1: 2012/03/16(金) 17:31:31.94 ID:D8iYEi/i0
結衣『あ、もしもし京子?』

京子『おー、結衣から電話かけてくるなんて珍しいね』

京子『1人暮らしで私が恋しく――』

結衣『き、京子今すぐ家に来てくれ!!』

京子『ゆ、結衣?』

結衣『……あ、いや、別に用事があるんなら無理しなくていいんだけど』

京子『……なーに言ってるんだよ、いつも世話になってるしな』

京子『すぐ行くよ、待っててね』

ピッ

結衣「……」ブルブル
ゆるゆり、
4: 2012/03/16(金) 17:35:57.77 ID:D8iYEi/i0
結衣「……」

結衣「そ、そうだ、いるワケないんだよ」

結衣「……霊なんているワケないじゃないか」

結衣「あはは、らしくないなぁ私が怖がるなんて」

結衣「……あー恥ずかしい」

結衣「京子になんて言えばいいんだろ……」

<パリッ ミシッ パリリッ

結衣「ひいっ!?」

6: 2012/03/16(金) 17:41:02.88 ID:D8iYEi/i0
京子「……えへへ」

京子「京子、今すぐ家に来てくれーだなんてさ」

京子「……でも、何があったんだろう?」

京子「普段は冷静な結衣があそこまで取り乱すなんて」

京子「……ま、抱き着いてやれば落ち着くだろ」

京子「会うなり抱き着けば、結衣は顔真っ赤にするだろうなー」

京子「……おーっす、愛しの京子様が来てやったぞ!」ガチャッ

結衣「き、京子!!」ガバッ

京子「な、なぁ!?」

7: 2012/03/16(金) 17:46:05.38 ID:D8iYEi/i0
京子「ちょ、ちょっと結衣どうしたんだよ!?」

結衣「い、いま誰もいないのに」

結衣「ミシッって、パリッて、ミシシッって音が!!!」ギュムッ

京子「な、なんの話だよ!?」

結衣「だ、だってこの部屋私しかいなかったのに!!」ギュギュッ

京子「む、胸当たってるから!落ち着けえええ!!」

結衣「……あ」

結衣「……こほん、よく来たな京子」

京子「……おう」

10: 2012/03/16(金) 17:54:15.54 ID:D8iYEi/i0
京子「……ぷ」

結衣「い、いま絶対笑っただろ!!」

京子「うん笑った」

結衣「むぐぐぐ……」

京子「いやーだって、あの結衣がラップ音にビビるなんてさ」

結衣「わ、私はビビってなんかない!!」

結衣「ははは、子供のころの京子じゃあるまいしそんな――」

京子「……パリッ」

結衣「ひっ!?」ギュムッ

京子「……あー結衣の胸柔らかい」

12: 2012/03/16(金) 18:02:51.01 ID:D8iYEi/i0
結衣「……ゴメン、またぎゅって」

京子「……い、いや別に悪い気はしないし」

結衣「……」

結衣「び、びび、びびってなんかないから」

京子「はぁ、あのさー結衣」

京子「もう見栄はるのやめなよ、確かに結衣のキャラではないけど」

京子「べつにカッコ悪いとか思わないし」

京子「むしろギャップがあって可愛いと思うよ?」

結衣「……か、可愛いとか言われても嬉しくない」

京子「くふふ」

14: 2012/03/16(金) 18:10:25.69 ID:D8iYEi/i0
京子「結衣ー、顔がリンゴみたいに真っ赤だよん」

結衣「そ、そんなワケあるか!」

結衣「……いちいち呼んで悪かった、でももう大丈夫から」

結衣「京子、ありがとな」

結衣「この埋め合わせは必ずいつかするからさ」

京子「そっか、なら帰ろうかなー」

結衣「……え」

結衣「か、帰っちゃうの?」

京子「だってさ、もう大丈夫なんでしょ」ニコッ

結衣「う……」

16: 2012/03/16(金) 18:17:29.91 ID:D8iYEi/i0
結衣「あ、ああ大丈夫だよ」

結衣「さすがにもう怖くなんてないから」

京子「そっか、なら腕掴むのやめてくれるかな」

結衣「……」ギュッ

結衣「い、いやだ」

結衣「腕は離さないけど帰っていいよ」

