1: 2009/10/12(月) 16:59:06.51 ID:kqzAkuWkO
橘「こんにちわっ!たちばなきょーこ、ごさいですっ!
きょこたんってよんでくださいなのです!」

キョン「うあ……」

佐々木「そういう訳だ。後を頼むよキョン」

キョン「どういう訳だ佐々木」
涼宮ハルヒの憂鬱 Ⅱ
2: 2009/10/12(月) 17:00:38.34 ID:kqzAkuWkO
佐々木「キョン。僕は幼い子供の相手をするのは苦手なんだよ」

キョン「俺も苦手だ」

佐々木「君には妹がいるじゃないか」

キョン「妹の相手をするのとは勝手が違うと思うぞ……と言うか佐々木。何故こうなった?」

佐々木「藤原君の話では、九曜さんが原因だと言っていたんだがね」

キョン「またこのパターンか……」


3: 2009/10/12(月) 17:02:08.57 ID:kqzAkuWkO
佐々木「しかし九曜さんは昨夜から行方知れず。頼りになるはずの藤原君は見ての通りで……」

キョン「…………」

藤原「ハァハァ、きょこたん。次は何をして遊ぼうか!?」

橘「お医者さんごっこ!」

藤原「お医者さっ……じゃ、じゃあお兄ちゃんがお医者さんを先にしよう」

橘「はーいっ!せんせえっ!おねがいしますなのです!
きょーこ、ちょっとお熱があるみたいなのです!」

藤原「それはいけないな。きょこたん、とりあえず聴診器で胸の音を聴くから服を脱いで……ハァハァ」

橘「はーい!」

キョン「やめい」

ゴスッ

藤原「ぐっ……いきなり何をするんだ!?」

キョン「何をするんだはこっちの台詞だ。とりあえず鼻血を拭け」

6: 2009/10/12(月) 17:04:27.51 ID:kqzAkuWkO
藤原「他人の後頭部をいきなり殴るとは……これだから現地民は乱暴で嫌いなんだ」

キョン「五歳児に欲情して、鼻血を出す未来人に言われたくないな」

橘「藤原のお兄ちゃん、だいじょうぶ?」

藤原「大丈夫だよきょこたん!お兄ちゃんは強いからな!」

キョン「意味がわからん」

橘「いたいの、いたいの、とんでけなのですー♪」なでなで

藤原「…………」

キョン「…………」

佐々木「…………」

藤原「……そう言う訳だ。
君と佐々木は邪魔だ。帰りたまえ」ボタボタ

キョン「お前が未来に帰れ。もしくは、そのまま鼻血を出し続けて失血氏しろ」

7: 2009/10/12(月) 17:05:47.76 ID:kqzAkuWkO
橘「キョンお兄ちゃんも、佐々木お姉ちゃんも、みんなで一緒に遊ぶのです!」

キョン「いや、俺は……」

藤原「こらこら、きょこたん。あんな奴をお兄ちゃんなんて呼んじゃ駄目だ」

橘「えー?どーしてー?」

藤原「ふっくっくっ、あんな奴はクズキョンと呼ぶがいい。
佐々木お姉ちゃんと、涼宮ハルヒと言う女性に二股をかけるような最低の男だからな」

キョン「おいぃ!?」

橘「ふたまた?」

藤原「二股と言うのは……痛っ!?痛いぞ佐々木!?耳を引っ張るな!?」

佐々木「いい加減にしてもらえるかしら藤原君……」ギリギリ

キョン(佐々木の口調が素に戻ってる!?)

9: 2009/10/12(月) 17:06:40.95 ID:kqzAkuWkO
佐々木は思いっきり藤原の耳を捻りながら呟いた。

佐々木「……今の橘さんに、変な事を教えないでくれないかな?」ギリギリ

藤原「わかった!わかったから離してくれ佐々木!?」

キョン(目が怖えーよ佐々木……)

佐々木「まったく……」

橘「佐々木お姉ちゃん、ふたまたって」

佐々木「橘さんは、今は知らなくて良いのよ?ね?」

橘「う……うん。わかったのです佐々木お姉ちゃん……」

キョン(だから目が怖いって佐々木)

10: 2009/10/12(月) 17:15:10.06 ID:kqzAkuWkO
藤原「ふん、何時の時代も女は怖いな。
それに比べて、きょこたんは天使だと思わないか?」

キョン「さりげなく俺に同意を求めるな」

橘「佐々木お姉ちゃん!一緒にお絵描きするのです!」

佐々木「はいはい……あ、橘さん。絵の具は注意して使わないと」

キョン(幼稚園児にさん付けとか佐々木らしいな……)

橘「お絵描き♪お絵描き♪るるる~ん♪」

キョン「……それにしても凄いな。おもちゃや人形に遊び道具……わざわざ購入しのか?」

藤原「ふん、当然だ。きょこたんが欲しいと言ったからな」

キョン「…………」

藤原「この無駄に広いマンションも僕が用意したんだ。僕ときょこたんの部屋だ」

キョン(駄目だコイツ……)

14: 2009/10/12(月) 17:32:14.99 ID:kqzAkuWkO
橘「お絵描き♪お絵描き♪るるる~きゃっ!?」

佐々木「橘さん!?危な……!」

ばしゃあっ

藤原「きょこたん!?」

なんて事だ。きょこた……いや、橘京子はお絵描きに夢中になりすぎて、筆洗いバケツに足を引っ掛けて転んでしまった。

おまけに、思いっきり絵の具で汚れた水がきょこたんに!

橘「ふ……ふえっ……」

泣くのか?泣いちゃうのかきょこたん!?

15: 2009/10/12(月) 17:37:57.93 ID:kqzAkuWkO
橘「汚れたのです……」

キョン「おお」

よく我慢した!

藤原「偉いぞきょこたん!」

佐々木「やれやれ。橘さん、お着替え……どころじゃないねこれは。
お風呂に入ろっか?」

橘「うん!」

藤原「お風呂……だと……?」

19: 2009/10/12(月) 17:49:56.60 ID:kqzAkuWkO
藤原「佐々木、きょこたんをお風呂に入れるのは僕の役目だ」

佐々木「キョン、藤原君を縛り上げてくれないか」

キョン「任せろ」

藤原「やめろ何をする!?僕の邪魔をするな!?」

キョン「ええい!黙れ口リコン未来人!」

藤原「わかった。こうしよう。みんなで一緒にお風呂に入るんだ」

キョン「意味がわからん」

藤原「きょこたん!きょこたんもお兄ちゃん達とお風呂に入りたいだろう!?」

橘「うん!みんなで……むぐ」

佐々木「橘さん、あのお兄ちゃんの言葉に耳を傾けては駄目」

藤原「君も協力しろ……わかるか?みんなで入るんだ。
きょこたんもそれを望んでいる」

キョン「望むわけないだろうが」

藤原「わからん奴だな……佐々木とお風呂に入るチャンスだぞ。
僕ときょこたんも一緒だかな」

キョン「…………」

20: 2009/10/12(月) 17:57:13.87 ID:kqzAkuWkO
佐々木「さ、橘さん早く……」

キョン「あーお兄ちゃん汗かいちゃったなー!
お兄ちゃんもお風呂に入りたいなー!」

佐々木「キョン!?」

藤原「ふっくっくっ、僕も汗をかいてしまったなー。きょこたん、みんなでお風呂に入ると楽しいぞー」

橘「うん!みんなでお風呂!」

佐々木「ちょっと二人共……冗談はこのへんで」

橘「佐々木お姉ちゃんは、みんなでお風呂に入りたくないの……?」うるっ

佐々木「うっ……」

24: 2009/10/12(月) 18:07:44.18 ID:kqzAkuWkO
藤原「佐々木、諦めろ」

佐々木「何を諦めろと……って何でそこで脱ぎ出すんだ二人共!?」

キョン「汗だくで気持ち悪いんだよ佐々木」

橘「きょこたんも脱ぐー!うんしょ、うんしょ」

佐々木「あああ待って橘さん!?」

藤原「そうだ待てきょこたん。僕が脱がせてあげるから」

佐々木(誰か助けて……)

43: 2009/10/12(月) 21:46:30.78 ID:EmQJRBOdO
じゃあ帰ってくるまで便乗していい?

