322: 2013/08/20(火) 21:56:38 ID:S0kKdgdY
そんなに長くならないので、このままスレを使います。

※進撃の巨人で孤独のグルメのパロディです。
>>11巻までのネタバレがあるかもしれません。

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、彼はつかの間自分勝手になり、「自由」になる。
孤独のグルメ―。それは、誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為だ。
そして、この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の「癒し」といえるのである。


”ウォール・シーナ、工業都市のカルビ焼肉ランチ”


.

323: 2013/08/20(火) 21:57:30 ID:S0kKdgdY
グリシャ「すごいなぁ。まるで巨人の内臓がむき出しになっているようだ」

黒金竹を組み合わせた、巨大なオブジェが天を突いている。
ここは工業都市だ。何に使うのか分からないが、きっと凄い技術が使われているんだろう。
巨人がどうのなんて呟きを誰かに聞かれては、変に勘ぐられるかもしれない。
診察の仕事も終わっていることだし、馬車に乗ってシガンシナ区に帰ろう。
しかし、その前に。

グリシャ「……腹が減った」

せっかく一人なんだし、ここは一つ焼肉にでも行くか。
進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)
324: 2013/08/20(火) 22:00:51 ID:S0kKdgdY
よしよし、ちょうど目の前に焼肉屋があるじゃないか。

グリシャ「お、カルビが250gでこの値段か。安いな」

ランチサービスだが、時間も……大丈夫だ。
煙が籠もるからか壁の無い店だけど、そのおかげで肉の匂いが外まで漂ってる。
ピーク時間を過ぎてるから、あんまり客もしないし、ここにしよう。

325: 2013/08/20(火) 22:02:58 ID:S0kKdgdY

グリシャ「すいません、カルビのランチください。ご飯、大盛りで」

うん、値段の割りに良い肉だ。どんなもんが出てくるかと思ったけど、
考えてみれば、肉体労働者も多い街だ。気性が荒いのも多いから、
おかしなものを出したら、物理的に店をつぶされるんだろう。

皿に乗った肉を、網の上に順に置く。肉の赤みが消え、焦げ目と匂いに変わる。
この焼いてるときが、焼肉の醍醐味だな。
最初に置いた肉は、もう食べられそうだ。

326: 2013/08/20(火) 22:03:33 ID:S0kKdgdY

はふはふ

うん、いい肉だ。うまい。

流石カルビ。がっつりと肉だな。

はふはふ

うん、いい感じだ。

327: 2013/08/20(火) 22:04:08 ID:S0kKdgdY
暑くなってきたな、上着を脱ごう。

シャリシャリ

付け合せのキムチも、辛くてうまい

焼肉と言ったら、ご飯だよな。

大盛りの白い輝き。問答無用のご飯だ。

焼肉にご飯、これだな。

328: 2013/08/20(火) 22:04:43 ID:S0kKdgdY
はふはふ

網に肉がなくなってきたぞ、次を焼かなくちゃ。

焼いて、食べて、次へ次へ止まらないぞ。

むしゃむしゃ

グリシャ「すいません、ご飯お代わりください。あとウーロン茶も」

329: 2013/08/20(火) 22:05:29 ID:S0kKdgdY
むしゃむしゃ

はふはふ

胃袋が唸りをあげて回転しているようだ。

それに合わせて巻き取られるように、口から吸い込まれていくぞ。

うぉォン、俺はまるで人間立体起動装置だ。

もぐもぐ

330: 2013/08/20(火) 22:07:47 ID:S0kKdgdY
はふはふ

むしゃむしゃ

グリシャ「ご飯、お代わりください」

もぐもぐ

キムチも、もう少し貰おうかなぁ


331: 2013/08/20(火) 22:08:50 ID:S0kKdgdY
グリシャ「うー」

ご飯、3杯はいくらなんでも食べすぎたか。

グリシャ「うー、苦しい」

いかん、馬車の時間だ、急がないと。

グリシャ「げふっ」

今は、無理だ。次の馬車で帰ろう。

332: 2013/08/20(火) 22:09:26 ID:S0kKdgdY
グリシャ「ん? 迷子かな」

整った顔立ちの女の子が、こちらを見ている。
年齢は、エレンと同じくらいかな。

少女  「一人なのに、美味しそうに食べるんですね」

もしかして、見られてたのか。一人焼肉。

333: 2013/08/20(火) 22:10:01 ID:S0kKdgdY
グリシャ「あぁ、美味かったよ」

少女  「ご飯は、皆で食べたほうが美味しいんじゃないですか?
     一人だと、寂しくないですか?」

利発そうな子だ。
適当なことを言って誤魔化すこともできるが、ちゃんと答えてあげたくなる。

334: 2013/08/20(火) 22:10:54 ID:S0kKdgdY
グリシャ「君にはまだ分からないだろうけど、大人には一人になりたい時間があるんだ。
     仕事や、家庭、そういうものから解放されて、自由になりたい時間がね」

少女  「自由なら、一人でもご飯は美味しいですか?」

グリシャ「ああ、美味いよ」

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335: 2013/08/20(火) 22:12:04 ID:S0kKdgdY
クリスタ「ということがあって、私は自由に生きると決めたの」

ユミル 「すっげぇ、どうでも良い理由だな」

クリスタ「何で、エレンとミカサは顔を隠してるの?」

エレン 「分からないけど、凄い恥ずかしい」

ミカサ 「芽を摘んでしまったような、罪悪感を感じる」

336: 2013/08/20(火) 22:16:08 ID:S0kKdgdY
クリスタ「あの人に、もう一回会ってお礼を言いたいなー」

エレン 「俺は、その人のことは知らないけど、やめたほうが良いと思うぞ」

ミカサ 「そう。思い出は、綺麗なままのほうが良い」

ユミル 「クリスタ。飯が美味くなりそうな話になりそうだ。もっと聞かせろよ」ニヤ

(おわり)

338: 2013/08/21(水) 13:22:47 ID:3NlFk4xs
ゴロシャ・イェーガシラ

引用: ユミル「チキン・ナンバン?」