303: 2014/01/29(水) 08:26:16.81 ID:tCkc8/q80


【まどマギ】さやか「再曲!!バイオリン仮面」卒業の物語【前編】
【まどマギ】さやか「再曲!!バイオリン仮面」卒業の物語【中編】



~治療中~

杏子「さやか・・・恭介は・・・恭介は大丈夫なのか!?」

さやか「心配しなさんな!杏子の彼氏を氏なせたりするもんですか!」



マミ「違う世界線とはいえ・・・上条君が取られたのに余裕ね・・・さやかさん」

なぎさ「きっと「大人」になったからなのです!」

マミ「お・・・「大人」って・・・」



キャノン仮面「さやかは爆発力が高いのが好みって事ですよ!マミさん!」

マミ「もう!この子達は!さっきからセクハラばっかりして!」




さやか「よし!傷はふさがったよ!だけど、体力までは回復できないから安静にしていてね!」

オルガン仮面「ありがとう・・・さやか」



さやか「心電図仮面!あんたも治療してあげる!こっちに来なよ」



ほむら「いいえ、私がやるわ」

心電図仮面「ほむらさん・・・」



ほむら「正確には・・・心電図仮面の時間軸の私が・・・治療させてくれって言っているわ」



さやか「そっか・・・そっちのほむらは・・・あたしと同じ願いをかなえて治癒の力を得たんだよね・・・」




ほむら(心電図の人にチェンジ)「か・・・上条君!大丈夫ですか!い・・・今治しますね!」


パアア・・・(治癒の光)



心電図仮面「ほむらさん・・・あの・・・さっきの返事は・・・」

ほむら「動揺させないでください!あの・・・集中できなくなります・・・」




心電図仮面「ご・・・ごめん!」



ほむら「・・・」

心電図仮面「・・・」



ほむら「あの・・・上条君?」

心電図仮面「な・・・なんだい?ほむらさん?」
夢の中で逢った、ような……
304: 2014/01/29(水) 19:04:12.91 ID:tCkc8/q80
ほむら「私・・・この時間軸の私と・・・この人たちを・・・信じてみたいんです」

心電図仮面「!!」



ほむら「確かに・・・この時間軸ほど・・・私と鹿目さんは仲良くありませんでした」

ほむら「だから・・・鹿目さんを犠牲にして世界を・・・上条君を守る・・・
そんな提案に乗ってしまったのだと思います」



ほむら「でも・・・私の時間軸の鹿目さんは・・・私との出会いをやり直すために
魔法少女になってくれたみたいなんです」


ほむら「もしも・・・この時間軸の暁美ほむらが最初に出会った鹿目さんが・・・
その願いを叶えて時間遡行をした鹿目さんだとしたら・・・」



さやか「!?そ・・・そんな事が?でも・・・ほむらの話だと最初に出会ったまどかは
黒猫を助けるために・・・」


ほむら「その願いも・・・願いの中に含まれていたんだと思います・・・
魔法少女の力を使えば・・・直接願わなくても事故から守るくらい訳ないとおもいますし・・・」



ほむら「憶測にすぎませんけどね・・・でも・・・今ここにある時間軸が・・・
鹿目さんの時間遡行から始まって・・・暁美ほむらが繰り返すことによって
ワルプルギスを超えられた世界だとしたら・・・」




ほむら「私も・・・鹿目さんの思いに応えたい・・・鹿目さんと暁美ほむらの絆を信じてみたい」

ほむら「あなた達の戦いを見ていて・・・そう思ったんです」



心電図仮面「ほむらさん・・・」



心電図仮面「うん!ほむらさんがそう願うのなら・・・僕も同じさ!」

心電図仮面「世界が滅ぼされるかも知れないときに・・・大勢の命を救うか・・・大切な人の命を救うか」



心電図仮面「きっと彼らはそのどちらとも違う答えを見つけ出すかもしれないからね!」

バイオリン仮面「答えを見つけたわけじゃないよ。まだ迷ってる最中さ」




心電図仮面「僕も・・・迷いはじめてもいいかな?」

ほむら「私も同じ気持ちです・・・上条君と一緒に・・・悩いながら・・・迷いながら・・・」



バイオリン仮面「もちろんさ。力を・・・貸してくれるんだね?」



ガシッ



305: 2014/01/29(水) 19:25:58.87 ID:tCkc8/q80
演歌仮面「・・・心電図仮面も・・・あちら側につくというのか・・・」



セーラーV「いい気分に浸っているところ悪いけど・・・仲間を増やしているようでも
君達に残された選手はバイオリン仮面しかいないという事を思い出してもらうよ」


バイオリン仮面「!!」

さやか「そ・・・そういえばそうだった!!」




セーラーV「バイオリン仮面一人でボクと演歌仮面の両方を倒さなければ・・・
鹿目まどかのソウルジェムは僕達の物になるんだ」



セーラーV「もっとも・・・ボクも負けてやる気は無いけどね・・・演歌仮面の手を煩わせずに・・・君を倒す」

セーラーV「君のナニを刈り取らせてもらう!」




ズンッ(鎌)

さやか「鎌!バイオリン勝負じゃなくてマジにやりあう気ね!」



杏子「なるほど!恭介の女装・・・つまりオカマとかかってるわけだな!」


セーラーV「ボクは女だ!!」ぷるんっ



杏子ほむら「「!!」」

ほむら「な・・・なんてでかさなの・・・マミ並!?」




さやか「それだけじゃないよ・・・あれだけ胸がでかいのに・・・身体はスレンダー・・・脚線美はほむら並だ!」

杏子「それでいて腰から太ももと尻にかけてはさやかのそれのようにむっちりしている!」



マミ「上条君ににているけど・・・若干釣り目で八重歯が出ているわね・・・杏子のパーツだわ」

マミ「それに・・・まどかさんのような幼さもあるわね・・・あれが噂に聞く口リ巨Oという物なのね!」


マミ「私じゃ・・・どうやってもたどり着けない境地・・・!!」



ほむら「あれだけ女性として魅力的なパーツに恵まれていながら・・・一体彼女はナニが不満であちら側にいるのかしら」



バイオリン仮面「望むところだよ恭子!真剣に喧嘩しよう!」

バイオリン仮面「聞き分けのない娘にはパパがきついお仕置きをしてあげないとね!」


さやか「恭介・・・?ナニを言っているの?」


なぎさ「・・・恭介は気づいたようですね」

キャノン仮面「なぎさちゃん?気づいたって一体ナニに?」


307: 2014/01/31(金) 09:03:34.72 ID:Gje7ELXg0
第五試合

バイオリン仮面チーム   セーラーVチーム

大将:バイオリン仮面 VS 副将:セーラーV


カーン!

しんべえ「始め!」



セーラーV「セーラーV交響曲第2!comen G!(カマンジー!)」



ズシン!

バイオリン仮面「ぐっ!?」



なぎさ「どうしたのです!?恭介が急に倒れこんだのです!」

バイオリン仮面「身体が・・・重い!?」



マミ「G・・・重力!?」

マミ「上条君!セーラーVの属性は「重力」よ!彼女には重力を操る力があるみたい!」




セーラーV「最初から・・・バイオリン勝負にこだわらずに魔法で一気に攻めていればよかったんだ」

セーラーⅤ「そうすれば・・・魔法使いの契約を結ぶ前の君を簡単に倒せた・・・
去勢を行って・・・さやかをモノにすることができた・・・!!」




セーラーⅤ「だから、もう躊躇はしない!さやかを傷つけた「それ」を!ボクはいつまでも許しておけない!」

セーラーV「食らえ恭介!刈り取りの鎌技!「収穫祭」!!」




スパァン!


さやか「恭介えええええええ!!」



キィン!


セーラーV「キィン!?」

杏子「おいおい・・・漫才みたいな効果音でてきたぞ!?アソコへの攻撃で金属音が・・・」


バイオリン仮面「音の正体は・・・コレだ!!」

ベロン!!


マミ「きゃあああああ!?」


なぎさ「ほほう・・・」じゅるり



ほむら「ほむっ!?恭介!?下を脱いで・・・一体ナニを!?」

308: 2014/01/31(金) 10:15:04.89 ID:Gje7ELXg0
さやか「あ・・・あれはあたしの剣!!」

オルガン仮面「バイオリン仮面と結ばれたさやかは大胆すぎるよ・・・「あたしの」だなんて・・・」



さやか「違うの!ほらよく見て!恭介の社会の窓からあたしの剣が!!」

一同「!!」



バイオリン仮面「仕込み剣・・・「アームド・エッジ」!!」

バイオリン仮面「斬撃はすべて・・・さやかの剣の鎧が防いでくれる!」



杏子「さやかの剣が・・・恭介に絡み付いている!!」

マミ「まるで・・・上条君を守るように!」



なぎさ「そして・・・求めるように・・・なのです!」

さやか「こらー!空気読めー!」





セーラーV「確かにその鎧なら・・・ボクの鎌を防ぐ事はできるかもしれない」

セーラーV「だが・・・重力に押しつぶされそうなこの現状で・・・君はいつまでも鎧をまとっているつもりかい?」



セーラーV「ボクが重力のレベルを少し上げるだけで・・・鎧は独りでに君に食い込んでいくんだよ?」



バイオリン仮面「かといって・・・鎧を外せば君は真っ先に去勢しようと狙いに来るだろう?」

バイオリン仮面「やれるものなら・・・やってごらん!痛い目を見るのは・・・君のほうだ!」




セーラーV「!!」


セーラーV「なるほど・・・さやかの鎧に抱かれて氏ねるのなら本望というわけか・・・」


セーラーV「氏してなおさやかの愛を独占しようとするその心意気だけは認めてやる!」

セーラーV「だけど・・・それさえもボクはモノにする!君を倒した後いかなる手段を使ってもさやかを手に入れる!」





セーラーV「重力レベルマックス!そのまま潰れろ!恭介!!」


ズシン!!



バイオリン仮面「ぬ・・・ううう・・・」


さやか「恭介!!」


バイオリン仮面「今だ!武装解除!!」


セーラーV「!!」

309: 2014/01/31(金) 11:13:44.58 ID:Gje7ELXg0
ガッキィン!


さやか「恭介の剣の鎧がはずれた!」

マミ「セーラーVの方向めがけて・・・ものすごい勢いで飛んでいくわ!」



なぎさ「形状記憶合金!剣の鎧は形状記憶合金だったのです!」

なぎさ「重力で押さえつけられたそれが・・・もとの形に戻ろうとするエネルギー・・・それを恭介は解放したのです!」



セーラーV「ダメだ・・・殺られる・・・!!」



ザクッ!ザクッザクッ!!


セーラーV「!!」




キャノン仮面「!?どういうことだ!セーラーVの肉体を傷つけずに・・・セーラー服と地面とを
剣で貼り付けにしただけ!?」



バイオリン仮面「言っただろ?頃し合いはしたくないってね」

バイオリン仮面「さあセーラーV・・・降参してくれ・・・その状態じゃあ君は動けな・・・」




セーラーV「なめるな!」

ビリビリッ



バイオリン仮面「!!」


杏子「なんてやつだ!テレビ中継されてるのに・・・自分から衣装を破って剣の貼り付けから脱出した!」



お茶の間「うおおおおおお!?」



お茶の間「さっきからサービス良すぎだろこの番組!!いいぞ!もっとやれ!」






セーラーV「残念、こんなこともあろうと下は水着を着ていたのさ!」

ぷるーん



さやか「やっぱりでかい!」

ほむら「普通のビキニなのに!色気が半端ないわ!」



セーラーV「さあ仕切り直しだ恭介!君がもう女性の肌の露出ぐらいでひるまない男になったのは知っているよ!」

セーラーV「君も鎧がはだけて半裸状態・・・お互いノーガードのままとことんやりあおうじゃないか!」


310: 2014/01/31(金) 17:50:43.36 ID:Gje7ELXg0
バイオリン仮面「・・・」


キャノン仮面「僕の予想通りだ!セーラーVの乳はマミさん並の極上だよ!」ぐっ

マミ「ちょっと!?上条君!?さっきはあれだけ私がいいって言っておきながら!」


オルガン仮面「ぶっ!(鼻血)・・・まともに戦いを見れない・・・」

杏子「恭介!?大丈夫か!?」



ほむら「あなたもあれだけ大きいモノなら興味を持ってしまうかしら?」

心電図仮面「言っただろ?心臓の音が聞こえやすいほうが好きだって」



さやか「・・・!!みんな元々は同じ恭介なのに・・・異なる反応をしている!!」



さやか「恭介・・・バイオリン仮面は・・・ぱんつで隠れて表情が読めない!どうなの!?
やっぱりマミさんくらい大きいほうがいいの!?」




バイオリン仮面「父さんは・・・」

セーラーV「は?」



バイオリン仮面「父さんは許さないぞ!そんな露出の高い水着は!!」



セーラーV「・・・えええ!?」

さやか「恭介・・・やっぱりさっきから言ってること変だよ!どうしたってのさ!!」




バイオリン仮面「色目を使うのはまだ早い!20歳まで待ちなさい!!」


セーラーV「なんだそれ!?お前は15でさやかとイチャイチャしてるだろ!ボクの格好に説教する資格なんて無い!」


バイオリン仮面「やっぱりおしおきが必要みたいだね!トレース!さやかの剣!」


ズンッ

なぎさ「バイオリン恭介も獲物を出した!ここからが本番なのです!!」



~司令室前~


管理局員「ここに・・・マッギーカーがいます・・・後はあなたの説得に応じるかどうかです・・・」

ジャニー北側「ところで・・・さっきから気になってたんだが・・・YOUは恭介じゃないのかYO?」



管理局員「!!」

管理局員「やっぱり・・・ジャニーさんにはバレちゃいますよね・・・」

スッ(サングラスを外すしぐさ)



上条「僕は・・・とある時間軸の未来・・・百江なぎさと結婚した上条恭介・・・ピアニスト仮面です」

311: 2014/01/31(金) 18:04:20.95 ID:Gje7ELXg0
上条「妻が結婚後も・・・時空管理局での仕事を続けたいと言ったので僕も管理局の一員となりました」


上条「僕も自分の時間軸でジャニーさんに師事を受けてます・・・その件はありがとうございました」

上司「上条、話している暇はないぞ、突入するんだ」




ガチャッ


上条「動くなマッギーカー!!お前にもう逃げ場は無い!」

ジャニー北側「やることが大それてるYO!ちゃんと大切な知人であるミーにも話して欲しかったYO!」



一同「!!」





上司「こ・・・これは!?」

上条「マッギーカー・・・!?し・・・氏んでいるの・・・か・・・!?」



上司「うかつに近づくな!罠かもしれんぞ!!」

上条「・・・僕がスキャンします・・・先輩、例のアレを」



上司「あ・・・ああ」

スッ(まどパン)



がばっ

上条「なぎさ・・・君のパンティを被る僕を許してくれ」

上条「これで僕は・・・鹿目さんの「認識する」魔法が使えるようになった」



上条「・・・」



上条「罠らしい装置は・・・「認識」できません。もちろん、魔法の類も」

上条「マッギーカーも氏んでいる訳じゃないですね・・・意識は失ってますが」




上司「おいマッギーカー!起きろ!おい!!」


ペシンペシン!!


ジャニー北側「そんなやり方じゃ起きないYO!ミーがマッギーカーの起きるスイッチを知ってるYO」

上条「本当ですか?お・・・お願いします!」



ジャニー北側「ミーに任せるYO!右乳Oをこれくらいの強さでひねるんだYO!」

コリッ

マッギーカー「あれ・・・?私は一体ナニを・・・?」

313: 2014/01/31(金) 18:47:56.32 ID:Gje7ELXg0
マッギーカー「どうしたんだ・・・私は・・・今までナニを・・・?」

マッギーカー「ここはどこだ?君達は誰だ!?」



ジャニー北側「マッギーカー!ミーの事は忘れたのかYO!?」

マッギーカー「いや、君は覚えている。同じ戦場で戦ったジャニーだろ?」



マッギーカー「懐かしいな・・・話をするのは何年ぶりかな?」

ジャニー北側「!?」



先輩「・・・!?どういう事だ!?こ・・・この男・・・自分が今までナニをしでかしたか・・・覚えてないのか!?」

上条「先輩・・・この男の身体をのっとっていたのは・・・別の時間軸の人格です・・・
今はその人格が身体に存在しないのでは?」



ジャニー北側「YOUは・・・ミーと最後に話をした日を覚えてるか?」

マッギーカー「さあ・・・覚えてないよ・・・何年前かな・・・?」




ジャニー北側「・・・次の軍事計画に・・・バイオリニスト上条恭介のDNAが必要だから
アメリカによこしてくれってミーに命令した事は覚えているか?」



マッギーカー「・・・?なんだそれ?カミジョウキョウスケ・・・日本人かい?誰だそれ?」




上条「・・・一年前から・・・精神を乗っ取られていた・・・それは僕たちの調査でわかっている」

先輩「だけど・・・何故だ!?何故さきほどまで彼を乗っ取っていた「別の時間軸の人格」は・・・
どこに消えてしまったというのだ!?」



ジャニー北側「その・・・マッギーカーを乗っ取っていた「別人格」・・・もしかしたら
未来からのマッギーカー本人ですらない可能性があるYO」


先輩上条「「!!」」



ジャニー北側「日本に来るまでに・・・マッギーカーの声明放送のビデオを全て見させてもらった」

ジャニー北側「それ以前に・・・一年前恭介をよこすように言われたときから感じていた違和感・・・」




ジャニー北側「うまく口調を似せたようで・・・本人じゃない・・・
マッギーカーを良く知る赤の他人が・・・演じているような違和感を!!」



先輩「な・・・なんだって!?」

上条「ジャ・・・ジャニーさん!あなたの憶測が正しければ・・・マッギーカーの意識を乗っ取っていたのは・・・」



ジャニー北側「その通りだYO・・・木を隠すのなら・・・森の中・・・つまり・・・」



ジャニー北側「あの5人の演奏仮面の中に・・・マッギーカーを操っていた者がいる!!」バァーン!!!

315: 2014/02/01(土) 19:36:41.40 ID:DGhHBnyN0
演歌仮面「・・・」



キィン!キィン!キィン!(鎌と剣のぶつかりあい)


さやか「演歌仮面・・・セーラーVが戦っているのに・・・ぴくりとも動かないね」

杏子「もう演奏する力が残っていないのか?」


ほむら「所詮急造のチームプレイだったのよ・・・彼には・・・
チームメイトを思いやる気持ちなんて無いんだわ」


なぎさ「違うのです・・・おそらくあいつは・・・」



セーラーV「comen G!重力に潰れてしまえ!恭介!!」


バイオリン仮面「またそのワザか!ならこうだ!!」


シャッ



ズシン

バイオリン仮面「ぐっ!」



セーラーⅤ「ナニをした?なにか対抗策があるんじゃないのか!?」


ドスッ!


セーラーⅤ「!!」




マミ「!!」

さやか「と・・・突然セーラーⅤの頭上から・・・あたしの剣が落ちてきた!?」



バイオリン仮面「やっぱりな(レ)・・・君の重力を操る力は・・・敵だけを対象に取るモノでは無いね・・・」



セーラーⅤ「・・・」


バイオリン仮面「リング全体を無差別に重たくしているから・・・発動直後に頭上に剣を具現化させれば・・・
今みたいに勢いよく落ちていく」


バイオリン仮面「今度は君の頭をめがけて落とせば・・・まぁもちろん峰うちだけど・・・それだけで
僕はあっさり勝ててしまうよ」



セーラーⅤ「なんで・・・」

セーラーⅤ「なんで今も殺せたのに!ボクにめがけて剣を落とさなかった!?なぜ・・・!!」



セーラーⅤ「見せ付けるためか!?君がさやかを自分のモノにして・・・
なおかつボクなんていつでも殺せるという余裕をみせて・・・ボクをあざ笑おうと・・・!!」

セーラーⅤ「頃すつもりでかかってこいよ!ボクは・・・君のナニを刈り取るつもりで戦ってるんだぞ!」
バイオリン仮面「できるわけないだろ!!」

316: 2014/02/02(日) 01:06:41.93 ID:m/rfw60Q0
バイオリン仮面「君は・・・娘だ・・・まだ若い娘じゃないか」


セーラーⅤ「この期に及んで小娘扱いだと!?ボクは君と同じ15歳なんだぞ!」

バイオリン仮面「そういう意味じゃない!!」



セーラーⅤ「・・・?」

バイオリン仮面「君は・・・僕の娘なんだろう?そうなんだろう?」



さやか「な・・・!?」




セーラーⅤ「は!?はあああああ!?」


キャノンオルガン心電図「「「!?」」」



マミ「な・・・ナニを言ってるの上条君!?まさか・・・セーラーⅤ・・・上条恭子さんの正体が・・・
未来から来た自分とさやかさんとの娘だとでも言うの!?」



セーラーⅤ「デタラメ言うな!ボクの両親はお前と同じ父さんと母さんだ!ボクの時間軸ではボクが
女の子として生まれてきただけで・・・」


バイオリン仮面「もちろん・・・その精神は別の時間軸・・・僕がもし女の子ならという
可能性の別の未来からやってきたものかもしれない・・・」



バイオリン仮面「だけど・・・遺伝子的に・・・生物学的に君は・・・僕とさやかの娘なんじゃないのかい?」




セーラーⅤ「!?」


なぎさ「さすがですバイオリン恭介・・・やはりそこに気づいてましたか!」



バイオリン仮面「僕とさやかだけじゃない・・・君は・・・ここにいる全ての演奏仮面の娘なんだろ?」




キャノンオルガン心電図「「「え!?」」」



バイオリン仮面「もし僕が・・・さやか以外と結ばれて・・・娘ができたら・・・君はその可能性の集大成なんだ」



さやか「ちょっと恭介!?どういう事よ!説明して!!」



バイオリン仮面「おかしいとは思わないかい?彼女は・・・僕のクローンであるはずなのに・・・
女の子であることに・・・」



さやか杏子マミ「「「!!」」」

バイオリン仮面「僕の遺伝子とさやかの遺伝子・・・それに・・・鹿目さん暁美さん佐倉さん巴さん・・・
全ての遺伝子を合成して作られたのが・・・恭子・・・君なんだ」

セーラーⅤ「嘘だ・・・そんなことあるわけないだろ!!」

317: 2014/02/02(日) 01:30:30.00 ID:m/rfw60Q0
バイオリン仮面「君の肢体を見てて思ったんだ。そのくびれと太ももは間違いなくさやかのモノだ」

バイオリン仮面「だけど・・・暁美さんの脚線美と巴さんのおっOい・・・佐倉さんのやんちゃさと鹿目さんの幼さを
兼ね備えた君は・・・もしかしたら僕たち全員のいいとこ取り遺伝子から生まれた特別なクローンじゃないかってね」



オルガン仮面「な・・・!?」

心電図仮面「に・・・!?」

キャノン仮面「セーラーⅤ・・・恭子が・・・僕とマミさん達の・・・娘!?」



マミ「そうなの?なぎさちゃん?」

なぎさ「はい・・・時空管理局では奴らクローンの正体については調査済みなのです」




なぎさ「もしも・・・恭介が女の子として生まれた時間軸があるとしたら・・・
ここにいる全員が攻略された可能性があるにも関わらず・・・その時間軸だけ女の子として生まれたのだとしたら・・・」



なぎさ「めぐりめぐった因果が密集して・・・恭子はなぎさ達攻略対象のいいとこパーツを持って生まれた
スーパー女子である可能性が高いのです!!」



なぎさ「そして・・・彼女が魂を宿すクローン体は・・・そのナイスバディを再現するために・・・
恭介だけじゃなくさやか達の遺伝子も贅沢に使われているはずなのです!!」



セーラーⅤ「嘘だ・・・ボクが・・・ナニよりも憎んでいる・・・恭介の娘・・・そして・・・誰よりも愛している
さやかの・・・娘だなんて・・・」



セーラーⅤ「答えろ演歌仮面!ボクは・・・ボクは一体何者なんだ!?奴らの言ってる事は本当なのか!?」




演歌仮面「間違いじゃないさ。君の遺伝子は・・・他の恭介シリーズとは違う・・・
さやかと恭介・・・そしてまどかさんたちから合成させて作られたモノさ」





セーラーⅤ「そ・・・そんな・・・」

演歌仮面「でも、気にするような事でもないだろ?君はこの時間軸で生を授かった。そこに関して身体は関係ないさ」



セーラーⅤ「ボクが・・・ボクが恭介からさやかと結ばれたとしても・・・遺伝子的には母と娘なんだ・・・」

演歌仮面「本当にさやかが欲しいならそんなこと気にする必要なんて無いさ」




演歌仮面「クレオパトラの家系だって身内同士で愛を育んでいた。それに比べれば君の愛情はまだ健全さ」



マミ「なんだか・・・演歌仮面・・・上条君であるはずなのに・・・言ってることがサイコで怖いわ」

なぎさ(・・・!!恭介からの報告メール!!)


なぎさ(や・・・やはり演歌仮面の正体は・・・!!)


セーラーⅤ「それに・・・記憶・・・ボクのこの記憶は・・・これは本物なのか!?」

319: 2014/02/02(日) 01:56:45.81 ID:m/rfw60Q0
演歌仮面「・・・どういう事だい?」

セーラーⅤ「ボクのこの記憶は!?上条恭子として生まれて・・・
魔女化するまでの記憶は本物なのかと聞いているんだ!」




セーラーⅤ「今から思い返せば・・・おかしい事だらけじゃないか!ボクの出生は!!」

セーラーⅤ「他のクローンは・・・ワルプルギスに取り込まれた魂たち・・・
ワルプルギスの残骸からサルベージされた魂・・・他の時間軸の上条恭介たちだった!!」



セーラーⅤ「だけど・・・ボクは・・・ボクだけはワルプルギスに取り込まれたわけじゃない!
魔女として完成するところでボクの生前の記憶は途切れているんだ!!」

セーラーⅤ「おかしいだろ!ボクには・・・魔女化した記憶はあっても・・・
その後魔法少女たちに倒された記憶も・・・ワルプルギスの胎内にいた記憶も無いんだ!!」



セーラーⅤ「一番おかしいと思ったのは・・・さやかを洗脳するためバイオリンを弾いたとき・・・!!」

セーラーⅤ「さやかは・・・恭介への愛・・・それを持ってしてボクの洗脳をはねのけた」



演歌仮面「それがどうかしたのかい?単純に君の想いよりさやかがバイオリン仮面を想う気持ちが勝ってただけだだろ?」

演歌仮面「でも欲しいものがあるなら・・・とことん卑怯にならなきゃ・・・バイオリン仮面を去勢して
さやかを何度でも洗脳漬けにすれば問題無くさやかをモノにできるんだよ?」

マミ「・・・や・・・やっぱりサイコ気味ね・・・怖いわこの上条君」




セーラーⅤ「さやかに洗脳が・・・効果なかったのは・・・それだけが原因じゃないはずだ・・・」

セーラーⅤ「他の演奏仮面の洗脳は・・・結果的に彼女たちはそれを乗り越えたけど・・・
自分達の時間軸の彼女たちの魂を・・・宿らせることには成功している」




セーラーⅤ「だけど・・・さやかには・・・それが無い!映像としての記憶はあっても・・・
男の子として生まれた時間軸のさやかの魂が宿ったわけじゃない!!」




さやか「そ・・・そういえば・・・!!」

さやか「杏子たちはたしかに・・・今自分の身体にもう一つの時間軸の自分の魂を宿しているのに・・・」




さやか「あたしにはそれが無い!
単純に「あたしが男の子だったら」っていう可能性の映画を見せられた感覚しか・・・無い!」



セーラーⅤ「ふと恐ろしい仮説を思いついてしまったんだ」

セーラーⅤ「もしボクの記憶が・・・
クローンの身体ができた時点で第三者から植え付けれた・・・偽の記憶だとしたら・・・」



セーラーⅤ「それなら・・・さやかの身体に別の魂が宿るわけないし・・・ボクの洗脳演奏も・・・
他の演奏仮面より・・・弱い効果になってしまうとね・・・」



セーラーⅤ「だってそれは・・・本当に起こった経験じゃなくて・・・ニセモノなのだから・・・!!」

320: 2014/02/02(日) 02:12:26.88 ID:m/rfw60Q0
セーラーⅤ「正直に答えてくれ・・・演歌仮面・・・」



オルガン仮面「!!」

心電図仮面「だ・・・ダメだ!!」


キャノン仮面「もういい!もういい恭子!それ以上やつの話を聞くな!!」




セーラーⅤ「ボクの記憶は・・・ニセモノなのかい・・・?本当は・・・上条恭子なんて人間は・・・」




バイオリン仮面「・・・!!恭子!!それだけは口に出しちゃいけない!!」






セーラーⅤ「存在・・・しないんじゃないのか・・・!?」







どーん




杏子マミほむら「「「!!」」」





演歌仮面「・・・」



演歌仮面「やれやれだよ恭子・・・もう少し・・・もう少し粘れると思ったんだけどな・・・」

セーラーⅤ「・・・!!」



セーラーⅤ「そ・・・それじゃあ・・・」




なぎさ「恭子!ヤツの話に耳を貸しちゃダメなのです!あなたが別の時間軸の人間かどうか・・・
それは管理局の人間もまだ調査できてないことなのですから!!」

なぎさ「希望を捨てないでなのです!あなたはちゃんと存在する人間なのですーッ!!」




演歌仮面「なぎさちゃん、もういいよ。ボクは基本嘘はつきたくないし。聞かれない事には答えられないだけなんだ」

キュゥべえ「どこかで聞いたような言葉だね」



演歌仮面「君のその記憶は・・・この僕演歌仮面が洗脳の演奏の応用で植え付けた捏造の記憶さ」

演歌仮面「上条恭子なんて人間は存在しない・・・ただの人形に都合よく入る記憶がほしかっただけさ」


セーラーⅤ「あ・・・あああああああああああああああああ!!」どーん

321: 2014/02/02(日) 02:26:42.80 ID:m/rfw60Q0
演歌仮面「もっと言えば・・・君は人造魔女・・・オクレパトラを作る上での研究成果にすぎなかったんだ」

演歌仮面「政府機関が作り上げた人造の魔法少女に・・・もっともらしい記憶を植え付けたモノ・・・それが」




演歌仮面「君の本当の・・・正体さ!」バァーン!!