佐々木「じゃあ僕たちがあがるまでそこから動かないでくれよ」

藤原、キョン「………」プルプル

佐々木「……クツクツ、返事がないようだね。まだ痛い目に遭い足りないのかい?」

藤原「……僕たちはここから動かないと……」
キョン「ち、誓います」

佐々木「ならいいんだ。さ、橘さんお風呂に入ろうか?僕も汗をかいてしまったよ」

44: 2009/10/12(月) 21:55:21.20 ID:EmQJRBOdO
橘「う、うん……おにーちゃんたち大丈夫?」チョコン

キョン「あぁ…さ、早くお風呂に入っておいで」

藤原「きょこたん、なんて優しいんだ…僕は間違っていたよ。この子はまさに天使だ」グスッ

キョン「藤原…お前」

藤原「う、今ごろになって佐々木にやられた場所が痛む…く、くぅ」ブルブル

橘「おにーちゃん、大丈夫?どこが痛むの?」

藤原「………あぁ、ここがパンパンに腫れてしまっているんだけど…擦ってくれないか…さぁ頼むよ」

キョン「何にも反省してねーし」

佐々木「クックッ…なにをしているんだい?」

46: 2009/10/12(月) 22:02:47.29 ID:EmQJRBOdO
キョン「藤原…平気か?うわぁ…なんか見たことない角度に曲がってるぞソレ」

藤原「クソ……現地の牝犬のくせに…フックック、今に見てろ、後悔させてやる」

キョン「頼むから今後は俺を巻き込まないでくれ」

―――――――――――

佐々木「まったくキョンまで一緒になって…さ、橘さん身体を洗ってあげるよ」ザバァ

橘「………」マジマジ

佐々木「どうしたんだい」

橘「おねーちゃん、おっOい…あたしとおなじくらい」

佐々木「」

49: 2009/10/12(月) 22:13:18.41 ID:EmQJRBOdO
佐々木「どうやら言いつけ通り動かなかったようだね」

キョン「痛いのはこりごりだからな。もう動いてもいいだろ」

佐々木「変な気を起こしたら…わかっているだろうね。藤原くん、牛乳はあるかい」

藤原「冷蔵庫にあるだろう、好きに飲めばいい」

キョン「なんでまた牛乳なんか…」

佐々木「他意はないさ、お風呂あがりには牛乳だろう。さ、橘さんもたくさん飲んで大きくなろう」

橘「ぎゅうにゅう、ぎゅうにゅう~…プハァ」グビグビ

藤原「……幼女の口の端から溢れた白い液体は顎の曲線をつたいか細い首に白いラインを残しその下着に淡い染みを描くのだった…」

キョン「藤原先生、妄想が口に出てます。慎んで下さい」

51: 2009/10/12(月) 22:20:26.57 ID:EmQJRBOdO
佐々木「君たちもお風呂に入ってきたらどうだい」

キョン「……そうだな。藤原、入ろうぜ」

藤原「せっかくだが御免こうむるよ。傷口がしみるんでね」

キョン「そうか……じゃあいただくな」ゴソゴソ

佐々木「僕たちが入った後だからね、お湯が少ないかもしれないから足してくれ」

藤原「(きょこたんの後の風呂ゴクリ)………やはり入ることにしよう。先に入っていいかい?」

キョン「別に一緒でも構わんが」

藤原「現地の猿と一緒に湯船に浸かる趣味はない!!」

キョン「なんだそりゃ、勝手にしろッ」

54: 2009/10/12(月) 22:32:40.66 ID:EmQJRBOdO
藤原「きょこたん………幼女の入った風呂。佐々木も入ったから濃度は50%、しかし公衆浴場の男湯と比べたら計り知れない高濃度…まずは柄杓で全身に」ザバァ

藤原「フックック………なんたる至福、傷も癒えるようだ。さて、次は湯船に…いや待て」

藤原「僕が入ったら幼女成分の濃度が33%に落ちてしまう…その前にペットボトルに溜めておこう。まさに未来の叡知だな」ゴポゴポ

―――――――――――

キョン「おっせーな、中で倒れてんじゃないのか?」

藤原「お待たせ……お湯は張り替えておいたから。ゲップ」

キョン「お、なんか悪いな。別に気にしないのに、なんか腹が出てないか?」

藤原「………喉が乾いたから風呂上がりに水を飲みすぎたようだ…ゲップ」

56: 2009/10/12(月) 22:40:51.10 ID:EmQJRBOdO
佐々木「じゃあ夕食といこう……なにか出前でもとるかい?それとも作るかい?」

藤原「材料はある、わざわざとることもないだろう」

佐々木「クックッ…で、誰が作るんだい?」

橘「あたしつくるー」

藤原「YEEEAAAHHH!!」

佐々木「………幼稚園児になにを期待しているんだい?僕が作らせてもらうよ」

藤原「BooBoo」

佐々木「藤原くん、君は今後もそのキャラでいくのかい。橘さん、何が食べたいんだい?」

橘「オムライス~」

藤原「僕は幼女盛りッ!!」

58: 2009/10/12(月) 22:48:03.54 ID:EmQJRBOdO
キョン「あれ、藤原は?」

佐々木「あぁ、鶏肉が無かったから買いに行ってもらったよ」

キョン「橘も連れてったのか?」

佐々木「え、そんな…今までここにいたのに」キョロキョロ

キョン「まぁ大丈夫だろ…いくら藤原でも馬鹿な真似はしないさ。テレビでも観てようぜ」ビュン

アナウンサー『また児童を狙った犯罪が発生しました』
コメンテーター『痛ましいですね、これはやはりアダルトゲームと成年向け漫画が……』

佐々木「大丈夫…なのかい?」

キョン「……たぶんな」

60: 2009/10/12(月) 22:55:09.13 ID:EmQJRBOdO
藤原「あの女、本気で殴ってくるとは…フューチャージョークもわからないとはな、これだから現地人は」トボトボ

橘「おにーちゃん、まって~」タッタッタッ

藤原「きょこたんッ…駄目じゃないか、部屋で待ってなきゃ」

橘「あたしもかいものいく~」

藤原「まぁ近所だから大丈夫だろう。離れないでくれよ…いい子にしてたらお菓子買ってあげるから」

橘「うんッ」ギュッ

藤原「な、なにを!?」

橘「こうしてればはなれないでしょ」

藤原(静まれ…俺の邪気眼、頼むッ)

63: 2009/10/12(月) 23:05:38.99 ID:EmQJRBOdO
藤原「鶏の胸肉、胸肉……きょこたん、決めたかい?」

橘「う~ん、どっちにしよう」

藤原「迷うんなら両方買えばいい。でも佐々木には内緒だぞ、あの女はこういった事には五月蝿そうだからな」

橘「おへへ…おにーちゃんだいすき」

藤原「YEEEAAAHHHOOO!!」

森さん「………騒がしいお客がいると思ったら、なにをしているんですか?」

藤原「確か機関の………名前はいいや、邪魔しないでくれたまえ。僕は忙しいんだ」

森さん「大した言い草ですね。おや、そのお子さんは?どっかで見たような…」

橘「……ヒッ、このおねーちゃん怖い」

65: 2009/10/12(月) 23:14:15.51 ID:EmQJRBOdO
藤原「おい、きょこたんが怯えてるだろ。あっちへ行けシッシッ」

森さん「きょこたん?未来人のあなたにこんな幼い知り合いなど……まさか!?」

藤原(ちぃ、さすが機関の構成員、きょこたんの正体に気付いたか!?)

森さん「最近児童を狙った犯罪が多いと聞きますがあなた…やっていい事と悪い事がありますよ」スチャ

藤原「………この子は知り合いの娘さんだから、そんなんじゃないから。僕は幼女が好きとかじゃないから…大根で殴るのはやめて下さい」プルプル

佐々木「良かった、間に合ったようだね」ハァハァ

67: 2009/10/12(月) 23:21:51.33 ID:EmQJRBOdO
森さん(佐々木さん!?)

藤原「…いいところに…この女が僕ときょこたんの関係を勘ぐってね…わかったろう、この無能構成員ッ」

佐々木「藤原くん、橘さんを連れ出すとは…やってくれるね。ちょっとそれ借りていいですか?」

森さん「えぇ…どうぞ」

藤原「フックック…ちょっと待ちたまえ、その大根でなにをするんだ」

佐々木「……」ボグッ

―――――――――――

佐々木「ご迷惑かけました。さ、帰ろう橘さん」

森さん「お待ち頂けますか?」

69: 2009/10/12(月) 23:34:34.67 ID:EmQJRBOdO
佐々木「なんでしょう?」

森さん「あなたその子を橘さん…と呼びましたね。そしてそこの変O、いえ未来人はきょこたんと呼んだ。その子は私の知ってる方ではないですか?」

佐々木「クックッ………気のせいじゃないですか?さ、帰ろう。すぐオムライスを作るからね」

橘「……う、うん」ギュッ

佐々木「そんなにくっつかなくても大丈夫だよ」

森さん(確かにあの子が橘京子であると考えるのは杞憂すぎるでしょうか…)

―――――――――――

店員「……四割引致しま~す。お箸は一膳でいいかしら?」

森さん「あ、はい…」

店員「624円になりま~す。いつもお仕事遅くまで大変ね~」

森さん「いえ、なれてますから…え~と六百、二十、四円」ジャラジャラ

店員「はい、ちょうど頂きます。はいレシートとカードのお返しです。いつもありがとね」

森さん(お財布の小銭がちょうどなくなると幸せ)

