229: 2013/12/16(月) 22:21:56.03 ID:g1+U9VBK0

230: 2013/12/16(月) 22:39:32.79 ID:g1+U9VBK0
─────────

ゴロツキA「ったくよぉ~!ムクロキシダンだかムク口リョダンだか知らねぇが、あいつらのせいでオレ達の肩身まで狭くなっちまってよぉ!」

ゴロツキB「街を歩けば北天騎士団の連中がウロウロしてやがるしな。あんな盗賊連中と一緒くたにされちゃ、こっちはいい迷惑だぜ」

ゴロツキA「まったくだぁ!騎士団の奴等も何やってんだ、普段散々威張り散らしてる癖によぉ!とっとと退治でも駆除でもしやがれってんだ!!」

マスター「おいおい、あんまり大声で騒がないでくれよ。他の客の迷惑になっちまう」

ゴロツキA「んだよぉ!これが叫ばずにいられるかってんだ!」

マスター「やれやれ……」




マスター「(噂じゃ、骸旅団はもう壊滅寸前らしいが……。騎士団の連中が妙にピリピリしてる所を見るに、まだ当分はかかりそうかねぇ……)」

ゴロツキA「北天騎士団が何だってんだよぉ!逮捕できるもんならやってみやがれ!!」

ゴロツキB「お、おい!そろそろやめとけって!」

客「ごめん、ちょっと通してもらえないかな」

ゴロツキA「んだぁ、てめぇは!?オレは今イラついてるんだ、ぶっ飛ばされる前にとっとと失せな!」

客「……困ったな。マスターに用があるんだけど」

ゴロツキA「あぁ!?マスターに何の用だってんだよ?オレはこの店の常連だけどよぉ、おまえみたいな乳臭せぇガキなんざ見たこともねぇぞ!ガキは帰ってミルクでも飲んでな!」

客「………」

マスター「(あーあ、こんな時にバルバネス様がいてくれたらなぁ。……それか───)」






パンッ

ゴロツキA「あぐぁっ!?」

マスター「!?」
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231: 2013/12/16(月) 22:46:50.05 ID:g1+U9VBK0
ゴロツキA「あ、ああああああ!いてぇ、いてえよぉぉぉッ!」

客「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

マスター「(あ、ありゃあベオルブの……!)」


ゴロツキA「あ、あし、オレの足がぁぁぁ……!」

ゴロツキB「お、おい、大丈夫か!?て、てめぇ、こいつに何しやがった!?」

客「どけって言ったのに一度で聞かないほうが悪いんだよwwwwwwwwwwwwwww酒場に入り浸ってるような穀潰し風情が調子こいてんじゃねーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ゴロツキB「て、てめぇッ!!」

客「えwwwwwwwwww何その態度?wwwwwwwwwwww酔っ払い如きが僕とやろうっていうのかい?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwやだなぁwwwww喧嘩は嫌いなのにwwwwwwwwwwwwww」

ゴロツキB「うるせぇ!野郎、ぶっ頃してやるッ!!」

マスター「おい、やめておけ!その人は───」


パンッ


ゴロツキB「あがががぁぁ……!」

客「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

233: 2013/12/16(月) 22:57:41.40 ID:g1+U9VBK0
ラムザ「マスターwwwwwwwwwwwwいつものwwwwwwwwwwwwwwww」

マスター「はいよ、ミルクだな。ハチミツはどうする?」

ラムザ「入れるに決まってるじゃないかwwwwwwwwwwwwwwサトウとハチミツたっぷりでwwwwwwwwwwラードも入れてねwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

マスター「了解、いつも通りだな。 ……おまえさん、いつか病気で氏ぬぞ?」

ラムザ「大丈夫wwwwwww僕太らない体質だからwwwwwwwwwwwwwどこぞのデブと一緒にしないでよねwwwwwwwwwwwwwww」

マスター「そうかい、それならいいけどな。ところで……」


ゴロツキA「」

ゴロツキB「」


マスター「毎度毎度、酔っ払いに絡まれては発砲するのはどうにかならんのか?お陰でウチの店からは怪我人が絶えないぞ」

ラムザ「でもさでもさwwwwwwwwあっちが悪いんだよwwwwwwwwwwwwwwろくでなしの分際で僕の邪魔しようとするからさぁwwwwwwwwwwwwwwwwww」

マスター「……ま、あいつも運が無かったと言うしかないな。末の弟とはいえ、天下のベオルブ家に逆らっちまうなんてな」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

234: 2013/12/16(月) 23:04:23.47 ID:g1+U9VBK0
マスター「ところで、今日は何の用なんだ?オレに用があると言ってたようだが」

ラムザ「そうそう、ちょっとマスターに頼みたいことがあってね」

マスター「頼みたいこと、ねぇ……。急ぎの用件なのか?」

ラムザ「うん、できるだけ早く。報酬は、とりあえず前金がこのくらい……どうかな?」

マスター「」

ラムザ「あれ、足りないかな?だったらもう少し上乗せするけど……」

マスター「(1万ギル硬貨がぎっしり詰まった袋……。これが、とりあえずの前金……だと……?)」

ラムザ「それで、どうかな?頼めるかい?」

マスター「……ひとつだけ、聞かせてもらってもいいか?」

ラムザ「え?」

マスター「………」




マスター「おまえさん、戦争でもおっぱじめるつもりか……?」

ラムザ「え?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

237: 2013/12/16(月) 23:15:54.02 ID:g1+U9VBK0
─────────

ディリータ「ラムザのやつ、遅いな……」

話術士「でもぉ、お姉さんは時間にルーズな子も嫌いじゃないわよぉ♥ あ、もちろんディリータちゃんみたいに、約束の10分前に来るような几帳面な男の子も好きだけどね♥」

ディリータ「うっせぇビXチwwwwwwwwwwww嬉しくねーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「んもぅ、照れなくてもいいのに♥ ……ラムザちゃんも遅いみたいだしぃ~、今のうちに、一足先にオトナの階段を登っちゃうのも悪くないんじゃないかしらぁ?」

ディリータ「ちょwwwwwwwwwwwwww唐突に貞操の危機なんですけどwwwwwwwwwwwwwwwwちょっとちょっとwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「そんなに緊張しなくても大丈夫よぉ?お姉さんがちゃぁ~んとリードしてア・ゲ・ル♥」

ディリータ「無理無理きもいっすwwwwwwwwwwwwwラムザァァァwwwwwwwwwwwww早く来てくれぇぇぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



ラムザ「ディリータ!」

ディリータ「!! ラムザッ!来てくれたかッ!!」

話術士「あらぁ?残念、続きはまた今度ね♥」

ディリータ「いらねぇぇぇwwwwwwwwwwwwwwwwwほんと勘弁っすわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「え?wwwwwwww何が?wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「いや何でもないwwwwwwwwwww気にしないでくれwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「えー?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

238: 2013/12/16(月) 23:24:54.55 ID:g1+U9VBK0
ディリータ「それで、話はうまくつけられたのか?」

ラムザ「うん、なるべく腕っ節のいい連中をよこしてくれるってさ」

ディリータ「そうか、それは頼もしいな」

ラムザ「ディリータのほうは?」

ディリータ「ああ、オレのほうもばっちりさ。おまえから預かった金のお陰でな」

ラムザ「そうか……」



ラムザ「そりゃそうだよねwwwwwwwwwwwwwなんたって騎士団の運営予算ちょろまかしてきたんだしwwwwwwwwwwwwwwwww頷いてくれなきゃ困るよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ちょwwwwwwwwwwwwあの金の出所それかよwwwwwwwwwwwwwwwwww兄キに殺されるぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「大丈夫だよwwwwwwwwwwwwwちゃんと置手紙残しておいたからwwwwwwwwwwwwwwwwwwアルガスの名前でwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ひでぇwwwwwwwwwwwwwww濡れ衣じゃねぇかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「没落貴族の分際でwwwwwwwwwwwwww僕をクソッタレ呼ばわりした罰さwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ほんと鬼畜だよなおまえwwwwwwwwwwwアルガスかわいそーwwwwwwwwwwwwwwwwwwでもざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「悪い男なんだからぁ♥」

239: 2013/12/16(月) 23:39:08.76 ID:g1+U9VBK0
─────────

骸旅団剣士「クソッ!この先も封鎖されているのか……!」

骸旅団戦士「もうあきらめましょう。おとなしく投降したほうが……」

骸旅団剣士「馬鹿を言うな!やつらに捕まるぐらいならここで氏んだほうがマシだッ!」

骸旅団戦士「で、ですが……私たちはもう……」

骸旅団剣士「だからこそだ!ミルウーダ様亡き今、我々が諦めて何とするか!ここで戦い、何としても活路を切り開くのだ!そうして奴等を倒すことこそが、志半ばで無念にも逝ってしまわれたミルウーダ様への手向けになるというものだろうッ!!」

骸旅団戦士「……そうですね。そう、ですよね……!ここでわたしたちが諦めてしまったら、氏んでいった仲間たちに顔向けができません!わたし、戦いますッ!!」

骸旅団剣士「ああ、そうだ!1人でも多くの貴族を地獄に叩き落とし、ミルウーダ様の仇を討つのだッ!!」

骸旅団戦士「はいッ!!」


ラムザ「うぇーいwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ヘイヘーイwwwwwwwwwwww平民ヘーイwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


骸旅団剣士「……! 来たぞ、北天騎士団だ!総員、戦闘態勢に………うつ、れ……?」




傭兵A「いたぞ!骸旅団の連中だ!」

傭兵B「野郎ども、準備はいいかァ!?」

傭兵C「おうとも!」

傭兵G「準備万全に決まってんだろうが!」

傭兵L「さっさとおっぱじめようぜぇ!さっきから暴れたくてウズウズしてんだよ!」

傭兵R「盗賊どもめ!これ以上、貴様らの好きにはさせん!!」

傭兵Z「いくぞッ!他の奴らも後れを取るなッ!盗賊どもを1人残らず蹴散らしてやれッ!!」


「「「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおーーッ!!!!」」」」」」」」」」」」



骸旅団剣士「」

骸旅団戦士「」

240: 2013/12/16(月) 23:51:46.54 ID:g1+U9VBK0
骸旅団剣士「な、なんだ、あの規模は!? 50……100……?いや、それ以上だと!? 馬鹿なッ!北天騎士団の本隊はジークデン砦の手前で足止めをくらっていたはずだ!一体、どこにこんな戦力が残っていたというのだッ!?」

骸旅団戦士「ど、どうするんですか……!?あんな数、まともにやり合って勝てるはずが……!」

骸旅団剣士「クソッ、冗談じゃない……!おい、おまえ!おまえは直ちにこの事態をウィーグラフ様に知らせるのだッ!急げッ!!」

骸旅団戦士「は、はいッ!!」


ラムザ「敵が逃げるぞッ!時魔道士隊、ドンムブで奴らの足を止めるんだッ!敵本隊に情報を伝えさせるなッ!!」

「命ささえる!」「台地よ!」「我を!」「庇護したまえ!」「止めおけ!」「ドンムブ!!」

ラムザ「よし、足は止まったぞ!モンク隊、召喚士隊!地裂斬とタイタンで敵の退路を封鎖しろッ!崖ごと崩してしまって構わんッ!!」

「大地の怒りが!」「この腕を伝う!」「防御!」「あたわず!」「疾風!」「地裂斬!!」

「大地を統べる!」「無限の躍動を以て!」「圧殺せん!」「タイタン!!」

ラムザ「今だ!ナイト隊は前に出ろッ!1人ずつ、確実に仕留めるんだッ!弓使い隊、敵魔道士の詠唱妨害を忘れるなッ!!」

「任せろッ!!」「うおおおおッ!!」「殺せ!」「骸旅団め!」「逃がすかッ!!」


ラムザ「進めーッ! 骸旅団を皆頃しにするんだッ!!」

248: 2013/12/23(月) 22:24:55.87 ID:ENFpAmyO0
ラムザ「いやぁ、戦いっていうのは金の力がものをいうね!そうは思わないかい、ディリータ?」

ディリータ「ああ、金は剣よりも強しだな!平民がいくら頑張ったところで、金の力の前には無様にひざまづくしかないぜ!!」

話術士「う~ん、リアリストな男の子も悪くないわね♥」

ラムザ「おまえは黙ってろwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「ひっど~い!」


骸旅団剣士「く、くそ……ベオルブ、の……、悪…魔、め……」

骸旅団戦士「た、隊長……うぅ……」

話術士「それでぇ、ラムザちゃん?この子達はどうするのぉ?このまま逃がしてアゲルってワケじゃぁないんでしょぉ?」

ラムザ「それはもちろんだよ。戦場で出会ってしまった以上、敗軍の将にはそれなりの仕打ちが待っている。それが戦いというものさ」

ディリータ「ああ、そうだな。ティータの居場所も聞かなきゃならないしな……」

ラムザ「そういうことさ」

骸旅団剣士「お、おのれ……!」

250: 2013/12/23(月) 22:39:42.56 ID:ENFpAmyO0
ラムザ「でも、まぁ、その前に。まずはあの傭兵たちを帰さないとね」

話術士「あらぁ、帰しちゃうの?」

ラムザ「ここから先は骸旅団のアジトに近いからね。あまり目立つのはよくないと思うんだ」

話術士「それはそうだけどぉ、このままずばーんって一気に捻り潰しちゃったほうがよくなぁい?」

ラムザ「いいや。わざわざ義賊を名乗っている以上、人質といったやり方は骸旅団の活動方針に反する。そう考えると、ティータは今のところは無事なんだと思うけど……、骸旅団が一枚岩ではないということは、侯爵誘拐の件でわかっているからね。迂闊に大軍を率いて奴らを刺激してしまったら、血迷った輩に何をされるかわからないよ」

ディリータ「そうだな……。ティータを助け出すまでは、あまり目立った真似はしたくない」

話術士「そういうことなのねぇ。お姉さん納得~」


ラムザ「というわけで、彼らとはここでお別れさ。名残惜しいけどね」

ディリータ「ああ……。ところでラムザ」

ラムザ「なんだいディリータ?」

ディリータ「彼らに渡す報酬はどうするんだ?おまえが持ち出した運営資金は、前金って形で全部ばら撒いちまっただろ?」

ラムザ「え?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「え?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ラムザ「いや何言ってるのディリータ?wwwwwwwwwwww平民に払う金なんてあるわけないじゃんwwwwwwwwwwwwww1ギルすら惜しいよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ちょwwwwwwwwwwwwwwおまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwどうすんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「大丈夫大丈夫wwwwwwwwwwwwww僕に考えがあるからwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ほんとかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「まあ見ててよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww  ……よし」

251: 2013/12/23(月) 22:54:16.07 ID:ENFpAmyO0
ラムザ「皆、よくやってくれた!皆の働きの甲斐あって、、無事に盗賊どもを蹴散らすことができたッ!」

ラムザ「いかに我々北天騎士団といえど、貴君らの力がなければ今日の勝利は有り得なかったであろう!平和の為に助力してくれた貴君らに、心よりの感謝と賞賛を送りたいッ!!」

ラムザ「我々3人はこれより、更に奥地の敵本陣へと切り込む!ここからは隠密性を問われる任務であるが故に、貴君らと共に戦うのはここまでだ!」

ラムザ「だが、安心してほしい!この戦いにおける貴君らの働きは、恩赦を与えるに相応しいものであったッ!よって、貴君らに支払う報酬も予定より大幅に弾ませてもらうッ!!」

「えっ!?」「マジかッ!」「よっしゃあああ!」「さすが北天騎士団ッ!そこに痺れるッ!憧れるッ!!」


ラムザ「さぁ、凱旋だ!イグーロスへ戻り、存分に身体を休めてくれッ!既に騎士団に話は通してあるッ!!」

ラムザ「そして、ダイスダーグ卿より貴君らの働きに相応しい報酬を受け取るがいいッ!!」

ラムザ「全てはこの僕───アルガス・サダルファスが保証しようッ!!」


「「「「「うおおおおおおッ!!!!」」」」」
















ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

252: 2013/12/23(月) 23:03:16.94 ID:ENFpAmyO0
ラムザ「傭兵たちwwwwwwwwwwwwすっごく喜んでたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwばっかだねーwwwwwwwwwwwwwどうせ1ギルも貰えやしないのにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「おいどうすんだよこれwwwwwwwwwwwwwwwww兄キがブチ切れるぞwwwwwwwwwwwwwwwおまえいい加減殺されるぞwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「大丈夫大丈夫wwwwwwwwwwwwwあいつら馬鹿だから暴動起こすかもしれないけどwwwwwwwwwwwwwwwwどうせ僕のせいじゃないもんwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「いやバレるだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「大丈夫だってwwwwwwwwwwwwあの人ものすっごく見栄っ張りだからさwwwwwwwwwwwwwwww自分の弟がこんなことしたなんて世間に公表しやしないよwwwwwwwwwwwwwwwwベオルブ家の保身のためにアルガスを売るに決まってるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「あーwwwwwwwwwwwなんかそれっぽいなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「おまけにアルガスにはスウィージを焼き払った前科もあるからねwwwwwwwwwwwwwwwwww下手したら侯爵様の立場も危ういかもねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ひでぇwwwwwwwwwwww侯爵関係ないだろwwwwwwwwwwwwwwwwまぁ奴の上司だけどwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「侯爵様は認めないだろうけどwwwwwwwwwwwwwwwww別にランベリーと戦争になっても僕は構わないよwwwwwwwwwwwwwwどうせ勝つのはベオルブさwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ランベリー単体じゃ勝ち目はないだろうなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwなんたって天下の北天騎士団だもんなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「むしろ戦争上等だよwwwwwwwwwwwwwあいつの故郷を更地にしてやろうずwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ひでぇwwwwwwwwwwwおまえちょっと根に持ってるだろwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「当ったり前じゃんwwwwwwwwwwww没落貴族の分際で僕のことをクソ野郎呼ばわりしやがってwwwwwwwwwwwwwwwww誰に向かって口聞いてんのか思い出させてやんよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

253: 2013/12/23(月) 23:19:03.36 ID:ENFpAmyO0
ラムザ「さて……。後はこの2人の扱いをどうするか、だね」

骸旅団剣士「………」

骸旅団戦士「ひッ……!?」

ラムザ「大人しく質問に答えてさえくれれば、命までは奪わないよ。僕は謙虚で寛大だからね」

骸旅団剣士「ふざけるな……!ここまでやっておいて、今更何を……ッ!この、人でなしが……ッ!」

ラムザ「それは君たちが悪いんじゃんwwwwwwwwwwwwwwwwww人質を取るなんてこすい真似するからじゃんwwwwwwwwwwwwwwwwどの口がそんなこと言うんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「まったくだなwwwwwwwwwwwwwwこれだから平民はwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「逆恨みは見苦しいわよぉ~?」

骸旅団剣士「………」



ラムザ「さてと。それじゃあ……尋問を始めようか?」

骸旅団戦士「ひッ……!」

骸旅団剣士「好きにするがいい……!どんなことをされようと、私は仲間を売るつもりはないッ……!」

ラムザ「それは、例え自分が殺されることになってもかい? 普通なら、こういった場面では泣きながら命乞いをするものだと思うけど?」

骸旅団剣士「ふざけるな!貴様ら貴族に命乞いなどするものかッ!私は自分が骸旅団の一員であることに誇りを持っている!貴様らと一緒にするなッ!!」

ラムザ「………」

骸旅団剣士「私を辱めたいのなら好きにしろ!頃したければ頃すがいいッ!だが、忘れるな!たとえ私の命を絶つことはできても、思想までは奪えやしないッ!!」

ラムザ「だっておwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「かっけぇwwwwwwwwwwwwwwwやべぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「強い意志を持った子、お姉さん嫌いじゃないわよぉ♥」

骸旅団剣士「………」

254: 2013/12/23(月) 23:31:29.15 ID:ENFpAmyO0
ラムザ「君の言いたいことはわかった。仲間を売ってまで生き延びるくらいなら、ここで氏んだほうがマシだと。そう言いたいんだね」

骸旅団剣士「そうだ……!貴様ら貴族に媚びへつらって生き永らえるくらいなら、誇り高き氏を選ぶッ!」

ラムザ「君もミルウーダと同じ、か……。僕には理解できないなぁ。理解する気もないけどさ」

骸旅団剣士「貴族制度にぬくぬくと浸かっている貴様のような奴には、例えその気があったとしても理解できまい!だからこそ、貴様ら貴族は我々の敵なのだッ!!」

ラムザ「ふーん……」


骸旅団剣士「さあ、殺せッ!我々はどうせ家畜なのだろう?ならば、その家畜に手を噛まれる前にさっさと頃すのだな!」

ラムザ「調子乗ってんじゃねーよwwwwwwwwwwwwwwwww」パンッ

骸旅団剣士「がふッ!?」

ラムザ「黙って聞いてりゃ平民の分際で好き勝手言いやがってwwwwwwwwwwwwwwwwwww誰に向かって指図してるんですかぁ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」パンッパンッ

骸旅団剣士「が、ぐッ……!!」

骸旅団戦士「た、隊長……!」


ラムザ「あーもう興醒めだわーwwwwwwwwwwwwwwwww平民の見苦しい命乞いが見たかったのになーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwもう頃しちゃおっかなー?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「………」

ラムザ「ちょっとちょっとーwwwwwwwwwwwwwなんか反応してよーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwほんとに頃しちゃうよー?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「(ミルウーダ様……。今、そちらへ参ります……)」

ラムザ「うっわつまんねwwwwwwwwwwwwwww一丁前に氏を覚悟した顔してやがるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwつまんねーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「シラケることこの上ないなwwwwwwwwwwwwwwwこれだから平民はwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「………」

255: 2013/12/23(月) 23:40:59.64 ID:ENFpAmyO0
骸旅団戦士「い、いや……!もう嫌ぁ……!」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「あら可愛い♥」

骸旅団戦士「お願い、これ以上ひどいことしないで……!隊長を、殺さないで……!」

ラムザ「いいねその顔wwwwwwwwwwwwwww僕はこういうのを求めていたんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwww女の子の泣き顔ってゾクゾクするよねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ドSかよおまえwwwwwwwwwwwww引くわーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うるせーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「あら、アタシはどっちも好きよぉ?だぁいすきなラムザちゃんが相手ならぁ、お姉さんSにもMにもなれるワ♥」

ラムザ「きめぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「きめぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


骸旅団戦士「うぅ……ひっく……!」

骸旅団剣士「き、貴様ッ!敵に情けない姿を見せるな!骸旅団の誇りはどうしたのだッ!!」

ラムザ「うるさいなぁwwwwwwwwwwwwwwwwつまらない家畜は黙ってろwwwwwwwwwwwwwwwwwww少しはこの子を見習いなよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「黙れッ!!」

ラムザ「あーはいはいwwwwwwwwwwwwそういう態度なんですねーわかりましたーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwならこっちにも考えがありまーすwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「でも実際どうするんだ?wwwwwwwwwwwwwwwこいつ脅しても無駄っぽいぜ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「ふん!貴様らにできることなど、どうせ我々を頃すか辱めるかだろう!好きにするがいいッ!!」

ディリータ「だってさラムザwwwwwwwwwwwwwwwお言葉に甘えてヤっちまえば?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「やだよwwwwwwwwwwwwwwwwwww僕は謙虚で寛大だけどwwwwwwwwwwwwwwww身の程知らずの家畜は許せないんだよねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「さいでwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

256: 2013/12/23(月) 23:49:46.46 ID:ENFpAmyO0
話術士「じゃぁどうするのぉ?この子、何かされるくらいなら舌を噛んで氏んでやるって顔してるわよぉ?」

ラムザ「頃しはしないよwwwwwwwwwwwwwwwww頃したらこいつの望み通りってことだもんwwwwwwwwwwwwwwwwwww誰が楽に氏なせてやるものかってねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「おまえほんと性格悪いよなwwwwwwwwwwwwwwwwwwやらしい性格してるわーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うるさいよwwwwwwwwwwwwwwwwまあ見てなってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「はいはいwwwwwwwwwwwwwwwwwwお手並み拝見といきますよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ラムザ「はいはいご注目wwwwwwwwwwwwwwwwここに取り出しましたのはwwwwwwwwwwwwww液体の入った小瓶でございますwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「(香水瓶、か……?中身は何だ……?)」

ラムザ「それじゃあはいwwwwwwwwwwwwwww梨汁プシャーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」プシュッ

骸旅団剣士「!? げほッごほッ!?」

ラムザ「はーいwwwwwwwちゃんと飲みましたねーwwwwwwwwwwwwwwwwおいしかったですかー?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「ゴホッゴホッ……!な、何を、飲ませた……!?」

ラムザ「何ってwwwwwwwwwwww梨汁だよ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「嘘つけwwwwwwwwwwwwwおまえそれ絶対梨汁じゃないだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「あwwwwwwwwwwwwwばれた?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「当たり前だろwwwwwwwwwwwwww色やべぇよそれwwwwwwwwwww紫とかwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「世の中には紫色の梨だってあるんだよwwwwwwwwwwwwwwwwほんとだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「うるせーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww騙されるかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

257: 2013/12/23(月) 23:56:09.95 ID:ENFpAmyO0
ラムザ「ヘイヘーイwwwwwwwwwwwwwwww気分はどうよ?wwwwwwwwwwwwwwwwどうなのよ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「(毒、か……? だが、これといって身体に異変はない……。即効性のあるものではないのか……?)」

ラムザ「うわうわwwwwwwwwwめっちゃ考え込んでるwwwwwwwwwwwwwwない知恵振り絞って考えてるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「どうせ殺されるつもりだったんだろ?wwwwwwwwwwwwwwww何飲まされても一緒じゃねーかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「黙れッ!!」

ディリータ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「怖いなぁもうwwwwwwwwwwwwwwおこなの?wwwwwwwwwwwwwおこなの?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「………」



ラムザ「安心してよ。君が考えているようなものじゃないからさ」

骸旅団剣士「ふん、どうだかな……!」

ラムザ「疑い深いなぁwwwwwwwwwwwww平民ってのは根性までねじ曲がってしまうものなのかいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそんなんじゃ嫁にもらってくれる人もいないよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「これだから平民はwwwwwwwwwwwwwwwwwwもういっそおまえが貰ってやれば?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「冗談じゃないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ですよねーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「………」

269: 2014/01/06(月) 22:18:18.85 ID:HFzf9T1y0
ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「」

骸旅団戦士「た、隊長……」

ラムザ「さーてwwwwwwwwwwwwwモルボル化まであと数時間ってとこかなぁwwwwwwwwwwwwwwwわくわくwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「この外道がwwwwwwwwwwwwほんとタチ悪いよおまえwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwきっと父さんに似ちゃったのかなwwwwwwwwwwwwww血は争えないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「一子相伝かよwwwwwwwwwwwベオルブ家おわっとるwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「君も今はベオルブだろwwwwwwwwwwwwwww養子とはいえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「そうだったそうだったwwwwwwwwwwwwwwすまんすまんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「」

骸旅団戦士「隊長……」

270: 2014/01/06(月) 22:29:07.96 ID:HFzf9T1y0
ラムザ「ヘイヘイそこの家畜さんよwwwwwwwwwww今どんな気持ち?wwwwwwwwwwwwwwwどんな気持ち?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「」

ラムザ「うはwwwwwwwwwwwwだんまりとかwwwwwwwwwwwwwwつまんねーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ショックで口も聞けないんだろwwwwwwwwwwwwww察してやれよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「そっかーwwwwwwwwwwwめんごめんごwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwでもまあいいじゃんwwwwwwwwwwwwどうせあと数時間後には晴れてモルボルの仲間入りだよwwwwwwwwwwwwwwwwおめでとちゃーんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「めでたくねぇぇぇぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwオレだったら自害するレベルだわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww普通に氏ぬよりキツいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「わかってないなぁディリータwwwwwwwwwwwwwwだからいいんじゃないかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwもう最ッ高wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「だってさだってさwwwwwwwwwwwww『私は誇り高き氏を選ぶッ!(キリッ』とかほざいてた家畜がさwwwwwwwwwwwwwwwww平民どころか人間ですらなくなるんだよwwwwwwwwwwwwwwwww笑えると思わない?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「酷いヤツだなーwwwwwwwwwwwwwwwwでもちょっとウケるwwwwwwwwwwwwwwwもはや家畜ですらないなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「そうそうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwモルボルなんて毒物作り出す以外に脳のない害虫以下の存在ですよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそんなもんになった日にゃ氏にたくなっちゃうよねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「おいやめろよwwwwwwwwwwwww目の前にモルボル予備軍がいるんだぞwwwwwwwwwwwwwww失礼だろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「あっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwご、ごめんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそんなつもりじゃwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「うっぜぇぇぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwww絶対わざとだろおまえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww白々しいにもほどがあるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「あちゃーwwwwwwwwwwwwwwwwwwばれたかーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「謝れよwwwwwwwwwwwwwwwモルボル予備軍の家畜さんに謝れよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwごめんねモル子さんwwwwwwwwwwwwwwwwwwわざとじゃないんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「モル子さんとか呼ぶなよwwwwwwwwwwwwwwwwモル畜さんがかわいそうだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


骸旅団剣士「」

骸旅団戦士「た、たいちょ……」

271: 2014/01/06(月) 22:35:33.34 ID:HFzf9T1y0
骸旅団剣士「……い」

骸旅団戦士「隊長……?」

ラムザ「え?wwwwwwwwwwwwwwww何何?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「い」





骸旅団剣士「いやだあああああああ!!嫌だ嫌だ嫌だッ!!嫌だあああああああああああああッ!!!」

ラムザ「えっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「隊長!?」


骸旅団剣士「嫌だ!嫌だいやだッ!モルボルになんかなりたくない!!いやだあああああああああああ!!」

ラムザ「発wwwwwwwwwwwwww狂wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「やべぇwwwwwwwwwwwwwこえぇぇwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「なんで!?なんで、なんで、なんで!!どうして私がこんな目に遭わなくちゃならないんだ!?なんでッ!!」

ディリータ「誰に聞いてんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「さぁ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「いやだ、嫌だいやだ嫌だッ!!嫌だああああああああああッ!!あああああああああああああああああッッッ!!!!」

ラムザ「こいつうるせーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

272: 2014/01/06(月) 22:46:08.00 ID:HFzf9T1y0
─────────


骸旅団剣士「あ……!あぁ……!!」

ラムザ「やっと終わったよwwwwwwwwwwwwwwあーうるさかったwwwwwwwwwwwwwまだ耳がキンキンするwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「家畜の断末魔ってやつだなwwwwwwwwwwwwwwwwまったく見苦しいwwwwwwwwwwwwwwwこれだから平民はwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「あ…あぁ……、うあぁぁ……」

話術士「やだ、きったなぁ~い!」

ラムザ「うっわwwwwwwwwwwww涎たらしまくってるwwwwwwwwwwwwwwきたねぇぇぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「完全にイっちまってるなwwwwwwwwwwwwwwwどうすんだこれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「僕知ーらないっとwwwwwwwwwwwwwwww適当に捨て置けばいいんじゃないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ひっでぇwwwwwwwwwwwwwおまえのせいでこうなったのにwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「そんなこと言われても僕は知らないよwwwwwwwwwwwwww壊れた玩具に興味ないんでねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwなんならバラしてピスコディーモンのエサにでもしちゃえばwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「鬼畜やwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこいつほんまもんの鬼畜やでwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「あらぁ?だったらお姉さんがもらっちゃおうかしら。ちょうど繁殖期のピスコちゃんが数体いるのよねぇ~。もう食欲がすごくって♥」

ラムザ「うっはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「だってさラムザwwwwwwwwwwwwwwwwよかったな捨てる手間が省けてwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「そうだねwwwwwwwwwwwwそれじゃあ廃品回収よろしくwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「は~い♥」

273: 2014/01/06(月) 22:53:38.58 ID:HFzf9T1y0
骸旅団剣士「ああ……ぁ……」

ラムザ「………」

話術士「それじゃぁ~、この子はアタシのチョコボちゃんたちに任せて……」

ラムザ「あwwwwwwwwwwwwwwちょっと待ったwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「?」

ラムザ「閃いたwwwwwwwwwwwいいこと思いついちゃったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwやっぱり廃品回収はナシの方向でwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「えぇ~?」

ディリータ「どうしたんだラムザwwwwwwwwwwwwwwwwこいつに利用価値なんてあるのか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「そうよぉ。もう完全に壊れちゃってるみたいだしぃ、今からペットにするにしても微妙よぉ?」

ラムザ「しねーよwwwwwwwwwwwwwwwこんなイカレたペットなんかいらねーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「そうなのぉ?」

ディリータ「じゃあどうするつもりなんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「いいからいいからwwwwwwwwwwwwwとりあえず縛って一緒に連れてこうwwwwwwwwwwwwwwwwあとあと役に立つと思うからさwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「ん~、ラムザちゃんがそう言うならいいケドぉ~」

ディリータ「おまえのことだから何か考えがあるんだろ?wwwwwwwwwwwwwwwwオレは信じるぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ありがとうwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

274: 2014/01/06(月) 22:59:52.52 ID:HFzf9T1y0
骸旅団剣士「うあ……ぁ……」

ラムザ「さてwwwwwwwwwwwwwそれじゃあこいつは荷台にでも積んでおくとしてwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団剣士「ああぁ……!」ドサッ

ラムザ「ひとまずはこれでいいかなwwwwwwwwwwwwwwwあとはタイミングの問題だけど多分大丈夫wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「よくわからんが期待してるぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「任せといてよwwwwwwwwwwwwwwwwwww  ……さてと」チラッ

骸旅団戦士「ひっ……!?」

ラムザ「あとはこの子だよねwwwwwwwwwwwwwwどうしよっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「もうビビりまくって尋問どころじゃなさそうだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwどうするんだラムザ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うーんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwアルマのお土産にしてもいいかなって思ってたけどwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそういえば既に先客がいるんだよねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「そういやそうだったなwwwwwwwwwwwwwwすっかり忘れてたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「だからちょっと迷ってるんだよねwwwwwwwwwwwwwwwwwよく見たらこの子かわいいしwwwwwwwwwwwwww頃すのは勿体無いしなーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「言っとくがオレはいらないぜwwwwwwwwwwwwwwwオレにはもうティータがいるからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「このシスコンがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「おまえに言われたくはないなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団戦士「………」

