775: 2013/07/20(土) 00:51:49.40 ID:9oEMEg8DO
最初から:モバP「まゆのヤンデレを治す!」
前回:モバP「まゆのヤンデレを治す!」南条光編
ちひろ「うーん…」
目の前にはヤンデレール。これを飲めば嫌でもあの人に想いを伝えることが出来ます。
ちひろ「…」
みんながヤンデレ化して想いを伝える中、私は迷っていました。
ちひろ「私なんかが…」
アイドルのみんなと違って、魅力のない私が飲んでも嫌われるだけかもしれません。所詮、私なんて金が恋人とまで言われる女です。
ちひろ「」ゴクッ
でも、光ちゃんとPさんがデートをしているのを見て決心がつきました。もう、私だけ置いていかれるのは嫌です。
ちひろ「んくっ…、あっ…」
Pさん、待っていて下さい。せめて、私が想いを告げるその時までは。
776: 2013/07/20(土) 00:59:55.53 ID:9oEMEg8DO
ちひろ「…」
自分が嫌になります。銀行で自分の通帳に入っているお金を全て下ろしました。趣味もなく、おしゃれもせず、ただひたすらに貯めてきたお金です。数百万はあるでしょう。いや、それ以上です。
ちひろ「ありがとうございます。」
怪訝な顔の銀行員からお金の入ったバックを受けとると、私はあの人の家へと向かいました。
ちひろ「すいませーん。」
ボサボサの髪を無理やり整え、まだ歯みがき粉が口の周りにくっついたまんまのPさんが出てきました。部屋着で出てきたみたいで、だらしない格好でした。
ちひろ「はい、そういうことなんで事務所に来てもらえますか?」
もちろん、事務所で用事なんて嘘なのにあの人は、笑顔で行きますと言ってくれました。心が高鳴っています。あの人を自分のものにできるので。
まゆ「…」
自分が嫌になります。銀行で自分の通帳に入っているお金を全て下ろしました。趣味もなく、おしゃれもせず、ただひたすらに貯めてきたお金です。数百万はあるでしょう。いや、それ以上です。
ちひろ「ありがとうございます。」
怪訝な顔の銀行員からお金の入ったバックを受けとると、私はあの人の家へと向かいました。
ちひろ「すいませーん。」
ボサボサの髪を無理やり整え、まだ歯みがき粉が口の周りにくっついたまんまのPさんが出てきました。部屋着で出てきたみたいで、だらしない格好でした。
ちひろ「はい、そういうことなんで事務所に来てもらえますか?」
もちろん、事務所で用事なんて嘘なのにあの人は、笑顔で行きますと言ってくれました。心が高鳴っています。あの人を自分のものにできるので。
まゆ「…」
777: 2013/07/20(土) 01:08:00.80 ID:9oEMEg8DO
ちひろ「あ、どうも…。実は…」
スタドリの倉庫です。私の持っている鍵でしか開きません。
ちひろ「先に入って下さい。」
Pさんは疑いもせずに入ります。だってそうでしょう。ただの事務員があなたに想いを寄せているなんて思いもしないでしょうから。
ちひろ「えーと、ですね。」
さりげなく鍵を閉めます。後は、スタンガンと縄で…
ちひろ「ごめんなさい。」
今の私はとても悪い笑顔をしていると思います。なぜなら、一番欲しかったものを手に入れた気分になったのですから。
ちひろ「よいしょ、っと…」
もっと抵抗すると思ったんですけどね…。やっぱり、あれだけ薬を使えば学習するんでしょうか?してもらわないと困りますけどね。
ちひろ「さて、Pさん。あなたに伝えたいことがあります。」
スタドリの倉庫です。私の持っている鍵でしか開きません。
ちひろ「先に入って下さい。」
Pさんは疑いもせずに入ります。だってそうでしょう。ただの事務員があなたに想いを寄せているなんて思いもしないでしょうから。
ちひろ「えーと、ですね。」
さりげなく鍵を閉めます。後は、スタンガンと縄で…
ちひろ「ごめんなさい。」
今の私はとても悪い笑顔をしていると思います。なぜなら、一番欲しかったものを手に入れた気分になったのですから。
ちひろ「よいしょ、っと…」
もっと抵抗すると思ったんですけどね…。やっぱり、あれだけ薬を使えば学習するんでしょうか?してもらわないと困りますけどね。
ちひろ「さて、Pさん。あなたに伝えたいことがあります。」
778: 2013/07/20(土) 01:18:24.22 ID:9oEMEg8DO
ちひろ「私はあなたのことが好きです。好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで…」
息が切れます。息を吸う前に次の「好き」を言ってしまいます。
ちひろ「あはっ、好きなんです。好きなんですっ。」
息も絶え絶えに好きという言葉を連呼します。人をここまで好きになったことはありません。中学も高校も大学も…、なんとなくどんよりとした感じで過ごして来ました。社会に出て、社長の紹介でPさんに会って…、それから…、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き…
ちひろ「大好きですぅ…、愛してますぅ…」
氏んじゃう…、好きって言い過ぎて氏んじゃう?息が出来ないくらい好きって伝えて氏んじゃう?
