1: ◆Q9mKomrfWbxO 2013/11/12(火) 23:51:06.28 ID:ifF+fBi/0


―その日・・・世界が下した結論は―



―世界を滅ぼす「魔女」になるまどかの抹殺だった―




3: 2013/11/13(水) 00:07:43.70 ID:FY4lD1000
このスレはさやか「バイオリン仮面・・・一体何者なの?」タキシードの物語

及び【番外編】さやか「休息!!バイオリン仮面」


の正式な続編です。
恭介がアメリカへ経って一年後帰国した日の学園祭から物語が始まります。


Q:「叛逆」のバイオリン仮面はどうしたの?
A:すいません。まとまりませんでした。おそらくこっちの方が面白いので
いつか構想が固まるその日までお待ちください

Q2:「叛逆の物語」のネタバレはあるの?
A:あっちとは時間軸や世界のルールが違う物語です。
いわゆる魔女がいる「ワルプル撃破後」の物語です。
「叛逆ネタ」を織り込む予定が少しありますので少しのネタバレも許せないという方はお戻りを

夢の中で逢った、ような……
5: 2013/11/13(水) 00:15:46.25 ID:FY4lD1000
まどかの祈り―

それは世界中に魔法少女と魔女の存在を「認識」させること


人知れず戦う孤独な存在では無くなった魔法少女たちは
世界に受けいられ、今も誰かの応援を背中で受けながら戦い続けている


マミさんが卒業してあたし達も普通の受験生として日常に馴染んでいる。
それがどんなに幸せか考えもしなかったけど、今は噛み締めていられる。


そして―あたし達にとっての最後の学園祭・・・
その日恭介がアメリカから帰ってきた。

6: 2013/11/13(水) 00:32:09.22 ID:FY4lD1000
※さやか まどか ほむら 仁美 杏子 中沢 は3年時も同じクラス
さやか達のクラスの出し物メイド喫茶「マーメイド」


~特別招待客専用個室~

恭介「やあさやか。久しぶりだね」

さやか「きょきょきょ・・・きょ・・・恭介!?」


恭介「うん。やっぱりさやかが一番可愛いしセクシーだよ」

さやか「あ・・・あんたいつから・・・いつから日本に帰ってたのさ!?」



恭介「一週間前かな」

恭介「もちろんさやかがあれだけ応援してくれたバイオリンを中途半端にしたわけじゃないよ。
ジャニー北側の技術は全て盗んできたつもりだ」

恭介「さやかを驚かせたくて敢えて何も連絡しなかったんだ」


さやか「バカ・・・」


さやか「恭介の・・・バカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」






13: 2013/11/13(水) 01:35:13.64 ID:FY4lD1000
さやか「ふえええええええええええええ!!」


ポカッポカッポカッ


さやか「バカ!バカ!恭介のバカ!!3年間会えないと思ってたのに!!」


さやか「帰ってくるならなんでもっと早く言ってくれないのよ!恭介のバカ!バカ!!バカ!!」

恭介「さやかのそういう顔も見たかった・・・じゃ駄目かな?」


さやか「ふぇえ!?」


恭介「僕たち幼なじみだけど・・・テンプレ的な関係じゃ無かったし」

恭介「いわゆる、喧嘩するほどってやり取りがほとんど無かったから・・・こういうのも良いかなって」


恭介「15歳になって初めて好きな女の子にいじわるしたくなる男児の気持ちが理解できたんだ」


さやか「ガキじゃん・・・バッカみたい・・・」



恭介「でも・・・この気持ちだけは真剣だから・・・大人の男としてもう一度さやかに聞いて欲しい」

さやか「え!?」


恭介「さやか自身が言った事じゃないか。アメリカに行きたくないって弱音を吐いた後
「今あんたはあたしにフラれたのよ。もっと成長してもう一度告白しなさい」って」


さやか「あ・・・ああ!そんな事あったね!」



恭介「一年経ったけど・・・気持ちは変わらないよ僕は今でも・・・さやかが好きだ。真剣に」




恭介「結婚を前提に僕と付き合って欲しい」

14: 2013/11/13(水) 02:20:22.39 ID:FY4lD1000
さやか「・・・」


恭介「どうかな・・・?」


さやか「うん・・・恭介・・・大人の表情するようになった。かっこいいよ」

さやか「あたしの方こそ・・・もう一度よろしくお願いします!」



恭介「さやか・・・!!」

恭介「ありがとう・・・早く帰って来れるように頑張ってよかった・・・」



さやか「えへへ・・・久しぶりの恭介ぇ・・・」ぎゅっ


さやか「んー」


恭介「さ・・・さやか!?いくらなんでもこんな所で・・・」


ほむら(カメラ)「そうよさやか。個室だからって他にもお客様がいるのを忘れないで」


さやか「ほむら!?あんたなんてもの撮ってるのよ!!」


ほむら「恭介はさやかの彼氏であると同時に私たちの友人でもあるのよ」

ほむら「色々話したいことがあるの。学園祭あとの打ち上げに来てくれるかしら」



ほむら「もちろん、終わればさやかのもとに返すわ。夜だけは二人きりで楽しみなさい(意味深)」


さやか「ほむら!!」

16: 2013/11/13(水) 09:57:24.55 ID:FY4lD1000
~打ち上げてきな~


恭介「えっ!?鹿目さんと暁美さん、今同棲してるの!?」

まどか「そうだよ」

ほむら「前より少しだけ広い部屋に引っ越したわ」


恭介「よく学校から許可が出たね」

まどか「一年前ワルプルギス相手にがんばったから特例が出たんだ」


ほむら「まどかが全世界に魔法少女の存在を「認識」させてから・・・この例だけじゃなくて
いろいろなところで魔法少女は優遇されるようになったわ」

ほむら「これがまどかの言う手を取り合える世界の第一歩なのかもね」



恭介「じゃあさやか、僕らも同棲してみる?」

さやか「ふぇっ!?」


仁美「きょきょ・・・恭介さん!?」

杏子「なん・・・だと・・・」



恭介「僕の家広いから家族が増えても(意味深)全然平気だし」

恭介「僕と契約して上条家専属メイドになってよ!」


さやか「ええと・・・恭介・・・その・・・」


恭介「ゆっくり考えていいよ。返事はあとでいいからね」


恭介「でも今日は泊まっていくんだろ?」



さやか「あ・・・あわわ・・・」


中沢「恭介!?お前盛りすぎィ!」


恭介「ああ、安心していいよ。今日は家族がいるからね」


恭介「幼い頃はよく泊まっていたじゃないか。何も気にする必用はないよ」


さやか「そ・・・そうだね。恭介の両親とも色々お話したいし・・・」



さやか「行かせてもらうね・・・」

18: 2013/11/13(水) 14:15:36.03 ID:FY4lD1000
打ち上げ後(20時くらい)上条邸


恭介「お帰りさやか」

さやか「お帰りはこっちのセリフだよ!」


さやか「お邪魔します・・・」

恭介「違うよ。ただいまだ」

さやか「あぁー、もう結婚してる体(てい)のプレイなのね・・・」

さやか(ちょっと恭介・・・お父さんに似てきたな・・・)



~~~

さやか「あれ?義父さんと義母さんは?」

恭介「だいぶ慣れてきたようだねさやか」



恭介「でもそれじゃ40点くらいかな」

さやか「?」



恭介「そのうち戻ってくるさ。とりあえず僕の部屋に行こう」


