、なのです」

130: 2015/08/21(金) 22:37:18.67 ID:g20Jhuh40
提督「…ところで、貴方たちはどうして私の部屋に?」

暁「あ、そ、その話なんだけど…」

響「遠征から帰ってきたから、報告をしに来たんだ」

提督「……司令長官から、今日私は休むと聞いておりませんでしたか?」

雷「聞いてないわよ?」

電「起こす許可もいただいたのです」

提督「………あの、すみませんが身支度をしますので少し部屋の外で待っていただけますか?」

暁「わ、分かったわ…」


 ―数分後―

提督「お待たせしました。では、遠征の報告の前に、少し野暮用を済ませますので、待っていてください」

暁「あの、その腰に提げた刀は…」

提督「野暮用に必要なものです」

雷&電「ああ………」


 ―数分後、司令長官室―

司令長官「助けっ、助けてぇ!!」

提督「確か、昨夜私は『私の分の仕事もしろ』と言いましたよね?なぜ、第六駆逐隊の皆さんの遠征報告を私に回したのですか?私は今日、

   休ませていただくと昨夜貴方の目の前でおっしゃいましたよね?」ヒュンヒュン

司令長官「もうすぐお昼だったからそろそろ君を起こした方がいいと思って、彼女たちに起させるついでに報告してもらおうと思ったの!」

提督「このポンコツがぁ!私の事を考える前に自分のポンコツっぷりの事を考えろ!!一遍その腑抜けた根性を鍛えなおしてくれる!!」ブンブンブンブン

司令長官「何眠りを邪魔されたくらいでそんなに怒ってんの!?」

提督「人の三大欲求の1つを潰された恨みを思い知れ!!」ブンブン

司令長官「いやあああああああ!!!」

響「хорошо」


【終わり】

138: 2015/08/26(水) 21:21:44.30 ID:cULzl9lz0
【頑張り屋】

 ―16時半過ぎ、執務室―

提督「……資材が…少しきついですかね…」カリカリ

コンコン

提督「はい、どうぞ」

朝潮「失礼します、司令官!書庫の整理、終わりました!」

提督「ご苦労様です、では朝潮さんは―」

朝潮「次は、何を手伝えばよろしいでしょうか?」

提督「え?いえ、朝潮さんは―」

朝潮「(期待のまなざし)」

提督「……では、すみませんがこの書類を大淀さんの所へ運んでいただけますか?各鎮守府への通達文ですので」

朝潮「了解しました!」タタッ

司令長官「朝潮君は、頑張り屋さんだね」

提督「そうですね…。朝潮さんはとにかく人の手伝いをするのが好きらしく、いつも私に何か仕事がないかと尋ねてきますね」

司令長官「でも、あんな子も最近珍しくなってきたよねぇ」

提督「時代ですよ。それより、朝潮さんが頑張り屋なのは良い事ですが…」

司令長官「え?」

ガッシャァァァン

司令長官「な、何事!?」

提督「またですか…」ガタッ


 ―廊下―

朝潮「はぁ…はぁ…」

司令長官「だ、大丈夫!?」

提督「朝潮さんはとにかく頑張り屋で、疲れていても仕事をしようとするんです。それで、こうやって疲れて倒れてしまうんです」

司令長官「まるで社畜だね…」

提督「朝潮さん、貴女はもう十分働いたでしょう?休んでください」

朝潮「いえ、朝潮は…まだ、頑張れますから…!」

提督「朝潮さんが倒れてしまいますと、私たちが困るんです。おとなしく休んでいてください」

朝潮「でも…朝潮が休んでしまったら…誰が朝潮の仕事を…」

提督「それは、司令長官が氏ぬ気でやってくれますから。安心してお休みください」

朝潮「そうですか…でしたら、休ませていただきます」

司令長官「ちょっと!?」


【終わり】

140: 2015/08/26(水) 21:42:26.44 ID:cULzl9lz0
【末裔】

 ―13時、執務室―

Z1(以下レーベ)「日本にはニンジャはいないのかな?」

提督「いきなり何を言い出すんですか」

Z3(以下マックス)「ドイツの上官が、日本人は皆ニンジャの末裔だって言ってたから…」

提督(勤勉な国・ドイツでは日本の認識はあやふやらしい。後、ドイツの上官一回殴ってやりたい)

レーベ「はっ、その理屈だと提督もニンジャの末裔って事に…!」

マックス「そ、それなら何かニンポーを使えるはずよ…!」

提督「……確かに、ドイツの上官の言う通り、日本人は皆ニンジャの末裔ですよ。私も実はニンジャです」

レーベ「えっ!?ホント!?」

マックス「なんて、何て素敵な…!」

提督「嘘です」

レーベ&マックス「」

提督(そんな露骨にがっかりしなくても)

