1: ◆iSY4c59rlo 2013/08/19(月) 16:54:47 ID:7RG58KHM
やっぱり立て直しました、最初から投下します



時は850年

第104期訓練兵団卒業式の数日前、なぜか巨人は一匹のこらず消え去った

巨人が居ない今、壁外調査に力を入れる政府の意向もあり

調査兵団に駐屯兵団の半数が加わり、人数不足が解消したので調査兵団は今季の新兵募集はしなくなった

以上が850年の出来事だ
第39話 痛み

2: 2013/08/19(月) 16:57:31 ID:7RG58KHM

そして

復讐の相手を無くし、少し無気力になった少年と、その少年の家族の少女+3名と僕

合計6名の(5名はニート)のルームシェア(居候)生活が今始まる…

3: 2013/08/19(月) 16:58:12 ID:7RG58KHM

ーー1週間前・卒業式後ーー

アルミン「エレン…本当に兵士にならないの?」

エレン「ああ…巨人も殺せないし、調査兵団も募集してねぇから壁外の探検にも行けねぇ…」

アルミン「でも、どっかの兵団に所属すれば給金も貰えるでしょ?壁外探検するにしても、お金がなきゃ遠くまでいけないよ」

エレン「駐屯兵団は給金安いし、腐りきった憲兵団にも行きたくねぇ…」

エレン「だから、壁内で給料がいい仕事見つけるか、外に事業を広げようとしてる商会の仕事を探すよ…」

4: 2013/08/19(月) 16:59:15 ID:7RG58KHM

アルミン「そっかぁ…ミカサはどうするの?」

ミカサ「私はエレンと同じ仕事を探す」

アルミン「…だよね」

ミカサ「アルミンはこれからどうするの?」

アルミン「僕は憲兵団には行けないし、給金の安い駐屯兵団にも行かないよ」

アルミン「だけど…少し給金がいい工場都市の会社からスカウトがきてるから、そっちに行こうと思う」

5: 2013/08/19(月) 17:00:58 ID:7RG58KHM

アルミン「さっきも言ったけど、遠くまで塀外探検にいくには少しでも多くのお金が必要だからね」

ミカサ「そう、アルミンは偉い」

アルミン「あははっ…そんなことないよ。それより明日から寮出されるけど、行く宛はあるの?」

エレン「無いな…」

ミカサ「私も…アルミンは?」

アルミン「僕は訓練兵の給金を貯めてたから、そのお金で職場近くに家を借りるよ」

6: 2013/08/19(月) 17:02:04 ID:7RG58KHM

エレン「そうか、アルミンは凄いな…」

ミカサ「うん。凄い…でもお金を貯めてなかった私達は明日からはホームレスだ…エレンどうしよう?」チラッ

アルミン「そんな捨て犬みたいな目で見ないでよ…」

アルミン「行く宛の無い2人を見捨てる訳ないだろ?…僕の家においでよ」

エレン「アルミーン!」ダキッ

ミカサ「アルミン!」ダキッ

アルミン「あははっ……」

7: 2013/08/19(月) 17:02:58 ID:7RG58KHM

オーイ!

アルミン「ん?マルコ!ジャン!」

ジャン「おう」

マルコ「やぁ!君たちはこれからどうするの?」

アルミン「僕達は──────だよ!マルコは?」

マルコ「僕とジャンは憲兵団に行くよ!それにサシャとコニーも憲兵団に行くみたいだ」

アルミン「そうなんだ!ライナー達は?」

ジャン「ライナー、ベルトルト、アニ、クリスタ、ユミルはまだ所属は分かんねぇよ」

8: 2013/08/19(月) 17:03:55 ID:7RG58KHM

アルミン「そうなんだ…」

ジャン「それよりお前ら、明日から兵団所属しないんだろ?家はどうすんだ?」

アルミン「あっ!…今から探しに行こうと思ってたんだ!!」

アルミン「2人共ごめんね!僕達はもう行くよ!」

マルコ「うん!3共元気でね!」

ジャン「ミ、ミカサ!!たまに会いにいっていいか!?」

ミカサ「……エレンと喧嘩しないのならいい」

エレン「来んじゃねぇよ馬面」

ジャン「なっ!テメェ!!」

ギャー ギャー

ーーーーー
ーーーー
ーーー

9: 2013/08/19(月) 17:04:58 ID:7RG58KHM

このあと僕達は家を借り3人で住み始めた

1DKの小さな部屋だ。

もっと大きな部屋を借りればよかったなぁ…

この後、僕達以外に3人のホームレスを拾うことになるんだから…

10: 2013/08/19(月) 17:06:30 ID:7RG58KHM

ーー1週間後・アルミン家・朝ーー

トントントン…

アルミン「ん~…おはょ…」

ミカサ「アルミンおはよう。うるさかった?」

アルミン「ううん…全然平気…」ウトウト

ミカサ「ごめんなさい…私に部屋を与えたばかりに…」

アルミン「気にしないで、それよりいい匂いだね」

11: 2013/08/19(月) 17:07:33 ID:7RG58KHM

ミカサ「今日はお味噌汁を作った」

アルミン「いつも朝食作ってくれて、ありがとう」

ミカサ「居候している身。これくらいは当たり前のこと」

アルミン「それでも、毎日ご飯作ってくれるのは嬉しいよ」

ミカサ「ふふっ…それよりエレンを、そろそろ起こさなきゃ」

アルミン「あっ!そうだね」

アルミン「エレンもそろそろ起きて!」ユサユサ

12: 2013/08/19(月) 17:09:32 ID:7RG58KHM

エレン「うーん……ふぁ~…寝みぃ…」ウトウト

アルミン「今日は早くから仕事探しに行くんでしょ!シャキッとしてよ!」

エレン「うーん…顔洗ってくる…」スタスタ

ミカサ「ふふっ…こうしていると本当に家族みたい」

アルミン「あははっ…そうだね。でもこれじゃ、僕が夫で、ミカサが妻で、エレンが子供だよ」

アルミン「ミカサの旦那はエレンなんだから、エレンには早くしっかりしてもらわなきゃね」ニコ

ミカサ「アルミン///そうやってからかわないでほしい…」

13: 2013/08/19(月) 17:10:23 ID:7RG58KHM

アルミン「ふふっ…でもエレンが旦那の方がいいでしょ?」ニコ

ミカサ「そっ、それはそうだけど…」アセアセ

ミカサ「アルミンともずっと一緒に暮らしたい。ので、アルミンは私達の子供になってほしい」

アルミン「子供って…僕も3人で一緒にいたいけど子供は無理かな…」

エレン「おーい!何の話してんだ?」

アルミン「あっ、エレンおはよう!なんでもないよ」

14: 2013/08/19(月) 17:11:27 ID:7RG58KHM

エレン「そうか?じゃあ飯食っちゃおうぜ!」

アルミン「うん!今日もミカサが作ってくれたよ!」

ミカサ「うん。冷めないうちに食べよう」

エレン「おう、いただきます」

アルミン「いただきます!…あっ、それとミカサも今日職探しに行くの?」

ミカサ「いただきます。うん、エレンと一緒に回るつもり」

アルミン「そっかぁ。じゃあ戸締まりはしっかりして行ってね」

ーーーーー
ーーーー
ーーー

15: 2013/08/19(月) 17:12:32 ID:7RG58KHM

アルミン「御馳走様でした!じゃあ僕は仕事行ってくるね!」

ミカサ「お粗末様でした。アルミン、行ってらっしゃい」

エレン「アルミン仕事頑張れよ!」

アルミン「ありがとう!じゃあ行ってくるね」

バタンッ

アルミン「ふぅ…今日も頑張ろう」スタスタ




壁││へぇ…こんなとこに住んでたのか…

ーーー
ーー

16: 2013/08/19(月) 17:13:54 ID:7RG58KHM

ーー通勤中ーー

アルミン「……」スタスタ

オーイ!

アルミン「ん?あっ!ジャン」

ジャン「おう、一週間ぶりだな」

アルミン「そうだね。ジャンもいまから出勤?」

ジャン「ああ、こんな朝早くから出勤とか、やんなっちまうぜ…」

17: 2013/08/19(月) 17:14:53 ID:7RG58KHM

アルミン「まあ、仕方ないよ…それより憲兵団のみんなは元気にしてる?」

ジャン「それなんだが…」

アルミン「なんかあったの?」

ジャン「ああ…バカが1人憲兵団をクビになったぞ…」

アルミン「ええっ!?何したの!?」

ジャン「あいつは──────」

18: 2013/08/19(月) 17:20:07 ID:7RG58KHM

─現在公開可能なアルミン家情報─

no title

22: 2013/08/20(火) 00:06:34 ID:3JNAjSLo
ーーー
ーー


ーー帰宅中・夕ーー

アルミン(ふぅ~…今日も疲れた)

アルミン(エレン達は仕事みつかったかな?)

アルミン(それにしても、まさか────が憲兵団をクビになっていただなんて…)

アルミン(まぁ、何をしてクビになったかなんて大体想像できるけどね…)

ガヤガヤ… ザワザワ…

アルミン「ん?すごい人混みだ。何かあったのかな?」

23: 2013/08/20(火) 00:08:31 ID:3JNAjSLo

モウ、シンデンジャネェカ?

