1: 2009/08/27(木) 19:03:59.21 ID:yYf09/040
キョン「ん?え?」
古泉「どうかしましたか?(なんだよその反応は)」
キョン「あ…いや、別に」
古泉「そうですか(相変わらず変な奴だな)」
キョン「お前に言われたくない!」
古泉「え?」
キョン「あれ?」
古泉「…大丈夫ですか?(変な物でも食ったのか?)」
キョン「食っ…だ、大丈夫だ!」
古泉「なら、いいのですが」
古泉「どうかしましたか?(なんだよその反応は)」
キョン「あ…いや、別に」
古泉「そうですか(相変わらず変な奴だな)」
キョン「お前に言われたくない!」
古泉「え?」
キョン「あれ?」
古泉「…大丈夫ですか?(変な物でも食ったのか?)」
キョン「食っ…だ、大丈夫だ!」
古泉「なら、いいのですが」
2: 2009/08/27(木) 19:05:24.53 ID:yYf09/040
キョン「長門、あれは一体…」 ぼそり
長門「古泉一樹の心の声」
キョン「お前にも聞こえてるんだよな?」 ぼそり
長門「聞こえている」
キョン「ハルヒや朝比奈さんにも聞こえるのか?」 ぼそり
長門「分からない。が、おそらく聞こえるはず」
キョン「俺達以外の奴には…?」 ぼそり
長門「聞こえない、と思う」
キョン「原因は…言わずもがな、か?」 ぼそり
長門「………」 こくっ
キョン「ったく、混乱しちまうぞこれ」
長門「古泉一樹の心の声」
キョン「お前にも聞こえてるんだよな?」 ぼそり
長門「聞こえている」
キョン「ハルヒや朝比奈さんにも聞こえるのか?」 ぼそり
長門「分からない。が、おそらく聞こえるはず」
キョン「俺達以外の奴には…?」 ぼそり
長門「聞こえない、と思う」
キョン「原因は…言わずもがな、か?」 ぼそり
長門「………」 こくっ
キョン「ったく、混乱しちまうぞこれ」
4: 2009/08/27(木) 19:07:50.24 ID:yYf09/040
古泉「何かあったんですか?(喉渇いた…朝比奈さんまだかな)」
キョン「いや、何もないぞ」
古泉「そうですか(まぁ何かあったとしても教えてはくれないんだろうけど)」
キョン「………」
古泉「(僕のことを友達だなんて思ってなさそうだし)」
キョン「………」
古泉「(別に思ってなくてもいいけど)」
キョン「………」
古泉「(でも、今の僕にはこの人しか友達と呼べる人がいないんだよな)」
キョン「………」
古泉「(仮に友達が出来たとしても休みの日に遊びに行ったり出来ないし…)」
キョン「………」
古泉「(閉鎖空間が発生しなきゃそれでいいや)」
キョン「耐えられん」
キョン「いや、何もないぞ」
古泉「そうですか(まぁ何かあったとしても教えてはくれないんだろうけど)」
キョン「………」
古泉「(僕のことを友達だなんて思ってなさそうだし)」
キョン「………」
古泉「(別に思ってなくてもいいけど)」
キョン「………」
古泉「(でも、今の僕にはこの人しか友達と呼べる人がいないんだよな)」
キョン「………」
古泉「(仮に友達が出来たとしても休みの日に遊びに行ったり出来ないし…)」
キョン「………」
古泉「(閉鎖空間が発生しなきゃそれでいいや)」
キョン「耐えられん」
8: 2009/08/27(木) 19:09:48.97 ID:yYf09/040
古泉「具合でも悪いんですか?(うつすんじゃねーぞ)」
キョン「悪くないぞ、元気だぞ」
古泉「今日はトランプのババ抜きでもしましょう」
キョン「ああ」
古泉「(ちっ、ババはこっちか)」
キョン「………」
古泉「(それだ、それを引け!)」
キョン「ぐっ…!」
古泉「(引け!)」
キョン「どうすりゃいいんだ」
キョン「悪くないぞ、元気だぞ」
古泉「今日はトランプのババ抜きでもしましょう」
キョン「ああ」
古泉「(ちっ、ババはこっちか)」
キョン「………」
古泉「(それだ、それを引け!)」
キョン「ぐっ…!」
古泉「(引け!)」
キョン「どうすりゃいいんだ」
10: 2009/08/27(木) 19:11:47.23 ID:yYf09/040
古泉「今日も僕の負けですね(なんでババの位置をあんな的確に…)」
キョン「あ、ああ…そうだな」
古泉「涼宮さんと朝比奈さん、遅いですね(静かでいいけど)」
キョン「ハルヒは掃除当番だ。朝比奈さんは知らん」
