1: 2019/08/03(土) 22:45:17.932 ID:Cbxi5W5u0.net
魔物たち「ぐおおお!」

女勇者「な、なに言ってんだおまえっ」

女魔法使い「いいから真面目に戦ってくださいっ」

賢者「いやだから、俺は賢者タイム中じゃないと力発揮できないんだ、いつも言っててるだろが」

女戦士「き、貴様って男はいつもいつもこの状況下で」

賢者「じゃあそんなこというなら、だれか俺のオカズになれよ、
賢者タイムになるからよ」

女勇者「ぐっ…っ」

女勇者「じゃ、じゃあこれでどうっ?」ピラッ

8: 2019/08/03(土) 22:51:03.107 ID:Cbxi5W5u0.net
賢者「おお、勇者のくせに下着黒とか、ええやんええやん」

女勇者「い、いいから早くしろバカ…」

賢者「仕方ねえな、やってやんよ、へへへ…、ふう…ふう…」

賢者「うっ!」ドピュ

女戦士「だ、だめだ敵の数が多すぎるっ」

女魔法使い「こ、このままじゃあ全滅ですっ」

賢者「みなさん、早くお下がりなさいっ、はあ!イオナズンっ!!」

魔物たち「ぎゃああ!」

9: 2019/08/03(土) 22:56:14.028 ID:Cbxi5W5u0.net
女魔法使い「す、すごい一撃であのモンスターの群れを」

女戦士「悔しいが実力はぴか一だな…」

賢者「大丈夫ですか、みなさん。敵にやられてダメージを受けたのでは…ベホマラー!」

パーティのHPが回復した

賢者「ふう…、しかしモタモタはしていられませんよ。一刻も早く魔王のところまで
いき、世界を平和にしなくては……さあ、行きましょうっ!」

女勇者「……くそ…いつもいつも賢者タイム中だけまともになって……」

女戦士「ああ……、助けてもらってなんだが……、なんか腹立つ」

女魔法使い「釈然としないです…」

16: 2019/08/03(土) 23:06:08.770 ID:Cbxi5W5u0.net
女勇者「この扉の先にここのダンジョンのボスがいるはずだ、みんな気を引き締めていこうっ」

女魔法使い「ええっ」

女戦士「わかった」

女勇者「よし行くぞっ」

賢者「え?いややわ。お前らだけで行きーや」

女勇者「!!?な、お、お前さっきまで、賢者タイムだったはずなのに」

女戦士「もうもとにもどったのかっ!あれから1時間もたってないぞっ!」

女魔法使い「早すぎます……」

18: 2019/08/03(土) 23:12:55.200 ID:Cbxi5W5u0.net
賢者「俺もついていってほしかったら、まただれかオカズになれや、へへ」

女戦士「ぐっ……貴様っ」

女魔法使い「もうこんなクズ放っておいて行きましょうっ」

女勇者「だ、だが、賢者タイム中のコイツの力は必要だし、く、くそっ」

女戦士「くっ……、足元を見よってからに……!頼むっ、女魔法使いっ」

女魔法使い「えええっ、わ、私ですかっ!?」

22: 2019/08/03(土) 23:18:30.888 ID:Cbxi5W5u0.net
女魔法使い「ううう……、き、気持ち悪いです…、こんな人の前でこんなかっこう…」