提督「……本当は、皆サムライの末裔です」

レーベ「サムライ!すごい!」

マックス「映画みたいに刀を振るって、敵を一掃!憧れるわね……」

提督「それもまた嘘です」

レーベ&マックス「」

提督「いえ、貴女たちの反応が面白いので、つい」

レーベ「ひどいよ…何度も嘘をつくなんてさ…」

マックス「そうよ…そんなに私たちの夢を壊して楽しいのかしら…?あなたってホントドSね…」

提督「夢が小さすぎますよ。それと、そんな風に期待をし続けていて、後で真相を知ってがっかりするより、今事実を述べた方が良いと思って―」

コンコン

提督「はい、どうぞ」


川内「失礼するよ、提督!遠征から帰ってきたから報告に来たよー!」←改二

神通「ご一緒に、演習の報告に参りました」←改二


レーベ「なんだ、ニンジャもサムライもいるじゃないか!」

マックス「はぁ~…やっぱり本物はカッコいいわね~…」

川内「え?え?何?何かな?」オロオロ

神通「あの…これは一体……?」

提督(…納得がいかない)


【終わり】

149: 2015/08/27(木) 21:47:23.40 ID:s9bNGoWF0
【書類】

 ―15時、執務室―

提督「………ふむ、あと少しですね…」カリカリ

コンコン

提督「どうぞ?」

浦風「失礼するよ、提督さん」

提督「浦風さん。どうしたんですか?」

浦風「演習の報告書を持ってきたよ?」

提督「ああ、ご苦労様です。では、確認しますのでそこに置いておいてください」カリカリ

浦風「……それにしても…」

提督「?」

浦風「また凄い数の書類じゃのぉ」

提督「そりゃあまあ、提督としての仕事の大半は書類の処理ですからね」

浦風「そがぁにえっと、何が書いてあるんか」

提督「色々です。鎮守府内部のものであれば、資材関係の書類に、開発・建造の報告、遠征・出撃の報告、それと貴女が持ってきたような演習の報告書。

   外部向けのは、各鎮守府への電文の台本、さらに各鎮守府の定例報告など…まあ、色々あります」

浦風「それをみな確認するん?気がとゆぅなりそうじゃのぉ…」

提督「まあ、別にさらっと読むだけでも構わないのですが、後々ずさんな管理でどうこうと言われるのも困りますので…」

浦風「そうじゃのぉ。今日日はそがぁなんが特に厳しゅうなったしのぉ」

提督「ええ。まあ、たまに秘書艦の方にも手伝ってもらう事がありますが。流石に連日書類整理ばかりしていると、気が滅入りますね」

浦風「……そうじゃ、提督さん」

提督「はい?」

浦風「書類整理の気分転換に、うちの話でも聞いてよ」

提督「…まあ、構いませんが」

150: 2015/08/27(木) 22:01:44.13 ID:s9bNGoWF0
浦風「さっきの演習の話なんじゃがのぉ」

提督「?」

浦風「うちらは戦意高揚するとキラキラしとるように見えるらしいがのぉ、あっちの艦隊は、キラキラっちゅうよりつやつやって感じじゃったんやで。

   特に顔のあたりがのぉ」

提督「……………」ピクッ

浦風「なんだか、真の女の顔って感じじゃったのぉ」

提督「……………すみませんが、どこの鎮守府と演習をしたんでしたっけ」

浦風「確か、伊豆第壱拾参じゃったゅうて思うよ」

提督「……その鎮守府の提督から、定例報告が来てるんですが、この通りです」

浦風「?」


『E-7甲でクリアしたから甲種勲章よこせ。    第壱拾参鎮守府提督』


浦風「」

提督「あそこの鎮守府の提督は、私の知り合いです。そして、その提督は極度の女好きで女たらしです。その結果あの鎮守府は‶ハーレム鎮守府‶

   というヤツになりました。貴女が戦った艦隊の方たちがつやつやしていたのも、そういう理由でしょう」

浦風「あ、あははは…。そ、そーゆやぁ、提督さんはハーレムとかに興味はないん?」

提督「私は別に、誰彼かまわず女性を侍らせたいとは思っていませんし…。まあ、その男には今度開催する地方代表提督会談でお会いできると思いますので」

浦風「何で?」

提督「その男は、中部地方ブロックの代表提督ですから」

浦風「ええっ!?そがぁな女たらしが!?」

提督「…まあ、その鎮守府はブラック鎮守府というわけでもありませんし、ちゃんとした戦果を挙げているのですから何の問題もないのですが…。あの男、

   海軍の提督の1人って自覚がないのだろうか…」

浦風「………………」

提督「ま、書類整理なんて大体そんなものですから」

浦風「分からんなぁ…なんだかのぉ…」


【終わり】

151: 2015/08/27(木) 22:11:10.75 ID:s9bNGoWF0
【お母さん】

 ―9時過ぎ、食堂―

鳳翔「こんにっちは、赤ちゃん~♪」ジャブジャブ

由良「鳳翔さん、お皿洗いならお手伝いしましょうか?」

鳳翔「あら、いいのよ別に。それより、由良ちゃんはちゃんとご飯食べてるかしら?」ガチャガチャ

由良「え?は、はい…」

鳳翔「育ちざかりなんだから、ちゃんと食べなさいね?」ジャブジャブ

由良「………」ポー


 ―13時過ぎ、入渠ドック前―

摩耶「あーあ…こんなになるまでこき使いやがって、クソがっ!」中破

