1: 2016/08/24(水) 20:34:59.86 ID:H7uQr50e0
※注意
・艦隊これくしょんのSSで、もしも海軍司令部がこんな場所だったら、と言った感じの話です。

・人名、地名が出てきます。

・誤字脱字、妙な改行があるかもしれません。

・若干不定期更新です。

・下記のスレの続編です。
 【艦これ】総司令部日誌

・総司令部編とは関係ない1作品前のスレ
 【艦これ】艦娘達の珍解答

直近:【艦これ】総司令部日誌【その10】

それでも大丈夫と言う方はどうぞ。

お手柔らかに見ていただければ幸いです。

艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)

4: 2016/08/24(水) 20:48:21.16 ID:H7uQr50e0
【総司令部の一コマ】

 ―7時過ぎ、日本海軍総司令部・講堂―

提督「それでは本日も、皆さん一致団結して深海棲艦との戦いに臨み、平和な海を取り戻せるように頑張りましょう」

艦娘達『はい!』


 ―8時過ぎ、食堂―

司令長官「ああっ、ちょっと黎明君!今占いのコーナーやるんだからチャンネル変えないでよ!」

提督「見てると箸が進まないじゃないですか」

雲龍「まあまあ…占いも面白いし、戻してあげたらどうかしら?」

提督「……仕方ないですねぇ」ピッ

司令長官(……黎明君、雲龍君の言う事は断れないんだなぁ……)


 ―10時過ぎ、執務室―

提督「では、三日月さんを旗艦に、菊月さん、名取さん、高雄さん、龍驤さんはキス島沖へ出撃してください。目的は、三日月さん、菊月さんの練度向上です」

三日月&菊月&川内&高雄『はい!』

龍驤「えーと……きみぃ……」コソコソ

提督「はい?」

龍驤「なんであんな、名取と高雄はんなんてバインバインコンビとウチを同じ艦隊にしたの?いやがらせ?」

提督「被害妄想です」


 ―11時半過ぎ、≪万屋・明石≫―

明石「すみません提督……さっきアイオワさんがコーラを買い占めて……」

Iowa(以下アイオワ)「仕方ないじゃない!アメリカじゃコーラはソウルフード…いえ、ソウルドリンクよ!」

提督「だからって買い占めはいけません。他の皆さんも買うんですから」

アイオワ「でも~…」プシッ、ゴキュゴキュ

提督「今飲まないでください」

5: 2016/08/24(水) 20:58:20.68 ID:H7uQr50e0
 ―13時過ぎ、執務室―

五十鈴「あ~……しまったぁ、タッチの差で間に合わなかったか……」(15時間遠征から帰ってきたところ)

提督「何がですか?」

五十鈴「間宮さんの食堂……13時までだったでしょ?」

提督「ああ、それなら大丈夫ですよ。五十鈴さん達6人分の食事をとっておいてありますので」

五十鈴「ホント?よかったぁ~…」


 ―14時半前、執務室―

霧島「失礼します、司令!」ガチャッ

提督「どうかしましたか?」

霧島「戦艦寮で、金剛お姉様とウォースパイトさんが喧嘩を…」

提督「またどうして」

霧島「それが……今日の3時の紅茶の茶葉はダージリンかアッサムかで揉めて……」

提督「………チッ」


 ―16時過ぎ、≪甘味処・間宮≫―

間宮「いらっしゃいませー!って、あら?」

提督「どうも」

雲龍「こんにちは」ペコリ

間宮「夫婦そろって…どうしたんですか?」

雲龍「今日は間宮さんの所で、私達2人でスイーツでも食べようかと思いまして…」

提督「まあ、仕事が少し長引いてしまってこんな微妙な時間になってしまいましたが…」

間宮「あらあら……それじゃ、夫婦水入らずで、ってやつですね!きゃー!」

提督「微妙に違う気がしますが………」

6: 2016/08/24(水) 21:01:51.27 ID:H7uQr50e0
 ―19時過ぎ、食堂―

衣笠「ごちになるね、提督!」パクパク

提督「いえ、別にこのくらい……」

TV<ワー、ワー

衣笠「?」

TV<キャーッ!!

衣笠「ぶふっ!?」

提督「」

衣笠「………あ、ゴメンなさい……」


 ―22時過ぎ、執務室―

提督「今日も私は徹夜ですし、先に休んでくださって構いませんよ」

雲龍「分かったわ……でも、貴方もあまり無理はしないでね?」

提督「大丈夫ですよ、このくらい」

雲龍「じゃあ…おやすみなさい」

提督「ええ、おやすみなさい」

パタン

提督「…………さて、頑張りますか」カリカリカリ


【終わり】

7: 2016/08/24(水) 21:11:16.29 ID:H7uQr50e0
【キャラクター紹介】

≪提督/斑 黎明(まだら れいめい)≫

総司令部編の主人公。関東地方・東京第壱鎮守府の司令官であり、関東地方の代表提督。また、新日本海軍司令長官・軍乃 盾間の補佐を務めている。性別は

男性で、年齢は27歳。容姿は自己評価で『中の下』。勤勉で真面目な仕事人間で、物事を深読みしすぎてしまう事もある。少し前までは尖っていて、鎮守府の

艦娘達を怖がらせてしまう事もしばしばあったが、雲龍とケッコンカッコカリしてからは少し丸くなった様子。本来の提督業の仕事に加えて、総司令部としての

仕事もあるため、なかなか仕事が消化できない。物心ついたときから親類がいない、元々一般の社会人と、他と比べて奇妙な経歴を持っている。海軍に入隊した

のは、仕事をクビになり途方に暮れていたところを友人に誘われたから。前述の通り雲龍とケッコンカッコカリを済ませており、雲龍のふわふわした雰囲気と

マイペースな性格に惹かれた。日々、各方面の問題、鎮守府内のトラブルに引っ張りまわされている。

好きな言葉は『謹厳実直』。

8: 2016/08/24(水) 21:19:31.87 ID:H7uQr50e0
※今現在>>1の未所持(図鑑に登録されていない)艦娘一覧(図鑑順)