みくる「こんにちはぁ」
キョン「こんちは」
古泉「どうも(やっときたぁ)」
みくる「えっ?」
長門「朝比奈みくる、昨日借りたハンカチを返す」 すっ
みくる「は、ハンカチなんて貸しましたっけ…」
長門「ごにょごにょごにょ」
みくる「ふえぇっ?心のこっ……むぐぐ」
長門「古泉一樹に聞こえる」
古泉「(意外と仲良いんだ、この二人)」
キョン「あ、ああ…そうだな」
古泉「涼宮さんと朝比奈さん、遅いですね(静かでいいけど)」
キョン「ハルヒは掃除当番だ。朝比奈さんは知らん」
みくる「こんにちはぁ」
キョン「こんちは」
古泉「どうも(やっときたぁ)」
みくる「えっ?」
長門「朝比奈みくる、昨日借りたハンカチを返す」 すっ
みくる「は、ハンカチなんて貸しましたっけ…」
長門「ごにょごにょごにょ」
みくる「ふえぇっ?心のこっ……むぐぐ」
長門「古泉一樹に聞こえる」
古泉「(意外と仲良いんだ、この二人)」
13: 2009/08/27(木) 19:14:15.82 ID:yYf09/040
みくる「あ、あの、着替えるので…」
キョン「分かりました。廊下に出ていますね」
古泉「(めんどくせーな、いちいち)」
みくる「ごめんなさいっ!」
古泉「はい?」
みくる「え?あ、いや、そのぉ」
キョン「古泉、早く行くぞ」
古泉「分かりました(意味が分からん)」
みくる「む、難しいです…どっちかどっちか分かんなくなっちゃって」
長門「………」
みくる「涼宮さんが来る前に何とかしたほうが良いんじゃ…」
長門「今、考えている」
キョン「分かりました。廊下に出ていますね」
古泉「(めんどくせーな、いちいち)」
みくる「ごめんなさいっ!」
古泉「はい?」
みくる「え?あ、いや、そのぉ」
キョン「古泉、早く行くぞ」
古泉「分かりました(意味が分からん)」
みくる「む、難しいです…どっちかどっちか分かんなくなっちゃって」
長門「………」
みくる「涼宮さんが来る前に何とかしたほうが良いんじゃ…」
長門「今、考えている」
15: 2009/08/27(木) 19:17:15.93 ID:yYf09/040
キョン「………」
古泉「今日はなんだか、ギクシャクしていませんか?」
キョン「そ、そんなことはない」
古泉「(やりづれーなぁ…)」
キョン「こっちの台詞だ、それは」
古泉「? 何か言いましたか?」
キョン「何もねーよ」
古泉「本当ですか?」 ずいっ
キョン「顔が近いぞ、気持ち悪い」
古泉「ふふ(また気持ち悪いって言われた)」
キョン「………」
古泉「(そんなに気持ち悪いのかな、僕って)」
キョン「きっ…う、くそ…」
古泉「(喉渇いた…)」
古泉「今日はなんだか、ギクシャクしていませんか?」
キョン「そ、そんなことはない」
古泉「(やりづれーなぁ…)」
キョン「こっちの台詞だ、それは」
古泉「? 何か言いましたか?」
キョン「何もねーよ」
古泉「本当ですか?」 ずいっ
キョン「顔が近いぞ、気持ち悪い」
古泉「ふふ(また気持ち悪いって言われた)」
キョン「………」
古泉「(そんなに気持ち悪いのかな、僕って)」
キョン「きっ…う、くそ…」
古泉「(喉渇いた…)」
17: 2009/08/27(木) 19:19:27.56 ID:yYf09/040
ガチャ
みくる「ど、どうぞぉ…あ、お茶淹れますね」
古泉「(よっしゃー、やっと飲める)」
みくる「そっ…あ、うぅん」
古泉「(たまには冷たいのも淹れてくれないかな)」
みくる「……ど、どうぞ」
古泉「ありがとうございます、朝比奈さん」
キョン「ありがとうございます」
古泉「(美味しい…やっぱり温かいのもいいな)」
みくる「ありがとう、古泉くん」 ぼそぼそ
古泉「(ねみーなオイ)」
バァンッ
ハルヒ「へいっ!おっまちー!」
みくる「ど、どうぞぉ…あ、お茶淹れますね」
古泉「(よっしゃー、やっと飲める)」
みくる「そっ…あ、うぅん」
古泉「(たまには冷たいのも淹れてくれないかな)」
みくる「……ど、どうぞ」
古泉「ありがとうございます、朝比奈さん」
キョン「ありがとうございます」
古泉「(美味しい…やっぱり温かいのもいいな)」
みくる「ありがとう、古泉くん」 ぼそぼそ
古泉「(ねみーなオイ)」
バァンッ
ハルヒ「へいっ!おっまちー!」
19: 2009/08/27(木) 19:23:02.58 ID:yYf09/040