バイオリン仮面「!!演歌仮面!!お前はああああ!!」



セーラーⅤ「うわああああああ!!!うわあああああああああああああああ!!!!!!」




セーラーⅤ「ボクが・・・ボクは・・・ボクの記憶は・・・!!」



セーラーⅤ「どこにもない・・・!!どこにも生まれていない!!最初から生まれていない!!」

セーラーⅤ「他の演奏仮面には・・・自分の世界線がある・・・!!故郷がある!!」



セーラーⅤ「その時代に帰れるかどうかわからないけど・・・彼らには帰るべき場所があるのに・・・!!」


セーラーⅤ「ボクには・・・それが無い!!帰るべき世界が・・・無いんだ!!」





セーラーⅤ「この世界だって違う!ボクのいるべき場所じゃない!ボクのいていい場所じゃない!!」



セーラーⅤ「ボクは・・・ボクは・・・」



セーラーⅤ「初めから・・・とっくに氏んでいたんだ・・・
この世界に・・・いや・・・どこの世界にも生まれてすらいなかったんだ・・・」





ズモモモ・・・


なぎさ「!!」



さやか「恭子のソウルジェムが・・・すごい勢いで濁っていく!!」



バイオリン仮面「恭子!!」

バシッ



バイオリン仮面「!!こ・・・これは・・・音のバリア!?恭子に近づけない!!」


ほむら「演歌仮面がいつのまにかマイクを握っているわ!そして・・・歌っている!!」

演歌仮面「演歌仮面の演歌・・・セーラーン節!」


演歌仮面「この歌の効果は・・・上条恭子を魔女として完成させるための物・・・!!」

322: 2014/02/02(日) 02:41:38.02 ID:m/rfw60Q0
恭子「・・・呪い・・・これが・・・魔女としての覚醒・・・」



恭子「よかった・・・今度こそ本物の記憶だ・・・ニセモノの記憶じゃなくて・・・ボクは・・・
本当に魔女になる経験をしているんだ・・・」




バイオリン仮面「演歌仮面・・・!!お前は・・・お前は一体!?」


なぎさ「マッギーカー!!」



なぎさ「奴こそが未来のルミナス・マッギーカーだったのです!!」





ゴゴゴゴ・・・(恭子魔女化の振動)

演歌仮面「まどかさんのソウルジェムを手に入れる計画を・・・とことんまで邪魔してくれたよね・・・君達は」



演歌仮面「だから計画は最終手段に施行するよ・・・!!すなわち圧倒的な「力」によって・・・君達を
倒した後・・・ゆっくりとそれをいただくことにすると」




さやか「さ・・・最終手段だって!?」


演歌仮面「巨大合成魔女の・・・開放さ」





バイオリン仮面「!!」


杏子「ま・・・まさか・・・!?」

ほむら「そんな・・・セーラーⅤの正体が・・・」





演歌仮面「恭子・・・もとより君がバイオリン仮面に勝とうが負けようが・・・どうでも良かったんだ」

演歌仮面「だって僕は・・・最終手段として君を魔女として開放する能力を持ち合わせていたのだから・・・」




演歌仮面「パパのためにしっかり働いてもらうよ・・・僕とまどさかんの・・・大事な大事な・・・一人娘・・・」




演歌仮面「「オクレパトラ」・・・!!」



パキィイイイイイン!!


恭子「・・・」ドサッ


バイオリン仮面「恭子おおおおおおおおおおお!!」

325: 2014/02/02(日) 08:07:30.04 ID:m/rfw60Q0
なぎさ「まずいのです!市庁の中で魔女が孵化してしまったら・・・後は崩れ去るのみなのです!!」



さやか「ほむら!最上階に!市庁が崩れる前に最上階に行って・・・まどかを!!」パシッ(ソウルジェム)

ほむら「!」



ほむら「ええ!わかったわ!まどかは私が助ける!」






ゴゴゴゴ・・・




バイオリン仮面「崩れる・・・!!みんな!!自分の身は自分で守るんだ!!」


心電図オルガンキャノン「「「ああ!」」」




ゴゴゴゴ・・・・




ドッシャアアアッン!!




Oclepatoraデェン!!(魔女文字)



オクレパトラ「KYOOOOOOOOOOOO!!」




Oclepatora

大鎌の魔女
その性質は可能性



自分が存在する意味を求めさまよう魔女
「上条恭子」が存在する可能性が無い時間軸、その世界全てを滅ぼし、また時間軸移動を繰り返す


彼女を倒す手段は無い。
無限にさまよう彼女をとめる手段は無い。

「上条恭子」が世界に存在すると確信できたとき彼女はその足を止めるだろう





バイオリン仮面「そんな・・・恭子が・・・恭子がオクレパトラだったなんて!!」

さやか「ちょっと!どういう事よキュゥべえ!!あんた・・・あんたオクレパトラは
クレオパトラの魔女だってハッキリ言ったよね!?」



さやか「なんで・・・なんで恭子がオクレパトラになる必要があるのよ!!
クレオパトラの人格はどこに行ったのよ!!」

326: 2014/02/02(日) 16:56:08.94 ID:m/rfw60Q0
キュゥべえ「グリーフシードへと変化したソウルジェムは・・・間違いなくクレオパトラの物だよ・・・
もっとも他の魔女も何匹か詰め込まれたいるけどね」


見滝原市民「・・・!?テレビの放送が途絶えた!」

見滝原市民「みんな!アレ見て!!」



市民「!!市庁が崩れて・・・中から巨大な魔女が!!」

市民「そんな・・・間に合わなかったんだ・・・!!」






上条「なぎさ!!」

なぎさ「恭介!!」



マッギーカー「どうなってるんだ・・・あれは・・・あの化け物は一体なんなんだ!?」


さやか「あんた・・・マッギーカー!?」

杏子「ナニがどうなってやがる・・・!?恭子の・・・そして・・・演歌仮面の正体はなんなんだ・・・!?」



マミ「演歌仮面・・・彼が上条君ではなく・・・ルミナス・マッギーカーだとしたら・・・
いまここにいるマッギーカーは一体・・・」




演歌仮面「どちらも嘘ではない・・・
僕は上条恭介であると同時に・・・未来からきたルミナス・マッギーカー本人でもあるのさ」


一同「!?」





演歌仮面「まずは・・・僕の正体から教えようか・・・」

すっ(まどパンを頭に被りなおして素顔を見せる)




オルガン心電図キャノン「「「!!」」」


杏子「ひ・・・氷室!?」

マミ「いいえ・・・違うわ!!歳が近いだけよ!!」


さやか「やっぱり・・・大人の恭介・・・一体なんで・・・」


オルガン仮面「ヤツは・・・僕たちと同じ少年恭介のクローンじゃないのか!?」



氷川「演歌歌手として・・・デビューした僕の芸名は氷川京介」

氷川「だから僕という個体を記号づけて呼びたいのなら氷川と呼べばいい」



327: 2014/02/02(日) 17:17:52.54 ID:m/rfw60Q0
なぎさ「時空管理局が観測した・・・時空犯罪者のシグナルは・・・別世界のマッギーカーでは無かったのです!」

なぎさ「氷川京介!彼こそがこの事件の首謀者・・・この時代でマッギーカーになりすましていた黒幕だったのです!」


氷川「僕はまどかさんを恋人にした上条恭介・・・選んだ音楽は演歌」

氷川「毎日が楽しかった・・・演歌談義に花を咲かせて・・・僕たちはお互いの絆を深め合った」



さやか「だったらなんで!!なんでまどかを好きな奴がまどかを魔女にするような真似すんのよ!!」


氷川「さやか・・・僕の時間軸でも・・・
まどかさんはワルプルギスを一撃で倒せてしまうほどの因果の持ち主だったんだ」



氷川「僕たちは・・・ただの凡人の夫婦として結ばれたかったのに・・・そんなまどかさんを愛してしまった
が故に起こる悲劇を・・・君は予測できるかい?」





氷川「僕の時間軸でも・・・まどかさんは契約してしまったんだ」

一同「!!」




氷川「僕のいた世界では・・・ワルプルギスの夜が来る日にもズレがあってね・・・」

氷川「僕が・・・ジャニー北側の下へと音楽の修行をするため留学中に・・・まどかさんと離れている間に
ワルプルギスは来たんだ」





氷川「そして・・・僕の知らないところで契約して・・・ワルプルギスを倒した後は・・・魔女へと変貌した」


さやか「そんな・・・」

杏子「ちょっとまて!確かまどかの魔女は10日程度で地球を滅ぼす力をもったヤバイヤツだったはずだ!」


マミ「にも関わらず氷川さん・・・あなたはなぜ生きているの・・・!?その時間軸に人類は生存しているの!?」




氷川「僕のいた時間のインキュベーターがさらに狡猾だっただけさ」

氷川「魔女になったまどかさんの回収・・・その時間軸では「地球人の問題」とせずに彼らが手を下したんだ」




一同「!!」


氷川「「魔女まどか」という切り札を手に入れたインキュベーターが・・・次に人類に対して打つ手はわかるかい?」




氷川「永久的な従属・・・魔女まどかの力を制御してあげるという名目上
インキュベーターは地球人を完全な家畜として支配しようと動き出したんだ」


さやか「な・・・」



キュゥべえ「へえ・・・そんな事を思いつく時間軸もあったんだね」

328: 2014/02/02(日) 17:39:58.71 ID:m/rfw60Q0
氷川「もちろん黙って彼らの要求に応じる人類じゃない」

氷川「魔法少女と世界政府が手を取ってインキュベーターと激突した」



氷川「この日より世界は・・・インキュベーターとの全面戦争に突入する」

氷川「戦力になるから魔法少女はまっさきに戦いに駆り出された・・・そして・・・」



氷川「その戦争で捕虜として捉えたインキュベーターと無理やり契約を結ぶことで
また新たな魔法少女や魔法使いも生まれた」



氷川「10年ほど経って戦況が過酷になると一般人だって例外じゃなくなった・・・
演歌歌手である僕も兵役を課せられて戦場へと赴いた」

氷川「魔法使い・・・「演歌仮面」としての能力を手に入れた上でね・・・!!」




氷川「そこで・・・僕は司令官として戦場へ復帰したジャニー北側と再会する」

氷川「ジャニー北側の友人・・・ルミナス・マッギーカーもその時紹介してもらった」


氷川「その世界線でも・・・マッギーカーはアメリカ軍最高司令官だった。
実質世界の軍隊全てを動かせる権力を持っていたんだ」



氷川「僕は・・・とある考えを実行するために・・・この二人と接触し続けた」

氷川「この二人にコネクションを作り・・・戦時中僕は出世し続けた」




氷川「そして・・・その機会は来たんだ」






マッギーカー「京介・・・私はもう長くない」

氷川「マッギーカー司令官!?一体ナニを弱気なことを・・・!!」



マッギーカー「だけど・・・私は氏ぬわけには・・・私が氏んでも・・・
軍人としてのマッギーカーは・・・存在していなければならない・・・」



マッギーカー「あと少しなんだ・・・私達の戦いは・・・インキュベーター側にも甚大な被害を与えた」

マッギーカー「今ここで・・・私が亡き者になれば・・・士気に影響をきたす・・・
世界の・・・人民達も・・・不安感で押しつぶされてしまうだろう」




マッギーカー「京介!お前が!!」

氷川「!!」



マッギーカー「お前が・・・ルミナス・マッギーカーになればいい!!」

マッギーカー「絶対に・・・勝つまでは絶対に・・・誰にも私の氏を知られてはいけない・・・!!」

329: 2014/02/02(日) 18:02:27.51 ID:m/rfw60Q0
氷川「その日から僕は・・・人類の希望を守るために・・・上条恭介であると同時に・・・
ルミナス・マッギーカーになったのさ」


一同「!!」どーん



なぎさ「・・・推測自体は間違ってなかったのです!やっぱりマッギーカーを操っていたのは
未来からの意思だったのです!!」



杏子「ちょっとまて・・・戦争は!?戦争はどうなったんだ!?
その話とお前がやってきた理由はどう関係があるんだ!?」



氷川「僕がマッギーカーとして指揮を執り・・・
甚大な被害を出しながらもインキュベーターの最終兵器を撃破した」



マミ杏子「「!!」」

さやか「ま・・・まさか・・・インキュベーター側の最終兵器って・・・」




氷川「その通り・・・」

氷川「魔女になったまどさんを・・・僕は自らの指示で破壊させたんだ!」



さやか「!!」


マミ「そ・・・そんな・・・!!」

バイオリン仮面「・・・辛い・・・辛すぎるよそんなの!!」




氷川「その時世界は・・・勝ち戦ムードで浮かれていたけど・・・僕は虚無感に襲われたよ」

氷川「マッギーカーを騙ってまで・・・
僕が目指していた物は・・・もう戻ってこないとハッキリ突きつけられたんだ」



さやか「・・・!魔女になったまどかを・・・人間に戻してあげることがあんたの目的だったの!?」

杏子「なら余計になんでだよ!なんで人間のまどかを手に入れようとせずにソウルジェムにこだわるんだ!?」




氷川「そして・・・まどかさんを求めてこの時間にやってきた・・・正直まどかさんがいるのなら
どこに時間軸でも良かった」

氷川「戦争のせいでロクにタイムマシンの研究が進んでなかった僕の時間軸では・・・
もっと都合のいい時間軸へと移動できるタイムマシンが無かったからね・・・」



氷川「だから・・・精神だけを・・・この時間軸のルミナス・マッギーカーへと転送したのさ」



マッギーカー「・・・どうりで・・・一年前からの私の記憶が・・・全く無いわけだ・・・」

マッギーカー「一年前のワルプルギスのあの日・・・私の精神はすでに君に乗っ取られていたのだから!!」

330: 2014/02/02(日) 18:30:03.77 ID:m/rfw60Q0
氷川「ちょうどワルプルギスのその日・・・マッギーカーになった僕は・・・同時に
この時間軸のまどかさんの「願い」で・・・日本に起こった出来事を「認識」できた」


氷川「そしてそれは・・・「目的」を達成するチャンスだと思ってね」




氷川「一年間・・・じっくり計画を練ることにした・・・そしてそのための手駒として・・・
まずは演奏仮面の軍団と人造魔女の研究を進める必要があった」



氷川「僕は上条恭介だけど・・・マッギーカーの身体を乗っ取ってる以上DNAは別物・・・故に
恭介をアメリカに呼び出す必要があった」


バイオリン仮面「!!ま・・・まさか・・・僕にジャニーさんがアメリカ留学を薦めてきたワケは・・・」

さやか「恭介!気にしちゃダメ!!あんたの・・・あんたのバイオリンは・・・!!」





氷川「その通りだよ恭介・・・お前のDNAを採取するため・・・それだけだ」


バイオリン仮面「・・・!!」ドーン!!



氷川「正直お前のバイオリンの腕などどうでも良かった・・・軍事計画に必要だと言えば・・・
マッギーカーの旧友であるジャニーはあっさりと命令通り動いたよ」



氷川「唯一の誤算は・・・留学を口実に3年間君をアメリカに閉じ込めておくつもりだったんだ。
さやかたちを助けようと動き出さないようにね」

氷川「だが君は・・・一年で帰りたいと言い出した・・・ジャニーに恭介をなんとしても留めて置くように
指示すれば・・・ジャニーから不振がられると思ってあっさりと帰してやったけどね」




バイオリン仮面「そんな・・・」

バイオリン仮面「僕は・・・僕はバイオリンを認められて留学したんじゃないのか・・・」


バイオリン仮面「そして・・・3年かかる修行を一年間で終えられたのも・・・僕の努力の結晶なんかじゃ・・・
無かったんだ・・・」




ジャニー北側「落ち着くんだYO恭介!たしかにミーは・・・マッギーカーの命令で君を呼び出した!
それに間違いは無いYO!」

ジャニー北側「でもそれだけじゃないYO!君を指導していくうちに・・・それだけじゃないって気づいたんだYO!」





氷川「僕のこの身体は・・・氷室杏介のクローン体を使用している。
実年齢が近くて・・・ちょうどしっくりなじむ肉体だったんでね・・・」

氷川「ただの器としての入れ物だったから・・・少量のDNAで済んだよ。それは本人を直接アメリカに呼ばずとも
部下を数人日本に派遣するだけで採取できた」



氷川「恭介だけをアメリカに呼ばなければならなかったワケは・・・4人ものクローンをつくる関係上
どうしても大量のDNAサンプルが必要だったからなのさ!」

331: 2014/02/02(日) 18:56:47.85 ID:m/rfw60Q0
氷川「僕の「目的」を達成するためには・・・演奏仮面だけでは無く・・・最後の切り札として・・・
ワルプルギス並の強力な「合成魔女」を手駒にする必要があった」

氷川「僕はさっそくワルプルギスによって破壊された町の復興とい名目上・・・
日本に派遣した部下たちにワルプルギスから切り離された「強力な因果を持つ魔女」を探させた」

氷川「もちろんその魔女をそのまま使うわけは無い。すでに捕らえた下級魔女と合成させて・・・
第二のワルプルギスとなりえる巨大魔女のベースとなる寄り代が欲しかったのさ」



氷川「まもなくそれは見つかった・・・ただし・・・不発弾の形でね」




キュゥべえ「それが・・・クレオパトラのソウルジェムだね?」

さやか「え・・・!?」




キュゥべえ「聞かれなかったから答えなかったけどね・・・歴史上氏亡した偉人魔法少女の全てが・・・
都合よく魔女を生み出して氏んでくれるわけじゃない」

キュゥべえ「クレオパトラは魔女を産むことなく・・・ソウルジェムのまま氏亡し・・・ワルプルギスに取り込まれた」




氷川「この時間軸のまどかさんの浄化攻撃・・・
ワルプルギスを構成している90%ほどの魂は浄化され・・・無へと還った」


氷川「だが残りの10%の残骸には・・・君達が戦ってきた演奏仮面のように
別世界の上条恭介が・・・魂だけを欠片として残した物」

氷川「百江なぎさのように・・・運よく再び人間の姿かたちとして再構成されたものと
様々な形でこの世界に顕現した」




氷川「クレオパトラのソウルジェムは・・・その中でも異例の形で現世に現れたんだ」



氷川「すなわち・・・記憶にまつわる・・・本人の「意思」は完全に浄化され・・・白紙の状態」

氷川「だけど・・・因果値はクレオパトラのそれそのものの純粋無垢なソウルジェムがね」





氷川「僕は骨を折ったよ・・・このソウルジェムからはクレオパトラの資質を受け継いだ
強力な魔女が生まれるはずなのに・・・本人の意識が魂を残したまま成仏して記憶が白紙の状態だから
どうしようもないとね・・・」





氷川「そこで考えたんだ・・・白紙の状態の魂にニセモノの記憶を・・・人間としての記憶を
与えて・・・クレオパトラのソウルジェムに全く新しい人格を与えようとね」


氷川「人間として一喜一憂する性質さえ与えれば・・・後は絶望させて孵化させるだけで・・・
オクレパトラは生まれるからね!!」


さやか「ま・・・まさか」

バイオリン仮面「クレオパトラのソウルジェムを濁らせるためだけに・・・作られた記憶・・・!!
作られた人間・・・!!それが・・・・!!」


氷川「そう・・・!!セーラーV・・・上条恭子なのさ!!」ドォーン!

332: 2014/02/02(日) 19:41:38.29 ID:m/rfw60Q0
心電図仮面「ひ・・・ひどい!!」

オルガン仮面「僕たちの・・・兄妹でもあり・・・娘でもある恭子の正体が・・・」


キャノン仮面「演歌仮面!!お前は心を痛めないのか!遺伝子上君と鹿目さんの娘でもある恭子に!
利用するだけの道具としてしか見ていなかったのか!!」





さやか「理由は!?まどかと自分だけじゃなく・・・あたし達の遺伝子も組み込んだ理由は!?」

氷川「僕だって恭子を僕とまどかさんだけの娘にするつもりだった」



氷川「だけど恭介とまどかさんの遺伝子ではうまく合成されなかった」

氷川「これはおそらく・・・僕がまどかさん以外と結ばれた世界の恭介・・・演奏仮面のクローン体が
すでにこの世に生を受けた後だったからだろうね」



氷川「さまざまな可能性の恭介の因果が・・・まどかさんの遺伝子とだけ交わることを拒絶したんだ」



氷川「結果・・・恭子は君たち全ての因子を持つ・・・
君たちにとっても「娘」と呼べる存在としてこの世に生まれたのさ」



マミ「恭子さんが・・・私達の娘・・・」

杏子「許せねえ・・・!!それが本当だとしたら!!あんたは・・・あんたはあたしの娘を
目的を達成するための道具としてこんな・・・こんなひでー事をしたって言うのか!!」




さやか「ところで氷川・・・あんたの「目的」って・・・一体ナニよ・・・」





一同「・・・!!」ざわっ



さやか「自分が・・・自分の時間軸で・・・まどかを救えなかったから・・・
まどかの生きている世界を作ろうとするのなら・・・理由はわかる・・・」


さやか「なぜならそれは・・・初代バイオリン仮面・・・氷室さんがこの時代で実行した行動だったから・・・!!」

さやか「守りたい者・・・愛する者が・・・あたしからまどかに変わっただけだから・・・まだわかるよ」



さやか「まどかが生きている世界線が望みなら・・・余計なことしなくていいじゃん・・・
あたし達は・・・仲良くやれてたんだし・・・」



さやか「とすると・・・あんたの目的は・・・要するに生きているまどかとイチャイチャちゅっちゅする事・・・
自分がこの時間軸の人間でないことお構いなしにまどかをさらってしまおうって目的だとも考えられるけど・・・」



さやか「それも違うよね・・・もしそれが目的ならマッギーカーになりすましたり・・・
わざわざ恭介のクローンを作ったり回りくどいことしなくていいよね?」

さやか「あんた達には・・・洗脳の演奏があるんだから・・・それをまどかに聞かせて
自分だけのまどかとして記憶を植えつければ・・・それだけですむ程度の「目的」・・・よね?」



333: 2014/02/02(日) 20:01:11.12 ID:m/rfw60Q0
氷川「・・・」



オクレパトラ「KYOOOOOO!!」

市民達「魔女が!魔女が市街地に進入し始めたぞ!!」

市民達「終わりだ!この町だけでなく・・・世界はあいつに滅ぼされるんだー!!」




氷川「マッギーカーに扮した僕は・・・表向きにはまどかさんのソウルジェムを魔女化するまえに砕きたいと
声明放送をした」

氷川「そして今・・・インキュベーターのこの事件への中継は全てハッキングして中止にしている・・・」



氷川「試合途中で途切れた放送・・・そして・・・町で暴れる巨大魔女、オクレパトラ!!」

氷川「この状況で・・・市民が判断する事は・・・なんだかわかるかい?」




杏子「!」

マミ「そうか・・・そういう事なのね・・・」



さやか「市民達は・・・オクレパトラをまどかが魔女化したモノだと誤認する!!」




氷川「その通り。そして僕はマッギーカーとして・・・アレを討伐するという名目上軍隊を動かせる」

氷川「オクレパトラを・・・「まどかさんの魔女化した姿」として処理すれば・・・本物の
まどかさんの行方は誰にも追及されることがないだろ?」




氷川「あとは・・・まどかさんのソウルジェムを手に入れて・・・」

氷川「じっくりと魔女にすればいい・・・この時間軸では・・・インキュベーターのでは無く・・・
世界政府の切り札・・・戦争兵器としてね・・・!!」



氷川「いや・・・世界政府も最終的に裏切るだろう」

氷川「まどかさんの魔女は・・・まどかの魔女は僕だけのモノなんだよ・・・」


ゴゴゴ・・・



氷川「まどかの魔女が・・・インキュベーターに触られるくらいなら・・・いっそ僕が・・・」





さやか「氷川!!」ドドド・・・


杏子「お前は・・・お前は!!」



マミ「まどかさんを・・・!!」



ほむら「支配するつもりね!!」ドバァーン!!

334: 2014/02/02(日) 20:22:44.61 ID:m/rfw60Q0
さやか「ほむら!!」


杏子「まどかは!?おい!!まどかはどうした!?」

ほむら「まだ寝ているわ・・・ソウルジェムを手元に戻したけど・・・目覚めるには時間がかかるみたい」



マミ「本体と離れたことで穢れを溜め込んだ自分のソウルジェムを浄化しているのかしら?」



ほむら「氷川・・・!!お前だけは許さない!勝手な支配欲でまどかを・・・その他の人間を犠牲にするなんて!」

氷川「残念だな暁美さん・・・同じ女性を愛する者同士として・・・君は僕の考えをわかってくれると思ったんだけどね」




氷川「まどかには好きにさせた相手の人生を狂わせる魔性の魅惑があること・・・
それを君もわかってるんじゃないのかな?」



氷川「僕はまどかの魔女を手に入れるためにナニもかもめちゃくちゃにしてやる覚悟が出来ている」

氷川「この気持ち・・・君ならわからないでも無いって言ってくれると思ったんだけどね・・・」




さやか「ほむらは・・・!!ほむらはあんたとは違う!!」

ほむら「いいえ・・・同じだわ」



さやか「ほむら!?」


ほむら「私も・・・まどかが好き・・・その思いだけで・・・統計80年近く同じ時間を繰り返してきた」

ほむら「それを苦痛とも思った事は無いわ・・・狂ってると思ったことも無い」


ほむら「今はあのときの痛みさえも愛おしい・・・
だって私だけの・・・まどかのためだけの「愛」のための行動だったのだから・・・」


杏子「・・・!」ゾクリ

マミ「サ・・・サイコさん!」

さやか「この図式・・・クレイジーサイコレOVSクレイジーサイコノンケ!?」



ほむら「でもね氷川・・・あなたと私とで・・・まどかに対する愛の形が決定的に違うところが・・・
一つだけ存在するわ」


氷川「へえ・・・それはなんだい?」



ほむら「私が幸せになって欲しいまどかは・・・魔女でも女神でも無いわ」

ほむら「「人間」のまどかの幸せを守るために戦う!!それが私とあなたとの決定的な違いよ!!」バァーン!!



