1: 2009/09/25(金) 03:49:47.91 ID:p080IivN0
キョン「えっ」
みくる「えっ」
古泉「えっ」
長門「?」
みくる「えっ」
古泉「えっ」
長門「?」
5: 2009/09/25(金) 03:53:00.83 ID:p080IivN0
キョン「なっ、何を言い出すんだ長門」
長門「本に書いてある」
キョン「いやお前……わかるだろ?」
長門「なにが?」
みくる「どっ、どうしたんですか長門さん」
長門「人の誕生には興味がなかった。これは初めて知った」
古泉「一体なにがはじまるんです?」
長門「絵本というのも、知識を得るのにはいい教材」
みくる「あっ、それは涼宮さんが拾ってきた」
キョン「何を拾ってきてるんだあいつは」
長門「ならば」
キョン「なんだ」
長門「コウノトリは、どこから赤ちゃんを連れてくる?」
キョン「……これは俺が説明せんといかんのか」
古泉「おねがいします」
みくる「おねがいします」
長門「本に書いてある」
キョン「いやお前……わかるだろ?」
長門「なにが?」
みくる「どっ、どうしたんですか長門さん」
長門「人の誕生には興味がなかった。これは初めて知った」
古泉「一体なにがはじまるんです?」
長門「絵本というのも、知識を得るのにはいい教材」
みくる「あっ、それは涼宮さんが拾ってきた」
キョン「何を拾ってきてるんだあいつは」
長門「ならば」
キョン「なんだ」
長門「コウノトリは、どこから赤ちゃんを連れてくる?」
キョン「……これは俺が説明せんといかんのか」
古泉「おねがいします」
みくる「おねがいします」
8: 2009/09/25(金) 03:56:40.27 ID:p080IivN0
キョン「なあ長門。そもそも赤さんがなにかわかってるか?」
長門「この場合は、人間の子供」
キョン「そうだ。なら赤さんが、鳥に運ばれてくるのがおかしいってことになるだろ」
長門「なるけど、そうなのだから仕方ないのでは」
キョン「…」
キョン「そこに疑問を持てよ」
長門「持っている。だから、赤ちゃんがどこから来てるのかを」
キョン「違う違う! 鳥が持ってくること自体おかしいだろ?」
長門「書いてある」トントン
キョン「無限ループ……」
古泉「間違いなんですよ。その本」
長門「?」
古泉「赤さんがどこから来るのかは、彼が一番詳しいですから……ですよね?」
キョン「えっ」
長門「この場合は、人間の子供」
キョン「そうだ。なら赤さんが、鳥に運ばれてくるのがおかしいってことになるだろ」
長門「なるけど、そうなのだから仕方ないのでは」
キョン「…」
キョン「そこに疑問を持てよ」
長門「持っている。だから、赤ちゃんがどこから来てるのかを」
キョン「違う違う! 鳥が持ってくること自体おかしいだろ?」
長門「書いてある」トントン
キョン「無限ループ……」
古泉「間違いなんですよ。その本」
長門「?」
古泉「赤さんがどこから来るのかは、彼が一番詳しいですから……ですよね?」
キョン「えっ」
15: 2009/09/25(金) 04:02:30.39 ID:p080IivN0
キョン「そうだ長門。パソコンで検索してみろ」
長門「?」
キョン「子供のつくりかたって検索してみ」
長門「こどもの……つくりかた」カタカタ
長門「出てきた」
キョン「おう。なんて書いてある」
長門「赤ちゃんは――」
キョン「ちょっ、読まんでいい!」
みくる「はわわっ」
長門「――コウノトリさんが、幸せなお父さんとお母さんのところに運んでくる」
キョン「なっ?」
みくる「にっ?」
古泉「ぬっ?」
長門「……ほら」トントン
キョン「……これは……なんだと……?」
古泉「ははぁ、なるほど」
キョン「もしかして」
古泉「間違いありませんね。涼宮さんの御力かと」
長門「?」
キョン「子供のつくりかたって検索してみ」
長門「こどもの……つくりかた」カタカタ
長門「出てきた」
キョン「おう。なんて書いてある」
長門「赤ちゃんは――」
キョン「ちょっ、読まんでいい!」
みくる「はわわっ」
長門「――コウノトリさんが、幸せなお父さんとお母さんのところに運んでくる」
キョン「なっ?」
みくる「にっ?」
古泉「ぬっ?」
長門「……ほら」トントン
キョン「……これは……なんだと……?」
古泉「ははぁ、なるほど」
キョン「もしかして」
古泉「間違いありませんね。涼宮さんの御力かと」
17: 2009/09/25(金) 04:06:09.32 ID:p080IivN0
キョン「嘘だろ? それじゃお前、あいつは……」
古泉「涼宮さんは赤さんはコウノトリが連れてくるものだと思っているということに」
キョン「にっ、二十一世紀だぞ今は」
みくる「えっ? あぁ、そっか。そうですね」
キョン「まさかまさか。ちょっと長門、そこのけ」
長門「…」スッ
キョン「もっとエグいキーワードで」カタカタ
長門「?」
キョン「覗くな」
長門「…」
キョン「……ヒットしない」
古泉「ははぁ」
みくる「じゃあそういうことなんですね。コウノトリかぁ……」
キョン「いやいや、朝比奈さんは絶対わかってるでしょ」
みくる「禁則事項です♪」
長門「?」
古泉「涼宮さんは赤さんはコウノトリが連れてくるものだと思っているということに」
キョン「にっ、二十一世紀だぞ今は」
みくる「えっ? あぁ、そっか。そうですね」
キョン「まさかまさか。ちょっと長門、そこのけ」
長門「…」スッ
キョン「もっとエグいキーワードで」カタカタ
長門「?」
キョン「覗くな」
長門「…」
キョン「……ヒットしない」
古泉「ははぁ」
みくる「じゃあそういうことなんですね。コウノトリかぁ……」
キョン「いやいや、朝比奈さんは絶対わかってるでしょ」
みくる「禁則事項です♪」
長門「?」
21: 2009/09/25(金) 04:10:12.46 ID:p080IivN0
キョン「うわぁ、まさかあいつがそんなこと考えてるとは」
古泉「可愛いじゃないですか」
キョン「どう考えても怖いわ」
キョン「まあいい。とにかくそれはそれだ」
長門「コウノトリはどこから?」グィグィ
キョン「ええい、そこに座れ。説明するから」
長門「…」スッ
キョン「まあ長門。ネットに流れている情報は、ウソだってこと……わかるよな」
長門「…」
キョン「ハルヒがそうさせてる、と言えばわかるか」
長門「……そう」コク
キョン「よし」
キョン「だから俺が真実を教えよう」
長門「…」
キョン「えーと、まあ、なんだ」
長門「…」ジー
キョン「あの、赤さんはだな、えっと」
長門「…」ジー
キョン「……あのな、えっとな、その……」
古泉「可愛いじゃないですか」
キョン「どう考えても怖いわ」
キョン「まあいい。とにかくそれはそれだ」
長門「コウノトリはどこから?」グィグィ
キョン「ええい、そこに座れ。説明するから」
長門「…」スッ
キョン「まあ長門。ネットに流れている情報は、ウソだってこと……わかるよな」
長門「…」
キョン「ハルヒがそうさせてる、と言えばわかるか」
長門「……そう」コク
キョン「よし」
キョン「だから俺が真実を教えよう」
長門「…」
キョン「えーと、まあ、なんだ」
長門「…」ジー
キョン「あの、赤さんはだな、えっと」
長門「…」ジー
キョン「……あのな、えっとな、その……」
24: 2009/09/25(金) 04:13:27.38 ID:p080IivN0
キョン「こっ、ここはやはり先輩である朝比奈さんが!」
みくる「ふぇ? 赤さんはコウノトリさんが連れてくるんじゃないですかぁ?」
キョン「なっ」
古泉「僕もそういえばよく知りませんねぇ」
キョン「ちょっ」
キョン「おいお前ら、それはどういうことだ」ヒソヒソ
みくる「おっ、女の子に説明させるんですかぁ」ヒソヒソ
古泉「いやまあ、こういうのはあなたの仕事かと」ヒソヒソ
キョン「いやいや、さすがにあんなガン見で見られるとだな」
長門「?」ジー
キョン「…」
長門「……どこから?」
キョン「よしわかった。ハルヒにどうにか真実を飲み込ませよう」
長門「どこから」クィクィ
キョン「落ち着きなさい」
みくる「ふぇ? 赤さんはコウノトリさんが連れてくるんじゃないですかぁ?」
キョン「なっ」
古泉「僕もそういえばよく知りませんねぇ」
キョン「ちょっ」
キョン「おいお前ら、それはどういうことだ」ヒソヒソ
みくる「おっ、女の子に説明させるんですかぁ」ヒソヒソ
古泉「いやまあ、こういうのはあなたの仕事かと」ヒソヒソ
キョン「いやいや、さすがにあんなガン見で見られるとだな」
長門「?」ジー
キョン「…」
長門「……どこから?」
キョン「よしわかった。ハルヒにどうにか真実を飲み込ませよう」
長門「どこから」クィクィ
キョン「落ち着きなさい」
32: 2009/09/25(金) 04:18:57.26 ID:p080IivN0
キョン「そんでそのお花畑メンタルはどこだ」
古泉「そういえばどこでしょうか」
みくる「あっ、用事があるから来るのが遅くなるって」
キョン「……肝心なときにどこに」
長門「そもそも、コウノトリがなんなのかデータがない」
みくる「えーと、この辺りに図鑑が……」ゴソゴソ
キョン「そうか、それを見れば赤さんを連れてくるのが不可能だとわかるはず」
長門「…」ジー
キョン「な? 絵本なら簡単に思えるかも知れんけど、鳥なんて実際見るとグロいもんだぞ」
長門「…」
キョン「だからその絵本がウソ偽りってことがわかるだろ? それはな、幻想なんだ。アホハルヒの理想」
長門「書いている」
キョン「えっ」
長門「ここに、一般的に赤ちゃんを運ぶ鳥だと」トントン
キョン「ウソやん」
古泉「あっ、書いてますね。そうとう重病ですね涼宮さん」
キョン「ウソやん」
古泉「そういえばどこでしょうか」
みくる「あっ、用事があるから来るのが遅くなるって」
キョン「……肝心なときにどこに」
長門「そもそも、コウノトリがなんなのかデータがない」
みくる「えーと、この辺りに図鑑が……」ゴソゴソ
キョン「そうか、それを見れば赤さんを連れてくるのが不可能だとわかるはず」
長門「…」ジー
キョン「な? 絵本なら簡単に思えるかも知れんけど、鳥なんて実際見るとグロいもんだぞ」
長門「…」
キョン「だからその絵本がウソ偽りってことがわかるだろ? それはな、幻想なんだ。アホハルヒの理想」
長門「書いている」
キョン「えっ」
長門「ここに、一般的に赤ちゃんを運ぶ鳥だと」トントン
キョン「ウソやん」
古泉「あっ、書いてますね。そうとう重病ですね涼宮さん」
キョン「ウソやん」
38: 2009/09/25(金) 04:23:15.61 ID:p080IivN0
キョン「冗談だと思ってたのに……本気の本気でそう思ってるのか」
古泉「これでは僕らの考えがおかしいということに」
みくる「そうですね」
キョン「朝比奈さんはどっちのキャラでいたいんですかそれは」
長門「どこから連れてくるかは不明」
キョン「……書いてるな」
長門「神秘」
キョン「違う。間違いなんだってば」
長門「じゃあどこから」ジー
キョン「……わかったよ。お前までゆんゆんハルヒに毒されるぐらいなら、俺が」
古泉「…」
みくる「…」
キョン「頼むから協力してくれよ。黙るな二人とも」
キョン「じゃあまず、赤さんがどうやって作られるかを説明しよう」
長門「期待する」
キョン「……しないでください」
古泉「これでは僕らの考えがおかしいということに」
みくる「そうですね」
キョン「朝比奈さんはどっちのキャラでいたいんですかそれは」
長門「どこから連れてくるかは不明」
キョン「……書いてるな」
長門「神秘」
キョン「違う。間違いなんだってば」
長門「じゃあどこから」ジー
キョン「……わかったよ。お前までゆんゆんハルヒに毒されるぐらいなら、俺が」
古泉「…」
みくる「…」
キョン「頼むから協力してくれよ。黙るな二人とも」
キョン「じゃあまず、赤さんがどうやって作られるかを説明しよう」
長門「期待する」
キョン「……しないでください」
44: 2009/09/25(金) 04:28:38.92 ID:p080IivN0
キョン「何故男と女っていう二つの性別があるかわかるか?」
長門「暇をもてあました神々の遊び」
キョン「……何から得た知識だ」
長門「彼女から借りたDVD」
キョン「何を貸してるんだあいつは」
キョン「男と女が居るのはな、愛しあうからだ」
長門「…」
みくる「わぁ……キョン君、わぁ……」
キョン「ちょっ、そういう空気にしないで!」
古泉「そうですよね。愛し合うから、男と女が存在するんですよね?」
キョン「なあほんと、この状況で俺を攻めるのやめない?」
長門「…」
キョン「とにかく、赤さんを作るには男と女が必要なんだ」
長門「……コウノトリも」
キョン「必要ない」
長門「書いてる」トントン
キョン「お願いだから話を最後まで聞いてくれないか? な?」
長門「暇をもてあました神々の遊び」
キョン「……何から得た知識だ」
長門「彼女から借りたDVD」
キョン「何を貸してるんだあいつは」
キョン「男と女が居るのはな、愛しあうからだ」
長門「…」
みくる「わぁ……キョン君、わぁ……」
キョン「ちょっ、そういう空気にしないで!」
古泉「そうですよね。愛し合うから、男と女が存在するんですよね?」
キョン「なあほんと、この状況で俺を攻めるのやめない?」
長門「…」
キョン「とにかく、赤さんを作るには男と女が必要なんだ」
長門「……コウノトリも」
キョン「必要ない」
長門「書いてる」トントン
キョン「お願いだから話を最後まで聞いてくれないか? な?」
51: 2009/09/25(金) 04:37:00.46 ID:p080IivN0
キョン「男と女が一人ずついれば、赤さんが作れるんだよ」
長門「ならば、今この状況」
キョン「うん?」
長門「二人ずついるから、赤ちゃんを二人作れると」
キョン「お、おう。そうだな」
長門「興味深い」
キョン「!?」
長門「実践したほうが、理解できるのかもしれない」
キョン「それは……どうですか、朝比奈さん」
みくる「…」
キョン「せめて禁則事項です、とか言ってくださいよ……そんな目で見ないでください」
古泉「誰でもいいってわけでもないんですよ」
長門「私は協力できない?」
キョン「いや、それは」
長門「できるのなら、協力する」
キョン「……畜生……状況が状況ならこのセリフは……っ」
みくる「…」
キョン「だからその視線やめてくださいよ。わかってますってば」
長門「ならば、今この状況」
キョン「うん?」
長門「二人ずついるから、赤ちゃんを二人作れると」
キョン「お、おう。そうだな」
長門「興味深い」
キョン「!?」
長門「実践したほうが、理解できるのかもしれない」
キョン「それは……どうですか、朝比奈さん」
みくる「…」
キョン「せめて禁則事項です、とか言ってくださいよ……そんな目で見ないでください」
古泉「誰でもいいってわけでもないんですよ」
長門「私は協力できない?」
キョン「いや、それは」
長門「できるのなら、協力する」
キョン「……畜生……状況が状況ならこのセリフは……っ」
みくる「…」
キョン「だからその視線やめてくださいよ。わかってますってば」
55: 2009/09/25(金) 04:41:38.94 ID:p080IivN0
キョン「愛し合ってないからなぁ。俺達ではムリだ」
長門「愛し合う、とは」
キョン「そっ、それはだな……こう、見ててキュンってするというか」
みくる「……きゅん君」
古泉「……ふふっ」
キョン「楽しんでるだろお前ら」
長門「つまり、愛し合う男女がいれば、赤ちゃんの製造が可能と」
キョン「そうそう」
長門「……愛し合うという状況は、幸せということ?」
キョン「そうだな」
長門「ならばさっきの情報と一致する。幸せだから、コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」
キョン「……話が戻っただと……」
長門「何故コウノトリは幸せな男女に赤ちゃんを届けに?」
キョン「もうバトンタッチしていいだろ。ほら古泉」
古泉「僕ですか」
長門「愛し合う、とは」
キョン「そっ、それはだな……こう、見ててキュンってするというか」
みくる「……きゅん君」
古泉「……ふふっ」
キョン「楽しんでるだろお前ら」
長門「つまり、愛し合う男女がいれば、赤ちゃんの製造が可能と」
キョン「そうそう」
長門「……愛し合うという状況は、幸せということ?」
キョン「そうだな」
長門「ならばさっきの情報と一致する。幸せだから、コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」
キョン「……話が戻っただと……」
長門「何故コウノトリは幸せな男女に赤ちゃんを届けに?」
キョン「もうバトンタッチしていいだろ。ほら古泉」
古泉「僕ですか」
57: 2009/09/25(金) 04:45:09.88 ID:p080IivN0
古泉「頑張ってくださいよ。僕には少々荷が重いです」
キョン「一番知ってそうな顔してるくせに」
古泉「あなたが一番興味ありそうな顔してますよ」
キョン「えーと、まあそうだな。行為が必要になるんだ」
長門「こうい?」
みくる「うわぁ、直球……あっ、行為ってなんですかぁ?」
キョン「何故そっち側に」
長門「行為とは」
キョン「その……男女がだな、こう……相撲みたいな」
長門「相撲」
キョン「…」
長門「相撲というものは、子供を作る行為……」
キョン「マズい、力士が卑猥な存在に」
古泉「なんてものをテレビで放映してるんですか、この国は」
キョン「一番知ってそうな顔してるくせに」
古泉「あなたが一番興味ありそうな顔してますよ」
キョン「えーと、まあそうだな。行為が必要になるんだ」
長門「こうい?」
みくる「うわぁ、直球……あっ、行為ってなんですかぁ?」
キョン「何故そっち側に」
長門「行為とは」
キョン「その……男女がだな、こう……相撲みたいな」
長門「相撲」
キョン「…」
長門「相撲というものは、子供を作る行為……」
キョン「マズい、力士が卑猥な存在に」
古泉「なんてものをテレビで放映してるんですか、この国は」
65: 2009/09/25(金) 04:49:44.50 ID:p080IivN0
キョン「男女の相撲だ。テレビのアレとは違う」
長門「混合戦?」
キョン「おう。いや、とりあえず相撲から離れよう」
キョン「相撲に似てるってことだな」
長門「似てる……プロレス」
キョン「それでもないな。あぁ、でもそっちのほうがそれっぽいかも」
長門「…」ガッ!
