499: 2016/05/18(水) 21:49:33.11 ID:z/hpTIf80
こんばんは、>>1です。投下が遅れてしまい申し訳ございません。



  それでは、投下していきます。
艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)
500: 2016/05/18(水) 21:58:20.99 ID:z/hpTIf80
【深海の誓い】

 ―16時過ぎ、カレー洋・Dマス(東方主力艦隊)―

ズドォォォン、ゴドォォォォォォン

戦艦ル級Flagship「!!」ズドォォン

古鷹「食らわないよっ!」ギュン

戦艦ル級Flagship(なんだ…あの回避力は…?)

古鷹「はぁぁぁぁっ!」ズドォォォォン

バゴォオッ

重巡リ級elite「グハッ!?」撃沈

戦艦ル級Flagship「!」

戦艦ル級Flagship(妙だな……あの重巡洋艦だけ命中率と回避力が高い……何が………)

飛鷹「古鷹、ナイスファイト!」

古鷹「まだまだ、これからですっ!」グッ

キラッ

戦艦ル級Flagship(…?あいつの左手薬指………何を付けている?)

戦艦ル級Flagship(あれは………指輪か?)

空母ヲ級Flagship「ヲヲッ」

戦艦ル級Flagship(ヲ級の言う通り、あの指輪を付けているのは、あの重巡洋艦だけ………。あれが、あの回避力と命中率に関係しているのか…?)

戦艦ル級Flagship(これは、調べてみる必要があるな)

古鷹「らあああああああああっ!」ドゴォォォ

ズッドォォォォォォォォォォン

501: 2016/05/18(水) 22:13:22.94 ID:z/hpTIf80
 ―18時過ぎ、深海棲艦本拠地・執務室―

戦艦タ級「………以上が、カレー洋に展開していた東方艦隊旗艦・戦艦ル級Flagshipからの報告です」

深海提督「調査の要あり…か」

戦艦タ級「確かにル級の言う通り、その指輪のようなものが、他の艦に比べて秀でている回避力と命中率と関係していると思います」

深海提督「艦娘達は、まだ俺たちが把握していない何らかの力を有している、という事か」

戦艦タ級「………それで、提督はどうなさるおつもりですか?」

深海提督「もちろん調査する。ソ級と雷巡チ級を遣わせよう」

戦艦タ級「分かりました」



 ―数日後14時過ぎ、深海本拠地・執務室―

深海提督「ケッコン…………」

空母棲姫「カッコカリぃ?」

雷巡チ級「ああ。海軍の艦娘と提督が、より強い絆を結んで能力を上昇させるためのシステムらしい。ル級が見た指輪っていうのは、その証だな」

深海提督「……この調書の中にも、‶ケッコンカッコカリは原則1人の艦娘とするものである‶って書いてあるし…練度が最大に達したら海軍を退役して、その

     艦娘と添い遂げる事ができるって…ホントの結婚みたいだな」

空母棲姫「しっかし、‶ケッコンカッコカリ‶なんて安直な……」

雷巡チ級「ま、それで本物の夫婦生活をした気になっている提督や艦娘が沢山いるって話だよ」

深海提督「海軍め………狂ったか」

空母棲姫「で、どうするの?」

深海提督「ん?そりゃー、その指輪つけた艦と戦闘をする際は、その艦には用心しろって皆に注意するしか…」

雷巡チ級「あー、これだよ。これだからこのニブチン提督は」

深海提督「誰がニブチンだ!誰が!」

雷巡チ級「空母棲姫が言いたいのはそういう事じゃなくてな、ウチ等でもケッコンカッコカリはしないのか、って話だよ」

空母棲姫「っ」

深海提督「ん…そうか……。ま、お前らも年頃の娘ばっかりだから、そう言うのには憧れてるのか一応」

雷巡チ級「そういう事でもなくてだなー……」

空母棲姫(年頃の娘に見えない子も結構いるけど……)

502: 2016/05/18(水) 22:23:08.89 ID:z/hpTIf80
深海提督「…………………………………ま、考えとくわ」

雷巡チ級「あはは~。ま、気を付けてね、とだけ言っておくよ」

深海提督「?何がだ」

雷巡チ級「それは、お楽しみに~♪」

深海提督「?」

空母棲姫「……………」


 ―19時過ぎ、食堂―

泊地水鬼「て、提督………あーん♪」

深海提督「い、いや泊地水鬼…1人で食べられるから………」

戦艦タ級「そうですよ、泊地水鬼さん。提督嫌がっているじゃないですか」

泊地水鬼「……」シュン

深海提督「あ、ご、ごめんな…。また、機会があったら……」

戦艦タ級「じゃ、じゃあ提督………あーん♪」

深海提督「ちょっと待て」

北方棲姫「ほっぽも!ほっぽもあーんする!えいっ!」ポイッ

深海提督「ほっぽちゃんビフテキ投げちゃダメ熱ぁ!!」

港湾棲姫「だ、大丈夫ですか提督!今拭いてあげますから!」ガタガタッ

深海提督「い、いや…港湾棲姫大丈夫だから」

戦艦レ級「あー、手が滑ったー(棒)」ガタッ

港湾水鬼「おい、ホットプレートを押し付けようとするのは流石に止めろ」ガシッ

空母棲姫「………」チラッ

雷巡チ級「~♪」モグモグ

空母棲姫(チ級め……情報リークしたわね)