・舞風  ・大和  ・矢矧  ・武蔵  ・香取  ・伊401  ・Bismarck  ・Prinz Eugen  ・大鯨(龍鳳)  ・朝雲

・秋月  ・照月  ・高波  ・朝霜  ・U-511(呂-500)  ・Graf Zeppelin  ・Roma  ・Aquila  ・秋津洲

・瑞穂  ・沖波  ・親潮  ・海風  ・春風  ・伊26


※上記の艦の内、総司令部にはいる設定の艦娘

・舞風  ・大和  ・武蔵  ・香取  ・伊401  ・Bismarck  ・秋月  ・照月  ・U-511(呂-500)  ・Roma  ・秋津洲

16: 2016/08/27(土) 13:48:27.23 ID:4WRxaB9L0
【何気ないやり取り】

 ―10時過ぎ、執務室―

雲龍「提督…」

提督「どうかしましたか?」

雲龍「この後、天城と葛城と外に食事を食べに行く約束があって…帰りが遅くなるかもしれないのだけれど…」

提督「別に構いませんよ。姉妹の食事を、妨げる理由はありませんし」

雲龍「ごめんなさい……あ、それと…」

提督「?」

雲龍「今日は……一緒に寝てもいいかしら?」

提督「………もちろんですよ」

雲龍「ありがとう……ね」


 ―22時半過ぎ、提督の私室―

ガチャッ

雲龍「提督………こんばんは」ペコリ

提督「布団の用意まで……すみません」

雲龍「ううん、気にしないで。あなたが忙しいのは分かってるから」

提督「…ありがとうございます」

17: 2016/08/27(土) 13:58:35.70 ID:4WRxaB9L0
 ―布団の中―

提督「そう言えば、天城さん達との食事は如何でしたか?」

雲龍「とても美味しかったわ」

提督「どこに食べに行ったんですか?」

雲龍「ええと……葛城が見つけた洋食屋で…」

提督「ほう…予定が空いていれば私も行ってみたいですね」

雲龍「じゃあその時は、私達3姉妹と行く?」

提督「それもいいですが…貴女と2人きりでも行ってみたいです」

雲龍「……ふふっ。そう言ってくれると、嬉しいわね」

提督「………」

雲龍「ところで、提督はいつも1人で寝る時はベットだったわよね?」

提督「……ええ」

雲龍「煎餅布団でも大丈夫かしら?今更だけど…」

提督「……私は別に、煎餅布団でも寝れますよ」

雲龍「そう………よかった…」

提督「………」

雲龍「……?提督?」

提督「……ZZZ……ZZZ…」

雲龍「………寝ちゃったか…」

雲龍(もっと、色々な事をしてみたいけど…でも提督はいつも仕事で疲れてるし……)

チュッ

雲龍(今はこうして一緒に寝られることだけでも、幸せと思わなくちゃ)