鳳翔「こら、摩耶さん!」

摩耶「うわっ!?」ビクッ

鳳翔「女の子が、そんなはしたない口の利き方しちゃダメでしょ?反省しなさい」

摩耶「は、はい…。すみません……」

鳳翔「はい、分かれば良いんですよ」ニコッ

摩耶「………」ポー


 ―19時半前、食堂―

島風「ごちそーさまでしたー!」

鳳翔「はい、お粗末様でした―って、島風ちゃん?」

島風「何?」

鳳翔「この焼き魚、まだ身が食べられるでしょう?」

島風「えー?そこ取るのに時間かかるんだもん!」

鳳翔「そんな理由でご飯を残すんじゃありません。島風ちゃんみたいな悪い子は、お尻をはたきますよ?」ポキポキ

島風「えっ、それは待って!なんかすっごい痛そう―」

バチコーン

島風「うにゃああああああ!!」


雷「……‶お母さん‶と、呼びたいわね」

提督「それは流石にに無理でしょう。せめて‶お義母さん‶ですね」

電(…鳳翔さんも、ある意味ダメ人間更生機なのです)


【終わり】

153: 2015/08/27(木) 22:17:47.27 ID:s9bNGoWF0
【キャラクター紹介(前回のものの改定)】

≪提督/斑 黎明(まだら れいめい)≫

本作の主人公。関東・東京第壱鎮守府司令官であり、海軍司令長官補佐官であり、関東地方代表提督。真面目で冷静な仕事人間であり、若干S気質。

冷静に正論を叩きつけるタイプ。司令長官が仕事をさぼることがよくあるので、その分の仕事もする羽目になっている。艦娘達の事は信頼しており、

艦娘達も提督の事を信頼している。海軍の実質No.2という立場上、気苦労が絶えない。実はみなしご。漫画やアニメも結構好き。

160: 2015/08/29(土) 21:11:04.22 ID:y2XuIiau0
【スカウト】

 ―13時過ぎ、執務室―

提督「……………資材が、少しキツイですね…」

コンコン

提督「はい」

大淀「失礼します、提督」ガチャ

提督「どうかしましたか?」

大淀「提督に、お客様が…」

提督「ちっ……今は大規模作戦中だというのに…しかもアポ無しとは…。まあ、いいでしょう。通してください」

大淀「分かりました。少々お待ちください」パタン

提督「…まったく…」


 ―数分後―

コンコン

提督「どうぞ、お入りください」

ガチャ

??「失礼いたします、斑提督殿」

提督「…失礼ですが、どなたでしょうか?」

??「これは失敬、私はこういう者です」スッ

提督「…………OCEAN事務所?」

??「はい、主にアイドルや芸能人の育成を行っております」

提督「という事は、貴方は…」

プロデューサー「はい、私はそこに勤めておりますプロデューサーです」

提督「そのプロデューサーさんが、ウチに何のご用でしょうか?」

プロデューサー「はい。実はですね…」

161: 2015/08/29(土) 21:20:24.19 ID:y2XuIiau0
 ―数十分後、応接室―

那珂「ええええええっ!?スカウト!?」

司令長官「おやおや…」

提督「なぜ、またスカウトを?」

プロデューサー「実はですね、巷で噂になっているんですよ。海軍の鎮守府に、自称‶アイドル‶の艦娘がいる、と」

那珂「自称って……」

提督「事実でしょう」

プロデューサー「それで、ですね。この那珂さんは容姿端麗、歌もお上手という事でして……。少し話が逸れますが、この鎮守府、確か2か月ほど前に、

        一般公開しましたよね?」

提督「はい。鎮守府がどのような場所で、艦娘とは何なのかを知ってもらうために、開放していましたね」

プロデューサー「その一般公開の際に、そちらの那珂さんがライブをやっていらしたでしょう?」

那珂「あー、確かにやったねー。皆盛り上がってたなー」

プロデューサー「そのライブ、私も見ていたんですよ。それで、彼女には本物のアイドルとしての素質があると、そう感じたのです」

司令長官「流石はプロデューサーといったところですねぇ。目が肥えている」

プロデューサー「…自慢というほどではないですが、これまで私は何人もの方を芸能界へデビューさせております。そこで、その那珂さんの才能を、

        私に預けていただけませんでしょうか?」

那珂「すごい……夢みたい……」キラキラ

提督「……一つ、よろしいでしょうか」

プロデューサー「はい?」

提督「…変な話ですが、‶那珂‶という艦娘はこの世に2人以上存在しております。ぶっちゃけ、ここ以外の鎮守府にも那珂さんはいます。それなのに、

   なぜこの鎮守府の那珂さんを?」

司令長官「確かにねぇ。ほかの鎮守府にも、この那珂君より歌の上手い那珂君がいるかもしれないのに」

司令長官(というか黎明君、絶対『大規模作戦中に面倒な案件持ち込みやがって』って思ってるだろうな。顔に出てるもん)

162: 2015/08/29(土) 21:29:55.28 ID:y2XuIiau0
プロデューサー「それはですね。海軍出身であり、艦娘の那珂さんがアイドルデビューすれば、海軍のイメージアップにもつながりますし、ファンの方々も、