275: 2014/01/06(月) 23:15:13.40 ID:HFzf9T1y0
おくラムザ「ディリータも無理かあ。僕もちょっと、今は間に合ってるしなぁ」

ディリータ「うーむ……」

ラムザ「まあ、できればその前に、ティータの居場所を聞き出しておきたいんだけど……」

骸旅団戦士「………」ガタガタガタガタ

ラムザ「……この様子じゃ、何を聞いても震えるばかりで話にならなさそうだよね」

ディリータ「使えない平民だなクソがwwwwwwwwwwwww氏に腐れカスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ちょwwwwwwwwwwwwww急に豹変すんなよwwwwwwwwwwwwwwこえーよwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ティータの居場所もわからない家畜なんざに何の価値があるってんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwさっさと首でもフッ飛ばしちまえよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「だから落ち着けよwwwwwwwwwwwwwwwwwそんなことしたら勿体無いじゃないかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「うるせーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwだったらさっさとこいつにティータの居場所を吐かせろよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「怖いわーwwwwwwwwwwwwwwこれだからシスコンはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwちょっと今余裕ないんだわwwwwwwwwwwwwwそろそろティータ分が不足してきてるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「シwwwwwwwwwwwwwwスwwwwwwwwwwwwwwwwコwwwwwwwwwwwwwwwwwwンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「だからラムザwwwwwwwww早く何とかしてくれよwwwwwwwwwwwwwwwwwオレがうっかりこいつの首を撥ね飛ばしちまう前にwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「筋金入りのシスコンだな君はwwwwwwwwwwwwwwwwwww流石の僕もちょっと引くわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「すまんすまんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「まあ気持ちはわかるけどさwwwwwwwwwwwwwwww僕もアルマが誘拐されたら首を撥ねるどころかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww身体中にかとんのたま詰め込んで内側から爆散させてやってもまだ気が済まないだろうからねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「おまえも大概じゃねーかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww人のこと言えねーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

276: 2014/01/06(月) 23:25:20.46 ID:HFzf9T1y0
ラムザ「……あ」

ディリータ「どうしたラムザ?」

ラムザ「そういえばいたよ。こんな時に役に立ちそうな人が」

ディリータ「本当か?おまえの知り合いにいるのか?」

ラムザ「うん。っていうか……」チラッ

ディリータ「うん?」チラッ

話術士「? な~に?」


ラムザ「な~に?じゃねーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそういえばおまえ話術士じゃねーかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそういえばそうだったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「すっかり魔物の密売人が板についてたせいで忘れてたわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww尋問なら話術士の出番じゃないかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「そうだなwwwwwwwwwwwwwむしろそれが本領だなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwオレも忘れてたけどwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ラムザ「ってことでフランソワさんwwwwwwwwwwwwwちゃっちゃとティータの居場所を吐かせちゃってくださいよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「はよはよwwwwwwwwwwwwww得意の話術で軽~くヒネっちゃってくださいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「えぇ~!?急にそんなこと言われてもぉ、アタシにも心の準備ってものがぁ~」

ディリータ「うるせーなwwwwwwwwwwwwwwwいいからさっさとやれビXチwwwwwwwwwwwwwwwwwwww娼館に売り飛ばすぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「おちけつwwwwwwwwwwwwwwwwwwさっきからこえーよwwwwwwwwwwwwwwwビークールビークールwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「うるせぇwwwwwwwwwwwwwwwwww早くティータの居場所を吐かせろwwwwwwwwwwwwwww今すぐニダwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「シスコンこじらせるとタチ悪いわーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwってことでまぁwwwwwwwwwww頼むよフランソワwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「………」

ラムザ「あれ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwフランソワさん?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

277: 2014/01/06(月) 23:36:40.98 ID:HFzf9T1y0
話術士「……別に、尋問するのはいいけど。ひとつだけ約束してもらえるかしら?」

ディリータ「もったいぶるなよwwwwwwwwwwwwww何なんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「っていうかちょっとキャラ違うwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww地が出てますよフランソワさんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「アタシがこれからどんなことを言っても、絶対にヒかないでよ? 嫌いにならないでよね?」

ディリータ「はいはいwwwwwwwwwwwwならないならないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwだからはよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「適当だなディリータはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwでもまぁ大丈夫wwwwwwwwwwwwwwwwww僕もちょっとやそっとじゃ引いたりしないよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「……そう? それならまぁ……。やってもいい、カナ?」

ディリータ「っしゃwwwwwwwwwwwwwwじゃあ早速頼むwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこいつからティータの居場所を聞き出してくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「わかったわぁ~」


骸旅団戦士「ひ……!?」

話術士「………」


ラムザ「そういえば僕wwwwwwwwwwwwwwwフランソワが話術使うとこ見るの初めてだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「マジかよwwwwwwwwwwwwwwwwwあいつほんとに話術士なんだろうなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うーんwwwwwwwwwwww知り合った頃からいつもこんな感じだからwwwwwwwwwwwwwどっちかというと商人って感じなんだよねwwwwwwwwwwwwwwww主にモンスターのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「闇の商人もいいところだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww裏社会の人間は怖いわーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「まあまあそう言わずにwwwwwwwwwwww今度一緒にフランソワの実家がやってるマーケットにでも行こうよwwwwwwwwwwwwwwww色々やばいよあそこはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwほんとかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ほんとほんとwwwwwwwwwwwwwwww少し歩けば密漁品やら奴隷やらがゴロゴロ売ってるもんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwまさに無法地帯だよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「やばいなそれwwwwwwwwwwwwwwほんとウォージリスは地獄だぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「おっとwwwwwwwwwwwwwそろそろ始めるみたいだよwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「むwwwwwwwwwwwwそれじゃあ黙って見守るとしようかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「そうだねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


骸旅団戦士「………」ビクビク

話術士「……うん。それじゃあ……」












話術士「とっととテメェの薄汚い同類どもの居場所を吐きやがれ、このメスブタがァッ!!!!」

骸旅団戦士「!?」

ラムザ「!?」

ディリータ「!?」

278: 2014/01/07(火) 00:09:37.53 ID:sqSVxv2l0
話術士「何間の抜けた顔してンだよテメェは!!テメェに言ってんだよ!聞こえねぇのかオラァッ!!」ゲシッ

骸旅団戦士「きゃっ!?」

話術士「きゃっ!?じゃねェェェよボケがッ!!家畜の分際で人間みてぇな悲鳴あげてンじゃねぇぞクズ!テメェらゴブリンの糞以下の存在が人間様の真似事しようなんざ100万年早えぇんだよ!わかってンのかこのアバズレがよぉッ!!」

骸旅団戦士「い、痛……痛い……!」

話術士「あ~気持ち悪りィ気持ち悪りィ!!テメェのその溝ネズミの鳴き声よりもクソッタレた平民声が鼓膜を通じて脳に直接不快感を与えてきて仕方ねぇ!これで体調でも悪くしたらどう責任取ってくれンだテメェはよ!!聞いてンのかオラァッ!!」

骸旅団戦士「や、やめ……」

話術士「あァ!?何言ってンだテメェは!アタシはそんな言葉が聞きたいンじゃねぇんだよ!! アタシはアタシの話を聞いてンのかって質問してンだよ、わかってンのか!?その耳は飾りかぁ!? 飾りだったら切り落としちまっても構わねぇよなぁ、なぁッ!!」

骸旅団戦士「ひッ……!?」

話術士「ほぅら、ここにちょうど仕入れたばかりのオリハルコン製のダガーがあるンだけどよぉ……。こいつの切れ味を、テメェの耳を削ぎ落とすことで試してみるのもいいかもしれねぇなぁ?」ピトッ

骸旅団戦士「や、やだ、やだ……!やめてぇ……!!」

話術士「ならどうすればいいかわかるよなぁ!?ほら言ってみろッ!テメェら豚共が誘拐したベオルブ家のお嬢様はどこにいるンだ!?とっととゲロっちまいなッ!!それとも耳のひとつでも削ぎ落としてやったほうが大人しく話す気になれるかぁ?あぁッ!?」

骸旅団戦士「や、やだ!やだやだやだぁぁ!!言うから!何でも喋るからぁ……!」

話術士「だったらさっさとしろボケがッ!こっちはテメェの涙まみれの汚ねぇ顔なんざ一秒でも長く視界に収めておきたくねぇンだよ!わかるか家畜女!!とっととしねぇとテメェもモルボルの仲間入りさせンぞカスが!!」

骸旅団戦士「う、うう……!」

話術士「ほらほら、さっさと吐けよ!誘拐した娘を何処にやった?テメェらゴミ共を仕切ってる団長様の居場所は?ジークデン砦以外にも隠れ家の一つや二つあるンだろ!?洗いざらい吐きやがれッ!!」

骸旅団戦士「あ、あああ……!」

話術士「泣いたってわかンねぇンだよッ!!大人しく質問にだけ答えやがれボケがッ!! 言っとくが、嘘でも教えようものならわかってンだろうなぁ!?テメェの股ぐらにありったけの火薬ブチ込んで人間爆弾として戦線に放り込んでやるからな!!」

骸旅団戦士「ひっ……!」

話術士「10秒だけ待ってやる。その間にさっさと決めるンだな! 全部喋って楽になるか、それともここで黙秘を貫いて、ピスコディーモン共に与えるスープの具材になるか!どっちを取るかはテメェ次第だ、さあ選べッ!!」

骸旅団戦士「あ……、ああ……!うあああああ………!!」



ラムザ「(なんか思ってたのと違う)」

ディリータ「(怖すぎワロタァ……)」

283: 2014/01/07(火) 00:40:12.24 ID:sqSVxv2l0
ラムザ「……ねぇディリータ」

ディリータ「どうしたラムザ……?」

ラムザ「今の僕の心境を言ってもいいかい……?」

ディリータ「ああ……?」



ラムザ「あんなヤバい女相手に散々ビXチ呼ばわりしてきたわけだけどさwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww僕たち殺されたりしないよね?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwしないよね?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「それオレも思ったwwwwwwwwwwwwwwwwwwなんか色々とヤバそうでさっきから震えが止まらんwwwwwwwwwwwwwwwwあいつまじやべぇwwwwwwwwwwwwwwwwwww迂闊なこと言ったら消されかねない気がするwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「だよねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwだよね………」

ディリータ「ああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwああ………」


ラムザ「………」

ディリータ「………」

ラムザ「………」チラッ

ディリータ「………」チラッ



話術士「ほぉら、これが何だかわかるか?最近になってウチの商会に回って来た改良型の銃なンだけどよぉ……。こいつは銃身にミスリルを使っててな、今市場に出回ってるロマンダ銃の数倍もの威力が出るンだとよ。……こいつをテメェの股の穴にブチ込んで、腹ン中の卵子工房を粉微塵にしてやってもいいンだぜ?」

骸旅団戦士「や、や……!やぁぁぁ……!!」

話術士「それともあれか?テメェのだぁいすきな親兄弟に相談してみるか? テメェがいくら無名な上に薄汚ねぇ平民出だろうが、ウチの商会とベオルブ家の力を使えば身元を洗うくらいワケねぇからなぁ?テメェの両親に相談してみるか、お宅の娘サンが言うこと聞いてくれませンってよぉ……」

骸旅団戦士「!? だ、だめ……!」

話術士「そうは言ってもよぉ、テメェがさっさと口を割らねぇのが悪いンだから仕方ねぇだろ?こちとら時間がねぇってのによぉ、テメェが素直に喋らなきゃ、何日も何日も、なァァァン日も無駄に時間を浪費する羽目になるンだぜ?その間テメェを生かしておく為のエサ代も馬鹿にならねぇだろうしよぉ……。そりゃあ親に責任取ってもらわねぇと、なぁ?」

骸旅団戦士「や、やめて……!」

話術士「……ああ、いいこと思い付いた。テメェに与えるエサ代は、血の繋がった人間に責任持って支払ってもらおうじゃねぇか。テメェの故郷に乗り込ンで、親兄弟一人残らずブッ頃して、残さず余さずスープの具材にしてやンよ。よかったなぁ、これで豆のスープからは卒業できるぜぇ?両親に感謝しねぇとなァ!あっはははははッ!!」

骸旅団戦士「だ、だめ、やめて! わたしはどうなってもいい!わたしには何をしてもいいからッ!!だから、お父さんとお母さんには……!」

話術士「手を出すな、って言うンなら……わかるだろ? 生憎こっちは時間がないンでね。テメェのお涙頂戴に付き合ってやる義理はねぇンだよ」

骸旅団戦士「う、うう……!うううぅぅぅぅ……ッ!!!」

話術士「さぁどうする?テメェは仲間と生みの親、どっちを選ぶンだ? ……まさにカルネアデスの板ってやつだなァ。くっくく……!」

骸旅団戦士「……なさい……。ごめんなさい……、ごめんなさい……! ごめんなさい、ウィーグラフ様……!!」

話術士「堕ちたな……!くくっ……!いい子だ……!」




ラムザ「」

ディリータ「」

287: 2014/01/07(火) 00:52:46.32 ID:sqSVxv2l0
─────────

ラムザ「」

ディリータ「」


話術士「終わったわよぉ~。ラムザちゃんディリータちゃん、ふたりとも変な顔してどうしたのぉ?」

ラムザ「え、あ、ああ……」

ディリータ「いや、あの、その……な?」

話術士「……もしかして、アタシのこと嫌いになった……?」

ラムザ「えっ、ちょ……」

ディリータ「い、いや……」

話術士「そうよね……。口の悪い女の子なんて、ラムザちゃんたちは嫌いよね……。いいの、わかってるから……。アタシが話術使ってるところを見るとね、どうしてかみんな無言で逃げていっちゃうの。ラムザちゃんもディリータちゃんも、アタシのことが嫌になったんでしょ?」

ラムザ「ま、まっさかぁ~!!!11!1!!」

ディリータ「そうっすよフランソワさん! ……いやさ、フランソワ姐さん! ボクたちが姐さんのことを嫌いになるわけないじゃないですかぁ!!11!1!」

話術士「……ほんとうに?こんなアタシのこと、嫌いじゃない? 今まで通りに仲良くしてくれる?」

ラムザ「ないない!全然嫌いじゃないよ!フランソワ大好き!結婚したい!アルマの次に!」

ディリータ「そ、そうそう!むしろ惚れ直しちゃいましたよ!姐さんマジかっけぇっす!!弟子にしてください!!!」

話術士「ラムザちゃん、ディリータちゃん……!」



話術士「もうっ!もぉぉぉ~っ! ふたりとも、大スキッ!♥」ギュゥゥゥゥ

ラムザ「わ、わぁ~うれしいなぁ~!嬉しすぎておしOこチビりそうだなぁ~!」

ディリータ「ハ、ハハッ……!オレも大好きっすよ姐さん……!ハハ……ハ………」

289: 2014/01/07(火) 01:12:21.31 ID:sqSVxv2l0
ラムザ「と、ところでフランソワさん?」

話術士「なぁにぃ~、ラムザちゃん♥」

ラムザ「(満面の笑みが怖い)」

ディリータ「(もうなんていうか存在そのものが怖い)」

話術士「? どうしたのぉ?」

ラムザ「え、あ、うん、何でもない。 そ、それでですね……」

話術士「うん?」



骸旅団戦士「お父さんお母さんごめんなさいごめんなさいごめんなさいウィーグラフ様許してくださいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

ラムザ「あそこでぶっ壊れちゃってる子の処遇は、その、どういたしましょうか……?」

話術士「ラムザちゃん、どうしてそんな喋り方なのぉ?」

ラムザ「いや、あの、うん、ごめん。そこら辺は深く気にしないでほしい」

話術士「? 変なラムザちゃん。あの子は、そうねぇ~……。このままお別れするのもちょっと寂しいからぁ、マーちゃんの遊び相手にでもなってもらおうかしらぁ?」

ディリータ「マーちゃん? ……チョコボか何かの名前っすかね?」

話術士「違うわよぉ~。マーちゃんはチョコボじゃなくてぇ……ううん、実際に来てもらったほうが早いカモ♥ おいで、マーちゃん!」


マインドフレイア「………」ザバッ

ディリータ「うおおおおおおおおおおおおおおっ!?」

ラムザ「ひぃぃっ!?びびびびっくりしたあああああああ!!急に海中から出てこないでよ!心臓に悪いなぁもう!」


話術士「紹介するわねぇ~。マインドフレイアのマーちゃんでぇす♥ アタシのお気に入りの子なの♥」

マインドフレイア「………」ニュルニュル

ラムザ「やっべきもいwwwwwwwwwwwwwwwwwww触手ニュルニュルしてるwwwwwwwwwwwwwwwwきっもwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「とんだ工口モンスターだなwwwwwwwwwwwwww実にけしからんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「マーちゃん、この子が新しい玩具よぉ。触手プレイでも脳みそ吸い取ってトリップでも、マーちゃんの好きにしちゃっていいわよぉ♥」

マインドフレイア「……!」

骸旅団戦士「ごめんなさいごめんなさいごめんなさ……あっ」

ラムザ「ちょwwwwwwwwwwwww迷わず鎧の隙間に触手突っ込んだwwwwwwwwwwwwwwwwwえろすwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「実にけしからんなwwwwwwwwwwwwwwこれだから触手持ちモンスターはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「もうっ、マーちゃんのえOち♥」

290: 2014/01/07(火) 01:27:52.71 ID:sqSVxv2l0
ラムザ「さて……、そろそろ行くとしようか」

ディリータ「ああ。だいぶ時間食っちまったな。次はどこを攻めるんだ?」

ラムザ「フランソワが聞き出した情報によれば、フォボハム平原の風車小屋が奴らのアジトの一つらしい。次はそこを叩こう」

ディリータ「ティータ……待ってろよ……!」

話術士「アタシはちょっとだけここに残るわぁ~。マーちゃんが久々にお楽しみ中みたいだから♥」


マインドフレイア「………」

骸旅団戦士「や、やだやだやだ!いやぁぁぁぁッ!!」


ディリータ「こんな所でおっぱじめやがってwwwwwwwwwwwwwwwこれだからモンスターは品が無くて困るwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「っていうか何してんのあれwwwwwwwwwwwwwwwどうみても触手レOプなんだけどwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww異種族同士って意味あるの?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「えっとねぇ~、この子たちは基本的に卵から産まれるからぁ、別に相手がどうこうっていうのは関係ないの。卵さえ産めればひとりでも繁殖できるのよぉ」

ラムザ「えっ?そうなの?」

話術士「そうよぉ。といっても、卵は他のモンスターに狙われやすいからぁ、なるべく安全な場所に産もうとする習性があるみたいだケド」

ラムザ「安全な場所ね……。えーっと……つまり、あれは」


マインドフレイア「………」

骸旅団戦士「や、やめ、だめぇぇぇ!ひゃあああんっ!?」


ラムザ「要するに、人間の胎内が苗床にできそうだから利用してるだけってこと?」

話術士「そういうコト♥ あの子、そのうち妊婦さんみたいにお腹がぷっくりしてくるんじゃないかしらぁ」

ラムザ「ぱねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ぱねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


話術士「そういうワケだからぁ、アタシはちょ~っとだけ遅れるわぁ。ゴメンネ♥」

ラムザ「気にしないでwwwwwwwwwwwwwwww彼(?)にもよろしく言っておいてwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ご、ごゆっくりwwwwwwwwwwwwwwwww子供が生まれたら是非見せてくださいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「ゴメンネ~。マーちゃんが満足したら、アタシもすぐに後を追うわぁ~」

296: 2014/01/07(火) 19:49:06.26 ID:sqSVxv2l0
─────────

ウィーグラフ「何故、娘を誘拐した?」

ゴラグロス「我々が逃げるためには人質を取らざるをえなかったんだ」

ティータ「嫌あああああ!平民が!平民が喋ってるうううう!イヤあああああああ!!」

ゴラグロス「………」

ウィーグラフ「………」


ウィーグラフ「……逃げるだけならば途中で解放することもできたはず。ゴラグロス、まさか、おまえまで……!」

ゴラグロス「ギュスタヴと一緒にするのか!」

ティータ「嫌!嫌嫌イヤあああああッ!平民のせいで耳が腐っちゃうううううう!にいさあああああん!!」

ゴラグロス「………」

ウィーグラフ「………」


ゴラグロス「……よく考えてみろ、ウィーグラフ。我々骸騎士団は仲間の大半を失い、今も北天騎士団に包囲されている」

ウィーグラフ「………」

ゴラグロス「この窮地を乗り切るためにはまたとない切り札となるぞ。この娘はベオルブ家の令嬢だからな!」

ティータ「助けてディリータ兄さん!ラムザ兄さあああん!平民に犯される!汚されちゃううううう!!」

ゴラグロス「………」

ウィーグラフ「ゴラグロス、まさか、おまえ……」

ゴラグロス「冗談じゃないッ!こんなクソガキ誰が犯すかッ!!」

ティータ「嘘よ嘘嘘!ここに連れて来られる最中もずっと、私のことをイヤらしい目で見てたわ!この変O!平民!種馬ッ!!」

ゴラグロス「」

ウィーグラフ「ゴラグロス、おまえ……」

ゴラグロス「断じて違うッ!!」

297: 2014/01/07(火) 19:59:41.38 ID:sqSVxv2l0
ウィーグラフ「逃げてどうする? いや、どこへ逃げようというのだ? この場から逃れようとも我々は奪われる側……。いいように利用されるだけだ!」

ゴラグロス「………」

ティータ「利用して何が悪い!何が悪いのよッ!むしろ光栄でしょう!この平民ッ!!」

ゴラグロス「おまえちょっと黙れ」

ティータ「黙れ!?私の口を封じてから犯すの!?そうなんでしょう!?イヤああああああッ!!」

ゴラグロス「うるせぇ!!」

ウィーグラフ「………」



ウィーグラフ「……我々は我々の子供たちのために未来を築かねばならない。同じ苦しみを与えぬためにも!」

ゴラグロス「おまえの言いたいことはわかる!だが、現状をよく見てみろッ!勝てるわけがないッ!」

ウィーグラフ「我々の投じた小石は小さな波紋しか起こせぬかもしれんが、それは確実に大きな波となろう。たとえ、ここで朽ち果てようともな!」

ゴラグロス「我々に“氏ね”と命ずるのか?」

ティータ「そうよ!命令するからさっさと氏になさいよ平民ッ!汚らわしいのよッ!!」

ゴラグロス「うるせぇって言ってんだろうがッ!」

ティータ「きゃあっ!? やっぱり平民は野蛮よ、生きてる価値もないわ!助けて兄さん!!」

ウィーグラフ「………」



ウィーグラフ「……ただでは氏なぬ。一人でも多くの貴族を道連れに!」

ゴラグロス「バカな!犬氏にするだけだ!!」

ウィーグラフ「いや、ジークデン砦には生き残った仲間がまだいるはずだ。合流すれば、一矢報いることはできよう!」

ゴラグロス「既に、殺られているかも……」

ティータ「そうよ!平民なんて砦ごと皆頃しにされちゃえばいいのよ!ざまーみなさいよ!!」

ゴラグロス「おまえそろそろ黙ろうな?な? 自分の立場わかってるか?」

ティータ「私の立場……!?貴方たち平民の肉便器だって言いたいの!? そうやって私に乱暴するつもりなのね!? イヤあああああああああッ!!」

ゴラグロス「(もうこいつほんとやだ)」

ウィーグラフ「………」

299: 2014/01/07(火) 20:07:40.21 ID:sqSVxv2l0
骸旅団拳士「ウィーグラフ様!」

ウィーグラフ「どうした?」

骸旅団拳士「レナリア台地へ向かった部隊との連絡が途絶えました!」

ウィーグラフ「何ッ!? バカな、敵の本隊はジークデン砦の手前で足止めを食らっているのではなかったのか!?」

骸旅団拳士「そ、そのはずですが……」

ウィーグラフ「(我々を背後から叩こうと、別働隊を派遣したということか……? だが、前線の指揮官はザルバッグ将軍だという報告を受けている。更にダイスダーグは重傷を負って負傷中……。この状態の北天騎士団で、他に指揮官が務まる者がいるとは考えられな…… ッ!?)」


ウィーグラフ「………」

ゴラグロス「……ウィーグラフ?」


ウィーグラフ「……ふ」

ゴラグロス「お、おい……」

ウィーグラフ「ふ、ふ……。ふ、ふははははッ!!ははははははははははッ!!!」

ゴラグロス「(とうとうぶっ壊れやがったか……)」

300: 2014/01/07(火) 20:18:11.52 ID:sqSVxv2l0
骸旅団拳士「ウィ、ウィーグラフ様……?」

ウィーグラフ「何処だ」

骸旅団拳士「は?」

ウィーグラフ「その部隊と交戦したと思われる敵は、何処へ向かっているのだ?」

骸旅団拳士「は、はぁ……。推測ですが、ジークデン砦を裏から攻めるつもりなのではないかと……」

ウィーグラフ「く、くく……! やはりそうか……!そうきたか……! それはそうだろうなぁ、ふははッ……!」

骸旅団拳士「ウィーグラフ、様……?」

ゴラグロス「……?」



ウィーグラフ「ゴラグロス。私はこれからレナリア台地へ向かう。留守は任せたぞ」

ゴラグロス「は……? ウィーグラフ、おまえ、何を言って……」

ウィーグラフ「敵の狙いはその娘だ。ここに置いて行けと言いたいところだが、おまえがどうしても必要だと言うのなら人質として使っても構わん。このままここに捨て置くなり、その娘を連れてジークデン砦まで撤退するなり、好きにするがいい」

ゴラグロス「な……ッ!? さっきと言ってることが違───」

ウィーグラフ「黙れッ! いいか、私はこれより新たに出現した敵部隊を迎え撃つ! おまえは残った仲間の指揮を執り、奴らに一泡吹かせてやるのだ! 二度とは言わんぞ、いいなッ!!」

ゴラグロス「お、おい……!」

301: 2014/01/07(火) 20:36:52.87 ID:sqSVxv2l0
ウィーグラフ「(我々を倒すことだけを考えるのであれば、何もコソコソと裏から攻めてくる必要はない。私が言うのもなんだが、骸旅団はもうガタガタだ。このまま北天騎士団と正面衝突ともなれば、我々が勝てる見込みはない)」

ウィーグラフ「(にも関わらず、わざわざ遠回りとなるレナリア方面から攻めて来たということは。我々の部隊を撃破した敵の目的は恐らく、ゴラグロスが攫って来たベオルブ家の令嬢の奪還……)」

ウィーグラフ「(だが、おかしな話ではないか。あのダイスダーグ卿が、自分の権力の為なら侯爵を暗頃することをも厭わない男が、あんな小娘一人の為に別働隊を派遣などするものか。 ……いや、むしろ。我々を叩く為の口実が出来たと、これを好機と取ることすら有り得るかもしれぬ)」

ウィーグラフ「(ザルバッグ将軍に関しても同じこと。表向きは誇り高き武人で通ってはいるが、ダイスダーグ卿がギュスタヴに侯爵誘拐を命じたことを、奴の最も近くにいるあの男が知らぬはずがあるまい。例え実の妹であろうが、騎士団の名誉を守る為ならばと、平気で切り捨てることができよう……)」


ウィーグラフ「………」

ボコ「クエ?」

ウィーグラフ「行くぞ、ボコ……!レナリア台地へ向かうのだ!」

ボコ「クエーッ!!」


ウィーグラフ「(……ダイスダーグ卿に、ザルバッグ将軍。北天騎士団の中核を成しているこの二人以外に、部隊を自由に動かすことが出来、更にあの小娘の奪還を目的とする人物……)」

ウィーグラフ「(そんな人間、一人しかいないではないか。なあ、ベオルブの悪魔よ……!)」


ウィーグラフ「(クク、クククク……! なんという日なのだ、今日は! まさか私自ら探すまでもなく、仇敵があちらから向かって来てくれるとはな……ッ!!)」

ウィーグラフ「(待っていろ、ミルウーダ……! おまえの仇を、今からこの私が取ってやるぞッ!)」

ウィーグラフ「(そして待っていろ、ベオルブの悪魔! 我が妹の受けた屈辱、恨み……!そっくりそのまま、貴様に返してやる!首を洗って待っているがいいッ!!)」


ウィーグラフ「(ククク……!ふはははははッ!!)」

302: 2014/01/07(火) 20:45:14.13 ID:sqSVxv2l0
─────────

ラムザ「………」

ディリータ「………」

ラムザ「……そろそろ大丈夫かな?」

ディリータ「ああ……。大丈夫、もう見えなくなった」


ラムザ「ふいーwwwwwwwwwwwwwwいやー焦るわーwwwwwwwwwwwwwwいきなりチョコボがすごい速度で走ってくるんだもんwwwwwwwwwwwwwwwwwwびっくらこいたわーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「しかも乗ってる奴やばかったなwwwwwwwwwあいつ見たか?wwwwwwwwwwwwwwチョコボに乗りながら一人で大爆笑してたぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「マジキチwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「まあ春だからなwwwwwwwwwwwwwww頭湧いてる奴がいてもおかしくはないなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「やだやだwwwwwwwwwwwwどうせあんなん平民だよ平民wwwwwwwwwwwwwwww貴族にはあんなキチOイいないだろうしwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「そうだなwwwwwwwwwwwwwまあ没落貴族がどうかまでは知らないけどなwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ひどすwwwwwwwwwwwwww遠回しにアルガスのことキチOイ呼ばわりすんなよーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「誰もアルガスのことだとは言ってねーよwwwwwwwwwwwwww酷いのはおまえだろwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「僕たちの周りに没落貴族なんてwwwwwwwwwwwwwwwサダルファス家(笑)しかいないだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「そういえばそうだったなwwwwwwwwwwwwすまんすまんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



ラムザ「ところでさwwwwwwwwwwwwwあのチョコボに乗ってた奴って誰?wwwwwwwwwwwwなんか見覚えなかった?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「知らねwwwwwwwwwwwwwwwwどうせそこらの野良平民だろwwwwwwwwwwwwほっとけよwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「それもそうだねwwwwwwwwwwwww脳の記憶容量の無駄だねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「そんなことよりティータだよティータwwwwwwwwwwwwさっさと先へ進もうぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「はいはいシスコン乙wwwwwwwwwwwwwそんじゃ行きますかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

303: 2014/01/07(火) 20:59:19.08 ID:sqSVxv2l0
─────────

ゴラグロス「クソッ、ウィーグラフの奴!どういうつもりだッ!?」

ティータ「仲間を呼びに行ったのね!? そうやって私のことを大勢で輪姦するつもりなんでしょう!? イヤあああああああああ!!」

ゴラグロス「うるせぇ!!」


骸旅団弓使い「お、おい、どうするんだ?ウィーグラフの奴、一人で行っちまったぞ」

ゴラグロス「オレが知るか、畜生ッ! 奴がああ言った以上、オレたちだけで何とかするしかないだろうがッ!」

骸旅団弓使い「で、でもよぉ……」

ゴラグロス「(クソッ、報告聞いた途端に目の色変えやがって……!わざわざ自分から新手に向かっていくなんざ、正気の沙汰じゃないぞ……!)」


ティータ「兄さん……」

ゴラグロス「………」


ゴラグロス「(このクソガキは心底ぶち頃してやりたい。ぶち頃してやりたい、が……)」

ティータ「兄さん、ごめんなさい……。ティータは平民の雄豚共に汚されてしまいます……。こんな妹のことを、どうか嫌いにならないでください……」

ゴラグロス「(こんなガキでも、れっきとしたベオルブ家の令嬢だ。もし、裏から攻めてきてるという連中の目的が、このガキの奪還なんだとしたら……。この切り札をここで手放してしまうのは、得策ではない……)」

ティータ「うう、ディリータ兄さん……」

ゴラグロス「………」



骸旅団弓使い「おい、ゴラグロス……!」

ゴラグロス「……少し、前線の様子を見てくる。娘も一緒に連れて行くぞ」

骸旅団弓使い「は!? な、何言ってんだ!?氏にに行くつもりかッ!?」

ゴラグロス「この娘がベオルブ家の令嬢である以上、こいつを連れていれば連中も迂闊に手出しはできないはずだ。場合によっては、我々の有利に事が進むかもしれない」

骸旅団弓使い「だ、だけどよ……!」

ゴラグロス「おまえたちはここに残れ。裏から新手が攻めてきているとの話らしいが、そちらにはウィーグラフが向かった。奴の腕なら、並大抵の敵では相手にもならないだろう。つまり現状、ここが一番安全だということだ」

骸旅団弓使い「………」

ゴラグロス「……娘は連れて行くぞ。いいな?」

骸旅団弓使い「……ああ。氏ぬなよ、ゴラグロス」

ゴラグロス「フン。誰に向かって言ってるんだ?」

骸旅団弓使い「………」

ゴラグロス「留守を頼むぞ」






ゴラグロス「(オレは逃げてやる……。氏んでたまるか!)」

304: 2014/01/07(火) 21:24:29.99 ID:sqSVxv2l0
─────────

マインドフレイア「………」

骸旅団戦士「しゅごい!しゅごいのおおぉぉぉ!ぶっといのきてるぅぅぅぅ!!」

話術士「んもうっ、マーちゃんったらやりすぎよぉ♥ 脳みそ吸いながらそんなに激しくしたらぁ、耐えられる子なんていないわよぉ♥」

マインドフレイア「………」

骸旅団戦士「や、はんっ!?あ、あああああああっ!?気持ちいい!気持ちいいのっ!もっと、もっとぉ!!」

話術士「(う~ん。あの様子だとぉ、羞恥心を司る感覚とか、そのあたりがおバカになっちゃってるのかしらぁ?)」

マインドフレイア「………」

骸旅団戦士「これすき!すきすき!だいしゅきぃぃぃ!」

話術士「(マインドブラストって怖いわよねぇ~。どんなに強靭な意志を持った子でもぉ、脳みそが変色しちゃったらどうにもならないもの。マーちゃんがちゃぁんとアタシの言うことを聞いてくれる子でよかったわぁ)」

マインドフレイア「……!」

骸旅団戦士「あ、あぁ……?どうしてやめちゃうのぉ……?ねぇ、もっと……んっ、もっときもちよくしてよぉ……」

マインドフレイア「………!!」

話術士「……マーちゃん? どうしたの───ッ!?」



話術士「マーちゃん、隠れて!その子も一緒に!!」

マインドフレイア「………」コクッ

骸旅団戦士「ふぇ……?」

話術士「いいかテメェ!今から一切合切、一ッ言も喋ンじゃねぇぞ!少しでも言葉発したらブチ頃すからなッ!!」

骸旅団戦士「ふぁぁ~い……」

305: 2014/01/07(火) 21:38:13.66 ID:sqSVxv2l0
ウィーグラフ「………」


骸旅団黒魔道士A「」

骸旅団黒魔道士B「」

骸旅団時魔道士「」

骸旅団騎士「」


ウィーグラフ「これは、あの悪魔の仕業……か? そう……なんだな?」

話術士「(ウィーグラフ・フォルズ……!骸旅団の団長が、どうして……?ラムザちゃんたちは?)」

ウィーグラフ「ふ、ふふっ……。ふはは……! なんだ、これは?なんだというのだ?」

話術士「(ひとりで笑ってるわぁ……きっしょぉ~……)」

ウィーグラフ「これが、これが……。これが、天の意思だとでもいうのか? 我々平民はこのような無残な殺され方をするのがお似合いだと、そう言いたいのか?」

話術士「(誰に聞いてるのかわからないケドぉ、そんなのずっと昔からわかりきってることだと思うわぁ)」

ウィーグラフ「ふ、ふふ。ふはははははッ!!なんだ、これは!なんだこれはッ!ははッ、あはははははははッ!!」

話術士「(ヤダ、本格的におかしい人なのかしらぁ……? ラムザちゃんとディリータちゃん、こんな変人とかち合っちゃって大丈夫だったのかしらぁ……)」



ウィーグラフ「………」

話術士「(どうでもいいけどぉ、早くいなくなってくれないかしらぁ……? アタシはともかく、マーちゃんは海中に隠れちゃったから……あの骸旅団の子、息できなくて氏んじゃうわよぉ)」