古泉「こんにちは、涼宮さん(ビビった…)」
ハルヒ「…ん?」
古泉「どうしました?(もっと静かに開けられないのか、この人は)」
ハルヒ「ごめんね、びっくりさせちゃったかしら?」
古泉「いえ、別に…(なんでバレたんだ、ビビったこと)」
ハルヒ「???」
みくる「すっ、涼宮さん!お茶淹れますね!」
ハルヒ「うん…お願いね、みくるちゃん」
キョン「長門、いいのかこの状況」 ぼそぼそ
長門「これは涼宮ハルヒが望んだこと。涼宮ハルヒが望むことをやめる以外解決策はない」
キョン「古泉が何を考えているのか、知りたくなったのかハルヒは」
長門「………」
ハルヒ「…ん?」
古泉「どうしました?(もっと静かに開けられないのか、この人は)」
ハルヒ「ごめんね、びっくりさせちゃったかしら?」
古泉「いえ、別に…(なんでバレたんだ、ビビったこと)」
ハルヒ「???」
みくる「すっ、涼宮さん!お茶淹れますね!」
ハルヒ「うん…お願いね、みくるちゃん」
キョン「長門、いいのかこの状況」 ぼそぼそ
長門「これは涼宮ハルヒが望んだこと。涼宮ハルヒが望むことをやめる以外解決策はない」
キョン「古泉が何を考えているのか、知りたくなったのかハルヒは」
長門「………」
23: 2009/08/27(木) 19:28:44.67 ID:yYf09/040
ハルヒ「んんー…?」
古泉「(今日は静かだな、涼宮さん)」
みくる「あうぅ…」 ハラハラ
キョン「心臓に悪いな…」
古泉「(今度の休みの日はまた市内探索なんだろうな)」
ハルヒ「………」
古泉「(涼宮さんが彼と二人で周れる日は来るんだろうか)」
ハルヒ「!??!?!?」
キョン「あえ?」
古泉「(さっさと告白すればいいのに…めんどくさい人たちだな)」
ハルヒ「………」
みくる「わっ、わっ…」
キョン「な…、え???」
古泉「(今日は静かだな、涼宮さん)」
みくる「あうぅ…」 ハラハラ
キョン「心臓に悪いな…」
古泉「(今度の休みの日はまた市内探索なんだろうな)」
ハルヒ「………」
古泉「(涼宮さんが彼と二人で周れる日は来るんだろうか)」
ハルヒ「!??!?!?」
キョン「あえ?」
古泉「(さっさと告白すればいいのに…めんどくさい人たちだな)」
ハルヒ「………」
みくる「わっ、わっ…」
キョン「な…、え???」
30: 2009/08/27(木) 19:36:32.03 ID:yYf09/040
古泉「(彼も鈍いんだよなー、世界で一番鈍いんじゃないか?)」
キョン「………」
古泉「(涼宮さんが嫉妬してるのにも気づかないし。馬鹿だよほんと)」
キョン「は、ハルヒが俺を…?」
古泉「(デートか…SOS団がなかったら今頃僕にも彼女が居て、デートしてたのかな)」
ハルヒ「…古泉くん」
古泉「はい、なんでしょうか?(また何か思いついたのか?)」
ハルヒ「あなた、さっきから何を言ってるの」
古泉「え?(何も言ってねーよ)」
ハルヒ「言ってるじゃない、さっきから!」
ハルヒ「あ、あ、あたしがキョンに告白すればいいのにとか!」
古泉「!?」
キョン「………」
古泉「(涼宮さんが嫉妬してるのにも気づかないし。馬鹿だよほんと)」
キョン「は、ハルヒが俺を…?」
古泉「(デートか…SOS団がなかったら今頃僕にも彼女が居て、デートしてたのかな)」
ハルヒ「…古泉くん」
古泉「はい、なんでしょうか?(また何か思いついたのか?)」
ハルヒ「あなた、さっきから何を言ってるの」
古泉「え?(何も言ってねーよ)」
ハルヒ「言ってるじゃない、さっきから!」
ハルヒ「あ、あ、あたしがキョンに告白すればいいのにとか!」
古泉「!?」
34: 2009/08/27(木) 19:42:15.25 ID:yYf09/040
ハルヒ「全部聞こえてるんだから!」
古泉「(な、なんで…声には出してないはず…)」
キョン「ハルヒ、落ち着け」
ハルヒ「キョンは黙ってて!あんたにも聞こえてたんでしょ!?」
キョン「ま、まぁ聞こえてたが」
ハルヒ「うぅ…!最低だわ、人が知られたくないことを平気で…!」」
ハルヒ「それに、SOS団がなかったらとかも言ってわね」
古泉「そ、それは…(思ってたけど)」
ハルヒ「そんなにSOS団が嫌ならもう来なくていいわよ!」
古泉「………」
ハルヒ「出てけっ!」
古泉「(な、なんで…声には出してないはず…)」