        艦娘や海軍に対して興味を持つ事になるでしょう。それで、あわよくば、深海棲艦と戦う提督がさらに増える、と」

司令長官「ふむ…なるほどね……」

那珂「すっごい!いい事ずくめじゃない!」

提督「………………」

プロデューサー「それで、いかがでしょうか?那珂さん?」

那珂「そりゃー、もっちろん―」


提督「お断りします」


那珂「えっ!?」

司令長官(まあ、そうなるだろうね)

プロデューサー「おや…それは、どうしてでしょうか?」

提督「アイドル業界は、いわば他のアイドルの方との競争社会でしょう?そこに、海軍がバックホーンに付いている、いわばコネで入った那珂さんが

   業界入りしたら、快く思わない方もいらっしゃるでしょう。そして、潰される。さらに、アイドルには一時期だけブレイクする事があっても、

   すぐに見向きされなくなるかもしれない。それで最終的には首切りに。そんなリスクの多い危ない業界に、那珂さんを放り込むわけにはいきません」

司令長官「君、たまに鳳翔さんみたいな発言するね」

提督「だまらっしゃい」

那珂「………………」

プロデューサー「なるほど、それでしたら―」

提督「それと」

プロデューサー「?」

提督「この鎮守府には、那珂さんと親しい姉妹の方や仲間が多くいます。彼女たちは、那珂さんがこの鎮守府からいなくなってしまったら、

   どう思うでしょうかね?」

提督以外「…………………」

提督「まあ、最終的には那珂さんが決めるのですが」

那珂「えっ」

163: 2015/08/29(土) 21:39:22.50 ID:y2XuIiau0
提督「そりゃそうでしょう。私はあくまで、第三者としての意見を述べただけで、決めるのは、スカウトがかかった那珂さん自身です」

那珂「でも、さっき提督は断るって…」

提督「あれも、この鎮守府の代表である私としての意見です。私は極力、艦娘の意思を尊重しておりますので、貴女がアイドルデビューしたいと言うのなら、

   断るという意見を撤回し、貴女を快くこのプロデューサーの事務所へ送り出します」

司令長官(………秋津洲君とかの口調にどうこう言ってたくせに…)

プロデューサー「そういう事でしたか…すみませんね」

提督「それで、どうしますか?那珂さん」

那珂「えーっと……提督のさっきの話聞いたら、何かアイドル業界も危なっかしいなーって思っちゃったり……それに…」

提督「それに?」

那珂「……ここには、川内ちゃんや神通ちゃん、野分ちゃんや舞風ちゃんもいるから、離れたくないなーって」

提督「…では、アイドルデビューはしたくない、と?」

那珂「……うん」

提督「…だそうです、プロデューサーさん」

プロデューサー「そうですか……それは残念です。貴女なら十分に素質があると思ったのですが…」

那珂「…………」

プロデューサー「まあ、無理強いはしませんしね。では、私はこれで。また機会がありましたら」

提督「はい、機会がありましたらね」

司令長官(何もそこを強調しなくても…)

164: 2015/08/29(土) 21:46:05.11 ID:y2XuIiau0
 ―19時過ぎ、食堂―

司令長官「那珂君、本当によかったの?アイドルのお誘い蹴っちゃって」

那珂「うーん…さっきも言ったけど、アイドル業界ってリスクの高い危なっかしい業界だから、それだったら鎮守府の中でだけアイドル、の方が面白いし」

提督「まあ、私が言った事はあくまで個人的な意見ですしね」

那珂「ここの皆がどう思うか、っていうのも?」

提督「はい。おそらく、貴女の姉二人は笑顔で見送るでしょうが内心悲しむでしょうし、野分さんと舞風さんは、しばらくの間引きずるでしょうね。

   そんなことになってしまったら、艦隊の指揮に影響が出ますから」

司令長官「確かにねぇ。皆、深海棲艦との戦いどころじゃなくなるだろうねぇ」

提督「…まあ、私が那珂さんをアイドル業界に出したくない最大の理由はほかにあるんですが」

司令長官&那珂「え?」

提督「それは……」

司令長官&那珂「…………………」


提督「単純な話、アイドルデビューした那珂さんのファンが、『那珂さんに憧れて海軍に来ましたー!』なんて薄っぺらい理由で海軍に入ってくるのが、

   嫌なだけです」


司令長官&那珂「あー…」


【終わり】

165: 2015/08/29(土) 21:54:05.35 ID:y2XuIiau0
【仮眠】

 ―20時過ぎ、当直室―

赤城「摩耶さん、仮眠に入ってもよろしいですよ」

摩耶「お、いいのか?じゃあお言葉に甘えて、お先に」

赤城「普段ならフタサンマルマル(23時00分)に起きてくるのだけれど…今日は摩耶さんも出撃で頑張ったし、フタヨンマルマル(24時00分)に起きるので、

   いいですよ」

摩耶「えっ、本当に!?いいのか!?」

赤城「はい」ニコッ

摩耶(よっしゃあああああああああ)


