82: 2016/09/09(金) 20:38:28.90 ID:fTLFsC3y0
こんばんは、>>1です。




それでは、投下していきます。
艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)
83: 2016/09/09(金) 20:49:31.25 ID:fTLFsC3y0
【記録課】

 ―15時過ぎ、記録課―

鳥海「お茶が入りました」

霧島「あ、ありがとうございます」ペコリ

鳥海「いえいえ。それにしても、記録課にも大分余裕ができましたよね」

霧島「そうですね…ついこの間までは7徹なんてあったくらいなのに、今は夜にちゃんと寝られますから…」

鳥海「これも、司令官さんと妖精さんが仕事を引き受けてくれたから…」

霧島「まあ、最初からそうすればよかったじゃない、っていうのは内緒ですけど」

鳥海「そうですね」フフッ

霧島「それにしても、目の下の隈、消えてないですよ…」

鳥海「それを言ったら霧島さんだって」

霧島「はぁ……。私も女性だからお肌には敏感なのに……」

鳥海「目の下の隈って、感じ悪いって感じしますよね…」

霧島「特に女性のは…陰気、不潔ってイメージが強いですし」

鳥海「何とかしないと……」

霧島「明石さんなら何とかしてくれますかね?」

鳥海「そうですね、今度聞いてみましょうか」

霧島「よし、じゃあまた仕事を再開しますか」

鳥海「はい!」


【終わり】

84: 2016/09/09(金) 20:57:40.80 ID:fTLFsC3y0
【友情崩壊】

 ―16時過ぎ、執務室―

コンコン

提督「はい」

暁「失礼するわね、司令官」

提督「何か御用ですか?」

暁「マリ○カートを貸してほしいんだけど…」

提督「ああ、そう言えば第六駆逐隊は今日は非番でしたね」

暁「それで暇になっちゃって、この前借りたゲームをしようかと」

提督「そういう事ならわかりました。取ってきますので少し待っていてください」


 ―数分後、休憩室―

暁「借りてきたわよ~!」

響「じゃあ早速やろうか」

雷「ふっふ~ん、攻略サイトとか見てばっちりよ!」

電「い、電も頑張るのです!」

暁「じゃあキャラを選んでと…」カチカチ


暁「あっ、響!暁のスター返してよ!」

響「これも戦略だよ、暁」

ビシャーン

雷「ふっふっふー!これこそ秘儀、‶1位サンダー‶よ!」

響「卑劣な…っ!」

電「電はキラーで無事なのです」キィィィィィィィン

雷「なんですって―あーコースアウトォ!!」


 ―19時過ぎ、食堂―

暁「………」ツーン

響「………」ツーン

雷「………」ツーン

電「………」ツーン

葛城「あの子たち、何かあったの?」

提督「このゲームのせいですよ、多分」スッ

葛城「あー…友情崩壊ゲームか……」


【終わり】

85: 2016/09/09(金) 21:03:05.46 ID:fTLFsC3y0
【腕前】

 ―数日後15時過ぎ、執務室―

暁「そう言えば、司令長官もあのゲームやるの?」

司令長官「あー、あのゲームね。儂もたまにやるよ」

暁「司令長官って、どれくらいの強さなんだろ…」

響「ぜひ腕前を見てみたいね」

司令長官「そうだねぇ…じゃあ、試しに儂とやってみる?」


 ―16時過ぎ、休憩室―

暁「それじゃ、行くわよー!」

響「司令長官、本気で行くからね」

司令長官「久々だから、腕が鈍っているかもしれないけど……」


START!

……

GOAL!!