結衣「バイバイ京子、今日はありがとう」ギュッ

京子「……無茶言うな」

18: 2012/03/16(金) 18:21:47.23 ID:D8iYEi/i0
京子「分かった、まだ帰らないから手を離してくれる?」

結衣「……」ギュッ

京子「本当に帰らないよ、信じて」

結衣「……ほんとだな?」

京子「よしよし、いい子いい子」ナデナデ

結衣「ん……ってなに、ナデナデしてるんだよ」

京子「くふふ、でも悪くないって顔してたよなー?」

結衣「おいおい、京子じゃあるまいし」

京子「……ほんと、素直じゃねえ」

19: 2012/03/16(金) 18:23:30.10 ID:D8iYEi/i0
京子「ま、結衣が素直じゃないのは今に始まったことじゃないし」

京子「らしいといえばらしいんだけどね」

結衣「……なんか引っかかる言い方だな」

結衣「あのさ、ほんと悪かった、……急に抱き着いたりして」

京子「……い、いや別に」

京子「……」モジモジ

結衣「な、なんで顔赤くしてるんだよ!?」

京子「……し、してないもん」


20: 2012/03/16(金) 18:24:44.97 ID:D8iYEi/i0
京子「……」

結衣「うう、私も恥ずかしくなってきた……」

京子「あ、あのさ」

京子「今まで平気だったのにどうして急に怖くなったの?」

結衣「だから怖くなんて……」

京子「はぁ、もういいってホント」

京子「……言いふらしたりなんかしないから、信じて」

結衣「……」

22: 2012/03/16(金) 18:25:53.16 ID:D8iYEi/i0
結衣「……これ1人で見ちゃってさ」スッ

京子「お、なんだこのDVDは」

結衣「……」モジモジ

京子「え、その反応からすると、えOちでむふふなDVD――」

京子「『ドキッ!お化けだらけの深夜病棟、(生首)ポ口リもあるよ!』」

京子「……」

結衣「だ、だって思いの外怖かったんだよ!!」

京子「……はぁ」

23: 2012/03/16(金) 18:27:12.88 ID:D8iYEi/i0
京子「……こんなん作りもののオンパレードだろ」

京子「らしくないなぁ結衣」

結衣「うぐぐぐぐ……」

京子「このDVD全部見たの?」

結衣「さ、最初の10分間でもう無理だった……」

京子「ふーむ、結衣がそこまでビビるとは結構な出来なのかな」

京子「ま、私はそういうの平気だし」

京子「……コレ、見ちゃおうっと」イソイソ

結衣「お、おいコラ!!」

24: 2012/03/16(金) 18:27:35.59 ID:D8iYEi/i0
京子「なんだよー、せっかくレンタルしたんでしょ?」

京子「なら見ないともったいないじゃん」

結衣「そ、そういう問題じゃないだろ!!」

京子「結衣は見てる間、部屋の外で待っててもいいからさ」

結衣「……ひっ」ビクッ

京子「ほらほら、始まっちゃうよん」

京子「怖かったら私にしがみついてていいから――」

結衣「……」ムギュー

京子「うははは、後ろから抱き着いちゃって」

京子「ほーんと可愛いな結衣は」

25: 2012/03/16(金) 18:28:37.49 ID:D8iYEi/i0
<これは東京都と隣県の境に位置する、元総合病院である

<今では廃病院となり、重々しい雰囲気が漂っている

<我々スタッフ一同は、土地の所有者に許可をとり……

京子「おー、結構手がこんでるんだね」

結衣「……きょ、京子」ギュッ

京子「大丈夫だって、怖かったらもっとぎゅーってしていいよ」

結衣「……」ギュムッ

京子「えへへ、悪くないかも」

29: 2012/03/16(金) 18:29:50.01 ID:D8iYEi/i0
<広い敷地にポツンとたたずむこの総合病院

<……何百、何千という人々が生と氏の間をさまよったのだろう

<意を決してその中に入ってみることにした

<……と、ここですでにカメラには異様な光景が写っていた

<お分かりいただけただろうか?

