友「あ、でも」

男「なによ」

友「平たい顔族でもイケてる職業かもしれないだろ、『ニンジャ』とか『ニンジャ』とか『ニンj

男「謎の忍者推し。サムライさんに謝れ、その場に土下座しろ」

友「じゃあ『ニンジャマスター』」

男「だから忍者から離れろ、さては貴様忍者だな？」

友「いやいや私は通りすがりの越後の縮緬問屋」

男「忍者から先の副将軍にクラスチェンジとかないから」

友「むしろ先の副将軍の意味が分からない」

男「よし、これから日本史の復習を始める」

友「ごめんなさいもうしません」

男「兎に角、中世ヨーロッパっぽいとこに東洋人っぽい人が頼りになるって概念がないと、
　　現れたもんにがっかりするんじゃないかと思うのよ」

友「多分東洋っぽいものと接触してないと難しいだろうなぁ」

男「あ、やっとこっちの話に乗ってくれたか。東洋っぽいものと接触出来てたとしてさ、それって
　　権力なり技術なり文化なりの一番イイトコなわけで、「高校生でーす」とか「くたびれたリーマンです」なんて
　　まあ、要らないわけだよねぇ？普通」

友「いらんだろうなあ、普通」

男「でも、今時の転生モノなんかだと割とありがちだよなあ」

友「まあねぇ、極々普通の老若男女が活躍するってのが醍醐味みたいなもんなんだろうなぁ……あれは？まんま転生じゃなくて
　　異世界に生まれ変わってある日、前世の記憶が……みたいなの」

男「あれは素直に生まれ変わり先で前世なんて関係なしに生きりゃいいのになあとかおもうけどなー」

友「あー、まあ、成る程ねぇ」

男「まあ、なんだよ。オレらみたいのが異世界転生したとこで、何の役にも立つわけないのさ」

友「んだねー」

召喚師「」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

男「わりぃね、にーさん……それとも『元いじめっ子』」って呼ぼうか？」ｹﾞﾝｷｿｳﾈ

召喚師「な……なんでお前ら……」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

友「よっす、久し振り」ﾔｱﾔｱ

召喚師「何なんだよ、何なんだ！！」

男「知らんよ、喚んだのはお前だろーが」

友「俺は巻き添え喰らったんだけどね」ﾌｰﾔﾚﾔﾚ

召喚師「バカなッ！何でこんな

男「にしてもさっきは笑ったな。オレら見たときのお前の顔、面白かった」

友「面白かったぞー。あ、写メ撮っといて見せてやれば良かったな」

男「にしてもお前あれなんだな。人生全うした後はこんなとこに生まれ変わってたんだな。」ｵﾓｼﾚｰ

友「何か雰囲気が、変わんないのな。ムダに偉そうっつーか、ムダに上から目線っつーか」ｳｹﾙ

召喚師「何でお前らなんだよ、なんで？！」

男「だから知らねーよ……あー、でもあれか？今、何かピンチっぽいよな。ここ戦場？」ｺｴｰ

友「この魔法陣っぽいとこから一歩出たらしい先には色んな神様やらマモノっぽい何かが氏屍累々だなぁ」ｷﾓｲ

男「ナニナニ、頼りになると思ってたコッチのモンがこんなになって、どーしよーもなくなった時に
　　前世のつかいっパシりコンビ思い出してくれちゃった？」ｱﾗﾔﾀﾞｶﾝﾄﾞｳ!

友「だーめじゃーん、お仕事中に雑念入れるから、オレらみたいの喚んじゃうんだろー」ｼｭｳﾁｭｳｼｭｳﾁｭｳ!

男「とりあえずオレらは絶対役に立たないんだからさ、元のとこにもどしてよ」

友「そーそー、はよ帰して」

召喚師「無理だろ……」

男・友「へ？」

召喚師「無理なんだよ！」

男「えー」

友「うわ、まじか……」

召喚師「お前ら喚び出したので魔力切れたんだよ、回復アイテムももうないんだよ！！クソッ！何でこんな

男「あちゃー、ご愁傷さんだねー」ﾅﾏﾀﾞﾌﾞﾅﾏﾀﾞﾌﾞ

友「まー、最期くらいは一緒にいてやんよ」ﾅﾏﾀﾞﾌﾞﾅﾏﾀﾞﾌﾞ

召喚師「じっ、冗談じゃない！！お、お前ら何とか

男「無理

友「だから、むーりー

男・友「諦めろ」ﾆｯｺﾘ

召喚師「」



【続かない】