1: 2013/08/14(水) 00:00:24 ID:oR5OCi1U
二次以外で頼む
>>2

6: 2013/08/14(水) 00:34:46 ID:oR5OCi1U
『兵庫のとある場所にて……』

……なんやこれ?

夏休みに田舎に帰ってきた。
五年ぶりくらいの帰省だった。

五年もあれば何かが変わる。当たり前の事だ。
しかし俺はバカだった。
故郷が俺を暖かく迎えてくれる事を疑いもしなかった。

そして現実は非情だった。

……なんでやん……

過疎化。そして行政の切り捨て。マイノリティーは常に弱者だ。

「バスがあらへん……」

つまり、実家への交通手段が無くなっていた……

「携帯……使われへん……」

D〇COMOさん……ちゃんと仕事してくれ……

俺は泣きたくなった……

「歩くんかよ……。このクソ暑いのに……」

ちなみに実家まで20キロ以上はある……

3: 2013/08/14(水) 00:03:57 ID:oR5OCi1U
了解。ちなみに兵庫

7: 2013/08/14(水) 00:49:14 ID:oR5OCi1U
歩いて五時間くらいかかる。走れば二時間と少し。

幸い荷物は軽い。夏じゃなければまぁ、軽い笑い話なのだが……

「暑い……。暑いぞ……砂漠や……。氏ぬ……」

笑えない。マジで笑えない……

氏んだら誰を恨もう?

バス会社か? 町会議員か?

誰やねん……。この路線のバス減らしたやつは……

あぁ、そう言えば俺の住民票は、まだこの町……

選挙。これにも五年以上は行ってなかった……

「うぅ……。一部は自己責任かよ……」

8: 2013/08/14(水) 01:13:37 ID:oR5OCi1U
最初はマジで歩いて帰るつもりだったが、
結局20分くらいで挫折した。

長い都会暮らしで忘れてたが、
困った時は人を頼ればいい。

「すいませーん。電話貸してくださーい」

俺は民家の前で、知らないお爺さんに声をかけた。

「あぁ、バス無くなったん知らんと来たん?」

「え? あぁ、はい、そうです」

「せやろ。タマにおるんよ。兄ちゃんみたいな子ぉ」

「あはは……。スンマセン……」

「暑かったやろ。スイカ食べや」

「いや、そんなん……」

「冷えとるで」

「いえ、悪いですよ」

「ちょっと待っとれ」

「……はい、スンマセン……」

9: 2013/08/14(水) 01:15:01 ID:oR5OCi1U
長い都会暮らしで忘れてたが、この町の年寄りは基本的に世話好きで、
やたらと若者に何かを食わせようとする。

そして話が長い。むちゃくちゃ長い。本当に長い……

でもこの爺ちゃんは恩人。ありがとう、お爺ちゃん。スイカ美味かったす。

10: 2013/08/14(水) 01:47:17 ID:oR5OCi1U
借りた電話で親父に救援要請(迎えに来てくれ)を伝え、
迎えを待つ間にスイカを食べながら爺さんと話した。
ラジオで高校野球を聞きながら。

試合は第三試合。場所はもちろん甲子園。

甲子園は兵庫にある。当たり前の事だ。
たまに甲子園は大阪だとか言う人もいるらしいが、
兵庫県人としては、それはネタだと思いたい。

この町は兵庫にあり、実は地理的に甲子園の近くだったりする。
しかし俺にとって、別の意味で甲子園は遠かった。

バス会社のせいで、さらに別の意味で甲子園が遠くなっていた事は今日知った。

兵庫在住の元高校球児の戯れ言。

おわり

11: 2013/08/14(水) 01:55:27 ID:OyzAGOpQ
乙、

引用: 短いのを書きたいからお題くれ