<病院の窓から我々を手招くように、何本もの腕が――

結衣「ひ、ひ、う、京子!!うでっ、腕があっ!!」ギュムッ

京子「おおう、け、結構本格的なんだね」

結衣「もう止めようって、お願いだから!」

京子「ははは、まだまだこれからだろ!」

結衣「……もうやだ」

30: 2012/03/16(金) 18:31:04.68 ID:D8iYEi/i0
<明かりなどなにもなく、撮影用のライトが頼みの綱

<もちろん外には外灯などない

<このライト以外に光るものなどあるはずもない

<我々は目を疑った

<あるはずもないのに……廊下の奥に無数の光が――

結衣「……これはさすがに作り物だろ」

京子「……」ビクッ

結衣「あれ京子、ちょっと鼓動が早くなってるけど?」

京子「は、はあ!?気のせいだろ、気のせい!」

京子「そ、それより結衣、もっと強くぎゅっとして!」

結衣「はいはい」ギュッ

31: 2012/03/16(金) 18:31:43.73 ID:D8iYEi/i0
<廊下の突き当たりにある大きな鏡

<……当然のように撮影スタッフが映し出されている

<我々は戦慄した

京子「な、なんでっ!?」

結衣「いちいち合いの手入れんでもいいから」

<……鏡は明らかに1人多かったのだ

<撮影スタッフとは別に、血まみれのナース服を着た――

結衣「……はぁ、なんでこんなのにビビってたんだろう私」

京子「ふ、にゃっ……にゃ……ひっ……ふっ!!」ブルブル

結衣「……おやおや京子」

36: 2012/03/16(金) 18:34:47.87 ID:D8iYEi/i0
<悲鳴も上げずに逃げ惑う撮影スタッフ

<暗闇を、ただただ闇雲に走り抜けた

<……行き着いた先は、恐らく手術室と思われる部屋だ

<すすり泣く撮影スタッフ

京子「……ひっ、えぐっ、ゆ、ゆっいいぃ」グスッ

結衣「はいはい、ここにいるから安心しなって」ナデナデ

京子「ふえっ、えぐっ、う、うんっ……」

<病院の主は我々を休ませてはくれないのだ

<そこには大きな鉈を持った血まみれの大男が――

京子「ふにゃああああああああああああああああ!!」

結衣「……B級の映画臭くなってきたな」ナデナデ

37: 2012/03/16(金) 18:38:15.38 ID:D8iYEi/i0
<あろうことか、我々に切りかかってきたのだ

<振り下ろされる鉈、飛び散る血しぶき

京子「ひゃっ、ひっ、ち、血が……」

結衣「……これケチャップだろどう考えても」

<無残にも切り捨てられ、恨めしそうに自分の胴体を眺める生首

京子「にゃあああああああああああああああああ!!」

結衣「どっからどう見てもマネキンじゃないか……」

<……映像はここで終わっている

ピッ

38: 2012/03/16(金) 18:39:06.28 ID:D8iYEi/i0
結衣「あー、最初の手招きもスタッフだったんだろうな」

結衣「くそう、私としたことが……」

京子「ふ、えぐっ、ゆ、ゆい……」グスッ

結衣「……」

京子「く、くびがね、スタッフの首がね」

京子「ぽろって、ぽろって取れちゃったの……」グスグスッ

結衣「だからあんなもんフェイクだって」

京子「う、うわああああああああああん」ポロポロ

結衣「……」

結衣「もう、いちいち泣くなよ」ナデナデ

39: 2012/03/16(金) 18:40:15.25 ID:D8iYEi/i0
京子「わたっ、私の首繋がって、る?」

結衣「当たり前だろうが、ほらちゃんと繋がってるだろ」フニフニ

京子「ふゃ……くすぐったいよぉ……」

結衣「……そんなに怖かったのか?」ギュムッ

京子「……」コクコクッ

結衣「見る前までの威勢はどこへ行ったのやら」

京子「だ、だってしょうがないじゃん……」

京子「それに結衣だってビビッてたじゃないかっ!」

結衣「……まぁな」

41: 2012/03/16(金) 18:42:32.18 ID:D8iYEi/i0