杏子「ほむら・・・!!」

マミ「ほむらさん!」

さやか「えらい!よく言ったぞほむら!!」

335: 2014/02/02(日) 20:47:55.82 ID:m/rfw60Q0
ほむら「そうよ・・・私は・・・人間のまどかを守るため・・・それだけのために魔法少女として契約した!」

ほむら「だから・・・まどかが魔女や女神になるといのなら・・・引き裂いてでも人間に戻すわ」

ほむら「まどかの幸せのため手段を選ばないのは・・・私も同じよ・・・だけど・・・
それは人間のまどかに対する私の・・・愛ゆえの行動・・・」

ほむら「あなたは・・・まどかを魔女にしようとしているあなたは・・・間違いなく私の敵だといえるわ・・・」




ほむら「氷川京介・・・あなたは「頃す」!!」

ほむら「インキュベーターにもあなたにも・・・まどかを触らせたりはしない!!」



さやか「そういうことだよ氷川!あたしたちは人間まどかの味方であんたは敵!!
わかりやすくていいでしょ?」

杏子「魔女のまどかを求めるなんて得体のしれない愛は・・・親父の教えじゃ間違いなく重罪だからな」

マミ「みんな!!決めるわよ!!」



なぎさ「まどかの穴はなぎさが埋めるのです!マミ!!例のキメセリフ!!今言いましょう!!」



ほむら「私達は・・・まどかを・・・大切な人を守るため戦う魔法少女・・・!!」


5人「ピュエラマギ・ホーリー・クインテット!!」ババーン!!



オルガン仮面「僕たちも忘れちゃ困るよ!」

キャノン仮面「音楽がつむぐ絆の戦隊」


ピアニスト仮面「なぎさぱんつ仮面の僕も力を貸すよ!!」


心電図仮面「演奏戦隊!」




4人「バイオリンジャー!!」バーン


さやか「いくら強力な魔女が暴れていようとも10人いれば絶対倒せる!行くよみんな!!」


オルガン仮面「って・・・アレ?10人?」

キャノン仮面「バイオリン仮面は!?肝心のバイオリン仮面はどこだ!!」




心電図仮面「せっかく僕たちが・・・リーダーとして認めたのに!」

ピアニスト仮面「・・・!?バイオリン仮面・・・おい!?どうした!?うずくまって泣いて・・・ナニしてるんだ!?」





バイオリン仮面「嫌だ・・・僕は・・・戦えない・・・戦いたくない・・・!!
戦うに値する・・・器量さえも・・・無い・・・!!」


さやか「恭介!?一体どうしたの!?」

336: 2014/02/02(日) 21:06:28.05 ID:m/rfw60Q0
バイオリン仮面「僕たちが・・・戦ったところで・・・恭子は元にはもどせない・・・」

バイオリン仮面「戻せたとしても・・・僕たちにナニができる・・・!!からっぽだった恭子の記憶に・・・
ナニをしてあげられるというんだ・・・!!」



バイオリン仮面「僕は・・・演歌仮面氷川とも・・・ここにいる演奏仮面達とも違う・・・!!」

バイオリン仮面「できないよ・・・!!
恭子は僕の娘なんだ・・・!!これ以上彼女を傷つけるようなことしたくない!!」



オルガン仮面「バカ!そんなこと言ってる場合か!
恭子を・・・オクレパトラを倒さないとこの町どころか世界は・・・!!」



バイオリン仮面「わかってるよそんな事は!!でも・・・でも動かないんだ・・・!!」

バイオリン仮面「どうすればいいのか・・・恭子のためになにをしてあげられるか・・・
もうそれがわからないんだよ・・・!!」



ピアニスト仮面「弾くんだ恭介!!君のバイオリンを!!恭子に届かせるんだ!!」

心電図仮面「そうだよ!僕たちみんなで演奏すればあるいは・・・!!」



バイオリン仮面「僕の演奏って・・・本当に思ってるほどすばらしいモノかな?」

仮面たち「!!」


さやか「ちょ・・・ちょっと恭介!?」



バイオリン仮面「だってそうだろ・・・?
僕はバイオリンの腕を認められて・・・ジャニーさんにスカウトされたわけじゃないんだから・・・」

バイオリン仮面「3年かかる訓練を1年で終えたのも努力じゃなかったんだ・・・単純に
留めておく口実が思い浮かばなかっただけなんだって・・・!!」



ジャニー北側「恭介・・・それは・・・!!」


バイオリン仮面「前までは・・・世界中の誰もが僕のバイオリンを見放したとしても・・・
それでもさやかが認めてくれるなら・・・好きでいてくれるならって思って・・・僕は歩みを止めなかっただろう」




バイオリン仮面「でも・・・今は違うんだ・・・今僕が助けたいのは恭子なのに・・・
恭子に届かせる演奏が出来るかどうか・・・もう自信が持てないんだ・・・!!」


オルガン仮面「恭介・・・」

キャノン仮面「そこまで根性無しだったのか?君は・・・!!」



さやか「恭介・・・」


心電図仮面「さやか・・・!バシッと一発お願いするよ!」

ピアニスト仮面「気合を入れて立ち上がらせてやんな!!」


さやか「・・・」ぎゅっ

一同「!?」

337: 2014/02/02(日) 21:30:19.83 ID:m/rfw60Q0
バイオリン仮面「・・・」

バイオリン仮面「君は・・・僕を責めないのかい?さやか・・・」


さやか「言ったでしょ?悩んでばかりなところも・・・それがあたしが恭介を好きになった一つの理由でもあるって」

さやか「あんたが弾きたく無いのならそれでも構わないよ・・・それが・・・恭介の悩んでだした結論ならね・・・」



さやか「でもあたしは・・・悩むより先に身体が動いちゃうタイプの人間だから・・・」

さやか「だからこそ・・・恭介みたいな悩んで足を止めてしまう人たちの・・・助けになろうと思ったの」



バイオリン仮面「・・・」

さやか「だからわかったよ!あたしがこの時間軸で恭介を好きになった理由・・・!」


さやか「他の時間軸の恭介たちとは違う・・・バイオリン仮面だけが持っている「悩む」感情」


さやか「あたしは・・・それを守りたいって思ったんだ」



さやか「たとえ恋人や夫婦になったとしても・・・考えを押し付けるのが愛情とは言わないってわかったんだ」

さやか「もし恭介が戦えないせいであたしが負けたとしても・・・後悔しないって思ったんだ・・・」


さやか「恭介が最後まで悩んで・・・たとえ動かなかったとしても・・・」

さやか「あたしは・・・恭介の考えを尊重したい」


バイオリン仮面「!!」




さやか「悩むって言う一見ネガティブな「可能性」に・・・
恭介に・・・バイオリン仮面に賭けてみたい・・・そう思えたんだ」




バイオリン仮面「さやか・・・」

さやか「あたし達は行くよ・・・まどかが守ろうとしたこの町を・・・この世界を守りたいから!!」


さやか「「可能性」は無限にある・・!!だからこそあたしは悩んでいる恭介を責めたりはしない!!」



さやか「でもだからこそあたしは動ける!!「悩むより先に身体が動く」事だって何か打開策が生まれる
「可能性」を秘めているから!!」



さやか「行くよみんな!!バイオリン仮面の代わりにあたしが指揮を執る!!」



杏子「おう!」

マミ「上条君と結ばれる別の未来・・・それだけじゃないわ」

ほむら「私達の可能性は無限に存在しえるモノなのよ」


なぎさ「つまり・・・その可能性すら・・・「未来」を無くそうとしている氷川こそ・・・」


仮面たち「僕たちの敵!!それだけはハッキリしているからね!!」

338: 2014/02/02(日) 21:56:05.27 ID:m/rfw60Q0
氷川「盛り上がっているところ悪いが・・・駄目押しをさせてもらう」

氷川「オクレパトラが覚醒するその時・・・あらかじめ録画しておいた映像を世界配信することになっていてね・・・」




モニター「パッ」



さやか「!!」



マッギーカー「日本の・・・そして世界の皆様・・・心を強くして聞いてください・・・」

マッギーカー「私達の努力もむなしく・・・鹿目まどかは魔女として暴走してしまいました・・・」



マッギーカー「かくなる上は・・・魔女を見滝原市ごと焼き払うためミサイルを撃ち込む命令をさせて頂きます」

マッギーカー「この放送が・・・その命令のトリガーとなっています・・・見滝原市にまだ残っている市民の
皆さん・・・そして隣合わせの市の皆さんも・・・速やかに避難してください!」



マッギーカー「すでにミサイル発射命令は下されました・・・どうか皆様・・・避難のほどを・・・」







杏子「な・・・!?」


氷川「あと一時間だ!あと一時間でミサイルはここに到達する!」


氷川「それまでにオクレパトラが倒せるか!?倒した後でミサイルを打ち落とせるか!?」



氷川「僕は違うよ!一時間あればまどかのソウルジェムは簡単に奪える!」

氷川「だって君たちの注意はオクレパトラに向けざるを得ないんだからね!」




氷川「今まどかのそばにいるのは腑抜けになったバイオリン仮面だけだ!彼には僕がまどかのソウルジェムを奪うのを
邪魔する気力なんてないはずさ!」




さやか「!!」

さやか「みんな!マズいよ!!一旦まどかの近くまで戻るよ!!」



氷川「させるか!オクレパトラ!!さやか達を拘束しろ!!」


オクレパトラ「KYOOOOOO!!!!」


シュルシュルシュルッ!ガッキィィン!!

杏子「これは・・・!!」



マミ「オクレパトラの胎内から・・・鎖鎌が出てきて・・・巻きついて・・・!!」

ほむら「まどか!まどか!お願い恭介・・・!!動いて!!まどかを守ってーッ!!」

339: 2014/02/02(日) 22:21:22.67 ID:m/rfw60Q0
まどか(睡眠中ソウルジェムは胸の上)「・・・」


氷川「さあ・・・ずっと待っていたよまどか・・・この時を・・・」

氷川「今度こそ君は・・・君の魂は・・・魔女としての君は・・・僕のモノになるんだ!」



バイオリン仮面「ま・・・まて!それ以上鹿目さんに近づくな!!」

氷川「お前にナニができる?悩みだしたお前にナニができるというんだ?」



氷川「君は恭子を・・・オクレパトラを救いたいんだろ?だけど君にナニが出来るんだ?」


バイオリン仮面「ぐ・・・」

氷川「オクレパトラの意識は・・・完全に魔女のそれになってしまった・・・もはやボクの命令を実行するだけの
道具へと変わり果てたのさ」




氷川「君の演奏は力不足だ・・・君に出来ることなんてナニも無いのさ」



(三人の左手をいっぺんに鎖で取られて動けない演奏仮面たち)


オルガン仮面「くそ・・・!鎖が・・・鎖が絡みついて鹿目さんを助けに行けない!!」

心電図仮面「いや・・・一つだけあるぞ!この鎖から抜け出せる唯一の方法が!!」


キャノン仮面「な・・・なんだそれは!?」





ピアニスト仮面「お前達・・・ナニを話しているんだ・・・!?まさか・・・まさか・・・!!」




氷川「さて・・・いただこう・・・これが・・・まどかのソウルジェム・・・」

氷川「魔女まどかの・・・モト・・・」うっとり



心電図仮面「電気メス攻撃!!」シュッ



氷川「・・・!!」



オルガン仮面「オルガン・フィスト!!」ドンッ!

キャノン仮面「キャノン砲ー!!」ズドン!




氷川「これは・・・!?お前ら!?どうやって鎖鎌から抜け出し・・・」


氷川「!!」



340: 2014/02/02(日) 23:07:08.93 ID:m/rfw60Q0
さやか「そんな・・・!」

杏子「恭介・・・!!」

マミ「上条君・・・!!」



ほむら「3人の演奏仮面の左手が・・・無い!?」



バイオリン仮面「な・・・なんてことを!!」


バイオリン仮面「ど・・・どうして左手を捨ててまで戻ってきたんだ!?
君たちはもう二度と演奏できなくなってしまうじゃないか!!」



氷川「邪魔するな・・・!!」

氷川「氷川京介の演歌その2!還元節!!」



♪~♪~♪

オルガン仮面「ぐ!」


キャノン心電図仮面「ぐああああ!?」



氷川「この歌を聞いた自分以外のクローンを元の恭介のDNAに戻す歌だ!」


バイオリン仮面「み・・・みんな!!」



オルガン仮面「心配要らないよ恭介・・・だって僕たちの左手は・・・」


心電図仮面「いまそこに・・・君のそばにあるのだからね・・・」

バイオリン仮面「!!」



キャノン仮面「僕たちも賭けるよ・・・君の「悩む」という可能性に!」

オルガン仮面「恭介・・・君自身が・・・僕たちの・・・「可能性」そのものなんだ!」


心電図仮面「受け取ってくれ・・・僕たちの仮面を!!ほむらさんたちの下着を!」


キャノン仮面「僕たちの意志を・・・受け継いでくれ!!」


じゅうう・・・べちゃああん!!



バイオリン仮面「あ・・・あ・・・あ・・・」


さやか「恭介が!!オルガン仮面たちが!!」

杏子「溶けて・・・謎の・・・白い液体へと変わった!?」


マミ「彼らの身体を作っていた・・・上条君のクローン体が・・・」

ほむら「恭介の・・・DNAへと・・・戻ってしまったわけね・・・」



341: 2014/02/03(月) 12:38:27.06 ID:+M7AQK9Z0
バイオリン仮面「うあああああ!!」


バッ!