護衛要塞「………………クソが」ボソッ

集積地棲姫「……………………リア充爆発しろ」ボソッ

戦艦棲姫「あんたら2人は仲が良いわね~」

503: 2016/05/18(水) 22:32:12.06 ID:z/hpTIf80
 ―20時過ぎ、執務室―

深海提督「……あー、クソッ…ひどい目に遭った………」

コンコン

深海提督「あ、入っていいぞ~」

ガチャ

空母棲姫「失礼するわね~」

深海提督「空母棲姫か。どうかしたのか」

空母棲姫「いや、さっきの食卓で貴方がひどい目に遭ってたから、大丈夫かなーって」

深海提督「…心配して来てくれたのか。ありがとな」

空母棲姫「まあ、一応無事みたいだし、様子を見に来ただけだから、私は部屋に戻るわね」

深海提督「………あー、ちょっと待て」

空母棲姫「?どうしたの?」

深海提督「ちょっと、な。話があるんだが……」

空母棲姫「?」

深海提督「さっきの雷巡チ級の話…覚えてるか?」

空母棲姫「…ああ、私達でも‶ケッコンカッコカリ‶を採用しようか、って話かしら?」

深海提督「そう、それなんだがな………やってみようかと思うんだ」

空母棲姫「………そう。まあ、いいんじゃないかしら?私は提督の決めた事には反対しないから」

深海提督「………そうか。それで………な」クルッ

空母棲姫「?」

深海提督「………………………」カツカツカツ

空母棲姫「え、え?何、どうしたの…?」

深海提督「空母棲姫」

空母棲姫「な、何?」

504: 2016/05/18(水) 22:34:09.65 ID:z/hpTIf80





深海提督「俺と、ケッコンしてくれないか」





505: 2016/05/18(水) 22:43:35.67 ID:z/hpTIf80
空母棲姫「………………………………………………ぇ?」

深海提督「……………」

空母棲姫「あ、あはは……。ゴメン、聞き間違いかもしれないから、もう一度言ってくれないかしら…?」

深海提督「……もう一度言う。俺と、ケッコンしてください」

空母棲姫「…………………」

深海提督「……」

空母棲姫「…………ええと……理由…は、あるのかしら…………?」

深海提督「…………空母棲姫、お前は……いや、貴女は高い艦載機操作能力と火力、装甲をもってして、船舶や艦娘達に大きな被害を与える、艦娘達から恐れられ、

     忌み嫌われている存在だ」

空母棲姫「……………………」

深海提督「だが同時に、貴女は1人の女性だ。時々俺にちょっかいを掛けて反応を見て楽しんでいるような子供のような姿を見せたと思えば、さっきみたいに

     俺に対して優しく気遣いができるし、ほっぽちゃんや駆逐棲姫とかの、小さい子たちの世話も進んでやるほど優しくて……」

深海提督「そして何より…………美人だ」

空母棲姫「!!///」

深海提督「さっき、チ級からケッコンカッコカリの話を聞いた時、真っ先に貴女の顔が思い浮かんだ。それは多分…いや、俺は貴女に惹かれていたって事だよ」

空母棲姫「……………………」ウルッ

深海提督「………だから、俺とケッコンしてください」

空母棲姫「………………………はい」ニコッ

深海提督「…………よかった。断られたら、どうしようかと……」

空母棲姫「馬鹿ね…断るはずが無いじゃない」

深海提督「………どうして」

空母棲姫「そんなの、簡単な話よ」ズイッ

深海提督「っ」

506: 2016/05/18(水) 22:44:12.27 ID:z/hpTIf80





チュッ

空母棲姫「私も、貴方のことが好きだからよ」





507: 2016/05/18(水) 22:49:56.96 ID:z/hpTIf80
深海提督「………………………そうか」

空母棲姫「…?何、なんか嬉しそうじゃないわね……」

深海提督「いや、嬉しいよ?嬉しい事には嬉しいんだけどね…こう言った感じの関係になるのって、初めてだから……こういう物なのかって戸惑いが…」

空母棲姫「なんだ、そんな事だったの。安心した……」

深海提督「何が安心なんだ?」

空母棲姫「いえ、さっきのキスで、嫌いになっちゃったのかと思って」

深海提督「そ、そんな、嫌いになるはずが無いだろ!」

空母棲姫「っ」

深海提督「?ど、どうしたんだ?」

空母棲姫「い、いえ…大丈夫よ……」

空母棲姫(この提督、無意識に歯が浮くセリフを言ってくるから……///)

空母棲姫「……提督、こう言った関係になるのって初めて、って言ったわよね?」

深海提督「あ、ああ」

空母棲姫「そっか~……もう言っちゃうけど、ここの皆は、大体あなたのことが好きなのよ?」

深海提督「……………マジか。気づかなかった」

空母棲姫(あのアピールでも気づかなかった…だと…!?)

空母棲姫「ま、まあ………多分他の皆ともこう言った関係になるかもしれないし……私で慣れちゃわない?」

深海提督「……慣れるって、どうやって」

空母棲姫「差し当たっては……」


 ―数十分後―

ガチャッ

戦艦レ級「提督ー!風呂行こうぜー!背中流してやんよ~!」

508: 2016/05/18(水) 22:54:58.95 ID:z/hpTIf80



深海提督「も、もう………出る……っ!」

空母棲姫「あっ、んんっ…いい、わよ…。出して………私の中に、出しちゃって、いいから…ぁっ!」

深海提督「く…………うっ!」

空母棲姫「んあああああああああああっ!!イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ…!」



戦艦レ級「」パタン

戦艦レ級(あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!)

戦艦レ級(『提督を風呂に誘ったら提督が空母棲姫と夫婦の営みをしていた』)

戦艦レ級(な…何を言っているのか分からねーと思うが俺も何があったのか分からなかった…)

戦艦レ級(ただ1つ言える事は…………)

戦艦レ級(こりゃ、面白くなりそうだ♪)


 翌日、深海提督と空母棲姫がケッコンした事で深海棲艦達に衝撃が走り一悶着起こったが、それはまた別の機会に。


【終わり】

509: 2016/05/18(水) 23:01:25.48 ID:z/hpTIf80
【キャラクター紹介】

≪空母棲姫≫

深海棲艦の一種。艦種は空母。白く長い髪と、左のサイドテールが特徴の女性。非常に高い火力と装甲を有しており、深海棲艦の中で最も艦載機の扱いが得意。

一撃で敵を大破させ、さらに民間の船を幾度となく沈めた事から、海軍関係者や艦娘から忌み嫌われている。しかし、その素顔は気遣いのできる心優しい女性。

料理もできるし、小さい子供の世話もできる。深海提督とケッコンカッコカリし、今は少し丸くなって、深海提督と仲睦まじくしている。

好きな言葉は『能ある鷹は爪を隠す』。

510: 2016/05/18(水) 23:05:46.50 ID:z/hpTIf80
今日はここまでにします。

>>383
  深海提督の話、いかがでしたか?お気に召さないようでしたら申し訳ございません。

  深海提督は、空母棲姫とケッコンカッコカリする事になりました。前作でフラグ等は張っていたつもりなのですが、賛否両論あるかもしれません。


明日はリクエストにありました五月雨の話を書いていきます。

感想・リクエスト等があればお気軽にどうぞ。

それではまた明日。




い号作戦を遂行中によくあること。

・空母が少ない(いない)編成にばかり当たる。

・空母が出現するマスの前で大破撤退が頻発する。

カレー洋Aマスで2連続で駆逐艦を大破させた重巡リ級Flagshipとelite絶対に許さない。

514: 2016/05/19(木) 21:34:18.89 ID:I8zRnO7w0
【優しい娘】

 ―13時半過ぎ、廊下―

提督「……………」コツコツ

五月雨「提督~!」タタタ

提督「?五月雨さん。どうしましたか?」

五月雨「提督、今日でい号作戦を完遂したんですよね?」

提督「ええ、先ほど大淀さんから任務完遂の報告を貰って」

五月雨「と言う事は、大規模作戦に復帰するんですよね?確か、今週のい号作戦を完遂したら再開するっておっしゃってましたよね?」

提督「ええ……あ、ですが今日からではありませんよ?明日からです」

五月雨「え、どうしてですか?」

提督「拡張作戦に出撃させる吹雪さんが、今日の朝に遠征から戻ってきたので…流石に今日出撃させるのは酷ですし、明日から頑張ってもらうんです」

五月雨「そうですか…。でも、確かに朝帰りしたその日にまた出撃って、疲れますよね」

提督「そういう事です」

五月雨「でも、頑張ってくださいね!拡張作戦も成功させて、ポーラさんを仲間にしましょうね!」

提督「………なんだか妙にテンションが高いですね…どうかしたのですか?」

五月雨「だって、攻略が困難だった第六海域を突破して、そしてその翌日には後段作戦を完遂したんですよ!今の私達だったら、拡張作戦なんてお茶の子さいさい

    ですよ!」


提督「………そのことなんですがね……」

五月雨「?」

515: 2016/05/19(木) 21:37:20.73 ID:N+DXYCtG0
名前: 白糸台一軍最強【100年分】で三連覇約束亦菫様イエィ
E-mail:
内容:
「ダンジョンズ&プリンセス」は、2015年12月28日(月) 15:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMMオンラインゲームをよろしくお願いいたします。