ワカイノニ、イキダオレカ…

アルミン「あのーすいません。通してください」グイグイ

「……」グター

アルミン(えっ…)

アルミン「あの!大丈夫ですか!?」

「うぅ…お腹空きました…」

アルミン「(凄く汚い格好してるけど…この声は)もしかしてサシャ?」

サシャ「うぅ…この声は、アルミンですか?」グター

24: 2013/08/20(火) 00:09:57 ID:3JNAjSLo

アルミン「やっぱりサシャか!こんなとこで寝転がってちゃ駄目だよ!!」

サシャ「そんなこと言ったって…お腹がすいて動けません…」

アルミン「くっ…(ここは人目につくから移動したいけど…)」

サシャ「…」グター

アルミン(こうなったら…)

アルミン「サシャ!芋買ってあげるから立って!!」

サシャ「はいっ!!」バッ

ーーー
ーー

25: 2013/08/20(火) 00:11:26 ID:3JNAjSLo

サシャ「……」モグモグ

アルミン「…」ニコニコ

サシャ「ゴクンッ……ぷはぁ!美味しかったです!ありがとうございました!!」

アルミン「どういたしまして」

サシャ「このご恩は必ずお返しします!」

アルミン「別にいいよ。それより、ジャンに聞いたけど憲兵団をクビにされたんだって?」

サシャ「はい…」

アルミン「差し支えなければ、理由きいてもいいかな?」

26: 2013/08/20(火) 00:13:27 ID:3JNAjSLo

サシャ「……凄く情けない話なんですが…あの…食料庫に忍び込んだのがバレたんです」

アルミン(治安を維持する憲兵団でそんな泥棒紛いのことしちゃ駄目じゃないか…)

サシャ「憲兵団の食料庫だったんで凄い食材が揃ってて…なんと!霜降り肉もあったんですよ!!」

サシャ「それでどうしても我慢出来なくて、霜降り肉をとったら…それが師団長の物でして…」

サシャ「怒った師団長が私の過去の食料庫荒らしまで調べ上げちゃって…クビになりました」ズーン

アルミン(自業自得だけど、そんなこと言えないな…)

27: 2013/08/20(火) 00:14:48 ID:3JNAjSLo

アルミン「でも、なんでこんな街中で倒れてたの?サシャは家族が居るんでしょ?」

サシャ「いますけど…こんな事で実家に帰ったらお父さんに殺されちゃいますよ!!」

アルミン「ははっ…殺されはしないんじゃないかな?」

サシャ「だけど、絶対殴られます!」

アルミン「でも、憲兵団じゃないから寮も追い出されてるんでしょ?今どうしてるの?」

28: 2013/08/20(火) 00:16:16 ID:3JNAjSLo

サシャ「…憲兵団辞めてから、寮付きの、お肉を加工する会社に入ったんです」

アルミン「そっか、家も仕事もあるんならいいじゃないか」

サシャ「……でも、そこもクビにされました…理由聞きます?」

アルミン「ううん、大体わかるからいいよ…」

サシャ「そうですか…それで、そこの寮も追い出されたんで…家もお金もなく、生き倒れていた所をアルミンに拾われました…」

29: 2013/08/20(火) 00:17:34 ID:3JNAjSLo

アルミン「いや……拾ってないからね?」

サシャ「えぇっ!?拾ってくれないんですか!?」

アルミン「だって実家に帰ればいいだけでしょ?」

サシャ「だから!殺されちゃいますよ!」

アルミン「殺されないよ…」

サシャ「でも、こんなんじゃ帰れません!!おねがいですぅ~…拾ってくださいぃ~」ガシッ

30: 2013/08/20(火) 00:18:47 ID:3JNAjSLo

アルミン「お、重いよ!それに家にはエレンとミカサg…」

サシャ「ジャンから聞きました!エレンとミカサは良くて私は駄目なんですか!?」

アルミン「その言い方はずるいよ!?」

サシャ「ずるいのは承知の上です!!それに、拾ってくれたらアルミンは私の中で神様になれますよ!!」

アルミン「いや…そんな特典いらないから…」

サシャ「おねがいしますよぉ…アルミーン…」ウルウル

31: 2013/08/20(火) 00:20:53 ID:3JNAjSLo

アルミン「うぅっ…」

サシャ「女の子のホームレスっていろいろ危ないんですよ…?」

アルミン「はぁ…分かったよ。でも家は狭いよ?それにミカサと同室だけどそれでいい?」

サシャ「はいっ!かまいません!!」

アルミン「あと、住まわせるのはサシャに仕事が見つかって、自立出来るようになるまでだからね?」

サシャ「わかりました!!」

アルミン「うん。じゃあ家に行こうか…」

ーーーー
ーーー
ーー

32: 2013/08/20(火) 00:22:44 ID:3JNAjSLo

こうして僕の家にニートが増えた

今まではエレンとミカサだけだったから何とか生活できたけど

これからは食費で家計が圧迫されるだろうなぁ…

そんな事を考えながら帰路につく




この時、僕はまだ知らなかったんだ


自宅に更なるニートが待ちかまえていることに…

40: 2013/08/20(火) 17:22:40 ID:3JNAjSLo

ーーアルミン家前ーー

アルミン「ここが僕達の家だよ」

サシャ「ほぉー、外見は普通の木造アパートですね」キョロキョロ

アルミン「うん。中も普通だよ。トイレ風呂付きの1DKなんだ」

サシャ「1DK?じゃあみんな同じ部屋で寝てるんですか?」

アルミン「僕とエレンはダイニングで寝てるから、別々だよ」

アルミン「サシャとミカサはダイニングの奥にある部屋使って良いからね!」

41: 2013/08/20(火) 17:24:22 ID:3JNAjSLo

サシャ「家主が食事する場所で寝てるんですか!?…なんか申し訳なくなってきました…」

アルミン「あははっ…今更いいよ…。それにダイニングは玄関とトイレとお風呂に繋がってるから」

アルミン「みんなの通り道だし、そんなとこで女の子を寝かせるわけにはいかないよ…」

サシャ「あの…ありがとうございます」

アルミン「別にいいよ。それより中に入ろうか?ミカサがご飯作ってくれてると思うよ」ニコ

サシャ「はいっ!」

ガチャ…

42: 2013/08/20(火) 17:26:35 ID:3JNAjSLo

アルミン「ただいまー」

サシャ「お、お邪魔します!」

エレン「お、アルミンおかえりー!あっ?それと汚い格好してるけどサシャか?」

ミカサ「おかえりなさい。サシャも久しぶり。今日はどうしたの?」

サシャ「あの…アルミンのご厚意で今日からお世話になります!」

43: 2013/08/20(火) 17:28:26 ID:3JNAjSLo

エレン「ん?アルミン、どういうことだ?」

アルミン「──────っていう事があってね…余りにも可哀想だから、自立できるまで家に住まわせてあげるんだ」

ミカサ「はぁ……私達は言えた立場にないけど、サシャはもう少し考えて行動するべき」

サシャ「あははっ…すみません」ズーン

アルミン「まあまあ…それよりいつまでも玄関にいないで中に入ろう?」

44: 2013/08/20(火) 17:29:39 ID:3JNAjSLo

エレン「そうだな。あっ!そういえばアルミンにお客さんが来てるぞ!」

アルミン「お客さん?誰だい?」

ミカサ「中に入れば分かる。行こう」スタスタ

アルミン「うん」スタスタ

「あっ…こんばんは」

アルミン「あれっ…なんで君がここに?」

「急にお邪魔してごめんね…」

45: 2013/08/20(火) 17:30:58 ID:3JNAjSLo

アルミン「いや…別に大丈夫だけど。急にどうしたの?クリスタ」

クリスタ「あの…凄く言いにくいんだけど…」

アルミン「なにかな?」

クリスタ「あの…」

クリスタ「ここに住まわせてくださいっ!!!」ドゲザ

アルミン「ええぇっ!!?」

クリスタ「なんでもしますから!!お願いします!!」ドゲザ

46: 2013/08/20(火) 17:32:05 ID:3JNAjSLo

アルミン「あの!とりあえず頭上げてよ!!」

クリスタ「こんな事頼んでるのに、上げる頭なんて無いよ!」グリグリ

アルミン「床に頭を擦り付けないで!?あの…とりあえず話し聞くから!だから頭をあげてよ!」

クリスタ「うぅ……」ムク

アルミン「はぁ…とりあえず訳を話してよ…」

47: 2013/08/20(火) 17:33:34 ID:3JNAjSLo

「こっからは、私が話す」

アルミン「えっ?」クルッ

ユミル「よう、久しぶりだな。風呂借りたぜ」ニヤ

アルミン「まさか……ユミルも?」

ユミル「そういうこった、これから世話になるからよろしくな」

アルミン「あの…だから理由を…」

48: 2013/08/20(火) 17:40:42 ID:3JNAjSLo

ユミル「そうだったな…理由なんだが…」チラッ

クリスタ「……」

ユミル「ちっ…私達は卒業後、訓練兵団中に貯めた少ない金で仕事探してたんだが、なかなか見つからなくてな…」

ユミル「私達は身よりもねぇし、宿に泊まりながら探してたんだよ…」

ユミル「だけど、宿代もかさんじまって…金が無くなってどうしようか悩んでた時に、お前がこの家から出てくるのを見つけてな…」

ユミル「他のやつの家はしらねぇし、どうしようもねぇからお前に助けを求めに来たんだよ」

アルミン「…そうだったんだ」

49: 2013/08/20(火) 17:45:01 ID:3JNAjSLo

ユミル(本当はクリスタに危ないことを、もうさせたくないから開拓地に行ってたんだが)