~~~


恭介「・・・」ガチャッ


さやか「恭介・・・?カギなんかかけて・・・どうしたの?」

恭介「もっともこんなのは・・・魔法少女が彼女の場合は通用しない手なんだけどね」






恭介「本気で拒むのなら壁を壊して新しい出口を作ればいいだけの話だしね」




さやか「きょきょきょ・・・恭介!?あんたまさか!!」

19: 2013/11/13(水) 14:52:25.61 ID:FY4lD1000
恭介「今までは常に回避オチがあるから油断してたよね?さやか」


恭介「一年ぶりに会ったさやかは・・・やっぱり女性らしく色々成長してて・・・」



恭介「もう・・・待ちきれないから約束を反故にするよさやか。今日は逃がさない!」


さやか「きょうすけ!?ちょっと待ってよ!ちょっと!!」


さやか「あんた嘘ついたの!?今日は親がいるから安心してって!」

恭介「親がいるとは一言も言ってないよ。さやか」


恭介「家族がいるとはいったけど・・・それはさやか自身の事だ」


恭介「将来を誓い合ったならそれはもう家族じゃないか」


さやか「な・・・なんというとんち問答!!じゃあ・・・安心してってどういう事!?」

さやか「今から乱暴するつもりでしょう!?工口同人みたいに!工口同人みたいに!」



恭介「うん。ちゃんと避妊するから安心してよって意味だよ」



恭介「わざわざ父さんたちを温泉旅行に行かせたのもこのためだよ」

恭介「一週間さやかに知らせなかったのは準備万端だと悟らないようにするためさ」




さやか「・・・ッ///」


さやか「ひどいよ・・・こんなの・・・不意打ちすぎるよぉ・・・///」



恭介「アメリカで出来た友人に教えてもらったんだ」

恭介「平気で嘘をついて後からこじつけて正論にすればいいってね」



さやか「お・・・女遊びが好きな友達なんだね・・・」

恭介「その子はジャニーさんに開発済(意味深)だけどね」

さやか「どないやねん!」

20: 2013/11/13(水) 16:05:30.82 ID:FY4lD1000
さやか「わかったよ・・・恭介・・・あたしももう・・・子供じゃないから」

さやか「恭介の思うようにすればいいよ・・・」


恭介「さやか・・・」


さやか「あたしのために・・・普通のバイオリニストなら3年間かかる勉強を・・・一年で帰ってきてくれたんだよね」


恭介「天才っていう表現はよしてくれよ」

恭介「あの不眠不休の努力を・・・そんな軽々しい言葉で片付けて欲しくない」



さやか「そんなにも頑張ってくれたんだから・・・恭介にも・・・ご褒美が必要だよね」

恭介「そうだよ。しかもCDみたいにお金がかかるわけじゃない」

恭介「こんなに素晴らしいご褒美は無いよね。僕が怪我して落ち込んでた時も最初からこうしてれば良かったと思うよ」



さやか「でも・・・最後の最後であたしの方がブルっちゃうかもしれないから・・・」



さやか「はい恭介。これ持って」

恭介「指輪?」


さやか「あたしのソウルジェム・・・正確に言えばあたしの体はもう人間だから・・・
変身するためのアイテムだね」


さやか「あたしの場合は手元から離すと変身出来なくなるから・・・これで恭介に力で勝てなくなっちゃった」



恭介「!!」


さやか「し・・・仕方ないよね・・・恭介ならと安心して無防備に部屋に入ったあたしが悪いんだし」


さやか「これで・・・どこにも逃げられないから・・・」



さやか「後は恭介が・・・逃さないように・・・」



恭介「さやか・・・」



恭介「ぎゅっとしていいかな?///」


さやか「う・・・うん///」

21: 2013/11/13(水) 16:12:46.40 ID:FY4lD1000
要望があったのでこれからは終了宣言します。

今日の分はこれで終了です。
「叛逆の」バイオリン仮面は展開を箇条書きにするようなSSになってしまったので
間を置いて仕切りなおします

23: 2013/11/14(木) 03:57:54.01 ID:MXW5vTD20
~~~

チュン・・・チュン・・・



恭介「う・・・ん・・・」


さやか「やあ恭介・・・お、おはよう・・・///」

恭介「さやか・・・///」


さやか「・・・」

恭介「・・・」


恭介「・・・なんだか・・・実感がもてないね」

さやか「それひっどくない!?あれだけの事しでかして責任取らないつもりなの!?」



恭介「えっとそれは・・・その・・・」

恭介「さやか・・・」



さやか「なに?謝ってなんかほしくないんだからねっ」


恭介「ううん」


恭介「ありがとう・・・ね」



さやか「バカ・・・」



さやか「えOち変OスOベ!!」




恭介「バカでスOベでも構わないよ」


恭介「ただ一つ信じてほしいのは・・・さやかだけにしかそこまで正直になれないから・・・」


恭介「昨夜の僕が僕の正体だと知った上で・・・それでも嫌いにならないで僕のそばにいてほしい」


さやか「なるわけないでしょ」

さやか「あたしも・・・一度あんなの知っちゃったら・・・恭介と離れられないから・・・///」

24: 2013/11/14(木) 04:10:53.12 ID:MXW5vTD20
恭介「今日は学園祭の振替休日だろ?ずっと一緒にいられるんだよね?」

さやか「ごめん・・・恭介が早く帰ってくるなんて知らされてなかったから・・・」



さやか「まどか達と女子会の約束があるんだよね・・・」


恭介「そっか。じゃあ僕も恭子ちゃんに変装して参加させてもらおうかな?」

さやか「うぉい!」


さやか「あんたあの格好嫌いじゃなかったの!?」


恭介「今の僕は手段を選ばない悪魔・・・いや魔王だよ」

恭介「さやかと一緒にいるためならなんでもする。恭子ちゃんなんて恥ずかしいうちに入らないのさ」



さやか「ああもう!勝手にしなさい!」

さやか「・・・」


さやか「そこまでして・・・あたしと一緒にいたいんだ」



恭介「一年間もご無沙汰(意味深)だったからね」


恭介「次に帰ってくる時は結婚してくれって宣言したから・・・まだ結婚できない年齢の今でも
真似事だけでもしていたいから」



さやか「妻の女子会に女装してお忍びする夫はいないと思うよ」



上条夫妻「「ただいまー」」


さやか「あ、お義母さんとお義父さん帰ってきたよ」



さやか「お帰りなさい」



恭介父「さささ・・・さやかちゃん!?こんな朝早くから・・・我が家に!?」

恭介母「あっ・・・(察し)」

25: 2013/11/14(木) 04:31:46.98 ID:MXW5vTD20
さやかの家


さやか「ええええ!?下着ドロが忍び込んだって!?」

さやか母「そうだよ。しかもさやかのモノ数着だけでほかの金目のモノは一切手を出さなかったんだ」


さやか母「壁から忍び込んだみたいだけど・・・セキリュティ厳重のこのマンションでそれをやるのは
自衛隊並みの装備が必要だし・・・どう考えても下着だけ目当てなのはおかしいのに・・・」



さやか母「被害届・・・今出す?」



さやか「後でいいよ・・・今日は恭介と一緒にゆっくりしたいし」

恭介「ただいま。お義母さん」


さやか母「きょうすけ・・・あんた・・・自分のお父さんに似てきたわよ」




さやか「まだまだ無事な下着はあるんだよね・・・これなら被害届出さないまであるわ」

恭介「なんならぼくが新しいのを買ってあげるまであるよ」

恭介「合法的にさやかのサイズを知る絶好のチャンスでもあるわけだし」


さやか「なんか恭介・・・少し変わったよね・・・自分の欲望に素直になったっつーか。フランクになったっつーか」



恭介「アメリカの友人がみんなこんな感じだったからね」



さやか「お母さん、ちょっと服借りていいかな?」

さやか母「あんたが着ていくのかい?」


さやか「ううん、恭介」

さやか母「!?」



さやか「恭介が変装するんだけど・・・あたしのじゃちょっと小さいから」


さやか母「彼氏の変な趣味を全肯定とかあんたすごいよさやか・・・もうお母さんから言えることは何もないわ」


恭介「まさかこれがきっかけで結婚が認められないとか無いですよね?」



さやか母「わからーん!父さんに聞いてみるまではわからん!!」


26: 2013/11/14(木) 04:48:39.95 ID:MXW5vTD20
女子会会場:まどかとほむらのマンション


中沢「志筑さん!!やっぱり気まずいよ・・・俺ひとりだけが男子でみんなの女子会に参加するなんて!」

仁美「何を言っているのです?一年前のワルプルギスの時一緒にまどかさん達を支えたじゃありませんか・・・
大切な仲間達に性別は関係ありませんわ!」


杏子「おーっす。さやかはまだみてーだな」

マミ「昨日は来れなくてごめんなさい。今日やっとレッスンのお休みが取れたの」


中沢「あれ?でも俺たちは振替休日だから巴さんの学校は普通にあるんじゃ?」


マミ「サボっちゃった☆」ティロッ



ほむら「とりあえずさやかが来るまで・・・お茶でも飲んでましょう」

まどか「ちゃんとした料理も作れるよ!ほむらちゃんに作ってあげてるうちにパパの血が覚醒したんだ!」



杏子「新婚生活かよ!」



さやか「遅れてごめんなさい。えっと・・・一人多く連れてきたけど・・・大丈夫?」


ほむら「想定の範囲内だわ。あがって、どうそ」


まどか「どうせ上条君のことだろうし」



中沢「恭介!?恭介も来ているのか!?」

中沢(やった!男子が俺ひとりだけという苦しい空気から解放されるぞ!やったッ!)



さやか「お邪魔します・・・」


恭子「お邪魔します」




一同「!?」



27: 2013/11/14(木) 05:11:00.01 ID:MXW5vTD20
仁美「えっと・・・恭介さん・・・?」

恭子「あら・・・いやですわ仁美さん。私の事は恭子と呼んでいただけるかしら?」


恭子「さやかさんのご紹介でこちらに来ましたの。今日は皆さんよろしくお願いいたしますわ」


まどか(うわぁ・・・)

杏子(なんでこんなにノリノリなんだ・・・一年前は嫌がってたくせに)



ほむら「まぁ・・・恭介がそれでいいのならもう何も言わないわ。私もまどかと男女だったら
同じことをしていたかもしれないし」


中沢「きょ・・・恭子ちゃん・・・」ドキドキ



恭子「ゲーッ!?中沢!?なんで女子会に中沢が!?」


恭子「こ・・・これじゃあ変装してきた僕がバカみたいじゃないか!!まるで変Oだよ!!」



さやか「恭介ェ・・・今まで変Oじゃないつもりだったの?」

仁美「ちょっと中沢くん!あなたまで恭介さんを好きにならないで!!」


仁美「変装を解いてください恭介さん!男同士は悲劇にしかなりませんわ!」





マミ「むしろ中沢君も女の子にしてあげた方が早いんじゃないかしら」



中沢「えっ」


恭子「えっ」



28: 2013/11/14(木) 05:29:47.36 ID:MXW5vTD20
今日は昼に予定があるので夜中の分まで。
日付が再び変わってから再開します

31: 2013/11/15(金) 10:49:55.67 ID:AVrRLh2C0
マミ「上条君を男に戻して男二人より全員女の子にすれば女子会として成立するし」

マミ「スタイリストさんからメイク用品を分けてもらったし」

マミ「リボンでまとえば衣装も作り出せるわ。ねっねっ♪」


中沢「いえ・・・全くわけがわからないんですが・・・」


恭子「いや・・・やってみようよ!」

中沢「恭介!?」

恭子「一年前のお返しさ」


恭子「中沢くんは誰のお嫁さんになるのかな~?(ねっとり)」



マミ「杏子、中沢君を押さえて」

杏子「よし来た」


仁美「あぁん・・・」うっとり

さやか「仁美・・・?」



ほむら「まどか・・・」ヒソヒソ

まどか「うん、わかった」



まどか「恭子ちゃん、パンティ見せてね」

恭子「え!?」



まどか「スカートそおれぇっ!!」


バッ


恭子「うわああああああ!?」



恭子が身につけてるパンティ


刺繍・・・SAYAKA



まどか「・・・」
恭子「・・・」







まどか恭子「「変Oだああああああああああああああああああああああああああ」」

32: 2013/11/15(金) 11:55:35.74 ID:AVrRLh2C0
まどか「恭子ちゃん!?なんでさやかちゃんのパンティ履いてるの!?変O!変O!」

恭子「鹿目さんこそ!男のスカートいきなりめくるなんてナニ考えてるんだい!?変O!」



恭子「さやかがくれた下着がセクシーなやつだったら色々はみ出てたよ!」

まどか「いやあああ!わざわざ言わないで!」


ほむら「ごめんなさい。実はこの行動にはわけがあるのよ」

ほむら「昨日・・・学園祭の最中に私達の下着が盗まれたのよ」


さやか「ほむら達も!?」

まどか「えっさやかちゃんも!?」

マミ「実は私達も・・・」

仁美「えっ!?わたくしは盗まれてませんわよ!?」


恭子「だからって!なんで僕がスカートをめくられなければならないんだ!」


ほむら「恭介には一年前さやかのブラを盗んだ前科があるわ」

まどか「もし恭子ちゃんが履いてる下着が自分のもの以外だったら
連続下着ドロの黒って事。それがたとえ白パンティだとしても!」


まどか「さやかちゃんの下着を身につけてるって事は・・・やっぱり上条君が・・・犯人!?」



さやか「あーそれ違うよまどか。あたしがあげたヤツだよ」

ほむら「あげた!?何故!?」


恭子「どうせ変装するなら本格的♂にやりたいし」

恭子「なにより昨日は汗かいちゃったからね。替えの下着を・・・」


さやか「恭介!」

恭介「あっ」



マミ「あっ」

仁美「あっ・・・(察し)」

まどか「ん?」

杏子「なんだなんだ?」


ほむら「・・・」

中沢「恭介・・・お前まさか・・・」

まどか「さやかちゃん・・・?」



さやか「・・・///」


さやか「きょうすけったら・・・普段は涼しい顔してるのに・・・激しいんだから・・・///」

33: 2013/11/15(金) 13:01:33.26 ID:AVrRLh2C0
ほむら「まぁ、どうせいつものミスリードでしょ?本当は何も無かったんでしょ?」

さやか「うぉい!」


さやか「こと細かく話してあげてもいいんだよ!?まずは恭介が待ちきれないって我慢できないって」

恭子「いや、話すのはやめておこうよさやか」


ほむら「さやかを放置して話を進めるわ。いずれも盗まれた下着は魔法少女の物だけだった」

ほむら「私達を知っている誰かが犯人なら仁美の下着だけ盗まれてないのはおかしい」


ほむら「そして・・・同日に盗まれたことから犯人は複数」


ほむら「高層マンションの一室を忍び込めることから本格的な装備を整えた組織だとわかるわ」



マミ「下着のために・・・なぜそこまで・・・」


杏子「考えるだけ無駄だと思うけどな」


中沢「氷室先生は?氷室先生が犯人って事は?」

恭子「君はなにかにつけて僕を変Oにしたいのかい?」


さやか「育児と仕事が忙しいから無いと思うけど・・・」

さやか「なにより・・・和子先生がめちゃくちゃ怒りそうだけどね」


仁美「そうですわね・・・もう和子先生が産休と育児休暇をいただいてから・・・1年経つんですわね」

まどか「わたし達がいる間はもう戻ってこないんだよね・・・」


さやか「そういえば恭介はいつ復学するの?」

恭子「振り替え休日が終わって次の日すぐだよ」



マミ「上条君・・・バイオリンに専念してたってことは受験勉強は・・・」


恭子「・・・かなりまずいですね」

さやか「大丈夫だよ恭介!あたしが教えてあげるからね!」


恭子「さやかが!?嘘だろ!」


まどか「本当だよ上条君。さやかちゃんはこの一年すごいがんばったんだよ」

ほむら「宿題もするし予習復習もちゃんとするわ」



恭子「なんだそれ・・・まるで魔女結界に紛れ込んだ一般人の気分だよ」

さやか「ここにいるさやかちゃんは本物だよ!!」


34: 2013/11/15(金) 17:10:55.19 ID:AVrRLh2C0
~学校再開~

氷室「今日から復学する仲間を紹介するよ。去年同じクラスだった生徒には顔見知りだと思うけど・・・」


恭介「上条恭介です。よろしくお願いします」


~~~

恭介「氷室先生が担任になったんだね」

さやか「まぁ、和子先生を産休させた本人だからね」


仁美「そういえば・・・あのふたりは式は挙げたのかしら」

まどか「氷室さんは一年前の戦いで未来からの貯金を全部使い果たしたって言ってたし」

ほむら「再び貯金して式をやり直すらしいわ」


杏子「・・・あたし達が何かしてあげられたらいいんだけどな」

仁美「そうですわ!私に考えがありましてよ!」

仁美「杏子さん、お耳を貸してください」


ごにょごにょ


杏子「なるほど」



さやか「恭介、今日家に来てね」

さやか「その・・・親・・・いないから・・・///」


恭介「・・・ッ///」



中沢「ひょおおおおお!?」

36: 2013/11/16(土) 20:42:03.24 ID:bp2vt1rC0
さやかんち

さやか「この前の続きだと思って期待した?」

恭介「えっ?」



さやか「残念!勉強会でした!」

恭介「そ・・・そんな」



さやか「もう、恭介ったら!そんながっかりした顔しないの!」

さやか「じゃあ教科書開いて、どこまでさかのぼってやる?」


~~~

さやか「うん、さすが恭介。集中力あるよね!だいぶ進んだよ」

恭介「僕の方こそ本当にさやかが勉強できるようになってびっくりしたよ」


さやか「すっかり遅くなっちゃったよね・・・泊まっていく?」


恭介「さ・・・さやか!?」

さやか「この前は・・・散々激しくしてくれたよね・・・きょうすけぇ・・・」



さやか「恭介っていままですごい鈍感な子だったから・・・あたしの方からなんだろうなって思ってたのに・・・」

さやか「あたしの不意をつくなんて・・・やるじゃんって
あの時思ったんだ」


さやか「でもあたし・・・彼氏に引っ張られっぱなしじゃ
ちょっと悔しいって思うんだよね」



恭介「えっと・・・それは・・・その・・・」


さやか「今日は・・・あたしがリードしてあげるから・・・ね」


恭介「!!」

恭介「そそそ・・・そうだね・・・持ちつ持たれつだよね・・・///」



さやか「恭介・・・」

恭介「さやか・・・」




(着信音)

さやか「!」

37: 2013/11/16(土) 20:53:05.08 ID:bp2vt1rC0
さやか「携帯が」

恭介「無視できないのかい?」


さやか「もう!恭介がっつきすぎだよ!こっちの携帯は
魔法少女用なの!魔女や魔獣が出たとき専用の!」

恭介「魔法少女の使命なんだね・・・それじゃあ仕方ないね」



さやか「ほむら!?どうしたの?魔女が出たの?」

ほむら「さやか!恭介は!?恭介はそこにいる!?」


さやか「いるけど・・・どうしたの?」


ほむら「まどかが・・・まどかが・・・」




ほむら「う・・・うううううううう!!」

さやか「落ち着いてほむら!?一体どうしたの?まどかに何があったの!?」



ほむら「まどかが・・・魔法使いに・・・」


38: 2013/11/16(土) 22:12:41.90 ID:bp2vt1rC0
~~~

杏子「どういう事だよ・・おい・・・」


さやか「まどかが・・・まどかが拐われたって!?」

ほむら「まどかのパンティを被った・・・魔法使いに・・・」


杏子「何者なんだ・・・!?まさかあたしやさやかのパンティを盗んだのもそいつ!?」

ほむら「恭介に似ていたわ・・・」


さやか「それはありえないよ!恭介はあたしとずっといたし!」

ほむら「そうね・・・それに・・・バイオリンではなく演歌の使い手だったわ」


杏子「演歌!?」

さやか「名付けるとしたら演歌仮面・・・一体何者なの!?」



ほむら「洗脳の魔法も使えるのか知らないけど・・・演歌を聞いたまどか
はフラフラと敵の手に落ちたわ・・・」


ほむら「まどか・・・まどか・・・」ポロポロ



さやか「落ち着きなよほむら!」

杏子「まどかだって魔法少女なんだ!きっと自力で脱出するさ!」


ほむら「・・・」スッ

杏子さやか「「!!」」


さやか「まどかのソウルジェム・・・!?それじゃあまどかの意識は今・・・」


ほむら「私が預かってたの・・・まどかの膨大すぎる魔力を
コントロールする意味で・・・」


ほむら「見て・・・穢れが少しずつ溜まっているわ」

杏子「・・・このままだと・・・まどかが魔女に・・・」

さやか「それに・・・身体の方も少しずつ腐食を・・・」

41: 2013/11/17(日) 11:40:49.26 ID:iKn2e2L+0
さやか「杏子!マミさんは?」

杏子「レッスン中だ。メールも返信無し」

杏子「しかも・・・アイドル候補生強化合宿に出かけたから家でも会えない」

さやか「マミさんの手を借りずに解決するしかないのか・・・」


ほむら「魔法使い・・・もうすでにシステムが実装していたなんてニュースは聞いたことがないわ!」


キュゥべえ「聞かれなかったからね」ひょいっ


さやか「キュゥべえ!」



キュゥべえ「やあ。久しぶりだね見滝原の魔法少女たち」

杏子「聞かれなかったから答えなかった!?じゃあもうすでに世界に魔法使いのシステムは存在するのか!?」


キュゥべえ「そうだよ」


キュゥべえ「一年前の学園祭でボクはセクシーな衣装を着た君たちに向けられる熱気から
新しいエネルギーのヒントを得た」

キュゥべえ「最初は性欲かと思ったけど違った。答えは「エキサイティング」だったんだ」


さやか「え・・・えきさいてぃんぐ~!?」


キュゥべえ「観客の興奮度・・・ノってるかノってないかさ」


キュゥべえ「早速ボク達は人類と交渉をしてそれらのエネルギーを集める手段を試行錯誤したんだ」

キュゥべえ「その意味ではまどかが魔法少女と魔女、魔獣をこの世に「認識」させた願いは都合が良かった。
敵と戦う魔法少女たちへの応援がそのままエネルギーになったからね」


キュゥべえ「結果・・・魔女化に頼らずとも十分なエネルギーを稼ぎ出せると実証できた」

キュゥべえ「僕たちインキュベーターが君たちを魔女にするために干渉しなくなった」

キュゥべえ「魔女は減ったけど・・・残りカスの呪いから魔獣が生まれだしたのは君たちも知っての通りだけどね」


キュゥべえ「エキサイティングさえあれば絶望なんていらない。だから魔法使いも魔法少女システムも
今はどうでもいいのさ」


キュゥべえ「30歳以上という条件も無し。今は男なら誰でも魔法使いの契約ができる」




杏子「そんな事どうでもいいんだよ!あの魔法使いは!?まどかをさらったのは一体誰なんだ!?」


ほむら「もういいわ杏子・・・今の話でなんとなく・・・黒幕が推理できたわ」



杏子「本当か!?ほむら!」


42: 2013/11/17(日) 11:58:20.35 ID:iKn2e2L+0
ほむら「魔法使いのシステムがこの世界にすでに存在している・・・にもかかわらずそれを公表させない権力・・・」