キョン「オフッ!」
みくる「!?」
古泉「!?」
キョン「ちっ、違う!エルボーは関係ない!」
みくる「あっ、アゴ大丈夫ですか!?」
古泉「ビックリするほど綺麗に入りましたね」
長門「……少し早とちりしたかもしれない」
キョン「しすぎだ!」
長門「ごめんなさい」
みくる「大丈夫ですよ、ねぇキョン君?」
キョン「もう俺なにも教えたくねぇ……アゴずれてない? 大丈夫?」
長門「混合戦?」
キョン「おう。いや、とりあえず相撲から離れよう」
キョン「相撲に似てるってことだな」
長門「似てる……プロレス」
キョン「それでもないな。あぁ、でもそっちのほうがそれっぽいかも」
長門「…」ガッ!
キョン「オフッ!」
みくる「!?」
古泉「!?」
キョン「ちっ、違う!エルボーは関係ない!」
みくる「あっ、アゴ大丈夫ですか!?」
古泉「ビックリするほど綺麗に入りましたね」
長門「……少し早とちりしたかもしれない」
キョン「しすぎだ!」
長門「ごめんなさい」
みくる「大丈夫ですよ、ねぇキョン君?」
キョン「もう俺なにも教えたくねぇ……アゴずれてない? 大丈夫?」
71: 2009/09/25(金) 04:53:36.21 ID:p080IivN0
キョン「男女がな、覆いかぶさるんだ」
長門「?」
キョン「合体するんだよ」
長門「合体?」
キョン「そう、合体。おしべとめしべをだな」
長門「人間におしべとめしべはない」
キョン「……いやその、あるんだ」
長門「ない。それは知っている」
キョン「名称の違いっていうか」
長門「なに?」
キョン「…」
みくる「…」
古泉「棒と……いや、なんでもないです」
長門「?」
キョン「合体するんだよ」
長門「合体?」
キョン「そう、合体。おしべとめしべをだな」
長門「人間におしべとめしべはない」
キョン「……いやその、あるんだ」
長門「ない。それは知っている」
キョン「名称の違いっていうか」
長門「なに?」
キョン「…」
みくる「…」
古泉「棒と……いや、なんでもないです」
75: 2009/09/25(金) 04:58:17.16 ID:p080IivN0
長門「何故、説明することを拒むの?」
キョン「こっ、拒んでるわけじゃないぞ?」
長門「……ウソをつこうとしている」
キョン「違う違う! 俺はちゃんとお前に真実を!」
長門「なら、言ってくれないとわからない」
キョン「そうそう言えるもんじゃないんだ」
長門「秘密?」
キョン「……! そうだ、秘密だ!」
みくる「?」
キョン「長門はまだ生まれて三年ぐらいだよな」
長門「間違ってはいない」
キョン「二十年生きないとな、真実を知ることはできないんだよ」
古泉「そうでもないですよね。僕らの歳でも実行している人も」
キョン「余計なこと言うな! 少なくとも俺は」
長門「…」
キョン「……純粋なんだ。長門も俺も純粋なんだ」
みくる「私もですぅ」
キョン「こっ、拒んでるわけじゃないぞ?」
長門「……ウソをつこうとしている」
キョン「違う違う! 俺はちゃんとお前に真実を!」
長門「なら、言ってくれないとわからない」
キョン「そうそう言えるもんじゃないんだ」
長門「秘密?」
キョン「……! そうだ、秘密だ!」
みくる「?」
キョン「長門はまだ生まれて三年ぐらいだよな」
長門「間違ってはいない」
キョン「二十年生きないとな、真実を知ることはできないんだよ」
古泉「そうでもないですよね。僕らの歳でも実行している人も」
キョン「余計なこと言うな! 少なくとも俺は」
長門「…」
キョン「……純粋なんだ。長門も俺も純粋なんだ」
みくる「私もですぅ」
79: 2009/09/25(金) 05:10:00.79 ID:p080IivN0
長門「隠し事はよくない」
キョン「隠してるというか……」
長門「私は、コウノトリがどこから赤ちゃんを連れてくるかを知りたいだけ」
キョン「連れてこないんだよ」
長門「…」
キョン「俺と絵本ならどっちを信じる?」
長門「一応、目の前に存在する生命体からの情報を信じることを優先している」
キョン「一応かよ。まあいい、だったら何も言わずに俺を信じろ」
長門「…」
キョン「りぴーとあふたーみー」
長門「りぴーとあふたーみー」
キョン「コウノトリは、赤ちゃんを、運ばない」
長門「コウノトリは、赤ちゃんを、運ばない」
キョン「それが真実。コウノトリは赤ちゃんを作るうえで何も関係ない」
長門「……ならば、コウノトリの存在価値は?」
キョン「そっ、そういうことじゃない!」
キョン「隠してるというか……」
長門「私は、コウノトリがどこから赤ちゃんを連れてくるかを知りたいだけ」
キョン「連れてこないんだよ」
長門「…」
キョン「俺と絵本ならどっちを信じる?」
長門「一応、目の前に存在する生命体からの情報を信じることを優先している」
キョン「一応かよ。まあいい、だったら何も言わずに俺を信じろ」
長門「…」
キョン「りぴーとあふたーみー」
長門「りぴーとあふたーみー」
キョン「コウノトリは、赤ちゃんを、運ばない」
長門「コウノトリは、赤ちゃんを、運ばない」
キョン「それが真実。コウノトリは赤ちゃんを作るうえで何も関係ない」
長門「……ならば、コウノトリの存在価値は?」
キョン「そっ、そういうことじゃない!」
86: 2009/09/25(金) 05:15:56.72 ID:p080IivN0
長門「コウノトリは関係ない……」
キョン「そうだ。それは子供だましなんだよ」
長門「…」シュン
みくる「ああっ、なんか可哀想」
古泉「……ムリに教えなくてもいいのでは」
キョン「変な感情を生むなよ二人とも」
長門「コウノトリが赤ちゃんを運んでくるのは、嘘」
長門「真実は、二十年経たないと知ることができない」
長門「ならば……私はこれから十数年間、この疑問の答えを知ることが……できない」
キョン「……畜生……俺が悪者に思えてきた」
みくる「そう思うなら真実を教えてあげれば……」
キョン「どうぞどうぞ」
みくる「そんなことよりイチゴ食べたいですぅ」
長門「コウノトリが……運んでこない」トントン
キョン「…」
長門「絵本は……嘘を載せている」
キョン「ごめんなさい、俺が悪かったです」
キョン「そうだ。それは子供だましなんだよ」
長門「…」シュン
みくる「ああっ、なんか可哀想」
古泉「……ムリに教えなくてもいいのでは」
キョン「変な感情を生むなよ二人とも」
長門「コウノトリが赤ちゃんを運んでくるのは、嘘」
長門「真実は、二十年経たないと知ることができない」
長門「ならば……私はこれから十数年間、この疑問の答えを知ることが……できない」
キョン「……畜生……俺が悪者に思えてきた」
みくる「そう思うなら真実を教えてあげれば……」
キョン「どうぞどうぞ」
みくる「そんなことよりイチゴ食べたいですぅ」
長門「コウノトリが……運んでこない」トントン
キョン「…」
長門「絵本は……嘘を載せている」
キョン「ごめんなさい、俺が悪かったです」
90: 2009/09/25(金) 05:24:10.91 ID:p080IivN0
キョン「人間はな、赤ちゃんを作るために存在しているんだ」
長門「…」
キョン「コウノトリが運んでくるって書いてるのは、比喩表現でしかないんだよ」
長門「真実は?」
キョン「…」
キョン「もうなんか、見せちまうか」
みくる「えっ」
古泉「なにをです?」
キョン「なにって、ナニを」
みくる「きゅん君らしからぬことを……」
キョン「きゅん君じゃないです。それ気に入ったんですか?」
古泉「でも、見せるとはどうやって」
キョン「……これは仕方ないことなんだ」
古泉「?」
キョン「男として、至極当たり前というか……ここにそういうDVDが」スッ
みくる「うわぁ」
古泉「うわぁ」
キョン「違う、長門に教えるために持ってたんだ! 違うんだ!」
長門「…」
キョン「コウノトリが運んでくるって書いてるのは、比喩表現でしかないんだよ」
長門「真実は?」
キョン「…」
キョン「もうなんか、見せちまうか」
みくる「えっ」
古泉「なにをです?」
キョン「なにって、ナニを」
みくる「きゅん君らしからぬことを……」
キョン「きゅん君じゃないです。それ気に入ったんですか?」
古泉「でも、見せるとはどうやって」
キョン「……これは仕方ないことなんだ」
古泉「?」
キョン「男として、至極当たり前というか……ここにそういうDVDが」スッ
みくる「うわぁ」
古泉「うわぁ」
キョン「違う、長門に教えるために持ってたんだ! 違うんだ!」
95: 2009/09/25(金) 05:28:37.83 ID:p080IivN0
長門「これは?」スッ
キョン「そこにはお前の知りたいことが記されているんだよ」
長門「これに?」
みくる「さっ、さすがに見せるのはどうかと」
古泉「それならまだ恥を忍んで口で伝えるほうが」
キョン「だってお前ら全然協力してくれないし……長門はあんなだし」
長門「…」
みくる「というか……学校にそんなの持ってきちゃ」
キョン「俺のじゃないです。谷口のです」
古泉「人の所為にするのもどうかと」
キョン「本当だって!」
ウィーン
キョン「ん?」
みくる「えっ?」
古泉「あっ!」
長門「再生」ピッ
キョン「そこにはお前の知りたいことが記されているんだよ」
長門「これに?」
みくる「さっ、さすがに見せるのはどうかと」
古泉「それならまだ恥を忍んで口で伝えるほうが」
キョン「だってお前ら全然協力してくれないし……長門はあんなだし」
長門「…」
みくる「というか……学校にそんなの持ってきちゃ」
キョン「俺のじゃないです。谷口のです」
古泉「人の所為にするのもどうかと」
キョン「本当だって!」
ウィーン
キョン「ん?」
みくる「えっ?」
古泉「あっ!」
長門「再生」ピッ
102: 2009/09/25(金) 05:34:03.19 ID:p080IivN0
キョン「よーし、長門。とりあえず落ち着こう」
長門「……目を隠さないでほしい」
みくる「きっ、禁則事項ですっ!」
長門「耳を押さえないでほしい」
古泉「ほほぅ……これはなんとも」
キョン「っていうか、その行為自体は存在するんだな」
古泉「ですね。見事なまでに実践してましたね」
キョン「なにちゃっかり観てるんだよ」
古泉「ということはつまり、行為はそれとして、子供という存在はコウノトリがという」
キョン「……工口くて純粋ってか。どんな神様だ」
みくる「クッキー美味しいですか? さっきのはなんでもないですからねー」
長門「…」ポリポリ
キョン「つまり、子作りが子作りじゃいっていう解釈と」
古泉「……よくわからないですね」
キョン「何を考えてるんだろうなぁ、あの神様は」
長門「満腹。さっきの続きを」スッ
みくる「だめっ!」
長門「……目を隠さないでほしい」
みくる「きっ、禁則事項ですっ!」
長門「耳を押さえないでほしい」
古泉「ほほぅ……これはなんとも」
キョン「っていうか、その行為自体は存在するんだな」
古泉「ですね。見事なまでに実践してましたね」
キョン「なにちゃっかり観てるんだよ」
古泉「ということはつまり、行為はそれとして、子供という存在はコウノトリがという」
キョン「……工口くて純粋ってか。どんな神様だ」
みくる「クッキー美味しいですか? さっきのはなんでもないですからねー」
長門「…」ポリポリ
キョン「つまり、子作りが子作りじゃいっていう解釈と」
古泉「……よくわからないですね」
キョン「何を考えてるんだろうなぁ、あの神様は」
長門「満腹。さっきの続きを」スッ
みくる「だめっ!」
116: 2009/09/25(金) 07:09:10.05 ID:p080IivN0
キョン「とにかくこれはおしまいだ。触るなよ長門」
長門「…」ジー
キョン「だめ」
キョン「しかしどうしたものか」
古泉「別に、このままでも問題があるわけでは」
キョン「いやあるだろう……この調子だと、長門は誰にでも質問しそう」
長門「…」
みくる「一度気にしちゃうと、気になって気になって仕方ないものですよね」
古泉「ですが、これが涼宮さんの力なら」
キョン「?」
古泉「恐らく、皆が皆……赤さんはコウノトリが運んでくるものだと勘違いしてるような」
キョン「……いつのまにそんなポワポワした世界に……っ」
長門「…」ジー
キョン「だめ」
キョン「しかしどうしたものか」
古泉「別に、このままでも問題があるわけでは」
キョン「いやあるだろう……この調子だと、長門は誰にでも質問しそう」
長門「…」
みくる「一度気にしちゃうと、気になって気になって仕方ないものですよね」
古泉「ですが、これが涼宮さんの力なら」
キョン「?」
古泉「恐らく、皆が皆……赤さんはコウノトリが運んでくるものだと勘違いしてるような」
キョン「……いつのまにそんなポワポワした世界に……っ」
120: 2009/09/25(金) 07:46:50.39 ID:p080IivN0
キョン「よし、とりあえず……これ以上混乱しないようにだ」
長門「…」
キョン「いいか長門。赤さんはコウノトリが運んでくる」
長門「運んでこない……」
キョン「まあ聞け」
キョン「今は、コウノトリが赤さんを運んでくるで正解だ」
キョン「しかしそれは、ハルヒの影響でそうなってるだけで」
キョン「本当は赤さんは……まあ、それは置いておいて」
キョン「とにかく。コウノトリは運んでくるけど本当は運んでこないってことだ」
長門「……?」
みくる「わぁ、長門さんが困ってる」