暁&響「」

司令長官「あ~、久々だけど楽しかったねぇ」1位

暁(一回も抜けなかった……ですって?)3位

響(この司令長官………できる!)2位


【終わり】

91: 2016/09/10(土) 21:10:09.36 ID:79AI03Ld0
【浴衣】

 ―17時過ぎ、執務室―

リンリンリンリンリン・・・・

秋月「虫の音も、もうすっかり秋の色ですね…」

提督「そうですねぇ。この前まで、セミの鳴き声でうんざりしていたというのに」

秋月「まあまあ、それも夏の風物詩と言う事で…」

提督「…それもありですね」

秋月「あ、そう言えば提督」

提督「はい?」

秋月「今度の日曜、近くの商店街でお祭りがあるんですよ」

提督「ああ、そう言えば毎年この時期にやってましたね」

秋月「それで、今年は秋月も浴衣を買いまして、着て行こうと思うんです」

提督「それはいいですねぇ」

秋月「それで、その……提督から見た浴衣の感想をいただきたいのですが…」

提督「………なぜ私が?」

秋月「ええと……私じゃなくて照月がですね、『男性からの感想も貰った方がいい』って言ってたので…」

提督「……まあ、いいですよ」

秋月「あ、ありがとうございます…。じゃあ、明日の昼休みにでも……」

提督「分かりました」

92: 2016/09/10(土) 21:22:15.36 ID:79AI03Ld0
 ―翌日12時半過ぎ、駆逐艦寮・休憩室―

秋月「ど、どうでしょうか…///」←浴衣

提督「ほう……上下で柄が違うタイプですか…珍しいです」

秋月「そ、そうですか…」シュン

提督「…ですが、中々似合っていますよ。可愛らしいです」

秋月「ほ、本当ですか!ありがとうございます!」

提督「して、それは貴女が自分で選んだものですか?それとも、誰かから勧められたものですか?」

秋月「?これは秋月が自分で選んだものですけど…それが何か?」

提督「いえ、ただ柄が少し地味だなぁ、と思いまして…。いえ、それもまたいいのですが」

秋月「ああ、この浴衣を選んだ理由ですか?それは簡単ですよ」

提督「?」

提督(もしや、あまり派手な柄が好きではないのか……)