「ひつじ×クロニクル」は、2016年3月31日(木) 14:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMMオンラインゲームをよろしくお願いいたします。

「ラビリンスバインド」は、2016年3月31日(木) 17:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMMオンラインゲームをよろしくお願いいたします。

「ハーレムカンパニー」は、2015年10月30日(金) 12:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMMオンラインゲームをよろしくお願いいたします。

運営終了は犯罪ナノデスよライダーをユルスナ

京様不在編

516: 2016/05/19(木) 21:51:01.68 ID:I8zRnO7w0
提督「あの第六海域の突破時の作戦なのですが、実はあれ、私の作戦ではなくて、瑞理さんの作戦だったんですよ」

五月雨「え…………」

提督「瑞鳳さんが、私達が行き詰っているのを心配し、良かれと思ってあいつから作戦を聞いたんです」

五月雨「……………」

提督「五月雨さんは、『提督の作戦と、皆さんの力を合わせれば、絶対攻略できる』とおっしゃっていましたが、最終的に攻略できたのは、アイツの作戦と、

   皆さんの力です。私は五月雨さんの期待に応えられず……」

五月雨「提督」

提督「はい?」

五月雨「提督は私の期待に応えられなかった、何て言わないでください。最後の最後で別の人に頼っちゃったにしろ、今回の大規模作戦、ここまでこれたのは…

    提督のおかげなんですから」

提督「……………」

五月雨「それに、本当に行き詰って、どうしようもなくなったら、他人を頼ってもいいんですよ。そこで足踏みしているより、他の人に頼って前に進んだ方が、

    ずっとためになりますから」

提督「……………」

五月雨「あっ、でも私の言葉で提督を縛り付けていた、って事でしたら謝ります!ごめんなさい!」ペコリ

提督「………………………」ナデナデナデ

五月雨「て、提督!?な、何を…!?///」

提督「五月雨さんは、私なんかよりずっと、人間ができていますね」ナデナデナデ

五月雨「わ、私は艦娘で……///」

提督「関係ありませんよ。貴女は……いえ、貴女達は立派に人間ですよ。私達と同じくね」ナデナデナデ

五月雨「………………///」

提督「貴女のおかげで、ここまで来れました。ありがとうございます」ナデナデナデ

五月雨「……どういたしまして♪」


【終わり】

523: 2016/05/20(金) 21:38:37.69 ID:7vpPQIyV0
【補給】

 ―15時過ぎ、≪甘味処・間宮≫―

間宮「大規模作戦中だと、皆自粛気味で客が来ないわね~」

速吸「………そうですね」

伊良湖「この前に皆にスイーツを振る舞っただけですからね~…」

速吸「………そうですね」

間宮「………速吸ちゃん、どうしたの?」

速吸「………へっ、何がですか?」

伊良湖「いえ、何って…傍から見ても何か悩みを抱えているようにしか見えませんよ?」

速吸「………間宮さん、伊良湖さん、覚えてますか?私、今回の作戦で、第六海域に出撃してたって事」

間宮「覚えてるに決まってるじゃない、そんな事~」

伊良湖「速吸さんの、初めての大規模作戦ですよ?忘れるわけないじゃないですか」

速吸「でも私………流星と洋上補給用のドラム缶を積んで出撃したのに、敵艦隊旗艦は倒せなくて、戦闘が始まる時には大抵中破してて役に立たなくって…」

間宮&伊良湖「……………」

速吸「最終的には、私がいなくても第六海域は攻略できたし…結局私は、ただ洋上補給用のドラム缶2つと資源を無駄に消費しただけ……私なんて、皆さんの

   足を引っ張っていただけで終わっちゃったし……」グスッ

間宮「速吸ちゃん」

速吸「…はい?」

間宮「足を引っ張っちゃった、なんてネガティブな事、言わないの」ベシ

速吸「あうっ」

間宮「少なくとも私はそんな事を思っていないし、提督もそんな事微塵も思っちゃいないわよ」

速吸「…へ?」

524: 2016/05/20(金) 21:56:31.37 ID:7vpPQIyV0
伊良湖「確かに速吸さんは入渠する事が結構ありましたけど、中枢棲姫と戦う前には皆さんに弾薬と燃料を補給していたでしょう?それだけで十分、皆さんの

    役に立っていますよ。決して足を引っ張ってはいないです」

速吸「………………」

間宮「それに、私と伊良湖ちゃんが皆にスイーツを振る舞う時、材料を混ぜてくれたり、お皿を用意してくれたり、私達のことを手伝ってくれたじゃない。

   そこまでやって皆の足を引っ張っているなんてこと、無いじゃない」

速吸「…………」

間宮「いい、速吸ちゃん?戦場には出ない私が言うのもなんだけど、速吸ちゃんは確かに装甲は薄いし、火力もそれほど高くないから弱い印象もあるわ。けど、

   速吸ちゃんはさっき言ったみたいに戦場以外でも役に立っているわ。艦娘は何も、海の上で役に立たなきゃ意味がない、ってわけじゃないの」

伊良湖「そうですよ!そんな速吸さんが、気に病む必要はないです!」

速吸「………そっか、そうですよね……」

速吸「間宮さん、伊良湖さん、ありがとうございます!さっきは変に落ち込んだりして、すみませんでした!もう大丈夫です!」

間宮「そう、よかったわ……」

伊良湖「ええ。落ち込んでる速吸さんなんて、見たくないですから」

ガララッ

最上「間宮さーん、こんにちは~」ガラッ

綾波「はぁ~…第五海域疲れましたねぇ~」

間宮「あら、いらっしゃい!どうしたの?」

最上「いやぁ、第五海域に何度も出撃してるから、休憩として提督から好きなスイーツ食べていいって言われたから」

三隈「皆で来たんですの」

間宮「あ、そうでしたか~。それじゃあ速吸ちゃん、手伝ってくれるかしら?」

速吸「はい!速吸、頑張ります!」


【終わり】

525: 2016/05/20(金) 22:00:49.69 ID:7vpPQIyV0
【キャラクター哨戒】

≪速吸≫

改風早型補給艦一番艦。艦娘No.260。黒のショートヘアと、ジャージ姿が特徴の、献身的な女の子。提督やみんなの役に立ちたいと思っており、掃除や料理など

家事全般が得意。しかし、元々補給艦という、戦闘に不向きな艦種なためか、装甲・火力はそれほど高くない。そのため、出撃しても中破・大破して帰投する事

もしばしばある。前述の通り料理が得意なため、彼女が秘書艦になった日には昼食と夕食をしっかり作ってくれる。ただし、どこか抜けているところもある。

好きな言葉は『情けは人の為ならず』。

533: 2016/05/21(土) 21:47:20.79 ID:AoIJr1DK0
【中の人繋がり①~二重人格~】

 ―18時半過ぎ、サーモン海域・Оマス(敵補給部隊本隊)―

古鷹「はぁ………はぁ………」中破

飛龍「大丈夫、古鷹?」

古鷹「はい、大丈夫です。ただ、ここまでの戦闘でちょっと疲れちゃって……」

蒼龍「それより…敵はまだ残ってるわね……」

比叡「ええ…戦艦タ級Flagshipが1隻、空母ヲ級Flagshipが1隻、輸送ワ級Flagshipが1隻……このまま戦闘を終えたら、多分戦術的敗北とみなされますね…」