キョン「ハルヒ、落ち着け」
ハルヒ「キョンは黙ってて!あんたにも聞こえてたんでしょ!?」
キョン「ま、まぁ聞こえてたが」
ハルヒ「うぅ…!最低だわ、人が知られたくないことを平気で…!」」
ハルヒ「それに、SOS団がなかったらとかも言ってわね」
古泉「そ、それは…(思ってたけど)」
ハルヒ「そんなにSOS団が嫌ならもう来なくていいわよ!」
古泉「………」
ハルヒ「出てけっ!」
35: 2009/08/27(木) 19:46:28.19 ID:yYf09/040
古泉「(追い出されてしまった)」
ピリリリリ
古泉「(げっ…、閉鎖空間か…)」
キョン「古泉!」
古泉「(なんで来たんだよ)」
キョン「すまん、その…」
古泉「(ずっと聞こえてたんだろ、教えろよ)」
キョン「タイミングを逃してしまってな」
キョン「お前の本音が聞けるなんて滅多にないだろ、だから」
古泉「(心の声を会話してるんじゃねー)」
キョン「すまん!!」
ピリリリリ
古泉「(げっ…、閉鎖空間か…)」
キョン「古泉!」
古泉「(なんで来たんだよ)」
キョン「すまん、その…」
古泉「(ずっと聞こえてたんだろ、教えろよ)」
キョン「タイミングを逃してしまってな」
キョン「お前の本音が聞けるなんて滅多にないだろ、だから」
古泉「(心の声を会話してるんじゃねー)」
キョン「すまん!!」
39: 2009/08/27(木) 19:47:12.45 ID:yYf09/040
×古泉「(心の声を会話してるんじゃねー)」
○古泉「(心の声と会話してるんじゃねー)」
○古泉「(心の声と会話してるんじゃねー)」
41: 2009/08/27(木) 19:52:20.20 ID:yYf09/040
古泉「《神人》が出現しました…僕のせいです」
キョン「お、お前のせいじゃないだろ」
古泉「僕のせいですよ。涼宮さんを怒らせてしまうなんて、大失態です」
キョン「俺なんてしょっちゅう怒らせてるし」
古泉「(自覚してんなら気をつけろよ)」
キョン「あ…いや、えっと」
古泉「いえ、すみません」
キョン「………」
古泉「………あの」
古泉「友達と呼べる人はあなたしかいないと思っていたことも、聞こえていたんですか?」
キョン「ああ」
古泉「そうですか」
キョン「お、お前のせいじゃないだろ」
古泉「僕のせいですよ。涼宮さんを怒らせてしまうなんて、大失態です」
キョン「俺なんてしょっちゅう怒らせてるし」
古泉「(自覚してんなら気をつけろよ)」
キョン「あ…いや、えっと」
古泉「いえ、すみません」
キョン「………」
古泉「………あの」
古泉「友達と呼べる人はあなたしかいないと思っていたことも、聞こえていたんですか?」
キョン「ああ」
古泉「そうですか」
43: 2009/08/27(木) 19:55:51.70 ID:yYf09/040
キョン「今は何も聞こえん」
古泉「心を無にしてますから。大変ですよ、これ」
キョン「そ、そうか」
古泉「僕はあなたのことを友達だと思っていますよ」
キョン「…なんだよ、気持ち悪い」
古泉「ふふ。それでは、閉鎖空間へ向かわなければならないので」
キョン「あ、ああ」
古泉「(さようなら)」
キョン「え?」
キョン「…古泉?」
古泉「心を無にしてますから。大変ですよ、これ」
キョン「そ、そうか」
古泉「僕はあなたのことを友達だと思っていますよ」
キョン「…なんだよ、気持ち悪い」
古泉「ふふ。それでは、閉鎖空間へ向かわなければならないので」
キョン「あ、ああ」
古泉「(さようなら)」
キョン「え?」
キョン「…古泉?」
49: 2009/08/27(木) 20:02:46.52 ID:yYf09/040
森「もう一度言ってくれる?」
古泉「ですから…涼宮さんが僕の心の声を聞いてしまって」
森「…どんなことを聞かれたの?」
古泉「さっさと彼に告白しちゃえ、などです」
森「その場に彼も?」
古泉「はい。居ました」
森「だからこんなに大規模なのね…」
古泉「すみません」
森「なんで心の声が聞こえてたのかは分からないけど」
森「どんなときでも気を抜くなといつも言っているでしょう」
古泉「(うるせーババア)」
森「特に涼宮さんが側に居るときは…」 ガミガミ
古泉「(森さんには聞こえないのか)」
古泉「ですから…涼宮さんが僕の心の声を聞いてしまって」