ユミル(農作業でクリスタの手が荒れたから、バックレてこっちに来たなんて言えねぇ…)

クリスタ(ユミルのわがままで開拓地から逃げて、こっちで遊んでたらお金が無くなっちゃったなんて言えないよ…)

ユミル「それで…私達も住んでいいのか?」

アルミン「仕事が見つかって、自立出来るまでなら…いいよ…」

50: 2013/08/20(火) 17:46:16 ID:3JNAjSLo

ユミル「だってよ!よかったな!クリスタ!!」

クリスタ「アルミンありがとう!ユミルもちゃんと御礼言って!!」

ユミル「はいはい、アルミンちゃんありがとう」ヘラヘラ

クリスタ「ユミル!!」

アルミン「あははっ…いいよクリスタ」

クリスタ「…でも」

51: 2013/08/20(火) 17:48:02 ID:3JNAjSLo

アルミン「それよりエレンとミカサとサシャはいいかな?」

エレン「俺は別にいいぜ!」

ミカサ「私も構わない。元々アルミンの家だからアルミンが決めたことには従おう」

サシャ「私も居候の身ですし、アルミンの決めたことには逆らいません!!」

アルミン「そっか。じゃあ2人とも、今日からよろしくね」ニコ

クリスタ「よろしくお願いします!」

ユミル「おう、よろしくな」

52: 2013/08/20(火) 17:49:23 ID:3JNAjSLo

ユミル「あっ…そういえば、当面の生活費渡しとくわ」つ362円

クリスタ「私も…」つ56円

サシャ「私も渡します!」つ3円

ミカサ「ごめんなさい…私達は何もない…」

エレン「すまねぇ…アルミン…」

アルミン「あははっ…いいよ。皆もそのお金はお小遣いとして持ってていいから……」

ーーーー
ーーー
ーー

53: 2013/08/20(火) 17:51:07 ID:3JNAjSLo

こうして僕の家にニートが集結した

正直、僕の給料じゃ節約してもギリギリだ…

まぁ、みんな元訓練兵団の上位だし雇ってくれる所なんていっぱいあるよね!




あるよね?

69: 2013/08/21(水) 17:09:20 ID:IkyQ4H32

ーー翌朝ーー

トントントントン…

アルミン「ふぁ~…おはよう…」ウトウト

ミカサ「おはようアルミン。もう少しでご飯が出来る」

アルミン「…いつも悪いね。みんなは?」

ミカサ「まだ寝ている。家主がもう起きているというのに…すぐに起こそう」

アルミン「ああ…いいよ。寝かしとしてあげて」

70: 2013/08/21(水) 17:10:26 ID:IkyQ4H32

ミカサ「でも…」

アルミン「昨日は久しぶりに会って、夜遅くまで話してたみたいだし」

アルミン「今日くらいゆっくり寝かせてあげなよ」

ミカサ「アルミンがそう言うなら…」

アルミン「うん。じゃあ着替えて来るね!それとご飯食べたらすぐ出るから」

ミカサ「分かった…」

ーーーー
ーーー
ーー

71: 2013/08/21(水) 17:11:27 ID:IkyQ4H32

アルミン「じゃあ仕事行ってくるね!」

ミカサ「うん。いってらっしゃい」

ガチャ…バタン

ミカサ「……」

ミカサ(みんな起こそう…)

ミカサ(アルミンはああ言ったけど、居候が図々しく寝てるのはいけないこと)

ミカサ(そして、人も増えた。ので、これからのことを話し合おう)スタスタ

72: 2013/08/21(水) 17:12:26 ID:IkyQ4H32

ミカサ「みんな起きて」カンカンカン!!

エレン「!?…あ~…うるせぇな…フライパンをおたまで叩くなよ…」ウトウト

ガラガラ…

サシャ「おはようございます…」ウトウト

クリスタ「……おはよう」ウトウト

ユミル「うるせぇな…朝っぱらからどうしたんだよ…?」ウトウト

ミカサ「みんなおはよう。とりあえず朝ご飯を食べて。食べ終わったら今後の事を話したい」

ーーーー
ーーー
ーー

73: 2013/08/21(水) 17:13:55 ID:IkyQ4H32

ユミル「ごっそさん…んで話ってなんだ?」

ミカサ「これからの事について。私達は居候といえど共同生活をしている」

ミカサ「ので、ここを出ていけるようになるまでは、家事などをみんなで分担してやろう」

サシャ「そうですね!でも、アルミンが居ないのに決めちゃっていいんですか?」

ミカサ「平気。アルミンは外のお仕事という立派な役割がある」

クリスタ「そっかぁ!じゃあ家の事は全部私達でやって、アルミンは家では極力のんびりしてもらうってことだね!」

ミカサ「うん」

74: 2013/08/21(水) 17:15:51 ID:IkyQ4H32

エレン「まぁ、俺たち5人を扶養してくれてるからな…就活もあるが全部俺らでやるか」

ミカサ「うん。それで、料理は私がやる」

ミカサ「ので、他の人には掃除・洗濯・買い物・その他雑用をやってほしい」

クリスタ「それじゃあ私は掃除やりたいな!」

ユミル「男に私達の洗濯を任せるわけにはいかねぇし、私が洗濯やるよ」

サシャ「じゃあ私は買い物をやりたいです!!」

エレン「お前は余計もん買ってきそうだから駄目だ。買い物は俺がやる」

サシャ「ちっ……じゃあ私は雑用でいいです」

75: 2013/08/21(水) 17:17:13 ID:IkyQ4H32

ミカサ「役割は決まった。次は家の規律。すなわち家訓を決めよう」

ユミル「はぁ?んなもんまで必要なのか?」

ミカサ「必要。例えば今日の朝の出来事だけど」

ミカサ「みんなはアルミンより遅く起きて何とも思わないの?」

クリスタ「そ、それは…悪いとは思うな…」

ユミル「全然思わねぇ」

ミカサ「でしょ?他人の家で、家主よりくつろぐのは言語道断」

ユミル(無視かよ)

76: 2013/08/21(水) 17:19:49 ID:IkyQ4H32

ミカサ「それに私達は近いうちに社会に出ないといけない」

ミカサ「ので、早寝早起きをするべきだ。そして家主に敬意をはらうために」

ミカサ「日頃からアルミンより早く起き、アルミンより遅く寝る。それが私達がするべき義務。違う?」

ユミル(違うだろ)

エレン「そうだな…俺達は甘えてたのかもしれねぇ…」ギリッ

クリスタ「確かに…私達はアルミンの優しさに甘えてたのかも…」グッ チラッ

サシャ「!!」モグモグ

ミカサ「では、一つ決まった」カキカキ

77: 2013/08/21(水) 17:21:08 ID:IkyQ4H32

ミカサ「次の家訓を決めよう」

ミカサ「次はみんなの意見を聞きたい」

エレン「うーん…家訓て言ってもな…各々出来ることをやるしかねぇだろ」

クリスタ「うん!私に出来ることは頑張るよ!」

サシャ「そうですね…みんなで頑張りましょう!!」ゴクン

ユミル「まぁ、各々出来ることは就職と家事だな。それは私も頑張るか」

ミカサ「では、2つ目も決まった」カキカキ

78: 2013/08/21(水) 17:23:41 ID:IkyQ4H32

エレン「さっきからなに書いてるんだ?」

ミカサ「家訓の下書き。後で清書して壁に貼る」

エレン「ふーん、そっか…まだなんか決めることあるのか?」

ミカサ「とりあえず今はこれでいい」

エレン「じゃあ俺達はさっき言った通り各々出来ることを頑張るか!」

サシャ「はい!私は雑用をこなします!!」

クリスタ「じゃあ私はさっそく掃除をするね!!」

ユミル「私は洗濯すっかな…」

エレン「ミカサ!俺は買い物行ってくるぜ!!」

ーーーー
ーーー
ーー

79: 2013/08/21(水) 17:24:51 ID:IkyQ4H32

ーーアルミン家前・夕方ーー

アルミン「ふぅ…今日も仕事疲れたなぁ…」

アルミン「まぁ、皆も就職頑張ってるんだから僕も頑張らなきゃ!!」

ガチャ…

アルミン「ただいまー」

80: 2013/08/21(水) 17:26:07 ID:IkyQ4H32

帰宅した僕の目に飛び込んできたのは、壁に貼られた巨大な紙

アルミン家・家訓


一・「俺より先に寝てはいけない。俺より後に起きてもいけない」


二・「がんばれ、がんばれ、みんな、がんばれ」


家訓って書いてある…勝手に決められたみたいだ…

内容はなんかの歌詞からパクったみたいだし…




そして


今日は誰一人、就活していない

81: 2013/08/21(水) 17:27:41 ID:IkyQ4H32

ーー現在公開可能なアルミン家情報ーー

アルミン【工場都市で────と共に氷爆石を使った新たな技術を研究。収入25万】


ミカサ【気が利くニート・料理係・エレアル警備員】


エレン【ごく普通のニート・買い物係・友達思い】


サシャ【芋ニート・雑用係・食費で家計を圧迫する】


クリスタ【ニートの女神・掃除係・周りに流されやすい】


ユミル【ソバカスニート・洗濯係・クリスタ警備員・可愛い】

94: 2013/08/22(木) 16:57:27 ID:nMymlmQA

ーー就労者の1日・職場ーー

アルミン「おはようございます!」

リコ「おはよう。やっときたか」

アルミン(彼女はリコさん。元駐屯兵団の精鋭部隊の班長をしていたんだけど)

アルミン(直属の上司に嫌気が差し、巨人が居なくなったのをきっかけに駐屯兵団を辞め)

アルミン(ここに再就職したみたいだ)

リコ「なにやってるんだ?ぼけっとしてないで早く作業服に着替えて来い」

アルミン「あっすみません!いま着替えます!!」アセアセ

ーーーー
ーーー
ーー

95: 2013/08/22(木) 16:59:44 ID:nMymlmQA

リコ「で?今日は何の研究をするんだ?」

アルミン「前々からやってみたかったんですけど…氷爆石のガス圧を利用して荷車の車輪を回す実験がしたいです!」

リコ「…お前は変な実験ばっかりしたがるんだな…」

アルミン「そんなことないですよ!それに、立体起動装置だってガス圧でファンを回すじゃないですか!」

アルミン「そのファンを車輪に置き換かえてれば、馬を使わずに荷車を動かせます!」

アルミン「そして立体機動装置のようにトリガーで発進、油圧を使ったブレーキ、黒金竹のフレーム……ブツブツ」

リコ(ふーん…よく分からないけど凄いのか?)

