1: 2009/09/22(火) 23:21:24.95 ID:kruOTNJP0
キョン「なんだ?」
ハルヒ「飴よ。知らないの?」
キョン「そりゃ飴だってことぐらいわかる。そうじゃなくて」
ハルヒ「あんまり美味しくないのよ。これ」
キョン「いらんものを擦り付けるな」
キョン「…」モゴモゴ
ハルヒ「ね?」
キョン「確かに。甘いうえになんか……スースーするな」
ハルヒ「美味しくないわよねぇ」ゴソゴソ
キョン「ちょっ、人のカバンに流し込むな!」
ハルヒ「あげるあげる。ぜーんぶあげるわ!」
ハルヒ「飴よ。知らないの?」
キョン「そりゃ飴だってことぐらいわかる。そうじゃなくて」
ハルヒ「あんまり美味しくないのよ。これ」
キョン「いらんものを擦り付けるな」
キョン「…」モゴモゴ
ハルヒ「ね?」
キョン「確かに。甘いうえになんか……スースーするな」
ハルヒ「美味しくないわよねぇ」ゴソゴソ
キョン「ちょっ、人のカバンに流し込むな!」
ハルヒ「あげるあげる。ぜーんぶあげるわ!」
5: 2009/09/22(火) 23:25:42.80 ID:kruOTNJP0
ハルヒ「あーん」
キョン「今度はなんだよ」
ハルヒ「こっちは美味しいわよ? ほらあーん」
キョン「何故そんなに飴ばっかり」
ハルヒ「そりゃあ……さぁ? いいから口開けなさいよ」
キョン「いらん世話すな。自分で食える」
キョン「…」モゴンモゴン
ハルヒ「どう?」
キョン「……おばあちゃんの家で……盛ってそうな味」
ハルヒ「なにそれどういう意味?」
キョン「渋いというか、古いというか」
ハルヒ「なによ! バカにしてるの!?」ダーッ
キョン「だからカバンに流し込むなと!」
キョン「今度はなんだよ」
ハルヒ「こっちは美味しいわよ? ほらあーん」
キョン「何故そんなに飴ばっかり」
ハルヒ「そりゃあ……さぁ? いいから口開けなさいよ」
キョン「いらん世話すな。自分で食える」
キョン「…」モゴンモゴン
ハルヒ「どう?」
キョン「……おばあちゃんの家で……盛ってそうな味」
ハルヒ「なにそれどういう意味?」
キョン「渋いというか、古いというか」
ハルヒ「なによ! バカにしてるの!?」ダーッ
キョン「だからカバンに流し込むなと!」
8: 2009/09/22(火) 23:29:18.74 ID:kruOTNJP0
ハルヒ「それよりキョン君に、素敵なプレゼントがあります」
キョン「君付けとか……はぁ」
ハルヒ「うっわ、ダサいリアクションね」
キョン「うるさい。で、なんだよハルヒさん」
ハルヒ「ちょっ、きゅ、急にさん付けとか辞めなさいよ! 変!」
キョン「意味がわからん」
ハルヒ「あんたのことだから、アレでしょ。シャーペンの芯、買ってないでしょ」
キョン「……あっ! 忘れてた」
ハルヒ「もう今日はあげないわよ」
キョン「そう言うなよ。俺が勉強できないと、俺が困るだろ」
ハルヒ「え? え? えっと……って、それじゃ当たり前じゃない!」
キョン「君付けとか……はぁ」
ハルヒ「うっわ、ダサいリアクションね」
キョン「うるさい。で、なんだよハルヒさん」
ハルヒ「ちょっ、きゅ、急にさん付けとか辞めなさいよ! 変!」
キョン「意味がわからん」
ハルヒ「あんたのことだから、アレでしょ。シャーペンの芯、買ってないでしょ」
キョン「……あっ! 忘れてた」
ハルヒ「もう今日はあげないわよ」
キョン「そう言うなよ。俺が勉強できないと、俺が困るだろ」
ハルヒ「え? え? えっと……って、それじゃ当たり前じゃない!」
11: 2009/09/22(火) 23:38:16.46 ID:kruOTNJP0
ハルヒ「昨日の帰りにね、文房具屋さん寄ったの。ついでに買ってあげたわよ」
キョン「なん……だと?」
ハルヒ「はい。もちろんタダじゃないからね! キッチリ色付けて返しなさい!」
キョン「それじゃキッチリとは言わんだろ。まあ、ナイスハルヒ」
ハルヒ「ありがとうって言いなさいよ」
キョン「ありがとうハルヒ」
ハルヒ「べっ、別にあんたの為じゃ……」テレテレ
キョン「…」(じゃあ誰の為だよ)
カチカチ
キョン「……おぉ」
ハルヒ「うん」
キョン「あっ!」
ハルヒ「うん?」
キョン「お前これ……2Bじゃないか」
ハルヒ「そうね」
キョン「……濃い」
ハルヒ「文句言うな! それしかなかったもん! 氏ね!」
キョン「氏ねって。シャーペンの芯で氏ねってお前」
キョン「なん……だと?」
ハルヒ「はい。もちろんタダじゃないからね! キッチリ色付けて返しなさい!」
キョン「それじゃキッチリとは言わんだろ。まあ、ナイスハルヒ」
ハルヒ「ありがとうって言いなさいよ」
キョン「ありがとうハルヒ」
ハルヒ「べっ、別にあんたの為じゃ……」テレテレ
キョン「…」(じゃあ誰の為だよ)
カチカチ
キョン「……おぉ」
ハルヒ「うん」
キョン「あっ!」
ハルヒ「うん?」
キョン「お前これ……2Bじゃないか」
ハルヒ「そうね」
キョン「……濃い」
ハルヒ「文句言うな! それしかなかったもん! 氏ね!」
キョン「氏ねって。シャーペンの芯で氏ねってお前」
12: 2009/09/22(火) 23:43:22.82 ID:kruOTNJP0
ハルヒ「で、あたしが何を買ったかというと」ゴソゴソ
キョン「…」(どうでもいい……)
ハルヒ「見てよこれ。どこから消しても角で消せるケシゴム」
キョン「……なっ、なんだよそれ」
ハルヒ「ほらほら。こう……立体っていうか、どっからでも角で消せる」
キョン「へぇ、こんなのあるのか」ジー
ハルヒ「なによ。興味深々ね」
キョン「そっ、そんなことないぞ?」
ハルヒ「使ってみる?」
キョン「おう」
ハルヒ「……へぇ」
キョン「! 違う違う! まあ、どんなのかなぁと、そんぐらいの興味だ」
ハルヒ「まあいいわ。ほら使ってみなさいよ」サラサラ
キョン「……何故俺の名前」
ハルヒ「いいから消しなさいよ!」
キョン「…」(どうでもいい……)
ハルヒ「見てよこれ。どこから消しても角で消せるケシゴム」
キョン「……なっ、なんだよそれ」
ハルヒ「ほらほら。こう……立体っていうか、どっからでも角で消せる」
キョン「へぇ、こんなのあるのか」ジー
ハルヒ「なによ。興味深々ね」
キョン「そっ、そんなことないぞ?」
ハルヒ「使ってみる?」
キョン「おう」
ハルヒ「……へぇ」
キョン「! 違う違う! まあ、どんなのかなぁと、そんぐらいの興味だ」
ハルヒ「まあいいわ。ほら使ってみなさいよ」サラサラ
キョン「……何故俺の名前」
ハルヒ「いいから消しなさいよ!」
14: 2009/09/22(火) 23:46:53.74 ID:kruOTNJP0
ケシケシ
キョン「……この感触」
ハルヒ「…」
キョン「普通のケシゴムなら、二度しか味わえないこの感触」
ハルヒ「四回できるでしょ、上下で」
キョン「いいなぁこれ。凄くいいぞ」
ハルヒ「聞いてないし」
キョン「…」ジー
ハルヒ「あげないわよ」
キョン「半分」キチキチッ
ハルヒ「! ちょっ、だめだめ! なにカッター出してるのよ! 叩くわよ」バシバシ
キョン「痛い痛いっ! 言う前に叩いてるじゃないか!」
ハルヒ「欲しかったら買ってきなさいよ」
キョン「なあ、またついでに俺の分も」
ハルヒ「やだー。もう文房具屋さんに寄る用がないもーん」
キョン「……ハルにゃん」
ハルヒ「そっ、そんな呼び方してもだめっ! だめったらダメッ!」
キョン「……この感触」
ハルヒ「…」