雲龍「………おやすみなさい」


【終わり】

18: 2016/08/27(土) 14:08:07.63 ID:4WRxaB9L0
【キャラクター紹介】

≪雲龍≫

雲龍型正規空母一番艦。艦娘No.201(改はNo.206)。雲のように見える癖のある銀髪と、金色の眠たげな瞳が特徴の、ぽやぽやした雰囲気のお姉さん。感情の

起伏が乏しく、物静かで何を考えているのかよくわからない感じだが、根は至って真面目。戦時急造艦だったせいか、ずっと質素な食生活を送っていたせいで、

ちょっと前までは現代の食べ物を食べる度に腹痛を催していたが、最近は慣れてきた模様。提督とケッコンカッコカリし、まったりと結婚生活を送っているが、

提督が多忙なため、もっと二人で色々してみたいという願望がある。妹たちとの仲も良好で、特に天城のことを可愛がっている。

好きな言葉は『待てば海路の日和あり』。

22: 2016/08/27(土) 20:51:44.79 ID:4WRxaB9L0
【新しい手伝い】

 ―14時過ぎ、執務室―

提督「…………」カリカリカリ

コンコン

提督「はい」

司令長官「失礼するよ、黎明君」ガチャ

提督「どうしましたか?」

司令長官「この書類、できたから目を通しておいてね」スッ

提督「あ、はい。分かりました」

司令長官「じゃ、儂は戻るね」

パタン

提督「…………おかしい」

雲龍「?何がかしら?」

提督「司令長官の書類処理スピードが上がっている……」

雲龍「それは喜ばしい事じゃ……」

提督「いえ、あのへっぽこな司令長官がここまでできるとは思いませんし…何かありますね」

雲龍「何か、って?」

提督「それを確かめてみましょうか」ガタッ

23: 2016/08/27(土) 21:04:06.59 ID:4WRxaB9L0
 ―数分後、司令長官執務室―

江風「ほらほら、司令長官!ここまた間違ッてンぞ!」

司令長官「え?あ、ホントだ……」

江風「早く仕事片付けねェと、間宮さんトコのかき氷無くなッちまうぜ~!」

司令長官「ゴメンゴメン…すぐに直すから…」

江風「ッと、この書類チェックだ。頼むぜ」

司令長官「ん。了解」


提督&雲龍「ああ、そういう事(ですか)」


司令長官&江風「!!?」ビクゥ

提督「驚きすぎでしょう」

江風「な、何だ…誰かと思えば提督と雲龍センパイか…」

司令長官「ノックぐらいしてよ……」

提督「最近司令長官の仕事スピードが上がったと思ったら……」チラッ

江風「?」

提督「……まさか、買収するとは」

司令長官「何で君は、儂が真面目に働きだしたって考えに至らないんだ」

24: 2016/08/27(土) 21:16:30.24 ID:4WRxaB9L0
江風「イヤイヤイヤ!違うンだよ提督!これはあたしが好きでやってる事で!」

提督「え?」

江風「ほら、司令長官には日頃から相談事とかに乗ッてもらッてるから…そのお礼も兼ねてッて…」

司令長官「江風君、結構仕事ができる子でねぇ…いやぁ、助かってるよ」

提督「………まあ、司令長官は人を買収をするような人柄ではありませんし、そんな頭もないですし…分かりました」

司令長官「君さぁ、さらっと儂をディスるの止めてくれない?」

提督「しかし、司令長官の手伝いばかりしていると、白露型の皆さんと遊んだりできないのでは?」

江風「いや、流石にそれは無いさ。白露の姉貴たちや他の皆との約束があッたらそッちを優先してる。ま、暇な時はここにいるッて感じだな」

提督「なるほど………江風さん」

江風「ん?」

提督「まさかとは思いますが、司令長官から無理やりやらされているなんてことはありませんよね?」

江風「だからそれはねェッて」

提督「………分かりました。江風さんがそうしたいと思うのでしたら、そうしてくださって構いません。ただ…」ジロッ

司令長官「?」

提督「過労で倒れさせたりしたら、ただじゃ済ましませんよ」

司令長官「大丈夫だって、ホント」


【終わり】

25: 2016/08/27(土) 21:21:25.21 ID:4WRxaB9L0
【キャラクター紹介】

≪司令長官/軍乃 盾間(いくさの じゅんま)≫

新日本海軍二代目司令長官。性別は男性で、年齢は47歳。少し太り気味な、恰幅の良い体格をしていて、性格は温厚・おおらか。仕事はやればできる方だが、

前までサボり癖があった。今では江風がたまに手伝ってくれているため、仕事のスピードは上がっている。法律やルールに固執する事を嫌い、多少自由でもまあ

良いじゃないかという考えを持っているため、(主に斑提督の)多少の越権行為も見て見ぬフリをしている。その性格と年長者ゆえか、艦娘達からもよく相談を

受ける事が多い。人を見る目はあり、全国の提督達の性格をほぼ把握している。提督からの暴言、折檻も最後には許すくらいには気が大きい。

好きな言葉は『治に居て乱を忘れず』。

26: 2016/08/27(土) 21:26:34.17 ID:4WRxaB9L0
≪江風≫

白露型駆逐艦九番艦。艦娘No.259(改二はNo.269)。赤紅色のロングヘアーとバランスのいい体が特徴の、血気盛んな女の子。とても好戦的で、深海棲艦との

戦いも楽しみながらやっているように見える。他の白露型の皆と仲が良く、白露とはよく競争をしている。元々提督の事が好きだったが、雲龍がケッコンカッコ

カリしたことでかなりのショックを受けている。司令長官に良く相談事をしているせいか、司令長官とはとても仲が良く、時間がある時は仕事を手伝っている。

夜戦も好きなため、川内と一緒に夜戦に行く事も多々ある。海風が来る日をずっと待っている。

