1: 2012/08/04(土) 11:51:41.17 ID:q+lZHEbRo
カレン「なんであんたがここにいるよっ」

C.C.「そんなことは決まっているじゃないか、共犯者だからだ」

ルルーシュ「もう良いからお前らは帰れ」



5: 2012/08/04(土) 20:45:26.57 ID:q+lZHEbRo
ルルーシュ「そもそもなぜお前らはこの場所がわかったんだ?2年間誰にも見つかることはなかったのに」

カレン「それは、さ(ry」

C.C.「共犯者だからだ(ドヤッ」

カレン「あんたはちょっと黙ってなさいよ!」

ルルーシュ「はぁ、ナナリーをひっそりと見守るだけの生活も終わりか・・・」

6: 2012/08/04(土) 20:48:15.64 ID:q+lZHEbRo
C.C.「そもそもなんで私にまで黙っていたのだ?」

カレン「そうよ、一言でもくれれば手助けも何でもするのに」

ルルーシュ「お前らがいるとうるさくてかなわないからな、それに助けは咲世子がいるから十分だ」

咲世子「お任せくださいルルーシュ様」

7: 2012/08/04(土) 20:51:52.81 ID:q+lZHEbRo
ルルーシュ「そういうわけだからお前らはさっさと帰ってくれ」

C.C.「それはできない相談だな」

カレン「そうよ、せっかく2年ぶりに会えたんだから少しくらい優しくしてくれてもバチは当たらないんじゃない?」

ルルーシュ「まったくずうずうしい奴らだ、咲世子、ピザとコーラを用意してやってくれ」

咲世子「かしこまりました」

8: 2012/08/04(土) 20:59:50.60 ID:q+lZHEbRo
C.C.「なんだかんだ言いながらもてなしてくれるとは少しは紳士になったようだな」

ルルーシュ「こうでもしないと静かにならないからな」

C.C.「わかってるじゃないかボウヤ」

カレン「別に私はうるさくなんか・・・」

咲世子「ピザの準備ができましたのでどうぞ」

9: 2012/08/04(土) 21:02:13.01 ID:q+lZHEbRo
ルルーシュ「さて、どうやってここに来たのかはこの際もういい。」

C.C.「ほぅ」

ルルーシュ「何故ここに居座ろうとするのかを教えてくれ」

C.C.「そんなことはわかりきっているだろう?私とお前が共犯者だからだ」

ルルーシュ「お前に聞いた俺が馬鹿だった」

10: 2012/08/04(土) 21:04:17.31 ID:q+lZHEbRo
カレン「私はその、ルルーシュは氏んだと思ってて、その・・・あの・・・」

ルルーシュ「なんだ」

C.C.「やはりわかっていないようだな、童帝くんよ」

咲世子「童Oではありませんよ」

C.C.カレン「なっ!!!」

ルルーシュ「咲世子ッ、何を言っている」

14: 2012/08/04(土) 21:58:24.16 ID:q+lZHEbRo
C.C.「どういうことだルルーシュ」

カレン「そうよ、答えなさいよ」

ルルーシュ「俺にも何の事だかさっぱり」

カレン「とぼけるのはやめなさいよ、嘘ならどうして咲世子さんがそう言うことをいうのよ」

咲世子「それはですね」

???「ただいま」

???「ただいま戻りましたルルーシュ様」

咲世子「ちょうど帰られましたね」

15: 2012/08/04(土) 22:01:12.02 ID:q+lZHEbRo
C.C.「なぜナイトオブラウンズのこいつがいる」

カレン「まさかルルーシュ、この娘と」

咲世子「その通りです」

ルルーシュ「馬鹿なことを言うなっ」

アーニャ「何のこと?」

16: 2012/08/04(土) 22:06:39.09 ID:q+lZHEbRo
咲世子「ルルーシュ様とアーニャ様との関係のことです」

ジュレミア「まさか、アーニャとルルーシュ様がそのような関係になっていたとは」

アーニャ「初耳」

カレン「なんだ、咲世子さんの勘違いか」

ルルーシュ「始めから俺はそう言っている」

C.C.「そもそもこの童Oボウヤにそんなことをする度胸なんかないからな」

ルルーシュ「言わせておけば、この魔女め」

18: 2012/08/04(土) 22:28:32.75 ID:q+lZHEbRo
カレン「さっきC.C.がいったようになんでここにアーニャがいるのよ」

アーニャ「ジュレミアについてたらいつの間にか?」

ジュレミア「我が王のそばにいることに何の問題がある」

ルルーシュ「そういうことだ。ところでカレンお前に聞きたいことがあるんだが」

カレン「へ?な、なにっ。なんでも聞いて」

ルルーシュ「ナナリーのことなんだがキチンと皇帝としてやっていけているのだろうか。こっちでは少しの情報しか入ってこないからな」

カレン「・・・どうせそんな事だろうと思ったけど」

C.C.「この童Oに期待することが間違っていたなカレン」

21: 2012/08/05(日) 12:22:11.36 ID:h1dTmXrmo
ルルーシュ「それでナナリーはどうしてるのだ?」

カレン「あなたが亡くなってしばらくは何もできないほどだったけど、去年あたりから持ち直したみたいで仕事をキッチリこなしてるみたいよ」

C.C.「新しいゼロとも仲良くやっているようだがな」

ルルーシュ「そうか、スザクには悪いがゼロとしてしっかりしてもらわねばな」

アーニャ「ゼロってスザクだったの?」

ルルーシュ「今更隠しても仕方がないが、今のゼロはスザクだ」

アーニャ「そう」

22: 2012/08/05(日) 12:25:23.75 ID:h1dTmXrmo
カレン「あ、そう言えば今度の休みにナナリーはユーフェミア様のお墓参りをするとかいう話よ」