秋月「これが一番安かったからで……」

提督「………そういう事ですか」


【終わり】

94: 2016/09/10(土) 21:32:38.95 ID:79AI03Ld0
【キャラクター紹介】

≪秋月≫

秋月型駆逐艦一番艦。艦娘No.221。ダークブラウンのポニーテールと‶第六十一駆逐隊‶と書かれた黒いペンネントが特徴の、大人びた感じの女の子。真面目な性格を

しており、暇な時も装備の点検・調整に余念がない。任務に対しても、非常に忠実で、時には非情な決断をせざるを得ない時もある。しかし、本心は仲間を大切

にしたいと思っている。今は改善されたが、少し前までは現代の食事を食べると腹痛を催すような体だった。驚異の対空性能からつけられたあだ名は『艦載機絶対

落とすウーマン』。

好きな言葉は『一所懸命』。

99: 2016/09/11(日) 21:28:41.79 ID:KpNaO0ri0
【シンカイケッコン】

 ―9時過ぎ、深海棲艦本拠地・集会室―

深海提督「………で、北方棲姫と軽巡ツ級は北方海域最深部で航路の掌握。港湾棲姫と軽巡棲鬼はカレー洋リランカ島沖の制圧、レ級はサーモン海域北方で

     艦娘達の迎撃と海域の制圧。それ以外の艦は本拠地にて待機、あるいは自分の仕事をするように。以上!」

皆『はい!』


護衛要塞「………以外だなぁ」

集積地棲姫「何が?」

護衛要塞「あの提督さ。空母棲姫とケッコンカッコカリした後もあんまりイチャつかないじゃん」

集積地棲姫「それは面子の問題だろう?皆の前でイチャついていると、上司としてどうかと思うぞ」

護衛要塞「まあ、確かに」

集積地棲姫「………しかし、私達の見えないところでイチャついていないと思うと……」

護衛要塞「…そうだなぁ。なんか、こう………」

集積地棲姫&護衛要塞「………………クソがッ」

戦艦棲姫「あんたらホント仲良いわね」


 ―10時過ぎ、執務室―

空母棲姫「はい、お茶どうぞ」カチャ

深海提督「ん、ありがとう」ズズッ

空母棲姫「…………」

深海提督「ふぅ……ん?どうかした?」

空母棲姫「いえ、ちょっとね……」

100: 2016/09/11(日) 21:39:44.69 ID:KpNaO0ri0
深海提督「何か悩みでもあるのか?」

空母棲姫「いえ、悩みというか疑問なんだけど…………」

深海提督「?」

空母棲姫「あなたって、あんまりみんなの前だと私に対して馴れ馴れしくしないじゃない?」

深海提督「な、馴れ馴れしく?」

空母棲姫「あ、ごめんなさい。言い方が悪かったわね。なんていうか、その………ベタベタイチャつく、みたいな?」

深海提督「………なんだ、見せびらかしたいのか?」

空母棲姫「ち、違うわよ!ただ、海軍の艦娘と提督はよく人前でイチャついているのが多いって聞くけどあなたは違うわねって話よ」

深海提督「ああ、そういう事ね。それは、あれだよ」

空母棲姫「?」

深海提督「皆の前でそうイチャついたりすると、皆モチベーションが下がるだろう?それに皆、嫉妬の目で俺たちを見るし、皆の指揮に支障も出かねない。

     だからみんなの前では、あくまで上司と部下と言う形で接してる」

空母棲姫「………なるほどねぇ」

深海提督「それに俺から言わせればみんなの前でイチャつくなんて嫉妬の目線が痛いし、何より恥ずかしい」

空母棲姫「そっちが本音なんじゃないの?」ニヤニヤ

深海提督「やかましい。それよりさっさと仕事終わらせよう」

空母棲姫「あなたって以外と可愛いところあるわね♪」

深海提督「うっさいわ!!」

空母棲姫「あ、それじゃ今夜夕飯作ってあげる。何食べたい?」

深海提督「………やめとく、泊地水鬼が泣きそうだから」

空母棲姫「えー…………」ブー


【終わり】

101: 2016/09/11(日) 21:49:50.55 ID:KpNaO0ri0
【キャラクター紹介】

≪深海提督≫

深海棲艦達を統べる司令官。性別は男性で、年齢は28歳。容姿は自己評価で『下』。前は黒髪短髪だったが、深海棲艦化してからは白髪になっている。元々世話

好きで心優しい性格だっが、過去に両親が無理心中をしその事件がきっかけで『無理心中をした夫婦の子供』とレッテルを貼られ、世間から見捨てられる。その

事に対して強い怒りと憎しみを抱き、自分たちを指揮する司令官を欲していた深海棲艦達に引き込まれ、深海棲艦勢力の司令官となる。深海提督となった後は、

深海棲艦達のゆるく自由なノリに染まり、彼の元々の人柄ともあって皆から慕われる司令官になっている。空母棲姫とケッコンカッコカリし、平和な夫婦生活を

送っている。戦艦タ級、泊地水鬼、港湾棲姫は未だに彼に好意を抱いている。人間だった頃の名前は‶量 成太(はかり せいた)‶。その真の名前は空母棲姫のみ

が知っている。

好きな言葉は『深謀遠慮』。

109: 2016/09/17(土) 21:11:38.37 ID:5KUOfoHg0
【食欲の秋】

 ―17時過ぎ、執務室―

リンリンリンリンリン・・・・

由良「この前まで暑くてセミの鳴き声がひっきりなしだったのに、今は少し涼しくなって虫の音も変わってきたね…」

提督「確かに、秋が来たって感じがします」

由良「今年は奮発して、浴衣も買ってみちゃったんだ。どうかな、提督さん?」

提督「そうですねぇ…よくお似合いだと思いますよ」

由良「ありがとう。これ着ながら月を見て、お団子を食べると秋を満喫している気がするの」

提督「月見で団子を食べるのは日本の風物詩ですからね」

由良「そうそう。そう言えば、朝潮型の皆が焼き芋を焼いていたの」

提督「ああ、この前睦月型の方たちが敷地内でボヤが起きたって騒いでいたのはそれでしたか」