好きな言葉は『櫛風沐雨』。

32: 2016/08/28(日) 14:14:29.01 ID:29EnFTu00
【水着】

 ―14時過ぎ、執務室―

ミーンミンミンミン・・・

吹雪「…あ、暑いですねぇ……」グデー

提督「そうですねぇ」カリカリカリカリ

吹雪「司令官は暑くないんですか?半袖とはいえ、そんな軍服をぴっちり着て…」

提督「ここは冷房が効いていますし、心頭滅却すれば火もまた涼し、と言う言葉もあります」

吹雪「司令官は凄いですねぇ…」

提督「……しかし、この暑さも異常らしいですしね」

吹雪「ええ、NASAも今年が最も暑いって言ってましたし…」

提督「こう暑いと、冷たいものが恋しくなります」

吹雪「そうですね、私もラムネとかを結構飲んでますし…」

提督「そして暑くなると……」

吹雪「?」


 ―15時前、休憩室―

白露「あ~つ~い~……」ノビーン

村雨「あら、白露ちゃんってば、顔に畳の痕ついてるわよ~?」

夕立「ふふっ、変ぽい」

時雨「畳の跡ってなかなか消えないよね…」


提督「水着で過ごす子が出てくる、と」

吹雪「ああ……」

33: 2016/08/28(日) 14:20:47.83 ID:29EnFTu00
提督「まあ、一部を除いた白露型の子たちは去年も水着でしたし…」


朧「神通先輩タフだよねぇ…こんな炎天下であんな訓練するなんて…」

漣「もうむりぽ……」フラフラ

潮「あっ、わっ、漣ちゃん大丈夫?」

曙「んもう…ほら、ポカリ飲みなさい」スッ

漣「ktkr!!」


提督「第七駆逐隊も去年はそうでしたからね」

吹雪「皆可愛らしい水着だね~」

曙「こっ、これは漣に着せられて!!」

朧「え?でも曙さっきは『水着は軽くて動きやすいわね…♪』って言ってなかったっけ?」

曙「あーあー!聞こえない!何にも聞こえない!!」


五十鈴「ちょっと~、五十鈴を置いてかないでよ」


提督「…貴女も水着になりましたか」

五十鈴「え?何か変?」

提督「もう少し恥じらいをですね…」

五十鈴「別にいいじゃない。こうも暑いとあの制服じゃ暑いのよ。特に胸が蒸れて―」


龍驤「」バキィ

流星妖精「彗星艦載機の羽が折れた!」

彗星妖精「この人でなし!」

34: 2016/08/28(日) 14:26:42.58 ID:29EnFTu00
提督「戦艦の方々も、イタリアさんは去年はそうでしたからまあいいとして…」

榛名「あっ、提督!こんにちは!」

提督「まさか……榛名さんが水着を着るとは…」

榛名「榛名は大丈夫です!」

提督「常識的に大丈夫じゃありません」

比叡「私は止めといた方がいいって言ったんですけど……」

榛名「でもこの暑さですと…普段の服では倒れてしまいそうです…」

提督「貴女の横の比叡さんはその普段の服で大丈夫みたいなんですけど」

比叡「気合!入れれば!暑さも気になりません!」

吹雪「おお!心頭滅却すれば火もまた涼し、ですね!」

比叡「そうそう、それです!」

提督「ふむ……」


提督「皆さんもう少し恥じらいを持ってもらいたいものです…深海棲艦と戦っているとはいえ、女性なんですし」

吹雪「ま、まあ…自分の水着を皆に披露したいって気持ちもありますから…」

提督「実際に海で見せればいいものを…」

吹雪「私達いつも海にいますけどね……」

提督「そう言う意味ではなくてですね…っと、大淀さんに用があったんでした」

吹雪「あ、大淀さんなら多分通信室にいると思います」

35: 2016/08/28(日) 14:30:41.10 ID:29EnFTu00
 ―数分後、通信室―

コンコン

提督「大淀さん、任務の件で話が…」ガチャ


大淀「あ……///」←水着


提督「あっ……たん、で…………」

吹雪「司令官?どうしたんで―あ」

大淀「あ、こ、これは………通信室は暑くて………決して新しく買った水着を見せようというわけでは………///」アタフタアタフタ

提督「………大淀さんがこれだと…」

提督「もう、ダメみたいですね………」

大淀「……なんか、ごめんなさい……///」


【終わり】

36: 2016/08/28(日) 14:39:29.94 ID:29EnFTu00
【キャラクター紹介】

≪大淀≫

大淀型軽巡洋艦一番艦。艦娘No.183。長い黒髪と青いヘアバンド、アンダーリムのメガネが特徴の、知的な感じのお姉さん。鎮守府では電文通信、作戦要綱作成

など、提督のサポートを主としている。だからと言って戦闘が不得手と言うわけではなく、腕っぷしはそれなりに強い。鎮守府を裏で操っているという、黒幕説

があるが、それは単なるイメージに過ぎず、実際は鎮守府を優しく見守っている。見た目に反して下着は結構きわどい。

好きな言葉は『有言実行』。

39: 2016/08/28(日) 21:03:56.40 ID:29EnFTu00
【あだ名】

 ―数日前15時過ぎ、執務室―

水無月「睦月型駆逐艦、その六番艦、水無月だよ。遅れてごめん。皆、よろしくね!……えへへっ」


文月「ふわぁ、水無月ちゃんだぁ~」

水無月「おっ、ふみちゃん!久しぶり~」

長月「水無月だと?久しいな!」

菊月「おお、やっと会えたな」

水無月「ながなが、きくちん!久しぶり~!」

長月「なあ、その呼び方止めてくれないか…恥ずかしいぞ…」

菊月「菊月のことも、菊月と呼んでくれ。いくら菊月でもそれは恥ずかしい…」

水無月「え~?呼びやすいけどなぁ、ながながときくちん」

皐月「え、水無月?」ヒョコッ

水無月「あっ、さっちん!」

皐月「その呼び方は止めろよ~!恥ずかしいじゃんか~!」