71: 2009/10/12(月) 23:43:25.87 ID:EmQJRBOdO
キョン「佐々木、荷物持つぞ」

佐々木「ありがとうキョン………」

キョン「なんかあったのか?藤原は?」

佐々木「特になにもないさ。藤原くんはトイレを借りてから帰るそうだ。僕たちは先に帰ろう」

橘「おねーちゃん、お手々つないで」

佐々木「クックッ…いいとも。さっキョンも繋いでくれ」ギュッ

キョン「お、おぅ」ギュッ

橘「えへへ」

佐々木「こうして橘さんを真ん中に手を繋いでいると僕たちは家族みたいだね」

キョン「そ、そうか?……じゃ俺たちは夫婦だな」

佐々木「!?そ、そんなつもりじゃ」

橘「おねーちゃん顔真っ赤」

佐々木「橘さんまで///」
―――――――――――

森さん「あれはキョンさん、なにやら匂いますね」

76: 2009/10/12(月) 23:56:26.88 ID:EmQJRBOdO
橘「いただきま~す」
キョン「いただきます」

佐々木「どうぞ召し上がれ。おかわりもあるからね」
橘「おいしい」パクパク

キョン「旨いぞ佐々木、こりゃいいお嫁さんになれるぞ」パクパク

佐々木「クックッ、また君はそんなことを……お世辞でも嬉しいけどね」

キョン「いやお世辞じゃないさ。レトルトの山盛りカレーも良かったがそれよりずっといい」

佐々木「なんだいその引き合いは…そういえばスーパーで変な人に会ったよ。藤原くんと橘さんを知っていたんだ」

キョン「なんだって…いったい誰だ」

佐々木「歳は僕たちと同じくらいに見えたけど……なんか醸し出すオーラが疲れたOLみたいだったよ。四割引のお弁当と缶ビールが籠に入ってたな」

キョン「疲れたOL、四割引のお弁当、缶ビール……森さんかッ」

―――――――――――

森さん「はくちゅん……あ~風邪かしら、ビール美味しいな……馬鹿ね、そこの答えはアルプス山脈じゃない」ゴクゴク
森さん(お弁当全部は食べきれないから残りは明日の朝ごはんにしよう)

78: 2009/10/13(火) 00:06:00.53 ID:LQNI33tUO
佐々木「誰だい、森さんって」

キョン「橘と敵対関係にある機関の構成員で俺の知り合いの上司にあたる人だな…あの人に橘がこんなんだってバレたらマヅいな」チョンチョン

橘「ふえっ?」

佐々木「そんな風には見えなかったけどね」

藤原「たとえ機関が来ようともきょこたんは僕が守ってみせる」

キョン「いたんだな、藤原」

佐々木「もうオムライスはないよ」

藤原「なんか扱いが酷いんじゃないか?」

橘「おにーちゃん、あたしのあげる……あ~んして」

藤原「きょこたん………おいちぃ」パクッ ペロペロペロ

佐々木「は~い、橘さんそのスプーンは汚いから新しいの使おうね~」

橘「う、うん」

藤原「…………」

80: 2009/10/13(火) 00:15:35.50 ID:LQNI33tUO
佐々木「なんだかんだで寝る時間だね…明日は休日だ、キョンも泊まっていくんだろ?」

キョン「いや、さすがにそれは…」

藤原「そうだ、君は帰りたまえ。ついでに佐々木も帰ったらいい」

佐々木「…………」スッ

藤原「フックック……フューチャージョークだ。寝室も布団もある」

佐々木「さすがに藤原くんもいるから心配だよ。キョン、泊まっていってくれないかい?」

藤原「"も"ってなんだい。失礼なやつだ。これだから老女は困る」

―――――――――――

キョン「お前は一言多いよな」

藤原「………いいからこの縄をほどきたまえ…あの牝猿ッ…家の主になんたる仕打ちを」

キョン「佐々木の言い付けだからな、縄は諦めてくれ、俺はもう寝る。おやすみ」

藤原「きょこたん……」ゴロゴロ


82: 2009/10/13(火) 00:21:52.20 ID:LQNI33tUO
佐々木「………シンデレラは王子さまと仲良く暮らしましたとさ………」

橘「スーッスーッ」

佐々木「ふふっ、途中で寝てしまったようだ。シンデレラのように十二時になったら君にかかった魔法も解けたらいいのにね」

橘「スーッスーッ」

佐々木「まぁいいさ……こんな体験めったにないだろう。おやすみ橘さん」カチッ

―――――――――――

藤原「ファーブルスコー…ファーブルスコー…」

キョン「なんだよこのイビキは…全然眠れねぇ」

藤原「ファーブルスコー…ファーブルスコー…」

84: 2009/10/13(火) 00:28:32.29 ID:LQNI33tUO
キョン「………おはよう、佐々木」

佐々木「あぁキョンおはよう…酷い顔だね。寝れなかったのかい?」

キョン「藤原のイビキがうるさくてな…ちょっとしか熟睡出来なかった。橘は?」

佐々木「なかなか布団から出てこなくてね…先に朝食の支度でも…と」

キョン「じゃあ俺が起こしてこよう」

佐々木「頼んだよキョン」
キョン「任せろ母さん…なんてな」

佐々木「き、君はそんなことを……お願いしますねお父さん///」

キョン「ん、なんか言ったか?」

佐々木「べ、別に何も言ってないさ」

キョン「橘~朝だぞ~きょこたん~朝でしゅよ~」

86: 2009/10/13(火) 00:38:52.03 ID:LQNI33tUO
橘「…………」

キョン「起きないと布団とっちゃうぞ」

橘「だめ~」

キョン「だめ~ったって…朝ごはんだぞ?目玉焼きにソーセージにパンだぞ」

橘「いらない~」

キョン「わがまま言うなよ。さ、起きるぞ~」ガバッ

橘「や~だ~」

キョン「………おねしょ……か」

橘「…………」シクシク

キョン「まぁ……大丈夫だよ。すぐしなくなるさ。俺もよくやったもんだ」

橘「ほんと?」

キョン「あぁほんとだよ…さ、着替えてごはんにしよう」

橘「うんッ」

藤原「じゃあシーツは僕が換えておこう」

89: 2009/10/13(火) 00:48:21.58 ID:LQNI33tUO
佐々木「クックッおねしょかい?橘さん、こっちにおいで…ちゃんと洗わないとかぶれちゃうからね」

橘「…ごめんなさい」

佐々木「いいんだよ……キョン、藤原くんは?」

キョン「あぁ、暫く寝てもらっ……まだ寝てるそうだ。シーツは洗濯機に入れとくぞ」

―――――――――――

佐々木「で…どうしたもんだろうか」

キョン「九曜も戻ってこないしな」

橘「おいしい」モグモグ

キョン「ほら、黄身が垂れてるぞ」フキフキ

橘「えへへ~」

佐々木「ぼ、僕はまぁこのままでも…別に」

キョン「そういう訳にもいかんだろ。平日は橘の相手もしてやれんだろうし」

佐々木「僕が相手になるさ」

キョン「馬鹿言うなって…学校はどうするんだよ」

91: 2009/10/13(火) 00:58:10.22 ID:LQNI33tUO
佐々木「休むさ、なんなら辞めたって構わない」

キョン「なに言ってんだ?冗談にもほどがあるだろ」

佐々木「本気さ…友達が困ってるんだ、当然だろう?キョンだってSOS団の友達が困ってたらそうするだろ?同じことさ」

キョン「だからって……」

橘「けんかやだ~」シクシク

佐々木「橘さん、違うんだよ。別に喧嘩してるわけじゃ」

キョン「そうだぞ…俺たちはとっても仲良しだ。な、佐々木?」

佐々木「そうさ、とっても仲良しだよ」

藤原「じゃあ仲良しの証拠にキスしてみてよ~」

佐々木「……………」
キョン「…………藤原、裏声使ってなにやってんだ?」

藤原「……フューチャージョーk………

93: 2009/10/13(火) 01:06:53.55 ID:LQNI33tUO
キョン「九曜が見つからないようなら……他にあてはあるんだが…」

佐々木「SOS団の宇宙人の方かい?確か…長、長…藻」

キョン「長門な。あいつなら口も固いし力になってくれそうだが…」

佐々木「なにかまずいのかい?」

キョン「あいつの回りにやっかいな眉毛女がいてな……俺の邪魔をすることを生き甲斐にしてる節がある」

佐々木「ふぅん……それはなによりだね」

キョン「?」

橘「キョンおにーちゃんはモテモテだね」

キョン「違うぞそれは誤解だ。あいつは本当に危ない奴なんだ」

佐々木「いいんだよ…別に」

94: 2009/10/13(火) 01:09:35.64 ID:LQNI33tUO
明日も仕事なんでそろそろ寝てもいいかな…起きて書き手がいないようなら合間みて書かせていただけたらと

118: 2009/10/13(火) 08:28:40.39 ID:LQNI33tUO
おはようございます

長門「……………」ムシャムシャ

朝倉「おはよ、長門さん……なに?朝からカレーなの」

長門「なんの用?」

朝倉「いい天気だしおでかけしましょ?どっせ暇なんでしょねぇねぇ」

長門「あなたと出かけるくらいなら先週のジャ○プを読んでいる方がまだ有意義」

朝倉「そんな酷いこと言わないでよぉ…お昼ごはんご馳走するからさぁ」

長門「カレー?」

朝倉「カレーでもいいわよ」

長門「支度する」スッ

朝倉「そうこなくっちゃ」

長門「着替える、出てって」

朝倉「いいじゃない、減るもんじゃないし……」

119: 2009/10/13(火) 08:40:35.25 ID:LQNI33tUO
長門「意外にしぶとかった…ハッ、これは先々週のジャ○プ…ワン○ースが載ってないと物理的な破壊力が減少するということが判明…興味深い」