賢者「おおええやん、あぶない水着似合うやんっ…なんでこんなん持っとん?
だれか見せる相手いるわけか、へへへ」

女勇者「いいからはやくヤレっ」

賢者「ああはいはい、はあはあ、うっ」ドピュ

賢者「……、さ、はやくいきましょうか、ダンジョンのボスがいる扉の向こうに……む?」

賢者「女魔法使い……、なんですかそのハレンチな恰好は…?
これから大事な決戦というのにふざけないでください」

女魔法使い「え!?い、いやだってこれ貴方が」

賢者「戦いをなめるなっ!!」

女魔法使い「!!??」

27: 2019/08/03(土) 23:30:31.492 ID:Cbxi5W5u0.net
賢者「メラゾーマっ!」

ボス「ぎゃああ!」

賢者「ふっ、大丈夫ですかみなさん、ケガはありませんか?ベホマラー」

女勇者「あ、ああ…ありがとう」

賢者「あ、それと……、魔法使い」

女魔法使い「はい?」

賢者「さっきはどなってすみませんでしたね。けど…、ダンジョンでは
ちょっとした気のゆるみが命取りとなりますから、そこだけはわかってください」

賢者「そこだけは…どうか」

女魔法使い「ああはいはい…もういいからわかりましたから…、もう、いいですから…」

賢者「さ、それじゃあ宿に戻りましょうかみなさん」ニッコリ

34: 2019/08/03(土) 23:38:51.253 ID:Cbxi5W5u0.net
女戦士「くそ……、くやしいが滅茶苦茶たよりになる……、
け、けどなんかめちゃくちゃ殴りたい…」

女勇者「すまない…、あ、あんな奴に頼らざる負えない自分が不甲斐ない……」

女魔法使い「そ、そんな勇者は悪くないですっ」

女戦士「ああ、悪いのはあの賢者タイムじゃなくなったあのクズが……、きゃああ!」

賢者「おい、なんやそれは俺のことかい?お?えっろい体しよってからにっ」モミモミ

女戦士「きゃああああ!!」

女勇者「け、賢者!?もう賢者モード終わったのか!?」

女魔法使い「今さっきダンジョンのボス倒したばっかりなのに早すぎでしょっ!」

38: 2019/08/03(土) 23:45:48.081 ID:Cbxi5W5u0.net
戦士「お、おいやめろ放せクズがっ!胸もむな腰をカクカクするなばかっ!」

賢者「クズとはずいぶんな言い回しだなあ、俺がいねーとどうしょうもねーだろ
お前らはよぉ!ほんと顔と体しかいいとこないんやからお前らはホンマ」

賢者「うわあ、しかしいいもん持ってるなあおまえ、すっげ、でっけ、
戦士なんかより別の仕事したほうがいいんじゃ……へへ…、はあ、はあ!うっ!」ト

賢者「………」

女戦士「………」

賢者「……さ、もうこのダンジョンには用はない。はやくいきますよ皆さん」

女戦士「貴様あ!!」

女勇者「せ、戦士っ、だ、ダメだっ抑えてっ!」

女魔法使い「き、気持ちはわかりますけど、ここはこらえてくださいっ!!」

39: 2019/08/03(土) 23:56:18.529 ID:Cbxi5W5u0.net
その晩 宿

女戦士「もう我慢の限界だっ!いくら強かろうがあんな奴、パーティから外そうっ!」

女魔法使い「そうですねっ、あんなクズともう一緒に冒険なんてできません、いいでしょ、勇者っ」

勇者「う、ううむ…、私も同じ気持ちだが…
しかしあれほどの実力者そうそういないし……、それに賢者タイム中の奴は真面目でまともだし」

女戦士「いや賢者タイム中の奴なんて、ほんのちょっとじゃないかっ!一日のほとんどは
あのクズのままだぞっ!」

女魔法使い「そうですっ、最近じゃ賢者タイムの時間もどんどん短くなってますしっ!
アイツ工口い目で見てくるし、四六時中イカ臭いし、私もう嫌ですっ!」

女勇者「ううん…、そうだなあ、
せめて、なんとかして賢者タイムを持続させる方法はないものか…」

41: 2019/08/03(土) 23:59:13.672 ID:Cbxi5W5u0.net
女戦士「いい加減にしてくれ勇者!そんな方法あるわけ……」

女戦士「……」

女勇者「……」

女魔法使い「………」

………

女勇者「ま、やむ負えないか」

女魔法使い「そうですね、やむ負えません、やるしかないですよ」

女戦士「そうだな、まあ、仕方ないよな。やるか」

47: 2019/08/04(日) 00:03:15.898 ID:6QZSll3y0.net
賢者の部屋

賢者「ふいー、明日はあの女ども相手にどんなスOベ行為してやろっかなー、
そろそろ寝るか…ふああ」

賢者「………」

賢者「……ん、あ、あれ?なんだ?動けない…?いったい何が…?」

女勇者「すまないな賢者」

賢者「え……?」

52: 2019/08/04(日) 00:09:45.012 ID:6QZSll3y0.net
賢者「お、おいなんだこれ!なんでロープでぐるぐる巻きにされてんだ俺っ、
な、なんのつもりだおいっ!」