ちひろ「お金ならあります…お金ならあります…、好きです…、私はあなたが好きです…、私なんてお金しか魅力がないんです…、愛してます…」
あはっ、氏んじゃう?嫌だな…。好きって伝えたのに…
息が切れます。息を吸う前に次の「好き」を言ってしまいます。
ちひろ「あはっ、好きなんです。好きなんですっ。」
息も絶え絶えに好きという言葉を連呼します。人をここまで好きになったことはありません。中学も高校も大学も…、なんとなくどんよりとした感じで過ごして来ました。社会に出て、社長の紹介でPさんに会って…、それから…、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き…
ちひろ「大好きですぅ…、愛してますぅ…」
氏んじゃう…、好きって言い過ぎて氏んじゃう?息が出来ないくらい好きって伝えて氏んじゃう?
ちひろ「お金ならあります…お金ならあります…、好きです…、私はあなたが好きです…、私なんてお金しか魅力がないんです…、愛してます…」
あはっ、氏んじゃう?嫌だな…。好きって伝えたのに…
779: 2013/07/20(土) 02:10:04.77 ID:9oEMEg8DO
ちひろ「…、ううっ…」
私が縛っちゃったからいけないんだ…。あの人が必氏に私を気遣ってくれたのに…。もしかしたら、ギュッと抱き締めてくれたかもしれないのに…
ちひろ「…」
ああ…、意識が薄れる…。なんでだろう、涙が…、出ないよ…。辛いのにでないよ…。大人になるって悲しいことだね…。多分、前の私だったら泣けたのに…。無理に見栄を張って…
ちひろ「P…さ…ん…」
ずっと、名前を呼んでくれてる…
ちひろ「わ…た…し…の…こと…あいし…て…ま…す…か…」
馬鹿みたい。自分勝手で一人よがりで…。なんで私、こんなことしちゃったんだろう。なんで?人を好きになるってこういうことなの?
ちひろ「…、そう…です…か。」
愛してるとは違う…。当たり前ですね…。でも、お金なんて魅力じゃない。ちひろさんには魅力があるって…。お世辞でも、この場を切り抜けるための他愛のない言葉でも私は嬉しいです。
ちひろ「ありがとう…ござ…います…」
良かった…、これだけは…、言えた…意識がとおくなっ――――――――――
私が縛っちゃったからいけないんだ…。あの人が必氏に私を気遣ってくれたのに…。もしかしたら、ギュッと抱き締めてくれたかもしれないのに…
ちひろ「…」
ああ…、意識が薄れる…。なんでだろう、涙が…、出ないよ…。辛いのにでないよ…。大人になるって悲しいことだね…。多分、前の私だったら泣けたのに…。無理に見栄を張って…
ちひろ「P…さ…ん…」
ずっと、名前を呼んでくれてる…
ちひろ「わ…た…し…の…こと…あいし…て…ま…す…か…」
馬鹿みたい。自分勝手で一人よがりで…。なんで私、こんなことしちゃったんだろう。なんで?人を好きになるってこういうことなの?
ちひろ「…、そう…です…か。」
愛してるとは違う…。当たり前ですね…。でも、お金なんて魅力じゃない。ちひろさんには魅力があるって…。お世辞でも、この場を切り抜けるための他愛のない言葉でも私は嬉しいです。
ちひろ「ありがとう…ござ…います…」
良かった…、これだけは…、言えた…意識がとおくなっ――――――――――
780: 2013/07/20(土) 02:21:00.72 ID:9oEMEg8DO
翌日、目が覚めました。千川ちひろと書かれたプレートが入った病院のベッドの上に私は寝ていました。
ちひろ「あれ、私は…」
社長はいません。私の仕事を全て請け負ってくれてるそうです。しばらく給料を上げる相談はできませんね。
ちひろ「Pさんと…、まゆちゃん?」
どうやら、まゆちゃんが救急車を呼んでくれたらしいです。
ちひろ「ありがとう、まゆちゃん。」
まゆちゃんはこちらに笑顔で返してくれました。3人で他愛のない世間話をしました。でも、私は気付いてしまいました。
Pさん、まゆちゃんと話しているとき幸せそうなんです。私が話しても、誰が話してもこんな顔しなかったのに。
ちひろ「あれ、涙…」
私は嫌な女です。生き残れた嬉し涙ではなく、あの人が遠くに行ってしまった悲しみに涙を流してしまったのですから。
ちひろ「ごめんね、ごめんね。」
涙が止まりません。私は悲しくて悲しくて仕方ありませんでした。初恋が破れた瞬間でした。
泣いて泣いて落ち着いたときに恐ろしいことに気付きました。
あの倉庫の鍵は私しか持っていなかったはずなのにどうやって、開けたんだろう。マスターキーの位置なんてアイドルは知らないはずなのに…
まゆ「うふっ…」
ちひろ「あれ、私は…」
