1: 2009/08/11(火) 20:19:27.98 ID:b4n1xhZd0
佐々木「さっきから口を開けたり閉めたり……新手の物まねかい?」
キョン「いや、その……佐々木よ」
佐々木「ふむ、なんだい?」
キョン「なんで……お前が俺の部屋にいるんだ? 正確には俺と国木田の二人部屋だが」
佐々木「国木田はいないようだけれどね」
キョン「そりゃそうだろ……。今男子は修学旅行の楽しみベスト5に入る露天風呂を満喫してんだからな」
佐々木「キョンは早風呂なんだね。なるほど」
キョン「いや、その……佐々木よ」
佐々木「ふむ、なんだい?」
キョン「なんで……お前が俺の部屋にいるんだ? 正確には俺と国木田の二人部屋だが」
佐々木「国木田はいないようだけれどね」
キョン「そりゃそうだろ……。今男子は修学旅行の楽しみベスト5に入る露天風呂を満喫してんだからな」
佐々木「キョンは早風呂なんだね。なるほど」
9: 2009/08/11(火) 20:30:07.42 ID:b4n1xhZd0
佐々木「そのままでいると風邪を引いてしまうよ。窓は閉めておこう」ピシャッ
キョン「ああ、すまんな……」
佐々木「……ふむ、キョンは運が良いね。二人部屋に巡り会う事なんて滅多にないだろう」
キョン「そうだな。他の男子はみんな三人部屋だ」
佐々木「二人で三人分のスペースを使用する……。贅沢な修学旅行だね」
キョン「同じ金払ってるのにな。…………って、違うだろ! 何で俺は普通に会話を続けているんだ!」
佐々木「くつくつ……。面白いね、さすがはキョンだよ」
キョン「ああ、すまんな……」
佐々木「……ふむ、キョンは運が良いね。二人部屋に巡り会う事なんて滅多にないだろう」
キョン「そうだな。他の男子はみんな三人部屋だ」
佐々木「二人で三人分のスペースを使用する……。贅沢な修学旅行だね」
キョン「同じ金払ってるのにな。…………って、違うだろ! 何で俺は普通に会話を続けているんだ!」
佐々木「くつくつ……。面白いね、さすがはキョンだよ」
12: 2009/08/11(火) 20:34:04.30 ID:b4n1xhZd0
キョン「あのな佐々木。旅行が始まる前に男子は注意を受けたんだが」
佐々木「異性を部屋に入れてはならない、だろう? 僕たちも同じことを言われたさ」
キョン「それなら話が早いな。……早く出て行ってもらえると助かるんだが」
佐々木「おやおや、なかなかひどい人だねキョンは。僕はこうして、素晴らしい露天風呂を楽しむ権利を棄ててまで君に会いに来ているというのに」
キョン「……あのなぁ」
佐々木「くつくつ……。わかるよ、君の言いたいことは。日々平穏に過ごしたい君にとって、この状況は少しばかり厄介なんだろう?」
キョン「かなり厄介だな。教師陣に見つかったら俺もお前も明日の自由行動は無しだな」
佐々木「僕としてはそれでも構わないけれどね」
佐々木「異性を部屋に入れてはならない、だろう? 僕たちも同じことを言われたさ」
キョン「それなら話が早いな。……早く出て行ってもらえると助かるんだが」
佐々木「おやおや、なかなかひどい人だねキョンは。僕はこうして、素晴らしい露天風呂を楽しむ権利を棄ててまで君に会いに来ているというのに」
キョン「……あのなぁ」
佐々木「くつくつ……。わかるよ、君の言いたいことは。日々平穏に過ごしたい君にとって、この状況は少しばかり厄介なんだろう?」
キョン「かなり厄介だな。教師陣に見つかったら俺もお前も明日の自由行動は無しだな」
佐々木「僕としてはそれでも構わないけれどね」
14: 2009/08/11(火) 20:38:16.79 ID:b4n1xhZd0
キョン「なんでだ? 明日のために、色々下調べをしていたじゃないか」
佐々木「そうだね。ここには寺社がたくさんある。どれも興味を引かれるものばかりだよ」
キョン「それなら、なおさらここにいない方が良いだろう。今までに練った計画がおじゃんになるぞ」
佐々木「僕はね、キョン。明日の自由行動を投げ打ってでもここに来たいと思ったんだよ」
キョン「……そりゃまたなんで? 同じ班の国木田と打ち合わせするためにか? いやそれだと理由にはならないか」
佐々木「キョン。僕は時々、君のその鈍感さが演技ではないかと勘ぐってしまうよ」
キョン「鈍感? 俺がか」
佐々木「……はぁ」
佐々木「そうだね。ここには寺社がたくさんある。どれも興味を引かれるものばかりだよ」
キョン「それなら、なおさらここにいない方が良いだろう。今までに練った計画がおじゃんになるぞ」
佐々木「僕はね、キョン。明日の自由行動を投げ打ってでもここに来たいと思ったんだよ」
キョン「……そりゃまたなんで? 同じ班の国木田と打ち合わせするためにか? いやそれだと理由にはならないか」
佐々木「キョン。僕は時々、君のその鈍感さが演技ではないかと勘ぐってしまうよ」
キョン「鈍感? 俺がか」
佐々木「……はぁ」
19: 2009/08/11(火) 20:43:09.51 ID:b4n1xhZd0
佐々木「まあいいさ。今君とこうして向かい合って話しているだけでも、僕は十分目的を果たしたと言える」
キョン「へぇ。お役に立てたようで何よりだ」
佐々木「さて、キョン」
キョン「ん?」
佐々木「消灯した後、勿論君は僕たちの部屋に来てくれるんだろう?」
キョン「は?」