ウィーグラフ「……ボコ、戻るぞ」

ボコ「クエッ!」

話術士「(やんっ、あのチョコボちゃんカワイイ♥ 調教してあげたいわぁ♥)」


ウィーグラフ「(この無残な頃し方、間違いなくあの悪魔の所業だろう……。となると、途中ですれ違ったか……?)」

ウィーグラフ「(だが、逃がしはしない……! 逃がしはしないぞ、ベオルブの悪魔ッ!! 私が必ず、この手で貴様を頃してやるッ!!)」

306: 2014/01/07(火) 21:46:28.82 ID:sqSVxv2l0
話術士「……行ったみたいねぇ~。マーちゃん、もういいわよぉ」

マインドフレイア「………」ザバッ

骸旅団戦士「ぶはっ!?ゴホッ、ゴホッ……」

マインドフレイア「………」

話術士「お楽しみを中断しちゃって悪いケドぉ、ちょぉ~っとそれどころじゃなくなっちゃったカモ?」

マインドフレイア「………」

話術士「ゴメンネ~。その子は持って帰っていいからぁ、続きはまた今度、ね?」

マインドフレイア「………」コクッ

話術士「うん、いい子いい子♥ それじゃぁ~、ラムザちゃんと合流しましょ? もちろん、あなたもネ♥」

骸旅団戦士「ふぇ?どこいくのぉ~……?」

話術士「とぉっても楽しいトコロよぉ♥ ラムザちゃんがあなたたちのボスをかっこよくぶち頃すところをぉ、みんなで見に行くの♥」

骸旅団戦士「えへ、たのしそぉだねぇ~」

話術士「うん、きっと楽しいわよぉ♥ それじゃぁ、行きましょ♥」

骸旅団戦士「はぁ~い♥」

マインドフレイア「………」コクッ

307: 2014/01/07(火) 21:52:45.21 ID:sqSVxv2l0
─────────

骸旅団弓使い「………」

骸旅団騎士「ゴラグロスの奴、遅いな……」

骸旅団弓使い「……ああ」

骸旅団騎士「ウィーグラフも戻ってこねぇし……。オレたち、どうなっちまうんだろうな……」

骸旅団弓使い「さぁな、オレにもわかんねぇよ。だが、まあ……。あいつらがああ言った以上、オレたちにはここで、こうして待ってることくらいしかできないだろ」

骸旅団騎士「まぁな……」

骸旅団弓使い「………」

骸旅団騎士「………」

ガタッ

骸旅団弓使い「!?」

骸旅団騎士「な、なんだ!?」


ジュラエイビス「ギャーギャーwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団騎士「……なんだ、ただの鳥かよ。驚かせやがって……」

ジュラエイビス「ギャギャギャwwwwwwwwwwww」

骸旅団騎士「うるせぇ!さっさとどっか行きやがれッ!」

ジュラエイビス「ギャーwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団騎士「ったく……!」

骸旅団弓使い「………」

308: 2014/01/07(火) 21:59:09.30 ID:sqSVxv2l0
─────────

ジュラエイビス「ギャーギャーwwwwwwwwwwwギャーwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うん、ご苦労様。中の様子はどうだったんだい?」

ジュラエイビス「ギャギャギャwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ティータはいなかった、か……。となると、残るはジークデン砦しかないか……」

ディリータ「クソッ、いつになったらティータを助け出せるんだ……!」

ラムザ「落ち着いてくれ、ディリータ。ティータはきっと無事さ」

ディリータ「……ああ、そうだな。オレがここで焦ったところで、ティータが戻ってくるわけじゃないもんな」

ラムザ「うん。ティータは僕たちで、必ず助け出そう。 ……っと、その前に」









ラムザ「とりあえずwwwwwwwwwwwwwwwwwwここの連中皆頃しにしようずwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「うはwwwwwwwwwwwwwやっぱりやるんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「あったりまえじゃんwwwwwwwwwwwww盗賊は一匹残らず駆逐しないとねwwwwwwwwwwwwwwwそこで転がってる奴みたいにさwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団見張り「」

ディリータ「そうだなwwwwwwwwwwwwティータに手を出した連中はwwwwwwwwwwww丁寧に皆頃しにしてやらないとなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「いいねいいねwwwwwwwwwノリノリだねぇwwwwwwwwwwwwww僕もテンション上がってきたよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「そんじゃ早速やろうぜwwwwwwwwwwwwwww平民どもは皆頃しだァwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「オーケーブラザーwwwwwwwwwwwwwwwwww薄汚い盗賊どもがwwwwwwwwwwwwwベオルブ家に喧嘩売るってのがどういうことなのか教えてやんよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ジュラエイビス「ギャーギャーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

311: 2014/01/10(金) 22:28:26.97 ID:FrLg+yhP0
骸旅団騎士「………」

骸旅団弓使い「………」

骸旅団騎士「な、なぁ……。やっぱりギュスタヴの野郎、自分だけ逃げたんじゃ──」

バタン

骸旅団騎士「!?」

骸旅団弓使い「何だ!?」

骸旅団騎士「あ、開かねぇ! 閉じ込められたッ!!」

骸旅団弓使い「なんだと!? 外側から押さえられてるってことか!?」

骸旅団騎士「わからねぇ! クソッ、一体なんだって……!」


ラムザ「やぁこんにちは、薄汚い盗賊ども! 本日も御機嫌麗しゅう!」

骸旅団騎士「!?」

骸旅団弓使い「誰だ……!?」

ラムザ「突然で申し訳ないんだけど、君たちには少しばかり答えてもらいたいことがあるんだ。大人しく質問に答えてくれればよし。もしも反抗的な態度を見せる場合は……」

骸旅団弓使い「………」

ラムザ「この僕がwwwwwwwwwwwww君たちを一人残らず断罪してさしあげますwwwwwwwwwwベオルブの名にかけてねwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団弓使い「何ッ!?」

骸旅団騎士「ベ、ベオルブだと!? まさか、北天騎士団か!?」

312: 2014/01/10(金) 22:30:48.75 ID:FrLg+yhP0
ギュスタヴじゃないやゴラグロスだ
早速間違えてす!

313: 2014/01/10(金) 22:45:37.42 ID:FrLg+yhP0
ラムザ「さて。君たちも状況は理解してくれたと思うし、早速質問させてもらおうかな」

骸旅団騎士「な、何だよ……!」

ラムザ「単刀直入に聞くよ。君たちが数日前にベオルブの屋敷から攫った女の子がいるだろ? その子は今、何処にいるんだ?」

骸旅団騎士「お、女の子って……」

骸旅団弓使い「……ゴラグロスが攫ってきた、ベオルブ家の令嬢のことか?」

ラムザ「そうそう。君たち家畜が触れることすらおこがましい、天下のベオルブ家のお嬢様のことだよ。君たち、その子を何処へやったんだ? ジークデン砦まで連れて行った? それとも、何処か別の場所にいるのか?」

骸旅団騎士「………」

骸旅団弓使い「………」

ラムザ「おっと、先に言っておくけど黙秘は許さないよ。今の僕たちには時間がないんだ。妹の命が懸かっている以上、無駄足を踏むわけにはいかないからね。さっさとティータの居場所を教えてもらおうか。僕がこうやって質問“してあげている”うちにね」

骸旅団騎士「てめえ、黙って聞いてりゃいい気になってんじゃねぇぞ!」

骸旅団弓使い「貴族……。それも貴様のような、腐った貴族の代表格のような人間にそう聞かれて、オレたちが大人しく教えると思うのか?」

ラムザ「はいでたーwwwwwwwwwwwwお決まりの反抗的な態度wwwwwwwwwwwwwwwこれだから平民はwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団弓使い「………」

ラムザ「……もう一度だけ聞くよ。ティータを何処へやったんだ?」

骸旅団騎士「くどいんだよ、貴族のクソガキが!おまえら貴族にオレたちが大人しく従うとでも思うのか!」

ラムザ「………」

骸旅団弓使い「こいつの言う通りだ。オレたちが貴様に教えてやる義理はない」

ラムザ「………」

骸旅団騎士「そういうことだ!さっさと消えるんだなッ!」

ラムザ「………」

315: 2014/01/10(金) 22:54:05.05 ID:FrLg+yhP0
ラムザ「……まあ、そう言うと思ったよ。ミルウーダ然り、さっきの隊長さん然り……。君たち家畜は本当に、立場ってものを弁えないようだね」

骸旅団弓使い「………」

ラムザ「まあいいよ、そういうことなら無理に教えてくれなくても。ティータは僕たちで捜すから、君たちにはもう用はない」

骸旅団騎士「用はない、だと? 貴族のクソガキが、上から目線でものを言ってんじゃねぇぞ!」

ラムザ「………」

骸旅団騎士「用がねぇってのはこっちの台詞だ!とっとと失せろッ!!」

ラムザ「調子乗ってんじゃねーぞぼけがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


バタンッ


骸旅団騎士「何ッ!?」

骸旅団弓使い「誰だ!?」

316: 2014/01/10(金) 23:00:51.98 ID:FrLg+yhP0
骸旅団剣士「あ、ああ……」

骸旅団騎士「お、おまえは……!」


骸旅団剣士「う、う……、あ……!」

骸旅団弓使い「レナリア台地に向かった部隊の隊長、か……? 無事だったのか?」

骸旅団剣士「ああ……あ……」

骸旅団騎士「お、おい、どうしたんだよ!? おまえの部隊は全滅したって聞いたぞ!? それに、他の仲間は!?」

骸旅団剣士「あぁ……、…に………ろ」

骸旅団弓使い「……?」

骸旅団騎士「なんだよ……!?どうしたってんだよ!?」

骸旅団剣士「……げ、ろ……」






骸旅団剣士「にげ、ろぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」

骸旅団騎士「!?」

骸旅団弓使い「!?」



骸旅団剣士「う、ぁ……!うああああああああああああああああああッ!!!!」



バキバキッ メキメキッ ネチョッ

317: 2014/01/10(金) 23:08:26.19 ID:FrLg+yhP0
モルボル「………」

骸旅団弓使い「」

骸旅団騎士「……は?」

モルボル「………」

骸旅団弓使い「」ドサッ

骸旅団騎士「………」


骸旅団騎士「は、はは……。な、なんだよ、これ……。なんで、人間が、モルボルに……?」

モルボル「………」

骸旅団騎士「な、なぁ? その触手は何なんだよ? おまえは人間で、オレたちの仲間だろ……?モルボルなんかじゃ、ねぇだろ……?」

骸旅団弓使い「」

骸旅団騎士「なぁ。なぁって。……なんでおまえの、おまえの首が、ありえない方向に、曲がって……」

モルボル「………」ズルッ

骸旅団騎士「な、なんだよ。オレに触手なんか向けて、どうするつもりなんだよ? なぁ?」

モルボル「………」

骸旅団騎士「……なんだよ、これ」

骸旅団弓使い「」

骸旅団騎士「なん、だよ……! なんなんだよぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」








ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

320: 2014/01/10(金) 23:17:56.24 ID:FrLg+yhP0
骸旅団団員A「う、うわああああああああ!バケモノだああああああッ!!」

骸旅団団員B「な、なんだよこれ!どうして人がバケモノに!?」

骸旅団団員C「い、いやだ、氏にたくない!助けてくれぇぇぇッ!!」

骸旅団拳士「お、落ち着け!ここで混乱したら敵の思う壺だぐげらっ」

モルボル「………」バキッバキッ

骸旅団拳士「」

骸旅団団員A「うわああああああああああああッ!?」


ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ラムザ「やっべwwwwwwwwwwモル子さんつえーwwwwwwwwwwwwwww触手無双しておられるwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「人間だった頃より強いんじゃないかwwwwwwwwwwwwwwwwwモルボルぱねぇっすwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うーんwwwwwwwwww家畜どもの悲鳴が実に風流だねwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「おまえほんと鬼畜だよなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


骸旅団団員C「た、たすけ」

モルボル「………」シュッ

ドスッ

骸旅団団員C「う、あ……?」

骸旅団団員A「あ、ああ……!あああ……!」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

321: 2014/01/10(金) 23:25:05.21 ID:FrLg+yhP0
ディリータ「おまえがあれを連れてきたのはこういう理由でかwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うんwwwwwwwwwwwwいやー、ここまで連れてきた甲斐があったよwwwwwwwwwwwwwこうかはばつぐんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「みたいだなwwwwwwwwwwwwお、また一人氏んだみたいだぜwwwwwwwwwwwwwwwハイスコア更新だドン!wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「こんな状況なのに誰も抵抗しないとかウケるwwwwwwwwwwwwwwwバケモノになったら仲間もクソもないだろうにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwちゃっちい仲間意識だことでwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「とっとと殺っちまえばいいのになwwwwwwwwwwwwwwwwどいつもこいつも方針状態だぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「同志だの仲間だのと甘っちょろいこと言ってるからこうなるんだよwwwwwwwwwwwwwwwwww家畜の分際でさぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



骸旅団騎士「」

モルボル「………」

骸旅団団員A「う、ああ……!」

骸旅団団員B「ッ!! 馬鹿、ぼさっとするな!逃げるぞッ!!」

骸旅団団員A「で、でもッ!扉は塞がれてッ!」

骸旅団団員B「何でもいい、踏み台になりそうなものを持って来るんだ!そこの窓から逃げるんだよッ!」

骸旅団団員A「! わ、わかったッ!!」

323: 2014/01/10(金) 23:35:50.42 ID:FrLg+yhP0
骸旅団団員A「こ、これでいいか!?」

骸旅団団員B「ああ!先に行けッ!」

骸旅団団員A「お、おう!」



骸旅団団員A「よし、これで逃げられ──」

ラムザ「やあ、こんにちは!」

骸旅団団員A「え」

ラムザ「そしてさようならwwwwwwwwwwwwwwwwwばーんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」パンッ

骸旅団団員A「」


骸旅団団員B「お、おい、どうした? 早くそこから出──」

骸旅団団員A「」ドサッ

骸旅団団員B「な、な……ッ!?」

ラムザ「脱出口なんてあるわけねーだろばーかwwwwwwwwwwwwwwwwww逃げようったってそうはイカの姿焼きwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団団員B「ベ、ベオルブの悪魔……!」

ラムザ「素直に質問に答えないからこうなるんだよwwwwwwwwwwwwwwせっかくチャンスをあげたのにさぁwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団団員B「ちくしょう……!どうして、どうしてこんな酷いことができるんだよ! この、人でなしが……ッ!!」

ラムザ「人じゃないのはそっちだろwwwwwwwwwwwwwwこの家畜がwwwwwwwwwww貴族にタメ口聞いてんじゃねーぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団団員B「………」

ラムザ「それよりさぁwwwwwwwwwwwwいいのかなぁwwwwwwwwwwwwwこっちに気を取られててwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団団員B「!?」

ディリータ「家畜ぅーwwwwwwwww後ろ後ろwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

モルボル「………」

骸旅団団員B「うッ!?」

モルボル「………」シュッ

骸旅団団員B「うがッ!?や、やめ──」

モルボル「………」ボキンッ

骸旅団団員B「」

ラムザ「うっわwwwwwwwwwwwwwwww首が180度曲がってるwwwwwwwwwwwwwwきもwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

324: 2014/01/10(金) 23:42:17.70 ID:FrLg+yhP0
「ぎゃああああああッ!!」「ば、馬鹿、邪魔だ!」「お、おい、やめろ!正気に戻れッ!」「や、やめあがッ!?」


ラムザ「さあさあwwwwwwwwwwいい感じにカオスになってきたところでwwwwwwwwwwwwwもう一つスパイスを投入するとしましょうかwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「おwwwwwwwwwwwwwwwアレを使うのか?wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「いえーすwwwwwwwwwwwwwwwwww家畜どもに更なる地獄を見せてやんよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「しっかしまあwwwwwwwwwwwwおまえの兄キもよくこんなもん持ってたよなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ほんとだよwwwwwwwwwwwwwwwwこれだから根暗顎鬚はwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ひでぇwwwwwwwwwwwwwwwwまあ事実だけどwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ディリータ「よっしゃwwwwwwwwwwwそれじゃあオレは入口側に回り込んでやるぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「おーけーおーけーwwwwwwwwwwwwwwwんじゃこれもそこから投げ込んでやってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「まかせろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「頼んだよwwwwwwwwwwwwwwwww僕はこっちの窓から出てくる奴を狙い撃つからさwwwwwwwwwwwwwwwwwwwばーんばーんってねwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「了解だぜブラザーwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

326: 2014/01/10(金) 23:49:17.51 ID:FrLg+yhP0
ディリータ「君たち家畜の子wwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団団員D「ぐ、がああああああッ!?」

ディリータ「僕たち貴族の子wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団団員E「と、扉はまだ開かないのかッ!?」

骸旅団団員K「だ、駄目だ開かない!何か重いもので押さえつけられてるッ!」

ディリータ「ヘイヘイヘーイwwwwwwwwwwwwwwwwヘイヘイヘーイwwwwwwwwwwwwwおいで頃すぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

モルボル「………」

骸旅団団員F「や、やめぐがッ」

ディリータ「地獄の世界へwwwwwwwwwww送ってやろうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団団員I「」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」




ディリータ「さーてwwwwwwwwwwwwww一発やっかぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

???「ディリータ……」

ディリータ「ん、フランソワか?wwwwwwwwwwww随分と早かったなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

???「ディリータ・ベオルブ……ッ!」

ディリータ「え?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww あっ」

327: 2014/01/11(土) 00:01:30.52 ID:VE15GvCa0
ラムザ「おーっとぉwwwwwwwwwモル子さんまた追加点だぁwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「圧倒的wwwwwwwwwwww圧倒的スコアですwwwwwwwwwwwwwwwwwwww骸旅団は逃げられなーいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww ……ふぅ」

骸旅団団員H「ぎゃああああああ!!」

骸旅団団員K「た、助けてくれええええええ!!」

ラムザ「……うーん、そろそろ飽きてきたなぁ。ディリータのやつ、まだ撒き終わらないのかなぁ?」

モルボル「………」シュッシュッ

ラムザ「しっかしモル子さんやる気満々だなぁwwwwwwwwwwwwwwwwあんなに『誇り高き氏を選ぶッ!(キリッ』とか言ってたくせにwwwwwwwwwwwwwwwww仲間頃しまくりんぐwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

モルボル「………」シュッ

骸旅団団員M「あぐげっ」

ラムザ「うーんwwwwwwwwwwwwwこんなにいい働きをするモルボルを捨てるのは勿体ないなぁwwwwwwwwwwwwwwwこれが終わったらフランソワにでも進呈しようかなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

???「楽しそうだな、ラムザ」

ラムザ「そりゃもちろんwwwwwwwそういう君も楽しんでるだろディリータwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ?「………」

ラムザ「だけどそろそろ飽きてきたよwwwwwwwwwwwwwwwwスパイスまだー?wwwwwwwwwwwwwwwwww退屈すぎて氏んじゃうよーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

???「そうか、飽きたか。それは好都合だ」

ラムザ「好都合だろうと何だろうといいけどさぁwwwwwwwwwwww早くアレ撒いてよアレwwwwwwwwwwwwwwもっと家畜どもの苦しむ姿が見たいんだよぉwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ?「ほう? 何を撒くつもりだったのか……実に興味深いな」

ラムザ「いやいや事前に説明したでしょwwwwwwwwwwwww兄さんの部屋から拝借したアレだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwモ──」

ディリータ?「いいや、答える必要はない。何故なら──」












ウィーグラフ「どうせ貴様は、今から氏ぬことになるのだからなッ!!」

ラムザ「えっ」

329: 2014/01/11(土) 00:11:45.43 ID:VE15GvCa0
ラムザ「えっ、ちょっ、あれっ?ディリータは?あれっ?」

ウィーグラフ「ディリータ・ベオルブなら、向こうで転がっている」

ディリータ「」

ラムザ「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「安心しろ、頃してはいない。起き上れるようになるまでは、だいぶ時間がかかるだろうがな」

ラムザ「(いやwwwwwwwwっていうかwwwwwwwwwwwwww誰この人wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ウィーグラフ「……そうだ、楽には殺さん。ディリータ・ベオルブ……ベオルブの名を継ぐもの。……そして、ラムザ・ベオルブ!ミルウーダの仇である、貴様らはなッ!!」

ラムザ「え、ミルウーダ?wwwwwwwwwwなになに?wwwwwwwwwwwwwあの女の恋人か何かなの?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「そうやってふざけていられるのも今のうちだ! 我が名は骸騎士団団長、ウィーグラフ・フォルズ! 貴様ら貴族に殺された仲間たちと、最愛の妹・ミルウーダの仇をここに討たんッ!!」

ラムザ「ここに討たんッ!!(キリッ だっておwwwwwwwwwwwwwwwwwwwかっけぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「……あー。あーあーはいはい!思い出した思い出した!ゼクラス砂漠にいた人だ!そうでしょ!?」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「あっ、無視とかひどいなー。でもまあ、自ら名乗ってくれたお陰で思い出す手間が省けたよ。敵に背を向けて撃たれたお馬鹿さんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「つまんないなぁwwwwwwwwwww何とか言えよ家畜wwwwwwwwwwwwwwwそれとも撃たれた恐怖が蘇っちゃったのかなーん?wwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「……うっわ、本気でつまんねー……。君みたいなのは一番相手にしたくないタイプだよ、うん」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「まあいいやwwwwwwwwwwwww氏んじゃえwwwwwwwwwwwwwwばーんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


パンッ



330: 2014/01/11(土) 00:15:56.04 ID:VE15GvCa0
ラムザ「………」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「……あれ?wwwwwwwwwwwwwwwww外した?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「あーもーwwwwwwwwwwwwこれだからすぐ暴発する不良品はwwwwwwwwwwwwwwwフランソワにミスリル銃でも譲ってもらおうかなぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「まあいいやwwwwwwwwwww命拾いしたな家畜wwwwwwwwwwwwwwwwでもそれもここまでだwwwwwwwwwwwwwwwww次はないぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「というわけでwwwwwwwww氏ねwwwwwwwwwwばーんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


パンッ








ラムザ「………」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「……あれっ?」

331: 2014/01/11(土) 00:21:42.33 ID:VE15GvCa0
ウィーグラフ「どうした、おしまいか……?」

ラムザ「え、えちょ、なんで……?」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「な、なんだよ、僕はちゃんと狙ったぞ!いくら狙いが甘い時もあるからって、そう何度も外すわけがない!」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「く、くそ!氏ねッ!!」

パンッ


ウィーグラフ「………」

ラムザ「な、なんで氏なないんだよ!おかしいじゃないか!」

ウィーグラフ「数々の非道な作戦を強行し、我々の仲間を幾人も屠って来た、ベオルブの悪魔……。蓋を開けてしまえば、こんなものか」

ラムザ「!?」

ウィーグラフ「どうした、もっと試してみるがいい。そのご自慢の、銃とやらでな……!」

ラムザ「な……!? ば、馬鹿にしてんじゃねーぞ平民がぁッ!!」

パンッ パンッ パンッ




ウィーグラフ「………」

ラムザ「な、なんで……なんでだよぉ……!」

332: 2014/01/11(土) 00:36:58.82 ID:VE15GvCa0
ラムザ「く、くそッ!くそぉ!なんで、どうして当たらないんだ!?」

ウィーグラフ「私は生まれてこの方、剣しか扱ったことがないのでな。その銃とやらの詳しい仕組みはわからん。 だが、ゼクラス砂漠で受けた攻撃……そして、貴様と遭遇した部下たちからの報告。更に、今しがたの貴様の行動で、大よその見当はついた」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「その銃とやら……。私の考えが的外れでないのであれば、筒の先を相手に向け、指先で何らかの操作をすることで、先端から金属の弾が飛び出すという仕組みなのだろう?」

ラムザ「ッ!?」

ウィーグラフ「その反応、どうやら正解のようだな。……フン、つまらん武器だ」

ラムザ「なに……!?」

ウィーグラフ「他者の命を軽視し、自分は安全な場所から高みの見物を気取る───貴様のような奴には、お似合いではあるか」

ラムザ「ぼ、僕を愚弄するのか!家畜の分際でッ!!」

ウィーグラフ「その家畜に貴様は今から殺されるのだッ!我々の受けた屈辱を思い知るがいいッ!!」

ラムザ「く……!」

ウィーグラフ「無駄だ。貴様の攻撃の特性は完全に把握した」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「要は、貴様が私に銃を向けてから弾が発射されるまでの僅かなタイムラグ……貴様が狙いを付け、指を動かす前に射線から身を避ければいい。たったそれだけで、貴様が私を倒すことは不可能となるのだからな」

ラムザ「銃で撃つよりも速く、動くだと……?そんなことが」

ウィーグラフ「できるから、貴様はこうして窮地に陥っているのだろう?」

ラムザ「クッ!!」

335: 2014/01/11(土) 01:05:11.65 ID:VE15GvCa0
ウィーグラフ「我々が骸旅団として活動してきたのは、貴族制度を廃し、全ての民に平等と平和を齎すことが目的だった」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「おまえたち貴族が我々の要求を受け入れ、制度の改革に注力するというのであれば……命までは、取るつもりはなかった」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「だが、甘かった……!甘かったのだ、私はッ!おまえたち貴族相手に何を言おうと、何をしようとッ!おまえたち貴族との和解など、所詮は夢物語だったのだッ!!」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「その為に……その為に、我々は……!多くの仲間たちが犠牲となり、そして私は、最愛の妹までも失ってしまった……ッ!!」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「故に……故に!私はもう、甘さは捨てたッ!おまえたち貴族相手に、情け容赦など無用ッ!!」


ウィーグラフ「ラムザ・ベオルブ……ベオルブの悪魔! おまえの罪は、おまえの存在そのものだッ!!」

ラムザ「ち、畜生ッ!付き合いきれるかッ!!」

ウィーグラフ「逃がさんッ!!」

336: 2014/01/11(土) 01:19:21.02 ID:VE15GvCa0
ラムザ「(くそ、くそ!くそくそくそぉッ!! 冗談じゃない、冗談じゃないぞ!何だ、あの化け物はッ!!)」

ラムザ「(銃弾を避ける?僕が指を動かすよりも速く、射線上から身を退ける? 馬鹿げてる!そんなもの、人間にできる芸当じゃないぞッ!!)」

ウィーグラフ「あくまで逃げるつもりか……!そうはいかん!!」

ラムザ「(だが、こいつはやってのけたッ!何度も何度もッ!僕の銃弾を、いとも簡単に避けてみせたッ!!)」

ウィーグラフ「どうした、ベオルブの悪魔!私を頃すのだろう?やってみるがいいッ!!」

ラムザ「(ならさっさと銃弾に当たって氏ね!剣持って追いかけてくんな!氏ね!)」

ウィーグラフ「どうした?我々の仲間を数えきれないほど頃しておいて、よもや自分が氏ぬのは怖いなどと言うわけではなかろうなッ!?」

ラムザ「(ふざけんな!怖いに決まってんだろ馬鹿か! 僕は生まれてこの方、剣なんて握ったことすらないんだぞ!銃で撃たれても怯む気配すら見せないような、おまえみたいな家畜バーサーカーと一緒にするんじゃないッ!!)」

ウィーグラフ「こうやって背を向けた我々の仲間に、おまえは容赦なく銃を向けたのだろう? 仲間が受けた恐怖、絶望、痛み、屈辱……!おまえにも、味わわせてやろうッ!!」

ラムザ「(く、くそ、畜生ッ! どうして……どうして僕がこんな目に!? どうしてこんなことにッ!!)」

ウィーグラフ「……ミルウーダよ、今こそ、おまえの仇を討ってやるぞ!」

ラムザ「(勝手に盛り上がってんじゃねーよ!氏ね!)」

ウィーグラフ「さあ、お遊びはここまでだ!覚悟はいいか、ベオルブの悪魔よッ!!」

ラムザ「(ち、ちくしょう……! なにか、何か!この状況を覆す一手は、逆転のカードは……ッ!!)」

337: 2014/01/11(土) 01:20:34.69 ID:VE15GvCa0
ラムザ「(くそ、くそ!くそくそくそぉッ!! 冗談じゃない、冗談じゃないぞ!何だ、あの化け物はッ!!)」

ラムザ「(銃弾を避ける?僕が指を動かすよりも速く、射線上から身を退ける? 馬鹿げてる!そんなもの、人間にできる芸当じゃないぞッ!!)」

ウィーグラフ「あくまで逃げるつもりか……!そうはいかん!!」

ラムザ「(だが、こいつはやってのけたッ!何度も何度もッ!僕の銃弾を、いとも簡単に避けてみせたッ!!)」

ウィーグラフ「どうした、ベオルブの悪魔!私を頃すのだろう?やってみるがいいッ!!」

ラムザ「(ならさっさと銃弾に当たって氏ね!剣持って追いかけてくんな!氏ね!)」

ウィーグラフ「どうした?我々の仲間を数えきれないほど頃しておいて、よもや自分が氏ぬのは怖いなどと言うわけではなかろうなッ!?」

ラムザ「(ふざけんな!怖いに決まってんだろ馬鹿か! 僕は生まれてこの方、剣なんて握ったことすらないんだぞ!銃で撃たれても怯む気配すら見せないような、おまえみたいな家畜バーサーカーと一緒にするんじゃないッ!!)」

ウィーグラフ「こうやって背を向けた我々の仲間に、おまえは容赦なく銃を向けたのだろう? 仲間が受けた恐怖、絶望、痛み、屈辱……!おまえにも、味わわせてやろうッ!!」

ラムザ「(く、くそ、畜生ッ! どうして……どうして僕がこんな目に!? どうしてこんなことにッ!!)」

ウィーグラフ「……ミルウーダよ、今こそ、おまえの仇を討ってやるぞ!」

ラムザ「(勝手に盛り上がってんじゃねーよ!氏ね!)」

ウィーグラフ「さあ、お遊びはここまでだ!覚悟はいいか、ベオルブの悪魔よッ!!」

ラムザ「(ち、ちくしょう……! なにか、何か!この状況を覆す一手は、逆転のカードは……ッ!!)」

338: 2014/01/11(土) 01:28:56.76 ID:VE15GvCa0
ディリータ「」

ラムザ「(ディリータは……駄目だ、気絶してる!目を覚ましたとしても、あの傷じゃまた返り討ちにされるのがオチだ!)」

ラムザ「(フランソワも、まだ来ない……!援軍は……無理か……!)」

ラムザ「(今撃てる弾は、あと一発……。それを撃ってしまえば、もう弾を込める余裕はない!撃ったとしても、あの化け物が相手じゃ避けられるに決まってる!)」

ラムザ「(くそっ、最悪だ!なんだって、こんな絶望的な状況に追い込まれなくちゃならないんだよ!今日は人生最悪の日だ!)」

ウィーグラフ「命脈は無常にして惜しむるべからず……」

ラムザ「(ちくしょう……!畜生ッ!なんだよ、なんだよこれぇッ!!)」

ラムザ「(家畜の駆除は順調だったってのに!あとは仕上げを残るのみって段階まで進んでたのに!何だって、そんな時にこんな化け物が出てくるんだよッ!!)」

ラムザ「(……ん?)」



ラムザ「(なんだ? 今、何か閃いたような──)」

ウィーグラフ「葬るッ!不動無明剣!」

ラムザ「!? ぐッ、があああああああああッ!?」

340: 2014/01/11(土) 01:45:20.11 ID:VE15GvCa0
ラムザ「な、なにが、どうなって……ぐっ!? ゴホッ、ゴホッ!?」

ウィーグラフ「……どうやら、鬼ごっこは終わりのようだな」

ラムザ「あ、ぐ……! 痛、痛い……!ち、ちくしょ……なんだ、今の……ッ!」

ウィーグラフ「骸騎士団として50年戦争を戦い抜いた時から、骸旅団となった今に至るまで。常に氏線に身を置き続けるうちに、自然と会得した剣技だ」

ラムザ「か、かっこいー……とでも、言ってほしい、のかよ、ちくしょうが……!剣士の癖に、遠距離攻撃、なんて……!ひきょう、だぞ……!」

ウィーグラフ「何とでも言うがいい。おまえを頃す為ならば、私はどんな手でも使おう」

ラムザ「ひ、開き直り、やがって……!この、家畜がぁ……!」

ウィーグラフ「……言いたいことは、それだけか?」

ラムザ「(く、くそぉ……!なんだ、これ……!あばらが痛くて、仕方ない……! 骨折って、こんなにきついのか……?)」


ウィーグラフ「……喋る気力も残っていないか。ならばお別れだ、ラムザ」

ラムザ「(お別れ……? 僕が、ここで、氏ぬ……? そんなの……そんなの、冗談じゃない……。冗談じゃ、ないぞ……!)」

ウィーグラフ「安心しろ、すぐにおまえの親友……ディリータも、後を追わせてやる。精々、地獄で仲良くするのだな」

ラムザ「(ふざけるな……!ふざけるな、ふざけるなッ! この僕が、ラムザ・ベオルブが、地獄に堕ちるだと!?そんなこと、あってたまるかッ!!)」

ウィーグラフ「氏兆の星の……」

ラムザ「(氏ぬのは……地獄に堕ちるのはッ!おまえのほうだッ!!)」

ウィーグラフ「……七つの影の経絡を断つ!北斗──」

ラムザ「し、ねぇぇぇぇぇッ!!!!」パンッ

ウィーグラフ「ッ!?」

341: 2014/01/11(土) 01:53:00.12 ID:VE15GvCa0
ウィーグラフ「………」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「……なかなかいい不意打ちではあった。だが、所詮は無駄なことだ……」

ラムザ「く、そ……!」

ウィーグラフ「さっきまではあれほど乱射していたにも関わらず、ここまで出し惜しみしていたとなると……今のが最後の一発か? まあ、どちらにせよ、何度やろうと同じことだがな」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「どうした、もう手は残されていないのか? ならば頃すが、問題はないな?」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「……どうやら本当にここまでのようだな、ベオルブの悪魔」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「無様なものだな。散々他人を見下し、利用してきた人間が、こうして這いつくばる姿というものは」