なぎさ「恭介がバイオリンを手に取ったのです!」

バイオリン仮面「くそっ!動け!動いてくれ・・・僕の指!!」ガタガタガタ・・・



バイオリン仮面「迷いはまだ晴れてないけど動くしかないんだ!僕しか今は動けないんだ!!」

バイオリン仮面「弾けない・・・!!本能が・・・演奏を拒絶しているんだ・・・!!」



バイオリン仮面「恭子を・・・さやかを!!鹿目さんを!みんなを助けたいんだ!!」

バイオリン仮面「僕なんかのために!命を投げ出した演奏仮面たちに申し訳ないんだ!!」

バイオリン仮面「動いてよ!!」




氷川「無駄だよ。具体的に恭子を助ける方法を思いつかなければ君の迷いは晴れないだろうね」

氷川「そしてそれはバイオリンが弾けなくなるほどのトラウマを意味する」



氷川「恭介・・・お前は間違いなく上条恭介の中で一番強い能力を持った演奏仮面だよ」

氷川「だがそれは・・・精神面に大きく左右される・・・「悩む」特性が引き起こす諸刃の剣だ」



氷川「だけど僕は違う・・・!インキュベーターに囚われた魔女まどかをいつかモノにしたい」

氷川「マッギーカーとすり替わる決心をしたあの時から・・・すでにそれだけを考えて生きてきたのだ」





~~~

まどかの意識



まどか「わたし・・・眠っているの・・・?ここは?」

まどか「わたしの・・・意識の中・・・」

まどか「わたし以外の・・・誰かの意思を感じる・・・」



まどか「あなた達は・・・誰なの?」




まどか恭介「「・・・」」


まどか「違う世界からやってきた・・・わたし・・・そして・・・上条君!?」

まどか「二人とも・・・あんなに仲良く寄り添って・・・」



まどか「そっか・・・そういう可能性もありえたんだね・・・」


342: 2014/02/03(月) 12:46:43.53 ID:+M7AQK9Z0
恭介「まどかさん・・・いや・・・僕の彼女のまどかさんとは違うから・・・鹿目さんって呼ばせてもらうね」

まどか「わたし達のお願い・・・聞いてくれるかな?」



まどか「お願い・・・?」



カッ!



さやか「まどか!まどかーッ!!」

ほむら「いけない!!氷川がまどかのソウルジェムを手に取ったわ!!」




氷川「ふふふ・・・」


ガシッ(氷川の腕をつかむまどか)


氷川「!?」



杏子「まどか!!」

マミ「まどかさん!!」



なぎさ「まどかが・・・まどかが・・・!!」

ピアニスト仮面「目を覚ました!!」





バイオリン仮面「鹿目・・・さん!?」


まどか「わたしを・・・」ゴゴゴ・・・




まどか「わたしを・・・あなたなんかに・・・」


まどか「渡さない!!」カッ!!





氷川「・・・!!」



ゴゴゴ・・・(魔法少女化)



ほむら「まどかーッ!!」



氷川「目覚めてしまったのかい・・・まどか・・・!!」



343: 2014/02/03(月) 15:02:44.78 ID:+M7AQK9Z0
キラキラキラ・・・


さやか「まどかの・・・まどかのソウルジェムが!!」

杏子「完全に復活している!」

マミ「なんて神々しい輝きなの・・・まるで・・・」




なぎさ「まどかが・・・しばらく目を覚まさなかったのは・・・ソウルジェムの自己修復のためだったのです!」

ピアニスト仮面「それだけじゃない・・・あの瞳は・・・覚悟を超えた決意の目だ!!」




氷川「残念だよ・・・もう少しで君を手に入れることが出来たのに!」

氷川「これも一つの愛の形だと・・・何故君はわかってくれないんだい?」




まどか「氷川・・・あなたは魔女のわたしを手に入れて・・・その後はどうするつもりなの?」

氷川「とりあえずは僕の時代へと持ち帰るさ」



氷川「もう少しでインキュベーターと人類の戦争が終わる。君は最終兵器を失った
奴らにとどめを刺すために必要なんだ」



氷川「もちろんその後は・・・君を支配して愛でる。適度に力を解放させて
インキュベーターだけでは無く・・・人類までも僕が支配するんだ!」



まどか「やっぱり・・・」

まどか「氷川・・・あなたのそれは・・・ただの支配欲だよ」



まどか「それも・・・あなたの本当の目的はわたしじゃない・・・世界を征服することだよ」



氷川「違うね!まどかを独占したいとする気持ちに嘘は無い!世界を支配下に置く事はそのついでの利益でしかない!」


氷川「さあ・・・僕の演歌を聞くんだまどか・・・歪んで見えるかもしれないけど大丈夫さ・・・
きっと・・・僕の時間軸のまどかなら・・・わかってくれる」



氷川「まどパン・・・装着!」


演歌仮面「変身・・・!演歌仮面!!」


演歌仮面「そして聞くがいい!氷川京介の演歌その3!桃色のバイヨン!」




演歌仮面「君に宿らせた・・・僕の時間軸のまどかさんの人格を呼び覚ます!!」

♪~♪~♪


まどか「うっ!!」


ほむら「まどかああああああっ!!」

344: 2014/02/03(月) 15:18:10.37 ID:+M7AQK9Z0
杏子「お願いだ恭介!バイオリンを弾いてくれ!!」

マミ「あなたの演奏なら・・・洗脳演奏を打ち消せるの!お願い!!」



バイオリン仮面「動け・・・動け・・・!!」ブルブル



まどか「・・・」しゅううう・・・



演歌仮面「さあ・・・一緒に行こうまどか・・・」

演歌仮面「これは君のためでもあるんだよ?
僕の世界の人類は君がインキュベーター側の最終兵器だというだけで忌み嫌っていたんだ」



演歌仮面「ずっと離れ離れになっていてごめんね・・・君の事を悪く言った奴らに・・・僕たちが見せ付けてやるんだ」



演歌仮面「人類とインキュベーターよりも優れた存在・・・それが僕たちだってね」




まどか「恭介くん・・・」



さやか「恭介くん・・・!?」

なぎさ「マズいのです!あっちは氷川の方のまどかなのです!!」



ほむら「騙されないでまどか!!あなたを一番愛してるのは私よ!!そいつじゃないわ!!」




演歌仮面「恭介くん・・・」うっとり

演歌仮面「そうだ・・・それでいいんだまどか・・・」




バシッ


まどか「触らないで!」




一同「!?」


演歌仮面「な・・・!?」



まどか「恭介くんは・・・恭介くんとわたしは・・・離れ離れになってなんかいない!!」




まどか「ずっと・・・ずっと一緒にいたんだよ・・・ずっとずっとわたしを守ってくれてたの!」

まどか「あなたは・・・恭介くんじゃない!!恭介くんはここにいるの!!」バァーン!



演歌仮面「な・・・なにを言ってるんだまどか!?」

345: 2014/02/03(月) 15:40:32.87 ID:+M7AQK9Z0
まどか「わたしが・・・魔女になってインキュベーターに囚われた時・・・その時すでに
わたしの魂は・・・氏者の世界の住民になってたの」


まどか「インキュベーターが操っていたのは・・・正確にはわたしの魔女じゃなくて・・・抜け殻の搭乗式のロボット
のようなモノだったの・・・」



演歌仮面「え・・・!?」

まどか「すっごい寂しかった・・・しばらくしたら抜け殻になったわたしに殺された魂も・・・大勢来て・・・」

まどか「その度に・・・氏者の世界でわたしは・・・迫害されたの・・・
お前に殺されたんだって何度も罵られたよ・・・」




まどか「でも・・・10年ほど後に・・・恭介くんが来てくれた・・・」

まどか「戦場で戦氏して・・・そこに連れてこられたんだ」




演歌仮面「・・・!?!?」



なぎさ「演歌仮面・・・氷川京介が・・・とうの昔に氏んでいる・・・!?どういうことなのです!?」


ピアニスト仮面「それじゃあアイツは!?マッギーカーでも恭介でも無いとしたら演歌仮面は何者なんだ!?」




まどか「恭介くんは・・・言ってくれたよ・・・まどかさんをいじめるヤツは同じ氏者でも許さないって」

まどか「それからの恭介くんは天国で・・・わたしがいじめられる度に戦ってくれた」



まどか「わたし・・・ずっと恭介くんに守られてきたんだよ・・・離れてなんか無いよ」




まどか「あなたは・・・恭介くんじゃない!」

まどか「わたしは絶対・・・あなたのモノにはならない!!」




パキィイイン!!



演歌仮面「う・・・嘘だ!!」

演歌仮面「そうだ!演奏量が不十分だったんだ!!僕のまどかじゃなくて
こっちの世界のまどかがデタラメを言っているだけなんだ!!」




まどか「わたし・・・歌えるよ・・・「銀色のバイヨン」を」

演歌仮面「!!」


まどか「そうだよ・・・付き合い始めたばかりの時恭介くんと一緒に作った曲・・・
わたしがまどかだから・・・歌えるんだよ?」


演歌仮面「や・・・やめろ!!」

346: 2014/02/03(月) 16:02:00.74 ID:+M7AQK9Z0
まどか「ちゃんと完璧に歌えたら・・・わかってくれるかな?」

まどか「わたしが絶対・・・あなたのモノにならないって事を・・・」



演歌仮面「ハッタリだ!!こっちのまどかがまどかの記憶を少し覗いただけなんだ!」

演歌仮面「僕は恭介だ!!まどかを誰よりも愛してる・・・演歌仮面・・・氷川京介!!そして上条恭介なんだ!!」





まどか「♪~♪~♪」


演歌仮面「・・・!!」



杏子「ま・・・まどかが演歌を!!」

ほむら「まどかの演歌好きはこの時間軸でも共通だわ・・・!でもカラオケで聞いたどの曲とも違う!」


マミ「あれが・・・あちらの世界のまどかさんだけの曲・・・!!」



さやか「恭介と一緒につくった・・・まどかだけの・・・まどかのための・・・恭介のための曲!!」




なぎさ「ちょっぴり妬けちゃうのです」

ピアニスト仮面「なぎさ・・・僕たちも帰ったら新曲(こども)を作ろう」




演歌仮面「・・・!?!?!?」ガクッ




まどか「・・・」



まどか(こちらの時間軸にチェンジ)「わかってくれたかな・・・」

まどか「わたしも・・・あっちの時間軸のまどかも・・・一緒の気持ちだよ・・・」




まどか「あなたに・・・わたしは・・・まどかは渡せない」

まどか「そしてわたしは・・・」ドドドド・・・




ほむら「まどか・・・!!」

さやか「まどかの身体から・・・すさまじく強い魔力が・・・」



まどか「わたしのもう一つの可能性・・・まどかと上条君が・・・静かに寄り添える未来を守るために・・・」

まどか「これからも無限に広がる可能性を・・・未来をともに作るために・・・!!」


まどか「希望をみんなと一緒につかむために・・・」

まどか「戦う!」

347: 2014/02/03(月) 16:18:39.73 ID:+M7AQK9Z0
まどか「スプレット・アロー!!」


シュババッバ!!!



シュパッシュパッ!!


杏子「鎖鎌の拘束が!!」

マミ「まどかさんの矢で浄化されていくわ!」



なぎさ「ありがとうなのですまどか!これでまた戦えます!!」




さやか「まどか!」

ほむら「まどか!!」


(ひとまずオクレパトラから離れてまどかのそばに集合)



ほむら「まどか・・・まどか・・・」ポロポロ

ほむら「戻ってきてくれたのね・・・良かった・・・まどかぁ・・・」ぎゅっ




まどか「ただいま。ほむらちゃん」

まどか「それとね・・・」




まどか「実は・・・ごめんねもなんだ」

ほむら「え・・・!?」




まどか「演歌仮面に囚われたのは・・・わたしの心が弱かったから・・・」

まどか「わたしが・・・臆病だったから・・・演歌仮面につけこまれちゃったんだ・・・」


さやか「ど・・・どういう意味!?」



まどか「わたしの魔法・・・「認識」はね・・・知りたくもない事まで知っちゃう困った魔法なんだ・・・」

まどか「ほむらちゃんに一緒に暮らそうって言われたとき・・・すごい嬉しかった」



まどか「でも・・・しばらく共同生活を続けたある日・・・わたしの心に「それ」が流れてきたの」


ほむら「「それ」って・・・?」

まどか「ほむらちゃんのわたしへの気持ちが・・・いつか愛情から友情に変わっちゃうっていう現実だよ」




ほむら「!?」

ほむら「そ・・・そんな事ありえないわ!私は・・・私はまどかがいつまでも好き!それは変わるはずなんか無い!!」

348: 2014/02/03(月) 16:44:06.77 ID:+M7AQK9Z0
まどか「ありがとうほむらちゃん・・・でもわたしにはわかっちゃったんだ・・・」

まどか「ほむらちゃんのわたしへの・・・限りなく愛情に近い気持ちって言うのはね・・・
わたし達の年頃特有の・・・子供の心が残っているからこその感情なんだって」



まどか「これから広い世界に向けて・・・大人になる・・・
なにかから「卒業」する度に・・・その気持ちは薄れていくものなんだよ」



まどか「わたしも・・・ほむらちゃんも・・・今は一緒にいるけど・・・いつかちゃんと男の人を好きになって
・・・その人と結婚して離れ離れになるの・・・それがわたしにははっきりわかっちゃったんだ」



ほむら「そ・・・そんな・・・」


まどか「その可能性が・・・上条君だったとしてもおかしくなかったんだよ・・・だからこそ
平行世界に・・・わたしたちとくっついた上条君たちもいる・・・そういう事なんだ」




まどか「みんなと一緒に・・・すごい楽しい日々を暮らしながら・・・本当は不安だったの」

まどか「みんな違う夢を見つけて・・・いつか離れ離れになる・・・その日は明日なんじゃないかなって
・・・すごい寂しかった・・・そう思うと悲しかった」


まどか「だから・・・つかまっちゃったんだと思う・・・
わたしが囚われたら・・・またみんなが助けに来てくれる・・・心を一つにしてくれる」


まどか「そんな気持ちが・・・少しでもあったから・・・だからわたしは・・・」



さやか「まどか・・・」

杏子「ただの憶測だろそれ・・・気にすんなよ!そんな事」



マミ「その気持ち・・・痛いほどわかるわまどかさん・・・卒業式の日の私は・・・まさに同じ気持ちだったから」



まどか「でも・・・今にも消え入りそうな儚い感情だからこそ・・・大事にしたいと思った」




まどか「ゆまちゃんが言ってたっけ・・・いつかは今じゃないって」

まどか「たとえほむらちゃんのわたしへの気持ちが・・・友情に変わる日が来たとしても・・・」



まどか「みんなそれぞれの道へ・・・「卒業」して離れ離れになる日が来たとしても・・・」

まどか「みんなが傍にいてくれる「今」だけを大事にして生きる・・・
「未来」へとつながる「今」を大事にしたいって思ったから・・・」



ほむら「まどか・・・!!」

まどか「行こう、ほむらちゃん!今はただお互いの気持ちに応える為に・・・」



まどか「ほむらちゃんの気持ちに応える為にわたしは帰ってきたんだよ!」

ほむら「・・・!!」


ほむら「わかったわまどか!それが・・・それがあなたの決意だと言うのなら・・・私も!」ぎゅっ

349: 2014/02/03(月) 17:00:54.36 ID:+M7AQK9Z0
マミ「仕切り直しね・・・みんな、いくわよ!」

なぎさ「はい!なのです!!」




6人「「ピュエラマギ!ホーリー・・・」」





6人「「セクステット(六重奏)!!」」ババーン!!




さやか「・・・」




なぎさ「・・・今明らかに・・・えOちな単語を想像した子がいるのです!」





さやか「えー!?誰だそれは!?けしからんなー!確かに響きは似てるけどそんな連想するなんて
乙女の風上にもおけんなー!」


なぎさ「やっぱりさやかなのです!なぎさはどの部分が「ナニ」に似ているかなんて一言も言ってないのです!」


さやか「ハ・・・ハメたな!こんにゃろー!!」






マミ「おしゃべりはここまでよ!オクレパトラを見滝原市庁の敷地内から出してはダメ!!」

マミ「市街地に足を踏み入れる前に、なんとしてでも倒すのよ!!」





バイオリン仮面「待ってくれさやか!!僕も・・・僕も行く!!」



さやか「恭介!!」


バイオリン仮面「戦わなきゃいけないんだ・・・みんなが・・・別の可能性の僕たちが・・・
僕にそれを託してくれたんだから・・・!!」




バイオリン仮面「・・・」ガクガクガク


さやか「まだ指・・・震えてるよ恭介・・・」

バイオリン仮面「え!?」



さやか「折り合い・・・付けられたわけじゃないんでしょ?やっぱりオクレパトラを・・・
恭子を助ける方法があるなら・・・そうしたいって」


さやか「あたしはいつまでも待つよ・・・だから決心がつくまでは・・・ここにいて」

バイオリン仮面「さ・・・さやか!!」

350: 2014/02/03(月) 17:19:24.91 ID:+M7AQK9Z0
まどか「上条君・・・これ・・・受け取ってくれるかな?」


シュルッ

ほむら「まどか?あなた自分のリボンを・・・!?」




まどか「わたしの中に宿った・・・もうひとつの可能性のまどかと・・・その子が好きになったもうひとりの上条君」

まどか「二人の思いが今・・・このリボンに込められてるんだ」



バイオリン仮面「!!」


まどか「きっと上条君なら・・・このリボンを通して・・・もう一人の上条君の声を聞いてくれるって」

まどか「そう信じてる・・・だから・・・わたしのリボン・・・上条君にあずけるね・・・」




バイオリン仮面「鹿目さん・・・」


まどか「上条君・・・一人じゃないよ」

まどか「もう二度と腕が動かないって言われたときの上条君は・・・一人で抱え込んでいた・・・」




まどか「でも・・・もう一人じゃないんだよ・・・さやかちゃんはもちろん・・・わたし達・・・
仁美ちゃん・・・中沢くん・・・早乙女先生・・・氷室先生・・・」


まどか「上条君が手を差し伸べれば・・・きっとみんな一緒になって悩んでくれるから・・・」




まどか「そしてこれからは・・・別の可能性の自分自身も一緒だよ」


まどか「きっと一人で悩むより・・・いい答えが見つかるから・・・
だから・・・他の演奏仮面の言葉も聴いてあげてね・・・」




バイオリン仮面「!!」




ピアニスト仮面「ならば僕もここに残ろう」

ピアニスト仮面「氷室よりは若いが・・・僕も大人の恭介だ」



ピアニスト仮面「人生の先輩として・・・何か恭介に言葉をかけてあげられるかもしれない」




なぎさ「恭介、恭介を頼んだのですよ!」



ピアニスト仮面「任せてよ!だけど君がピンチになったら・・・そちらを優先して助けるからね!!」


バババッ(再びオクレパトラへと立ち向かう6人)

351: 2014/02/03(月) 17:40:12.27 ID:+M7AQK9Z0
バイオリン仮面「鹿目さんのリボン・・・そして・・・」

バイオリン仮面「演奏仮面たちが残した・・・暁美さん巴さん佐倉さんの下着・・・」



ピアニスト仮面「気づいたかい?恭介」

バイオリン仮面「一年前のあの日も・・・僕はさやかのパンティから「声」を聞いた・・・!!」




バイオリン仮面「だからこれらの衣類全てを身につけること・・・もしかしてそれが・・・!!」

バイオリン仮面「消えていった・・・他の演奏仮面たちとの対話になるのか・・・!!」



ピアニスト仮面「その通りだよ恭介・・・自分の力でよくたどり着いた」




ピアニスト仮面「5人すべての衣類を身につけ・・・他の演奏仮面の声に応える時・・・君はまた新たな力を得るだろう」



ピアニスト仮面「その力こそ・・・オクレパトラを・・・上条恭子を救える唯一の方法かもしれない・・・!!」




バイオリン仮面「僕は・・・鹿目さんのリボンを・・・
巴さんのブラを・・・佐倉さんのぱんつを・・・暁美さんのストッキングを・・・!!」




バイオリン仮面「僕にすべてを託して消えていった全ての演奏仮面の声に応えるために・・・!!」



バイオリン仮面「今・・・全て身に付ける!!」



ばさっ(さやかパンティ解除) 

がばっ(杏子ぱんつ装着:顔)

かちっ(マミブラ装着;胸)

きゅっ(ほむらストッキング装着:足)


がばっ(さやかパンティ履きなおし:股間)

ぎゅっぎゅっ(まどリボン装着:髪)



バイオリン仮面「フォ・・・」



バイオリン仮面「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」



ピカッ



ピアニスト仮面「・・・!!こ・・・これは!!」ご

ゴゴゴゴゴゴ・・・・



352: 2014/02/03(月) 17:58:11.22 ID:+M7AQK9Z0
恭介「・・・」



恭介「やあ」

恭介「やっと・・・僕たちの声を・・・聞いてくれる気になったんだね・・・」



恭介「みんな・・・」

恭介「辛いときはいつでも僕たちに相談してくれ・・・僕たちは君自身だ」

恭介「いい答えを見つけるために・・・一緒に悩もう」


恭介「ありがとう・・・ありがとう・・・みんな・・・」


恭介「でも・・・やっぱり僕にはまだわからないよ・・・恭子を倒すことが・・・それが世界を救うことだとしても」

恭介「正しいと思えない・・・!!僕にとって恭子は・・・恭子はさやかと僕との娘なんだ!!」



恭介「なんだ・・・それじゃあ僕たちが戦おうとした理由と同じじゃないか」

恭介「・・・!?」


恭介「僕達も同じ気持ちさ!恭子は僕達全員の娘だ・・・だからこそ戦えると」


恭介「み・・・みんなナニを言ってるんだ!?」

恭介「「恭子を娘として愛してる」・・・「だから戦える」「だから戦えない」」




恭介「なんでこうも真っ二つに意見が分かれるんだよ!?動機は同じなのにおかしいよ!」


恭介「君の心に・・・とっくに答えは出ていたんだよ恭介・・・」


恭介「僕達は全員・・・同じ気持ちだ・・・よく考えてごらん?」

恭介「ヒントは出してあげたはずだよ?僕達がなぜ「恭子を娘のように思っている」からこそ戦えるか」




恭介「その答えは・・・僕達が口に出すべき言葉じゃない」

恭介「他の誰でもない・・・バイオリン仮面の恭介!君が見つけ出す答えなんだ!!」






カッ



ゴゴゴゴゴ・・・

ピアニスト仮面「す・・・すさまじい!!」



ピアニスト仮面「5人の演奏仮面の力が・・・今一つに!!」


新バイオリン仮面「そうだ・・・僕の心に・・・とっくに答えはあったんだ・・・」

新バイオリン仮面「戦える・・・僕は戦えるぞ・・・!!」

353: 2014/02/03(月) 18:13:10.79 ID:+M7AQK9Z0
新バイオリン仮面「恭子のためだからこそ・・・僕は戦えるんだ!!」



新バイオリン仮面「待っててくれみんな!僕も・・・僕もいますぐ行くよ!!」

新バイオリン仮面「ピアニスト仮面!君も力を貸してくれるかい?」



ピアニスト仮面「当たり前だ!まだ懐妊してないのになぎさを氏なせやしないさ!」






オクレパトラ「KYOOOOOOO!!!」



ザシュッザシュッザシュッ





さやか「本体のデカさだけじゃない・・・使い魔の数も多すぎる!!」

さやか「みんな!結界を開いて!!敷地内から出ようとする使い魔は全部自分の魔女結界にとじこめて!!」




杏子「とっくにやってるっつーの!!でも結界の容量を超えそうなんだ!」


ほむら「デカいヤツにはこちらも魔女で対抗よ!みんな!魔女を出して!!」




マミ「わかったわ!キャンデロロッ!!」ぽよ~ん



なぎさ「シャルロッテッ!!」がばぁ


さやか「オクタヴィアッ!!」グサーッ



杏子「オフィーリア!!」ゴウッ



ほむら「ホムリリー!!」ズオッ



まどか「クリームヒルト!!」ゴゴゴゴゴ・・・





マミ「なぎさちゃんが言っていた・・・魔女の力を使わざるを得ない瞬間・・・それがまさに今このときだったのね!」

なぎさ「マミの魔女だけなんか小さいのです!もっとがんばってー!!」



さやか「全員の魔女の力を使い果たしたとしても・・・あたし達は恭子を食い止める!!」

354: 2014/02/03(月) 18:32:16.61 ID:+M7AQK9Z0
ワーッ

大きさ比較
□□
□□←オクレパトラ  □←さやか達の魔女  。←マミの魔女



さやか「くっそ~!!大きすぎ!!マミさんだけじゃなくてあたし達の誰よりもデカイよ!」

ほむら「これじゃあ大人と子供の喧嘩ね・・・」


マミ「良かった・・・私だけの責任じゃないのね・・・」


まどか「でもなにか方法があるはずだよ!オクレパトラを止めるための・・・方法が!!」

杏子「その方法とやらを「認識」できねーのか?」


まどか「やってるよ!今解析中だよ・・・でもオクレパトラの情報量が多すぎて・・・」



???「弱音を吐くな!魔法少女達!!」


6人「!?」





???「とうっ!!」



♪~♪~♪~♪



まどか「バイオリンの音色・・・!!」

さやか「みんな!アレ見て!!」



杏子「な・・・なんだあいつは!?」

マミ「私達の下着を・・・すべて身に付けている!?」



ほむら「セーラーV・・・!?上条恭子!?」




???「幼さ(リボン)はまどか!やんちゃさ(顔ぱんつ)は杏子!
おっOい(ブラ)はマミ!!太もも(股パンティ)はさやか!!脚線美(ストッキング)はほむら!!」





???「そしてその実態は!!」バリバリバリーッ


なぎさ「上条恭子の姿が破れて・・・中から演奏仮面が・・・!!」


新バイオリン仮面「5人全ての衣類を身につけ・・・さらなる「究曲」へと進化した・・・」

新バイオリン仮面「バイオリン仮面・HUA(ハイパーアルティメット・アブノーマル)!!」

ジャキィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!


5人「・・・」

356: 2014/02/05(水) 10:54:06.60 ID:fype00hh0
まどか「へ」

マミ「へ」

ほむら「へ」

杏子「へ」





さやか「変Oだああああああああああああああああああああ!!!!」




バイオリン仮面「編隊・・・そう・・・私は編隊だ!!」

バイオリン仮面「5つの時間軸の上条恭介の意志!それが全て合わさっている!!」



バイオリン仮面「私はバイオリン仮面であると同時に演歌、心電図、キャノン、オルガン仮面でもあるのだ!!」





バイオリン仮面「だからそれぞれの合体(意味深)ワザも!」


バッ

マミ「え・・・?」



キャノン仮面(身体はバイオリン仮面)「聞こえるかい?マミさん・・・キャノン仮面だよ!」

キャノン仮面「僕の大砲はもう・・・爆発寸前だよ(意味深)」



キャノン仮面「マミさんが引き金を引いてくれ!二人で到達しよう!」

マミ「そ・・・それって・・・それって・・・!!」ドキドキ



キャノン仮面「いでよ!ハイパーアルティメットキャノン砲!!」


ズボッ



さやか「社会の窓から特大の砲台が!!」




キャノン仮面「マミさん!ワザ名を叫んでくれるよね!」

マミ「も・・・もちろんだわ!」



キャノン仮面「ハイパー・アルティメット!!」




マミ「ティロ・マリターレ!!(婚礼の祝砲)」



ドゴゴゴ・・・・

オクレパトラ「KYOAAAAAAAA!!!」

357: 2014/02/05(水) 11:12:30.32 ID:fype00hh0
オルガン仮面「杏子さん!」

杏子「恭介!!」



オルガン仮面「これからの僕達は家族だ・・・」

オルガン仮面「君が失ったもの・・・君と僕がこれから新しく作っていく関係・・・それは同じものだよ」



オルガン仮面「杏子さんにとって・・・家族よりも大事な人になりたい。そして新しい家族を」

オルガン仮面「専属メイドってだけじゃない・・・杏子さん・・・僕と結婚してくれるかい?」




杏子「・・・」

杏子「バカ・・・こっちの杏子相手にナニムキになってんだ・・・」



オルガン仮面「杏子さん!?」



杏子「あんたがその言葉をかけてやれるのは一人だけだ・・・あんたが帰る場所も・・・そいつのところだ」



杏子「でも・・・今はあたしの中にそいつが宿ってるって言うのなら・・・付き合ってやる」


オルガン仮面「ありがとう・・・ハイパーアルティメット・・・」



杏子「オルガニスタ・ファンタズマ!!」



ズラッ


さやか「!!杏子が・・・かつてないほどすさまじい数に!」



杏子「オルガンの鍵盤の数だけあたしは攻撃を連打する!!」




杏子「恭介の演奏に合わせて鍵盤として割り振られたあたし達が踊る!それがあたしと恭介の合体技!」



オルガン仮面「でてこい!僕のオルガン!」


ズポッ


さやか「社会の窓から・・・今度はオルガンが!!」



♪~♪~♪



杏子たち「うおりゃああああああああ!!!」

スパスパスパスパスパーッ



358: 2014/02/07(金) 17:34:55.64 ID:Q8glm4oZ0
心電図仮面「ほむらさん!」

ほむら「恭介・・・」



心電図仮面「君が治してくれたこの腕で・・・僕は絶対医者になってみせる」

心電図仮面「一人でも多くの人たちの・・・元気な心音を聞きたい。それが僕の夢」



心電図仮面「僕の演奏で一時的に君に能力を戻す。だから僕も時の止まった世界に・・・」


ほむら「わかったわ・・・さぁ手を握って」



心電図仮面「心電音の演奏、「あのすばらしい能力をもう一度」!!」


ピッピッピッ♪



ほむら「・・・!!盾が復活した!?これなら・・・」


ほむら「時間停止!この世界を私と恭介だけに!」



カチッ


シーン・・・


ほむら「本当に能力が戻ったわ」


心電図仮面「さあ行くよ!」



心電図仮面「時止めからの・・・ハイパーアルティメット!!」

心電図仮面「電撃破!!少ししびれるぞ恭子!!」




カチッ(解除)

ビリビリビリビリーッ



オクレパトラ「GYOOOOOOO!!!」フラフラ・・・




演歌仮面「まど・・・いや鹿目さん」

まどか「・・・今度は・・・本物の演歌仮面の上条君かな?」



さやか「・・・?どうなってるのよ!?あいつは?氷川は一体なんなの!?」