ルルーシュ「ナナリーに会いに行きたいのは山々なのだが俺はすでに氏んだもの、それに悪逆皇帝だから民衆の目に振れでもしたら」

C.C.「変相をして遠くから見守ればいいではないか」

ルルーシュ「しかし、もし護衛のものなどに見つかりでもしたら」

咲世子「それにつきましては私にお任せください」

ジュレミア「陛下のためならわが命をかけてお守りいたします」

23: 2012/08/05(日) 21:39:17.37 ID:h1dTmXrmo
ルルーシュ「そうか・・・、フハハハハハ。2年ぶりのナナリーだ」

アーニャ「ルルーシュ嬉しそう」

C.C.「やはり相変わらずのシスコンか」

カレン「ルルーシュらしいと言えばらしいけど、なつかしいわ」

咲世子「そうときまれば日程を調べて準備をしなければいけませんね」

カレン「その辺りは私が調べてみるわ」

C.C.「私はこのままここに泊らせてもらおう」

24: 2012/08/05(日) 21:44:42.72 ID:h1dTmXrmo
カレン「C.C.、あんたも一緒にくるのよ」

C.C.「何故私が働かなければならない、嫉妬しているだけだろ?」

カレン「なっ、そんなことはないわよ。いいわ、私一人でやってみせるわよ」

ルルーシュ「カレン、期待しているぞ。」

カレン「まかせてよ」

25: 2012/08/05(日) 22:43:29.36 ID:h1dTmXrmo
ルルーシュ「さて、そろそろわかったんじゃないのかカレン」

カレン(やばい・・・まだわかってないとは言えない)

ルルーシュ「カレンどうした?まさかまだわかってないのか」

カレン「えっと、その・・・」

アーニャ「どうやら来週に墓参りをするみたい」

ルルーシュ「なぜアーニャがしっている」

アーニャ「カレンに教えてもらった」

カレン「アーニャっ」

アーニャ「ひとつ貸し(ボソボソ」

26: 2012/08/05(日) 22:57:39.06 ID:h1dTmXrmo
ルルーシュ「ジュレミア、咲世子、準備を始めろ」

ジュレミア、咲世子「わかりました」

ルルーシュ「フハハハハハ、これよりNWOを開始する」

C.C.「そのNWOとは何なのだ?」

ルルーシュ「そんなこともわからないのか、ナナリー・ウォッチング・オペレーションのことだ」

カレン「そのネーミングセンスはどうなのよ」

アーニャ「正直微妙」

ルルーシュ「ぐっ、うるさい。お前らもぐだぐだ言わず準備をしろ」

50: 2012/08/12(日) 00:10:27.98 ID:B0KA5cU00
ルルーシュ「どこで計画が漏れたんだ…」

C.C.「まだそんなことを言っているのか。さっさと動け。」

モブ「陛下。明日の式典のためそろそろ支度をお願いします。」

ミレイ『明日は皇帝ルルーシュが世界平和を願いゼロレクイエムを行って2周年記念の式典が日本で開かれます。式典には元ナイトオブゼロの枢木スザクさんなど多数の方々が参加され…』

51: 2012/08/12(日) 00:20:37.46 ID:B0KA5cU00
C.C.「良かったじゃないか。スザクとナナリーがこれから一生秘密を抱えていかなくてもよくなったんだぞ?」

ルルーシュ「そういう問題ではない!多くの人々の命を弄んだ俺たちが幸せになっていいはずがないんだ!それを…」

C.C.「わかったわかった。あとで聞いてやるから今は準備だ。」

ルルーシュ「なぜだ、どうして…」

52: 2012/08/12(日) 00:29:25.11 ID:B0KA5cU00
カレン「ルルーシュの様子はどう?」

C.C.「やはり割り切れないようだ。今も一人で愚痴を言っているだろうよ。童Oボーヤはこれだから困る。」

神楽耶「余計なことだったのでしょうか…」

C.C.「お前たちはあいつを思ってやったのだろう?他人を思いやる。それ自体は正しいことだ。その対象と行為に伴う影響が大きすぎただけでな。」

60: 2012/08/12(日) 21:21:45.26 ID:B0KA5cU00
ジェレミア「久々に遠出をしてみれば…」

モブ2「明日のルルーシュ皇帝の式典楽しみだな!」

モブ3「生きていることが判明してから初の式典ですものね。私も楽しみだわ。」

アーニャ「…ルルーシュが生きてた?」

61: 2012/08/12(日) 21:31:41.90 ID:B0KA5cU00
ジェレミア(アーニャには秘密にしていたが…なぜ公になっている?それも過去の行為が人々に受け入れられているとは…)

アーニャ「…もしかして知ってた?」

ジェレミア「いや…私も初耳だ。」

ジェレミア(詳しく調べる必要があるな。)

62: 2012/08/12(日) 21:42:32.64 ID:B0KA5cU00
ルルーシュ(…あの時コードをシャルルから継承したのは誤算だった。ゼロレクイエムの前に気が付くことができたのは幸運だったが…)

C.C.「愚痴るのはやめたのか?」(少しは現状を受け入れることができたか?)