佐々木「僕は色々とリスクを背負ってこの部屋に侵入した。次は君の番だよキョン」
キョン「いや待て言っている意味がわからない。佐々木がここに侵入したのは勝手だが、俺がそれに巻き込まれる必要性はないと思うぞ、いや本当に」
佐々木「くつくつ、冗談だよ。そんなに慌てなくても良いさ」
キョン「……佐々木の冗談は、冗談に聞こえないからな」
佐々木「気をつけるよ、くく」
キョン「へぇ。お役に立てたようで何よりだ」
佐々木「さて、キョン」
キョン「ん?」
佐々木「消灯した後、勿論君は僕たちの部屋に来てくれるんだろう?」
キョン「は?」
佐々木「僕は色々とリスクを背負ってこの部屋に侵入した。次は君の番だよキョン」
キョン「いや待て言っている意味がわからない。佐々木がここに侵入したのは勝手だが、俺がそれに巻き込まれる必要性はないと思うぞ、いや本当に」
佐々木「くつくつ、冗談だよ。そんなに慌てなくても良いさ」
キョン「……佐々木の冗談は、冗談に聞こえないからな」
佐々木「気をつけるよ、くく」
20: 2009/08/11(火) 20:46:19.70 ID:b4n1xhZd0
キョン「……そろそろ外が騒がしくなってきたな。佐々木、今の内に出た方が良いと思うぞ」
佐々木「ふむ……、君が言うならそうしよう」
キョン「ああ、それじゃあ頼む。俺としては、明日の自由行動が無くなるのは少し悲しい」
佐々木「くつくつ、わかったよキョン。なかなか楽しかった。ありがとう」
キョン「ああ、いや……俺も結構、面白かった……かな?」
佐々木「そこは嘘でも面白かったと答えておくところさ」
キョン「面白かったぞ、うん」
佐々木「ありがとう。さて……」
国木田「あれ? キョン、鍵閉めてるの?」ガチャガチャ
佐々木&キョン「!」
佐々木「ふむ……、君が言うならそうしよう」
キョン「ああ、それじゃあ頼む。俺としては、明日の自由行動が無くなるのは少し悲しい」
佐々木「くつくつ、わかったよキョン。なかなか楽しかった。ありがとう」
キョン「ああ、いや……俺も結構、面白かった……かな?」
佐々木「そこは嘘でも面白かったと答えておくところさ」
キョン「面白かったぞ、うん」
佐々木「ありがとう。さて……」
国木田「あれ? キョン、鍵閉めてるの?」ガチャガチャ
佐々木&キョン「!」
21: 2009/08/11(火) 20:52:04.66 ID:b4n1xhZd0
キョン「まずいことになった」
佐々木「そうだね……一応心構えはしていたつもりだったのだけれど、いざとなると……」
キョン「国木田は多分余計に吹聴なんてしないとは思うが……」
国木田「キョンってばー。もしかして……女の子を連れ込んだりとかしてないよね?」
キョン「!」
佐々木「……ますますもってこれは……」
キョン「仕方ない……佐々木、苦しいとは思うが俺の布団に隠れててくれ」
佐々木「! だが……、膨らみでわかってしまうんじゃ……」
キョン「国木田の意識は、俺が逸らしておく。それに、羽毛だから元から分厚い……多分大丈夫だ」
佐々木「……わかった。すまないね、キョン。まさかこんな事になるとは」
キョン「いいさ。一生に一度、経験できるかできないかわからないほど貴重な体験だ」
佐々木「そうだね……一応心構えはしていたつもりだったのだけれど、いざとなると……」
キョン「国木田は多分余計に吹聴なんてしないとは思うが……」
国木田「キョンってばー。もしかして……女の子を連れ込んだりとかしてないよね?」
キョン「!」
佐々木「……ますますもってこれは……」
キョン「仕方ない……佐々木、苦しいとは思うが俺の布団に隠れててくれ」
佐々木「! だが……、膨らみでわかってしまうんじゃ……」
キョン「国木田の意識は、俺が逸らしておく。それに、羽毛だから元から分厚い……多分大丈夫だ」
佐々木「……わかった。すまないね、キョン。まさかこんな事になるとは」
キョン「いいさ。一生に一度、経験できるかできないかわからないほど貴重な体験だ」
25: 2009/08/11(火) 20:57:37.54 ID:b4n1xhZd0
国木田「キョン~?」
佐々木「……よっ、と」モゾモゾ
キョン「……ああ、悪い悪い……今開ける」ガチャ
国木田「ふぅ……ひどいよキョン。鍵は閉めないって話だったじゃないか」
キョン「悪いな……。つい、実家での癖が」
国木田「ま、いいけどね」
佐々木(……気づかれては、いないようだ……)
佐々木「……よっ、と」モゾモゾ
キョン「……ああ、悪い悪い……今開ける」ガチャ
国木田「ふぅ……ひどいよキョン。鍵は閉めないって話だったじゃないか」
キョン「悪いな……。つい、実家での癖が」
国木田「ま、いいけどね」
佐々木(……気づかれては、いないようだ……)
26: 2009/08/11(火) 21:04:15.24 ID:b4n1xhZd0
キョン「さて、国木田。どうする」
国木田「どうするって?」
キョン「修学旅行の夜だ、色々あるだろう。……トランプとか、テレビとか、何か雑談……なんでもこい」
国木田「うーん……ちょっと疲れたから横になりたい気分だなあ」
キョン「待て、疲れているのならこっちで寝転がればいい」
国木田「え? 折角布団があるのに……」
キョン「布団と俺の膝枕、どっちが心地よいか試してみないか?」
佐々木(キョン、君は何を……。いくら何でも無茶が……)
国木田「……じゃあ、膝枕で」
佐々木(え!?)