演歌仮面「あいつも間違いなく僕自身さ・・・ただし・・・違う「因子」が多少混じっている」



演歌仮面「徴兵された時まどかさんを
インキュベーターから取り戻すためマッギーカーを利用しようとしたのも僕自身の決意だ」


359: 2014/02/07(金) 17:49:47.08 ID:Q8glm4oZ0
演歌仮面「僕本人は・・・マッギーカーに信用を得る前に氏亡してるけどね」

演歌仮面「僕自身の影が・・・君達に迷惑をかけてしまった・・・それはすまない」



演歌仮面「僕が一曲歌う。氷川のそれとは違い呪いからでは無い慈愛から生まれる「セーラン節」!」

演歌仮面「オクレパトラの・・・恭子の心に響かせる」



演歌仮面「そして鹿目さん・・・歌唱中君は3秒間だけソウルジェムの穢れを無視して女神化できる」


まどか「!!」



演歌仮面「ワルプルギス以降・・・君は魔力のコントロールを覚え・・・一魔法少女としての
並の因果値までセーブすることが可能になった」

演歌仮面「自分を魔女化させないためのコントロールだけど・・・結果的に君は
ワルプルギス戦の一撃のような強力な一撃は使えなくなった」



演歌仮面「その一撃を今この瞬間だけ蘇らせる!ただし・・・オクレパトラを完全に浄化させてはいけない」



演歌仮面「バイオリン仮面に考えがあるみたいなんだ・・・だから彼を信じて・・・」



まどか「わかったよ!歌って!!」




演歌仮面「真・演歌仮面の演歌!ハイパーアルティメット!セーラン節!!」



♪~♪~♪


まどか「!!」




まどか「すごい・・・本当にあの時の感覚が・・・」ゴゴゴ・・・


ほむら「まどか・・・あなた・・・」



まどか「大丈夫・・・わたしはどこにもいかないよほむらちゃん」

まどか「ほんの少しだけ・・・人間じゃない姿に変わるだけだから・・・」





女神まどか「シューティング・スターッ!!」シュババババ・・・!!




オクレパトラ「KIYAAAAAAAAA!!」

しゅうう・・・


バイオリン仮面「そして・・・待たせたね・・・さやか」

さやか「恭介・・・」

360: 2014/02/07(金) 18:03:39.04 ID:Q8glm4oZ0
バイオリン仮面「違う可能性の僕は・・・君じゃない誰かを好きになった」

バイオリン仮面「という事はそれだけ君をフってきた事に繋がる」



バイオリン仮面「こんな薄情で優柔不断な僕だけど・・・信じて欲しいんだ」

さやか「信じてるよ恭介・・・むしろ今回の件でちゃんとわかったんだ」




さやか「あたしが好きになった恭介は・・・間違いなくバイオリン仮面一人だけだってね!」

さやか「言ったでしょ?他の時間軸に失恋をのりこえたさやかがいたとしても・・・
このあたしは恭介と一緒になれて嬉しかったって」


バイオリン仮面「さやか・・・」



さやか「それに・・・」

さやか「まどか達と付き合った恭介たちとあたし達とじゃ・・・決定的に違う「絆」があるし・・・///」



バイオリン仮面「・・・!!///」



バイオリン仮面「・・・えOちな彼氏でごめんなさい!」

さやか「だーかーらー!みんなも聞いてるのに口にださないでよ!」





バイオリン仮面「行くよさやか!ワルプルギスの時のように二人じゃない!恭子と僕達の家族のワザを決めるときだ!」

さやか「オッケー恭介。今度は家族での共同作業ってワケだね!」




バイオリン仮面「ハイパー・アルティメット!!」


さやか「ファミリー・スパークエッジ!!」






カッ!!


まどか「!!一瞬カットインが!!」


杏子「ああ・・・見えたぜ・・・さやかと恭介と・・・その二人の娘として生まれた恭子の姿が」



マミ「ファミリー・スパークエッジは・・・
親になったふたりが恭子さんのためにケーキを切ってあげるイメージから生み出されたワザなのね」



オクレパトラ「NU・・・NUUUUUUU・・・・」



ズシーン

ほむら「オクレパトラが・・・完全に地に伏した!」

361: 2014/02/07(金) 18:16:39.08 ID:Q8glm4oZ0
バイオリン仮面「今だ!さやかの精神世界に入るときにも使った曲!!「エンゲージ」!!」


♪~♪~♪

バイオリン仮面「傷つけてすまなかった恭子・・・君を疲れさせてからじゃないとこの曲は効果が無いから・・・」



マミ「オクレパトラの精神世界に入って何をするつもりなのかしら・・・?」

さやか「きっとあの時のあたしみたいに説得するつもりなんだよ」


杏子「説得って言ってもな・・・あの時みたいに・・・恭子を魔女から戻せる希望がないのに・・・」



ほむら「・・・消滅させて・・・今度は僕の娘として生まれ変わって来い・・・とでも言うつもりかしら」

まどか「そんなありきたりな答えじゃないよ・・・
わたしには上条君が考えてること・・・「認識」できるよ・・・」



まどか「上条君・・・あなたは・・・」




ボエ~♪


なぎさ「!!」

ピアニスト仮面「こ・・・このデスボイスは!!」



さやか「ま・・・まさか・・・」

まどか「氷川・・・!ニセモノの演歌仮面の・・・呪いの「セーラン節」!!」




オクレパトラ「・・・」ブルブルブル




オクレパトラ「GYOOOOOOOOOO!!!」ムクリ




ズシン・・・ズシン!

なぎさ「演歌の呪いを吸収して再びオクレパトラが立ち上がってしまったのです!!」




さやか「みんなアレ見て!オクレパトラのてっぺんに氷川が!!」



氷川「いやあ危ない危ない・・・あやうく騙されるところだったよまどか!!」





まどか「・・・?どういう意味?」


氷川「君の魔法の特性を忘れていた・・・「認識」は厄介な存在だという事に・・・」

362: 2014/02/07(金) 19:02:51.20 ID:Q8glm4oZ0
氷川「君達のことは調べさせてもらったと言ったよね?」

氷川「学園祭のとき・・・まどかはロミオとジュリエットのとある剣術シーンを演じる際さやかの手を握るだけで」

氷川「その経験を全て吸収したと聞く・・・そうだろ?」



氷川「こっちの時間軸のまどかが・・・
僕の時間軸のまどかしか知らない歌や歌い方のクセすらも真似できたのはその魔法のおかげだろう?」



さやか「ちょっとあんた・・・!!」

氷川「いやあ危なかった!やっぱりこっちのまどかが演技しているだけだったんだ・・・」


氷川「僕のまどかは僕を裏切らない!だからお前はまどかじゃない!器が一緒なだけだ!!」



氷川「待っていてねまどか!やっぱりそいつを頃してソウルジェムだけ奪う事にしたから!」




氷川「人間として愛でるまどかはまた個別にクローンを作ればいいだけだ・・・まずは
魔女まどかを手に入れる!!」



氷川「行けオクレパトラ!!器だけのそっくりまどかを踏み潰せ!!」



オクレパトラ「GU・・・GYOOOOO!!」



ズシーンズシーン!!


さやか「うわっ!!」




氷川「ただしソウルジェムは潰すなよ・・・あくまで肉体だけを頃すんだ」

氷川「よしよし・・・いい子だわが娘オクレパトラ・・・君は僕の命令なら・・・何度でも立ち上がってくれるんだね」





キュゥべえ「なぜ・・・君が完全にオクレパトラを命令通りに動かせるか・・・それで君の正体までたどり着けたよ」



氷川「!!」


さやか「!!モニター(でっかいビルとかに貼り付けられてるアレ)にインキュベーターが!!」



キュゥべえ「この放送は僕達インキュベーターが再び乗っ取った!!」



キュゥべえ「そして・・・この時間軸の僕達の意識さえもね」



氷川「な・・・どういう意味だ!?」




363: 2014/02/07(金) 19:44:20.47 ID:Q8glm4oZ0
キュゥべえ「君にとって一番なじみ深い時間軸のインキュベーター・・・
それが今この時間軸の僕達の意識に転送されている」



キュゥべえ「氷川・・・君に魔女まどかを破壊された負債を取り戻すためにね」

さやか「!!ま・・・まさか・・・」



まどか「キュゥべえと地球が・・・戦争を起こした時間軸から・・・!?」



キュゥべえ「僕達だって最終兵器を失って何も抵抗しないままやられるわけにはいかない」

キュゥべえ「少しずつ巻き返しの一手を進めていくうちに・・・僕達は君達のテクノロジーを一つ奪うことに成功した」



氷川「ま・・・まさか・・・」



キュゥべえ「そう・・・異なる時間軸に精神だけを飛ばす方法をね」


キュゥべえ「僕達の時間軸で人間側の代表者・・・つまりマッギーカーに扮している氷川・・・
君を出し抜いてオクレパトラを回収する・・・それが僕達の目的だった」



キュゥべえ「オクレパトラを・・・魔女まどかを失った僕達の第二の兵器とする」

キュゥべえ「その調査過程で氷川・・・君の正体がわかったよ」



キュゥべえ「視聴者の皆さんも気になってると思うし・・・こちら側のインキュベーターが見つけたエネルギー
「エキサイティング」を集めるためにもこうして緊急企画を放送しているわけさ」



キュゥべえ「バラエティ番組風の言い方をすれば・・・氷川の正体はなんでしょね?ってヤツだ」



氷川「正体だって!?そんなのわかりきっている!僕は違う時間軸から来た恭介だ!」

キュゥべえ「正確には・・・恭介と「その他の因子」が混ざり合ったクローンだよ・・・君もまた」




氷川「・・・!?」



キュゥべえ「僕達の時間軸の上条恭介が・・・まどかを救うために
マッギーカーを利用しようと決意したこと・・・それは間違いない」


キュゥべえ「だけど・・・マッギーカー達軍隊はそんな恭介の野心を見抜いていた・・・見抜いた上で利用したんだ」



キュゥべえ「僕達との戦いで傷を負ったマッギーカー・・・その肉体は永く持たなかった」

キュゥべえ「マッギーカーの後釜となる支配者が必要だった・・・そこで彼らは
戦氏したとはいえ恭介のその野心に目を付けた」



まどか「やっぱり・・・そっちの時間軸では・・・上条君はすでに・・・」

氷川「嘘だ!僕は恭介だ!!クローンじゃない!!騙されていただけの馬鹿な恭子とは違うんだ!!」

364: 2014/02/07(金) 20:00:40.47 ID:Q8glm4oZ0
キュゥべえ「恭介のクローンの野心を成長させてマッギーカー以上の支配者を作り上げる。それが
彼らの計画だった。指導者を失った地球人達の希望だったのさ」


キュゥべえ「だけど・・・上条恭介の野心だけでは足りなかった・・・
まどかを手に入れるという野心の他に・・・僕達インキュベーターすら支配下に置くという
絶対的な征服欲がある人物をマッギーカーの後継者とする必要があった」




キュゥべえ「そこで軍は・・・過去の偉人魔法少女の研究を進めた・・・
かつて女王や支配者だったものの魂をワルプルギスの残骸からサルベージできるかどうか試したのさ」




キュゥべえ「やがてそれはソウルジェムの形で回収することに成功した」


さやか「・・・!!」


氷川「まさか・・・まさか・・・」



氷川「やめろ・・・そんな事聞きたくない!僕は・・・僕は上条恭介だ!!」





キュゥべえ「軍は「その魔法少女」から「欲望」の感情だけを抜き取り・・・後に
マッギーカーの後継者となる上条恭介のクローン体にそれを合成させた」




キュゥべえ「人格を失い白紙となったソウルジェムは「まどかが生きている時間軸」に放り出された」

キュゥべえ「インキュベーターの最終兵器を破壊したその後継者が・・・今度は僕達への復讐のために
魔女まどかをどこかの時間軸から回収することを目的としてね」




キュゥべえ「「元々一人の魔法少女だった」その二つは引かれるように・・・君はこの時間軸にやってきた」



キュゥべえ「君がオクレパトラを・・・上条恭子を自在に操れるのもそれが理由だよ」



キュゥべえ「元々君達は・・・「同じ魔法少女」という存在だったのだからね」



氷川「やめろ・・・!!やめろ!!」

氷川「僕は・・・僕は・・・!!」



さやか「氷川の・・・氷川の正体は・・・!!」

キュゥべえ「ここまで言えば・・・クローン体として君の中に埋め込まれた「因子」が何か・・・もうわかるよね?」



キュゥべえ「君の本当の・・・魔法少女だったころの名前は・・・」

氷川「やめろおおおおおおおおおおおおおお!!!」





キュゥべえ「クレオパトラ・・・!!」デェン!!

365: 2014/02/07(金) 20:12:27.04 ID:Q8glm4oZ0
氷川「うわあああああああ!!」


氷川「おおおおおお・・・・・!!」しゅううううう・・・



ピアニスト仮面「氷川の・・・氷川の肉体が姿を変えていく!!」

なぎさ「人格が完全に覚醒したのです!それに伴って肉体が再構築されているのです!!」



さやか「あれはもう・・・恭介のクローンじゃない!あれは・・あれは・・・!!」



クレオパトラ「ハッ!?」




ほむら「クレオパトラ・・・!!」バーン!!




クレオパトラ「僕は・・・!?僕は・・・」



クレオパトラ「うわああああああああああああ!!」




ギュルギュルギュル!!


杏子「オクレパトラの鎖鎌が・・・クレオパトラをめがけて・・・!!」

マミ「一体ナニを・・・!?」




まどか「だ・・・ダメーーーーーー!!」



ぐちょっ


メキッぐちょっ バリッ ボキッ



クレオパトラ「僕は・・・違う・・・」

クレオパトラ「僕は・・・人間だ・・・」



クレオパトラ「ほんの少しだけ・・・まどかへの愛が・・・異常な形で目覚めただけの・・・
元々は普通の男の子なん・・・」




ぐちゃあっ



バイオリン仮面「・・・!」

バイオリン仮面「自分の正体に耐え切れず・・・恭子に自分を殺させたのか・・・」



オクレパトラ「GYAAAAAAAAAAA!!」

366: 2014/02/07(金) 20:26:05.14 ID:Q8glm4oZ0
さやか「・・・!!操ってたやつが氏んで・・・オクレパトラが・・・恭子がまた暴れだすよ!」

杏子「おい恭介!もう一度さっきのできるか!?」



バイオリン仮面「いや・・・したところで二度と通用しない・・・
もう一度個々の協力ワザをぶつけたところで見切られてしまうと思うよ」




ほむら「一体どうすれば・・・」

まどか「うう・・・思いつかないよ・・・さっきから「認識」魔法は使ってるのに・・・
恭子ちゃんを止める方法が・・・」



さやか「少しでも弱らせれば・・・恭介・・・さっきあんたがやろうとした解決策でなんとかなるの?」

バイオリン仮面「そうだよ・・・僕は恭子を頃したいんじゃない。ただ話し合いたい。それだけだからね」




さやか「せっかく5人・・・なぎさちゃんも含めて6人・・・戦隊モノのヒーローみたいに
魔法少女全員の絆が一つになったのに・・・」



まどか「・・・!!」ピーン





まどか「さやかちゃん!ナイスアイディアだよ!」

さやか「え?」



まどか「ヒントをありがとうさやかちゃん!わたし達まだ戦えるよ!」




なぎさ「そうか・・・そういう事ですか・・・まどか」

マミ「一体・・・なにをしようとしているの?」



まどか「戦隊モノのヒーローなら・・・自分達よりはるかに大きい敵相手にどうするか思い出したの」



さやか「そうか・・・巨大ロボット!!」


さやか「って・・・あたしらにとっての巨大ロボットって魔女でしょ?あたしらの魔女より
オクレパトラの方がでかいじゃんか!!」


なぎさ「もう一つ定番があるのです!それは・・・」



マミ「まさか・・・」

杏子「が・・・合体!?」



まどか「そうだよ!ワルプルギスも元々・・・別々の魔女だったモノが一つに集合して巨大な魔女になった」

まどか「オクレパトラも・・・同じ原理を使って生み出された巨大魔女・・・だとすれば・・・」

ほむら「私達の魔女を合体させれば・・・ワルプルギスの夜を生み出せる!?」

367: 2014/02/07(金) 20:41:09.64 ID:Q8glm4oZ0
まどか「正確には・・・ワルプルギスと同じ方法で具現化させる巨大魔女・・・」


マミ「「見滝原の夜明け」とでも名づけようかしら」キリッ

まどか「わたし達全員が・・・魔女を・・・自分の中にある絶望ときちんと向き合えたから・・・
できるかも知れない方法だよ」



さやか「でも・・・大丈夫かな?町のみんなはわかってくれるかな?」

さやか「下手すりゃ魔女が二体に増えたー!って絶望させるだけなんじゃ・・・」




まどか「うん・・・だからそれはさやかちゃんにお願いしたいなって」

さやか「お願いしたいって・・・ナニを?」




まどか「合体魔女・・・「見滝原の夜明け」のデザインを」

さやか「んんんんんんん・・・・!?」






まどか「だってこの中で一番特撮に詳しいのさやかちゃんだよ」

ほむら「そうね・・・市庁に潜入するときも・・・あなたは呼び名をレッドとかブルーとかにしたがってたわね」




なぎさ「誰がどう見ても正義のロボット風のデザインにするのです!」

マミ「それが町のみんなの不安を少しでもやわらげる方法になるのなら・・・」




杏子「そうだな・・・さやかなら安心だろ。あたしは自分が子供の時くらいしかそういうの見てなかったし」


さやか「う~ん。よし!わかった!!」



さやか「でもやるからにはあたしが主役だからね!「見滝原の夜明け」はベースとなる魔法少女ごとに形態を変える!
これどうよ!?」

さやか「今回はたまたまあたしがメインで合体するってだけの話!あんた達もいつか自分の魔女がメインパーツになる事
想定してデザイン考えなさいよ!」



まどか「う・・うん」

ほむら「これは嫌な宿題ね」


マミ「私は大歓迎よ♪そういうの」

杏子「ったく・・・それなら後でそれ系のDVD見せろよ」



さやか「その形態全部を「見滝原の夜明け」って呼ぶのは味気ないからね。「見滝原の夜明け」はあくまで
その巨大魔女の二つ名だよ」


さやか「あたしがメインを張る場合の巨大魔女の名前は「オクタヴィアン」!どーよこの名前ー!」ビシッ

368: 2014/02/07(金) 21:00:04.98 ID:Q8glm4oZ0
まどか「まんまだね・・・」

ほむら「そのままね・・・」

マミ「悪くはないけど・・・もう少しひねりを・・・」


杏子「言ってる場合か!?さっさと準備しようぜ!」




バイオリン仮面「ピアニスト仮面!さやか達の援護を」

ピアニスト仮面「了解!僕達は音楽で魔女達が合体する指揮をとるんだね!」




なぎさ「なぎさは後で加わるのです!まずは5人で合体するのです!」




さやか「おう!」


バイオリン仮面「・・・」


ピアニスト仮面「・・・」




♪~♪~♪





「オクタヴィアン」(「見滝原の夜明け」人魚の魔女ベース合体過程)




①ベースとなる人魚の魔女が両手を広げて十字で待機(人魚の魔女に足は存在しないため)



②まどかの魔女(救済の魔女)が形を変えて頭部になる

③杏子の魔女(武旦の魔女)が白馬と本体に分かれる



④ほむらの魔女(くるみ割りの魔女)が後ろから人魚の魔女に抱きつき、同化。
この際両足の接合部分を生み出す


⑤白馬が二つに分かれ、それぞれ左足、右足へと変形する


⑥白馬が合体魔女の新たな両足となる

⑦杏子の魔女本体も二つに分かれ、それぞれ新たな右腕左腕に変形する


⑧人魚の魔女の両腕があらたな両腕を取り付ける接合部分へと変形する

⑨武旦の魔女が新しい両腕になる

⑩救済の魔女が新たな頭部として人魚の魔女の頭部に覆いかぶさる


⑪マミの魔女(おめかしの魔女)が装飾物として頭部の一番上へと同化する



5人「「合体!オクタヴィアン!!」」バーン!!

371: 2014/02/08(土) 21:41:06.90 ID:+wREFzGu0
なぎさ「シャルロッテ・スピア!!」


①お菓子の魔女(第二形態)が身体を伸ばして尻尾の先を円錐状に尖らせる

②お菓子の魔女の口から柄がせりでてオクタヴィアンがそれを掴む



オクレパトラ「GYOOOOO!!」ズシン・・・ズシン!!




オクレパトラVSオクタヴィアン



市民「な・・・なんだあの巨大ロボットは!?」

市民「きっと政府の新兵器だ!魔女を倒すために駆けつけてくれたんだ!」



市民「でも・・・合体式のロボットって日本人の発想だよな・・・」

市民「米軍に頼らずに自分でなんとかするつもりだ!いいぞ日本軍!」


市民「そのまま・・・ミサイルも打ち落としてくれ!」



さやか「決めるよ!みんな!」

マミ「必殺技名は考えているの?」


さやか「お・・・お願いできますか?」



マミ「オッケー、みんな行くわよ!」



5人「セイクリッド・ペンタグラム!!」




シュパーン!!




オクレパトラ「KYUUU・・・」フラフラ・・・




バイオリン仮面「今だ!!」


バイオリン仮面「いま君の心へと響かせる!恭子!僕の演奏を聞いてくれ!!」




♪~♪~♪

オクレパトラ「・・・」







372: 2014/02/10(月) 13:23:17.41 ID:usxp1Evm0
くぱぁ


さやか「恭子の精神世界への扉が開いた!」

バイオリン仮面「行ってくるよみんな・・・外側の恭子を見ていてくれ」



さやか「恭介!あたしも!」

バイオリン仮面「いや・・・恭子はさやかと僕との娘であると同時に5人全員の娘でもあるから・・・」

バイオリン仮面「さやかだけ特別ってワケにはいかない・・・
これは僕達5人の「上条恭介」全員で決めた答えだから・・・」




~恭子の精神世界~


恭介「落ち着いたようだね。恭子・・・」

恭子「恭介・・・」



恭介「答え・・・見つけたよ」

恭介「ずっと考えてたんだ・・・鹿目さんが世界を滅ぼす魔女になると言われた時から・・・」



恭介「もし身近にいる大切な人・・・家族や友人が・・・怪物になってしまうとして・・・」

恭介「その時どういう決断をするか・・・一生懸命悩んで決めた答えなんだ」




恭子「聞くまでも無いよ・・・ボクを頃してくれ・・・」

恭子「ボクが・・・作られた記憶と人格で作られたからっぽの人間だっていう事実よりも・・・
このまま呪いを撒き散らす方がもっと嫌なんだ・・・」




恭子「きっとボクの魂は巡り巡って・・・君達演奏仮面の誰かの娘として生まれ変わる気がする・・・
もうそれだけでいいんだ・・・」


恭子「父親に最期を看取ってもらえる・・・それがボクに残された唯一の救いだから・・・」




恭介「殺せないよ・・・そして・・・君も誰かを殺させやしない」


恭介「僕は君にこの世界に居て欲しい」


恭子「!?」

恭介「君の記憶がもしニセモノで・・・君がどこにも存在しない人間だというのなら・・・」


恭介「これから生まれてくればいい・・・これから本物の記憶を本物の思い出を」



恭子「正気かい!?ボクは・・・魔女だぞ!」

恭子「さやかのように元に戻れる条件を満たしていない!この時間軸の魔法少女たちのように
魔女になる前に絶望を乗り越えて支配したわけじゃない!」


恭子「ボクは・・・もう二度と人間に戻れない!それがナニを意味するかわかってるはずだ!」

373: 2014/02/12(水) 17:24:02.75 ID:1LQPhf7p0
恭介「恭子・・・僕にとってのさやかは・・・」


恭介「マミさんは・・・杏子さんは・・・ほむらさんは・・・まどかさんは・・・」

恭介「太陽のような存在かな?その人なしでは僕が僕じゃなくなるというか・・・」


恭子「・・・!?いきなり増やすな!五股だぞその発言!」

恭介「5人の恭介の意識が全部融合してるからね」



恭介「世界が君を拒絶したとしても・・・娘の君も僕たちにとっては太陽だ」

恭介「だから殺せないよ・・・僕たちの娘としてこの世界で生きていて欲しいんだ」



恭子「・・・!?」

恭子「世界は許さないだろ・・・ボクの存在を・・・見滝原を壊そうとしたボクを」



恭子「ボクは・・・この世界にいちゃいけないんだ」

恭介「君は魔女なんかじゃない!僕は・・・僕は・・・」



恭介「君が人間に戻る方法を・・・僕は一生賭けて探し続ける!」

恭子「!?」




恭介「戻れる見込みが全く無かったとしても・・・僕たちは恭子を守り続ける!」


恭子「世界を・・・敵に回すことになっても・・・?」


恭介「それも少し違うかな・・・どんなに長い時間がかかっても・・・世界中の皆にいつかわかって欲しいんだ」

恭介「魔女も人間も関係ない・・・大切な人を守ろうとする気持ちを・・・」



恭介「僕がみつけた答えの中の一つがそれなんだ・・・」

恭介「僕は・・・ただ迷い続ける!探し続ける!!」



恭介「恭子が元に戻れる可能性を!恭子が迫害されない可能性の世界を!!」



恭介「恭子の記憶が本物である可能性を・・・元の時間軸に帰れる可能性を!!」



恭介「君と一緒に・・・さやかたち5人と一緒に・・・志筑さんや中沢・・・氷室さんや和子先生・・・
時空管理局や世界を巻き込んだとしても・・・」


恭介「皆と一緒に悩んで・・・迷い続けるためにこれからも戦い続ける・・・そう決めたから・・・」

恭子「!!」




恭介「全ての反対を押し切って・・・僕は僕は・・・僕たち5人の恭介は・・・」


374: 2014/02/12(水) 17:42:20.51 ID:1LQPhf7p0
恭介「恭子を守る!ただそれだけのためにこの時間軸に残る!!」

恭子「な・・・!?」


さやか杏子ほむら「恭介!?」

まどかマミ「上条君!?」






ぎゅっ

恭介「インキュベーターにも世界にも君を傷つけさせはしない・・・!」



恭介「ずっとそばにいるよ恭子・・・僕だけは君を守り続けるから・・・」

恭子「きょきょきょ・・・恭介!?」ドキドキ




恭子「もしも・・・世界がボクを殺そうとしたら・・・」


恭介「その時は・・・」

恭介「大切な人を守るために
女神になりかけたまどかさん・・・悪魔になりかけたほむらさん・・・その覚悟を僕も・・・!!」




恭介「世界が君を拒絶するのなら・・・僕は魔王になる!」

恭介「演奏による洗脳でもなんでも使って・・・それでも僕は君の居場所をこの世界に作る!!」




恭子「ま・・・魔王だって!?なんだよそれ!?覚悟を口にだせばなんでもいいって事じゃない!」

恭介「口だけじゃないよ・・・具体的に思いついたんだ」



恭介「「魔王恭介」の召喚方法をね」

恭子「は!?」





恭介「ヒントは・・・ワルプルギスやジュリエット・・・そしてオクレパトラとオクタヴィアン」


恭介「複数の魔女が合体した集合魔女・・・その召喚方法がヒントだった・・・」

恭子「ま・・・まさか・・・」



恭介「魔法少女の成れの果ての魔女が合体できるのなら・・・魔法使いの成れの果てである
魔導帝(まどうてい)だって・・・!!」


恭介「恭子・・・今君に見せてあげるよ!僕たち5人の中に宿る魔導帝を!」




ズラーッ


375: 2014/02/12(水) 18:23:45.29 ID:1LQPhf7p0
Schubert 

弦音の魔導帝(バイオリン仮面=さやかぱんつ仮面)


Messiaen

管音の魔導帝(オルガン仮面=杏子ぱんつ仮面)


Tchaikovsky

砲撃音の魔導帝 (キャノン仮面=マミぱんつ仮面)



Willem

心電音の魔導帝(心電図仮面=ほむらぱんつ仮面)


Kiyoshi

演歌の魔導帝(演歌仮面=まどかぱんつ仮面)




恭介「そしてこの5人の力を一つにした変身形態が・・・これだ!!」


ジャキィイイイイン!!



Diavolo

魔王恭介




さやか「きょ・・・恭介!?あんた一体・・・」


魔王恭介「覚悟は出来てる・・・君一人のために・・・僕も人間を捨てる覚悟を・・・
世界を変える覚悟を・・・」


恭子「恭介・・・」



魔王恭介「でも・・・その前に・・・」

スッ


恭介(ノーマル)「もう少しだけ・・・信じてみたいんだ・・・この世界を・・・君に残っている人間の心を」

恭介「やれる事全て・・・悩めること全てをやった上で・・・それでも君を救う方法が無いのなら・・・
魔王にだってなってみせるよ」




恭子「ボクは・・・ボクは・・・」


恭介「ただ今は・・・何も考えずに・・・僕の為に生きていて欲しいんだ・・・」

恭介「たとえそれが・・・どんな姿形になったとしても・・・僕は・・・」




恭子「・・・」

376: 2014/02/12(水) 18:43:26.84 ID:1LQPhf7p0
くぱぁ


さやか「恭子の精神世界への扉がまた開いて・・・恭介が帰ってくる!」


恭介「・・・」スタスタ・・・


さやか「恭介!!」

杏子「恭介ー!!」


ほむら「恭介・・・」

まどか「上条君・・・」


マミ「・・・」


ピアニスト仮面「恭介・・・お前・・・」

なぎさ「・・・」



恭介「やあみんな・・・ただいま・・・」

さやか「恭子は・・・!?恭子はどうなったの?」



恭介「今はゆっくり休んでるよ・・・もう暴れる心配は無い・・・」

恭介「人間に戻せるかどうかわからないけど・・・定期的に僕がこうして精神世界に呼びかければ
恭子は・・・恭子のままでいられるんだ」



さやか「そっか・・・良かった・・・」

さやか「それよりも・・・さっきの決意・・・あれは本気なの?」



恭介「・・・」

さやか「この時間軸以外の・・・4人の恭介・・・全員がこの時代に残るって・・・」




恭介「本気だよ・・・誰よりもまずバイオリン仮面が望んだ答えなんだ・・・そして・・・
他の4人も・・・」


さやか「そ・・・そっか・・・」


恭介「さやか・・・ごめん・・・」



さやか「恭介・・・?」

恭介「5人の恭介の意識を全て融合させること・・・それは・・・恭介がバイオリン仮面でなくなる事に等しいんだ」


さやか「え・・・!?」


恭介「もう・・・さやかだけの恭介じゃないんだ・・・」