さやか「まさか・・・」


ほむら「政府よ・・・まどかを連れて行ったのは・・・まさしく・・・「世界」・・・」

ほむら「まどかによって救われた世界が・・・まどかを否定しているとでも言うの!?」



キュゥべえ「正解だよ。おみごとだよほむら!」


ほむら「なぜ・・・何故まどかが・・・」



キュゥべえ「まどかはまだ魔法少女を卒業できる年齢に達してない・・・ほむらが安定させているとは言え
いずれ魔女になる可能性もゼロじゃない」


キュゥべえ「これは現代における魔女狩りなんだよ。
世界政府はワルプルギス以上の魔女になり得るまどかを頃すことでその平和を守ろうとしている」



キュゥべえ「君たちのパンティが無くなったのはまどかを助けるため叛逆するであろう君たちに対抗するため・・・
魔法少女のパンティの力を得た「魔法使い」を量産するためだったのさ」



さやか「量産!?じゃあ・・・あいつ以外に・・・演歌仮面以外にも悪の魔法使いがいるっていうの!?」



キュゥべえ「その通り。盗まれた下着からすると・・・最低でも5人・・・
まどかのパンティ・・・ほむら、マミ、さやか、杏子のパンティを被ったそれぞれの「魔法使い」がね」



杏子「そいつらを全員倒さねーとまどかは戻ってこないっていう事か・・・しかも・・・世界に叛逆したことになる」



キュゥべえ「いや・・・敵は魔法使いだけじゃないよ」


三人「!?」

43: 2013/11/17(日) 12:14:15.33 ID:iKn2e2L+0
キュゥべえ「一年前にも説明しただろう?まどかが消滅させたワルプルギスは本人の人格を含む
90%ほどの集合魔女でしかないって」


キュゥべえ「ワルプルギスから切り離されて生き延びた魔女の中に・・・かなり強い因果を持つ者・・・
そいつが政府に生け捕りにされ・・・様々な実験を重ねられて人造の集合魔女が生まれた」



キュゥべえ「魔法使いだけでまどか抹殺を果たせなかったときは・・・そいつを使って
この街そのものを焼き尽くす算段らしい」




キュゥべえ「そしてその魔女の・・・魔法少女だった頃の名は・・・「クレオパトラ」!!」


三人「!!」



ほむら「クレオ・・・パトラ!?」

さやか「クレオパトラって・・・あの!?」



キュゥべえ「故にその人造魔女を名付けるとしたら・・・「Oclepatra」!現代に遅れてやってきたクレオパトラ・・・
「オクレパトラ」!!」ドヤァ



Oclepatra デェン!(魔女文字)



ほむら「オクレパトラ・・・」


杏子「ワルプルギス・・・ジュリエット・・・そして・・・オクレパトラ!!」

さやか「あたしたち・・・つくづく日常生活には縁がないみたいね・・・」

45: 2013/11/17(日) 23:48:19.46 ID:iKn2e2L+0
~とある別世界の話~

さやか「そっか・・・左手はもう動かないんだ・・・」

恭介「喉をやれらないで良かったよ。演歌歌手の命だからね」


さやか「あたしにできることがあったらなんでも言ってね!あたし・・・頑張るから!」

恭介「ははは・・・僕にとっては大したケガじゃないよ。大げさだなぁさやかは」



~~~

まどか「こ・・・こんにちは///」

恭介「鹿目さん!来てくれたんだね!」


まどか「怪我・・・大変だったね・・・」

まどか「でもこれからも演歌歌手を目指して頑張っていくんだよね?やめたりしないよね?」

恭介「もちろんだよ!鹿目さんのような演歌がわかる同級生が応援してくれてるからね!」


恭介「鹿目さんとの演歌談義は本当に楽しいんだ。さやかも知識はあるみたいだけど鹿目さんは本物だよ!」


~~~


まどか「それじゃあわたし帰るね。今日はわたしも上条君とおしゃべりできて楽しかったよ」

恭介「待って!」がしっ


まどか「上条君・・・?」



恭介「鹿目さん・・・僕・・・鹿目さんの事が・・・」

まどか「駄目・・・駄目だよ・・・そこから先は言わないで上条君・・・」ポロポロ


恭介「か・・・鹿目さん!?」

46: 2013/11/18(月) 00:10:33.85 ID:v+nUIE700
まどか「わたしも・・・上条君の事が好き・・・ううん・・・好きになっちゃった」

まどか「さやかちゃんに紹介してもらって・・・演歌歌手を目指してるって聞いて・・・」

まどか「わたしも演歌が大好きだから・・・上条君と話するのがすっごい楽しくて・・・」




恭介「だったら!」


まどか「でも・・・駄目・・・わたし・・・大切な友達を・・・裏切りたくないよ・・・傷つけたくないよお・・・」


恭介「大切な友達!?一体誰のこと・・・」


さやか「・・・あたしだよ恭介・・・」


恭介「さやか!?」

まどか「さやかちゃん!」



さやか「この際だからケリをつけるよ。あたしは・・・まどかよりずっと前から恭介の事が好きだったの」

恭介「!!」


さやか「でも・・・なんとなくこうなる事はわかってたんだ。あたしは恭介に振り向いてもらいたくて
演歌を学んだけど・・・まどかは本気で演歌が好きだったから・・・」


さやか「演歌が大好きな二人が・・・惹かれていくのは自然な事じゃないかなって・・・」ポロポロ・・・


恭介「さやか・・・泣いているのかい・・・?」



さやか「まどか・・・あたしの事は気にしなくていいよ・・・むしろ嬉しいんだよ・・・」

さやか「初めて出会った頃から・・・ふたりはものすごく楽しそうに演歌の話をしていて・・・」

さやか「あたしの親友同士が・・・両思いになれたことが嬉しいんだ」


まどか「さやかちゃん・・・」


さやか「だから・・・まどかも応えてあげて・・・恭介の気持ちに・・・」

さやか「まどかの幸せと恭介の幸せ・・・それがあたしにとっての幸せでもあるから・・・」

さやか「まどかが望むように・・・後悔しないように・・・」



まどか「さやかちゃん・・・ありがとう・・・わたし・・・わたし・・・」

まどか「恭介君の事・・・大好きなの・・・恭介君もわたしを選んでくれるのなら・・・わたしもそれに応えたい!」

さやか「うん!」


恭介「さやか・・・ごめん・・・今まで君の気持ちを知らずに傷つけて・・・」

恭介「でも・・・僕は・・・まどかさんの事が一番好きなんだ・・・だから・・・」


さやか「なに言ってんの!彼女が出来たのに湿っぽいぞ恭介!」


さやか「絶対幸せになってね!あたし二人のこと応援するから!!」


48: 2013/11/19(火) 17:02:02.28 ID:gL+naD0B0
ほむら「まどかは・・・まどかはどこに・・・」


キュゥべえ「見滝原市庁さ」


キュゥべえ「アメリカ軍が指揮をとって日本政府がまどかの暗殺に協力しているんだ」

杏子「それが本当だとしても・・・えらいベラベラしゃべるんだな」


キュゥべえ「言っただろ?エキサイティングさえ集まればそれでいいってね」


ババババッ!



さやか「キュゥべえが!無数に湧いて出てきた!?」


キュゥべえ達「「撮影しているのさ!!」」



キュゥべえ「君達が勝つか政府が勝つかなんてどうでもいいのさ」

キュゥべえ「この戦いの結末をお茶の間に届けてエキサイティングを集める・・・それがボクの目的だからね!」


キュゥべえ「だから敵の正体を教えた。君たちが戦うべき相手をはっきりさせるためにね」





~~~

アメリカ軍司令官「ちゃんとソウルジェムの有無を確認して欲しかったよ・・・演歌仮面」

演歌仮面「申し訳ありません・・・」


まどか(体のみ)「」


見滝原市長「離してくれ!!私は認めていない!世界の平和を守るためとはいえ一般市民・・・
こんな少女が犠牲になるなんて!」

自衛隊員「抵抗しないでください市長。次は拘束しますよ」



演歌仮面「ですが・・・このまま鹿目まどかの肉体を破壊すれば、目的は達成できるのでは?」

司令官「魔法少女の本体はあくまでソウルジェムだ」


司令官「たとえここにある抜け殻を破壊してもソウルジェムから魔女が生まれるのは避けれれない。
むしろ肉体と離ればなれになったおかげで穢れをためやすくなっている」



司令官「鹿目まどかのソウルジェムを破壊する。それが世界を滅ぼす魔女を生まれる前に倒す唯一の方法だ」


司令官「この肉体は人質として丁重に保存しておけ。きっと奴らは取り返しに来る」



司令官「その時こそ・・・奴らから鹿目まどかのソウルジェムを奪うチャンスだ」


司令官「やむを得ない場合は・・・ヤツを・・・」



~市庁地下室~

オクレパトラ「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」

49: 2013/11/20(水) 21:26:43.57 ID:uSfjZ5SA0
アイドル候補生強化合宿所

講師「合宿が終わるまで候補生同士以外の連絡の取り合いは一切なしだ」

講師「携帯電話もこちらであずからせてもらう」


マミ(これで・・・見滝原の様子はしばらくわからなくなっちゃった)

マミ(でもどんな魔女が出てきても杏子たちがいれば大丈夫よね!)


なぎさ「初めまして!ペアを組ませてもらう百恵なぎさなのです!」


マミ「なぎさちゃん?初めまして、巴マミよ」

マミ(こんな小さな子も候補生なんだ・・・負けてられないわね!)





なぎさ「・・・」




52: 2013/11/21(木) 18:07:27.51 ID:pAuFXGTI0
さやか「ほむら!?どこへ行くつもり!?」


ほむら「決まってるわ。まどかを助けに行くのよ」

杏子「正気かアンタ、正面から行ってどうするつもりだ!?」


ほむら「あなた達の同意を求めてるわけじゃないわ」

ほむら「まどかを助けるということは世界に逆らうということ・・・私に手さえ貸さなければ
政府からの追求から逃れられる」



ほむら「私は戦えるわ・・・まどかを拒絶する世界なら壊したって構わない。
そのために悪魔にだってなってみせる!」




さやか「ほむら・・・」




さやか「ていっ!!」ポカッ



ほむら「いたっ!?」



さやか「一人で抱え込むなってーの!あたしがアンタよりも前に何年まどかの親友やってると思ってんのよ!」


ほむら「さやか・・・」



杏子「まどかに救われた世界が・・・その恩を忘れてまどかを裏切ろうとしてる・・・
そんなんのはほっとけねえ」


杏子「まどかが消えてハッピーエンドってか?胸糞悪いのは夢だけにしとこうぜ」


ほむら「杏子・・・」



ほむら「ありがとう・・・二人共・・・」


さやか「へへへ・・・」



ほむら「でもこれだけは言わせて。私がまどかを助けたいと思う気持ちは友情じゃないわ」


さやか「え」

杏子「まさか・・・」








ほむら「愛よ」ドヤァ

53: 2013/11/21(木) 18:23:23.21 ID:pAuFXGTI0
見滝原市市庁前


さやか「やっぱり・・・正面からしか道はなさそうね」


杏子「アメリカと日本のSPが見張りにいやがる・・・おそらく内部にも銃をもった人間がいる」

ほむら「こんな時に・・・時間操作が使えないなんて・・・」



さやか「指名手配されたら・・・もう日本には戻ってこれないのかな?」

さやか「恭介・・・もしあたしがいなくなったら・・・ごめんね」


ほむら「実行する前から泣き言?やめるなら今のうちよ」


さやか「持ちつ持たれつだよ、ほむら!みんなあたしが魔女になったとき必氏で助けてくれようとしたじゃん!」




さやか「そういえばあの時「さやかのことが好きです」的な事言ってなかったっけ?いや~照れるなあ~」

ほむら「ほむっ!あくまで友達としてよ!友達として!まどかに対する好きとは違うわ!」


杏子「強調すんな、強調すんな、まどかの事をどういう目で見てるか浮き彫りになる」



ほむら「きっと私が魔女になる時はあなた達も結界に取り込まれると思うわ」

ほむら「まどかほどではないけど・・・気になる仲間たち。
私の結界の中の仮初の日常を演出するためにあなた達が必要なの」



さやか「ぶっそうな例えだなおい!」




さやか「そうだよ・・・持ちつ持たれつだよ」

さやか「あたしはきっとまどかを助ける。そして恭介の元へと帰る」



さやか「だって・・・あの夜は恭介になすがままにされちゃったもん///
今度は・・・あたしがリードしてあげる番だからっ///」


杏子ほむら「・・・!?」



ほむら「さ・・・さやか・・・あなたまさか既に・・・・」

54: 2013/11/21(木) 18:50:41.35 ID:pAuFXGTI0
杏子「そうだ!あたしには幻惑魔法があるじゃねーか!変装すれば正体がバレずにまどかを助け出せるかも!」

さやか「杏子!それナイスアイディア!」


ほむら「変装するとすれば・・・呼び名も変えたほうがいいわね」



さやか「マギブルーとか?」

ほむら「星の名前はどう?杏子がマーズでさやかはマーキュリーよ」



杏子「魔女名で呼び合うのは?」

さやか「それは・・・不吉すぎるんじゃ・・・」



ほむら「呼び名は大事よ。これが決まらないならあなたたちは置いていくわ」

さやか「ちょ・・・待ってよ!なによ!?特撮からじゃいけないわけ!?
ブルーとかレッドがシンプルでかっこいいのに!」


杏子「必殺技名は?」

ほむら「私だけ漢字ばかりで堅苦しいわ・・・」


わいわいがやがや




SP「おいお前ら!?そこで何を話している!?」



さやか「ハッ!?」




シュイン!(変身の光)



SP「ま・・・魔法少女!?」




杏子「みんな!果物だ!果物でコードネームを統一するぞ!」


さやか「ええええええ!?い・・・いきなりすぎるよ!」



さやか「あ・・・あたしはラズベリー!」


杏子「りんご!」


ほむら「か・・・かぼちゃ?・・・ハッ!」



杏子「一度口に出したらそれまでだからな!あんたはカボチャだ!」

ほむら「あ・・ちょ・・・待って・・きょぅ・・・」


さやか「りんごだよ!かぼちゃさん!!」

ほむら「ほむぅ・・・」

55: 2013/11/21(木) 19:24:41.87 ID:pAuFXGTI0
SP「まさか・・・鹿目まどかの身内!?鹿目まどかを取り返しに来たのか!?」


SP「撃てーっ!撃てーっ!!相手はゾンビだ!!蜂の巣になっても動き続ける集団だ!構わず撃て!」


さやか「ゾンビとはごあいさつだね、お兄さんたち!」


ドパパパパパ!!


さやか「ほっ!ほっほっ!」


キュインキュインキュイン


SP「な・・・剣ではじいた!?」


さやか「アレグロ(倍速)!みねうちスパークエッジ!」



トントントンッ


SP「あふんっ」


ドサドサドサッ



さやか「ダンスの要領だね!これが魔女化を乗り越えた魔法少女と一般人との差だよ!」



杏子「おらおら!あたしは手加減なんかできねーからな!一応棒の部分で殴ってやるけど氏なない保証はしないぜ!」




ほむら「弓を振り回して敵を一掃する・・・こんな戦い方も出来たのね・・・」

ギュインギュイン!


SP「そんな・・・振り回すだけで風が発生するなんて!」



ほむら「誰かを氏なせたとなればまどかも目覚めが悪いでしょうからね・・・あなた達脇役はご退場願うわ」



SP「くそっ・・・顔に靄がかかていて個人特定できない!?幻惑の魔法少女がいるのか!?」

56: 2013/11/23(土) 21:03:10.76 ID:xPDVp3uu0
司令官「外が騒がしくなってきたな」


演歌仮面「まどかさんの仲間の魔法少女達が来たみたいですね」



演歌仮面「佐倉さんの幻惑で顔にモザイクをいれていても分かる。さやかと佐倉さんと暁美さんだ」



杏子ぱんつの仮面「だったら・・・僕たちの出番だね。君はお休みだよ演歌仮面」

ほむらぱんつの仮面「この世界のほむらさんは鹿目さんの事になると周りが見えなくなる性格みたいだね・・・
うまく手の内に落とせるかな・・・」


マミぱんつの仮面「また僕はお休みか・・・いや・・・マミさんの事だ・・・予告なしに現れるに違いない」



さやかぱんつの仮面(少女)「・・・さやか・・・君は・・・やはり魔法少女に・・・」




司令官「頼んだぞ。4人のカミジョウキョウスケナンバーズ」



司令官「そして・・・」



さやかぱんつ仮面「・・・」






57: 2013/11/23(土) 21:14:38.61 ID:xPDVp3uu0


ほむら「キュゥべえ!まどかの位置は!?」

キュゥべえ「最上階さ。このまま上に進んでいけばいい」



杏子「キュゥべえが味方に回るなんてな!」

キュゥべえ「今のところハッピーエンドの方がエキサイティングを集めやすそうだからそうしてるだけさ」


キュゥべえ「バッドエンドのエキサイティングがそれを上回ると僕が判断すれば
あちら側につく。それだけだ」




さやか「見えた!一つ目の階段だよ!」



杏子ぱんつ仮面「ここから先は・・・僕が通さない」


ほむら「!?まどかをさらった魔法使い!?」

さやか「いや違う!かぶってるパンティがまどかの物じゃない!!」




杏子「ああああああああああああああ!!あたしのじゃねーか!こ・・・このド変O!返しやがれ!!」



ドシャアッ



さやか「杏子!」


杏子「先に行きな!こいつはあたしが引き受ける!!」



杏子ぱんつ仮面「嬉しいよ杏子さん・・・この世界線でも僕を相手に選んでくれるなんて」



杏子「はぁ!?何言ってんだお前!?頭大丈夫か?」



ほむら「さやか、杏子に任せて行きましょう!まどかが待っているわ!」

さやか「うん!」





58: 2013/11/23(土) 21:27:34.16 ID:xPDVp3uu0
杏子「さぁて一対一だ。誰にも邪魔させないよ」


杏子ぱんつ仮面「そうだね・・・これは僕と杏子さんだけの二人きりの時間だ」


杏子「うわっキモッ。初対面の・・・それも敵をいきなり口説くか?フツー」


杏子ぱんつ仮面「君のことはよく知っているよ」



杏子「へぇ・・・じゃああんたの正体をおがませてもらおうかな!!」



ドンッ


杏子ぱんつ仮面「・・・」



ドスッ



杏子「よっしゃ!モロに入った!」




杏子ぱんつ仮面「それは・・・私の分身(げんわく)だ」





杏子「!?」



59: 2013/11/23(土) 21:30:36.68 ID:xPDVp3uu0
杏子「なん・・・だと!?どうなってやがる!お前も・・・幻惑の魔法が使えるのか!?」



杏子ぱんつ仮面「バイオリン仮面から聞かなかったかい?僕たち魔法使いは被ったパンティから
持ち主の特性をコピーできるって」



杏子ぱんつ仮面「しかも・・・僕にとっての杏子さんは最愛の人だ。
バイオリン仮面がそうであったように最高のパンティによって僕は常時サバイブ状態なんだ」


杏子「あ・・・あたしが好きだって!?なんだそれ・・・変Oだけでなくストーカーかよ!!
あたしはお前なんか知らないぞ!!」




オルガン仮面「私の名は・・・オルガン仮面!!」


ドンッ


杏子「何もないところからオルガンが!」


♪~♪~♪




杏子「な・・・なんだこの曲・・・心に・・・染みて・・・あいつを・・・攻撃できない・・・
体が・・・動かない!」




オルガン仮面「そして・・・その本当の名は・・・」




スッ(パンティの隙間から素顔を見せる)


杏子「!?」



杏子「そんな・・・嘘だろ・・・」

60: 2013/11/23(土) 21:56:24.37 ID:xPDVp3uu0
前レス
×杏子「何もないところからオルガンが!」○杏子「社会の窓からオルガンが!」


~とある別世界の話~


恭介(5歳)「あっ!お父さん見て!教会でおかしくばってるよ!よっていこうよ」

恭介父「こらこら、待ちなさい恭介」



杏子父「ようこそおいで下さいました。ゆっくりしていってくださいね」

恭介父「いやいや・・・お恥ずかしながら・・・私こういう物には疎くて・・・」

杏子父「少しお話を聞くだけでもあなたの心に救いは訪れますよ」




杏子(5歳)「あんたもお菓子くうかい?」


恭介「あっ///」ドキッ



杏子「あたしきょうこ!ねーおなまえは?」

恭介「きょうすけ!僕たちのなまえなんだかにているね!」



杏子「そうだね!きょうこときょうすけってなんだか姉弟みたい!」


恭介「だったら僕のことおにいさんと思っていいよ!ぼくひとりっこだから妹か弟が欲しいと思ってたし!」


杏子「違うよ!おねえちゃんはあたし!」

恭介「そ・・・そんなぁ」



恭介父「いやはや・・・小さい子どうしはすぐに仲良くなりますなぁ」

杏子父「杏子は直にお姉ちゃんになりますからね・・・ちょっと背伸びしたいんですよ」




杏子父「そうだ!聖歌を聞いていってください。拙い演奏ですが杏子といっしょに練習した曲です」


恭介「あ!オルガンだ!!」



杏子父(オルガン)「♪~♪~♪」

杏子(歌)「♪~♪~♪」






61: 2013/11/23(土) 22:11:50.08 ID:xPDVp3uu0
杏子「もう!お父さん遅すぎだよ!タイミングがずれちゃったじゃん!」

杏子父「すまんすまん、これから少しずつ練習していくから」



恭介「でもきょうこちゃんすっごい歌うまいね!」

杏子「そ・・・そっか?へへっ・・・///」



恭介「僕と合わせたらどうなるかな?やってみようよ!」

杏子「え・・・?きょうすけくんが弾くの?でもオルガンっておとなのひとでもすごい難しいのに」



恭介父「大丈夫だよ杏子ちゃん。恭介はもっと小さい時から毎日オルガンを練習してるからね」



恭介(オルガン)「♪~♪~♪」


杏子「す・・・すごい・・・きょうすけくん・・・・うまい!」



恭介「歌ってよきょうこちゃん!」


杏子「あっ、うん!」



杏子(歌)「♪~♪~♪」



♪~♪~♪~♪~♪



ほかの信者たち「!!」ざわ・・・


信者「す・・・すごい!」

信者「なんだ・・・この一体感は!?」



信者「神の子だ!神の子が舞い降りたぞ!!」







62: 2013/11/23(土) 22:28:47.88 ID:xPDVp3uu0
杏子「すごいよきょうすけくん!あたしこんなに気持ちよく歌えたのはじめてだよ!」


恭介「僕も・・・こんなに楽しい気分で弾けたのははじめてだよ!」



杏子「あたしたち・・・あいしょうって奴がバッチリみたいだね!///」

恭介「そ・・・そうだねきょうこちゃん///」



杏子「ねえ!明日もその次の日も遊びに来てよ!毎日歌とオルガンのれんしゅうしようよ!」


恭介「ぼくもそうしたいけど・・・ゴメン。ぼくはこの街にすんでるわけじゃないんだ」

恭介「しんせきの家にとまりに来ているこの一週間だけで・・・またみたきはらに帰らないといけないんだ」



杏子「そ・・・そうなんだ」

恭介「でも一週間はいっしょにあそべるよ!それにみたきはらに帰ってもまた絶対あそびに行くから!」



杏子「うん!ぜったいきてよね!」