古鷹「では、夜戦に行きますか……」

夕張「見ての通り私はドラム缶しか装備していないから、戦力には数えなくて構いませんよ」

大井(じゃあ道中で駆逐イ級Flagshipを2隻倒したのは何だったのかしら…)

古鷹「比叡さん…弾薬は……」

比叡「正直、もうほとんど残っていませんねぇ…装甲空母鬼との戦いと、ここの戦闘で大分消費しちゃいましたから……五分五分です」

古鷹「大丈夫ですよ、比叡さん。私が、何とかしますから」

比叡「古鷹さんも、中破しちゃってるじゃないですか……」

大井「そうよ。貴女もあまり無茶しちゃだめだわ」

古鷹「私、夜戦は得意ですから、何とか大丈夫です」

夕張「うーん……とにかく、夜戦しましょう」

古鷹「………まあ、夜戦は久々なんですけどね」

古鷹以外(不安だ!)


≪我、夜戦に突入す!≫

比叡「さて……どうしますかねぇ……」

大井「まずは、あの輸送艦を沈めるのが先決でしょう」

古鷹「……………………」

夕張「………って、古鷹さん?やっぱり、どこか不調が…?」

古鷹「…………くっ……ククク……」

全員「?」クルッ

534: 2016/05/21(土) 22:03:55.11 ID:AoIJr1DK0


古鷹「クハハハハハハハ!!楽しいショータイムの始まりだぜェ!!」


全員「」

古鷹「あー痛ってぇ………ったくよォ、俺の艤装をこんなにしちまうなんてよォ……。どういうつもりだオラァ!?明石サンと妖精サンが苦労するだろうが」

全員「」

戦艦タ級Flagship(な、何なのあの子…夜戦に突入してから急に性格が変わったけど……)

空母ヲ級Flagship(わ、分かんない………)

古鷹「そんじゃーまぁ………テメェからぶっ潰してやんよォ!!」ズダァァン

バゴォォォォ

輸送ワ級Flagship「グエエエエエエ………」撃沈

古鷹「ッハーッ!!この快感!この爽快感!コイツが夜戦の醍醐味よォ!!」

戦艦タ級FlagShip「ひっ………」

戦艦タ級Flagship(あ、アイツはヤバイ!とにかくいったん離脱を……)ザザザ

古鷹「あっれ~?」

戦艦タ級Flagship「!」ビクッ

古鷹「そこの戦艦サン~?ど~こへ行くつもりですかァ~?」ザザ

戦艦タ級Flagship「………………」

古鷹「逃がすつもりなんざ………ねェーよォ!!!」ズドゴオオオオオン

ボゴオオオオオオオオオオン

戦艦タ級Flagship「ガ………アァ……」撃沈

古鷹「…………あれれ~?一隻足りないぞォ~?」キョロキョロ

空母ヲ級Flagship「!!」ビクゥ

古鷹「ど~こに行っちゃったのかなァ~?」

空母ヲ級Flagship(だ、大丈夫…ここらへんの潮流は複雑だから簡単には近づけないはず………)

535: 2016/05/21(土) 22:11:49.74 ID:AoIJr1DK0
古鷹「見ィーつけた♪」

空母ヲ級Flagship「……………ヲ?」

古鷹「氏ねェ!!!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

空母ヲ級Flagship(馬鹿な………どうやって…………?)

古鷹「俺、目はいい方なんでな。潮の流れも見えるんだ」クイッ


 ―数時間後、鎮守府波止場―

古鷹「あ~、疲れた~」

比叡「そ、そうですね…………」

古鷹「ところで、私の夜戦の戦い方、どんな感じだったの?敵を全滅させたって聞いたけど、何せ記憶が無くて……」

大井「そ、それはもう…華麗な主砲さばきで……」

飛龍「敵に反撃のいとまも与えずに…」

蒼龍「全滅させてましたね……」

古鷹「ホントですか?それは、嬉しいです!」


比叡(………黙っておきましょう)

飛龍(そうね………)


古鷹「提督、私やりました!重巡洋艦のいいところ、皆さんにたくさん知ってもらいました♪」

提督「………その割に皆さん引き気味なんですけど」


【終わり】

541: 2016/05/22(日) 21:51:08.29 ID:9tIKw+8E0
【中の人繋がり②~駄菓子~】

 ―14時過ぎ、第壱拾参鎮守府・工廠―

リリリリリン

禊「はい、こちら工廠・禊です」ガチャリ

瑞理『あ、禊君。もうすぐ連合艦隊が帰ってくるから、準備しといてね』

禊「あ、はい!分かりました!」

瑞理『それと……大和ちゃんがちょっとダメージ食らっちゃったから…』

禊「………ええと、どのくらいですか」

瑞理『かすり傷程度だって電文では来たけど…』

禊「……一応、覚悟しておきます。明石さんにも伝えておきます」

瑞理『うん、よろしくね。ああ、後大和ちゃん以外は無傷だから安心してね』

禊「了解です」

ガチャン

明石「提督、なんだって?」

禊「そろそろ連合艦隊が帰ってくるから準備してって。後、大和さんがダメージ食らってるって」

明石「あちゃー……ダメージの度合いにもよるけどなぁ~……」


 ―十数分後―

ガラララッ

大和「失礼しま~す…」

禊「あ、大和さん!お疲れ様です!」

大和「ありがとうね…。じゃあこれ、お願いしちゃっていいかしら?」ガシャン

禊「分かりました……ああ、この程度のかすり傷ですか」

大和「ええ…」

542: 2016/05/22(日) 21:57:07.88 ID:9tIKw+8E0
禊「……親潮さん、まだ見つからないんですか」

大和「ええ…。最強の雪風提督の名をもってしても見つからないなんて……」

禊「名折れじゃないですかね…」

大和「そ、それじゃあ艤装の修理、お願いしますね。私は入渠してきますから」

禊「あ、はい!」

カツ、カツ、カツ

禊「大和さん、やっぱり史上最強の戦艦と言われるくらい強くて、しかも美人なんてな……」ボソッ

明石「へ~……つまり禊君はああいう女の人が好みなんだ~。ふ~ん」ジトッ

禊「あっ、ち、違いますよ!俺は明石さん一筋です!」

明石「そ、そんな直球に………///」

工廠妖精さん「お二方イチャついていないで仕事しましょうよ~」


 ―数日後、中庭―

禊「わっせ、わっせ………」

禊(瑞理さん、少し皆を休めるって休日にしたけど……そんなに難しいのか…親潮さん、っていう艦を見つけるのって)


サクッ、サクッ


禊「?」

禊(なんだ…今の音……?)