古泉「これはこれは……珍しい表情を」
キョン「あぁっ、なにをどう説明すればいいんだ!?」
古泉「落ち着くべきなのはあなたですね」
キョン「もういいか。なんでもいいや、コウノトリさんありがとう」
長門「…」
キョン「いいか長門。赤さんはコウノトリが運んでくる」
長門「運んでこない……」
キョン「まあ聞け」
キョン「今は、コウノトリが赤さんを運んでくるで正解だ」
キョン「しかしそれは、ハルヒの影響でそうなってるだけで」
キョン「本当は赤さんは……まあ、それは置いておいて」
キョン「とにかく。コウノトリは運んでくるけど本当は運んでこないってことだ」
長門「……?」
みくる「わぁ、長門さんが困ってる」
古泉「これはこれは……珍しい表情を」
キョン「あぁっ、なにをどう説明すればいいんだ!?」
古泉「落ち着くべきなのはあなたですね」
キョン「もういいか。なんでもいいや、コウノトリさんありがとう」
121: 2009/09/25(金) 07:51:06.49 ID:p080IivN0
キョン「まあいい。とにかくハルヒに現実を教えないと……長門の考えを改めることもできん」
みくる「そっちのほうが難しいような気が」ゴニョニョ
古泉「まあ彼には彼なりの考えがあるかと」
キョン「ほら長門。外でも見てろ、コウノトリ飛んでくるかもしれん」
長門「…」ジー
みくる「……すっごい外見てますね」
古泉「風で髪がなびいてますね」
キョン「あぁ、頭に蝶が……微動だにしないな、長門は」
長門「…」ジー
みくる「まるで、サンタさんを待ってる子供みたいです」ボソッ
長門「サンタ?」ピクッ
キョン「!?」
長門「サンタとは……」
キョン「ななっ、なんでもないぞ! これ以上ややこしくすんなよ!?」
みくる「そっちのほうが難しいような気が」ゴニョニョ
古泉「まあ彼には彼なりの考えがあるかと」
キョン「ほら長門。外でも見てろ、コウノトリ飛んでくるかもしれん」
長門「…」ジー
みくる「……すっごい外見てますね」
古泉「風で髪がなびいてますね」
キョン「あぁ、頭に蝶が……微動だにしないな、長門は」
長門「…」ジー
みくる「まるで、サンタさんを待ってる子供みたいです」ボソッ
長門「サンタ?」ピクッ
キョン「!?」
長門「サンタとは……」
キョン「ななっ、なんでもないぞ! これ以上ややこしくすんなよ!?」
128: 2009/09/25(金) 08:25:43.09 ID:p080IivN0
長門「サンタクロース」
長門「クリスマスに……プレゼントを持って、子供のもとに現れる」
長門「…」トントン
キョン「ほら、アピールしてますよ」
みくる「ふぇぇっ、私ですかぁ?」
古泉「あなたがおっしゃったわけですし」
みくる「うぅ……まあ、コウノトリよりは説明できそうかも」ススッ
長門「サンタクロースは……何?」
みくる「何って……おじさんです」
長門「プレゼント?」
みくる「そうです。いい子にしてると、クリスマスにサンタさんからプレゼントが」
長門「クリスマスに……プレゼントを持って、子供のもとに現れる」
長門「…」トントン
キョン「ほら、アピールしてますよ」
みくる「ふぇぇっ、私ですかぁ?」
古泉「あなたがおっしゃったわけですし」
みくる「うぅ……まあ、コウノトリよりは説明できそうかも」ススッ
長門「サンタクロースは……何?」
みくる「何って……おじさんです」
長門「プレゼント?」
みくる「そうです。いい子にしてると、クリスマスにサンタさんからプレゼントが」
130: 2009/09/25(金) 08:39:36.31 ID:p080IivN0
長門「いい子とは」
みくる「えっと、悪いことしない子です。他人に迷惑を掛けない子です」
長門「子供とは、他人を頼ることで成長するはず」
みくる「うっ」
長門「つまり」
長門「他人に迷惑を掛けず自立し成長する子供に」
長門「サンタクロースがプレゼントを渡す」
キョン「どこのアウトサイダーだ。その子供は」
長門「コウノトリも……子供を与える」
古泉「おやおや、何故か話が繋がりましたね」
長門「サンタクロース=コウノトリという可能性は」
キョン「まあ……初秋辺りに生まれる子はそうかもな」
古泉「よくそんなすぐに計算できますね。予習済みですか」
キョン「! ちっ、ちがっ!」
みくる「えっと、悪いことしない子です。他人に迷惑を掛けない子です」
長門「子供とは、他人を頼ることで成長するはず」
みくる「うっ」
長門「つまり」
長門「他人に迷惑を掛けず自立し成長する子供に」
長門「サンタクロースがプレゼントを渡す」
キョン「どこのアウトサイダーだ。その子供は」
長門「コウノトリも……子供を与える」
古泉「おやおや、何故か話が繋がりましたね」
長門「サンタクロース=コウノトリという可能性は」
キョン「まあ……初秋辺りに生まれる子はそうかもな」
古泉「よくそんなすぐに計算できますね。予習済みですか」
キョン「! ちっ、ちがっ!」
175: 2009/09/25(金) 15:47:17.45 ID:p080IivN0
長門「サンタはコウノトリ? コウノトリはサンタ?」
キョン「違う違う。サンタはサンタで、コウノトリはコウノトリだ」
長門「…」
キョン「そりゃあ長門みたいな完璧超人でも」
長門「?」
キョン「人間様が勝手に想像し創造してるもんなんて、知るわけないよなぁ」
長門「興味深い」
キョン「そう考えると、子供と大差かわらんということだな」
みくる「お話を聞くかぎりでは、三歳児ってことになりますよね」
長門「サンタクロースは……存在する」
キョン「うっ……これは」
みくる「説明すべき……なんでしょうか」
キョン「ううん……?」
キョン「違う違う。サンタはサンタで、コウノトリはコウノトリだ」
長門「…」
キョン「そりゃあ長門みたいな完璧超人でも」
長門「?」
キョン「人間様が勝手に想像し創造してるもんなんて、知るわけないよなぁ」
長門「興味深い」
キョン「そう考えると、子供と大差かわらんということだな」
みくる「お話を聞くかぎりでは、三歳児ってことになりますよね」
長門「サンタクロースは……存在する」
キョン「うっ……これは」
みくる「説明すべき……なんでしょうか」
キョン「ううん……?」
176: 2009/09/25(金) 15:51:24.54 ID:p080IivN0
長門「存在するのなら、彼はこちら側の存在に近いものかもしれない」
キョン「えーと、なんていうか」
長門「?」
キョン「いるっちゃあいるし、いないっちゃあいないんだよ」
みくる「やっ、やっぱりダメです!」
キョン「でもなぁ」
古泉「僕としても、教えてあげないほうがいいかと」
キョン「……かなぁ」
長門「私は情報を欲している」
キョン「いるよ。サンタクロースはいる」
長門「どこに」
キョン「俺もサンタだ。お前サンタだ……そんな感じ」
長門「…」
みくる「…」
古泉「…」
キョン「いやいや! これ以上どう説明しろと!?」
キョン「えーと、なんていうか」
長門「?」
キョン「いるっちゃあいるし、いないっちゃあいないんだよ」
みくる「やっ、やっぱりダメです!」
キョン「でもなぁ」
古泉「僕としても、教えてあげないほうがいいかと」
キョン「……かなぁ」
長門「私は情報を欲している」
キョン「いるよ。サンタクロースはいる」
長門「どこに」
キョン「俺もサンタだ。お前サンタだ……そんな感じ」
長門「…」
みくる「…」
古泉「…」
キョン「いやいや! これ以上どう説明しろと!?」
182: 2009/09/25(金) 16:00:20.38 ID:p080IivN0
みくる「仕方ないですね……やっぱ私が説明します」
キョン「おっ」
みくる「子供に説明する感じでいいなら……」
長門「…」ジー
みくる「サンタさんは一人しかいないんです」
長門「一人?」
みくる「一人で、世界中の子供にプレゼントを配ってるから……動きがすっごい早いんです」
長門「…」
みくる「だから存在しますけど、その姿を見るのは不可能に近いです」
長門「時間を止めれば」
みくる「そっ、それは反則です!」
長門「……私達以外にも……この星には地球外生命体が」
キョン「サンタクロースは人間だ」
長門「人間なのに、超人的な力を?」
キョン「可能性は無限大なんだよ。そんなに気にしてたら、サンタは来てくれないぞ?」
長門「……この三年間で……サンタからプレゼントを貰った記憶がない」
キョン「うっ」
みくる「! キョ、キョン君……」
キョン「おっ」
みくる「子供に説明する感じでいいなら……」
長門「…」ジー
みくる「サンタさんは一人しかいないんです」
長門「一人?」
みくる「一人で、世界中の子供にプレゼントを配ってるから……動きがすっごい早いんです」
長門「…」
みくる「だから存在しますけど、その姿を見るのは不可能に近いです」
長門「時間を止めれば」
みくる「そっ、それは反則です!」
長門「……私達以外にも……この星には地球外生命体が」
キョン「サンタクロースは人間だ」
長門「人間なのに、超人的な力を?」
キョン「可能性は無限大なんだよ。そんなに気にしてたら、サンタは来てくれないぞ?」
長門「……この三年間で……サンタからプレゼントを貰った記憶がない」
キョン「うっ」
みくる「! キョ、キョン君……」
196: 2009/09/25(金) 16:40:51.42 ID:p080IivN0
長門「……いい子じゃない?」
みくる「そっ、そんなことないですよ? 長門さんはいい子ですよ?」
長門「じゃあ何故」
キョン「えーと……」
キョン「その、お前はほら……情報統合なんちゃらのアレだろ」
長門「…」コク
キョン「だから、サンタも存在を知らないんだよ」
長門「…」
キョン「でっ、でも大丈夫だぞ! 今年はサンタさん来てくれるから!」
みくる「そうですよ! サンタさん、長門さんの欲しいもの沢山持ってきてくれます」
古泉「え? あっ、はい。そうだと思います」
長門「…」ジー
キョン「また外を見だしたぞ」ヒソヒソ
みくる「サ、サンタさんも探してるんでしょうか」
古泉「スズメが寄ってきてますね」
みくる「そっ、そんなことないですよ? 長門さんはいい子ですよ?」
長門「じゃあ何故」
キョン「えーと……」
キョン「その、お前はほら……情報統合なんちゃらのアレだろ」
長門「…」コク
キョン「だから、サンタも存在を知らないんだよ」
長門「…」
キョン「でっ、でも大丈夫だぞ! 今年はサンタさん来てくれるから!」
みくる「そうですよ! サンタさん、長門さんの欲しいもの沢山持ってきてくれます」
古泉「え? あっ、はい。そうだと思います」
長門「…」ジー
キョン「また外を見だしたぞ」ヒソヒソ
みくる「サ、サンタさんも探してるんでしょうか」
古泉「スズメが寄ってきてますね」
203: 2009/09/25(金) 17:18:24.99 ID:p080IivN0
キョン「サンタはハルヒ的にはどうなんだろうな」
古泉「信じて……るんでしょうか」
みくる「わー」
キョン「こればっかりはクリスマスになってみんことには」
みくる「信じてるとしたら」
キョン「朝起きれば世界中の子供の枕元にプレゼントが」
みくる「……そっ、それは信じていてほしいですね」
キョン「なんだか初めてハルヒの力が世界の為に動くような」
古泉「こっち向きませんね」
長門「…」ジー
キョン「ずっと空を見てるな……興味深々なんだろうなぁ」
長門「コウノトリ」スッ
キョン「!?」
みくる「……サギですね。コウノトリじゃないですよ」
長門「…」ジー
古泉「信じて……るんでしょうか」
みくる「わー」
キョン「こればっかりはクリスマスになってみんことには」
みくる「信じてるとしたら」
キョン「朝起きれば世界中の子供の枕元にプレゼントが」
みくる「……そっ、それは信じていてほしいですね」
キョン「なんだか初めてハルヒの力が世界の為に動くような」
古泉「こっち向きませんね」
長門「…」ジー
キョン「ずっと空を見てるな……興味深々なんだろうなぁ」
長門「コウノトリ」スッ
キョン「!?」
みくる「……サギですね。コウノトリじゃないですよ」
長門「…」ジー
204: 2009/09/25(金) 17:24:49.89 ID:p080IivN0
キョン「そういやコウノトリって日本に野生でいるんですかね」
古泉「どうなんでしょう」
キョン「聞いたことないな……辞典に載ってるかな」
キョン「だめだ。日本に野生のコウノトリはもういないらしい」
みくる「そうですか……」
キョン「……だから少子化が進んでるのか」
古泉「なんだか間違いじゃないような気にもなってきますね」
長門「今の鳥」
キョン「うん?」
長門「魚を咥えていた」
キョン「あぁ、そういうときもあるだろうな」
長門「……魚の子は……サギが運ぶ」ブツブツ
キョン「もうどうすりゃいいんだ」
古泉「どうなんでしょう」
キョン「聞いたことないな……辞典に載ってるかな」
キョン「だめだ。日本に野生のコウノトリはもういないらしい」
みくる「そうですか……」
キョン「……だから少子化が進んでるのか」
古泉「なんだか間違いじゃないような気にもなってきますね」
長門「今の鳥」
キョン「うん?」
長門「魚を咥えていた」
キョン「あぁ、そういうときもあるだろうな」
長門「……魚の子は……サギが運ぶ」ブツブツ
キョン「もうどうすりゃいいんだ」