 ―数分後、仮眠室―

摩耶「いやぁ~…やっぱり赤城さんとの当直はいいねぇ~。結構他の皆への気遣いもできてるし」

摩耶「それにしても、大体4時間寝れるのか…。正直最近寝不足だったから、ありがたいね」

摩耶「それじゃ、赤城さんのご厚意に感謝して、さっさと寝ますか」バサッ

摩耶「………ZZZZZ」


 ―翌朝9時、執務室―

摩耶「…それじゃ、昨日の引継ぎするぜー……」フラフラ

提督「摩耶さん、大丈夫ですか?軸がぶれぶれですけど」

摩耶「あー…昨日の当直で、ちょっとな……」

提督「もしかして、仮眠で眠れなくて寝不足、ですか?」

摩耶「いや違う、逆だ………仮眠で寝過ぎた」

提督「?」

摩耶「提督、今回の当直で分かったことが1つあるぜ…。仮眠って、睡眠カッコカリなんだって」

提督「……ああ、仮眠で寝すぎて、逆にだるくなる事って、よくありますよね」

摩耶「……今、まさにその状況なんだよな……」

提督「まあ、また新しく経験して学ぶ事ができましたね」

摩耶「……おう…」


【終わり】

166: 2015/08/29(土) 21:59:13.94 ID:y2XuIiau0
【キャラクター紹介(前回のものの改定)】

≪司令長官/軍乃 盾間(いくさの じゅんま)≫

海軍の司令長官。少し太り気味。仕事はやればできる方だが、あまりに仕事が溜まり過ぎると、黎明提督に丸投げする事もしばしばある。視察と称して、

黎明提督の執務室によく訪ねてきたり、勤務中に漫画を読むなど、司令長官にあるまじき態度をとっている。しかし、人望は厚い。その勤務態度ゆえに、

黎明提督/補佐官からよく折檻(という名の暴力)を受けているが、最終的には冗談と笑って許すような寛大な心を持っている。

171: 2015/08/31(月) 21:03:30.88 ID:LeN3Kpfv0
【ダイエット】

 ―10時、洗面所―

司令長官「うーむ……」

提督「おや、どうしましたか、司令長官?そんな鏡をまじまじと見て。ナルシストですか」

司令長官「そんなんじゃないよ…。いや、最近太ったなぁ~、って思ったんだよ」

提督「…まあ、確かにその腹の出っ張りっぷりは許容できませんが、医師から注意されていたのでは?」

司令長官「でもね、どうしても食べたいものは食べたいんだよ」

提督「分からなくもないですが」

司令長官「でもなぁ~…この脂肪はどうにかしないとねぇ…何とか削れないものか…」

提督「あ、その脂肪をなくしたいのですか?分かりました、今すぐチェーンソーを持ってまいります」

司令長官「何物理的に脂肪を切り刻もうとしてるの!?そういう意味じゃないから!儂が無事で済まないし!」

提督「ジョークです」

司令長官「君の場合、ジョークにも聞こえないんだけど…。まあ、ダイエットするしかないね…」

提督「あ、そうだ」

司令長官「?」

提督「1人、ダイエットトレーナーにふさわしい方を知っていますが」


 ―同時刻、軽巡洋艦寮・休憩室―

由良「あーあ…体重が増えちゃったな…」

名取「わ、私も……大規模作戦であんまり動いていなかったから…」

長良「何?2人とも太っちゃったの?」

由良「そういう言い方はやめて…体重が増えたの」

名取「それは太ったって言うんじゃ……」

由良「それより、ダイエットしなきゃね」

名取「私も、しようかな…」

長良「だったら、長良がリードしてあげるよ!」

由良&名取「え」

172: 2015/08/31(月) 21:13:40.08 ID:LeN3Kpfv0
 ―翌日11時、トレーニングルーム―

司令長官「にじゅーいーち……にじゅーに…(腹筋)」グイッ、グイッ

司令長官「はー…キツイ……」バタッ

ペシンペシン!!

司令長官「痛い!?」

長良「体を休めない!後100回!」

司令長官「ナガラズ・ブート・キャンプ!?」

長良「ネタが古い!後200回!!」

司令長官「ぎゃー!」

由良「はっ、はっ、はっ…(ランニングマシン)」タッタッタッ

長良「こら、由良!勝手にスピードを下げない!」

由良「だってこれ、結構しんどくて……」

長良「罰として最高速度!!」

由良「ひいいいい……」ダダダダダダダダ

名取「長良姉さん…少し休もう?(腕立て伏せ)」

ダァン

司令長官&由良&名取「!?」

長良「LESSON!!」

由良「英語!?」

長良「皆、いい?どれだけ自分の体重や弛んだお腹の事を嘆いても、痩せよう、運動しよう、って気持ちがなくっちゃ、そのお腹に纏わりつく脂肪は、

   いつまでたっても消える事はないんだよ?」

司令長官「なんか表現が回りくどいなぁ…」

名取「つまり、どういう意味ですか?」


長良「動き続けろ、デブども」


由良「直球!!そして結構傷つく!!」

長良「はい、私語はいいから運動再開!!後3時間!!」パンパンパン

司令長官&由良&名取「ひいいいいい……」

173: 2015/08/31(月) 21:24:54.47 ID:LeN3Kpfv0
司令長官「にしても…長良君があんなに毒舌だとは思わなかったよ(腕立て伏せ)」