由良「ぼ、ボヤ……。と、ともかく…その日由良は休みだったから、参加させてもらったの。満潮ちゃんが焼いていて、とっても美味しかったなぁ」キラキラ

提督「満潮さんが焼いてたんですか」

由良「意外だよね。でも、意外と手際が良かったよ?」

由良「それと、間宮さんが秋の食材を使ったスイーツを始めてて、栗を使ったケーキが美味しかったの。提督さんも今度食べてみたらどう?」キラキラキラ

提督「……ええと、盛り上がっているところ申し訳ないのですが…」

由良「なあに?」

提督「………体重計、見ましたか?」

由良「…………察して」ズーン

提督「………すみません」


【終わり】

110: 2016/09/17(土) 21:25:40.15 ID:5KUOfoHg0
【輸送作戦】

 ―11時過ぎ、≪甘味処・間宮≫近く―

春雨「~♪涼しくなってきたなぁ~♪」


間宮「どうしようかしら………」

伊良湖「困りましたね………」


春雨「どうかしたんですか?」

間宮「それがね…昨日試しに作ってみた秋のスイーツが皆から好評で、今日も作ろうかと思ったんだけど…」

伊良湖「食材が無くなってたんですよ…。困ったなぁ…」

間宮「私はこの後食堂の準備があるし…伊良湖ちゃんはここを任せなくちゃならないし…」

伊良湖「皆さん、美味しいって言ってて楽しみにしていたのに…」

春雨「でしたら、春雨が買ってきましょうか?春雨、今日は非番ですので…」

間宮「ホント!?じゃあお願いしてもいいかしら?」

春雨「もちろんです!」

伊良湖「お願いします!これは鎮守府の皆の為の大事な買い物……いえ、輸送作戦ですよ!」

春雨「輸送作戦………はい!春雨、全力で頑張ります!!」

間宮「じゃあ買う物のリストはこれね。それじゃあお願い!スイーツ出来たら御馳走してあげるから!」


 ―13時過ぎ、執務室―

春雨「と言うわけで、外出許可をお願いします!」

提督「……外出許可自体は別にいいのですが…」

春雨「?」

提督「………なぜドラム缶の装備許可まで?」

春雨「えっ?」


【終わり】

111: 2016/09/17(土) 21:35:56.87 ID:5KUOfoHg0
【キャラクター紹介】

≪春雨≫

白露型駆逐艦五番艦。長いサイドテールのピンク髪と紅い瞳が特徴の、大人しい性格の女の子。アクティブな他の白露型とは異なり、とても礼儀正しい。また、

深海棲艦との戦いに対しては物怖じする方であるが、輸送作戦もしくは護衛作戦に対してとても真摯に取り組んでいる。料理が得意で、得意料理はお察しの通り

麻婆春雨。その腕は他の白露型の子たちが絶賛するほど。しかし、若干天然ボケなところもある。数ある装備の中でもドラム缶が一番馴染んでいるらしい。

好きな言葉は『七転び八起き』。

118: 2016/09/18(日) 21:00:18.29 ID:PZj38ZiF0
【戦場の雲龍型】

 ―9時半過ぎ、執務室―

提督「突然で申し訳ないのですが、貴女達3人には今日のヒトゴーマルマル(15時00分)、アルフォンシーノ方面へ出撃してもらいたいんです」

雲龍「……?」

天城「出撃自体は構わないのですが…」

葛城「何で私達三人が?それにアルフォンシーノって…」

提督「ええとですね、ウチの鎮守府の艦載機は大分充実しているのですが、それだけ多いという事は、あまり使われていない艦載機と言うのもあるわけです。

   そこで、今日はその普段あまり使わない艦載機の調整とテスト飛行も兼ねて出撃してほしいんです。アルフォンシーノなのは、敵が強くもなく弱くもない

   ちょうどいい感じの所なんですよ」

天城「それで、私達三姉妹を出撃させるというのは…」

提督「アルフォンシーノ方面は基本正規空母2隻、重巡2隻、戦艦1隻で出撃します。しかし、あそこへ正規空母3隻で行った事はまだありませんし、正規空母

   3隻の航空戦でどれだけ敵を沈める事ができるのか、敵の脅威度が正規空母2隻で出撃するのと比べてどれくらいになるのかを確かめるためです」

雲龍「私は別に構わないわ」

葛城「雲龍姉……?」

雲龍「私は、貴方のいう事だったらなんでも…」

葛城「あーはいはい、そういう事ね」

天城「天城も同じくです」

葛城「わ、私は別に嫌とは言っていないし…」

提督「では、よろしくお願いします。装備は皆さん、艦戦1、艦攻2、彩雲1でお願いします」

雲龍型「はい!」

119: 2016/09/18(日) 21:11:31.30 ID:PZj38ZiF0
 ―15時過ぎ、アルフォンシーノ方面―

陸奥「でも、貴女達三人が揃って出撃っていうのも、珍しいわね」

葛城「珍しいというか…初めて?」

雲龍「そう言えばそうかも……」

那智「ふむ。こうなってくると、あれだな。姉妹の中で3人が誰が一番強いのか、と言うのが気になるぞ」

天城「でも、天城たちは全員改修は上限まで来ていますし…」

雲龍「能力にも差はそれほどないし……」

足柄「じゃあ今回の出撃で決めちゃえばいいんじゃないかしら?」

葛城「あはは……できたらね」

陸奥「おっと、1時の方向敵艦隊見ゆ!距離6000、敵数6、軽巡へ級Flagship1、重巡リ級Elite1、軽巡ト級Elite1、雷巡チ級Elite1、駆逐ロ級Elite2!」

雲龍「天城、葛城。第一次航空隊、発艦準備!」

天城「はい!」

葛城「了解!」

雲龍「那智と足柄は砲撃戦準備を」

那智「あ、ああ」

足柄「りょ、了解…」

陸奥「ちょっと?旗艦は私なんだけど?」

雲龍「あ、ごめんなさい。つい……」

天城(雲龍姉さま…本当に変わりましたね…)

葛城(ほんとね…)