朝倉「」ピクピク

―――――――――――

キョン「じゃあ午前中に九曜が見つからなかったら長門に相談するってことでいいな?」

佐々木「それがベストだろうね。身内のことだ、わざわざ他人の手を借りるのも悪いからね」

キョン「俺は他人じゃないのか?」

佐々木「僕は君を他人だと思ったことは一度もないさ……だろ?」

キョン「やれやれ、佐々木には敵わないな」


121: 2009/10/13(火) 09:08:28.54 ID:LQNI33tUO
佐々木「橘さん、行きたいとこはあるかい?」

橘「遊園地~」

キョン「遊園地か…行ったら午前中じゃとても終わらないな」

佐々木「しかし子供の情操教育には適した場所じゃないかな。僕の教育方針としてはある程度子供の自主性を尊重したいんだけど…」

キョン「佐々木さん…僕たちはこの子を立派な大人に育てるのが目標じゃなくて元の年齢に戻すのが目標でしよね?」

佐々木「そうだった…いけないな。この無垢な瞳を見ていると何でも叶えてあげたくなってしまう」

橘「?」キラキラ

キョン「確かにこの子があの橘になるとはな…」

佐々木「おや、あの橘さんも十分魅力的ではないかい?元気な妹っぽくてね」

キョン「元気な妹は一人で十分だよ…」

122: 2009/10/13(火) 09:28:49.49 ID:LQNI33tUO
佐々木「橘さん、すまないけど遊園地はまた今度にしよう…いいかい?」

橘「………うん。でも絶対だよ」

佐々木「約束しよう。ゆびきりしようか…ゆびきりげんまん………」

―――――――――――

キョン「じゃあ行こうか」

佐々木「藤原くんは留守番を頼むよ。九曜さんが帰ってきたらすぐ連絡してくれ」

藤原「なんで僕が留守番なんだおかしいだろ!?これだから××××は困る」

橘「おにーちゃん行ってきま~す。お土産買ってくるからね」

藤原「きょこたんが無事ならお土産なんていらないよ!!」ギューッ

橘「苦しいよぉ」

キョン「……………お前凄いよ、尊敬する」

124: 2009/10/13(火) 09:59:03.38 ID:LQNI33tUO
佐々木「これはこれは…大きい公園だね、マンションの近くにこんな場所があったなんて…」

橘「おねーちゃん、遊んできていい?」

佐々木「僕はここで待ってるから…遠くには行かないでくれよ」

キョン「俺がついてくよ…さ、橘行くぞ~」タッタッタ

橘「まってよ~」パタパタ

佐々木「橘さんには申し訳ないけど…ずっとこのままでも構わない気がしてきたよ」

―――――――――――

橘「あ~ワンちゃん…可愛いなぁ…よしよし」

キョン「こら、橘…勝手に触っちゃいけません。いや、すいません」

新川「よいのですよ…今日は変わったお連れ様ですな。実にかわいらしい」

125: 2009/10/13(火) 10:12:06.69 ID:LQNI33tUO
キョン「って新川さん!?どうしてここに?」

新川「休日にはここで愛犬と戯れるのが習慣でして…ところでいまそこのお嬢さんを橘…と呼びませんでしたか?」

キョン「あ、その…え~とそうでしたっけ?」

新川「まぁいいでしょう…今はオフですから。なにやら事情がおありのようです…深くは聞きませんよ」

橘「えへへ…お手、よく出来ました~」ナデナデ

新川「子供はいいものです…この歳になるとよくわかる」

キョン「子供がお好きなんですね」

新川「フッフッフ…嫌いな人間なんていないのではないですか?」

キョン(誰かさんとはえらい違うな…)

―――――――――――

藤原「ふえっくしょい…フックック、どこかで幼女が噂しているな…間違いない」

129: 2009/10/13(火) 10:49:26.94 ID:LQNI33tUO
新川「では私はこれで…」

橘「じゃあねワンちゃん…バァイバァイ~」

キョン「あの、新川さん…え~と」

新川「私はなにも見てませんよ…仲の良い兄妹いや親子が老人と愛犬の相手をしてくれたぐらいです。では」

キョン(カッケェェ…渋すぎだろ)
キョン「よし橘、次はボールで遊ぼうか?」

橘「うんッ」

―――――――――――

藤原「フンフンフン~さぁ洗濯でもしようか…確かシーツが洗濯機に」ゴソゴソ

藤原「これは手洗いがベストだな…まったく世話のやける。おや、これは…」

藤原「ぱ、ぱんちゅだと!?…こいつぁヘヴィ…だぜ」

130: 2009/10/13(火) 11:20:22.05 ID:LQNI33tUO
藤原「どうしよう、まず触感を楽しむべきか…履いてみるべきか…それとも味覚を…」

―――――――――――

隊員A「森大尉、対象はなにやら下着を手にして思考中のようです」

森さん「他に人影は?」

隊員B「ありません。未来人のみです…確保しますか?」

森さん「逃げられたか…潜伏先を突き止めるのに時間がかかりすぎよ。よし、隙を見て対象を確保、いや拘束しろ」

隊員「Sir,yes,sir」ババババツ

―――――――――――

藤原「よし、ここはダイレクトに巻き付けて…」ヌギヌギ

ガシャアーン

藤原「なんだ!?貴様らなにをするッ…待って、五分、いや三分でいいからッ…僕のぱんちゅ…アッー」

132: 2009/10/13(火) 12:06:47.18 ID:LQNI33tUO
佐々木「次はショッピングモールだね。橘さん、お洋服買おうか」

橘「うんッ」

キョン「おいおい…すぐ大きくなるんだし服はいいだろ」

佐々木「わからないじゃないか…ずっとこのままかも知れないし。お金は藤原くんから預かっているから心配はいらないよ」

キョン「やれやれ…」

―――――――――――
長門「で、どこに行くの?」

朝倉「そうね、ショッピングモールでもどうですか?そこならカレーもあるでしょうし」

長門「しかたがない」

朝倉「長門さん…せっかくのデートなのに制服なの?」

長門「デート…誰と誰が?」

朝倉「わたしと長門さんが(ハァト)………ウソウソ、冗談よ、だからジャ○プはしまって」

長門「今週のジャ○プはさっきのとは破壊力が違う…」

133: 2009/10/13(火) 12:18:07.06 ID:LQNI33tUO
佐々木「橘さん、これなんかどうだい?いやこっちもいいな…」

キョン「佐々木、お前が一生懸命になってどうすんだ?」

佐々木「いや橘さんがあまりに可愛いから…」

店員「本当に可愛らしい妹さんですね。なにを着てもお似合いですよ」

キョン「ハハッ、ありがとうございます。でも妹じゃありませんから」

佐々木「そうです娘ですから」

キョン「え?」
店員「え?」
佐々木「………」

136: 2009/10/13(火) 12:39:23.72 ID:LQNI33tUO
キョン「お前が娘なんていうから居づらくなったじゃねぇか」

佐々木「クックッ、ちょっと悪ノリが過ぎたかな?」

キョン「真面目な顔して言ってた癖に…」

佐々木(半ば本心だったかもね…)

橘「おなかすいた…」

キョン「そうか…少し早いけど混む前に昼食にするか」

橘「わ~い」

佐々木「橘さん、何が食べたいんだい?」

橘「え~と…え~と」

137: 2009/10/13(火) 12:53:40.55 ID:LQNI33tUO
店員「はい特盛り全乗せストロングカレーの百辛お待たせ…制限時間は30分です…よろしいですか?残された場合はお代金を頂きますけど」