由良「でも、長良姉さんは普段はあんなにキツイ発言はしないわよ?(腹筋)」

名取「何があったんでしょうか…(ランニングマシン)」


 ―数時間前―

提督「やはり、大規模作戦に参加する皆さんは、最近弛んできていますね…」

長良「そうだね~。軽巡寮でも、休憩室でテレビ見てごろごろしてる人が何人もいるし…」

提督「…で、貴女の妹たちも太ってきていると」

長良「うん。なんか最近、風呂場の体重計で由良や名取が体重計を見て絶望してたから」

提督「…実は、司令長官も少々太り気味なんです」

長良「ああ、やっぱりあのお腹は太ってるって意味だったんだね」

提督「…失礼ですが、長良さんは運動が好きでしたよね?」

長良「うん。ランニングとか、器械体操とか、ストレッチとか…何でも好き!」

提督「…では、みなさんのダイエットの指導をお願いしたいのですが、よろしいですか?」

長良「別に構わないよ?」

提督「おそらく、ただ優しく指導するだけではダイエット意識が上がらないと思いますので、‶極限まで‶厳しく指導してください」

長良「はーい!」


 ―現在―

長良(というわけで、長良のイメージで厳しく指導してるけど…)

司令長官「はー…ひー……」

由良「ぜー…はー……」

名取「ひっひっふー…ひっひっふー…」

長良「…厳しくしすぎたかな?」


【終わり】

179: 2015/09/01(火) 22:18:00.69 ID:lewwFHb40
【スシ】

 ―11時、執務室―

提督「…全員士気高揚したはずなのに、なぜ遠征が大成功しないのか…」

コンコン

提督「はい、どうぞ」

リットリオ「失礼します、提督」ガチャ

提督「……鎮守府内を水着でうろつくのはやめてくださいと言ったはずですが」

リットリオ「いいじゃないですか、別に。それより、今日は提督に不満があって来たんです」

提督「不満?」

リットリオ「私はこの鎮守府に来てから、一度もオスシーを食べた事がないです」プクー

提督「オスシー?それはあれですか?あの魚の…」

リットリオ「そうです。それ以外の何があるっていうんですか。ニッポンの文化の象徴、オスシー!ここに来た時は、いつ食べられるんだろうと、

      胸を弾ませていました…」

提督(なぜ海外の日本の印象は、‶サムライ‶、‶ニンジャ‶、‶テンプラ‶、‶スシ‶ばっかりなのか)

リットリオ「でも、この鎮守府に来ても、食事でソスイーは出てきませんでした!おかしいです、ニッポン人は毎日オスシーを食べているって聞いたのに…」

提督「それ、『イタリア人は毎日パスタを食べている』って印象と同じですよね」

リットリオ「とにかく、私は今オスシーが食べたいのです!」

提督「なぜ急に?」

リットリオ「昨日の夜、ニュースでオスシーの世界大会の話を取り上げていたから…」

提督(テレビめ…余計な事を…)

リットリオ「そのニュースを見てから。頭の中がオスシー一色になってしまって」

提督「大規模作戦の事も考えてくださいよ」

リットリオ「ですから、オスシーを食べないとこの蟠りはどうにもならないんです」

提督「…いえ、しかし寿司は高いですから」

リットリオ「オ・ス・シー!オ・ス・シー!」

提督「……分かりました。間宮さんに相談して、今日の夕食のメニューは寿司にしましょう。この食いしん坊戦艦め」

リットリオ「やったぁ~!」


 ―19時過ぎ、食堂―

間宮「はーい!今日のA定食は『ちらし寿司』ですよ~!」

リットリオ「」

提督「どうかしましたか?あなたの所望した寿司ですよ?」

リットリオ「ワーイ、ウレシイナー。アリガトウゴザイマスー」

リットリオ(納得がいかない…)パクッ

リットリオ(でも、美味しいからいっか!)パァァァァァ


【終わり】

180: 2015/09/01(火) 22:23:48.92 ID:lewwFHb40
今日はこれだけにします。申し訳ございません。

>>176
 蒼龍、了解しました。


>>144
  リットリオの話、いかがでしたか?


明日はリクエストにありました大和、南方棲戦姫、防空棲姫の話を書いていく予定です。

感想・リクエスト等があればお気軽にどうぞ。

それではまた明日。



俺はただ、E-7でシオイがほしいだけなんだ。

186: 2015/09/02(水) 21:11:26.58 ID:um/5wrDp0
【肩もみ】

 ―17時過ぎ、執務室―

提督「ふぅ……」コキコキ

大和「提督?どうなさったんですか?」

提督「いえ、長い時間机に座って書類整理をしていたので、肩が凝ってしまっただけです」

大和「それは…申し訳ございません。大和がいたらずに…」

提督「いえ、別に貴女のせいではありません。私に書類を押し付けてくるあのアホのせいです」

大和(仮にも海軍最高階級の司令長官をアホとは…)

提督「つつつ…やはり、座りっぱなしも楽ではないですね…」コキコキ

大和(提督は、大規模作戦で疲弊している…。ここは、大和ホテルの私が癒さねば!)