ラムザ「………」

342: 2014/01/11(土) 02:02:56.72 ID:VE15GvCa0
ウィーグラフ「おまえたち貴族は、我々を悪と呼ぶ。国家の秩序を乱し、民に混乱を齎す悪だ、とな」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「では、おまえたち貴族はどうだ?我々に向かって声高々と正義を名乗る、その手は汚れていないとでも?」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「そんなわけがない。そんなわけがなかろう!いつの世も、執政者の手など黒い血で汚れているものだ!」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「ダイスダーグに正義があるとでも?正義とはそれを語る者によってころころと変わるものだ! 無論、ベオルブの名を振りかざし、悪逆非道の数々を行ってきた……ラムザ、おまえもなッ!」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「エルムドア侯爵をギュスタヴに誘拐させたのは誰だと思う? それはおまえの兄、ダイスダーグだ! もちろん、聖騎士ザルバッグ殿もそれを知っているだろうッ!!」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「国王亡き後の覇権をめぐり二人の獅子が争おうとしている。一人は白獅子ラーグ公、もう一人は黒獅子ゴルターナ公。二人は誰が味方で誰が敵なのかを見極めようとしている。しかし、他人の頭の中を覗くのは難しい」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「ならば、いっそ亡き者にし、その領地に息のかかった者を送り込めばいい! 革命に疲れた愚かなギュスタヴは、おまえの兄・ダイスダーグの甘言につられて侯爵を誘拐した……!」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「目先の富に溺れ、欲望と権力に憑りつかれた愚か者ども……。それが、おまえたち貴族なのだよッ!!」

ラムザ「………」

343: 2014/01/11(土) 02:06:25.04 ID:VE15GvCa0
ウィーグラフ「因果応報だ、ベオルブの悪魔。おまえはおまえ自身の業によって滅ぶのだ」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「最期に、何か言い残すことはあるか?」

ラムザ「………」

ウィーグラフ「……そうか、何もないか」

ラムザ「………」











ラムザ「……ぶはっ!」

ウィーグラフ「!?」

ラムザ「やった!息止め5分の壁撃破!いえーい!」

ウィーグラフ「」

344: 2014/01/11(土) 02:20:25.40 ID:VE15GvCa0
ラムザ「いやー、しんどかったしんどかった!前から何度も挑戦してるんだけどさぁ、この5分の壁がどうにも手ごわくてさー!」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「どうせもう弾も残ってないから銃も撃てないし、かといって何もしないのは性に合わないしってことで駄目元で挑戦してみたんだけど、これがまたうまくいっちゃったよ!やったね僕!」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「それにしても酷いなぁ、こんな無抵抗な僕を殺そうとするなんて!まさに前代未聞、極悪非道の大罪人だよあなたは! いやー困った困った。世の中には悪い人がいるもんだなぁ!」

ウィーグラフ「……貴様、ふざけてるのか?」

ラムザ「ふざける?とんでもない! こっちは骨の何本か持っていかれた挙句、武器も弾切れ。おまけに助けも望めないなんていう孤立無援の状態だよ?そんな絶体絶命のピンチって時に、ふざけてる余裕なんてあるわけないじゃないか!」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「だからさ、僕なりに真剣に考えてみたんだよ。この状況を打破するためにはどうすればいいのかなぁって。いやー、まさか銃弾を簡単に避けることのできる人間がいるなんてね!うっかりそのまま殺られちゃうところだったよ!世界は広いなぁ!一つ勉強になったよ!」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「うん、それでね、色々考えたんだよ。それはもう色々とね。だけどあなたを倒すには、どうしても僕の力じゃ無理だったみたいだ。銃も駄目、剣も駄目。まさに打つ手なしってやつだね。ま、剣はもともと使えないんだけどさ。こう見えても僕、剣なんて生まれてから一度も握ったことがないんだよね。剣を使った白兵戦なんてのは野蛮人のすることだよ。前時代的だよ。今の時代はやっぱり銃でしょ!」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「……ま、そういうことでさ。銃でも駄目ってことになると、そりゃあ僕一人じゃ到底勝ち目はないわけなんだよね。いやぁ、お手上げだよお手上げ。ギブアップってやつさ。タオルはいるかい?」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「あ、無視するんだ?まあいいけどね。君の部下には散々無視されてきたから、僕もいい加減慣れてきたよ。それでもちょっと悲しいなぁ。ぐすん」

ウィーグラフ「……言いたいことは、それだけなのか?」

ラムザ「え、言いたいことかい? んー、それは色々あるけど……そうだなぁ」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「……じゃあ、一言だけ言わせてもらおうかな。僕をここまで追い詰めた初めての人であるあなたに、この言葉を贈らせてもらうよ」

ウィーグラフ「………」
















ラムザ「相手の息の根を完ッ全に止めるまでは、油断なんてしないほうがいいよ?」

ウィーグラフ「!? ッ……!?」クラッ

345: 2014/01/11(土) 02:36:14.77 ID:VE15GvCa0
ラムザ「ほうらwwwwwwwwwwww効いてきた効いてきたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwざまあああああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwラムザちゃん大勝利wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「な、んだ……これは……!?」

ラムザ「今日はいい風が吹いてるねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwこんな日は花粉が飛んで困るよねwwwwwwwwwwwwwwくしゅんくしゅんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「なに、を……!」

ラムザ「いやー危なかったわーwwwwwwwwwwwwまじ氏ぬかと思ったわーwwwwwwwwwwwww兄さんの部屋からアレを持ち出しておいて正解だったよwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「なにを……した……ッ!!」

ラムザ「わからないのぉ?wwwwwwwwwwww気付かなかったのぉぉぉ?wwwwwwwwwwwwwwwえーまじでー?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwあったまわるーいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」


ラムザ「……モスフングス。兄さんの部屋から軍事金を頂戴するついでにくすねてきた、毒を持ったキノコさ。ディリータの持っていた革袋には、粉末状にしたモスフングスがたっぷり詰まっていたんだ」

ウィーグラフ「毒、だと……!?」

ラムザ「モスフングスの毒は即効性に優れていてね。吸引しても氏にこそしないけど、体調を崩してまともに戦えなくなるって代物さ」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「ちょうどいい具合の風が吹いていて、おまけにここから狙える位置にディリータが倒れていたことが幸いしたよ。革袋を撃って破ってしまえば、あとは勝手に毒の粉が空気中に散布される。……そう、風下にいる僕たちの元へとね!」

ウィーグラフ「おまえが一言も発しなかったのは……5分以上も息を止めていたのは……そういう、ことか……!」

ラムザ「そうだよばーかwwwwwwwwwwwwwwいい気になってペラペラペラペラ喋り腐りやがってwwwwwwwwwwwwwww調子乗ってんじゃねーぞ家畜がwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「おの、れ……!卑怯者が……!」

ラムザ「はァ?wwwwwwwwwwはァァァー?wwwwwwwwwwww卑怯?wwwwwwwwww卑怯ねぇ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww散々開き直ってたのは誰なんだろうねー?wwwwwwwwねーウィーグラフくん?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

346: 2014/01/11(土) 02:50:04.69 ID:VE15GvCa0
ラムザ「おらどうしたwwwwwwwwwwwwww僕を頃すんだろ?wwwwwwwwwwwwwやってみろよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「く……!」

ラムザ「ばーかwwwwwwwwwwwwモスフングスをたぁーっぷり吸い込んだ身体でwwwwwwwwwwwww剣なんか握れるわけねーだろwwwwwwwwwwwばーかwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「お、おのれ……!おのれぇぇぇッ!!」

ラムザ「意識を保ってるだけでも大したもんだよwwwwwwwwwwwwwwだけど僕を頃すのは無理だね?wwwwwwwwwwwwwざまあああああああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「ラ、ラムザ……!ラムザ・ベオルブッ!この、ベオルブの悪魔が……ッ!!」

ラムザ「何とでも言えwwwwwwwwwwwww跡部の家wwwwwwwwwwwwwwwwwww勝てばいいんだよ勝てばwwwwwwwwwwwwwwwwwww負け犬は黙って氏んでろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「く、くそ……ッ!」

ラムザ「あー痛いわーwwwwwwwwwwwほんと氏んじゃうわーこれwwwwwwwwwwwwwwwwまじ重症だわーwwwwwwwwwwwwwwwwww慰謝料請求しないとなーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「それとさぁwwwwwwwwwwwwwwさっきなんか言ってたけどさぁwwwwwwwwwwwwwwww兄さんが誘拐を指示しただのどうのってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwすっごいドヤ顔で語ってたじゃん?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「そんなもんとっくに予想ついてんだよばーかwwwwwwwwwwwwwwwwwあんないかにも悪巧み大好きですって顔してりゃチョコボでもわかるわwwwwwwwwwwwwwwwwww僕が気付かないわけないだろばーかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「なん、だと……!? では、おまえは兄の企みを知っていて……、その上で、ベオルブの名に甘んじていたというのか……!?」

ラムザ「あったりまえだろ馬鹿wwwwwwwwwwwwwwwww誰が好き好んで力を手放すんだよwwwwwwwwwwwwwwこの力はおまえら家畜どもを平伏させるためにあるんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「おらっwwwwwwwwwwwひれ伏せ愚民wwwwwwwwwwwwwwwwww頭が高いぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「なんとか言えよ負け犬wwwwwwwwwwwwwwwwwwわんわんわおーんってなぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「………」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

347: 2014/01/11(土) 03:02:03.29 ID:VE15GvCa0
ウィーグラフ「(身体がだるい……力が、入らない……。おのれ、ベオルブの悪魔……卑怯な真似を……!)」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「(だが、しかし……ッ!目の前に、仲間たちの……ミルウーダの仇がいるのだッ! こんな毒なんぞに、負けるわけにはいかぬ……ッ!!)」

ラムザ「わおwwwwwwwwwwwwまだ動けるの?wwwwwwwwwwwwwほんとチートだよねあんたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「(氏んでいった皆……そして、ミルウーダよ!私に力を!この悪魔を倒す為の力を、私にッ!!)」

ラムザ「おーおーすごいすごいwwwwwwwwwwwwその状態で剣なんて持ち上げられるんだwwwwwwwwwwwwガッツあるなぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「……ッ! し、氏ぬが、いい……! ベオル、ブの、悪魔……ッ!!」

ラムザ「ざぁーんねぇーんでぇーしたぁーwwwwwwwwwwwwwwwwwww氏ぬのはそっちだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


パンッ


ウィーグラフ「あ……?」

話術士「やんっ、当たっちゃった♥」

ラムザ「ヘーイwwwwwwwwwwwww nice bitchwwwwwwwwwwwwwwwww誉めてつかわすwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「やだ、嬉しいっ♥ でもビXチじゃないわよぉ~」

ラムザ「うるせーばかwwwwwwwwwwwwwwww身体中痛くてたまらないんだよwwwwwwwwwwwwwwさっさと治療汁wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「はぁい♥ 今ケアルしてあげるわぁ、ちゃぁ~んと愛を込めてネ♥」

ラムザ「いらねぇぇぇぇwwwwwwwwwwwwwwwwいってぇぇぇぇwwwwwwwwwwwwwアバラ折れてるんだからあんまり笑わせんなばかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「やんっ、ごめんなさぁい♥」


ウィーグラフ「あ、ぐ……!がぁぁぁぁ……!」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

364: 2014/01/12(日) 20:52:55.02 ID:HoWMHSgY0
ラムザ「ふぅ、本当に氏ぬかと思った……。助かったよ、フランソワ」

話術士「いいのよぉ~。ラムザちゃんのためだもん♥」

ラムザ「……うん、まあまあ身体は動くようになったかな。アバラはまだちょっと痛むけど……こればっかりは仕方ないよね」

話術士「一応、魔法で傷は塞いだケドぉ、流れちゃった血までは元に戻らないのよねぇ……」

ラムザ「まあ、白魔法は君の専門じゃないから仕方ないよ。傷が塞がっただけでも僥倖さ」

話術士「せめて、ケアルラくらいは使えるようになっておけばよかったわぁ……。ごめんね?」

ラムザ「いいって。こんなに絶妙なタイミングで来てくれただけでも、僕にとっては大助かりだったんだからさ。また僕がピンチになった時は頼むよ」

話術士「えっ……?」

ラムザ「えっ?」

話術士「そ、それってぇ、ひょっとしてプロポーズ? ずっと一緒にいようってコト?」

ラムザ「ちげぇよ馬鹿wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「え~?違うのぉ~?」

ラムザ「どう考えても違うだろwwwwwwwwwどういう受け取り方してんだよおまえはwwwwwwwwwwwwwスイーツ脳ってレベルじゃねーぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「なんだぁ、ざ~んねん。 でもいいの、ラムザちゃんはいつか必ずモノにしてみせるから♥」

ラムザ「勘弁っすわwwwwwwwwwwwwいやほんとwwwwwwwwwwwwwwwww」

365: 2014/01/12(日) 21:05:42.00 ID:HoWMHSgY0
ウィーグラフ「が、がふ……、グホッ!!」

ラムザ「おやおやぁ?随分と苦しそうですねぇ?」

ウィーグラフ「お、おの……れ……!」

ラムザ「いやーwwwwwww無様なものだなぁwwwwwwwwww散々偉そうな事ぬかしてた奴が這いつくばる姿ってのはさぁwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「べーだっ!アンタなんか大ッ嫌いよぉ!そのまま氏んだらコンクリに詰めてバグロス海に捨ててやるんだからぁっ!」

ラムザ「(こいつさりげなく怖えぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ウィーグラフ「ク、クソ……ッ!」



ラムザ「さぁ~って!お仕置きタイムだぁ!」

ウィーグラフ「(こ、ここで…氏ぬのか……?ミルウーダの仇も…討たずに……)」

ラムザ「さっきのアレ、本当に痛かったからさぁ……ちゃ~んと倍返しにしてあげるからね!喜んでいいよ!」

ウィーグラフ「(い、いやだ……氏にたくない……!このままでは……あまりに……!)」

ラムザ「あっけない幕切れだったねぇ団長さまぁwwwwwwwwwwwwwww一思いに頭吹っ飛ばしてやんよwwwwwwwwwwwwwwww」

ウィーグラフ「(いやだ、氏にたくない!私は……生きなければならないのだッ!!)」

ラムザ「バイバーイwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」













ボコ「クエエエエーッ!!」





366: 2014/01/12(日) 21:15:56.18 ID:HoWMHSgY0
ウィーグラフ「な……ッ!?」

ラムザ「んなッ!?」

話術士「あらぁ?」


ウィーグラフ「ボコ!?」

ボコ「クエッ!クエエーッ!!」

ラムザ「痛、痛ッ!? や、やめろよこの家畜! 卑怯だぞ、まだ完治してない傷を狙うなんて!」

話術士「ちょっとぉ!ラムザちゃんをいじめないでよぉ!」


ウィーグラフ「ボコ! 何をしているのだ、逃げろッ!!」

ボコ「クエーッ!!」

ウィーグラフ「ッ!? 撃たれた傷が、塞がった……?これは……?」

ラムザ「あ、こらっ!何してるんだ!」

ウィーグラフ「チョコケアル……。ボコ、おまえ……」

ボコ「クエッ!クエーッ!!」

ラムザ「あ、ちょ!だからやめろってば!アバラはやめろよぉ!」

話術士「ラムザちゃん!」


ウィーグラフ「……すまぬ、ボコ! おまえの想い、無駄にはしない……ッ!!」

ボコ「クエッ!!」

ラムザ「!? ま、待てッ!!」

ウィーグラフ「ラムザ・ベオルブ……!次こそは必ず、おまえを討つッ!!」



話術士「……消えちゃった」

ラムザ「テレポ……!あの時と同じだ……くそッ!!」

ボコ「クエー……!」

369: 2014/01/12(日) 21:33:22.40 ID:HoWMHSgY0
話術士「逃げられちゃった……みたいね?」

ラムザ「………」


ラムザ「こんの……いいところで邪魔しやがってぇ……!」

ボコ「クエーッ!」

ラムザ「家畜の分際でドヤ顔するな!今ものすっごくイラッとしたぞ!」

ボコ「クエッwwwwwwwwクエエーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「こ、このクソチョコボ……!手羽先にしてやろうか……!」

ボコ「クエーッwwwwwwクエクエッwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ぶっころす!!」

ボコ「クエーッwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

370: 2014/01/12(日) 21:39:05.59 ID:HoWMHSgY0
ディリータ「う、ううーん……イテテ……」

話術士「ディリータちゃん!気が付いたのね!」

ディリータ「……フランソワか? ……あれ? オレ、家畜どもにモスフングスをお見舞いしてやろうとして……それから、どうなったんだ?」

話術士「もうっ、大変だったんだからぁ! ウィーグラフの後を追ってきてみたら、ディリータちゃんは気絶してるし、ラムザちゃんは大怪我してるしっ!」

ディリータ「大怪我だと!? ラムザ、大丈夫なのか!?」


ラムザ「鳥のくせに馬鹿にしやがってよぉぉぉ!!何がクエッだよ!クエイク撃つぞオラァァァ!!」

チョコボ「クエーwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「………」


ディリータ「……まあ、その、なんだ。無事みたいで何よりだ」

話術士「大丈夫よぉ~。一応、傷は魔法で塞いでおいたから。あとは、折れちゃったアバラをお医者さんに診せないといけないケドね」

ディリータ「そうか……。次は敵の本拠地だってのに、あまり無茶はできないな……」

話術士「そうねぇ……ティータちゃんを助けなきゃいけないし、引き返してる場合じゃないわよねぇ」

ディリータ「ああ。ラムザには悪いが、このまま先へ進ませてもらわないとな……」


ラムザ「調子乗りやがってこのクソチョコボがwwwwwwwwwwwwww丸刈りにしてやんよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ジョリッジョリッ

チョコボ「クエッ!?クエェーッ!?!?」

ラムザ「ヘイヘーイwwwwww随分とさっぱりしたじゃないかwwwwwwwwwwwww涼しそうで羨ましいよwwwwwwwwwwwwwwざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

チョコボ「クエーッ!?」


ディリータ「……ま、あの調子なら大丈夫そうだな?」

話術士「そうねぇ♥ 怪我にも負けない男の子ってス・テ・キ♥」

ディリータ「今そういう話じゃねーからwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「あら、そうなのぉ?」

ディリータ「これだからビXチはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

371: 2014/01/12(日) 21:48:34.36 ID:HoWMHSgY0
ラムザ「ほうら、全部刈り終わったぞーwwwwwwwwwwwwwガリランド主催チョコボの毛刈り選手権のトップランカーをなめるなよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「ク、クェェー……」

ディリータ「大人気ねぇぇwwwwwwwwwwwwww丸裸じゃねーかwwwwwwwwwwwwwwwwチョコボ相手にマジになってんなよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「あ、ディリータ!よかった、気が付いたんだね!」

ディリータ「ああ。ウィーグラフが来たんだって? すまなかったな、一人で戦うのは大変だっただろ?」

ラムザ「まあね、危うく氏ぬところだったよ。やっぱり僕は前に出て戦うってタイプじゃないみたいだ」

ディリータ「そうだなwwwwwwwwwwwおまえは遠くから銃ぶっぱなしてるのがお似合いだなwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ですよねーwwwwwwwwwwwwwwもう二度とあんな思いはごめんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



ディリータ「……それで、結局ティータは何処へ連れて行かれたんだろうな。ジークデン砦か、あるいは他に隠れ家があるのか……」

ラムザ「うーん……。あいつら、いくらチャンスを与えても喋らなかったからなぁ。ウィーグラフのせいですっかり忘れてたけど、今頃はモル子さんが皆頃しにしちゃってるだろうし……」

ディリータ「つまり収穫はなし、か……弱ったな」

ラムザ「うん。順当にいけばジークデン砦なんだろうけど、今も誰かがティータを連れて移動してる可能性もあるからね。もう総攻撃まであまり時間は残されていないだろうし、できれば無駄足は踏みたくない」

ディリータ「うーむ……」

話術士「あら? そういうコトなら、あの子に聞いてみればいいんじゃないかしらぁ」

ラムザ「うん?」

話術士「ほらぁ、あの骸旅団の子よぉ。マーちゃんが後から運んで来てるから、そろそろ追い付くはずよぉ~」

ディリータ「そうか、あの捕虜か!」

372: 2014/01/12(日) 21:59:46.00 ID:HoWMHSgY0
話術士「あらぁ?噂をすれば、来たみたいよぉ?」

ディリータ「おっ?」

ラムザ「うん? 随分といいタイミングだね」



話術士「マーちゃん、おつかれさまぁ♥ その子も連れてくるの、大変だったでしょぉ?」

マインドフレイア「………」

骸旅団戦士「あれぇ?べおるぶの悪魔さんだぁ~」

ラムザ「えっ? あ、ああ、うん」

ディリータ「……?」

骸旅団戦士「あ、こっちはオールバックのおにいさんだぁ。ねぇねぇ、みんなでわたしをきもちよくしてくれるの? えへ、わたしきもちいいのだいすきぃ♥」

ラムザ「………」

ディリータ「………」

373: 2014/01/12(日) 22:04:25.57 ID:HoWMHSgY0
ラムザ「……おいビXチ」

話術士「なぁにぃ? それとビXチじゃないわよぉ~」

ラムザ「何したんだよこれwwwwwwwwwwwww完全にぶっ壊れちゃってるじゃんwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「え~?」

骸旅団戦士「どうしたのぉ~?悪魔さん、どうしておこってるのぉ?」

ラムザ「やべぇwwwwwwwwwwwフランソワが二人に増えたみたいですっげぇイラッとするwwwwwwwwwwwwwwwセカンドビXチwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「っていうかマジで何したんwwwwwwwwwwwwwwww明らかに人格おかしくなっとるwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「アタシは何もしてないわよぉ。ただ、マーちゃんがちょっと……激しくしすぎちゃったみたいなの♥」

マインドフレイア「………」

骸旅団戦士「うんっ。 まーちゃんの、とってもきもちよかったよぉ~♥」

ラムザ「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「なんてこったいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「ちょぉ~っと脳みそ吸いすぎちゃったみたいでぇ、理性とか恥ずかしさを感じる部分がちょっぴり麻痺しちゃったみたいなの♥」

骸旅団戦士「えへへぇ~♥」

ラムザ「」

ディリータ「」

376: 2014/01/12(日) 22:20:48.32 ID:HoWMHSgY0
ディリータ「……あの、姐さん? つかぬことをお聞きしますが」

話術士「? な~にぃ?」

ディリータ「脳みそを吸うといいますと、その、どういう風に……?」

話術士「うん?そのまんまよぉ? 口とか鼻から細い触手を通してってぇ、そのまま直接脳神経に──」

ディリータ「あ、なんでもないっす!やっぱりいいっすごめんなさい!その先は言わんといてください!」

話術士「え~?」

ラムザ「(思った以上にエグかった)」

ディリータ「(こいつぁヤベェぜ……)」



骸旅団戦士「ねぇねぇフランソワちゃん! あたしもっときもちよくなりたいよぉ!」

話術士「ダーメ♥ アタシたちはこれからぁ、ディリータちゃんの妹ちゃんを助けに行かなくちゃならないのよぉ」

骸旅団戦士「いもうとちゃん?」

話術士「そうよぉ~。ディリータちゃんみたいな黒髪でぇ、とぉ~ってもかわいい女の子よ♥ あなた、そんな子見なかった?」

骸旅団戦士「かわいいおんなのこ……? あっ!」

ディリータ「知ってるのか!?」

377: 2014/01/12(日) 22:23:42.38 ID:HoWMHSgY0
骸旅団戦士「うんっ! えっとね、ごらぐろすがつれてきたんだよ?」

ディリータ「ゴラグロスがティータを攫ったことは知っているッ!オレが聞きたいのは奴の居場所だ!教えろ、奴は何処に行ったんだッ!?」

骸旅団戦士「ふぇ……? う~んと……」

ディリータ「何処だ!?ティータを何処にやったんだ!?」

骸旅団戦士「えっとぉ……わたしわかんない」

ディリータ「!? なんだと、この……!」

ラムザ「ストップストップ!ちょっと落ち着けよ、ディリータ!」

ディリータ「ッ!? ラムザ!?」

ラムザ「この子が何も知らないってことはだよ? 要するにゴラグロスは、僕たちがレナリア台地を突破したよりも後に逃げたってことだろ? でなきゃ、あの部隊にいたこの子が知らないはずはないよ」

ディリータ「だが、シラを切っている可能性も……!」

ラムザ「この状態で嘘なんかつけるわけないよ。それはディリータもわかるだろ?」

骸旅団戦士「うぇ……おにいさんこわいよぉ……」

話術士「もうっ、泣かないのぉ~!」

ディリータ「………」

378: 2014/01/12(日) 22:31:58.06 ID:HoWMHSgY0
ディリータ「……そうだな、すまん。少し焦ってたみたいだ」

ラムザ「気持ちは、わかるけどね……」

ディリータ「どうしてだ? どうして、こんなことになった?」

ラムザ「………」

ディリータ「教えてくれ、ラムザ。どうして、ティータがこんな目に……。どうして、オレとティータは結婚できないんだ……」

ラムザ「ディリータ……」














ラムザ「知るかwwwwwwwwwwww兄妹だからだろwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ちょwwwwwwwwwwwひでぇwwwwwwwwwwwオレは真剣に悩んでるってのにwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「知らんわwwwwwwwwwwww僕だって出来ることならアルマと結婚したいわwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「おまwwwwwwwwwwww人のこと言えねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「だってアルマが可愛すぎるのが悪いんだよwwwwwwwwwwwwあー結婚したい結婚したいwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「も~! ラムザちゃんったら、さっきアタシにプロポーズしたクセにっ!」

ディリータ「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「え?何?wwwwwwwwwwwwおまえらそういう関係だったの?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ちげぇぇぇぇwwwwwwwwwwwwwww冗談じゃねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ラムザwwwwwwwwwwwその話について詳しくwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「だから違うっつってんだろwwwwwwwwwwwwwwwこのスイーツどもがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団戦士「すいーつたべたい!」

話術士「今は無理よぉ~」

379: 2014/01/12(日) 22:38:33.39 ID:HoWMHSgY0
ラムザ「と・に・か・く! ここでもめぼしい情報がなかった以上、もう直接ジークデン砦に向かうしかない!」

ディリータ「話題逸らしたwwwwwwwwwwwwwこれはガチの予感wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うるせぇ口挟むなwwwwwwwwwwwww違うっつってんだろwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



ラムザ「というわけで、急いでジークデン砦に向かおう。そこにティータがいれば一番いいけど、もしもいなかった場合は他の場所も捜さないといけないからね」

ディリータ「ああ。行こう、ラムザ!」

話術士「ほらぁ、行くわよぉ?」

マインドフレイア「………」コクッ

骸旅団戦士「はぁ~い」



ディリータ「待ってろよ、ティータ。もうすぐだ……もうすぐ、助けてやるからな!」

ラムザ「(あれ、そういえば何か忘れてるような……? ま、いっか)」

380: 2014/01/12(日) 22:48:45.50 ID:HoWMHSgY0
─────────

ダイスダーグ「戦況は、どうだ?」

騎士「ハッ。ザルバッグ将軍の手腕により、順調に盗賊どもを追い込んでおります」

ダイスダーグ「そうか……。もうすぐ、骸旅団も終わりだな」

騎士「……ですが。ティータ様の身柄を確保できたという報せは、未だに入っておりません……」

ダイスダーグ「………」


ダイスダーグ「……ザルバッグに伝えよ。敵がティータを盾に逃れようとしても、決して容赦するなと」

騎士「!? か、閣下!?」

ダイスダーグ「我々北天騎士団は、何があろうとガリオンヌの秩序を守らなくてはならぬ。例えティータを人質に取られたとて、賊に屈するわけにはいかんのだよ……」

騎士「し、しかし……!ティータ様は、ディリータ様の……」

ダイスダーグ「私の命令が聞けぬというのか?」

騎士「そ、そんなことは決して!!」

ダイスダーグ「父上の遺言で仕方なく迎え入れたとはいえ、ディリータもティータも所詮、元は平民だ。その身にベオルブの血が流れていない以上、人質にされようと我々が退く理由にはならん」

騎士「………」

ダイスダーグ「(そうだ。これ以上、あんなクズどもにベオルブを名乗らせるわけにはいかん。 ……連中がティータを攫ってくれたのは好都合だった。ベオルブの汚点め、このまま消えるがよい……!)」



ダイスダーグ「……ザルバッグに伝えよ。何があろうと確実に、骸旅団の連中を根絶やしにするのだ。その為なら、ティータの安否は問わんとな!」

騎士「……畏まりました」

381: 2014/01/12(日) 22:54:19.79 ID:HoWMHSgY0
ダイスダーグ「………」

使用人「ダ、ダイスダーグ様ッ!!」

ダイスダーグ「どうした、騒々しい……」

使用人「た、大変です!屋敷の前に武装した集団が押しかけてきています!!」

ダイスダーグ「!?」



傭兵「金だーッ!金をよこせーッ!!」

傭兵「話が違うぞ!どうなってんだッ!!」

傭兵「アルガスを出せ!アルガス・サダルファスとかいう小僧だッ!!」



ダイスダーグ「」

382: 2014/01/12(日) 23:02:41.04 ID:HoWMHSgY0
ダイスダーグ「……どういう、状況なのだ? 何故、連中はここに?」

使用人「そ、それが……。先のレナリア台地攻略戦において活躍した傭兵たちに、北天騎士団の指揮官から多額の報酬を約束された、と……」

ダイスダーグ「……レナリア、台地だと? 聞き間違いではないのか……?」

使用人「い、いえ……確かにレナリア台地だと主張しておりますが……」

ダイスダーグ「どういうことだ……? レナリア台地に兵など送っておらんぞ……」

使用人「騎士団の者が追い返そうとしても、指揮官を出せとの一点張りで……。旦那様、如何致しましょう……?」

ダイスダーグ「……指揮官、というのは?」

使用人「なんでも、北天騎士団の士官服を身に纏った金髪の少年で、自身をアルガス・サダルファスと名乗ったとか……」

ダイスダーグ「………」

使用人「報酬を弾むので、イグーロスで直接受け取れと言われたらしく……。騎士団の者が門前払いにしたところ、話が違うと暴動を起こしかねない勢いでして……」

ダイスダーグ「………」

使用人「あの、旦那様……」

ダイスダーグ「(十中八九、ラムザの仕業だろうな……。あの、ベオルブの面汚しめが……!)」

383: 2014/01/12(日) 23:06:59.99 ID:HoWMHSgY0
ダイスダーグ「……仕方あるまい。騎士団の運営資金から、いくらか渡してやれ」

使用人「ほ、報酬をお支払いになるので……?」

ダイスダーグ「こんな所で暴動を起こされては、ベオルブ家の威厳に関わる。傭兵風情の要求を呑むのは癪だが、背に腹は代えられぬ……」

使用人「か、畏まりました……では、失礼して」

ダイスダーグ「………」

使用人「………」



使用人「……あの、旦那様」

ダイスダーグ「……どうした?何か不都合でも?」

使用人「い、いえ、不都合といいますか……その……」

ダイスダーグ「……? 何だ、はっきり申すがよい……」

使用人「……運営資金のほうが、その。5000ギルほどしか残っていないのですが……」

ダイスダーグ「」

384: 2014/01/12(日) 23:17:08.21 ID:HoWMHSgY0
ダイスダーグ「………」

使用人「あ、あの……?」

ダイスダーグ「……その金庫には、50万ギルほど入っていたはずだ。それが、5000ギルだと……?桁が2つほど、間違っているのではないか……?」

使用人「い、いえ、その。間違いなく、5000ギル紙幣が一枚だけです」

ダイスダーグ「………」

使用人「あっ!? よく見たらこれ、おもちゃの5000ギル紙幣だ!こども銀行って書いてある!」

ダイスダーグ「」



ダイスダーグ「どういうことだ……ッ! 何故、騎士団の運営資金が空なのだッ!!」

使用人「ひぃッ!? わ、私に聞かれましても……!」

ダイスダーグ「この部屋に入れるのは、私以外では騎士団の幹部か使用人しかおらぬ!運営費を盗もうなどと考える不届き者がいるはずもないッ!!」

使用人「ご、ご家族の方も入れるのでは……?」

ダイスダーグ「貴公は、ベオルブ家の人間がそのような下賤な真似をするとでも……?」

使用人「い、いえ!滅相もありません!!」

ダイスダーグ「どういうつもりだ……!一体、どこの馬の骨の仕業なのだ……ッ!」

使用人「……? この紙幣、裏に何か書いて……」

ダイスダーグ「!? よこせッ!!」

使用人「は、はいぃ!」

ダイスダーグ「………」





『ダイスダーグ卿へ。少しばかりお金を拝借致します。忘れていなければ10年後くらいに倍返しします。もし忘れてたら許してチョコボ☆ アルガスより♥』





使用人「」

ダイスダーグ「」

386: 2014/01/12(日) 23:23:23.49 ID:HoWMHSgY0
─────────


ダイスダーグ「ラムザの大馬鹿野郎は何処だッ!!あのクズは何処へ行ったッ!!」

騎士「い、命を育む約束の地を探すと言って出て行きました!」





391: 2014/01/14(火) 09:49:48.11 ID:jGk/RfL+0
─────────

侍女A「それじゃあ、身体拭きますね。貴女は背中をお願いしますよ」

侍女B「はぁい」

ミルウーダ「………」

侍女B「んっ……。あなたの背中、結構傷だらけですねぇ。この傷はどういう?」

ミルウーダ「……50年戦争や、貴族たちとの戦いでついたものよ」

侍女A「それはそれは。大変だったんですね」

侍女B「まさに勲章ですねぇ。かっこい~です」

ミルウーダ「………」



ミルウーダ「(まさか、本当にベオルブの屋敷に招待されるなんて。てっきり、我々を欺く為の嘘だと思っていたのに……)」

侍女A「あら、結構お胸ありますね。羨ましいです」

侍女B「先輩はヒムカもびっくりの絶壁ですからねあいたっ!?」

侍女A「余計なことは言わなくていいのです」

侍女B「ごめんなさぁい……」

ミルウーダ「(今頃、兄さんたちは必至で戦っているというのに……。私は一体、何をやっているのだろう……)」

392: 2014/01/14(火) 09:58:20.91 ID:jGk/RfL+0
侍女A「……ん、終わりましたよ。次はお着替えです」

ミルウーダ「(だけど……今更どの面を下げて、みんなの元へ戻ればいいの? 貴族のお情けで生かされている状態の、この私が……)」

侍女A「身長は私と同じくらいですか。なら、私の服の予備を貸してあげましょう」

侍女B「その子が先輩の服なんて着たら破裂しちゃうんじゃないですかぁ?主に胸の部分があべしっ!?」

侍女A「貴女は少し学習するべきなのです」

侍女B「ふぁい……」

ミルウーダ「………」

侍女A「初心者にはわかりづらい構造の服だと思うので、今回は私が手伝ってあげます。なるべく早く一人で着られるようになってくださいね」

侍女B「そうですよぉ。あんまり物覚えが悪いと、お局さまにネチネチ嫌味言われひでぶっ!?」

侍女A「新人さんの不安を煽るようなことを言うのはやめるのです」

侍女B「すみませんでしたぁ……」

ミルウーダ「(兄さん……どうか無事でいて……)」

393: 2014/01/14(火) 10:10:31.34 ID:jGk/RfL+0
ミルウーダ「………」

侍女A「なんとか形にはなりましたね。まだ服に着られてる感じはありますが、じきに馴染むでしょう」

侍女B「か~わいいですねっ!とっても私好みでいひゃいっ!?」

侍女A「そうやって新人さんをつまみ食いしようとするのはやめるのです。またアルマ様に怒られますよ」

侍女B「し、しませんよぉそんなこと」

侍女A「どうだか。現に今、私が止めなければその子の頬を舐め回していそうな勢いでしたが」

侍女B「ぐぬぬ……」

ミルウーダ「(ベオルブ家の侍女が着る服……こんなものでも、私たち平民には手が届かないほどの品だ……。これが、平民と貴族の違いだというのか……)」



侍女A「貴女用の服は後日頼んでおきますので、多少動きづらいかもしれませんが、暫くはそれで我慢してください」

侍女B「サイズが合わなくて苦しかったりしたら、遠慮なく言ってくださいねぇ。主に胸の部分へぶぁっ!?」

侍女A「……どうも私は、後輩を甘やかしすぎたようなのです。ここはひとつ、先輩後輩における上下関係というものをしっかりと再教育しなくては」

侍女B「ちょ、先輩!?冗談です!冗談ですからぁぁ!!」



侍女A「では、あなたはアルマ様のお部屋へ行ってください。くれぐれも、粗相のないようお願いしますよ」

ミルウーダ「……待って」

侍女A「?」

侍女B「どうしたんですかぁ?」

394: 2014/01/14(火) 10:25:10.35 ID:jGk/RfL+0
ミルウーダ「貴女たちの主……。アルマ・ベオルブは、どうして私たちを生かしておくの?」