結衣「ま、とりあえず今日はもう帰ったほうがいいよ」

結衣「私はもう平気だからさ」

結衣「……今日はほんとありがとな」

京子「……」ギューッ

結衣「おい」

京子「だ、だってもう陽が沈んじゃったし……」

京子「こんな中一人でなんて帰れないよ……」グスッ

京子「……今日は泊まる」

結衣「……まぁ、今日ばかりは私のせいだもんな」

結衣「いいよ、明日休みだしね」

44: 2012/03/16(金) 18:45:06.51 ID:D8iYEi/i0
結衣「……」

京子「な、なんだよ人の顔見てにやにやして!!」

結衣「いや、京子って可愛い悲鳴出すんだなって思って」

結衣「ぷぷぷ、ふにゃあああああ!って」

京子「うぐぐぐぐ……」

京子「ゆ、結衣だって私に抱き着いてきたりしたじゃん!!」

京子「それにさ、わざわざ私のこと呼ぶなんてさ……」

京子「……どんだけ私のこと好きなんだよ」

結衣「おい、なぜそうなる」

45: 2012/03/16(金) 18:46:42.49 ID:D8iYEi/i0
京子「だってそうじゃん、誰でも良かったならさ」

京子「電話帳で一番早いあかりでもいいはずだろ?」

結衣「ぐっ……」

京子「ははは、私を呼ぶための口実が欲しかったんだろー?」

結衣「ち、ちが……」

京子「顔真っ赤ですぜ、結衣さん」

結衣「……わ、私は」

京子「んー?」

結衣「……無意識のうちに京子に電話かけてた」

47: 2012/03/16(金) 18:48:50.26 ID:D8iYEi/i0
結衣「……京子に気が付いたら電話かけてた」

結衣「京子に会いたかった、怖かったから」

結衣「……ぎゅっと抱きしめたり、抱きしめてほしかった」

結衣「……ただそれだけ」モジモジ

京子「あ、うん……」

京子「……あ、あのね」

京子「嬉しいよ、結衣が私を呼んでくれて」

京子「結衣が私を頼ってくれてるんだなーって」

京子「……悪い気はしなかったよ、結衣にぎゅっとされて」

京子「……」モジモジ

48: 2012/03/16(金) 18:49:24.24 ID:D8iYEi/i0
結衣「そ、そっか……」

京子「う、うん……」

結衣「……」

京子「……」

結衣「……」カァー

京子「……」モジモジ


49: 2012/03/16(金) 18:49:44.71 ID:D8iYEi/i0
京子「あのね結衣」

京子「……私、結衣の匂い嗅いでると安心するんだ」

京子「子供の時と変わらない結衣の匂いが大好きで……」

京子「……おかしいかな?」

結衣「お、おかしくなんかない!!」

結衣「……と思う」

京子「……やっぱりおかしいんだ」グスンッ

結衣「あ、いや、私も好きだよ?」

結衣「……き、京子の匂いが」

52: 2012/03/16(金) 18:52:00.66 ID:D8iYEi/i0
京子「えっ?」

結衣「い、いや、なんでもないよ!!」ワタワタ

結衣「……い、いまお茶持ってくるから」

京子「……」グイッ

結衣「うわわわっ!」

結衣「……ったぁ」

結衣「お、おい急に引っ張るなよ……」

京子「……」

結衣「(思わず京子に馬乗りになってしまった……)」

54: 2012/03/16(金) 18:54:54.99 ID:D8iYEi/i0
結衣「ご、ごめん今すぐどけるから」

京子「……結衣」ガシッ

結衣「ちょ、ちょっと京子?」

京子「ちなつちゃんと、あかりがキスしてたじゃん」

結衣「……う、うん」

京子「そ、それなら私たちもしていいんじゃない?」

結衣「な、なんでそうなるんだよ!?」

京子「いや、あのね、その練習として?」ワタワタ

結衣「あ、ああ練習として」

55: 2012/03/16(金) 18:57:53.49 ID:D8iYEi/i0
結衣「うん、練習としてだな」

京子「そうそう、練習としてだよ」

結衣「れ、練習なら何回しても困ることはないもんな」