キョン「普通のケシゴムなら、二度しか味わえないこの感触」
ハルヒ「四回できるでしょ、上下で」
キョン「いいなぁこれ。凄くいいぞ」
ハルヒ「聞いてないし」
キョン「…」ジー
ハルヒ「あげないわよ」
キョン「半分」キチキチッ
ハルヒ「! ちょっ、だめだめ! なにカッター出してるのよ! 叩くわよ」バシバシ
キョン「痛い痛いっ! 言う前に叩いてるじゃないか!」
ハルヒ「欲しかったら買ってきなさいよ」
キョン「なあ、またついでに俺の分も」
ハルヒ「やだー。もう文房具屋さんに寄る用がないもーん」
キョン「……ハルにゃん」
ハルヒ「そっ、そんな呼び方してもだめっ! だめったらダメッ!」
22: 2009/09/22(火) 23:55:33.60 ID:kruOTNJP0
ハルヒ「あれ? カッターの刃、錆びてるじゃない」
キョン「ん? おう、ほんとだ」
ハルヒ「切れ味が悪いと怪我するわよ」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「あれー? 切れないわねー、もっと力いれて……シャッ!」
キョン「うおおっ」
ハルヒ「とまあ、そんな感じに」
キョン「……ゾッとするな」
ハルヒ「変えなさいよ」
キョン「まだ残ってる。折るよ」チキチキッ
ハルヒ「あっ、まってまって!」
キョン「?」
ハルヒ「あんたどんくさいから、絶対刃どっかに飛ばしちゃうでしょ」
キョン「いやお前、それぐらい俺でも」
ハルヒ「いいから貸しなさいよ……それっ」
カチッ ポーン
ハルヒ「あっ!」
キョン「……飛んでったな」
ハルヒ「…」
キョン「早く拾って来い。国木田が怯えてる」
ハルヒ「ごめん! っとにごめん!」スタスタ
キョン「ん? おう、ほんとだ」
ハルヒ「切れ味が悪いと怪我するわよ」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「あれー? 切れないわねー、もっと力いれて……シャッ!」
キョン「うおおっ」
ハルヒ「とまあ、そんな感じに」
キョン「……ゾッとするな」
ハルヒ「変えなさいよ」
キョン「まだ残ってる。折るよ」チキチキッ
ハルヒ「あっ、まってまって!」
キョン「?」
ハルヒ「あんたどんくさいから、絶対刃どっかに飛ばしちゃうでしょ」
キョン「いやお前、それぐらい俺でも」
ハルヒ「いいから貸しなさいよ……それっ」
カチッ ポーン
ハルヒ「あっ!」
キョン「……飛んでったな」
ハルヒ「…」
キョン「早く拾って来い。国木田が怯えてる」
ハルヒ「ごめん! っとにごめん!」スタスタ
27: 2009/09/23(水) 00:02:01.00 ID:kruOTNJP0
ハルヒ「ノートも買ったのよ。ほら可愛いでしょ」
キョン「そうかぁ?」
ハルヒ「可愛いじゃない。この端っこに描いてるキャラがなんかエグくって」
キョン「……どういうセンスしてるんだお前」
キョン「別にいいじゃないか。普通のノートで」
ハルヒ「教科ごとに変えておけば、探しやすいでしょ?」
キョン「どうだかなぁ」
ハルヒ「あんたのノートなんて、どれがどれかわかったもんじゃないわ」
キョン「書いてるじゃないか。これが数学で、こっちが国語」
ハルヒ「……字が汚い」
キョン「心が綺麗な人は字が汚いんだよ」
ハルヒ「はぁ? あたしの字はこんなに綺麗じゃない!」
キョン「ほらみろ」
ハルヒ「あー」カキカキ
キョン「! 変なイラストを描くな、こらハルヒ!」
キョン「そうかぁ?」
ハルヒ「可愛いじゃない。この端っこに描いてるキャラがなんかエグくって」
キョン「……どういうセンスしてるんだお前」
キョン「別にいいじゃないか。普通のノートで」
ハルヒ「教科ごとに変えておけば、探しやすいでしょ?」
キョン「どうだかなぁ」
ハルヒ「あんたのノートなんて、どれがどれかわかったもんじゃないわ」
キョン「書いてるじゃないか。これが数学で、こっちが国語」
ハルヒ「……字が汚い」
キョン「心が綺麗な人は字が汚いんだよ」
ハルヒ「はぁ? あたしの字はこんなに綺麗じゃない!」
キョン「ほらみろ」
ハルヒ「あー」カキカキ
キョン「! 変なイラストを描くな、こらハルヒ!」
29: 2009/09/23(水) 00:07:14.57 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「あんたがずらすから、擦れちゃったじゃない」
キョン「お前……マジックで」
ハルヒ「あっ。ここを塗りつぶして……ほら、パンダみたい!」
キョン「なんだよこれ……グレムリンにしか見えねぇ」
ハルヒ「まあいいじゃい。まだあんまり使ってなかったんでしょ」
キョン「尚更ダメだろ!」
ハルヒ「いいのいいの。だってあたしが……」ゴソゴソ
キョン「?」
ハルヒ「これをあげるからー♪」スッ
キョン「うわっ、なんだそれ……グロい」
ハルヒ「文句言うな! 二冊買ったら安かったの! このデザインしかなかったの!」
キョン「でもお前……嫌がらせとしか」
ハルヒ「もー、ブツブツ言うならあげないわよ!?」
キョン「別にいらな」
ハルヒ「いいから貰っときなさい!」グィー ポロポロ
キョン「カバンに押し込むなと! 飴がこぼれてるだろ!」
キョン「お前……マジックで」
ハルヒ「あっ。ここを塗りつぶして……ほら、パンダみたい!」
キョン「なんだよこれ……グレムリンにしか見えねぇ」
ハルヒ「まあいいじゃい。まだあんまり使ってなかったんでしょ」
キョン「尚更ダメだろ!」
ハルヒ「いいのいいの。だってあたしが……」ゴソゴソ
キョン「?」
ハルヒ「これをあげるからー♪」スッ
キョン「うわっ、なんだそれ……グロい」
ハルヒ「文句言うな! 二冊買ったら安かったの! このデザインしかなかったの!」
キョン「でもお前……嫌がらせとしか」
ハルヒ「もー、ブツブツ言うならあげないわよ!?」
キョン「別にいらな」
ハルヒ「いいから貰っときなさい!」グィー ポロポロ
キョン「カバンに押し込むなと! 飴がこぼれてるだろ!」
35: 2009/09/23(水) 00:32:04.77 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「あーもー。なんでそうなのよぉ」
キョン「え?」
ハルヒ「だからー、なんで使いもしないのにそんないっぱい芯いれるのよ」
キョン「なんでって……」
ハルヒ「使ってるときかしゃかしゃ音して気になるでしょ?」
キョン「別に」
ハルヒ「なるの。二、三本でいいじゃない。ほらほら」スッ
キョン「あぁっ」
カチカチ
ハルヒ「……調子いいわね、このシャーペン」
キョン「いいだろ」
ハルヒ「あたしのこれと交換しましょうよ。これなんか使いにくい」
キョン「最初から使いにくいってわかってるのと何故変えなければ」
ハルヒ「いいじゃん。あっ、じゃあ次の授業だけ!」
キョン「まあそれぐらいなら」
ハルヒ「じゃあ借りるわね! ふんふーん♪」カキカキ
キョン「あいよ……って、だから変な絵を描くな! 自分のノートに描け!」
キョン「え?」
ハルヒ「だからー、なんで使いもしないのにそんないっぱい芯いれるのよ」
キョン「なんでって……」
ハルヒ「使ってるときかしゃかしゃ音して気になるでしょ?」
キョン「別に」
ハルヒ「なるの。二、三本でいいじゃない。ほらほら」スッ
キョン「あぁっ」
カチカチ
ハルヒ「……調子いいわね、このシャーペン」