96: 2013/08/22(木) 17:00:46 ID:nMymlmQA

リコ「そうか、私は見てるから頑張ってくれ」

アルミン「頑張ります!」

リコ(アルレルトは、1人でいろいろやってくれるから楽で良いな…)

アルミン「あっ!リコさん、工具取ってきてもらって良いですか?」

リコ「ああ…分かった」スタスタ

アルミン「走ってください!」

リコ「あ、ああ…(よく走らされるけど、何故だ?)」タッタッタ

アルミン「ふふっ…」ニコニコ

ーーーーー
ーーーー
ーーー

97: 2013/08/22(木) 17:02:19 ID:nMymlmQA

ーー昼ーー

アルミン「失敗ですね…」

リコ「見事な失敗だったな」

アルミン「そうですね…昼食終わったらブレーキと舵を作って、もう一度挑戦しましょう」

リコ「ていうか、やる前に気づけよ…制御装置がないと壁にぶつかることくらい誰だって分かるよな?」

アルミン「えへへっ…つい興奮しちゃって…」

99: 2013/08/22(木) 17:03:19 ID:nMymlmQA

リコ「はぁ…まあいい、とりあえず昼食に行くぞ」

アルミン「あっ!僕は大丈夫です!」

リコ「なんでだ?」

アルミン「あははっ…家庭の事情です…(出来ることから節約していかなきゃ)」

リコ「そうか…お前も大変なんだな」

アルミン「ははっ…(みんなが自立してくれるまでの辛抱だ…今日は就活してるのかな?)」

100: 2013/08/22(木) 17:04:20 ID:nMymlmQA

ーーニートの1日・ミカサーー

ミカサ(今日朝ご飯は、パンとトマトのスープ)

ミカサ(お昼ご飯は、人参ピラフとコンソメスープ)

ミカサ(夜ご飯はどうしよう?)

ミカサ(動物性タンパク質がとりたいからお肉…)チラッ

サシャ「……」モグモグ

ミカサ(生活費はアルミンから貰っているけど…お肉なんか買うお金はない。ので、川魚にしよう)

101: 2013/08/22(木) 17:05:21 ID:nMymlmQA

ミカサ「エレン」

エレン「なんだ?」

ミカサ「買い物を頼みたい。川魚6匹と小麦粉を3キロ買ってきて欲しい」

エレン「おう!じゃあ金くれよ」

ミカサ「はい」つ3000円

サシャ「それだけあればお釣り出ますよね!?お菓子買ってきてください!!」

ミカサ「あなたはさっき隠れて芋を食べてたから駄目」

102: 2013/08/22(木) 17:06:39 ID:nMymlmQA

サシャ「そんな~…ちっちゃいお菓子でいいですから…」

ミカサ「駄目…これ以上言うなら晩ご飯も抜きにする」

サシャ「うぅ…」

エレン「俺はもう行くぞ?」

ミカサ「行ってらっしゃい。足元に気をつけて」

サシャ「行ってらっしゃい…」

エレン「おう!いってくる!」

ガチャ…バタン

ミカサ(夜ご飯まですることが無くなった…お茶でも飲もう)

103: 2013/08/22(木) 17:07:55 ID:nMymlmQA

ーーニートの1日・エレンーー

エレン(魚6匹と小麦粉3キロ…結構安く買えたな)スタスタ

エレン(少し時間もあるし、求人掲示板が置いてある道から帰るか!)

カーン…カーン…カーン…

カクザイ、トッテクレ!!

エレン(大工か…俺も体力には自信があるし、俺でも出来るんじゃねぇか?)

エレン「って…お前らか!!」

105: 2013/08/22(木) 17:09:06 ID:nMymlmQA

ライナー「ん?おお!エレンか!!」

ベルトルト「久しぶりだね」

エレン「お前らこんなとこで働いてたのかよ!憲兵団にいくんじゃなかったのか?」

ライナー「…兵士は戦う仕事だろ?巨人が居なくなった今、俺達はもう戦いとは離れて生活したかったんだ……」

ベルトルト「そうだね……でも僕達も壁外に行きたいんだ。そのためには、働いてお金を貯めなきゃいけないから」

ベルトルト「割と給料のいい大工を選んだんだよ」タラー

エレン「ふーん」

107: 2013/08/22(木) 17:10:18 ID:nMymlmQA

ライナー「そう言うおまえは今何やってるんだ?」

エレン「見てわかんだろ?買い物だよ」

ライナー「いや、仕事のことを聞いたんだが…」

エレン「だから買い物が仕事だって」

ライナー「?」

エレン「?」

ベルトルト「!!」

ベルトルト「そ、そっか!!買い物も立派な仕事だよね!!」アセアセ

108: 2013/08/22(木) 17:11:44 ID:nMymlmQA

エレン「だろ?今日は魚6匹と小麦粉3キロ買ったんだぜ?」

ベルトルト「そうなんだ…(エレン…アニと同業者だね…)」

エレン「おっと、魚買ってたんだった。腐っちまうから俺はもう行くぞ」

エレン「お前らも仕事頑張れよ!」

ライナー「おう!またな!!」

ベルトルト「うん、エレンも頑張ってね!」

ーーー
ーー

109: 2013/08/22(木) 17:12:50 ID:nMymlmQA

エレン「ただいまー」

ミカサ「お帰りなさい。転ばなかった?」

エレン「転んでねぇよ…」

サシャ「お菓子は買ってきてくれましたか!?」

エレン「買ってくるわけねぇだろ」

サシャ「」グスッ

エレン(あれ?なんか忘れてる気がするが…まぁ、いっか)

110: 2013/08/22(木) 17:13:57 ID:nMymlmQA

ーーニートの1日・クリスターー

タダイマー

クリスタ(あっ、エレンが帰ってきた)

クリスタ「エレンお帰りなさい!」

エレン「おう、ただいま」

クリスタ「あの…エレン達の部屋っていうか、ダイニングなんだけど…」

クリスタ「掃除しちゃってもいいかな?」

113: 2013/08/22(木) 17:14:48 ID:nMymlmQA

エレン「あー…自分の部屋くらい俺達でやるから、やらなくていいぞ?」

クリスタ「でも…私、掃除係だから…」

エレン「そうだったな…ダイニングもやんないと家訓・二に反しちまうな…」

クリスタ「うん…自分たちの部屋だけだと頑張ったって言えないよね…」

エレン「家訓は絶対だからな。…よし!じゃあ俺達の部屋の任せても良いか?」

クリスタ「うん!」

ーーーー
ーーー
ーー

114: 2013/08/22(木) 17:15:55 ID:nMymlmQA

サッサッサッサッ

クリスタ(うーん…普段みんなが居るところだからあんまりホコリが溜まってないな…)

クリスタ(こうなったら、家具の隙間まで、とことんやってやる!!)