大和「提督?」

提督「はい?何か?」

大和「よろしければ、肩を揉んで差し上げましょうか?」

提督「?別にそこまでしていただかなくても…」

大和「いえ、提督の疲れをいやすのもまた、秘書艦としての仕事です。書類を片付けるときは、提督の疲れに気づけなかったので…せめてもの、

   お詫びと言いますか…償いと言いますか…」

提督「……貴女がそこまで考えているとは、思いませんでしたね。では、すみませんが少し、肩を揉んでいただけますか?」

大和「…は、はい!大和、精一杯頑張ります!」

提督「ふぅ………」

大和「では、いきます!」グッ

ゴキャッ


 ―翌日9時、司令長官執務室―

陽炎「司令長官、失礼するわよ!」

司令長官「どうしたんだい?」

陽炎「遠征から帰ってきたら、提督が執務室にいないんだけど、何か知らない?」

司令長官「あー…黎明君なら肩を脱臼しちゃって、部屋で安静にしてるよ」

陽炎「肩を?また何で?野球?」

司令長官「さあ?何でだろうねぇ…。儂にも理由はわからないよ」


大和「私ッたら…役立たずにもほどがあります………」


【終わり】

187: 2015/09/02(水) 21:28:45.47 ID:um/5wrDp0
【悩み】

 ―10時、深海棲艦本拠地―

南方棲戦姫「暇ダ」

港湾棲姫「?」

南方棲戦姫「覚エテル?数年前、私ハ大規模作戦ノらすぼすトシテ君臨シ、何人モノ提督ドモヲ絶望ノ淵ニ追イヤッタワ」

港湾棲姫「ソウ言エバ、ソンナ事モアリマシタネ…。アノ時、私ハマダ下ッ端デシタガ…」

南方棲戦姫「ケド、今ハドウカシラ?」

港湾棲姫「?ソレハ、ドウイウ……」

南方棲戦姫「今ジャ私ハさぶ島沖デを級チャンノオマケ…。ソレニ、今回ノ大規模作戦ニハ投入スラサレナイ……」

港湾棲姫「……………」

南方棲戦姫「ナンナノヨ!私ダッテ一時期ハ華ノ大規模作戦らすぼすダッタノヨ!ソレナノニ…ソレナノニ…!私ハ待機係ッテ!コノ扱イハ、

      ナンナンダヨオオオオオオ!!」

港湾棲姫「南方サン……」

南方棲戦姫「ウッ…ウウッ…港湾サン、港湾サンナラ分カルワヨネ?コノ気持チ!大規模作戦らすぼすトイウ高ミカラ、留守番組ニ叩キ落トサレタ、

      私ノ恨ミガ!!」

港湾棲姫「イエ…アノ……」

南方棲戦姫「グスッ…ナニヨゥ…」

港湾棲姫「…私ッテ、大体噛マセナンデスヨ?初陣ノ大規模作戦デモ、途中海域ノぼす程度デ……」

南方棲戦姫「」

港湾棲姫「今回ノ作戦デモ……前ノ作戦デモ……防空棲姫チャンノ装甲削リノ為ノさんどばっぐカ、ハズレますノ旗艦程度ノ扱イ……。ソンナ扱イデ、

     ホトンドノ大規模作戦ニ駆リ出サレル……。結構悲シイデスヨ?」

南方棲戦姫「」

港湾棲姫「ソレニ、北方AL海域ジャ、私ノ娘ノヨウナほっぽチャンガ、れぎゅらーデ出撃シテルシ…」

南方棲戦姫「ソノ……ゴメンナサイ」

港湾棲姫「イエ、イイノヨ」


【終わり】

188: 2015/09/02(水) 21:39:35.10 ID:um/5wrDp0
【悩み②】

 ―11時、深海棲艦本拠地―

防空棲姫「ツマラン」

港湾棲姫「?」

防空棲姫「私ノイルFS方面海域ニ、艦娘ドモガヤッテコナイ。何デダト思ウ?」

港湾棲姫「サア…私ニハ分カリマセンネ……」

防空棲姫「ソレハ……」

ガチャ


空母棲姫「イヤー…疲レタワ~…。ア、聞イテ聞イテ!今日ハネ、装甲空母トヤラヲ大破ニ追イ込ンデヤッタワヨ!」


防空棲姫「アンタノセイダヨオオオオオオオオオ!!」

空母棲姫「?ナニヨ、急ニ……」

防空棲姫「アンタガそろもん海東部海域デ、艦娘ドモヲばかすか倒スセイデ、提督ドモガ心ガ折レテ私ノトコロマデ来ナイノヨ!ドウシテクレルノ!!」

空母棲姫「ドウシテクレルッテ……私ダッテぎゃらガ欲シイカラ……」

防空棲姫「私ダッテぎゃら欲シイワヨ!!ソレト、私ハコノ大規模作戦ガ初陣デ、アンタハ前ノ作戦ニモ出テタデショウ!!コノ前ノ作戦デ、

     散々暴レタノニ、ソレダケデハ飽キ足ラズ、コノ作戦デモマダ暴レルッテイウノカ!!」

空母棲姫「エー。ダッテー」

防空棲姫「ダッテモくそモ無イ!ネェ、港湾棲姫サン!」

港湾棲姫「ハ、ハイッ!?」

防空棲姫「貴女ナラ、私ノ気持チガ分カルデショウ!?ソンデ、コノ空母オバサンガ大人気ナイッテ事ガ!!」

空母棲姫「ダァレガ‶オバサン‶ダゴルァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

港湾棲姫(もう嫌……こんな立ち位置……)