恭介「今の僕は・・・まどかさん・・・ほむらさん・・・杏子さん・・・マミさんをそれぞれを好きだった
恭介でもあるから・・・」

恭介「恭子を救い出すために・・・もう一つ犠牲にしなくちゃいけない事が・・・それだったんだ・・・」

377: 2014/02/12(水) 18:59:55.71 ID:1LQPhf7p0
恭介「もうさやかだけを好きでいられる恭介じゃない・・・だから・・・だから・・・」



杏子「恭介・・・お前まさか!?」









恭介「さやか・・・僕と別れて欲しいんだ」


さやか「・・・!!」ずどーん



一同「!!」



さやか「・・・」

恭介「・・・」




さやか「決心は・・・変わらないんだね・・・」

恭介「今まで散々・・・迷ってきたから・・・この結論だけは揺るがないよ」


さやか「そっか・・・」



さやか「だったらさ・・・別に今は友達に戻るだけでもいいじゃん?」

さやか「あたしは・・・まだ恭介の事好きだし・・・その気持ちは変わらないし・・・」ぐすっ


まどか「さ・・・さやかちゃん!?」

さやか「あたしは・・・また恭介に好きになってもらおうと頑張るだけだから・・・」



さやか「恭介が・・・最後にあたしを選ぶか・・・まどか達の誰かを選ぶかなんて関係ないよ・・・」

さやか「あたしはあたしで・・・また振り出しに戻っただけだから・・・恭介は恭介で
誰を好きになるかちゃん真剣に・・・」




恭介「誰も選ばないよ・・・もう僕は誰とも一緒になっちゃいけないんだ」

さやか「え・・・?」




恭介「もちろん・・・志筑さんって事も無いし・・・中沢なんて事はもっと無い」

恭介「ただ・・・君達を好きになった恭介の・・・その想いの結晶として・・・恭子は・・・
僕の娘は・・・この時代で生きていくと約束してくれたんだ・・・」


恭介「だから・・・僕は大丈夫・・・恭子を・・・僕たち5人の恭介の全ての可能性を守る・・・
それだけで幸せなんだ」

さやか「あたしが大丈夫じゃない!!」


さやか「・・・ご・・・ごめん・・・」

378: 2014/02/12(水) 19:15:17.90 ID:1LQPhf7p0
さやか「あたし・・・恭介がどんな結論を出そうと・・・それを応援してあげるって決めたのに・・・」

さやか「う・・・」



恭介「さやか・・・5人の意識が完全に一つになる前に・・・バイオリン仮面から伝言があるんだ」

恭介「ごめんなさい・・・ってのは何度言っても言い足りないくらい申し訳ない気持ちでいっぱいだから・・・」



恭介「だから・・・感謝の気持ちを伝えたいって」

恭介「平凡な・・・普通の女の子でいてくれてありがとう・・・と」



さやか「え・・・?」

恭介「もしもさやかが・・・途方もない因果の持ち主だったら・・・
世界を変える力の持ち主で・・・誰かのためにその力を使って女神様的な存在になってしまったら・・・」




恭介「僕も・・・さやかを人間に戻すために悪魔になったかもしれない・・・」

恭介「僕の手の届く場所で・・・いつも待っていてくれてありがとうって・・・」




恭介「誰よりも普通の女の子らしい傷つきやすく浮かれやすいさやかが・・・大好きだったよって・・・」


さやか「きょ・・・きょうすけ・・・」




恭介「だから大好きだからこその・・・さよならなんだ・・・」

恭介「中途半端な気持ちで・・・君と一緒にいればまた傷つけてしまうから・・・さよならなんだ」




杏子「お・・・おい恭介!?もうやめろ!余計にさやかを傷つけるだけ・・・」

ほむら「いいえ・・・けじめは大切よ・・・キッチリ決着を付けること・・・それが恭介の決めた答えだから・・・」




さやか「あたしも・・・恭介と一緒にいた時間は忘れないよ・・・」




さやか「あ・・・・ありが・・・ありが・・・」


さやか「う・・・う・・・」



まどか「さやかちゃん・・・」

ぎゅっ



さやか「あれ・・・おかしいな・・・とまらないや・・・涙・・・」

まどか「さやかちゃん・・・無理しないで」


さやか「い・・・いやだよ・・・いやだー!!」ぽろぽろ

379: 2014/02/12(水) 19:26:27.18 ID:1LQPhf7p0
さやか「恭介・・・きょうすけ・・・!!」


さやか「うわあああああああ!」



まどか「さやかちゃん・・・」



ゴゴゴ・・・


一同「!!」




なぎさ「・・・!!アメリカ軍のミサイル!!もうあんなにハッキリ見える場所まで・・・!!」

マミ「見滝原に落ちる前にあれを破壊しないと・・・苦いエンドすらままならないわ!」





さやか「もう一度・・・オクタヴィアンを出す!アレを打ち返す力を振り絞れば・・・」フラフラ

杏子「ばっか野郎!むちゃすんな!あんたは今身体以上に精神を傷つけてるはずだ!!」


ほむら「こんな状態で・・・もう一度合体は難しそうね・・・」





マッギーカー「あのミサイルは機能停止できるよ」


一同「マッギーカー!?」


マッギーカー「私なら・・・あのミサイルの止め方を知っている」





マッギーカー「問題は・・・上空のあのミサイルまでどうやって私を運ぶか・・・なんだが・・・」


さやか「や・・・やっぱりまた合体ロボしかないよ!今度はマジンガーみたいな飛行能力を意識すれば・・・」




オクレパトラ「GYUUUU・・・」むくっ



さやか「オクレパトラ・・・恭子!?」




オクレパトラ「KYOOOOOOOOOOO!!」



バサアッ

ほむら「オクレパトラに翼が・・・!!」



恭介「そうか・・・恭子・・・君は・・・」

380: 2014/02/12(水) 19:38:29.77 ID:1LQPhf7p0
すとっ(オクレパトラの頭上に載る恭介)


恭介「僕の演奏で支援する!恭子・・・君は誰よりも高く羽ばたけるはずだ!」

恭介「マッギーカー!乗ってくれ!!あなたを・・・ミサイル地点まで運びます!」



マッギーカー「・・・」

マッギーカー「わかった!今すぐ向かってくれ」



ジャニー北側「水臭いYOマッギーカー!!ミーもつ連れて行けYO!」

マッギーカー「ジャニー!?」



ジャニー北側「ミーたちはずっと親友だったじゃないか」

ジャニー北側「親友の一世一代の賭け・・・何かを守るための決意・・・見届けさせてくれYO!」




恭介「わかった!ジャニーさんも乗って!」


恭介「行くぞ恭子!ミサイルまで羽ばたけ!」



恭介「曲目は・・・太陽に挑む英雄・・・「イカロス」!!」



♪~♪~♪



バサアッ


さやか「恭介・・・!!」

恭介「さやか・・・」




さやか「・・・」




さやか(あたしは・・・もう恭介と一緒にだなんて・・・言えない・・・)

さやか(だから・・・だから・・・ここで恭介にかけてあげられる言葉は・・・)



さやか「絶対・・・絶対帰ってきて恭介!また・・・また演奏聞かせてよ!」


恭介「もちろんだよ!!」



恭介「大気の抵抗は全て魔女結界で防御する・・・!羽ばたけ!恭子!!」



バサッバサッバサッ



さやか「恭介・・・恭子・・・」

381: 2014/02/12(水) 19:54:21.11 ID:1LQPhf7p0
恭介「いいぞ恭子!!これなら・・・これならミサイルまで・・・」



毒蛇「シャー!!」

恭介「!?」



恭介「な・・・なんだこの蛇!?なぜ足場にしている恭子の背中に毒蛇が!?」


ジャニー北側「!!人が居るYO!!ミーたちのほかにもう一人オクレパトラに乗り込んでるYO!!」




???「ふふふ・・・」



マッギーカー「!!」

恭介「お・・・お前は・・・」




クレオパトラ「打ち落とさせやしない・・・君達全員・・・ミサイルのえじきにしてやる!!」

恭介「ク・・・クレオパトラ!!」




恭介「なぜだ・・・たしかにお前は自頃したはず・・・」

クレオパトラ「うかつだったよ・・・僕も魔法少女の特性を忘れていたよ・・・」



クレオパトラ「いくら肉体を傷つけても・・・
ソウルジェムが他の場所にあるんじゃこの肉体は再生され続けるだけだってね・・・」



恭介「クレオパトラのソウルジェムは・・・恭子!?」

クレオパトラ「そう!僕のソウルジェムはグリーフシードへと・・・つまり今!ここ足場にしている
オクレパトラの状態なんだ!」



クレオパトラ「オクレパトラを倒さない限り・・・この肉体は再生し続ける・・・」

クレオパトラ「耐え難い現実を受け入れられずに自害したはずの肉体が再生している間・・・ふとした考えが浮かんだよ」





クレオパトラ「このまま現実を・・・自分の正体を受け入れてしまうのも悪くないってね」

恭介「な・・・!?」



クレオパトラ「つまり・・・現代によみがえったクレオパトラとして・・・
この時間軸に再び女王として君臨することさ・・・!!」


クレオパトラ「僕は・・・いや・・・わらわは女王クレオパトラ!!」



クレオパトラ「インキュベーターも人間も・・・全てを支配して見せようぞ」

クレオパトラ「まずは恭介・・・そなたを頃しオクレパトラを再び支配下に置く!!」

382: 2014/02/12(水) 20:09:30.91 ID:1LQPhf7p0
クレオパトラ「先ほどの戯れ・・・チームトーナメントの決勝戦もまだすんでおらん」


クレオパトラ「最終決戦じゃ!!わらわの魔法・・・毒を操る妙技を受けてみよ!」

毒蛇「シャー!!」うじゃうじゃ・・・


恭介「クレオパトラは・・・史実上毒蛇で自頃したと言われているけど・・・まさか
自分の魔法で生み出したモノだったとは・・・」



恭介「後・・・口調がおかしい気がするんだ・・・それどっちかというと卑弥呼じゃないかな?」



クレオパトラ「おだまり!!」



カーン!!




第五試合

バイオリン仮面 ○-× セーラーV(上条恭子)

魔女化により試合続行が困難になったため
バイオリン仮面の勝利




最終決戦


上条恭介(元バイオリン仮面) VS クレオパトラ(偽演歌仮面)






キュゥべえ「当然撮影するよね」




カオル「実況解説はあたしたちあすなろの魔法少女!」



海香「新しい設定が増えすぎて・・・できるかどうかわからないけど・・・」




かずみ「来ちゃった☆」てへっ




さやか「魚おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!?」サヤガーン

384: 2014/02/17(月) 01:13:45.95 ID:+mUomhzd0
さやか「あんたらナニやってたのよ!!あたし他の魔法少女の手も借りようとあすなろ市にも立ち寄ったのに!」


カオル「サッカー仮面に邪魔されてた」

さやか「は!?」


海香「私のところには小説家仮面が」

さやか「それってもしかして・・・」


かずみ「わたし達を攻略した時間軸の恭介君だよ!」




さやか「魚おおおおおおおおおおおおいいいいいいいいいいん!?なんだよそれええええええ!?
見境なしなのか!?まどか達ならまだ接点あるからわかるけど・・・アイツ付き合う女子は誰でもいいのかああ!?」




なぎさ「あまり気にしないほうがいいのです!なぜなら平行世界というのは時空管理局が把握しているだけでも
億を超える世界が存在するのですから・・・」


なぎさ「恭介だけじゃなくさやかだって
恭介以外の男子や見滝原以外の魔法少女とカップリングする時間軸もあるのです!」



さやか「女子とも!?見境ないのかよあたしも!!」

なぎさ「もちろん恭介だって中沢あたりとくっつく時間軸も・・・」


まどか「!?なぎさちゃん!その話詳しく」




かずみ「作られた命もニセモノの記憶も関係ないよ」

かずみ「今・・・オクレパトラ・・・恭ちゃん子は・・・
自分の「心」に向き合ってミサイルに立ち向かう決意をしたんだ」



かずみ「そして・・・恭介君も恭子ちゃんの気持ちに応えるために・・・
バイオリン仮面だった自分を捨ててでも恭子ちゃんを守るって決めたんだね・・・」


かずみ「がんばって恭子ちゃん!この戦いが終わったらわたしも恭子ちゃんのために
世界をちょっとだけ変えていく手助けさせてね!」




上空、オクレパトラの背中


毒蛇「ガブッ」


恭介「うっ・・・!!」

ジャニー北側「恭介!!」



クレオパトラ「ついに食らったな・・・私の毒蛇を」

クレオパトラ「魔法使いがいくら耐性があるといってもその毒は強力だぞ」


クレオパトラ「もうお前は助からない・・・そこでひれ伏しているがいい」

385: 2014/02/17(月) 01:26:21.61 ID:+mUomhzd0
恭介「うわあああ!!」


しゅっ

クレオパトラ「!?」



クレオパトラ「なんだ・・・すれ違いざま私の体に触れて・・・ナニをしたというのだ?」

クレオパトラ「私から何かを盗んだようだが・・・こちらにダメージが無いところを見ると大した物ではあるまい」


クレオパトラ「私がワクチンを持っていると思っていたのなら残念だったな・・・あいにくそんな物は無い!」



うじゃうじゃうじゃ

マッギーカー「!!今まで以上に大量の蛇が!!」



クレオパトラ「とどめだ恭介・・・私の魔女としての体でもあるオクレパトラは返してもらう・・・!!」




シャー!!(毒蛇の大群)


恭介「う・・・うあああああ!!」ガクガク



クレオパトラ「バイオリン!?今更演奏して何の意味があるというのだ!?」



恭介「僕が被っているパンティをよく見るんだ!」



クレオパトラ「そ・・・それは私の・・・!!」



さやか「出た!パンティだけを脱がす恭介のテクニック!!」


恭介「これで僕は・・・クレオパトラ!君と同じ能力をもつ演奏仮面となったわけだ」



恭介「それがナニを意味するか・・・今僕がバイオリンを弾いている理由がわかるはずだ」




毒蛇「シャアッ」(振り返ってクレオパトラに一斉に襲い掛かる)



クレオパトラ「し・・・しまっ・・・」



ガブッ

クレオパトラ「う・・・!!」


ガブガブガブぐちょっ ぐちょぐちゃあっ



388: 2014/03/05(水) 14:08:28.41 ID:+z+WWiXw0
なぎさ「恭介はクレオパトラのぱんつから蛇を操る能力をトレースしたのです!」

ピアニスト仮面「史実の再現だ・・・自分の蛇の毒でクレオパトラは倒れる!」



クレオパトラ「まだだ・・・何度でも私は蘇る!」

クレオパトラ「お前も知っての通り・・・私の本体ソウルジェムはオクレパトラ・・・上条恭子!」


クレオパトラ「恭子を犠牲にしない限りこの体は再生し続けるのだ!」



クレオパトラ「お前に恭子を・・・私のソウルジェムを破壊できるか?」

クレオパトラ「出きないよな・・・お前はさやかと離れてまで娘の・・・恭子のために生きていくと決めたのだから」




恭介「何度でも蘇る君と戦い続けることが・・・恭子の生きていく世界の為の条件なら・・・それも受け入れる!」

クレオパトラ「!!」



オクレパトラ(恭子)「・・・」



恭介「何が起ころうとも恭子をひとりぼっちにさせやしない・・・!それが僕たち5人の恭介の総意だからね」



クレオパトラ「なら・・・この場は負けを認めてやろう」


クレオパトラ「だが忘れるな・・・私の名はクレオパトラ!世界を・・・そしてインキュベーターさえも
支配するために現世に蘇った絶対的な女王!」



クレオパトラ「この毒が癒えたら・・・またお前たちに姿を現そう・・・!!」




恭介「君は・・・クレオパトラですら無いよ」

クレオパトラ「な・・・なんだと!?」





恭介「確かにクレオパトラは支配欲に塗れた女王だった・・・現代に蘇っていれば
世界を支配しようとしたかも知れないけどね・・・」

恭介「だけど・・・最期は誰よりも高貴に逝ったと言われている・・・愛する者の後を追うために・・・
戦争に負けて尚オクタヴィアン(歴史上クレオパトラと敵対した人物)に利用されないために」



恭介「恭子は・・・クレオパトラのクローンとして生まれてきたけど・・・それを受け入れた上で尚
自分が生まれ育った記憶を・・・僕たち恭介の決意を・・・これから育まれる思い出を信じて生きていくと誓ってくれた」


恭介「同じクローンでも・・・クレオパトラの邪悪な部分に身も心もゆだねたお前は女王なんかじゃない」

クレオパトラ「・・・」


恭介「ただの弱い人間だ・・・お前は負けたんだ・・・自分の運命に!クレオパトラのクローンとしての因果に!」

クレオパトラ「・・・黙れ・・・」



389: 2014/03/05(水) 14:36:39.28 ID:MHdlRqCJ0
クレオパトラ「ぐ・・・毒が・・・」がくがくぶるぶる


ズルッ


クレオパトラ「うわあああああああ!!」

さやか「!!クレオパトラが足を踏み外して恭子の背中から落下した!」



ほむら「まるで図星を突かれて逃げるように・・・ね」

マミ「・・・倒せたのよね・・・?100メートル以上離れていれば・・・
クレオパトラの体は・・・再生されないよね?」


まどか「ううん・・・あれだけ強力な魔女が本体なら・・・関係無いよ」

まどか「世界中のどこにクレオパトラが逃げても・・・恭子ちゃんが生きている限り復活し続けるんだ」



杏子「結局・・・何かを守るためにまどかを犠牲にするかどうかって話が恭子に代わっただけ・・・か」

杏子「胸糞悪いな・・・」




恭介「はぁ・・・はぁ・・・」

さやか「恭介!?あんたも毒で今にも氏にそうじゃんか!」



さやか「早く降りてきて恭介!あたしが解毒するから!!」

マッギーカー「そうだ恭介!ミサイルまでたどり着けばもう後は私が解除できる!
君がそこまで付き合う義務は・・・」


※(地上にいる者と空中にいる者の会話はインキュベーターのカメラ映像越しにしています)

恭介「そうはいかないよ・・・恭子が飛行能力を得ていられるのは演奏による強化による物だからね・・・」



恭介「強化音の発生源である僕が離れると恭子もまた・・・その能力を失う」

恭介「なにより恭子と離れ離れになりたくない・・・いつまでも一緒だと誓ったから・・・!!」





オクレパトラ(恭子)「・・・」



恭介「ミサイルまで届いた!恭子!結界でミサイルごと覆ってくれ!」


オクレパトラ(恭子)「!!」

くぱぁ



がばっ



恭介「これで僕らは空気抵抗を無視してミサイルに乗り込める」

マッギーカー「ミサイルの一部分に人が入れるくらいの部屋への扉があるだろう?そこへ私達を乗せてくれ」

390: 2014/03/05(水) 15:08:26.80 ID:MHdlRqCJ0
杏子「あのまま結界の中にミサイルを不法投棄するわけにはいかないのか?」

なぎさ「魔女にとっての結界というのは胃袋に近い物なのです」


なぎさ「ちゃんと詰め込める容量があるし、内部で爆発すればもちろん恭子はダメージを受けてしまうのです」



さやか「でもあたしワルプルギスの火炎放射を飲み込んだけど平気だったよ?」

なぎさ「こうかはいまひとつなのです。さやかは水属性で回復持ちだから炎が効きにくかっただけなのです」



~巨大ミサイル中枢~


マッギーカー「ここだ」

マッギーカー「ここの制御コンピューターに特定のキーワードを打ち込めばミサイルの軌道を変えられる」

マッギーカー「元々は遠隔操作で信号を打ち込むためのものだが・・・そのために日本に持ち込んだ
スーパーコンピューターも市庁とともに崩れてしまったからな・・・」



カタカタカタ(キーボード)




ビーッビーッ(エラー音)





マッギーカー「!?」


恭介「エラー!?」

ジャニー北側「ど・・・どういうことだYOマッギーカー!?止められるんじゃ無かったのかYO!?」





マッギーカー「パスワードが書き換わってる・・・!おそらく・・・私の意識を乗っ取っていた時に
クレオパトラに!!」



恭介「な・・・なんだって!?」

マッギーカー「ミサイルは止められない・・・!!
地上を守るために結界内で爆発すれば私達はもちろん上条恭子も・・・!」



ジャニー北側「そ・・・そんな・・・」



恭介「・・・」



恭介「いや・・・これでいいよ僕は」

さやか「恭介!?」






391: 2014/03/07(金) 04:12:10.50 ID:S8xbXJsl0
恭介「恭子も言ってるよ・・・地上を守るためにこの場でミサイルと共にするって」

恭介「だから僕もここに残るよ・・・恭子と一緒に」



恭介「魔女と人間が共存できる未来・・・築いてみたかったけどね」





さやか「な・・・何言ってるのよ恭介!?」


オクレパトラ(恭子)「・・・」




マッギーカー「・・・!?」

ジャニー北側「これは・・・上条恭子の思念が・・・ミー達に・・・」

ジャニー北側「・・・」


マッギーカー「そうか・・・それが君の決意というのなら・・・私達も・・」







恭介「さあこのまま上空でミサイルを爆発させてくれ・・・さやか達がいる見滝原を守るために」



ジャニー北側「恭介・・・」

恭介「なんですか?ジャニーさん」



ジャニー北側「最期に・・・バイオリンの恭介に伝えたいことがあるんだYO」

恭介「・・・それは・・・少し遅かったですね・・・今の僕は5人の集合体ですし」



ジャニー北側「それでも伝えずにはいられないYO」



ジャニー北側「恭介・・・確かにYOUをアメリカに呼んだのはマッギーカーの命令だったからだYO・・・
申し訳ないけどあの時点での君のバイオリンの腕前じゃミーの眼鏡にかなわないYO」


恭介「やっぱり・・・そうですよね・・・」



ジャニー北側「だけど・・・指導しているうちに恭介の才能はひしひしと伝わってきたYO」

ジャニー北側「さやかちゃんの・・・愛する者のために奏でる曲の素晴らしさというものを再認識したYO」



ジャニー北側「でも同時に・・・もったいない思ったYO」

恭介「もったいない?」

392: 2014/03/07(金) 04:27:39.21 ID:S8xbXJsl0
ジャニー北側「たった一人のために奏でる旋律も悪くないけど・・・
恭介にはそれ以外の人々も幸せにできると思ったんだYO」


ジャニー北側「さやかちゃんが大切なのもわかるけど・・・
100万人のために作られたラブソングだって悪くないと思うYO」


恭介「・・・」


ジャニー北側「君は・・・バイオリンより大切な物を見つけたつもりかもしれないけど・・・
ちゃんと自分の夢にも素直になって欲しいYO」




ジャニー北側「バイオリンもさやかちゃんも同じくらい大切にしてあげて欲しいYO
マスゴミを追い払うためにバイオリンを振り回した話は聞いてられなかったYO」


恭介「そうか・・・僕は知らない間に・・・バイオリンを粗末に・・・」

恭介「それが・・・成長することだと思っていたから・・・バイオリンよりも大切な存在に気付く事が・・・」




恭介「比べること自体が・・・そもそもおかしかったのかも知れないね」



恭介「さやかからもバイオリンからも逃げ出さない決意・・・それが本当の意味での・・・ジャニーさんの指導からの
「卒業」だったかもしれない・・・」



ジャニー北側「YOUがプロになって・・・世界に響かせる旋律を聴きたかった・・・だけどそれも叶わないYO」

恭介「ジャニーさん・・・ごめんなさい・・・」



恭介「もしも・・・魂が召される世界というものがあるのなら・・・そこでいくらでも・・・」





ジャニー北側「YOUが生きる世界はここだYO・・・演奏する世界は・・・ここだYO」

恭介「!?」




ジャニー北側「さよならだ恭介・・・」ドンッ



恭介「ジャニーさん!?」



くぱぁ(結界解除)


恭介「結界が・・・開いて僕の体が空へ・・・!?恭子!?ナニをしているんだ!?」




恭介「体が・・・僕の体に宿った別の恭介の魂が・・・ぬけ・・・ていく・・・!?」


393: 2014/03/07(金) 04:41:36.68 ID:S8xbXJsl0
バイオリン仮面「ハッ!?」


恭子(テレパシー)「ありがとう恭介・・・だから・・・さよならだよ」




バイオリン仮面「う・・・うわああああああああああああああ!!」




ゴオオオオオ・・・


さやか「恭介!!」


杏子「何がどうなってやがる!?恭介だけが落ちてくるぞ!」



まどか「でも他の時間軸の上条君は・・・恭子ちゃんの結界に残ってるよ」

ほむら「恭介が・・・ノーマル(?)状態のバイオリン仮面に戻って落下してくるわ!」




プルル(なぎさのスマホ音)


なぎさ「こ・・・こんな大事なときに管理局から!?それどころじゃないのに!」


なぎさ「・・・」(会話中)



なぎさ「そうですか・・・では・・・彼らにそう伝えるのです・・・」






バイオリン仮面(テレパシー)「恭子!?それに・・・別に世界の僕たち!?なんでだよ!?
なんで僕だけ切り離した!?」

バイオリン仮面「これ以上恭子が傷つく必要なんて無いんだ!だから僕は恭子と一緒に残る決意だったのに!」





恭子(テレパシー)「ボクも・・・恭介が好きだよ・・・いつまでも一緒にいたいと思った」

バイオリン仮面「だったら・・・なんで・・・!?」




恭子「ボクの感情は・・・恭介がボクに対する気持ちのそれとは違い・・・親子愛じゃないからさ」


恭子「一人の異性として・・・ボクは恭介の事が好きになってしまっていたんだ」




バイオリン仮面「!!」


恭子「それも・・・他の時間軸の恭介じゃなく・・・バイオリンを弾いてる君がね」

バイオリン仮面「恭子・・・」


恭子「お互いに大切に思いながらもその気持ちは決して交わることは無い」

394: 2014/03/07(金) 04:55:17.66 ID:S8xbXJsl0
恭子「だから・・・君をさやかの下へと帰すんだ・・・」


恭子「そしてその決意を・・・君以外の恭介全員にこっそりテレパシーで伝えていたんだ」

恭子「彼らも納得してくれたよ・・・バイオリン仮面を切り離してこの時間軸の恭介だけを助ける・・・その結論にね」





恭子「彼らは君の代わりに・・・ボクと最期を共にしてくれるともね」




バイオリン仮面「いやだ・・・せっかく友達になれたのに・・・!!恭子!恭子!!」



なぎさ(恭介!聞こえますか!?)

バイオリン仮面「なぎさちゃん!?」



なぎさ(テレパシーの中継をして欲しいのです・・・時空管理局は・・・
4人の恭介と恭子に対する処置を決定したのです)




なぎさ(今からなぎさが言うことを彼らに伝えて欲しいのです)




バイオリン仮面「・・・」




なぎさ(テレパシー)「恭子・・・聞こえてますね?」

恭子「なんだい?なぎさちゃん」



なぎさ「あなた達5人には・・・時空管理局による特例の処置が下される事になったのです」



なぎさ「この件で得たあなた達の記憶を・・・元々の時間軸の彼らに転送して・・・あなた達が歩んだものとは
違う別の時間軸に分岐させるのです」



なぎさ「その結果が必ずしもワルプルギスに勝てる未来とは限りませんけど・・・
あなた達はもう一度やり直せるのですよ!」



恭子「そうか・・・それは良かった・・・」


なぎさ「ただし・・・恭子・・・あなたは別なのです」



恭子「・・・?」

395: 2014/03/07(金) 05:17:45.23 ID:S8xbXJsl0
なぎさ「時空管理局と言いますが・・・数億ものパターンが存在する平行世界すべてを把握しているわけでは無いのです」

なぎさ「さやかが男子として・・・そして恭介が女子として生まれた平行世界も何個か存在しているのも確かなのです」



なぎさ「でも恭子がちゃんと存在する人間かどうかはまだ確証が持てないのです」

なぎさ「もし次に目覚めるときに自分の時間軸の世界がリセットされていたとしても・・・それは・・・」




なぎさ「それは・・・夢の世界での出来事かもしれないのです」

恭子「・・・」





なぎさ「恭子に・・・恭介の娘としての因子があるのなら・・・この時間軸・・・あるいは別の時間軸の恭介の妻・・・」

なぎさ「つまりはあなたの母親となる人の・・・胎内での・・・優しい夢なのです」



恭子「そっか・・・」



なぎさ「でも・・・たとえ夢の世界だとしても・・・恭子には後悔の無いように生きて欲しいのです!」



なぎさ「もしかしたら・・・なぎさとピアニスト恭介との間に生まれてくる子が恭子の生まれ変わりかも知れないから」




恭子「ありがとう・・・ボクのために優しい言葉をかけてくれて」




恭子「大丈夫だよ・・・ボクは・・・これからを生きていくって決めたんだ・・・」

恭子「ボクが作られた人間だとしても・・・もう関係ないんだ」



恭子「ボクは自分の運命から「卒業」する!ボクが何者であっても・・・ボク自身は「上条恭子」だと胸を張れるように」



恭子「恭介が教えてくれたんだ・・・たとえクローンでも血をわけたボクは恭介にとって太陽のような人だと」




恭子「この時間軸でのボクの生き方が決まったんだ・・・たとえ一瞬の輝きだとしても・・・」

恭子「ボクは・・・太陽になるよ」




ジャニー北側「マッギーカー・・・」

マッギーカー「精神が乗っ取られていたとは言え・・・私の指令で発射されたミサイルだ」


マッギーカー「私はこいつと共にするよ・・・巻き込んですまなかったな・・・ジャニー」


ジャニー北側「水臭いYOマッギーカー・・・一緒にいてやるYO」

396: 2014/03/07(金) 05:35:06.62 ID:S8xbXJsl0
カッ(上空の閃光)




バイオリン仮面「恭子おおおおおおおおおおおお!!」



市民「・・・!?夜明けか!?太陽が・・・!!」

ゆま「・・・綺麗・・・」




杏子「さやか!ぼさっとするな!落ちてくる恭介を受け止めるんだ!」




さやか「そ・・・そうだ!恭介!!」





がばっ


さやか「恭介!!」



恭介「さ・・や・・・か・・・」



ズンッ



ほむら「・・・!?」