~~~



杏子(14歳)「くそっ・・・昔のことを思い出しちまった・・・」

杏子「この見滝原市の空気がそうさせやがるのか・・・柄でもないね・・・」



杏子「結局・・・あのきょうすけって奴はあの後来てくれなかったな・・・」

杏子「アレが幼い頃の初恋だったのかな・・・んでもって知らないうちにフラれちまった」



杏子「苗字聞いときゃ良かったよな・・・もしかしたら今この街にいるかもしれないってのに」



杏子「くそ・・・面白くねー」



杏子「そういや・・・あのボンクラ・・・アイツの惚れた坊やもオルガン弾きだっけね」


杏子「・・・ちょっくら煽ってやるか」

66: 2013/11/24(日) 11:43:10.28 ID:ZOr8Rp0N0
さやか「・・・仁美が・・・恭介に告白するってさ」

まどか「・・・そうなんだ・・・」



さやか「あたしが腕を治したのに・・・なんで・・・」

まどか「さやかちゃんは・・・」



さやか「魔法少女の使命が優先だよ。ここのところ魔女も強くなってマミさんも苦戦してるし」

さやか「杏子ってヤツの動きも怪しいしマミさんの負担を重くするわけにはいかないからね」




仁美「・・・さやかさん・・・」

さやか「ひとみ!?どうしたのさ?恭介と一緒じゃないの?」



仁美「ふられて・・・しまいましたわ」

さやか「え」



さやか(今・・・あたしほっとした?最悪だ・・・)

さやか(でも・・・だからってあたしがどうにかできるって事じゃないよ・・・
あたしは魔法少女として・・・恭介のそばにいることができないし・・・)



仁美「ずっと幼い頃から気になってる方がいるみたいですわ」



さやか「な」

まどか「さ、さやかちゃん!それってもしかして・・・」



仁美「やっぱり・・・私なんかがお二人の間に割り込む余地なんてありませんでしたのね・・・」

仁美「後は・・・さやかさんの番ですわ・・・今度こそ後悔しないように・・・」



さやか「あたしは・・・」



まどか「さやかちゃん!両想いだって分かってるのにまだ逃げるつもり!?」


まどか「応えてあげようよ!上条君の気持ちに!」




~~~
上条家前


さやか「来ちゃった・・・まだ決心してないのに・・・」


♪~♪~♪

さやか「オルガン・・・練習してるんだ・・・邪魔しちゃ悪いよね」

杏子「会いもしないで帰るのかい?今日一日ずっと迷ってたくせに」

さやか「!!」

67: 2013/11/24(日) 11:57:08.41 ID:ZOr8Rp0N0
杏子「本当に両想いかどうか心配ならもっと冴えた手があるぜ」

杏子「今すぐ乗り込んで坊やの手も足も使えないように潰してやんな!あんた無しじゃ生きていけない体にするのさ」


杏子「そうすれば両想いかどうか関係なしに坊やはあんたのもんさ!
気が引けるってのならあたしが代わりにしてやるからさ」


さやか「・・・!お前だけは・・・お前だけは絶対に許さない!」



恭介「さやか?家の外にいるのかい?」



さやか「きょ・・・恭介!?」


杏子「え・・・「きょうすけ」!?」



恭介「あ」

杏子「!!」




杏子「く・・・くそっ!!今日はこの辺で勘弁してやる!!」



恭介「ま・・・待ってくれ!!君は・・・君はもしかして・・・」



さやか「きょう・・・すけ・・・?」

恭介「さやか・・・君は・・・今の子と友達なのかい?」



さやか「そ・・・それはこっちのセリフだよ!恭介は佐倉杏子を知ってるの!?」


恭介「「きょうこ」!?それじゃあやっぱりあの子は!!」



恭介「生きてたんだ・・・生きていてくれたんだ・・・」


さやか「え・・・?どういう事?一体・・・佐倉杏子との間に何が!?」

68: 2013/11/24(日) 12:18:11.73 ID:ZOr8Rp0N0
恭介「ごめん!説明してる時間はないよ!これでも読んでてくれ」

さやか「これは・・・昔の新聞!?」


恭介「そこに・・・佐倉杏子さんの記事がある」


恭介「僕は・・・行かなきゃ!あんな悲しい思いはもう二度とゴメンだから」

さやか「恭介!?どこに行くの!?」



恭介「杏子さんのところに・・・」

さやか「待って!どういう意味・・・恭介にとって・・・杏子ってなんなのさ!」



恭介「初恋の人だ!!ずっと幼い頃から気になってた人なんだ!」

さやか「!!」



さやか「ちょっと恭介!?目を覚まして!
あいつ悪い奴なんだよ!自分のために他人を犠牲にするような奴なんだよ!!」



恭介「確かに・・・雰囲気は以前と違っていたね」

恭介「でも・・・僕は知っているんだ・・・彼女が誰よりも優しい心の持ち主だって」



恭介「今の彼女が荒んでいるのなら・・・僕が助ける!」

恭介「きっと今彼女は・・・家族を失ってひとりぼっちのはずだから!!」




さやか「・・・」

さやか「そんな・・・嘘でしょ・・・恭介の好きな人が・・・よりによってあの佐倉杏子だったなんて・・・」

さやか「幼い頃二人が出会ってたなんて・・・そんなの聞いてないよ・・・」



さやか「新聞記事・・・!?佐倉杏子の家族が・・・一家心中!?」

さやか「嘘・・・あいつ・・・根っからの悪人じゃなかったんだ・・・」




~佐倉杏会~


杏子「ウッソだろ・・・あいつが・・・あの家の坊やが・・・「きょうすけ」だったなんて・・・」



杏子「また会っちまった!そして・・・今のあたしに何ができるんだ!?こんな・・・
自分勝手に悪いことして汚れたあたしが・・・あいつと会う資格なんて・・・」




恭介「やっぱり・・・ここにいたんだね」


杏子「!?」

69: 2013/11/24(日) 12:35:27.79 ID:ZOr8Rp0N0
杏子「・・・」


杏子「勝手に人様の家に入ってきてなんなのさアンタ!?
悪いけど出て行ってもらうよ」



恭介「きょうこちゃん・・・だよね?」

杏子「・・・」



恭介「覚えてないのかい?昔少しだけいっしょに遊んだ・・・恭介だよ」


恭介「約束したよね・・・いつかきっと遊びに行くって」

恭介「だから今来たよ・・・随分と時間は経っちゃったけどね」



杏子「おせえよ・・・バカ・・・」



杏子「・・・覚えてたよ恭介・・・」



杏子「なんで・・・なんですぐに来てくれなかったんだ」


恭介「見滝原に帰ってから・・・僕と杏子さんが一緒の写真を友達に見られて・・・」

恭介「それで仲をさんざん煽られて・・・なんだか照れくさくて・・・来れなかったんだ」



恭介「あれくらいの歳だとみんなが見てる前で異性とお話するのはすごい馬鹿にされる年頃だったから・・・」

杏子「そんなのが原因かよ・・・無神経すぎるだろ・・・」



杏子「その煽りまくった友人って・・・まさかさっきの青いやつかい?」

恭介「そうだよ。「あお」だけに」


杏子「ぷっ!」



杏子「はははっなんだそりゃ」


恭介「やっと笑ってくれたね」



杏子「あ」

70: 2013/11/24(日) 12:48:46.99 ID:ZOr8Rp0N0
恭介「いつしか君との記憶が思い出に変わっていったとき・・・新聞の記事をみたんだ」

恭介「ショックだったよ・・・まさか君の家族が・・・一家心中するなんて・・・
それに・・・君も行方不明と報道されて・・・」


恭介「もっと杏子さんの話を聞いていればとすぐに後悔したよ」



恭介「照れくささなんか捨てて・・・杏子さんともっと交流してれば・・・
もしかしたら杏子さんを助けられたかもしれないって・・・それだけをずっと思っていた」


恭介「でも・・・こうして君は生きていてくれた・・・だからもう後悔したくない!」


杏子「・・・」



恭介「今度こそ僕が君の力になる!あんな悲しい思いは・・・もうぜったいしたくないから!!」



杏子「それ以上・・・近づくな」



恭介「杏子さん!?」



杏子「あたしは・・・あんたの知ってる佐倉杏子じゃない」

杏子「頼む・・・薄汚れたあたしを・・・これ以上見ないでくれ・・・
そのまま思い出のまま・・・今すぐ振り向いて帰ってくれ」




恭介「家族が亡くなったんだ!少しくらいいじけたりもするさ!!」

杏子「違う!そんな生易しいものじゃない!!」



杏子「あたしが頃したんだ!あたしが余計なことを祈ったから!あたしの願いが家族を頃したんだ!」



恭介「なんの話かわからないよ・・・杏子さん・・・」



杏子「わからなくていいんだよ・・・アンタには関係のない話さ」


恭介「でも・・・そういう言い方をするのなら・・・僕だって君の家族を頃したと言えるかもしれないよ」




杏子「!?」

71: 2013/11/24(日) 13:03:21.16 ID:ZOr8Rp0N0
恭介「あの事件の後君の家族に起きた出来事を調べ直したんだ」


恭介「そしたら・・・一時期信者の足が途絶えた時期があったってね」

杏子「それが・・・どうかしたかよ」



恭介「僕と君の演奏と歌・・・あのとき信者はただ驚愕していた。陶酔していた」

恭介「僕と君が一緒にいれば・・・君のお父さんの考えも伝わったんじゃないかって」



恭介「君のお父さんも無理をせずに済んだんだ・・・だから頃したのは僕さ」



杏子「それを今更言ってどうなる!?もうあたしには・・・あたしには・・・」




杏子「家族も・・・守りたいものも何も・・・何も無いのに・・・」


恭介「杏子さん・・・」




杏子「出て行け!頼むから出て行け!あたしは・・・あたしは・・・」



ぎゅっ


杏子「・・・きょ・・・きょうすけ・・・」



恭介「だったら・・・僕が今から杏子の家族だ」

杏子「!!」



恭介「あの時の後悔を・・・絶対忘れたくない・・・だから・・・もう離さない
僕が一生をかけて君を守る」



杏子「駄目だよ恭介・・・もうあんたには・・・傍にいてくれる奴がいるじゃねーか・・・
あたしなんかが・・・あたしなんかがアンタに抱きしめられたりキスしたりする資格なんてないんだ」


杏子「あんたの腕が治って・・・また演奏できるようになったのもそいつのおかげなんだ・・・だから・・」



恭介「今一番助けたいのはさやかじゃない・・・杏子さんだ」

恭介「さやかのおかげってのは理解してるよ・・・でも・・・僕は・・・」



杏子「さやかは・・・あんたの事が好きなはずなんだ・・・だから・・・」


恭介「それでも僕は・・・」






恭介「杏子を選ぶ!」

72: 2013/11/24(日) 13:24:59.51 ID:ZOr8Rp0N0
~その世界のワルプルギス決戦前~


さやか「さてと・・・大仕事を一つ片付けちゃいますか!」

ほむら「それにしても・・・よくあなたは魔女にならなかったと思うわ」



さやか「まぁ・・・恭介の腕を治して欲しいって言ったのはあたしの勝手だからね」

さやか「杏子とは同じ魔法少女っていう対等な条件で正々堂々戦って
結果的に恭介が杏子を選んだだけの話だし」



さやか「ほむらの経験した世界であたしの魔女化フラグが恭介に振られる事だけが
トリガーになってるように見えるけど、それはちょっと違うかな」



さやか「仁美みたいな魔法少女じゃない・・・ゾンビじゃない普通の人に取られてたら・・・
不公平だなーとは思ったけど」

さやか「対等な条件で負けるのは・・・意外とスッキリするもんだよ!」



さやか「それに・・・その件がきっかけで杏子の優しい部分が見えるようになった、
今はあたし達の仲間になって協力してくれている」


さやか「恭介が杏子を選んだからこそ・・・杏子のこと誤解せずにすんだんだよ!」



マミ「佐倉さん・・・遅いわね」



杏子「お・・・お待たせ」



さやか「杏子、おっそーい!」

杏子「しょうがねえだろ!恭介の奴がなかなか納得してくれなくてさ・・・」



杏子「こんな暴風の日にどこに行くんだ!?って肩や手をわしづかみ抱き寄せて・・・///」



さやか「イラッ!さすがにノロけられるとダメージあるわ~」


マミ「いくら佐倉さんの住む場所が無いって言っても・・・上条君と同棲っていうのはちょっと・・・」



杏子「一応表向きは年齢ごまかして恭介の家の専属メイドって事になってる。仕事内容はご奉仕の日々だぞ」


さやか「ご・・・ご奉仕!?い・・・一体どんなうらやまけしからんプレイを!?」



ほむら「談笑はそれくらいになさい。来るわよ!」



ワルプルギス「アハハハハ!!」


杏子「さやか!」


さやか「おう!」

73: 2013/11/24(日) 13:32:39.02 ID:ZOr8Rp0N0
さやか「あたし達は絶対勝つ!」


さやか杏子「「恭介の元に帰るために!!」」