キョン「いいだろ」
ハルヒ「あたしのこれと交換しましょうよ。これなんか使いにくい」
キョン「最初から使いにくいってわかってるのと何故変えなければ」
ハルヒ「いいじゃん。あっ、じゃあ次の授業だけ!」
キョン「まあそれぐらいなら」
ハルヒ「じゃあ借りるわね! ふんふーん♪」カキカキ
キョン「あいよ……って、だから変な絵を描くな! 自分のノートに描け!」
39: 2009/09/23(水) 00:51:24.36 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「いいわねー、使いやすいわ!」
キョン「そうか、返せこのやろう」
ハルヒ「えー、くれるって言ったじゃない」
キョン「一言も言っとらんぞ」
ハルヒ「交換。こ・う・か・ん!」
キョン「俺も気に入ってるんだっての。それ」
ハルヒ「あたしも気に入ったわ!」
キョン「知るかっての」
ハルヒ「むー」
キョン「……わかったよ。じゃあこっち貰うからな」ヒョイッ
ハルヒ「あ! そっちはだめ! それはお気に入りなのよ!」
キョン「だったら尚更だ。俺もそれ気に入ってるって言ってるだろ?」
ハルヒ「ふんっ、キョンのけちー。まあいいわ、じゃあ交換ね」
キョン「はいはい……ん? なんだこれ、このキャップのとこ……また変なキャラが」
ハルヒ「可愛いじゃない!」
キョン「そうか、返せこのやろう」
ハルヒ「えー、くれるって言ったじゃない」
キョン「一言も言っとらんぞ」
ハルヒ「交換。こ・う・か・ん!」
キョン「俺も気に入ってるんだっての。それ」
ハルヒ「あたしも気に入ったわ!」
キョン「知るかっての」
ハルヒ「むー」
キョン「……わかったよ。じゃあこっち貰うからな」ヒョイッ
ハルヒ「あ! そっちはだめ! それはお気に入りなのよ!」
キョン「だったら尚更だ。俺もそれ気に入ってるって言ってるだろ?」
ハルヒ「ふんっ、キョンのけちー。まあいいわ、じゃあ交換ね」
キョン「はいはい……ん? なんだこれ、このキャップのとこ……また変なキャラが」
ハルヒ「可愛いじゃない!」
47: 2009/09/23(水) 01:29:10.38 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「カバンの奥から変なお菓子出てきた」
キョン「なんだよ変なお菓子って……なんだそれは」
ハルヒ「さぁ? なんだっけ……あ、そうだ」
キョン「英語で書いてるな。外国のお菓子か」
ハルヒ「みくるちゃんに貰ったのよ」
キョン「朝比奈さんに?」
ハルヒ「なんか、知り合いが外国行ったときのおみやげだって」
キョン「へぇ。美味いのか」
ハルヒ「さぁ? 食べてみなさいよ」
キョン「俺かよ」
ハルヒ「毒見、どくみー」
キョン「いやお前……でも美味そうだな」
ハルヒ「やっぱり半分こ!」パキッ
キョン「あっ」
キョン「なんだよ変なお菓子って……なんだそれは」
ハルヒ「さぁ? なんだっけ……あ、そうだ」
キョン「英語で書いてるな。外国のお菓子か」
ハルヒ「みくるちゃんに貰ったのよ」
キョン「朝比奈さんに?」
ハルヒ「なんか、知り合いが外国行ったときのおみやげだって」
キョン「へぇ。美味いのか」
ハルヒ「さぁ? 食べてみなさいよ」
キョン「俺かよ」
ハルヒ「毒見、どくみー」
キョン「いやお前……でも美味そうだな」
ハルヒ「やっぱり半分こ!」パキッ
キョン「あっ」
50: 2009/09/23(水) 01:32:25.84 ID:LYc/v6sP0
キョン「…」モグモグ
ハルヒ「へっほうほいひーはへ」モッシモッシ
キョン「ふっへはらひゃへろ」モギッモギッ
ハルヒ「はひおー」
ハルヒ「結構美味しいわね」
キョン「なんだろう、そんなに重くない……スニッ○ーズ」
ハルヒ「あー」
キョン「腹持ちは良さそうだよな」
ハルヒ「確かに。も一個あるわよ」
キョン「食っちまおう」
ハルヒ「でもあげないー」
キョン「くれないのかよ」
ハルヒ「ほしい? ねぇほしい?」
キョン「別に。食いたきゃ食えばいい」
ハルヒ「じゃあ食べるわ!」
キョン「……やっぱり半分くれ」
ハルヒ「ふふっ、最初からそう言いなさいよぉ」パキッ
ハルヒ「へっほうほいひーはへ」モッシモッシ
キョン「ふっへはらひゃへろ」モギッモギッ
ハルヒ「はひおー」
ハルヒ「結構美味しいわね」
キョン「なんだろう、そんなに重くない……スニッ○ーズ」
ハルヒ「あー」
キョン「腹持ちは良さそうだよな」
ハルヒ「確かに。も一個あるわよ」
キョン「食っちまおう」
ハルヒ「でもあげないー」
キョン「くれないのかよ」
ハルヒ「ほしい? ねぇほしい?」
キョン「別に。食いたきゃ食えばいい」
ハルヒ「じゃあ食べるわ!」
キョン「……やっぱり半分くれ」
ハルヒ「ふふっ、最初からそう言いなさいよぉ」パキッ
51: 2009/09/23(水) 01:40:33.60 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「ふはー……美味しかった」
キョン「なんというか、学校にお菓子持ってきすぎだろ。お前」
ハルヒ「そうかしら? あとチョコとガムもあるわよ」ゴソゴソ
キョン「ほらな」
ハルヒ「ちょこちょこ買ってると、こうやって数が増えちゃうのよねぇ」
キョン「食い切ってから買えよ」
ハルヒ「嫌よ。色んな味を楽しみたいの」
キョン「なんて贅沢な……」モグモグ
ハルヒ「そう言いながら食べてるじゃない」
キョン「据え膳食わぬは男のなんとかってな」
ハルヒ「違うわよ。据え膳喰わぬは武士の恥よ、この工口キョン」
キョン「そうか……って、何故に工口って言われんといかん」
ハルヒ「いやだって……ねぇ?」
キョン「?」
ハルヒ「あれ、わかってないの? へぇ……知ったかぶりね!」
キョン「なに、なんだよおい」
ハルヒ「ちゃ、ちゃんと食べなさいよね! 恥かかせるんじゃないわよ工口キョン!」
キョン「なにがなんなんだよ……なんで顔真っ赤なんだよお前」
ハルヒ「なんでもないわよ!」ベシベシッ
キョン「痛いって」
キョン「なんというか、学校にお菓子持ってきすぎだろ。お前」
ハルヒ「そうかしら? あとチョコとガムもあるわよ」ゴソゴソ
キョン「ほらな」
ハルヒ「ちょこちょこ買ってると、こうやって数が増えちゃうのよねぇ」
キョン「食い切ってから買えよ」
ハルヒ「嫌よ。色んな味を楽しみたいの」
キョン「なんて贅沢な……」モグモグ
ハルヒ「そう言いながら食べてるじゃない」
キョン「据え膳食わぬは男のなんとかってな」
ハルヒ「違うわよ。据え膳喰わぬは武士の恥よ、この工口キョン」
キョン「そうか……って、何故に工口って言われんといかん」
ハルヒ「いやだって……ねぇ?」
キョン「?」
ハルヒ「あれ、わかってないの? へぇ……知ったかぶりね!」
キョン「なに、なんだよおい」
ハルヒ「ちゃ、ちゃんと食べなさいよね! 恥かかせるんじゃないわよ工口キョン!」
キョン「なにがなんなんだよ……なんで顔真っ赤なんだよお前」
ハルヒ「なんでもないわよ!」ベシベシッ
キョン「痛いって」
55: 2009/09/23(水) 02:08:09.77 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「甘いもの食べすぎて、歯が溶けちゃいそうね」
キョン「それもそうだな」
ハルヒ「そんなわけで塩っ辛いものを」ゴソゴソ