210: 2009/09/25(金) 17:56:57.17 ID:p080IivN0
みくる「よく考えると、長門さんには子供の頃っていうのがないんですよね」
キョン「いきなり青年期だからなぁ」
みくる「こういうなぜナニ? が気になるのも、仕方ないことなのかも」
キョン「遅いながらも、人らしくなってきたってことかね」
古泉「理が存在するものに関しては、至極完璧な答えを知ってそうですけどね」
長門「サンタクロースは……煙突から入る?」
キョン「児童書大好きになっちまったのか」
長門「煙突」キョロキョロ
キョン「大丈夫だ、最近のサンタさんは最後の鍵持ってるから」
長門「トナカイに乗って空を飛ぶ」
古泉「ソリですね」
長門「トナカイ」キョロキョロ
キョン「クリスマス限定のバイトだよ。競争率激しいらしいぞ」
キョン「なんかだんだん、扱いに慣れてきたかもしれん」
みくる「なっ、ならコウノトリの件を……」
キョン「それはまあ……うん」
キョン「いきなり青年期だからなぁ」
みくる「こういうなぜナニ? が気になるのも、仕方ないことなのかも」
キョン「遅いながらも、人らしくなってきたってことかね」
古泉「理が存在するものに関しては、至極完璧な答えを知ってそうですけどね」
長門「サンタクロースは……煙突から入る?」
キョン「児童書大好きになっちまったのか」
長門「煙突」キョロキョロ
キョン「大丈夫だ、最近のサンタさんは最後の鍵持ってるから」
長門「トナカイに乗って空を飛ぶ」
古泉「ソリですね」
長門「トナカイ」キョロキョロ
キョン「クリスマス限定のバイトだよ。競争率激しいらしいぞ」
キョン「なんかだんだん、扱いに慣れてきたかもしれん」
みくる「なっ、ならコウノトリの件を……」
キョン「それはまあ……うん」
216: 2009/09/25(金) 18:45:49.85 ID:p080IivN0
長門「これは?」
みくる「塗り絵ですよ。これも涼宮さんが拾ってきたんです」
キョン「なんでも拾ってくるなあいつは」
長門「クレヨン」ジー
みくる「それでこの絵を塗るんです」
長門「…」カキカキ
キョン「おぉ、興味を示したか」
古泉「しかしこうして長門さんを見ていると」
キョン「ん?」
古泉「子供から大人になるってことは、少しつまらないものなのかもしれないって思えますね」
キョン「まあ、大人には大人の楽しみってのがあるさ」
キョン「……でも確かに、サンタクロースの存在を否定するよりは」
キョン「たとえ居なかったとしても、信じているときのほうが楽しいんだろうな」
古泉「嘘でも楽しい嘘なら、辛い現実よりも遥かに価値があるものかと」
長門「できた」
キョン「ん? どれどれ……って、ズルするなよ。実写みたいな塗りになってるじゃないか!」
長門「してない」フルフル
みくる「塗り絵ですよ。これも涼宮さんが拾ってきたんです」
キョン「なんでも拾ってくるなあいつは」
長門「クレヨン」ジー
みくる「それでこの絵を塗るんです」
長門「…」カキカキ
キョン「おぉ、興味を示したか」
古泉「しかしこうして長門さんを見ていると」
キョン「ん?」
古泉「子供から大人になるってことは、少しつまらないものなのかもしれないって思えますね」
キョン「まあ、大人には大人の楽しみってのがあるさ」
キョン「……でも確かに、サンタクロースの存在を否定するよりは」
キョン「たとえ居なかったとしても、信じているときのほうが楽しいんだろうな」
古泉「嘘でも楽しい嘘なら、辛い現実よりも遥かに価値があるものかと」
長門「できた」
キョン「ん? どれどれ……って、ズルするなよ。実写みたいな塗りになってるじゃないか!」
長門「してない」フルフル
223: 2009/09/25(金) 19:18:38.64 ID:p080IivN0
長門「…」ツィー
キョン「こら、机に描くな机に」
長門「…」
キョン「そういえば長門は、美術とかちゃんとできてるのか」
長門「わりと」
キョン「絵は描けるのか」
長門「画力というものは、主に記憶力から作られるもの」
キョン「ふむ」
長門「なら私に描けないものはない」
キョン「うーん、どうなんだろうなぁ。俺も絵が上手いわけじゃないからなんとも言えんが」
キョン「記憶力よりは、想像力が大事なんじゃあないかね」
長門「?」
キョン「見た物をただ写すのではなくてだな、見たことない物を描くのが楽しいんだ」
長門「…」
キョン「ちょっとサンタクロース描いてみ。どういうことか説明してやる」
長門「わかった」カキカキ
キョン「こら、机に描くな机に」
長門「…」
キョン「そういえば長門は、美術とかちゃんとできてるのか」
長門「わりと」
キョン「絵は描けるのか」
長門「画力というものは、主に記憶力から作られるもの」
キョン「ふむ」
長門「なら私に描けないものはない」
キョン「うーん、どうなんだろうなぁ。俺も絵が上手いわけじゃないからなんとも言えんが」
キョン「記憶力よりは、想像力が大事なんじゃあないかね」
長門「?」
キョン「見た物をただ写すのではなくてだな、見たことない物を描くのが楽しいんだ」
長門「…」
キョン「ちょっとサンタクロース描いてみ。どういうことか説明してやる」
長門「わかった」カキカキ
226: 2009/09/25(金) 19:27:36.08 ID:p080IivN0
長門「できた」
キョン「どれどれ……ほほう、確かに上手いな」
長門「…」
キョン「でもこれじゃ、さっきの挿絵と同じ絵じゃないか」
長門「サンタクロースに関しての情報は、それしかない」
キョン「これじゃ、長門の絵で描いたサンタってことにはならん」
長門「…」
キョン「そもそも長門は、サンタを実際に見たことがないだろう?」
長門「ない」コク
キョン「じゃあこの挿絵のサンタが、本物のサンタクロースの格好じゃないとすれば」
長門「……サンタじゃない」
キョン「そうだな。サンタじゃないなにかを長門は描いてしまったことになる」
キョン「じゃあ今度は長門が想像するサンタを描いてみな」
長門「…」カキカキ
みくる「わぁ、なんかキョン君先生みたいです」
キョン「妹にも似たようなことを教えたことがあるんでね……間違ってるか合ってるか知りませんが」
キョン「どれどれ……ほほう、確かに上手いな」
長門「…」
キョン「でもこれじゃ、さっきの挿絵と同じ絵じゃないか」
長門「サンタクロースに関しての情報は、それしかない」
キョン「これじゃ、長門の絵で描いたサンタってことにはならん」
長門「…」
キョン「そもそも長門は、サンタを実際に見たことがないだろう?」
長門「ない」コク
キョン「じゃあこの挿絵のサンタが、本物のサンタクロースの格好じゃないとすれば」
長門「……サンタじゃない」
キョン「そうだな。サンタじゃないなにかを長門は描いてしまったことになる」
キョン「じゃあ今度は長門が想像するサンタを描いてみな」
長門「…」カキカキ
みくる「わぁ、なんかキョン君先生みたいです」
キョン「妹にも似たようなことを教えたことがあるんでね……間違ってるか合ってるか知りませんが」
227: 2009/09/25(金) 19:32:45.63 ID:p080IivN0
長門「できた」
キョン「おう、今度はさっきの絵と比べて……下手になっちゃったな」
長門「…」
キョン「長門はこの二つの絵、どっちがサンタクロースの絵だと思う?」
長門「……こっち」
キョン「最初に描いたほうか。どうしてそう思うんだ?」
長門「これは、サンタクロースの絵を見て描いたから。情報を基に描いた絵」
キョン「そうだな。だけど俺は、この長門が自分で想像して描いた絵がサンタだと思う」
長門「……なぜ?」
キョン「こっちは長門がサンタってこうだろう、って考えた絵だからだよ」
長門「?」
キョン「対象と似てなくてもいいんだ。長門がこうだと思ったのなら、これが正解」
キョン「上手く描けてなくても、自分がこうだと思った絵に勝る絵はないんだよ」
長門「……こっちがサンタクロース」
キョン「おう、今度はさっきの絵と比べて……下手になっちゃったな」
長門「…」
キョン「長門はこの二つの絵、どっちがサンタクロースの絵だと思う?」
長門「……こっち」
キョン「最初に描いたほうか。どうしてそう思うんだ?」
長門「これは、サンタクロースの絵を見て描いたから。情報を基に描いた絵」
キョン「そうだな。だけど俺は、この長門が自分で想像して描いた絵がサンタだと思う」
長門「……なぜ?」
キョン「こっちは長門がサンタってこうだろう、って考えた絵だからだよ」
長門「?」
キョン「対象と似てなくてもいいんだ。長門がこうだと思ったのなら、これが正解」
キョン「上手く描けてなくても、自分がこうだと思った絵に勝る絵はないんだよ」
長門「……こっちがサンタクロース」
229: 2009/09/25(金) 19:39:48.50 ID:p080IivN0
キョン「ほら長門。これが朝比奈さんのサンタだ」
みくる「できるだけ可愛く描けるよう努力しましたよ」スッ
長門「……女性?」
キョン「その絵を、長門はどう思う?」
長門「……サンタじゃない」
キョン「なぜ?」
長門「これに書かれている情報と一致しない」
キョン「そうだな。確かに朝比奈さんのサンタはオッサンでもなけりゃ男でもない」
キョン「じゃあ古泉、お前はこれとこれ。どっちのサンタが好きだ」
古泉「ふむ、そうですね……僕は可愛いほうのサンタクロースにプレゼントを頂きたいです」
キョン「だよなぁ、俺もそうだ」
長門「?」
キョン「さあ長門。これがどういうことかわかるか?」
長門「……?」フルフル
キョン「古泉と俺は、この朝比奈さんが描いたサンタをサンタクロースと認めたわけだ」
長門「…」
キョン「つまりお前が知っている情報とは別に、また新しいサンタクロースが生まれたってことだな」
みくる「できるだけ可愛く描けるよう努力しましたよ」スッ
長門「……女性?」
キョン「その絵を、長門はどう思う?」
長門「……サンタじゃない」
キョン「なぜ?」
長門「これに書かれている情報と一致しない」
キョン「そうだな。確かに朝比奈さんのサンタはオッサンでもなけりゃ男でもない」
キョン「じゃあ古泉、お前はこれとこれ。どっちのサンタが好きだ」
古泉「ふむ、そうですね……僕は可愛いほうのサンタクロースにプレゼントを頂きたいです」
キョン「だよなぁ、俺もそうだ」
長門「?」
キョン「さあ長門。これがどういうことかわかるか?」
長門「……?」フルフル
キョン「古泉と俺は、この朝比奈さんが描いたサンタをサンタクロースと認めたわけだ」
長門「…」
キョン「つまりお前が知っている情報とは別に、また新しいサンタクロースが生まれたってことだな」
232: 2009/09/25(金) 19:49:11.90 ID:p080IivN0
キョン「どっちもサンタなんだ。サンタクロースって存在の答えは一つじゃない」
キョン「数学やらとは違ってな、人の想像には答えは無限大にあるんだよ」
長門「…」コク
キョン「記憶通り絵を描けば、それは確かに素晴らしい絵になるだろう」
長門「…」
キョン「だけどそれなら、わざわざ長門が描かなくてもいいわけだ。誰が描いても一緒」
長門「…」コク
キョン「長門には長門にしか描けないものがあるんだから、それを描かないといけない」
長門「私にしか描けないもの?」
キョン「紙は真っ白な世界地図なんだよ」
長門「地図」
キョン「そこに、長門の世界を描くんだ。長門が紙に描いたものは、全部長門が生み出した長門だけの世界」
長門「…」
キョン「人の絵を真似たって、自分の世界は作れはしない」
キョン「自分の世界地図を描くにはな、知識だけじゃなくて想像力が必要なんだよ」
長門「……私が考えないと、私の世界は絵になってくれない」
キョン「そうそう。長門が描くものに、不正解なんてないのさ。間違いなんてありゃしない」
長門「…」
キョン「だから、もっともっと色々想像して絵を描いてみな。長門の世界を俺達に見せてくれ」
長門「わかった」カキカキ
キョン「数学やらとは違ってな、人の想像には答えは無限大にあるんだよ」
長門「…」コク
キョン「記憶通り絵を描けば、それは確かに素晴らしい絵になるだろう」
長門「…」
キョン「だけどそれなら、わざわざ長門が描かなくてもいいわけだ。誰が描いても一緒」
長門「…」コク
キョン「長門には長門にしか描けないものがあるんだから、それを描かないといけない」
長門「私にしか描けないもの?」
キョン「紙は真っ白な世界地図なんだよ」
長門「地図」
キョン「そこに、長門の世界を描くんだ。長門が紙に描いたものは、全部長門が生み出した長門だけの世界」
長門「…」
キョン「人の絵を真似たって、自分の世界は作れはしない」
キョン「自分の世界地図を描くにはな、知識だけじゃなくて想像力が必要なんだよ」
長門「……私が考えないと、私の世界は絵になってくれない」
キョン「そうそう。長門が描くものに、不正解なんてないのさ。間違いなんてありゃしない」
長門「…」
キョン「だから、もっともっと色々想像して絵を描いてみな。長門の世界を俺達に見せてくれ」
長門「わかった」カキカキ
237: 2009/09/25(金) 19:58:08.17 ID:p080IivN0
キョン「どうだ長門。絵を描くのが楽しく思えてきただろ?」
長門「わからない。けど……色々な絵を描きたい」
キョン「その気持ちが、絵を描くってことなんだよ」