国木田「どうするって?」
キョン「修学旅行の夜だ、色々あるだろう。……トランプとか、テレビとか、何か雑談……なんでもこい」
国木田「うーん……ちょっと疲れたから横になりたい気分だなあ」
キョン「待て、疲れているのならこっちで寝転がればいい」
国木田「え? 折角布団があるのに……」
キョン「布団と俺の膝枕、どっちが心地よいか試してみないか?」
佐々木(キョン、君は何を……。いくら何でも無茶が……)
国木田「……じゃあ、膝枕で」
佐々木(え!?)
30: 2009/08/11(火) 21:11:23.67 ID:b4n1xhZd0
キョン(……国木田の意識を逸らす作戦は何とか成功……。後は、じっと待つ)
国木田「し、失礼しまーす」
キョン「ああ……頭を貸して……よし」
国木田「……距離が、近いね」
キョン「ああ……そうだな」
キョン(修学旅行にまで来て俺は何故男に膝枕しているんだ……)
佐々木(……国木田が羨ましい)
国木田「し、失礼しまーす」
キョン「ああ……頭を貸して……よし」
国木田「……距離が、近いね」
キョン「ああ……そうだな」
キョン(修学旅行にまで来て俺は何故男に膝枕しているんだ……)
佐々木(……国木田が羨ましい)
34: 2009/08/11(火) 21:18:15.99 ID:b4n1xhZd0
>>32
立ててない
キョン「……テレビ見るか?」
国木田「うん、そうする」
キョン(……よく見ると国木田って、やっぱり女っぽい顔つきだよな……)
国木田「キョン? どうかしたの?」
キョン「あ、いや……、変な話なんだが……見とれてた」
国木田「へ?」
キョン「いや、なんでもない、なんでもないぞ!」
佐々木(……キョン……君は……)
立ててない
キョン「……テレビ見るか?」
国木田「うん、そうする」
キョン(……よく見ると国木田って、やっぱり女っぽい顔つきだよな……)
国木田「キョン? どうかしたの?」
キョン「あ、いや……、変な話なんだが……見とれてた」
国木田「へ?」
キョン「いや、なんでもない、なんでもないぞ!」
佐々木(……キョン……君は……)
35: 2009/08/11(火) 21:21:16.69 ID:b4n1xhZd0
佐々木(……ここで、キョンは寝る……)
佐々木(…………キョン……)
佐々木(……んっ………………)
佐々木(はっ、私は何を……)
佐々木(……最低……。私は何を想像してたの……)
キョン「クイズ番組か、勝負しようぜ」
国木田「いいよ、でも負けないからね」
佐々木(……ここで飛び出したら……どうなるかな)
佐々木(…………キョン……)
佐々木(……んっ………………)
佐々木(はっ、私は何を……)
佐々木(……最低……。私は何を想像してたの……)
キョン「クイズ番組か、勝負しようぜ」
国木田「いいよ、でも負けないからね」
佐々木(……ここで飛び出したら……どうなるかな)
37: 2009/08/11(火) 21:30:06.45 ID:b4n1xhZd0
佐々木(ダメ……そんなことしたらしたくもない膝枕をしているキョンに申し訳が……)
キョン「……あ、外れた」
国木田「僕の勝ちだね。罰ゲームどうしようか」
キョン「敗者は喋る口を持たんよ」
国木田「じゃあ、一緒の布団で寝て貰おうかな?」
キョン「それは勘弁して貰いたいな。お前も男子と狭い布団で肩寄せ合うのはいやだろう」
国木田「敗者は喋る口を持たないんじゃないの?」
キョン「……すまん、あと二時間膝枕するから勘弁してくれ」
国木田「しかたないなぁ」
佐々木(国木田、全然仕方ないように思っていないよね……)
キョン「……あ、外れた」
国木田「僕の勝ちだね。罰ゲームどうしようか」
キョン「敗者は喋る口を持たんよ」
国木田「じゃあ、一緒の布団で寝て貰おうかな?」
キョン「それは勘弁して貰いたいな。お前も男子と狭い布団で肩寄せ合うのはいやだろう」
国木田「敗者は喋る口を持たないんじゃないの?」
キョン「……すまん、あと二時間膝枕するから勘弁してくれ」
国木田「しかたないなぁ」
佐々木(国木田、全然仕方ないように思っていないよね……)
40: 2009/08/11(火) 21:36:03.47 ID:b4n1xhZd0
キョン「……ああ、そうだな」
国木田「どうしたの?」
キョン「いや……」
キョン(国木田が寝たところを見計らって佐々木を外へ逃がす……。これしかないか)
キョン「とりあえず、寝るか。俺は少しつかれた」
国木田「そうだね」
佐々木(ふぅ……。二人とも寝るのか……)
国木田「お休みキョン」モゾモゾ
キョン「ああ、おやすみ……うおっ!?」
佐々木「ひゃうぅっ!?」
国木田「キョン?」
キョン「何でもないぞ!」
キョン(佐々木が俺の布団にいるの忘れてた……)
国木田「どうしたの?」
キョン「いや……」
キョン(国木田が寝たところを見計らって佐々木を外へ逃がす……。これしかないか)