侍女A「……? それは、どういった意味での御質問なのでしょう?」

ミルウーダ「貴女たちと違って、私は……いえ、私たちは、平民の家の生まれよ。そんな人間をベオルブ家の侍女に迎え入れるだなんて、どう考えてもおかしいわ」

侍女A「……つまり、貴女はアルマ様が何かを企んでいると、そう疑っていらっしゃるのですか」

ミルウーダ「……ええ、そうよ。貴女たち貴族にとって、私たち平民は家畜も同然なのでしょう? だったら……」

侍女B「あはっ。新人さん、それは大きな誤解ですよぉ」

ミルウーダ「……え?」

侍女A「その子の言う通りです。私たちは長年アルマ様に仕えさせて頂いておりますが、特に貴族の家の出身だというわけではありません」

ミルウーダ「貴族じゃ、ない? ということは、貴女たちは……」

侍女A「ええ。あなたと同じ、平民の家の生まれです」

侍女B「そうそう。私の実家だって、しがない農家ですよぉ。貴族だなんてとんでもないです」

ミルウーダ「………」



ミルウーダ「……どうして?」

侍女A「はい?」

ミルウーダ「ベオルブの人間は、私たち平を家畜としてしか見ていないのではなかったの? 現に、ベオルブの悪魔……ラムザ・ベオルブは、面と向かって私たちを家畜呼ばわりしたわ。その実妹であるアルマ・ベオルブだって……」

侍女A「……まあ、そう思うかもしれませんね、初めの頃は」

侍女B「私たちがそうでしたからねぇ」

ミルウーダ「え……?」

侍女B「あれ、言ってませんでしたっけ? 私たちもあなたと同じで、戦争で捕虜になってここに連れて来られたんですよぉ」

ミルウーダ「!?」

395: 2014/01/14(火) 10:46:16.10 ID:jGk/RfL+0
侍女A「驚くのも無理はありません。当時の私たちがそうでしたから」

ミルウーダ「まさか、五十年戦争……?」

侍女A「ええ。貴女たち骸騎士団が参戦していたのはイヴァリース側ですが、私は元はオルダリーア出身の一兵卒です。といっても、戦線に駆り出されたのは随分と後になってからでしたが」

侍女B「私は実はロマンダ出身なんですよぉ。といっても、たったの3年で負けちゃいましたけどねぇ。 私は撤退時には既に捕虜になってしまっていたので、そのままなし崩し的にイヴァリースに留まっているというわけです」

侍女A「戦争中の国を背後から奇襲だなんて小賢しい真似をするからそうなるのです。まったく、これだからロマンダ人は。 いくらロマンダの当主がヴァロア4世と血縁関係にあったとはいえ、不意打ちなどという姑息な真似をする人種とは仲良くできそうにないのです」

侍女B「仕方ないじゃないですかぁ、本土で黒氏病が流行っちゃったんですから。そっちこそ、内乱でぐだぐだになってるうちに負けちゃったクセにはぎゃっ!?」

侍女A「他人の祖国の悪口を言うのはやめるのです。そういうのは人としてどうかと思うのです」

侍女B「り、りふじん……!」

ミルウーダ「………」



侍女A「……まあ、そういった事情です。私たちを含め、現在アルマ様にお仕えしている侍女の中に、貴族の家の出身である者は一人もいません」

侍女B「というかここの生活が快適すぎて、今更帰りたくもないんですよねぇ。国に帰っても戦犯扱いされるのが目に見えてますし」

ミルウーダ「………」

侍女A「最初は抵抗があるかもしれませんが、あなたにもいつか、アルマ様の御心の深さに気付く時が来ると思います」

侍女B「ここはいいところですよぉ。ご飯はおいしく食べられるし、何よりアルマ様はとっても優しいお方ですから!誰かさんと違ってげふぁっ!?」

侍女A「……では、私たちはこれで失礼します。初日はアルマ様への顔見せ程度ですので、どうか気を楽にしてくださいね」

侍女B「せ、先輩……アバラが、アバラが折れそうですぅ……」

侍女A「自業自得なのです。 ……それでは、また後ほど」

ミルウーダ「………」

396: 2014/01/14(火) 10:55:56.83 ID:jGk/RfL+0
─────────

白魔道士A「ミルウーダ様ッ!」

白魔道士B「御無事でしたかッ!?」

ミルウーダ「貴女たち……!? そっちこそ、無事だったのね……!」

白魔道士A「はい! 私たちは貴族なんかに屈したりしません!」

白魔道士B「奴らめ、よくも私たちにこんな屈辱的な格好を! 今に目にものを見せてやります!」

ミルウーダ「………」


ミルウーダ「(この子たちにも、暴力を受けたり傷を付けられたりしたような様子はない……。最初はただの出まかせかと思っていたけれど、アルマ・ベオルブは本当に……?)」


白魔道士A「それで、ミルウーダ様?如何致しますか?」

ミルウーダ「……! えっ?」

白魔道士A「これからのことですよ。まさか奴らの言う通り、ここで大人しく使用人の真似事をするわけではないですよね?」

白魔道士B「そうですよ! 何とかここから逃げ出して、ウィーグラフ様と合流しましょう!」

ミルウーダ「………」

白魔道士A「ミルウーダ様?」

白魔道士B「どうしたんですか!?」



ミルウーダ「……二人とも、ごめんなさい。行動を起こすのは、少しだけ待ってくれないかしら」

白魔道士A「ミルウーダ様!?」

白魔道士B「な、何を言ってるんですか!?」

397: 2014/01/14(火) 11:15:14.70 ID:jGk/RfL+0
ミルウーダ「私たちをここへ呼んだベオルブ家の娘と、直接話してみたい。私たちがここに連れてこられた理由を知りたいの」

白魔道士B「そ、そんなの! これから処刑なり拷問なりする為に決まってますッ! 私たちを仲間への見せしめにするつもりに違いありませんッ!」

ミルウーダ「悔しいけれど、私たちを殺そうと思えばいつでも殺せたはずよ。相手はあのベオルブ家なんだから、気まぐれで捕虜の一人や二人頃したところで、何のお咎めもないはずだわ」

白魔道士B「そ、それは……!」

ミルウーダ「……私は、確かめたい。いつでも殺せるはずなのに、私たちを殺さなかった……アルマ・ベオルブの真意を」

白魔道士A「で、ですが、ミルウーダ様……」

ミルウーダ「ごめんなさい。これは私の勝手な我儘よ。 ……だけど、安心して。万が一あなたたちに危害を加えるようなことがあったら、私は何をしてでも、あなたたち二人をここから逃がしてみせる」

白魔道士A「ミルウーダ様……」

白魔道士B「………」



アルマ「入ってもいいかしら?」



白魔道士A「!!」

白魔道士B「ミルウーダ様!」

ミルウーダ「……大丈夫、私に任せて。貴女たちは何もしなくていいから」

白魔道士A「は、はい……」

白魔道士B「油断しないでくださいね……」

ミルウーダ「大丈夫、わかってるわ。 ……どうぞ」

アルマ「それじゃあ、お邪魔するわね」

398: 2014/01/14(火) 11:26:08.14 ID:jGk/RfL+0
アルマ「……まあ!」

ミルウーダ「………」

アルマ「まあ!まあまあまあ!」

白魔道士A「………」

白魔道士B「………」

アルマ「三人とも、とっても似合っているわ!私のイメージ通りよ!」

ミルウーダ「……それは、どうも」

アルマ「ふふっ、不貞腐れた顔も可愛いわ。ラムザ兄さんの審美眼は確かね、私の好みをちゃんと理解しているもの」

ミルウーダ「………」

アルマ「ごめんなさい、自己紹介がまだだったわね。私はアルマ。アルマ・ベオルブよ。貴女たちの名前も教えてくれるかしら?」

ミルウーダ「……ミルウーダ。ミルウーダ・フォルズ」

白魔道士A「アリサです……」

白魔道士B「……イブ」

アルマ「ミルウーダに、アリサに、イブね。これからよろしくね!」

ミルウーダ「………」

白魔道士A「(なんか、思っていたのと違う……? ちょっと、優しそうかも……)」

白魔道士B「(ベオルブの女め、そうやって善人ぶっていられるのも今のうちだ。化けの皮を剥がしてやる……!)」

400: 2014/01/14(火) 11:44:01.13 ID:jGk/RfL+0
アルマ「貴女たちにはこれから私の侍女として働いてもらうけど、本格的な仕事に移るのは明日からでいいわ。今日は何もしなくていいから、ゆっくり休んでね?」

ミルウーダ「……アルマ・ベオルブ。少しいいだろうか」

アルマ「? どうしたの?」

ミルウーダ「何故、貴女は私たちを生かしておくの? ベオルブ家の一員であるにも関わらず、私たちのような平民を頃すことはせず、侍女として傍に置いておく……。一体、何が目的なの?」

アルマ「……あの子たちから、何か聞いたの?」

ミルウーダ「………」

アルマ「そう……。あの子たちがみんな平民で、敵国の出身であることも聞いたのね」

白魔道士B「!?」

白魔道士A「え……?」

ミルウーダ「ええ、全部聞いたわ。ここはとても素晴らしい所で、貴女はとても優しい方だと……そう言っていた」

アルマ「ふふっ……そんなに褒められるようなことはしていないわよ。私は私のやりたいようにやっているだけだもの」

ミルウーダ「何故……? ベオルブの一員であり、ましてやあのベオルブの悪魔……ラムザ・ベオルブの実の妹である貴女が、どうして平民の為にそこまでするの?」

アルマ「私はただ、平民だろうと貴族だろうと、女の子が傷付いていくのを見たくないだけ……。それだけじゃ、不満かしら?」

ミルウーダ「……だけど。私たちは平民で、貴女たちは貴族。貴女の兄が私たちに言ったように、私たち平民は生まれた瞬間から貴女たち貴族の家畜……。 貴女も、そう思っているのではないの?」

アルマ「……ふふっ。私が兄さんたちと同じように、貴女たちを家畜としてしか見ていないと思っているのね?」

ミルウーダ「………」

アルマ「そんなことないわ。ディリータやラムザ兄さんはともかく、少なくとも私は、貴女たちを家畜だなんて思ってない。 ……その証拠に、ほら」



ミルウーダ「……ッ!?」

アルマ「んっ……」


ズキュゥゥゥン



白魔道士A「(ちょ、えっ、ミルウーダ様ッ!?)」

白魔道士B「(やっ やったッ!!)」

401: 2014/01/14(火) 11:46:42.38 ID:jGk/RfL+0
ミルウーダ「……ッ!? ぷはッ!? な、何を……!」

アルマ「貴女……もう好きな人とキスはしたの? まだよねェ……」

ミルウーダ「!?」

アルマ「初めての相手は貴女の好きな人ではないッ! このアルマよッ!ーーーーッ」

ミルウーダ「」

白魔道士A「」

白魔道士B「」

405: 2014/01/14(火) 12:17:05.70 ID:jGk/RfL+0
ミルウーダ「な、な……、ななな……!」

アルマ「ふふっ。その様子だと今のがファースト・キスだったのかしら。こんなに照れちゃって……初々しいわね」

ミルウーダ「」

白魔道士A「は、はぅ……!」

白魔道士B「な、なんてことするのよッ!この売女ッ!」

アルマ「とか言いながら、私がこの子とキスしてる間、ずっとこっちを見てたじゃない。ふふっ、イブはむっつりさんなんだから。そんなところも可愛いけど、ね?」

白魔道士B「」



アルマ「……大丈夫、貴女たちは家畜なんかじゃないわ。貴女たちは普通の、キスされただけで顔を真っ赤にしちゃうような……そんな、可愛い女の子たちよ」

ミルウーダ「………」

アルマ「私が保証するわ、自信を持って。こんなに可愛い女の子たちが、貴族の家畜なわけないじゃない!」

ミルウーダ「……!!」

アルマ「だから、ね? 私のことも『ベオルブ家の令嬢』なんかじゃなくて…… 貴女たちの『お友達』として、見てはもらえないかしら?」

ミルウーダ「アルマ・ベオルブ……」

白魔道士A「………」

白魔道士B「………」

408: 2014/01/14(火) 12:33:25.38 ID:jGk/RfL+0
ミルウーダ「……本当に、そう思うの? 私たちを家畜としてではなく、同じ人間として……見てくれるというの?」

アルマ「そうじゃなかったら、わざわざ兄さんに無理を言って捕虜にしてもらったりしないわ。兄さんもディリータも、平民は生かしておく価値がないと思っているから……」

ミルウーダ「………」

アルマ「でも、大丈夫。私がついている以上、貴女たちは家畜じゃない。貴女たちは私の侍女で、私の大切なお友達。誰にも文句は言わせないわ」

ミルウーダ「………」



ミルウーダ「……信じて、いいの?」

アルマ「私は全ての平民が生まれた時から貴族の家畜だなんて、そんな理屈は認めないわ。争いで傷付いている女の子たちがいたら、何人でも助けてみせる。例えそれが、平民であってもよ」

ミルウーダ「………」

アルマ「……これでも、信じてはもらえないかしら?」

ミルウーダ「………」



白魔道士A「アルマ……、……さま」

白魔道士B「!? ちょっと、アリサッ!」

アルマ「ふふっ。ありがとう、アリサ。 ……イブは、私を信じてはくれないの?」

白魔道士B「うっ……。 わ、私は、貴族は嫌い……。お父さんもお母さんも、戦争で殺されたから……」

アルマ「……ごめんね。五十年戦争では命懸けで頑張ってくれた貴女たちに、何もしてあげることができなくて……」

白魔道士B「ッ!!」

アルマ「私は女だから、兄さんたちと違って政治的な力は何もないの。本当なら、貴女たちは国を守った英雄で、盗賊なんかじゃないのに……本当に、ごめんなさい」

白魔道士B「………」

白魔道士A「アルマさま……」

413: 2014/01/14(火) 12:44:36.41 ID:jGk/RfL+0
白魔道士B「………」

アルマ「イブ……」

白魔道士B「……貴族は、きらい。 ……だけど」

アルマ「……イブ?」

白魔道士B「貴女が、そうやって……私たちへの謝罪の気持ちを、忘れていないというのであれば……。 ……友達に、なってあげなくも……ない」

アルマ「……! イブ……!!」

白魔道士B「か、勘違いしないでよ、貴女たち貴族の全てを許したというわけじゃないわ!」

アルマ「………」

白魔道士B「……ただ、貴女のことは……。 アルマ……様、だけは……信じてみても、いいかなって思った……。 そ、それだけよッ!!」

アルマ「ええ……ええ! それで十分よ! ありがとう、イブ!!」

白魔道士B「きゃっ!? だ、抱き着くな、売女ッ! 貴族が私に気安く触れるなッ!」

アルマ「平民とか貴族とか、そんなの関係ないって言ったばかりじゃない! お友達に抱き着くのは、別に咎められることじゃないもの!」

白魔道士B「う、うぅ……!」

白魔道士A「(いいなぁ……)」

ミルウーダ「………」

414: 2014/01/14(火) 13:06:15.86 ID:jGk/RfL+0
ミルウーダ「……アルマ・ベオルブ」

アルマ「何かしら?」

ミルウーダ「一つだけ、約束してほしい……。今、私たちに……この子に言った言葉を。その言葉を、これから先、何があっても……絶対に忘れないと」

アルマ「……ええ、もちろんよ。これから先に何があろうと、私だけは貴女たちの味方でいてみせる。絶対に」

ミルウーダ「………」



ミルウーダ「……貴族の中にも、貴女のような人間がいたのね……」

白魔道士B「!」

白魔道士A「ミルウーダ様……?」

ミルウーダ「世の中の貴族が、貴女のような人ばかりだったなら……。私たちの仲間が、大勢氏ぬようなことはなかったのかもしれない……」

アルマ「………」



ミルウーダ「貴女を信じるわ、アルマ・ベオルブ。 ……だけど、忘れないで。例え貴女個人が、信じるに値する人間だったとしても……貴女の身内が私たちの仲間を惨頃してきた事実だけは、決して消えることはないわ」

アルマ「……わかってる。責任逃れするつもりはないわ。私たちの間に存在する溝は、決してなくなることはない」

ミルウーダ「………」

アルマ「……だけど、いつか。 わだかまりが消えることはなくても、ほんの一歩でもいいから、お互いがお互いにに歩み寄れるようになる日が来れば……それは、とっても素敵なことだと思うの」

ミルウーダ「………」



ミルウーダ「……そう、ね。そんな日が、来るといいわね……」

アルマ「ミルウーダ……それじゃあ!」

ミルウーダ「ええ……。貴女に救われたこの命……貴女に預けるわ」

アルマ「ありがとう……本当に、ありがとう……!」

ミルウーダ「(ごめんなさい、みんな。ごめんなさい、兄さん……。 でも、きっと……これで、よかったのよね……?)」

415: 2014/01/14(火) 13:15:32.79 ID:jGk/RfL+0
アルマ「みんな、ありがとう! 今日から貴女たちは、みんな私のお友達よ!」

ミルウーダ「(……友達、か……)」

白魔道士A「アルマさま……!」

白魔道士B「ふ、ふん! 別に嬉しくないわよッ!」



アルマ「うふふっ! 私、今とっても嬉しいわ! ねぇ、貴女たちもそうでしょ?」

侍女A「はい、アルマ様。アルマ様の喜びは、私たち侍女一同の喜びでもあります」

侍女B「よかったですねぇ、アルマ様!」

ミルウーダ「!?」

白魔道士A「!?」

白魔道士B「!?」



侍女B「新人さんが来たってことは、今日から私も先輩ですねぇ! これから思いっ切り威張り散らしちゃいますよぶべらっ!?」

侍女A「貴女は人にとやかく言える立場ではないのです。まずは自分の仕事を覚えなさい」

侍女B「しーましェーん……」

白魔道士A「(な、何もないところから、人が……)」

白魔道士B「(天井裏から……だと……?)」

417: 2014/01/14(火) 13:31:00.86 ID:jGk/RfL+0
ミルウーダ「あ、貴女たちは……」

侍女A「盗み聞きするような真似をしてしまって申し訳ございません。ですが、アルマ様の身の安全を守るのも私たちの仕事の一環ですので。何卒、ご了承願います」

ミルウーダ「もしも話の途中で私たちが暴れでもした場合、力ずくで止めに入ってたってこと?」

侍女B「そういうことになりますねぇ。あ、これは消えるマントっていって、身に纏った人間の姿を消しちゃうっていう名前通りのアイテムなんですよ!」

白魔道士A「す、すごいですね……」

白魔道士B「な、何よ、自慢したいわけ?」

侍女B「いえいえ、そんなつもりはありませんよぉ。だけど先輩の場合は、自力で姿を消すことくらいなら朝飯前らしいですよぉ」

侍女A「お恥ずかしながら、五十年戦争の時代にはオルダリーア国の諜報員として活動していましたので。そのくらいは当然の嗜みです」

白魔道士A「」

白魔道士B「」



アルマ「騙すようなことをしてごめんなさい。私は大丈夫だって言ったんだけど、この子たちがどうしてもって聞かなくて……」

ミルウーダ「そ、それは別に構わないけれど……。ここの侍女は、随分と腕っ節が強いようね……?」

アルマ「みんな戦争に身を置いていた子たちだもの、仕方ないわ。それに私の身辺をガードしてくれているから、とっても頼もしいのよ」

侍女A「アルマ様の侍女として仕えさせて頂く以上、貴女たちにもそれなりの戦闘能力を身に付けて頂きますので、そのつもりでお願いします」

侍女B「先輩の戦闘訓練は厳しいですよぉ。私なんて入りたての頃、何回ご飯をリバースしたか両手で数えても足りなぐえっ!?」

侍女A「余計なことは言わなくていいのです。とにかく、アルマ様をお守りするのが私たち侍女の務め。それを忘れないでください」

侍女B「せ、せんぱい……さっき食べたお饅頭が……出そ…うぷっ!?」

侍女A「自業自得なのです。それに、戦闘訓練に比べたらマシでしょう?」

侍女B「そ、そうですけどぉ……うおぇっ」

白魔道士A「」

白魔道士B「」

ミルウーダ「」

418: 2014/01/14(火) 13:42:09.89 ID:jGk/RfL+0
アルマ「ほらほら、あんまり新人さんを怖がらせないの!震えちゃってるじゃない!」

侍女A「はっ、申し訳ごさいません」

侍女B「うぇぇ……ごめんなさ……オエッ」

白魔道士A「」

白魔道士B「」



アルマ「大丈夫よ、この二人にはあまり厳しくしないよう言っておくから。だからそんなに怖がらないで、ね?」

白魔道士A「ア、アルマさまぁ……!」

白魔道士B「そ、そんなの当たり前じゃない! 私たちは忍者じゃなくて魔道士なんだから!」

アルマ「ふふっ。イブの可愛い顔に傷でもついたら大変だものね?」

白魔道士B「!? な、何言ってんのよこの売女ッ! 気持ち悪いわね!」

侍女A「(ツンデレ……というものでしょうか。オルダリーアにそのようなスラングがあったように記憶しています)」

侍女B「(お、お饅頭が……飴細工がぁ……!)」

ミルウーダ「(あの二人も、すっかり懐いてしまったようね……。勝ち目のない戦いの果てに朽ちていくよりは、よほど幸せなことなのかもしれない……)」

419: 2014/01/14(火) 13:49:01.06 ID:jGk/RfL+0
アルマ「さて、と……。無事にお友達にもなれたことだし、顔見せはこのくらいでいいわ」

ミルウーダ「ということは、今日はもう終わり?」

アルマ「……そうね。じゃあ……、あと一つだけ、お願いしようかしら」

ミルウーダ「わかった……私たちは何をすればいい?」

アルマ「ふふっ、何もしなくてもいいわよ。“貴女たちは”」

ミルウーダ「……? それは、どういう──んッ!?」


ズキュゥゥゥン


白魔道士A「!?」

白魔道士B「ま、またやったッ!?」

421: 2014/01/14(火) 14:00:35.96 ID:jGk/RfL+0
アルマ「んっ……ちゅ」

ミルウーダ「ンッ!ンンーッ!」

白魔道士A「(な、な……)」

白魔道士B「(長い……ッ!!)」



アルマ「……ぷはっ。 ふふっ。とっても可愛かったわ、ミルウーダ」

ミルウーダ「ア、アルマ・ベオルブッ!? 一体何を……ッ!」

アルマ「何って……お友達と親交を深めるのよ。別に驚くことじゃないでしょ?」

ミルウーダ「だ、だからといって、私は女よ!? それに、に、二回も……!」

アルマ「あら? たったの二回で済むとでも思ったのかしら?」

ミルウーダ「」

アルマ「ふふっ、可愛がってあげるわ……」

ミルウーダ「」



アルマ「貴女たちも、ほら。そっちの子たちは貴女たちにあげるわ。好きに味見なさい?」

侍女B「さっすが~、アルマ様は話がわかるッ!」

侍女A「では、お言葉に甘えて」

白魔道士A「ひ、ひぃ……!?」

白魔道士B「さわらないで……お願い、やめて……」

侍女B「嫌よ嫌よも好きのうちというやつですよぉ。ふひひっ」

侍女A「優しくするので大丈夫なのです。貴女は私にすべて委ねるだけでいいのです」

白魔道士A「」

白魔道士B「」



アルマ「うふふっ。ほら、みんなでもっと仲良くなりましょう? とっても深い仲に、ね……?」

ミルウーダ「」

422: 2014/01/14(火) 14:14:32.76 ID:jGk/RfL+0
─────────


ラムザ「あ、そういえば」

話術士「? ラムザちゃん?」

ディリータ「どうしたんだ?」


ラムザ「ミルウーダって女がいたじゃんwwwwwwwあの骸旅団のwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ああwwwwwwwwwwあいつかwwwwwwwwwwwww」

話術士「確かぁ、ウィーグラフの妹ちゃんだったかしらぁ?」

ラムザ「そうそうwwwwwwなんかあいつ勝手に氏んだことにされてたわwwwwwwwwwwwウィーグラフの奴が仇仇ってうるさかったwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ちょwwwwwwwww氏んでねぇぇぇwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「まだ氏んでないのに、薄情なお兄ちゃんねぇ~」

ラムザ「今頃アルマにヤられちゃってる頃かもしれないなぁwwwwwwwwwwwかわいそうにwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ガチレOかよwwwwwwwwwwwwwおまえの妹の趣味はどうにかならんのかwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「無理だよwwwwwwwwwwww僕が何度言っても聞かないんだwwwwwwwwwwwwwまあアルマだから許すけどwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「あんまり甘やかすなよなwwwwwwwwwww平民の女なんか募らせてたら兄キがうるさいだろwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「僕もそう言ってるんだけどねwwwwwwwwwwwwアルマも友達が少なくて寂しいんだよきっとwwwwwwwwwwww大目に見てあげてよwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「そういうことならオレは構わないけどなwwwwwwwwwwwwww」

話術士「あらぁ? アタシはアルマちゃんはてっきり、ラムザちゃんのことが好きなんだとばっかり思ってたんだけどぉ?」

ラムザ「そりゃもちろんwwwwwwwww一番は僕に決まってるだろJKwwwwwwwwwww何言ってんだこのビXチはwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「堂々と言うんじゃねぇよシスコンwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「そうなのぉ? その割にはぁ、アルマちゃんってレOっぽいようなぁ~?」

ラムザ「やたらと寵姫の数が多い貴族っているじゃんwwwwwwwwwwwwそんな感じそんな感じwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「なるほどなwwwwwwww本命とはまた別ってかwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「そういうことさwwwwwwwwwwwwアルマの心が僕以外のものになるなんてありえないよwwwwwwwwwwww身体は女同士でアレコレやってるみたいだけどねwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「なにそれ~?アタシのことビXチとか言えないじゃない!」

ラムザ「おまえと一緒にすんな馬鹿wwwwwwwwwwwww身の程を知れビXチwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「ひど~い!」

骸旅団戦士「ビXチってな~に?きもちいいのぉ?」

ラムザ「セカンドビXチも黙ってろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「ひでぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

骸旅団戦士「えへへ、わたし褒められちゃった!セカンドビXチだって!」

話術士「褒められてないわよぉ!」

429: 2014/01/14(火) 22:59:11.44 ID:jGk/RfL+0
─────────


ゴラグロス「さっさと、ここを立ち去るんだッ! この娘がどうなってもいいのかッ!」

ティータ「いやああああ!首筋に平民の吐息がかかってる!皮膚が腐っちゃううううううッ!」

北天騎士団騎士「貴様ッ!ティータ様に何てことをッ!」

北天騎士団黒魔道士A「サイテーな男ね!マジキモイッ!」

北天騎士団黒魔道士B「このクズ男!その臭い口の中を磨いてから出直してきなさいよ!」

ゴラグロス「………」



ゴラグロス「……お、おかしなマネはするなよ!この砦の中には火薬がごまんと積まれているんだ! おまえたち全員を吹き飛ばすだけの量はたっぷりあるんだぞッ! わかったら、さっさと行けッ!」

ティータ「助けて兄さん!ディリータ兄さん!汚されちゃう!平民に汚されちゃうううう! イヤああああああッ!!」

ゴラグロス「うるせぇ黙れ!誤解を招くようなことを言うんじゃねぇ!」

北天騎士団騎士「な、なんてことを! 男の風上にも置けん奴だッ!!」

北天騎士団黒魔道士A「この変Oッ!強姦魔ッ!」

北天騎士団黒魔道士B「氏ぬなら一人で氏になさいよ!このクズッ!」

ゴラグロス「」


アルガス「(敵ながら同情するぜ……)」

431: 2014/01/14(火) 23:07:32.58 ID:jGk/RfL+0
ゴラグロス「さあ立ち去れッ!今すぐにだッ!!」

ザルバッグ「………」

ティータ「……に満………揺……動…………」

ゴラグロス「どうした、早くしろッ! オレがこの娘を頃してもいいのかッ!?」

ティータ「……躍…を刻……………」

ザルバッグ「………」

アルガス「将軍閣下」

ザルバッグ「………」



ザルバッグ「……我々北天騎士団は、貴様たちの脅しなどに屈したりはしないッ!!」

ゴラグロス「何だと……ッ!?」

ラムザ「兄さんッ! アルガスッ!!」

ディリータ「ティータッ!!」

ティータ「ラムザ兄さん!ディリータ兄さんッ!!」

ゴラグロス「早く退けッ! さあッ!!」

ザルバッグ「………」

アルガス「将軍閣下、御決断をッ!!」

ザルバッグ「………」



ザルバッグ「……構わん、やれ!」

アルガス「ハッ!!」

ディリータ「!?」

ラムザ「兄さんッ!?」


ゴラグロス「なッ!? ま、待て──ッ!」





ドスッ

432: 2014/01/14(火) 23:12:13.68 ID:jGk/RfL+0
ティータ「………」

ラムザ「そ、そんな……」

ディリータ「あ、ああ……!う、嘘……嘘だ……!」

ザルバッグ「………」



ゴラグロス「な、なんのつもりだ……??」

アルガス「……次は、おまえだッ!!」

ゴラグロス「が、ふッ!? ク、クソッ……!」

ザルバッグ「………」



ティータ「ディリータ…兄さ……ん…………」

ディリータ「ッ!! ティ──」





ザルバッグ「ティィィィィィィィィーーーーーーーータァァァァァァァァァァーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!」



ディリータ「!?」

ラムザ「!?」

アルガス「!?」

ゴラグロス「!?」

434: 2014/01/14(火) 23:23:45.99 ID:jGk/RfL+0
ザルバッグ「ティータ!ティータ!ティータ!ティータぁぁぁあああうわぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ティータティータティータぁああぁわぁああああ!!! あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん んはぁってしたかったッ!ティータ・ハイラル……じゃなかった、ティータ・ベオルブたんの黒髪をクンカクンカしたかったのに!クンカクンカ!あぁあ!! 間違えた!モフモフしたかった!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!! ベオルブ家に引き取られてきた時のティータたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!! 正式にベオルブの一員になれてよかったねティータたん!あぁあああああ!かわいい!ティータたん!かわいい!あっああぁああ! アルマもとっても喜んでて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!! ぐあああああああああああ!!!こいつ撃ちやがった!!マジで撃ちやがった!!信じらんねぇ!! オレの苦渋の決断だってことを察しろよ!兄上に命令されて仕方なくあんなこと言ったんだよ!!気を利かせてゴラグロスだけ撃ち抜くとかしろよッ!! このままじゃ……このままじゃあ…… テ ィ ー タ ち ゃ ん が 氏 ん じ ゃ う? にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!! そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!アルガァァァァス!! この!ちきしょー!頃してやる!!没落貴族なんか頃し…て…え!?見…てる?倒れた状態のティータちゃんがオレを見てる? ボウガンで撃たれたはずのティータちゃんがオレを見てるぞ!ティータちゃんがオレを見てるぞ!義妹のティータちゃんがオレを見てるぞ!! 瀕氏のはずのティータちゃんがオレに目で話しかけてるぞ!!!よかった…ボウガン如きじゃ人は氏なないんだねっ! いやっほぉおおおおおおお!!!オレにはティータちゃんがいる!!やったよラム……ザ……? え?ティータちゃんの瞳孔が???開いてる????? え……え??? いやぁああああああ!あぁあああああ!ううっうぅうう!!オレのアレイズよティータへ届け!!そこで倒れてるティータへ届け!!!!」

ディリータ「」

ラムザ「」

アルガス「」

ゴラグロス「」

438: 2014/01/14(火) 23:35:02.93 ID:jGk/RfL+0
ザルバッグ「ティータあああああ!ティィィィタァァァァ!!!うわああああああっ!!」

北天騎士団騎士「しょ、将軍閣下!落ち着いてくださいッ!!」

北天騎士団黒魔道士A「アルガス、あんた何てことしてくれたのよッ!」

北天騎士団黒魔道士B「将軍閣下はとっても兄妹想いなのにッ!このゲス野郎ッ!!」

アルガス「」



ザルバッグ「アレイズッ!アレイズアレイズアレイズッ!! どうして起きないんだティータぁぁぁッ!!うああああああッ!!」

北天騎士団騎士「閣下、お気を確かに!あなたはアレイズを使えないでしょう!!」

北天騎士団黒魔道士A「とんでもないことをしでかしてくれたわね……!あなた、言葉の真意を察したりすることができないわけ?馬鹿なの?氏ぬの?」

北天騎士団黒魔道士B「これだから没落貴族のクソ野郎を同行させるのは反対だったのよッ!どう責任取ってくれるのよッ!」

北天騎士団騎士「このクズがッ!!」

アルガス「」

441: 2014/01/14(火) 23:48:03.13 ID:jGk/RfL+0
ゴラグロス「(ク…、クソッ……! ま、まさか、人質ごと撃ってくるとは……!)」

ディリータ「ティータ!ティータッ!!」

ラムザ「ま、待つんだ、ディリータ!そっちは危険だッ!!」

話術士「ディリータちゃん!!」

ゴラグロス「(クソッ!人質はもう使い物にならん……! 撃たれた傷は……浅くはないが、すぐに止血をすれば何とかなりそうだ……。何とか、何とかこの場から逃れなくては……!)」