ルルーシュ(だからこそ完璧な脱出ルートを整え、俺の生存が誰にも知られないようにできたはずだった。)

C.C.「なんとか言え。」

63: 2012/08/12(日) 22:01:10.37 ID:B0KA5cU00
ルルーシュ(それからC.C.と共に世界と関わることなく生きていくことを決めた。全く変わらない日々を永遠に繰り返す。それが俺のもう一つの罰。)

C.C.「こうしてまたピザを食べられる日が来るとはな。あそこには草しかなかったから私は今の生活もいいと思っているぞ。」

ルルーシュ(…もう一つの罰?ではそれとは別の罰は?)

C.C.「ほら。お前も食え。ずっと水しか飲んでこなかっただろ?その分を取り返せ。」

64: 2012/08/12(日) 22:07:44.59 ID:B0KA5cU00
ルルーシュ「C.C.!!!」

C.C.「なんだ?食べる気になったのか?」

ルルーシュ「なぜ俺は今皇帝の座にいる?」

C.C.「そんなの決まっているだろう。氏んだと思われていた99代皇帝が生きていたからだろ?」

66: 2012/08/12(日) 22:21:38.63 ID:B0KA5cU00
ルルーシュ「それだけでは成り立たない。ナナリーという100代目がその前にいたはずだ。」

C.C.「ナナリーは体も弱く、幼い。それよりもブリタニアをまとめ上げた前皇帝のほうが適任だと思われたんじゃないのか?」

ルルーシュ「確かに政治の面で考えればそれでいい。問題は世界平和の象徴とも言うべきナナリーとゼロ、その二人よりも悪逆皇帝であるこの俺を選ぶ理由はなんだ?」

C.C.「ゼロはスザクであり昔のお前だともうばれている。皇帝となったお前の悪事も世界平和のために仕方なく行ったことだと知っているんだ。納得いかないか?」

68: 2012/08/12(日) 22:39:37.49 ID:B0KA5cU00
ルルーシュ「そういう結論に達する可能性があるのはわかる。この短期間で人々の理解を得、皇帝の座に就けたことがおかしいと言っているんだ。」

C.C.「考え過ぎだ。とりあえず何か食べて落ち着け。」

ルルーシュ(計画が露呈したことに気を取られ全く考えていなかった。今の俺の状況は普通に考えて無理がある。)

C.C.「何か飲み物を持って来よう。」


69: 2012/08/12(日) 23:39:16.25 ID:B0KA5cU00
ジェレミア「これは…」

アーニャ「ルルーシュ、実はいい人?」

ジェレミア(二、三か月ほど前から悪逆皇帝としてルルーシュ様のことを扱うことがなくなっている?そして生存判明が一か月前…)

ジェレミア「明日か…間に合えばいいが…」

72: 2012/08/13(月) 22:18:32.43 ID:0zHsevZv0
カレン『C.C.?本当にあなただけに任せて大丈夫なの?』

C.C.「大丈夫だ。私があいつを納得させてみせる。神楽耶にもそう伝えてくれ。」

カレン『…ありがとう。C.C.。私たちのワガママに付き合ってくれて。また明日。』

C.C.「ああ。また明日。――――お前たちだけのワガママで私はこうしている訳じゃないんだよ、カレン。」

73: 2012/08/13(月) 22:45:18.25 ID:0zHsevZv0
-式典当日-
ルルーシュ(なぜだ?なぜ現在のナナリーの情報がない?いくら調べてみても今日の式典に参加する予定としかない…スザクも同様だ。)

ルルーシュ(今日のどこかで知り合いに、できることならスザクと直接話す機会があればいいのだが…聞かねばならないことが沢山ある。)

C.C.「挨拶は考えたか?式典をぶち壊すようなことはするなよ?」

ルルーシュ「安心しろ。俺も現在の世界を把握しきれていない状態でさらに混乱を生み出すようなことはしたくない。」

74: 2012/08/13(月) 22:54:15.91 ID:0zHsevZv0
モブ4「来たぞ!ルルーシュ皇帝だ!」

ルルーシュ『今日この場に参列して頂いた―――永久の平和を願うための―――』

モブ5「またあの凛々しいお姿を見ることができるなんて…」

カレン「ルルーシュ…」

75: 2012/08/13(月) 23:09:39.37 ID:0zHsevZv0
ルルーシュ(――!!! ナナリー!スザクもいる!それだけじゃない、神楽耶に天子、扇、ヴィレッタ…)

ルルーシュ「―――今日はあの日から2年。世界はどれほど平和へと―――」

ルルーシュ(あの周辺と同じ立場であるなら後で必ず会う機会があるはずだ。スザク…最後に見たときより少し表情が明るくなったな…)

スザク「…」

76: 2012/08/13(月) 23:25:51.29 ID:0zHsevZv0
-式典終了後-
モブ王「ルルーシュ皇帝。本日は――」

ルルーシュ「こちらこそご足労頂きありがとうございました。今夜はごゆっくりお寛ぎ下さい。」

扇「…」

ルルーシュ(扇?こちらへ来いということか?)