長門「構わない、早く…カレーが冷める」

店員「ではスタート…」

客A「おいあんな子がチャレンジしてるぞ」
客B「無理だろ…」
客C「いや、凄いスピードだぞ!?」ザワ……ザワ

―――――――――――

佐々木「お子様ランチか…僕は食べたことがないな。普通に一般的なメニューを選んでいたよ」

キョン「そうなのか?昔から大人びてたんだな」

佐々木「おやおや昔からかい…今でも大人びてるつもりはないんだけどね」

キョン「十分大人っぽいさ」

佐々木「キョン……」

橘「おっOいはわたしとかわらないけどね~」

佐々木「こ、こら橘さんッ」

139: 2009/10/13(火) 13:21:14.56 ID:LQNI33tUO
朝倉「長門さん食べすぎよ…店長さん泣いてたじゃない」

長門「わたしは勝負を受けただけ…負けるのが嫌なら大食いチャレンジなんてしなければいい」

朝倉「まったく…この可愛らしい身体のどこにカレーが詰まってるのかしら……ここかしら?それともこっち?」フニョ プニッ

長門「…………」スチャ

朝倉「なによその凶器」

長門「チャレンジの勝者に送られるヴァジュラ…和名では『金剛杵』というらしい 」ガスガス

朝倉「やめッ…痛いッ…あ、あれキョン君じゃない?」

長門「そんな古典的な手にはかからない…」ガスガス

キョン「長門、何やってんだ?」

長門「…………」ガスガス

朝倉「」

143: 2009/10/13(火) 14:31:32.07 ID:LQNI33tUO
佐々木「お友達はベンチで休ませてるから…」

―――――――――――

橘「おねーちゃん大丈夫?」ナデナデ

朝倉「うふふ、平気よ…あなた可愛いわね。きっと美人になるわよ」

橘「ありがと…おねーちゃんも眉毛太いね」

朝倉「…………うふふふ」

―――――――――――

キョン「……………ということらしいんだが」

長門「天蓋領域のイントルーダーにより年齢が10歳ほど低下…興味深い」

キョン「で、どうなんだ。直せそうか?」


144: 2009/10/13(火) 15:12:12.34 ID:LQNI33tUO
隊員A「………お前が昨夜連れていた少女は橘京子だろう!?」グイィ

藤原「フックック……知らん。それより現地の猿は臭くてかなわんな、近寄らないでくれるか」

隊員A「……クソがッ」バキッ

森さん「どう、白状した?」

隊員B「それが…どんな責めにも屈せず…」

森さん「さすが未来勢力の送り込んだエージェントね…いいわ、私がやる」

藤原「おやおや、お山のボス猿の登場たな…だいたいあの子の正体を知ってどうする」

森さん「決まってるわ、あの忌々しい小娘のいないうちに組織を殲滅するのよ」

藤原「フックック…年寄りの嫉妬は恐ろしい…ぐはっ」バキッ

森さん「いつまでその元気が続くか楽しみだわ」

藤原「そのうえ重度のサディストときている…フックック嫁の貰い手もないわけだ…ウグッ」バキッ

149: 2009/10/13(火) 16:18:34.34 ID:LQNI33tUO
森さん「どんな訓練をつんだらここまで耐えられるようになるのかしら…」ハァハァ

藤原(痛覚を感じる瞬間その与える相手を幼女に置き換えて痛みを快感に錯覚させる…フックック、訓練などではないんだよ)
藤原「なにやら焦っているみたいだが上層部はこのことを知っているのかい?」

森さん「…………」ギクリ

藤原「フックック…簡単に口を割るだろうと思って結果オーライで尋問してるんじゃないだろうな」

隊員「ざわ…ざわ…」

藤原「なんだ…急に大人しくなったな。そうやって功を急ぐから地道に功績を上げている若造に地位を脅かされるんじゃないのか?だから手柄も婚期も逃がすってことだな」

森さん「…わたしだって好きでこんなことしてるんじゃないもん」シクシク

隊員「あ~あ、泣かせちゃった」


152: 2009/10/13(火) 16:59:30.53 ID:LQNI33tUO
森さん「あたしだってちゃんと働いてるのに古泉の奴がしたり顔でなんでもそつなくこなすから悪いのよ」

隊員「大尉、あちらで休みましょう…さ、こちらへ」

森さん「あたしだってこんな能力に目覚めなきゃ今頃素敵な彼氏見つけて楽しい生活送ってるわよ…この仕事ときたら時間を問わず閉鎖空間閉鎖空間…ふざけんじゃないわよ」シクシク

藤原「フックック…おい、大尉殿の代わりの代表はどいつだ」

隊長「わたしだが……」ドキドキ

藤原「三分以内に荷物を纏めて帰るなら今日の事は水に流してやる…いいな、三分以内だぞ」

隊長「て、撤収だぁ~」

―――――――――――

森さん「おばあちゃんが言ってたもん、園生ちゃんはいい子だから幸せになれるって…」シクシク

隊長「よし、出せッ」ブロロロッ

158: 2009/10/13(火) 17:18:57.35 ID:LQNI33tUO
藤原「………それにしても好き勝手にいたぶりやがって……さすがに身体が言う事を利かんな」ハァハァ

藤原「しかしこれぐらいの傷、昨日の残り湯を飲めば………フックック…それにしてもあの大尉殿の顔ときたら…傑作だったな」フラフラ

藤原(もう少しだ……なんだこの紙は…?)ジリジリ

『ペットボトルの水は捨てておきました 佐々木』

藤原「…なん…だと!?」バタッ









九曜「―――生き―――てる?」ツンツン

161: 2009/10/13(火) 17:40:39.68 ID:LQNI33tUO
長門「天蓋領域のイントルーダーによる改変、かつ単純な構造ならわたしにも上書きが可能…とりあえず見てみたい」

キョン「よっし、さすが長門…すぐ連れてくるからな」タッタッタ

佐々木「さすがキョンが信頼するだけあるね…正直羨ましく思うな」

長門「………もしかしたらそんな単純なことではないかもしれない」

佐々木「クックッ…やっぱりそう思うかい?」

―――――――――――

キョン「長門、連れて来たぞ…長門?長門~?」

長門「はい、なぁに」

キョン「え~と…君は誰かな?」

長門「ながとゆき、5歳」

佐々木「クックッ…長門さんまで小さくなってしまったようだ」

キョン「どうしてこうなった…どうしてこうなった」

165: 2009/10/13(火) 17:55:26.31 ID:LQNI33tUO
…なにかがおかしい…

キョン「近くに九曜が潜んでいたのか…」

佐々木「僕にもわからないな、世間話をしてふと見たら…この有り様だよ」

橘「ゆきちゃんアメあげる」
長門「…かんしゃする」

キョン「九曜のやつ何が目的なんだ!?そうだ…まだ朝倉がいるッ」

佐々木「あの血だらけの人かい?」

キョン「あぁ見えて実は長門のバックアップなんだ」

166: 2009/10/13(火) 18:09:34.20 ID:LQNI33tUO
キョン「朝倉、起きろ…長門が大変なんだ!!」

朝倉「五月蝿いわね…大きな声出さないでよ。こっちは頭に穴が開いてるんだから。長門さんが可愛くて大変なのは私が一番知ってるわよ」

キョン「そんなんじゃない、橘に続いて長門まで縮んじまったんだ」

朝倉「え?」

キョン「長門、こっちへおいで…このお姉ちゃん知ってるか?」

長門「しらない」プルプル

朝倉「そ、そんな…」

キョン「ショックなのはわかるぞ…俺も動揺してる」

朝倉「か、可愛いなんてもんじゃないわ…天使、いや大天使クラスね。背中に羽でも生えてるんじゃないかしら」サワサワ

キョン「…膿んでやがる」

167: 2009/10/13(火) 18:25:54.60 ID:LQNI33tUO
佐々木「長門さんもこんなダボダボな服じゃ可哀想だから一緒にお洋服を買いにいきませんか?」

朝倉「いいわね…そうしましょ。ゆきちゃん、なんにも心配しなくていいわよ。お姉ちゃんが可愛くしてあげるから」ハァハァ

長門「お姉ちゃん…怖い」

キョン「待て待て…今はそれどころじゃないだろうが」

佐々木「頼みの長門さんもこれじゃどうしようもないだろ?」

キョン「朝倉、お前長門のバックアップだろ?どうにかなんないのか?」

朝倉「制限かけまくりでそんな力ないわよ。今の私はいいとこ才色兼備のラブリーガールってとこね」

佐々木「クックッ…自分で言うんだね」

朝倉「だって事実だし…」
佐々木「あなたとは気が合いそうな気がするよ」

168: 2009/10/13(火) 18:31:25.92 ID:LQNI33tUO
店員「い、いらっしゃいませ」

佐々木「これなんてどうかな」
朝倉「いいわね…こっちもいいかも。ゆきちゃん、これ着てみよっか?」

佐々木「橘さんはこれにしよっか…似合いそうだね」

店員「可愛らしい…い、妹さん?ですね…」

佐々木、朝倉「娘です!!」

キョン「……………悩みの種が増えやがった」
キョン(それにしても何かひっかかる…なんだ?)

170: 2009/10/13(火) 18:45:49.46 ID:LQNI33tUO
朝倉「ふ~堪能したわぁ…」

キョン「朝倉ちょっといいか…こっちに来てくれ」

朝倉「なによ、まったく…なにも出来ないわよ?」

キョン「なぁ…朝倉、お前今いくつだ?」

朝倉「!!レディに歳を聞くなんて失礼ね!!」

キョン「そんなのはいいからさ…いくつだよ」

朝倉「もうすぐ四歳ね…」
キョン「だろ?…さっき長門は自分のことを5歳って言ったんだ。変じゃないか…もし九曜の仕業なら長門が三歳だってわかってるだろ」

朝倉「それってもしかして…」

キョン「あぁそうだ…犯人は九曜じゃな……」
朝倉「長門さんは口リババァってことね!!いゃん…新しい扉が開きそうだわ」

キョン「」

172: 2009/10/13(火) 18:59:31.87 ID:LQNI33tUO
隊長「大尉、あまり気を落とさんで下さい…それじゃ失礼します」ピーガリガリガリ