水無月「え~……」


 ―翌日8時過ぎ、食堂―

提督「あ、おはようございます。水無月さん、ふみちゃんさん、さっちんさん、ながながさん、きくちんさん」

水無月「おはよ~」

文月&皐月&長月&菊月「あだ名にさん付けはやめてよ(くれ)!!」


【終わり】

40: 2016/08/28(日) 21:09:11.81 ID:29EnFTu00
【飛燕】

 ―数日前13時過ぎ、執務室―

大淀「提督!鎮守府に向けて、敵機接近中!」

提督「ただちに基地航空隊で迎撃しましょう。瑞鳳さん、基地航空隊の準備は?」

瑞鳳「上々です!」


 ―基地航空隊サイド―

飛燕妖精「行くぞ!この鎮守府は我々が何としても守り抜く!」

烈風妖精&紫電改二妖精「応!」

飛燕妖精「発艦始め!」

バルルルルルル

飛燕妖精「敵機発見、かかれぇ!」

ズガガガガガガ、ガガガガガ

ボゴフッ

新型艦載機「グオオオオオオオオ……」

飛燕妖精「よし!」


 ―同時刻、地上―

提督「やはり、飛燕さんは基地防空に秀でていますね。飛燕さんのいなかった春の大規模作戦の時より、鎮守府の被害が少ないです。あの拡張作戦を成功させて

   正解でした」

瑞鳳「かっこいいな~……飛燕…積みたいなぁ~…」

提督「あれは航空隊専用であって、空母に装備するものではありません」

瑞鳳「でも明石さんなら、何とか出来るかも……」

提督「明石さんはそんな万能じゃありませんよ」


【明石「え、できますよ?」 提督「やめろ」】

41: 2016/08/28(日) 21:15:02.93 ID:29EnFTu00
【ネイティブ】

 ―数日前18時過ぎ、執務室―

Warspite(以下ウォースパイト)「我が名は、Queen Elizabeth class Battleship Warspite! Everyone,よろしく頼むわね」


天龍「え、な、何だって?」

摩耶「ネイティブすぎて何言ってるかわからなかった……」

天龍「クイーン・エリザベス…って言ってたのは何となくわかったけど…」

金剛「Hey!そんなときは英国生まれのMeの出番ネー!」

天龍「おお、そうだな!」

摩耶「頼むぜ、金剛先輩!」

金剛「任せてくだサーイ!」


ウォースパイト「―――――――――――――――――――?」

金剛「―――――――――――!」

ウォースパイト「―――――――!――――――――――。――――?」

金剛「――――!」


天龍「なんて言ってたんだ?」

金剛「何言ってるのか全然分かんなかったネー!」

摩耶「おい」

※結局提督が何とかしてくれた。


【終わり】

42: 2016/08/28(日) 21:22:25.19 ID:29EnFTu00
【キャラクター紹介】

≪水無月≫

睦月型駆逐艦六番艦。艦娘No.281。左右非対称の青いショートヘアと、ショートパンツが特徴の、活発な女の子。着任したてで実力はまだ未知数。睦月型の皆と

仲が良いが、その中でも皐月と、同じ第二十二駆逐隊の文月、長月、菊月とはとても仲が良く、あだ名で呼ぶ仲。ただしあだ名を呼ばれている当人たちは文月を

除き少し不満気味。笑い癖があるのか、いつもにこにこ笑っている。好きな花は朝顔。髪の毛のセットには少し時間を掛けている。

好きな言葉は『百花繚乱』。

49: 2016/08/31(水) 21:26:13.70 ID:LX6027KK0
【珊瑚諸島で】

 ―14時過ぎ、珊瑚諸島沖・Cマス(敵任務部隊)―

雲龍「稼働機、発艦始め!」バシュシュシュッ

ボゴォゥ

空母ヲ級Flagship「ウアアアア……」撃沈

雲龍「ふぅ……敵衛無し。討伐完了ね」

長門「皆、大丈夫か?」

古鷹「ええ、問題ないです」

大井「こっちも、平気よ」

葛城「私は大丈夫だけど、雲龍姉は?」

雲龍「私は平気。隼鷹は…」

隼鷹「あー…ちょっと喰らったけどまだ行ける行ける」小破

雲龍「そう……このまま行こうと思うけど、行ける?」

隼鷹「別に大丈夫だって」

雲龍「なら、このまま進軍しましょう」

皆『了解!』


 ―数時間前、執務室―

雲龍「珊瑚諸島沖に?」

提督「ええ。そこへ向かう第一艦隊の旗艦を、貴女にやっていただきたいんです」

雲龍「旗艦は別に構いませんが…なぜ珊瑚諸島沖に?」

50: 2016/08/31(水) 21:39:42.11 ID:LX6027KK0
提督「大分前に南方海域を攻略する事は出来ましたが、中部海域の最初の海域・中部海域哨戒線は、他の鎮守府からの情報によると潜水母艦を連れて行けば

   戦闘が最も少なくかつ敵もそれほど強くない編成と戦う事になり、攻略が楽になるそうです」

雲龍「……そう言えば、うちに潜水母艦は…」

提督「いないです。しかも、今のところ確認されている潜水母艦の艦娘は大鯨さんのみ。そして見つかるのは沖ノ島沖戦闘哨戒と珊瑚諸島沖だけ。沖ノ島戦闘

   哨戒は前に一度出撃しましたがまだ戦力不足ですので、それなりに戦果も入る珊瑚諸島沖に行く事にします」

雲龍「…分かりました」


 ―珊瑚諸島沖・Dマス(敵機動部隊本隊)―

雲龍「さあ、もうすぐ会敵区域よ。気を引き締めて」

葛城「分かったわ!」

隼鷹「んー……」

長門「どうかしたか?」

隼鷹「いや、なんかさぁ…。雲龍さんって、ケッコンカッコカリしてからなんか変わった感じしない?」

長門「……そうだろうか」

隼鷹「そうだって。ケッコンする前なんてぽやぽやしてて不安な感じがしたじゃん」

大井「言われてみれば……」

古鷹「ああ…確かにそうかも」

葛城(なんだか雲龍姉が失礼な評価を受けてる気がする…)