~~~

杏子(現実世界)「な・・・なんだこれは・・・・記憶が・・・流れ込んでくる・・・」



杏子「別の世界のあたしの記憶が・・・流れ込んで・・・あたしの記憶を・・・書き換えている!?」



オルガン仮面「杏子さん・・・僕にとっての一番は君だ。さやかじゃない」

オルガン仮面「これからは二人ずっと一緒だ・・・でもその世界は
鹿目さんが魔女になればあっさり崩れ去る」



オルガン仮面「だから・・・涙を飲んでくれ・・・僕たちが寄り添える未来のために・・・」



杏子「本当に・・・本当にさやかや仁美より・・・あたしを選んでくれるんだな?」


オルガン仮面「もちろんだよ!」



杏子「恭介・・・」



杏子「きょうすけぇ!!」




ぎゅっ




オルガン仮面「・・・」ニヤリ







76: 2013/11/25(月) 17:40:31.40 ID:OV4yZKVO0
ほむら「!?」

さやか「ほむら!?どうしたの?」


ほむら「杏子の・・・魔力が途絶えた・・・!?」

さやか「え・・・!?うそ・・・まさか杏子・・・あんな奴に負けたっていうの!?」



ほむら「わからないわ・・・まどかが洗脳された時もそうだったけど・・・奴らにはパワー以外の
何かの能力があるのかしら・・・」


ほむら「幻術のスペシャリストの杏子がやられるほどの・・・強い洗脳術が・・・」

さやか「杏子・・・」




さやか「見て!二つ目の階段だよ」

ほむら「そして・・・当然のように・・・番人がいるわね・・・」



ほむらぱんつ仮面「さやか・・・ほむらさんそのまま引き返してくれ」

ほむらぱんつ仮面「僕は・・・君たちを傷つけたくない」



さやか「本当にそう思うなら!あんたが退きなさい!」

ほむら「さやか・・・慣れすぎてツッコミどころを間違えてるわ!まずはヤツの被ってる下着を見て!」



さやか「げ・・・また変Oかよ・・・」

ほむら「しかも・・・私のだわ・・・///」




ほむら「今すぐその扮装を解きなさい!私のパンティはまどかだけの物よ!」

さやか「いや・・・それもおかしい」



心電図仮面「私の名は心電図仮面!」


さやか「は?心電図!?」



心電図仮面「奏でる音は命の波動!心臓の鼓動!」


ほむら「ついに・・・楽器でもなんでも無くなったわね」




77: 2013/11/25(月) 17:49:02.38 ID:OV4yZKVO0
心電図仮面「そして・・・もっとも好きな鼓動は・・・ほむらさんの心音!」

ほむら「え」



心電図仮面「ああほむらさん!走ったせいで早くなってるその鼓動・・・それもたまらないよ!」

さやか「うわキモッ・・・心音フェチかよ・・・」



心電図仮面「巴さんやさやかと違ってほむらさんの心臓の音は・・・かなり聞こえやすいんだ」


ほむら「・・・」

さやか「そ・・・それって・・・」





心電図仮面「だって前面に余計な脂肪が無いからね!!」





ほむら「・・・」プチィッ




ゴゴゴゴゴ・・・・



さやか「わああああああ!?ほむら!!ほむら!!落ち着いて!黒い羽でてる!!黒い羽出てる!!」



ほむら「私だって・・・この一年で少しは成長したのに!!」

心電図仮面「認識できないものは鑑賞しようがないよ」



ほむら「だーまーりーなさーい!!!」



さやか「ほむら!!すっごい濁ってる!!落ち着け!!背後に魔女が出てるよ!!」


さやか「はっ!ほむらは一年前の戦いで魔女を克服した魔法少女・・・だとしたら同じ条件のあたしも・・・!!」



さやか「出てきて!あたしの中の魔女!!ほむらの魔女を抑えて!!」




ドンッ

人魚の魔女「キャシャアア!!」



ガシッ


ほむら「さ・・・や・・・か?」





さやか「落ち着いた?一人で抱え込むなって何回も言ったよね?」

78: 2013/11/25(月) 18:10:15.31 ID:OV4yZKVO0
さやか「ほむらって鶏肉はちゃんと食べてた?」

ほむら「ずっと病気だったから制限があったわ」



さやか「だったら、あたしが恭介のお弁当作るついでにほむらにもからあげ分けてあげるよ!」

さやか「鶏肉で大きくなるよ!あたしも小学5年生くらいから続けてたんだ!」


ほむら「ほむっ!?妙な説得感・・・」

ほむら「てっきりあなたは恭介にもみくちゃにされて成長したかと思ってたわ」



さやか「だとしたら5年生から付き合ってないと計算が合わないよ!」

ほむら「もみくちゃにされてるのは否定しないのね」



さやか「!?は・・・ハメたなほむら!!」


ほむら「ハメをはずしてはめてるのはあなた達でしょ」




ほむら「そういえば・・・まどかに見せてもらったことがある・・・出会ったばかりの・・・
小学5年生の時のさやかの写真を」


ほむら「どう見ても男の子にしか見えなかったわ・・・」


さやか「そこまで言うか!」




ほむら「だって・・・まどかったらたまにあの時さやかが男の子だと思ってドキドキしたみたいな
事をたまに楽しそうに話すんだもの・・・悔しかったわ・・・」


さやか「完全に素質や運だけで決まるのなら小学5年生の時点で大きくないとおかしいし」

さやか「事実小学5年生ですでにそういう子はいっぱいいたから・・・悔しくて鶏肉を始めたんだ」




さやか「小学5年前後の年齢と言ったら同じ人魚キャラの水ポケモン使いのカスミちゃんがいるよね」

さやか「あの子は10歳にしては大きかった。あたしがそれくらいの頃は全然だったもん」



ほむら「そういえば・・・ヒロインの中でハルカに次いで二番目に大きいっていうポジションも被ってるわね」

ほむら「XYのヒロインも加えればまた論争になりそうだけど・・・」


さやか「中の人的には毒使いホミカだけどね」

ほむら「だとすれば・・・あなたをポケモンに例えると水・毒のドククラゲかしら」



さやか「むすっ」ぷくー

ほむら「違ったわ。ハリーセンね」



さやか「こんにゃろ!」

79: 2013/11/25(月) 18:22:35.32 ID:OV4yZKVO0
心電図仮面「なんだってさやか!?君は・・・ほむらさんに余計な脂肪をつけようとしているのか!?」

心電図仮面「やめてくれ!!現状維持がいいんだ!何もないのが最高なんだ!!ステータスなんだ!!」


さやか「あんたは・・・女の子が気にしてることを・・・」

さやか「先に進みなほむら!まどかを迎えに!こいつはあたしが叩きのめす!」




ほむら「ありがとう、さやか・・・おかげで元気が出たわ・・・希望が見いだせたわ」

ほむら「でも・・・だからと言って直球で心を突き刺したアイツを許すわけにはいかない!!」



心電図仮面「何故そうなるんだ!?僕は何もないほむらさんのそれをこんなにも好きなのに!褒めているのに!」


ほむら「・・・」





ほむら「あいつは・・・私が相手をするわ」

さやか「おっと!じゃあまどかを迎えに行くナイト様は任されたよ!!」



ほむら「いえ・・・それもダメよ」

さやか「なんで!?」




ほむら「言ったでしょう?杏子が奴らの手に落ちた可能性が高いって・・・
奴らには未知の能力があるって」

ほむら「だから一対一を装って貴方はそれを見極めるのよ」


ほむら「私かあいつ・・・どちらかが妙な動きを見せたら・・・あなたが加勢しなさい」




ほむら「アイツを確実に倒したい。だから二人で」


さやか「わかったよほむら!!」

80: 2013/11/25(月) 18:33:34.16 ID:OV4yZKVO0
司令室


司令官「奴ら・・・早速タイマンでは不利だということを悟ったな」


演歌仮面「だとしたら・・・心電図仮面一人であの二人を相手にするのは荷が重いだろうね」

マミぱんつ仮面「援軍が必要だね・・・誰が行く?」



さやかパンツ少女「相手はさやかだろう?だとしたらボクしかいないじゃないか」



演歌仮面「・・・セーラーV」



マミぱんつ仮面「魔法少女セーラーV・・・上條恭介シリーズの中での唯一の女性・・・
そして・・・この世界線の上條恭介と同じ・・・バイオリン使い!」



セーラーV「セーラーVのVはバイオリンのV・・・上條恭介ナンバーズをまとめるリーダー!」



セーラーV「さやか・・・ボクと君が幸せになれなかったのは・・・きっと異性だったからなんだ」


セーラーV「そして・・・この世界線の君は・・・女の子として生まれてくれたね」




セーラーV「もう何も心配しなくていいよさやか・・・ボクと二人で・・・女の子同士でもう一度やり直そう・・・」

81: 2013/11/25(月) 18:41:11.10 ID:OV4yZKVO0
心電図仮面「この世界のほむらさんはさすがに強いね!僕はさっそく切り札を使わせてもらうよ!」