キョン「ヘタクソでもいいんだ。絵は自分で描く事にしか意味が生まれない」
キョン「よくいるじゃないか。絵はヘタクソだから描きたくないだの、描かないだの」
キョン「でもヘタクソなのは当たり前なんだよ。世界が生まれてすぐに、皆が服を来て働き出すわけじゃない」
長門「……経験しないと、絵はうまくならない」
キョン「その経験っていうのは、行動に移すということじゃなくて、想像するってことだ」
長門「…」カキカキ
キョン「人に見せたい絵じゃなくて、自分の描きたい絵を描くんだぞ?」
長門「わかった」
キョン「よーし。長門は理解力があるなぁ」
みくる「……なんか凄いです。長門さんが絵を描くことに目覚めました」
キョン「いつまでもハルヒを観察してるだけじゃつまらんでしょ。このぐらいさせてあげないと」
古泉「なんだか僕まで絵が描きたくなってきましたよ」
みくる「絵の具やペンも沢山ありますよ。涼宮さんが拾ってきたやつが」
キョン「……あいつ色んな意味で大丈夫かなぁ……まあいいや」
長門「わからない。けど……色々な絵を描きたい」
キョン「その気持ちが、絵を描くってことなんだよ」
キョン「ヘタクソでもいいんだ。絵は自分で描く事にしか意味が生まれない」
キョン「よくいるじゃないか。絵はヘタクソだから描きたくないだの、描かないだの」
キョン「でもヘタクソなのは当たり前なんだよ。世界が生まれてすぐに、皆が服を来て働き出すわけじゃない」
長門「……経験しないと、絵はうまくならない」
キョン「その経験っていうのは、行動に移すということじゃなくて、想像するってことだ」
長門「…」カキカキ
キョン「人に見せたい絵じゃなくて、自分の描きたい絵を描くんだぞ?」
長門「わかった」
キョン「よーし。長門は理解力があるなぁ」
みくる「……なんか凄いです。長門さんが絵を描くことに目覚めました」
キョン「いつまでもハルヒを観察してるだけじゃつまらんでしょ。このぐらいさせてあげないと」
古泉「なんだか僕まで絵が描きたくなってきましたよ」
みくる「絵の具やペンも沢山ありますよ。涼宮さんが拾ってきたやつが」
キョン「……あいつ色んな意味で大丈夫かなぁ……まあいいや」
297: 2009/09/26(土) 02:43:42.16 ID:61O8hkOh0
うわああああああああ
凄い寝た
凄い寝た
301: 2009/09/26(土) 02:54:29.19 ID:61O8hkOh0
まあ落ち着きたまへ
洗濯物を取り込む作業が先だ
洗濯物を取り込む作業が先だ
309: 2009/09/26(土) 03:56:16.37 ID:61O8hkOh0
長門「サンタは」
キョン「ん?」
長門「どこからプレゼントを調達してくる?」
キョン「トイザ○スじゃないか。おもちゃ沢山あるし」
キョン「長門は何が欲しい?」
長門「何……わからない」
キョン「欲しいものないか」
長門「わからない。なにかは、欲しい」
キョン「そうか。何くれるんだろうなぁ、サンタさんは」
長門「…」
キョン「考えてるな」
みくる「……なにあげようかなぁ」
キョン「長門には内緒で、みんなでプレゼント買いに行ってみましょうか」
古泉「本とか、どうでしょうね」
キョン「俺はそれをやられてサンタの無情さを知ったなぁ……」
キョン「ん?」
長門「どこからプレゼントを調達してくる?」
キョン「トイザ○スじゃないか。おもちゃ沢山あるし」
キョン「長門は何が欲しい?」
長門「何……わからない」
キョン「欲しいものないか」
長門「わからない。なにかは、欲しい」
キョン「そうか。何くれるんだろうなぁ、サンタさんは」
長門「…」
キョン「考えてるな」
みくる「……なにあげようかなぁ」
キョン「長門には内緒で、みんなでプレゼント買いに行ってみましょうか」
古泉「本とか、どうでしょうね」
キョン「俺はそれをやられてサンタの無情さを知ったなぁ……」
312: 2009/09/26(土) 04:20:54.67 ID:61O8hkOh0
長門「枕元に靴下……」
キョン「アレはなにがどういうことんなんだろ」
長門「わからない?」
キョン「わからんな」
古泉「確かになぜ靴下と言われれば、理由は知りませんね」
みくる「一応由来があったとは思うんですけど……」
長門「…」
キョン「アレだよ。足フェチなんだサンタは」
みくる「いやそれは……」
長門「靴下……」
キョン「アレはなにがどういうことんなんだろ」
長門「わからない?」
キョン「わからんな」
古泉「確かになぜ靴下と言われれば、理由は知りませんね」
みくる「一応由来があったとは思うんですけど……」
長門「…」
キョン「アレだよ。足フェチなんだサンタは」
みくる「いやそれは……」
長門「靴下……」
314: 2009/09/26(土) 04:34:17.99 ID:61O8hkOh0
ガチャ
ハルヒ「ボアノイチ! あらなに、絵がいっぱい!」
キョン「……やっと現れたか」
ハルヒ「どーしたの有希、自分で描いたの?」
長門「…」コク
ハルヒ「へー、上手いじゃない。これなに、サンタクロース?」
長門「そう」
ハルヒ「かーわいいわね! 女サンタも!」
みくる「あっ、それは私が」
ハルヒ「みくるちゃんは絵が上手いわねー」
キョン「お前は絶望的に下手だよな」
ハルヒ「うっ、うっさいわよ!」
ハルヒ「絵描くの楽しい? よかったわねー、好きなことみつけたのね!」
長門「…」コク
ハルヒ「ほらほら、紙沢山あるんだからもっと描きなさい! どんどんあたしに見せないさいな!」
長門「…」カキカキ
キョン「……子供を迎えに来たお母さんか」
ハルヒ「はっ?」
ハルヒ「ボアノイチ! あらなに、絵がいっぱい!」
キョン「……やっと現れたか」
ハルヒ「どーしたの有希、自分で描いたの?」
長門「…」コク
ハルヒ「へー、上手いじゃない。これなに、サンタクロース?」
長門「そう」
ハルヒ「かーわいいわね! 女サンタも!」
みくる「あっ、それは私が」
ハルヒ「みくるちゃんは絵が上手いわねー」
キョン「お前は絶望的に下手だよな」
ハルヒ「うっ、うっさいわよ!」
ハルヒ「絵描くの楽しい? よかったわねー、好きなことみつけたのね!」
長門「…」コク
ハルヒ「ほらほら、紙沢山あるんだからもっと描きなさい! どんどんあたしに見せないさいな!」
長門「…」カキカキ
キョン「……子供を迎えに来たお母さんか」
ハルヒ「はっ?」
316: 2009/09/26(土) 04:41:44.59 ID:61O8hkOh0
キョン「それよりもハルヒ、お前に聞きたいことがある」
みくる「あっ」
古泉「おっ」
ハルヒ「えっ?」
キョン「なんというか……変な話なんだが」
ハルヒ「絵本面白かった?」
長門「わりと」
ハルヒ「そっかぁ、よかったわ! 絵本読んだことないって言うからビックリしてたのよ?」
キョン「おーい」
ハルヒ「読ませてみたいなぁって思ったら、丁度校内に落ちてたのよねー」
キョン「ねぇちょっと、ハルヒさん?」
ハルヒ「あー疲れた。みくるちゃんお茶ちょうだーい」
みくる「はっ、はい」
キョン「話を聞け!」
ハルヒ「なによ、うっさいわねぇ」
キョン「だから、お前に聞きたいこともとい、教えたいことが……ん? なんだこれ」
みくる「あっ」
古泉「おっ」
ハルヒ「えっ?」
キョン「なんというか……変な話なんだが」
ハルヒ「絵本面白かった?」
長門「わりと」
ハルヒ「そっかぁ、よかったわ! 絵本読んだことないって言うからビックリしてたのよ?」
キョン「おーい」
ハルヒ「読ませてみたいなぁって思ったら、丁度校内に落ちてたのよねー」
キョン「ねぇちょっと、ハルヒさん?」
ハルヒ「あー疲れた。みくるちゃんお茶ちょうだーい」
みくる「はっ、はい」
キョン「話を聞け!」
ハルヒ「なによ、うっさいわねぇ」
キョン「だから、お前に聞きたいこともとい、教えたいことが……ん? なんだこれ」
317: 2009/09/26(土) 04:51:09.92 ID:61O8hkOh0
キョン「なんだこの袋。何を持ってきたんだ」
ハルヒ「あー、そうそう。拾ってきたのよそれも」
キョン「……なんでもかんでもゴミを拾ってくるなよ」
ハルヒ「失礼ね! まだ使えそうだからゴミじゃないわよ!」
キョン「使えないから捨ててたんだと思うけどな」
ハルヒ「ゴミ捨て場にねーあったのよ。なーんでこんなものが学校にあるのかわっかんないけど」ゴソゴソ
キョン「?」
ハルヒ「じゃーん! 有希、これ知ってる?」
長門「……?」
ハルヒ「やっぱり知らないのね! スーファミよ!」
キョン「……なぜこんなものが学校に?」
ハルヒ「こんなものってなによ! バカにしてるの?」
みくる「うわぁ、これは……実物で見るのは初めてですぅ」
ハルヒ「あー、そうそう。拾ってきたのよそれも」
キョン「……なんでもかんでもゴミを拾ってくるなよ」
ハルヒ「失礼ね! まだ使えそうだからゴミじゃないわよ!」
キョン「使えないから捨ててたんだと思うけどな」
ハルヒ「ゴミ捨て場にねーあったのよ。なーんでこんなものが学校にあるのかわっかんないけど」ゴソゴソ
キョン「?」
ハルヒ「じゃーん! 有希、これ知ってる?」
長門「……?」
ハルヒ「やっぱり知らないのね! スーファミよ!」
キョン「……なぜこんなものが学校に?」
ハルヒ「こんなものってなによ! バカにしてるの?」
みくる「うわぁ、これは……実物で見るのは初めてですぅ」
318: 2009/09/26(土) 04:57:06.39 ID:61O8hkOh0
長門「……すーふぁみ」
ハルヒ「正式名称はスーパーファミコンね。有希は本当になにも知らないみたいね」
長門「…」サワサワ
ハルヒ「よーし、ちょっとキョン! どっかの教室からテレビ持ってきなさい!」
キョン「何を言い出すんだお前は」
キョン「いいのかね、こんなのひっぱってきて……っと」ゴトッ
ハルヒ「後で戻せばいいのよ戻せば、早く線繋ぎなさい」
キョン「人使いが荒いのはいつものことっと……ほれ」
ハルヒ「ほい、ごくろう! ほら有希、こっち座りなさいな」
長門「…」スッ
ハルヒ「いままで全然気にしてなかったんだけど」
キョン「おう」
ハルヒ「有希ってね、小さい頃あんまりこういうので遊んだりしなかったらしくってさ」
キョン「……遊ばせてやろうと思ったら、こいつが落ちてたってか」
ハルヒ「そういうこと! いやぁ、なんかツイてるわねあたし!」
古泉「そうですね、偶然って凄いですね」
みくる「凄いですー」
キョン「…」
ハルヒ「正式名称はスーパーファミコンね。有希は本当になにも知らないみたいね」
長門「…」サワサワ
ハルヒ「よーし、ちょっとキョン! どっかの教室からテレビ持ってきなさい!」
キョン「何を言い出すんだお前は」
キョン「いいのかね、こんなのひっぱってきて……っと」ゴトッ
ハルヒ「後で戻せばいいのよ戻せば、早く線繋ぎなさい」
キョン「人使いが荒いのはいつものことっと……ほれ」
ハルヒ「ほい、ごくろう! ほら有希、こっち座りなさいな」
長門「…」スッ
ハルヒ「いままで全然気にしてなかったんだけど」
キョン「おう」
ハルヒ「有希ってね、小さい頃あんまりこういうので遊んだりしなかったらしくってさ」
キョン「……遊ばせてやろうと思ったら、こいつが落ちてたってか」
ハルヒ「そういうこと! いやぁ、なんかツイてるわねあたし!」
古泉「そうですね、偶然って凄いですね」
みくる「凄いですー」
キョン「…」
324: 2009/09/26(土) 05:46:22.42 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「ゲームソフトは一本しかなかったわね」
キョン「おおぅ、これかぁ……でっていうアイランド」
ハルヒ「でっていう?」
キョン「そういう風に聞こえるだろ、鳴き声が」
ハルヒ「……確かに!」
ハルヒ「この雰囲気がいいのよね。可愛い世界観よねー」
長門「…」
ハルヒ「ほら有希、遊んでみなさいな」
長門「…」ジー
ハルヒ「? あぁ、オープニングが気になるのね」
長門「コウノトリが……赤ちゃんを運んで……落とす」
ハルヒ「その赤さんを親御さんのところに届けるのよ!」
長門「……実話?」
キョン「!」
みくる「!!」
古泉「?」
ハルヒ「あー……そうね! まあどうかはわからないけど、ありえそうな状況よね!」
キョン「……マジか……ネタじゃなくマジなのか」
キョン「おおぅ、これかぁ……でっていうアイランド」
ハルヒ「でっていう?」
キョン「そういう風に聞こえるだろ、鳴き声が」
ハルヒ「……確かに!」
ハルヒ「この雰囲気がいいのよね。可愛い世界観よねー」
長門「…」
ハルヒ「ほら有希、遊んでみなさいな」
長門「…」ジー
ハルヒ「? あぁ、オープニングが気になるのね」
長門「コウノトリが……赤ちゃんを運んで……落とす」
ハルヒ「その赤さんを親御さんのところに届けるのよ!」
長門「……実話?」
キョン「!」
みくる「!!」
古泉「?」
ハルヒ「あー……そうね! まあどうかはわからないけど、ありえそうな状況よね!」
キョン「……マジか……ネタじゃなくマジなのか」
331: 2009/09/26(土) 06:37:49.87 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「敵を食べてー」ペロン
ハルヒ「卵を産む!」ポンッ
ハルヒ「で、投げる!」ピルルル……パァン!