森「…どんなことを聞かれたの?」
古泉「さっさと彼に告白しちゃえ、などです」
森「その場に彼も?」
古泉「はい。居ました」
森「だからこんなに大規模なのね…」
古泉「すみません」
森「なんで心の声が聞こえてたのかは分からないけど」
森「どんなときでも気を抜くなといつも言っているでしょう」
古泉「(うるせーババア)」
森「特に涼宮さんが側に居るときは…」 ガミガミ
古泉「(森さんには聞こえないのか)」
55: 2009/08/27(木) 20:08:03.69 ID:yYf09/040
次の日
キョン「よぉ」
ハルヒ「…何よ」
キョン「相変わらずご機嫌ナナメだな」
ハルヒ「うるさいわね」
キョン「何かあったのか?」
ハルヒ「別に、なんでもないわよ!」
キョン「そうかい」
ハルヒ「結局、来なかったわね」
キョン「何が?」
ハルヒ「……転校生」
キョン「よぉ」
ハルヒ「…何よ」
キョン「相変わらずご機嫌ナナメだな」
ハルヒ「うるさいわね」
キョン「何かあったのか?」
ハルヒ「別に、なんでもないわよ!」
キョン「そうかい」
ハルヒ「結局、来なかったわね」
キョン「何が?」
ハルヒ「……転校生」
71: 2009/08/27(木) 20:19:04.51 ID:yYf09/040
古泉「こんばんは、長門さん」
長門「………」
古泉「実は、あなたにお願いがあって来ました」
長門「なに?」
古泉「僕に関わった全ての人の記憶から、僕を消去してもらいたいんです」
長門「…なぜ?」
古泉「もう涼宮さんのお側には居られなくなってしまいましたので」
長門「………」
古泉「すみません、僕の責任なので本当は僕一人でなんとかしたかったのですが」
古泉「あいにく僕にはそういう能力を持ち合わせていません」
古泉「なので、長門さんの手を借りるという形に…」
長門「あなたは、それでいいの?」
81: 2009/08/27(木) 20:27:06.75 ID:yYf09/040
古泉「よくなかったとしても、『機関』が…」
長門「あなたの気持ちを聞いている」
古泉「僕の気持ち、ですか」
長門「………」
古泉「(……僕は、
長門「分かった」
古泉「ありがとうございます」
古泉「長門さん、あなた自身の記憶からも消去してくださいね」
長門「………」
古泉「それでは…、さようなら長門さん」
長門「………」
長門「あなたの気持ちを聞いている」
古泉「僕の気持ち、ですか」
長門「………」
古泉「(……僕は、
長門「分かった」
古泉「ありがとうございます」
古泉「長門さん、あなた自身の記憶からも消去してくださいね」
長門「………」
古泉「それでは…、さようなら長門さん」
長門「………」
87: 2009/08/27(木) 20:34:38.87 ID:yYf09/040
ハルヒ「あ~~~!もう!」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「何かが引っかかってるのよ!スッキリしないわ!」
キョン「どんな事なんだ?」
ハルヒ「…誰かにひどいことを言ってしまった気がする」
ハルヒ「だから、謝らなきゃいけないような、そんな…」
ハルヒ「でも…誰になのかしら?分からないわ」
ハルヒ「ん~~~~~!!!」
キョン「ジタバタすんな」
キョン「そういや、俺も誰かに何かを伝えたかった気がするんだが…」
ハルヒ「誰よ?」
キョン「………分からん。誰だろう」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「何かが引っかかってるのよ!スッキリしないわ!」
キョン「どんな事なんだ?」
ハルヒ「…誰かにひどいことを言ってしまった気がする」
ハルヒ「だから、謝らなきゃいけないような、そんな…」
ハルヒ「でも…誰になのかしら?分からないわ」
ハルヒ「ん~~~~~!!!」
キョン「ジタバタすんな」
キョン「そういや、俺も誰かに何かを伝えたかった気がするんだが…」
ハルヒ「誰よ?」
キョン「………分からん。誰だろう」
95: 2009/08/27(木) 20:45:12.18 ID:yYf09/040
ハルヒ「心にもないことを言ってしまった気がするわ」
ハルヒ「自分でもよく分かんないけど…戻ってきてほしい、そんな気分よ」
キョン「ふうん」