ザルバッグ「うう……、ティータぁ……!じぬなぁぁぁ……!」

北天騎士団騎士「閣下……おいたわしや……!」

北天騎士団黒魔道士A「閣下……年に一度の家族団欒を、とても楽しみにしていらしたのに……」

北天騎士団黒魔道士B「それもこれも、アンタが閣下の意図も知らないで勝手なことするからよッ!撃てって言われて本当に撃つ馬鹿が何処にいるのよッ!ティータ様を撃つと見せかけてゴラグロスに当てるくらいの気利かせなさいよッ!!」

アルガス「(知るかよ!!)」

ザルバッグ「オレなんてまだ一度も……、一度も義兄さんって呼ばれてないのに……ッ!うッ、うぁああぁぁぁ……!」

北天騎士団騎士「閣下……ッ!!」

北天騎士団黒魔道士A「閣下ぁぁぁ……!!」

北天騎士団黒魔道士B「閣下、どうか泣き止んでください……!こちらまで悲しくなってしまいます……!」

アルガス「(もうやだこの騎士団)」

443: 2014/01/15(水) 00:00:23.80 ID:1F+WOmKS0
ラムザ「何故だ……!何故、こんなことをするッ! アルガス、何故だッ!!」

アルガス「……何故、だって? ラムザ、おまえの兄キの命令だぜ。何故はないだろ?」

ラムザ「兄さんは……兄さんは、本心から撃てとは言わなかったはずだッ!」

アルガス「ハッ! どいつもこいつも、天下の北天騎士団が聞いて呆れるぜ! 義理の妹とはいっても、所詮あの娘は平民の家系に生まれた人間だ! たかが平民の小娘のために、おまえたちは騎士団の誇りを捨ててあいつらの要求を飲むというのか!?」

ラムザ「ティータは…、ティータはディリータの妹なんだぞッ!!」

アルガス「いい加減に気付いたらどうだ!『違う』ってことにな! 生まれも違うなら、これからの人生もまったく違う!宿命って言ってもいい!」

ラムザ「宿命、だと……!?」

アルガス「そうだ! ヤツとヤツの妹はここにいてはいけなかった! ……いいや、ヤツらだけじゃない!ラムザ、おまえもだ! おまえたちみたいなゲス野郎どもは、ベオルブ家の人間に生まれるべきではなかった!強大な力なんか持つべきではなかった!どこかのスラム街に生まれて、人知れず野垂れ氏んでいればよかったんだよッ!!」

ラムザ「僕たちを愚弄するのかッ!?」

アルガス「気に食わないか?散々見下してきた相手に正論を言われることが! だが、それが事実だ!おまえの兄キ、ダイスダーグ卿だってそう思っているだろうさ!」

ラムザ「何だと……!?」

アルガス「ベオルブ家は武門の棟梁だ!トップとして果たさねばならない役割や責任があるッ! なのに、おまえたちはその力を利用し、私利私欲のままに暴虐の限りを尽くしている! 邪魔なんだよ、おまえのような人間は!おまえたちのようなクズがベオルブ家に生まれたこと自体、何かの間違いだったんだッ!!」

ラムザ「言わせておけばッ!!」

447: 2014/01/15(水) 00:14:59.64 ID:1F+WOmKS0
ザルバッグ「………」

北天騎士団騎士「……将軍閣下、落ち着かれましたか?」

ザルバッグ「……ああ。すまない、取り乱した……」

北天騎士団黒魔道士A「閣下……無理はなさらないでください」

ザルバッグ「大丈夫だ、心配をかけたな……」

北天騎士団黒魔道士B「………」



北天騎士団騎士「して、閣下……如何なさいますか? ラムザ様とアルガスが交戦中のようですが……」

ザルバッグ「………」

北天騎士団黒魔道士A「アルガス……!どこまで閣下の足を引っ張れば気が済むの……!?」

北天騎士団黒魔道士B「味方同士で戦ってどうするのよ、あの馬鹿……ッ!」

ザルバッグ「………」



ザルバッグ「……燃やせ」

北天騎士団騎士「はい?」

ザルバッグ「人質は……、ティータは、氏んだ……。ならば、もう……、何を遠慮することも、あるまい……」

北天騎士団騎士「し、しかし、閣下……! 砦には大量の爆薬が積まれていると、ゴラグロスが……」

ザルバッグ「ならば尚更だッ!ゴラグロスごと燃やせッ! そもそもの元凶……ティータを攫った最低最悪のクズ野郎を、砦もろとも塵に還してやるのだッ!!口答えは許さんッ!!」

北天騎士団騎士「」

北天騎士団黒魔道士A「」

北天騎士団黒魔道士B「」


ザルバッグ「こわれてしまえ!! ばくはつしろッ!! すべて!! すべてえぇぇぇッ!!!」

449: 2014/01/15(水) 00:27:49.04 ID:1F+WOmKS0
ティータ「」

ディリータ「………」

話術士「ディリータちゃん、早くそこから離れてッ!まだ中にはゴラグロスがいるのよぉ!」

ディリータ「………」

話術士「ディリータちゃんってばぁッ!!」



アルガス「どうした、ラムザ? 笑えよ、いつもみたいに!いつものように、人を馬鹿にした笑いを浮かべてみせろッ!!」

ラムザ「クッ……!」

アルガス「悔しいか、ラムザ! 自分がやられる番になると悔しいだろッ? だが、それがおまえへの当然の報いだ!ベオルブの名を借りて他者を踏み躙ってきたおまえたちには、この程度じゃまだまだ温いくらいだぜ!」

ラムザ「アルガス、おまえ……ッ!!」

アルガス「そうだ、そうやって、嘆き悔しがることしかできないんだ! はっはっはっ、いい気味だぜ!!」

ラムザ「調子に乗ってんじゃ、ねーぞ……、この、没落貴族がぁッ!!」

アルガス「そういきりたつな、ラムザ! ヤツら兄妹を始末した後は、おまえの番だッ!すぐに後を追わせてやるッ!」

ラムザ「おまえの思い通りになってたまるかッ! ティータの仇を討ってやるッ!!」

アルガス「面白い、やってみろよッ!!」

ラムザ「言われなくても──ッ!?」

アルガス「何ッ!?」

450: 2014/01/15(水) 00:33:51.52 ID:1F+WOmKS0
ゴラグロス「(な、なんだッ!? 爆発する……!? バカな、オレはまだ何もしていないぞッ!?)」

ゴラグロス「(外の連中だって、同士討ちを始めたばかり……。オレに構っている暇なんてないはずだ……!一体、誰が……ッ!?)」



北天騎士団黒魔道士A「い、いいんですか?本当に撃ちますよ?」

北天騎士団黒魔道士B「閣下ぁ~……! 考え直してくださいよぉ……!」

ザルバッグ「ならんッ!ティータを奪った連中の本拠地など、存在することすら許しておけんッ! いいか、跡形も残すなッ!!」

北天騎士団黒魔道士A「か、かしこまりました……。う、撃ちま~す……!」

北天騎士団黒魔道士B「もう、どうにでもなれ……ッ!」



ゴラグロス「(あ、あの野郎……正気かッ!? 砦ごとオレたちを抹頃するつもりなのかッ!?)」

ゴラグロス「(ま、まずい、逃げ──ッ!!)」

451: 2014/01/15(水) 00:41:37.70 ID:1F+WOmKS0
ラムザ「な、なんだ!? 爆発……!?」

アルガス「チィッ! ザルバッグ将軍め、早まった真似をッ!!」

ラムザ「兄さん……?」


ザルバッグ「総員、直ちに撤退せよッ!これよりジークデン砦を爆破するッ!!巻き込まれたくない者はさっさと退くのだッ!!」


ラムザ「!? 兄さんッ!?」

アルガス「クソッ、あのシスコン将軍が……ッ! まともだと思っていたオレが馬鹿だった……ッ!!」

ラムザ「!! ま、待て、アルガスッ!逃げるのかッ!!」

アルガス「フン、おまえの兄キの自暴自棄の巻き添えはごめんだぜ! あばよ、ラムザッ!!」

ラムザ「(クッ……! でも、今は追ってる場合じゃない……ッ! ディリータを連れて、逃げないと……!)」

452: 2014/01/15(水) 00:45:59.06 ID:1F+WOmKS0
ディリータ「………」

話術士「ディリータちゃん!早く降りてきてぇ!ディリータちゃんってばぁッ!!」



ラムザ「フランソワ!ディリータはッ!?」

話術士「ラムザちゃん!ディリータちゃんが!ディリータちゃんが降りてこないのよぉッ!!」

ディリータ「………」

ラムザ「ディリータ、ここは危険だ!早くこっちへッ!!」

ディリータ「………」

ラムザ「ディリータッ!!」

話術士「ラムザちゃん、ダメッ!もう間に合わない!ラムザちゃんまで巻き込まれちゃうわよぉ!!」

ラムザ「は、離してくれ、フランソワ! ディリータ!ディリータッ!!」







ラムザ「ディリ───やっべもう爆発するやべぇwwwwwwwwwww逃げるぞビXチwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「きゃっ!?」




453: 2014/01/15(水) 00:48:35.50 ID:1F+WOmKS0
ラムザゎ走った…… ディリータがアブナイ……

でも……もぅバクハツしちゃぅ…

でも…… あきらめるのょくなぃって……

ラムザゎ……ぉもって……がんばった……

でも……ゴゴゴッてぃって……コワイょ……ゴメン……まにあわなかった……

でも……ラムザとディリータゎ……ズッ友だょ……!!

454: 2014/01/15(水) 00:49:40.87 ID:1F+WOmKS0
............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ  ) ;. :ノ......... .........
:::::::::::::::::::::::::::ゞ (.   (::.! l,;::) .ノ ノ ./::::::::::::::.......:::::
        ._ゝ,,. .-ー;''""~ ';;; - .._´,
       ._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ  ヾ
      ::( ( .     |:  !     )  )
        ヾ、 ⌒~'"|   |'⌒~'"´ ノ
          ""'''ー-┤. :|--~''""
              :|   |
              j   i
            ノ ,. , 、:, i,-、 ,..、
      _,,  ,. -/:ヽ::::::::ノ::::Λ::::ヽ::::-- 、ト、
,,/^ヽ,-''"::::\::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ:::::::::ヽ,_Λ



僕は今まで当然のように生きてきた。
その“当然”が崩れたとき
僕はすべてを棄てて逃げ出した…。

472: 2014/01/16(木) 22:20:19.86 ID:Wc/8Imdh0
─────────


アルガス「………」

アルガス「(……う……、かあ…さん……)」

アルガス「(……う、あ……)」

アルガス「……ッ!!」



アルガス「(う……)」

アルガス「(ここは……? オレは、生きてるの…か……?)」

アルガス「(……ッ! そうか、ジークデン砦が爆発して……!そのまま気を失ってたのか……!)」

アルガス「(あの状況から、何とか生き延びることができたのはいいが……クソッ!ザルバッグ将軍め、余計なことをッ! ヤツも所詮はラムザと同類、クズの一員だったってことかッ……!)」

アルガス「(これからどうする……? あのシスコン将軍のせいで、もうベオルブには戻れねぇ。大人しくランベリーに戻るか……?)」

アルガス「(クソッ……!人が本来無関係の盗賊退治に協力してやったってのに、何だってこんな扱いを受けなきゃならねぇんだよ……ッ!!」

アルガス「(………)」



ラムザ「やあ、やっとお目覚めかい?」

アルガス「ッ!?」

473: 2014/01/16(木) 22:34:08.06 ID:Wc/8Imdh0
ラムザ「おはようアルガス。随分とぐっすり眠ってたね? てっきり、そのまま氏んじゃったものかとばかり思っていたよ。ま、僕は別にそれでも構わないけどね?」

アルガス「ラムザ、てめぇ……ッ!!」

ラムザ「おっと、そんな怖い顔をしないでよ。僕にはもう争う気なんて微塵もないんだからさ」

アルガス「フンッ、どうだかな!おまえのようなクズの言うことなんざ、信じられるか!」

ラムザ「相変わらず人の話を聞かないね、君は。そんなんじゃ、みんなに嫌われちゃうよ?」

アルガス「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ!ベオルブの面汚しがッ!」

ラムザ「………」



ラムザ「……ま、いいけどね、別に。どうせ僕はもう、当分ベオルブ家には戻れないわけだしね」

アルガス「なに……?」

ラムザ「ティータを助ける為に、北天騎士団の軍事金をネコババしたのが兄さんにバレたらしくてね。当分戻ってくるなだって」

アルガス「(こいつそんなことしてやがったのかッ!! ……しかし、当分戻ってくるなということは……まさか)」

ラムザ「ほとぼりが冷めるまで、北天騎士団傘下の傭兵団で働いてこいってさ。しかもその間、ベオルブの名を名乗ることも禁止するだとか。要するに追放だよ、追放」

アルガス「(追放……だと……? ってことは、つまり……こいつは、今……)」

ラムザ「あーあ。嫌になっちゃうよ、ほんと。わざわざお目付け役まで付けてくるほど徹底してるんだから、僕からしたらたまったものじゃないよ。何が楽しくてこの僕が、平民と同じ生活なんかしなくちゃならないんだか……」

アルガス「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



アルガス「それはwwwwwwwwww随分とまぁwwwwwwwwwwwww災難だったなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「………」

アルガス「おいおい元気出せよwwwwwwwwwwwwwwおまえらしくないぜ?wwwwwwwwwwwwwww家畜と同レベルまで堕ちた御曹司さんwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「………」

アルガス「何とか言えよwwwwwwwwwwwwwおらっwwwwwwwwwwwwwシカトしてんじゃねーよwwwwwwwwwwwwwwwww没落御曹司wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「………」

アルガス「まあ精々wwwwwwwwwwwwww汗水流して働いてくれよwwwwwwwwwwwwwww家畜傭兵としてなwwwwwwwwwwwwwwwざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「………」

アルガス「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」









ラムザ「調子乗ってんじゃねーぞカスがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」パンッ

アルガス「あぐぁッ!?」

474: 2014/01/16(木) 22:44:26.96 ID:Wc/8Imdh0
アルガス「あ、があああああッ!?」

ラムザ「没落貴族の分際で調子乗りやがってwwwwwwwwwwwwwwwwww他人事みたいに言ってられんのも今のうちだぞボケがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「な、に……!? どういうことだッ!?」

ラムザ「なんせ君の名前を使って傭兵どもをタダ働きさせたからねwwwwwwwwwwwwwwwwwイグーロスに戻ったら最後wwwwwwwwwwwww怒り心頭の傭兵たちから嬲り頃しの刑だよwwwwwwwwwwwwwwwwwwざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



アルガス「ふ、ふざけるなッ!何のことだ、オレは知らんぞッ!!」

ラムザ「そんなの関係ねぇwwwwwwwwwそんなの関係ねぇwwwwwwwwwwwwww君の名前で置手紙も残しておいたからねwwwwwwwwwwwwwwwww有罪確定っすよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「バ、バカなッ! そんなもの、出鱈目だッ!ダイスダーグ卿が信じるわけがないッ!!」

ラムザ「馬鹿はおまえだバーカwwwwwwwwwwwwwwあの見栄とプライドの塊の顎鬚がwwwwwwwwwwwwww身内の不祥事なんざ表沙汰にするわけねーだろwwwwwwwwwwwwwwおまえはスケープゴートなんだよwwwwwwwwwwベオルブ家の名誉を守る為のなぁwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

ラムザ「ちょうど侯爵様がイグーロスで療養中だしなぁwwwwwwwwwwwww今頃は兄さんから多額の請求を受けてるんじゃないかなぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwww部下の不始末のせいでwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

ラムザ「あーかわいそーwwwwwwww侯爵様かわいそーwwwwwwwwwwwwwwwきっと今頃すっごく怒ってるだろうなぁwwwwwwwwwwwwwww無能な部下の首を撥ねたい衝動を抑えるのに必氏だろうなぁwwwwwwwwwwwwあーあwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

478: 2014/01/16(木) 22:57:46.42 ID:Wc/8Imdh0
ラムザ「さて、没落貴族改め宿無し金なし名誉なしの犯罪者くん?自分の立場は理解してくれたかな?」

アルガス「」

ラムザ「ちょっとーwwwwww何とか言えよーwwwwwwwwwwさっきまでの威勢はどうしたんだよーwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



ガフガリオン「そのくらいにしておけ、ラムザ」

ラムザ「ちぇっ、わかったよ。せっかく面白くなってきたところだったのになぁ」

ガフガリオン「まったく……天下のベオルブ家の人間とは思えンな、おまえは」

ラムザ「家の名誉だなんだのっていうお堅いのは、全部兄さんたちに任せるよ。僕は僕らしく、自由に生きるのさ」

ガフガリオン「勘当された分際で偉そうに言ってンじゃねぇよ!」

アルガス「」



ガフガリオン「おら、いつまで腑抜けたツラしてンだ、小僧!」

アルガス「!? だ、誰だ!?」

ガフガリオン「誰だとは御挨拶だな、これからおまえたち二人の世話をする人間に向かって。最近の若僧は挨拶も碌にできンのか?」

アルガス「世話……?」

ガフガリオン「オレはガフガリオン。ガフ・ガフガリオンだ。北天騎士団に雇われた傭兵団の団長をやってる。オレの傭兵団で、これからおまえたち二人の身柄を預かることになった」

アルガス「おまえ、たち……? ふ、二人って……、ま、まさか……」

ガフガリオン「当然、おまえも傭兵として働くンだよ。おまえが持ち出した騎士団の軍事金、全額支払い終わるまではな」

アルガス「」

ガフガリオン「ま、精々しっかり働いてくれよ、盗人の小僧。先に言っとくが、オレの傭兵団は騎士団のように甘くはねぇからな。いつまでも貴族気分でいられるだなんて思ってンじゃねぇぞ」

アルガス「」

480: 2014/01/16(木) 23:05:35.65 ID:Wc/8Imdh0
ラムザ「ま、当然だよね。軍事金を盗んだ上にベオルブ家の義妹を射頃したんだ、北天騎士団に戻れるわけがない。 かといってランベリーに戻ろうにも、侯爵様はたいそう御立腹でいらっしゃる。君の顔なんて見たくもないだろうね」

アルガス「………」

ラムザ「要するにさぁwwwwwwwwwwwwおまえの居場所なんてどこにもないんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwざまぁぁぁぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「………」

ラムザ「精々頑張ってタダ働きしてくださいねwwwwwwwwwwww借金王アルガスさまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ガフガリオン「言っとくが、おまえも人のことは言えないからな、ラムザ」

ラムザ「わかってるよぉwwwwwwwwwwwwww僕も頑張るってばwwwwwwwwwwwwwwwいっしょうけんめいがんばるおっwwwwwwwwwwwwww」

ガフガリオン「(本当に大丈夫なのか、こいつ……)」



アルガス「ば、バカな……、こんな、こんなことが……」

ラムザ「ま、そういうわけだからさ。同じはみ出し者同士、これからよろしくね!

アルガス「傭兵……? 借金王……? 貴族である、このオレが……?」

ラムザ「でさぁwwwwwwwwwwwwそれはそうとしてさぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「うそだ……、嘘だ、そんなの……」

ラムザ「聞けよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」パンッ

アルガス「あがぁッ!?」

481: 2014/01/16(木) 23:16:37.24 ID:Wc/8Imdh0
アルガス「ク、クソッタレが……! 馬鹿の一つ覚えみたいに撃ちやがって……!」

ラムザ「そんなの、人の話を聞かないほうが悪いんだよ。当然の報いってやつじゃん?」

アルガス「クソ野郎が……!」

ラムザ「でさー、これから同じ職場で働くっていうのはまぁ、いいとして。兄さんの命令だから仕方ないんだけどさー」

アルガス「………」

ラムザ「さっきから黙って聞いてりゃ、随分と失礼なことばかり言ってくれたよね? 流石の僕でもちょぉーっとカチンときちゃったんだよねー」

アルガス「フン、全部本当のことじゃねぇか」

ラムザ「ほらそういうのwwwwwwwwwwww何でそういうことばっかり言うかなぁwwwwwwwwwwwww性格悪い奴だよまったくwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「………」

ラムザ「でさぁwwwwwwwwwww同じ職場で働く仲間としてさぁwwwwwwwwwwww過去のわだかまりは何とかしないといけないよねぇ?wwwwwwwwwwwww気分よく働く為にもさぁwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「……で、どうしろってんだ? オレにドゲザでもさせようってのか?」

ラムザ「あれ、正解wwwwwwwwwwwなんでわかったん?wwwwwwwwwwwwwエスパーなん?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「フンッ! いかにもおまえの考えそうなことだぜ、このゲス野郎が!」

ラムザ「失礼しちゃうなぁまったくwwwwwwwwwwww人に嫌な思いをさせたら謝るwwwwwwwwwwwwこれ常識よ?wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「チッ、わかったよ!ドゲザすりゃあいいんだろ、すりゃあ!」

ラムザ「あれっwwwwwwwwwww随分と物わかりがいいんだねwwwwwwwwwwラムザくんびっくりだwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「……フン。既に一度やらされてるんだ、今更そんなもんでオレが悔しがるとでも思ったのか? だとしたら、アテが外れて残念だったな」

ラムザ「へぇwwwwwwwwwwwwwだったら話は早いねwwwwwwwwwww早速土下座してもらおうかなwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「(……この一回だけだ。あと一回だけ我慢すれば、このクソ野郎の言いなりになる必要はなくなるッ……!)」

ラムザ「おっとwwwwwwwその前にwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」






ラムザ「ガフガリオン、アレの用意を」

ガフガリオン「……本当にやるつもりか?」

ラムザ「当たり前じゃんwwwwwwwwwwwwwほらwwwwww用意はよはよwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ガフガリオン「どうなっても知らンぞ、オレは……!」

アルガス「……?」

482: 2014/01/16(木) 23:18:14.19 ID:Wc/8Imdh0
    r'ニニ7      本当にすまないという気持ちで…
     fトロ,ロ!___       胸がいっぱいなら…!
 ハ´ ̄ヘこ/  ハ
/  〉  |少  / |      どこであれ土下座ができる…!
\ \    /| |
 ┌―)))――)))‐―┐      たとえそれが…
  ヽ ̄工二二丁 ̄
   〉 ヽ工工/ ;′∬     肉焦がし… 骨焼く…
  lヽ三三三∫三三\;'
  h.ヽ三∬三三';.三三\';∫   鉄板の上でもっ………!
  └ヽ ヽ三,;'三三∬三;'三\'"
    ヽ |__|烝烝烝烝烝烝|__|
      lj_」ー――――‐U_」







アルガス「」

485: 2014/01/16(木) 23:29:00.67 ID:Wc/8Imdh0
アルガス「お、おま……!おまえ、これ……ッ!」

ラムザ「ただの土下座なら前に見たからねwwwwwwwwwwww最低でもこのくらいはしてもらわないとwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「ふ、ふざけるんじゃねぇッ!こんなもんの上でドゲザなんかできるわけないだろうがッ!!」

ラムザ「おいおいアルガスくんwwwwwwwwwwww本当なら何回氏刑にしても足りないくらいの無礼を働いたって自覚ある?wwwwwwwwwwwwwwwwwwむしろこの程度で済むなら良心的だろう?wwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「こ、このゲス野郎……ッ!!」



ラムザ「ほら早くしろよーwwwwwwwwwかとんのたまだってタダじゃないんだぞーwwwwwwwwwwwwおまえの借金に加算するぞーwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「………」

ラムザ「どーげーざっwwwwwwwwwwwwどーげーざっwwwwwwwwwwwwwさっさとどーげーざっwwwwwwしばくぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「……クソッタレが!付き合い切れるかッ!!」

ラムザ「ちょwwwwwww逃げんなしwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「ゲス野郎が、冗談じゃねぇぞッ! こんなクズと同じ傭兵団なんざ、氏んでもお断りだッ!!」

ラムザ「待てよwwwwwwwwwwwww待てよアルガスwwwwwwwwwwwwwww待てってばwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「待てと言われて待つ馬鹿がいるか! あばよ、このクソ野──」















話術士「何処に逃げようってンだ、没落貴族サマがよぉッ!!!」

アルガス「あぐぁッ!?」

490: 2014/01/16(木) 23:43:50.63 ID:Wc/8Imdh0
アルガス「あ、がああああ……ッ! 足、足がぁぁッ……!!」

話術士「馬鹿かテメェは!逃げられるわけねェェェだろボケがッ!自分の立場わかってンのか、あぁッ!?」

アルガス「ク、クソ、このアバズレがッ……!」

話術士「はぁ?はぁぁぁぁァー? 誰に向かって口聞いてンだテメェはよぉッ! アタシをアバズレ呼ばわりしていいのはこの世でただ一人、ラムザちゃんだけなンだよッ!身の程も弁えねぇクズ野郎が、その臭ッせぇ口ごと顔中切り刻ンでやろうかぁッ!?」

アルガス「く、そ……ッ!」

話術士「にしてもまぁ。この期に及ンで逃げ出そうなンざ、どンな神経してンだか。流石は没落貴族、豚小屋出身家畜以下のゴミクズ野郎だよなぁ? アタシら貴族にゃわかンねぇな、単細胞通り越して脳細胞すハナっから存在してねぇようなカスの考えることなンかよぉッ!」

アルガス「(撃たれたのは、片足だけだ……! 止血さえすれば……、まだ、逃げられる……ッ!!)」

話術士「……まーだ、逃げようなンて考えてンのかぁ? 人のフィアンセを散々クズだのクソだのとのたまっておいて、今更逃げようなンて虫が良すぎンだ……よッ!!!」ザクッ

アルガス「!? ぐあぁぁあああぁぁッ!!」

話術士「ざぁンねン、これで逃げられねェなぁ? もう片方の足も地面に縫い付けてやろうか、あぁッ!?」

アルガス「ク、クソッ……! この、ゲス野郎どもが……!」

話術士「誰が喋っていいっつったンだよ、このクソ野郎がッ!! 土下座と言わずに今すぐブチ殺されてぇかぁッ!?」

アルガス「………」





ラムザ「(相変わらずこえぇwwwwwwwwwwwwwっていうかフィアンセじゃねぇよwwwwwwwwwww勝手に結婚する気でいるんじゃねぇよwwwwwwwwwwwwwwwww)」

491: 2014/01/16(木) 23:55:40.49 ID:Wc/8Imdh0
話術士「さ、ラムザちゃん♥ ゴキブリは捕まえたわよぉ♥」

ラムザ「ありがとう、助かるよ」

話術士「いいのよぉ、フィアンセのためだもの♥ それよりもぉ、さっさと土下座させちゃいましょぉ?」

ラムザ「だからフィアンセじゃねーよばかwwwwwwwwwwwwwwwww何なの?wwwwwwww押しかけ女房にでもなるつもりなの?wwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「いいからいいからぁ、細かいことは気にしないのっ♥」

ラムザ「クソビXチがwwwwwwwwwwwwwwwwもういいわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



ラムザ「それじゃ、クソ野郎には早速土下座してもらおうかな! フランソワは足を持ってくれ!」

話術士「りょうかぁい♥」

アルガス「!? ま、待て……!ま、まさか、本気じゃないよな? 本気でそんなことさせるわけねぇよな、なぁッ!?」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「もうっ、往生際が悪いわよぉ~!男らしくしなさいよっ!」

アルガス「ま、待て……!悪かった……、オレが悪かったッ!! 謝るから、だからッ……!」

ラムザ「ばーかwwwwwwwwwwwwwwwwもう遅いよーだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「や、やめろ、やめてくれッ! 頼むからッ!!」

ラムザ「だいじょーぶだいじょーぶwwwwwwwwwwww氏にそうになったらケアルしてあげるからwwwwwwwwwwwwwwwww鉄板の上でだけどwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

ラムザ「それじゃ離すぞーwwwwwwwwwwwwwwwいくぞーwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「や、やめ──ッ!」






ラムザ「焼けた鉄板の上にアルガスぐしゃーっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「が、ぎぃあぁぁああああぁあああああああああぁぁぁあああああッ!!!!!!!」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

493: 2014/01/16(木) 23:59:32.40 ID:Wc/8Imdh0
no title




ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「もうっ。や~ねぇ、人間の焼ける臭いって。いつになっても好きになれないわぁ~」

ラムザ「さらっと怖いこと言うなよwwwwwwwwwwwwwwそんなに頻繁に嗅ぐようなもんじゃないだろwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「えっ? あ、あぁ~……、ちょ、ちょっとした言い間違いよぉ。 ラムザちゃんは何も気にしなくていいの、ゴメンネ♥」

ラムザ「(こいつまじでやべぇwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

496: 2014/01/17(金) 00:07:31.95 ID:iNANGF7K0
アルガス「あ……、あぁ……ッ!あああ……ッ!!!」

ラムザ「おっと、そろそろヤバいかな? フランソワ、回復だ」

話術士「はぁい♥」

アルガス「あ、ぁ……」

話術士「清らかなる生命の風さん、失いし力となってくださいなっ♥ ケアル♥」

ラムザ「その詠唱なんとかならねーのかよwwwwwwwwwwwwwwきめぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「なによぉ、いいじゃない!こっちのほうが集中できるのよぉ~!」

ラムザ「詠唱までビXチとかwwwwwwwwwwwwww筋金入りすぐるwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「もうっ、アタシのことはいいのぉ! それよりもほら、傷が治ったわよぉ?」

アルガス「……ッ!? ぎゃぁぁあああぁぁぁあああッ!?!?」

ラムザ「うっわwwwwwwwwwwwww同じところ二回も焼かれるとかwwwwwwwwwwwwwいたそーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



アルガス「も、も……ッ、やめ…、や、やめぇ……!」

ラムザ「あと10回ほど繰り返したら終わりにしてやんよwwwwwwwwwwwwwwwwそれまでガンバwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

話術士「こんなこともあろうかとぉ、エーテルは普段からたくさん持ち歩くようにしてるの♥ 魔力はたっぷり残ってるわよぉ♥」

ラムザ「だってさwwwwwwwwwwwwwwwwww頑張れwwwwwwwwwwwwwwwふぁいと、だよっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

497: 2014/01/17(金) 00:12:34.81 ID:iNANGF7K0
─────────


アルガス「ハァッ、ハァッ……」

ラムザ「おーおーご苦労さんwwwwwwwwwwwwwよく頑張ったねwwwwwwwwwおつかれちゃーんwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「こ、この……人でなしども、が……!」

ラムザ「いいじゃんかよーwwwwwwwww魔法のお陰で火傷一つ残ってないんだからさーwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「そういう、問題じゃ……、ねぇん、だよッ……!」

ラムザ「まあまあwwwwwwwwwwwいいじゃんいいじゃんwwwwwwwwwあと少しで僕の気分もすっきりするんだからさwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「あと少し、だと……!? まだ、足りないってのかッ!?」

ラムザ「焼き土下座もいいけどさぁwwwwwwwwwwwちょっと物足りないっていうかーwwwwwwwwwwwwwもう少し誠意を見せてもらいたいっていうかーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「ク、クソ野郎……!これ以上、何をしろってんだ……!」


ラムザ「舐めろよ」

アルガス「……は?」

ラムザ「僕の靴を舐めろ、家畜野郎。そうしたら全部水に流してやるよ」

アルガス「………」

498: 2014/01/17(金) 00:16:51.89 ID:iNANGF7K0
ラムザ「ほらほら、早くしてくれないかな。片足上げて座るって地味に疲れるんだよね」

アルガス「………」

ラムザ「ほらぁー!さっさとしてよぉ! それともあれかな?君、ここで氏にたいのかな?それなら僕は止めないけど」

話術士「いいのよぉ、氏にたいならいつでも言ってくれれば。 ……全身を余すことなく切り刻んで、原型が残らねぇほどのステキな氏体に仕上げてやっからよぉ……!」

アルガス「」



ラムザ「ほら、早くしろよーwwwwwwwwwwwwwww僕の気が変わる前にさーwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「……クソがッ!!」ペロッ



バリバリバリバリッ


アルガス「があああああああああああああッ!?」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

500: 2014/01/17(金) 00:27:46.29 ID:iNANGF7K0
ラムザ「ばっかwwwwwwwwwwこいつほんとばかwwwwwwwwwwwwwwマジで舐めやがったwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「あ、あぐ……!あぁぁ……ッ!!」

ラムザ「ブーツの表面の素材にさーwwwwwwwwwwwwクアールの毛皮を使ってるんだよねーwwwwwwwww帯電性よすぎて困っちゃうよwwwwwwwwwwwwwwwらんじんのたまをちょっと触れさせておいただけで帯電しやがんのwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「ぐ、あぁ……!」

ラムザ「ちなみに肌に触れる内側はラバー素材だからwwwwwwwwwwwwww僕が感電する恐れはないんだよねwwwwwwwwwwwwwwww安心して舐めておくれよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「ふぉ、ふぉの……ふぇふひゃろぅ……!」

ラムザ「何言ってるかわかんねーwwwwwwwwwwwwwwwwwww舌痺れすぎwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「………」

ラムザ「おらっwwwwwwwww口元がお留守だぞwwwwwwwwwwwwww早く舐めろよwwwwwwwwwwwしゃぶれよおらっwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「………」

ラムザ「だいじょーぶだいじょーぶwwwwwwwwwwww危なくなったらまたケアルで助けてあげるからwwwwwwwwwwwゆっくり舐めていってねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

501: 2014/01/17(金) 00:34:07.08 ID:iNANGF7K0
─────────


アルガス「は、ぐ……! はぁ、はぁッ……!」

ラムザ「はーいおつかれちゃんwwwwwwwwwwwwよく頑張ったねwwwwwwwwwwえらいえらいwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「こ、の……!頃すッ……!いつか絶対、頃してやるぞ……ッ!!」

ラムザ「やだーっwwwwwwwwww怖いよーっwwwwwwwwwwwwww助けてガフガリオンwwwwwwwwwwwwwwww」

ガフガリオン「知らン、オレを巻き込むな……」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ガフガリオン「(こいつは本当にベオルブの人間なのか……? やることがゲスすぎるぞ……)」



ラムザ「……ま、よく頑張ったと思うよ、本当。これならまぁ、僕も今までのことは水に流してあげてもいいかな?」

アルガス「……ッ、当然だ、このクソ野郎ッ! 散々好き勝手しやがって、今後はこうはいかねぇからなッ!!」

ラムザ「そうやってすぐ人をクソ野郎呼ばわりする。 ……ま、これからは同僚になるわけだし、そのくらいは大目に見てあげるよ」

アルガス「(クズ野郎が……! 精々いい気になっていやがれ、すぐに寝首を掻いてやるッ……!)」

ラムザ「(……とか思ってるんだろうなぁwwwwwwwwwwwwww怖い怖いwwwwwwwwwwwこれだから没落貴族はwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

502: 2014/01/17(金) 00:40:14.34 ID:iNANGF7K0
ラムザ「ま、そういうわけで。これからよろしく頼むよ、アルガスくん」

アルガス「……フン」

ラムザ「ちなみに寝首を掻こうとしても無駄だからねwwwwwwwwwwww先に言っておくけどwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「ッ!?」