キョン「あるのかよ」
ハルヒ「……なかった」
キョン「ないのかよ」
ハルヒ「あれ? そういえば英語の教科書……」ゴソゴソ
キョン「おぉ、ハルヒ? もしかして忘れ物か?」
ハルヒ「そんなこと……」ゴソゴソ
キョン「はっ、先に言っておくが貸せないからな」
ハルヒ「別に頼りになんか……あった」
キョン「ちっ」
ハルヒ「そんで、あんたはちゃんと持ってきてるの?」
キョン「そりゃもちろん。昨日の宿題もあったから……あれ?」ゴソゴソ
ハルヒ「…」
キョン「……あの、涼宮さん」
ハルヒ「貸さないっ!」
キョン「それもそうだな」
ハルヒ「そんなわけで塩っ辛いものを」ゴソゴソ
キョン「あるのかよ」
ハルヒ「……なかった」
キョン「ないのかよ」
ハルヒ「あれ? そういえば英語の教科書……」ゴソゴソ
キョン「おぉ、ハルヒ? もしかして忘れ物か?」
ハルヒ「そんなこと……」ゴソゴソ
キョン「はっ、先に言っておくが貸せないからな」
ハルヒ「別に頼りになんか……あった」
キョン「ちっ」
ハルヒ「そんで、あんたはちゃんと持ってきてるの?」
キョン「そりゃもちろん。昨日の宿題もあったから……あれ?」ゴソゴソ
ハルヒ「…」
キョン「……あの、涼宮さん」
ハルヒ「貸さないっ!」
56: 2009/09/23(水) 02:11:58.30 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「そもそも貸す、貸さないじゃなくて。席が縦だからどうしようもないじゃない」
キョン「それもそうだなぁ……誰かに借りてくるか」ガタッ
ハルヒ「行ってらっしゃーい」フリフリ
ハルヒ「……キョンの筆箱」スッ
ハルヒ「うわぁ、なんにも入ってないわね。シンプルねぇ」
ハルヒ「飴の包み紙でも詰めときましょ」ゴソゴソ
キョン「っと、まだ授業始まってないな」
ハルヒ「ギリギリじゃない」
キョン「古泉のところまで行ったんだけど、あいつも次英語の授業だったからさ」
ハルヒ「誰に借りてきたの?」
キョン「長門だ。っておい! なんだこれ、筆箱パンパンじゃないか!」
ハルヒ「あー……なんか谷口が」
キョン「お前か!? って、めっちゃ首を横に振ってるぞ。絶対ハルヒだろ」
ハルヒ「知らないわよ」
キョン「ほら! 入ってるの全部お前が持ってきた飴の包み紙じゃないか!」
ハルヒ「しーらないっ」
キョン「お前なぁ……」ゴソゴソ
ハルヒ「! 人のカバンになにすんのよっ、こらっ!」
キョン「それもそうだなぁ……誰かに借りてくるか」ガタッ
ハルヒ「行ってらっしゃーい」フリフリ
ハルヒ「……キョンの筆箱」スッ
ハルヒ「うわぁ、なんにも入ってないわね。シンプルねぇ」
ハルヒ「飴の包み紙でも詰めときましょ」ゴソゴソ
キョン「っと、まだ授業始まってないな」
ハルヒ「ギリギリじゃない」
キョン「古泉のところまで行ったんだけど、あいつも次英語の授業だったからさ」
ハルヒ「誰に借りてきたの?」
キョン「長門だ。っておい! なんだこれ、筆箱パンパンじゃないか!」
ハルヒ「あー……なんか谷口が」
キョン「お前か!? って、めっちゃ首を横に振ってるぞ。絶対ハルヒだろ」
ハルヒ「知らないわよ」
キョン「ほら! 入ってるの全部お前が持ってきた飴の包み紙じゃないか!」
ハルヒ「しーらないっ」
キョン「お前なぁ……」ゴソゴソ
ハルヒ「! 人のカバンになにすんのよっ、こらっ!」
57: 2009/09/23(水) 02:16:17.74 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「有希の教科書、貸して?」
キョン「らくがきすんなよ」スッ
ハルヒ「しっ、しないわよ!」
キョン「する気だっただろ」
ハルヒ「これでよし」パタン
キョン「なにをしたんだよ……いたずらはやめろと」
ハルヒ「違うわよ。手紙挟んだの。バカなキョンに教科書かしてくれてありがとーって」
キョン「どれどれ」ペラッ
ハルヒ「! み、見るなバカ! 見ちゃだめっ!」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「なんでもなの。黙って開かずに返してきなさい!」
キョン「わかったよ」スッ
ハルヒ「いってらっしゃーい」フリフリ
ハルヒ「…」
ハルヒ「って、一人にしたら絶対見るでしょあいつ!?」ダッ
キョン「らくがきすんなよ」スッ
ハルヒ「しっ、しないわよ!」
キョン「する気だっただろ」
ハルヒ「これでよし」パタン
キョン「なにをしたんだよ……いたずらはやめろと」
ハルヒ「違うわよ。手紙挟んだの。バカなキョンに教科書かしてくれてありがとーって」
キョン「どれどれ」ペラッ
ハルヒ「! み、見るなバカ! 見ちゃだめっ!」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「なんでもなの。黙って開かずに返してきなさい!」
キョン「わかったよ」スッ
ハルヒ「いってらっしゃーい」フリフリ
ハルヒ「…」
ハルヒ「って、一人にしたら絶対見るでしょあいつ!?」ダッ
60: 2009/09/23(水) 02:25:46.82 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「! やっぱり!」
キョン「!?」
ハルヒ「開くなって言ってるでしょ! この鳥頭っ!」
キョン「失礼な」
ハルヒ「三歩歩いてすぐ忘れる……まったく!」グイッ
キョン「あっ」
ハルヒ「なんで開くなって言ってるのに開こうとするのよ」
キョン「押すなって言われれば押したくなるだろ?」
ハルヒ「……あんたみたいなのがいるから、定期的に火災報知器が鳴り出すのよ」
キョン「それは……まあ……押したいよな」
ハルヒ「あたしも有希のとこに行くわ」
キョン「いいって。ちゃんと返してくる。もー読もうとしませんとも」
ハルヒ「一切信用できないわね!」
キョン「なんだよ、そんなに恥ずかしい内容なのか……工口ハルヒ」
ハルヒ「べっ、別にそんなんじゃないわよ! っていうか、有希に書いたんだからあんたは読まなくていいの!」
キョン「余計気になるなぁ」
ハルヒ「いいからさっさと返しにいくわよ!」グイッ
キョン「やめろ。腕が伸びる」
ハルヒ「伸びればいいのに」グィー
キョン「!?」
ハルヒ「開くなって言ってるでしょ! この鳥頭っ!」
キョン「失礼な」
ハルヒ「三歩歩いてすぐ忘れる……まったく!」グイッ
キョン「あっ」
ハルヒ「なんで開くなって言ってるのに開こうとするのよ」
キョン「押すなって言われれば押したくなるだろ?」
ハルヒ「……あんたみたいなのがいるから、定期的に火災報知器が鳴り出すのよ」
キョン「それは……まあ……押したいよな」
ハルヒ「あたしも有希のとこに行くわ」
キョン「いいって。ちゃんと返してくる。もー読もうとしませんとも」
ハルヒ「一切信用できないわね!」
キョン「なんだよ、そんなに恥ずかしい内容なのか……工口ハルヒ」
ハルヒ「べっ、別にそんなんじゃないわよ! っていうか、有希に書いたんだからあんたは読まなくていいの!」
キョン「余計気になるなぁ」
ハルヒ「いいからさっさと返しにいくわよ!」グイッ
キョン「やめろ。腕が伸びる」
ハルヒ「伸びればいいのに」グィー
62: 2009/09/23(水) 02:40:38.16 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「ゆっきぃー」