ドンッ


ほむら「!!社会の窓から心電図機器が!?」

心電図仮面「クロスアウツ!!(脱衣)」



さやか「上半身だけ脱いだ!!」


心電図仮面「ほむらさんに届け!僕の愛の心電音!!」



ほむら「センサーを乳Oに取り付けた!?多分使い方間違ってるわよそれ!!」




ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・





さやか「なんなの?なんなのよコイツ・・・」

さやか「バイオリン仮面を真似てるみたいだけど・・・演奏でもなんでも無いよこんなの!!」




ほむら「・・・」



ほむら「綺麗な音・・・」うっとり



さやか「ほむら!?」

82: 2013/11/25(月) 18:50:55.82 ID:OV4yZKVO0
ほむら「流れてくるわ・・・別の世界の私の記憶が・・・」

ほむら「私の最愛の人は・・・まどかじゃなかったのね・・・心電図仮面・・・あなたが私の・・・」




さやか「まどかよりも大事な人!?ほむらに限ってそれはおかしい!」

さやか「これが・・・杏子すらも手玉にとった奴らの洗脳術なの!?」



さやか「加勢させてもらうよほむら!!そのおかしな幻術を解いてあげる!!」



セーラーV「そうはさせないよ」




さやか「・・・敵の援軍!?魔法少女!?」


セーラーV「セーラー服魔法少女戦士・・・ボクの名前はセーラーV(ヴァイオリン)!!」



さやか「あ!!あたしのパンティ!」

さやか「ちょっと!それ返しなさいよ!あんた女の子でしょ!女の子の下着被ってナニが楽しいの!!」




セーラーV「楽しいさ・・・とってもね」



さやか「え」





セーラーV「男なんてもうこりごりなのさ・・・ボクは・・・ボクは・・・」



セーラーV「女の子のさやかが好きなんだああああああああああああああああああああああああ!!」








さやか「・・・」



さやか「ええぇ・・・(困惑)」

83: 2013/11/25(月) 19:04:33.12 ID:OV4yZKVO0
セーラーV「聞いてくれさやか・・・これがボクの想いだ」

さやか「ごごごご・・・ごめんなさい!あたしノンケです!彼氏もいますです!!」



さやか「そりゃあ・・・後輩の女子に今でもラブレターもらったりするけど・・・」



セーラーV「・・・」ジーッ↓


さやか「胸元を開いた!?谷間を見せつけてる!?」


ぷるーん



さやか「で・・・でかい!!」




さやか「なんなのそれ!?自慢してるの!?マミさん並じゃんかよ!どうなってるのさ!?」


セーラーV「やっぱりさやか・・・君はボクがここまでしても女の子として意識してくれないんだね」



さやか「だから!あたし自身も女の子だから!女の子を好きになりようが無いんだよ!!」


ズポッ



さやか「自らの谷間に指を入れた!?」


さやか「え・・・工口いっ・・・!!そ・・・そっか・・・こういう見せ方もできるんだ・・・
無事に帰ったら・・・恭介にもしてあげようっ///」




セーラーV「恭介なんかより!ボクを見てよ!」

さやか「ひいいい・・・すいませんすいません!!」




ニョキッ

さやか「胸の谷間から・・・バイオリンが!?」



さやか「いくらなんでも無理あるでしょ!異次元空間かそこは!!」



セーラーV「さやか・・・ボクのいた世界線では君は男の子だったんだ」

さやか「は!?」



セーラーV「そして・・・ボクが自分の腕を治すために契約した・・・そう・・・
この世界と立場がまるっきり逆だったんだ」


さやか「!?」

さやか「まさか・・・まさか・・・アンタ達の正体は・・・・」

84: 2013/11/25(月) 19:12:25.78 ID:OV4yZKVO0
セーラーV「聞いてくれ・・・「人魚姫の祈り」」



♪~♪~♪


さやか「!!」


さやか「この曲は・・・恭介の・・・」



さやか「あなたは・・・女装した恭介なの!?いや違う!たしかに・・・谷間があった!」

さやか「体が・・・動かない・・・攻撃・・・できない・・・」




さやか「別の世界の・・・あたし・・・男の子として生まれてきたあたしの記憶が・・・流れ込んでくる・・・」



さやか「気が強く持てない・・・あたしは・・・僕は・・・男の子?女の子?」


さやか「もう・・・どちらが現実か・・・わからな・・・」




さやか「いやああああああああああああああああああああ!!」

87: 2013/11/26(火) 10:04:12.97 ID:YniJHLYv0
ブゥウン・・・(モニターに人の顔が表示)



司令官「気に入ってくれたかい?彼女たちの演奏を」


さやか「あ・・・あんたは!?」



マッギーカ「私は連合国軍最高司令官・・・・ルミナス・マッギーカー!!」



ほむら「ルミナス・マッギーカ!?あの・・・アメリカ軍人の!?」

さやか「なんて・・・なんて流暢な日本語なの!?」


ほむら「そこは突っ込んじゃダメ!創作の世界ではみんな世界共通語を話している体(てい)なんだから!!」



マッギーカ「基本的に私は日本を占領する気は無いが・・・
世界全体を救うためにはいかなる手段もやむを得ないと思ってね」


マッギーカ「一年前から・・・この計画は進行していたんだ。鹿目まどかを守ろうとする君たちに対抗するため・・・
カミジョウキョウスケシリーズを完成させることを」




さやか「お前か!全部お前が仕組んだことなのか!!」

さやか「どうなってるのよ・・・なんで・・・なんで恭介がたくさんいるのよ!?しかも・・・
並行世界の・・・バイオリン弾きじゃない様々な恭介も!!」





ほむら「まさか・・・20年後の完成のはずのタイムマシンをもう・・・!?」




マッギーカ「それは違うな。彼らはただの器に並行世界のキョウスケの記憶を植え付けたにすぎない」

さやか「え!?」



マッギーカ「ここにいるキョウスケシリーズは・・・オリジナルキョウスケから作り出したクローンだ!」



さやか「クローン!?」

ほむら「まさか・・・そんな事が可能なの!?」




ほむら「だとしたら彼らの記憶は!?記憶はどうやって手に入れたの!?タイムマシンでも魔法でもなければ
並行世界横断は出来ないのに!」



マッギーカ「彼ら様々なキョウスケの可能性は・・・全て一人の魔女が経験した記憶なのさ」


さやか「一人の・・・魔女!?」



マッギーカ「君たちもよく知っている彼女さ」


ほむら「・・・ワルプルギスの夜!!」

88: 2013/11/26(火) 20:31:20.70 ID:YniJHLYv0
マッギーカ「正確にはワルプルギスに吸われた様々な可能性の上条恭介の魂たち」


マッギーカ「私たちアメリカ軍はワルプルギスの残骸からそれらの魂をサルベージすることに成功したんだ」



マッギーカ「ワルプルギスとはあらゆる時間軸の情報が詰められている。タイムマシンの研究も
ワルプルギスを解析することで飛躍的進歩を見せるだろう」



ほむら「なぜ・・・恭介を選んだの・・・!?」


マッギーカ「一つは・・・君たちの邪魔をするのに最適な人物だったから・・・もう一つは
実験体として都合が良かったからね」


マッギーカ「この時間軸では最初に魔法使いになった男・・・上条恭介。
前例がある分、魔法使いの契約も魔法使いとしての特訓もスムーズに進行できた」




さやか「まさか・・・・まさか恭介がアメリカに留学したのは!!」




マッギーカ「その通り。彼のクローンを作るため・・・彼のDNAが必要だったからさ!」



さやか「!!」




マッギーカ「ジャニー北側は・・・世界的な音楽家であると同時に元軍人で私の元同僚だ!!」



マッギーカ「私の頼みとなれば・・・彼は快く引き受けてくれたよ」




さやか「うそ・・・そんな・・・」


マッギーカ「解せないといった顔だね・・・美樹さやか」




さやか「恭介・・・すごい喜んでたのに・・・ジャニーさんに選ばれることは・・・
バイオリニストとして名誉なことだって言ってたのに・・・」


マッギーカ「怪我が治った直後で大した演奏会にも出てない上条恭介がジャニーの目に留まるはずもないじゃないか」





マッギーカ「ぬか喜びさせてすまなかったが・・・彼は私たちの手のひらで踊らされてたに過ぎないよ」

89: 2013/11/26(火) 21:26:44.08 ID:YniJHLYv0
さやか「なら・・・なんで恭介が・・・なんで恭介たちがあたしたちの邪魔をするのよ!?」


マッギーカ「いっただろ?この恭介たちはワルプルギスの中に元々あった魂だと」



マッギーカ「美樹さやかや志筑仁美以外と結ばれた並行世界の上条恭介たち・・・
しかしそれらは未来を見ることなくワルプルギスの夜の大量虐殺に巻き込まれ、ワルプルギスに取り込まれた」



マッギーカ「彼らの願いは・・・それぞれの時間軸で愛した女性とこの世界線で平和に生きることなのさ」

マッギーカ「彼らは・・・君たちと寄り添える未来のために君たちの記憶を書き換え・・・
そして鹿目まどかの暗殺に協力する」



ほむら「その理屈はおかしいわ・・・!あなたの話が本当なら演歌仮面・・・・彼はまどかを愛した恭介のはず!」



ほむら「彼だけが行動理念にかなってない!世界を守るためまどかを殺そうとしている!
彼だけは愛する者を諦めたとでも言うの!?」

ほむら「同じ・・・まどかを愛するものとして・・・それだけは納得がいかない!!」




マッギーカ「そこはしぶしぶ納得してもらったさ」


マッギーカ「一度鹿目まどかのソウルジェムを砕いたあと、のこった抜け殻を元に鹿目まどかのクローンを再生する。
もしくは抜け殻に別の並行世界の鹿目まどかの魂を宿らせる」



マッギーカ「そうすれば魔法少女ではない普通の人間としての鹿目まどかが誕生する。
後は演歌仮面の能力で鹿目まどかの記憶を書き換えれば、演歌仮面と結ばれた鹿目まどかが再生されるわけだ」




さやか「ひ・・・人の魂や体を・・・おもちゃのように!!」


さやか「聞いて、恭介たち!!そんな平穏に何の価値があるの!?人の記憶を書き換えたとしても・・・
あんた達が好きだったまどか達とは正確には別人なのよ!」




さやか「いますぐこんなことはやめて!!
恭介は!!恭介は臆病だったけど・・・本当は勇気に溢れる人だったはずだよ!」




心電図仮面「臆病かつ勇気がある人間だからこそできる決断なんだ」



さやか「!?」


セーラーV「君たちも一年前経験したはずだ。さやかを助けるため・・・正しいことも悪いことも両方やってのけた
魔法使いの葛藤を」





さやか「バイオリン・・・仮面!!」





90: 2013/11/26(火) 21:51:56.40 ID:YniJHLYv0
心電図仮面「僕たちはそれぞれ好きだった相手と・・・生きる世界を守るために
あの時のバイオリン仮面と同じ行動理念で動いているに過ぎない」


セーラーV「さあ・・・演奏もクライマックスだ!君たちの記憶は・・・完全に他の物へと生まれ変わる!!」




カッ



~心電図仮面の時間軸~


見滝原病院


恭介「うわっと!」グラッ

メガほむ「わっ!?大丈夫ですか?」



恭介「ありがとう・・・我ながら情けないよ」

恭介「僕は上条恭介。君は?」

メガほむ「あっ!暁美ほむらと申します・・・」



メガほむ「同じ病院に・・・同い年くらいの人がいるなんて・・・ちょっと嬉しいです」


恭介「・・・」

メガほむ「ご・・・ごめんなさい!不謹慎でしたよね?」




恭介「いや・・・構わないよ・・・僕も話し相手が欲しかったところさ」

恭介「ちょっと僕の病室まで来てくれる?お話しようよ」



恭介「そうか暁美さんは退院が近いんだ」

メガほむ「はい。見滝原中学の2-△に編入する予定なんです」



恭介「え!?ウソ!僕もそこの生徒なんだけど」

メガほむ「えっ!?」



恭介「しかもクラスまで同じだよ!奇遇だね」


メガほむ「そ・・・そうなんですか・・・///」

メガほむ「なんだか・・・退院する楽しみが一つ増えた気がします」




さやか「やっほー恭介ーお見舞いに来てあげたぞー」


恭介「やあさやか、いらっしゃい」


メガほむ「ほむっ!?」


91: 2013/11/26(火) 22:09:09.51 ID:YniJHLYv0
さやか「うおおおおお!?だ・・・誰だこの子は!?まさか、さやかちゃんを差し置いて恭介についに彼女が!?」

恭介「ははは、違うよさやか。知り合ったばかりの子なんだ」


メガほむ「暁美ほむらです・・・」

恭介「退院後は僕たちのクラスに転入してくる予定なんだって!」



さやか「え!?本当に!?」

さやか「すっごい偶然だね!あたしは美樹さやか!よろしくねほむらちゃん!」



メガほむ「よ・・・よろしくお願いします・・・」

メガほむ「あの・・・」


さやか「なぁに?」



メガほむ「み・・・美樹さんこそ・・・上条君の彼女じゃないんですか・・・?」

さやか「え」



メガほむ「その・・・名前でお互い呼び合ってますし・・・」

さやか「えっと・・・それはね・・・」チラッ



恭介「違うよ。さやかとは幼い頃から幼稚園や学校が一緒だったんだ」

さやか「あう」がっくし




メガほむ「お・・・幼馴染というやつですね・・・」


メガほむ(変だわ・・・私・・・ほっとしてるのかな・・・)





さやか「恭介は医者を目指してるんだよ!」

恭介「とは言っても・・・僕自身が医者の世話になるなんて情けないけどね・・・」



恭介「僕は昔から心臓の鼓動音や心電図の音が好きだった・・・あの生命の躍動感が好きなんだ」

メガほむ「そうなんですか・・・」



恭介「だから・・・心臓病を手術できる医者になろうと思った。本当は治る病気なのに・・・
手術できる人が少ない心臓病を治せる医者にね」


恭介「一人でも多くの人の心臓を・・・もう一度元気にさせてあげたい」


メガほむ「私も・・・ここには心臓の病気で入院していて・・・」

恭介「そうなんだ、でも今は元気な心音をしているけど?」


メガほむ「ほむっ!?心音!?」

92: 2013/11/26(火) 22:30:33.97 ID:YniJHLYv0
さやか「恭介は心音フェチかつ、心臓の鼓動音にものすごい敏感なんだ」

恭介「耳をすませば近くにいる人の心音を聞くことができるんだよ」



ほむら「すごい・・・」



恭介「それに・・・暁美さんの心臓音はさやかより聞こえやすいし」


ほむら「え!?」

さやか「まさか・・・」





恭介「だって前面に余計な脂肪の壁がないからね!」どーん



ほむら「ぬ・・・ぬうううううううううううううううううう!!」


さやか「恭介ええええええええええええええええええええ!?」




さやか「謝れ!ほむらちゃんに謝れ!!こいつ!無神経なことばかり言いやがって!!」


恭介「無神経?いいことじゃないか!心臓の音が聞こえやすいのは」


恭介「それに心臓病の手術も脂肪がない方がやりやすいし」

さやか「うおおおおおおおおおい!?」





ほむら「・・・」

さやか「ごめんね!ごめんねほむらちゃん!こいつ・・・デリカシーってものがないから!
心臓の音以外のことに興味を示さない奴なんだよ!」




さやか「あたしが代わりに何度でも謝るから!恭介を許してあげて!ねっ?ねっ?」




ほむら「怒ってないです・・・」

ほむら「私ずっと・・・友達がいなかったから・・・こうして騒ぐのはすごい楽しいんです・・・だから
私に気を使わず・・・お二人共いつものように話してください」




さやか「そうだったんだ・・・」



さやか「じゃああたし達今から友達だね!転入したらいつでもあたしを頼ってくれていいからね!」



ほむら「はい、ありがとうございます」

93: 2013/11/26(火) 22:50:39.15 ID:YniJHLYv0
学校


さやか「ほーむーらー♪」がばっ

ほむら「美樹さん・・・」



さやか「今日はあたしの友達を紹介してあげる!いい子達ばかりだからきっとすぐ仲良くなれるよ!」


まどか「わたし、鹿目まどか」

仁美「志筑仁美ですわ」



ほむら「よ・・・よろしくお願いします」




さやか「でさあ!その時まどかったら!」

まどか「ちょっとさやかちゃん!その話は内緒だよって言ったのにーもー!」


ほむら「ふふっ」



帰り道



さやか「どうだったほむら?久しぶりの学校は楽しかった?」

ほむら「はい!とても・・・とても楽しかった」



さやか「そっか!良かった良かった!」

ほむら「でも・・・」



さやか「ん?」




ほむら「上条君は・・・まだ退院できないんですよね・・・?」

さやか「・・・」

94: 2013/11/26(火) 23:05:48.70 ID:YniJHLYv0
さやか「この前・・・あたし一人でお見舞いに行ったんだ」


さやか「有名な医者の手術DVDをプレゼントしてあげたら・・・恭介・・・怒り出して」

ほむら「!?」



さやか「さやかは・・・僕をいじめてるのかいって」

さやか「あいつの腕・・・もう二度と治らないんだ・・・
心臓病の人たちを・・・自分で手術する夢は叶わないんだ」



さやか「もう見たくないんだよって言われちゃった・・・自分で出来もしない手術なんてって・・・」

さやか「動かない方の腕で・・・DVDを割られちゃった」

ほむら「!!」



さやか「あたしは・・・ただ恭介を元気づけたかっただけなのに・・・」


ぽろぽろ・・・



ほむら「美樹さん!?」

さやか「あれ・・・おかしいな・・・なんであたしが泣いてるんだろう・・・」



さやか「一番つらいのは・・・あいつのはずなのに・・・あたしは・・・恭介の気持ちを考えずに
無神経な事したから・・・嫌われて当然のはずなのに・・・」




ほむら「美樹さん・・・」ぎゅっ



さやか「ほむら・・・ごめん・・・ありがと・・うっ・・・うっ・・・」




さやか「うう・・・きょうすけ・・・きょうすけ・・・」

さやか「ゴメンね・・・何もできなくて・・・ごめんね・・・」



ほむら「美樹さん・・・大丈夫・・・大丈夫ですから・・・」




さやか「ううう・・・うわあああああああああああああああああん!!」


ほむら「・・・」




95: 2013/11/26(火) 23:17:28.83 ID:YniJHLYv0
~病室~


ほむら「上条君、暁美です。開けてください」



恭介「暁美さん・・・頼むから帰ってくれないか」

ほむら「・・・」


ガチャンッ!