ラムザ「図星ってかwwwwwwwwwwwwわかりやすいなぁほんとwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「………」

ラムザ「……ま、僕としても君みたいな三流貴族に殺されるのは癪だからね。少しばかり手は打たせてもらったよ」

アルガス「なに……?」

ラムザ「ヘイ、フランソワ!そっちの首尾はどうだい!」

話術士「ん~、ちょぉ~っと待ってねぇ~……」

アルガス「……?」



話術士「……よし、できたぁ! それじゃあお願いね、ジュラエイビスちゃん♥」

ジュラエイビス「ギャァッ!!」

話術士「気を付けていくのよぉ~」

505: 2014/01/17(金) 00:45:48.49 ID:iNANGF7K0
ラムザ「うん、これでよし。僕も安心して眠れるというものだよ」

アルガス「何だ、今の鳥は……? 今の行動に、一体何の意味がある……?」

ラムザ「ちょっとばかり手紙を届けてもらうだけだよ。フランソワの実家のほうにね」

アルガス「あの女の、実家だと……? ……確か、ウォージリスを拠点に商売してる富豪の生まれだったか……?」

ラムザ「お、よく覚えてたね。単細胞のくせに」

アルガス「………」

ラムザ「まぁ、君がおかしな気を起こさないように、ちょっとした対策をね。聞きたいかい?」

アルガス「……言ってみろ」

ラムザ「素直でよろしい。それじゃあ教えてあげよう」

アルガス「………」

ラムザ「あのジュラエイビスが持っていた手紙には、フランソワからの部下への指示が記載されていてね。道中に何も起こらなければ、数日でウォージリスに着くはずさ」

アルガス「……指示、だと? 一体何を命じた……?」

ラムザ「なに、簡単なことさ。手紙に書いた内容は一つだよ」









ラムザ「今すぐランベリーに向かって、サダルファス家の人間全ての身柄を確保しろってね」

アルガス「ッ!?」

506: 2014/01/17(金) 00:56:29.84 ID:iNANGF7K0
ラムザ「おやおやぁ?wwwwwwwwwwどうしたのかなアルガスくんwwwwwwwwww顔色が悪いよぉ?wwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「お、おまえ……、おまえッ!!」

話術士「おぉっと、そこまでだクソ野郎。それ以上その汚ねぇ手を動かしてみろ、大事な家族を残して先立つことになるぜぇ?」

アルガス「くッ……!!」

話術士「今は随分と便利な時代になったモンだよなァ、没落貴族サマよぉ? 昔はランベリーに行くにはチョコボで行軍するしかなかったケドよぉ、今は船を使えばたったの数日で着いちまうンだからなぁ!テメェが今から必氏こいて向かうのと、アタシの部下どもがテメェの身内を確保するの……どっちが速えぇか見物だなぁ!くっくくッ!」

アルガス「」

話術士「さぁて、これで自分の立場は理解しただろ? テメェがもし、万が一にでもラムザちゃんに危害を加えようなンて考えでもしようモンならッ!その瞬間ッ!テメェの知人、友人、兄弟、両親ッ!!その全ッ員がこの世とオサラバすることになるぜぇッ!!あっはははははッ!!」

アルガス「」

ラムザ「ま、そういうことでwwwwwwwwwwwwwwww仲良くやろうねwwwwwwwwwwwwwwwアルガスくんっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

話術士「あはは!あはははははっ!!」



ガフガリオン「(とンでもねぇ奴を押し付けられちまった……)」

510: 2014/01/17(金) 01:24:28.31 ID:iNANGF7K0
─────────


ガフガリオン「(そうだ……。あの日から、全てがおかしくなっちまったンだ)」



ラムザ「アルガスの顔にチョコボのフンべちゃーっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「ぶぉッ!? ゲホッ、ゴホッ! ラムザてめぇぇぇッ!!」

ラムザ「うわきったねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwえんがちょえんがちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwアルガス菌パースwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwやめろよーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwやーめーろーよーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うわーっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwラッドきたねーっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwアルガスになっちゃうぞーwwwwwwwwwwwwwwwwwwきたねーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「おまwwwwwwwwwwwwやめろよーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwほんとやめろよーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwマジやなんだけどーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこいつまじうざいんだけどーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「………」

ガフガリオン「(どうしてこうなった)」

528: 2014/01/19(日) 10:24:14.55 ID:0jvASk/d0
─────────


ガフガリオン「なンだ、ラムザ、アルガス。さらっていった奴を知っているのか?」

ラムザ「ええ、まぁ……」

アルガス「……嫌ってくらいにな」

ラッド「ん、そうなのか?」

ガフガリオン「………」



ガフガリオン「(王女誘拐は、ゴルターナ軍に扮した北天騎士団の連中によって行われる手筈だった……。だが、あの男……オレの記憶が間違っていなければ、奴は骸騎士団のゴラグロスだ。仮に違ったとしても、少なくとも、ダイスダーグの手の者には見えなかった……)」

ガフガリオン「(一体、何故だ……?何故、奴が生きている? 何故、今になって現れた? 本物の実行犯役の連中は、何をやってるンだ……?)」

ガフガリオン「(誰かがオレたちの計画を嗅ぎ付けて、北天騎士団よりも早く王女を確保しようと考えたのか……? バカな、この緊迫した情勢下で、そンな酔狂なことを考える奴がいるものか……!)」

ガフガリオン「(クソ……!オレはどう動くべきだ……?)」



ガフガリオン「………」

ラムザ「ガフガリオン?」

ガフガリオン「……いや、何でもねぇ」

アルガス「………」

529: 2014/01/19(日) 10:30:28.89 ID:0jvASk/d0
ラヴィアン「あ!」

アリシア「アグリアス様!」

アグリアス「………」

ラヴィアン「あ、あの、アグリアス様……」

アグリアス「……オヴェリア様を連れているのだ、そう遠くへは行けないだろう」

アリシア「と、いうことは……」

ガフガリオン「追いかけるつもりか?」

アグリアス「当然だ! このままでは王家に対して顔向けができん!」

ガフガリオン「………」



ガフガリオン「オレたちは手伝わンぞ。契約外だからな!」

アグリアス「正式な騎士でもない輩の手助けなどこちらから断る! 自分の失敗は自分の力で補うのが騎士というもの。これは我々護衛隊の役目だ!」

ガフガリオン「(フン、話が早くて助かるぜ。計画に狂いが生じてしまった以上、オレも迂闊に関わりたくはないンでね……)」

アルガス「………」

530: 2014/01/19(日) 10:39:14.10 ID:0jvASk/d0
アルガス「(……待てよ……? ゴラグロスの野郎が生きてるってことは…)」


シモン「ア、アグリアス殿……」

アグリアス「!! 大丈夫ですか、シモン殿!」

シモン「……姫は、姫はどうなされた?」

アグリアス「………」


アルガス「(生きてるって、ことは……)」


アグリアス「申し訳ございませぬ。オヴェリア様は必ず私が……!」

シモン「い、いかん…、それでは…アグリアス殿が……」

アグリアス「心配召されるな。騎士の名誉にかけてお助けすることを誓いますッ!」

アルガス「………」



『騎士の名誉だっておwwwwwwwwwwwwwそんなもんベオルブの名の前じゃゴミも同然だぜwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

『言うねぇディリータwwwwwwwwwwwwww間違ってはいないけどwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

『wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

『wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』



アルガス「(……ま、まさかッ! あのクズ野郎も……ッ!?)」

531: 2014/01/19(日) 10:46:57.92 ID:0jvASk/d0
アグリアス「そういうわけだ! 行くぞ、ラヴィアン、アリシア!」

ラヴィアン「はっ!」

アリシア「やっぱり行くんですね……、了解です」

アルガス「……ッ!」



アルガス「オ、オレも……、オレも行くッ! 足手まといにはならない!!」

ラムザ「えっ」

ラッド「えっ」

ガフガリオン「何を言ってンだ! オレたちには関係ねぇことなンだぞ!」

アルガス「確かめなきゃならないんだ!この目で確かめなきゃならないんだ!」

ガフガリオン「……さっきの男か?」

アルガス「さっきのヤツも、あいつを裏で操っているであろうヤツのこともだッ! あのクズが本当に氏んだってことをこの目で確かめるまで、オレはおちおち夜も眠ることができないんだよッ!!」

ラムザ「(何言ってんのこの人?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(さぁ?wwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ガフガリオン「何言ってンだおまえ。ストレスでとうとうイカれちまったか?」

アルガス「」

532: 2014/01/19(日) 10:55:01.50 ID:0jvASk/d0
ラムザ「うーん、僕は反対だな。何だか嫌な予感がするし、王女誘拐だなんて、一介の傭兵が関わるべき範疇を超えてるよ」

ラッド「右に同じく。オレたちの仕事は王女の道中の護衛であって、仕事の前に攫われた王女の救出じゃないからな。契約外ってやつだろ」

アルガス「(こ、このクズども……!こんな時だけまともなこと言いやがって……!)」

ガフガリオン「ま、そういうこった。諦めるンだな、アルガス」

アルガス「………」



アグリアス「……話は終わったか? ならば、ここでお別れだ。私たちは急がなくてはならぬのでな」

アルガス「ま、待ってくれッ! だったらオレだけでも一緒に連れて行ってくれ!頼むッ!!」

アグリアス「それは、構わんが……。他の者はいいのか?」

ラムザ「……まあ、いいんじゃない? アルガスがそこまで言うんだ、何か考えがあってのことなんだろうしね」

アルガス「………」

ラッド「しょうがないな、付き合ってやるよ。5000ギルな」

ラムザ「僕も付き合うよ。50000ギルでいいよ」

アルガス「こ、このゲス野郎どもがッ!!」

アグリアス「」



ガフガリオン「……チッ、仕方ねぇなぁ。どうなっても知らンぞ、オレは……!」

533: 2014/01/19(日) 10:58:46.09 ID:0jvASk/d0
─────────


騎士らしき男「……首ひとつにつき500ギル出そう。それでどうだ?」

傭兵「ダメだ。話にならん。2000だ。首ひとつ2000だ」

騎士らしき男「貴様たちを“異端者”にするのは簡単なことなんだぞ」

傭兵「オレたちを脅す気か? …1000ギルでどうだ?」

騎士らしき男「調子乗ってんじゃねェェェぞボケがッ!!」

傭兵「あべしッ!?」

騎士らしき男「黙って聞いてりゃ足元見やがってクソ野郎がッ!貴様のようなゴミクズも当然の傭兵風情に4桁も出せるかボケッ!神殿騎士団舐めてんじゃねェぞカスがッ!この場で異端者認定して叩き頃してやろうかァッ!?」

傭兵「」



騎士らしき男「700だ。それ以上は出せん」

傭兵「」

騎士らしき男「無言は肯定と受け取るぞ? いいな?」

傭兵「……わ、わかったよ。それで手を打とう」

騎士らしき男「よし。やつらはすぐにやってくる。一人残らず頃すんだ、いいな!失敗すれば貴様の首が飛ぶぞッ! 何処へ逃げようと無駄だ!地の果てまでも追い詰め、必ずこの手で貴様の首を撥ね飛ばしてやるからなッ!!」

傭兵「ふぇぇ……」

534: 2014/01/19(日) 11:06:59.18 ID:0jvASk/d0
騎士らしき男「フン。噂をすればなんとやらか……。よし、やつらがターゲットだ。 しっかりやるんだぞ!」

傭兵「………」

騎士らしき男「返事はどうしたァッ!! 今すぐブチ殺されてェかァッ!?」

傭兵「イ、イエスサーッ!!」

騎士らしき男「よし、それでいい。後は任せたぞ」

傭兵「ふぇぇ」



ラムザ「あれは……傭兵かな? どうやら戦う気満々のようだけど」

アルガス「よ、傭兵……嬲り頃し……ごじゅうまん…ぎる……」

ラッド「うっわwwwwwwwwwwwこいつすっげぇ汗かいてるんだけどwwwwwwwwwwどうしたんwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「彼、傭兵にはちょっとしたトラウマがあるんだよwwwwwwwwwww何も聞かないであげてwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「マジでwwwwwwwwwww今度その話kwskwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「オーケーオーケーwwwwwwwwwwww期待して待ってろwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「よっしゃwwwwwwwwwwwwんじゃさっさと仕事片付けて帰ろうぜwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「了解だよマイフレンドwwwwwwwwwwwwww楽しみに待ってておくれよwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」



傭兵「あ、あいつはガフガリオンじゃねぇか! くそッ!700じゃ少なすぎだぜ!」

ガフガリオン「チッ、待ち伏せか! ご苦労なこったぜ!!」

アグリアス「嫌なら帰ってもよいのだぞ」

ガフガリオン「金にならンことはしない主義なンだが ま、これはサービスだな!」

アグリアス「恩着せがましいことを!」

傭兵「ち、畜生、やってやるッ! 野郎ども、かかれぇぇぇッ!!」

535: 2014/01/19(日) 11:08:36.14 ID:0jvASk/d0
─────────


傭兵「あ、ぐ……!ち、ちくしょ……!」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「(誰に雇われたのかは知らねぇが……相手が悪かったな)」



傭兵「く、くそ……!こんなん、で、700…ギル、なんて……、わり、に…合わ、ねぇ……!」

ラムザ「なwwwwwwなwwwwwwひゃwwwwwwwwくwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「安すぎワロタァwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「700ギルってなんなんwwwwwwwwwwww僕の3歳の頃の小遣いですら30000ギルはあったのにwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「ちょwwwwwwwwwwたけぇぇぇwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「700てwwwwwwwwwこの人数相手に首ひとつ相手に700てwwwwwwwwwwwwwどんだけブラック企業wwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「700じゃチョコボのエサ代にもならねぇなwwwwwwwwwwwwそんなんで命かけられるかwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「っていうかそれガチ話なん?wwwwwwwwww流石にネタでしょ?wwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「ヘイそこの傭兵wwwwwwwwwwおまえは本当に700ギルで雇われたのか?wwwwwwwwwwwwwwwww」

傭兵「……文句、あんのか……!」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



ラムザ「えーマジ700!?wwwwwwwwwwwやすーい!wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「700ギルが許されるのはチョコボのエサまでだよねーwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「キモーイwwwwwwwwwwキャハハハハハハwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

傭兵「」

アルガス「(やっぱこいつらクズだわ。どうしようもないクズだわ。ランベリーに帰りてぇ……)」

536: 2014/01/19(日) 11:35:56.56 ID:0jvASk/d0
アグリアス「こんなところで時間を費やしている場合ではない……。早くオヴェリア様をお助けせねば……」

ガフガリオン「どこへ行こうっていうンだ。どこへ逃げたかわからンだろうが?」

アグリアス「奴らが逃げるところは一ヶ所だけだ。あそこに決まっている!」

アルガス「あそこ……?」

アグリアス「難攻不落の要塞……、ベスラ要塞だ」

ラヴィアン「ベスラ要塞……厄介ですね」

アリシア「アラグアイの森を通らなきゃならないんですか……。いやだなぁ……」

アグリアス「こら、弱音を吐くな!」

ラヴィアン「で、ですが……!」

アリシア「弱音を吐きたくもなりますよ。よりにもよってあの森だなんて」

アグリアス「オヴェリア様の命が懸かっているのだぞ、まったく……!」

アルガス「……?」

537: 2014/01/19(日) 11:38:02.78 ID:0jvASk/d0
アルガス「なぁ。そのアラグアイの森ってのは、そんなにヤバい場所なのか?」

ガフガリオン「なンだ、おまえ、何も知らンのか? ……そういえば、おまえは元は余所者だったな。なら仕方ねぇか」

アルガス「………」

ガフガリオン「アラグアイの森。ちょうどこことベスラ要塞の間に位置する大森林だ。昔はゴブリンどもの住処として有名だったンだが……」

アルガス「ゴブリン程度なら、大した労力もかからないんじゃないのか?」

アグリアス「一年前に起きた火災でスウィージの森が全焼してからは、そこから流れてきたモンスターたちがアラグアイで繁殖し……。今やゴブリンだけに留まらず、牛鬼やスケルトン、トレントといった多種多様なモンスターの巣窟となっている」

アルガス「」

ガフガリオン「ったく、どこのどいつがやったのかは知らンが、余計なことをしてくれたモンだぜ」

アグリアス「まったくだ。あの森は、絶滅したモーグリが暮らしていたとされる貴重な土地だったというのに……」

アルガス「」

ラッド「世の中には悪いヤツもいるもんだなぁ、ラムザ?」

ラムザ「ほんとだよ。貴重な森林に火をつけるなんて、そんなことする馬鹿の親の顔が見てみたいものだよ」

アルガス「(おまえが言うな!!)」

538: 2014/01/19(日) 11:45:05.93 ID:0jvASk/d0
─────────


ブラックゴブリン「ゴブゴブ! ゴブゴブゴブッ!!」

チョコボ「ク、クェ~ッ!!」

ゴブリン「ゴブ……? ……ッ! ゴブゴブーッ!!

ブラックゴブリン「ゴブッ?」



ガフガリオン「どうやら、オレたちは運がよかったらしいな」

アグリアス「そのようだな。敵がゴブリンのみで構成されているのはありがたい。 ……それにしても、こんなところにチョコボが?」

ガフガリオン「ゴブリンの森に迷い込むとはマヌケなチョコボだぜ!」

ラムザ「(ゴブリンにチョコボかぁ……思い出すなぁ、ベオルブでの輝かしい日々。懐かしいなぁ……)」

ガフガリオン「……で、どうするンだ、アルガス?」

アルガス「フン、聞くまでもないだろ。こんなところで無駄な時間を費やすわけにはいかねぇ」

ガフガリオン「ま、そのとおりだな。金にならンことはするもンじゃない」

アグリアス「可哀想だが、今はオヴェリア様をお救いするのが先決だ。すまない」

チョコボ「ク、クェ~……」

539: 2014/01/19(日) 11:53:23.20 ID:0jvASk/d0
チョコボ「クェ~……」

ラムザ「(そうそう、チョコボといえば……あのクソチョコボには腹が立ったなぁ。もう少しでウィーグラフにとどめを刺せるところだったのに、あのチョコボが邪魔をしたせいで……)」

チョコボ「クェッ、クェェ~……!」

ガフガリオン「チッ、そンな目で見るンじゃねぇよ」

アグリアス「オヴェリア様のためなのだ……すまない……」

ラムザ「(ま、調子乗ってたところを丸刈りにしてやった時が清々したけどねwwwwwwwwwwwwあのチョコボの情けない鳴き声ときたらwwwwwwwwwwwwwもう最ッ高wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

チョコボ「ク、クェェ……!クェ~……!」

ラヴィアン「……少し、かわいそうです」

アリシア「ねぇ、今からでも助けてあげようよ……?」

チョコボ「クェェ~……」

ラムザ「(そうそうwwwwwwwwwちょうどこんな感じのなっさけない鳴き声でwwwwwwwwwwwwwww  ……?)」



ラムザ「ん?」

チョコボ「クェッ?」



ラムザ「………」

チョコボ「………」



ラムザ「……あっ」

チョコボ「!?」

ラムザ「おまえwwwwwwwwwwあの時のwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

チョコボ「グェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ッ!!?!?!?」

540: 2014/01/19(日) 12:02:59.14 ID:0jvASk/d0
ラムザ「ようwwwwwwwwww久しぶりじゃんクソチョコボwwwwwwwwwwwwちゃんと毛ぇ生えてきてよかったねーwwwwwwwwwwwwwwwwww」

チョコボ「ク、クェェェ~……!」

ラムザ「なんだよ逃げんなよーwwwwwwwwww後ずさってもゴブリンしかいないぞーwwwwwwwwwwwwwwwww」

チョコボ「クェッ!?」

ブラックゴブリン「ゴブゴブーッ!!」

ゴブリン「ゴブッ!ゴブゴブッ!!」

チョコボ「ク、クェ~……」

ラムザ「(あーあーうるさいゴブリンどもだよまったくwwwwwwwwwwwwww焼き払ってしまいたくなるなぁwwwwwwwwwwwwwwあの時のゴブリンどもみたいにwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ブラックゴブリン「ゴブッ!ゴブゴブゴ……ブ………?」

ゴブリン「ゴブ?」

ブラックゴブリン「ゴ、ゴブ……?ゴブゴブ……?」

ゴブリン「!? ゴ、ゴブ……?」

ラムザ「ん?」

ブラックゴブリン「………」

ゴブリン「………」



『見てよディリータwwwwwwwwwwwwwwゴブリンどもがケツに火ィ付けて無様に逃げ回ってるぜぇぇぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

『だせぇwwwwwwwwwwww畜生の分際で布の服なんざ着てるからこうなるんだよwwwwwwwwwwwwwざまぁwwwwwwwwwwwwwww』

『そうれwwwwwwwかとんのたま追加だドン!wwwwwwwwwwwwwぼーんwwwwwwwwwwwwwwwwww』

『追wwwwwいwwwww打wwwwwちwwwwwwwwwwwwwwほんま鬼やであんたwwwwwwwwwwwwwwwww』

『おら逃げろ逃げろwwwwwwwwwwww氏がおまえたちに追い付いちまう前になぁwwwwwwwwwwwwwwふひひっwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

『恨むなら自分か神様にするんだなwwwwwwwwwwww神様なんてもんがいればだけどなwwwwwwwwwwwwwwww』

『wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

『wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』



ブラックゴブリン「………」

ゴブリン「………」












ブラックゴブリン「ゴ、ゴビャァァァァァッ!?」

ゴブリン「ゴビャァッ!ゴビャァァァァァッ!!」

ラムザ「えっ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

545: 2014/01/19(日) 18:44:39.68 ID:0jvASk/d0
ラッド「おいラムザ、なんかゴブリンどもが全員おまえのことガン見してるぞ?」

ラムザ「え、何……?気持ち悪っ」

アルガス「………」

ラッド「おまえ何したんだよwwwwwwwwwwすっげぇ怯えてんぞwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「しらねーってばよwwwwwwwwwwww僕に畜生の知り合いなんかいないわwwwwwwwwwwwアルガス以外wwwwwwwwwwwwww」

ラッド「ひっでぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「(スウィージの生き残りが流れ着いた森に、ゴブリン……。まさか、な……)」



ガフガリオン「……それで、どうするンだ? 結局、あのチョコボは助けるのか?見捨てるのか?」

アグリアス「む……」

ラヴィアン「アグリアス様……」

アリシア「可哀想ですよ、アグリアス様」

アグリアス「う、うーむ……、仕方あるまい、助けよう。オヴェリア様をお救いするのに役立つかもしれん」

ラヴィアン「アグリアス様!」

アリシア「やった!さすがアグリアス様!」

ガフガリオン「……チッ、結局こうなるンだな。まあいい、そうと決まればさっさと蹴散らすぞ!」

アルガス「了解」

ラッド「はいよ、了解だ」

ラムザ「うぇーいwwwwwwwwwwりょうかーいwwwwwwwwwwwwwww」


ブラックゴブリン「ゴ、ゴブッ!?」

ゴブリン「ゴビャァッ!?」

547: 2014/01/19(日) 18:51:26.21 ID:0jvASk/d0
ラムザ「そんじゃまwwwwwwwwwwwwゴブリンどもをかるーく皆頃しにwwwwwwwwwwwwwwww って……」




no title



ラムザ「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「土wwwwwwwwwww下wwwwwwwwwwwwww座wwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「おまえほんと何したんだよwwwwwwwwwwwww抵抗する気力ゼロじゃねーかwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「だから知らないってばwwwwwwwwwwwww何なのこの畜生どもwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「(ま、間違いない……ッ! あの時のゴブリンたちだ……ッ!!)」

551: 2014/01/19(日) 19:02:14.87 ID:0jvASk/d0
ブラックゴブリン「ゴ、ゴブー……」

ゴブリン「ゴブ、ゴブゴブ……」

ラムザ「何言ってるか全然わかんねーwwwwwwwwwwwwきもいwwwwwwwwwwwwwイヴァリース語でおkwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「とりあえず戦う気はないみたいだなwwwwwwwwwwwwなんか知らんがラッキーだなオレらwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「どういうことだってばよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「………」


ガフガリオン「……何だか知らンが、戦わずに済みそうだな?」

アグリアス「一体、どういうことだ……? 何故、あのゴブリンたちはラムザに頭を下げているのだ?」

ラヴィアン「ま、まあ、いいのでは? 我々も無駄に戦闘にならずに済みましたし……」

アリシア「チョコボも無事ですしねっ」

アグリアス「う、うーむ……。これでいいのだろうか……?」



ブラックゴブリン「ゴブ……ゴブゴブゴブ……」

ゴブリン「ゴブー……」

ラムザ「うーん、フランソワがいれば通訳を頼めたんだけどなぁ……」

ラッド「オレたちは魔獣語なんざわからないしな。まあ何にせよ、おまえに逆らうつもりはないみたいだぜ?」

ラムザ「え、そうなの?」

ブラックゴブリン「ゴブッ」

ゴブリン「ゴブー」

ラムザ「……そうなのかな? まあいいけどね、余計な手間が省けて」

アルガス「………」

553: 2014/01/19(日) 19:06:08.70 ID:0jvASk/d0
ラムザ「おらっwwwwwwwクソチョコボwwwwwwwwwwwwこれでいいだろwwwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「ク…クェ~ッ!!」

ガフガリオン「よかったな、おまえ。ラムザに感謝しろよ」

ボコ「クェッ!?」

ラムザ「そうだぞ感謝しろよーwwwwwwwwwwwww僕はおまえの命の恩人なんだからなーwwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「ク、クェェ~!」

アグリアス「な、何だ??」

ラヴィアン「アグリアス様の後ろに……」

アリシア「隠れちゃいましたね……」

ラムザ「逃げてんじゃねーよ恩知らずがwwwwwwwwwwwwwさっさと戻ってこないとまた丸刈りにしてやんぞおらっwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「」

アグリアス「」

ラヴィアン「」

アリシア「」

554: 2014/01/19(日) 19:12:23.53 ID:0jvASk/d0
ラムザ「さーてwwwwwwwwwwおまえは普通のチョコボと違って賢そうだからwwwwwwwwwwwwこっちの言ってることはわかってるんだろ?wwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「ク、クェ~……」

ラムザ「だったらわかるよなぁwwwwwwwwwww命の恩人には誠意を見せないとなぁ?wwwwwwwwwwwwそこには人もチョコボも関係ないってわかるよなぁ?wwwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「ク、クェ……」

ラムザ「ってことでwwwwwwwwwwおまえは今日から僕の下僕二号なwwwwwwwwwwwwww精一杯ご主人様に尽くせよ家畜wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「」

ラムザ「いやー助かるわーwwwwwwwwww移動で何時間も歩くのってかったるくてさーwwwwwwwwwwwwこれで楽できるわーwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「いいなぁラムザwwwwwwwwwたまにはオレにも乗せてくれよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「もちろんさマイフレンドwwwwwwwwwwwっていうか二人乗りくらい余裕でしょ余裕wwwwwwwwwwwwwwwついでに荷物も積み込もうずwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「そりゃいいなwwwwwwwwww武器とか防具って地味にクソ重いんだよなwwwwwwwwwwwww助かるわーwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「んじゃそういうことでwwwwwwwwwwwwこれからよろしく頼むよチョコボくんwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「」

556: 2014/01/19(日) 19:19:55.31 ID:0jvASk/d0
ラッド「それで、ラムザ? このゴブリンたちはどうするんだ?」

ブラックゴブリン「ゴ、ゴブー……」

ゴブリン「ゴブゴブー……」

ラムザ「うーん……。ここまで見事な土下座をされちゃうと、頃すのはちょっと躊躇っちゃうなぁ」

ラッド「珍しいな、おまえがそんなことを言うなんて。見逃してやるのか?」

ブラックゴブリン「ゴブッ?」

ゴブリン「ゴ、ゴブー……?」

ラムザ「いや……下僕の素質がありそうだなぁと思ってね。せっかくだからこいつらも連れて行こうかな、色々と使えそうだし」

ブラックゴブリン「」

ゴブリン「」



ラッド「マジかwwwwwwwwwwゴブリン仲間にしちゃうのかwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「いや、だってさwwwwwwwwどこぞの没落貴族サマよりも見事な土下座なんだもんwwwwwwwwwwwwwこいつらも下僕になるのを望んでるんだよきっとwwwwwwwwwwwwwww」

ブラックゴブリン「ゴブッ!?ゴブゴブゴブッ!?!!?!?」

ゴブリン「ゴブッ!? ゴビャァァァッ!?!?」

ラムザ「そうかーそんなに嬉しいかーwwwwwwwwwwwwwそんなに喜ばれるとこっちまで嬉しくなっちゃうなぁwwwwwwwwwwwwwこれからよろしくねwwwwwwwwwwwwたっぷり可愛がってやんよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ブラックゴブリン「」

ゴブリン「」

558: 2014/01/19(日) 19:29:19.58 ID:0jvASk/d0
ラムザ「さ、行きましょう、アグリアスさん」

アグリアス「あ、ああ……ところで」

ラムザ「どうしました?」

アグリアス「……そのチョコボとゴブリンたちは、本当に連れて行っていいのか?」

ラムザ「えっ?」


ボコ「クェェッ!グェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ッ!!」

ブラックゴブリン「ゴビャァァァァッ!!!」

ゴブリン「ゴブゴブゥゥゥッ!ゴビャァァァッ!!」

アグリアス「………」


ラムザ「どうしたんです、アグリアスさん?」

アグリアス「……いや、その、なんだ。私には、その……なんというか、とても嫌がっているように見えるのだが……」

ラムザ「まっさかーwwwwwwwwwwwwこんなに喜んでるじゃないですかーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「そ、そうなのだろうか……?」

ラヴィアン「え、えぇ……?」

アリシア「いやいやいやいや……」


ボコ「クェェッ!クェェェェ~ッッ!!」

ブラックゴブリン「ゴブゴブーッ!!」

ゴブリン「ゴビャァァァァッ!!」

アグリアス「その、ラムザ? モンスター育成に詳しくない私が言うのもなんだが、これはどうみても……」

ラムザ「大丈夫ですってwwwwwwwwwww僕の知り合いに魔獣語のわかる話術士がいるんですwwwwwwwwwwwwwwだから僕も彼らが何を言いたいのか何となくわかるんですよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「そ、そうなのか……?」

ラムザ「ええwwwwwwwwwwwwwww彼らも僕の役に立てて嬉しいって言ってますwwwwwwwwwwとても喜んでますよwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「そ、そうか。それなら問題ない……な? すまなかったな、疑ってしまって」

ラムザ「気にしないでくださいwwwwwwwwwwww彼らは人間の言葉を話せませんからねwwwwwwwwwww誤解されても仕方ないですよwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「」

ブラックゴブリン「」

ゴブリン「」

562: 2014/01/19(日) 19:47:29.25 ID:0jvASk/d0
─────────


北天騎士団騎士「もう、あとがないぞ! 観念するんだな!」

ゴラグロス「ち、畜生ッ……!こんなに早く追手が来るなんて……!」

北天騎士団騎士「おとなしく王女を引き渡すんだ。そうすれば、おまえの命だけは助けてやろう!」

ゴラグロス「ほ、本当かッ!?オレを見逃してくれるのかッ!?」

北天騎士団騎士「ああ、約束しよう! さぁ、王女を渡すんだッ!!」

ゴラグロス「やった!助かった! ほら女、早く行けッ!!」

オヴェリア「」


ディリータ「ゴラグロス、勝手な真似をするのはよせ。誰がそんなことを許すと言った?」

ゴラグロス「!?」

北天騎士団騎士「な、何者──がはッ!?」



北天騎士団騎士「」

ディリータ「……次はないぞ。おまえは自分の立場をよく知っておくことだ」

ゴラグロス「す、すみませんでしたぁッ……!」

ディリータ「フン、今回は見逃してやる。さぁ、さっさと逃げるぞ──ッ!?」

ゴラグロス「ど、どうした……!?」

ディリータ「……どうやら、そう簡単にはいかないようだな。来るぞッ!!」

ゴラグロス「え、えぇ……!?」

563: 2014/01/19(日) 19:50:27.99 ID:0jvASk/d0
北天騎士団騎士A「いたぞ!王女誘拐犯だッ!!」

北天騎士団騎士B「囲めッ!ここで仕留めるんだッ!!」

北天騎士団騎士C「ゴルターナ軍の手先を逃がすなッ!!」


ディリータ「……随分と増援が早いな。まるで、王女が誘拐されることを最初から想定していたかのようだ。 ……ラムザ、アルガス。おまえたちもそう思うだろ?」

ゴラグロス「な、何ッ!?」



アグリアス「オヴェリア様ーッ!!」

オヴェリア「アグリアス!!」

ガフガリオン「おいおい……どういう状況だ、こりゃあ?」

ラムザ「ディリータ……!」

アルガス「(あ、ああああああ……!あ、あの野郎、本当に生きてやがったッ!!くっそおおおおおおッ!!!!嫌な予感ってのはどうして当たるんだッ!?!?)」

ラッド「おいアルガスwwwwwwwwwwおまえ顔色やばいぞwwwwwwwwwwwwwきめぇwwwwwwwwwwwwwww」

565: 2014/01/19(日) 19:58:53.10 ID:0jvASk/d0
北天騎士団騎士A「チッ!余計な連中がやってきたか! ガフガリオン、そいつらを殺せッ!!一気にカタをつけるぞッ!!」

ガフガリオン「どういうことか、よくわからンが……これも契約だ。仕方ないな!」

アルガス「!?」

ラムザ「え?」

ラッド「おい、ガフガリオン、何言ってんだ?」

ガフガリオン「ま、これも仕事だ。恨まないでくれよ、お姫さま」

アグリアス「ガフガリオン、貴様、裏切る気かッ!!」

ガフガリオン「裏切る? とンでもない。こいつらはホンモノさ」

アグリアス「何……ッ!?」

ガフガリオン「オレたちの仕事は、お姫さまが“無事に”誘拐されるようにすることだ。そして、こいつらの任務は誘拐したやつらを口封じのためにここで始末することなのさ!」

アルガス「(何だとッ!? ってことは、この誘拐は最初から……ッ!!)」


アグリアス「どういうことだ?? 誘拐が狂言だとでもいうのか??」

ガフガリオン「邪魔なンだよ、そのお姫さまはな! 正統の後継者はオリナス王子だけでいいんだ。お姫さまが生きていると担ぎ出すヤツがあらわれるからな!」



ディリータ「どうせ頃すことになるのなら、役に立ってもらおう……。ゴルターナ軍に誘拐されたことにしてそのまま頃してしまえば、邪魔なライバルを失脚させることができ、邪魔なお姫さまも処分できる……」