キョン「とりあえず、寝るか。俺は少しつかれた」
国木田「そうだね」
佐々木(ふぅ……。二人とも寝るのか……)
国木田「お休みキョン」モゾモゾ
キョン「ああ、おやすみ……うおっ!?」
佐々木「ひゃうぅっ!?」
国木田「キョン?」
キョン「何でもないぞ!」
キョン(佐々木が俺の布団にいるの忘れてた……)
44: 2009/08/11(火) 21:43:06.65 ID:b4n1xhZd0
佐々木『きょ、キョン! 急に足を伸ばすのは……反則だっ』
キョン『俺も悪気があった訳じゃない……すまん……』
佐々木『う……こちらこそ、悪かったね。無理を言っているのは僕なのに』
キョン『しかしどうする? このままだと二人一緒に狭い布団に寿司詰め状態だぞ』
佐々木『僕は…………君だったら構わないよ』
キョン『佐々木……』
国木田「キョン? 布団に入らないの?」
キョン「あ、入る入る、今入るぞ」
佐々木(あ……キョンが……キョンの胸板が……)ギュッ
キョン『佐々木っ!?』
キョン『俺も悪気があった訳じゃない……すまん……』
佐々木『う……こちらこそ、悪かったね。無理を言っているのは僕なのに』
キョン『しかしどうする? このままだと二人一緒に狭い布団に寿司詰め状態だぞ』
佐々木『僕は…………君だったら構わないよ』
キョン『佐々木……』
国木田「キョン? 布団に入らないの?」
キョン「あ、入る入る、今入るぞ」
佐々木(あ……キョンが……キョンの胸板が……)ギュッ
キョン『佐々木っ!?』
45: 2009/08/11(火) 21:47:25.28 ID:b4n1xhZd0
佐々木『静かに……。こ、こうしたほうが、密着して……気づかれにくくなるんじゃないかな』
キョン『そ、そういうものか……? と、いうかだ佐々木……、当たってるぞ……その……』
佐々木『ふふ、こんな時に何言ってるのさキョン……。そんなこと、瑣末な問題だよ』
キョン『男にとっては全然小さくない問題だと思うぞ……真面目に』
佐々木『これも……修学旅行で得られる貴重な体験さ……』ギュッ
キョン『より強くっ!?』
佐々木『キョンが寒くなると……いけないだろう?』
キョン(佐々木の体温が思い切り感じられるので寒くはないが)
キョン『そ、そういうものか……? と、いうかだ佐々木……、当たってるぞ……その……』
佐々木『ふふ、こんな時に何言ってるのさキョン……。そんなこと、瑣末な問題だよ』
キョン『男にとっては全然小さくない問題だと思うぞ……真面目に』
佐々木『これも……修学旅行で得られる貴重な体験さ……』ギュッ
キョン『より強くっ!?』
佐々木『キョンが寒くなると……いけないだろう?』
キョン(佐々木の体温が思い切り感じられるので寒くはないが)
47: 2009/08/11(火) 21:51:58.05 ID:b4n1xhZd0
国木田「……すぅ……」
キョン『ね、寝たかな……』
佐々木『わからない……。大事を取って、もう少し待つべきじゃないかな』
キョン『だが、佐々木……お前もいい加減辛いだろう』
佐々木『ふふ、それは本気で言っているのかい、キョン』
キョン『え?』
佐々木『僕はむしろ、幸せの絶頂の中にいるよ……。君とこうして、密着していられるからね』
キョン『……佐々木……』
佐々木「ねぇキョン……、僕がもし、部屋に戻りたくないと言ったらどうする?』
風呂行ってくるわ
キョン『ね、寝たかな……』
佐々木『わからない……。大事を取って、もう少し待つべきじゃないかな』
キョン『だが、佐々木……お前もいい加減辛いだろう』
佐々木『ふふ、それは本気で言っているのかい、キョン』
キョン『え?』
佐々木『僕はむしろ、幸せの絶頂の中にいるよ……。君とこうして、密着していられるからね』
キョン『……佐々木……』
佐々木「ねぇキョン……、僕がもし、部屋に戻りたくないと言ったらどうする?』
風呂行ってくるわ
55: 2009/08/11(火) 22:09:00.80 ID:b4n1xhZd0
キョン『本気か?』
佐々木『判断は君に任せよう』
キョン『……マジか』
佐々木『……』
キョン『そうだな……その時はその時だ』
佐々木『くく、そうかい。ありがとう、キョン』
キョン『ああ、どういたしまして……』
佐々木『僕は君の胸元で一夜を明かすことにしたよ』
佐々木『判断は君に任せよう』
キョン『……マジか』
佐々木『……』
キョン『そうだな……その時はその時だ』
佐々木『くく、そうかい。ありがとう、キョン』
キョン『ああ、どういたしまして……』
佐々木『僕は君の胸元で一夜を明かすことにしたよ』
58: 2009/08/11(火) 22:15:29.57 ID:b4n1xhZd0
キョン『……リスクが大きいだけだとは思うがな』
佐々木『ふふ、リターンはそれ以上さ』
キョン『そうか。……さて、こんな狭い中二人抱き合ってるような形なんだが』
佐々木『それは違うね。正確には僕が君に抱きついているだけだ。……キョンは僕の体に腕を回さないのかな?』