【終わり】

194: 2015/09/03(木) 21:13:47.55 ID:d3QJMH4K0
【妖精さん】

 ―15時、執務室―

提督「葛城さん、あの書類を取ってくれますか?」

葛城「はいはい、了解っと」スッ

執務妖精「提督さん、提督さん」ガチャ

提督「おや、どうかしましたか?」

執務妖精「遠征に出ていた艦隊が、後15分で帰投するよ。準備して」

提督「はい、わかりました。ありがとうございます」

執務室「いえいえ」

葛城「……ねぇ」

提督「はい?」

葛城「これって…何?」

執務妖精「何って…私は妖精さんですよ?」

葛城「それはわかるわよ…。そうじゃなくて、この妖精って一体何なの?」

提督「…正直な話、私にもわかりません。気づいたらそこにいたっていうか…装備に付いている妖精さんも勝手についてきたのですし…」

葛城「この、あなたと同じ格好をした妖精は?」

提督「あの子も、ふと気づいたら目の前にいた、という感じで」

執務妖精「私はずっといたんですけどね…」

葛城「まさに、神出鬼没、って感じね」

提督「そうですね。現に、艦載機に載っている妖精は、艦載機が撃墜されても鎮守府で生存が確認されていますし」

葛城「なんか、地味に怖いわね…」

九九妖精「怖いなんてひどいですね…。私たちだってどうなっているのか分からないんですよ?」

葛城「ひゃぁっ!?いつの間に!?」

提督「ああ、また現れたんですか」

14㎝単装砲妖精「それより提督…先月の給料ですけど…」

葛城「またっ!?というか給料って何!?ちゃんともらってんの!?」

提督「ああ、すみませんでしたね。では後ほど、貴方たち全員に飴玉とポテトチップスをあげます」

葛城「妖精さんの給料お菓子!?」

大発動艇妖精「ちなみに私は、お菓子に加えて1000円札もらっているであります!」

葛城「また出た!そしてなんか給料が可愛らしい!」

妖精たち「「お菓子じゃなくて、お弁当がほしいですー!」」

葛城「もう嫌だぁ!!」


【終わり】

195: 2015/09/03(木) 21:28:30.10 ID:d3QJMH4K0
【厳しい】

 ―11時、陸上演習場―

加賀「…………!」シュッ

バルルルルルルルルルル

加賀「…ふぅ」

提督「加賀さん」スタスタ

加賀「あ…提督。それに司令長官も…お疲れ様です」

司令長官「うん、お疲れ様」

提督「いかがですか?新しい艦載機の使い勝手は」

加賀「…とてもいい調子です」

提督「それはよかった」

司令長官「それにしても、黎明君はよく加賀君に新しい艦載機のテスト飛行を任せてるねぇ」

提督「そうですね…加賀さんは、艦載機の事に関しては一際真剣ですからね」

加賀「心外ですね。私はいつだって真剣です」

司令長官「?」

提督「加賀さんは、艦載機の事に限らず、全ての事に関しては真剣に取り組んでいます。書類整理にしろ、出撃にしろ、演習にしろ、食事にしろ…」

司令長官「食事に真剣?どういう意味?」

加賀「それは、米粒一つ一つの味をしっかりと味わい、あらゆる料理の調味料と素材の持つ味を口の中で、極限まで感じるんです」

司令長官「食べるのにすごい時間がかかりそう…」

加賀「ですが、食べるスピードは人並みです」

司令長官「すごいねぇ」

提督「…あ、ところで司令長官」

司令長官「ん?」

提督「この前渡した、地方代表提督会談の書類、確認しましたか?」

司令長官「え?あー……ゴメン、忙しくてまだできてないや…」

提督「昨日までに確認してくださいと、言ったはずですけど。それにさっき、テレビでバラエティー番組見てたじゃないですか」

司令長官「いや、その……」

提督「……加賀さん」

加賀「了解しました。最近の司令長官の行動には目に余るものがあります。ここで一度、矯正した方が良いでしょう」ギリギリ

司令長官「ちょっ、何矢をこっちに向けてるの!?」

提督「あ、それ…さっき開発できた流星改ですか?」

加賀「はい。司令長官でその性能を試すのもまた一興かと」

提督「それは良い提案です」

司令長官「楽しみのために儂を兵器の実験台にしないで!カ○ジ!?」

加賀「……冗談です」

司令長官「さっき君いつだって真剣って言ったよね!?」

加賀「今の、司令長官を実験台にするというのはジョークです。正規空母ジョークです」

司令長官「どこまでジョークなんだかわからないけど…」

提督「え、実験台にしないのですか…」ションボリ

司令長官「そしてどうして君はがっかりした表情をしてるんだ」


【終わり】

196: 2015/09/03(木) 21:33:41.50 ID:d3QJMH4K0
今日はここまでにします。

>>155,>>157
  妖精さん、加賀の話、いかがでしたか?


明日の>>1の都合上、投下する事はできません。次の投下は明後日の9月5日、午後9時以降に、

リクエストにありました陽炎、蒼龍の話を書いていく予定です。

感想・リクエスト等があればお気軽にどうぞ。

それではまた。



次回:【艦これ】総司令部の日々【その3】


引用: 【艦これ】総司令部の日々