323: 2009/01/03(土) 05:21:48 ID:sMi6o0t/
夜が明けた、初日の出だ

結局これを見るのは私だけになってしまった、寂しいものだ
本当は501の皆でこの美しい朝日を見る予定だったのだが
年越しの飲み会で少々派手にやり過ぎたのか、日の出の時刻の遥か前には多くの隊員が潰れてしまい、各々の部屋に出払って行った

宮藤がリーネを連れていき、サーニャがエイラを連れていき
ハルトマンがバルクホルンを連れていき、シャーリーがルッキーニを連れていき・・・・
今思えばその組み合わせにはどこか作為的な物が・・・まあこの際それは言うまい、年末年始だからな

結局、最後まで私と広間に残っていてそのうち完全に眠りに落ちたミーナとペリーヌに毛布を被せてきたのであった

私は一人で初日の出を眺める
神々しい光が目に染みる、涙が出たのはきっとこの光のせいだけではない気がする

324: 2009/01/03(土) 05:22:35 ID:sMi6o0t/
今から眠る気にもならないので、私は新年初の訓練に勤しむことにした
普通の人間ならば寒さに耐えられないだろうが我々は体温を調節できる、ウィッチの魔力の賜物である
新年の眩しい光を浴びながらの訓練というのは気分がよく体もよく動き、いつもと同じ時間内にいつも以上のメニューをこなすことが出来た
一年の計は元旦にありという、この日にこんな素晴らしい内容の訓練が出来たのなら、今年も良い訓練ができるだろうな

さて、いい汗をかいたことだし汗を流しに新年一番風呂といこう
おそらく皆いろいろな意味でまだベッドの中だろうから私が一番のはずだ
訓練も風呂も全て一番!ううむ気分がいいな

325: 2009/01/03(土) 05:23:18 ID:sMi6o0t/
部屋に戻って着替えの準備をしていると、ノックの音がした
予想外の来客に誰なのかを問うと、返ってくる一声

「美緒」

・・・ミーナか・・眠っていたと思っていたが、起きて来たのか
急いで私は扉を開ける

「やあミーナ、今から風呂に行く・・・」

まあ見事に酔いが覚めていないようだ、かなり強いアルコール臭に乱れた衣服、赤い顔
もしかしてまた飲んで来たのだろうかとさえ思えてくる

「ずいぶん酔いが抜けてないようだな・・・ちょうどいい、私も訓練が終わって汗をかいたので風呂に行くところだ、一緒に・・・」
「ふえー」

私の言葉を無視し、ふらふらとした足取りで私の部屋へと入り込み、ベッドに飛び込む

326: 2009/01/03(土) 05:24:46 ID:sMi6o0t/
「全くミーナ・・・おい、酔い覚ましに行くぞ・・・!?」

ミーナを抱き起こそうと彼女を抱えた瞬間、私はベッドに引き倒され仰向けにされる

「美緒・・・かわいい・・・匂い・・・する・・」
「な、なっ!?ミーナ・・・待て!私は訓練終わりで汗をかいている!あまり体が綺麗じゃないんだ!」

わたしの体に抱き着き、その香を犬のように嗅ぎまわるミーナ

「いい匂いだよ・・・すっごいいい匂い・・・・・すっごい美緒の強い匂いがするよ・・・」
「や、やめろ!恥ずかしい!!それに!こんなに汗くさかったらおまえに申し訳」
「美緒のこんな匂い嗅いだらわたし・・・もっと変な気持ちになっちゃう・・」

ダメだこいつ・・・酔って完全に頭のネジが外れているのか
訓練でそれなりに疲労が溜まっている私はかなりの力で私を抑えるミーナを振り払えない
そのうちミーナはわたしの腋を舐め始めた

「ひ、ひゃっ!」
「美緒の汗・・・おいしい」
「や、やめろっ!そ、そんな・・・」
「そんな声出されると・・・もっと・・・!」
「くうっ・・・ミーナ・・ぁっ・・」
「姫初め・・・姫初めよぉ・・・美緒が教えてくれた・・」


327: 2009/01/03(土) 05:25:36 ID:sMi6o0t/
「ミーナ!・・・ミーナっ!!やめっ!!ミーナぁっ!ダメだっ!そんなところっ!」
「美緒っ!みおっ!かわいい!ホントにかわいいっ!」



「ミーナあああああっ!!!!」

自分ですら聞いた事も無いような高い声で、私を貪る愛する人の名を呼んだ
わたしの中で白い爆発が起きて、意識を凄まじい勢いで埋め尽くす
薄れ行く意識の中見たのは、ぐしょぐしょに濡れて恍惚の表情をしたミーナだった




「まさか訓練で散々汗をかいた後にあんな目にあわされるとはな」
散々乱れたベッドの上で隣に眠るミーナを眺めながら呟く
あの後もまさにケモノのようなミーナに太刀打ち出来ず、私は撃墜スコアを荒稼ぎされた
思い出しただけでも赤面するほどミーナに乱れさせられたのはこれが初めてだ、いつもは私が攻めなのに
酒と私の匂いがこれほどミーナを目覚めさせるとはな・・・

「遊びの時は動物のように元気一杯で、眠る時は安らかに健やかに・・・」
「子供だな、まさに」

誰とも無しに呟く

とりあえず、もはや汗どころではない、いろいろな体液でぐしゃぐしゃなこの体を早いところ綺麗にしてしまいたい
私は着替えを取り汗の残る服を来て浴場へ向かった

328: 2009/01/03(土) 05:26:09 ID:sMi6o0t/
わたし達が体も洗い終え、長くゆったり風呂に入ってると、坂本さんが浴場に現れた

「あ、坂本さーん!!おはようございますー!」
「おっはようございまーす!」
「おはようございまーす」
「あ・・・宮藤にルッキーニにシャーリーか、新年の朝風呂は気持ち良いだろう?私も体を洗ったら入らせてもらうよ・・・」

「ねえねえよしか、シャーリー」
「どうしたルッキーニ」
「坂本少佐からすっごいミーナ中佐の匂いがしたよ、これってもしかして坂本少佐が昨日私たちがやったのと同じごぶっごぼぼぼぼぼ」

突然慌てたシャーリーさんがルッキーニちゃんの顔をお湯に沈める

「えっ?何?何?どうしたんですか?シャーリーさんとルッキーニちゃん何」
「あー!いやいやなんでもない!!なんでもないぞー!!あははー!さて、私達はそろそろ風呂から上がるかなー!!」

シャーリーさんはそう言ってルッキーニちゃんを抱えて浴場を出ていった
新年なのに、なーんか皆変な感じだなー・・・



引用: ストライクウィッチーズでレズ百合萌えpart16