77: 2012/08/13(月) 23:43:01.44 ID:0zHsevZv0
ルルーシュ「扇総理。お久しぶりですね。本日は我が国のためにこのような場を設けていただきありがとうございました。」

扇「敬語はやめてくれルルーシュ皇帝。いや、ゼロ。俺はどうしても直接言いたいことがあった。」

ルルーシュ「…」

扇「…あの時はすまなかった。俺は日本の代わりに君を売った。誰よりも平和を望んでいた君を信じきることができなかった。」

78: 2012/08/13(月) 23:59:58.74 ID:0zHsevZv0
ルルーシュ「待て、俺はそんなに立派な人間じゃ…」

扇「世界中の憎しみを一人で受けて氏ぬ…そんなこと俺には考えもつかなかった。平和を愛する君だからこそできたことだ。」

ルルーシュ(…扇はこういう性格だったか?いや、性格はそのままだが大勢の命を奪った者にこんなことを言う人間だっただろうか?)

扇「今日謝ることができてよかった。じゃあ、また改めて。」

80: 2012/08/14(火) 00:10:35.26 ID:6rlalUoF0
ルルーシュ(…だめだな、今の扇はどこか変だ。)

ルルーシュ「ああ、また会おう。」

ルルーシュ(やはりスザクに話を聞くのが確実か。)

ルルーシュ「スザクは…」

81: 2012/08/14(火) 00:27:46.37 ID:6rlalUoF0
C.C.(まずいな…扇なら総理大臣という立場もあるからあまり動くことはないと思っていたが…)

C.C.(最も危険なナナリーは神楽耶が見ているから大丈夫として、あとはスザクだな。)

C.C.(スザクを探しているようだな…止めなければ。)

C.C.「――!!!お前は…!」

83: 2012/08/14(火) 00:36:32.79 ID:6rlalUoF0
ジェレミア「ここは通せません。C.C.様。お聞きしたいことがあります。」

C.C.「ジェレミア…」(このタイミングで…くそ、カレンがここに入れれば…)

ジェレミア「誰が―――」

C.C.(ここまでか…ルルーシュもあとで尋ねてくるだろう。)

85: 2012/08/17(金) 00:12:01.42 ID:qG2CKwg00
ルルーシュ(スザクは気づいてくれただろうか…)

スザク「ごめん!ルルーシュ!屋上の階段を探すのに時間がかかっちゃったよ。もう使うことはないと思ってたよ。この合図も。」

ルルーシュ「俺もそう思っていたよ。…早速だがスザク、聞きたいことがある。」

スザク「奇遇だね。僕もちょっと聞きたいことがあったんだ。」

86: 2012/08/17(金) 00:22:46.99 ID:qG2CKwg00
ルルーシュ(スザクもやはりこの状況に関して調べていたということか。)

ルルーシュ「おそらく俺たちの考えていることは同じだろう。まずはスザクの持っている情報から教えてくれないか?俺はつい最近まで混乱していてな。あまり情報を持っていないんだ。」

スザク「そうだね。前に経験したとはいえ、突然皇帝になったんだからいろいろと大変か。聞きたいのはナナリーと僕のことだろ?」

ルルーシュ「そうだ。お前たちがどういう経緯で今の状況になったのか教えてくれ。」

87: 2012/08/17(金) 00:42:32.15 ID:qG2CKwg00
スザク「今の状況とか情報って、大げさだなぁ。ルルーシュは。…そうだね、どこから話そうか。」

ルルーシュ(…スザクにもどこか違和感が…明るすぎる…?)

スザク「ゼロレクイエムの後、すぐにカレンと神楽耶様が僕の所へ来たんだ。この二人にはすぐに僕たちの本心がわかったみたい。」

スザク「そのおかげで僕は黒の騎士団、超合衆国を指揮しやすくなった。君がギアスをかけておいた合衆国側はともかく、騎士団の幹部の多くはルルーシュが元ゼロだと知っているからね。」

88: 2012/08/17(金) 01:01:22.39 ID:qG2CKwg00
スザク「騎士団の再編が済んでからは事務仕事に追われたよ。今の二人に僕とナナリー、それと…ああ、コーネリア様も薄々気づいていたみたいだ。」

ルルーシュ(姉上…そういえば姿を見なかったな…)