京子「そ、そうだね、練習なら何回でも……」

結衣「……」

結衣「……あの、目、閉じてくれる?」

京子「ひゃ、ひゃいっ!!」

結衣「さすがにキス顔凝視されるのは恥ずかしいよ」

京子「……えへ、えへへ」

京子「……」ツムリッ

58: 2012/03/16(金) 19:08:20.41 ID:D8iYEi/i0
結衣「……」

結衣「……ふー」

結衣「……」

京子「……」ドキドキ

結衣「(練習とはいえ、京子も緊張してるのか)」

結衣「(中身はちゃらんぽらんだけど、コイツほんと可愛いな……)」

結衣「(い、いや中身もほんとは可愛いんだけど)」

結衣「(……唇もぷにぷにしてて柔らかそう)」

結衣「(……これは練習だから、うん練習)」

61: 2012/03/16(金) 19:14:21.51 ID:D8iYEi/i0
結衣「……」

結衣「ん……」チュッ

京子「っ……」ピクンッ

結衣「…………」チュッー

京子「っ…………ん」

結衣「…………」チュッ

京子「んむっ…………」

結衣「…………ぷは」

京子「っは、はぁ、ふう……」

64: 2012/03/16(金) 19:19:40.20 ID:D8iYEi/i0
結衣「……京子の口、柔らかかった」

京子「ん、へへへ、結衣のもね」

京子「ね、ねえ、どうせ練習なんだからさ」

京子「……大人のキスもしてほしいな」

結衣「し、舌とか入れたりするアレ?」

京子「……」カァー

結衣「でも私そんなの経験ないし」

京子「わ、私もないよそんなの」

京子「……だから初めては結衣としたいかな」

結衣「……」チュッ

京子「んぅ!?……ふぁ……ぅ……」

69: 2012/03/16(金) 19:27:44.14 ID:D8iYEi/i0
結衣「ひょ、ひょーこ…………」チュッ

京子「んっ……ゅ、い……」

結衣「ん……ちゅ……」ペロッ

京子「ひゃ……ゆ…い…」 ギュッ

結衣「すき………だい、す……き」チュッー

京子「ふっ……ん……ちゅっ」

結衣「……っはぁ」

京子「ぷは、うっ、ゆ、結衣……ぎゅーっとして」

結衣「京子……」ギュッ

77: 2012/03/16(金) 19:42:55.56 ID:juMmglu/0
京子「……いまのは練習?」

京子「さっき、キスしてるときに京子大好きって」

京子「……ほんとに練習?」

結衣「れ、れん、練習……」

京子「……」グスッ

結衣「練習なんかじゃないよ、京子」

結衣「私は京子のことが好きなんだ、今なら自信を持って言える」

京子「……ほんと?」ギュッ

結衣「……ほんとだよ」

83: 2012/03/16(金) 19:54:21.58 ID:juMmglu/0
京子「もう一回キスして、お願い」ギュッ

京子「結衣とキスしてるとね、ドキドキして、頭のなかふわふわして……」

京子「……う、上手く言えないけど、結衣と繋がってるんだなって」

京子「結衣とね、ずっと一緒にいられるような気がして」グスッ

結衣「気がして、じゃないよ」

結衣「ずーっと一緒なんだよ、私たちは」

結衣「……心配しなくていいからな、京子」

結衣「……」チュッ

京子「んっ……」

89: 2012/03/16(金) 20:05:17.71 ID:juMmglu/0
京子「……えへへ」

京子「ずーっと一緒なんだよ、私たちは、かあ」

京子「……もう、結衣ってばカッコいいんだから」スリスリ

結衣「……お願いだから反芻するのやめてくれ」

結衣「臭いセリフだよホント……」

京子「でも結衣が言うと様になるんだよねー」ギュッ

結衣「……あー恥ずかしい」

91: 2012/03/16(金) 20:13:32.80 ID:juMmglu/0
京子「まあ、結衣が私にゾッコンってのは明らかだったからな」

結衣「……そんな素振り見せたか、私?」

京子「むふふ」

京子「……結衣って昔は活発なガキ大将キャラだったじゃん?」

