花帆「タイトル長っ！？」ﾍﾟﾗｯ

花帆「ふんふん、主人公の榊原鞠佳ちゃんが百万円で不破絢ちゃんに買われて仲良くなっていくお話なんだね！」ﾍﾟﾗｯ

花帆「絢ちゃんの美人で大人っぽい感じ、ちょっと梢先輩に似てるかも！」ﾍﾟﾗｯ

花帆「ってええ～！？こんあことやあんなことまで～！？」

梢「ただいま、花帆……ってその本！？」

花帆「『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』がどうかしましたか？」

梢「『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』。略して『ありおと』……ってタイトルを読み上げないで」

梢「こほん、確認なのだけれど……一体どこまで読んだのかしら？」

花帆「絢ちゃんが鞠佳ちゃんに百合漫画を沢山読ませて……」

梢（なんだその辺りならまだ…）

花帆「そのあと（ピー）鑑賞して（ピー）したり一緒にお風呂に入って（ピー）したり2人が（ピー）で（ピー）」

梢「ほとんど最後まで読んでるじゃない！」

花帆「勝手に読んでごめんなさい」

花帆「でも梢センパイがこういう小説が好きなこと、あたしには隠さないで教えてほしかったです」

梢「その、（小声で）少しえOちなシーンもあるでしょう……花帆にはまだ早いんじゃないかと……」

花帆「確かにえOちでしたけど！すごくえOちでしたけど！」

梢「堂々と言われると恥ずかしいのだけれど……」

花帆「梢センパイ」ｷﾞｭｯﾂ

花帆「あたしはもう子供じゃありませんよ……？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梢「花帆……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梢「だったら他の本も紹介してもいいかしら？」

花帆「へ？」

梢「同じ作者さんの『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ！（※ムリじゃなかった!?）』。略称は『わたなれ』よ」

梢「コミカライズもされていて、ハーレム展開が苦手でなければオススメね。当然女の子しか出てこないわ」

梢「そうね……あとは『負けませんからと言い張る顔のいい女の子を、全力で屈服させる百合のお話』や、少し重いけれど『氏んじゃうぐらい泣いていっぱい幸せになる百合』は感動的な小説で……」ｺﾞｿｺﾞｿ

（30分経過）

梢「……とまぁこんなところかしら」

梢「私、ずっと前から花帆とこう（百合作品を共有）してみたかったの」

花帆「梢センパイ……！ってそうじゃなくて～！」

【完】