森さん「……おつかれさま」ピーガリガリガリ



古泉「いやいや中佐には敵いませんよ」カツカツカツ

中佐「フッフッフ…古泉君、君はうまいねぇ~話に乗せられそうだよ」カツカツカツ

森さん「!!」ササッ

古泉「いえいえ事実ですから…若輩者ですが今後ともご指導宜しくお願い致します」

中佐「考えておくよ。それじゃね」

古泉「ハイッ!!失礼します!!」ピシッ

森さん「……チッ」

古泉「あ…森さん、今お帰りですか?どうです食事でも」

森さん「…先約あるから…」

古泉「…そうですか。残念です…あ、先日のプランですが根回しが効いたのか通りそうですよ」

173: 2009/10/13(火) 19:08:55.81 ID:LQNI33tUO
森さん「そうなんだ…良かったじゃない」

古泉「これで指令の伝達も今より速く進ん…」

森さん「ごめん、待ち合わせがあるから…また時間がある時にお願い」プシー バタン

古泉「…そうですね」

―――――――――――

店員「四割引致しま~す…お箸は一膳で宜しいですか~?」

森さん「あ、はい」

店員「624円になりま~す」

森さん「千円で…」

店員「お仕事遅くまで大変ね~」

森さん「いえ、なれてますから…」

店員「はい、カードと376円のお返しになります。いつもありがとね~」


175: 2009/10/13(火) 19:17:51.06 ID:LQNI33tUO
森さん「ただいま~」ガチャ

シーーーーン

森さん「ただいま…金太郎、今ご飯あげるからね」サラサラ

金魚「………….。o○」

森さん「ねぇ金太郎…あたしね…今日仕事で大失敗しちゃったんだ…」

金魚「………….。o○」

森さん「みんなの前で大泣きして…部下には追い越され…もう散々なんだよ…ねぇ金太郎聞いてる?」

金魚「……….。o○」

森さん「う…うっく…うえッ…ひ~ん…もぉやだこんな仕事」シクシク

178: 2009/10/13(火) 19:30:27.91 ID:LQNI33tUO
朝倉「じゃあゆきちゃんは私が連れて帰るから…ほらゆきちゃん、お姉ちゃんとお兄ちゃんにバイバイ~ってして。京子ちゃんにもね」

長門「ばいばぁい」パタパタ

橘「ゆきちゃんまたね~」パタパタ

佐々木「すっかり仲良しだね…同い年くらいの友達は大切だからね。さ、キョン…僕たちも帰ろうか」

キョン「あぁ………でもさすがに二泊目は出来ないぞ。今日は家に帰らなきゃならん。男手は藤原で足りるだろ」

佐々木「連れないな…もう一泊ぐらい平気だろう?」

キョン「佐々木、お前だって外泊ばっかじゃ親が心配するんじゃないか……」

佐々木「ふん…あの親が心配なんかするわけないさ」

キョン「佐々木?」

179: 2009/10/13(火) 19:42:05.90 ID:LQNI33tUO
佐々木「口を開けば勉強勉強、成績成績…正直限界だったんだ…」

キョン「…………」

佐々木「僕が親ならこんな育て方はしないさ。もっと自由に伸び伸びと育てるよ」

キョン「だから…橘を?」

佐々木「そんなつもりはなかったさ…ついさっきまで九曜さんの仕業と思ってたし…橘さんから自分の力については話半分に聞いてたんだけどね」

キョン「それで長門を……って感じか?」

佐々木「長門さんが橘さんから感じる力は九曜さんというより涼宮さんの力に似てるって言い出してね…その時に気づいたんだよ。あぁ橘さんを小さくしたのは僕の願望だったのか。ってね」

キョン「…………」

佐々木「クツクツ…見損なったかい?」

182: 2009/10/13(火) 19:59:01.39 ID:LQNI33tUO
キョン「長門はどうしてだ? 」

佐々木「あんまりよく憶えてないんだけど…キョンが長門さんを信頼しきってたのが妙に悔しくてね…」

キョン「頼れない年齢にしちゃったと…軽いな」

佐々木「そんなとこじゃないかな…それにしてもキョン、よく僕が怪しいって気づいたね。なんかおかしいところがあったかい?」

キョン「あぁ…長門は実年齢で四歳だからな。縮んで五歳ってとこに違和感を感じたんだ。九曜もたぶん同じくらいだろう…だから九曜が原因じゃないってね」

佐々木「クックッ…さすがキョンだね。で、僕が原因ってわかったけどどうするつもりだい?」

キョン「え?佐々木が満足するようにやればいいんじゃないか?毎日は無理だけど協力するぞ。あと長門は元に戻せ、ハルヒに気づかれたら面倒だからな」

184: 2009/10/13(火) 20:08:36.71 ID:LQNI33tUO
佐々木「クツクツ、緩いね…そこは元に戻せッ!!とか…そんなことはさせないッ!!とか言うところじゃないのかい?」

キョン「大いなる力に逆らっても無駄なのは身に染みてるからな。佐々木ならまぁ…大丈夫じゃないか?ハルヒなら全力で阻止するけどな。それだけ佐々木は信頼してるってことさ」

佐々木「ハハハッ…キョンらしいね。嬉しいよ…凄くね」

キョン「橘には悪いけど組織のリーダーみたいのがいなけりゃ機関とのいざこざもないだろうしな」

橘「むにゃむにゃ…」

キョン「なにも知らずに寝てやがる…じゃあ送るよ」

佐々木「キョン…ありがとう」


186: 2009/10/13(火) 20:18:51.55 ID:LQNI33tUO
藤原「おかえりッ…きょこたん。寂しかったよぉ」シクシク

橘「う~お兄ちゃんなんか湿ってる…」

佐々木「なんか散らかってるね…どうしたんだい」

藤原「あぁ…猿が暴れてね。すぐ片付けるさ。おい九曜、手伝え」

キョン「また明日来るからな…おやすみ佐々木」

佐々木「おやすみ…キョ…お父さん///」

キョン「ん?」

―――――――――――

朝倉「じゃゆきちゃん、カレー食べ終わったらお姉ちゃんとお風呂入ろっか?」ハァハァ

長門「……拒否する」パクパク

朝倉「あれ?ゆきちゃんは?」

長門「………ゆきちゃん?馴れ馴れしい真似はやめて。ここはわたしの部屋、すぐに出てって」スチャ

朝倉「ジ、ジャ○プはやめてッ」

おしまい

190: 2009/10/13(火) 20:30:56.76 ID:LQNI33tUO
乗っ取りだけど保守サンクスでした。まだスレも200ぐらいできょこたんも小さいままなんでどなたか続きよろしくですよ