長門「?」
ハルヒ「はいこれ、キョンに貸してた教科書」
長門「…」コク
ハルヒ「あとお礼の飴あげる。あーん」
長門「あーん」パク
ハルヒ「それじゃ。また放課後ね?」
長門「…」モゴモゴ
キョン「なんだって?」
ハルヒ「忘れ物しないでちゃんと勉強しろゴミムシって」
キョン「嘘つけ! いつから長門がそんなキャラになったんだ」
ハルヒ「ほらほら、教室帰るわよー」グィグィ
キョン「だからひっぱるなと」
ハルヒ「じゃあ押すわ!」ググッ
キョン「意味がわからん。痛いって」
長門「?」
ハルヒ「はいこれ、キョンに貸してた教科書」
長門「…」コク
ハルヒ「あとお礼の飴あげる。あーん」
長門「あーん」パク
ハルヒ「それじゃ。また放課後ね?」
長門「…」モゴモゴ
キョン「なんだって?」
ハルヒ「忘れ物しないでちゃんと勉強しろゴミムシって」
キョン「嘘つけ! いつから長門がそんなキャラになったんだ」
ハルヒ「ほらほら、教室帰るわよー」グィグィ
キョン「だからひっぱるなと」
ハルヒ「じゃあ押すわ!」ググッ
キョン「意味がわからん。痛いって」
65: 2009/09/23(水) 02:56:02.02 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「あれ? 雨降りそうね」
キョン「雨?」
ハルヒ「ほら、外。雲が」
キョン「あぁ。天気予報でも言ってたな。午後は降るかもって」
ハルヒ「うぇー。傘持ってきてないのにぃ」
キョン「濡れちまえばいい」
ハルヒ「あんた傘持ってきてるの?」
キョン「もちろん。というか、置き傘がある」
ハルヒ「……部室にあるかな。あったような気が」
キョン「それが俺のだ」
ハルヒ「ならいっか。それで帰ろっと」
キョン「人の話聞いてたか? おーい」
キョン「雨?」
ハルヒ「ほら、外。雲が」
キョン「あぁ。天気予報でも言ってたな。午後は降るかもって」
ハルヒ「うぇー。傘持ってきてないのにぃ」
キョン「濡れちまえばいい」
ハルヒ「あんた傘持ってきてるの?」
キョン「もちろん。というか、置き傘がある」
ハルヒ「……部室にあるかな。あったような気が」
キョン「それが俺のだ」
ハルヒ「ならいっか。それで帰ろっと」
キョン「人の話聞いてたか? おーい」
71: 2009/09/23(水) 03:22:54.32 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「ほっ、ほっと!」
キョン「楽しそうに階段を上るな、お前」
ハルヒ「早く帰らないと授業始まっちゃうでしょ?」
キョン「でも次自習だろ?」
ハルヒ「えーと、あぁ。そうだっけ」
キョン「だから遅れても遅れずとも、どっちでもいいんじゃないか」
ハルヒ「珍しいわよね。自習なんて」
キョン「珍しいから自習なんだよ。急に先生休んだし、代わりに入る人もいないなんて」
ハルヒ「あー、そうだ! さぼっちゃいましょ!」
キョン「……いやそれは」
ハルヒ「ちょっと傾きかけてるでしょ」
キョン「いやいや、全然」
ハルヒ「よし、そうしましょ! そりゃっ!」ダッ
キョン「! っと! 飛び降りるなよ。危ないな」
ハルヒ「ナイシュキャーチ!」
キョン「噛んでるぞ。ほら、重いから退け」
キョン「楽しそうに階段を上るな、お前」
ハルヒ「早く帰らないと授業始まっちゃうでしょ?」
キョン「でも次自習だろ?」
ハルヒ「えーと、あぁ。そうだっけ」
キョン「だから遅れても遅れずとも、どっちでもいいんじゃないか」
ハルヒ「珍しいわよね。自習なんて」
キョン「珍しいから自習なんだよ。急に先生休んだし、代わりに入る人もいないなんて」
ハルヒ「あー、そうだ! さぼっちゃいましょ!」
キョン「……いやそれは」
ハルヒ「ちょっと傾きかけてるでしょ」
キョン「いやいや、全然」
ハルヒ「よし、そうしましょ! そりゃっ!」ダッ
キョン「! っと! 飛び降りるなよ。危ないな」
ハルヒ「ナイシュキャーチ!」
キョン「噛んでるぞ。ほら、重いから退け」
72: 2009/09/23(水) 03:29:25.19 ID:LYc/v6sP0
キョン「でもどこに行くんだよ。ウロウロしてても見つかっちまうだろ」
ハルヒ「部室?」
キョン「鍵は」
ハルヒ「ここ?」チャリ
キョン「何故持ってる」
ハルヒ「もう授業始まってるわね」
キョン「どうすんだよ。部室まで遠いぞ」
ハルヒ「だーっと走っていけばわからないんじゃない?」
キョン「モロバレだろ」
ハルヒ「まあいいわ。ゴキブリみたいにカサカサ行くわよ」
キョン「コソコソいけよ……じゃあこっちから行くか」
ハルヒ「っと、どこかのクラスが体育やってるわね」
キョン「……おぉ。古泉のクラスだな」
ハルヒ「あー、ほんとだ」
キョン「いいなぁ……女子の視線が集まってる……あの子可愛いなぁ」
ハルヒ「見るなっ!」ゴキッ
キョン「!? 痛っ、おまっ、首がっ!」
ハルヒ「部室?」
キョン「鍵は」
ハルヒ「ここ?」チャリ
キョン「何故持ってる」
ハルヒ「もう授業始まってるわね」
キョン「どうすんだよ。部室まで遠いぞ」
ハルヒ「だーっと走っていけばわからないんじゃない?」
キョン「モロバレだろ」
ハルヒ「まあいいわ。ゴキブリみたいにカサカサ行くわよ」
キョン「コソコソいけよ……じゃあこっちから行くか」
ハルヒ「っと、どこかのクラスが体育やってるわね」
キョン「……おぉ。古泉のクラスだな」
ハルヒ「あー、ほんとだ」
キョン「いいなぁ……女子の視線が集まってる……あの子可愛いなぁ」
ハルヒ「見るなっ!」ゴキッ
キョン「!? 痛っ、おまっ、首がっ!」
75: 2009/09/23(水) 03:39:14.50 ID:LYc/v6sP0
ハルヒ「はい到着!」
キョン「ほら、早く鍵開けろって。外から丸見えだぞココ」
ハルヒ「なによ。わかってるわよ……キョンの小心者ー」
キョン「なっ」
ハルヒ「うーん……なんか爽快ねぇ」
キョン「そうか? で、なにをするんだよ」
ハルヒ「オセロでもする?」
キョン「授業をさぼった価値があるのか、それは」
ハルヒ「どうせ教室に居ても同じよ。はい、キョンは白ね」パチ
キョン「あっ、勝手に……よし」パチ
ハルヒ「弱いわねぇ! いつも古泉君と何を競ってるのよ!?」
キョン「……もう一回だ。今度は俺からな」パチ
ハルヒ「何度でもやってやるわよ!」パチッ
キョン「ほら、早く鍵開けろって。外から丸見えだぞココ」
ハルヒ「なによ。わかってるわよ……キョンの小心者ー」
キョン「なっ」
ハルヒ「うーん……なんか爽快ねぇ」
キョン「そうか? で、なにをするんだよ」
ハルヒ「オセロでもする?」
キョン「授業をさぼった価値があるのか、それは」
ハルヒ「どうせ教室に居ても同じよ。はい、キョンは白ね」パチ
キョン「あっ、勝手に……よし」パチ
ハルヒ「弱いわねぇ! いつも古泉君と何を競ってるのよ!?」
キョン「……もう一回だ。今度は俺からな」パチ
ハルヒ「何度でもやってやるわよ!」パチッ
82: 2009/09/23(水) 04:39:31.46 ID:LYc/v6sP0
キョン「…」
ハルヒ「いやいや、どう考えてもムリでしょ?」
キョン「黙ってろ」
ハルヒ「ムリだってば。四つ角全部取ってるんだし」
キョン「…」
ハルヒ「だめだめねー。何度やっても勝てないってどういうことよ?」