キョン「お前が変なこと言うから俺までスッキリしなくなっちまった」
ハルヒ「知らないわよ、そんなこと」
キョン「…SOS団って4人だったよな?」
ハルヒ「そうよ。そんなことも忘れたの?」
キョン「忘れてないが…、んん…」
ハルヒ「………」
ハルヒ「自分でもよく分かんないけど…戻ってきてほしい、そんな気分よ」
キョン「ふうん」
キョン「お前が変なこと言うから俺までスッキリしなくなっちまった」
ハルヒ「知らないわよ、そんなこと」
キョン「…SOS団って4人だったよな?」
ハルヒ「そうよ。そんなことも忘れたの?」
キョン「忘れてないが…、んん…」
ハルヒ「………」
98: 2009/08/27(木) 20:52:10.48 ID:yYf09/040
放課後
キョン「こんにちは」
みくる「あ、こんにちはぁ」
長門「………」
みくる「お茶、淹れますねっ」
キョン「いつもすみません。…あれ?俺いつも何してたんだっけ?」
長門「………」
キョン「そうだ、ボードゲームとかチェスとか将棋とか…」
キョン「ん?これ、俺が持ってきたんだっけか?」
長門「…あなたが持ってきたのはオセロだけ」
キョン「じゃあ、これは…」
みくる「…ひっく…」
キョン「こんにちは」
みくる「あ、こんにちはぁ」
長門「………」
みくる「お茶、淹れますねっ」
キョン「いつもすみません。…あれ?俺いつも何してたんだっけ?」
長門「………」
キョン「そうだ、ボードゲームとかチェスとか将棋とか…」
キョン「ん?これ、俺が持ってきたんだっけか?」
長門「…あなたが持ってきたのはオセロだけ」
キョン「じゃあ、これは…」
みくる「…ひっく…」
101: 2009/08/27(木) 20:57:04.87 ID:yYf09/040
キョン「朝比奈さん?どうしたんですか?」
みくる「…うぅ…、あたし……この、湯のみ…」
キョン「………」
みくる「美味しいって、言ってくれた…なのに、あたし…忘れっ…」
キョン「…馬鹿野郎、朝比奈さんを泣かすんじゃねえよ。こいz」
バァンッ!
ハルヒ「………」
キョン「…ハルヒ?」
ハルヒ「団長に何の連絡もなしに部活を休むなんて、許しがたいことだわ」
ハルヒ「さ、行くわよ。準備しなさい」
キョン「行くって、どこに?」
ハルヒ「古泉くんの家に決まってるじゃない!」
みくる「…うぅ…、あたし……この、湯のみ…」
キョン「………」
みくる「美味しいって、言ってくれた…なのに、あたし…忘れっ…」
キョン「…馬鹿野郎、朝比奈さんを泣かすんじゃねえよ。こいz」
バァンッ!
ハルヒ「………」
キョン「…ハルヒ?」
ハルヒ「団長に何の連絡もなしに部活を休むなんて、許しがたいことだわ」
ハルヒ「さ、行くわよ。準備しなさい」
キョン「行くって、どこに?」
ハルヒ「古泉くんの家に決まってるじゃない!」
117: 2009/08/27(木) 21:11:17.98 ID:yYf09/040
古泉「……あれ?」
キョン「寝てたのか、お前」
ハルヒ「寝癖、ついてるわよ」
古泉「な、なんでここへ?というか、え?」
長門「………」
古泉「長門さん…どうして?」
長門「あなたの言う通りにした」
古泉「でも…」
長門「ただし、わたしは朝比奈みくる、涼宮ハルヒ、そして彼に鍵を用意した」
古泉「鍵?」
長門「あなたの記憶を開放する、鍵」
キョン「寝てたのか、お前」
ハルヒ「寝癖、ついてるわよ」
古泉「な、なんでここへ?というか、え?」
長門「………」
古泉「長門さん…どうして?」
長門「あなたの言う通りにした」
古泉「でも…」
長門「ただし、わたしは朝比奈みくる、涼宮ハルヒ、そして彼に鍵を用意した」
古泉「鍵?」
長門「あなたの記憶を開放する、鍵」
121: 2009/08/27(木) 21:17:48.37 ID:yYf09/040
古泉「ど、どういうことですか?」
長門「ボードゲーム類、湯のみ、部室。それが、それぞれの鍵」
古泉「………」
長門「消去するという約束は守った。他のことは何も言われていない」
長門「わたしが勝手にやったこと」
古泉「あなたの記憶は…?」
長門「わたしの中の古泉一樹の記憶を消せと言われたとき、わたしは頷いていない」
古泉「僕は…忘れてほしいと言ったはずです」
長門「それは、あなたの本心ではない」
長門「ボードゲーム類、湯のみ、部室。それが、それぞれの鍵」