191: 2009/10/13(火) 20:58:48.80 ID:E0ZNe5dXO

200: 2009/10/13(火) 22:55:41.35 ID:LQNI33tUO
じゃあ森さんメインで少し書こうかな。

新川さん「これはどういったおつもりで…?」

森さん「いえ…最近閉鎖空間も発生してませんし…組織もだいぶ弱体化しているようなので。その…」

新川さん「辞めたいと…しかし我々の任務は辞めるとかそういった類いのものとは違うことは貴女もご存知ではないですか?」

森さん「………」

新川さん「これは私のところで保留しておきましょう。少しお休みをとって考え直してくれませんか…我々には貴女が必要なのですよ」

森さん「………ハイ」

202: 2009/10/13(火) 23:09:09.38 ID:LQNI33tUO
ジリリリリリリリ バキッ

森さん「ふわぁ……朝ね……仕事に行くつもりはないのに目が覚めちゃった」

森さん「そうだ!!」

ピポパ trrr trrr trrr

森さん「お母さん?わたし、うん園生…仕事がお休みとれたんだけど…え?旅行?今日から?そっか…ううん、いいのいいの。じゃまたね」ガチャ

森さん「…………別にいいもん」

205: 2009/10/13(火) 23:17:57.10 ID:LQNI33tUO
森さん「ふんふ~ん…」

森さん「人参、じゃがいも、玉葱…牛肉、カレー粉もあるし」

店員「いらっしゃいませ。あら今日は早いのね。カレー?いいわねぇ~彼氏も喜ぶわよ」

森さん「いえ…そんな…」
トントン ジュージュー グツグツ

森さん「いただきまぁす…んっ…美味しい…さすが園生何やらせても完璧ね」パクパク

森さん「…………」パクパク

森さん「……………ごちそうさま」カチャ

森さん「…………いいもん、一人でもカレー美味しいもん」

208: 2009/10/13(火) 23:25:15.41 ID:LQNI33tUO
森さん「え~と………」prrr prrr prrr

森さん「もしもし、久しぶり~そうそう園生~……でね、仕事が休みとれたからさ…良かったら明日とかさ…うん、あちゃ~そっかぁ…ううん大丈夫…また連絡するねッ」ガチャ

森さん「子供の参観会かぁ~主婦は大変だねぇ~……ね?金太郎ッ」

金魚「……….。o○」

森さん「…………金魚はいいなぁ」


212: 2009/10/13(火) 23:38:00.19 ID:LQNI33tUO
森さん「これと…これも観よっと…これは…いいや、借りちゃおっと」

店員「一泊と二泊三日がありますけどどーしますか?」

森さん「二泊でお願いします」

店員「三本で840円になりま~す。延滞の際にはカウンターまでお持ち下さい。あざーした」

森さん「洋画を見ながらビールとおつまみ~洋画を見ながらビールとおつまみ~」

―――――――――――

『Help…please,help…Nooooo』グシャ バキッ ブチブチブチ
森さん「ひゃあぁあぁ」ガクガク

森さん「こ、怖すぎる…」
カタン

森さん「ひゃあぁあ」

森さん「無理…絶対観ないから…もぅ寝るもんね」カチッ

森さん「駄目、電気消すの怖すぎ…無理」ブルブル

215: 2009/10/13(火) 23:57:54.50 ID:LQNI33tUO
森さん「これなら平気よね…ヒーロー物だし…」

『I love you』『Yeah,you are such a slut!!』『Fuck me』

森さん「やっぱり映画だけよね…じっさいこんなことないから…特に危機を乗り越えても恋愛感情なんて生まれないし…」

trrr trrr trrr

森さん「誰よ…いいとこなのに!!」

着信:古泉 一樹

森さん「…………」トコトコトコ

ガチャ バタン

森さん「静かになったわ」
p r r r p r r r

217: 2009/10/14(水) 00:09:17.75 ID:vgF5AufRO
森さん「土曜日か……あ、ビデオ返さなきゃ」

―――――――――――

森さん「何か新作あるかしら~」

店員「らっしゃいやせ~」

藤原「きょこたん、しゅごキャラの新しいのがあるよ」

橘「きょうこプリキュアがいい」

藤原「…あむちゃんの方が可愛いのに…」

佐々木「藤原くん、あまりその手のアニメを勧めないでくれ」

藤原「ふん、心の歪んだ老害にはわかるまい…あむちゃんの可愛さが」

森さん「なんだろう…見つかりたくないわ」コソコソ

220: 2009/10/14(水) 00:22:11.18 ID:vgF5AufRO
キョン「あれ?森さんじゃないですか?お久し振りです。憶えてます?」

森さん「あ、はい…キョンさんですよね…おひしゃしぶりです」

キョン「…なんか印象変わりましたね…メイド服じゃないからですかねアハハ」

森さん「え?………だ、だって知り合いに会うなんて思ってなかったし……うぐっ…」

キョン「あの…森さん?」

森さん「すっぴんだし…ジャージだし…サンダルだし…髪もとかしてないし…うわぁん、キョンさんの馬鹿ァ」ダダダダ

店員「あざーしたぁ」

キョン「な、なんですとッ?」

―――――――――――

森さん「もぉやだぁ……最低」シクシク

222: 2009/10/14(水) 00:39:11.35 ID:vgF5AufRO
森さん「ビール…ビール…ビールが無いッ…」

森さん「しょうがない…スーパーまで行きましょう」

森さん「……………軽くお化粧ぐらいしておきましょうか…ジャージも今日はやめます。知り合いに会うかもしれませんし」

―――――――――――

森さん「ビール、ビール、ビ~ル~」ガチャガチャガチャ

藤原「フックック…笑わせてくれる…買い物カゴの中がビールのみとは…」

森さん「///」ガチャ

藤原「いいんだ…気にせず買い物を続けてくれ、いやいい語り草が出来た」

森さん「な、なによ…あなたはさぞ大した物をお買い上げなんでしょうね………なにこれ?」

藤原「食玩だな。きょこたんに買ってあげるんだ…まぁ自分の用も買うけどな」
森さん「うわぁ」

224: 2009/10/14(水) 00:46:40.97 ID:vgF5AufRO
森さん「もうこんな時間……寝なきゃ」モゾモソ

森さん「保守とか支援とか……」

森さん「いいんですよ……特にネタもないですし…」

森さん「それじゃ…おやすみなさい」カチャ


236: 2009/10/14(水) 06:49:07.48 ID:vgF5AufRO
店員「らっしゃいやせー」

藤原「きょこたん、しゅごキャラの新しいのが(ry」

橘「きょうこプリキry」

佐々木「藤原くん(ry」

森さん「なんかいつ来ても彼らがいるような気がします…!!ということは…キョ…」
ツンツン

森さん「!!ひ、ひゃい」(いけない声が裏返っちゃった…でも大丈夫、今日はナチュラルメイクだし服だってジャージじゃないし髪も結ってあるし…別にキョンさんだからって訳じゃなく単に知り合いに遭遇する可能性が…)

森さん「お、お久し振り…」クルッ

九曜「―――?―――そこを―――どいて」

森さん「え?どなた?」

九曜「―――借りたいビデオ―――取れない―――どいて―――欲しい」

森さん「あ、ごめんなさい」ススッ

―――――――――――

森さん「別に……期待してた訳じゃないもん」トボトボ

237: 2009/10/14(水) 07:06:02.55 ID:vgF5AufRO
森さん「今日は雨です…」シトシト

森さん「買い物に行くのも億劫ですね…確か」ガサガサ

森さん「ペ~ヤ~ン~グ…テッテレー」

森さん「………ぷっ…テッテレーって…ドラ○もん…クスクス」

森さん「…私は一人で何を言っているんでしょうか」

241: 2009/10/14(水) 07:55:30.88 ID:vgF5AufRO
ピーーーー ジャー ゴボゴボ

森さん「この手の麺類は硬めで食べるのが園生流なんです…」

prrr prrr prrr

森さん「こんな微妙な時間帯を狙ってかけてくるのはどちら様でしょうか…」ビキビキ

森さん「もしもし…あ、お母さん?うん…元気だよ。うん…続けてる、大丈夫みんないい人ばっかだし…あははそんなんじゃないって…いないいない、おじさんばっかだし…」

森さん「え、お見合い?…わたしはそういうのはいいよ…いないけどさ…うん、うん…おばあちゃんが?…ひ孫ってそんなすぐ出来るわけないじゃん。あはは」
―――――――――――