キョン「わざと負けてやってるんだ」
ハルヒ「へぇ? じゃあこうする? 負けたほうが勝ったほうの言うことを聞く!」
キョン「それは……しなくてもいいんじゃないか」
ハルヒ「わざと負けてるなら楽勝でしょ? ほらいくわよ」パチッ
キョン「くっ」パチ
ハルヒ「いやいや、どう考えてもムリでしょ?」
キョン「黙ってろ」
ハルヒ「ムリだってば。四つ角全部取ってるんだし」
キョン「…」
ハルヒ「だめだめねー。何度やっても勝てないってどういうことよ?」
キョン「わざと負けてやってるんだ」
ハルヒ「へぇ? じゃあこうする? 負けたほうが勝ったほうの言うことを聞く!」
キョン「それは……しなくてもいいんじゃないか」
ハルヒ「わざと負けてるなら楽勝でしょ? ほらいくわよ」パチッ
キョン「くっ」パチ
103: 2009/09/23(水) 12:48:24.83 ID:mXnYsJlo0
ハルヒ「…」
キョン「…」
ハルヒ「……あれ?」
キョン「だから言っただろう。俺はわざと負けてたって」
ハルヒ「なっ、嘘! だってあんた」
キョン「勝っても得るものがなければ、勝ち負けなんてどちらにも価値がないだろう?」
ハルヒ「絶対偶然! もっかい!」
キョン「おいおい、その前にすることがあるだろ? 俺の命令がまだだ」
ハルヒ「……なによ」
キョン「そうだな……じゃあ」
ハルヒ「?」
キョン「えーと」
ハルヒ「考えてないってことは、やっぱり偶然じゃなんじゃないの」
キョン「…」
キョン「…」
ハルヒ「……あれ?」
キョン「だから言っただろう。俺はわざと負けてたって」
ハルヒ「なっ、嘘! だってあんた」
キョン「勝っても得るものがなければ、勝ち負けなんてどちらにも価値がないだろう?」
ハルヒ「絶対偶然! もっかい!」
キョン「おいおい、その前にすることがあるだろ? 俺の命令がまだだ」
ハルヒ「……なによ」
キョン「そうだな……じゃあ」
ハルヒ「?」
キョン「えーと」
ハルヒ「考えてないってことは、やっぱり偶然じゃなんじゃないの」
キョン「…」
104: 2009/09/23(水) 12:57:12.68 ID:mXnYsJlo0
ハルヒ「えぇ……やだぁ」
キョン「勝ったのは俺だ。肩もみしやがれ」
ハルヒ「もー、わかったわよ。こっち座りなさい」
モミモミ
ハルヒ「なによあんた、ゴリゴリじゃない。どういう肩してんのよ」
キョン「あー……痛っ」
ハルヒ「我慢しなさいよ……それそれ」ゴリッ
キョン「痛っ! ちょっ、もっと優しく」
ハルヒ「痛いってことは和らげないといけないってこと! 我慢我慢!」
キョン「あぎゃっ! おまっ、これじゃどっちが勝ったのか、いたたっ!」
ハルヒ「あはは、黙ってろー!」モミンモミン
キョン「……肩、軽っ」
ハルヒ「でしょ?」
キョン「なんだ、ハルヒうまいな。肩もみ師範か」
ハルヒ「なによそれ」
キョン「勝ったのは俺だ。肩もみしやがれ」
ハルヒ「もー、わかったわよ。こっち座りなさい」
モミモミ
ハルヒ「なによあんた、ゴリゴリじゃない。どういう肩してんのよ」
キョン「あー……痛っ」
ハルヒ「我慢しなさいよ……それそれ」ゴリッ
キョン「痛っ! ちょっ、もっと優しく」
ハルヒ「痛いってことは和らげないといけないってこと! 我慢我慢!」
キョン「あぎゃっ! おまっ、これじゃどっちが勝ったのか、いたたっ!」
ハルヒ「あはは、黙ってろー!」モミンモミン
キョン「……肩、軽っ」
ハルヒ「でしょ?」
キョン「なんだ、ハルヒうまいな。肩もみ師範か」
ハルヒ「なによそれ」
105: 2009/09/23(水) 13:07:17.37 ID:mXnYsJlo0
ハルヒ「そうだ、あんたちょっとそこに寝てみなさいよ」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「ついでにマッサージしてあげる。ほら、寝た寝た!」ペシペシ
キョン「寝ろって、床にか……最近掃除したかこの部屋?」
ハルヒ「気にしない気にしない!」ペシペシッ
ハルヒ「よっと!」ポフ
キョン「重い……」
ハルヒ「なっ、重くないわよ!」ドゴォ
キョン「あがっ! 背中を殴るな!」
ハルヒ「まあいいからじっとしてなさいよ。動いたら叩くからね」モムンモムン
キョン「何故に……んん」
ハルヒ「気持ちいいでしょー」モニュンモニュン
キョン「あー……どーだかなぁー……」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「ついでにマッサージしてあげる。ほら、寝た寝た!」ペシペシ
キョン「寝ろって、床にか……最近掃除したかこの部屋?」
ハルヒ「気にしない気にしない!」ペシペシッ
ハルヒ「よっと!」ポフ
キョン「重い……」
ハルヒ「なっ、重くないわよ!」ドゴォ
キョン「あがっ! 背中を殴るな!」
ハルヒ「まあいいからじっとしてなさいよ。動いたら叩くからね」モムンモムン
キョン「何故に……んん」
ハルヒ「気持ちいいでしょー」モニュンモニュン
キョン「あー……どーだかなぁー……」
108: 2009/09/23(水) 13:40:53.05 ID:mXnYsJlo0
ハルヒ「よっと、よっと」ポンポン
キョン「……眠くなってきた」
ハルヒ「起きろー」ドゴォ
キョン「オフッ!」
ハルヒ「はい終わり! はー、つかれた」
キョン「体が軽くなったような」
ハルヒ「でしょー」
キョン「なってないような」
ハルヒ「なってるの!」
キョン「まあなんだ、ありがとう」
ハルヒ「おかえしは?」
キョン「おかえし? いやいや、オセロで勝ったんだし」
ハルヒ「それは肩もみよ。あとのマッサージは有料よ!」
キョン「なん……だと」
キョン「……眠くなってきた」
ハルヒ「起きろー」ドゴォ
キョン「オフッ!」
ハルヒ「はい終わり! はー、つかれた」
キョン「体が軽くなったような」
ハルヒ「でしょー」
キョン「なってないような」
ハルヒ「なってるの!」
キョン「まあなんだ、ありがとう」
ハルヒ「おかえしは?」
キョン「おかえし? いやいや、オセロで勝ったんだし」
ハルヒ「それは肩もみよ。あとのマッサージは有料よ!」
キョン「なん……だと」
110: 2009/09/23(水) 13:49:38.93 ID:mXnYsJlo0
ハルヒ「ひともみ500円ってところね。あたしを使ったわけだし」
キョン「何を言う。お前が勝手にだな」
ハルヒ「あー、疲れたわねー。誰の所為かしら?」
キョン「くっ……なんという」
ハルヒ「ふふっ。仕方ないから、おかえしはキョンの肩もみで許してあげるわよ」
キョン「そりゃまあ、いいけど。とりあえず椅子に座ろう」
ハルヒ「嫌よ。いいじゃない、たまには床に座りっぱ!」
キョン「床汚いぞ? 行儀悪いなぁ」
ハルヒ「いいのいいの。なんか、こうしてると……楽しいじゃない!」
キョン「よくわからんな」
ハルヒ「いいから肩もめー」ペター
キョン「あぁもう。わかったわかった、そっち向いて座れ。重いって」
キョン「何を言う。お前が勝手にだな」
ハルヒ「あー、疲れたわねー。誰の所為かしら?」
キョン「くっ……なんという」
ハルヒ「ふふっ。仕方ないから、おかえしはキョンの肩もみで許してあげるわよ」
キョン「そりゃまあ、いいけど。とりあえず椅子に座ろう」
ハルヒ「嫌よ。いいじゃない、たまには床に座りっぱ!」
キョン「床汚いぞ? 行儀悪いなぁ」