スザク「この五人でなんとかやっていたんだ。ロイドさんとセシルさんは相変わらずだし、咲世子さんはこういうのに向いてないし。」

スザク「元エリア11総督の存在が大きかったな。いろいろと助けられたよ。…だけどね…」

89: 2012/08/17(金) 01:12:11.56 ID:qG2CKwg00
スザク「半年くらい前に突然いなくなったんだ。『探す必要はない』って…かなりの負担だったのかもしれない。」

ルルーシュ「姉上に限ってそんなことは…」

スザク「僕もそう思う。…でも事実だ。ユフィと…そして君を失ったせいかもしれない。本当の所は誰にもわからない。」

スザク「…それからは大変だった。四人でギリギリのところでバランスを保っていたんだけど…僕たちではもう限界なんだ。」

90: 2012/08/17(金) 01:20:43.61 ID:qG2CKwg00
ルルーシュ(スザクがこんな簡単に弱音を吐くとは…)

スザク「君はよく数か月だけでもブリタニアをまとめられたと思ったよ。それでね、ルルーシュ。ここからなんだ。」

ルルーシュ(まさか…)

スザク「僕は思いついたんだ。ルルーシュにも手伝ってもらおうって!真相を伝えれば君も表舞台に帰ってこれるし、誰よりも平和を愛した皇帝として称えられる!」

91: 2012/08/17(金) 01:26:01.50 ID:qG2CKwg00
ルルーシュ「馬鹿な…」

スザク「さすがにギアスとかコードとかのことは言えなかったけど…あれはマジックと同じってことにしたよ。」

ルルーシュ「スザク…」

スザク「それで僕とナナリーはお役御免ってことで!あ、そういう意味じゃなくて!君からの相談はいつでも受け付けるよ?」

92: 2012/08/17(金) 01:30:34.18 ID:qG2CKwg00
スザク「それでね、政治の心構えとか聞きたかったんだけど…もっと聞きたいことがあって!」

ルルーシュ(…)

スザク「あのさ、C.C.とどんな感じで暮らしてたの?やっぱり恋人みたいな感じ?『あーん』とかやった?」

ルルーシュ「違う…」

93: 2012/08/17(金) 01:33:54.42 ID:qG2CKwg00
スザク「え?なんだいルルーシュ?」

ルルーシュ「違う!お前はスザクじゃない!!」

スザク「わっ!どこ行くのルルーシュ!」

ルルーシュ(駄目だ!スザクも…まさかナナリーも…)

94: 2012/08/17(金) 01:46:01.21 ID:qG2CKwg00
神楽耶(スザクとどこへ…いえ、私の役目はナナリー様とルルーシュ様を会わせないこと!)

C.C.「神楽耶。もういい。」

神楽耶「C.C.さん…?」

C.C.「あいつを探すぞ。私たちのワガママも終わりだ。」

95: 2012/08/17(金) 01:55:25.38 ID:qG2CKwg00
ルルーシュ(…)

ルルーシュ(スザクは『ゼロ』を背負うと俺に誓った。あいつが俺に助けを求めるなど考えられない。)

ルルーシュ(だが偽物?違う。あのスザクは本物だ。間違えるはずがない。)

ルルーシュ(人々を無理に従わせたのではなく…人々の俺に対する考えが変わっている?)

96: 2012/08/17(金) 02:08:14.01 ID:qG2CKwg00
ルルーシュ(考えられるのはやはり…)

ルルーシュ「ギアス…C.C.か…」

ルルーシュ(スザクの話…気づいたカレン、神楽耶、姉上…半年前の失踪…)

ルルーシュ(半年前、C.C.は何をしていた?いや、俺は何をしていた?)

97: 2012/08/17(金) 02:12:55.09 ID:qG2CKwg00
ルルーシュ(そして最近のあいつは…)

ルルーシュ(まさか…な…)

ルルーシュ「はは、推測ばかりだ。俺らしくもない。」

ルルーシュ「…行くか。」

101: 2012/08/17(金) 23:36:48.40 ID:qG2CKwg00
神楽耶「ルルーシュ様…」

ルルーシュ「神楽耶、C.C.…」

C.C.「…お前の聞きたいことは分かっている。隠すつもりも、もうない。何も言わずついてきてくれ。」

ルルーシュ(やはりそういうことか…)

102: 2012/08/17(金) 23:39:53.22 ID:qG2CKwg00
神楽耶「黙ってここを離れても大丈夫ですか?」

ルルーシュ「大丈夫だ。お前たちに会う前に手は打ってある。ありがとう神楽耶。」

神楽耶「そうですか。ではこちらへお乗りください。」

C.C.(手は打ってある、か…ルルーシュもおそらく…)

103: 2012/08/17(金) 23:41:52.47 ID:qG2CKwg00
神楽耶「ここです。」

ルルーシュ(立派な建物だ。セキュリティも万全だろう。…?あれは…)

ルルーシュ「カレン…」

カレン「ルルーシュ…」

104: 2012/08/17(金) 23:44:45.14 ID:qG2CKwg00
カレン「…ごめんなさい!実は全部私の…」

C.C.「カレン。その話は後だ。まずはあいつの所へ行こう。」

ルルーシュ(カレンもここにいるということは間違いない。『あいつ』というのは…)