サクッ、サクッ


禊「…………」

禊(………なんか気になるな……)


サクッ、サクッ

543: 2016/05/22(日) 22:03:39.86 ID:9tIKw+8E0
禊「…って、大和さん?」

大和「ふぇぅっ!?むぐっ、げほっ!げほっ!」

禊「だ、大丈夫ですか!?」

大和「ごくっ、ごくっ……ふぅ、ええ………大丈夫です。お見苦しいところをお見せしてすみません…」

禊「それ…うまい棒ですか?」

大和「え?ええ、私って、お腹が空きやすいから、こうやっておやつをよく食べているんです……」

禊「………の割には、麩菓子に糸引きアメ、金平糖……駄菓子が多くないですか?」

大和「あ、これ?最近駄菓子にはまってて…」

禊「駄菓子に?またどうして?」

大和「この前外出に出た時、昔ながらの駄菓子屋があったの。それで、ちょっと気になっていくつか買ったらどれも美味しくて……懐かしい味がして」

禊「へー……」

大和「だから、最近はちょくちょく外出して駄菓子を買っているの」

禊「そうなんですか……」

大和「後、駄菓子にはラムネが合うって最近気づいたのよ」

禊「ああ、確かに美味しいですよね」


武蔵「あいつは存外、食いしん坊だからな。駄菓子と言うのが少し軟弱な気がするが」

瑞理「いや、武蔵ちゃんも結構食べてるでしょ。君はカ口リーメイトとかウィダーインゼリーとか…」


【終わり】

551: 2016/05/23(月) 21:34:51.75 ID:4/FPRvuP0
【駆逐イ級の本音】

 ―13時過ぎ、深海棲艦本拠地・休憩室―

駆逐イ級A「………………………」ズーン

駆逐イ級B「………………」ズーン

空母棲姫「……ねえ、なんであそこの駆逐イ級二匹はあんなに落ち込んでるのかしら?」

深海提督「あー……イ級を海軍の鎮守府の近海に配置してるのは知ってるよな」

空母棲姫「ええ」

深海提督「それでな…艦娘の支援艦隊って、戦意高揚状態だと結構ダメージを与えられるって話らしいんだ。それで、戦意高揚状態にするために、鎮守府近海の

     駆逐イ級を何度も何度も倒しまくってて……」

空母棲姫「……ああ」

駆逐イ級A「もう散々だ!あんまりだ!なんなんだアイツらは!こっちを最弱の深海棲艦だと思ってポンポンポンポンポンポンポンポン攻撃しやがって!それに、

      自分の体力の10倍以上のダメージ与えてくるとか、意味分かんねぇ!」

空母棲姫「…体力の10倍以上?」

深海提督「イ級が空母とかち合うと、開幕航空戦で300以上のダメージ食らうんだって」

駆逐イ級B「ちくしょう!こっちだってFlagshipになればもっと攻撃とか避けられるんだからね!?後期型でも十分戦力になるんだし!現に後期型なんて、

      丙作戦でも中枢艦隊の随伴艦に選ばれるくらいには強いんだからね!Flagshipはサブ島沖の艦隊にも配属されるし!」

空母棲姫「……ここまで言ってるから、素直に鎮守府近海に駆逐イ級のEliteかFlagshipでも配備すれば?」

深海提督「いや、そんなトコで提督達の心を折っちゃ面白くないじゃん」

駆逐イ級A「ねえ提督さん、何とかしてくださいよ~!私達もうあそこで艦娘達の礎になるために何度も何度も何度も何度も沈められるのこりごりなんです~」

駆逐イ級B「私達今ローテーションで鎮守府近海に配備されてるけど、イ級1人当たりが配属から撃沈までに1時間も無いんですよぉ!何とかしてください!」

深海提督「うーん……」

空母棲姫「……どうするのかしら?」

深海提督「………だからって、鎮守府近海にイ級Flagshipとかを配備すると、この前の潜水棲姫みたいなめんどくさい事になるし……」

552: 2016/05/23(月) 21:46:09.41 ID:4/FPRvuP0
駆逐イ級A「なんなら、艦娘共に一矢報いるくらいのことでも構いません!」

駆逐イ級B「私達の待遇は変えなくてもいいので、せめて艦娘達に屈辱的な仕打ちを!」

空母棲姫「代替案のつもりだろうけど、結構図々しいわよ」

深海提督「……………まてよ?」

3人「?」

深海提督「………艦娘共と、提督共に屈辱的な仕打ち?」

駆逐イ級A「はい!何とかして!」

深海提督「………………………」カリカリカリカリ

空母棲姫「……何書いてるの?」

深海提督「……………よし、空母棲姫。今日のヒトナナマルマル(17時00分)までに、ここに書いた艦隊の旗艦を会議室に呼び出してくれ」


①:第一北太平洋前線海域・前衛警戒水雷戦隊

②:第二北太平洋前線海域・警戒哨戒線、前衛空母任務部隊

③:第三北太平洋前線海域・群狼潜水艦隊C群、深海第二水雷戦隊

④:第四北太平洋前線海域・逆襲任務部隊Ⅰ群、逆襲任務部隊Ⅱ群、逆襲任務部隊Ⅲ群

⑤:南方ラバウル基地戦域・南方海域潜水艦哨戒線

⑥:北太平洋深海中枢泊地沖・深海中枢泊地所属潜水艦隊Ⅰ群、空母任務部隊D群、空母任務部隊C群

⑦:北太平洋戦域・高速空母任務部隊、深海中枢泊地潜水艦隊警戒部隊


空母棲姫「こんなに…?」

深海提督「俺からの命令と言えば、多分すぐ来てくれるだろう」

空母棲姫「…分かったわよ」

駆逐イ級A「何か、考えがあるんですか提督?」

深海提督「なーに、すんげームカつく嫌がらせを思いついただけだ」ニヤ

駆逐イ級B「うわぁ……最悪なこと考えてる顔だ」

空母棲姫(………あれ?この書かれてる艦隊って皆………)