ハルヒ「いいのいいの。なんか、こうしてると……楽しいじゃない!」
キョン「よくわからんな」
ハルヒ「いいから肩もめー」ペター
キョン「あぁもう。わかったわかった、そっち向いて座れ。重いって」
111: 2009/09/23(水) 14:00:05.79 ID:mXnYsJlo0
ハルヒ「うーん、全然気持ちよくないわね」
キョン「やわらかいしな。全然こってないぞ」モミモミ
ハルヒ「キョンがヘタクソなのよ。もっと力入れて……もうちょい真ん中寄り」
キョン「ふむ」
ハルヒ「んー……全然だめっ!」
キョン「難しいな」
ハルヒ「キョンのへったくそー」
キョン「俺が悪いんじゃなくて、お前の肩が健康的すぎるんだよ」
ハルヒ「そうかしら?」
キョン「……肩こりしそうなアレなのに」ジー
ハルヒ「なによ? どこ見てるのよこら」ムギュー
キョン「いたたっ、手を抓るな。どこも見てないって」
ハルヒ「ほんとかしら? なんか胸の辺りに視線を感じたわ」
キョン「気のせいさ。気になるならこっち向けばいいじゃないか」
ハルヒ「もうちょいこのまま。はー、つかれた」ノペー
キョン「重いと言ってるのに……」ナデナデ
キョン「やわらかいしな。全然こってないぞ」モミモミ
ハルヒ「キョンがヘタクソなのよ。もっと力入れて……もうちょい真ん中寄り」
キョン「ふむ」
ハルヒ「んー……全然だめっ!」
キョン「難しいな」
ハルヒ「キョンのへったくそー」
キョン「俺が悪いんじゃなくて、お前の肩が健康的すぎるんだよ」
ハルヒ「そうかしら?」
キョン「……肩こりしそうなアレなのに」ジー
ハルヒ「なによ? どこ見てるのよこら」ムギュー
キョン「いたたっ、手を抓るな。どこも見てないって」
ハルヒ「ほんとかしら? なんか胸の辺りに視線を感じたわ」
キョン「気のせいさ。気になるならこっち向けばいいじゃないか」
ハルヒ「もうちょいこのまま。はー、つかれた」ノペー
キョン「重いと言ってるのに……」ナデナデ
112: 2009/09/23(水) 14:10:39.87 ID:mXnYsJlo0
ヴィー
ハルヒ「? 携帯、鳴ってるわよ」モゾモゾ
キョン「こら、勝手にポケットから出すな」
ハルヒ「あ、谷口からメールきてるわ」
キョン「そして勝手に見るなよ……なんだって?」
ハルヒ「どこに居るんだーって」
カチカチ
ハルヒ「……キョンはメール打つの遅いわね」
キョン「お前が早いんだよ。返したと思ったらすぐ返ってくる」
ハルヒ「現役女子高生を舐めないでほしいわね!」モゾモゾ
キョン「もぞもぞすんな、メール打てんだろ。……っていうか、退け」
ハルヒ「貸してみなさいよ。あたしが返信してあげる」スッ
キョン「あっ、こら。変なメール打つなよ?」
ハルヒ「打たない打たない……」カチカチ
キョン「? なんだよ、見せろって」
ハルヒ「送信!」ピッ
キョン「なっ!? 何を送った!?」
ハルヒ「? 携帯、鳴ってるわよ」モゾモゾ
キョン「こら、勝手にポケットから出すな」
ハルヒ「あ、谷口からメールきてるわ」
キョン「そして勝手に見るなよ……なんだって?」
ハルヒ「どこに居るんだーって」
カチカチ
ハルヒ「……キョンはメール打つの遅いわね」
キョン「お前が早いんだよ。返したと思ったらすぐ返ってくる」
ハルヒ「現役女子高生を舐めないでほしいわね!」モゾモゾ
キョン「もぞもぞすんな、メール打てんだろ。……っていうか、退け」
ハルヒ「貸してみなさいよ。あたしが返信してあげる」スッ
キョン「あっ、こら。変なメール打つなよ?」
ハルヒ「打たない打たない……」カチカチ
キョン「? なんだよ、見せろって」
ハルヒ「送信!」ピッ
キョン「なっ!? 何を送った!?」
114: 2009/09/23(水) 14:18:29.85 ID:mXnYsJlo0
キョン「……別に変な内容じゃないか」カチカチ
ハルヒ「人を疑うなんてサイテーね!」
キョン「疑われるような行動をする奴も問題があるぞ」
ハルヒ「そんなことないわよー」
キョン「ちょっと、退け」
ハルヒ「嫌ー」
キョン「いいからどけって。ほらほら」ペシペシ
ハルヒ「もうっ、なによ?」スッ
キョン「胡坐をだな……ほら、座っていいぞ」
ハルヒ「ふふっ、座ってほしいんでしょ?」
キョン「嫌ならいいよ。椅子に座る」
ハルヒ「素直じゃないわねー」ポフ
キョン「……どっちがなんだか」
ハルヒ「人を疑うなんてサイテーね!」
キョン「疑われるような行動をする奴も問題があるぞ」
ハルヒ「そんなことないわよー」
キョン「ちょっと、退け」
ハルヒ「嫌ー」
キョン「いいからどけって。ほらほら」ペシペシ
ハルヒ「もうっ、なによ?」スッ
キョン「胡坐をだな……ほら、座っていいぞ」
ハルヒ「ふふっ、座ってほしいんでしょ?」
キョン「嫌ならいいよ。椅子に座る」
ハルヒ「素直じゃないわねー」ポフ
キョン「……どっちがなんだか」
115: 2009/09/23(水) 14:27:33.60 ID:mXnYsJlo0
ハルヒ「ポケットに飴入ってた」
キョン「どこにでも入ってるな」
ハルヒ「食べる?」
キョン「何飴?」
ハルヒ「黒飴」
キョン「何故に」
ハルヒ「美味しいじゃない、黒飴」
キョン「まあ嫌いじゃないけどよ」
ハルヒ「はい、あーん」
キョン「もうちょい右」
ハルヒ「この辺?」
キョン「そうそう」パクッ
ハルヒ「! ちょっと、指まで食べないでよ?」
キョン「ん」モゴモゴ
ハルヒ「されたことにはちゃんとお返ししなさいよ。はい」スッ
キョン「ほら、カバみたいに口あけろ。バカみたいでもいいぞ」
ハルヒ「はぐっ」ガリッ
キョン「噛むなっ! 痛っ!」
キョン「どこにでも入ってるな」
ハルヒ「食べる?」
キョン「何飴?」
ハルヒ「黒飴」
キョン「何故に」
ハルヒ「美味しいじゃない、黒飴」
キョン「まあ嫌いじゃないけどよ」
ハルヒ「はい、あーん」
キョン「もうちょい右」
ハルヒ「この辺?」
キョン「そうそう」パクッ
ハルヒ「! ちょっと、指まで食べないでよ?」
キョン「ん」モゴモゴ
ハルヒ「されたことにはちゃんとお返ししなさいよ。はい」スッ
キョン「ほら、カバみたいに口あけろ。バカみたいでもいいぞ」
ハルヒ「はぐっ」ガリッ
キョン「噛むなっ! 痛っ!」
116: 2009/09/23(水) 14:43:38.54 ID:mXnYsJlo0
キョン「次は昼休みか……」
ハルヒ「お腹空いたわね」
キョン「あれだけお菓子食っておいてか」
ハルヒ「それはそれ、これはこれ?」
キョン「一年後には……俺よりでっかくなってるんじゃないのか?」
ハルヒ「失礼ね! あたしはお菓子食べても太らない体質なの!」
キョン「新種だなぁ」
キョン「でもあれだよな」
ハルヒ「ん?」
キョン「一緒に教室帰ったら……変なふうに思われそうだよな」
ハルヒ「そうかしら」
キョン「授業さぼって二人でなにやってたんだよってさ」
ハルヒ「別にいいじゃない。部室いたって言えば」
キョン「二人っきりでか?」
ハルヒ「恥ずかしいの? ふふっ、ちゅーがくせーじゃあるまいし」
キョン「恥ずかしいとか、そういうのじゃなくてだな……まあいいか」
ハルヒ「それに、今更あたしとあんたが一緒にいても気にする人なんていないわよ」
キョン「……それもそうかもなぁ」
ハルヒ「お腹空いたわね」
キョン「あれだけお菓子食っておいてか」
ハルヒ「それはそれ、これはこれ?」
キョン「一年後には……俺よりでっかくなってるんじゃないのか?」
