1: 2019/08/03(土) 09:52:52.615 ID:xVx7nbUg0.net
美少女「じゃ、またねー」

俺(くぅぅ…入学してから一週間、美少女さんにいじられっ放しだ…)

俺「なんとかしなければ…」
 
~翌日~

美少女「じゃあね俺君。また明日」

俺「うん、じゃあまた明日。美少女」

美少女「んー?」

俺「さん…」

俺(しまった!緊張してつい“さん”を)
ふらいんぐうぃっち(13) (週刊少年マガジンコミックス)
3: 2019/08/03(土) 09:53:15.384 ID:xVx7nbUg0.net
美少女「あれ?呼び捨てにしようとしてなかった?」

俺「い、いや?」

俺(クソ、いきなり呼び捨てにして威圧感を与える作戦が…!)

俺「してないよ呼び捨てなんて…な、なに?」

美少女「ウソ吐いてる顔だ」ニヤッ

5: 2019/08/03(土) 09:53:33.932 ID:xVx7nbUg0.net
美少女「ホントのこと言ってくれるまで帰らないよ」

俺「えぇ…」

美少女「ほらほら早く」
 
俺(放課後に女子と二人なんて…早く終わらせねば…)

美少女「なんで急に、呼び捨てにしてみたの?」

俺「ちょっと、威圧感を与えられるかと…」

美少女「威圧感?あはははは!何それ?」

8: 2019/08/03(土) 09:54:29.334 ID:xVx7nbUg0.net
美少女「呼び捨てにしてもいいよ?」

俺「へ?」

美少女「ほらほら言ってみよー」

俺「えぇっ!」

俺(なんだこの、呼び捨てにしようとしている相手が遥か上に居るような感覚は…!)

俺(威圧どころか…!)

美少女「ほらほら~」

9: 2019/08/03(土) 09:55:04.111 ID:xVx7nbUg0.net
俺(くぅぅ!なんて楽しそうなんだ、美少女さん!い、言うしかないか…!)

俺「びーー」 

美少女「呼び捨てって、仲良い人にするものだと思うんだよねー、親しみを込めて」

美少女「ゴメン、遮っちゃって。どうぞ」

俺(そんなこと言われたら、恥ずかしくて言えるわけないだろぉぉぉ…!)

美少女「あれ~?顔、赤いよ?」

俺「いやっ!別に…」

10: 2019/08/03(土) 09:55:35.348 ID:xVx7nbUg0.net
美少女「あははっ!恥ずかしいの?」

俺「そんなんじゃないって…」 

俺(クッソぉ…!なんだかんだ言ってまんまと呼び捨てに出来ない状況に!)

美少女「したかったら、いつでもしていいからね?」

美少女「呼び捨て」

美少女「さて、楽しんだし帰ろっかなー じゃあね 俺」

美少女「俺…俺…うん。なんかしっくり来るや。明日からそう呼んでいい?」

俺「ええっ!? …いいけどさぁ」

14: 2019/08/03(土) 09:56:36.872 ID:xVx7nbUg0.net
くぅ疲れましたこれにて完結です

引用: 美少女「やっぱり面白いね、俺君は」