神楽耶「さあ、行きましょう。」

105: 2012/08/17(金) 23:47:52.03 ID:qG2CKwg00
C.C.「あいつには伝えたのか?」

カレン「私もちょうど来たところだから…」

C.C.「では先に説明してからにしよう。…この部屋だ。」

C.C.「私だ。入るぞ。…ルルーシュは少し待っていてくれ。」

106: 2012/08/17(金) 23:51:47.78 ID:qG2CKwg00
ルルーシュ(…この中には…)

C.C.『――ルルーシュ。もういいぞ。入ってくれ。』

ルルーシュ「よし…」

ルルーシュ(ソファーにC.C.、椅子に神楽耶、カレン、咲世子?…そして…)

107: 2012/08/17(金) 23:56:18.53 ID:qG2CKwg00
ルルーシュ「…お久しぶりですね。姉上。」

コーネリア「ルルーシュ…久しぶりだな…またこうして会えて嬉しいよ。」

ルルーシュ(姉上…酷くやつれている…)

C.C.「これで全員だ。カレン、神楽耶、頼む。」

115: 2012/09/16(日) 22:58:44.47 ID:/ceZS4Bk0
カレン「わかった。…ルルーシュは今何が起こっているのか把握していないと思うから最初から説明するわ。あの後のことを。」

神楽耶「私とカレンさんはあなたとスザクの意図に気づいて、すぐにゼロ…いえスザクのところへ向かい、そこで全てを聞きました。」

カレン「その話だけじゃ納得できなくて、いなくなっていたあなたの場所を尋ねたけど…スザクにも教えていないなんてね。」

ルルーシュ「当然だ。俺とスザクは関わらないことを決めていた。連絡を取れるようにしていては心が揺らいだときに頼ってしまうかもしれない。あいつが知っているのはある地点までのルートのみだ。」

116: 2012/09/16(日) 23:19:16.99 ID:/ceZS4Bk0
カレン「そこで追及が終わって、私が騎士団、神楽耶様が超合衆国をスザクと協力して指揮していくことに決めたの。」

神楽耶「さすがにシュナイゼル様のみではスザクのサポートは無理そうでしたから。いくら能力があってもギアスがかかっているなら柔軟に動けなさそうですし。」

カレン「そしてナナリーと、私たちと同様にあなたたちの意図に気づいたコーネリア様、この五人が中心となって世界をまとめていった。」

ルルーシュ(ここまではスザクから聞いた話とほぼ同じだな。)


117: 2012/09/16(日) 23:35:03.99 ID:/ceZS4Bk0
C.C.「…スザクからこの辺りは聞いているんだろう?ここからは私たちしか知らない。」

コーネリア「私とカレン、神楽耶はそこで終わる気はなかったのだ。絶対にお前を見つけ出す、とな。」

ルルーシュ(…)

神楽耶「動いていたのは主に私のところの人間ですけれどね。スザクの知る情報をもとに根気よく探しましたわ。…まさか無人島にいるとは思いませんでしたけど。」

118: 2012/09/16(日) 23:46:40.42 ID:/ceZS4Bk0
コーネリア「神楽耶から話を聞いた私たちはお前のところに行き、C.C.と会った。」

C.C.「ちなみにこいつらが来たのは半年以上前からだ。」

ルルーシュ「…いくらなんでも人が近づけば気づく。C.C.が俺の目から逃れて姉上達に会うことなんて不可能だ。」

C.C.「…」

119: 2012/09/17(月) 00:18:20.05 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ「そしてここからC.C.と話し合い、俺を皇帝の座に無理矢理引きずり出した、ということか?」

コーネリア「…まあかいつまんで言えば、そうだ。」

ルルーシュ「俺も少しは見当がついている。半年前の姉上の失踪…俺が皇帝になることに賛成するよう世界中の人々の意識を変えたのは…姉上のギアス。」

C.C.「そうだ。私が与えた『許されるギアス』。効果範囲は世界中。意思の続く限り持続する。…マオやロロと似たタイプだ。」

120: 2012/09/17(月) 00:28:21.07 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ「世界中…だと?」

C.C.「ギアスは願いが力に変わる。今回は特殊な方法でギアスを与えた。三人…いや四人分の願いだ。それでもとてつもない力だがな。」

カレン「…でもこのギアスでルルーシュを皇帝にするにはどんな時も使用し続けなきゃいけない。食事の時も、寝ている時も。」

ルルーシュ(それで姉上はあんな体に…)

121: 2012/09/17(月) 00:37:27.88 ID:SzltIF1Y0
カレン「だからお世話をする人が必要になって咲世子さんにも手伝ってもらったの。」

咲世子「ルルーシュ様のためならばお安いご用です。」

ルルーシュ「…しかし、姉上は…」

コーネリア「私の体など気にするな。…やっとお前にしてあげられることが見つかったんだ。この役目は誰にも渡さん。」

122: 2012/09/17(月) 00:47:51.99 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ「…俺が皇帝になれた理由はわかった。扇やスザクの態度も。しかし、どうして俺が皇帝になることが俺のためなんだ?」