553: 2016/05/23(月) 21:59:28.21 ID:4/FPRvuP0
 ―17時過ぎ、会議室―

深海提督「皆、大規模作戦中に呼び出してしまって済まない」

潜水カ級elite「大規模作戦中に呼び出すとは、珍しいですね…何かあったんですか?」

深海提督「ああ、鎮守府近海に配備している駆逐イ級から……ちょっとな」

全員「?」

深海提督「要約すると、『戦意高揚のために何度も沈められてて腹が立つから何とか一矢報いたい』とのことだ」

空母ヲ級改Flagship「………確かに。奴ら、大体戦意高揚状態………キラキラしていた。中枢棲姫も、支援艦隊がキラキラしているように見えた、と言ってた」

深海提督「艦娘達はそのキラキラ……戦意高揚状態になってると、回避と火力が上がるらしいんだ。ただ、そのキラ付けに、鎮守府近海に1人で配備されている

     駆逐イ級が使われているという事だ」

全員「…………………」

深海提督「確かに駆逐イ級は、こう言っては済まないが、弱い。ただ、弱いにしても俺たちの仲間だ。俺たちの仲間が、アイツら艦娘の為にボコボコにされて

     黙っていられるわけがない」

軽巡へ級Flagship「…確かに、その通りです。駆逐イ級には、私達旗艦のことをかばってくれることが幾度となくありました。私達の命は、イ級のおかげで長く

         いられるのも事実です」

軽空母ヌ級elite「……提督の言う事も、へ級の言う事ももっともだ。しかし、どうやって一矢報いるつもりなんだ?」

潜水ソ級Flagship「そうよ。どうやって?」

深海提督「………一矢報いるために、お前たち『艦娘達が最初に会敵する艦隊』を選んだんだぞ」

空母ヲ級Flagship「……………ああ、そういう事か」

深海提督「そういう事さ」


 ―翌日10時過ぎ、舞鶴第弐拾伍鎮守府・執務室―

大淀「提督!北太平洋戦域に出撃していた連合艦隊の旗艦・長門さんから、『高速空母任務部隊との戦闘で夕立と時雨が大破、撤退する』と連絡が!」

山科「はぁ!?もう大破しちまったのか!出撃したばっかりだったのに…!」

大淀「それに伴い、派遣していた前衛支援艦隊と決戦支援艦隊も併せて撤退すると……」

山科「くっそ~………また燃料と弾薬が無駄に………それに決戦支援艦隊って、派遣先が遠いから戦意高揚状態がすぐはげるんだよなぁ……くそう」

554: 2016/05/23(月) 22:15:14.62 ID:4/FPRvuP0
『おいおい!カ級の雷撃くらい避けろよ!』


『だーっ!クソッ、新型艦載機強すぎるだろ!なんだよ2隻同時大破って!?』


『ちょっと、まだ1戦目よ!?いくら何でも大破するの早すぎない!?ちゃんと支援艦隊も派遣したのに、無駄じゃない!』


『クソがっ!ツ級が艦載機落として熟練度剥げるわ、たこ焼きは2隻大破させるわ、道中撤退で支援艦隊の資源が無駄だわ、最悪じゃねぇか!』



 ―同時刻、深海棲艦本拠地・執務室―

雷巡チ級「………大体みんな、こんな感じの状態に陥ってるよ」

深海提督「よしよし、大成功だな」

港湾棲姫「……一体、何をしたんですか?」

深海提督「簡単だよ。各海域で、艦娘と最初に戦う艦隊の連中に、『誰でもいいから2隻以上大破させろ』って命令しただけだよ」

港湾棲姫「?」

深海提督「艦娘は、大破した状態で次の戦闘に入り、敵の攻撃を受けると轟沈する可能性があるって定説があるんだと。だから、大破したら、ダメコンでも積んで

     いない限りは進軍させない。まあ連合艦隊だと、‶艦隊司令部施設‶って装備で大破した艦に小破以下の駆逐艦を護衛に付けて退避させることができる

     らしいが……そこを突いた」

港湾棲姫「まさか……」

深海提督「だから、最初の会敵区域で艦娘を大破させて撤退させる。最低でも2隻は大破させるとベストだな。連合艦隊の艦隊司令部施設も、退避できるのは

     同時に1人までだから、2人以上大破したら護衛退避は使えないからな。そして、出撃と撤退の間隔が狭まっていくと、艦娘は疲労しやすくなる。

     そこで撤退した後で疲労を抜くためにまた時間がかかる」

深海提督「そして、今回の作戦は全体的に攻略が難しいから、どの鎮守府もガチガチの前衛支援、決戦支援を出しているらしい。そして、支援艦隊は、戦意高揚

     状態だと火力も命中率も上がる。だが、本隊と同様、出撃と撤退の間隔が狭いと疲労がたまりやすい。それに、本隊が撤退すると、支援艦隊は本隊に

     迫る追っ手を退治しなくちゃならない。それで燃料と弾薬の消費が本隊より多くなる事もある。だから、初戦で大破撤退させて、燃料と弾薬を無駄に

     消費させて提督と艦娘達をイラつかせてるのさ」

港湾棲姫「なるほど……………」

深海提督「………で」


駆逐イ級A「ヒャッハァ!ざまぁみやがれェ!」

駆逐イ級B「ねえどんな気持ち?私達を散々散々倒して戦意高揚状態にしたのに初戦大破撤退してキラキラ剥がれるのどんな気持ち?ねえどんな気持ち?」

駆逐イ級C「おおーっと?またもラバウル基地戦域で初戦大破撤退をはっけーん!プギャー!」


深海提督「あの通り、元気になったよ」

港湾棲姫(………………深海棲艦は、ゲスくてなんぼですよね)

雷巡チ級(まあ、仲間が元気になったようで何よりじゃない)


【終わり】

555: 2016/05/23(月) 22:18:30.95 ID:4/FPRvuP0
【キャラクター紹介】

≪駆逐イ級≫

深海棲艦の一種。艦種は駆逐艦。魚のような姿をしており、むき出しの白い歯が特徴。深海棲艦の中では最も弱い種類とされており、主に確鎮守府近海の哨戒と、

各海域艦隊随伴艦として出撃する事が多い。しかし、Elite、Flagship、後期型になると、難関海域や大規模作戦にも駆り出されるようになる。特に鎮守府近海に

いる駆逐イ級は、キラ付けに利用されて幾度となく艦娘に沈められている事でかなりストレスが溜まっている。性別はメス(?)。結構繊細な性格の子が多い。

560: 2016/05/24(火) 21:14:02.64 ID:kjPlK3g00
【戦時急造空母】

 ―14時過ぎ、空母寮・雲龍&天城の部屋―

葛城「あーあ、今回の作戦も私達は留守番か……」

雲龍「そう不満を漏らす事もないわ。作戦は全作戦完遂したんだもの。それだけでもありがたいと思わなくちゃ」

天城「でも、支援艦隊にも組み込んでもらえないのは少し残念ね…」

葛城「ま、燃費の良い飛龍さんとか、搭載艦載機数の多い加賀さんとかがいるから、それは仕方ないかな」

雲龍「私達は、戦時急造艦だし、搭載数も少ないから仕方ないと言えば仕方ないわね…」

天城「ま、まあ…ここは、作戦を無事遂行した提督の技量を称え、新しく着任した艦娘の方々を歓迎するとしましょう」

葛城「あ、提督と言えば雲龍姉!」

雲龍「?」

葛城「提督とはどんな感じなの?」

天城「葛城、その質問の仕方は……」

雲龍「………どんな感じ、って?」

葛城「それは…色々よ、色々。夫婦生活はどんな感じ~とか、デートとかはそんな感じ~、とか………はっ、雲龍姉!提督と夜戦はもうしたの!?」

天城「///」

雲龍「……葛城が何を期待しているのかは分からないけれど…夜戦はまだしてないわよ」

葛城「ちぇー、つまんないの~」

天城「…………」ペシッ

葛城「何で!?」

雲龍「というか、デートも1回しかしていないし…」

天城&葛城「えっ!?」

雲龍「?」

561: 2016/05/24(火) 21:26:37.54 ID:kjPlK3g00
葛城(ねえ、天城姉…。確か提督と雲龍姉がケッコンしたのって、確か3月辺りじゃなかったっけ?)ヒソヒソ

天城(ええ、そうね…。それから大体2カ月……夜戦をしていないのはともかく、デートを一回しかしていないというのは……フウフカッコカリとしては……

   ちょっといただけないわね……)ヒソヒソ

雲龍「天城?葛城?どうしたの?」

葛城「雲龍姉、今すぐ提督をデートに誘って!フウフカッコカリになってから2カ月経ってもデート1回しかしていないってちょっとまずいよ!?」

雲龍「急にどうしたの?」

天城「いいえ、雲龍姉様。葛城の言う通りです。そんな、デートが今までで1度だけなんて…倦怠期の夫婦でももっと出かけたりするというのに…」

葛城(なんで天城姉が倦怠期の夫婦の事情を知ってるのかは聞かないでおこう)