雲龍(……珊瑚諸島沖の敵中枢艦隊には、装甲空母姫か南方棲戦鬼がいる…彼女たちは他の深海棲艦と比べて知能が高い…。彼女たちが狙うとしたら…)

雲龍「隼鷹、敵の艦載機と砲撃に注意して。大井も。他の」

隼鷹「え?お、おう」

大井「わ、分かりました…」

雲龍(おそらく、装甲の薄い彼女たちを先に狙う…と、思う)

葛城「…すごいね、雲龍姉」

雲龍「え、何が?」

51: 2016/08/31(水) 21:50:35.12 ID:LX6027KK0
葛城「だって前は、『まあ何とかなるわよ』ってやけに楽観的だったのに、隼鷹さんと大井さんに敵の攻撃に注意するように注意したりするし…」

雲龍「…そうかしら…」

雲龍(確かに……自分でも変に思えるくらい頭も冴えてる……前はこんな事は無かったけど……)

雲龍「!」ピクッ

雲龍「彩雲より入電!敵艦隊発見、距離8000、敵影6、南方棲戦鬼1、空母ヲ級Flagship2、戦艦タ級Elite1、駆逐ロ級Flagship2!」

隼鷹「あーらら…一番重い編成か……」

長門「ならば腕が鳴る…!」パキポキ

雲龍「艦隊、単縦陣!隼鷹、葛城は第一次航空隊発艦準備!長門は第一次航空隊発艦後、隼鷹の前について」

葛城「了解!」

隼鷹「ほいさっさ!」

長門「分かった!」

古鷹「敵艦発見!」

雲龍「第一次航空隊、発艦始め!」

シュシュシュ

隼鷹「んで、あたしが長門の後ろにと」ザザザ

長門「おそらく、敵の攻撃を警戒してのことだろう」

ズダダダダダダッダ

雲龍(不思議……艦載機の操作も、前より少し楽になった気がする……)

ドボン、ドボン、バシャン

雲龍「制空権確保!」

葛城「ヲ級Flagship2隻相手に…やった!」

大井「喜ぶのは早いわよ!私の甲標的、受けて見なさい!」

52: 2016/08/31(水) 22:01:41.50 ID:LX6027KK0
雲龍「大井、駆逐艦を狙って」

大井「え、はい。了解ですっ!」バシュッ

シューーーーーーーーン

ドゴゥ!

駆逐ロ級Flagship「ウォォォォォォォ…」撃沈

大井「よっし!」

古鷹「でも、航空戦で敵を沈められなかったのは残念だね…」

葛城(ねえ、雲龍姉…どうして大井さんに駆逐艦を狙わせたの?)ヒソヒソ

雲龍(大井は前の3回の戦闘で少し疲労している…。1回は潜水艦との戦いだったとはいえ、疲れで照準が狂う事はよくあるわ。迂闊に戦艦や空母を狙って

   ダメージが入りきらなかったら、敵を1隻も沈められずに苦戦を強いられるだろうし…)ヒソヒソ

葛城(そっか…)ヒソヒソ


 ―深海棲艦サイド―

南方棲戦鬼(くそっ……あの雷巡、おそらくこちらの戦力を削るためにタ級かヲ級を狙ってくると思ったが…まさか駆逐艦を狙うとは…)

戦艦タ級Elite(私とヲ級さんは南方棲戦鬼さんから回避行動の指示を受けていたから、おそらく雷巡の攻撃は避けられたはず…けど、駆逐艦の子たちは回避行動

        についての説明を受けてなかった…)

空母ヲ級Flagship(その上…私達は先の航空戦で艦載機をほとんど撃ち落とされた……これでは第二次攻撃でろくに攻撃できない…!)

南方棲戦鬼(しかも、ヲ級2隻の攻撃であの軽空母を潰そうと思ったが、あの戦艦が前にいるせいで攻撃も通らず……戦艦の装甲は厚い。もし、ヲ級の艦載機が

      撃ち落とされなかったとしても、軽空母に攻撃は届かなかったという事か……)


長門「ふん、焦ってるな」

隼鷹「雲龍さんの思ったより考えられていた作戦に舌を巻いてるんじゃね?」

雲龍「あまり褒めても何も出ないわよ。さ、戦闘始め!」

53: 2016/08/31(水) 22:07:49.74 ID:LX6027KK0
南方棲戦鬼(くそっ…こうなったらまともに戦うしかない…!狙いは、あの軽空母か雷巡!)ガシャン

長門「させぬ!っ撃てーーーーーーー!」

ドゴゴゥ

南方棲戦鬼「グッ……!?」中破

南方棲戦鬼(しまった…照準がズレて……)ドォォォン

隼鷹「あらよっと」ヒョイ

雲龍「ナイスよ、長門」

長門「どうってことない。さあ、トドメはお前が…」

雲龍「待って。まず他の艦を小破させないと…」

葛城「ああ、庇えないようにするためね」

雲龍「そういう事、第二次航空隊発艦!」シュシュシュッ

戦艦タ級Elite(高角砲で…迎え撃つしかない!)ズドドドドドン

ヒュンヒュヒュヒュン

戦艦タ級Elite(全て避けられた……!?)

ドゴオオオン!!!