C.C.「…」

ルルーシュ「人々から永遠に憎まれ、不氏の罰を背負い永遠に生きていくことが――」

ジェレミア「…ルルーシュ様。それ以上言ってはなりません。」

123: 2012/09/17(月) 01:00:33.88 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ「ジェレミア?どうしてここに―――そうか、ギアスキャンセラー…」

ジェレミア「その通りです。最も、彼女らの味方をしていたわけではないのですが…」

ジェレミア「それよりもルルーシュ様、なぜこの方々がルルーシュ様を皇帝に…いや、人々から許されるようにしたのかわからないのですか?」

C.C.「…いいんだジェレミア。こいつのことはよく知ってる。鈍い奴なんだ。」

124: 2012/09/17(月) 01:12:26.28 ID:SzltIF1Y0
神楽耶「C.C.様…」

C.C.「神楽耶たちが私たちを見つけることも、コーネリアがギアスを持つことも私がしようと思わなければ不可能だ。」

ルルーシュ(確かにあの場所はただ上陸しただけでは見つけられないようになっている…)

C.C.「教えてやるルルーシュ。私がお前を外の世界に出そうとした理由を。」

125: 2012/09/17(月) 01:22:30.38 ID:SzltIF1Y0
C.C.「島についてから少しの間はまだお前はまともだった。」

ルルーシュ『今日からここが俺たちの家だ。…お前は別に俺と生きる必要はないんだ。こんな何もない場所で暮らさなくても…』

C.C.『魔王がいるところに魔女はいなきゃいけないだろう。私は疲れた。部屋はどこだ。』

ルルーシュ『…お前の部屋はそこ、俺の部屋はここだ。』

126: 2012/09/17(月) 01:27:03.59 ID:SzltIF1Y0
C.C.『隣同士か。そんなに私の近くにいたいのか?』

ルルーシュ『場所がないのだから仕方ないだろう。俺は水源を見てくる。』

C.C.『出かけるなら先にピザを出してくれ。』

ルルーシュ『あるわけないだろう!』

127: 2012/09/17(月) 01:33:22.81 ID:SzltIF1Y0


C.C.『おい、たまには果物以外を食べさせろ。』

ルルーシュ『…少し待て。今この釣竿を改良している。この近辺の魚は警戒心が薄い。今回は釣れるはずだ。』

C.C.『…釣りの経験もないくせに釣竿で済まそうとするからそうなるんだ。一匹くらい釣れ。』

128: 2012/09/17(月) 01:39:14.91 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ『よし、完成だ。釣竿に場所、俺に足りないのは経験だ。すぐに釣り上げてやるから待っていろ。』

C.C.『なるべく早くしろよ。ほら、荷物だ。』

ルルーシュ『よっ、と。…ぐっ!筋肉痛が…』

C.C.『…私は果物を採ってこよう。』

129: 2012/09/17(月) 01:42:59.22 ID:SzltIF1Y0
C.C.「少しして、お前はあまり外に出なくなった。」

ルルーシュ『…』

C.C.『おい、今日は釣りに行かないのか?私は早く魚が食べたい。』

ルルーシュ『…何度やっても釣れないんだ。やる気が無くなりもする。』

130: 2012/09/17(月) 01:49:40.82 ID:SzltIF1Y0
C.C.『じゃあ果物を採るのを手伝ってくれ。もう手の届く位置に無くなってきているんだ。』

ルルーシュ『全部無くなったら言ってくれ。その時どうするか考えてやる。』

C.C.『…今日はお前の分は採ってこないぞ?』

ルルーシュ『…それでいい。どうせ氏にはしないんだ。水すらも本来必要ない。』

131: 2012/09/17(月) 01:55:22.17 ID:SzltIF1Y0
C.C.「そして…」

C.C.『おい、ルルーシュ。私は暇だ。何かやれ。』

ルルーシュ『…C.C.…』

C.C.『何だ?』

132: 2012/09/17(月) 01:58:42.34 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ『…』

C.C.『…窓の外に何かあるのか?』

ルルーシュ『…』

C.C.(…)

133: 2012/09/17(月) 02:09:15.69 ID:SzltIF1Y0
C.C.「お前はさっき永遠に罪を背負って生きることが罰だと言っていたな。それは違う。お前はたった一年変わらない生活をしただけで氏んでいた。」

C.C.「私はそんなお前を見てられなかった。だから神楽耶のところの人間が来たとき知らせに言った。『ルルーシュはここだ』と。」

ルルーシュ「な…」

C.C.「神楽耶たちは最初家にノックして入ってきた。話し合いも家でした。人が近づけば気づく、か。全くでたらめだな。」

134: 2012/09/17(月) 02:10:29.82 ID:SzltIF1Y0
C.C.「お前はさっき永遠に罪を背負って生きることが罰だと言っていたな。それは違う。お前はたった一年変わらない生活をしただけで氏んでいた。」

