1: 2017/08/16(水)23:09:28 ID:Rrw
プロデューサーはしょうがない人です。
えぇ、貴女のほうがと貴方は返すのでしょうけども。
それでも、私にとって貴方はしょうがない人です。
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(9) (電撃コミックスEX)
2: 2017/08/16(水)23:09:46 ID:Rrw
初めて貴方にお会いした時、貴方は不思議そうな顔をしていましたね。
モデル部門の方が、どうしてアイドル部門の面接に? って。

なんとなく。
そう、なんとなく受けてみたくなったという理由なのに、貴方は真摯に対応してくれました。
そしてアイドルの素質は十分にある、そう貴方は言ってくれましたよね。
……嬉しかったんですよ? あの時の私は、あまり人と話すのが得意ではなかったのでそうは見えなかったかもしれないですが。

3: 2017/08/16(水)23:09:58 ID:Rrw
なんで、貴方にアイドル部門への異動のお話を最初にしたのか、ですか?
……ふふ。貴方風に言うなら、『ビビッときた』ですかね。
この人なら、私に違う世界を見せてくれるんじゃないかって、私の中でビビッと来たんです。

そして、いざ異動になった時、貴方はすぐに私を選んでくださいました。
その時のことを今でも鮮明に思い出せます。
『お待ちしておりました、高垣さん』と、貴方は優しく微笑んでいました。
そんな素敵なお出迎えでしたよね。……ふふっ。

4: 2017/08/16(水)23:10:12 ID:Rrw
またしれっとダジャレを言ってる? 
……やっぱり、気がついてくれるんですね。
――本当、しょうがない人です。

あ、また私の方がしょうがない人だって顔してますよ?
ふふっ、いえ。なんでもありません。
やっぱり、貴方はしょうがない人です。

5: 2017/08/16(水)23:10:22 ID:Rrw
こうやってお酒を飲んでる時も。貴方とお仕事のお話をする時も。
私にとって、貴方はしょうがない人なんです。

クスッ、意味なんてわからなくていいんです。
一方的に想っていることですから。

6: 2017/08/16(水)23:10:32 ID:Rrw
もう、拗ねないでください。きっと、ちゃんと全部お話しますから、ね?
……そうですね。もし『アイドルの高垣楓』が終わった時、全部お話しようと思います。

7: 2017/08/16(水)23:10:42 ID:Rrw
えぇ、そうです。まだまだ先のお話です。
その時私がどうなっているかも、貴方がどうなっているかもわかりません。
ですが、多分。きっと……いえ、絶対。
私が貴方のことをしょうがない人だって思っていることは変わらないと思います。

だから……待っていてくださいね、プロデューサー。

8: 2017/08/16(水)23:10:52 ID:Rrw
――ふふ、ちょっとしんみりしちゃいましたね。
ちょっと飲みすぎちゃったかしら……。あぁ、いえいえ。まだまだ飲めますよ。

9: 2017/08/16(水)23:11:02 ID:Rrw
じゃあ……改めて。

10: 2017/08/16(水)23:11:08 ID:Rrw
乾杯。

11: 2017/08/16(水)23:11:15 ID:Rrw
おわり

12: 2017/08/16(水)23:13:24 ID:Rrw
やっぱり、いつもみたいにわちゃわちゃしたのもいいですが、こういうしんみりしたSS書くのもありだなぁと思う今日このごろ

それでは例のごとく過去作もどうぞ。
モバP「輝子が可愛すぎて正直しんどい」

輝子「絶対特権……フヒ」

美玲「ショーコはカッコイイんだ!」幸子「いいえ、可愛いんです!」

美玲「イケメンショーコを用意してみた」幸子「――――!!」

ゆかり「寝惚けの功名」

ちひろ「え、風邪ですか!?」輝子「……フヒ?」

【安価】モバP「輝子を目一杯可愛がろうとおもう」

杏「すきなこと」

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
それでは、お目汚し失礼しました。

引用元: 楓「恋しくて、恋しくて」