クリスタ(よし!じゃあまずアルミンの机の下から掃除しよう)

クリスタ(あれ?机の下になんかある…箱かな?)ヒョイ

サシャ「それはなんですか!?」グワッ

クリスタ「うわっ!!…サシャか…もう!驚かさないでよ!!」

サシャ「えへへっ…すみません」

116: 2013/08/22(木) 17:17:29 ID:nMymlmQA

サシャ「それよりその箱はなんですか?」

クリスタ「分かんないの…アルミンの机の下にあったんだけど…」

サシャ「むむっ!これはお菓子かもしれません!!アルミンが隠して、こっそり食べてたんですよ!!」

クリスタ(お菓子だったら私も一口食べたいな…)

クリスタ「……ちょっと見てみようか?」

サシャ「ぐへへっ…開けちゃいましょう」ジュルリ

クリスタ「じゃあ、いくよ…」

パカッ

118: 2013/08/22(木) 17:19:04 ID:nMymlmQA

『R-18・東洋の神秘~腹筋大全集~』

『R-18・金髪貴族の秘園』

『R-18・モグモグ!パァンツ!!』

『R-18・ソバカス陵辱!!メラニンの民』



クリスタ「…」

サシャ「…」

クリスタ「男の子だもんね…」

サシャ「そうですね…」

クリスタ「多岐にわたるね」

サシャ「…ですね」

120: 2013/08/22(木) 17:20:21 ID:nMymlmQA

ーーニートの1日・ユミルーー

ユミル「はぁ…」

ユミル「洗濯係は面倒くせぇな…」

ユミル「なんで私が男物の服まで洗わなきゃいけないんだよ」イライラ

ゴソゴソ…

ユミル「おっ!クリスタのパンツじゃねぇか!!」

ユミル「流石クリスタ。うさぎさん柄とは私の趣味を分かってんな」

121: 2013/08/22(木) 17:21:31 ID:nMymlmQA

ゴソゴソ…

ユミル「次はミカサのか…ケツの所にでっけぇ字で名前書きやがって…」

ユミル「ガキかっつうの…」

ゴソゴソ…

ユミル「これは…サシャか?」

ユミル「黒とは意外に大人っぽい趣味してるじゃねぇか」

ユミル「あいつのことだから、芋の皮で作ったパンツかと思ったぜ」

122: 2013/08/22(木) 17:22:35 ID:nMymlmQA

ゴソゴソ…

ユミル「そしてこれが、言わずもがな私のくまさんパンツ」

ユミル「ふふっ…相変わらず可愛い顔してんな」ニヤ

パンツ「…」

ユミル「…ふっ」ニヤ

123: 2013/08/22(木) 17:23:35 ID:nMymlmQA

ゴソゴソ…

ユミル「次は…げっ、これエレンのかよ…」

ユミル「刺繍でエレンって縫ってやがる…ミカサが縫ったんだろうな」

ゴソゴソ…

ユミル「アルミンのも縫ってある…」

ユミル「こいつらのは汚えから漬け置きしておくか。汚物は消毒ってな…」

124: 2013/08/22(木) 17:24:46 ID:nMymlmQA

ゴソゴソ…

ユミル「ん?」

つ靴下

ユミル「くっせ!!これはアルミンのか!?」クンクン

ユミル「エ゙ン゙!!」

ユミル「くっさぁ!!なんだこれ!?」クンクン

ユミル「くひぃ!!」

ユミル「こいつはヤベェぞ…」

ユミル(そういえば…ストレスで足が臭くなるって聞いたことあんな…)

ユミル(今日から少しだけ労ってやるか…)

125: 2013/08/22(木) 17:25:49 ID:nMymlmQA

ーーニートの1日・サシャーー

サシャ「今日は雑用がありませんねー」ゴロゴロ

クリスタ「サシャ!掃除の邪魔だからどいて!」

サシャ「はーい」ゴロゴロ

ミカサ「サシャ…ゴロゴロしながら台所に来ちゃ駄目でしょ?」

サシャ「はーい」ゴロゴロ

サシャ「…」ゴロゴロ




サシャ「平和ですねー…」ゴロゴロ

ーーーー
ーーー
ーー

126: 2013/08/22(木) 17:26:48 ID:nMymlmQA

アルミン「ただいまー!」

ミカサ「お帰りなさい。今日の晩御飯は焼き魚した」

エレン「おかえり!魚は俺が買いに行ったんだぜ!」

クリスタ「お帰りなさい……」ジー

サシャ「お帰りなさい!お菓子が食べたいです!!」

ユミル「おかえり。後で肩でも揉んでやんよ」

127: 2013/08/22(木) 17:28:54 ID:nMymlmQA

今日はエレンとミカサ以外の様子が少しおかしい…

サシャは必要以上にお菓子をねだってくるし…

ユミルは優しい。マッサージしてくれたし

「悩みはないか?」

って何回も聞いてきた…

クリスタに至っては、なんか生暖かい目で見てくる…

「どうしたの?」

って聞いたら

「結構な趣味をお持ちで……」

ってうつむきながら言ってた…何のことだろう??





まぁ、それより


今日も誰一人、就活してません

144: 2013/08/23(金) 16:23:55 ID:OSgEGV1s

ーー数日後・朝ーー

アルミン「行って来まーす」

ガチャ…

一同「いってらっしゃい!」

バタン

ミカサ「ふぅ…忙しい朝が終わった。みんなの今日の予定は?」

ユミル「今日は特に無え」

サシャ「私は今日は釣りに行ってきます!!」

クリスタ「私も特に無いから、サシャと釣りにいってくる!」

145: 2013/08/23(金) 16:25:09 ID:OSgEGV1s

ユミル「ガキ2人で釣りは危ねぇから、私もついて行くか」

クリスタ「私達は子供じゃないよ!!」

サシャ「そうですよ!!もう立派な大人の女性です!」

ユミル「へいへい…それより、釣りは何時に行くんだ?」

サシャ「あっ!クリスタそろそろ行きましょう!」

クリスタ「そうだね!ミカサ、エレン行ってきます!」

エレミカ「いってらっしゃい」

ーーーーー
ーーーー
ーーー

146: 2013/08/23(金) 16:26:16 ID:OSgEGV1s

ーーアルミン家・昼前ーー

エレン「あー…騒がしいのが居なくなると静かだな…」

ミカサ「うん。少し寂しいけど、エレンと2人きりになれて嬉しい」

エレン「シガンシナに居た頃は、よく2人で居たじゃねぇか…」

ミカサ「それはそうだけど…」

コンコンッ

エレン「おっ…誰か来たみたいだぞ?」

ミカサ「チッ…出てくる」スタスタ

ガチャ

ミカサ「どちら様ですか…?」

「おいおい…もう忘れちまったのか?」

ミカサ「あなたは…」

ミカサ「ジャギ!」

147: 2013/08/23(金) 16:27:21 ID:OSgEGV1s

ジャン「ジャギじゃねぇよ!ジャンだ!」

ミカサ「ふふっ…冗談」

ジャン「!!」ドキッ

ジャン「へっ…お前の笑う顔なんて初めて見るな。兵士を辞めてから少し明るくなったか?」

ミカサ「分からない」

ジャン「まぁ、良いことにはかわりねぇ。…その…笑った顔も素敵だ…」

ミカサ「どうも」

エレン「おい、馬面!!テメェ人の家族を口説いてんじゃねぇよ!」

148: 2013/08/23(金) 16:28:39 ID:OSgEGV1s

ジャン「チッ…そういえばテメェも居やがるんだったな」

エレン「当たり前だろうが。それより何の用だ?要件済ませて早く帰れよ」

ジャン「テメェ…」イライラ

ミカサ「エレン…ジャンも一応お客さん。喧嘩をふっかけては駄目」

ジャン「へっ…駄目だってよ?ヒモニート野郎」

エレン「あ゙あ?」イライラ

ミカサ「ジャンも駄目」

149: 2013/08/23(金) 16:29:42 ID:OSgEGV1s

ジャン「チッ…命拾いしたな」

エレン「テメェがだろ?」

ミカサ「はぁ…いい加減にして」ゴゴゴゴ

エレジャン「」ビクッ

エレン「ジ、ジャン喧嘩腰で悪かったな…」ガクガク

ジャン「の、乗っちまった俺も悪かった…手打ちにしようぜ?」ガクガク

ミカサ「仲直りはいいこと。ジャン、立ち話もなんだから上がっていって」

ーーー
ーー

150: 2013/08/23(金) 16:31:09 ID:OSgEGV1s

ジャン「ふーん…ここがアルミンの家か」キョロキョロ

エレン「あんまり家の中ジロジロ見るなよ」

ミカサ「お茶どうぞ」

ジャン「おっ、すまねぇな」

ジャン「そういえば、お土産があるんだ。お前等で食ってくれ」つ茶菓子

エレン「なかなか気が利くじゃねぇか」

ミカサ「ありがとう。サシャが喜びそう」

151: 2013/08/23(金) 16:32:26 ID:OSgEGV1s

ジャン「はぁ?サシャ?…なんであの芋女の名前がでてくるんだよ?」

エレン「実は──────ってことがあってな。サシャ以外にもクリスタとユミルがいるぞ」

ジャン「まじか…ってかお前等もまだ就職決まってねぇのかよ…?」

ミカサ「うん」

エレン「おう!」

ジャン(アルミン…気持ち悪い奴だと思っていたが…撤回してやる)