雲龍「……私だって、デートしたり2人で旅行してみたいとは思っているわ。でも……」

葛城「でも……なに?」

雲龍「提督は、司令長官の補佐官でもあるから…仕事が普段から山積みしているの。それで、休みもろくに取れない状態なのに……」

葛城「あー……そう言えばそうか」

天城「確かに……私も秘書艦をしていた時、提督の書類の量……尋常じゃないわよ」

雲龍「提督、1週間連続で書類整理していたこともあったわね…」

葛城「1週間ぶっ続けで働いてるなんて、提督割とタフだよね…」

雲龍「それで、せめて休日くらいはゆっくり休ませてあげたいと思って……デートには私からは誘わなかったの」

葛城「うーん……確かに雲龍姉の言い分も分かるけど……実際に誘った事もないの?」

雲龍「ええ……」

天城「聞くだけ聞いてみては?提督も案外、雲龍姉様とデートをしてみたいと思っているかもしれません。それに、こういう時は押さないと、男性の方からは

   動いてはくれませんから」

雲龍「…………でも、ちょっと恥ずかしいかも……」

葛城「っはー……仕方ないなぁ」

562: 2016/05/24(火) 21:39:43.90 ID:kjPlK3g00
 ―数分後、執務室―

葛城「相変わらずすごい量の書類だね~」

提督「大規模作戦中はよくあることですよ。この期間中に秘書艦にならなくて、ラッキーでしたね」

天城「あはは…その分他の娘が苦労しているんですよね……」

提督「ところで、何か御用があって来たのでは?」

葛城「あ、そうだった。ねえ、単刀直入に聞くけどさ」

提督「?」

葛城「雲龍姉と、一緒に出掛けてみたくない?」

提督「………急に何を言い出すんですか」

天城「雲龍姉様から、提督とケッコンカッコカリしてから、デートは1度しかしたことが無いと聞きました。ケッコンカッコカリした艦であるというのに、

   そんなに疎遠な状態だというのは、静観するわけにはいきません。私の姉様ですから殊の外」

提督「…………一応、寝る時はたまに同衾したりするのですが」

葛城「え、そんな事してたんだ………じゃなくて!それだけじゃダメなんだよ!それに提督、雲龍姉がどう思っているか知ってるの?」

提督「………………」

葛城「雲龍姉だって、提督とデートしたり旅行したりしたいって言ってたよ。でも、提督は普段から仕事で疲れてるから、たまの休みくらいは休ませてあげたい

   って言ってたの…。雲龍姉は、提督の事を考えていてくれたんだよ」

提督「………………」

天城「提督は、どうしたいんですか?雲龍姉様と、今のような疎遠な状態を続けたいと思っているのですか?」

提督「………………」

天城&葛城「………………」

提督「……正直な話、もっとあの人と一緒に過ごしたいと思っていますよ。それに、どこかへ一緒に出掛けたいとも考えています」

天城「………そうですか」

提督「ただ、自分の愛があの人にとって重いと思われるのが怖いと言いますか………。私はこれまで女性とそのような関係になった事が無いので」

天城「………雲龍姉様は、提督の事を本当に愛しています。提督の愛が重いとか軽いとか、そういう事は思っていませんよ。雲龍姉様はただ、提督と一緒に

   過ごしていたいと切に願っているのです」

提督「…………それは、気づきませんでした。私の落ち度ですね………」

葛城「で、結局どうするの?」

提督「そうですね………これからは、もう少し積極的になろうかと思います」

葛城「………そっか」

563: 2016/05/24(火) 21:44:10.19 ID:kjPlK3g00



葛城「だってさ、雲龍姉」



提督「………はい?」

ガチャ

雲龍「………すみません、外で聞かせてもらいました」

提督「………………はぁ」

葛城「それじゃ、私達はこれにて退散~」

天城「雲龍姉様、ファイトですよ!」

パタン

提督「……………………」

雲龍「……………………」

提督「……………雲龍さん」

雲龍「……はい」

提督「…………今は大規模作戦中ですので………大規模作戦が終わったら、2人でどこか旅行にでも行きますか?」

雲龍「………喜んで、ご一緒させていただきます」ニコ

提督「…よかったです。それでは、行く場所とかは後日……」

雲龍「私は、提督とご一緒でしたら、どこででも。楽しい事に、間違いはありませんので」

提督「………………」←恥ずかしい


 ―ドアの外―

葛城「……これで、オッケーね」

天城「そうね♪」


【終わり】

564: 2016/05/24(火) 21:50:48.67 ID:kjPlK3g00
【キャラクター紹介】

≪天城≫

雲龍型正規空母二番艦。艦娘No.202(改はNo.229)。松の模様の着物と赤い花の髪飾りが特徴の、ほんわかした感じのお姉さん。雲龍の妹で、雲龍に似てどこか

ぽやぽやしている。しかし改になるとはっちゃけたのか、着物を脱いで露出度の高い服装になる。雲龍型三姉妹の中では、雲龍と一緒にポヤポヤしつつ直情的な

葛城のストッパー役に勤める感じ。葛城と同じく、現代の食事にはすぐに適応した。提督と雲龍と関係があまり進展していない事に焦りと不安を覚えている。

好きな言葉は『晴耕雨読』。

577: 2016/05/26(木) 21:08:36.44 ID:+ip6gkfS0
【はるかぜとともに】

 ―17時過ぎ、第壱拾参鎮守府・執務室―

春風「神風型駆逐艦三番艦、春風と申します。司令官様、どうぞお見知りおきくださいませ」

瑞理「ああ…よろしく。僕がここの鎮守府の提督だよ。よろしくね」

春風「はい、よろしくお願いいたします」

雪風「しれぇ?なんだかあまり嬉しくなさそうなんですけど、どうしたんですか?」

瑞理「いやぁ、ね?親潮ちゃんを探していたんだけど……ね」

雪風「物欲センサーですね…」

春風「?あの、何か?」

瑞理「ああ…いや、何でもないよ、ごめんね。あ、そうそう。君のお姉さんの神風ちゃんはもう着任しているから」

春風「まあ、神風御姉様もいらっしゃるのですか?」

瑞理「そうそう。部屋は神風ちゃんと同じ部屋でいいかな?」

春風「構いません。あ、神風御姉様がいらっしゃるという事は、朝風さんや松風さん、旗風さんも?」

瑞理「あー…ごめん、彼女たちはまだ…見つかっていない、と言うより姿が確認されていないんだ…」

春風「そうですか………まあ、気長に待つことにしますね」

瑞理「うん、そうするといいよ。あ、後ね、大規模作戦が終わったら一応ちゃんとした説明会を開く予定だから、それまでは鎮守府の皆と顔合わせをしておくと

   いいよ」

春風「分かりました」

雪風(なんだか、落ち着いた雰囲気の子ですね!)ヒソヒソ

瑞理(そうだね、これなら大丈夫そうだね)

