505: 2013/04/24(水) 18:13:09.78 ID:LMsMgvHh0


最初から:モバP「まゆのヤンデレを治す!」

前回:モバP「まゆのヤンデレを治す!」千秋さん編

藍子「あ、Pさん。おはようございます。」

P「藍子、おはよう。」

藍子「今日は待ちに待ったライブの打ち合わせですね。」

P「ああ、そうだな。」

藍子「どんな衣装を着られるんでしょう。」

P「パッド入り。」

藍子「」

P「冗談だよ。ひまわりを基調とした清楚な衣装だ。」

社長「藍子が衣装より遺書に興味を示しそうな顔をしてるんだが…」

P「今回のライブ成功するといいですね!」

社長「こんな空気でそのセリフを言える君の精神を疑いたいけどね。」

P「盛り上げない、と!」

藍子「胸を…、ですか…」

P「藍子、自虐に走るのは良くないぞ。」

社長「君は言動を省みるということをしないからいつも痛い目に合うんだよ!!」
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506: 2013/04/24(水) 18:21:59.17 ID:LMsMgvHh0
藍子「この内容、すごく良さそうです!」

P「そうか、じゃあライブに向けて頑張ろう!!」

社長「一時はどうなるかと思ったけど、藍子が立ち直ったからよしとするよ。」

P「まあ、日常茶飯事ですからね。」

社長「藍子、ストレスがたまったらいつでもPを殴っていいからね。」

藍子「あはは…」

P「社長、冗談はやめて下さいよ!」

社長「冗談をいってるつもりはないんだけどね。」

藍子「でも、Pさんは大きい胸では得られないものがあるって教えてくれましたし…」

社長「何を教えたんだよ…」

P「うーん、千早さんって知ってる?って聞いたところから…」

社長「その話はやめて差し上げろ。」

507: 2013/04/24(水) 18:31:01.29 ID:LMsMgvHh0
P「まあ、胸とか気にしない方だったはずだからちょっとくらいからかっても大丈夫かなと思ってさ。本当にごめん。」

藍子「それ、この事務所に入ってから何回聞いたと思ってるんですか!!もう怒りましたからね!!」

P(あー、からかって藍子に怒られてしまった。まあ、おれが見たくてからかってるようなものだけど。さて、飲ますか。だいぶ話もそれたし。)

P「藍子、景気づけに一粒どうだ?最近使ってるビタミン剤なんだが、体の疲れがよくとれるんだ。」

藍子「もう、Pさんは調子のいい人ですね…。とりあえず、いただきますけど、今度こんなことがあったら許しませんからね!!」

P「分かったよ、たぶんしないから。」


508: 2013/04/24(水) 18:35:13.26 ID:LMsMgvHh0
藍子「うーん、効くんですか、これ?あまり実感がわかないというか…」

P「そうだな。でも、飲むと飲まないでは全然違ってくるから。」

藍子「そうですか。では、私はもう帰りますね。」

P「気を付けて帰れよ。」

藍子「絶対に言わないで下さいよ!!たぶんとか許しませんから。」

P「分かった、分かった。」

509: 2013/04/25(木) 22:22:10.30 ID:waKY67rR0
P「藍子も帰ったし、珍しく今日の仕事は一人みたいだし。さっさと終わらせるか。」

P(藍子だし、乃々みたいにならないだろう。もう何も怖くない!!早く終わらせるか。)

P「さてと、ライブの資料、資料…、あった!!」

カシャ

P「何か、今シャッター音がしたような…。気のせいか。」

P「ネクタイも緩めるかな…、と」

ピロン

P「何か、変な電子音が…。まあ、晶葉の機械かなんかだろう。仕事、仕事。」

P「あ、やばっ!!取引先に送る書類、今日までだった。社長がやるって言ったのを無理矢理受け取ったからな。早くしないとエライ怒られる。どうしよう…」

カシャ

P「また、シャッター音が…」

510: 2013/04/26(金) 09:40:42.59 ID:clMj8xz70
P(さっきから仕事をしているとシャッター音や得体のしれない電子音が聞こえてくる。アイドルがいない今、撮られてるのは間違いなく私自身。よって考えられることは一つ。晶葉の発明品だ。なら、こっちも気にすることなく仕事に集中できるな。)