C.C.「私はそんなお前を見てられなかった。だから神楽耶のところの人間が来たとき知らせに行った。『ルルーシュはここだ』と。」

ルルーシュ「な…」

C.C.「神楽耶たちは最初家にノックして入ってきた。話し合いも家でした。人が近づけば気づく、か。全くでたらめだな。」

135: 2012/09/17(月) 02:21:04.27 ID:SzltIF1Y0
カレン「え?ちょっと待って。じゃあC.C.が協力してくれたのは居場所が見つかって私たちが頼んだからじゃなくて…」

C.C.「私の意志でもある。ちょうど渡りに船だったんだ。そこからはお前たちの知る通りだ。」

神楽耶「なるほど。だからルルーシュ様をあそこでは見せてくれなかったんですね?」

C.C.「あんなあいつは誰にも見せられなかったからな。」

136: 2012/09/17(月) 02:28:45.78 ID:SzltIF1Y0
コーネリア「そしてその後、ルルーシュを公の場へ出させるために必要なことを話し合い、ギアスを私たちに授けた。」

C.C.「どんなギアスになるかは賭けだった。こんな馬鹿げたギアスになるとは思わなかったが。」

ルルーシュ「C.C.…」

C.C.「私からは以上だ。」

137: 2012/09/17(月) 02:38:02.33 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ「…その後姉上のギアスが世界中に及び、時間をおいたあと騎士団に俺を島から連行させた、ということか。」

神楽耶「ギアスのかかったスザクとナナリー様に合わせるのは危険だと判断してうまく避けていたのですが…」

ジェレミア「事態に気づいた私がそれを止めた、ということです。」

ルルーシュ(だからあまり見かけなかったスザクが急によく目に入るようになったのか…)

138: 2012/09/17(月) 02:48:37.47 ID:SzltIF1Y0
カレン「…あのね?ルルーシュ。」

ルルーシュ「…」

カレン「みんなどうしてももう一回ルルーシュに会いたかった。会って謝りたかった。」

カレン「私たちはあなたを許してる。世界はあなたを許すかどうかわからないけれど、それだけは覚えてて。」

139: 2012/09/17(月) 02:53:55.20 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ「…ああ。わかった。ありがとうカレン。そして神楽耶、姉上、咲世子。…C.C.。」

C.C.「これでこの世界も終わりだ。コーネリア、ギアスを切れるか?」

コーネリア「いや、使い過ぎたみたいだな。切れなくなっている。」

ジェレミア「お任せください。おそらく一度無効化すれば再び使用しない限り大丈夫でしょう。」

140: 2012/09/17(月) 03:01:31.91 ID:SzltIF1Y0
C.C.「…さて、これからどうする?」

コーネリア「私は枢木のところへ戻ろう。私がいなくては大変だろうからな。」

神楽耶「私も戻ります。コーネリア様が抜けるまではなんとかできていましたから。カレンさんも後で来てくださいね。」

咲世子「私はまた隠居生活ですかね。また会う機会があれば。」

141: 2012/09/17(月) 03:05:50.61 ID:SzltIF1Y0
ジェレミア「私はまた農園へ。アーニャも待っていますから。」

ルルーシュ「お前はアーニャと暮らしているのか?」

ジェレミア「はい。あの子もギアスがかけられていたのでそこから成り行きで。」

C.C.(オレンジがオレンジを育てているのか?)

142: 2012/09/17(月) 03:09:26.41 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ「…みんな出て行ったか。脱出ルートはあるんだろう?」

C.C.「ないのならこの場でギアスを切らない。」

カレン「じゃ、じゃあ私も…じゃあね。ルルーシュ、C.C.。」

ルルーシュ「待て、カレン。」

143: 2012/09/17(月) 03:12:46.64 ID:SzltIF1Y0
カレン「な、何?」

ルルーシュ「住所、後で知らせる。気が向いたら来るといい。スザクにも言っておいてくれ。」

カレン「…うん。わかった!じゃあまたね!ルルーシュ!」

ルルーシュ「ああ、また。」

144: 2012/09/17(月) 03:15:33.58 ID:SzltIF1Y0
C.C.「甘いな。お前は。」

ルルーシュ「なんとでも言え。」

C.C.「世界と関わらないんじゃなかったのか?」

ルルーシュ「世界から関わってきたのなら拒む理由はない。」

145: 2012/09/17(月) 03:28:18.66 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ「…そういえば…」

C.C.「どうした?ルルーシュ。」

ルルーシュ「どうしてギアスのリスクを冒してまで俺を皇帝にしたんだ?ゼロなら顔を出す必要がないじゃないか。」

C.C.「私が一番好きだったのは世界中を騙すと決めたときのお前だ。格好つけて、寂しげで、優しい。そんなお前をもう一回見たかった。」

146: 2012/09/17(月) 03:31:06.82 ID:SzltIF1Y0
ルルーシュ「…」

C.C.「…次はどこで暮らす?」

ルルーシュ「そうだな…もう島は止そう。少し町から離れているところがいいな。小麦粉とチーズが手に入るところだ。」

C.C.「トマトも、な。」


おわり

147: 2012/09/17(月) 03:52:38.74 ID:GFHUPsyNo

引用: C.C.「ゼロレクイエムから2年か・・・」