キョン『出来るわけ無いだろ』
佐々木『それはどうして?』
キョン『俺とお前は、そう言う間柄じゃないだろう』
佐々木『ふむ……ではどうしたら腕を回してくれるのかな?』
キョン『まわさんよ』
佐々木『くくく……何が何でも君に僕を抱かせたくなってきたよ』
佐々木『ふふ、リターンはそれ以上さ』
キョン『そうか。……さて、こんな狭い中二人抱き合ってるような形なんだが』
佐々木『それは違うね。正確には僕が君に抱きついているだけだ。……キョンは僕の体に腕を回さないのかな?』
キョン『出来るわけ無いだろ』
佐々木『それはどうして?』
キョン『俺とお前は、そう言う間柄じゃないだろう』
佐々木『ふむ……ではどうしたら腕を回してくれるのかな?』
キョン『まわさんよ』
佐々木『くくく……何が何でも君に僕を抱かせたくなってきたよ』
60: 2009/08/11(火) 22:18:43.42 ID:b4n1xhZd0
キョン『その言い方は少し……工口いな』
佐々木『狙ってみたけれど、効果は抜群のようだ。ふふ』
キョン『あのなぁ……』
佐々木『くくく。まだ夜は長い、色々語り明かそうじゃないか、キョン』
キョン『こうなった以上は仕方ないしな、付き合おう』
佐々木『ぁ……』
キョン『ん? どうした佐々木』
佐々木『……君も、狙って言ったのかい?』
キョン『何が?』
佐々木『……僕の早とちりだったようだ、恥ずかしい』
佐々木『狙ってみたけれど、効果は抜群のようだ。ふふ』
キョン『あのなぁ……』
佐々木『くくく。まだ夜は長い、色々語り明かそうじゃないか、キョン』
キョン『こうなった以上は仕方ないしな、付き合おう』
佐々木『ぁ……』
キョン『ん? どうした佐々木』
佐々木『……君も、狙って言ったのかい?』
キョン『何が?』
佐々木『……僕の早とちりだったようだ、恥ずかしい』
64: 2009/08/11(火) 22:24:34.95 ID:b4n1xhZd0
佐々木『明日は自由行動だね』
キョン『そうだな。ま……ホテルから出られるか定かではないが』
佐々木『まったくだ、ふふ』
キョン『笑い事か? 結構ショックだぜ俺は』
佐々木『一体どれだけ反省文を書かされるのかな?』
キョン『あー、正座でか?』
佐々木『作文用紙百枚に、ただひたすらに書いていくんだ。想像しただけで嫌になるね』
キョン『ま、既にその光景は目と鼻の先だけどな』
佐々木『くく、君と一緒なら、僕は別に辛くはないよ』
キョン『励ましありがとうよ』
佐々木『まったく……』
キョン『そうだな。ま……ホテルから出られるか定かではないが』
佐々木『まったくだ、ふふ』
キョン『笑い事か? 結構ショックだぜ俺は』
佐々木『一体どれだけ反省文を書かされるのかな?』
キョン『あー、正座でか?』
佐々木『作文用紙百枚に、ただひたすらに書いていくんだ。想像しただけで嫌になるね』
キョン『ま、既にその光景は目と鼻の先だけどな』
佐々木『くく、君と一緒なら、僕は別に辛くはないよ』
キョン『励ましありがとうよ』
佐々木『まったく……』
66: 2009/08/11(火) 22:32:17.49 ID:b4n1xhZd0
佐々木『さて、修学旅行の夜と言えば定番の話があったね』
キョン『怪談か? 生憎俺はあまり知らんぞ』
佐々木『恋愛談だよ、キョン』
キョン『恋愛……』
佐々木『そう、恋愛。君も立派に男子だ。こういう話は割と興味があるんじゃないのかい?』
キョン『佐々木。お前なら俺が特にこの手の話題に関して興味を示さないことくらい、知ってるだろう』
佐々木『む、それもそうだね……。参ったな、話題のネタがないからキョンの恋愛談を聞こうと思っていたのに』
キョン『恋愛談ったってなあ……、俺が一番親しい女子はお前だし……』
佐々木『ほ、ほんとに?』
キョン『佐々木、どうした?』
佐々木『……い、いや、少しのぼせていた……』
キョン『怪談か? 生憎俺はあまり知らんぞ』
佐々木『恋愛談だよ、キョン』
キョン『恋愛……』
佐々木『そう、恋愛。君も立派に男子だ。こういう話は割と興味があるんじゃないのかい?』
キョン『佐々木。お前なら俺が特にこの手の話題に関して興味を示さないことくらい、知ってるだろう』
佐々木『む、それもそうだね……。参ったな、話題のネタがないからキョンの恋愛談を聞こうと思っていたのに』
キョン『恋愛談ったってなあ……、俺が一番親しい女子はお前だし……』
佐々木『ほ、ほんとに?』
キョン『佐々木、どうした?』
佐々木『……い、いや、少しのぼせていた……』
69: 2009/08/11(火) 22:37:03.61 ID:b4n1xhZd0
キョン『ていうか、お前ずっと布団の中にいたんじゃ息も詰まるだろ。顔だけでも出すべきだ』
佐々木『お言葉に甘えよう。……んっ、ぷはぁ』
キョン(髪が乱れて、顔もどことなく赤い……。いやいやいや何を考えている!)