ーーーー
ーーー
ーー

152: 2013/08/23(金) 16:33:31 ID:OSgEGV1s

ーー川辺・昼過ぎーー

サシャ「釣れませんねー」ボー

クリスタ「だねー」ボー

ユミル「飽きたな…そろそろ帰ろうぜ?」

クリスタ「そうだね…晩御飯のおかずなら、サシャが取った大量のタニシがあるもんね」

サシャ「じゃあ帰りますか!」

「あんたら…何してんの?」

153: 2013/08/23(金) 16:34:25 ID:OSgEGV1s

一同「ん?」クルッ

アニ「…」

一同「アニ!!」

クリスタ「アニ!久しぶりだね!」

アニ「解散式以来だから、約2週間振りだね」

サシャ「なんだか懐かしく感じますね!」

ユミル「久しぶりだな。袋ぶら下げてるけど、買い物帰りか?」

アニ「まあね。あんたらはこんなとこで何してんのさ?」

154: 2013/08/23(金) 16:35:22 ID:OSgEGV1s

サシャ「釣りに来たんですけど…全然つれませんでした…」シュン

アニ「ふーん…まあここはあんまり釣れないからね、次来たときはもっと上流でやんな」

クリスタ「詳しいね!釣りはよくするの?」

アニ「まあね。ほとんど毎日してるよ」

ユミル「毎日って…おまえ仕事は?」

アニ「………家事手伝い」

155: 2013/08/23(金) 16:36:21 ID:OSgEGV1s

クリスタ「えっ…っていうことはアニも…」

アニ「『も』って…まさかあんた達も?」

サシャ「えへへっ……」

ユミル「へっ…」

クリスタ「あははっ…」

一同「…」

ダキッ

アニ「私と同業者がいたとは…うれしいよ…」

156: 2013/08/23(金) 16:37:22 ID:OSgEGV1s

サシャ「えへへっ…でも、アニも無職なら家はどうしてるんですか?」

アニ「ライナーとベルトルトの世話になってる」

クリスタ「えっ!?2人とは仲良いの!?」

アニ「あいつらとは同郷だよ。ミカサとエレンとアルミンみたいなもんさ」

アニ「あんた達こそ、どこに住んでるんだい?」

クリスタ「アルミンに、エレンとミカサと私達を養ってもらってるの…」

アニ「あいつ…根性あるんだね…」

157: 2013/08/23(金) 16:39:20 ID:OSgEGV1s

ユミル「ライナーとベルトルさんは何してんだ?」

アニ「大工」

サシャ「ぷふっ…似合いすぎてますね」ニヤニヤ

アニ「あっ…買った牛肉が腐っちゃうから、私はもう帰るよ。じゃあね」スタスタ

クリスタ「うん!バイバーイ!」

サシャ「肉って…良い生活してますね…」

ユミル「当然だろ?家とはニートの比率がちげえんだよ…」

一同「…」

クリスタ「そろそろ職探す?」

サシャ「そうですね…」

ユミル「明日から頑張ろうぜ…?」

ーーーーー
ーーーー
ーーー

159: 2013/08/23(金) 16:40:55 ID:OSgEGV1s

ーー帰路・夕ーー

アルミン「はぁ…今日はだいぶ疲れたな…」

オーイ!

アルミン「?」

ジャン「おう、また会ったな!」

アルミン「ジャンか、久しぶりだね」

ジャン「だな。それより、今日おまえの家に行ってきたんだが…おまえ…大丈夫か?」

アルミン「えっ…何が?」

ジャン「5人もニート飼ってるだろ?だから、金銭的によ…」

160: 2013/08/23(金) 16:42:26 ID:OSgEGV1s

アルミン「ああ…そのことか…」

アルミン「ギリギリ大丈夫だよ!それに家の事を全部やってくれてるから助かってるしね」

ジャン「そうか…だけど、少し甘やかしすぎじゃねえか?」

アルミン「それは……分かってるんだけどね…」

アルミン「お金は掛かっても、みんなと居ると楽しいから…」アハハ…

ジャン「ケッ……テメェは随時と甘ちゃんだな」

ジャン「まあいい、あいつらが出て行くまでは好きにやれや…」

アルミン(みんな出て行く…か…)

161: 2013/08/23(金) 16:43:32 ID:OSgEGV1s

アルミン「うん。好きにやらせてもらうよ」ニコ

ジャン「チッ…まあ金に困ったら言え。ミカサに不憫な思いはさせたくねぇからな…」

アルミン「ふふっ…ありがとう。ジャンは悪人面だけど、いい人だね」ニコ

ジャン「うるせぇよ。それより早く帰れ。土産に菓子もってたが」

ジャン「遅くなるとサシャに全部食われちまうぞ?」

アルミン「うん。じゃあ僕はこれで」

ジャン「おう!じゃあな 」スタスタ

ーーーー
ーーー
ーー

162: 2013/08/23(金) 16:44:41 ID:OSgEGV1s

ーーアルミン家ーー

アルミン「ただいまー!」

ミカサ「おかえりなさい。今日のご飯はタニシ」

エレン「アルミンおかえり!!」

クリスタ「おかえりなさい!」

ユミル「おかえり」

サシャ「おおおかええりりりなささいぃぃぃ!!!」ガクガク

サシャドウシタノ?

ヒィー!!ゴメンナサイ!ユルシテクダサイ!!

ワイワイ…ガヤガヤ…

アルミン(楽しいな…でもみんないずれ出て行くのか…)

164: 2013/08/23(金) 16:46:51 ID:OSgEGV1s

今日はサシャだけが変だった

ジャンが持ってきたお菓子を、僕のぶんまで食べちゃったらしい…

別に気にしてないのに

「ぱ、パンツをモグモグするのだけは勘弁してくださいッ!!」

って言ってきた…

ああ…エレンの本見たのか…

あれほど僕の机の下に隠すなっていったのに…

あっ、僕のはもっとえげつないが、屋根裏と床下に隠してあるよ

そして

今日も今日とて、就活者0

ちゃんと働けと言ったほうがいいのだろうか…?

でも…みんなが就職して一緒に暮らせなくなったら少し寂しいな…

182: 2013/08/24(土) 16:32:59 ID:NEVs/2tE

ーー休日・朝ーー

アルミン「zzzZ…んー…おはよー…」ウトウト

シーン…

アルミン「あれ?…誰もいないの?」キョロキョロ

シーン

アルミン「いないのか。みんなどこ行ったんだろう?」

[アルミンへ]

アルミン「ん?置き手紙だ。なになに…」

183: 2013/08/24(土) 16:34:37 ID:NEVs/2tE

アルミンへ

今日はみんなで求人掲示板を見に行ってきます

朝御飯はテーブルの上に置いてあるので、適当に食べてください

ミカサより


アルミン「そっか、みんな頑張ってきてね…」

シーン…

アルミン「それにしても静かだなあ…」

アルミン「誰もいないとこの家もこんなに広く感じるんだ…」

アルミン「…とりあえずご飯たべよ…そしたら散歩行こっかな」

ーーーー
ーーー
ーー

184: 2013/08/24(土) 16:35:42 ID:NEVs/2tE

ーー同時刻・求人掲示板前ーー

エレン「んー…なんかいい仕事ねぇかな?」

ミカサ「エレン、これはどう?」

エレン「えーっと…【もんじゃ焼き屋・ダズ】?給料は時給500円かよ…」

エレン「こんなんじゃ、頑張って働いても壁外探検いける金はたまんねぇな…」チラッ

エレン「おっ!これとかミカサに向いてんじゃねぇか?」

ミカサ「【ボディービルダー募集中】……」

エレン「給料は大会の賞金か…だけど、お前ならすぐにでも優勝出来んだろ?」

185: 2013/08/24(土) 16:36:38 ID:NEVs/2tE

ミカサ「エレン…本気で言ってるのなら怒る…」ゴゴ

エレン「」ビクッ

エレン「じょ、冗談に決まってんだろ?(こいつが怒るとマジ怖えぇな…)」

ミカサ「ならいい。サシャはなんかいいの見つけた?」

サシャ「あるにはあるんですが…【カロライナ養豚場】と【牛タン焼き居酒屋・オルオ】で迷ってます…」

ミカサ「サシャ…食べ物関連はいいけど、そこで働いても必ず豚肉や牛タンが食べられるとは限らない」

サシャ「えええっ!!?そんなぁ…」

186: 2013/08/24(土) 16:38:56 ID:NEVs/2tE

ユミル「芋女は単純だな…」

ユミル「それよりクリスタ。こんなのはどうだ?」

クリスタ「どれどれ…【メイド募集】?条件:金髪・身長145cm・体重42kg」

クリスタ「仕事内容:住み込みでご主人様に御奉仕してもらいます…連作先:ライナー・ブラウン…」

クリスタ「絶対嫌だ…」

ユミル「あいつ気持ち悪いな…」

187: 2013/08/24(土) 16:40:06 ID:NEVs/2tE

クリスタ「ユミルはなんかいいの見つけた?」

ユミル「微妙なのばっかりだな…強いて言えば【ホールスタッフ募集】のやつだな」

クリスタ「どんな仕事内容なの?」

ユミル「レストランのスタッフだ。ワグナリアって店なんだが、あんまり言い噂聞かねぇんだよな…」

クリスタ「なんか暴力店員が居るらしいね…危ないから辞めたほうがいいかも…」

ユミル「だな…」

188: 2013/08/24(土) 16:41:35 ID:NEVs/2tE

エレン「お前らもいい仕事みつからなかったのか?」

ユミル「まあな…今は雇用が増えて地下街のゴロツキ共も仕事を探し始めてるから、残りものはまともなのがねぇ…」

クリスタ「うう…せっかく昨日頑張るって決めたのに…」

ミカサ「どうしよう…」

サシャ「働かなきゃ…食えないッ…」ギリッ

「おい、おまえら」

一同「ん?」

「仕事探してんのか?」

ーーーー
ーーー
ーー

189: 2013/08/24(土) 16:43:14 ID:NEVs/2tE

ーー商店街ーー

ワイワイ…ガヤガヤ…

アルミン(休日だけあって、今日は賑わってるなぁ)

アルミン(商店街まで来たはいいけど、僕の残りのお小遣いは1000円…)

アルミン(給料日までまだまだある…)

アルミン(無駄遣いは出来ないし帰ろう)スタスタ

オーイ!