120: 2016/09/18(日) 21:19:01.14 ID:PZj38ZiF0
雲龍「第一次航空隊、発艦始め!」シュシュシュン

天城「天城も同じく!」シュシュシュッ

葛城「葛城も行くわよ!」シュシュシュシュ


零戦五二型丙(六○一空)妖精「制空権、確保!」ビィィィィィィィン

天山(六○一空)妖精「魚雷、投下!」バシュッ

流星改妖精「行けぇ!」バシュッ


ズドドドドドドドドン

軽巡へ級Flagship「グホッ!?」撃沈

重巡リ級Elite「ガアァァッ……」撃沈

軽巡ト級Elite「ヴアアアアア……」撃沈

雷巡チ級Elite「クッ……」中破

足柄「敵艦3隻撃沈、1隻中破……ま、上々ってところね」

那智「偉そうに言うな……ともかく、厄介な3隻を倒してくれたんだ。それだけでもありがたい」

陸奥「でも、駆逐艦はやっぱりすばしっこいからね……倒しきれないか」

ビィィィィィィィン

雲龍「お帰りなさい」

陸奥「艦載機は無事帰ってきた?」

天城「はい!2人の艦載機が混ざってる事もありません!」

121: 2016/09/18(日) 21:27:39.69 ID:PZj38ZiF0
足柄「でも、3人って服装が似ているし、間違えたりしないのかしら?」

流星(六○一空)妖精「」チョイチョイ

葛城「え、まって。何何?」

流星(六○一空)妖精「ひそひそひそ……」


葛城「……葛城さんは胸が小さいから分かりやすい……ですって?」


5人(あっ)

葛城「それで雲龍姉と天城姉は髪型が違うから、と。ふーん、へー……」

陸奥(これは……)

足柄(荒れるわねぇ……)

那智(哀れなり葛城……)

雲龍&天城(どういう顔をすればいいのか分からない……)


 ―17時過ぎ、アルフォンシーノ方面・Gマス(深海棲艦泊地艦隊)―

葛城「こんちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ババババババ

ズガガガガガガガガゴォン

空母ヲ級Flagship「ウアアアアアア……」撃沈

空母ヲ級Elite「ベアアアアアアアア……」撃沈

戦艦ル級Flagship「ホアアアアアアアアアア……」撃沈

葛城「貧Oはステータスよ!希少価値なのよ!!べっつに、ぜーんぜん悔しくないんだからねっ!!!」

軽巡へ級Flagship(な、何だあの正規空母は……)

駆逐二級Elite(何か、とても強い殺意を感じる……)

5人(なんか、色々ごめんなさい……)


【終わり】

122: 2016/09/18(日) 21:34:36.75 ID:PZj38ZiF0
【キャラクター紹介】

≪葛城≫

雲龍型正規空母三番艦。艦娘No.203(改はNo.230)。黒のロングヘアーと、スレンダーなボディが特徴の、快活なお姉さん。ぽやっとした感じの雲龍とおっとり

した感じの天城とは対照的に、気が強く勝気な性格をしている。かつては艦載機を配属してもらえず対空砲しか装備していなかったことから、艦載機を装備する

ととてもテンションが上がる。‶水上防空砲台‶は禁句。胸部装甲が姉2人と比べて貧相であることにコンプレックスを抱いている。龍驤、瑞鳳と仲が良い。

好きな言葉は『質素倹約』。

128: 2016/09/22(木) 21:28:23.54 ID:gxw18r/U0
【台風】

 ―8時過ぎ、第壱拾参鎮守府・食堂―

TV『今日は午後から大気が不安定になるところが多く、海沿いでは大荒れの天気になる見込みです』

瑞理「う~ん……そうかぁ……」

整備員(以下禊)「どうします?今日の出撃…」

瑞理「どうするって、そりゃ中止だよ。こんな天気じゃ、真っ直ぐ航行する事だって無理だろうし。午後からの出撃は止めにしておこう。悪いけど禊君、

   告知文を作って掲示板に貼っといてくれない?」

禊「分かりました」

瑞理「さてと、遠征組は大丈夫かなぁ……」


 ―9時過ぎ、工廠―

明石「ふわぁ……なるほどねぇ。午後の出撃は中止、と」

禊「はい……」

明石「よし、これで午後からは休みね。ねえ宗くん、午後からどこか行かない?」

禊「いやいや、午後から天気荒れるんですから」

明石「いいじゃない、そんな中でのデートも乙だと思うし」

禊「……それ以前に瑞理さんが許可しないと思うんですけど…」

129: 2016/09/22(木) 21:34:07.10 ID:gxw18r/U0
 ―17時過ぎ、工廠―

(結局外出許可は出ませんでした)

ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

ビシャビシャビシャビシャッ

禊「うわっ……ニュースの言ってた通り結構降りますねぇ……」

明石「………」

禊「これ、明日にはやみませんかねぇ……明石さん?」

明石「………」ガタガタガタガタ

禊「………明石さん?」

ゴワゴワゴワアァッァァァン

明石「ひっ!!」ビクゥ

禊「……一斗缶でも転がったんですかね?ところで明石さん……」

明石「………」ビクビクビク

禊「………もしかして、台風とか苦手なんですか?」

明石「………」コクコクコクコク


 ―22時過ぎ、明石の部屋(実質禊と明石の部屋)―

禊「…なんで台風とか嫌いなのに出かけようなんて言ったんですか」(INベッド)

明石「……だって、台風とか怖いって言ったら艦娘として情けないし…変だって思われちゃうし……」(INベッド)

禊「変だなんて、あり得ませんよ」

明石「…ホント?」

禊「ホントですって。だって………」

明石「?」

130: 2016/09/22(木) 21:39:50.97 ID:gxw18r/U0

禊「………怯える明石さんも可愛いですし」ボソッ


明石「………バカ///」

ゴォォォォォォォン!!!

明石「ひぃっ!!」ビクゥ

ギュッ

禊(おうふ……腕に何か柔らかいものが………って、あれ?)

明石「い、いま…何か倒れたよね……?」ビクビクビク

禊「え、ええ……なんでしょうねぇ……」

禊(…今、俺の首に明石さんの腕が回されていて……)

ビシャビシャビシャビシャッ

明石「ひゃわっ!?」ビクッ

グッ

禊「うっ」

禊(明石さんが驚くたびに腕に力が入って、首が………)

禊(あれ?これ、俺ヤバくね?)

明石「怖い!怖いよぉ宗くん!」

禊(俺もこの状況で命落としそうで怖いです!)