結衣「ガキ大将というか、まあ活発ではあったな」

京子「それが今は冷静なツッコミキャラ」

結衣「そうだな、それがなにか?」

93: 2012/03/16(金) 20:19:32.49 ID:juMmglu/0
京子「つまりさ、結衣の性格は私ありきってことだ」

結衣「はあ?」

京子「泣き虫な私を守るためのガキ大将」

京子「活発で危なっかしい私を見守るためのツッコミキャラ」

京子「……ってことでしょ、結衣」ギュッ

結衣「そ、そんなワケないだろ!」

結衣「……京子のうぬぼれだよ、うん、絶対そう」

京子「むふふ、顔が真っ赤じゃないか結衣ー」スリスリ

結衣「……あーもう」

96: 2012/03/16(金) 20:29:33.86 ID:juMmglu/0
結衣「……意識したワケじゃないけど」

結衣「きっと心の奥底ではさ」

結衣「……京子のことを第一にいつも考えてたんだろうな、私は」ギュッ

結衣「だから京子が悲しい顔してると、私も辛かった」

結衣「京子が楽しそうな顔を見ると、私も嬉しかった」

京子「あ、うん……」

結衣「……顔真っ赤だぞ」ギュッ

京子「ま、真顔でそんなこと言われれば誰でもそうなるわ!!」

結衣「……ふふ、ほんと可愛いやつ」

京子「……ちくしょー」

100: 2012/03/16(金) 20:40:01.26 ID:juMmglu/0
結衣「確かにさ、私たち性格はガラッと変わったよね」

京子「……私が悪いんだ」

京子「ゆ、結衣の足引っ張ってるんじゃないかな」グスッ

結衣「……ばーか」チュッ

京子「ん……だ、だって」

結衣「京子の側にいて後悔したことなんてないし」

結衣「……足引っ張ってるなんて思うワケないよ」ギュッ

結衣「私は自分の意志で京子の隣にいるんだ」

結衣「お前の隣にいられるなら、性格なんていくらでも変えてやる」ニコッ

京子「……そ、そのイケメンな台詞禁止!」ギュッ

結衣「な、なんだよイケメンな台詞って……」

104: 2012/03/16(金) 20:50:19.19 ID:juMmglu/0
結衣「……私は京子だけのもの」

京子「……私だって結衣だけのものだよ」

結衣「分かってるよ、でもたまに不安になるんだ」

結衣「……京子が他の女の子と話してると」

結衣「胸が締め付けられるような気持ちになって」

結衣「……もちろん京子を信じてるけどさ」ギュッ

京子「くふふ、妬いてるのか結衣にゃん」

結衣「うー……かもな」

107: 2012/03/16(金) 20:59:19.96 ID:juMmglu/0
京子「それだけ私を愛してくれてるってことかな、ん?」

結衣「……うるさい」

京子「ふふふ、照れない照れない」

京子「……そんなに心配ならさ、結衣の跡でも付ければいいよ」

結衣「……あと?」

京子「そ、そのキスマークっていうのかな」モジモジ

結衣「え……いいの?」

京子「その代わり、私も結衣に付けるから」

結衣「嬉しいよ京子……」ギュッ

112: 2012/03/16(金) 21:15:08.60 ID:juMmglu/0
結衣「でもさ、キスマークってどこに付けるんだろうな」

京子「にしし、胸とかはどうです?」フニッ

結衣「変O……」ポカッ

京子「ごめんごめん、胸はまた今度かな?」

結衣「……るせえ」カァー

京子「くふふ」

京子「現実的に首とかはどうかな」

京子「見えるか見えるないかのギリギリな場所だしさ」

結衣「……ふむ」

116: 2012/03/16(金) 21:39:57.97 ID:juMmglu/0
結衣「……京子からやってくれ」

京子「あれ、私からでいいの?」

結衣「私が実験台になってやるから」

結衣「……大げさだけど、小さい頃からそんな感じだったろ」

結衣「あ、あんまり強く吸うなよ」モジモジ

京子「……ゴメンたぶんムリ」

京子「だって結衣可愛すぎるもん」ガシッ

結衣「お、おい、目がマジなんだけ――」