アルミン「あっ…ライナーとベルトルト」

190: 2013/08/24(土) 16:44:25 ID:NEVs/2tE

ライナー「久しぶりだな」

ベルトルト「やぁ、久しぶりだね」

アルミン「久しぶり!2人とも元気そうでなによりだよ」

ライナー「おまえもな。技巧方面に進んだみたいだが、今日は仕事休みなのか?」

アルミン「うん。暇だから散歩ついでにいろいろ見て回ってたんだ」

ベルトルト「僕たちも暇なんだ。よかったらお茶でも飲みながら話でもない?」

アルミン「あっ…ごめんね…僕は遠慮しておくよ…」

191: 2013/08/24(土) 16:45:52 ID:NEVs/2tE

ライナー(アニから話は聞いている…金がないのか…)

ライナー「まぁ、そう言うな。俺達は大工をしていてな、アルミンに頑丈な家の構造についてのアドバイスが貰いたいんだ」

ライナー「もちろん、教えを請う立場だから飯ぐらい奢るぞ?」

アルミン「…」ゴクッ

アルミン「でも…奢ってもらうなんか悪いよ…」

ベルトルト「気にしないでいいよ。あっちにオムライスが美味しい喫茶店があるから行こう!」グイグイ

アルミン「うわっ!お、押さないで!!」

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192: 2013/08/24(土) 16:47:02 ID:NEVs/2tE

ーー喫茶店ーー

店員「お待たせしましたー!オムライスとアイスコーヒーです!」

アルミン「あっ、僕です」

店員「ごゆっくりどうぞー!」スタスタ

アルミン「あの…本当に奢ってもらっていいの…?」

ライナー「気にすんな!もっと頼んだっていいんだぞ?」

アルミン「ふふっ…嬉しいけど、そんなに食べられないよ」

アルミン「ところで、頑丈な家の作り方を聞きたいんだっけ?」モグモグ

ベルトルト「それもあるけど…僕は最近のアルミンについて聞きたいな」

193: 2013/08/24(土) 16:48:03 ID:NEVs/2tE

ライナー「ああ、実は今のアルミンの家庭環境を聞いてな。少し興味があるんだ」

ライナー(クリスタと同居…羨ましい)

アルミン「僕の家庭環境か…どんなことが聞きたいの?」

ベルトルト「うーん…僕はみんなが普段何してるか聞きたいな」

アルミン「普段かぁ…」

ベルトルト「うん」

194: 2013/08/24(土) 16:48:59 ID:NEVs/2tE

アルミン「例えばミカサは毎日、朝早くからご飯作ってくれたり」

アルミン「みんなの健康管理もしてくれるよ」

ベルトルト「エレンは?」

アルミン「エレンは家の中なら力仕事を積極的にしてくれるし」

アルミン「買い物の時は安い店を探して、遠いとこまで買い物に行ってくれるよ」

195: 2013/08/24(土) 16:50:31 ID:NEVs/2tE

ライナー「クリスタはどうなんだ!?」

アルミン「クリスタは…家の掃除係なんだけど、最近は掃除じゃなくて家捜しに凝ってるんだ…」

アルミン「なんか工口本を探してるみたいで、よく大事な物はどこに隠すか聞いてくるよ…」

ライナー「そうか…クリスタにライナーは沢山工口本を持ってるぞって伝えといてくれ」

ライナー(これで家にも探しに来てくれるだろ)

アルミン「う、うん…」

196: 2013/08/24(土) 16:51:57 ID:NEVs/2tE

アルミン「それでユミルは、意外と優しいんだ」

アルミン「最近は毎日腰を踏んで、マッサージしてくれるしね」

ベルトルト(いいなぁ…ドMの僕としては、アニやユミルみたいな気の強い女性に思いっきり踏まれたい…)タラー

アルミン「最後にサシャなんだけど…元気があっていい子だよ」

ベルトルト「サシャはそれだけ?」

アルミン「うん…」

197: 2013/08/24(土) 16:53:17 ID:NEVs/2tE

ライナー「そうか…それにしても1人で5人を養うのはキツいだろ?」

アルミン「金銭的にはね…」

ライナー「よかったらクリスタを引き取ってやっても良いぞ?」

アルミン「あははっ…気持ちは嬉しいけど、大丈夫だよ」

アルミン「いま研究してる物が実用に移せるようになれば、少しは生活が楽になるんだ…」

アルミン「それに…今朝1人で朝食とったんだけど、少し寂しくてね…」

198: 2013/08/24(土) 16:56:55 ID:NEVs/2tE

アルミン「出来ることなら、これからもずっとみんなで暮らしたいんだ…」

ライナー「そうか…だが、奴らだっていい歳だ。就職したら自立して出て行くのが普通だぞ?」

アルミン「分かってるよ…でも僕は彼らが一生ニートだっていいよ…ずっと一緒に居られるんだったら」

アルミン「僕が扶養してやる…1人残らず…」

アルミン「わがままだけど…今の生活を僕は壊したくないんだ」

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199: 2013/08/24(土) 16:57:56 ID:NEVs/2tE

ーー商店街・夕ーー

アルミン「奢ってくれてありがとう!ご馳走さまでした!」

ライナー「気にすんな。それにお前の意見はいろいろ参考になったからな」

ベルトルト「うん。次の仕事から活かさせてもらうよ」

アルミン「役に立ててよかったよ!じゃあ、そろそろみんな帰ってると思うから、僕はいくね!」スタスタ

ライナー「おう!じゃあな!」

ベルトルト「またね!」

200: 2013/08/24(土) 16:59:53 ID:NEVs/2tE

ライナー達と別れ僕は帰路についた

帰宅して「ただいまー」と言うと

直後に「おかえり」ってみんなが言ってくれるのが凄く嬉しい

やっぱり誰もいない家に帰るより

例え皆が無職でも、暖かいご飯と

楽しい会話が待ちかまえている家のほうが僕は好きだ!






でもこれも今日で最後だった…

明日みんなが居なくなるなんて、思いもしてなかったんだ

218: 2013/08/25(日) 16:23:38 ID:kv.ASTg2

ーーアルミン家ーー

アルミン「ただいまー」

ミカサ「おかえりなさい」

エレン「おう!おかえりー」

サシャ「おかえりなさい!!」

クリスタ「おかえり!!」

ユミル「おかえり」

アルミン(ふふっ…やっぱり誰かが家で待ってるっていいな)

アルミン「ただいま!今日は仕事探しに行ってたんだよね?」

219: 2013/08/25(日) 16:24:39 ID:kv.ASTg2

ミカサ「うん」

アルミン「いい仕事は見つかった?」

エレン「おう!見つかったぜ!」

アルミン「そっか!じゃあ今度は面接だね」

クリスタ「面接なんか無いよ!全員明日から仕事なの!」ニコ

アルミン「えっ…」

ユミル「ってことだ。今日まで世話になったな」

220: 2013/08/25(日) 16:28:01 ID:kv.ASTg2

アルミン「えっ?今日までって…なんで…?」

サシャ「ウォール・マリアの荒れ果てた住宅の整備と瓦礫の撤去の仕事なんです!」

アルミン「ははっ…ウォール・マリアなんて、内地のここからじゃ通えないよ……?」

アルミン「それに、長らく放置されて危険な場所な場所だから、その仕事は駐屯兵団の仕事でしょ…?」

ミカサ「ハンネスさんと今日偶然会って私達に仕事を紹介してくれた」

ミカサ「それに私達は元訓練兵上位だし、部隊長の権限で特別に許可してくれた」

221: 2013/08/25(日) 16:28:52 ID:kv.ASTg2

エレン「それに給料もちょっと盛ってくれてな!家もマリアに近いハンネスさんの家を使って良いってよ!」

アルミン「……じゃあ、本当に出て行くの?」

サシャ「はい!いままでお世話になりました!」

アルミン「そんな……(いくらなんでも急すぎるよ…)」

クリスタ「アルミン?どうかしたの?」

アルミン「いや…急にみんな居なくなるなんて思ってなかったから…」

222: 2013/08/25(日) 16:31:28 ID:kv.ASTg2

ワイワイ…キャッキャッ!!

アルミン(みんな仕事が決まってうれしそうだ…)

アルミン(ずっと一緒にいたいけど…みんな就職して自立するチャンスなんだ…やっぱりわがままは言えないな…)

ミカサ「急に押しかけて急に出て行ってごめんなさい…」

アルミン「ううん!おめでとう!みんなに職が決まって僕も嬉しいよ!!」ニコ…

エレン「ありがとな!俺達も頑張って金貯めるから、できるだけ早く3人で壁外に探検行こうぜ!!」ニカッ

クリスタ「あっ!私も一緒にいきたいな!」

サシャ「私も行きたいです!!」

ユミル「クリスタが行くんなら、私もいくぜ」

223: 2013/08/25(日) 16:32:32 ID:kv.ASTg2

アルミン「うん!みんなで一緒に行こう!いいよね?ミカサ」

ミカサ「うん。とても楽しそう」ニコ

サシャ「あっ!ミカサが笑いましたよ!!珍しいですねぇ」

クリスタ「本当だぁ!ミカサは綺麗だけど笑うと可愛いね!」

ユミル「クリスタの方が可愛いけどな」

ユミルモ、カワイイデスヨ!

ハァ!?イキナリ、ヘンナコトイウナ!!