戦艦タ級Elite「ウアァァァァァ……」撃沈

隼鷹「おお、ワンパン大破」

大井「壮観ねぇ」

古鷹「この隙に……撃てー!」ダァァァン

空母ヲ級Flagship「クッ…」中破

南方棲戦鬼(どういうことだ……ここまで我々が手玉に取られるとは…)

大井「海の藻屑となりなさいな!」ズダァァァン

駆逐ロ級Flagship「!?」撃沈

54: 2016/08/31(水) 22:13:22.34 ID:LX6027KK0
葛城「攻撃隊、発進!」ギューーーーン

バゴォォォォォ

空母ヲ級Flagship「グハッ……!」撃沈

長門「とどめだ、雲龍!」

雲龍「もちろん。第二次航空隊、発艦開始!」バルルルルルルル

南方棲戦鬼(馬鹿な……こうも簡単に我々が沈められるなど……!)

天山(六○一空)妖精『狙い、南方棲戦鬼!』

流星(六○一空)妖精『狙い、よーし!』

南方棲戦鬼(なぜ……どうして、こんな……)


雲龍「…………」キラーン


南方棲戦鬼「!」

南方棲戦鬼(……ケッコン、か)

ドオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!


雲龍「全艦沈黙、戦闘終了ね」

長門「今回のMVPは間違いなく雲龍だな!」

古鷹「そうですね…的確な指示に攻撃、素晴らしいです!」

雲龍「……ありがとう、ね」



 ―17時半過ぎ、執務室―

提督「………ま、大鯨さんを見つけられなくては意味無いんですけどね」

皆『……はい』


【終わり】

61: 2016/09/03(土) 20:55:45.59 ID:93ECqTYD0
【商売魂】

 ―17時過ぎ、≪甘味処・間宮≫―

速吸「ふー…なんとか夏を乗り越えられましたね…」

間宮「そうねぇ、今年は異常なまでに暑かったし…」

伊良湖「これからは少しずつ涼しくなっていくと良いですね!」

間宮「そうね。じゃあ速吸ちゃん、悪いけどそのかき氷器、棚にしまっておいてくれるかしら?」

速吸「あ、しまっちゃうんですか?」

間宮「ええ、もう涼しくなるだろうし」

速吸「分かりました!」

ラジオ『えー、それでは来週一週間のニュースです』

速吸「ええと、この棚だったっけ…」

ラジオ『来週は水曜までは雨になる模様です。また、気温も高くなるため蒸し暑くなるでしょう』

間宮&伊良湖「」ピクッ

ラジオ『水曜以降は、再び気温が高くなりまた日差しの強い日になりそうです』

間宮&伊良湖『速吸ちゃん!』

速吸「は、はい!?」

間宮「かき氷器しまっちゃだめ!」

伊良湖「また来週から暑くなるから!」

速吸「え、でも…」

間宮「また暑くなったら駆逐艦の子たちがかき氷を欲しがるから!顧客のニーズに応えるのが飲食店だから!」

伊良湖「この前買ったシロップも余ってますから!このままじゃシロップのコストが無駄になっちゃうから!」

速吸(この人たち、艦娘ですよね……?)


【終わり】

62: 2016/09/03(土) 21:04:53.82 ID:93ECqTYD0
【行動理由】

 ―16時半過ぎ、伊豆第壱拾参鎮守府・執務室―

Aquila(以下アクィラ)「艦隊帰投しましたー……」大破

第壱拾参鎮守府提督(以下瑞理)「お疲れさん…また派手にやられたね…」

アクィラ「ごめんなさいー……報告は陽炎さんに任せますので、入渠して来ていいですかー…?」

瑞理「うん、大丈夫だよ。ゆっくり入っといで」

アクィラ「失礼しまーす……」パタン

瑞理「うーん……なっかなかどうして…」

陽炎「…アクィラさん…装甲が軽空母よりも低いから敵の砲撃をもろに受けたらひとたまりもないのよねー……」

瑞理「困ったなぁ…改造すれば多少は強くなるけど、まだまだ先だねぇ…」

陽炎「……変な事言うようで悪いけど、アクィラさんってあまり正規空母としてはそれほど強くないって話じゃない?それなのに、わざわざ何度も出撃してまで

   仲間にするほどだったのかなー……って………」

瑞理「ふっ……分かってないねぇ、陽炎ちゃん」

陽炎「へ?」

陽炎(まさか、『艦娘なら皆仲間。仲間を迎え入れるのは当然』とか思ってるのかな……)