京子「んー……」チュッ

結衣「ひゃう……」ピクッ

119: 2012/03/16(金) 21:47:08.67 ID:juMmglu/0
京子「ん……」チュッ

結衣「な、なんか変な感じ」

京子「はむっ……」チュッ

結衣「……でも悪くはないかな」

結衣「これで、私は京子だけのもの」ナデナデ

京子「ん……」カミカミッ

結衣「お、おい、甘噛みするのはやりす……」

京子「……」ペロッ

結衣「ひゃうっ……」

126: 2012/03/16(金) 22:06:15.99 ID:juMmglu/0
結衣「……」

京子「……てへっ」

結衣「てへっ、じゃねえよ!」

結衣「な、なんだよこの痕は……」

京子「いやはや、見事に真っ赤ですな」

京子「……私からの愛の証です」イヤンッ

結衣「……」チュッ

京子「ふにゃ……」

結衣「……十倍返しにしてやる」チュッー

京子「んっ、結衣ぃ……」ギュッ

130: 2012/03/16(金) 22:17:28.21 ID:juMmglu/0
結衣「ふふ、可愛いなホント」カプッ

結衣「首筋弱いみたいだな京子は……」チュッー

京子「……つ、強く吸っちゃやだぁ」

結衣「……」ペロッ

京子「っや、あ……」

結衣「……口借りるぞ、京子」チュッ

京子「んぅっ……ちゅっ……」

結衣「……」ナデナデ

134: 2012/03/16(金) 22:35:07.18 ID:juMmglu/0
結衣「……いいか、京子は私だけのものだからな?」チュッ

京子「ん……えへへ」

結衣「その代わり、私は京子だけのもの」

京子「はいはい、このキスマークに誓いますよーっと」

結衣「……ふふ」ナデナデ

結衣「……痕、消えるかな?」

京子「わ、私は消えてほしくないかな」ギュッ

結衣「……消えたらまた付ければいいよ」チュッ

京子「えへへ、キスしすぎだろ結衣ー」

141: 2012/03/16(金) 22:54:20.15 ID:juMmglu/0
結衣「……キスするのもいいけど」

京子「こうやって布団で、ギューッとしあうのもいいね」ギュッ

結衣「……お風呂上がりの京子の匂い」スンスン

結衣「同じシャンプー使ってるのになあ」

京子「えへへ、結衣もいい匂いするよ?」

京子「……ちゅっ」

結衣「ん、まーだキスするのかよ」

京子「くふふ」ギュッ

144: 2012/03/16(金) 23:04:36.27 ID:juMmglu/0
結衣「あのDVDには感謝しないとな」

京子「まあ言わば、キューピットなワケだからね」

結衣「ははは、そんな感じかな」

結衣「……明日はどこかにお出かけしようか、京子」ギュッ

京子「初デート……」

京子「最後はもちろん、えOち――」

結衣「……ばか」

結衣「いいから、早く寝るぞ」

京子「……えへへ、おやすみ結衣」ギュッ

結衣「ん、おやすみ」

結京「……」zzz

147: 2012/03/16(金) 23:11:52.63 ID:juMmglu/0
~月曜日~

あかり「おっはよー結衣ちゃん、京子ちゃん!!」

結衣「……くぁ、おはよ」

京子「……はよー、あかり」

結衣「……」ウツラウツラ

あかり「……ふ、2人とも眠そうだね」

あかり「夜遅くまでなにかしてたの?」

京子「そりゃー初デートのあとの情事を――」

結衣「……」ポカッ

あかり「……首筋に虫さされもあるよぉ」

結衣「い、いいから早く行くぞ2人とも!!」

京子「へーい」

あかり「寝不足、情事、虫さされ、……あとでお姉ちゃんに聞いてみようっと!」トテトテ

おしまい!

149: 2012/03/16(金) 23:12:25.19 ID:pCasG8qY0

154: 2012/03/16(金) 23:14:11.73 ID:juMmglu/0
中身なさすぎてワロタ
デートも書きたかったけど、電源なくなりそうだからここまで

引用: 結衣「き、京子今すぐ家に来てくれ!!」 京子「結衣?」