マミ「こ・・・これは・・・!?体が・・・重い!?」

なぎさ「魔女を召喚して合体までした反動なのです・・・!!みんなのソウルジェムが真っ黒なのです!」





キュゥべえ「それこそが・・・僕の真の目的だったのさ!」ひょいっ

まどか「キュゥべえ!?」




キュゥべえ「違和感を感じなかったかい?今回の事件に関して協力的な僕たちを」

キュゥべえ「僕は確かに・・・魔女化に頼らずとも「エキサイティング」を集めれば感情エネルギーは賄えると言った」




キュゥべえ「だけど魔女化で得られるエネルギーもあって困る物じゃないからね・・・君たちを消耗を待たせてもらった」


キュゥべえ「そして今君たちは・・・一年前のワルプルギスの時なんて比じゃないほどの穢れを溜め込んでいる」



キュゥべえ「加えてバッドエンドへの一転攻勢によりエキサイティングも大きく揺れ動くはずさ」


キュゥべえ「おいしい所を最後に持っていくのはやっぱり僕たちだったというわけだね!」

397: 2014/03/07(金) 05:46:21.99 ID:S8xbXJsl0
さやか「インキュベーター!」

恭介「さやか・・・落ち着くんだ・・・グリーフシードを・・・恭子のグリーフシードを・・・」




キラッ

ほむら「オクレパトラのグリーフシードが落ちてくるわ!」




キュイイイイイン!!

さやか「す・・・すごい浄化力・・・!ワルプルギス並・・・だけどこれじゃあ・・・」




さやか「あの時と同じ状況・・・なら次に起こりえるのは・・・!!」



ピシッピシッ



キュゥべえ「そう。オクレパトラがもう一度孵化するだけだよね」

キュゥべえ「しかも今度は自我なんて持たない完璧な魔女として蘇るはずさ」




恭介「開け!僕の社会の窓!!」



ジーッ↓

さやか「恭介!?」



恭介「恭子のグリーフシードを吸い込め!」


ズポン!



恭介「ぐ・・・!!」



さやか「恭介!?あんた・・・なんてことを!」

さやか「でもこれもあの時の氷室さんと同じ・・・!だとすればまたあたしたちのありったけの下着で浄化を!」



キュゥべえ「無理だね。言ったはずだよ・・・あの頃と比べ物にならないほど穢れを溜め込んだと」



ピシッピシッ(割れそうになる恭介のソウルジェム)



キュゥべえ「この戦いで溜めた汚れを全部背負って・・・今度は強力な魔導帝が誕生するだけさ」

さやか「恭介!そんな・・・やだよ・・・!」



恭介「いや・・・すまないけどここまで僕の計算どおりだよインキュベーター・・・」

キュゥべえ「!?」

398: 2014/03/07(金) 06:06:56.60 ID:S8xbXJsl0
恭介「他の恭介とも・・・氷室さんとも違う・・・僕だからこそ・・・さやかと一緒になった
この時間軸の上条恭介だからこそ・・・できる事なんだ」



キュゥべえ「穢れをいっぺんに引き受けることが・・・かい?」

キュゥべえ「質量保存の法則・・・穢れの総量は誰に押し付けたところで変わらない」




キュウべえ「君はその途方も無い穢れをどこかに破棄できるつもりでいるのかい?」


恭介「暁美さんに聞いたいくつもの時間軸の話の中に・・・こういうのがあったよ」


恭介「魔女化寸前のさやかを助けるため・・・鹿目さんがさやかを人間に戻してって願いで契約した世界もあったって」


キュゥべえ「それがどうかしたのかい?」




恭介「その願いが叶えられた場合・・・その時点でのさやかのソウルジェムの穢れはどうなるんだい?」

キュゥべえ「あくまでも契約者の願いを叶えることが僕たちの仕事だからね」



キュゥべえ「その例で言えば願い事が成立した時点で美樹さやかのソウルジェムは消滅。
さやかは人間に戻りそれまでの穢れは僕たちインキュベーターの負債となる」



キュゥべえ「赤字である事には変わりないけど、まどかがいずれ魔女になるエネルギーを鑑みれば大した負債じゃないね」


恭介「今僕が・・・人間に戻れる方法があるとしたら・・・?」



キュゥべえ「!!」

恭介「しかもそれは・・・君自身の手によって行われるんだ」



恭介「聞かれなければ答えない・・・そして!!魔法少女、魔法使いのシステム上の要求には逆らえない君が!!」




さやか「恭介!?まさかあんた・・・!!」





恭介「条件は満たしているぞ!僕は・・・僕はもうさやかとオトナの関係だ!魔法使いじゃない!!」



恭介「インキュベーター!!僕を魔法使いから「卒業」させて人間に戻すんだ!!」



恭介「僕は・・・僕はこの戦いで発生した穢れすべてを・・・!!」


キュゥべえ「・・・」

恭介「インキュベーターに押し付けて・・・・!!」




恭介「踏み倒す!!」バァーン!!

401: 2014/03/09(日) 19:22:54.24 ID:B3OokPVK0
ピカッ(還元の光)


さやか「恭介が人間に戻っていく!完全に濁り切ったソウルジェムを抱いて・・・!!」



さやか「ハッ!?でもこれってみんなにあたしと恭介がオトナになっちゃったって公言してるような物じゃん!」

さやか「まさか・・・まだTV中継してるって事は無いよね?」



キュゥべえ「普通に撮ってるけど?」

さやか「きゃあああああああああああ!!」


なぎさ「ほほう・・・」ニヤリ

ピアニスト仮面「最近の若い子は早いなあ」ニヤニヤ



ほむら杏子マミまどか「・・・///」



かずみ「オトナ?オトナってどういう事?」

カオル「知らなくていい。そのままのかずみでいてくれ」



~お茶の間~


氷室「・・・///」

和子「こ・・・これは職員会議不可避!!」



仁美「さ・・・さやかさん・・・///」

中沢「恭介ェ・・・///」





処O厨「もおおおおおおおお!なんだよもおおおおお!!」

処O厨「女性声優の結婚報告が相次いでる世の中なのに!さやかちゃんまでえええええ!!」ジタバタ




マミファン「マミさん!?マミさんは大丈夫だよね?」





しゅうううう・・・


キュゥべえ「やれやれ・・・二回も君にしてやられるとはね上条恭介・・・これでしばらくはタダ働きだよ」

恭介「君達が背負った呪いの浄化くらい手伝ってやるさ・・・相互関係だろ?僕たち?」



恭介「これで・・・これで終わったんだね・・・」

恭介「・・・」

恭介「・・・恭子・・・」


402: 2014/03/09(日) 20:22:15.63 ID:kRW1jeKU0
ほむら「最終的には・・・市庁の敷地内に被害を食い止められたわね・・・」

マミ「ワルプルギスの被害から復興した町をまた壊させずに済んだのね・・・」



キリカ「おーい君たち!大丈夫かー?」

さやか「キリカさん!」



織莉子「やっぱり今回もうかつに私達が手を出さないで正解だったわね」

沙々「なんで私まで・・・こんな場所に」ぶつぶつ


小巻「あんた魔女を従えるばかりでグリーフシード分けてもらってるんでしょ?おとなしく言うこと聞きなさい」


杏子「あんた等なんで今更出てきたんだ・・・」


織莉子「上条君のクローンを相手にしていたわ。惑わされずに勝てたけど・・・」

キリカ「織莉子以外の子に落ちそうになったのは初めてだよ」


さやか「またかよ!!いくつルート持ってるのよ恭介!!」





まどか「・・・」

まどか「キュゥべえ、カメラこっちに向けてくれるかな?」




キュゥべえ「何をするつもりだい?」

まどか「これ以上わたしの存在感が薄くなる前に・・・最後はやっぱりわたしが決めたいの」



さやか(アレ・・・?若干まどかが黒い・・・?)



キュゥべえ「本番五秒前」

キュゥべえ「4」


キュゥべえ「3」




キュゥべえ「2、1」(無言)



キュゥべえ「キュー」(無言)


さやか「うわぁ・・・」



恭介「キュゥべえがキュー出ししてる!」(激寒)



まどか「世界中の皆さん・・・鹿目まどかです」


視聴者「あれ・・・?あの魔女がまどかちゃんじゃなかったの?」

403: 2014/03/09(日) 21:52:18.47 ID:kRW1jeKU0
まどか「騒がせちゃってごめんね☆とりあえず魔女の脅威は去ったけど・・・わたしはまだ生きてるよ」

まどか「皆は・・・不安だよね・・・わたしが生きていく事で・・・
いつかわたしが魔女化するかもしれない・・・世界が滅びるかもしれない事が・・・」



まどか「恭子ちゃんの最期を看て・・・わたしもまた決着をつけなくちゃと思ったの・・・
そのリスクとどう向き合うかを」



ほむら「・・・!?」

ほむら「まさかまどか・・・あなたも自分を消滅させるつもり・・・!?」



まどか「しないよ・・・そんな事したらわたしが魔女にならなくても・・・
ほむらちゃんがもっと怖いモノに変わりそうな気がするから」




まどか「わたしは・・・二度と恭子ちゃんみたいな・・・悲しい魔女は見たくない」

まどか「だから・・・わたしは生きていくよ・・・魔法少女を卒業できる18歳まで・・・そしてそれからもずっと」




まどか「魔女になる可能性を持ったわたしたちが抗い続けること・・・それがいつか・・・
あらゆる垣根を越えてみんなが共存できる世界への道しるべになると思うから」

まどか「恭子ちゃんのような・・・自我を取り戻した魔女が許される世界・・・共存できる世界を掴みたい」



まどか「だから後3年間・・・わたしが18歳になる3年間の間だけでもいいから・・・」




まどか「もう少し夢や希望を信じて生きて欲しいな。それがわたしからのお願い。」



視聴者「・・・」



まどか「別にいいんだよ?
夢や希望が信じられない世の中になるのなら・・・それだけわたしの魔女化の確率が上がるだけだから!」




視聴者「ひっ!?」

さやか「まどか!?あんたさっきから真っ黒じゃない!?」



まどか「そうだよ、黒まどかだよ!」


まどか「マミさんがわたしを模した使い魔に話した事も眠りながら全部聞いてたんだ」

マミ「何かを守り通すために・・・時には黒くなることも覚えなさいって事・・・?」



まどか「大丈夫だよっ!3年間なんてあっという間だよ☆
それが終わればネガティブモードな人は平常運転に戻っていいんだから☆」


まどか「嘘でもいいからポジティブに振舞っていればそれがいつか本当の性格として馴染む人もいるんだし」

まどか「それまでは・・・お願い・・・ちょっと緊張感持ちつつ・・・清く正しく生きていこうよ!」

404: 2014/03/09(日) 22:32:52.23 ID:kRW1jeKU0
まどか「わたしが・・・わたし達が大人になるその時まででいいから・・・」

まどか「ほむらちゃんへの気持ちが・・・ほむらちゃんの気持ちが・・・愛情から友情に変わるその時まで・・・」



まどか「皆が・・・それぞれ違う夢を見つけて・・・「卒業」して離れ離れになるその時まででいいから・・・」

まどか「わたし達に幸せな夢を・・・希望を見させてよ・・・」ぽたぽた・・・



ほむら「まどか!?」

まどか「嫌だよ・・・皆と離れたくないのに・・・卒業なんて・・・したくないのに・・・」


まどか「でもわかっちゃうんだ・・・自分自身の魔法「認識」で・・・いつかはそうなるって」

まどか「ほんの少しだけ・・・まだまだ皆と一緒にいたい・・・それが今のわたしの純粋な願い・・・」




さやか「まどか・・・」

ほむら「頑張ったねまどか・・・もういいわよ・・・後は私からも言わせてもらうから」





ほむら「まどかは・・・同情を誘うために涙を流せる器用な子じゃないわ・・・それはほんの少しの腹黒さを
身に着けた今でも同じ」

ほむら「だから・・・私からもお願いするわ・・・まどかを・・・そして今失いそうになっている
希望を・・・これからも信じてあげて」

ほむら「きっとそれが・・・この戦いで犠牲になった上条恭子の・・・望む世界へと変わるきっかけになるから・・・」



かずみ「ほむらさん!わたしも一言!」


かずみ「うわ・・・緊張するな・・・わたしは見滝原の魔法少女たちみたいにカメラ慣れしてないし・・・」




かずみ「えっと今回の件は・・・友達を思い出しました・・・そしてわたし自身の事でもあります」

かずみ「その出来事は公には発表されてないけど、いつか海香がノベライズするからみんな買ってね~」

海香「かずみ!いいから話を進めなさい!」



かずみ「その子も・・・自分が作られた命であること・・・
それに傷ついて世界をめちゃくちゃにしようとしていたんです・・・」



かずみ「わたしも・・・もし少しでもなにか違えば・・・カンナのように・・・オクレパトラの様に
世界を恨んでたかもしれない」

かずみ「だから・・・これからはカンナの・・・恭子ちゃんの・・・その思いを絶対無駄にしたくないから・・・
あの子達が恨まなくてもいい世界へと変えていきたい」


かずみ「わたしたちあすなろの魔法少女からもお願いします!みんな、まどかさんの答えを信じてあげて!」


織莉子「未来は行動しだいでいくらでも変わるわ・・・私は予知の能力があるからそう言えるの」

織莉子「ほんの少しだけ他人を思いやるだけでいいわ。それだけで世界は良くなる未来が見える」

織莉子「まどかさんを犠牲にして世界を救う・・・同じ事を考えてた私自身が・・・託してみたくなった・・・
そんな不思議な人たちなのよ・・・彼女たちは・・・だから私からもお願い・・・」

405: 2014/03/09(日) 22:59:33.71 ID:kRW1jeKU0
恭介「・・・」


さやか「よし!解毒完了!恭介!もう完全に体は元通りになったはずだよ!」

恭介「ありがとうさやか・・・」



恭介「僕もいい加減・・・勝負しなきゃ・・・世界中の誰もが見放してもさやかのためだけに弾くとは言ったけど・・・」

恭介「僕のバイオリンが・・・恭子への想いが・・・世界に通じるかどうか」




恭介「僕自身が・・・違う世界の恭介を説得するつもりだったのに・・・色々教えてもらったから・・・」

恭介「違う可能性の彼らの気持ちを・・・恭子のこれからを・・・世界中みんなの「可能性」を信じたい」




恭介「新曲が出来たんだ恭子・・・君に聞いて欲しかった」



恭介「いつかクラリスに歌って欲しいな・・・曲名は・・・「ポシブル」-」


♪~♪~♪





視聴者「・・・」

視聴者「いいED曲だ・・・まるで・・・この出来事が・・・長編ドラマだったかのような錯覚を覚えるほど・・・」




視聴者「たとえフィクションだったとしても・・・学ぶべきモノはあったはずさ」

視聴者「そうだな・・・この出来事がたとえTVだったとしても・・・ヤラセだったとしても関係ない」





視聴者「彼女たちを信じてみたい・・・そして自分たちも・・・捨てたり失った希望を・・・
今尚持ち続けてる希望を・・・もう一度・・・さらに強く信じてみたくなった」


視聴者「そこに彼女たちが実在するかどうかなんて関係ないさ」






恭子(恭介・・・)



恭介「・・・!!」


恭介「恭子の声・・・!?そしてこれは・・・」



恭介「また違う世界の・・・恭介の記憶が・・・流れてくる・・・!?」


406: 2014/03/09(日) 23:19:37.74 ID:kRW1jeKU0
さやか「恭介・・・?」



恭介「さやか・・・恭子が・・・恭子が笑ってたよ・・・」

恭介「父親は僕・・・母親はさやか・・・恭子は確かにそこにいた・・・」




恭介「でも・・・僕たちの世界じゃないんだ・・・だけど・・・確実に・・・恭子はそこにいる」

さやか「こことは違う時間軸なのに?そ・・・それって・・・?」



恭介「わからない・・・わからないけど・・・もう僕たちは二度と会えないけど・・・恭子の存在をハッキリ感じたんだ」

恭介「良かった・・・君はそこにいるんだね・・・恭子・・・」





杏子「そう言えば・・・あたしたちの体からもいつのまにかもう一つの人格が消えてるな」

なぎさ「それぞれのルートの恭介と共に逝ったのですよ」


なぎさ「この出来事で得た記憶を転送するとは言いましたが・・・それはあくまで記憶だけをなのです」

なぎさ「彼らの魂と呼べる物は完結してしまったのです・・・仮にここでの経験値のおかげで
彼らが幸せになる未来があるとしても・・・それは別の時間軸へと分離した物語なのです」




マミ「それでも・・・彼らには・・・彼女たちには幸せになって欲しいわね」

ほむら「もう私達が知る由が無くなってしまった物語だけどね・・・」



なぎさ「そんな事は無いのです!時空管理局がその気になれば違う時間軸の自分と意識を共有することもできるのです」


なぎさ「つまりそれぞれのルートの恭介の世界・・・この時間軸を基本で考えた場合
「もしも恭介が彼氏なら」という「もしも」が楽しめるはずなのです!」



マミ「えっ」

ほむら「えっ」

杏子「えっ」

まどか「えっ」



なぎさ「この件の後片付けが済んでしばらくしたら別時間軸旅行を招待してあげてもいいのです!それが
管理局からの恩賞なのです!」

さやか「ちょっとなぎさちゃん!みんなを煽らないで!そんな事したらこっちの世界で恭介と話すとき
気まずくなるだけじゃん!」



さやか「皆も今更恭介のこと気にならないよね?あたしがこれだけしっかり捕まえてるのに-」

4人「・・・」もじもじ



さやか「興味あるんかい!!」サヤガーン


まどか「あ・・・あくまでもし恋人が出来たらってシミュレーションっていう意味ではだよ!」

407: 2014/03/09(日) 23:48:45.59 ID:kRW1jeKU0
見滝原高校合格発表日



恭介「やったよさやか!合格していたよ」

さやか「おめでとう、恭介!あたし達もだよ!」



ほむら「きっと二人での泊りの勉強会(意味深)のおかげね」


杏子「同棲し始めて何ヶ月になるんだっけな~?」ニヤニヤ


恭介「そうだね、ご褒美(意味深)目当てでつい勉強がはかどっちゃたね」

さやか「恭介ったら・・・あたしにしてもらうためならなんでも出来る!って大きな声で毎日言うんだもん・・・///」



中沢「おいおいおいおい・・・お前ら少しは恥じらいってモノをだな・・・」


さやか「だってーどうせ全世界にあたし達の仲は配信されちゃったもん!関係ないよねー恭介ー」

恭介「ねー♪」



杏子「うz・・・」

まどか「ウザッ!」



仁美「ままま・・・まどかさん!?」

まどか「ウェッ!?わたし何か言った!?」





様々な出来事(SS化未定)を経てあっという間に卒業式


~告白タイム~



さやか「なんで別々の学校に行く人にわざわざこのタイミングで告白すっかねー」

仁美「このタイミングだからですわ。言い逃げが出来ちゃいますし」

さやか「でもオッケーの返事だったら悲しくない?前もって言ってればどっちかの高校に
都合をあわせることが出来ちゃうんだし・・・」


さやか「はっ!言い逃げしてないという事は仁美が新しく好きになった子って同じ高校に行く子!?
誰なのよ~!教えなさいよ~」うりうり



加藤「美樹さーん、また美樹さんと話したいって子が」

さやか「はいはい、えみりん、今行きますよー」


まどか「さやかちゃんまた告白?人気者だなー」

さやか「女の子からばっかりだけどね・・・恭介は異性の後輩に花もらったりしてるから複雑だわー」







408: 2014/03/10(月) 00:10:46.20 ID:7X8FXc+M0
さやか「おや?男の子?」


さやか「ってこいつは・・・ダブリの先輩じゃん!テレビであたしの事悪く言って恭介に殴られた人が何故!?」


不良A(氷室の時間軸で氷室に殴られた人)「や・・・やあ美樹さん。こんにちは」もじもじ

さやか「なんの用なの!?まさか先輩、今更テレビで言ったこと謝りにきたつもり!?」




不良A「そ・・・それもあるけど・・・それだけじゃないんだ・・・」もじもじ

不良A「美樹さんには・・・ちゃんと伝えなきゃいけない事があるんだ・・・」



さやか(うわっ!この流れは・・・)


さやか「そういや先輩・・・今年はちゃんと卒業できるの?」

不良A「で・・・できたよ!」


さやか「そっか・・・じゃあその事に対してだけはおめっとさんって言ってあげる」

不良A「高校・・・どこにも受からなかったけど・・・」




さやか「うわっ!どうすんのよあんたそれ」

不良A「浪人する・・・大学受験の時は絶対浪人しないって約束でそうママに許してもらった」



さやか(ママン!?無理!もう無理!この人生理的に無理!)

さやか(高校卒業の時には20じゃん!イケメンで炎出す能力とか無いとそれアンタ無理だよ!)


さやか「あたし戻るわ。とりあえず先輩が謝りたい気持ちは受け取ってあげるから。じゃあね-」

不良A「美樹さん!俺は君のことが好きだ!」



さやか(あちゃー・・・言わせちゃったー・・・)




不良A「つい君のことを悪くいってしまうのは・・・照れ隠しというか・・・
好きな女子に意地悪したくなる心理というか・・・」

さやか「ごめん」

不良A「(返事早っ!)そうだよな・・・君には彼氏がいるんだし・・・」



不良A「でも・・・君を好きになったことだけには誇りを持っていたい!たとえ成就できなかったとしても-」

さやか「ああ・・・うん」



さやか「恭介がいるからとか先輩がダブリだからとか関係ないんだ・・・
そうやって主観的になんでもかんでも完結させる人って・・・ちょっとキモいって思っちゃうから・・・」

不良A「ファッ!?」

さやか「後・・・今時好きな子にいじわるする心理って言われてもそんなの流行らないし
ちょっとガキっぽい通り越してやっぱりキモいって思うよ」

409: 2014/03/10(月) 00:33:57.27 ID:7X8FXc+M0
氷室「みんな、打ち上げではしゃぎすぎないようにな!周りに迷惑をかけるような生徒は本当の意味で卒業じゃないぞ!」


女子生徒A「私達の予定は決まってま~す!」

女子生徒B「氷室先生にも着いてきてもらいまーす!」



氷室「なんだそれ・・・さては僕におごらせようとしているな~!駄目だよ!今貯金中なんだから!」




氷室「それじゃあ体育館へ移動しようか」



まどか「さやかちゃん、来賓席見て」

さやか「マミさん!?やっぱり来てくれたんだ!」


ほむら「和子先生も来てるわね」

杏子「あたし達の在学中に復帰できなかったのは残念だったなー」



一般生徒「あれ?あの人アイドルの巴マミじゃね?」

一般生徒「たしかここの卒業生とは聞いてたけど・・・まさか本人なのか!?」




アナウンス「来賓代表にはサプライズで現役アイドルの巴マミさんを呼んでます!それでは歌っていただきましょう!」

一般生徒「うおおおおおおお!?」




マミ(あの事件の後・・・ライブをドタキャンした私はクビを覚悟していたわ)

マミ(でも結果・・・TV中継されていたおかげでより多くの人に知ってもらえるきっかけになった)



マミ(辛いこともあったけど・・・今はとっても充実しているわ!だって杏子たちの前で・・・歌えるんだもの!
胸を張って送り出せるの!)



マミ「この日のために無理言って発売した卒業ソングです・・・聴いてください!」



♪~♪~♪




和子「みんな久しぶりね。詢子がどうしても顔出してやれっていうもんだから・・・
知久さんにさつきを預けて来ちゃった」



生徒「私達待ってたんですさあ和子先生、一緒に行きましょう」

和子「え・・・!?行くってどこに・・・?」



生徒「氷室先生もほらほら!」

氷室「わっちょっ!?」



410: 2014/03/10(月) 20:10:37.07 ID:7X8FXc+M0
氷室「・・・風見野!?わざわざ隣町の店にまで行くのかい!?」



和子「ここは・・・」

氷室「杏子の・・・教会?」

詢子「おっす」

さつき(一歳)「ままー、ままー」


和子「詢子!?それにさつき!?」



まどか「氷室先生、和子先生!お世話になりました!」

さやか「あたし達からのお礼です!ここで結婚式を挙げちゃってください!」



氷室「・・・!!」

和子「・・・!」




杏子「氷室・・・あんたが一年前の戦いで使った貯金って・・・あたしのホテル代も含まれてるだろ?」

杏子「だから・・・あたしにも・・・何か返せることが無いかなって思ったらこうなった」


氷室「杏子・・・」



杏子「あたしはあんたの義理の娘だけどさ・・・マミ達みんながいるからもう一人でも平気だし・・・
結婚式をするために貯めたお金はさつきのために使ってやってくれないか?」


氷室「・・・!!」



氷室「ありがとうみんな・・・ありがとう・・・」



和子「う・・・うえええん!詢子・・・詢子おお」がばっ


詢子「おいおいどうした?主役の花嫁がそんな泣きじゃくってたら台無しだぞー」


和子「私・・・教師やってて良かった・・・本当に心からそう思えるよ・・・」

和子「杏介に出会えて本当に良かった!不思議だけど・・・婚期が遅れたこともすべて含めて良かったって・・・」



詢子「だから言っただろ?肝心なのは焦らない事だってな」



氷室杏介(初代バイオリン仮面)

早乙女和子ルート

この時間軸では戸籍上杏子の母方の親戚、そして身元引受人ということになっている。
妻の和子とともに子育てと教師の仕事をする傍ら作曲家として主に
アイドルになったマミの曲などを手がける。



411: 2014/03/10(月) 20:24:53.16 ID:7X8FXc+M0
なぎさ「みんなー久しぶりなのです!」

さやか「なぎさちゃん!」



なぎさ「今のなぎさは時空管理局のなぎさなのです。またこの身体をお借りしてるのですよ!」

なぎさ「なぎさだけでなく・・・とある時間軸から是非とも結婚式で氷室と話したいと言う人がいるので
その人は身体を貸してくれると嬉しいのです」


ほむら「鹿目ほむらかしら・・・?わたしはいつでも身体を預けてもいいわよ」


なぎさ「鹿目じゃないのです。彼女は再会をさやかと恭介の結婚式までお楽しみにしておくつもりらしいです」


なぎさ「氷室に会いたがってるのは・・・氷室の時間軸の中沢と仁美なのです!」



中沢「え!?」

仁美「わ・・・私達が!?」



中沢(氷室の時間軸)「恭介・・・」

仁美(氷室の時間軸)「恭介さん・・・」



氷室「中沢・・・仁美さん・・・」




仁美「ご結婚おめでとうございます・・・ですけど・・・時間法を破ったあなたは・・・
二度と私達の時代には帰ってこれないのですね・・・」


中沢「だけどこうして俺たちから会いに来ることはできるからさ・・・今後何かあったら
俺たちも呼んで欲しいな」



中沢「その時は・・・精神転送じゃなくタイムマシンで必ず遊びに行くからさ」

氷室「ありがとう・・・仁美さん・・・中沢・・・」




氷室「仁美さん・・・君にはさやかと同じくらい迷惑を掛けてしまったね」

氷室「君を幸せに出来なかったあの時の僕を許してくれ」



仁美「あら?あまり自意識過剰になられては困りますわ。あなたと別れたからこそ
今の幸せがあるんですのよ」


氷室「そっか・・・ふふっ・・・言うようになったね。仁美さんも・・・」



さやか「むむ・・・なんだかあっちの時間軸の中沢と仁美はやたらと仲がいいぞ!?」

さやか「まさか・・・まさか・・・そうなのーかー!?」



恭介「さやか・・・あまり詮索しないであげようよ・・・」

412: 2014/03/10(月) 20:40:13.28 ID:7X8FXc+M0
なぎさ「中沢と仁美のお話は以上なのです!なぎさの精神は二人と共にもとの時間軸に戻るのです!」


なぎさ「願わくば・・・この時間軸のなぎさもまた新しい出会いに恵まれて欲しいのです!」

さやか「出会いって・・・8歳児がそんなに固執することでもないだろ・・・」




なぎさ(こちらの時間軸)「ふぅ・・・大人のなぎさは帰ったみたいですね」



なぎさ「さてと・・・結婚式を楽しみますか・・・」



なぎさ「むむっ」ピキーン



知久「それじゃあゆまちゃん、さつきちゃんを見なきゃいけないから、タツヤをお願いね」

ゆま「はい、任せてください!」




タツヤ「ぼくもう4歳だからおとーさんがいなくてもだいじょうぶだよ!」

なぎさ「若いツバメはっけーん!!」がばっ


タツヤ「わっ!?誰!?」

ゆま「ちょ・・・ちょっと!?何たっくんに抱きついてるのよ!離れてよ!」




なぎさ「本能が告げているのです!この子は将来恭介以上のイケメンになる素質を秘めているのです!」

なぎさ「今のうちにつばつけとくのは雌として当然の摂理なのです!」



ゆま「は・・・離れてよ!たっくん痛がってるじゃない!」ぐいぐい


なぎさ「ほほう・・・先客がいたのですね!面白い!恋に順番は関係ありませんよ!かかってくるのです!」





杏子「なあマミ・・・なぎさってもしかして・・・」

マミ「大人でも子供でも関係ないみたいね・・・あれが彼女の性格なんだわ・・・」






413: 2014/03/10(月) 20:55:02.93 ID:7X8FXc+M0
~とある別の時間軸~


恭介「ハッ!?」


まどか「恭介君・・・どうしたの?」

恭介「ま・・・まどかさん・・・」



恭介「・・・」



恭介「・・・僕・・・アメリカ行きを延期するよ・・・大型台風が通り過ぎるまでは・・・
まどかさんの事が心配だから・・・」




演歌仮面

上条恭介、鹿目まどかルート

ワルプルギス直前のアメリカに飛び経つタイミングに記憶が転送。
予定をキャンセルし、ワルプルギスの日にはまどかが契約しないように立ち回る。

この時間軸のほむらたちはワルプルギスは倒せずあくまで撃退したのみ。
ほむらにまどかを大切にするよう何度も釘をさされる。


その後日本国内のみの修行で見事プロの演歌歌手としてデビューする。
26歳の時まどかと結婚する






~また別の時間軸~

心電図仮面「心電図仮面参上!」

マミ「・・・!?あ・・・あなたは!?」

ほむら「上条君!?」




心電図仮面「ほむらさん!僕の腕を治してくれてありがとう・・・」