古泉「………」
長門「消去するという約束は守った。他のことは何も言われていない」
長門「わたしが勝手にやったこと」
古泉「あなたの記憶は…?」
長門「わたしの中の古泉一樹の記憶を消せと言われたとき、わたしは頷いていない」
古泉「僕は…忘れてほしいと言ったはずです」
長門「それは、あなたの本心ではない」
124: 2009/08/27(木) 21:20:43.16 ID:yYf09/040
長門「あなたの気持ちを聞いている」
古泉「僕の気持ち、ですか」
長門「………」
古泉「(……僕は、忘れて欲しくない。でも…)」
古泉「かまいません」
長門「分かった」
古泉「ありがとうございます」
古泉「長門さん、あなた自身の記憶からも消去してくださいね」
長門「………」
古泉「それでは…、さようなら長門さん」
長門「………」
132: 2009/08/27(木) 21:27:29.95 ID:yYf09/040
古泉「(そうか、あのとき…無意識にそんなことを思ってしまったんだ)」
長門「無意識だったということのは、心からそう思っていたということ」
古泉「あ、またっ…」
ハルヒ「古泉くん」
古泉「す…涼宮さん」
長門「大丈夫。昨日の記憶はロックしてある」
古泉「…ありがとうございます」
ハルヒ「あたし、あなたにひどい事、言ったわよね」
ハルヒ「SOS団に来なくていい、って」
ハルヒ「なんでそんなこと言っちゃったかは思い出せないんだけど…」
古泉「………」
長門「無意識だったということのは、心からそう思っていたということ」
古泉「あ、またっ…」
ハルヒ「古泉くん」
古泉「す…涼宮さん」
長門「大丈夫。昨日の記憶はロックしてある」
古泉「…ありがとうございます」
ハルヒ「あたし、あなたにひどい事、言ったわよね」
ハルヒ「SOS団に来なくていい、って」
ハルヒ「なんでそんなこと言っちゃったかは思い出せないんだけど…」
古泉「………」
136: 2009/08/27(木) 21:33:09.41 ID:yYf09/040
すまん、少しだけ席を外す
198: 2009/08/27(木) 22:45:49.65 ID:yYf09/040
ハルヒ「ごめんね!」
ハルヒ「古泉くんはSOS団の大事な副団長だから…その、」
古泉「僕のほうこそ、すみませんでした」
ハルヒ「い、いいのよ!許してあげるわ!」
ハルヒ「その代わり、これからもずっとSOS団の副団長でいなさいよね!」
古泉「僕なんかでいいですか?」
ハルヒ「古泉くんじゃなきゃダメなの!」
古泉「ありがとうございます…嬉しい、です」
古泉「(僕は、SOS団のことを心から大切に思っています)」
ハルヒ「…ありがと、古泉くん」 ぼそり
古泉「涼宮さん?」
ハルヒ「ううん、なんでもないわ♪」
ハルヒ「古泉くんはSOS団の大事な副団長だから…その、」
古泉「僕のほうこそ、すみませんでした」
ハルヒ「い、いいのよ!許してあげるわ!」
ハルヒ「その代わり、これからもずっとSOS団の副団長でいなさいよね!」
古泉「僕なんかでいいですか?」
ハルヒ「古泉くんじゃなきゃダメなの!」
古泉「ありがとうございます…嬉しい、です」
古泉「(僕は、SOS団のことを心から大切に思っています)」
ハルヒ「…ありがと、古泉くん」 ぼそり
古泉「涼宮さん?」
ハルヒ「ううん、なんでもないわ♪」
217: 2009/08/27(木) 23:01:32.68 ID:yYf09/040
みくる「ふえぇ…古泉くぅん」 ぎゅむっ
古泉「あ、朝比奈さん!?」
みくる「良かったよぅ…古泉くんのこと思い出せてっ…ふえぇん」
みくる「お茶、美味しいって、言ってくれて…ありがとおぉ」
古泉「朝比奈さんは、昨日の事を覚えているんですか?」
長門「涼宮ハルヒが来てからのことは覚えていない」
みくる「あんなに、あたしのお茶を待っていてくれてるなんて…嬉しいですぅ」
古泉「あはは…恥ずかしいですねこれは」
みくる「ひっく、ひっく」
キョン「おい。古泉」
古泉「あ、朝比奈さん!?」
みくる「良かったよぅ…古泉くんのこと思い出せてっ…ふえぇん」
みくる「お茶、美味しいって、言ってくれて…ありがとおぉ」
古泉「朝比奈さんは、昨日の事を覚えているんですか?」
長門「涼宮ハルヒが来てからのことは覚えていない」