佐々木「少し生き返ったよ、キョン。同時に思考もまともになってきた……。僕は、かなり恥ずかしいことをしていたね」
キョン「はは、それもそうだな……。でも、俺は嫌じゃないぞ。いや、佐々木みたいな可愛い奴に抱きつかれて嫌がる男子なんていないと断言しても良い」
佐々木「かわ……」
キョン「あ、いや、うん……その…………まあ……」
佐々木「君の本心と受け取っても良いのかな?」
キョン「…………ああ、俺の本心だ」
佐々木「君がそう思ってくれていたとはね……。嬉しいよ、キョン」
佐々木『お言葉に甘えよう。……んっ、ぷはぁ』
キョン(髪が乱れて、顔もどことなく赤い……。いやいやいや何を考えている!)
佐々木「少し生き返ったよ、キョン。同時に思考もまともになってきた……。僕は、かなり恥ずかしいことをしていたね」
キョン「はは、それもそうだな……。でも、俺は嫌じゃないぞ。いや、佐々木みたいな可愛い奴に抱きつかれて嫌がる男子なんていないと断言しても良い」
佐々木「かわ……」
キョン「あ、いや、うん……その…………まあ……」
佐々木「君の本心と受け取っても良いのかな?」
キョン「…………ああ、俺の本心だ」
佐々木「君がそう思ってくれていたとはね……。嬉しいよ、キョン」
72: 2009/08/11(火) 22:41:05.15 ID:b4n1xhZd0
キョン「……」
佐々木「……」
キョン「……」
佐々木「……」
キョン「……」
佐々木「……」
キョン「……」
佐々木「……」
佐々木「……」
キョン「……」
佐々木「……」
キョン「……」
佐々木「……」
キョン「……」
佐々木「……」
74: 2009/08/11(火) 22:43:44.65 ID:b4n1xhZd0
キョン「何か、話さないか?」
佐々木「僕も今そう思っていたところだよ」
キョン「そうか」
佐々木「そうだよ」
キョン「……」
佐々木「……」
キョン「……なぁ」
佐々木「なんだい……?」
キョン「……とりあえず、寝ないか」
佐々木「っ! そ、そのキョン、一応……一応聞いておくけれど、それはごく一般的に使用される『寝る』かな? それとも、その……」
キョン「い、いや、別にやらしい意味で言ったわけじゃない! 寝転ばないかと、言っただけだ」
佐々木「そ、そうか……いや、すまない……」
佐々木「僕も今そう思っていたところだよ」
キョン「そうか」
佐々木「そうだよ」
キョン「……」
佐々木「……」
キョン「……なぁ」
佐々木「なんだい……?」
キョン「……とりあえず、寝ないか」
佐々木「っ! そ、そのキョン、一応……一応聞いておくけれど、それはごく一般的に使用される『寝る』かな? それとも、その……」
キョン「い、いや、別にやらしい意味で言ったわけじゃない! 寝転ばないかと、言っただけだ」
佐々木「そ、そうか……いや、すまない……」
79: 2009/08/11(火) 22:47:15.83 ID:b4n1xhZd0
キョン「……あれ」
佐々木「どうしたんだい?」
キョン「いや、抱きついてこないのかなと思って」
佐々木「抱きついて欲しいのかい?」
キョン「さて、な」
佐々木「くく、素直じゃないな、キョンも」ギュッ
キョン「……そうかね」
佐々木「あったかいよ……キョン……」
キョン「佐々木も、かなり暖かいな……」ギュッ
佐々木「ぁ……キョン……」
83: 2009/08/11(火) 22:58:05.21 ID:b4n1xhZd0
キョン「……佐々木」
佐々木「なんだい、キョン……」
キョン「今唐突に、激しい不安の嵐が頭の中を過ぎ去っていったんだが」
佐々木「なに……?」
キョン「これだけ話しておいて、国木田は起きていないのだろうか」
国木田「……すぅ……」
佐々木「ははは、キョン、何言ってるのさ。寝てるじゃないか、国木田」
キョン「そうか……。何となく視線を感じたような気もしたんだが」
佐々木「気のせいだよ……ん」
キョン「佐々木、触れてる、胸が触れてる」
佐々木「……当ててるのさ」
佐々木「なんだい、キョン……」
キョン「今唐突に、激しい不安の嵐が頭の中を過ぎ去っていったんだが」
佐々木「なに……?」
キョン「これだけ話しておいて、国木田は起きていないのだろうか」
国木田「……すぅ……」
佐々木「ははは、キョン、何言ってるのさ。寝てるじゃないか、国木田」
キョン「そうか……。何となく視線を感じたような気もしたんだが」
佐々木「気のせいだよ……ん」
キョン「佐々木、触れてる、胸が触れてる」
佐々木「……当ててるのさ」
87: 2009/08/11(火) 23:05:18.28 ID:b4n1xhZd0