禊「だ、大丈夫ですよ~……明石さんは可愛いですねー…」ナデナデ

明石「ちょ、どこ撫でてるの!?そこは、あっ…///」

禊「す、すみません……暗くて……そ、それよりこの腕を解いて……」

ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

明石「わ、わあああぁっ!?」

ギュッ

131: 2016/09/22(木) 21:43:34.31 ID:gxw18r/U0
 ―翌朝6時過ぎ―

チュン、チュン

明石「んん~っ!!よく寝たぁ~!」ノビー

禊「」

シャッ

明石「ほらほら、宗くん!良い天気だよ~!台風一過って感じで!」

禊「」

明石「……あれ?宗くん?」

禊「」

明石「………おーい?」

禊「」


 ―8時過ぎ、食堂―

禊「すごく……首が痛いです……」

瑞理「寝違えたの?」

禊「いえ、昨日…いや、何でもないです」

瑞理「?」

明石「………あ、あはははは………」


【終わり】

132: 2016/09/22(木) 21:52:07.94 ID:gxw18r/U0
【キャラクター紹介】

≪禊 宗平(みそぎ しゅうへい)≫

中部東海地方・伊豆第壱拾参鎮守府に所属している整備員。性別は男性で、年齢は20歳。容姿は自己評価で『中の下』。海軍学校にいた頃は機関科に所属し、

工業・システムに関する勉強をしていた。成績は優秀と言うほどでもない。メンタルが少々弱く、本当は泣き虫。所属先の鎮守府の司令官、瑞理の事は基本的に

尊敬はしているが、女癖に関してはもうどうしようもない。同鎮守府の明石と婚約しており、終戦後に結婚する予定。就業時間中は真面目に働いているが、時間

外は明石と甘~い生活を送っている。明石から『呼び捨てしてほしい』とお願いされているが、禊にそんな度胸は無いため、今も敬語&さん付け。

好きな言葉は『布衣之交』。

133: 2016/09/22(木) 21:57:05.53 ID:gxw18r/U0
≪明石(第壱拾参鎮守府所属)≫

工作艦。艦娘No.182(改はNo.187)。ウェーブがかったピンクの髪と白い鉢巻きが特徴の、さばさばした感じのお姉さん。鎮守府内で建造と開発、装備の改修、

艦娘の艤装の整備、万事屋で嗜好品の販売などの多くの仕事を受け持っている働き者。仕事が多くて風呂にも入れない事が多々あるが、髪の毛の手入れには気を

遣っている。夕張、大淀と仲が良く、夕張はとは共謀して勝手に装備を開発しようとして怒られたことがある。大淀は同じ働き者&鎮守府古参組で付き合いも長い。

禊整備員と両想いになって婚約し、終戦後に結婚予定。最近、禊のことを『宗くん』と呼ぶようになって、いちゃつきっぷりにも磨きがかかってしまった。

好きな言葉は『試行錯誤』。

139: 2016/09/24(土) 20:40:45.26 ID:Powwsl3O0
【辞任】

 ―14時過ぎ、総司令部内廊下―

鬼怒「やばーい……遠征の報告書忘れちゃってた…早く出さなきゃ…」タタタタ

鬼怒「急げや急げ、急げや急げ…」タタタ

鬼怒「ふぅ、失礼しま―」


『本当によろしいんですか?』


鬼怒「?」ピタッ


『ええ…。私ももう、限界だと……』


鬼怒(なんだろう…。なんの話かな?)


『では、失礼します…今までありがとうございます』


鬼怒「やばっ!」ササッ

ガチャッ

某提督「………はぁ…」スタスタ

鬼怒「?」

140: 2016/09/24(土) 20:50:30.76 ID:Powwsl3O0
鬼怒「失礼しまーす」ガチャッ

提督「鬼怒さん。昨日の遠征の報告書がまだなのですが…」

鬼怒「ああ、それはここに。遅れてゴメン!」スッ

提督「はい、確かに」

鬼怒「ところでさ、提督……」

提督「?」

鬼怒「さっき執務室から出て行った提督…どうかしたの?」

提督「ああ、彼ですか…。彼はですね……」


提督「辞表を出しに来たんですよ」


鬼怒「……辞表?」

提督「はい」

鬼怒「それって………提督を辞めるって事?」

提督「そういう事です」

鬼怒「ええっ?辞めちゃうの?鎮守府って楽しい事でいっぱいなのに…」

提督「誰もがそう思っているわけではありませんよ」

鬼怒「………」

提督「艦娘の皆さんは今の生活を楽しんでいるのかもしれませんが、私達提督はそうとは限りません。多方面からくる書類を徹夜で片付けたり、出撃の際は艦娘

   の無事を胃に穴が開くほど必氏に祈り続け、さらに他の提督との付き合いの為に自分の感情を押し頃す……心身ともに結構きついものですよ。提督とは」

鬼怒「………」

提督「先ほどの提督は、先の大規模作戦で艦娘を1人失い、その責任と後悔の念に押し潰されて辞める事を決めた、とのことです」

鬼怒「……そっか」

提督「あの提督は、鎮守府でも皆さんから慕われていて、辞めると言った時も『辞めないで』と言う声が多かったらしいです。戦果も最近になって上がってきた

   期待の方だっただけに、残念です」

141: 2016/09/24(土) 21:03:08.61 ID:Powwsl3O0
鬼怒「……提督はさ」

提督「はい?」

鬼怒「……『辞めないで』とか言ったりしなかったの?」

提督「………まあ、言いたくなかった、と言う方が正しいですかね。『辞めないで』と言う言葉は、受け取る側からすれば縛り付けられる感じの方が強いです。

   上層部の人間は、こういった事が起きた際はあまり踏み込まない方が相手の為なんですよ。悲しい事に」

鬼怒「………なんだか、上の人間っていい事ばっかりじゃないんだね」

提督「良い事ばっかりの仕事なんてありませんよ」

鬼怒「………辞めちゃう人って、結構いるの?」

提督「たまにいますね。ブラック提督としてクビにすること以外では、まあ2カ月に1人……ぐらいのペースですかね」

鬼怒「そんなにいるんだ…」

提督「理由はいろいろあります。心身ともに疲れる、命がけの戦場が怖い、先ほど言った責任、女性だらけの環境で自我を保てない……」

鬼怒「なんか最後のおかしくなかった…?」

提督「ヒドイものとしては、自分の想い通りに艦娘が動いてくれない、という物ですね。こんな人はもうどこでも働けませんので願い下げです」

鬼怒「そんなー…鬼怒たちだって必氏に働いているっていうのに…」

提督「後、これは超稀なものなんですが……」

鬼怒「?」

提督「ある提督とケッコンカッコカリした艦娘が、提督の非軍属の友人が鎮守府を訪れた際にその艦娘と不貞行為に及んでいるところを提督が目撃し、提督が

   自暴自棄になって全ての艦娘を解体、そして辞めたと言うケースです」

鬼怒「うわぁ……」

提督「同情の余地はありますが……」

142: 2016/09/24(土) 21:12:34.53 ID:Powwsl3O0
提督「…まあ、今は深海棲艦との戦いもある程度平定しておりますし辞めたとしてもあまり影響は出ません……が」