アハハー!テレチャッテェー

アルミン(……これでいいんだよね)

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ーーー

224: 2013/08/25(日) 16:34:19 ID:kv.ASTg2

ーー翌日・早朝ーー

アルミン「これでお別れだね…」

エレン「ああ…アルミンがいねぇのは寂しいが、頑張ってくるよ」

ミカサ「アルミン元気でね。お腹を出して寝ないで。それと、お惣菜ばかり食べちゃ駄目。それt…」

ユミル「馬車出るまで時間がねぇんだからそんくらいにしておけ…」

アルミン「あははっ…」

クリスタ「いままでありがとう!向こうに行ったら手紙書くからね!」

アルミン「うん。僕もちゃんと返事書くね…」

225: 2013/08/25(日) 16:35:36 ID:kv.ASTg2

サシャ「本当にありがとうございました!!拾ってくれたご恩は必ずお返しします!」

アルミン「まだ覚えてたんだ…うん。待ってるね…」

ユミル「…世話になったな」

アルミン「こちらこそ、洗濯とマッサージしてくれてありがとう…」

エレン「もうそろそろ時間だな、行くか…」

アルミン「エレンも無茶しちゃ駄目だよ…」

エレン「しねぇよ…それじゃ、またな!」

アルミン「うん…バイバイ…」

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ーー

226: 2013/08/25(日) 16:37:38 ID:kv.ASTg2

ーーアルミン家ーー

アルミン(みんな行っちゃった…)

アルミン(みんなの荷物もないから凄く広いな…)

アルミン(残ったのは壁に貼られた家訓だけか…)

アルミン家・家訓

一・「俺より先に寝てはいけない。俺より後に起きてもいけない」

二・「がんばれ、がんばれ、みんな、がんばれ」

227: 2013/08/25(日) 16:38:33 ID:kv.ASTg2

アルミン(もう、僕より先に起きる人も、寝る人もいない…)

アルミン(みんな、がんばれって…1人じゃ頑張れないよ…)

アルミン(あっ…もう仕事に行く時間か…)

アルミン(一人で居ても気が滅入るだけだし、もう行こう…)スタスタ

ガチャ

アルミン「行ってきます…」

シーン…

バタン…

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ーー

228: 2013/08/25(日) 16:40:02 ID:kv.ASTg2

ーー職場・朝ーー

アルミン「おはようございます…」ボー

リコ「おはよう。今日も自動車ってやつの実験をするのか?」

アルミン「はい…なので、リコさんは、その辺走ってて下さい…」

リコ「は?」

アルミン「だから…長距離走のフォームで猛スピードで走る、笑える走法をやってて下さい…」

リコ「おまえ…いつも私を走らせてたのは笑うためだったのか…?」イライラ

アルミン「はい…」ボー

229: 2013/08/25(日) 16:41:02 ID:kv.ASTg2

リコ「フンッッ!!」ヒュッ

アルミン「ぐはぁっ!? 」グシャッ

アルミン「痛ったぁ~……急に何するんですか!?」

リコ「は?喧嘩売ってきたのはお前だろ…?」

アルミン「ええぇっ!??…僕なんか言いましたっけ?」

リコ「私の走り方が変だと言っただろ…」ギロッ

アルミン「確かに面白い走り方だと思ってますけど…口には出してまsリコ「オラァ!」ヒュッ

アルミン「ミ゙ン゙ッ!」ドグシャッ

230: 2013/08/25(日) 16:42:19 ID:kv.ASTg2

アルミン「ゔぅ…痛いぃ…」

リコ「はぁ……おまえ、今日はなんか変だぞ?何かあったのか?」

アルミン「別に、何にも無いですよ…」

リコ「何も無いわけないだろ…話してみろ…上司の私が解決してやるよ」

アルミン「ここだと同期です…」

リコ「うるさい。年上には逆らうな」

アルミン「分かりましたよ…じゃあ話します…─────っていうことがありました…」

231: 2013/08/25(日) 16:43:44 ID:kv.ASTg2

リコ「…ようするに、友人と離れ離れになったから調子が悪いってことか…」

アルミン「はい…」

リコ「おまえは子供だな」

アルミン「すみません…」

リコ「いいか?確かに別れは寂しいものだが、そんなものはこれから何度もあるだろう」

アルミン「はい…」

リコ「だが別れだって悪いものじゃない。別れることで人間は強くなることもあるんだぞ?」

232: 2013/08/25(日) 16:44:41 ID:kv.ASTg2

リコ「今回のもおまえの友人の成長を願ってのことだろ?」

リコ「成長を願った本人がこんな調子では…友人達は嘆くだろうな」

アルミン「でも、寂しいものは寂しいんです…」

リコ「では、おまえは友人達と再会する時、この不甲斐ない姿を見せるつもりか?」

アルミン「それは……嫌です…」

リコ「そうだろ?…友人達だっておまえと一緒に夢を叶えるために頑張ってるんだ…おまえも頑張れよ…」

アルミン「……そうですね…うん……僕も頑張ってみます!」

リコ「その意気だ」

234: 2013/08/25(日) 16:46:17 ID:kv.ASTg2

アルミン「よしっ!」

アルミン「僕も頑張って自動車を作って、みんなと自動車で壁外を探検したいです!!」グッ

リコ「その意気だ。まぁせいぜい頑張って自動車とやらを作ってくれ…」

アルミン「はい!リコさん、ありがとうございました!!さすが年の功ですね!言うことが違いmリコ「フンッッ!!」ヒュッ

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ーー

235: 2013/08/25(日) 16:48:21 ID:kv.ASTg2

ーー帰路ーー

アルミン(痛たたっ…リコさん酷いよ…いくらなんでも強く殴りすぎだって…)

アルミン(……でも、リコさんに喝を入れてもらわなかったら、暫く立ち直れなかったかも…)

アルミン(…お礼に今度あんな丸メガネじゃなくて、流行りのお洒落なメガネ買ってあげよう…)

アルミン(あっ…もう少しで家か…)

アルミン(どうしても家で1人になること考えると寂しくなるな…)

アルミン(でも…みんなが頑張ってること考えたら落ち込んでいられないよね!)

アルミン(よし!この角を曲がったら家だ!!寂しくないぞ!頑張ろう!!)クルッ

アルミン「……ん?」

236: 2013/08/25(日) 16:49:33 ID:kv.ASTg2

エレン「よう…朝ぶりだな…」

ミカサ「アルミン…会いたかった」

サシャ「アルミーン…お腹すきましたぁ…」

クリスタ「あははっ…戻って来ちゃった…」

ユミル「……」

アルミン「えっ?なんでみんながいるの?」

237: 2013/08/25(日) 16:51:27 ID:kv.ASTg2

アルミン(まさか僕の為に戻って…)

エレン「…マリアに行く為に、駐屯兵団専用馬車乗り場に行ったんだけどな…」

クリスタ「そこに変な部隊長らしき人と司令みたいな人がいて…」

サシャ「部隊長がエレンを何故か罵倒して、司令が『ほほっ、美女じゃ!』って言ってクリスタにセクハラしました!!」

ミカサ「エレンを罵倒したから部隊長を殴ってしまった…」

ユミル「クリスタにセクハラしたから司令を半頃しにした」

アルミン「そして、逃げて帰って来たの…?」

一同「うん…」

アルミン「…」ブチッ

238: 2013/08/25(日) 16:52:43 ID:kv.ASTg2

アルミン「仕事をッ」ヒュッ

エレン「うわっ!」バチン

アルミン「舐めんじゃッ」ヒュッ

ミカサ「?」バチン

アルミン「ねぇぇぇえッ!!」ヒュッ

クリスタ「あうっ…」ペチ

アルミン「僕の決意をッ」ヒュッ

ユミル「…」ガシッ

アルミン「はぁ……返せよ…」

サシャ「?????」キョトン

239: 2013/08/25(日) 16:55:05 ID:kv.ASTg2

アルミン「はぁ……」

エレン「アルミンすまん!また暫く俺らを住まわせてくれ!!」ドゲザ

ミカサ「お願いします」ドゲザ

サシャ「お願いします!また養ってください!!」ドゲザ

クリスタ「お願い!なんでも言うこと聞くから!」ドゲザ

ユミル「チッ…頼んだぜ」ドゲザ

アルミン「はぁ…分かったよ…」

エレン「アルミン本当か!?」

アルミン「本当だよ…」

240: 2013/08/25(日) 16:56:33 ID:kv.ASTg2

アルミン「でも、今回みたいなことが、またあったらいけないから…次は僕が良いって言うまでは就活禁止だから…」

アルミン「分かったね?」

一同「はい!!」

アルミン(即答とは…本当は働く気なんか無いんじゃないかな…?)ズーン

ミカサ「でも、就活しないとアルミンの迷惑になるんじゃ…」

アルミン「君達みたいな癖のある人を雇うとこなんてめったに無いからね…」

アルミン「今の研究が終わったら、僕が会社を立てて君達を雇うよ…」

241: 2013/08/25(日) 16:58:39 ID:kv.ASTg2

ユミル「へぇー…随分と景気がいい話だな」

アルミン「今僕がしている研究が成功したら産業革命が起こるかもしれないからね」

アルミン「成功したら会社建てれるくらいのお金は貰えるさ」

サシャ「よく分かりませんが、またよろしくお願いしますね!!」

アルミン(これでまたみんな一緒にいられる)

アルミン「任せて!」



アルミン「扶養してやる!1人残らずっ!!」


おわり

242: 2013/08/25(日) 16:59:27 ID:kv.ASTg2
以上です

ありがとうございました!

243: 2013/08/25(日) 17:00:01 ID:AWg93jhQ

アルミン優しすぎる

引用: アルミン「扶養してやる!1人残らずっ!!」