佐々木「……ねぇキョン、今更な感があるんだけれど、聞いてもらえるかい?」
キョン「ああ、構わんよ」
佐々木「……僕は今、凄く幸せだ。どうしてか、わかるよね?」
キョン「……なんとなくはな。ただ、その答えが合っていないとなると……俺は非常に滑稽だと思うよ」
佐々木「君がどんな答えを思い浮かべているのかはわからないけれど……、多分、その答えは間違っていないよ」
キョン「そうかな、そうだったとしたら……嬉しいな」
佐々木「それじゃあ、キョン……答え合わせ、しようか……?」
キョン「……答え合わせ、か……」
キョン「ああ、構わんよ」
佐々木「……僕は今、凄く幸せだ。どうしてか、わかるよね?」
キョン「……なんとなくはな。ただ、その答えが合っていないとなると……俺は非常に滑稽だと思うよ」
佐々木「君がどんな答えを思い浮かべているのかはわからないけれど……、多分、その答えは間違っていないよ」
キョン「そうかな、そうだったとしたら……嬉しいな」
佐々木「それじゃあ、キョン……答え合わせ、しようか……?」
キョン「……答え合わせ、か……」
92: 2009/08/11(火) 23:12:34.15 ID:b4n1xhZd0
佐々木「……さぁ、君の答えを見せてくれよ……キョン」
キョン「……わかった。間違ってたら、遠慮無く殴ってくれて構わんからな」
佐々木「見当違いの答えを出さない限りは……大丈夫だよ」
キョン「だと、良いけどな……」
佐々木「キョン……」
キョン「……俺の考えついたお前の答えと、それに追加で、俺の答えだ」
佐々木「……うん」
キョン「……わかった。間違ってたら、遠慮無く殴ってくれて構わんからな」
佐々木「見当違いの答えを出さない限りは……大丈夫だよ」
キョン「だと、良いけどな……」
佐々木「キョン……」
キョン「……俺の考えついたお前の答えと、それに追加で、俺の答えだ」
佐々木「……うん」
94: 2009/08/11(火) 23:19:23.79 ID:b4n1xhZd0
キョン「…………」
佐々木「…………」
キョン「…………っ」チュッ
佐々木「ん…………」
キョン「……答え、あってるか?」
佐々木「ふ、ふふ……ああ、キョン、大正解だ。花丸をつけてあげたいくらいだよ」
キョン「そうか……よかった」
佐々木「キョン……今度は僕から、良いかな?」
キョン「ああ……」
佐々木「それじゃあ、遠慮無く……んぅ……」
佐々木「…………」
キョン「…………っ」チュッ
佐々木「ん…………」
キョン「……答え、あってるか?」
佐々木「ふ、ふふ……ああ、キョン、大正解だ。花丸をつけてあげたいくらいだよ」
キョン「そうか……よかった」
佐々木「キョン……今度は僕から、良いかな?」
キョン「ああ……」
佐々木「それじゃあ、遠慮無く……んぅ……」
107: 2009/08/11(火) 23:31:40.22 ID:b4n1xhZd0
キョン「朝か」
佐々木「朝だね……。日の光が眩しい」
キョン「佐々木……大丈夫か?」
佐々木「くく、それは何についてかな?」
キョン「いろいろさ。お前の選んだ答えとか」
佐々木「キョン、怒るよ」
キョン「うおっと」
佐々木「僕は君と一緒にいたいと望んで、この答えを選んだんだ」
キョン「そうだな……悪い。どうも心配性というか何というか」
佐々木「そこが君の良いところでもあるさ。キョン…………責任は、取って貰うよ?」ニコッ
キョン「望むところさ」
佐々木「朝だね……。日の光が眩しい」
キョン「佐々木……大丈夫か?」
佐々木「くく、それは何についてかな?」
キョン「いろいろさ。お前の選んだ答えとか」
佐々木「キョン、怒るよ」
キョン「うおっと」
佐々木「僕は君と一緒にいたいと望んで、この答えを選んだんだ」
キョン「そうだな……悪い。どうも心配性というか何というか」
佐々木「そこが君の良いところでもあるさ。キョン…………責任は、取って貰うよ?」ニコッ
キョン「望むところさ」
114: 2009/08/11(火) 23:35:34.65 ID:b4n1xhZd0
佐々木「さて、と……それじゃあそろそろお暇しようかな」
キョン「結局、本当に一夜を明かしたな」
佐々木「忘れられない夜になったよ」
キョン「俺もだ。……気をつけてな」
佐々木「くく、ホテルの中で遭難するほど僕は間抜けじゃないと思いたいよ」ガチャ
キョン「行ったか……ふぅ」
国木田「…………」
キョン「よう国木田。おはよう」
国木田「うん…………昨晩は、お楽しみでしたね?」
キョン「な……」