恭介「暁美さん!?」

ほむら「謝って!!」



恭介「!?」



ほむら「美樹さんに今すぐ謝って!!」

恭介「暁美さん・・・・!?」




ほむら「私・・・あなたの事が好きでした」

恭介「!!」



ほむら「自分の夢に誇りをもって生きるあなたが好きでした」

ほむら「でも今のあなたは・・・逃げてるだけです!美樹さんからも!自分の夢からも!」



恭介「ほうっておいてくれよ!」



ほむら「美樹さんに謝って!私の・・・私の大事な友達を・・・傷つけないで・・・」

恭介「嫌だ・・・さやかが悪いんだ・・・僕はもう・・・夢を絶たれたのに・・・また医療の話なんかをするから・・・」




ほむら「じゃあもしその腕が治るのなら・・・美樹さんに謝ってくれますか?」



恭介「それこそ現実が見えてないよ!僕の手はもう二度と動かないんだ!奇跡や魔法でもない限り!」



ほむら「あります」

恭介「!?」



ほむら「奇跡も魔法も・・・あるんです」

恭介「暁美さん・・・?」



ほむら「約束してください・・・腕が治ったら・・・美樹さんに謝るって」

96: 2013/11/26(火) 23:34:16.65 ID:YniJHLYv0
キュゥべえ「それじゃあ・・・良いんだね」

ほむら「ええ。早くしてください」



ほむら「上条君の腕を・・・元に戻してあげて!」

キュゥべえ「契約は成立だ。君の祈りはエントロピーを凌駕した」



ピカーッ

ほむら(これでいいんだ・・・これで・・・美樹さんと上条君は・・・仲直りしてくれる)




ほむら(上条君のために・・・他人のために涙を流せる美樹さんの優しさ・・・
私なんかの友達になってくれた美樹さんの優しさに・・・私は応えたい)



ほむら(でも何故だろう・・・仲良さそうにしている二人を想像すると・・・すごい悲しい気分になる)




恭介「!?」



恭介「・・・腕が・・・動く!?」



~~~


さやか「恭介!?」

恭介「さやか・・・」



恭介「腕が動くんだ・・・絶対に治らないって言われたはずの・・・僕の腕が」



さやか「良かった・・・良かったよ恭介・・・」


ぎゅっ


さやか「きょうすけ・・・・きょうすけえ!!」ぽろぽろぽろ・・・

恭介「さやか・・・この前は・・・ひどいこと言ってごめんね・・・」



ほむら「・・・」






98: 2013/11/27(水) 14:31:15.17 ID:R+1sPjKx0
さやか「まどか、ほむら、あたしと恭介喫茶店に寄るんだけど一緒にどう?」


まどか「二人の邪魔しちゃ悪いから遠慮しとくよ」

ほむら「私も・・・」



まどか「じゃあほむらちゃん!私たちだけでどこか寄り道しよっか?」

ほむら「ごめんなさい鹿目さん・・・私することがあるんです」



まどか「そっか・・・」



~~~


まどか「さやかちゃんは上条君と前より仲良くなった」

まどか「ほむらちゃんも・・・何か帰りにやることが出来たみたい」


まどか「わたし・・・このままでいいのかな・・・?みんな少しずつ変わってるのに・・・わたしは・・・」



使い魔「だったらいっそ氏んじゃえばいいんだよ」


まどか「!?」


ぐにゃあ・・・(芸術家の魔女の結界)



まどか「何・・・!?何なの!?」



芸術家の魔女の使い魔「ヒャヒャヒャ・・・」ゾロゾロ・・・



まどか「きゃあっ!?」



バシュッ



ちゅどーん



まどか「・・・!?」



ほむら「鹿目さん!?大丈夫!?」


まどか「ほむらちゃん・・・!?その格好は・・・?」

マミ「危なかったわね」



キュゥべえ「彼女たちは魔法少女。魔女を狩る者達さ」

99: 2013/11/27(水) 14:45:35.68 ID:R+1sPjKx0
~~~

まどか「・・・ほむらちゃんは上条君の腕を治すために契約したんだね」

ほむら「はい・・・ですから二人にはナイショに・・・」



まどか「でも・・・ほむらちゃんも・・・上条君のことが好きなんじゃ・・・」

ほむら「・・・」



ほむら「良いんです・・・わたし・・・入院中友達になってくれた二人にすごい感謝してるんです」

ほむら「だから・・・あの二人がうまくいくなら・・・それが私の幸せでもあるんです」



ほむら「ずっと孤独だった私に優しくしてくれた美樹さんと上条君に・・・恩返しがしたかった・・・
恩を着せるんじゃなくて返しただけです」

まどか「そっか・・・すごいねほむらちゃんは」




~~~

さやか「ほむら、少し話せる?」



ほむら「美樹さん・・・」




さやか「言っておくけど・・・あたしと恭介は付き合ってるわけじゃないからね」

ほむら「えっ」



さやか「今ほっとしたでしょ?それがどういう感情か・・・理解しているはずだよ」

ほむら「わたしは・・・」



さやか「そりゃあ・・・頃合をみて告白する予定はあったんだけどさ・・・」

さやか「あいつが好きなのはどうもあたしじゃなくてほむらみたいなんだ」



ほむら「!?」



さやか「ほむらの心音を聞くと心が安らぐって言ってた」

さやか「あんたも恭介のことが好きならさ・・・あいつの想いに応えてくれないかな?」



ほむら「わたしは・・・わたしは・・・」



マミ(暁美さんにはワルプルギスの夜が来るまでに一人前になってもらわないとね)



ほむら「私は・・・上条君と一緒になれません・・・美樹さんを出し抜くようなこと・・・
大切な友達を裏切るようなこと・・・したくありません」

100: 2013/11/27(水) 14:57:51.13 ID:R+1sPjKx0
さやか「ていっ」ぽかっ


ほむら「いたい!何するんですか!?美樹さん!」

さやか「それ・・・本気で言ってるならもっと本気で叩いてたよ」



さやか「でも・・・違うよね?なにか事情があるんだよね?」

ほむら「えっとその・・・」



さやか「誤魔化し切れるものじゃないよそういうの。あんた、ここの所ずっと思いつめた目をしてる」


さやか「いいよ!ほむらの決心が付くまで待っててあげる!恭介に変な女が寄り付かないように
あたしが見張っててあげる!」



さやか「そんでもって恭介の方から押してみるようにそれとなく言ってあげるよ」

ほむら「美樹さん・・・」




さやか「そんな顔するなってーの!あたしたち友達でしょ?」

さやか「その代わり、今抱えてるものが片付いたら恭介の事真剣に考えること!約束してくれる?」



ほむら「はい!」

さやか「うん、よしよし。さすが恭介の選んだ嫁だけのことはあるね」




ほむら「わ・・・私が・・・上条君のお嫁さん・・・」

ほむら「ほむぅ・・・///」ぷしゅう




恭介「さやかと・・・暁美さん?どうしたんだい?暁美さん気分が悪いようだけど」

ほむら「な・・・なんでもないです!」



恭介「なんでもないわけないだろ!心音が激しくなってるじゃないか!」

恭介「ま・・・まさか・・・心臓病が再発!?暁美さんしっかりして!」



ぎゅっ

ほむら「もう!・・・上条君が近くにいるせいです!!」



さやか「長い道のりになりそうだねえ・・・」

101: 2013/11/27(水) 15:15:05.11 ID:R+1sPjKx0
ワルプルギス


ほむら「行かなきゃ・・・」

まどか「そんな・・・マミさん・・・氏んじゃったのに」



ほむら「だからだよ・・・鹿目さん」



ほむら「私ね・・・自慢なの・・・あの時あなたを救えたことが」

ほむら「あなたと友達になれて・・・本当に良かった」



ほむら「そして・・・美樹さんと上条君の住むこの世界を・・・守りたいから・・・」

まどか「待って!行かないでほむらちゃん!!」





ほむら「」


まどか「ほむらちゃん・・・ほむらちゃん・・・」



キュゥべえ「君が願えば・・・ほむらを生き返らせることもできるよ」

まどか「!?」



キュゥべえ「さあ言ってごらん。君はどんな願いでソウルジェムを輝かせるのか」

まどか「わたしは・・・」



~~~

恭介「暁美さん・・・」

恭介「ううん・・・ほむらさんって呼ばせてね」



恭介「さやかに散々叱られて・・・やっと自分の気持ちに気付いたんだ」

恭介「僕は・・・ほむらさんの心音が・・・ほむらさんの事が好きだったんだって」



恭介「ねえ・・・また君の鼓動を聞いてもいいかな?」



ほむら「」



恭介「おかしいな・・・寝ているだけなら・・・心音だってちゃんと聞こえるはずなのに・・・」

恭介「ねえ・・・僕の耳・・・前より鈍っただけなのかな・・・」



恭介「答えてよほむらさん・・・!!君の心音を・・・・聴きたいよ・・・」



恭介「君が好きなんだ!!ほむらさん自身の口から返事が聞きたいのに・・・!!」

102: 2013/11/27(水) 15:22:16.78 ID:R+1sPjKx0
恭介「そんな・・・嫌だ・・・」

恭介「ほむらさん・・・ほむらさん!!」



恭介「うああああああああああああああああ!!」



さやか「恭介・・・」



ワルプルギス「ウフフ・・・」

ゴゴゴ・・・


さやか「うそ・・・・!?何よあれ!?」





さやか「恭介!危ない!!」

恭介「え!?」




ガオン!!



さやか「!!」




べちゃっ(恭介だったモノ)



ワルプルギス「アハハハハ・・・」



しゅうう・・・





さやか「・・・」

キュゥべえ「今のが最後の力だったみたいだね・・・次に現れるのは・・・何年後・・・どこの国かな?」


さやか「なんなのよ・・アレ・・・!?」



キュゥべえ「君のも素質があるみたいだね?どうだい?鹿目まどかのように魔法少女になる気は無いかい?」





さやか「魔法・・・少女!?」


キュゥべえ「契約すれば願いをひとつだけ叶えてあげる」

キュゥべえ「鹿目まどかが願った奇跡はね・・・」



まどか「ほむらちゃんとの出会いをやり直したい」

104: 2013/11/28(木) 17:22:17.31 ID:8WMMA6Ld0
~セーラーVの時間軸~



さやか(男の子)「ませたやつめー、でも女子にモテようなんて許さんぞー。中沢は僕のお婿になるのだ~!」

中沢「うわっ!やめろバカ!よからぬ誤解が生まれるだろ!」



まどか「さやか君ったら・・・」ドキドキ

仁美「う・・・薄い本が熱くなりますわ!」



さやか「あ、そうだ中沢、帰りにCD屋よっていい?」

中沢「好きにしろよ。また上条さんのか?」



さやか「まぁね~」



~病室~


さやか「恭子!お待たせ」

恭子「やあさやか!来てくれたんだね」



恭子「この人の演奏は本当にすごくてね」

恭子「あの・・・その・・・もしよかったら・・・」



恭子「さ・・・さやかも一緒に聞くかいっ?///」



さやか「ん?いーよー」



恭子「あらっ」がくっ




105: 2013/11/28(木) 18:01:15.46 ID:8WMMA6Ld0
恭子(・・・そうだよな・・・さやかはイケメンだし・・・モテるからこの程度じゃ全然効果なしだよな・・・)

恭子(いくら幼馴染でも・・・「ボク」なんて言ってるボクを女の子扱いしてくれる訳じゃないんだ)




恭子(やっぱり・・・さやかに思いを伝えるとしたら・・・バイオリンしかないのかな・・・)


さやか(近い!近いよ恭子!)

ぷるーん


さやか(病人なのに大きいってギャップがもうアレだよ!)


さやか(駄目だよ!恭子をいやらしい目で見ちゃ!僕たちは幼馴染なんだから!大事な友達同士なんだから!)




さやか(今夜は眠れそうにないな・・・ああ・・・最低だ・・・僕って)



~~~



恭子「ボクの腕はもう二度と動かない・・・!奇跡や魔法でもない限り!」

さやか「・・・」




さやか「何もできなかった・・・女の子が・・・恭子が苦しんでいるのに・・・」

さやか「やっぱり僕が・・・恭子のそばにいる資格なんてないんだ・・・」






~~~


さやか「治った!?」

恭子「うん。だからもうさやかが気を使うことなんてないんだよ」


恭子「さやかには・・・ひどい事したよね」




さやか「気にすんなって!それが男の仕事みたいなもんだからさ!僕は頑丈だから
女の子が辛い時はいつだって盾になるさ!」


恭子(それが・・・さやかの良いところでもあり嫌なところなんだ)



恭子(ボクは・・・ボクはさやかにとってのたった一人の女の子になりたいのに・・・
さやかは女の子なら誰にでも優しいから・・・)



恭子(やっぱりさやかにとってのボクは・・・バイオリンを弾く機械なのかな・・・?)



恭子(そのバイオリンも・・・これから練習できる時間ができるかわからないし・・・)


107: 2013/11/29(金) 11:21:55.15 ID:Oli0oop/0
銀河万丈(ナレ)「恭子は魔法少女の契約を結び、運命に飛び込んだ」

銀河万丈「マミ、ほむら、佐倉杏子との出会いを通して恭子は魔法少女の真実を知る」


銀河万丈「そしてー」



仁美「私・・・美樹さやか君の事をお慕いしてましたの」

恭子「・・・!!」



恭子「そ・・・そっか・・・志筑さんならさやかも安心だなー」