みくる「あんなに、あたしのお茶を待っていてくれてるなんて…嬉しいですぅ」
古泉「あはは…恥ずかしいですねこれは」
みくる「ひっく、ひっく」
キョン「おい。古泉」
220: 2009/08/27(木) 23:05:30.83 ID:yYf09/040
古泉「はい」
キョン「あー…なんだ、その…」
古泉「なんでしょうか?」
キョン「俺もお前のこと、友達だと思ってるから」
古泉「え…」
キョン「それだけだっ!」
古泉「……ありがとうございます」
キョン「別に、思ってることを言っただけだ。礼を言われるような事じゃない」
古泉「それでも、ですよ」
キョン「明日また、ババ抜きするぞ」
古泉「今度は負けませんよ」
キョン「どうだか」
キョン「あー…なんだ、その…」
古泉「なんでしょうか?」
キョン「俺もお前のこと、友達だと思ってるから」
古泉「え…」
キョン「それだけだっ!」
古泉「……ありがとうございます」
キョン「別に、思ってることを言っただけだ。礼を言われるような事じゃない」
古泉「それでも、ですよ」
キョン「明日また、ババ抜きするぞ」
古泉「今度は負けませんよ」
キョン「どうだか」
228: 2009/08/27(木) 23:11:59.67 ID:yYf09/040
長門「もう今後、あのような頼み事はしないでほしい」
古泉「本当にすみませんでした。ご迷惑を…」
長門「そういうことじゃない」
長門「あなたに関する記憶を消すということを、わたしはもうしたくない」
古泉「………」
長門「なに?」
古泉「い、いえ…少し、意外だったもので」
長門「そう」
古泉「ありがとうございます」
長門「…いい」
古泉「本当にすみませんでした。ご迷惑を…」
長門「そういうことじゃない」
長門「あなたに関する記憶を消すということを、わたしはもうしたくない」
古泉「………」
長門「なに?」
古泉「い、いえ…少し、意外だったもので」
長門「そう」
古泉「ありがとうございます」
長門「…いい」
234: 2009/08/27(木) 23:21:40.95 ID:yYf09/040
キョン「そういえば、もう心の声は聞こえなくなったな」
古泉「本当ですか?」
キョン「試しに、何か思ってみろ」
古泉「む……」
キョン「うん、聞こえんな」
みくる「良かったですね、古泉くん」
古泉「はい…安心しました」
キョン「お前の本音が聞けて、ハルヒも満足したんじゃねーの」
長門「僕は、SOS団のことを心から大切に思っています」
古泉「涼宮さんも、不安になることがあるんですね」
みくる「うふふ」
古泉「本当ですか?」
キョン「試しに、何か思ってみろ」
古泉「む……」
キョン「うん、聞こえんな」
みくる「良かったですね、古泉くん」
古泉「はい…安心しました」
キョン「お前の本音が聞けて、ハルヒも満足したんじゃねーの」
長門「僕は、SOS団のことを心から大切に思っています」
古泉「涼宮さんも、不安になることがあるんですね」
みくる「うふふ」
238: 2009/08/27(木) 23:27:09.91 ID:yYf09/040
キョン「さっき試しに何を思ったんだ?」
古泉「秘密です」
キョン「教えろよ」
古泉「心の声を聞かれるなんて、もうこりごりですよ」
ハルヒ「みんな、そろそろ帰るわよ!古泉くん、また明日ね!」
古泉「はい。また明日」
みくる「またね、古泉くん。明日とっておきのお茶を淹れるから、飲んでね」
古泉「それは楽しみですね。喜んで飲まさせて頂きます」
長門「…また」
古泉「また」
キョン「じゃーな、古泉(あー腹減ったな…)」
古泉「!?」
完!
古泉「秘密です」
キョン「教えろよ」
古泉「心の声を聞かれるなんて、もうこりごりですよ」
ハルヒ「みんな、そろそろ帰るわよ!古泉くん、また明日ね!」
古泉「はい。また明日」
みくる「またね、古泉くん。明日とっておきのお茶を淹れるから、飲んでね」
古泉「それは楽しみですね。喜んで飲まさせて頂きます」
長門「…また」
古泉「また」
キョン「じゃーな、古泉(あー腹減ったな…)」
古泉「!?」
完!
243: 2009/08/27(木) 23:28:58.60 ID:+Kjbaz2AO
乙です
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