ディリータ「ラーグ公が書いたシナリオはそんなところだろう。……いや、そのシナリオを書いたのはきっとダイスダーグだな。ラムザ、おまえもそう思うだろ?」

ラムザ「(やべぇwwwwwwwwwwww話の半分も理解できなかったwwwwwwwwwwwwつまりどういうことだってばよwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ディリータ「おまえちゃんと人の話聞けよwwwwwwwwwwww今オレめっちゃかっこいいこと言ったところなんだからwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ちょwwwwwwwwwwwwwwwなんでばれたしwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「顔見ればわかるわそんなんwwwwwwwwwwww義兄なめんなwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


アルガス「(あのクソうざい口調とノリ……!間違いなく本物だ……ッ!ち、畜生ッ、何で生きてるんだよッ!きちんと氏んでおけよッ!!)」

ラッド「だから顔やべぇってwwwwwwwwwwwwwww鏡見てこいよ鏡wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「うるせぇ!!」

566: 2014/01/19(日) 20:05:04.46 ID:0jvASk/d0
ガフガリオン「そういうわけだ、ラムザ、アルガス。こいつらを皆頃しにするぞ!」

ラムザ「また、力の弱い者を犠牲にしようというのか……。 ……そんなことを許しはしない! これ以上、ティータのような犠牲者を出してはいけないんだッ!!」


ラッド「そんなことを許しはしない!(キリッ だっておwwwwwwwwwwwwwwラムザかっけぇwwwwwwwwwやべぇwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「暫く会わないうちにかっこよくなったなラムザwwwwwwwwwwwwお兄ちゃん嬉しいぞwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うるせーばかwwwwwwwwwwwたまにはいいだろ格好つけたってwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「これ以上、ティータのような犠牲者を出してはいけないんだッ!!(キリリッ」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「おいばかやめろwwwwwwwwwwww怒るぞwwwwwwwwwwwwwww本気で怒るぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ガフガリオン「」

アグリアス「」

オヴェリア「」



アルガス「………」

570: 2014/01/19(日) 20:15:19.16 ID:0jvASk/d0
ガフガリオン「よ、よくわからンが……つまりラムザ、おまえはオレの命令には従えないというンだな?」

ラムザ「ま、そういうことになるね。兄さんと一緒に胡散臭い計画を企てているであろう人と、昔からの親友であり、義理の兄弟でもあるディリータ。どっちを信用するかと言われれば、答えは最初から決まっているよ」

ガフガリオン「そうか、残念だ。 ……なら、おまえもここで氏ぬンだなッ!!」

アグリアス「ガフガリオン、貴様ッ!!」

ラヴィアン「最初から、全部仕組まれていたっていうの!?」

アリシア「最悪ッ!!」

アルガス「………」


ラッド「チッ、仕方ないな! おいラムザ、オレはおまえについて行くぞ!王女様を助けるんだろ!?」

ラムザ「ラッド……!」

ラッド「退屈な傭兵生活にも飽き飽きしていた頃だ、ちょうどいいさ!さぁ、やるぞッ!!」

ラムザ「ありがとう、ラッド!」

アルガス「………」



アルガス「(ガフガリオンの目的は王女の暗殺。この計画を企てたのは、ラーグ公か、ダイスダーグ卿か……。どちらにせよ、北天騎士団のトップクラスの連中だ)」

アルガス「(でもって、ラムザの野郎は従うつもりはないらしい。……ってことは、つまり……)」

アルガス「(……ここでガフガリオンを援護して、北天騎士団側に付けば……! オレは、自由になれる……ッ!?)」


アルガス「………」

アルガス「………」

アルガス「……い」









アルガス「いよっしゃああああああああああああッ!!!!やってやる!やってやるぞッ!!!!」

ガフガリオン「!?」

アグリアス「!?」

オヴェリア「!?」

571: 2014/01/19(日) 20:20:16.94 ID:0jvASk/d0
アルガス「(ここでラムザのクソ野郎をブチ頃して、ディリータのクズ野郎も始末してしまえばッ!!もうオレを縛るものは何もないッ!!)」

アルガス「(そして、ここでこの計画に協力すれば!ダイスダーグ卿もオレの借金をチャラにしてくれるかもしれないッ!!)」

アルガス「(オレの快適な人生ッ!自由な暮らしがッ! もうすぐそこまで迫ってきてるんだッ!!)」

アルガス「(イヤッホォォォォォォォォオオオゥッ!!!!11!!11!1!!!!)」





ラムザ「ちなみにアルガス?もし裏切ったらどうなるかわかってるよね?」

アルガス「えっ?」

ラムザ「僕からフランソワへの定期連絡が一度でも途切れたら、その時はすぐにでも君の親族一同を皆頃しにする手筈になっているからね。そこのところ、忘れないでよね?」

アルガス「」

ラムザ「図星かよwwwwwwwwwwwwwwwww馬鹿かおまえはwwwwwwwwwwwwwwwwwwそう簡単に裏切らせてたまるかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

589: 2014/01/20(月) 22:31:57.11 ID:DykhazqM0
アルガス「ちくしょう、畜生ッ! ガフガリオン、アンタはこの計画を知ってたのか! 何故、こんな仕事をッ!!」

ガフガリオン「何故だと!? 金を稼ぐのに理由もクソもあるか! オレはプロの傭兵なンだぞ!請け負った仕事はどんな内容でもやり遂げる、それがプロってもンだ!」

アルガス「何故、オレに話してくれなかった! どうしてだッ!!」

ガフガリオン「話したらどうした?オレを止めたか? オレたちがやらなくても誰かがこの仕事を請け負うンだ!わかるか! おまえの知らないところで誰かが氏ぬンだ!それが現実だ! おまえは、おまえの知らないところで起きていることを止められるとでもいうのか!?」

アルガス「知ったことかそんなもの! アンタが事前にオレに話してさえくれていれば!オレは協力を惜しまなかったものをッ!!」

ガフガリオン「えっ」

アルガス「王女がどうなろうと知ったことじゃねぇ!頃したきゃ殺せばいいだろうがッ! だったら事前にオレも計画に参加させてくれればよかったんだ! そうしたら、オレは何でもしたのに! そうしたら、オレはラムザの言いなりになんかならずに済んだのにッ! アンタがもったいぶって計画を黙っていたせいで、オレはこのクズ野郎から離れるチャンスを逃しちまったんだよッ!! どうしてくれるんだこの野郎ッ!!」

ガフガリオン「知らねぇよ! クズかおまえはッ!!」

アルガス「やかましいッ!!」



ラムザ「見てよラッド。なんて見苦しい言い争いなんだろうね……」

ラッド「ああ、まったくだ。どんなに落ちぶれても、あんな人間にはなりたくないもんだな……」

アルガス「うるせぇ!」

ガフガリオン「うるせぇ!!」

590: 2014/01/20(月) 22:45:04.22 ID:DykhazqM0
アグリアス「オヴェリア様ッ! 今、お助けいたしますッ!!」

ガフガリオン「そうはさせるか!」

アグリアス「自分が何をしようとしているのか、貴様はわかっているのかッ!? オヴェリア様は養女といえども王家の血筋。そのような方を貴様は手にかけようというのだぞッ!」

ガフガリオン「ああ、わかっているさ!よぉく、わかっているとも! 王女といえども邪魔なら排除される! それが頂点に立つ“王家の血筋”ってヤツなンだろ? だったら遠慮はいらねぇ、オレは契約に従って、邪魔なお姫さまをブッ頃すまでさ!」

アグリアス「貴様ッ、オヴェリア様を愚弄するか!」

ガフガリオン「邪魔なら殺される……、オレたち平民と変わらんってことさ! 違うのは、おまえのような頭の固いヤツらが何も考えずに忠誠を誓うってことぐらいか!! 生きていたって、頂点に立たない限り利用されるだけなンだ。だったら今、殺された方がマシだぜッ!」

アグリアス「ならば、私が護ってみせる!!」



ラムザ「なるほどね。あなたの言い分はよくわかったよ、ガフガリオン」

ガフガリオン「だったら何だ? 今からでも、オレと一緒にお姫さまを頃す側に付くか?」

ラムザ「いいや、それは遠慮しておこうかな。今の僕は北天騎士団の一員でもなければ、あなたの部下でもない。王女暗殺なんて大それたことに興味はないし……何より、性に合わないんだよね。兄さんの手の上で、みすみす踊ってやるってのはさぁッ!」

ガフガリオン「そう言うと思ったぜ! なら、手加減はせンぞッ!!」

ラムザ「望むところさ!!」









アルガス「(おかしい……あのクズがまともなことを言ってるぞ……? これじゃあオレだけがクズ野郎みたいな流れになっちまうじゃねぇか……。いつもみたいに最低な発言しろよクズ野郎が……!)」

ラッド「(この顔wwwwwwwwwwwwこいつ絶対しょうもないこと考えてるなwwwwwwwwwwwwwwwすげぇわかりやすいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

592: 2014/01/20(月) 22:57:05.76 ID:DykhazqM0
北天騎士団騎士B「」

ディリータ「ゴラグロス、早くそっちを片付けろッ!!!」

ゴラグロス「ずあッ!!」

北天騎士団騎士C「がふッ!?」

ゴラグロス「……ふぅ。これでいいんだろ、これで!」

ディリータ「上出来、だッ!」

北天騎士団騎士A「ッ!? チッ、なかなかやるなッ……!」



アルガス「ディリータ、ゴラグロス!この野郎、生きてやがったのかッ!!」

ディリータ「こんなところで再会するとはな! あいかわらずラムザの言いなりか?」

アルガス「」

ディリータ「図星かよwwwwwwwwwwwほんと成長しないなおまえwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「う、うるせぇッ! おまえにオレの気持ちがわかるか、この王女誘拐犯がッ! どうせおまえも、金に目が眩んで王女誘拐計画に加担してるんだろ!?」

ディリータ「冗談を言うな!オレはお姫さまを助けにきたのさ! お姫さまを利用しようというやつらの手から、お姫さまを自由にするためにな!!」

アルガス「何だと……!?」

ガフガリオン「ウソを言うンじゃねぇ!おまえも雇われたンだろ? 金のために王女誘拐という仕事を請け負ったンだろ!今さらシラを切るンじゃねぇッ!!」

ディリータ「貴様と一緒にするな! 金のためにやっているわけではない!」

ガフガリオン「じゃ、誰だ?オレの仕事を邪魔するヤツは? 計画をかぎつけたガキが正義感に駆られて王女を救出に来たとでもいうのかッ!? おまえは誰に雇われている?誰からこの計画を聞いた? 言えッ!!」

ディリータ「それは貴様の知るところではない!」





ゴラグロス「(なんかどんどん取り返しのつかないことになってるぞ……。あー帰りたい……すっげぇ帰りたい……。 それにあの金髪のガキを見てると、古傷が疼くんだよぉ……)」

ラッド「(なんかあいつwwwwwwwwwwwアルガスと同じ臭いがするwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

593: 2014/01/20(月) 23:03:41.73 ID:DykhazqM0
オヴェリア「貴方は何者なの……? 味方、それとも敵……?」

ディリータ「あなたと同じ人間さ!」



ラムザ「『あなたと同じ人間さ!(キリリッ』」

ラッド「『あなたと同じ人間さ!(ドッヤァァァ』」

ディリータ「おいばかやめろwwwwwwwwwwwwwwそういうのやめろマジでwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「どの口がwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「まったくだなwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「悪かったwwwwwwwwwww悪かったってばwwwwwwwwwwwwだからほんとやめてお願いwwwwwwwwwwwwww今オレすっげぇ恥ずかしいのwwwwwwwwわかるだろ?wwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

オヴェリア「」

597: 2014/01/20(月) 23:09:52.84 ID:DykhazqM0
北天騎士団騎士A「ぐあぁッ!!」

アルガス「(クソッ!あの騎士が邪魔でディリータに当たらんッ!!)」

ゴラグロス「(ばっ……!撃つなよッ!絶対オレに向けて撃つなよッ!?)」

ディリータ「(あぶねぇwwwwwwwwあいつ絶対オレのこと狙ってるわwwwwwwwwwwwwこれだから没落貴族はwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(アルガスwwwwwwwwwwwどさくさに紛れてディリータのこと狙ってるwwwwwwwwwwwせこいwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

アルガス「(氏ねッ!氏ねッ!氏ねぇぇッ!!)」


北天騎士団騎士D「あがががが」

北天騎士団騎士E「あべしっ」


アルガス「だから邪魔なんだよッ!!」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「クソがぁッ!氏にやがれッ!!」

ディリータ「おっとwwwwwwwwwwwwwwwwwwwゴラグロスバリアーwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ゴラグロス「ぐはッ!?」

ラムザ「ひどいなディリータwwwwwwwwwwwww咄嗟に仲間を盾にするなんてwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「酷いのはそっちの没落貴族だろwwwwwwwwwwwwお姫さまを助けるんじゃないのかよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「まったくだよwwwwwwwwwwwこれはちょっとペナルティが必要かなぁwwwwwwwwwwwww後でフランソワに連絡しよっとwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



アグリアス「(みんな……一体誰と戦っているのだ……?)」

ゴラグロス「(い、いてぇ……ケアル……誰かケアルを……)」

オヴェリア「」

599: 2014/01/20(月) 23:19:23.23 ID:DykhazqM0
北天騎士団騎士E「」

北天騎士団騎士F「」

ガフガリオン「(チィッ! どいつもこいつもふざけた野郎だらけだってのに、着実にこっちの戦力が減ってやがるッ! 腐ってもベオルブの人間だということか……!)」


アグリアス「オヴェリア様、御無事ですかッ!?」

オヴェリア「アグリアス!」

ディリータ「ちょうどいいところに来た。オレたちは残りを片付ける。その間、精々しっかりお姫さまを守るんだな!」

アグリアス「言われなくともッ!!」



ラムザ「これで、ひとまずオヴェリア様の安全は確保できたね。どうする、ガフガリオン?まだ続けるかい?」

ガフガリオン「(この人数相手にオレ一人では、流石に分が悪い……! クソッ、ここらが潮時かッ!!)」

ラムザ「ちょっとーwwwwwwwwwどうするか聞いてるんですけどー?wwwwwwwwwwwww答えるつもりがないなら撃っちゃうよ?wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ガフガリオン「……フン。そりゃ御免だ……なッ!!」

ラムザ「え、ちょ」

ガフガリオン「ラムザッ!次はこうはいかンぞッ!!」

ラムザ「………」

601: 2014/01/20(月) 23:27:53.17 ID:DykhazqM0
北天騎士団騎士G「あ、がぁ……ッ!!」

ディリータ「……これで最後か。思った以上にてこずったな」

ラッド「ああ。どこかの誰かさんが、どさくさに紛れて味方ばっかり狙ってたせいでな」

アルガス「………」

ディリータ「おまえほんとどうしようもないクズだなwwwwwwwwwwwwww何とかならんのかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「まったくだなwwwwwwwwwwwwwwww流石のオレも引いたわwwwwwwwwwwwwww空気嫁wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「うるせぇ!!」

ゴラグロス「(あの、そろそろケアルを……)」



アグリアス「オヴェリア様、もう大丈夫です」

オヴェリア「ありがとう、アグリアス。わざわざ追ってきてくれて……、大変だったでしょう?」

アグリアス「何を仰いますか。オヴェリア様の身をお守りするのが私の務め。この程度、苦労のうちに入りませぬ」

オヴェリア「アグリアス……ありがとう」

アグリアス「勿体無きお言葉です、オヴェリア様……」



ラムザ「そっちも終わったようですね、アグリアスさん」

アグリアス「ラムザ。 ……ガフガリオンは、どうしたのだ?」

ラムザ「すみません……まんまと逃げられました。ガフガリオンがテレポを使えるなんて、同じ傭兵団で生活していた僕も知りませんでした……」

アグリアス「そうか……。奴は、おまえが計画に賛同しないであろうことも見越していたのだろうな……」

ラムザ「ええ、僕もそう思います。だからこそ、奥の手を今の今まで隠し通してきた……。してやられましたよ、まったく」

アグリアス「………」

607: 2014/01/20(月) 23:37:28.58 ID:DykhazqM0
─────────


ディリータ「オヴェリア王女をオレに預けるんだ。その方がお姫さまのためだぞ」

アグリアス「私が、それを承諾するとでも?」

ディリータ「……思わんな」

ラムザ「ディリータ、君は一体何をしようとしているんだ? それに、どうして君がゴルターナ軍に……?」

ディリータ「企む? とんでもない、オレは真実を言っているだけさ」

アルガス「何だと……?」

ディリータ「そうだろ? 北天騎士団を敵にまわしたおまえたちがお姫さまをどこへ連れて行くっていうんだ?」

アルガス「………」

ディリータ「すぐにおまえたちを捕らえるために、北天騎士団の精鋭たちがやってくることだろう。いったいどこへ逃げるつもりなんだ?」

アルガス「そ、それは……」



ディリータ「よく考えてみろ。ラーグ公の計画ということは王妃も知っているってことだ。つまり、王家は味方じゃない」

ラムザ「……だろうね。それに北天騎士団が動いている以上、もうガリオンヌ自体が敵地も同然だ」

ディリータ「そういうことだ。 ……なら、ゴルターナ公か? いや、それも無理だ。自分の疑いを晴らすためにおまえたちを処刑するぜ」

ラッド「げっ、処刑かよ……」

ラヴィアン「……ひょっとして、私たち」

アリシア「とんでもない泥沼に嵌っちゃったんじゃあ……?」

アグリアス「………」

609: 2014/01/20(月) 23:46:31.94 ID:DykhazqM0
アグリアス「……ならば、おまえならどうするというんだ?」

ディリータ「おまえたちにはできないことをするだけさ」

アルガス「どういう意味だ?」

ディリータ「さあな……」


ラムザ「かっこつけんなよーwwwwwwwwwwwwもったいぶってないで教えろよーwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「そうだそうだwwwwwwwwww教えろよーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「うるさいなwwwwwwwwwwwwここはこう言っといたほうがミステリアスな感じがするだろwwwwwwwwwwwwww少しは空気読めよwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「どっちもうるせぇんだよ馬鹿どもが!いいから教えやがれ!!」

ディリータ「やなこったwwwwwwwwwwwww誰がおまえなんかに教えるかwwwwwwwwwwwwばーかwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「ちょwwwwwwwwwwwwwひでぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「いやいやラッドwwwwwwwwwwww僕たちの間柄って昔からこんな感じだよwwwwwwwwwwwww平常運転平常運転wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「そうそうwwwwwwwwwwwww気にしなくておkwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「そうだったのかwwwwwwwwwwそりゃすまんかったwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「気にするなwwwwwwwwwwwそれになんだかおまえとはいい友達になれそうな気がするぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「それはオレも思ったwwwwwwwwwwwwなんだか初めて会ったような気がしないんだよなwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「それはいいねwwwwwwwwwwwwwwwじゃあ折角一年ぶりに再会できたことだしwwwwwwwwwwww僕たちの出会いと友情にwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ディリータ「乾wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「杯wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「いえーいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



アルガス「(悪夢だ……これは悪い夢だ……そうに違いない……)」

ゴラグロス「(ポーションうめぇ)」

610: 2014/01/20(月) 23:52:50.64 ID:DykhazqM0
ディリータ「さて……、オレたちはそろそろ行くとしよう」

アグリアス「………」

ディリータ「そう心配そうな顔をするな、騎士様。少しばかり気が変わった」

アグリアス「なに……?」

ディリータ「おまえたちに、お姫さまをもう少し預けておくことにしよう。周りは敵だらけだが、その意気込みが本物なのであれば……まあ、頑張るといいさ」

アグリアス「……当然だ!オヴェリア様は、必ずお護りしてみせる!私の何に代えてもだ!」

ディリータ「それは結構なことだ。精々、期待させてもらうとしよう」

アグリアス「………」



ラムザ「ディリータ……。また会うことができて嬉しいよ」

ディリータ「……ティータが、助けてくれた……」

ラムザ「え?」

ディリータ「あの時、ティータがオレを守ってくれたんだ……」

611: 2014/01/20(月) 23:59:17.67 ID:DykhazqM0
─────────


話術士『ラムザちゃん、ダメッ!もう間に合わない!ラムザちゃんまで巻き込まれちゃうわよぉ!!』

ラムザ『は、離してくれ、フランソワ! ディリータ!ディリータッ!! ディリ───やっべもう爆発するやべぇwwwwwwwwwww逃げるぞビXチwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

話術士『きゃっ!?』

ラムザ『ディリータ!絶対に……、絶対に、生き延びてくれッ!約束だッ!!』

ディリータ『………』



ラムザ『行くぞ、フランソワ!ここから逃げるんだッ!!』

話術士『ちょ、ちょっと、ラムザちゃ──あっ、もぉっ、強引なんだからぁ♥』

ラムザ『うるせぇばかwwwwwwwwwwwwwwwあんまり変なこと言うと捨ててくぞwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

話術士『ちょっとぉ~!せっかくのお姫さま抱っこなんだからぁ、少しくらいはロマンチックにぃ……』

ラムザ『いいから行くぞッ!逃げるんだよォォォーッ!!』



ディリータ『………』

612: 2014/01/21(火) 00:05:27.18 ID:X1znMADE0
ディリータ『(……行った、か……)』

ディリータ『(そうだ、ラムザ……。それで、いいんだ……。 おまえたちは、生きてくれ……オレの分まで、な……)』

ディリータ『(……オレは、もう)』


ティータ「」

ディリータ『………』


ディリータ『……ティータ。オレは、おまえの兄キ失格だな……』

ディリータ『肝心な時に傍にいてやれなくて。絶対に助けるだなんて言いながら、結局、おまえを助けることができなくて……』

ディリータ『本当……ダメな兄キで、ごめんな……』

ディリータ『………』



ディリータ『……もう、爆発する、か』

ディリータ『心配するなよ、ティータ。オレも今、おまえのところに行くからさ……』

ディリータ『………』





ゴラグロス『……う』

ディリータ『……ッ!!』

613: 2014/01/21(火) 00:13:23.95 ID:X1znMADE0
ディリータ『ゴラグロス、貴様……ッ!!』

ゴラグロス『た、助けて……、助けて、くれ……』

ディリータ『ふざけるなッ!! 元はといえば、貴様のせいでティータは──ッ!?』

ゴラグロス『!? あ、あぶな──』

ディリータ『くッ、あ……?』



ディリータ『』

ゴラグロス『た、建物の、破片……? ほ、本当に、爆発する…のか……?』



ゴラグロス『……い、イヤだ……!氏にたく……、氏にたく、ない……!』

ディリータ『』

ティータ『』

ゴラグロス『イ、イヤだ……、だ、誰か……!助けて、くれ……!』

ディリータ『』

ティータ『』

ゴラグロス『誰か、誰でもいい……、助けッ──』












ティータ『──!! 兄さんッ!!』

ゴラグロス『ッ!?』

ティータ『大気に散る光よ、その力解き放ち、堅牢なる鎧となれ! プロテジャ!』

ゴラグロス『お、おまえ、なんで──ッ!?』

614: 2014/01/21(火) 00:14:11.47 ID:X1znMADE0
          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
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     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ

618: 2014/01/21(火) 00:21:31.28 ID:X1znMADE0
─────────


ゴラグロス『………』

ゴラグロス『……う、あ……、こ、ここは……? オレは、気を失って……いた、のか……?』

ゴラグロス『………、? 気を、失って……た? って、ことは……』

ゴラグロス『……生きて、る? 生きてるのか、オレは……!?』

ゴラグロス『………』

ゴラグロス『……は』

ゴラグロス『は、はは……、はは……! ははは、はは……!!』



ゴラグロス『生きてる……!オレは、生きてるんだ……ッ!!』

ゴラグロス『やった……!やった、やったぞ……ッ!!オレは、生き残ったッ!!』

ゴラグロス『は、はは……!はははははッ!! あのザルバッグ将軍率いる北天騎士団からッ!生きて逃げおおせることができたッ!!なんという奇跡なんだ、これはッ!?』

ゴラグロス『やった! やったァァァァァーッ!!!!』















ティータ『はい、動かないでくださいね。武器を捨てて、そのままゆっくりと両手を上に挙げてください』

ゴラグロス『』

620: 2014/01/21(火) 00:35:08.16 ID:X1znMADE0
ゴラグロス『お、おま……、おま、え、は……ッ!?』

ティータ『動かないでくださいと言ったはずです。背中に押し付けられているものが何だか、御存知ありませんか?』

ゴラグロス『せ、せなか……? な、何、が……』

ティータ『ボウガンです。アルガスさんが持っていた物が落ちていたので、折角なので使わせて頂くことにしました。あなたが少しでもおかしな動きを見せたら、私は躊躇なく引き金を引きます。いいですか?』

ゴラグロス『』

ティータ『無言は肯定と受け取ります。 それでは……まずは、一言だけ言わせてください』

ゴラグロス『』

ティータ『よくもディリータ兄さんを危険な目に遭わせてくれましたね、この豚野郎。あなたは何度頃してあげても気が済みません』

ゴラグロス『』

ティータ『本当なら、この場ですぐにでも心臓を射抜いて差し上げたいところですが……。今の私はとっておきのアイデアを閃いた自分に自画自賛中です。したがって、今はとても機嫌がいいので、今回だけは特別に大目に見てあげましょう』

ゴラグロス『』

ティータ『……何とか言ったらどうです? 私はおかしな動きをするなとは言いましたが、喋るなとまでは言っていませんよ。 ……それとも、このまま喋りたくても喋れない身体になりたいのでしょうか? そうなのであれば、私は別に構いませんが……』

ゴラグロス『!? ま、待て、やめてくれッ!頼むッ!!』

ティータ『最初からそう言えばいいんですよ、誘拐犯さん』

ゴラグロス『う、うぅ……!』

ティータ『ふふ、無様なひと……。そうやって、涙を流しながら私に懇願して。みっともなく鼻水を垂らしながら、自分より一回り以上も下の女の子に命乞いして。 ………ふふっ、情けない大人ですね。ディリータ兄さんの足元にも及ばないです』

ゴラグロス『』

622: 2014/01/21(火) 00:51:45.95 ID:X1znMADE0
ゴラグロス『そ、そもそも……、おまえはどうして、生きているんだ……!?』

ティータ『どうして、と聞かれましても。白魔法で傷を癒しただけのことが、そんなに不思議ですか?』

ゴラグロス『ば、バカなッ!そんなはずはない、オレはずっと見ていたんだ! おまえはあの時、確かに氏んでいたはず……ッ!』

ティータ『……この呪文、御存知ないですか?』

ゴラグロス『指輪……? な、なんだ? 裏に何か、刻まれて……』

ティータ『天使の指輪……。その名の通り、天使の加護が宿るとされている指輪です。 裏に刻まれているのは、所有者が氏の淵に立たされた際、一度だけ癒しの奇跡を与えてくれる高等呪文……リレイズの魔法です』

ゴラグロス『リ、レイ……ズ……?』

ティータ『あの時、あなたがザルバッグ兄さんと言い争っていた隙に。私は憶えていた呪文を唱え、この指輪に魔力を込めました。 ……ザルバッグ兄さんは優しいけれど、ダイスダーグ兄さんには逆らえない人です。私を見捨てろと命令されれば、きっと悩みながらも実行に移すはずだったから……』

ゴラグロス『………』

ティータ『……この指輪は、私の誕生日にディリータ兄さんが買ってくれたもの。兄さんが私にくれた指輪が、私を助けてくれた。 そして、兄さん自身もまた、自分の危険を省みずに私を助けに来てくれました……』

ゴラグロス『………』

ティータ『ねぇ、誘拐犯さん。私の兄さんは、とても素敵でしょう? 兄さんはいつもかっこよくて、いつも優しくて、いつも私をドキドキさせてくれる。そんな兄さんが、私は大好きなんです』

ゴラグロス『……う、ぁ……』

ティータ『……だから、本当なら。兄さんを危険な目に遭わせたあなたは、頃したくなるくらい大嫌い。兄さんを見下して、見せつけるように私を殺そうとしたアルガスさんも。兄さんが私を助けに来ることを知ってて、ザルバッグ兄さんに総攻撃するよう命令したダイスダーグも。ディリータ兄さんを悲しませるもの、苦しませるもの……。全部、全部、大嫌い……ッ!!』

ゴラグロス『(や、やばい……! こいつは……!危険だ……ッ!!)』

625: 2014/01/21(火) 01:14:25.81 ID:X1znMADE0
ティータ『……でも、いいんです。私、こうして攫われて、兄さんと離れ離れになってみて……ようやく、わかったんです』

ゴラグロス『……?』

ティータ『いくら義理の家族でも。いくら正式にベオルブ家の一員として認められても。表向きではベオルブ家に受け入れられても、それは結局、みんなバルバネス様の遺言に従っていただけ』

ゴラグロス『………』

ティータ『ダイスダーグは、私たちを見捨てようとした。ザルバッグ兄さんは、ダイスダーグの言うことを少しも疑おうとはしない。 ……ラムザ兄さんとアルマは、ディリータ兄さんの次に好き。だけど、私たちはどう足掻いて、あの二人と本当の意味での家族にはなれない……』

ゴラグロス『………』

ティータ『結局、私には兄さんしかいない。血を分けた唯一の肉親。たった一人の家族。 ……私の大好きな、ディリータ兄さん。狂ってしまいたくなるくらいに愛しい、本当の兄さん……』

ゴラグロス『お、おまえ……、実の、兄を……!?』

ティータ『……でも、これは禁断の愛。私はどれだけ兄さんを愛していても、兄さんがどれだけ私を愛してくれても。私たちが家族であり、兄弟である以上……私たち二人が結ばれることは、決して有り得ない』

ゴラグロス『……それは、そうだろう。余所の国は知らんが、少なくとも、このイヴァリースでは……な。 近親相Oなんてものは、人の道を外れた行為とされている……』

ティータ『ふふっ、あなたもみんなと同じですね。目先の常識にだけ囚われて、自分の理解の及ばないことは、理解しようとも思わない。今の世界という、ちっぽけな枠組みに縛られた、愚かしいひと……』

ゴラグロス『………』

ティータ『ねぇ、誘拐犯さん。だったら、私はどうすれば普通になるんでしょうか? 周りの人と同じになれば、私は普通になるんでしょうか?』

ゴラグロス『……それは、そうだろう? 周囲と同調することができるなら、異端などと言われることもないだろうに……』

ティータ『ふふっ……、では逆に問います。私がおかしいと言われるのは、世界の基準と私があまりにもかけ離れているからです。 ……それなら』

ゴラグロス『……?』

ティータ『それなら、私が世界の基準になれば? 私のこの感情が世界の基準で、周りの人たちが世界からズレているのだとしたら? それは、私が“普通”だということになりませんか?』

ゴラグロス『!? な、何、言って……!?』

ティータ『おかしいというのなら。許されないというのなら。 ……変えてしまえば、いいんです。 おかしくないように。許されるように。 私たちを拒む世界、そのものを』

ゴラグロス『ま、まさか……、おまえ……ッ!?』

ティータ『……ふふっ』














ティータ『……ねぇ、誘拐犯さん。 私と兄さんの世界のために、私たちに協力してくれませんか?』

ゴラグロス『』

629: 2014/01/21(火) 01:26:12.72 ID:X1znMADE0
ティータ『──こういった手順を踏んでいけば。世界は、私たちで変えられます』

ゴラグロス『バ、バカな……ッ! そんなことのために、おまえは、この世界の全てを利用するってのか……!?』

ティータ『……協力して、くれませんか?』

ゴラグロス『ふ、ふざけるな……! そんな馬鹿馬鹿しいことのために、命なんざ懸けられるかッ!!』

ティータ『………』

ゴラグロス『冗談じゃない!オレは降りさせてもらうぞ、こんな──』

ティータ『汚れ無き天空の光よ、血にまみれし不浄を照らし出せ』

ゴラグロス『ッ!?』

ティータ『この呪文、素敵だと思いませんか? 汚れ無き天空の光だなんて、まるで兄さんのことみたい……』

ゴラグロス『ホー…、リー……?』

ティータ『あれ、御存知でしたか? お世辞にも魔法に詳いようには見せませんが、人は見かけによらないですね』

ゴラグロス『………』

ティータ『こう見えても、私、白魔法だけは得意なんですよ。神父さまにも驚かれたくらいですから。このことは、アルマにも内緒にしてたんです』

ゴラグロス『なん…だと……? だ、だったら何故……オレたちに抵抗しなかった?』

ティータ『あなたたちに攫われてしまった時は、冷静さを欠いていたので何もできませんでした……。ですが、今であれば、このままホーリーであなたを消し炭にすることくらいは容易いですよ。試してみますか?』

ゴラグロス『』

ティータ『……もう一度聞きますね、誘拐犯さん。私と兄さんのために、一緒に世界を変えてくれませんか?』

ゴラグロス『』

630: 2014/01/21(火) 01:31:06.49 ID:X1znMADE0
ゴラグロス『わ、わかった……。おまえに、協力……する……』

ティータ『ふふっ、ありがとうございます。兄さんもきっと喜びます』

ゴラグロス『……だ、だが、オレが協力するとしてもだッ! おまえの兄は、そんな大それたことを実行しようとは思わないのではないのかッ!?』

ティータ『………』

ゴラグロス『そ、そうだッ! いくら妹の頼みとはいえ、自ら望んで世界を敵に回そうなどとは思わないはずッ!! そんなことは有り得ないッ!!』

ティータ『……ふふ』

ゴラグロス『な、何がおかしいッ!?』

ティータ『哀れなひと……。何も知らないくせに、私の兄さんを理解したつもりでいる……』

ゴラグロス『な、なんだと……!?』

ティータ『……では、直接本人に聞いてみましょう。そのほうが、あなたも納得するでしょうし……、ね』

ゴラグロス『………』



ディリータ『』

ティータ『兄さん。ディリータ兄さん。起きて……』

631: 2014/01/21(火) 01:39:26.70 ID:X1znMADE0
─────────



───兄さん……


(……誰だ、オレを呼ぶのは)


───ディリータ兄さん……


(……ティータ? ティータ……なのか?)


───ディリータ兄さん、起きて……


(……は。馬鹿か、オレは。 ……ティータは、氏んだんだ。ティータの声が聞こえるような気がするは、オレの未練がましい気持ちが幻聴となって表れただけ……)


───兄さん……ディリータ兄さん……


(……やめろ)


───ねぇ、兄さん……起きてよ……


(もう、やめてくれ……。 これ以上、オレに……ティータの声を、温もりを、面影を……! 思い出させないでくれ……!)


───兄さん……起きて、ねぇ……


(うるさい、やめろ……! ティータはもう、いない……! いないんだッ!!)


───兄さん、兄さん……






















ティータ『兄さん……、起きたらキスしてあげます』

ディリータ『ッ!!!!! こ、ここはどこだッ!? ティータ!? どこにいるんだッ!?』

ティータ『ふふ……。おはようございます、ディリータ兄さん』

ゴラグロス『』

632: 2014/01/21(火) 01:44:11.60 ID:FNPdCStwo
今回はシリアスだと思った途端にこれだよ!

【FFT】ラムザ「家畜に神はいないッ!!」【後編】

引用: ラムザ「家畜に神はいないッ!!」