瑞理「苦労してまで仲間にした理由?決まってるじゃない」

陽炎「……」ゴクリ


瑞理「強かろうが弱かろうが可愛い女の子がいるって聞いたら全力で迎えに行くのが男ってもんだよ!」


陽炎「どんだけバカなの!?」


【終わり】

63: 2016/09/03(土) 21:11:16.09 ID:93ECqTYD0
【キャラクター紹介】

≪瑞理 兆(みずり きざし)≫

中部東海地方・伊豆第壱拾参鎮守府の司令官。また、中部東海地方代表提督。性別は男性で、年齢は27歳。かつては‶最強の雪風提督‶と呼ばれるほどの強運の

持ち主だったが、最近はそうでもないっぽい。女癖が悪く軽薄なスケコマシだが、根は博愛主義者。その性格ゆえ、鎮守府の艦娘全員とケッコンカッコカリを

果たしており、ハーレムと化している。下らない理由から総司令部の斑提督とは犬猿の仲な状態にあり、互いに協力する姿勢を見せつつ裏切るチャンスを伺う

感じ。しかし戦果は国内トップであり、その戦術は司令長官も舌を巻くほど。同鎮守府に勤務している禊整備員と明石の恋を全面的に応援している。前述の通り

全ての艦娘とケッコンカッコカリしているが、最初にケッコンカッコカリした嫁艦は雪風。

好きな言葉は『据え膳食わぬは男の恥』。

72: 2016/09/04(日) 21:12:04.60 ID:Gd2FJmsn0
【ながもん】

 ―16時過ぎ、休憩室―

睦月「でさー」

如月「へぇ~…そうなの」

皐月「知らなかったなぁ~」


長門「………」コツコツ


睦月「あ、長門さん!こんにちは~!」

長門「む?」

皐月「長門さん、こんにちは!」ペコリ

長門「睦月に皐月…如月もか」

如月「どうかしたんですか?」

長門「いや、な」

ギュッ

睦月&皐月「!?」

長門「いやぁ~、お前たちはいつも可愛いなぁ~!」スリスリ

睦月「わっ、わふっ…長門さん、どうしたの!?」

皐月「くすぐったいよぉ~!」

長門「いやぁ、可愛いものには目が無くてなぁ~」ナデナデナデ

如月「あぅ、あうぅぅ……///」


長門「………何をしてるんだ?」


睦月&如月&皐月「え?」

73: 2016/09/04(日) 21:21:50.18 ID:Gd2FJmsn0
睦月「えーっと、つまりぃ……」

皐月「さっきボクだちに抱き付いてきたのは、別の鎮守府の長門さんって事?」

長門「ああ、その通りだ」

第弐拾伍鎮守府の長門(以下ながもん)「すまんな、私は第弐拾伍鎮守府の長門だ。先ほどは済まなかったな」

睦月「いや、それはいいんだけどぉ……」

如月「私達の鎮守府の長門さんとは大違いね…」

長門「…大体想像がつくが、何をしたんだ?」

睦月「『お前たちはいつも可愛いなぁ~』って言いながら睦月と皐月ちゃんを抱きしめて……」

如月「私の頭をわしゃわしゃ撫でて来て…」

長門「………まったく、ビッグセブンの名が泣くぞ…」

ながもん「失礼な。私は自分の感情に素直になってるだけさ。私は可愛いものが好きでね」

長門「だからって、他人の鎮守府の駆逐艦にまで抱き付くのは如何なものかと思うが?」

ながもん「それについては済まないと思っている。だが、彼女たちもウチの鎮守府のみなと同様、いやそれ以上に可愛い気がして…」

長門「発想がもはや犯罪者だぞ」

ながもん「私は悪くはないさ。皆が可愛いのが悪い」

長門「発言まで犯罪者だぞ」


提督「………何してるんですか、」


長門&ながもん「?」

74: 2016/09/04(日) 21:33:53.05 ID:Gd2FJmsn0
 ―数分後―

提督「私はどちらかと言えば真面目な方の長門さんを重宝しています」

長門「やはりな」フンッ

ながもん「?」

提督「第弐拾伍鎮守府の提督に聞いた話ですが、そちらの長門さんは駆逐艦の子たちを危険な海域に投入させまいと、発案に対して口を出しているそうですね。

   そんな個人の感情で艦隊の運用を左右するのは、正直言ってビッグセブン以前に海軍として失格です」

ながもん「ぐぬっ……」

長門「だろうな」

提督「まあ、個人の感情を艦隊運営にまで挟むのは論外ですが、艦隊運営に支障が出ない程度にはまあ構わないと思います」

ながもん「そうか…確かにそうだな」

提督「あと、他人の鎮守府の駆逐艦の子まで手籠めにするのは止めてください」

ながもん「うむ………」


 ―17時過ぎ―

ながもん「それでは、失礼するぞ!」

提督「お気をつけてお帰り下さい」

パタン

提督「……まあ、鎮守府の環境によって艦娘の性格にずれが生じるのはよくあることですので、気を悪くしないでください」

睦月「ううん、別に気を悪くなんてしてないよ?」

如月「むしろ、真面目な長門さんもあんな感じの面があるんだなぁって」

皐月「得した気分だよ!」

長門「……私のイメージが……」ズーン

提督「貴女は真面目なままでいてください」


【終わり】

75: 2016/09/04(日) 21:39:51.14 ID:Gd2FJmsn0
【キャラクター紹介】

≪長門≫

長門型戦艦一番艦。艦娘No.1。ロングストレートの黒髪と、赤い瞳が特徴の勇ましいお姉さん。ビッグセブンの一人であることを誇りに思っており、鎮守府の

皆からはとても頼りにされている。戦闘の腕はピカイチで、デスクワークも得意。さらに頭も冴えているため、提督代理業を任されることもある。軍艦・長門の

最期がアメリカにまつわる事から、前まではアメリカのことを毛嫌いしていたがアイオワとの交流を経てその面は無くなった。料理・ファッションには疎い。

好きな言葉は『有言実行』。

76: 2016/09/04(日) 21:41:12.59 ID:Gd2FJmsn0
今日はここまでにします。

前スレで真面目長門&ながもん長門の話、いかがでしたか?お気に召さないようでしたら申し訳ございません。

次の投下では、また小ネタをいくつか投下していきます。

感想・リクエスト等があればお気軽にどうぞ。

それではまた。
【艦これ】総司令部日報【その2】

77: 2016/09/04(日) 21:43:57.88 ID:Oq9aQrDJO
乙です
浴衣秋月ちゃんお願いします

引用: 【艦これ】総司令部日報