578: 2016/05/26(木) 21:17:10.37 ID:+ip6gkfS0
 ―翌日8時過ぎ、食堂―

春風「あ、弥生御姉様―」

弥生「へ?」

春風「あ、違った。弥生さん、おはようございます」

弥生「あ…うん…。おはよ…」

如月「弥生ちゃんに如月ちゃん?どうかしたの?」

春風「あっ、如月御姉様も…」

如月「ふぇっ?」

春風「あ、間違えました…すみません如月さん」

如月「え、ええ……別に大丈夫よ~…」

夕立「?皆、どうしたの?」

春風「あ、夕立さん…いえ、ちょっと間違えて2人の事を‶御姉様‶と呼んでしまって…」

夕立「ふーん……じゃあ、夕立の事も‶御姉様‶って呼んでほしいっぽい!」

春風「………ごめんなさい、なぜか夕立さんは‶御姉様‶と呼べないと言いますか……」

夕立「」


 ―9時過ぎ、執務室―

春風「朝のあれ……何だったんでしょう……自分でも分からなくなって………」

瑞理「ふ~ん……他にもそんな事あったの?」

春風「ええ………他にも初霜さん、白露さん、白雪さんも無意識に‶御姉様‶と呼んでしまって……」

瑞理「…………うーん…ああ、僕にはちょっとわからないなぁ…妖精さんに聞いてみたりしないと……」

春風「すみません…お手を煩わせてしまって…」

瑞理「でも、結構春風ちゃんっておっちょこちょいなんだね。少し以外だな~」

春風「うふふ……ごめんなさいね」


【終わり】

579: 2016/05/26(木) 21:23:54.38 ID:+ip6gkfS0
【キャラクター紹介】

≪春風≫

(2代目)神風型駆逐艦三番艦。艦娘No.273。両肩にかかる縦ロールと赤いリボン、赤系の和服が特徴の穏やかな女の子。少し勝気な姉の神風とは違い、いつも

優しい笑みを浮かべていて、なんか掴みどころがない。神風型駆逐艦には初代と2代目が存在していたため、その繋がりか、初代神風型駆逐艦に所属してた駆逐艦

と同名の駆逐艦のことを‶御姉様‶と呼んでしまう事もある(初代神風型駆逐艦にも‶春風‶と言う艦がいた)。ゆえに、皆からおっちょこちょいは思われている。

好きな言葉は『春風駘蕩』。

586: 2016/05/27(金) 21:11:20.06 ID:5P8uldIC0
【遅い】

 ―8時過ぎ、食堂―

天津風「いただきまーす」

時津風「いただきまぁす」

雪風「いただきます!」

島風「いただきます……」

天津風「?島風、どうかしたの?元気なさそうだけど……」

島風「え?いや、別に何ともないけど……」

時津風(嘘だ)

雪風(嘘です)

島風「はぁ……」


 ―9時半過ぎ、駆逐艦寮・休憩室―

天津風「ねえ、最近島風の様子、おかしくない?」

時津風「う~ん……そう言われればそうだね……」

雪風「今まで見たいにせっかちでもなくなりましたし、かけっこに執拗に誘ってくることも無くなったし……」

天津風「何があったのかしら……大体……1週間くらい前から?」

雪風「それって、大規模作戦を成功した日ぐらいですよね?」

時津風「でもそれとは関係ないんじゃなーい?」

白露「なんの話~?」

天津風「あ、白露……別に、最近島風の様子がおかしいな~って話をしてただけよ」

白露「え、島風?あー、確かに変だよねー。さっきだって~…」

587: 2016/05/27(金) 21:20:16.50 ID:5P8uldIC0
 ―数分前、通用口―

白露「島風!どっちが先に駆逐艦寮に戻れるか競争しよ!」

島風「………競争?」

白露「どっちが一番か、勝負よ!」

島風「あー…うん。白露が一番でいいよ」

白露「………………………えぇ?」


白露「なんてことが」

天津風「………重症じゃない」

白露「それで、『どうして?』って聞いてみたら…」


島風『たまには早くないのも悪くないかな…って』


時津風「意味が分かんないよ~」

雪風「島風ちゃんがそこまでになるなんて………どうしてでしょうか……」

天津風「ここは提督に聞いてみた方が早いんじゃないかしら?」

白露「え?でも、提督も知らない事ってあるんじゃない?」

雪風「しれぇは何でも知っていますから、多分大丈夫ですよ!」

天津風「そういう事。じゃ、行きましょ」


 ―数分後、執務室―

提督「………島風さんが前よりスピードにこだわらずむしろ遅くなったと」

雪風「何か知らないですか、しれぇ?」

時津風「流石のしれーでも分からないかなぁ」

提督「………いえ、心当たりが1つ…」

白露「へ?」

提督「あれは、大規模作戦を無事成功させた日のことなんですが……」

588: 2016/05/27(金) 21:30:32.03 ID:5P8uldIC0
 ―1週間前18時過ぎ、執務室―

提督「さて、大規模作戦を終えて万々歳、だけではなくちゃんと報告書も書かないといけないんですよねぇ」

榛名「提督もお疲れでしょう?もう何日も徹夜していましたから…。無事作戦も成功した事ですし、今日はもうお休みになられた方が……」

提督「いえ、少しでも書き進めておかないと後で内容を思い出せなくなってしまいますから」

榛名「そうですか……あ、でしたら榛名、コーヒーを淹れて来ます!」

提督「あ、すみません。ココアで」

榛名「あ、すみませんでした!では、少々お待ちください!」パタン

提督「さて、メモ程度でも残さないと…」

バァン

島風「やっほー、提督!大規模作戦クリアしたんだって?」

提督「島風さん……大規模作戦は攻略できましたが、入室する際はノックを…」


島風「2週間もかかるなんておっそーい!」プププ


提督「」ブチッ


 ―数十分後―

榛名「お待たせしました、提督!ココアのパウダーがどこにあるか忘れてしまって……」

提督「大体あなたはいつもそうやって速さに拘って皆さんに迷惑を掛けて―」クドクドクドクド

島風「はい、ごめんなさい。反省してます(正座)」

提督「今回の大規模作戦でも支援艦隊で先行しすぎて旗艦の蒼龍さんを困らせてましたし、この前だって―」クドクドクドクド

島風「はい、ごめんなさい。反省してます(正座)」

榛名「」



提督「その後大体1時間ほど説教しましたから、今の不調は多分それが原因でしょう」

天津風&雪風&時津風&白露(口は災いの門……)


【終わり】

589: 2016/05/27(金) 21:35:21.80 ID:5P8uldIC0
【キャラクター紹介】

≪島風≫

島風型駆逐艦一番艦。艦娘No.10。金髪と黒いうさ耳カチューシャ、露出の高い制服が特徴の、せっかちな女の子。最速の軍艦と言う事でスピードに拘っており、

いつも周りを振り回し気味。その性格ゆえか周りからは少し浮いており、姉妹艦もいないためぼっちに近いが、最近では少しずつ友達もできてきている様子。たまに

調子に乗って軽はずみな言動をしては提督に説教される。一緒に出撃している連装砲ちゃんは相棒で、自我を持っている。艦の性能は夕立ほどではないが強い。

好きな言葉は『疾風迅雷』。

590: 2016/05/27(金) 21:38:43.27 ID:5P8uldIC0
今日はここまでにします。

>>567
  島風の話、いかがでしたか?お気に召さないようでしたら申し訳ございません。


明日は、キリ番安価にありました響の話を書いていきます。

感想・リクエスト等があればお気軽にどうぞ。

それではまた明日。


【艦これ】総司令部日誌【その7】

引用: 【艦これ】総司令部日誌