社長はいません。私の仕事を全て請け負ってくれてるそうです。しばらく給料を上げる相談はできませんね。
ちひろ「Pさんと…、まゆちゃん?」
どうやら、まゆちゃんが救急車を呼んでくれたらしいです。
ちひろ「ありがとう、まゆちゃん。」
まゆちゃんはこちらに笑顔で返してくれました。3人で他愛のない世間話をしました。でも、私は気付いてしまいました。
Pさん、まゆちゃんと話しているとき幸せそうなんです。私が話しても、誰が話してもこんな顔しなかったのに。
ちひろ「あれ、涙…」
私は嫌な女です。生き残れた嬉し涙ではなく、あの人が遠くに行ってしまった悲しみに涙を流してしまったのですから。
ちひろ「ごめんね、ごめんね。」
涙が止まりません。私は悲しくて悲しくて仕方ありませんでした。初恋が破れた瞬間でした。
泣いて泣いて落ち着いたときに恐ろしいことに気付きました。
あの倉庫の鍵は私しか持っていなかったはずなのにどうやって、開けたんだろう。マスターキーの位置なんてアイドルは知らないはずなのに…
まゆ「うふっ…」
781: 2013/07/20(土) 02:31:57.26 ID:9oEMEg8DO
まゆ「ちひろさん、まゆ、とっても怒っちゃいました。」
まゆちゃんが2人きりなったとき、いきなり話しかけてきました。
まゆ「だって、Pさんが縛られてて…」
ちひろ「まゆ…ちゃん…」
まゆ「うふっ…」
ちひろ「私を…どうするの…」
まゆ「どうもしませんよぉ…。ただ…」
ちひろ「ただ…」
まゆ「まゆは、ちひろさんを許せません。」
ちひろ「そうね。」
まゆ「ちひろさんのせいでPさんはボロボロです。ドリンク中心の食生活。いえ、食生活って言ってもいいんでしょうか?」
ちひろ「早く、言って…」
まゆ「ただ、まゆの言いたいことはそれだけですよぉ。」
ちひろ「分かったわ。」
まゆ「まぁ、自分を省みて下さいねぇ…」
ちひろ「…、通報したの?」
まゆ「さぁ…」
部屋に近付く足音が聞こえる。私は、後悔しているのか、それとも、受け入れているのか分からなかった。Pさん…、ごめんなさい。もう二度とあなたに関わったりしません…
ガチャ
早苗「犯罪者ちひろタイホー!!」
ちひろ「えっ…」
まゆ「うふっ…、まぁ、いい薬といったところでしょうかねぇ。」
まゆちゃんが2人きりなったとき、いきなり話しかけてきました。
まゆ「だって、Pさんが縛られてて…」
ちひろ「まゆ…ちゃん…」
まゆ「うふっ…」
ちひろ「私を…どうするの…」
まゆ「どうもしませんよぉ…。ただ…」
ちひろ「ただ…」
まゆ「まゆは、ちひろさんを許せません。」
ちひろ「そうね。」
まゆ「ちひろさんのせいでPさんはボロボロです。ドリンク中心の食生活。いえ、食生活って言ってもいいんでしょうか?」
ちひろ「早く、言って…」
まゆ「ただ、まゆの言いたいことはそれだけですよぉ。」
ちひろ「分かったわ。」
まゆ「まぁ、自分を省みて下さいねぇ…」
ちひろ「…、通報したの?」
まゆ「さぁ…」
部屋に近付く足音が聞こえる。私は、後悔しているのか、それとも、受け入れているのか分からなかった。Pさん…、ごめんなさい。もう二度とあなたに関わったりしません…
ガチャ
早苗「犯罪者ちひろタイホー!!」
ちひろ「えっ…」
まゆ「うふっ…、まぁ、いい薬といったところでしょうかねぇ。」
782: 2013/07/20(土) 02:36:43.89 ID:9oEMEg8DO
後日、いつも通り私は仕事をしていました。
凛「あ、ちひろさん。」
ちひろ「凛ちゃん、どうしたの?」
凛「聞きたいことがあってさ…」
ちひろ「何?」
凛「ヤンデレールって薬知らない?」
ちひろ「…、今日はレッスンじゃなかったかしら?」
凛「まゆにきついお灸でも据えられたの?」
ちひろ「!」
凛「図星みたいだね…」
ちひろ「ダメよ、使っちゃ…」
凛「大丈夫。悪用しないから…」
ちひろ「そう…」
一番、怒らせちゃいけない子はまゆちゃんじゃなくて、もしかしたら…
凛「あ、ちひろさん。」
ちひろ「凛ちゃん、どうしたの?」
凛「聞きたいことがあってさ…」
ちひろ「何?」
凛「ヤンデレールって薬知らない?」
ちひろ「…、今日はレッスンじゃなかったかしら?」
凛「まゆにきついお灸でも据えられたの?」
ちひろ「!」
凛「図星みたいだね…」
ちひろ「ダメよ、使っちゃ…」
凛「大丈夫。悪用しないから…」
ちひろ「そう…」
一番、怒らせちゃいけない子はまゆちゃんじゃなくて、もしかしたら…
783: 2013/07/20(土) 02:38:23.25 ID:9oEMEg8DO
引用: モバP「まゆのヤンデレを治す!」
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