ハルヒ「失礼ね! あたしはお菓子食べても太らない体質なの!」
キョン「新種だなぁ」
キョン「でもあれだよな」
ハルヒ「ん?」
キョン「一緒に教室帰ったら……変なふうに思われそうだよな」
ハルヒ「そうかしら」
キョン「授業さぼって二人でなにやってたんだよってさ」
ハルヒ「別にいいじゃない。部室いたって言えば」
キョン「二人っきりでか?」
ハルヒ「恥ずかしいの? ふふっ、ちゅーがくせーじゃあるまいし」
キョン「恥ずかしいとか、そういうのじゃなくてだな……まあいいか」
ハルヒ「それに、今更あたしとあんたが一緒にいても気にする人なんていないわよ」
キョン「……それもそうかもなぁ」
119: 2009/09/23(水) 15:09:04.59 ID:mXnYsJlo0
ハルヒ「今日、学校終わってから用事ある?」
キョン「特にないな」
ハルヒ「じゃあ、一緒に文房具屋さん行きましょうよ」
キョン「一緒に?」
ハルヒ「面白いのいっぱいあるから、ね?」
キョン「いいけど、自分のは自分で買えよ?」
ハルヒ「それはどうかしらねー」
キョン「でも雨降りそうだしなぁ」
ハルヒ「嫌?」
キョン「雨の中傘一本でウロウロするってのも」
ハルヒ「ぎゅーって引っ付いたら大丈夫でしょ」ギュー
キョン「歩きづらいだろ? だから、雨降ったらまた今度」
ハルヒ「えー」
キョン「行きたければ、雨が降らないように祈ってればいいさ」
ハルヒ「それで降らないなら苦労しないわよ」
キョン「降らない降らない。絶対に降らないって思えば、な」
ハルヒ「?」
キョン「特にないな」
ハルヒ「じゃあ、一緒に文房具屋さん行きましょうよ」
キョン「一緒に?」
ハルヒ「面白いのいっぱいあるから、ね?」
キョン「いいけど、自分のは自分で買えよ?」
ハルヒ「それはどうかしらねー」
キョン「でも雨降りそうだしなぁ」
ハルヒ「嫌?」
キョン「雨の中傘一本でウロウロするってのも」
ハルヒ「ぎゅーって引っ付いたら大丈夫でしょ」ギュー
キョン「歩きづらいだろ? だから、雨降ったらまた今度」
ハルヒ「えー」
キョン「行きたければ、雨が降らないように祈ってればいいさ」
ハルヒ「それで降らないなら苦労しないわよ」
キョン「降らない降らない。絶対に降らないって思えば、な」
ハルヒ「?」
122: 2009/09/23(水) 15:20:26.27 ID:mXnYsJlo0
キョン「そろそろ戻るか」
ハルヒ「チャイム鳴ってからでいいわよ」
キョン「そうか?」
ハルヒ「それに、別に急いで戻らなくてもいいもん」
キョン「そうかー」ワシワシ
ハルヒ「髪を触るなー! やめなさいよぉ」クィクィ
ハルヒ「よっと!」
キョン「?」
ハルヒ「あー、スカートに埃が」パンパン
キョン「だから言ったろうに」
ハルヒ「ほらほら、キョンも立って」グィー
キョン「なんだよ……っと」
ハルヒ「ついでだから、部室の掃除しましょ」
キョン「えぇっ」
ハルヒ「汚い部屋より綺麗な部屋のほうがいいでしょ、ほら箒持った!」
キョン「折角の自習の時間が……」
ハルヒ「もーじゅーぶん堪能したでしょ?」
キョン「どうだかなぁ」
ハルヒ「チャイム鳴ってからでいいわよ」
キョン「そうか?」
ハルヒ「それに、別に急いで戻らなくてもいいもん」
キョン「そうかー」ワシワシ
ハルヒ「髪を触るなー! やめなさいよぉ」クィクィ
ハルヒ「よっと!」
キョン「?」
ハルヒ「あー、スカートに埃が」パンパン
キョン「だから言ったろうに」
ハルヒ「ほらほら、キョンも立って」グィー
キョン「なんだよ……っと」
ハルヒ「ついでだから、部室の掃除しましょ」
キョン「えぇっ」
ハルヒ「汚い部屋より綺麗な部屋のほうがいいでしょ、ほら箒持った!」
キョン「折角の自習の時間が……」
ハルヒ「もーじゅーぶん堪能したでしょ?」
キョン「どうだかなぁ」
124: 2009/09/23(水) 15:26:49.41 ID:mXnYsJlo0
ハルヒ「わー、掃いたら沢山ゴミが」
キョン「……こんな汚れてるところに寝かされたのか」
ハルヒ「ほらほら。塵取り持ちなさいよ」
キョン「そのうち水拭きもしないとな」
ハルヒ「掃除道具借りてこないとね。ワックスも掛けたいわ」
キョン「朝比奈さんが転ぶだろうなぁ」
ハルヒ「あー……絶対転ぶわね」
キョン「頭に浮かぶよ。ふえぇって言いながら転ぶ様が」
ハルヒ「自分で掃除してても転びそうよね」
キョン「うむ」
ハルヒ「はい完了。ちょっとは綺麗になったんじゃない?」
キョン「机の上も片付けるか」
ハルヒ「後は放課後にしましょうよ。お腹空いたから教室に戻るわよ」グィグィ
キョン「……本当にお前は自由だなぁ」
キョン「……こんな汚れてるところに寝かされたのか」
ハルヒ「ほらほら。塵取り持ちなさいよ」
キョン「そのうち水拭きもしないとな」
ハルヒ「掃除道具借りてこないとね。ワックスも掛けたいわ」
キョン「朝比奈さんが転ぶだろうなぁ」
ハルヒ「あー……絶対転ぶわね」
キョン「頭に浮かぶよ。ふえぇって言いながら転ぶ様が」
ハルヒ「自分で掃除してても転びそうよね」
キョン「うむ」
ハルヒ「はい完了。ちょっとは綺麗になったんじゃない?」
キョン「机の上も片付けるか」
ハルヒ「後は放課後にしましょうよ。お腹空いたから教室に戻るわよ」グィグィ
キョン「……本当にお前は自由だなぁ」
125: 2009/09/23(水) 15:30:20.30 ID:mXnYsJlo0
ハルヒ「ねぇねぇ。どうせ二人で戻るなら、手繋いで戻ってみる?」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「そりゃー、皆がどんな反応するかなぁって」
キョン「ちょっと困ったような顔して、すぐに目を逸らすんじゃないか?」
ハルヒ「そんであんたは後でボコボコにされるわね」
キョン「!?」
ハルヒ「あたしみたいに可愛い子と手繋いでラブラブなんて、嫉妬されるに決まってるわ!」
キョン「……自分で言うもんなぁ」
ハルヒ「まあモノは試しね! ほら行くわよー!」ギュー
キョン「ちょっ、本当にそうするのかよ!?」
ハルヒ「ダッシュで戻るわよ! ほらほらー!」グィーッ
キョン「まっ、まてこら! こらハルヒってば!」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「そりゃー、皆がどんな反応するかなぁって」
キョン「ちょっと困ったような顔して、すぐに目を逸らすんじゃないか?」
ハルヒ「そんであんたは後でボコボコにされるわね」
キョン「!?」
ハルヒ「あたしみたいに可愛い子と手繋いでラブラブなんて、嫉妬されるに決まってるわ!」
キョン「……自分で言うもんなぁ」
ハルヒ「まあモノは試しね! ほら行くわよー!」ギュー
キョン「ちょっ、本当にそうするのかよ!?」
ハルヒ「ダッシュで戻るわよ! ほらほらー!」グィーッ
キョン「まっ、まてこら! こらハルヒってば!」
126: 2009/09/23(水) 15:32:44.40 ID:mXnYsJlo0
オチもねー山もねー意味もねー
はい解散!
はい解散!
139: 2009/09/23(水) 17:10:21.77 ID:QGjfdU1bO
終わりか?
ほのぼのしてて良かったよ
ほのぼのしてて良かったよ
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