~~~



仁美「さやか君・・・実は私前からあなたの事が・・・」

さやか「えっ!?志筑さんが・・・?光栄だなー」



仁美「とは言っても・・・さやか君には恭子さんがいますけど・・・」

さやか「恭子にはなんだか・・・嫌われちゃったみたいなんだ」


さやか「なんだか・・・よそよそしいし・・・」

さやか「何より・・・恭子が一番苦しい時に何もできなかったんだ・・・」




さやか「もう少しだけ考えさせて志筑さん。きっといい返事ができると思うけど」




恭子「・・・」ドーン




~~~


恭子「うわああああああああああああ!!」


使い魔「MUGYAAAAAAA!!」

109: 2013/11/29(金) 13:27:49.54 ID:Oli0oop/0
恭子「・・・」


杏子「恭子!やっと見つけたぞ!」

恭子「悪いね・・・手間かけさせて」



ソウルジェム「・・・」ゴゴゴ・・・



恭子「ボクは・・・さやかにとってバイオリンを弾く機械だ・・・それだけで良かったはずなのに・・・」

恭子「バイオリンが弾けるようになれば・・・いつかさやかもボクに振り向いてくれると思ったんだ」



杏子「恭子・・・お前・・・」



恭子「でも・・・違ったんだ・・・取り戻しちゃダメだったんだ・・・バイオリンばかりで・・・結局さやかは
ボクを見てくれなかった」

恭子「ボクに必要だったのは・・・バイオリンが弾けない現実・・・さやかの優しさを受け入れる事だったんだ」



恭子「ボクが魔法少女になって変わってしまったモノ全てが・・・ボクとさやかを引き離した」



恭子「ねえ・・・杏子・・・もしもさやかが女の子だったら・・・取った取られたと苦しまなくて済んだのかな」

杏子「何言ってやがる恭子!しっかりしやがれ!」



恭子「全員女子なら・・・争わずに済んだんだ・・・志筑さんに取られずにさやかはずっとボクの傍にいてくれる」

恭子「きっとそれは・・・さやかが女の子でボクが男の子の場合でも同じ事が言えるよね・・・」



恭子「次に目が覚めるときは・・・さやかも女の子として生まれてきてくれた世界に・・・」


ピシッ


杏子「恭子!」




恭子「ボクって・・・ほんとバカ」





銀河万丈「この時間軸では上条恭子が人魚の魔女になる」

銀河万丈「彼女の弾く「人魚姫の祈り」は上条恭介のそれと違い彼女自身の悲痛な叫びなのだ」





110: 2013/11/29(金) 13:28:50.34 ID:Oli0oop/0
ここまで

111: 2013/11/30(土) 22:25:54.37 ID:/3gxgmWz0
ほむら「恭介君・・・」

心電図仮面「わかってくれたかい?僕の気持ちが」



さやか「あたし・・・男の子として生まれた世界で・・・恭介・・・いや・・・恭子を裏切って・・・」

セーラーV「ボクの方こそ・・・恭介として生まれた世界で何度もさやかを裏切ってきたさ」



セーラーV「もう男女関係でいるのはやめよう・・・お互い傷つかないように・・・女の子同士でやり直そう」

さやか「ごめんね恭子!!ごめんね!!」




マッギーカ「これで・・・全員落ちたな」



マッギーカ「さあ、魔法使いたち!!鹿目まどかのソウルジェムを探すんだ!その二人のうちどちらかが持っているはずだ!」


マッギーカ「その時こそ・・・君たちは最も愛した者とこの時間軸ですべてをやり直せる!」



さやか「あたしは・・・確かに・・・恭介が仮に女の子だったとしても好きになっていたと思う・・・」

さやか「その気持ちに嘘はない・・・だけど・・・だけど今は・・・」





さやか「あたしは・・・あたしは・・・」




セーラーV「さ・・・さやか!?」




さやか「あたしは!!男の恭介が好きなんだあああああああああ!!!」




ビカッ


心電図仮面「!?」



セーラーV「そ・・・そんな・・・記憶の書き換えが!!」




マッギーカ「馬鹿な・・・第三者の呼びかけもなしに自力で跳ね除けた!?」





さやか「恭子!あんたの悲しい気持ち!痛いほど伝わったよ!だってあたしも一度魔女になった身だから!」

さやか「それでもあたしは・・・男の恭介が好き!恭子の気持ちには応えられない!」



セーラーV「そんな・・・どうして・・・」

112: 2013/11/30(土) 22:38:02.69 ID:/3gxgmWz0
さやか「わざわざ言わせないでよ!あたしは・・・あたしはもう恭介の女になっちゃったって事だよ!」



セーラーV「・・・?」


さやか「・・・鈍いのは女の子になっても共通!?」

さやか「あたしはね・・・もう・・・」





さやか「恭介なしじゃ生きられない身体なの!!」



セーラーV「な・・・!!?」ずどーん




さやか「男の恭介じゃなきゃ駄目なの!男女じゃなきゃ成立しないところまで仲良くなっちゃったから!!」



さやか「もう・・・わかるよね・・・///」



セーラーV「そ・・・そんな・・・恭介とさやかが・・・既に・・・」




セーラーV「女子同士の楽園では・・・みんな綺麗なまま生きていけると信じていたのに・・・」


マッギーカ「まずい!処O厨特有の精神崩壊だ!あきらめるなセーラーV!洗脳の演奏をやめるな!!」



セーラーV「うあああああああああああああ!!」


パリーン



さやか「解けた!!」


ほむら「恭介君・・・」

心電図仮面「ほむらさん・・・」



さやか「ほむら!ナニしてんの!?あんたに限ってまどかの事忘れるなんてらしくないよ!」



ほむら「鹿目さんは・・・ただの友達です・・・」

ほむら「どちらか一人しか助けられないのなら・・・恭介君を選びます!!」




さやか「そんなハズは無い!あんた言ったじゃん!まどかを恋人として愛しちゃってるって!」

さやか「思い出せほむら!あんたの愛は・・・あんたの愛はまどかだけのものだったはずだ!!」



ほむら「鹿目さん・・・鹿目まどかさん・・・」

ほむら「ま・・・ど・・・か・・・」

113: 2013/11/30(土) 22:56:04.18 ID:/3gxgmWz0
マッギーカ「まずい!洗脳が解ける!セーラーV!心電図仮面を助けろ!美樹さやかを止めるんだ!」

ほむら「う・・・ああああああ!!」





さやか「ほむら!?」

ほむら「駄目・・・!こいつらの洗脳は・・・強力すぎる!まどかの事を・・・忘れちゃう・・・!!」



さやか「気をしっかりもてほむら!!」

ほむら「さやか!私がまどかを完全に忘れる前に!」



パスッ


さやか「これは・・・まどかのソウルジェム!?」


マッギーカ「ついに取り出したな!鹿目まどかのソウルジェムを!やれセーラーV!!
美樹さやかからそれを奪うんだ!!」





セーラーV「さやか!さやか!さやかあああああ!!!どうして・・・・どうして男なんかと!さやかああ!!」ジタバタ



マッギーカ「ナニしてんだお前はあああああああ!?」

マッギーカ「心電図仮面!奪え!鹿目まどかのソウルジェムを奪え!!」



心電図仮面「イエッサー!」


ほむら「さやかには触れさせない!!」バッ



心電図仮面「!?」



ほむら「あなたはおとなしく・・・洗脳の演奏を続けなさい・・・さもなくは・・・私はいつまでも抵抗し続けるわ」


ほむら「演奏しながらさやかからソウルジェムを奪える?無理よね?」

ほむら「ここで演奏を止めれば・・・確実に洗脳できる私を・・・みすみす取り逃がすわよ」




さやか「ほむら!?あんた・・・あんた一体ナニ考えてんのよ!」


ほむら「一旦退くのよ、さやか!」



ほむら「大丈夫・・・こちらにソウルジェムがある限り・・・奴らもまどかの体を大事な人質として
大切に保管するはず・・・腐らせはしないはず・・・・」


ほむら「お願い・・・マミと合流して・・・次は必ずまどかを助け出して!」


さやか「ほむら!あんた・・・あんたまさか・・・」

114: 2013/11/30(土) 23:07:04.56 ID:/3gxgmWz0
ほむら「結界魔法ホムリリー!!さやかを市庁の外に!!」



結界「くぱぁ」


マッギーカ「しまっ・・・」




さやか「ほむらああああああ!!」



結界「ぱっくん」



マッギーカ「みすみす・・・美樹さやかを・・・鹿目まどかのソウルジェムを・・・逃がした!!」


マッギーカ「ええい!であえであえ!残りのぱんつ仮面たちよ!美樹さやかを探し出せ!!」



マミぱんつ仮面「イエッサー!」

演歌仮面「・・・」



オルガン仮面「とうっ」



ほむら「言ったでしょ・・・?美樹さやかには触れさせないって」


仮面たち「!!」



ほむら「まどかの事・・・そう簡単には忘れないわよ・・・」

ほむら「あなた達全員で・・・洗脳の魔法をかけなさい・・・そうでなければ・・・いつまでもまどかの事を
覚えてる自信があるわ・・・」




ほむら「完全にあなたたちの手に落ちるまで・・・抵抗させてもらうわよ・・・!!」


仮面たち「・・・」



マッギーカ「セーラーV!なにしてる!?行け!!美樹さやかを追うんだ!!」



セーラーV「恭介!!恭介!!よくもよくもボクのさやかを!!ボクのさやかの純潔をおおおおおおおおお!!」


セーラーV「うわあああああ!!」



仮面たち「!?セーラーVがさやかのパンティから剣を具現化した!?」


心電図仮面「狙いは・・・僕たち!?」


オルガン仮面「落ち着くんだ恭子!僕たちはこの時間軸の恭介じゃない!!」



115: 2013/11/30(土) 23:21:09.95 ID:/3gxgmWz0
セーラーV「恭介を!恭介を始末する!!」


ブンツブンンッ ブンッ


ほむら「・・・」



ほむら「そうか・・・奴らは・・・あくまで自分が一番好きな対象と寄り添う未来のために・・・戦っている」

ほむら「まどかを助けるための私たちと違い・・・目的もバラバラのままチームワークが取れていないんだわ・・・」




ピッピッ・・・ピッ・・・


心電図仮面「この時間軸の君の精神は大したものだよ・・・ほむらさん」

心電図仮面「でも・・・直に完成する・・・君は完全に僕が愛したほむらさんの記憶へと生まれ変わる」




ほむら「忠告通り・・・洗脳の演奏を続けていたみたいね・・・」

ほむら「いいわ・・・まどかへの愛が・・・偽りの記憶で覆せるものならばやってみなさい・・・」




ほむら「いつか訪れる叛逆の時・・・一転攻勢まではあなたと恋人ごっこを続けてあげる・・・」



ほむら「でもね恭介・・・あなたとなら洗脳抜きに意外に悪くは無いと思っているのよ?
かつて・・・氷室と鹿目ほむらが・・・恋仲になりかけたように・・・相性は悪くないと思うわ・・・」




ほむら「こんな手段であなたに落ちるのは・・・残念で仕方ないわ・・・」



心電図仮面「・・・僕も・・・いや・・・僕たちも本当は洗脳抜きで真剣に好きになってもらいたいさ」

心電図仮面「でも・・・君たちは決して鹿目さんを諦めないだろ?だからこうするのさ」



心電図仮面「どちらかといえば百合寄りだった君たちの優先順位を男に書き換える。そうすることでしか
君たちは鹿目さんの抹殺を受け入れてくれそうにないから・・・」

117: 2013/12/01(日) 11:53:04.01 ID:C1QvUSLo0
さやか「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」



SP「いたぞ!逃がすな!!」

SP「相手は一人だ!撃て!撃てーっ!!」


チュイン!



さやか「あ・・・ぐっ!」




~~~


さやか「杏子・・・ほむら・・・まどか・・・」


さやか「恭介・・・」




さやか「マミさん・・・マミさんと合流しないと・・・」





~~~
アイドル候補生強化合宿所


マミ、なぎさの部屋

~風呂場~


マミ「妙な胸騒ぎがするわね・・・杏子たちは大丈夫かしら・・・」

マミ「私が合宿にいる間なにも無ければいいのだけれど・・・」



なぎさ「マミさーん、入りますなのです!」

マミ「わっ!?なぎさちゃん!?」



118: 2013/12/01(日) 11:59:29.69 ID:C1QvUSLo0
なぎさ「ペアを組む者同士、裸のお付き合いは大切なのです!」


なぎさ「さぁさぁ!その豊満なボディをなぎさに預けるのです!」


マミ「ちょ・・・きゃっ!やめ・・・くすぐった・・・うんっ」



なぎさ「けしからないですねマミさん!この体で一体どれほどの男をたぶらかしてきたのです?」

マミ「なにをオヤジみたいな事を言っているの!?ちょ・・・」



マミ(なんだかこの子・・・ノリがさやかさんに似てるわ!)


なぎさ「今度はマミさんに洗ってほしいのです!」


マミ「えっと・・・こうかしら?」キュッキュッ



なぎさ「きゃあっ!マミさんの手つきえOちいのです!なぎさ、感じちゃいます!」

なぎさ「やっぱりマミさん色々上手いのです!マミさんを抱く男の人に嫉妬しちゃうのです!」


マミ(・・・この子・・・耳年増なのかしら・・・小学生なのに・・・なぜそんな事を・・・)



マミ「ねぇ・・・なぎさちゃん?誰に教えてもらったか知らないけど・・・抱くだとかどうとか・・・
あまり意味の知らない言葉を口にするのはお姉さんいけないと思うなー」



なぎさ「なぎさはもう大人の女性なのです!意味はバッチリ掴んでますのです!」



なぎさ「おっと・・・これは内緒の話でしたね」

マミ「?」



なぎさ「わかったのです!マミさんがそういうのならなぎさは小学生らしくするのです!」


マミ「そう・・・いい子ね」



なぎさ「・・・」


マミ(なんだか昔の杏子を思い出すわね)

マミ(あの頃は素直に甘えてくれたのにな・・・
ふふっ・・・後でさやかさんにからかわれるのが悔しいからかしら?)



なぎさ「・・・かなりまずいことになってきましたね・・・」

マミ「ん?」



なぎさ「いえ!なんでもないのです!独り言です!」

119: 2013/12/01(日) 16:20:43.38 ID:C1QvUSLo0
さやか「とりあえず傷を塞がないと・・・どこか・・・どこか休める場所に・・・」



~さやかの家~


さやか「SPが・・・見張っている・・・」

さやか「おそらく・・・マミさんと杏子のマンション・・・ほむらとまどかのマンションも同じだろうね・・・」



さやか「あたし・・・一人ぼっちになちゃった・・・」




さやか「となると・・・ホテルしか無いか・・・いい思い出もあるけど・・・嫌な思い出もある場所なんだよね・・・」


さやか「あたしの身元はとっくにバレている・・・ホテルにまで手配が回る前に・・・傷を回復させないと・・・」


~ホテルの一室~


さやか「いつの間にかまた、消えてるね・・・インキュベーター・・・」

さやか「終始カメラを回していたけれど・・・奴が敵になるか味方になるか・・・わからない・・・」


さやか「マミさんとの連絡も頼めない・・・携帯も手放してるみたいだし・・・どうやって合流すれば・・・」






さやか「銃痕を塞いだら・・・魔力を使い果たしちゃった・・・眠って回復するしか・・・」

さやか「朝になったら・・・すぐに行動を起こそう・・・
どうにかしてマミさんと合流して・・・まどか達を取り戻す方法を・・・」




さやか「恭介・・・もう・・・会えないのかな?」



さやか「すう・・・」



~さやかの家~


恭介「さやかが・・・!?」

SP「そうだ、いずれ強力な魔女となる者のソウルジェムを持ち出した」



SP「このまま美樹さやかが出頭しなければ我々は彼女も魔女狩りの対象とみなして指名手配しなければならない」


恭介「そんな・・・?なにがなんだか・・・一体さやかに何が・・・」





120: 2013/12/01(日) 16:21:31.89 ID:C1QvUSLo0
ここまで

121: 2013/12/01(日) 16:33:50.68 ID:hIxa4PDAO

未だヴェールを脱がないマミぱんつ仮面!!


【まどマギ】さやか「再曲!!バイオリン仮面」卒業の物語【中編】

引用: さやか「再曲!!バイオリン仮面」【続編】卒業の物語