森さん「うん、じゃまた暇みて帰るね。いいのいいの特にやることもなかったし、おばあちゃんによろしくね…うん、おやすみ」ガチャ

森さん「お見合いか…あッ…ペヤングッ」タタタ

森さん「う、うどんみたい…これは食べれないわ」

―――――――――――

森さん「お腹すいたな…硬め硬めって思っててもあたしも今にほっとかれた焼きそばみたくなっちゃうのかな…」

243: 2009/10/14(水) 08:17:54.59 ID:vgF5AufRO
森さん「お豆腐、おネギに白滝、椎茸…っと」

店員「あらいらっしゃい…今日はお鍋?いいわねぇ…最近涼しくなってきたもんねぇ…はいこれどうぞ」

森さん「なんでしょうか?」

店員「表でくじびきやってるからやってって…特賞はハワイペア旅行券よ」

森さん「ハワイ…ですか」

森さん「で、わたしがやるとハワイが当たって一緒に行く相手もいねーし…とかなるオチですよね…」

―――――――――――

森さん「サラダ油ですか……まぁわたしなんて常に微妙なのがお似合いですよね」トボトボ

251: 2009/10/14(水) 12:07:32.76 ID:vgF5AufRO
キョン「最近機関も暇そうだな…」パチン

古泉「おかげ様で…んっふ飛車さんは頂きます」パチン

キョン「なんか最近強くなったな…」パチン

古泉「時間がありますからね…色々と勉強してるんですよ、と」パチン

キョン「うっ……これは厳しい…そういえばこないだ森さん見たぞ…っと」パチン

古泉「なんですって!!」ガシャーーン

キョン「なっ…珍しくおまえが勝ってるのに」

―――――――――――

森さん「くちゅん…やだ風邪かしら」ズルズル

253: 2009/10/14(水) 12:14:37.24 ID:vgF5AufRO
>>247-252 ごめんなさい

森さん「ゴホンゴホン…」ズルズル

森さん「あ~本格的に風邪だわ…まいったわね」ゴホゴホ

森さん「う~頭痛いし気持ち悪いよ~」ズキズキ

森さん「もしかしてあたしこのまま氏ぬのかしら…」

森さん「きっと訪ねてくるお友だちも恋人もなく独り寂しく氏ぬんだわ…」ゴホゴホ

森さん「…やだぁ~うぇ~ん」ゴホゴホ

265: 2009/10/14(水) 15:06:40.72 ID:vgF5AufRO
森さん「まだ生きてるみたい…ゴホンゴホン」

森さん「…少しは良くなったみたい…痛たたた」ズキズキ

森さん「はぁ無理は禁物よね…若い若いって言われるけど…ハァ…」

森さん「こんな時恋人なんていたりしたらさ…」

恋人『ほら、お粥なら食べれるだろ…あ~ん』

森さん「とかさ…だめ、風邪が移っちゃうてば…」

恋人『いいよ、俺に移せよ』チュ

森さん「とかさ、なっちゃったりしてさ…」ニヤニヤ

森さん「うひ~あたしってばなに考えてんの///」ゴロゴロ

森さん「…………///」ゴロゴロ

266: 2009/10/14(水) 15:15:32.91 ID:vgF5AufRO
森さん「ちょっと熱っぽいけど…ご飯食べて栄養つけなきゃ」ヨロヨロ

ガチャ バタン

森さん「やだビールばっかり…というかビールしかない」

森さん「ちょっとなら動けるしスーパーぐらいなら大丈夫だよね…」ヨロヨロ

―――――――――――

森さん「え~と…ポカリに牛乳に…風邪にはプリンってみのもんたが…」ゴホゴホ

森さん「はぁ、買い物カゴが重い…なんか気持ち悪くなって…やっぱり無理は厳…禁」バタッ

店員「お、お客様?あら大変…」

274: 2009/10/14(水) 17:39:49.91 ID:vgF5AufRO
男子児童A『や~い森はモリだからモリ○ンだな』ケラケラ

男子児童B「モ○マンモ○マン」ケラケラ

園生「………違うもん」

男子児童A『なにが違うんだって?』

男子児童B『言ってみろよ』ケタケタ

園生「モリマ…じゃないもん」

男子児童A『聞こえないぞモ○マン』

園生「ひっくひっく…なんでいじめるの?」シクシク

276: 2009/10/14(水) 17:43:35.88 ID:vgF5AufRO
森さん「園生モリマンじゃないもんッ!!………ハッ…こ、ここは?」

橘「あ、おねーちゃん起きたよ」パタパタ

森さん「…え~と…どこ?」

キョン「森さん、起きなくていいですよ。横になっていて下さい」

森さん「え!?キョンさん…どうして」

キョン「森さんスーパーで倒れたんですけど憶えてませんか?ずいぶんうなされてましたね…怖い夢でも見てたんですか?」

森さん「いえ怖い夢なんて…もしかしてキョンさんが助けてくれたんですか?」ドキドキ

キョン「いや…藤原です」

森さん「……………」

280: 2009/10/14(水) 18:40:24.52 ID:vgF5AufRO
森さん「でここは?」

藤原「ふん…僕ときょこたんの愛の巣だよ。本来君なんかが入っていい場所じゃないんだがな」

キョン「いたのか、随分長風呂だったな…」

藤原「老人の汗が染みついて気持ち悪かったんでね」

森さん「老ッ…(がまんがまん)」プルプル

キョン「おい藤原、口が過ぎるぞ…森さんは病人なんだ、労ってやれって」

藤原「何を労る必要がある…この女は平気で人を拷問にかけるようなヤツだぞ」

森さん「!!!!」

キョン「ププッ…拷問?森さんがそんな事するわけないだろ…漫画の見すぎだ」

285: 2009/10/14(水) 19:40:57.56 ID:vgF5AufRO
藤原「いやいや本当だから…普通の人間なら廃人になっててもおかしくないくらいだから…まぁそれはこの僕だから耐えられたようなものだが…」

キョン「いつだよ…そんな素振り見たことないぞ」

藤原「つい最近だ。あれはきょこたんが来て二日目だったな…」

キョン「本当に最近だな。そんなに言うならその傷痕を見せてみろって」グイグイ

藤原「やめろ、きょこたんとお揃いのTシャツが伸びるだろ…これだから現地の猿は…見ろこの傷痕を…」ガバッ


キョン「貧相な身体だな…というか傷一つないじゃねぇか…」

藤原「あ、九曜が治してくれたんだった」

キョン「……………嘘つき」

橘「うちょつき~」

藤原「!!!ホントだよきょこたんッ…九曜、九曜どこにいる」ドタドタ

森さん「フフッ…おかしッ」クスクス

キョン「?」

森さん「こんなに笑ったのって…久しぶり」クスクス

288: 2009/10/14(水) 20:28:43.65 ID:vgF5AufRO
キョン「古泉から聞きましたが機関は本当にやめてしまったんですか?」

森さん「えぇ…ですが新川さんの一存で今は休職扱いにしていただいてます」

藤原「なるほどな…どうりで最近朝からよく見かけるわけだ」

キョン「そうなのか?俺は平日は来れないから知らなかったが…」

藤原「まぁ天使たちが無事通学できるように見守るのも未来から送り込まれたエージェントたる僕の仕事といえるからな…必然的にその女が情けない顔でゴミ出しする様も目に入ってしまうってことさ」

佐々木「藤原くん…回覧板で最近不審者がよく出るって書いてあったけどもしかして…」

292: 2009/10/14(水) 20:52:05.32 ID:vgF5AufRO
佐々木「森さんでしたっけ?お粥作りましたけど…食べれそうですか?」

森さん「い、いえそこまでお世話にはなれません。危ないところをありがとうございました…もう平気ですから」フラフラ

佐々木「駄目ですよ…お医者さんも安静にしなさいって…」

森さん「大丈夫…大丈夫、うぅ」フラフラ

キョン「森さんッ…」ガシッ

森さん「…キョンさん///」ギュッ

佐々木「…………」ムカムカ

森さん「えっ!?な、なに?」

キョン「森さん!?」

森たん「もりそのお 五歳です」

キョン「………………佐々木、今すぐ戻せ」

295: 2009/10/14(水) 21:04:11.29 ID:vgF5AufRO
キョン「まったく何考えてんだ?」

佐々木「だってキョンが…いや、なんでもない。森さん、驚かせてしまってすみませんでした」

森さん「危惧はしておりましたが力に目覚められたんですね。機関が知ったら蜂の巣を突ついたような騒ぎになりますよ…」

キョン「まぁ女の子を五歳ぐらいにする能力だけですけどね」

藤原「おい今ここに美幼女がいたろう!?どこに隠した!!」ドタドタ

キョン「はぁ?気のせいだろ…いなかったのになんでわかるんだよ」

藤原「この部屋から美幼女特有の香りがした…乳臭さと体臭がおりなすハーモニー、間違いなくAAAクラス」

九曜「―――私―――かも///」テレテレ

藤原「いやそれはないな」

300: 2009/10/14(水) 21:49:21.57 ID:vgF5AufRO
佐々木「お一人暮らしですってね…よかったら風邪が治るまでゆっくりしていって下さい」

森さん「…ありがとうございます。ですけど…」

キョン「森さん…余計なお世話かも知れませんが古泉には知らせた方がいいんじゃないですか?…」

森さん「いえ………私は機関とはもう関係のない人間なので…」

佐々木「キョン…」ツンツン

キョン「そうですね…このまま治りそうなら無理に心配させることもないですよね」

藤原「おいおい主に断りもなく何を勝手に決めている。僕は認めないぞ!!」

橘「おねーちゃんゆっくりしていってね」

藤原「うん、きょこたんの言う通りだ!!好きなだけ泊まっていくがいいさ」

302: 2009/10/14(水) 22:00:43.39 ID:vgF5AufRO
佐々木「いけない…お味噌が切れてたな」

森さん「よかったら私が行きましょうか?もう随分良くなりましたし…体を動かしたくて…」

佐々木「大丈夫ですか…心配だな…」

キョン「なら俺がついてくよ…なら安心だろ?」

佐々木「いや安心だけどそれがまた不安というかだね…」

藤原「僕はいかないぞ…これからまいんちゃんを観るからな…」

九曜「―――キッチン―――アイドル」

キョン「…………すぐ戻るよ、行きましょう森さん」ニギッ

森さん「キョンさん///…し、失礼します」ガチャ

佐々木「………夕方はニュースの時間だから」ポチッ

藤原「まいんちゃん!?」

304: 2009/10/14(水) 22:10:32.44 ID:vgF5AufRO
キョン「肌寒くなりましたね…」

森さん「ええ…でもここ数日はだいぶ温かく感じました」

キョン「そうですか?俺は寒さしか感じませんけど…」

森さん「うふふ…人それぞれですよね…とても温かい毎日ですよ」

キョン「ずいぶん顔色も良くなりましたね…若々しくなったというか…」

森さん「フフッ当然です…まだ若いんですからッ」

キョン「そうでした…今度遊園地に行こうかって話があるんですけど森さんもどうですか?ご一緒に…」

森さん「え?あ…ハイ///」

prrr prrr prrr

キョン「あ、すいません…誰だ?」

着信:涼宮ハルヒ

306: 2009/10/14(水) 22:22:53.53 ID:vgF5AufRO
キョン「もしもし…ハァ!?…いや急に言われても無理だっつの。いや予定あるから。散々ドラクエにハマってSOS団もほったらかしなのに終ったからって勝手なこと言うなって…ポケモンでもやってろ!!」

森さん「……………大丈夫ですか?」

キョン「え…女の声?いや近くにはいるけどさ…そんなんじゃないって…いやいやそれ以前にお前には関係ないだろうが」

森さん「んっ……………この感覚」ピリピリ

キョン「もしもしハルヒ?…んだよ、切りやがって。すみませんね、森さん…森さん?」

森さん「キョンさん…私…行きますね」

キョンさん「行きますって…まさか、今の電話で!?」

森さん「長い…長い休暇は終わりみたいです」


308: 2009/10/14(水) 22:30:58.19 ID:vgF5AufRO
キョン「まだ完治してないんですから…」

森さん「身体は平気です…でも…」

キョン「でも?」

森さん「あぅ…キョンさん…これからも頑張れるように笑顔で送り出していただけませんか?今回だけでいいですから…その、名前で…///」

キョン「!!………え~と…園生、やっちまえ」b

森さん「///…では失礼します」ニコリ


311: 2009/10/14(水) 22:40:18.52 ID:vgF5AufRO
かなりネタ的に辛かったけどおしまいです。乗っ取りですが保守支援ありがとうございました。きょこたんも小さいままなんでどなたか続きを(ry

引用: キョン「橘京子が幼稚園児になっただと?」