心電図仮面「僕は自分の夢を・・・未来を掴み取る!そのために今・・・君たちを全力でサポートする!」



心電図仮面

上条恭介、暁美ほむらルート

演奏仮面の能力と共に記憶が転送された。その時間軸での魔法少女マミ、ほむらを助け
後から駆けつけた杏子ともに見事ワルプルギス撃破に成功する。


28歳までは様々な失敗を繰り返しつつも後に「神の手」と称される
心臓外科医として多くの命を救う。ほむらと結婚したのもこの年齢である。




414: 2014/03/10(月) 21:08:51.92 ID:7X8FXc+M0
~オルガン仮面の時間軸~


オルガン仮面「さやか・・・君の気持ち・・・そして君が叶えてくれた奇跡に・・・気付けなくてゴメン・・・」

さやか「恭介・・・!?そ・・・その能力は・・・!?魔法少女!?」


オルガン仮面「腕を治して・・・オルガンが再び弾けるようになった事・・・感謝している」

オルガン仮面「だけど・・・僕が今一番好きなのは杏子さんなんだ・・・
幼いころからずっと暖めてきた気持ちなんだ・・」

さやか「そっか・・・」



オルガン仮面「でもだからこそ・・・さやかは・・・僕の最高の友達だと自慢できるよ」

オルガン仮面「もしも・・・これから先さやかが新しく好きになる男が・・・さやかを振るなんて事があったら・・・
杏子さんよりも先に僕がぶっ飛ばす!」



オルガン仮面「その気持ちは友情だけど・・・それくらいにはさやかの事も大切なんだ」

さやか「そっか・・・」




さやか「よし!わかったよ恭介!あたしの事はもう気にしないで!杏子と幸せにやんなさい!」


杏子「そうだな・・・あたしも・・・あたしを選んだからってさやかを粗末にする恭介は嫌いだからな」



オルガン仮面「こんな僕が最愛の人と最高の友人に出来ること!この演奏が僕の全てだ!!」


♪~♪~♪



杏子「力が・・・みなぎってくる・・・!?」

さやか「あたしたち二人のために作られた曲!?こ・・・このモチベーションなら・・!」




オルガン仮面

上条恭介、佐倉杏子ルート

同じく魔法使いの能力とともに記憶が転送。
マミ、ほむらに加え演奏により基礎能力が向上したさやかと杏子によりワルプルギスは殲滅される。


大学卒業後プロのオルガン奏者としてその名を轟かせる
杏子が自分の子を宿すその時までメイドとご主人様のごっこ生活が続いた。




415: 2014/03/10(月) 21:21:39.63 ID:7X8FXc+M0
~心電図仮面の時間軸~


マミ「ちょ・・・ちょっと恭介君!?大砲作りすぎじゃない!?いくらなんでも寝ないで作業するのは・・・」

恭介「いいえマミさん!相手はあのワルプルギスです!いくら準備を整えてもしすぎる事は無いはずです!」




恭介(前回の時間軸では・・・どれだけ揃えてもワルプルギスに勝てなかった)

恭介(だから・・・今度は僕は決戦の日までマミさんたちの大砲を寝ないで作成する!今度こそ・・・!)



恭介「だからその・・・マミさん・・・僕・・・頑張るから・・・」

恭介「もしもワルプルギスをたおせたその時は・・・ご・・・ご褒美を・・・」




マミ「え・・・?」

恭介「マ・・・マミさんとティロ・フィナーレがしたいです!」




マミ「えええええええ!?」

マミ「・・・」




マミ「えっと・・・」もじもじ

マミ「わ・・・わかったわ!私も・・・男の子と付き合うって事に覚悟を決めるわ!」



マミ「だけどその・・・私・・・初めてだから・・・」

マミ「優しくして・・・ね?」



恭介「ぶほぁ!」(鼻血)



恭介(い・・・言わせてしまった!あのマミさんに!一見経験豊富そうなマミさんに!!)




恭介(やばい・・・めっちゃ可愛い・・・当日理性が保てるかわからないよ!)


キャノン仮面

上条恭介、巴マミルート


ワルプルギス決戦のその日まで不眠不休で大砲を作り続けた。
その成果もあって撃破に成功。この件で政府の兵器開発部へとスカウトされ就職が決まる

元々家事全般が得意なマミは専業主婦として誰もがうらやむ「いい奥さん」になる
後、子沢山。




416: 2014/03/10(月) 21:23:10.25 ID:7X8FXc+M0
後日談が思ったより長引きそうです。また少し休んでから更新します

419: 2014/03/12(水) 21:02:03.81 ID:7gt02hno0
そして-

夢か現か・・・誰もわからない世界-




恭子「!!」


恭子「ここは・・・」




恭子「・・・!公園のベンチに・・・志筑さんとさやかが・・・!こ・・・この瞬間は!!」




仁美「私・・・さやか君の事をお慕いしてましたの」

仁美「でもさやか君は・・・すでに上条さんとお付き合いしているのでしょうか?」



さやか(男)「違うよ。僕は恭子が一番苦しんでるときに何も出来なかった男なんだ」

さやか「こんな僕のことを・・・恭子が好きでいてくれるはずが無いさ」



恭子(・・・違う!!)




なぎさ(たとえそこが夢の中の世界だとしても・・・恭子には後悔の無い選択をして欲しいのです)



恭子「ボクは・・・ボクは・・・!!」

恭子「ボクは・・・ボクはさやかを嫌いになんてならない!」


バッ



さやか「恭子!?」

仁美「上条さん!」



恭子「やっとわかったんだ・・・ボクに必要だったのは・・・
さやかを振り向かせるために・・・バイオリンに頼り切る事じゃない」

恭子「自分の気持ちと・・・さやかに・・・正面から向き合うこと・・・それが・・・」




恭子(そう・・・あの時間軸で・・・恭介はボクに教えてくれたんだ・・・)






恭子「ボクはさやかが好きだ!志筑さんにも・・・誰にも渡さない!!」


恭子「ボクは・・・ボクはさやかになら・・・全部あげちゃってもいいって思ってるんだから!」


さやか「!!」

仁美「!!」

420: 2014/03/14(金) 20:24:06.86 ID:Q/0VfeBg0
恭子(言った!言ってやったぞ!)

恭子(すっごい恥ずかしいけど・・・ボクの偽りの無い気持ちなのは間違いないし・・・あっちの世界の
恭介とさやかだってもうそこまで進んでるなら・・・!!)



さやか「肩・・・震えてるよ恭子・・・ものすごい動揺してるじゃんか」

恭子「えっ!?」



さやか「無理しなくてもいいよ・・・恭子の気持ちは伝わったから」

恭子「さやか・・・」



さやか「僕は・・・僕は・・」




さやか「小さい頃から僕は恭子の弾くバイオリンが好きだったんだ」

さやか「でもそれ以上に・・・守ってあげなきゃいけない娘だったんだ・・・
僕が恭子の気持ちに気付いてあげなきゃいけなかったんだ」



さやか「事故にあってバイオリンが弾けなくなった恭子を見て・・・そう思った」


恭子「さやか・・・!!」



さやか「もう一度バイオリンが弾けるようになった恭子には・・・僕なんか必要ないと思ってたんだ」

さやか「恭子と比べちゃうと・・・僕なんてせいぜいちょっと運動神経が良いくらいしかとりえが無いけど・・・」



恭子「そんな事無い!」



恭子「さやかの明るさに・・・さやかの優しさに・・・ボクは何度も救われたんだ・・・!」

恭子「そんなさやかが女子からモテないわけ無いだろ!」



恭子「ずっとずっと独り占めしたかったんだ!ボクが幼い頃から抱いてた気持ちだ!」



恭子「ボクだけを見てくれさやか!さやかが他の女の子と仲良くなるのなんて絶対嫌だから!!」



さやか「・・・」

さやか「ありがとう恭子・・・すごい嬉しい」



さやか「これからは・・・恭子が辛いときも楽しい時も・・・ずっとそれを分け合いたい」

恭子「そ・・・それじゃあ・・・」



さやか「志筑さん・・・ごめん・・・僕は・・・僕は恭子の気持ちに応える!」

仁美「!!」



421: 2014/03/16(日) 22:02:34.89 ID:Ar9QRJTW0
恭子「さやか・・・!!」


ぎゅっ

恭子「今までずっと夢の世界にいたんだ」

さやか「夢・・・?」



恭子「その世界の中で・・・ボクはさやか以外の人を好きになって・・・」

恭子「その人に色々教わったんだ・・・さやかへの気持ちを素直に伝えるべきだって」



さやか「・・・全然何の話かわかんないけど・・・とりあえず変な夢を見て傷ついたって事だけは伝わったよ」

さやか「もう心配しなくて良い恭子・・・つらいときは僕がそばにいる」




仁美「恭子さん・・・」

恭子「・・・」




仁美「おめでとうございます。さやかさんと末永くお幸せに」

恭子「志筑さん・・・」



むにゅっ

恭子「うわっ!?何を・・・!?」

仁美「さやかさんのためなら全てを差し出せる・・・」



仁美「きっと同じ事を私が言っても・・・さやかさんは恭子さんを選んだでしょう」


むにゅむにゅむにゅ


さやか(・・・!!な・・・なんだこのけしからん行為は!?女の子同士で!?)


仁美「この胸も・・・このくびれもお尻も・・・恭子さんったら女性としてとっても魅力的ですもの!」


恭子「ちょ・・・やめてよ・・・!」



仁美「改めておめでとうございます・・・私と対等に向き合ってくれたこと・・・感謝いたしますわ」

仁美「すっきりいたしましたわ・・・恭子さん・・・これからは親友としてお付き合いしていただけませんか?」


恭子「え・・・!?」



仁美「一度勝負した者同士・・・もう私達はただのクラスメイトじゃありませんわ」

仁美「今後のさやかさんとのノロケ話も含めて・・・私の新しい恋への糧へとさせてもらいたいのです」


恭子「えっと・・・あの・・その・・・」

恭子「ボクは・・・志筑さんの事・・・今まで正直嫌な人だと心の中で思ってたんだけど・・」

恭子「ちょっと誤解だったみたいだ・・・ありがとう志筑さん。こちらこそよろしく」

422: 2014/03/16(日) 23:53:46.88 ID:Ar9QRJTW0
セーラーⅤ=上条恭子


さやか(男子)ルート

魔女化する事によりワルプルギス前に連鎖的に戦力を失う未来を回避した事により
これを杏子、マミ、ほむらとともに殲滅に成功する

さやかは恭子と家庭を築くために中学卒業後就職。
恭子は高校、大学、海外留学と進みプロのバイオリニストになる。
(この時間軸のジャニー北側はノンケ)

結婚後は共働きで多忙ながらも幸せな日々を送る



ただしこの世界は実在しない可能性もある



二代目バイオリン仮面=上条恭介

「卒業」をしたため魔法使いとしての能力及び再契約は出来なくなったが
純粋な「演奏」でまた数々の事件を解決する(このエピソードのSS化は未定)

オクレパトラ事件の後上条家専属メイドと言う建前でさやかと同棲生活を始める
(目的は言わずもがな)

さやかからの「ご褒美」(意味深)目当てで勉強漬けの毎日を送り一年のブランクを乗り越え
見滝原高校に見事合格する

~そして春休み最終日~




さやか「明日から・・・あたし達高校生だね」

恭介「そうだね」


さやか「今日はまどか達と卒業式以来の女子会なんだよね」

さやか「でも春休み中は何で付き合いが悪かったんだろう?あたし達に気を使ってるのかな?」


まどか「さやかちゃん!久しぶり!」

さやか「おっすまどか」


恭介「鹿目さん、こんにちは」


まどか「あっ・・・恭介く・・・じゃなくて上条君・・・」

まどか「上条君も・・・来たんだね///」



さやか「ん・・・!?」



マミ「・・・!!かかかか・・・上条君!?///」

ほむら「恭介・・・///」


杏子「き・・・来てたのか///」



さやか「え・・・!?あんた達何それ?揃いもそろって・・・赤くなって恭介から目をそらすような動きを・・・」


なぎさ「それについては私の口から説明させてもらうのです」

さやか「なぎさちゃん!?」

423: 2014/03/17(月) 00:33:25.34 ID:KUoK874s0
なぎさ「大人のなぎさが言っていた時間旅行・・・「恭介が彼氏だったら」の時間軸に・・・彼女たちは
意識を共有する形で度々遊びに行ってたのです」


さやか「なんだってー!?どうりで春休み中一緒に遊ぼうとしなかったわけだ!」



なぎさ「そして・・・意識を共有してるうちにあちらの時間軸の自分が
「恭介との初めて」の場面に遭遇してしまったのです!」

さやか「え」




さやか「ま・・・まさか・・・あっちの時間軸で・・・文字通り擬似的な「体験」を・・・!?」



なぎさ「「本番直前」でビビって意識をこちらの時間軸に戻した子もいますけど・・・
バーチャル的に「経験」してしまった子もいるのです」


なぎさ「本人のプライバシーだから誰だかは黙っててあげますけど・・・」



まどか「・・・///」

マミ「・・・///」

ほむら「・・・///」

杏子「・・・///」




さやか「なななな・・・あ・・・あんた達・・・恭介と気まずくなるからやめときなって言ったのに!」

さやか「うわ!考えたくない!誰だ!?誰が一体「経験」しちゃったんの!?」




さやか「あ・・・そういや仁美は?恭介が仁美と一緒になった時間軸は無かったの?」

なぎさ「もちろん存在するのです。
でも今は仁美は新しい恋に走り出してるから揺さぶるようなことは言いたくないのです」



なぎさ「その「恭介が仁美を選んだ時間軸」のさやかが・・・恭介に聞きたいことがあるみたいなのです」

なぎさ「さやか・・・身体を貸してくれますか?意識だけを転送するのです」



さやか「え!?わざわざ違う時間軸の恭介とお話するの!?なんだそりゃ!?」

さやか「良いよ、やって。あたしもその時間軸のあたしがどういう経験してきたかとか興味あるから」




さやか「ふ・・・・ぅ・・・」


恭介「さやか?」

恭介「君は・・・一体どんな時間軸のさやかなんだい?」


さやか「まどかが女神になる願いを叶えた時間軸だよ」

まどか「え」


さやか「何もかも嫌になって絶望を撒き散らしていたあたしはまどかに救済されてその一部になったんだ」

424: 2014/03/17(月) 00:52:25.05 ID:KUoK874s0
さやか「あたしの時間軸でさ・・・ほむらがインキュベーターの実験に巻き込まれて・・・
ソウルジェムの内側に魔女を生み出したみたいなんだ」


さやか「だから今からまどかと一緒に迎えにいくところなの。久しぶりに現世に戻れるから・・・
その前に恭介に聞いておきたい事があって」

恭介「なんだい?」



さやか「あたしの時間軸でさ・・・仁美は恭介と付き合えたみたいなんだけど・・・どうにもすれ違ってるみたいでさ」

さやか「なんとか仁美と恭介を仲良くさせられないかなって・・・
恭介本人にその方法を聞くわけにはいかないから・・・こうやって違う時間軸の恭介から・・・」



恭介「その話の前に君も・・・僕の腕を治すために契約したのかい?」

さやか「そうだよ」



恭介「なら・・・僕への気持ちは確かめるまでも無いよね」

恭介「僕の事が好きで腕を治してくれて・・・身を引いたのに当の二人がだらしないのなら
さやかが奪っちゃっても許されると思うんだけど・・・」



さやか「それは駄目だよ!あたしは円環の理の一部だから・・・普通の人間じゃないし!」

さやか「それに・・・あたしは純粋に恭介のバイオリンをもっと大勢の人に聞いて欲しかったって気付けたから・・・」



さやか「あたしはこれでいいんだ。
今は・・・あたし以外の誰かと一緒になっても恭介が幸せになってくれることがあたしの願いなの」

恭介「そっか・・・」



恭介「なんだかそっちのさやかはちょっとお姉さん的な感じだね」

さやか「ま、人生経験ってやつですよ」



さやか「それにこうやって・・・あたしが恭介と恋人同士になれた時間軸も存在するって知れたから・・・
それでちょっとスッキリした」

さやか「だからこそ・・・あたしの時間軸では恭介は仁美とうまくいって欲しいって」


さやか「だから聞かせて、この時間軸で恭介とあたしが両想いになったきっかけってなんだったの?」





恭介「えっと・・・」

恭介「強いて言うなら・・・し・・・縞パン?」





さやか「は?」


425: 2014/03/17(月) 01:09:30.24 ID:KUoK874s0
恭介「そちらの時間軸の恭介も同じ傾向であるとは限らないけど・・・
僕は縞パンが好きという一面もあるんだよ」

さやか「お・・・おおう・・・」


恭介「僕たちがお互いの気持ちに気付いた事件も下着だったんだ」

さやか「んだそりゃ!?」



恭介「さやかの下着が病室に置きっぱなしで」

恭介「気付いたら盗んでた。そして心がさやかの事でいっぱいになった」




さやか「なんだそりゃ!?本当になんだそりゃ!?」





恭介「僕が最初に志筑さんの縞パン姿を見ていてしまったのなら・・・
もしかすれば志筑さんを好きになっていたかも知れない」

さやか「は・・・はあ・・・」




恭介「だから手を打つとしたらさやかの方から志筑さんに縞パンを履くように促す・・・くらいかな?」

恭介「そしてそれを見られてもいいくらいの覚悟が無いと・・・あの頃の僕は性に目覚めないと思うし」



さやか「わかったよ・・・縞パン・・・ね・・・」

さやか「聞いたあたしが馬鹿だったかも・・・仁美に教えたところで・・・
行動に移すほど信じてくれるとは思えないし・・・」



さやか「あたし帰るわ・・・あたしの時間軸の恭介は色々時間かかりそうだよ・・・」

恭介「ごめんね・・・役に立てそうに無くて」



さやか「恭介・・・」

恭介「なんだい?」



さやか「あたしと一緒になれたこの時間軸の恭介は・・・幸せ?」



恭介「当たり前じゃないか!」

恭介「さやかにはいつも色々な思い出(意味深)をもらってるし・・・毎日が楽しいよ」


恭介「それこそ・・・少し休ませて欲しいほどに・・・」



さやか「一体ナニの話をしてるの・・・って・・・まさかアンタ!?」

さやか「ええええええええええええええええええ!?この世界の恭介とあたしって・・・もうそんな仲に!?」






426: 2014/03/17(月) 01:22:37.25 ID:KUoK874s0
さやか「どうだった?あっちの時間軸のあたしは?」

恭介「なんかオトナって感じだった。失恋を経験して色々吹っ切れた雰囲気が出ていたよ」


さやか「そっか・・・そんな感じのあたしも存在するんだね」

恭介「あちらのさやかに僕と一緒になることを押し付けても幸せになれるとは限らないよね」




さやか「そっかー」

さやか「じゃああたしは・・・オトナにならなくてもいいかなーって」


ぎゅっ

恭介「さやか?」


さやか「あたしにとっての幸せはー、恭介と一緒にいることなのー!」

さやか「だからあたし別にお姉さんになんてならなくていいや!だってー、恭介と別れるなんてー考えたくないもーん」



恭介「僕の時間軸のさやかは甘えんぼさんだね」ぎゅっ




マミ「えっと・・・あなた達・・・」

まどか「うざっ!!」


ほむら「まどか!?」

杏子「あのまどかが・・・直球でウザイと言い切った!?」





~そしてさらに10年ほど経ったある日~


恭介(26歳)「それじゃあ行ってきます」

さやか(26歳)「中沢から「恭介に会いたい」だなんて何の用だろうね?」



さやか「男同士内緒の用事って・・・まさか猥談!?」

恭介「多分そうなるだろうね」


さやか「え゛!?マジなんかい!」


真尋(2さい)「かあさん、わいだんってなーに?」

さやか「お父さんはねー。お母さんという者がありながらお友達とえOちなお話をするためお出かけするんだって!」





恭介「こらさやか!」


真尋「えOちなことってなーに?とうさんとかあさんがまいにち夜にしてるプロレスごっこのこと?」



恭介「起きてたんかい!!そして見られてる!!」

427: 2014/03/17(月) 01:39:26.17 ID:KUoK874s0
~居酒屋的な~

中沢「恭介・・・久しぶりだな悪かったな・・・急に会って話がしたいだなんて言って」

恭介「メールで大体の内容は読んだよ」



恭介「中沢・・・君はついに志筑さんと・・・」



中沢「あ・・ああ・・・お前に遅れること10年・・・俺もついに魔法使いを「卒業」したよ」


中沢「なんというか・・・色々凄かった」

恭介「そうか・・・」




中沢「あのお嬢様の志筑さんが!?こんなにも!?みたいな感じで・・・」


中沢「もっと早く志筑さんの気持ちに気付いていれば・・・かなり惜しい気分になったよ」

恭介「その点に関して言えば・・・たまに僕もさやかじゃなくて志筑さんを選んでいればって思う時があるよ」


中沢「嘘つけ、子供が出来てからもお盛んだって志筑さん経由で嫁のノロケ話が漏れてるぞ」



恭介「さやかああああああああああ!?なんでそんな事まで他人に話すかなああああああああ!?」




中沢「とにかく・・・これからは結婚を前提で付き合うことになったから」

恭介「だったら・・・もう志筑さんじゃないよね?下の名前で呼んであげなきゃ」



中沢「ひ・・・仁美さん」ぼそっ

中沢「あ・・・駄目だこれ。すっげー恥ずかしいやつだこれ」





~帰宅~

恭介「ただいま」


さやか「お帰りなさい。なぎさちゃん来てるよ」




なぎさ「久しぶりなのです恭介!って・・・酒臭っ!!」

なぎさ「あんまり飲みすぎると良くないですよ!恭介はオヤジっぽくないところが魅力なのですから!
腹が出ない程度にするのです!」


さやか「久しぶりに中沢に会ったんだからこういう日くらいは許してあげようよ」


さやか「それで恭介・・・中沢の話って」


恭介「なんて事無いよ・・・志筑さんと付き合うことになったってノロケ話だった」

なぎさ「だとしたら・・・そろそろ「あの話」をしてもいいかもなのです」

恭介「え?」

428: 2014/03/17(月) 02:00:23.07 ID:KUoK874s0
なぎさ「このディスク・・・」スッ


さやか「叛逆の物語その後・・・?何そのタイトル」

なぎさ「時空管理局から持って来た資料なのです」



なぎさ「例の「まどかが女神になった時間軸」でその後何が起こったか・・・記録されているのです」

なぎさ「そして「恭介が仁美を選んだ時間軸」でもあるから・・・仁美が中沢と落ち着くまではと
見せるのに戸惑っていたのです」




なぎさ「その時間軸でも・・・「バイオリン仮面」が誕生したのです。
唯一・・・仁美のパンティを被って変身するバイオリン仮面が」



さやか恭介「!!」




なぎさ「この物語には仁美を選んだはずの恭介が・・・
それでもさやかにしてあげられる精一杯の「優しさからの行動」が詰まっているのです」





なぎさ「そしてこちらのディスク・・・こちらの方が恭介にとっては重要なのです」

恭介「また別の時間軸の資料かい?」




なぎさ「はいなのです。これは・・・この時間軸と同じくさやかと恭介が夫婦になって子宝に恵まれた時間軸なのですが」

なぎさ「違うのは第一子が女の子って事なのです」



恭介「女の子!?まさか!」

なぎさ「はい・・・女の子の名前は「上条恭子」・・・」



なぎさ「10年前・・・わたし達が出会ったあの上条恭子の・・・転生先なのです」



恭介「恭子・・・!」

なぎさ「恭介は女の子が生まれたら恭子と名づけようとしていたみたいですけど・・・もう心配無いのです」




なぎさ「その時間軸のさやかと恭介の子供として・・・恭子はそこに確かに存在するのですから!」




恭介「・・・そちらを先に見せてくれないか」

429: 2014/03/17(月) 02:35:22.43 ID:KUoK874s0
~とある別の時間軸の話~


さやか「恭子は本当にパパが大好きなんだね」


恭子「そうだよ!ママにだって渡さないから!ボクはパパとけっこんするんだ!」

恭介「ははは・・・でも恭子にだっていつか「パパと洗濯物一緒にしないで!」って言う日がくるんだぞ」



恭子「言わないよ!だってボクは・・・ボクはパパの人生そのものだもん!」

恭子「ねえパパ!もっとバイオリン教えてよ!」




恭子「パパが叶えられなかった夢を・・・ボクが実現してあげるんだ!」

恭子「将来は絶対プロのバイオリニストになるんだ!
パパの師匠だった氷室って人よりも・・・もっともっと凄いバイオリニストに!」




恭子「パパが弾けなかった分までいっぱいいっぱい世界に響かせるんだ・・・
パパが聞かせてあげるつもりだった人たちにも届くように!」



恭介「そっか・・・優しいな・・・恭子は」




恭介「でもパパだって完全に枯れた訳じゃないさ・・・
これから作曲家として・・・バリバリ稼がないといけないからね!」

さやか「あたしも来期のアニメで内定もらったもんねー!」




作曲家仮面(仮名)

さやかルートその②

バイオリン仮面が出現した時間軸から分離。さやかが未契約のまま恭介を支え続けた時間軸。
バイオリン奏者の道を諦めた恭介は作曲家として、さやかは声優として共働きで家庭を支える。

この時間軸では氷室は自分の正体を明かしておらず、恭介たちも知らないままである。
そして・・・恭子自身も転生前の記憶を失い、恭介たちも他の時間軸の話など無縁な世界。


知らない事による幸せによって成り立つ優しい世界線。



かつて上条恭子の幸せを願った恭介は彼女に会うことは無い。


恭子もまた、かつて自分のために涙を流した恭介に再び会うことは無い。
思い出すことも無い。



お互いを大切に想っていながら彼らは再会する事は二度と無かった。


ただ一つ確かな事は・・・それぞれの未来へと彼らが歩み始めたこと



恭介と恭子の出会いと別れ・・・それは新しい旅立ちのための・・・「卒業の物語」



バイオリン仮面「卒業の物語」編   完

430: 2014/03/21(金) 11:07:02.68 ID:T62Fe8SAO
完結した!
長い道のり乙でした!

つかジャニーさん!?ジャニーさんはYO……頭ちりちりパーマになったジャニーさんが瓦礫の中からゴソゴソ立ち上がる場面を自主脳内補完しときます。


エンディングテーマとクレジットまだー?


431: 2014/03/22(土) 10:15:53.52 ID:wHpZTNjC0
>>430

返信ありがとうございます。
ですが、人気も落ちてきてるので辞めようかというのが本音です。

改めて、好評のうちに終わった一作目は偶然が重なって出来たものだなと実感しました。

今回のSSを書く前に構想を立てていた「叛逆後の時間軸で恭介がバイオリン仮面に覚醒したら?」
の話に持って行きやすいように
「なぎさが仁美ルートの恭介の物語をディスクとして持ってきた」という最後にしましたが、
ちゃんと書くかどうかは未定です。

今度は面白いものが書けたとしても
離れた読者が戻ってきてくれるかどうかという奴です

やるのならトリップ変えた上で
バイオリン仮面シリーズだとバレないタイトルにして
最初はミスリードさせて徐々に引き込ませて
「実はあの作品の続編でした」にしようかなと思ってます。



自覚してる反省点としては何度も言われてますが
「まどマギのガワを被ったオリジナルの何か」になってしまった事。


ジャニー北側、ルミナス・マッギーカー、上条恭子

オリジナルキャラのこの人たちが完全にまどマギ本編のキャラを食っていたことだと思います。

「囚われのお姫様」ポジションに設定したはずのまどかを差し置いて
上条恭子を救う話になってしまったのは「まどかSS」として見たい読者を置き去りにしてしまったと思います



オリジナル作詞については不評な意見が多かったので
今回、冒頭に乗せずにこの「恭子編」が好評なら最後に書く、不評なら書かないと決めてましたのでまだ審議中です。


「ポシブル」は「可能性」という意味ですので
クラリスが歌っても違和感の無いカタカナ4文字、違うヒロインを選んだ恭介たちの別々の「可能性」
という意味をこめて名づけました・・・がこれの詞を公表するのかは未定です


エンディングテーマは曲名すら浮かんでません


「恭介がさやか以外のヒロインとくっついた時間軸」という設定は使わないほうが良かったんじゃないのかな
と思う人もいそうですが、前作でマミと杏子も恭介を好きになった設定があり「当て馬」だという指摘があったため
「恭介は本編キャラ(中沢やショウさんも含む)全員とルートがある」としてマミ、杏子と結ばれた時間軸を作りました

マミと杏子のルートだけ話の完成度がマシなのは温めていたアイディアだったから。でしょうか

また、恭介に無限のルートを作ることにより「まどマギ本編は恭介が仁美を選んだ時間軸」とこじつけや
応用が効く切り替えしにしたいなと思っていたので。


今回のバイオリン仮面もついてきてくれた読者なら「ここまで他のヒロインとのルートがあるのに
仁美は無いのはかわいそ過ぎるだろ」と思わせて
「恭介と付き合っても許される仁美」を確立させて次の話で書きたかった。


まぁ今回の評価が微妙なので続編の企画は白紙に戻ってしまいましたが・・・



ちなみに続編として予定していたのは

①反逆後のバイオリン仮面

②キュゥべえと恋仲になったルートの恭介(エントロ仮面?)がこの時間軸を荒らす
(何かと出番が無いキュゥべえのキャラを立たせるための話)

③仁美が魔法少女、中沢が演奏仮面として町の平和を守る設定の幻覚に囚われ、救出する物語


のいずれかでした。

432: 2014/03/22(土) 11:58:10.98 ID:+6Y69w3E0
まぁ、あんたはあんたなりの物語を書ききった。
まどマギSSとしては確かに正道ではなかったかもしれないけれど、
それでもあんたの書くSSとその中での、(特にさやかや恭介が)
安易に「己に見切りをつけてしまう焚身系な献身」に走ろうとするのではなく、
「足掻いて、悩んで、ちゃんとわがままのある『ひととして』幸せの可能性を見出そうとする」ってのは嫌いじゃなかった。

また、縁があれば見たい、と申し上げます。

引用: さやか「再曲!!バイオリン仮面」【続編】卒業の物語