ハルヒ「そんなゲームよ」
キョン「どんな説明だ」
ハルヒ「ほら、有希。好きなだけ遊びなさい!」
長門「…」カチカチ
ハルヒ「おー、集中して遊んでるわね」
キョン「それはいいことだ。って、そうじゃない!」
ハルヒ「?」
キョン「さっきのはどういうことだ」
ハルヒ「どういうことって?」
キョン「いやだから、コウノトリが……」
ハルヒ「卵を産む!」ポンッ
ハルヒ「で、投げる!」ピルルル……パァン!
ハルヒ「そんなゲームよ」
キョン「どんな説明だ」
ハルヒ「ほら、有希。好きなだけ遊びなさい!」
長門「…」カチカチ
ハルヒ「おー、集中して遊んでるわね」
キョン「それはいいことだ。って、そうじゃない!」
ハルヒ「?」
キョン「さっきのはどういうことだ」
ハルヒ「どういうことって?」
キョン「いやだから、コウノトリが……」
334: 2009/09/26(土) 06:52:57.84 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「コウノトリがなによ」
キョン「赤さんを連れてくるっての、あれだ」
ハルヒ「それがどうしたのよ」
キョン「……赤さんってどうすれば生まれるか知らないのか」
ハルヒ「なっ!? なにを言い出すのよ!?」
キョン「だってお前」
ハルヒ「キョ、キョンのくせにセクハラなんてするんじゃないわよ! 変Oっ!」
キョン「え? え?」
みくる「あれっ?」
古泉「これは……」
ハルヒ「何を言い出すかと思えば……嫌ねぇ、あんたも所詮年頃の男の子ってことね」
キョン「違う、そうじゃなくて。ならお前……ちゃんとどうすれば子供ができるかって」
ハルヒ「なっ何度も言うんじゃないの! なんなのよ、この変Oっ!」
キョン「どういうことだ」
ハルヒ「それに有希も……あっ、よかった。ゲームに集中してるわね」ヒソヒソ
キョン「???」
キョン「赤さんを連れてくるっての、あれだ」
ハルヒ「それがどうしたのよ」
キョン「……赤さんってどうすれば生まれるか知らないのか」
ハルヒ「なっ!? なにを言い出すのよ!?」
キョン「だってお前」
ハルヒ「キョ、キョンのくせにセクハラなんてするんじゃないわよ! 変Oっ!」
キョン「え? え?」
みくる「あれっ?」
古泉「これは……」
ハルヒ「何を言い出すかと思えば……嫌ねぇ、あんたも所詮年頃の男の子ってことね」
キョン「違う、そうじゃなくて。ならお前……ちゃんとどうすれば子供ができるかって」
ハルヒ「なっ何度も言うんじゃないの! なんなのよ、この変Oっ!」
キョン「どういうことだ」
ハルヒ「それに有希も……あっ、よかった。ゲームに集中してるわね」ヒソヒソ
キョン「???」
337: 2009/09/26(土) 07:03:45.05 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「ちょっと来なさいキョン。みくるちゃん、古泉君は有希と遊んであげてて」
キョン「? おいおい、どこへ行くんだよ」
ハルヒ「いいから着いて来なさい!」
ハルヒ「よし、もういいわね……有希いない」
キョン「なんだよ、どうした」
ハルヒ「あのねぇ? どうしたってこっちの台詞よ! なによ、いきなり赤さんがどうとか」
キョン「いや、長門がだな」
ハルヒ「あぁ、そういうこと。有希が、赤さんはコウノトリが運んでくるって言ってたってことでしょ」
キョン「……まあ、そういうことだ。お前が拾ってきた絵本に描いてあったからって」
ハルヒ「あたしが昨日教えたのよ。これはどういうことって聞かれて……」
キョン「じゃあハルヒは、赤さん製造方法をちゃんと理解してると」
ハルヒ「あっ、当たり前じゃない! もう高校生なんだから……それぐらい知ってるわよ!」
キョン「ってことは……」
キョン「? おいおい、どこへ行くんだよ」
ハルヒ「いいから着いて来なさい!」
ハルヒ「よし、もういいわね……有希いない」
キョン「なんだよ、どうした」
ハルヒ「あのねぇ? どうしたってこっちの台詞よ! なによ、いきなり赤さんがどうとか」
キョン「いや、長門がだな」
ハルヒ「あぁ、そういうこと。有希が、赤さんはコウノトリが運んでくるって言ってたってことでしょ」
キョン「……まあ、そういうことだ。お前が拾ってきた絵本に描いてあったからって」
ハルヒ「あたしが昨日教えたのよ。これはどういうことって聞かれて……」
キョン「じゃあハルヒは、赤さん製造方法をちゃんと理解してると」
ハルヒ「あっ、当たり前じゃない! もう高校生なんだから……それぐらい知ってるわよ!」
キョン「ってことは……」
339: 2009/09/26(土) 07:13:31.55 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「仕方ないじゃない。真剣な顔で聞いてくるんだもん」
キョン「それで長門に、赤さんはコウノトリが運んでくるって」
ハルヒ「えぇ。絵本に描いてある通りよって教えたわ」
キョン「…」
つまりこうだ。
長門は赤さんがどこから来るのを知らなかった。
ハルヒが拾ってきた絵本に書いてあった、コウノトリが運んでくるっていう情報を
ハルヒもそうだと言うものだから、信じてしまった。
ハルヒ「頼むから、有希に変なこと言わないでよね?」
ハルヒ「あっ、もしかして……教えたんじゃないんでしょうね!?」
長門はそれを疑うことなく、当たり前のことのように信じきっていて
ハルヒはハルヒで、長門が嘘を嘘だと気がつかないようにと願ってしまい
長門が「子供のつくりかた」という情報を得ようとしても
ハルヒの力によって、真実を知ることができなくなっている……ってわけか。
ハルヒ「教えちゃダメよ? 有希に……そういうことを」
ハルヒ「あんたが一番、そういうこと面白がっていいそうだものね」
キョン「……今のままじゃ、どうりで教えるにも教えられんはずだ」
キョン「それで長門に、赤さんはコウノトリが運んでくるって」
ハルヒ「えぇ。絵本に描いてある通りよって教えたわ」
キョン「…」
つまりこうだ。
長門は赤さんがどこから来るのを知らなかった。
ハルヒが拾ってきた絵本に書いてあった、コウノトリが運んでくるっていう情報を
ハルヒもそうだと言うものだから、信じてしまった。
ハルヒ「頼むから、有希に変なこと言わないでよね?」
ハルヒ「あっ、もしかして……教えたんじゃないんでしょうね!?」
長門はそれを疑うことなく、当たり前のことのように信じきっていて
ハルヒはハルヒで、長門が嘘を嘘だと気がつかないようにと願ってしまい
長門が「子供のつくりかた」という情報を得ようとしても
ハルヒの力によって、真実を知ることができなくなっている……ってわけか。
ハルヒ「教えちゃダメよ? 有希に……そういうことを」
ハルヒ「あんたが一番、そういうこと面白がっていいそうだものね」
キョン「……今のままじゃ、どうりで教えるにも教えられんはずだ」
343: 2009/09/26(土) 07:40:26.87 ID:61O8hkOh0
キョン「しかしどうなんだ、その……長門に、間違った情報を教えるってのは」
ハルヒ「だって仕方ないじゃない。純粋な顔で聞いてくるんだもん」
キョン「そこはお前、正直に言ってやれよ」
ハルヒ「初めは冗談だと思ったわ。でも有希がそんなこと言うわけないし」
ハルヒ「だから、あの子は真剣に赤さんが……どうやってできるかを知らないんだなって」
ハルヒ「そりゃあこの歳でそんなこと言ってるのもどうかって思ったけど……」
キョン「そうだよな、俺もかなりびっくりした。古泉も朝比奈さんも」
ハルヒ「なにも知らないのなら、嘘でも純粋な嘘を教えてあげたほうがいいかなって」
ハルヒ「もちろん、いつかはちゃんと真実を教えてあげないといけないけど」
ハルヒ「……どういうわけか、有希はあたし達が歩んできた小さい頃の思い出みたいなのがないらしくてね」
キョン「だからつまり、今からでも幼少の頃の思い出に変わることを教えてやろうと」
ハルヒ「でもねぇ、ちょっと心配だったのよね。それを聞いたほかの人が、有希のこと笑っちゃわないのかなってさ?」
キョン「今のままなら、恐らく物凄く恥を描くことになるかもしれんなぁ」
ハルヒ「だって仕方ないじゃない。純粋な顔で聞いてくるんだもん」
キョン「そこはお前、正直に言ってやれよ」
ハルヒ「初めは冗談だと思ったわ。でも有希がそんなこと言うわけないし」
ハルヒ「だから、あの子は真剣に赤さんが……どうやってできるかを知らないんだなって」
ハルヒ「そりゃあこの歳でそんなこと言ってるのもどうかって思ったけど……」
キョン「そうだよな、俺もかなりびっくりした。古泉も朝比奈さんも」
ハルヒ「なにも知らないのなら、嘘でも純粋な嘘を教えてあげたほうがいいかなって」
ハルヒ「もちろん、いつかはちゃんと真実を教えてあげないといけないけど」
ハルヒ「……どういうわけか、有希はあたし達が歩んできた小さい頃の思い出みたいなのがないらしくてね」
キョン「だからつまり、今からでも幼少の頃の思い出に変わることを教えてやろうと」
ハルヒ「でもねぇ、ちょっと心配だったのよね。それを聞いたほかの人が、有希のこと笑っちゃわないのかなってさ?」
キョン「今のままなら、恐らく物凄く恥を描くことになるかもしれんなぁ」
344: 2009/09/26(土) 07:51:24.14 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「あたしは、その場合笑った人の方が間違ってると思うのよ」
キョン「なんでだよ。常識を知ってる人ならほとんどがそうするんじゃないか?」
ハルヒ「あたし達だって、元々はそれだけ純粋なことを考えてた子供なのよ?」
キョン「?」
ハルヒ「有希は、それが今なだけ」
ハルヒ「常識を持った子供と子供らしさを失った大人なら、あたしは前者のほうが問題ある存在だと思うの」
ハルヒ「世界は全て疑問から始まるのよ? 知らないことは罪じゃなくて」
ハルヒ「知っていることを然も当たり前のように語るほうが罪だと思うの!」
キョン「……つまり、純粋な思いを汚すことは許されないと」
ハルヒ「常識を兼ね備えて生きるのは当たり前だけど、他人にそれを強要することはいいことではないわね」
キョン「それじゃ非常識な奴は放っておけってことに」
ハルヒ「ならないわよ。自分の非常識さに疑問を持つように教育なさいって言ってるの」
キョン「……なるほど」
キョン「なんでだよ。常識を知ってる人ならほとんどがそうするんじゃないか?」
ハルヒ「あたし達だって、元々はそれだけ純粋なことを考えてた子供なのよ?」
キョン「?」
ハルヒ「有希は、それが今なだけ」
ハルヒ「常識を持った子供と子供らしさを失った大人なら、あたしは前者のほうが問題ある存在だと思うの」
ハルヒ「世界は全て疑問から始まるのよ? 知らないことは罪じゃなくて」
ハルヒ「知っていることを然も当たり前のように語るほうが罪だと思うの!」
キョン「……つまり、純粋な思いを汚すことは許されないと」
ハルヒ「常識を兼ね備えて生きるのは当たり前だけど、他人にそれを強要することはいいことではないわね」
キョン「それじゃ非常識な奴は放っておけってことに」
ハルヒ「ならないわよ。自分の非常識さに疑問を持つように教育なさいって言ってるの」
キョン「……なるほど」
352: 2009/09/26(土) 08:19:09.91 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「だからダメよ? 有希にほんとのことを教えちゃ」
キョン「あいつがそれをおかしいって思うまでは、か」
ハルヒ「そういうこと!」
キョン「しかしなぁ、お前の言うことは確かに間違ってないかもしれんが……」
ハルヒ「なによ」
キョン「できれば自分の行動の非常識さにも、気がついてほしいもんだがな」
ハルヒ「別にあたしは自分のしたいことすることが非常識だとは思ってないわ!」
キョン「それだよ、それ」
ハルヒ「気になることや面白いこと、その類の心がワクワクすることを知りたいって思うのは当たり前じゃない!」
キョン「……否定はせんがなぁ」
ハルヒ「あたしはね、あんたと違ってまだ子供らしさを失ってないの。ありえないことも、ありえるかもしれないって」
キョン「誰にも負けない追求心があるのは理解するけど、人に迷惑を掛けるのはいただけんな」
ハルヒ「あんたはいいの! あんたはほら、SOS団のヨゴレ役でもあるんだから!」
キョン「いつから俺はそんな役になったんだ!?」
ハルヒ「文句言わないの。とにかく、有希にはまだ純粋で居てもらうからね。ほら、部室に戻るわよ」
キョン「あいつがそれをおかしいって思うまでは、か」
ハルヒ「そういうこと!」
キョン「しかしなぁ、お前の言うことは確かに間違ってないかもしれんが……」
ハルヒ「なによ」
キョン「できれば自分の行動の非常識さにも、気がついてほしいもんだがな」
ハルヒ「別にあたしは自分のしたいことすることが非常識だとは思ってないわ!」
キョン「それだよ、それ」
ハルヒ「気になることや面白いこと、その類の心がワクワクすることを知りたいって思うのは当たり前じゃない!」
キョン「……否定はせんがなぁ」
ハルヒ「あたしはね、あんたと違ってまだ子供らしさを失ってないの。ありえないことも、ありえるかもしれないって」
キョン「誰にも負けない追求心があるのは理解するけど、人に迷惑を掛けるのはいただけんな」
ハルヒ「あんたはいいの! あんたはほら、SOS団のヨゴレ役でもあるんだから!」
キョン「いつから俺はそんな役になったんだ!?」
ハルヒ「文句言わないの。とにかく、有希にはまだ純粋で居てもらうからね。ほら、部室に戻るわよ」
353: 2009/09/26(土) 08:23:04.01 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「あら、結構進んでるわね」
みくる「おかえりなさい。長門さん、凄いんですよ?」
古泉「もくもくと敵を食べては投げ食べては投げとやっていますね」
長門「…」カチカチ
ハルヒ「あんまり長くゲームしてちゃだめよ?」
長門「?」
ハルヒ「目が悪くなるわ」
長門「……眼鏡は持っている」