P「で、これがああだからっと。今日のお仕事はこれでお終い、ってもう10時過ぎか…。早く帰って寝るとするか。」

カシャ

P「もう、このシャッター音も聞かずにすむな。」

P(事務所の鍵を閉めてっと。早く帰らないと、またまゆにどやされる…)

P「さてと、多分まゆが夕食を作ってくれてるけど、コンビニでなんか買っていこうかな。」

カシャ

P(またシャッター音!一体誰の仕業なんだ…)

511: 2013/04/26(金) 23:28:14.74 ID:eAlkUj1DO
藍子「ふふっ。」

まゆ「何をやってるんですか?」

藍子「私はプロデューサーの写真を撮っています。見て分かりませんか?」

まゆ「分かりませんよぉ。」

藍子「それで何しにきたんですか?」

まゆ「もちろん、止めに来たんですよぉ。私のプロデューサーをそんなに撮られると気分が悪いので。」

藍子「そう…、ただ私はプロデューサーとの思い出が欲しいだけなのにまゆちゃんは邪魔するんだ…」

まゆ「まゆは邪魔するつもりはありません。あなたがまゆの前に立ちはだかっているんですよぉ。」

藍子「ちょっとくらいいいじゃない!!写真で思い出を残すことの何がいけないのよ!!会えばいつも憎まれ口を叩かれ、馬鹿にされて、からかわれて。でも、ライブとかで見せる仕事の顔はかっこよくて…、いつも私達のこと考えてくれてて。そんなPさんを好きになって何が悪いの!?あなたの勝手でしょう!!私はもう我慢出来ない。いつも私には見せないようなPさんの顔を写真に撮って思い出に浸りたいの。ただ単にそれだけなの。邪魔しないでよ。あなただけが…、Pさんを好きなわけじゃないんだから…」

まゆ「…」

藍子「もう私の邪魔しないで。もう私にはこれしか手段はないの。結局、最後までPさんが見てるのはあなたなの。自覚がないの?」

まゆ「そんなこと分かりきってますよぉ…」

藍子「だったら、なぜ!!」

まゆ「その理由を説明する義理はありません。」

512: 2013/04/26(金) 23:45:11.73 ID:eAlkUj1DO
藍子「そう…、力づくで邪魔するの?私は絶対に諦めないから。」

まゆ「…、不安になりますよぉ…」

藍子「なんで?あなたは…」

まゆ「Pさんは、いつか私達の前から消えてしまうんですから。」

藍子「…」

まゆ「今はいいかもしれません。でも、トップアイドルに近づくにつれ私とPさんを隔てる壁は厚くなっていきます。Pさんは多分、私達からどんどん遠ざかっていきます。夢が叶えば叶う程、違う夢が消え失せていきます。それが怖いんです。思い出に浸る暇なんて私にはもうないんです。いや、多分最初から…」

藍子「まゆ…ちゃん…?」

まゆ「ああ、だから許せないんです。あなたが横から私のPさんをかっさらうような真似をしていることが!!」ギリッ

藍子「…、かわいそう…」

まゆ「何が分かるんですかぁ!?」

藍子「何も分からないよ、でも、狂ってる。私もあなたもみんなみんな狂ってる…」

まゆ「…」

藍子「だから…、見逃してよ。思い出をちょうだいよ!!このままじゃ私、狂って何をするか分かんないよ。」

まゆ「許せないんですよ、ただ…、許せないんですよ…」

藍子「一緒に思い出を作りましょう。たくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさん作れば心が満たされるかもしれないからね。」

まゆ「そう…ですね…うふ…うふふふ…ふふふ…狂ってしまった方が楽ですよねぇ…」

藍子「カメラ、貸してあげる。」

まゆ「PさんPさんPさんPさんPさんPさんPさんPさんPさんPさんPさんPさん…」

藍子「思い出たくさん作りましょう、Pさん…」









その日の晩、一日中止まない病んだシャッター音が響き続けた…

513: 2013/04/26(金) 23:46:34.90 ID:eAlkUj1DO
藍子ちゃん編終了です。>>1も壊れてきました。








バイオショックやりながらのあさん書きます

514: 2013/04/27(土) 11:00:49.87 ID:hYS/3+LHo
おつ


次回:モバP「まゆのヤンデレを治す!」のあさん編


引用: モバP「まゆのヤンデレを治す!」