国木田「……うんうん、若いって良いよね、あはは」
キョン「結局、本当に一夜を明かしたな」
佐々木「忘れられない夜になったよ」
キョン「俺もだ。……気をつけてな」
佐々木「くく、ホテルの中で遭難するほど僕は間抜けじゃないと思いたいよ」ガチャ
キョン「行ったか……ふぅ」
国木田「…………」
キョン「よう国木田。おはよう」
国木田「うん…………昨晩は、お楽しみでしたね?」
キョン「な……」
国木田「……うんうん、若いって良いよね、あはは」
120: 2009/08/11(火) 23:40:39.36 ID:b4n1xhZd0
キョン「……やはり起きていたのか」
国木田「あの状況で起きてない方がおかしいよ……。二人の甘い空気に当てられて酔った……」
キョン「すまんな」
国木田「まあ、誰にも言いはしないよ」
キョン「助かる」
国木田「というか、言っても誰も信じてくれないよ。修学旅行の夜に女子が男子の部屋に潜り込んで延々と愛の言葉を――」
キョン「誰にも言わないと言ってくれたお前に対してこう言うのは忍びないんだが、忘れてくれ、全て」
国木田「……これが俺の答えだ……」
キョン「……」
国木田「ささやかな復讐だよ、ふふ」
国木田「あの状況で起きてない方がおかしいよ……。二人の甘い空気に当てられて酔った……」
キョン「すまんな」
国木田「まあ、誰にも言いはしないよ」
キョン「助かる」
国木田「というか、言っても誰も信じてくれないよ。修学旅行の夜に女子が男子の部屋に潜り込んで延々と愛の言葉を――」
キョン「誰にも言わないと言ってくれたお前に対してこう言うのは忍びないんだが、忘れてくれ、全て」
国木田「……これが俺の答えだ……」
キョン「……」
国木田「ささやかな復讐だよ、ふふ」
125: 2009/08/11(火) 23:50:39.52 ID:b4n1xhZd0
佐々木「キョン」
キョン「佐々木? お前、班は」
佐々木「くく……国木田に全てを任せてきたよ」
キョン「やれやれ……。国木田の嫌味、後で全部俺に回ってくるんだけどな」
佐々木「嫌味なんて気にならないほどの思い出を、二人で作ればいいじゃないか」
キョン「良い考えかも知れないな。そんでとことん惚気てやるのか」
佐々木「くく、良いね、それは。……そうと決まれば、たくさん見て回ろうじゃないか。実はキョンと回るために緻密な計画をだね」
キョン「おっと、佐々木。それも良いが、のんびりマイペースに回ろうぜ。俺たちにはそれが一番だろ」
佐々木「……なるほど、そうしようか。僕はキョンの隣で共に歩んでいければ、これ以上の幸せはない」
キョン「俺も同じだ、佐々木」
佐々木「……あ。昨日から言おうと思っていたけれど、君には名前で呼んで欲しいな」
キョン「う、恥ずかしいことを……。……じゃあ、――」
おわり
キョン「佐々木? お前、班は」
佐々木「くく……国木田に全てを任せてきたよ」
キョン「やれやれ……。国木田の嫌味、後で全部俺に回ってくるんだけどな」
佐々木「嫌味なんて気にならないほどの思い出を、二人で作ればいいじゃないか」
キョン「良い考えかも知れないな。そんでとことん惚気てやるのか」
佐々木「くく、良いね、それは。……そうと決まれば、たくさん見て回ろうじゃないか。実はキョンと回るために緻密な計画をだね」
キョン「おっと、佐々木。それも良いが、のんびりマイペースに回ろうぜ。俺たちにはそれが一番だろ」
佐々木「……なるほど、そうしようか。僕はキョンの隣で共に歩んでいければ、これ以上の幸せはない」
キョン「俺も同じだ、佐々木」
佐々木「……あ。昨日から言おうと思っていたけれど、君には名前で呼んで欲しいな」
キョン「う、恥ずかしいことを……。……じゃあ、――」
おわり
127: 2009/08/11(火) 23:53:20.66 ID:b4n1xhZd0
さて、無茶苦茶強引に閉めたけれどこれで終わりです
元はトイレで唸っている時に思いついたネタだったけれど、まあ無事に完結して何より何より。
佐々木が好きです。ていうか佐々木版SOS団が好き。
藤原のキャラが思い出せない以外は佐々木版の方が好みだなあ
支援してくれた人たちありがとう。やる気が出てきた
元はトイレで唸っている時に思いついたネタだったけれど、まあ無事に完結して何より何より。
佐々木が好きです。ていうか佐々木版SOS団が好き。
藤原のキャラが思い出せない以外は佐々木版の方が好みだなあ
支援してくれた人たちありがとう。やる気が出てきた
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