ハルヒ「してない方が可愛いじゃない。楽しくても時間を決めてやりなさい」
長門「…」コク
ハルヒ「有希はサンタも知らなかったのね」
長門「今は知っている」
ハルヒ「サンタねー、走るのが速いから捕まえられないのよね」
長門「?」
ハルヒ「今年のクリスマスは捕獲作戦でも立ててみましょうか? どうすれば捕まえられると思う?」
長門「……偽物の煙突を作る?」
みくる「おかえりなさい。長門さん、凄いんですよ?」
古泉「もくもくと敵を食べては投げ食べては投げとやっていますね」
長門「…」カチカチ
ハルヒ「あんまり長くゲームしてちゃだめよ?」
長門「?」
ハルヒ「目が悪くなるわ」
長門「……眼鏡は持っている」
ハルヒ「してない方が可愛いじゃない。楽しくても時間を決めてやりなさい」
長門「…」コク
ハルヒ「有希はサンタも知らなかったのね」
長門「今は知っている」
ハルヒ「サンタねー、走るのが速いから捕まえられないのよね」
長門「?」
ハルヒ「今年のクリスマスは捕獲作戦でも立ててみましょうか? どうすれば捕まえられると思う?」
長門「……偽物の煙突を作る?」
356: 2009/09/26(土) 08:29:50.04 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「え? なんでサンタは靴下にプレゼントを入れるかって?」
長門「…」コク
ハルヒ「そりゃ簡単なことよ。欲張って大きなものを欲しがらないようにってこと」
キョン「へぇ……そうなのか」
ハルヒ「そうなの。あたしが言うんだからそうに決まってるじゃない」
長門「どこに住んでいるの?」
ハルヒ「それを調べたらサンタが怒ってプレゼントくれないから、やめといたほうがいいわよ」
長門「……うちにはサンタが来たことがない」
ハルヒ「大丈夫、今年は来るわ。未配達分も全部一緒にくれるかもね」
長門「勝手に家に入るのは不法侵入では?」
ハルヒ「そういう資格持ってるのよ。就職に有利らしいわよ?」
キョン「よくもまあ、あんなスラスラと嘘を言えるもんだ」
みくる「でも、長門さんも涼宮さんも楽しそうです」
古泉「騙しているというよりかは、納得させているというような」
キョン「……なんだかんだ言って、一番子供っぽいのはあいつ自身だと思うよ」
長門「…」コク
ハルヒ「そりゃ簡単なことよ。欲張って大きなものを欲しがらないようにってこと」
キョン「へぇ……そうなのか」
ハルヒ「そうなの。あたしが言うんだからそうに決まってるじゃない」
長門「どこに住んでいるの?」
ハルヒ「それを調べたらサンタが怒ってプレゼントくれないから、やめといたほうがいいわよ」
長門「……うちにはサンタが来たことがない」
ハルヒ「大丈夫、今年は来るわ。未配達分も全部一緒にくれるかもね」
長門「勝手に家に入るのは不法侵入では?」
ハルヒ「そういう資格持ってるのよ。就職に有利らしいわよ?」
キョン「よくもまあ、あんなスラスラと嘘を言えるもんだ」
みくる「でも、長門さんも涼宮さんも楽しそうです」
古泉「騙しているというよりかは、納得させているというような」
キョン「……なんだかんだ言って、一番子供っぽいのはあいつ自身だと思うよ」
357: 2009/09/26(土) 08:38:51.34 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「サンタに何を貰えばいいかわからない?」
長門「…」コク
ハルヒ「そうねぇ……そういう時は、サンタは有希に足りないものをくれると思うわ」
長門「足りないもの?」
ハルヒ「なにか気になる?」
長門「……気になる」
ハルヒ「それはね、有希にはわからないわ」
長門「わからない?」
ハルヒ「わからないから、足りてないの。教えてくれるのは誰だと思う?」
長門「……?」
ハルヒ「あたしやキョンや、古泉君やみくるちゃんよ」
長門「皆?」
ハルヒ「そう。ずっと有希と一緒にいるから、有希の足りないところなんて幾らでも知ってるもの!」
ハルヒ「でも生憎あたし達はサンタじゃないからね。クリスマスじゃなくても有希に色んなものをプレゼントできるわ」
長門「サンタより優秀?」
ハルヒ「声に出して言っちゃだめよ、どこで聞いてるかわからないんだから」ヒソヒソ
長門「…」コク
ハルヒ「まあ楽しみにしてなさい。今年は絶対にサンタがやってくるから!」
長門「……楽しみ」
長門「…」コク
ハルヒ「そうねぇ……そういう時は、サンタは有希に足りないものをくれると思うわ」
長門「足りないもの?」
ハルヒ「なにか気になる?」
長門「……気になる」
ハルヒ「それはね、有希にはわからないわ」
長門「わからない?」
ハルヒ「わからないから、足りてないの。教えてくれるのは誰だと思う?」
長門「……?」
ハルヒ「あたしやキョンや、古泉君やみくるちゃんよ」
長門「皆?」
ハルヒ「そう。ずっと有希と一緒にいるから、有希の足りないところなんて幾らでも知ってるもの!」
ハルヒ「でも生憎あたし達はサンタじゃないからね。クリスマスじゃなくても有希に色んなものをプレゼントできるわ」
長門「サンタより優秀?」
ハルヒ「声に出して言っちゃだめよ、どこで聞いてるかわからないんだから」ヒソヒソ
長門「…」コク
ハルヒ「まあ楽しみにしてなさい。今年は絶対にサンタがやってくるから!」
長門「……楽しみ」
360: 2009/09/26(土) 08:46:06.26 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「それじゃ今日は解散しましょ! ほらキョン、テレビ片付けてきなさいな!」
キョン「やっぱり俺かよ」
ハルヒ「他の皆はもう帰っていいわよ。また明日ね!」
ガチャ
キョン「ふぅ……ってあれ、まだ帰ってなかったのか」
ハルヒ「んー? うん」カタカタ
キョン「? なにしてるんだよ」
ハルヒ「ちょっとね、有希に何あげればいいのかなって」
キョン「……クリスマスはまだ先じゃないか」
ハルヒ「下調べしておいて損することはないわよ。お茶ちょーだい」
キョン「はいはい」
キョン「……でも本当にこのままでいいのかね」
ハルヒ「なにが?」
キョン「たとえ納得いくウソを飲み込んでいても、いつかは必ず真実を知らないといけないわけだ」
ハルヒ「……そりゃあまあ、ずっとこのままってわけにはいかないわね」
キョン「それが長門自身で答えを見つけるにしても、齢を重ねているときにはショックを受けるって場合も」
ハルヒ「大丈夫よ。その頃になれば、有希も嫌でも大人の価値観ってのを手に入れてるだろうし、ね?」
キョン「やっぱり俺かよ」
ハルヒ「他の皆はもう帰っていいわよ。また明日ね!」
ガチャ
キョン「ふぅ……ってあれ、まだ帰ってなかったのか」
ハルヒ「んー? うん」カタカタ
キョン「? なにしてるんだよ」
ハルヒ「ちょっとね、有希に何あげればいいのかなって」
キョン「……クリスマスはまだ先じゃないか」
ハルヒ「下調べしておいて損することはないわよ。お茶ちょーだい」
キョン「はいはい」
キョン「……でも本当にこのままでいいのかね」
ハルヒ「なにが?」
キョン「たとえ納得いくウソを飲み込んでいても、いつかは必ず真実を知らないといけないわけだ」
ハルヒ「……そりゃあまあ、ずっとこのままってわけにはいかないわね」
キョン「それが長門自身で答えを見つけるにしても、齢を重ねているときにはショックを受けるって場合も」
ハルヒ「大丈夫よ。その頃になれば、有希も嫌でも大人の価値観ってのを手に入れてるだろうし、ね?」
362: 2009/09/26(土) 08:52:47.35 ID:61O8hkOh0
キョン「……こういう話をしていると、大人になるってことは損しかないような気がするな」
ハルヒ「気がするんじゃなくて、損しかないわよ」
キョン「? えらくハッキリと言うんだな」
ハルヒ「あんた、一体どこからが大人って言うのか知ってる?」
キョン「そりゃあ、年齢的には二十歳からだろう」
ハルヒ「全然違うわね。正解は、子供を育ててからってことね」
キョン「……それじゃ子供を産んでなけりゃ一生子供ってことか」
ハルヒ「ちっがうわよ。頭が固いわねー」
ハルヒ「いい? 育てるってことは、子供に知らないことを教えるってことなの」
ハルヒ「それはつまり、純粋な眼差しで観られなくなったものを、もう一度子供を通して見直すってこと」
ハルヒ「大人になってしまえば、あとは氏しか待っていないわ。どう足掻いても結果はそれだけ」
キョン「妙にリアルな話になるな」
ハルヒ「でもそうなのよ。それが飲み込めるから大人に近づけるってわけでもあるわね」
ハルヒ「……世界は子供の為にあるのよ。歴史や文化は全て、子供を育てる為に存在してるんだから」
ハルヒ「気がするんじゃなくて、損しかないわよ」
キョン「? えらくハッキリと言うんだな」
ハルヒ「あんた、一体どこからが大人って言うのか知ってる?」
キョン「そりゃあ、年齢的には二十歳からだろう」
ハルヒ「全然違うわね。正解は、子供を育ててからってことね」
キョン「……それじゃ子供を産んでなけりゃ一生子供ってことか」
ハルヒ「ちっがうわよ。頭が固いわねー」
ハルヒ「いい? 育てるってことは、子供に知らないことを教えるってことなの」
ハルヒ「それはつまり、純粋な眼差しで観られなくなったものを、もう一度子供を通して見直すってこと」
ハルヒ「大人になってしまえば、あとは氏しか待っていないわ。どう足掻いても結果はそれだけ」
キョン「妙にリアルな話になるな」
ハルヒ「でもそうなのよ。それが飲み込めるから大人に近づけるってわけでもあるわね」
ハルヒ「……世界は子供の為にあるのよ。歴史や文化は全て、子供を育てる為に存在してるんだから」
365: 2009/09/26(土) 08:58:49.07 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「どんなに年月が過ぎても、地球上から子供がいなくなることは絶対にないわ」
ハルヒ「純粋さがなくなってしまうと、それが人間である必要だってなくなっちゃう」
キョン「そりゃ当たり前じゃないか。生まれたときは皆赤さんなんだから」
ハルヒ「それが当たり前って言えない時代になってると思わない?」
キョン「?」
ハルヒ「なんでもかんでも便利な世の中になって、こうやってほら。パソコンで全てを調べられる」ペシペシ
ハルヒ「人から人に伝えることに意味がある行為ですら、心のない機械に頼ってしまえるのよね」
キョン「でもそれも、文明が進化し続けるのなら仕方ないじゃないか」
ハルヒ「記録を残す術が増えるのはいいけど、それに比例して記憶することを忘れるなら一緒よ」
ハルヒ「過保護すぎるのよ。便利になることはいいけど、それのおかげで不自由ってことを学べなくなっちゃってるもの」
ハルヒ「純粋さがなくなってしまうと、それが人間である必要だってなくなっちゃう」
キョン「そりゃ当たり前じゃないか。生まれたときは皆赤さんなんだから」
ハルヒ「それが当たり前って言えない時代になってると思わない?」
キョン「?」
ハルヒ「なんでもかんでも便利な世の中になって、こうやってほら。パソコンで全てを調べられる」ペシペシ
ハルヒ「人から人に伝えることに意味がある行為ですら、心のない機械に頼ってしまえるのよね」
キョン「でもそれも、文明が進化し続けるのなら仕方ないじゃないか」
ハルヒ「記録を残す術が増えるのはいいけど、それに比例して記憶することを忘れるなら一緒よ」
ハルヒ「過保護すぎるのよ。便利になることはいいけど、それのおかげで不自由ってことを学べなくなっちゃってるもの」
370: 2009/09/26(土) 09:08:18.45 ID:61O8hkOh0
ハルヒ「世界は子供の為に存在していても、それを維持するのは大人の仕事」
ハルヒ「伝えること、ウソをつくことを忘れちゃうと……子供は子供らしさを失っちゃうわ」
キョン「…」
ハルヒ「まさか有希があんなに純粋な子だとは思わなかったけど、それはそれでとてもいいことじゃない」
ハルヒ「このままあの子には、もう少しウソをウソだと気がつかないでいてもらうわ」
キョン「まあでも、いつまでもコウノトリが赤さんを運んでくるって思い続けるわけにもいかんわな」
ハルヒ「それがウソだってわかる頃には、有希にとって真実を知るだけの価値がある人が……傍にいると思うわ」
キョン「……だろうなぁ」
ハルヒ「なんかでも、そう考えるとそいつ腹立つわね! うちの子をどうするつもり!? みたいな」
キョン「それはどうだそれは」
ハルヒ「でもどういうことなのかしらね。何も知らないまま高校生になったってのは」
キョン「…」
ハルヒ「身なりを見れば、普通に育てられてるとは思うんだけど……ま、そこまで詮索するのは野暮よね」
キョン「長門には長門の、家庭の事情があるってことだな」
ハルヒ「どちらにしろ、もっと幸せにはしてみせるわ。SOS団に入ってるのなら尚更ね!」
キョン「いつになくやる気な団長様だなぁ……まっ、俺も協力するさ」
ハルヒ「伝えること、ウソをつくことを忘れちゃうと……子供は子供らしさを失っちゃうわ」
キョン「…」
ハルヒ「まさか有希があんなに純粋な子だとは思わなかったけど、それはそれでとてもいいことじゃない」
ハルヒ「このままあの子には、もう少しウソをウソだと気がつかないでいてもらうわ」
キョン「まあでも、いつまでもコウノトリが赤さんを運んでくるって思い続けるわけにもいかんわな」
ハルヒ「それがウソだってわかる頃には、有希にとって真実を知るだけの価値がある人が……傍にいると思うわ」
キョン「……だろうなぁ」
ハルヒ「なんかでも、そう考えるとそいつ腹立つわね! うちの子をどうするつもり!? みたいな」
キョン「それはどうだそれは」
ハルヒ「でもどういうことなのかしらね。何も知らないまま高校生になったってのは」
キョン「…」
ハルヒ「身なりを見れば、普通に育てられてるとは思うんだけど……ま、そこまで詮索するのは野暮よね」
キョン「長門には長門の、家庭の事情があるってことだな」
ハルヒ「どちらにしろ、もっと幸せにはしてみせるわ。SOS団に入ってるのなら尚更ね!」
キョン「いつになくやる気な団長様だなぁ……まっ、俺も協力するさ」
3: 2009/09/27(日) 11:29:20.27 ID:0pMgfXvA0