女魔法使い「ごめんなさいごめんなさい」

賢者「え!?ちょ、な、なんでズボン脱がすん!?おいっ!……おいっ…?」

女戦士「すまない…賢者…しかしもう限界なんだ。ほんとすまない」

賢者「おい……、戦士お前……、それなに?なんでおおばさみ装備してんのお前…え?」

女勇者「さよなら賢者タイム外の賢者……、お前と一緒に旅をしてきたこと…私たちは
忘れないから……安らかに眠ってくれ」

女勇者「戦士……頼む」

女戦士「ああ」

賢者「お、お前ら何言ってんだや、やめろおいっ!ふ、ふざけんなよ糞女どもがっ!
俺は賢者だぞっ!?こ、この俺にこんな真似してただで済むとおもっ……あっ」

賢者「あああああああああああああああ!!!!!」

56: 2019/08/04(日) 00:14:26.215 ID:6QZSll3y0.net
それから

魔物「ぐおおっ」

女勇者「く、囲まれたかっ」

女戦士「くそっ、数が多すぎるっ」

女魔法使い「どんどん集まってきますっ、このままじゃあ…」

賢者「大丈夫よっ、私が援護するわっ、スクルト、バイキルトっ」

女勇者「ああ、すまない賢者っ」

女戦士「いつも助かるっ、よしいくぞっ」

63: 2019/08/04(日) 00:18:20.089 ID:6QZSll3y0.net
………

女戦士「お前にはいつも助けられてばっかりだな、賢者」

女勇者「ああ、いつもすまない」

賢者「いえそんな…、わたしのほうこそすみません。みなさんと冒険してる
途中で急に記憶をなくすだなんて、情けないです……」

賢者「一体どうしてそうなったのか自分でもよくわからなくて…
思い出せることといえば、ものすごく怖い目にあったという曖昧な記憶だけで」

女勇者「あ、ああ…、そ、そうなんだ」

女戦士「まあ、そういうのはあんまり思い出さなくてもいいんじゃないかな」

賢者「そうでしょうか」

66: 2019/08/04(日) 00:32:42.984 ID:6QZSll3y0.net
女魔法使い「そんなことより、賢者。いつもみたいに私に魔法を教えてよ、ほら、あっちいこ」

賢者「女魔法使い……、ええそうですね、分かりました」


村人A「いやあ、助かりました勇者さん。村を脅かす魔物を倒してくださって
これ、すくないですが」

女勇者「あ、いえ、礼には及びません。こんなものを受け取ったら
うちの賢者に怒られてしまいますよ、はは」

女勇者「それじゃ、私たちはこれで」

67: 2019/08/04(日) 00:33:36.495 ID:6QZSll3y0.net
……

旅人A「……さすが勇者一行だな。さっきの魔物との戦闘、我々が加勢するまでもなく
村に襲撃してきた魔物を一瞬で倒していったぞ。さすが魔王退治を目標とするパーティは違うな」

旅人B「ああ、さすがだったな。とくにあの賢者…、パーティの中でも
頭一つ抜けてて、噂どおりの実力者だったな。人格もものすごくいいらしいし、聖人だよほんと」

旅人C「うん噂どおりの……、ん?」

旅人A「…どうした?」

旅人C「いや、おれの勘違いかな……?

賢者ってたしか……、男、っていう話だったような……」



おしまい

68: 2019/08/04(日) 00:34:11.029 ID:zPcOngHq0.net
面白かった

69: 2019/08/04(日) 00:34:51.890 ID:RGd9KaDod.net

70: 2019/08/04(日) 00:35:20.223 ID:hdaC3Ax+0.net
終わってしまった‥‥だと

引用: 女勇者「くっ、敵に囲まれたっ、賢者頼むっ!」 賢者タイム中だけ賢者「え、いや今賢者タイムじゃないし無理だろ」