鬼怒「?」

提督「……やはり、私達と同じ提督が辞めるというのは、どこか寂しく感じます」

鬼怒「……よかった」

提督「?何がですか?」

鬼怒「えっとね、他の提督が辞めるって聞いて提督が何にも感じていないって思ってたらちょっと怖いなあと思って……」

提督「………」

鬼怒「でもね、寂しいってちゃんと感じてくれて良かったよ」

提督「それじゃ私が冷酷無慈悲な男みたいな言い方じゃないですか」

鬼怒「むふふ~」

提督「……あ、でも」

鬼怒「?」

提督「あの瑞理さんが辞職するのでしたら喜んで送り出しますよ」

鬼怒「やっぱり冷酷無慈悲だ」


【終わり】

144: 2016/09/24(土) 21:19:00.51 ID:Powwsl3O0
【キャラクター紹介】

≪鬼怒≫

長良型軽巡洋艦五番艦。艦娘No.109。鈍い赤色のボブヘアーとコロンビアのあれなポーズが特徴の、活気あふれるお姉さん。名前からして初見の人(艦娘)から

恐れられているが、本人は元気でポジティブな娘。ダジャレを嗜んでおり、季節によってダジャレのレパートリーが変わる。が、一部の駆逐艦からはオヤジ臭い

と言われることも。同型艦の中でも阿武隈、由良と仲が良い。節分になると鬼役を強制的にやらされている。提督に対してはフランクでフレンドリー。

好きな言葉は『鬼面仏心』。

150: 2016/09/25(日) 14:01:57.01 ID:cTwShsAf0
【カレーパン】

 ―15時過ぎ、厨房―

足柄「ふんふんふ~ん♪」グッ、グッ

提督「足柄さん?」ガチャッ

足柄「あら提督、どうしたの?」

提督「いえ、ただ厨房を覗いたら熱心に何かを作っているみたいでして…カツカレーですか?」

足柄「いいえ違うわ、これはカレーパンよ!」

提督「カレーパン?」

足柄「そ。この前テレビで、美味しいカレーパンのお店の特集をしててね、それで私もカレーが得意だし、作ってみようかなって!」

提督「しかし、随分本格的に作っているように見えますが…?」

足柄「レシピはネットとかで調べられたんだけど、材料を集めるのに結構手間取っちゃってね……」

提督「…まあ、何かに熱心になっている方は尊敬しますが」

足柄「あらぁ、褒めたってカレーパンしか出せないわよ?」

提督「十分ですよ」

足柄「と言うわけで、足柄特製カレーパン一号!食べて感想聞かせてね!」

提督「……美味しそうですね。では、いただきます」

足柄「ガツッと行ってね!」

提督「………」サクッ


 ―数分後―

提督「げほっ、げほっ!」

司令長官「ちょっと黎明君、大丈夫?君がそんな激しい咳するなんて珍しいねぇ」

提督「いえ、ちょっと…ごほっ!ごほっ……み、水を…」

足柄「うーん……ちょっとスパイスが利きすぎていたかしら?」

司令長官「咽るぐらいスパイス入れて何が‶ちょっと‶なのかな…」


【終わり】

152: 2016/09/25(日) 14:11:38.97 ID:cTwShsAf0
【キャラクター紹介】

≪足柄≫

妙高型重巡洋艦三番艦。艦娘No.57(改二はNo.193)。ウェーブのかかった栗色の髪と八重歯が特徴の、好戦的なお姉さん。典型的なバトルジャンキーで、常に

勝利を追い求めている。そのテンションは妙高型の姉妹から諫められることがしばしば。カツカレーが得意料理だが、最近はカレーパンにも手を出している模様。

礼号作戦のゆかりから霞、大淀、清霜と仲が良い。雲龍とケッコンカッコカリした際に提督を茶化したりせずフォローするなど大人な対応もできる。

好きな言葉は『少壮気鋭』。

153: 2016/09/25(日) 14:12:55.10 ID:cTwShsAf0
一旦ここで切ります。


夜の部では、リクエストにありました【望月】の話を書いていきます。

感想・リクエスト等があればお気軽にどうぞ。

【艦これ】総司令部日報【完結】

154: 2016/09/25(日) 15:56:30.42 ID:M+/k0S52o
乙です

引用: 【艦これ】総司令部日報