ハルヒ「それにしてもいいものがないわね。って、やっぱり検索して探すのにも限界があるわ」
キョン「実際見に行って探すほうがいいんじゃないか」
ハルヒ「それもそうよね」
ハルヒ「そうと決まれば……いつがいい?」
キョン「いつ? なにが?」
ハルヒ「だっから、有希にあげるクリスマスプレゼントを探しによ。話聞いてたの?」
キョン「俺も行かんといかんのか」
ハルヒ「行かんといかんのよ。あたし一人でウロウロさせる気?」
キョン「させる気。って、まあいいか。そうだな……」
ハルヒ「急いで買いに行くのも悪くはないけど、渡せるのはまだ先だし……」
キョン「十二月に入ってからでいいんじゃないか」
ハルヒ「そうね。じゃ、十二月最初の週末。これで決まり!」
キョン「あいよ」
キョン「実際見に行って探すほうがいいんじゃないか」
ハルヒ「それもそうよね」
ハルヒ「そうと決まれば……いつがいい?」
キョン「いつ? なにが?」
ハルヒ「だっから、有希にあげるクリスマスプレゼントを探しによ。話聞いてたの?」
キョン「俺も行かんといかんのか」
ハルヒ「行かんといかんのよ。あたし一人でウロウロさせる気?」
キョン「させる気。って、まあいいか。そうだな……」
ハルヒ「急いで買いに行くのも悪くはないけど、渡せるのはまだ先だし……」
キョン「十二月に入ってからでいいんじゃないか」
ハルヒ「そうね。じゃ、十二月最初の週末。これで決まり!」
キョン「あいよ」
4: 2009/09/27(日) 11:30:58.59 ID:0pMgfXvA0
ハルヒ「そうだキョン、チョコあげる」
キョン「なぜに」
ハルヒ「バレンタインじゃなければチョコあげちゃだめってわけでもないでしょ」
キョン「それは知らんけど……まあいい、貰うよ」
キョン「なんという溶けかけ」ノペー
ハルヒ「だからあげたっていうか」
キョン「いらんもんを押し付けるなよ……お前、ポケットに入れっぱなしだったんだろ」
ハルヒ「そんなことないわよー」
キョン「こっちを向け」
ハルヒ「いいから食べなさいよ。もったいないでしょ?」
キョン「じゃあ自分で食えと。……甘っ」
キョン「ということは多分」
ハルヒ「?」
キョン「長門は、バレンタインがなにかってのも知らんだろうな」
ハルヒ「あー……そうかもね。なんて教えようかしらね」
キョン「任せるさ。俺が教えたら、なんだか媚びているように思えるしな」
キョン「なぜに」
ハルヒ「バレンタインじゃなければチョコあげちゃだめってわけでもないでしょ」
キョン「それは知らんけど……まあいい、貰うよ」
キョン「なんという溶けかけ」ノペー
ハルヒ「だからあげたっていうか」
キョン「いらんもんを押し付けるなよ……お前、ポケットに入れっぱなしだったんだろ」
ハルヒ「そんなことないわよー」
キョン「こっちを向け」
ハルヒ「いいから食べなさいよ。もったいないでしょ?」
キョン「じゃあ自分で食えと。……甘っ」
キョン「ということは多分」
ハルヒ「?」
キョン「長門は、バレンタインがなにかってのも知らんだろうな」
ハルヒ「あー……そうかもね。なんて教えようかしらね」
キョン「任せるさ。俺が教えたら、なんだか媚びているように思えるしな」
5: 2009/09/27(日) 11:33:02.62 ID:0pMgfXvA0
キョン「あぁ、もうこんなに暗くなって……今日は早く帰るつもりだったのに」
ハルヒ「なにか用事でも?」
キョン「別に。それは家に帰ってから見つけようかと」
ハルヒ「ならいいじゃない。今日も結構楽しい部活になったでしょ?」
キョン「何部かよくわからん一日だったけどな」
ハルヒ「世界を大いに盛り上げるってのが目標よ? 有希の世界が盛り上がったじゃない」
キョン「あぁ、そう言われるとそうかもな。もりもり盛り上がってるはず」
キョン「それはそうと、知ってるかハルヒ」
ハルヒ「なによ」
キョン「コウノトリってのは、日本には野生では生息してないってさ」
ハルヒ「そうなの? 知らなかったわね」
キョン「長門がずっと空を見て探してたから、その辺も教えといてやれよ?」
ハルヒ「……じゃあ、探せば探すほど姿を見せない鳥ってことで」
ハルヒ「なにか用事でも?」
キョン「別に。それは家に帰ってから見つけようかと」
ハルヒ「ならいいじゃない。今日も結構楽しい部活になったでしょ?」
キョン「何部かよくわからん一日だったけどな」
ハルヒ「世界を大いに盛り上げるってのが目標よ? 有希の世界が盛り上がったじゃない」
キョン「あぁ、そう言われるとそうかもな。もりもり盛り上がってるはず」
キョン「それはそうと、知ってるかハルヒ」
ハルヒ「なによ」
キョン「コウノトリってのは、日本には野生では生息してないってさ」
ハルヒ「そうなの? 知らなかったわね」
キョン「長門がずっと空を見て探してたから、その辺も教えといてやれよ?」
ハルヒ「……じゃあ、探せば探すほど姿を見せない鳥ってことで」
6: 2009/09/27(日) 11:35:36.78 ID:0pMgfXvA0
ハルヒ「それはそうとキョン」
キョン「?」
ハルヒ「さっきパソコンに入ってたDVD、これはキョンのなのかしら」スッ
キョン「!?」
ハルヒ「…」
キョン「……それは……なんでしょうね? 僕なにもわからないです」
ハルヒ「へぇ。じゃああたしがここで叩き割ってもあんたは別にかまわないわよね」
キョン「ごめんなさい。僕のですけど僕のじゃないんで返してください」
ハルヒ「あんたって奴は学校になんてものを持ってきてるのよ……ったく」
キョン「ってことは、中身見たのか。あっ、俺がテレビ返しに行ってた時か」
ハルヒ「うっ、うるさいわね!」
ハルヒ「大体なんでパソコンに入ってたのよ」
キョン「いや、あの……長門にこう、命のなんたるかを教えようと」
ハルヒ「……見せたの?」
キョン「すん止めしたよ。頼むから、その哀れむような目をやめてください」
キョン「?」
ハルヒ「さっきパソコンに入ってたDVD、これはキョンのなのかしら」スッ
キョン「!?」
ハルヒ「…」
キョン「……それは……なんでしょうね? 僕なにもわからないです」
ハルヒ「へぇ。じゃああたしがここで叩き割ってもあんたは別にかまわないわよね」
キョン「ごめんなさい。僕のですけど僕のじゃないんで返してください」
ハルヒ「あんたって奴は学校になんてものを持ってきてるのよ……ったく」
キョン「ってことは、中身見たのか。あっ、俺がテレビ返しに行ってた時か」
ハルヒ「うっ、うるさいわね!」
ハルヒ「大体なんでパソコンに入ってたのよ」
キョン「いや、あの……長門にこう、命のなんたるかを教えようと」
ハルヒ「……見せたの?」
キョン「すん止めしたよ。頼むから、その哀れむような目をやめてください」
7: 2009/09/27(日) 11:38:35.19 ID:0pMgfXvA0
ハルヒ「ドスOベ。ド変O。ドアホ」
キョン「やめろって。俺だって健全な高校生なんだぞ」
ハルヒ「今度またこんなの有希に見せてみなさいよ。学校来れなくしてやるからね」
キョン「すいませんでした……」
ハルヒ「古泉君もこんなの観るのかしらね」
キョン「あいつみたいな奴こそ沢山観てそうだぞ」
ハルヒ「いやぁ、観る必要もないかもしれないわよ?」
キョン「え? どういう意味?」
ハルヒ「さあねー」
キョン「……まあ、どういう意味かわかってるけどな」
ハルヒ「じゃあ聞きなおすんじゃないわよ」
キョン「畜生、なんだか古泉に腹が立ってきた」
ハルヒ「嫉妬なんてするんじゃないわよ、見苦しいわね」
キョン「やめろって。俺だって健全な高校生なんだぞ」
ハルヒ「今度またこんなの有希に見せてみなさいよ。学校来れなくしてやるからね」
キョン「すいませんでした……」
ハルヒ「古泉君もこんなの観るのかしらね」
キョン「あいつみたいな奴こそ沢山観てそうだぞ」
ハルヒ「いやぁ、観る必要もないかもしれないわよ?」
キョン「え? どういう意味?」
ハルヒ「さあねー」
キョン「……まあ、どういう意味かわかってるけどな」
ハルヒ「じゃあ聞きなおすんじゃないわよ」
キョン「畜生、なんだか古泉に腹が立ってきた」
ハルヒ「嫉妬なんてするんじゃないわよ、見苦しいわね」
8: 2009/09/27(日) 11:43:17.14 ID:0pMgfXvA0
ハルヒ「……有希は大丈夫かしらね」
キョン「?」
ハルヒ「変な男に騙されて、なんてことがないかなって」
キョン「大丈夫……いや、どうだろうな」
ハルヒ「純粋さを利用して、変な男が寄ってこないとも言えないわよね」
キョン「まあ、男としてわからんでもない」
ハルヒ「変O。でもねぇ……大丈夫かなぁ」
ハルヒ「授業終わればすぐ部室に来て、部活終わればすぐ家に帰るんだから隙はなさそうだぞ」
ハルヒ「そう言われればそうだけど……うーむ」
ハルヒ「男なんて単純だからね。有希みたいに可愛くて大人しい子、大好きでしょ?」
キョン「好みは分かれるだろうけど、大体は好きなんじゃないかね」
ハルヒ「あんたが手を出したら三枚におろすからね。覚悟しておきなさいよ」
キョン「?」
ハルヒ「変な男に騙されて、なんてことがないかなって」
キョン「大丈夫……いや、どうだろうな」
ハルヒ「純粋さを利用して、変な男が寄ってこないとも言えないわよね」
キョン「まあ、男としてわからんでもない」
ハルヒ「変O。でもねぇ……大丈夫かなぁ」
ハルヒ「授業終わればすぐ部室に来て、部活終わればすぐ家に帰るんだから隙はなさそうだぞ」
ハルヒ「そう言われればそうだけど……うーむ」
ハルヒ「男なんて単純だからね。有希みたいに可愛くて大人しい子、大好きでしょ?」
キョン「好みは分かれるだろうけど、大体は好きなんじゃないかね」
ハルヒ「あんたが手を出したら三枚におろすからね。覚悟しておきなさいよ」
9: 2009/09/27(日) 11:47:34.90 ID:0pMgfXvA0
ハルヒ「……半分なのよね」
キョン「?」
ハルヒ「有希には、こうして男の子と一緒に下校するような子にもなってほしいけど」
キョン「できればそういうのを知らずに成長してほしいと」
キョン「本当に親の気持ちだよな、それって」
ハルヒ「だってしょうがないじゃない。あれだけ綺麗な心をしてる子なんて滅多にいないもの」
キョン「高校生なら尚更なぁ」
ハルヒ「まあ、あたしがする心配じゃないって言われればそうなんだけどね」
キョン「その分、あいつにいい人が現れれば祝福してやればいいじゃないか」
ハルヒ「あんたってたまに顔に似合わなすぎることを言うわよね」
キョン「うるさい」
ハルヒ「なんにせよ、あの子の教育係みたいな存在は欲しいわよね」
キョン「親がいればなぁ……いや、いるんだけど」
ハルヒ「そういう人、あの子の傍に現れないかしらねぇ……」
キョン「……これはまさか」
キョン「?」
ハルヒ「有希には、こうして男の子と一緒に下校するような子にもなってほしいけど」
キョン「できればそういうのを知らずに成長してほしいと」
キョン「本当に親の気持ちだよな、それって」
ハルヒ「だってしょうがないじゃない。あれだけ綺麗な心をしてる子なんて滅多にいないもの」
キョン「高校生なら尚更なぁ」
ハルヒ「まあ、あたしがする心配じゃないって言われればそうなんだけどね」
キョン「その分、あいつにいい人が現れれば祝福してやればいいじゃないか」
ハルヒ「あんたってたまに顔に似合わなすぎることを言うわよね」
キョン「うるさい」
ハルヒ「なんにせよ、あの子の教育係みたいな存在は欲しいわよね」
キョン「親がいればなぁ……いや、いるんだけど」
ハルヒ「そういう人、あの子の傍に現れないかしらねぇ……」
キョン「……これはまさか」
11: 2009/09/27(日) 11:50:27.99 ID:0pMgfXvA0
【夜】
長門「…」ジー
長門「鳥……飛んでこない」
長門「くしゅっ」
長門「…」
長門「私に足りないものを、教えてくれる」
長門「……そういう存在が必要?」
ピンポーン
長門「?」
長門「……誰」ガチャ
朝倉「あら、まだ制服着てるの? 家に帰ってきたらちゃんと着替えなさいよ」
長門「朝倉……涼子」
長門「…」ジー
長門「鳥……飛んでこない」
長門「くしゅっ」
長門「…」
長門「私に足りないものを、教えてくれる」
長門「……そういう存在が必要?」
ピンポーン
長門「?」
長門「……誰」ガチャ
朝倉「あら、まだ制服着てるの? 家に帰ってきたらちゃんと着替えなさいよ」
長門「朝倉……涼子」
12: 2009/09/27(日) 11:51:50.86 ID:0pMgfXvA0
朝倉「久しぶりね。長門さん」
長門「何をしに来たの」
朝倉「そう構えないでよ。別に、前みたいにキョン君を殺そうとしにきたんじゃないわ」
長門「…」
朝倉「涼宮さんに呼び戻された、って言えばいいのかしら」
長門「…」
朝倉「なにがあったか知らないけど、もう一度私が存在することを望んだみたいね」
長門「……足りないものを、教えてくれる存在?」
朝倉「?」
長門「朝倉……さん」
朝倉「なぁに?」
長門「おかえりなさい」
朝倉「……ただいま。さあ、まずは着替えなさいな」
長門「わかった」
長門「何をしに来たの」
朝倉「そう構えないでよ。別に、前みたいにキョン君を殺そうとしにきたんじゃないわ」
長門「…」
朝倉「涼宮さんに呼び戻された、って言えばいいのかしら」
長門「…」
朝倉「なにがあったか知らないけど、もう一度私が存在することを望んだみたいね」
長門「……足りないものを、教えてくれる存在?」
朝倉「?」
長門「朝倉……さん」
朝倉「なぁに?」
長門「おかえりなさい」
朝倉「……ただいま。さあ、まずは着替えなさいな」
長門「わかった」
14: 2009/09/27(日) 11:53:49.07 ID:0pMgfXvA0
しかしこれで終わりっていう
ほんとあとちょっとってところでスレストだから笑ったよ
さあ落としたまへ
ありがとう
ほんとあとちょっとってところでスレストだから笑ったよ
さあ落としたまへ
ありがとう
15: 2009/09/27(日) 11:55:23.11 ID:ZIObU1azO
前スレから見てたよ。
ほのぼので面白かった
ほのぼので面白かった
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